説明

カ―ドを用いたゲ―ム装置及びゲ―ム方法

【課題】 自分の所有するカードをゲームに参加させてカードゲームを行うことのできるカードを用いたゲーム装置及びゲーム方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数種類のカード15とクライアントコンピュータ11(ゲーム装置本体)とを有し、それぞれのカード15には特定の識別情報が表示され、当該識別情報は該当するカード15と対応付けされ、それぞれのカードはゲームに関し特定の機能を有する。そして、ゲーム装置本体は、カードの識別情報を入力する入力手段と、入力手段から入力された識別情報と対応するカードを前記ゲームに参加させるための参加要求手段を有して構成される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、カードゲームを行うゲーム装置及びゲーム方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新聞や雑誌などのマスメディアでは、インターネットが脚光を浴びている。このインターネットは、世界中にクモの巣状又は連鎖状に張り巡らされた水平分散型の大規模ネットワークであり、ユーザーは自分のパーソナルコンピュータ等を駆使して要望する種々の情報をインターネットを介して収集したり、インターネット上でゲームを楽しむことができる。例えば、インターネット上には、各種目的に応じて多種類のWWW(WORLD WIDE WEB)サーバが設けられており、ゲーム用のWWWサーバをアクセスすることにより、そこに用意されたゲームを楽しむことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲーム用のWWWサーバをアクセスして、例えばカードゲームを行う場合は、そこに用意されたカードを用いて予め設定されたルールに従ってゲームをおこなうものであり、自分の所有するオリジナルのカードをそのゲーム空間に参加させることはできなかった。
【0004】本願発明は、上記の問題点に鑑みて案出されたもので、自分の所有するオリジナルのカードをゲーム空間に参加させてカードゲームを行うことのできるカードを用いたゲーム装置及びゲーム方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明が提供する請求項1に係るカードを用いたゲーム装置は、下記の要件を備えて成ることを特徴とする。すなわち、(イ)複数種類のカードと、ゲーム装置本体とを有すること。
(ロ)前記それぞれのカードには、特定の識別情報が表示され、当該識別情報は該当するカードと対応付けされていること。
(ハ)それぞれのカードは、ゲームに関し特定の機能を有すること。
(ニ)前記ゲーム装置本体は、カードを用いたゲームのプログラムを記憶するプログラム記憶手段を有すること。
(ホ)前記ゲーム装置本体は、前記カードの識別情報を入力する入力手段を有すること。
(ヘ)前記ゲーム装置本体は、前記入力手段から入力された識別情報と対応するカードを前記ゲームに参加させるための参加要求手段を有すること。
【0006】また、本発明が提供する請求項2に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)前記それぞれのカードは、特定の識別情報が磁気的に記録された磁気カードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記磁気的に記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【0007】また、本発明が提供する請求項3に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)前記それぞれのカードは、IC(集積回路)を有し、当該ICに特定の識別情報が記録されたICカードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記ICに記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【0008】また、本発明が提供する請求項4に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)前記それぞれのカードは、バーコードによって特定の識別情報が記録されたカードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記バーコードによって記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【0009】また、本発明が提供する請求項5に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)前記それぞれのカードは、可視光線では見えないインクによって特定の識別情報が肉眼では視認できない状態に記録されていること。
(ロ)前記インクは、赤外線を照射したときに発光する発光要素を有すること。
(ハ)前記ゲーム装置本体は、赤外線を照射して前記インクにより記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【0010】また、本発明が提供する請求項6に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)前記それぞれのカードは、その表面にピンホールが形成され、当該ピンホールの配列によって特定の識別情報が記録されたカードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記ピンホールによって記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【0011】また、本発明が提供する請求項7に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)前記それぞれのカードの一部又は全部が識別情報と対応する形状に形成され、当該形状に応じて特定の識別情報を示すこと。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記カードの形状を読み取り、当該読み取った形状に基づいて対応する識別情報を入力する入力手段を有すること。
【0012】また、本発明が提供する請求項8に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに下記の要件を付加したことを特徴とする。すなわち、(イ)複数のカードについて共通のシリアル情報が設定され、当該シリアル情報に基づいてそれぞれのカードの識別情報が特定されること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記シリアル情報を入力する入力手段を有すること。
【0013】また、本発明が提供する請求項9に係るゲーム方法は、複数種類のカードとゲーム装置本体とを有し、各カードに表示された識別情報と対応するカード機能に基づいてカードゲームを行うゲーム方法であって、下記の要件を備えたことを特徴とする。すなわち、(イ)前記カードを用いたゲームのプログラムを記憶するプログラム記憶手段からゲームプログラムを読み取るステップを有すること。
(ロ)前記各カードの識別情報を入力する入力ステップを有すること。
(ハ)前記入力された識別情報と対応するカードを前記ゲームに参加させるための参加要求ステップを有すること。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。請求項1に係るカードを用いたゲーム装置は、図1に示すように大規模ネットワーク3に接続される複数種類のワークステーション5a,…5nと、当該大規模ネットワーク3に接続される小規模ネットワーク7a,…7nと、当該小規模ネットワーク7a,…7nに公衆回線網9を介して接続されるユーザーの複数の端末装置であるクライアントコンピュータ11,…とを有する。
【0015】前記大規模ネットワーク3は、複数のネットワークがクモの巣状又は連鎖状に張り巡らされた水平分散型のネットワーク、いわゆるインターネットのみには限定されず、スーパーハイウェイ等の大規模ネットワークにも適用される。そして、この大規模ネットワーク3に対して直接公衆回線又は専用線を介してユーザーのゲーム装置本体である端末装置を接続して構成しても良い。また、前述の小規模ネットワーク7a,…7nは、ユーザーのコンピュータをインターネットに接続する接続業者、いわゆるプロバイダーのネットワークのみならず、予め許可された特定のユーザーだけがアクセスすることのできる閉鎖型のネットワーク、例えば、ファイアーウォール等の「壁」を用いて構築された、いわゆるイントラネットや、地域型のクローズネット、例えば、ケーブルテレビ局が構築する専用のネットワーク等も含まれる。更に、無線を介して接続されるいわゆる無線LANを用いて構成しても良い。
【0016】また、前記複数種類のワークステーション5a,…5nは、例えば、ホームページを管理するWWWサーバ、各種データやファイルを管理するFTPサーバ、電子メールを管理するメールサーバ等を有して構成される。また、小規模ネットワーク7a,…7nとクライアントコンピュータ11とを接続する公衆回線網9は、通常のアナログ電話回線やデジタル方式のISDN回線等が用いられる。もちろん、常時接続されたままの専用線を用いて接続しても良い。
【0017】そして、ゲームステーションであるサーバ13が大規模ネットワーク3上に設けられている。このサーバ13は、UNIXワークステーション上で動作するサーバである。このUNIXワークステーションとは、1つのコンピュータに複数のユーザーがアクセスして使用できるコンピュータのことである。尚、ゲームステーションであるサーバ17を小規模ネットワーク7aに接続して構成しても良い。この場合、接続業者がサーバ17を管理することになる。
【0018】本願のゲーム装置は、市場で流通可能な複数種類のカード15,…を有する。すなわち、本願のゲーム装置で用いられるカード15,…は、市販されるものであり、市場で容易に入手することができる。それぞれのカードには特定の識別情報が表示され、当該識別情報は該当するカードと対応付けされている。そして、それぞれのカードは、ゲームに関し特定の機能を有する。上記それぞれのカードには、上記識別情報として例えば、そのカード固有のシリアル番号が表示される。もちろん、この識別情報は、数字のみには限定されず、アルファベット、文字、記号等を用いて構成しても良い。そして、それぞれのカードには、そのカードの名前、種類、属性、最大精神力又は精神力消費量(SP)、最大耐久力(HP)、攻撃力(AP)、特殊能力、稀少度等が予め設定されている。
【0019】上記カードの種類としては、「ビット」、「デク」、「ジグ」の3種類のカードが存在する。上記「ビット」は、「デク」や「ジグ」を操ることができる超能力小型格闘生物の生物兵器であり、後で説明する「デッキ」内に1の「ビット」のみが存在し得る。また、「デク」は、「ビット」のパワーによって作動する超能力増幅型戦闘機械であり、戦闘を目的とし、その機能が停止するまで戦い続ける。「デッキ」内の全ての「デク」が消滅すると、すなわち全ての「デク」の機能が停止すると、ゲームは負けとなる。そして、「ジグ」は、「ビット」のパワーによって作動する非戦闘機械であり、直接攻撃に参加することはないが、その強力な特殊能力で味方を援護したり、敵を破壊することができる。上記属性は、「水」、「土」、「雷」、「風」、「無」の各属性に区別することができる。最大精神力又は精神力消費量(SP)は、カードが「ビット」である場合に、そのカードの精神力の最大値を示す。また、カードが「デク」又は「ジグ」である場合は、そのカードが消費する精神力の値を示す。最大耐久力(HP)は、「ビット」又は「デク」の耐久力の最大値を示す。このHPの値が0以下になると、そのカードは機能停止となる。攻撃力(AP)は、「ビット」又は「デク」の攻撃力の最大値を示す。このAPの値が大きいほど、1回の攻撃で敵に与えることのできるダメージが大きくなる。特殊能力は、攻撃的な特殊能力、防御的な特殊能力、補助的な特殊能力、破壊的な特殊能力等が存在する。稀少度は、そのカードの稀少的な価値を示す。尚、本発明で用いられるカードは、上記のカードには限定されず、他の適宜の機能を有するカードを用いることができる。
【0020】図2に示すように、各クライアントコンピュータ11は、制御装置21と、制御装置21に接続される入力手段23、モデム25、記憶部27、表示部29を有する。入力手段23は、キーボード、マウス、入力ペン等を有し、前述の識別情報等の各種情報を入力するためのものである。モデム25は、制御装置21と公衆通信網9とを接続するためのものである。記憶部27は、通信ソフト等の各種プログラムを記憶している。表示部29は、サーバ13から供給されたゲーム画像等を表示する。制御装置21は、CPU、ROM、RAM等を有して構成される。そして、制御装置21はサーバ13にアクセスするアクセス手段を有する。このアクセス手段は、入力手段23から入力された識別情報をゲームステーションであるサーバ13に伝送する伝送手段と、この識別情報の登録を要求する登録要求手段と、この登録された識別情報又は前記伝送した識別情報と対応するカードをゲームに参加させるための要求を行う参加要求手段とを有する。
【0021】上記の識別情報の登録要求及びゲームへの参加要求は、該当するカードを1枚ずつ、且つゲームを行う都度、そのゲームにだけ有効となるように行うことができる。また、遊戯者が有するユーザーID情報毎、若しくは端末装置毎に識別情報の登録要求及びゲームへの参加要求を行うように構成することができる。このように、ユーザーID情報毎、若しくは端末装置毎に識別情報の登録要求及びゲームへの参加要求を行うように構成すると、登録した内容が保持されるので、次回のゲーム時に再度登録する必要がなく、操作性が向上する。
【0022】図3に示すように、ゲームステーションであるサーバ13は制御装置31と、通信装置33とを有する。そして、制御装置31は、カードを用いたゲームのプログラムを記憶するプログラム記憶手段35を有する。また、制御装置31は、前記プログラムに従ってカードを用いたゲームを進行し、それぞれのカードの機能に応じてゲームを展開するゲーム展開手段37を有する。また、制御装置31は、前記登録要求に応じて各端末装置から伝送された識別情報を登録する識別情報登録手段39を有する。また、制御装置31は、複数の識別情報のそれぞれと対応付けされた特定の機能を有するカード15を記憶したカード記憶手段41を有する。そして、制御装置31は、前記参加要求に応じて該当する識別情報のカードを前記カード記憶手段41から読み取ってゲームに参加させるゲーム参加手段43を有する。上記カードを用いたゲームとしては、例えば、「ビット」と称するカードを中心にしてその周囲に8枚の「デク」と称するカードまたは「ジグ」と称するカードを配置して合計9枚のカードで「デッキ」を構成する。もちろん、7枚以下の「デク」又は「ジグ」を「ビット」の周囲に配置して構成しても良い。このような「デッキ」があらかじめ設定されたマップ上のルートを一定の速度で移動し、敵の「デッキ」と遭遇したときに自動的に対戦する。この対戦の方法、先制攻撃権の決定、防御の方法、反撃の方法等は予め設定されたプログラムに基づいて進行し、勝敗が判定される。例えば、敵の「ビット」が機能停止した場合、又は、敵の全ての「デク」が機能停止した場合はその戦闘に勝利する。
【0023】また、本願に係る各端末装置は、カードの識別情報及び当該カード所有者のユーザID情報を入力する入力手段を有する。また、アクセス手段は入力手段から入力された識別情報及びユーザID情報をゲームステーションに伝送する伝送手段と、この識別情報及びユーザID情報の登録を要求する登録要求手段と、この登録された識別情報又は前記伝送した識別情報と対応するカードをゲームに参加させるための要求を行う参加要求手段とを有する。そして、前記ゲームステーションは登録要求に応じて各端末装置から伝送された識別情報をそれぞれのユーザID情報毎に登録する識別情報登録手段を有し、参加要求に応じて該当するユーザID情報のカードを前記カード記憶手段から読み取ってゲームに参加させるゲーム参加手段を有する。このように、カードの識別情報をそれぞれのユーザID情報毎に登録するように構成したので、ユーザID情報を有する遊戯者は、自己の所有する端末装置に限らず、友人等の任意のパーソナルコンピュータなどの端末装置からアクセスしてゲームを楽しむことができる。
【0024】また、請求項2に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したものである。すなわち、図5に示すようにそれぞれのカード51は特定の識別情報が磁気的に記録された磁気カードであり、例えば、カード51の背面の一部又は全体に磁気記憶部が形成され、当該磁気記憶部に識別情報が記憶されている。磁気データ読取装置52はクライアントコンピュータ53へケーブルを介して着脱自在に接続され、カード51から磁気的に記録された識別情報を読み取ってクライアントコンピュータ53へ入力させるものである。この磁気データ読取装置52とクライアントコンピュータ53とで端末装置を構成する。また、磁気データ読取装置52は、磁気的に記録された識別情報をカード51から読み取ってクライアントコンピュータ53へ入力するための入力手段である。このように、磁気カードに特定の識別情報を記録して構成したので、1枚の磁気カードに複数のカードの識別情報を記録することが可能であり、カード及び識別情報の処理を効率化することができる。尚、図5に示す例では、磁気データ読取装置52をクライアントコンピュータ53とは別体に設けたが、磁気データ読取装置52をクライアントコンピュータ53内に組み込んで構成しても良い。
【0025】また、請求項3に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したものである。すなわち、図6に示すようにそれぞれのカード56はIC(集積回路)55を有するICカードであり、当該IC55にはメモリ等の記録部が設けられ特定の識別情報が記録されている。ICデータ読取装置57はクライアントコンピュータ58へケーブルを介して着脱自在に接続され、カード56から識別情報を読み取ってクライアントコンピュータ58へ入力させるものである。このICデータ読取装置57とクライアントコンピュータ58とで端末装置を構成する。また、ICデータ読取装置57は、識別情報をカード56から読み取ってクライアントコンピュータ58へ入力するための入力手段である。このように、ICカードに特定の識別情報を記録して構成したので、1枚のICカードに複数のカードの識別情報を記録することが可能であり、カード及び識別情報の処理を効率化することができる。尚、図6に示す例では、ICデータ読取装置57をクライアントコンピュータ58とは別体に設けたが、ICデータ読取装置57をクライアントコンピュータ58内に組み込んで構成しても良い。
【0026】また、請求項4に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したものである。すなわち、図7に示すようにそれぞれのカード61はバーコード60によって特定の識別情報が記録されたバーコードカードであり、例えば、カード61の下部にバーコード表示部が形成され、特定の識別情報が記録されている。バーコードデータ読取装置62はクライアントコンピュータ63へケーブルを介して着脱自在に接続され、カード61からバーコードで成る識別情報を光学的に読み取ってクライアントコンピュータ63へ入力させるものである。このバーコードデータ読取装置62とクライアントコンピュータ63とで端末装置を構成する。また、バーコードデータ読取装置62は、バーコードによって記録された識別情報をカード61から読み取ってクライアントコンピュータ63へ入力するための入力手段である。このように、バーコードによって特定の識別情報を記録して構成したので、1枚のカード61に複数の識別情報を記録することが可能であり、且つ識別情報の読取が容易であるので、カード及び識別情報の処理を効率化することができる。尚、図7に示す例では、バーコードデータ読取装置62をクライアントコンピュータ63とは別体に設けたが、バーコードデータ読取装置62をクライアントコンピュータ63内に組み込んで構成しても良い。
【0027】また、請求項5に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したものである。すなわち、図8に示すようにそれぞれのカード66は、可視光線では見えないインクによって特定の識別情報が肉眼では視認できない状態に記録されたカードである。この可視光線で見えないインクは、例えば、赤外線を照射したときにだけ発光する発光要素を有する。インクデータ読取装置67はクライアントコンピュータ68へケーブルを介して着脱自在に接続され、カード66から識別情報を読み取ってクライアントコンピュータ68へ入力させるものである。すなわち、インクデータ読取装置67はカード66に赤外線を照射して識別情報を読み取るスキャナ部を有すると共に、読み取った識別情報をデジタルデータに変換して出力するものである。このインクデータ読取装置67とクライアントコンピュータ68とで端末装置を構成する。また、インクデータ読取装置67は、インクによって記録された識別情報をカード66から読み取ってクライアントコンピュータ68へ入力するための入力手段である。以上のごとく、それぞれのカードには、可視光線では見えない特殊なインクによって特定の識別情報が記録されているので、外観からそのカードの識別情報を読み取ることができず、カードの秘密性を保持することができる。尚、図8に示す例では、インクデータ読取装置67をクライアントコンピュータ68とは別体に設けたが、インクデータ読取装置67をクライアントコンピュータ68内に組み込んで構成しても良い。
【0028】また、請求項6に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したものである。すなわち、図9に示すようにそれぞれのカード71には、その表面に複数のピンホール70が形成され、当該ピンホールの配列によって特定の識別情報を記録したものである。ピンホールデータ読取装置72は、クライアントコンピュータ73へケーブルを介して着脱自在に接続され、カード71から識別情報を読み取ってクライアントコンピュータ73へ入力させるものである。すなわち、ピンホールデータ読取装置72はカード71からピンホール70により形成された識別情報を光学的に読み取り、読み取った識別情報をデジタルデータに変換して出力するものである。このピンホールデータ読取装置72とクライアントコンピュータ73とで端末装置を構成する。また、ピンホールデータ読取装置72は、ピンホール70によって記録された識別情報をカード71から読み取ってクライアントコンピュータ73へ入力するための入力手段である。以上のごとく、それぞれのカード71には、ピンホール70の配列によって特定の識別情報が記録されているので、外観からそのカードの識別情報を読み取ることができず、カードの秘密性を保持することができる。尚、図9に示す例では、ピンホールデータ読取装置72をクライアントコンピュータ73とは別体に設けたが、ピンホールデータ読取装置72をクライアントコンピュータ73内に組み込んで構成しても良い。
【0029】また、請求項7に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1に下記の要件を付加したものである。すなわち、図10に示すようにそれぞれのカード76の一部又は全部が識別情報と対応する形状に形成され、当該形状に応じて特定の識別情報を示すものである。カード76はその下端部に長さの異なる複数のスリット75を設けることにより、特定の識別情報と対応する形状に形成したものであるが、本発明はこれに限定されず、カードの中央部の一部分又はカード全体の形状を特定の識別情報と対応する形状、例えば三角形、楕円形等の適宜の形状に形成しても良い。形状データ読取装置77は、クライアントコンピュータ78へケーブルを介して着脱自在に接続され、カード76から識別情報を読み取ってクライアントコンピュータ78へ入力させるものである。すなわち、形状データ読取装置77はカード76から識別情報を光学的に読み取り、読み取った識別情報をデジタルデータに変換して出力するものである。この形状データ読取装置77とクライアントコンピュータ78とで端末装置を構成する。また、形状データ読取装置77は、識別情報をカード76から読み取ってクライアントコンピュータ78へ入力するための入力手段である。以上のごとく、それぞれのカードには、カードの形状によって特定の識別情報が記録されているので、形状の異なる各種カードが存在し、興趣性が向上する。尚、図10に示す例では、形状データ読取装置77をクライアントコンピュータ78とは別体に設けたが、形状データ読取装置77をクライアントコンピュータ78内に組み込んで構成しても良い。
【0030】また、請求項8に係るカードを用いたゲーム装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに下記の要件を付加したものである。すなわち、図11に示すように複数のカード81a,…,81nについて共通のシリアル情報が設定され、当該シリアル情報に基づいてそれぞれのカードの識別情報が特定されるものである。この共通のシリアル情報は、適宜ぼカード83やその他の任意の記録媒体に記録されている。 キーボード85は、クライアントコンピュータ87へケーブルを介して着脱自在に接続され、共通の識別情報をクライアントコンピュータ87へ入力させるものである。このキーボード85とクライアントコンピュータ87とで端末装置を構成する。また、キーボード85は、共通の識別情報をクライアントコンピュータ87へ入力するための入力手段である。また、クライアントコンピュータ87はアクセス手段を有し、当該アクセス手段は入力手段から入力されたシリアル情報を前記ゲームステーションに伝送する伝送手段と、このシリアル情報又はシリアル情報と対応する複数の識別情報の登録を要求する登録要求手段と、このシリアル情報と対応する複数の識別情報のカードをゲームに参加させるための要求を行う参加要求手段とを有する。そして、ゲームステーションはシリアル情報と、当該シリアル情報と対応して設定された複数の識別情報とを関連づけて記憶するシリアル情報記憶手段と、端末装置から伝送されたシリアル情報と対応する複数の識別情報を前記シリアル情報記憶手段から読み取る読取手段と、前記登録要求に応じてシリアル情報又は当該シリアル情報と対応する複数の識別情報を登録する情報登録手段を有する。また、ゲームステーションは参加要求に応じてシリアル情報と対応する複数の識別情報のカードをカード記憶手段から読み取ってゲームに参加させるゲーム参加手段を有する。
【0031】以上のごとく、複数のカードに共通のシリアル情報を設定し、このシリアル情報に基づいて該当する複数の識別情報を登録するように構成したので、複数のカードをセットにしたカードパック毎に商品を流通させることができ、また、単一のシリアル情報に基づいて複数カード分の複数の識別情報を効率的に登録することができる。尚、複数のカードに共通のシリアル情報をそれぞれのカードに記録して構成しても良い。
【0032】また、本願に係るゲームステーションは、カードを用いたゲームプログラムの一部又は全部を記憶する第1のプログラム記憶手段を有し、各端末装置はカードを用いたゲームプログラムの一部又は全部を記憶する第2のプログラム記憶手段を有する。そして、端末装置はゲームステーションと協動して又は単独でカードを用いたゲームを進行し、それぞれのカードの機能に応じてゲームを展開する。上記各端末装置に記憶されるゲームプログラムの一部又は全部は、CD(コンパクトディスク)やフロッピーディスク等の適宜の記録媒体によって提供される。もちろん、ゲームステーションからゲームプログラムの一部又は全部をダウンロードするようにしてもよい。以上のごとく、各端末装置にゲームプログラムの一部又は全部を記憶させると共に、ゲームステーションは端末装置と協動してカードを用いたゲームを進行するように構成したので、ゲームステーション、すなわちインターネットサイドのサーバの負担を軽減することができる。
【0033】次に、請求項9に係るカードを用いたゲーム方法の実施の形態を説明する。このゲーム方法は、ネットワーク(大規模ネットワーク3又は、小規模ネットワーク7a,…7n)に接続されるゲームステーション(サーバ13又は17)と、このネットワークに公衆回線9又は専用線を介して接続される複数の端末装置(クライアントコンピュータ11)と、市場で流通可能な複数種類のカード15とを有し、各端末装置(クライアントコンピュータ11)からゲームステーション(サーバ13又は17)にアクセスして各カード15に表示された識別情報と対応するカード機能に基づいてカードゲームを行うゲーム方法である。そして、それぞれの端末装置(クライアントコンピュータ11)は、カード15の識別情報を入力する入力ステップと、この入力した識別情報をゲームステーション(サーバ13又は17)に伝送する伝送ステップを有する。また、各端末装置(クライアントコンピュータ11)は、前記伝送した識別情報の登録を要求する登録要求ステップと、登録された識別情報又は前記伝送した識別情報と対応するカードをゲームに参加させるための要求を行う参加要求ステップを有する。
【0034】ゲームステーション(サーバ13又は17)は、カードを用いたゲームのプログラムを記憶したプログラム記憶手段35からプログラムを読み取る読取ステップ(図4のステップS1)を有する。そして、ゲームステーション(サーバ13又は17)は、前記プログラムに従ってカード15を用いたゲームを進行し、それぞれのカード15の機能に応じてゲームを展開するゲーム展開ステップ(ステップS3)を有する。また、ゲームステーション(サーバ13又は17)は、前記登録要求に応じて各端末装置(クライアントコンピュータ11)から伝送された識別情報を登録する識別情報登録ステップ(ステップS9)を有する。また、ゲームステーション(サーバ13又は17)は、複数の識別情報と対応してそれぞれ特定の機能を有するカード15を記憶したカード記憶手段41から、前記参加要求に応じて該当する識別情報のカード15を読み取ってゲームに参加させるゲーム参加ステップ(ステップS13)を有する。
【0035】次に、作用を説明する。まず、クライアントコンピュータ11側の作用を説明する。本願のゲーム装置で用いられるカード15,…は、市販されるものであるから、ユーザーは市場で容易にカード15を入手することができる。ユーザーは、少なくとも、一枚の「ビット」と、複数枚の「デク」及び「ジグ」の各カードを入手することにより、この現実のカードを用いてゲームを楽しむことができる。また、ユーザーは、前記同一のカードを用いてそれぞれの識別情報であるシリアル番号をサーバ13に登録することにより、インターネット上でゲームを楽しむことができる。すなわち、ユーザーは、WWWブラウザ等の通信ソフトを起動してモデム25、公衆回線網9、小規模ネットワーク7a,…7n、大規模ネットワーク3を介してサーバ13にアクセスする。そして、ユーザーは、入力手段23を操作して前述の各カード15のシリアル番号を入力し、このシリアル番号をゲームステーションであるサーバ13に伝送すると共に、このシリアル番号の登録を要求することができる。また、ユーザーは、この登録されたシリアル番号と対応するインターネット上のカードをゲームに参加させるための要求を行うことができる。これにより、ユーザーは、独自の創意工夫した「デッキ」を組むことができ、ゲームを楽しむことができる。
【0036】次に、図4を参照してサーバ13側の作用を説明する。ステップS1では、プログラム記憶手段35からプログラムを読み取ると共に、そのプログラムを実行する。そして、ステップS3では、前記プログラムに従ってインターネット上のカードを用いたゲームを進行し、それぞれのカードの機能に応じてゲームを展開する。続いてステップS5ではクライアントコンピュータ11からシリアル番号の登録要求があったかどうかを判断しており、登録要求がない場合はステップS5からステップS11へ進み、クライアントコンピュータ11からゲームへの参加要求があったかどうかを判断する。また、ステップS5において、クライアントコンピュータ11からシリアル番号の登録要求があった場合はステップS7へ進む。ステップS7では、クライアントコンピュータ11からシリアル番号すなわち、識別情報の入力があったかどうかを判断する。続いて、ステップS9では、前記登録要求に応じてクライアントコンピュータ11から伝送されたシリアル番号すなわち、識別情報をそれぞれのクライアントコンピュータ毎に登録する。次に、ステップS11において、クライアントコンピュータ11からゲームへの参加要求があった場合は、ステップS13へ進む。そして、ステップS13では、カード記憶手段41から、前記参加要求に応じて該当するカードを読み取ってゲームに参加させることができる。このように、現実のカードを用いてゲームを行うことができ、また、インターネット上でもゲームを楽しむことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1に係る発明は、複数種類のカードを有し、それぞれのカードには特定の識別情報が表示され、当該識別情報は該当するカードと対応付けされ、それぞれのカードはゲームに関し特定の機能を有する。ゲーム装置本体は、カードの識別情報を入力する入力手段と、この識別情報と対応するカードをゲームに参加させるための参加要求手段とを有する。このようにカードの識別情報を入力手段から入力することにより、それぞれのカードの機能に応じてカードゲームを行うことができるという効果を有する。
【0038】また、請求項2に係る発明は、それぞれのカードは特定の識別情報が磁気的に記録された磁気カードを有し、各ゲーム装置本体は磁気的に記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有する。このように、磁気カードに特定の識別情報を記録して構成したので、1枚の磁気カードに複数のカードの識別情報を記録することが可能であり、カード及び識別情報の処理を効率化することができるという効果を有する。
【0039】また、請求項3に係る発明は、ICに特定の識別情報を記録したICカードを有し、各ゲーム装置本体は前記ICに記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有する。このように、ICカードに特定の識別情報を記録して構成したので1枚のICカードに複数のカードの識別情報を記録することが可能であり、カード及び識別情報の処理を効率化することができるという効果を有する。
【0040】また、請求項4に係る発明は、それぞれのカードはバーコードによって特定の識別情報が記録されたカードを有し、各ゲーム装置本体はバーコードによって記録された識別情報を光学的に読み取って入力する入力手段を有する。このように、バーコードによって特定の識別情報を記録して構成したので1枚のカードに複数の識別情報を記録することが可能であり、カード及び識別情報の処理を効率化することができるという効果を有する。
【0041】また、請求項5に係る発明は、可視光線では見えないインクによって特定の識別情報が視認できない状態に記録されたカードを有し、各ゲーム装置本体は前記インクによって記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有する。以上のごとく、それぞれのカードには、特殊なインクによって特定の識別情報が視認できない状態で記録されているので、外観からそのカードの識別情報を読み取ることができず、カードの秘密性を保持することができるという効果を有する。
【0042】また、請求項6に係る発明は、ピンホールの配列によって特定の識別情報が記録されたカードを有し、各ゲーム装置本体は前記ピンホールによって記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有する。以上のごとく、それぞれのカードには、ピンホールの配列によって特定の識別情報が記録されているので、外観からそのカードの識別情報を読み取ることができず、カードの秘密性を保持することができるという効果を有する。
【0043】また、請求項7に係る発明は、形状に応じて特定の識別情報を示すカードを有し、各ゲーム装置本体はカードの形状を読み取り、当該読み取った形状に基づいて対応する識別情報を入力する入力手段を有する。以上のごとく、それぞれのカードには、カードの形状によって特定の識別情報が記録されているので、形状の異なる各種カードが存在し、興趣性が向上するという効果を有する。
【0044】また、請求項8に係る発明は、複数のカードについて共通のシリアル情報が設定され、当該シリアル情報に基づいてそれぞれのカードの識別情報が特定されるものである。ゲーム装置本体は、前記シリアル情報を入力する入力手段を有するので、シリアル情報と対応する複数の識別情報のカードをゲームに参加させることができる。また、複数のカードに共通のシリアル情報を設定し、このシリアル情報と対応する複数の識別情報を登録するように構成したので、複数のカードをセットにしたカードパック毎に商品を流通させることができる。
【0045】また、請求項9に係る発明は、複数種類のカードとゲーム装置本体とを有し、各カードに表示された識別情報と対応するカード機能に基づいてカードゲームを行うゲーム方法であり、カードを用いたゲームのプログラムを記憶するプログラム記憶手段からゲームプログラムを読み取るステップと、各カードの識別情報を入力する入力ステップと、入力された識別情報と対応するカードを前記ゲームに参加させるための参加要求ステップを有するので、自分の所有するオリジナルのカードをゲーム空間に参加させてカードゲームを行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカードを用いたゲーム装置の全体構成図である。
【図2】端末装置の要部を示したブロック図である。
【図3】ゲームステーションの要部を示したブロック図である。
【図4】作用を示したフローチャートである。
【図5】磁気カードを用いた場合の実施態様を示した構成図である。
【図6】ICカードを用いた場合の実施態様を示した構成図である。
【図7】バーコードカードを用いた場合の実施態様を示した構成図である。
【図8】特殊なインクで識別情報を形成したカードを用いた場合の実施態様を示した構成図である。
【図9】ピンホールを形成したカードを用いた場合の実施態様を示した構成図である。
【図10】形状の異なるカードを用いた場合の実施態様を示した構成図である。
【図11】複数のカードに共通のシリアル情報を設定した場合の実施態様を示した構成図である。
【符号の説明】
3 大規模ネットワーク
5a ワークステーション
5n ワークステーション
7a 小規模ネットワーク
7n 小規模ネットワーク
11 クライアントコンピュータ
13 サーバ
15 カード
17 サーバ
21 制御装置
23 入力手段
31 制御装置
35 プログラム記憶手段
37 ゲーム展開手段
39 識別情報登録手段
41 カード記憶手段
43 ゲーム記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とするカードを用いたゲーム装置。
(イ)複数種類のカードと、ゲーム装置本体とを有すること。
(ロ)前記それぞれのカードには、特定の識別情報が表示され、当該識別情報は該当するカードと対応付けされていること。
(ハ)それぞれのカードは、ゲームに関し特定の機能を有すること。
(ニ)前記ゲーム装置本体は、カードを用いたゲームのプログラムを記憶するプログラム記憶手段を有すること。
(ホ)前記ゲーム装置本体は、前記カードの識別情報を入力する入力手段を有すること。
(ヘ)前記ゲーム装置本体は、前記入力手段から入力された識別情報と対応するカードを前記ゲームに参加させるための参加要求手段を有すること。
【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)前記それぞれのカードは、特定の識別情報が磁気的に記録された磁気カードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記磁気的に記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)前記それぞれのカードは、IC(集積回路)を有し、当該ICに特定の識別情報が記録されたICカードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記ICに記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)前記それぞれのカードは、バーコードによって特定の識別情報が記録されたカードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記バーコードによって記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)前記それぞれのカードは、可視光線では見えないインクによって特定の識別情報が肉眼では視認できない状態に記録されていること。
(ロ)前記インクは、赤外線を照射したときに発光する発光要素を有すること。
(ハ)前記ゲーム装置本体は、赤外線を照射して前記インクにより記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【請求項6】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)前記それぞれのカードは、その表面にピンホールが形成され、当該ピンホールの配列によって特定の識別情報が記録されたカードであること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記ピンホールによって記録された識別情報を読み取って入力する入力手段を有すること。
【請求項7】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)前記それぞれのカードの一部又は全部が識別情報と対応する形状に形成され、当該形状に応じて特定の識別情報を示すこと。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記カードの形状を読み取り、当該読み取った形状に基づいて対応する識別情報を入力する入力手段を有すること。
【請求項8】 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のカードを用いたゲーム装置。
(イ)複数のカードについて共通のシリアル情報が設定され、当該シリアル情報に基づいてそれぞれのカードの識別情報が特定されること。
(ロ)前記ゲーム装置本体は、前記シリアル情報を入力する入力手段を有すること。
【請求項9】 複数種類のカードとゲーム装置本体とを有し、各カードに表示された識別情報と対応するカード機能に基づいてカードゲームを行うゲーム方法であって、下記の要件を備えたことを特徴とするゲーム方法。
(イ)前記カードを用いたゲームのプログラムを記憶するプログラム記憶手段からゲームプログラムを読み取るステップを有すること。
(ロ)前記各カードの識別情報を入力する入力ステップを有すること。
(ハ)前記入力された識別情報と対応するカードを前記ゲームに参加させるための参加要求ステップを有すること。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図4】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2000−84257(P2000−84257A)
【公開日】平成12年3月28日(2000.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−295945
【分割の表示】特願平9−367783の分割
【出願日】平成9年12月26日(1997.12.26)
【出願人】(000135748)株式会社バンダイ (246)