説明

カットアウト接続器具

【課題】高圧カットアウトの各接続端子の挿込み口に課電端子を容易に挿込み・抜出しの操作ができるようにしたカットアウト接続器具を提供する。
【解決手段】一次側,二次側接続端子106,107を配置した箱型の容器本体101と、容器本体101の開口部101aを開閉するカバー102にセットされたヒューズ103から突設され、各接続端子106,107の挿込み口106a,107aに抜き挿しされる一対の接触刃104,105とを備えている高圧カットアウト100に対し、カバー102を開けて使用する。接続端子106,107と向き合うように直線状態に並列された導電性の第1の基盤10と第2の基盤20が屈曲可能かつ電気的に連結され、各接続端子106,107の各挿込み口106a,107aに抜き挿しする第1,第2の課電端子11,21が第1,第2の基盤10,20に突設され、操作具50の先端部を接続する連結具60が第2の基盤20に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力系統において、地絡した電線路の事故点を探査するための事故点探査装置に備えられたカットアウト接続器具に関し、詳しくは、高圧カットアウトに備えられた一対の接続端子の挿込み口に挿込み・抜出しする課電端子を備えたカットアウト接続器具に関する。
【背景技術】
【0002】
電力系統において、地絡した電線路の事故点を探査するため、事故点探査装置が使用されている。事故点探査装置は、図5に示すような、高圧カットアウト100に対して使用される。
【0003】
高圧カットアウト100は、図6に示すように、電柱1に固定された腕金などの配電設備2に傾斜姿勢で布設されるもので、下向きの開口部101aを有する箱型の容器本体101と、この容器本体101の一端部にピンで軸支されて開口部101aを開閉するカバー102と、このカバー102にセットされるヒューズ103と、このヒューズ103から容器本体101内方向に突出する一対の接触刃104,105と、この接触刃104,105が挿し込まれるように容器本体101内に配置された一次側接続端子106,二次側接続端子107を備えている。
【0004】
一次側接続端子106,二次側接続端子107は、接触刃104,105が挿し込まれる挿込み口106a,107aを開口部101a側に設けたものであり、それぞれ上流側の一次側電線6と下流側の二次側電線7とが接続されている。この一次側電線6と二次側電線7とは、図5(a)に示すように、カバー102が閉じられ、各接触刃104,105が各接続端子106,107の挿込み口106a,107aに挿し込まれることで、電気的に接続される。
【0005】
そして、地絡した電線路の事故点を探査するときは、図5(b)(c)に示すようにカバー102を開け、接触刃104,105を各接続端子106,107から外すとともに、図6に示すように、事故点探査装置のカットアウト接続器具110の端子具111に設けられた一対の課電端子111a,111bを各接続端子106,107の挿込み口106a,107aに挿し込む。
【0006】
カットアウト接続器具110は、一対の課電端子111a,111bを基部111cの両端から平行に突設した端子具111と、絶縁操作棒120の先端部に着脱される棒状の操作具112と、端子具111の基部111cと操作具112とを連結する連結具113とを備えている。なお、課電端子111a,111bは、各接続端子106,107の挿込み口106a,107aに挿し込まれる厚さ及び幅、長さに形成され、接続される絶縁操作棒120と同一方向に向けられている。
【0007】
また、操作具112には、電源装置(図示せず)から電線路に電流を流すための配線系114が接続され、配線系114には、一次側電線6及び二次側電線7を流れる電流を検知するためのCTセンサ(図示せず)が接続され、さらに、CTセンサには検知結果を告知する告知手段(図示せず)が接続されている。
【0008】
そして、カットアウト接続器具110は、操作具112に絶縁操作棒120が取り付けられ、カバー102を開けた高圧カットアウト100に近付けられる。高圧カットアウト100は、図5(b)(c)に示すように、カバー102が開けられることによって、一対の接触刃104,105が各接続端子106,107の挿込み口106a,107aから抜き出され、ヒューズ103が各接続端子106,107から外された状態となっている。
【0009】
そして、作業者が絶縁操作棒120を持ち上げることにより、図6に示すように、一対の課電端子111a,111bが各接続端子106,107の挿込み口106a,107aに挿し込まれ、カットアウト接続器具110が高圧カットアウト100に接続された状態となる。そして、絶縁操作棒120を操作具112から外し、配線系114から課電端子111a,111bに高電圧が印加され、電線路に地絡事故の原因があるときにあるときに流れる電流をCTセンサで検知し、その検知結果が告知手段に告知される。
【0010】
なお、端子具111と操作具112とをフレキシブルに連結させるようにした連結具113についての発明が特許文献1に記載されている。この連結具113は、課電端子111a,111bの向きと操作具112の向きとが交差するように、すなわち、課電端子111a,111bの向きを操作具112の向きに対して傾けるように曲げられたことを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2010−92801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
高圧カットアウト100は、電柱1に固定された腕金などの配電設備2に一般的に複数個(例えば3個)併設されている。したがって、カットアウト接続器具110の課電端子111a,111bを高圧カットアウト100の各接続端子106,107の挿込み口106a,107aに挿込み・抜出しの操作をするときに、課電端子111a,111bが電線や配電設備2などなどと干渉しないように注意しなければならず、作業が煩雑なものとなっている。
【0013】
そこで、本発明は、高圧カットアウトの各接続端子の挿込み口に課電端子を容易に挿込み・抜出しの操作をすることができるようにしたカットアウト接続器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るカットアウト接続器具は、開口部を有する箱型の容器本体と、該容器本体内に配置され、挿込み口を有する一対の接続端子と、前記容器本体の開口部を開閉するカバーと、該カバーの内側面にセットされたヒューズと、該ヒューズから容器本体の奥側に向かって突設され、前記各接続端子の挿込み口に抜き挿しされる一対の接触刃とを備えている高圧カットアウトに対し、カバーを開けて使用するカットアウト接続器具であって、前記各接続端子と向き合うように直線状態に並列された導電性の第1の基盤と第2の基盤が接続端子から離間する方向に屈曲可能かつ電気的に連結され、前記接触刃が抜かれている一方の接続端子と他方の接続端子の各挿込み口に抜き挿しする第1の課電端子と第2の課電端子とが前記第1の基盤と第2の基盤とに突設され、操作具の先端部を接続する連結具が前記第1の基盤又は第2の基盤に設けられていることを特徴としている。
【0015】
このカットアウト接続器具によれば、第1の基盤と第2の基盤にそれぞれ突設された第1の課電端子と第2の課電端子は、第1の基盤と第2の基板が屈曲状態から直線状態に向きが変えられることにより、向きが開いた状態から平行な状態に変えられる。そして、このカットアウト接続器具は、第1の基盤と第2の基盤のいずれかが一方の接続端子から離間するように屈曲した状態で、作業者が操作具に接続された絶縁操作棒を押し上げることで、カバーが開けられた高圧カットアウトに近づけられる。
【0016】
そして、絶縁操作棒を接続した操作具を接続している連結具を設けた一方の基盤を一方の接続端子に向けてさらに押し上げることで、この一方の基盤に突設された課電端子を一方の接続端子挿込み口に挿し込む。このとき、他方の基盤は、屈曲状態となっていることから、この他方の基盤に突設された課電端子は、他方の接続端子の挿込み口に挿し込まれない。
【0017】
その後、作業者が絶縁操作棒を操作具から外し、他方の基盤に当てて押し上げることで、他方の基盤を一方の基盤と直線状態となるようにし、他方の基盤に突設された課電端子を他方の接続端子の挿込み口に挿し込む。このようにして、このカットアウト接続器具は、第1の基盤と第2の基盤を別々に各接続端子に近接させることで、各課電端子を各接続端子の挿込み口に挿し込みやすいものとなっている。
【0018】
また、前記本発明に係るカットアウト接続器具において、前記第1の基盤と第2の基盤とは、蝶番によって連結され、かつ、リード線によって接続されていることが好ましい。
【0019】
このカットアウト接続器具によれば、第1の基盤と第2の基盤とが蝶番によって連結されることにより、第1の基盤と第2の基盤との接続強度を十分に確保することができる。そして、蝶番では、第1の基盤と第2の基盤とが電気的に確実に接続されないことがあり得るが、リード線によって第1の基盤と第2の基盤との電気的な接続を確保することができる。
【0020】
また、前記本発明に係るカットアウト接続器具において、前記連結具は、操作具の先端部を接続する先端側が外向きに偏向して設けられていることが好ましい。
【0021】
このカットアウト接続器具によれば、操作具の先端部を接続する連結具の先端側が外向きに偏向して設けられることにより、連結具に接続される操作具及びこの操作具に接続されている絶縁操作棒の方向に対して、連結具を設けた基盤に突設されている課電端子の方向を偏向させることができる。したがって、高圧カットアウトが配電設備に傾斜姿勢で布設され、接続端子が斜め向きとなっていても、絶縁操作棒は鉛直方向に向けられて、絶縁操作棒の下端側が配電設備を固定している電柱などに干渉しないようにすることができる。
【0022】
また、前記本発明に係るカットアウト接続器具において、前記第1の基盤又は第2の基盤は、第2の基盤又は第1の基盤よりも長くされ、短く形成された基盤に前記連結具が設けられていることが好ましい。
【0023】
このカットアウト接続器具によれば、一方の基盤が他方の基盤よりも長く形成され、短く形成された基盤に連結具が設けられることにより、別の絶縁操作棒によって長く形成された基盤が押され、長く形成された基盤に突設された課電端子が、この長く形成された基盤と短く形成された基盤との境界を回転中心として円弧を描くように動く。
【0024】
ただし、別の絶縁操作棒に押される基盤に突設された課電端子は、この課電端子から基盤と基盤との境界までの距離を半径として円弧を描くように動くため、一方の基盤が他方の基盤よりも長く形成されることで、大きな円弧、もっといえば、直線状の軌跡で動く。したがって、絶縁操作棒に押される基盤が他方の基盤よりも長く形成されることにより、この課電端子は、直線状に動き、接続端子の挿込み口の奥まで挿し込むことができる。
【0025】
また、前記本発明に係るカットアウト接続器具において、前記第1の基盤又は第2の基盤には、第2の基盤又は第1の基盤の方に突出し、両基盤が屈曲しすぎないように支えるストッパが固定されていることが好ましい。
【0026】
このカットアウト接続器具によれば、カットアウト接続器具が傾斜姿勢とされても、一方の基盤に固定されたストッパが他方の基盤を支えるため、絶縁操作棒が接続されていない他方の基盤が垂れ下がらない状態となり、絶縁操作棒によって他方の基盤を押し上げやすいものとすることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、屈曲可能に連結された第1の基盤と第2の基盤にそれぞれ課電端子が突設され、一方の課電端子を高圧カットアウトの一方の挿込み口に差し込んだ後、他方の課電端子を高圧カットアウトの他方の接続端子の挿込み口に挿し込むことができるカットアウト接続器具が提供されることにより、電力系統において、地絡した電線路の事故点を探査する作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係るカットアウト接続器具の一実施形態を示し、(a)は第1,第2の基盤が屈曲している状態の斜視図、(b)は第1,第2の基盤が直線状態の斜視図である。
【図2】本発明に係るカットアウト接続器具を高圧カットアウトに接続する直前の状態を示す正面図である。
【図3】本発明に係るカットアウト接続器具を高圧カットアウトに接続している途中の状態を示す正面図である。
【図4】本発明に係るカットアウト接続器具を高圧カットアウトに接続した後の状態を示す正面図である。
【図5】高圧カットアウトの一例を示し、(a)はカバーが閉じられた状態を示す正面図、(b)はカバーが開けられた状態を示す正面図、(c)はカバーが開けられた状態を示す斜視図である。
【図6】従来のカットアウト接続器具が高圧カットアウトに接続された状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明に係るカットアウト接続器具の一実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。なお、従来と同一部分は、基本的に同一符号を付して説明する。
【0030】
カットアウト接続器具は、高圧カットアウト100の一次側接続端子106と二次側接続端子107とに向き合う状態で、図1(b)に示すような直線状態に配置された導電性の第1の基盤10と第2の基盤20とが、図1(a)に示すような屈曲可能かつ電気的に連結され、第1の基盤10と第2の基盤20とにそれぞれ第1の課電端子11と第2の課電端子21を突設したことを特徴としている。
【0031】
第1の基盤10と第2の基盤20は、各課電端子11,21を突設していない下面に蝶番40の羽部41,41が固定されることにより、直線状態から両基盤10,20の下面同士が重なる方向(図面において「へ」の字形)に屈曲することができるようにされている。
【0032】
ただし、第1の基盤10と第2の基盤20とが屈曲しすぎることがないように、第2の基盤20の下面には、ストッパ30の基部が固定され(図1にのみ図示)、このストッパ30の先端側が第1の基盤10の下面の方に突出し、屈曲した第1の基盤10の下面を支えるようにされている。なお、ストッパ30は、基部が第1の基盤10の下面に固定され、ストッパ30の先端側が第2の基盤20の下面を支えるようにしてもよい。
【0033】
さらに、第1の基盤10と第2の基盤20とは、蝶番40によって連結されることで、電気的な接続が不確実になる虞があるため、リード線31によって接続される(図1にのみ図示)。リード線31の各端部は、各基盤10,20の裏面や側面などに固定してもよいし、蝶番40が導電性を有しているものであれば、羽部41,41を固定するネジに固定してもよい。
【0034】
また、第1の基盤10は第2の基盤20よりも長く、換言すれば、第2の基盤20は第1の基盤10よりも短くされている。第1の基盤10と第2の基盤20は、蝶番40に連結されて屈曲可能とされているため、第1の基盤10に突設された第1の課電端子11は、第1の基盤10と第2の基盤20の境界を回転中心として、そして、この回転中心から第1の課電端子11までの距離(以下、「半径」という。)をもって円弧を描くように動く。
【0035】
第1の基盤10が第2の基盤20よりも長くされることにより、第1の基盤10と第2の基盤20とが同じ長さとされた場合と比較して、半径が長くなる。半径が短い場合は、第1の課電端子11が小さな円弧を描いて動くことになるものの、半径が長い場合は、第1の課電端子11が大きな円弧を描いて動く、さらにいえば、直線に近い軌跡で動くようにすることができる。
【0036】
そして、第2の基盤20の裏面には、基端部(図面において下端部)にツイストロック部を備えた棒状の操作具50を接続する導電性の連結具60が設けられている。この連結具60は、操作具50の先端部(図面において上端部)を接続する先端側(図面において下端側)が外向き(第1の基盤10と反対方向)に偏向して円弧状に形成されている。
【0037】
こうすることにより、連結具60に連結される棒状の操作具50及び操作具50に接続される絶縁操作棒120の方向に対して、第2の課電端子21の方向を偏向することができる。すなわち、第2の基盤20が二次側接続端子107と平行に対峙して傾いていても、絶縁操作棒120及び操作具50が下向き、すなわちほぼ鉛直姿勢となるようにされている。
【0038】
このカットアウト接続器具は、以上のように構成され、次に、使用方法について説明する。
【0039】
このカットアウト接続器具を使用するに先立ち、図5(b)(c)に示すように、傾斜姿勢の高圧カットアウト100のカバー102を開け、ヒューズ103から突設された接触刃104,105が容器本体101内の一次側接続端子106の挿込み口106a及び二次側接続端子107の挿込み口107aから抜け出た状態とする。
【0040】
そして、作業者が図2に示すように、カットアウト接続器具の操作具50に接続された絶縁操作棒120を持ち上げ、第2の課電端子21が二次側接続端子107の挿込み口107aと向き合うようにする。このとき、第2の基盤20は、傾斜姿勢の二次側接続端子107の挿込み口107aとほぼ平行となっている一方、第1の基盤10は、自重によって屈曲し、一次側接続端子106と平行になっていない。ただし、第1の基盤10は、図1(a)に示すように、ストッパ30に支えられ、下向きとなることなく、ほぼ水平姿勢となっている。
【0041】
そして、作業者が図3に示すように、絶縁操作棒120をさらに持ち上げることで、第2の課電端子21が二次側接続端子107の挿込み口107aに挿し込まれる。このとき、第1の課電端子11が一次側接続端子106の挿込み口106aに挿し込まれつつある状態となる。ただし、第1の課電端子11の向きは、一次側接続端子106の挿込み口106aの向きと一致していない。なお、絶縁操作棒120は、連結具60によって、第2の基盤20に対して外向きに接続され、ほぼ鉛直姿勢を向いているため、電柱1(図6参照)と干渉することがない。
【0042】
そして、作業者が図4に示すように、絶縁操作棒120を操作具50のツイストロック部から外し、この絶縁操作棒120を第1の基盤10の裏面に当てて押し上げることで、第1の課電端子11を一次側接続端子106の挿込み口106aに挿し込む。第1の基盤10が第2の基盤20よりも長く形成され、第1の課電端子11は、大きな半径をもって直線に近い軌跡で移動することから、一次側接続端子106の挿込み口106a内に奥まで挿し込まれる。
【0043】
このようにして、第1の課電端子11と第2の課電端子21が一次側接続端子106の挿込み口106aと二次側接続端子107の挿込み口107aに挿し込まれると、絶縁操作棒120を第1の基盤10の裏面から遠ざける。そして、操作具50から導出された配線系51によって第1,第2の課電端子11,21に高電圧が印加される。そして、電線路に地絡事故の原因があるときに流れる電流がCTセンサ(図示せず)で検知されると、その検知結果が告知手段(図示せず)に告知される。
【0044】
作業終了後は、絶縁操作棒120を操作具50のツイストロック部に接続し、絶縁操作棒120を引き下げる。すると、第1の課電端子11及び第2の課電端子21は、一次側接続端子106の挿込み口106a及び二次側接続端子107の挿込み口107aから抜け出る。このときも、絶縁操作棒120は、電柱1に干渉することがない。
【0045】
なお、本発明は、前記実施の形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、連結具60は、第1の基盤10に設けてもよいし、偏向することなく、第2の基盤20又は第1の基盤10の裏面に垂直に設けてもよい。
【0046】
また、第1の基盤10と第2の基盤20は、同じ長さに設けてもよいし、狭義の蝶番40でなく、中心線で切断することなく繰り返し折曲可能とされた板材によって接続してもよい。また、リード線31やストッパ30は、使用状況に応じて、備えないものとしてもよい。
【符号の説明】
【0047】
10……第1の基盤
11……第1の課電端子
20……第2の基盤
21……第2の課電端子
30……ストッパ
31……リード線
40……蝶番
50……操作具
60……連結具
100…高圧カットアウト
101…容器本体
102…カバー
103…ヒューズ
104…接触刃
105…接触刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する箱型の容器本体と、該容器本体内に配置され、挿込み口を有する一対の接続端子と、前記容器本体の開口部を開閉するカバーと、該カバーの内側面にセットされたヒューズと、該ヒューズから容器本体の奥側に向かって突設され、前記各接続端子の挿込み口に抜き挿しされる一対の接触刃とを備えている高圧カットアウトに対し、カバーを開けて使用するカットアウト接続器具であって、
前記各接続端子と向き合うように直線状態に並列された導電性の第1の基盤と第2の基盤が接続端子から離間する方向に屈曲可能かつ電気的に連結され、前記接触刃が抜かれている一方の接続端子と他方の接続端子の各挿込み口に抜き挿しする第1の課電端子と第2の課電端子とが前記第1の基盤と第2の基盤とに突設され、操作具の先端部を接続する連結具が前記第1の基盤又は第2の基盤に設けられていることを特徴とするカットアウト接続器具。
【請求項2】
前記第1の基盤と第2の基盤とは、蝶番によって連結され、かつ、リード線によって接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカットアウト接続器具。
【請求項3】
前記連結具は、操作具の先端部を接続する先端側が外向きに偏向して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカットアウト接続器具。
【請求項4】
前記第1の基盤又は第2の基盤は、第2の基盤又は第1の基盤よりも長くされ、短く形成された基盤に前記連結具が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のカットアウト接続器具。
【請求項5】
前記第1の基盤又は第2の基盤には、第2の基盤又は第1の基盤の方に突出し、両基盤が屈曲しすぎないように支えるストッパが固定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のカットアウト接続器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−34504(P2012−34504A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172468(P2010−172468)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)