説明

カメラ固定装置

【課題】 カメラを固定する場合に、音の出ないカメラ固定装置を提供する。
【解決手段】 雄型アタッチメント12と、雌型アタッチメント14とからなり、雄型アタッチメントに嵌合凸部15を設けるとともに、雌型アタッチメントに嵌合凹部16を設け、雌型アタッチメントに、嵌合凸部の進入方向と交差する方向にスライド自在な基板111と、該基板に立設され、基板がスライドすることで前記嵌合凹部に突出した状態と嵌合凹部から退避した状態との間で移動自在な固定ピン25と、該固定ピンが前記嵌合凹部に突出する方向に固定ピンを付勢するバネ手段112と、前記嵌合凸部に形成され、前記固定ピンが入退可能な切欠溝15aとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラを三脚などに設けられた雲台に固定するカメラ固定装置に関し、特に、テレビカメラなどの撮像カメラへの適用に適したカメラ固定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビカメラなどの撮像カメラを、三脚に固定する場合、一般に図4から図9に示すようなカメラ固定装置が使用されてきた。
【0003】
図4は、撮像カメラと従来のカメラ固定装置の全体を示すものである。同図に示すように、撮像カメラ11は、その下部に雄型アタッチメント12を備え、三脚などの頂部に取り付けられた雲台13には、雌型アタッチメント14が取り付けられている。
【0004】
図5は、撮像カメラ11の下部の雄型アタッチメント12部分を拡大した斜視図である。雄型アタッチメント12には、V字形(又は台形)の嵌合凸部15が形成されている。この嵌合凸部15には、V字と直交するように切欠溝15aが形成されている。一方、図4に示す雌型アタッチメント14には、V字型(又は台形)をした嵌合凹部16があり、嵌合凸部15を嵌合凹部16に嵌合して雌雄のアタッチメント12,14を結合させることで、撮像カメラ11が雲台13を介して三脚等に固定されることになる。
【0005】
図6は、雌型アタッチメント14の嵌合凹部16の部分を取り除いた内部構成を示す図で、嵌合凹部16を仮想線で示している。嵌合凹部16とこれに連接した凹空間17とは、1枚の板をプレス加工などによって形成されたもので、雌型アタッチメント14を覆うように取り付けられている。図6は、これを取り外した状態の図である。以下に雌型アタッチメント14の構成を説明する。
【0006】
操作レバー18は、雌雄のアタッチメント12,14の嵌合を解除するために使用するレバーで、クランク型の本体の先端に短い交差部が延設された形状である。この操作レバー18は、交差部の一端にある回動軸18aで回動可能に雌型アタッチメント14に固定されている。操作レバー18の基端側には、操作ノブ18bがあり、隣接して設けられた解除レバー18cを矢印a方向に動かすと、操作レバー18は回動軸18aを中心にして回動が自在になる。解除レバー18cを元に戻すと、操作レバー18は回転できない状態に保持される。
【0007】
操作レバー18の先端の交差部の回動軸18aと反対側の端部には、紙面と垂直方向にピン18dが立設されており、このピン18dは、操作レバー18の下側に配置された板カム19に穿設された円弧状の長孔19aを貫通している。板カム19は、操作レバー18の回動軸18aにより雌型アタッチメント14に固定され、この軸を中心に回動可能である。操作レバー18には三角形の突起18eがあり、その先端にバネ手段20の一端が係止され、バネ手段20は図6の左端が固定され、右端を矢印b方向に引っ張っている。したがって、操作レバー18は、回動軸18aを中心にして反時計方向に付勢された状態である。また、ピン18dが板カム19の長孔19aの一端に圧接し、バネ手段20により板カム19を反時計方向に回転させる方向に付勢している。板カム19の先端には、円弧状のカム面19bがあり、その下端には、係止用の切欠部19cがある。
【0008】
雌型アタッチメント14の板カム19の先端側には、係止部材21が図6の左右方向にスライド自在に取り付けられ、バネ手段22により図6の矢印cに示す右方に向けて付勢された状態である。係止部材21は板状で、先端が斜めに切断され、上端21aが切欠部19c内に入って板カム19の反時計方向の回転を阻止している。また、係止部材21の中間には、操作突起23が立設されている。この操作突起23は、嵌合凹部16の先端部に突出した状態である。
【0009】
板カム19の先端側の図の下方には、長孔19dが穿設され、ここにスライド板24に立設されたピン24aが貫通している。スライド板24には、中間に固定ピン25が立設されており、スライド板24は、バネ手段26によって、図6の矢印dに示すように下方に向けて付勢されている。図6では、固定ピン25は、嵌合凹部16の外に出ている。
【0010】
次に、この雌型アタッチメント14の作用を説明する。図6は、固定ピン25が嵌合凹部16の外にあって、撮像カメラ11を装着する準備ができた状態である。このとき、バネ手段20は操作レバー18を反時計方向に付勢し、操作レバー18のピン18dは、長孔19aの左端を押圧し、板カム19を反時計方向に付勢している。板カム19は、切欠部19cに係止部材21の上端21aが係止しているので、反時計方向の回転を抑えられた状態である。
【0011】
図7(a)は、雌型アタッチメント14に嵌合凹部16と、これに連続する四角形の凹空間17とを取り付けた状態の図で、(b)は(a)のD−D断面の要部を示す図である。この(b)は、嵌合凹部16に嵌合凸部15が嵌入した状態であるが、嵌合凹部16は、開口側が狭く、底部が広い蟻溝となっており、嵌合凸部15は蟻溝と係合する蟻ほぞ形状となっている。したがって、嵌合凹部16と嵌合凸部15とが嵌合すると、嵌合凸部15は、図7(a)の右方向にスライドして抜け出ることができるが、図7(b)の左右方向には、抜け出ることができない状態となる。
【0012】
図7において、凹空間17に撮像カメラ11に取り付けられた雄型アタッチメント12の嵌合凸部15を仮想線に示すように入れる。そして、撮像カメラ11と共に、嵌合凸部15を矢印eの方向に押し込む。そして、嵌合凸部15の先端が操作突起23を矢印eの方向に押すと、操作突起23と一体になっている係止部材21がe方向に移動する。
【0013】
図6に戻り、係止部材21が図の左方向に移動すると、上端21aが切欠部19cから外れる。すると、板カム19が回動軸18aを中心に反時計方向に回転する。これによって、スライド板24が矢印dに示すように図6の下方に移動し、固定ピン25が、嵌合凹部16内に突出する。
【0014】
図8は、上記の一連の動作が完了した状態を示す。嵌合凹部16内に突出した固定ピン25は、嵌合凹部16内に進入してきた嵌合凸部15の切欠溝15a内に入る。切欠溝15aは、入口が広く、奥が狭くなっており、固定ピン25が入り易くなっている。これによって、嵌合凸部15は嵌合凹部16から抜け出ることができなくなり、雄型アタッチメント12と雌型アタッチメント14との結合が完結する。嵌合凸部15は、図7の実線で示す位置にロックされる。
【0015】
次に、撮像カメラ11を取り外す場合を図8と図9により説明する。
【0016】
図8の状態で、解除レバー18cを矢印a方向に押動し、操作レバー18の回動を可能にする。そして、操作レバー18を、回動軸18aを中心に時計方向に回し、図9に示す位置に回動する。
【0017】
操作レバー18の先端のピン18dは、図8において、長孔19aの右端に当接し、板カム19を、回動軸18aを中心として時計方向に回転する。すると、板カム19の円弧状のカム面19bが、係止部材21の先端の下端21bを押動し、係止部材21をバネ手段22の付勢力に抗してc’方向に移動する。板カム19の時計方向の回転によりスライド板24が矢印d’方向に移動し、固定ピン25は図の上方に移動する。板カム19が時計方向の回転を続け、やがて、切欠部19cが係止部材21の先端の上端21aの位置に来ると、係止部材21は、バネ手段22により矢印c方向(図6参照)に付勢されているので、係止部材21の上端21aが切欠部19cに落ち込む。そして、図6の状態になり、固定ピン25は嵌合凹部16から退出し、嵌合凸部15を嵌合凹部16から抜き出すことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、前述した従来のカメラ固定装置は、図6の状態から嵌合凸部15が操作突起23を押動して撮像カメラ11を装着固定するとき、係止部材21が移動して上端21aが板カム19の切欠部19cから外れると、スライド板24と係止部材21とがバネ手段20,22,26の付勢力によって勢い良く移動するので、バチンという大きな音を立てる。このようなカメラの固定が、たとえば、撮影中のテレビカメラの近傍で行われると、テレビ画像中に、画面とは無関係の異音として入ってしまうという問題がある。
【0019】
本発明は、この問題を解決することを目的としたもので、カメラを固定する場合に、音の出ないカメラ固定装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の目的を達成するために本発明のカメラ固定装置は、撮像カメラと雲台のいずれか一方に取り付けられる雄型アタッチメントと、撮像カメラと雲台のいずれか他方に取り付けられる雌型アタッチメントと、前記雄型アタッチメントに設けられた嵌合凸部と、前記雌型アタッチメントに形成され、前記嵌合凸部が進入可能で、進入した状態では進入方向と交差する方向の移動が阻止される嵌合凹部と、前記雌型アタッチメントに設けられ、前記嵌合凸部の進入方向と交差する方向にスライド自在に設けられ、雌型アタッチメントの外部に突出部を有する基板と、該基板に立設され、基板がスライドすることで前記嵌合凹部に突出した状態と嵌合凹部から退避した状態との間で移動自在な固定ピンと、該固定ピンが前記嵌合凹部に突出する方向に固定ピンを付勢するバネ手段と、前記嵌合凸部に形成され、前記固定ピンが入退可能な切欠溝と、を有することを特徴としている。
【0021】
前記基板の突出部に取手を設けた構成としたり、前記嵌合凹部が蟻溝で、前記嵌合凸部が蟻ほぞである構成としたり、前記嵌合凸部と嵌合凹部が、嵌合凸部の進入方向の先端側が狭くなるV型である構成としたり、前記切欠溝が、前記嵌合凸部の進入方向とほぼ直角に交差している構成としたり、前記嵌合凹部の所定の位置に前記嵌合凸部が進入したのを検知する検知手段を設けた構成としたり、前記嵌合凹部に連続して凹空間が設けられ、前記検知手段が前記凹空間に出没する偏心カムを有する構成としたりすることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のカメラ固定装置は、雄型アタッチメントに設けられた嵌合凸部が、雌型アタッチメントに設けられた嵌合凹部に嵌合し、抜け止めがされることで、カメラを固定するものである。雌型アタッチメントには、基板がスライド自在に設けられ、基板には固定ピンが設けられている。そして、基板がスライドすることで、固定ピンは嵌合凹部内に突出したり、嵌合凹部から退出したりする。基板はバネ手段で付勢されており、自由状態では、固定ピンが嵌合凹部内に突出した状態となっている。一方、雄型アタッチメントに設けられた嵌合凸部には、固定ピンが進退できる切欠溝が形成されている。
【0023】
基板の突出部を押し込むと、固定ピンが嵌合凹部から退出した状態となる。この状態で嵌合凸部を嵌合凹部内に挿入し、嵌合が完了したら、基板を押圧していた力を除く。すると、基板は元の自由状態の位置に復帰し、固定ピンが切欠溝に収容され、嵌合凸部は嵌合凹部から抜け出ることができなくなってカメラが固定されることになる。基板は、押圧力が大きいと固定ピンが嵌合凹部から退出する方向に移動し、押圧力が小さくなるとバネ手段の付勢力で復帰し、固定ピンが嵌合凹部に進入するが、この復帰するときの基板の動きは遅いので、カメラを固定するとき音が発生しないようにすることができる。
【0024】
基板の突出部に取手を設けることで、基板を動かし易くすることができる。嵌合凹部が蟻溝で、嵌合凸部がこの蟻溝と嵌合する蟻ほぞであれば、両者が嵌合したとき、嵌合凸部が嵌合凹部から抜け出る方向を1方向に制限することができる。
【0025】
嵌合凹部と嵌合凸部をV型にすることで、両者の嵌合をガタツキのないものにすることができる。切欠溝は、嵌合方向と直交する方向に形成することで、最も効果的に嵌合凸部の抜け止めをすることができる。
【0026】
嵌合凹部の所定の位置に前記嵌合凸部が進入したのを検知する検知手段を設けると、カメラが固定されたことを簡単に知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明のカメラ固定装置の雌型アタッチメントの構成例を示す平面図である。従来例と共通する部分が多く、共通部分については、同一の符号を付している。また、雄型アタッチメントの方は、従来例と同一のものである。
【0029】
図1に示す雌型アタッチメント114は、基部115にフレーム116を重ねた構成で、このフレーム116に、従来例と同じV型をした嵌合凹部16と、これに連続した四角形の凹空間17とを形成している。フレーム116の下部空間116a内には、基板111が設けられ、基板111の一端は雌型アタッチメント114の外部に突出しており、突出部には取手111aが設けられている。基板111には、細長い空間111bが形成されていて、ここにバネ手段112が嵌装されている。バネ手段112は一端が基板111に設けられたピン111cに係止され、他端は嵌合凹部16を形成するフレーム116に立設されたピン116bに係止されている。さらに、基板111には、固定ピン25が立設されている。基板111は、空間116a内を図の上下方向にスライド自在で、バネ手段112が自由な状態では、図1に示すように固定ピン25が嵌合凹部16内に突出した状態となる。
【0030】
次に、本発明のカメラ固定装置によるカメラの固定方法を説明する。図2は、雌型アタッチメント114に嵌合凸部15を装着する途中の状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【0031】
まず、図2の雌型アタッチメント114は、三脚などの雲台にネジなどにより固定しておく。また、雄型アタッチメント12は、カメラの所定位置にやはりネジなどを用いて固定しておく。
【0032】
そして、撮像カメラ11を持ち、雄型アタッチメント12を下にして、嵌合凸部15を凹空間17内に載せる。次に、取手111aを図2の矢印の方向に押し込む。すると、基板111が移動し、バネ手段112が伸び、固定ピン25は、嵌合凹部16から退出する。この状態で、撮像カメラ11を嵌合凹部16に向けてスライドさせると、嵌合凸部15が嵌合凹部16内に進入する。
【0033】
嵌合凸部15が嵌合凹部16の所定の位置に達したら、取手111aに加えていた手の力を緩める。すると、基板111はバネ手段112の付勢力により、図1に示す位置に戻り、固定ピン25は、嵌合凸部15に形成された切欠溝15a内に進入する。以上により、嵌合凸部15は、嵌合凹部16内に嵌合・固定され、撮像カメラ11が三脚などに固定されることになる。嵌合凸部15が嵌合凹部16の所定の位置に収容されなければ、固定ピン25は切欠溝15a内に入ることができない。
【0034】
本発明のカメラ固定装置では、上述したように、基板111を手などで押し込んでカメラ側の嵌合凸部15を嵌合凹部16に嵌合させ、基板111に加えていた力を緩めることで、固定されるので、従来のように基板111が急激に移動することがなく、カメラが固定されても音を発生することはない。したがって、テレビカメラが撮影中に、その近傍でカメラを固定装置に固定しても、全く問題がない。
【0035】
また、嵌合凸部15と嵌合凹部16とがV型となっているので、両者が嵌合したとき、ガタツキがないようにすることができる。
【0036】
図3は、本発明の検知手段を示す図1のB−B断面図で、(a)はカメラを固定する前の初期状態を示す図、(b)はカメラが所定位置に固定された状態を示す図、(c)はカメラが所定位置でセットされなかった状態を示す図である。
【0037】
検知手段120は、フレーム116の嵌合凹部16の入口近傍に形成された空間116c内に設けられ、円板の一部を切り欠いた本体部121と、この本体部121を回動自在に支持する軸122と、本体部121の外周に突設されたつまみ123とを有する。軸122は、円板の中心から外れた位置にあり、本体部121は、偏心カムとなっていて、つまみ123を掴んで軸122を中心に回動すると、本体部121の一部が空間116c内に出没できる。
【0038】
検知手段120が図3(a)に示す位置にあり、撮像カメラ11が固定され、嵌合凸部15が嵌合凹部16内の所定の位置に収容されると、検知手段120は、図3(b)に示すように、本体部121が空間116c内に入り、つまみ123が雄型アタッチメント12に当たるまで回動できる。しかし、嵌合凸部15が嵌合凹部16内の中間までしか入っていないと、つまみ123を回転したとき、本体部121の先端が図3(c)に示すように、嵌合凸部15に当たるか、或いは、雄型アタッチメント12に当たるかして、図3(b)に示す位置まで回動できなくなる。これによって、作業者は、撮像カメラ11の固定が完全にできたかどうかの判断ができることになる。また、作業後は、つまみ123の位置を見ることで、撮像カメラ11の固定が完全かどうかの判断ができる。
【0039】
以上の実施例では、カメラとしてテレビカメラ等の撮像カメラを例示したが、本発明のカメラ固定装置は、撮像カメラの他の通常のカメラの固定装置として使用できるものである。
【0040】
また、雄型アタッチメントをカメラ側に設け、雌型アタッチメントを雲台側に設けたが、逆に雄型アタッチメントを雲台側に設け、雌型アタッチメントをカメラ側に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明のカメラ固定装置の雌型アタッチメントの構成例を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】雌型アタッチメントに嵌合凸部を装着する途中の状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図3】本発明の検知手段を示す図2のC−C断面図で、(a)はカメラを固定する前の初期状態を示す図、(b)はカメラが所定位置に固定された状態を示す図、(c)はカメラが所定位置でセットされなかった状態を示す図である。
【図4】撮像カメラと従来のカメラ固定装置の全体を示すものである。
【図5】図4の撮像カメラの下部の雄型アタッチメント部分を拡大した斜視図である。
【図6】雌型アタッチメントの嵌合凹部の部分を取り除いた内部構成を示す図である。
【図7】(a)は、雌型アタッチメントに嵌合凹部と、これに連続する四角形の凹空間とを取り付けた状態の図で、(b)は(a)のD−D断面の要部を示す図である。
【図8】嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合した状態を示す図である。
【図9】嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合を解除する方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0042】
11 撮像カメラ
12 雄型アタッチメント
13 雲台
14 雌型アタッチメント
15 嵌合凸部
15a 切欠溝
16 嵌合凹部
25 固定ピン
111 基板
112 バネ手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像カメラと雲台のいずれか一方に取り付けられる雄型アタッチメントと、撮像カメラと雲台のいずれか他方に取り付けられる雌型アタッチメントと、前記雄型アタッチメントに設けられた嵌合凸部と、前記雌型アタッチメントに形成され、前記嵌合凸部が進入可能で、進入した状態では進入方向と交差する方向の移動が阻止される嵌合凹部と、前記雌型アタッチメントに設けられ、前記嵌合凸部の進入方向と交差する方向にスライド自在に設けられ、雌型アタッチメントの外部に突出部を有する基板と、該基板に立設され、基板がスライドすることで前記嵌合凹部に突出した状態と嵌合凹部から退避した状態との間で移動自在な固定ピンと、該固定ピンが前記嵌合凹部に突出する方向に固定ピンを付勢するバネ手段と、前記嵌合凸部に形成され、前記固定ピンが入退可能な切欠溝と、を有することを特徴とするカメラ固定装置。
【請求項2】
前記基板の突出部に取手を設けたことを特徴とする請求項1記載のカメラ固定装置。
【請求項3】
前記嵌合凹部が蟻溝で、前記嵌合凸部が蟻ほぞであることを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ固定装置。
【請求項4】
前記嵌合凸部と嵌合凹部が、嵌合凸部の進入方向の先端側が狭くなるV型であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカメラ固定装置。
【請求項5】
前記切欠溝が、前記嵌合凸部の進入方向とほぼ直角に交差していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカメラ固定装置。
【請求項6】
前記嵌合凹部の所定の位置に前記嵌合凸部が進入したのを検知する検知手段を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカメラ固定装置。
【請求項7】
前記嵌合凹部に連続して凹空間が設けられ、前記検知手段が前記凹空間に出没する偏心カムを有することを特徴とする請求項6記載のカメラ固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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