説明

カーテンウォール、およびカーテンウォールの施工方法

【課題】外装材の納まりや取付手順が簡単化でき、かつ施工効率を向上させることができるカーテンウォール、およびカーテンウォールの施工方法を提供すること。
【解決手段】外装ルーバー40がカーテンウォールユニット11の上枠12や縦枠に支持されているので、外装ルーバー40を予め取り付けた状態のカーテンウォールユニット11を建物1に取り付けることができ、取付手順が簡単化できるとともに、屋外高所における取付作業が省略または削減できるので、施工効率を向上させることができる。また、主ブラケット42や副ブラケット45が上枠12や縦枠から屋外側に突出して固定されているので、主ブラケット42や副ブラケット45とカーテンウォールユニット11との納まりや止水構造が簡単化でき、部品点数の増加や止水性能の低下が防止できるとともに、カーテンウォール10の外観意匠性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンウォール、およびカーテンウォールの施工方法に関し、詳しくは、窓部と、その屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォール、およびカーテンウォールの施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物の外壁面を構成するカーテンウォールとして、上枠、下枠、左右の縦枠および面材を組み立てたカーテンウォールユニットを建物躯体に取り付けるユニット式のカーテンウォールや、上枠、下枠、左右の縦枠および面材を建物の各取付位置にて組み立てつつ建物躯体に取り付けるノックダウン式のカーテンウォールが知られている。
このようなカーテンウォールで構成した外壁において、グレーチングからなる歩行デッキや、遮光用あるいは外観意匠のためのルーバーが外壁の屋外側に取り付けられた外装システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第3361970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されたような従来の外装システムでは、歩行デッキやルーバー、支柱等の外装材を支持するブラケットが建物躯体に固定され、外壁面を構成する外壁材やカーテンウォールなどを貫通して屋外側に延びて設けられている。このため、外壁材やカーテンウォールとブラケットとの納まりや貫通部分の止水構造などが複雑になり、部材点数が増えるという懸念がある。また、従来の外装システムでは、ブラケットを建物躯体に先付けしておいてから外壁材やカーテンウォールを取り付け、その後ブラケットに外装材を取り付けることとなるため、外装材の取付作業をカーテンウォール等の屋外側で実施する必要がある。このため、外装材の取付作業が高所作業になったり、外装材取付用の足場を用意したりなど、現場の作業性が低下する可能性がある。特に、外壁面がユニット式のカーテンウォールで構成された高層建築物などにおいては、カーテンウォールユニットを吊り上げて建物躯体に取り付けるだけで外壁面の施工が完了することが施工効率の点で重要であり、このような高層建築物に従来の外装システムを適用した場合には、施工効率の低下が懸念される。
【0005】
本発明の目的は、外装材の納まりや取付手順が簡単化でき、かつ施工効率を向上させることができるカーテンウォール、およびカーテンウォールの施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカーテンウォールは、上枠、下枠、および左右の縦枠の内部に面材を支持した窓部と、この窓部の屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォールであって、前記ルーバー装置は、前記上枠または前記縦枠の上部に固定される主ブラケットと、この主ブラケットよりも下方にて前記縦枠または下枠に固定される副ブラケットと、これらの主ブラケットと副ブラケットとに渡って上下に延びる縦材と、この縦材に支持されて左右に延びる複数のルーバー材とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、カーテンウォールを構成する窓部の上枠や縦枠(または下枠)に主ブラケットおよび副ブラケットを固定し、これらのブラケットに渡る縦材にルーバー材を支持させたことで、窓部の取り付けと同時に、または窓部の取り付けに引き続いてルーバー装置を設置することができる。従って、窓部とルーバー装置との取付手順が簡単化できるとともに、屋外高所における取付作業が省略または削減できるので、施工効率を向上させることができる。また、各ブラケットが建物躯体からカーテンウォールを貫通して設けられていないため、各ブラケットと窓部や躯体との納まりや止水構造が簡単化でき、部品点数の増加や止水性能の低下が防止できる。さらに、各ブラケットまわりの納まりや止水構造が簡単化できることから、カーテンウォールの外観が良好にでき、意匠性を向上させることができる。
【0008】
また、本発明のカーテンウォールは、上枠、下枠、および左右の縦枠の内部に面材を支持した窓部と、この窓部の屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォールであって、前記ルーバー装置は、左右に並設された少なくとも2つの前記窓部に渡って設けられるとともに、当該ルーバー装置の両端位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される主ブラケットと、この主ブラケットよりも下方にて前記縦枠または下枠に固定される副ブラケットと、これらの主ブラケットと副ブラケットとに渡って上下に延びる縦材と、この縦材に支持されて左右に延びる複数のルーバー材と、当該ルーバー装置の中間位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される他の主ブラケットと、この主ブラケットに支持されて上下に延びるとともに前記ルーバー材の中間部に連結される副縦材とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0009】
このような本発明によれば、窓部の上枠や縦枠(または下枠)に主ブラケットおよび副ブラケットを固定し、これらのブラケットに渡る縦材にルーバー材を支持させるとともに、ルーバー装置の中間位置にて上枠や縦枠に他の主ブラケットを固定し、この主ブラケットに支持される副縦材をルーバー材の中間部に連結したことで、前述と同様に、施工効率を向上させることができる。また、各ブラケットと窓部や躯体との納まりや止水構造が簡単化でき、部品点数の増加や止水性能の低下が防止できるとともに、カーテンウォールの意匠性を向上させることができる。さらに、ルーバー材の中間部が副縦材を介して他の主ブラケットに支持されることで、ルーバー材の長さ寸法が長くなっても撓みを防止することができ、意匠性を確保しつつルーバー装置の取付剛性および強度を確保することができる。
なお、以上において、ルーバー装置の両端位置としては、窓部を構成する縦枠の前方位置でもよく、また縦枠の前方位置から若干左右にずれた位置であってもよい。また、ルーバー装置の中間位置としては、並設された少なくとも2つの窓部同士において隣り合う縦枠の前方位置でもよく、また隣り合う縦枠の前方位置から若干左右にずれた位置であってもよい。すなわち、主ブラケットや副ブラケットは、窓部を構成する枠材(上枠、下枠、縦枠)によって支持可能な位置に設けられていればよく、枠材からのずれ量は、設計条件等に応じて適宜設定することができる。
【0010】
この際、本発明のカーテンウォールでは、前記ルーバー装置は、前記縦材と副ブラケットとの交差部と、当該ルーバー装置の中間位置における前記縦枠または下枠とを連結する斜材を備えて構成されていることが好ましい。
このような構成では、窓部の縦枠や下枠とルーバー装置の縦材および副ブラケットとを斜材で連結することで、ルーバー装置の先端部分の変形を防止して取付剛性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明のカーテンウォールでは、前記ルーバー装置は、前記主ブラケットに支持されて左右に延びるデッキ部を備えて構成されていることが好ましい。
このような構成では、ルーバー材に加えてデッキ部を主ブラケットに支持させることで、デッキ部の取付作業もルーバー装置の設置と同時に実施することができ、施工効率をさらに向上させることができる。また、ルーバー装置にデッキ部を設けておけば、このデッキ部を利用して窓部の屋外側を清掃することができ、屋上から吊り下げるゴンドラ形式の清掃用設備が不要にできる。
【0012】
また、本発明のカーテンウォールでは、前記ルーバー材は、ルーバー材本体とカバー材とを有して断面中空状に形成され、この中空内部に挿入される取付部材を介して前記縦材に固定されていることが好ましい。
このような構成では、ルーバー材の中空内部に取付部材が挿入され、カバー材で覆われることで、ルーバー材と縦材との取付構造が外部に露出せず、ルーバー装置の意匠性を一層向上させることができる。
【0013】
一方、本発明のカーテンウォールの施工方法は、上枠、下枠、および左右の縦枠の内部に面材を支持したカーテンウォールユニットと、このカーテンウォールユニットの屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォールの施工方法であって、前記ルーバー装置は、左右に並設された少なくとも2つの前記カーテンウォールユニットに渡って設けられるとともに、当該ルーバー装置の両端位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される主ブラケットと、この主ブラケットよりも下方にて前記縦枠または下枠に固定される副ブラケットと、これらの主ブラケットと副ブラケットとに渡って上下に延びる縦材と、この縦材に支持されて左右に延びる複数のルーバー材と、当該ルーバー装置の中間位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される他の主ブラケットと、この主ブラケットに支持されて上下に延びるとともに前記ルーバー材の中間部に連結される副縦材とを備えて構成され、前記少なくとも2つのカーテンウォールユニットを仮組みし、仮組みしたカーテンウォールユニットに前記ルーバー装置を取り付け、このルーバー装置を取り付けた状態のカーテンウォールユニットを吊り上げて建物躯体に固定することを特徴とする。
【0014】
このような本発明によれば、少なくとも2つのカーテンウォールユニットにルーバー装置を取り付けた状態で、これらを吊り上げて建物躯体に固定することで、カーテンウォールユニットおよびルーバー装置の建物への取付作業が同時に完了するため、施工効率を飛躍的に向上させることができる。特に、高層建築物などの外部足場の利用が困難な場合において、外壁面の屋外側においてルーバー装置の取付作業を省略できることで、作業手間や仮設設備が大幅に削減でき、施工コストを低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るカーテンウォール10を備える建物1の一部を示す縦断面図である。図2は、カーテンウォール10を示す横断面図である。図3は、カーテンウォール10の上部を拡大して示す縦断面図であり、図4は、カーテンウォール10の一部を拡大して示す横断面図である。
【0016】
図1〜図4において、建物1の外壁面を構成するカーテンウォール10は、建物1の各フロアの床レベル(図中FLで示す)間の距離(階高)に応じた高さ寸法を有する複数のカーテンウォールユニット11によって構成されている。
カーテンウォールユニット11は、建物外壁面の上下左右に並べて配置され、建物1の各フロアの床スラブ2や梁3などの建物躯体に固定されたファスナー(支持具)4に支持されている。そして、カーテンウォールユニット11は、上枠12、下枠13、および左右の縦枠14,15を四周枠組みした枠体と、左右の縦枠14,15間に水平に架設された2本の中桟(中間横材)16,17と、下側の中桟17、下枠13、左右の縦枠14,15に支持された面材としてのガラスパネル18とを有して構成されている。また、カーテンウォールユニット11内部におけるガラスパネル18よりも上側のスパンドレル部(腰部)には、2本の中桟16,17間に支持された通気ガラリ19と、上側の中桟16と上枠12との間に支持されて天井裏空間5の屋外側を覆う耐火パネル20および上部ガラスパネル21とが設けられている。そして、通気ガラリ19の内側には、チャンバー19Aが設けられ、通気ガラリ19およびチャンバー19Aを介して外気を天井裏空間5に取り入れられるようになっている。また、ガラスパネル18の室内側には、遮光ブラインド22が上下開閉自在に天井6のブラインドボックス6Aに支持されている。
【0017】
カーテンウォールユニット11の上枠12、下枠13、縦枠14,15および中桟16,17は、それぞれアルミ形材製である。上枠12は、図3に示すように、全体略矩形中空状に形成されるとともにファスナー4に結合される上枠本体12Aと、この上枠本体12Aの下部屋外側に係合して上部ガラスパネル21の上端縁を保持する上枠押縁材12Bと、上枠本体12Aの屋外側側面に取り付けられるカバー部材12Cとを有して形成されている。下枠13は、全体略矩形中空状の下枠本体13Aと、この下枠本体13Aの屋外側に係合してガラスパネル18の下端縁を保持する下枠押縁材13Bとを有して構成されている。そして、上枠本体12Aの上面および下枠本体13Aの下面には、それぞれ位置決め部品12D,13C(図6参照)が設けられており、これらの位置決め部品12D,13C同士が嵌合することで、カーテンウォールユニット11の下端縁が見込み方向に位置決めされるようになっている。また、上枠本体12Aの上面と下枠本体13Aの下面とには、それぞれ一方から他方に向かって突出する気密材12E,13Dおよび水密材12F,13E(図6参照)が設けられ、これらの気密材12E,13D同士および水密材12F,13E同士が互いに密接することで気密性および水密性が得られるようになっている。さらに、下枠13の下枠押縁材13B下面には、下方に突出して上枠12のカバー部材12C上面に当接する止水材13F(図6参照)が取り付けられており、上枠12と下枠13との間に雨水が浸入しないようになっている。
【0018】
カーテンウォールユニット11の縦枠14,15は、図4に示すように、全体略矩形状で見付け方向外側が開口した縦枠本体14A,15Aと、縦枠本体14A,15Aから屋外側に突出した係合片部14B,15Bと、これらの係合片部14B,15Bに係合してガラスパネル18の側端縁を保持する縦枠押縁材14C,15Cとを有して構成されている。そして、左右に隣り合うカーテンウォールユニット11同士において、縦枠14,15同士が所定間隔(縦目地S)を介して対向配置され、互いの縦枠本体14A,15Aに設けられた位置決め部品同士が係合することで、縦目地Sの間隔が保持されている。さらに、縦目地Sの内部において、縦枠本体14A,15Aに設けられた気密材14D,15D同士および水密材14E,15E同士(図7参照)が互いに密接することで、気密性および水密性が得られるようになっている。また、縦枠14,15における係合片部14B,15Bおよび縦枠押縁材14C,15Cは、上枠12における上枠押縁材12Bの高さまで設けられ、カバー部材12Cに対応した位置において、縦枠14,15の係合片部14B,15Bは切り欠かれており、この係合片部14B,15Bの切り欠き部分に後述する外装ルーバー40の主ブラケット42が設置されるようになっている。
【0019】
以上のようなカーテンウォールユニット11を上下左右に並べて構成されるカーテンウォール10の屋外側には、歩行用のデッキ部30と、外装ルーバー40とが設けられている。以下、デッキ部30および外装ルーバー40について、図5も参照して詳しく説明する。ここで、図5は、デッキ部および外装ルーバー40を示す斜視図である。
デッキ部30および外装ルーバー40は、建物1における各階の床レベルFLを跨ぐ高さ位置に設けられている。すなわち、デッキ部30は、各階の床レベルFLと略フラットに設けられた複数(本実施形態では6本)のグレーチング材31を有して構成され、外装ルーバー40は、各階の床レベルFLよりも若干高くガラスパネル18の下端部屋外側に重なる位置から、下階のスパンドレル部およびガラスパネル18の上端部屋外側に重なる位置までに渡って、所定間隔ごとに設けられた複数(本実施形態では6本)の水平ルーバー材41を有して構成されている。そして、デッキ部30および外装ルーバー40は、左右に隣り合う2つのカーテンウォールユニット11に対応した水平長さ寸法を1つの単位として構成され、この単位ごとにカーテンウォールユニット11に支持されている。
【0020】
外装ルーバー40の具体的な支持構造としては、図5に示すように、2つのカーテンウォールユニット11における上枠12両端部に固定される4つの主ブラケット42と、4つの主ブラケット42のうちの左右両端部の2つの主ブラケット42に固定されて上下に延びる2本の縦支持材(縦材)43と、中間部の2つの主ブラケット42のうちの1つに固定されて上下に延びる1本の縦ロッド(副縦材)44と、2本の縦支持材43の下部とカーテンウォールユニット11の縦枠14,15とを連結する2本の副ブラケット45と、副ブラケット45と同一高さ位置にて縦支持材43と隣接位置の縦枠14,15とを連結する2本の水平ブレース材(斜材)46とを備えて構成されている。そして、デッキ部30のグレーチング材31は、4つの主ブラケット42のうち、各カーテンウォールユニット11の上枠12両端部に固定された2つの主ブラケット42間に架設されている。また、外装ルーバー40の水平ルーバー材41は、2本の縦支持材43間に渡って架設され、これら6本の水平ルーバー材41を貫通して縦ロッド44が設けられている。さらに、6本の水平ルーバー材41の各々の屋外側には、化粧材47が当該水平ルーバー材41の略全長に沿って取り付けられている。
【0021】
次に、外装ルーバー40の支持構造のうち、主ブラケット42の構成に関して図6および図7も参照して詳しく説明する。ここで、図6は、カーテンウォールユニット11の上枠12および主ブラケット42を拡大して示す縦断面図である。図7は、上枠12および主ブラケット42を拡大して示す横断面図である。
主ブラケット42は、鋼板を溶接接合して構成されており、上枠12の屋外側側面に固定される固定片部421と、この固定片部421から見込み方向屋外側に延びる延出片部422とを有して平面略L字形に形成されている。上枠12における上枠本体12Aの屋外側側面には、当該上枠12の長手方向に沿った2条の固定溝121が形成されており、これらの固定溝121内部に支持された裏板122と、この裏板122から屋外側に突出して固定片部421を貫通するボルト123と、ボルト123に螺合するナット124とによって、主ブラケット42が上枠12に固定されている。また、主ブラケット42における延出片部422基端部には、屋内側に延びる係合片部423が設けられており、この係合片部423が縦枠14,15の縦枠本体14A,15Aに係合するようになっている。また、主ブラケット42の固定片部421は、図6に示すように、上枠12のカバー部材12Cに覆われることで、屋外側に露出しないように構成されている。また、カバー部材12Cの端縁と主ブラケット42の延出片部422とは、シール材を介して当接されており、カバー部材12C内部へ雨水が浸入しないようになっている。
【0022】
次に、副ブラケット45の構成に関して図8および図9も参照して詳しく説明する。ここで、図8は、カーテンウォールユニット11の縦枠14,15および副ブラケット45を拡大して示す横断面図である。図9は、縦枠14,15および副ブラケット45を拡大して示す側面図である。
副ブラケット45は、縦支持材43の屋内側側面に固定されて見込み方向に延びる円柱状の棒状部451と、この棒状部451の屋内側端部に固定された断面略L字形の固定片部452とを有して構成されている。固定片部452は、棒状部451が固定されるとともに縦枠押縁材14C,15Cの屋外面に当接する見付け面部453と、縦枠押縁材14C,15Cに沿って縦目地S内部に挿入されて縦枠本体14A,15Aに固定される見込み面部454とを有して形成されている。そして、縦枠本体14A,15Aには、縦目地S内に開口した固定溝141,151が形成されており、この固定溝141,151内部に支持された裏板142,152と、見込み面部454を貫通して裏板142,152に螺合するビス143,153とによって、副ブラケット45が縦枠14,15に固定されている。一方、副ブラケット45における棒状部451の屋外側端部には、後述する水平ブレース材46の端部を支持する端部ブラケット46Bが設けられている。
【0023】
次に、縦支持材43に対する水平ルーバー材41の固定構造に関して図10および図11も参照して詳しく説明する。ここで、図10は、水平ルーバー材41の固定構造を示す縦断面図である。図11は、水平ルーバー材41の固定構造を示す斜視図である。
水平ルーバー材41は、図10に示すように、それぞれアルミ形材製のルーバー材本体41Aと、このルーバー材本体41Aの屋内側に取り付けられる副ルーバー部材41Bと、ルーバー材本体41Aおよび副ルーバー部材41Bの下側に取り付けられるルーバーカバー材41Cとを有して構成されている。ルーバー材本体41Aは、屋外側に位置する断面略台形状の中空部411と、この中空部411の上面に連続して屋内側に延びる上面部412と、この上面部412の屋内側端部から下方に折れ曲がる固定片部413とを有して形成されている。副ルーバー部材41Bは、断面略台形中空状に形成されるとともに、その上面に連続して屋外側に延びる係合片部414と、その下部から屋外側に突出する突出片部415とを有して形成されている。ルーバーカバー材41Cは、ルーバー材本体41Aの上面部412に対向する底面部416と、この底面部416の屋内側端部から上方に折れ曲がる固定片部417とを有して断面略L字形に形成されている。また、ルーバーカバー材41Cの固定片部417には、屋内側に突出する突出片部418が形成されている。
【0024】
この水平ルーバー材41は、以下のようにして組み立てられる。先ず、ルーバー材本体41Aにおける中空部411の下部屋内側端部に、ルーバーカバー材41Cにおける底面部416の屋外側先端部を係止させるとともに、ルーバー材本体41Aおよびルーバーカバー材41Cの固定片部413,417同士をビス止めすることで、ルーバー材本体41Aとルーバーカバー材41Cとが固定される。そして、ルーバー材本体41Aにルーバーカバー材41Cを固定することで、水平ルーバー材41には、ルーバー材本体41Aの中空部411、上面部412および固定片部413と、ルーバーカバー材41Cの底面部416および固定片部417とで囲まれたルーバー中空部41Dが形成されるようになっている。次に、副ルーバー部材41Bの係合片部414をルーバー材本体41Aにおける固定片部413の上部に係合させるとともに、副ルーバー部材41Bおよびルーバーカバー材41Cの突出片部415,418同士をビス止めすることで、副ルーバー部材41Bがルーバー材本体41Aおよびルーバーカバー材41Cに固定される。また、化粧材47は、互いに係合して連結される屋内部材47Aおよび屋外部材47Bからなり、スペーサ47Cを介してボルト471によってルーバー材本体41Aの屋外側端部に固定されている。
【0025】
以上の水平ルーバー材41は、縦支持材43に対して取付部材である固定金物43Aを介して固定される。この固定金物43Aは、水平視で全体略コ字形に形成された鋼製のピース材であって、縦支持材43の側面に沿った第1固定片部431と、この第1固定片部431の屋内側および屋外側の各端部から縦支持材43と反対側に突出する第2および第3の固定片部432,433とを有して形成されている。そして、固定金物43Aは、縦支持材43を貫通するボルトおよびナットによって第1固定片部431が縦支持材43に固定されている。第2および第3の固定片部432,433は、水平ルーバー材41のルーバー中空部41D内に挿入され、すなわち、第2固定片部432がルーバー材本体41Aの固定片部413に沿うとともに、第3固定片部433がルーバー材本体41Aにおける中空部411の屋内側側面411Aに沿って設けられている。そして、ルーバー材本体41Aの固定片部413を貫通するビスを第2固定片部432に螺合するとともに、第3固定片部433を貫通したボルト434が中空部411内部の裏板435に螺合することで、水平ルーバー材41と固定金物43Aとが固定されるようになっている。水平ルーバー材41の固定作業としては、前述のように副ルーバー部材41Bおよびルーバーカバー材41Cをルーバー材本体41Aから取り外した状態で実施され、水平ルーバー材41と固定金物43Aとを固定してから、副ルーバー部材41Bおよびルーバーカバー材41Cを取り付けることで、固定金物43Aが外部に露出しないように構成されている。
【0026】
次に、縦ロッド44に対する水平ルーバー材41の固定構造に関して図12および図13も参照して詳しく説明する。ここで、図12は、水平ルーバー材41の固定構造を示す縦断面図である。図13は、水平ルーバー材41の固定構造を拡大して示す縦断面図および横断面図である。
縦ロッド44は、鋼製で上下に長尺な円柱棒状の縦ロッド本体44Aと、この縦ロッド本体44Aを主ブラケット42に固定するロッド固定部材44Bとを有して構成されている。ロッド固定部材44Bは、4つの主ブラケット42のうちの中間の1つに溶接固定されており、その先端の筒状部に縦ロッド本体44Aを挿通させた状態で縦ロッド本体44Aと溶接固定されている。そして、縦ロッド本体44Aは、ルーバー材本体41Aの上面部412およびルーバーカバー材41Cの底面部416を貫通して設けられている。この縦ロッド本体44Aにおいて、水平ルーバー材41に対応した各高さ位置には、円柱状の屋内側側面を切り欠いた断面略D字形の切欠き部441が形成され、この切欠き部441に係合する係合部材44Cを介して当該縦ロッド本体44Aが水平ルーバー材41に固定されている。
【0027】
係合部材44Cは、図13(B)に示すように、断面略Ω字状(ハット状)のピース部材であって、ルーバー材本体41Aにおける中空部411の屋内側に沿った一対の固定片部442と、これらの固定片部442から断面コ字状に屋内側に突出した係合片部443とを有して形成されている。そして、係合部材44Cは、固定片部442を貫通するビス444で中空部411の屋内側側面411Aに固定されるとともに、係合片部443が縦ロッド本体44Aの切欠き部441に係合するようになっている。水平ルーバー材41の固定作業としては、前述のようにルーバーカバー材41Cを取り外した状態で実施され、ルーバー材本体41Aに縦ロッド本体44Aを挿通してから、係合部材44Cをルーバー材本体41Aに固定して縦ロッド本体44Aの切欠き部441と係合させ、その後にルーバーカバー材41Cを取り付けることで、ルーバー中空部41D内部に係合部材44Cが隠蔽されて外部に露出しないように構成されている。
【0028】
次に、縦枠14,15に対する水平ブレース材46の固定構造に関して図14〜図16も参照して詳しく説明する。ここで、図14は、カーテンウォールユニット11の縦枠14,15および水平ブレース材46の端部を拡大して示す横断面図である。図15は、縦枠14,15および水平ブレース材46の端部を拡大して示す正面図であり、図14に矢視XV−XV線で示す位置の正面図である。図16は、縦枠14,15および水平ブレース材46の端部を拡大して示す側面図である。
水平ブレース材46は、金属製長尺部材からなり適宜な長さ調節機構を有したブレース本体46Aと、前記副ブラケット45の先端に固定される端部ブラケット46Bと、縦枠14,15に固定される端部ブラケット46Cとを備えて構成されている。端部ブラケット46Cは、ブレース本体46Aの端部を支持する短尺状の水平ロッド461と、この水平ロッド461の屋内側端部に固定された固定片部462と、水平ロッド461と固定片部462との交差部に取り付けられた弾性変形可能なシール材463とを有して構成されている。固定片部462は、縦枠押縁材14C,15Cに沿って縦目地S内部に挿入され、前述と同様の固定溝141,151、裏板142,152およびビス143,153によって、縦枠14,15の縦枠本体14A,15Aに固定されている。
【0029】
また、縦枠14,15の縦枠押縁材14C,15Cにおける端部ブラケット46Cの固定片部462に対応した位置には、当該縦枠押縁材14C,15Cの見付け面から見込み面に渡る切欠き144,154が形成されている。この切欠き144,154は、図15に示すように、縦枠押縁材14C,15Cの見付け面において、端部ブラケット46Cの固定片部462を見付け方向に受け入れ可能に形成されるとともに、この縦枠押縁材14C,15Cの見付け面と固定片部462との隙間を塞いでシール材463が設けられている。そして、切欠き144,154は、図16に示すように、縦枠押縁材14C,15Cの見込み面の全長に渡って形成されている。このような切欠き144,154が形成された縦枠押縁材14C,15Cは、縦枠本体14A,15Aとの係合を外せば、切欠き144,154に固定片部462を受け入れるとともに、シール材463が弾性変形することで、見付け方向外側に移動できるように構成されている。そして、縦枠押縁材14C,15Cが見付け方向外側に移動することで、ガラスパネル18側端縁の保持が解除され、ガラスパネル18を屋外側に取り外すことができるようになっている。すなわち、端部ブラケット46Cを取り外すことなく、つまり外装ルーバー40をカーテンウォールユニット11の屋外側に取り付けたままで、ガラスパネル18が交換可能に構成されている。
【0030】
次に、カーテンウォール10の施工手順について説明する。
本実施形態におけるカーテンウォールユニット11の取り付け手順としては、先ず左右に並設される2つのカーテンウォールユニット11を1組とし、これら2つのカーテンウォールユニット11同士を仮止め治具を用いて連結する。次に、仮組みした2つのカーテンウォールユニット11の屋外側に外装ルーバー40およびデッキ部30を取り付ける。すなわち、カーテンウォールユニット11の上枠12に4つの主ブラケット42を固定するとともに、外端側の縦枠14,15に2本の副ブラケット45を固定し、隣接部の縦枠14,15に2つの端部ブラケット46Cを固定する。さらに、外端側2つの主ブラケット42先端の縦支持材43と、中間部の主ブラケット42先端の縦ロッド44とに渡って水平ルーバー材41を固定するとともに、副ブラケット45先端の端部ブラケット46Bと、縦枠14,15側の端部ブラケット46Cとをブレース本体46Aで連結し、ブレース本体46Aを適宜な長さに調節する。さらに、カーテンウォールユニット11に設けた主ブラケット42間にグレーチング材31を掛け渡してデッキ部30を取り付ける。
【0031】
以上のようにして予め組み立てた2つのカーテンウォールユニット11と外装ルーバー40およびデッキ部30とをクレーン等で吊り上げ、建物1の所定階における所定の取付位置において、ファスナー4を介して上枠12を建物躯体に取り付けるとともに、下枠13を下階のカーテンウォールユニット11の上枠12に位置決めする。その後、建物1の内側から仮止め治具を取り外し、他のカーテンウォールユニット11を同様の取り付け手順で取り付けてカーテンウォール10の施工が完了する。
【0032】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、外装ルーバー40がカーテンウォールユニット11の上枠12や縦枠14,15に支持されているので、外装ルーバー40を予め取り付けた状態のカーテンウォールユニット11を建物1に取り付けることができる。従って、カーテンウォールユニット11および外装ルーバー40の取付手順が簡単化できるとともに、屋外高所における取付作業が省略または削減できるので、施工効率を向上させることができる。また、主ブラケット42や副ブラケット45がカーテンウォールユニット11の上枠12や縦枠14,15から屋外側に突出して固定されているので、主ブラケット42や副ブラケット45とカーテンウォールユニット11との納まりや止水構造が簡単化でき、部品点数の増加や止水性能の低下が防止できるとともに、納まりや止水構造が簡単化できることから、カーテンウォール10の外観が良好にでき、意匠性を向上させることができる。
【0033】
(2)そして、隣り合うカーテンウォールユニット11の隣接部において、上下に並設される水平ルーバー材41同士を縦ロッド44で連結するとともに、副ブラケット45を設けずに水平ブレース材46を設けたことで、外装ルーバー40の中間位置に設けられる部材が少なくなるとともに目立たなくでき、カーテンウォール10の意匠性をさらに向上させることができる。そして、副ブラケット45先端と隣接部の縦枠14,15とを水平ブレース材46で連結したことで、外装ルーバー40の屋外側先端部分の変形を防止し、つまり建物1の外壁面に沿って横方向に振られるような変形が防止でき、外装ルーバー40の取付剛性を向上させることができる。
【0034】
(3)また、主ブラケット42の固定片部421が上枠12のカバー部材12Cに覆われて屋外側に露出せず、副ブラケット45の見込み面部454が縦目地S内部に挿入されて縦枠本体14A,15Aに固定されることで、これらの主ブラケット42および副ブラケット45の固定部分が目立たなくでき、意匠性をさらに向上させることができる。また、水平ルーバー材41の両端部において、縦支持材43に固定するための固定金物43Aがルーバー中空部41D内に隠蔽され、水平ルーバー材41の中間部において、縦ロッド44に固定するための係合部材44Cがルーバー中空部41D内に隠蔽されるので、水平ルーバー材41の固定構造が目立たなくでき、外装ルーバー40の意匠性を一層良好にできる。
【0035】
(4)また、外装ルーバー40の主ブラケット42にデッキ部30が支持されているので、デッキ部30の取付作業もカーテンウォールユニット11および外装ルーバー40の設置と同時に実施することができ、施工効率をさらに向上させることができる。そして、カーテンウォールユニット11の屋外側で水平ルーバー材41の屋内側にデッキ部30が設けられていることで、このデッキ部30を利用してカーテンウォール10の屋外面を清掃することができ、屋上から吊り下げるゴンドラ形式の清掃用設備が利用不能の場合であっても、カーテンウォール10の汚れを防止して美観を維持することができる。また、デッキ部30の屋外側に水平ルーバー材41が設けられているので、清掃作業の際の安心感を高めて作業性を向上させることができる。
【0036】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、カーテンウォール10が複数のカーテンウォールユニット11から構成されていたが、これに限らず、建物の取付位置にて上枠12、下枠13、縦枠14,15、ガラスパネル18等が組み立てられるノックダウン式にてカーテンウォール10が構成されてもよい。このようなノックダウン式のカーテンウォールであっても、前述のように、外装ルーバー40が上枠12や縦枠14,15に支持されていれば、カーテンウォールの取り付けと同時、あるいはカーテンウォールの取り付けに引き続いて外装ルーバー40の取付作業が実施でき、施工効率を向上させることができる。
また、前記実施形態では、左右に並設される2つのカーテンウォールユニット11に跨って外装ルーバー40が取り付けられていたが、これに限らず、各窓部(カーテンウォールユニット11)ごとに外装ルーバー40が取り付けられていてもよく、また3つ以上の窓部ごとに外装ルーバー40が取り付けられていてもよい。
【0037】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係るカーテンウォールを備える建物の一部を示す縦断面図である。
【図2】前記カーテンウォールを示す横断面図である。
【図3】前記カーテンウォールの上部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】前記カーテンウォールの一部を拡大して示す横断面図である。
【図5】前記カーテンウォールに設けられるデッキ部およびルーバー装置を示す斜視図である。
【図6】前記ルーバー装置の上部支持構造を拡大して示す縦断面図である。
【図7】前記ルーバー装置の上部支持構造を拡大して示す横断面図である。
【図8】前記ルーバー装置の下部支持構造を拡大して示す横断面図である。
【図9】前記ルーバー装置の下部支持構造を拡大して示す側面図である。
【図10】前記ルーバー装置におけるルーバー材両端部の固定構造を示す縦断面図である。
【図11】前記ルーバー材両端部の固定構造を示す斜視図である。
【図12】前記ルーバー材中間部の固定構造を示す縦断面図である。
【図13】前記ルーバー材中間部の固定構造を拡大して示す縦断面図および横断面図である。
【図14】前記ルーバー装置における斜材の固定構造を示す横断面図である。
【図15】前記斜材の固定構造を示す正面図である。
【図16】前記斜材の固定構造を示す側面図である。
【符号の説明】
【0039】
10…カーテンウォール、11…カーテンウォールユニット(窓部)、12…上枠、13…下枠、14,15…縦枠、18…ガラスパネル(面材)、30…デッキ部、31…グレーチング材、40…外装ルーバー(ルーバー装置)、41…水平ルーバー材、41A…ルーバー材本体、41C…ルーバーカバー材、42…主ブラケット、43…縦支持材(縦材)、43A…固定金物(取付部材)、44…縦ロッド(副縦材)、45…副ブラケット、46…水平ブレース材(斜材)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上枠、下枠、および左右の縦枠の内部に面材を支持した窓部と、この窓部の屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォールであって、
前記ルーバー装置は、前記上枠または前記縦枠の上部に固定される主ブラケットと、この主ブラケットよりも下方にて前記縦枠または下枠に固定される副ブラケットと、これらの主ブラケットと副ブラケットとに渡って上下に延びる縦材と、この縦材に支持されて左右に延びる複数のルーバー材とを備えて構成されているカーテンウォール。
【請求項2】
上枠、下枠、および左右の縦枠の内部に面材を支持した窓部と、この窓部の屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォールであって、
前記ルーバー装置は、左右に並設された少なくとも2つの前記窓部に渡って設けられるとともに、当該ルーバー装置の両端位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される主ブラケットと、この主ブラケットよりも下方にて前記縦枠または下枠に固定される副ブラケットと、これらの主ブラケットと副ブラケットとに渡って上下に延びる縦材と、この縦材に支持されて左右に延びる複数のルーバー材と、当該ルーバー装置の中間位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される他の主ブラケットと、この主ブラケットに支持されて上下に延びるとともに前記ルーバー材の中間部に連結される副縦材とを備えて構成されているカーテンウォール。
【請求項3】
前記ルーバー装置は、前記縦材と副ブラケットとの交差部と、当該ルーバー装置の中間位置における前記縦枠または下枠とを連結する斜材を備えて構成されている請求項2に記載のカーテンウォール。
【請求項4】
前記ルーバー装置は、前記主ブラケットに支持されて左右に延びるデッキ部を備えて構成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載のカーテンウォール。
【請求項5】
前記ルーバー材は、ルーバー材本体とカバー材とを有して断面中空状に形成され、この中空内部に挿入される取付部材を介して前記縦材に固定されている請求項1から請求項4のいずれかに記載のカーテンウォール。
【請求項6】
上枠、下枠、および左右の縦枠の内部に面材を支持したカーテンウォールユニットと、このカーテンウォールユニットの屋外側に設けられるルーバー装置とを備えたカーテンウォールの施工方法であって、
前記ルーバー装置は、左右に並設された少なくとも2つの前記カーテンウォールユニットに渡って設けられるとともに、当該ルーバー装置の両端位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される主ブラケットと、この主ブラケットよりも下方にて前記縦枠または下枠に固定される副ブラケットと、これらの主ブラケットと副ブラケットとに渡って上下に延びる縦材と、この縦材に支持されて左右に延びる複数のルーバー材と、当該ルーバー装置の中間位置にて前記上枠または前記縦枠の上部に固定される他の主ブラケットと、この主ブラケットに支持されて上下に延びるとともに前記ルーバー材の中間部に連結される副縦材とを備えて構成され、
前記少なくとも2つのカーテンウォールユニットを仮組みし、仮組みしたカーテンウォールユニットに前記ルーバー装置を取り付け、このルーバー装置を取り付けた状態のカーテンウォールユニットを吊り上げて建物躯体に固定するカーテンウォールの施工方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate