説明

カレンダ表示プログラムおよびカレンダ表示方法

【目的】本発明は、ユーザの給与日を含むカレンダを表示するカレンダ表示プログラムおよびカレンダ表示方法に関し、ユーザの給与日が月内のいずれの日であっても給与日から次の給与日までの1月分のカレンダを簡易かつ確実に自動的に表示することを目的とする。
【構成】 ユーザの過去の入金情報から給与日および翌営業日/前営業日支払を判定するステップと、表示しようとする月の前記給与日が営業日のときは当該給与日を表示基準日と決定、一方、給与日が営業日でないときは前記判定された翌営業日支払あるいは前営業日支払をもとに当該給与日の後の営業日あるいは当該給与日の前の営業日を表示基準日と決定するステップと、決定した表示基準日を基準に、1月分のカレンダを表示する表示ステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの給与日を含むカレンダを表示するカレンダ表示プログラムおよびカレンダ表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットバンキングなどでは、ユーザが端末を操作してインターネット上のサーバからダウンロードした各月のカレンダ上に電気代、ガス代などの引き落とし予定を明示する機能がある(特許文献1)。
【特許文献1】再公表特許WO2002/027576号公報の図10など参照
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の技術では、インターネットバンキングでカレンダ機能を選択すると、各月の1日から月末までのカレンダを固定的に表示し、当該カレンダ上に引き落とし予定日の情報を明示するものであり、月末に給与が支払われるユーザにとっては次の給与支払い日までに引き落とされる情報を見るには、カレンダを翌月に切り替えたり、戻したりして給与日から次の給与日までの引き落とし予定を知る必要があり、操作が面倒で使い勝手が悪いという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、これらの問題を解決するため、ユーザの給与日および翌営業日/前営業日振込を自動判定し、表示しようとするカレンダ上の給与日が営業日あるいは非営業日か否かおよび翌営業日/前営業日支払いを考慮して表示基準日を決め、当該表示基準日から1月間のカレンダを表示するようにしている。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、ユーザの給与日および翌営業日/前営業日振込を自動判定し、表示しようとするカレンダ上の給与日が営業日あるいは非営業日か否かおよび翌営業日/前営業日支払いを考慮して表示基準日を決め、当該表示基準日から1月間のカレンダを表示することにより、ユーザの給与日が月内のいずれの日であっても給与日から次の給与日までの1月分のカレンダを簡易かつ確実に自動的に表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、ユーザの給与日および翌営業日/前営業日振込を自動判定し、表示しようとするカレンダ上の給与日が営業日あるいは非営業日か否かおよび翌営業日/前営業日支払いを考慮して表示基準日を決め、当該表示基準日から1月間のカレンダを表示し、ユーザの給与日が月内のいずれの日であっても給与日から次の給与日までの1月分のカレンダを簡易かつ確実に自動的に表示することを実現した。
【実施例1】
【0007】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、端末1は、ユーザが操作し、ネットワーク4を介してインターネットバンキングシステム11にログインし、取り引きを行うためのもの(例えばパソコン)であって、ここでは、画面2上に取引画面やカレンダ画面3などを表示するものである。
【0008】
画面2は、端末1の表示装置上に表示した画面であって、取引画面やカレンダ画面3などを表示するものである。
【0009】
カレンダ画面3は、端末1の表示装置上に表示するカレンダ画面の例である(図8参照)。
【0010】
ネットワーク4は、インターネットなどのネットワークであって、複数の端末1とインターネットバンキングシステム11とが相互に通信するためのネットワークである。
【0011】
インターネットバンキングシステム11は、ネットワーク4に接続し、多数のユーザの端末1からの要求に従い各種取引を行うためのシステムであって、ここでは、取引手段12、取引記録手段13、カレンダ表示手段14、給与日自動推測手段15、口座DB16,取引記録DB17,キーワードDB18,およびカレンダ設定DB19などから構成されるものである。
【0012】
取引手段12は、ユーザが端末1を操作し、ネットワーク4を介してインターネットバンキングシステム11にログインし、当該ユーザの口座について、各種取引(残高照会、振込など)を行うものである。
【0013】
取引記録手段13は、ユーザの口座の取引を記録するものである。
カレンダ表示手段15は、ユーザが口座の残高を確認などした際に、カレンダ表示ボタンが選択されたときに、過去の口座の情報をもとに給与日および翌営業日/前営業日振込を自動判定し、更に、カレンダ表示ボタンが選択されて表示する月で当該給与日が営業日のときは当該営業日を表示基準日にして1月分のカレンダを表示したり、当該給与日が営業日でないときは翌営業日/前営業日支払をもとに後の営業日あるいは前の営業日を表示基準日に1月分のカレンダを表示したり、更に、カレンダ上に引き落とし予定情報を明示したりなどするものである(図2から図8参照)。
【0014】
口座DB16は、ユーザの口座情報(ユーザID,パスワード、口座番号、取扱銀行、支店など)を登録して管理するものである。
【0015】
取引記録DB17は、ユーザの口座毎に設け、取引(振込、引き落としなどの情報)を記録したものである(図6参照)。
【0016】
キーワードDB18は、取引記録DB17からユーザの給与、バイト代などの振込を抽出するためのキーワード(キュウヨ、バイト、パートなど)を予め登録したものである(図6参照)。
【0017】
カレンダ設定DB19は、ユーザの取引記録をもとに、判定した給与日および翌営業日/前営業日支払の情報を設定するものである(図6参照)。
【0018】
次に、図2のフローチャートに従い、図1の構成の取引処理の全体を説明する。
図2は、本発明の取引処理フローチャートを示す。
【0019】
図2において、S1は、指示待ちする。これは、図1でユーザが端末1を操作してネットワーク4を介してインターネットバンキングシステム11にログインし、後述する図7の処理選択画面上でいずれかの処理を選択して実行ボタンを押下し、選択した処理の実行の指示を待機する。
【0020】
S2は、取引指示か判別する。これは、S1で図7の処理選択画面上でいずれかの処理が選択されて実行ボタンが押下されたときに、当該処理が取引指示か判別する。YESの場合には、S3で取引処理を行い、S4で取引記録処理で取引の内容を取引記録DB17に保存し、S1に戻り繰り返す。一方、S2がNOの場合には、S5に進む。
【0021】
S5は、カレンダ表示指示か判別する。これは、ユーザが例えば図7の処理選択画面上で引き落としなどのイベントスケジュールを選択して実行ボタンを押下し、カレンダ表示指示を行ったか判別する。YESの場合には、S6で給与日推測処理を図3、図4のフローチャートに従い行って給与日および翌営業日/前営業日支払を判定し、S7でカレンダ表示処理を図5のフローチャートに従い行って表示基準日を判定してそれから1月分のカレンダを表示および引き落としなどの情報を表示し、終了する。一方、S5がNOの場合には、S8でその他の処理を行う。
【0022】
以上によって、ユーザがカレンダ表示指示を行うと、当該ユーザの過去の取引記録をもとに給与日および翌営業日/前営業日支払の情報を自動抽出し、表示しようとする給与日が営業日のときは当該営業日を表示基準日として1月分のカレンダを表示してその中に引き落とし予定情報を明示したり、表示しようとする給与日が営業日でないときは抽出した翌営業日/前営業日支払の情報をもとに表示基準日を判定して当該表示基準日から1月分のカレンダを表示してその中に引き落とし予定情報を明示したりすることが可能となる。以下詳細に説明する。
【0023】
図3は、本発明の給与日推測処理(振込金額に着目)フローチャートを示す。これは、既述した図2のS6の詳細フローチャートであって、給与日自動推測手段15が実行するものである。
【0024】
図3において、S11は、給与推測テーブル1,2を初期化する。これは、後述する図6の(b)の給与推測テーブル1,2を初期化する。
【0025】
S12は、カレンダ表示要求口座IDの取引記録DB17より、取引記録を取得する。これは、カレンダ表示要求したユーザの口座IDの過去の取引記録を、図6の(a)の取引記録DB17から取得する。
【0026】
S13は、取得したレコードのうち、振込(振り込まれた)処理のみを抽出する。これは、S12で取得した例えば図6の(a)の取引記録DB17中から、当該ユーザに振り込まれた処理(入金)を全て抽出する。尚、ここで、振込は、ユーザから振り込まれた処理(入金)を表し、ユーザに振り込んだ処理(出金)は含まない。
【0027】
S14は、抽出した振込処理のうち、各月(1日〜末日)内で、一番金額の大きい処理の年月日を給与推測テーブル1に追加設定する。これは、図6の(a)の取引記録DB17中で、各月の1日から末日までの間で一番金額の大きい振込のあった日(年月日)を、図6の(b−1)の給与推測テーブル1に図示のように年月日を追加登録する。これにより、各月で振込の一番金額の大きい年月日が図6の(b−1)の給与推測テーブル1に順次、設定されることとなる。
【0028】
S15は、給与推測テーブル1内の年月日の、日付部分ごとの出現回数を算出し、給与推測テーブル2に設定する。これは、図6の(b−1)の給与推測テーブル1に設定されている年月日のうち、日付部分のみを抽出して当該日付部分の出現回数を算出し、図6の(b−2)の給与推測テーブル2に示すように、当該日付部分の出現回数をそれぞれ設定する。
【0029】
S16は、給与推測テーブル2の、出現回数欄の数値の1番目に大きい日付を給与日として、該当口座のカレンダ設定DB19に設定する。例えば図6の(b−2)の給与推測テーブル2では、出現回数が1番目に大きい日付は、25日であるので、当該25日を図6の(d)のカレンダ設定DB19の給与日欄に「25(日)」と設定する。
【0030】
S17は、給与推測テーブル2より、出現回数欄の数値が2番目に大きい日付を抽出する。例えば図6の(b−2)の給与推測テーブル2から、2番目に大きい出現回数の日付「26」を抽出する。
【0031】
S18は、出現回数欄の数値が1番目に大きい日付>2番目に大きい日付か判別する。YESの場合には、S19で該当する口座のカレンダ設定DB19に休業日対応欄に”前営業日”を設定する。NOの場合には、S20で該当する口座のカレンダ設定DB19に休業日対応欄に”翌営業日”を設定する。
【0032】
以上によって、取引記録DB17からユーザの口座の取引記録を取得し、取得した取引記録から振込を抽出し、抽出した振込のうち各月の1日から末日までのうちで1番金額の大きい年月日を給与推測テーブル1に順次設定し、当該給与推測テーブル1中の年月日のうち日付部分に着目して出現頻度を算出して給与推測テーブル2に設定し、給与推測テーブル2のなかで出現頻度の1番目に大きい日付を抽出し、当該1番目に大きい日付と、2番目に大きい日付とを比較し、1番目の日付>2番目の日付の場合にはS19で「前営業日」支払い、1番目の日付<2番目の日付の場合にはS20で「翌営業日」支払いと判定し、これら1番目の日付を給与日、および前営業日/翌営業日支払を休業日対応としてカレンダ設定DB19に自動設定することが可能となる。
【0033】
図4は、本発明の給与日推測処理(摘要のキーワードに着目)フローチャートを示す。これは、既述した図3のS14の代わりにS24を実行するようにしたものである。他は、同じであるので説明を省略する。
【0034】
図4において、S24は、抽出した振込処理記録の摘要欄に、キーワード設定DB18に設定してあるキーワードが含まれる場合は、その年月日を給与推測テーブル1に追加設定する。これは、既述した図3のS14が各月の1日〜末日内で、一番金額の大きい処理の年月日を給与推測テーブル1に追加設定したことに代えて、S23(S13)で抽出した振込のレコードの摘要欄に、図6の(c)のキーワード設定DB18に予め設定しておいたキーワードと一致するレコードの年月日を取り出し、図6の(b−1)の給与推測テーブル1に追加設定する。これにより、振込のレコードのうち、キーワード設定DB18に設定されているキーワード(例えば「キュウヨ」、「バイト」など)と一致するレコードの年月日(振込年月日)を取り出し、図6の(b−1)の給与推測テーブル1に順次追加設定されることとなる。そして、S25からS30(S15からS20)によって既述したと同様にして、図6の(d)のカレンダ設定DB19に、給与日および休業日対応が図示のように自動設定されることとなる。
【0035】
図5は、本発明のカレンダ表示処理フローチャートを示す。これは、既述した図2のS7の詳細フローチャートであって、図1のカレンダ表示手段14が実行するものである。
【0036】
図5において、S31は、カレンダ表示要求口座IDのカレンダ設定DB19から、給与日を読み込む。これは、図3あるいは図4で設定した図6の(d)のカレンダ設定DB19から給与日として、例えば「25」(日)を読み込む。
【0037】
S32は、表示指示期間における、給与日は営業日か判別する。これは、表示指示された期間における、S31で読み出した給与日(例えば「25」)が営業日(例えば月曜日から金曜日の営業を行っている日)か判別する。YESの場合には、S33に進む。NOの場合には、S35に進む。
【0038】
S33は、S32のYESで、S31で読み出した給与日が営業日と判明したので、給与日の日付を表示基準日と決定する。
【0039】
S34は、表示基準日から、1ヶ月分のカレンダ表示を行う。これは、S33で決定された表示基準日から1ヶ月分のカレンダ表示、例えば、25日が表示基準日としたときは、図8の(a)に示すように、当該表示基準日「25日」を左端の始点とし、1ヶ月分のカレンダを表示、あるいは図8の(b)に示すように、当該表示基準日「25日」を含む週から1ヶ月分のカレンダを表示する。
【0040】
以上によって、図6の(d)のカレンダ設定DB19の給与日欄から読み込んだ給与日が営業日に該当する場合には当該給与日を表示基準日と決定し、当該基準日から1ヶ月分のカレンダを表示することが可能となる。
【0041】
また、S35は、S32のNOで、S31で読み出した給与日が営業日でないと判明したので、カレンダ表示要求口座IDのカレンダ設定DB19から、休業日対応を読み込む。例えば、図6の(d)のカレンダ設定DB19の休業日対応欄から「翌営業日」支払い(他に「前営業日」支払いがあり)を読み込む。
【0042】
S36は、休業日対応は、翌営業日か判別する。YESの場合には、S37で給与日直後の営業日を算出し、表示基準日と決定する。一方、NOの場合には、S38で給与日直前の営業日を算出し、表示基準日と決定する。
【0043】
S34は、表示基準日から、1ヶ月分のカレンダ表示を行う。これは、S37あるいはS38で決定された表示基準日から1ヶ月分のカレンダ表示する(図8の(a)あるいは(b))。
【0044】
以上によって、図6の(d)のカレンダ設定DB19の給与日欄から読み込んだ給与日が営業日に該当しない場合には更に、カレンダ設定DB19の休業日対応が「翌営業日」支払いあるいは「前営業日」支払いのいずれかを読み出し、「翌営業日」の場合には給与日の直後の営業日を表示基準日と決定し、「前営業日」の場合には給与日の直前の営業日を表示基準日と決定し、当該決定した表示基準日から1ヶ月分のカレンダを表示することが可能となる(図8の(a)あるいは(b))。
【0045】
図6は、本発明のDB/テーブル例を示す。
図6の(a)は、取引記録DB例を示す。取引記録DB17は、ユーザの口座ID毎に設けたものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて過去の取引の履歴を保存したものである。
【0046】
・年月日:
・取引種別:
・摘要:
・金額:
ここで、年月日は取引した年月日である。取引種別は取引した種別(例えば、入金、出金などの種別)である。摘要は取引の内容を判り易く記載したものであって、例えば図示の「○×シャキュウヨ」、「バイト」、「パート」などである。金額は取引した金額である。
【0047】
以上のように、ユーザの口座ID毎に過去の取引内容を保存することにより、当該過去の取引から既述した図3あるいは図4で説明したように、各月毎に、振込のレコードを抽出して1番金額の高いレコードの年月日(あるいは図6の(c)のキーワード設定DB18に設定されているキーワードのレコードの年月日)を図6の(b−1)の給与推測テーブル1に設定することが可能となる。
【0048】
図6の(b)は、給与推測テーブル例を示す。給与推測テーブルは、給与推測テーブル1と給与推測テーブル2とから構成される。
【0049】
図6の(b−1)は、給与推測テーブル1の例を示す。給与推測テーブル1は、既述したように、図6の(a)の取引記録DB17から各月毎に、振込のレコードを抽出して1番金額の高いレコードの年月日(あるいは図6の(c)のキーワード設定DB18に設定されているキーワードのレコードの年月日)を当該図6の(b−1)の給与推測テーブル1に設定するためのものである。
【0050】
図6の(b−2)は、給与推測テーブル2の例を示す。給与推測テーブル2は、日付および出現回数を設定するものであって、図6の(b−1)の給与推測テーブル1中の年月日のうちの日付のみを取り出してその出現回数を算出し、日付毎にその出現回数を設定するためのものである。
【0051】
図6の(c)は、キーワード設定DB例を示す。キーワード設定DB18は、図6の(a)の取引記録DB17からユーザの給与日を抽出するためのキーワードを予め登録したものであって、ここでは、例えば図示の下記のようにキーワードを登録する。
【0052】
・キュウヨ
・キュウリョウ
・バイト
・パート
図6の(d)は、カレンダ設定DB例を示す。カレンダ設定DB19は、既述した図3あるいは図4で算出した給与日および休業日対応を設定するものである。給与日は、図3あるいは図4で判定したユーザの給与日を設定したものである。休業日対応は、図3あるいは図4で判定したユーザの休業日対応、即ち、「翌営業日」支払(給与日が非営業日であるときは直後の営業日に給与を支払うことを表す)あるいは「前営業日」支払(給与日が非営業日であるときは直前の営業日に給与を支払うということを表す)の区別を設定する欄である。
【0053】
図7は、本発明の処理選択画面例を示す。処理選択画面は、ユーザが端末1の画面2上に表示し、既述した図2のS1、S2で取引を選択する画面であって、ここでは、図示の下記のメニューを表示したものである。
【0054】
・定期預金開設:
・振込み:
・残高照会:
・金利参照:
・引落しなどのイベントスケジュール:
ここでは、例えば「引落しなどのイベントスケジュール」を選択し、実行ボタンを押下することで、既述した図2のS5のYESとなる。
【0055】
図8は、本発明のカレンダ表示例を示す。
図8の(a)は、カレンダ表示例(その1)を示す。図示のカレンダ表示例(その1)は、既述した図5のS34で表示基準日が「25」の場合に、当該表示基準日「25」を左端の始点に位置付け、1ヶ月分のカレンダを表示する。これにより、表示基準日から1ヶ月分、即ち、今月の給与日から次の給与日の前日までを確実に1画面上(1カレンダ上)に表示することが可能となる。尚、図示では、1ヶ月分の24日で表示を中止しているが、1画面上で許す限り25日、・・・、29日まで表示するようにしてもよい。また、図示のように、ユーザの当該月の引落し予定日を図示のように表示(図示外の引落し予定情報を予め登録した引落しDBを参照して表示)するようにしてもよい。
【0056】
図8の(b)は、カレンダ表示例(その2)を示す。図示のカレンダ表示例(その2)は、既述した図5のS34で表示基準日が「25」の場合に、当該表示基準日「25」を含む週から1ヶ月分のカレンダを表示する。これにより、表示基準日から1ヶ月分、即ち、今月の給与日の週から次の給与日の週までを確実に1画面上(1カレンダ上)に表示することが可能となる。尚、図示では、週表示として、月から日の順に右側に表示しているが、日から土の順に表示するようにしてもよい。
【0057】
(付記1)
ユーザの給与日を含むカレンダを表示するカレンダ表示プログラムにおいて、
コンピュータに、
ユーザの過去の入金情報から給与日および翌営業日/前営業日支払を判定するステップと、
表示しようとする月の前記給与日が営業日のときは当該給与日を表示基準日と決定、一方、給与日が営業日でないときは前記判定された翌営業日支払あるいは前営業日支払をもとに当該給与日の後の営業日あるいは当該給与日の前の営業日を表示基準日と決定するステップと、
前記決定した表示基準日を基準に、1月分のカレンダを表示する表示ステップと
して機能させるためのカレンダ表示プログラム。
【0058】
(付記2)
前記表示ステップは、表示基準日から1月分のカレンダあるいは表示基準日を含む週から1月分のカレンダを表示することを特徴とする付記1記載のカレンダ表示プログラム。
【0059】
(付記3)
前記表示したカレンダ上に給与日から次の給与日までの間の全ての引き落とし予定情報を表示することを特徴とする付記1あるいは付記2記載のカレンダ表示プログラム。
【0060】
(付記4)
ユーザの給与日を含むカレンダを表示するカレンダ表示方法において、
ユーザの過去の入金情報から給与日および翌営業日/前営業日支払を判定するステップと、
表示しようとする月の前記給与日が営業日のときは当該給与日を表示基準日と決定、一方、給与日が営業日でないときは前記判定された翌営業日支払あるいは前営業日支払をもとに当該給与日の後の営業日あるいは当該給与日の前の営業日を表示基準日と決定するステップと、
前記決定した表示基準日を基準に、1月分のカレンダを表示する表示ステップと
を有するカレンダ表示方法。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、ユーザの給与日および翌営業日/前営業日振込を自動判定し、表示しようとするカレンダ上の給与日が営業日あるいは非営業日か否かおよび翌営業日/前営業日支払いを考慮して表示基準日を決め、当該表示基準日から1月間のカレンダを表示するカレ
ンダ表示プログラムおよびカレンダ表示方法に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の取引処理フローチャートである。
【図3】本発明の給与日推測処理(振込金額に着目)フローチャートである。
【図4】本発明の給与日推測処理(摘要のキーワードに着目)フローチャートである。
【図5】本発明のカレンダ表示処理フローチャートである。
【図6】本発明のDB/テーブル例である。
【図7】本発明の処理選択画面例である。
【図8】本発明のカレンダ表示例である。
【符号の説明】
【0063】
1:端末
2:画面
3:カレンダ画面
4:ネットワーク
11:インターネットバンキングシステム
12:取引手段
13:取引記録手段
14:カレンダ表示手段
15:給与日自動推測手段
16:口座DB
17:取引記録DB
18:キーワードDB
19:カレンダ設定DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの給与日を含むカレンダを表示するカレンダ表示プログラムにおいて、
コンピュータに、
ユーザの過去の入金情報から給与日および翌営業日/前営業日支払を判定するステップと、
表示しようとする月の前記給与日が営業日のときは当該給与日を表示基準日と決定、一方、給与日が営業日でないときは前記判定された翌営業日支払あるいは前営業日支払をもとに当該給与日の後の営業日あるいは当該給与日の前の営業日を表示基準日と決定するステップと、
前記決定した表示基準日を基準に、1月分のカレンダを表示する表示ステップと
して機能させるためのカレンダ表示プログラム。
【請求項2】
前記表示ステップは、表示基準日から1月分のカレンダあるいは表示基準日を含む週から1月分のカレンダを表示することを特徴とする請求項1記載のカレンダ表示プログラム。
【請求項3】
ユーザの給与日を含むカレンダを表示するカレンダ表示方法において、
ユーザの過去の入金情報から給与日および翌営業日/前営業日支払を判定するステップと、
表示しようとする月の前記給与日が営業日のときは当該給与日を表示基準日と決定、一方、給与日が営業日でないときは前記判定された翌営業日支払あるいは前営業日支払をもとに当該給与日の後の営業日あるいは当該給与日の前の営業日を表示基準日と決定するステップと、
前記決定した表示基準日を基準に、1月分のカレンダを表示する表示ステップと
を有するカレンダ表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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