説明

オーバヘッド・コンベヤ

本発明は、梁システム内に駆動可能に配置されて、荷重保持手段18が吊るされている少なくとも1つの駆動キャリッジ13を含むタイプのオーバヘッド・コンベヤであって、梁システムは細長い直線箱形梁9を含み、箱形梁9は、駆動キャリッジ13のためのレール12を有する第1内側空間と、駆動キャリッジ13に駆動式に連結されるべき手段23を有する被駆動エンドレスベルト5、6を含む第2細長内側空間とを含むオーバヘッド・コンベヤに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上方にある梁システム内に駆動可能に配置した少なくとも1つのキャリッジを備え、このキャリッジから荷重保持手段が吊るされているタイプの、オーバヘッド(高架)・コンベヤに関する。一実施例では、この駆動可能なキャリッジは、搬送方向に延在してキャリッジの被駆動部分と協働するようになったねじ付きスピンドルによって推進される。このようなコンベヤは多くの利点をもたらし、その多分最も重要な利点は、コンベヤのために使用する必要のある利用可能な床空間が極めて小さな範囲に過ぎないことであろう。
【背景技術】
【0002】
しかし、このようなコンベヤ・トラックはある主要方向にしか配置することができず、分岐部、曲り部分などにおいてしばしば手動による作動を必要とすることが欠点であり、このことは自動化が難しくなることを意味する。
【0003】
SE501744C2によるオーバヘッド・コンベヤでは、分岐への自動切換え、鋭い湾曲部を通る駆動、及び個別の可動キャリッジの駆動からの一時的な解放さえも難なく提供することが可能で、これは、スピンドルが交互にねじ駆動部分と円滑な非駆動部分とを備えることによって、そして可動キャリッジが各々、スピンドルのねじ部分の長さに対応する互いにある距離で組み合わされて1つのユニットになった2つのキャリッジによって構成されることで達成され、これによって、2つのキャリッジから構成される1つのユニットは、駆動中に、このユニット内に含まれる2つのキャリッジのうちの1つに隣接するスピンドルの駆動部分と駆動係合する。
【0004】
この構造は、満足に機能することがわかっているが、駆動ヘリカル・スピンドルの存在によって、これはかなり高価な解決策であると同時に、特にフレキシブル(曲げ易い)なものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は、上述のウォーム・スクリュー駆動コンベヤの確実な特徴を満たし、一方このスクリュー・コンベヤよりもかなり安価で且つよりフレキシブルなオーバヘッド・コンベヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は請求項1に記載した特徴を前記オーバヘッド・コンベヤに付与することによって達成される。
【0007】
本発明を、添付の図面に系統的に図示している一実施例を参照して、以下に詳細に説明する。
【実施例】
【0008】
図1は、本発明によるコンベヤの駆動部の一実施例の一部分の斜視図であり、第1歯車駆動部2を駆動する駆動モータ1を概略的に示し、第1歯車駆動部2は確動駆動ベルト(図示せず)を介して駆動力を第2歯車駆動部3に伝達し、第2歯車駆動部3は駆動及び/又は終端ローラ4に回転不能に連結され、このローラ4は駆動走行部5及び戻り走行部6においてエンドレス駆動要素を駆動する。駆動要素はここでは、テンション・ローラ7によって緊張状態に保たれている駆動ベルトである。代替の駆動要素としてはチェーン、確実駆動ベルトなどがある。この駆動パッケージは、この図では部分的に示しているフレーム・ヨーク8に取り付けられている。
【0009】
図2は、本発明のコンベヤ内に含まれて、縦方向の中央に配置したスロット状開口部10を有する正方形断面の中空箱形梁9として設計した、細長い梁1の一部分を概略的に示しており、スロット状の開口部10は取り付け位置では下向きの横表面に位置している。モータ(図示せず)と第2下部歯車駆動部3とを支持するフレーム・ヨーク8は、梁の上側に固定されている。フレーム・ヨーク8は梁9をまたがっており、図は第2の同様なフレーム・ヨーク11を示しており、これは第1フレーム・ヨークの後に軸方向で梁9に固定され、同様に歯車駆動部3と駆動及び/又は終端ローラ(図示せず)を備え、さらにまた第2エンドレス・ベルト・ループも備えている。2つの歯車駆動部3の間に確動駆動ベルトを配置することによって、モータ1は(図1にしたがって)第1並びに第2ベルト・ループを駆動することができる。このようにして、弛みを適度にするような限界内に各ベルト・ループの長さを保つことが可能である。
【0010】
梁における下部スロット状開口部10には、駆動キャリッジ13の車輪のためにレールとして働く内向きのフランジ部分12が配置され、駆動キャリッジ13は図3に概略的に示しており、前部キャリア14と後部キャリア15とを備え、各々は図示の実施例では、図2に示すフランジ部分12上を転動するようになった4個の車輪16を備えている。前部キャリア14と後部キャリア15の各々は、下向きに延びる荷重キャリア・ピン17を備え、これらのピン17は、駆動キャリッジ13が梁9に配置されると、スロット状開口部10を通って延び、図示の実施例では四辺形であるフレーム18によって相互連結され、これによってキャリア14、15は互いに一定の距離で保持される。各キャリアはまた、ここではフィンガ又はピン19の形態の垂直に配置した予圧駆動部も備えており、この駆動部の構造と機能をさらに詳しく以下に説明する。
【0011】
前部キャリア14上には、駆動体19がその下部に、部分的に斜面形状の前方に突出する駆動体プレート20を備えている。両キャリア14、15は、梁9内でその内壁にもたれているガイド・ローラ21を備え、こうして駆動キャリッジ13が梁内で横方向振動に取り込まれることを防止する。後部キャリア15の後部分にはまた、以下にさらに詳しく説明する方法で次の駆動キャリッジのキャリア・プレートと協働するようになされた押圧ローラ22が配置されている。
【0012】
図4は、駆動要素の駆動走行部5とその戻り走行部6を図示している梁9の概略断面図である。ここでは駆動ベルトである駆動要素は多くの貫通孔23を備え、各キャリアの駆動体ピン19は、下部駆動ベルト走行部5にあるこのような孔23を通じて延びるように配置されており、これによって駆動キャリッジ13全体は、ベルトが終端ローラに到達して駆動体ピンとの接触から離れようと、ばね24によって事前緊張されたピン19がその駆動体プレート20によって作動されて下向きに引かれようと、駆動体ピンが孔23から外れるまでベルトの移動に追随することになる。示した図では、梁は下にさらに詳細に説明するスイッチ部分のための配置であり、したがってこのスイッチ部分では梁は水平線25に沿って分割されている。この分割線上の部分には、ベルト走行部5、6と駆動ローラ4と歯車駆動部3(図示せず)があり、一方下部分には、駆動キャリッジ13とその構成部分がある。この実施例では、ベルト走行部5、6を垂直に案内するためのベルト支持物26、27が、梁9上部分に配置されている。
【0013】
図5は、図4におけるベルトの一部分の上部平面図であり、ここにある孔23は円形ではなく偏長形又は長円形であって、駆動体ピン19が孔内に係合しようとするときにより大きなフレキシビリティをもたらすことが好ましいことがわかるであろう。
【0014】
図6は、梁9の概略図であり、この場合、後部駆動キャリッジ13の前部キャリア14が前方に位置する駆動キャリッジ13’の後部キャリア15に追いついている。前方に位置する駆動キャリッジ13’は、駆動体ピン19が駆動ベルト走行部5から解放されているので、停止していてもよい。後部駆動キャリッジ13の駆動体プレート20が前方に位置する駆動キャリッジ13’の押圧ローラ22に達すると、駆動ベルト5から解放されるように、駆動体ピン19のばね偏向を克服してピンは下向きに移動する。こうして、多くの駆動キャリッジを、ベルト駆動部を停止させる必要なしに、分岐の目的で集めることもできる。
【0015】
図7aは、梁9全体の断面図であり、駆動ベルトの両走行部5、6及び車輪16を梁の下部分に概略的に示している。この断面の梁は、コンベヤ・トラックの直線被駆動部分のために使用する。
【0016】
図7bは、図4で図解した方法で分割した梁9全体の断面図であり、前記の梁タイプは切換点において使用する。
【0017】
図7cは、別の梁タイプ9”を示し、これは駆動キャリッジの駆動部がないコンベヤ・トラックの部分を目的としている。
【0018】
図8は、切換点の一部の斜視図である。この切換点では、切換点の後に直線に続く図7aによるものに対応する直線梁部分9が配置されている。分岐した曲り梁9aも切換点に連結され、図示の実施例では図7aにおける梁と同じ断面を有するが、梁9aは図7cに示す断面を有することもできる。さらにまた、切換点では、図7bに示す断面の梁9’が配置されている。梁9’の頂部に取り付けたプレート28には、タイ・ロッド29のためのガイドがあり、このタイ・ロッドによって、梁9’の下部分を図の左側に変位することができ、同時に曲がった下部梁部9bは、その前端部が梁9’の上部と整列してその後端部が曲がった梁9aの前端部と正確に整列するように、引っ張られる。
【0019】
このタイプの切換点では、梁9’が図示の位置にあるときには、駆動キャリッジは真っ直ぐに、すなわち梁9’から梁9へ通過することができる。しかし、梁9’の下部が横方向に変位して梁部分9bに取り替えられると、駆動キャリッジの前部キャリアは、駆動体ピンの駆動ベルトからの分離を達成するための手動又は遠隔制御で作動可能なガイド・ストリップ(図示せず)などによって、ばね偏向された駆動体ピン19を駆動ベルトの孔23から解放されるように作動させることによって、位置決めされる。次に、梁の下部に位置決めされて、梁9’及び9の上部に真っ直ぐに続く駆動ベルトから分離したキャリアは、梁部分9bによって描かれた湾曲トラックをたどることができる。駆動キャリッジの後部キャリア15が前部キャリア14の背後のある距離に位置決めされることによって、後部キャリアはなお駆動ベルトの孔23内の駆動体ピン19によって係合され、こうして前部キャリアをトラック9b内に移動させる。梁9aが梁9bと一緒になった後、対応する駆動ベルトの新しい駆動部を有する梁部分(図示せず)が新しい方向に延び、ここでガイド・ストリップが除去されることによって、駆動体ピンのばね24は再び駆動体ピン19を上向きに押圧して、新しい方向にある新しい駆動ベルトの孔23内に駆動係合させる。駆動キャリッジの後部キャリアが分離した部分におけるガイド・ストリップに到達すると、これに対応して後部キャリアは第1駆動ベルトから分離し、新しい方向にある第1キャリアに「追従する」。
【0020】
図9は、湾曲部において曲がっている梁9cに連結した駆動部を示す。図1におけるように駆動モータ1があり、これは確動駆動ベルト(図示せず)を介してその駆動力を伝達して歯車駆動部2、3によって駆動ベルトを駆動する。
【0021】
明らかに、駆動ベルトは梁の曲率に追従することはできないが、1つの駆動ベルトは第1フレーム・ヨーク8が位置する所で終わり、湾曲部の後に第2フレーム・ヨーク8’があって、これはもちろん新しいベルト部分を駆動するためのモータを支持することができるが、図に示すように、2つのフレーム・ヨーク8、8’の間に延在して第1フレーム・ヨーク8のモータ1から駆動力を伝達するフレキシブル・シャフト30によって駆動されることも可能である。
【0022】
したがって、図8を参照して説明し図解したような転てつ器との関連と同様に、駆動キャリッジの1つのキャリアが駆動部を持たない距離が存在し、これはもちろん、駆動ベルト用のこの種の2つの駆動ローラ間の距離を、同じ駆動キャリッジのキャリアの1つの駆動用ベルトとの係合を常に可能にする距離よりも大きくすることはできないことを意味する。
【0023】
図10に示すようなキャリア14、15の代替実施例では、駆動体はピン19ではなく、摩擦駆動体31である。これは、駆動要素との摩擦係合を生じさせるようになった本質的に平坦な上部表面を有する。この場合には、駆動要素は、キャリッジに面する本質的に平坦な表面を伴って形成されて、例えばベルト又は確実駆動ベルトから構成されることが好ましい。
【0024】
摩擦駆動体31を駆動要素との接触から引き出すために必要な移動は図4に示す構造におけるよりも小さいので、図10におけるキャリッジの分離機能を僅かに異なる方法で有利に設計することができる。
【0025】
摩擦駆動体31の下部は、少なくとも一方の側には、搬送方向を横断して延びる突出部分32を備えている。これらの突出部分は、ロール33又はその他の摩擦軽減手段を備えることができる。図11に示すように、さらに各駆動キャリッジの後部キャリア15はフォーク状の抑制手段34を備え、この端部は僅かに上向きに曲がっている。2つのキャリアが互いに接近すると、フォーク34の端部は駆動体31の下部の片側又は両側を掴み、突出部分32を、したがって駆動体全体を下向きに押し付ける。
【0026】
図示する2つの駆動部の実施例は異なる特性を示すことに留意されたい。駆動要素における孔23内に係合するピン19は、結果的に力の大きな伝達とうまく定義した移動をもたらすが、これは同時に、キャリッジにかかる外力が駆動部に直接伝播されることを意味する。摩擦駆動体31は他方ではより小さくより精度の低い移動という結果になるが、同時に、例えばキャリッジが何かに衝突した場合には、ある一定の滑動可能性を可能にする。
【0027】
したがって、本発明の好ましい一実施例では、各キャリッジは、駆動要素における孔23内に挿入されるようになった駆動体ピン19と、図12及び13に図示しているような摩擦駆動体31の両方を備えている。
【0028】
図12では、キャリッジは2つの分離したばね駆動体19及び31を有する。これらのうちの1つ例えば後の駆動体はキャリア・ピン19で構成しているが、他の例えば前の駆動体は摩擦駆動体31で構成している。両方の駆動体19及び31は駆動要素5と係合可能であり、またこれから解放可能である。
【0029】
ピン19は、その下部に図10に示すものと同じ方法で突出部分36を備えていることが好ましいが、少なくとも一方の側においてピン19からさらに離れて延在している。この目的のための、トラックの距離に沿って延びる傾斜したレールなどのガイド手段37を配置して、部分36と協働してピン19を下向きに押し、これを駆動要素との接触から離すことができる。部分36はピン19から延びて摩擦駆動体の部分32よりもさらに離れているので、摩擦駆動体31を作動させないようにガイド手段37を調節することができる。キャリッジがフックなどのロック手段38を備えたピン19と連結することは好都合であり、このロック手段38は、ガイド手段37が通されるとピン19を押し付けられた位置に保持することができる。摩擦駆動体31を、図11を参照して上段に説明したように分離することができる。
【0030】
別の一実施例では、駆動体39はピン19と摩擦駆動体31との組合せである。摩擦駆動体31は、ピン19が貫通することができる孔41を備えたプレート40から構成している。プレート40は、ばね42によって駆動要素5に向かって押圧されている。ばね42の内部に含まれる別のより小さなばね43が負荷をピン19に対して加える。プレート40は、突出部分32を備えた駆動体の下部と接触し、突出部分32を、プレート40を下向きに押して駆動要素との接触から離すために使用することができる。
【0031】
プレートが駆動ベルトなどの平滑な駆動要素と接触する場合には、ピン19は駆動ベルトと係合し、プレート40と同じレベルに保持されることになる。これに反して、駆動要素がベルトにおける孔などの凹部若しくはチェーンにおけるリンク間にある間隔を有する場合には、ピンは凹部を通じてばね43によって上方へ押圧され、したがって駆動要素に係合することになる。
【0032】
駆動要素に連続的に係合することがピンにとって望ましくない場合には、駆動体の下部を、別の実施例(図示せず)では代りにピン19に連結することができる。次に、ピン19はある間隔だけ下方へ押圧されているので、ピン19はプレートに係合するようになったフランジを備えることができる。これは、この配置が3つの異なる動作上の位置を有することを意味する。第1位置では、ピン19とプレート40の両方がそれぞれのばね42、43によって上向きに押圧され、プレートは駆動要素5と接触し、ピンは、可能な孔23と係合する。第2位置では、ピン19は部分32によって作動されることによって下方に押圧されており、孔23との接触から外されている。しかし、プレート40はこの移動によって影響されず、ばね42によって駆動要素5と接触して保持されている。第3位置では、ピン19はさらに別の間隔だけ下方に押圧されているので、フランジはプレートに係合しており、移動している間はプレートを持ってくる。こうして、摩擦駆動体もまた駆動要素5との接触を失い、キャリッジは完全に分離する。
【0033】
最も突出した部分36を、図14に示すように分離機構のために使用することができる。後部キャリッジ52a、b、cはここでは図13に示すようなタイプであるが、前部キャリッジ53a、b、cの駆動体には周辺部分36はない。分離が発生すべきトラックの部分に沿って、レール50がトラックの下に配置され、部分36に係合する。このレールは斜角を付けた縁部51を有する。
【0034】
図12を参照して上段に説明したものと同じように、レールの縁部51は後部キャリッジ52a、b、cの駆動体を下方へ押圧するが、前部キャリッジ53a、bは駆動を続ける。前部キャリッジ53bが止まっている後部キャリッジ52cに衝突させられると、この静止キャリッジの抑制手段34は前部キャリッジ53bの分離を起こすことになり、これによって駆動キャリッジ43全体が分離する。
【0035】
駆動原理のさまざまな特徴(それぞれ、ピンと係合する孔及び摩擦)に関しては、駆動トラックの本質的に平坦な部分に沿って平坦な駆動要素5aを、そして傾斜部分に沿って孔を備えた駆動要素5bも使用することが好都合であろう。これは図14に示しており、ここでは図13に示すタイプのキャリッジ(組合せ駆動配置構成)を使用している。
【0036】
ピン19は、駆動要素5aに沿って係合することなく駆動要素に当接する。駆動要素への遷移部では、ピンは上げられ、こうして偏向ローラによって再び下方へ押圧されることになる。続いて、摩擦駆動体は駆動要素5bとの摩擦係合によってキャリッジを再度駆動する。しかしトラックはここでは傾斜しているので、摩擦駆動体がキャリッジを推進するための十分な力を独力で伝達することはできないという可能性がある。次に駆動ベルト5bは、次の孔23がピン19を通るまで滑動し、次いでピン19は上方に押圧されて孔と係合し、推進を引き継ぐ。
【0037】
本発明は、図に示し、これらの図に関連して説明した実施例に限られるものではなく、添付の特許請求の範囲の枠内で変更及び変形が可能である。したがって、箱形梁の形態を呈する梁9が、駆動ベルトを保持する上部内側空間を有するために示されているが、駆動キャリッジのキャリアのための内側空間は上部空間の下に位置する。しかし、駆動ベルト空間もキャリア用の空間の側部に置くことができるが、この場合、キャリア・ピンは水平に配置されることになろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明によるコンベヤのための駆動部の一部分の斜視図である。
【図2】コンベヤに含まれる主梁の一部分の斜視図である。
【図3】コンベヤに含まれる可動駆動キャリッジの斜視図である。
【図4】駆動ベルトと駆動キャリッジを有する梁の概略断面図である。
【図5】コンベヤに含まれる駆動ベルトの一部分の上部平面図である。
【図6】駆動から解放された2つの駆動キャリッジの部分を有する梁の一部の概略断面図である。
【図7a】コンベヤ・トラックの延長部に沿ったさまざまな部分における、本発明によるコンベヤに含まれる主梁9の端面図である。
【図7b】コンベヤ・トラックの延長部に沿ったさまざまな部分における、本発明によるコンベヤに含まれる主梁9の端面図である。
【図7c】コンベヤ・トラックの延長部に沿ったさまざまな部分における、本発明によるコンベヤに含まれる主梁9の端面図である。
【図8】コンベヤの主トラックから分岐部トラックへの切換えを実施するための、コンベヤの主梁システムの一部の斜視図である。
【図9】本発明によるコンベヤのための湾曲部の設計の概略図である。
【図10】代替実施例の駆動部を有するキャリッジを示す図である。
【図11】図10のキャリッジの解放を示す図である。
【図12】2つの異なる駆動部を有するキャリアを示す図である。
【図13】駆動部の別の実施例に関わる駆動部を示す図である。
【図14】図13によるキャリッジの解放を示す図である。
【図15】異なるタイプの駆動要素のシステムを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
梁システム内に駆動可能に配置され且つ荷重保持手段(18)が吊るされている少なくとも1つの駆動キャリッジ(13)を含むタイプのオーバヘッド・コンベヤであって、前記梁システムは細長い直線箱形梁(9)を含み、前記箱形梁(9)は、駆動キャリッジ(13)のためのレール(12)を有する第1内側空間と、前記駆動キャリッジ(13)を駆動するようになされた被駆動エンドレス駆動要素(5、6)を含む第2細長内側空間とを含むことを特徴とするオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項2】
前記梁システムが少なくとも部分的に湾曲した梁部分(9”)も含み、前記第2細長内側空間には駆動要素はない請求項1に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項3】
前記駆動キャリッジ(13)が、梁システムの長手方向で固定された離隔関係で配置されて前記レール(12)上を走行するようになされた2つのキャリア(14、15)を含み、各キャリアは、駆動を前記駆動キャリッジ(13)に伝達するように前記駆動要素に係合するようになされた少なくとも1つの駆動体(19;31;40)を備えている請求項1又は2に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項4】
前記駆動体(19)がその長手方向に移動可能であり、前記駆動要素(5)との係合に向けて押圧されるように予圧されている請求項3に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項5】
前記梁システムが直線(9)及び湾曲(9”、9a、9b)梁部分から構成され、駆動要素のない湾曲梁部分は同じ駆動キャリッジ(19)の2つのキャリア(14、15)の間の距離よりも短くて、湾曲梁部分(9”、9a、9b)内に移動される駆動キャリッジ(13)の前部キャリア(14)が、後部キャリア(15)の先の直線梁部分(9)の駆動要素(5)との係合によって、湾曲梁部分(9”、9a、9b)を通じて、続く直線梁部分(9)内に移動され、そこでこの続く梁部分における駆動要素(5)と係合することを可能にする請求項3又は4に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項6】
切換点が梁システム内で連結可能であり、前記切換点は第1直線梁(9)に連結可能な直線梁(9’)を有し、駆動要素を有する梁空間から離れるように移動可能なキャリアのためのレール(12)を有する空間と、第2湾曲梁部分(9b)とを備え、第2湾曲梁部分(9b)は、上記の空間の移動中に同時に第1直線梁(9)及び続く湾曲梁部分(9a)と接触して位置する前記請求項のいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項7】
各駆動体(19;31、40)はその下部に突出部分(20;32、36)を有し、突出部分(20;32、36)は、ガイド手段(22;34;37;50)と協働して、適切な場合にはピンの予圧された動作に対抗して、前記駆動体を前記駆動要素(5)との係合に向けて移動し、及び/又はこの係合から外すように移動することができるようになされた請求項3から6までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項8】
前記ガイド手段(37;50)が固定式に配置されて、前記キャリアが前記ガイド手段を通るとき前記突出部分と協働する請求項7に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項9】
前記ガイド手段が移動可能に配置されて、手動又は遠隔制御によって駆動体ピン(19)を作動させて、キャリア(14、15)のための駆動部の分離を実施することができる請求項7に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項10】
前記駆動体(19)の突出部分が、駆動キャリッジ(13)の前部キャリア(14)において、坂路形状の傾斜駆動体プレート(20)として形成されるが、後部キャリア(15)は後向きに突出する押圧ローラ(22)の形態のガイド手段を備え、押圧ローラ(22)は、続く駆動キャリッジ(13)の前記坂路形状の傾斜駆動体プレート(20)と接触して、梁システム内で多くの駆動キャリッジを蓄積できるようにする目的で、その駆動体を前記駆動要素から強制的に分離するようになされた請求項7から9までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項11】
駆動体(19)の前記突出部分(32)は、駆動キャリッジ(13)の前部キャリア(14)において摩擦減少手段(33)を備えているが、後部キャリア(15)は坂路形状の傾斜抑制手段(34)を備え、傾斜抑制手段(34)は、続く前部キャリア(14)の突出部分(32)と接触して、梁システムにおける多くの駆動キャリッジを蓄積できるようにする目的で、その駆動体を前記駆動要素から強制的に分離するようになされた請求項7から9までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項12】
ガイド・レール(38;50)が配置されて前記突出部分の周縁部(36)と協働するが、押圧ローラ(22)又は抑制手段は前記突出部分の内側部分(32)と協働するようになされた請求項7から11までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項13】
前記駆動要素(5、6)が多くの貫通孔(23)を備え、少なくとも1つの駆動体が、前記ベルト(5)における孔(23)に係合しそして孔(23)から解放されるようになされた可動ピン(19)から構成されている請求項3から12までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項14】
前記ピン(19)は本質的に円形の断面を有するが、前記駆動要素における孔(23)は前記ベルトの長手方向に細長い形状を有し、前記ピン(19)と前記孔(23)との連結を容易にする請求項13に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項15】
前記駆動要素(5、6)が本質的に平坦な表面を有し、少なくとも1つの駆動体(31)は、前記駆動要素の本質的に平坦な表面と摩擦係合させられるようになされた本質的に平坦な上部表面を備えている請求項3から14までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項16】
各キャリア(14、15)が駆動体ピン(19)と摩擦駆動体(31;40)とを備えている請求項3から15までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項17】
各キャリア(14、15)が駆動体(39)を備え、駆動体(39)は駆動体ピン(19)並びに摩擦駆動体(40)を含む請求項3から16までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項18】
前記駆動キャリッジ(13)の各キャリア(14、15)が、前記梁(9)内の空間の下部に該キャリアを保持するレール(12)として作用するフランジ部分上を転動するようになされた、回転可能に配置された車輪(16)を備えている請求項3から17までのいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項19】
前記駆動要素(5、6)が、前記直線梁部分(9)の端部に接近して配置された駆動及び終端ローラ(4)の上を通され、このうちの少なくとも1つの駆動ローラ(4)はモータ(1)によってベルト伝達装置(2、3)を介して駆動される前記請求項のいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項20】
前記駆動モータ(1)が、駆動モータからある距離をおいて配置された駆動ローラに、第2駆動ベルト(5、6)のためにフレキシブル・シャフト(30)によって連結可能である請求項19に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項21】
前記駆動要素がベルト又は確実駆動ベルトである前記請求項のいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。
【請求項22】
前記駆動要素がチェーンである前記請求項のいずれか一項に記載のオーバヘッド・コンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−528118(P2006−528118A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521037(P2006−521037)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際出願番号】PCT/SE2004/001074
【国際公開番号】WO2005/007542
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(506022474)オーシーエス オーバーヘッド コンベヤー システム アクチボラゲット (1)
【Fターム(参考)】