カートリッジ式ディスペンサー
【課題】ピストンがカートリッジ本体から簡単に脱落せず、なおかつスムーズな作動のもとで内容物を注出できる粘性材料の注出に適したカートリッジ式ディスペンサーを提案する。
【解決手段】内容物の充填空間Ｍを有しその先端に注出ノズル１ａを備えたカートリッジ本体１と、該カートリッジ本体１の充填空間Ｍ内で摺動可能に配置され、押し込み力の付加によって該充填空間Ｍ内の内容物を注出ノズル１ａの先端より押し出すピストン２とを備えたカートリッジ式ディスペンサーにおいて、前記ピストン２を、前記充填空間Ｍ内で内容物を直接押圧するスライダー２ａと、このスライダー２ａの後端に切り離し可能に連結し前記カートリッジ本体１の入側端部１ｂに嵌合して前記充填空間Ｍを密封状態に保持するベース部分２ｃとにて構成する。
【解決手段】内容物の充填空間Ｍを有しその先端に注出ノズル１ａを備えたカートリッジ本体１と、該カートリッジ本体１の充填空間Ｍ内で摺動可能に配置され、押し込み力の付加によって該充填空間Ｍ内の内容物を注出ノズル１ａの先端より押し出すピストン２とを備えたカートリッジ式ディスペンサーにおいて、前記ピストン２を、前記充填空間Ｍ内で内容物を直接押圧するスライダー２ａと、このスライダー２ａの後端に切り離し可能に連結し前記カートリッジ本体１の入側端部１ｂに嵌合して前記充填空間Ｍを密封状態に保持するベース部分２ｃとにて構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、歯科診療等において使用される充填材の如き粘性材料を注出するのに好適なカートリッジ式ディスペンサーに関するものであり、内容物を押し出すのに用いられるピストンのカートリッジ本体からの不用意な脱落を防止するとともに、該ピストンのスムーズな作動を実現しようとするものである。
【背景技術】
【０００２】
歯科診療等においては、充填材や接着材等、粘性の高いペースト状の材料が頻繁に使用されており、かかる材料の注出には、カートリッジ本体内に該材料を充填するとともにその後端部にピストンを組み入れ、別途に用意される押し込み冶具をカートリッジ本体内に差し入れ該ピストンを押圧することによって内容物を注出するディスペンサーが使用されていた（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
カートリッジ式のディスペンサーは、カートリッジ本体内に充填された内容物を一回の治療で使い切るタイプのものであり、充填材の品質確保、衛生面の観点から近年では、この種のディスペンサーが多用されているところ、例えば、成形精度のばらつきによりピストンの径寸法がカートリッジ本体の内径に比較して小さくなってしまっている場合やカートリッジ本体内の内圧が上昇したり該カートリッジ本体に振動、衝撃が付加された場合等には該ピストンがカートリッジ本体から抜け落ちることがあった。また、これとは逆にピストンの径寸法がカートリッジ本体の内径に比較して大きい場合には嵌合力が高まりすぎて内容物の注出する作動が重くなり、ときには作動不良を引き起こすこともあって内容物をスムーズに注出することができない不具合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００１−５７９８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、ピストンの抜け落ちがなく、しかもピストンのスムーズな作動のもとに内容物を注出することができる粘性材料の注出に適したカートリッジ式ディスペンサーを提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを備えたカートリッジ本体と、該カートリッジ本体の充填空間内で摺動可能に配置され、押し込み力の付加によって該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より押し出すピストンとを備えたカートリッジ式ディスペンサーであって、
前記ピストンが、前記充填空間内で内容物を直接押圧するスライダーと、このスライダーの後端に切り離し可能に連結し前記カートリッジ本体の入側端部に嵌合するベース部分からなる、ことを特徴とするカートリッジ式ディスペンサーである。
【０００７】
上記ピストンを構成するスライダーとしては、先端面に開放端を有しスライダーの胴部外周壁を径方向に弾性変形させて前記カートリッジ本体の内周壁との密着性を高める環状溝部を有するものが有利に適合する。
【発明の効果】
【０００８】
ピストンをスライダーとベース部分との二部材で構成し、ベース部分をカートリッジ本体の入側端部に嵌合させて閉塞するようにしたため、内圧が上昇したり振動、衝撃が付加されるようなことがあってもピストンが簡単に抜け落ちることはない。
【０００９】
スライダーをベース部分から簡単に切り離すことができるので内容物の確実な注出が可能となる。とくに、スライダーの先端部における胴部の径をカートリッジ本体の内径よりも若干大きくしておいても、環状溝部によりその部位の胴部外周壁が径方向に容易に弾性変形するため作動が重くなることなしに密着性が高められる（シール性が向上する。）。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明にしたがうカートリッジ式ディスペンサーの実施の形態を断面で示した図である。
【図２】図１に示したディスペンサーの使用状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図１は、本発明にしたがうディスペンサーの全体構成を断面で示した図であり、図２は、図１に示したディスペンサーの使用状態を示した図である。
【００１２】
図における１は、内容物の充填空間Ｍを形成するカートリッジ本体である。このカートリッジ本体１の先端には注出ノズル１ａが一体的に備えられており、カートリッジ本体１の入側端部１ｂの外周壁には、別途に用意される押出し工具（図示せず）に連係させるためのフランジ部１ｃが設けられている。
【００１３】
また、２は、カートリッジ本体１の内部に配置されたピストンである。このピストン２は、充填空間Ｍ内で内容物を直接押圧する筒状のスライダー２ａと、このスライダー２ａの後端に連結片２ｂを介してつながる環状のベース部分（プラグ）２ｃから構成されている。連結片２ｂはスライダー２ａのまわりに間隔をおいて複数本設けられた板状片からなるものであって、スライダー２ａのみを注出ノズル１ａへ向けて押圧することで引きちぎることができるようになっている。
【００１４】
ベース部分２ｃは、その外周壁にカートリッジ本体１の内周壁にアンダーカットの如き手段により嵌合可能な凸部が全周にわたって設けられており（ねじによる係合でもかまわない。）、一度嵌合したならば容易に外すことができないようになっている。また、スライダー２ａは、前側部位（全長の１／３程度）の胴部外径がカートリッジ本体１の内径よりも若干大きくなっており（図１、２中仮想線）、その先端面には、該先端面に開放端を有し、深さがスライダー２ａの全長の１／３程度になる横向きの環状溝部２ｄが形成されている。また、スライダー２ａの前側部位につながる後側部位については、その末端部を残して胴部を細径化しカートリッジ本体１の内周面との間に極僅かな隙間を形成しておくことができる。
【００１５】
また、３は、注出ノズル１ａに装着され、該注出ノズル１ａの注出開口を閉塞するノズルキャップである。このノズルキャップ３は、注出ノズル１ａを内挿入せしめるキャップ本体３ａと、このキャップ本体３ａの先端部で摘まみ部（フランジ部）を形成する底壁３ｂからなり、図示の例では、キャップ本体３ａと注出ノズル１ａとの相互間には隙間３ｃが形成されている。底壁３ｂの中央部には注出ノズル１ａの開孔部に入り込む十字形状をなす突起３ｄが設けられており、カートリッジ本体１内の内圧が上昇した際には、前記十字形状をなす突起３ｄの基端（底壁３ｂの内面）に形成された少なくとも一本の溝部３ｂ１及び上記の隙間３ｃを通して内圧が外部へ抜け出す構造となっている。
【００１６】
ノズルキャップ３は、アンダーカットの如き係合手段にて注出ノズル１ａに装着されるものであってもよいし、ねじによって係合するものであってもよく、カートリッジ本体１内の内圧が上昇した際、容易に外れない構造であればよく、この点はとくに限定されない。なお、注出ノズル１ａの先端は、ノズルキャップ３ではなく、シール部材等で封鎖する構造としてもよい。
【００１７】
ノズルキャップ３に嵌合効果を付与する場合には、ノズルキャップ３は変形し難いものとするのが好ましい。変形し易いノズルキャップ３を適用することも可能であり、この場合、寸法が厳密に設定されていなくても装着できる利点がある。
【００１８】
上記構成のディスペンサーは、スライダー２ａの前側部位の胴部外径がカートリッジ本体１の内径よりも若干大きくして密着性を高めてもその先端面には、環状溝部２ｄが形成されているため容易に変形可能になっており、後側部位の外周面とカートリッジ本体１の内周面との間に極僅かな隙間を形成しておくことによりピストン２のスライダー２ａをスムーズに摺動させることができる。
【００１９】
かかる構成になるカートリッジ式のディスペンサーは、ベース部分２ｃの貫通孔を通して押し込み器具を挿入せしめ、該押し込み器具によりスライダー２ａを注出ノズル１ａへ向けて押し込むことにより連結片２ｂが引きちぎられるとともに該スライダー２ａにより内容物が注出ノズル１ａから押し出される。
【００２０】
本発明にしたがうカートリッジ式のディスペンサーに適用される内容物としては、高粘度から低粘度に及ぶ広範囲にわたる粘性材料を充填することか可能となっており、この点については限定されることはない。
【産業上の利用可能性】
【００２１】
ピストンが本体から簡単に脱落することがなく、かつ、該ピストンのスムーズな作動のもとで内容物を注出し得る粘性材料の注出に適したカートリッジ式ディスペンサーが提供できる。
【符号の説明】
【００２２】
１ カートリッジ本体
１ａ 注出ノズル
１ｂ 入側端部
２ ピストン
２ａ スライダー
２ｂ 連結片
２ｃ ベース部分
２ｄ 環状溝部
３ ノズルキャップ
３ａ キャップ本体
３ｂ 底壁
３ｃ リブ
３ｄ 突起
【技術分野】
【０００１】
本発明は、歯科診療等において使用される充填材の如き粘性材料を注出するのに好適なカートリッジ式ディスペンサーに関するものであり、内容物を押し出すのに用いられるピストンのカートリッジ本体からの不用意な脱落を防止するとともに、該ピストンのスムーズな作動を実現しようとするものである。
【背景技術】
【０００２】
歯科診療等においては、充填材や接着材等、粘性の高いペースト状の材料が頻繁に使用されており、かかる材料の注出には、カートリッジ本体内に該材料を充填するとともにその後端部にピストンを組み入れ、別途に用意される押し込み冶具をカートリッジ本体内に差し入れ該ピストンを押圧することによって内容物を注出するディスペンサーが使用されていた（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
カートリッジ式のディスペンサーは、カートリッジ本体内に充填された内容物を一回の治療で使い切るタイプのものであり、充填材の品質確保、衛生面の観点から近年では、この種のディスペンサーが多用されているところ、例えば、成形精度のばらつきによりピストンの径寸法がカートリッジ本体の内径に比較して小さくなってしまっている場合やカートリッジ本体内の内圧が上昇したり該カートリッジ本体に振動、衝撃が付加された場合等には該ピストンがカートリッジ本体から抜け落ちることがあった。また、これとは逆にピストンの径寸法がカートリッジ本体の内径に比較して大きい場合には嵌合力が高まりすぎて内容物の注出する作動が重くなり、ときには作動不良を引き起こすこともあって内容物をスムーズに注出することができない不具合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００１−５７９８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、ピストンの抜け落ちがなく、しかもピストンのスムーズな作動のもとに内容物を注出することができる粘性材料の注出に適したカートリッジ式ディスペンサーを提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを備えたカートリッジ本体と、該カートリッジ本体の充填空間内で摺動可能に配置され、押し込み力の付加によって該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より押し出すピストンとを備えたカートリッジ式ディスペンサーであって、
前記ピストンが、前記充填空間内で内容物を直接押圧するスライダーと、このスライダーの後端に切り離し可能に連結し前記カートリッジ本体の入側端部に嵌合するベース部分からなる、ことを特徴とするカートリッジ式ディスペンサーである。
【０００７】
上記ピストンを構成するスライダーとしては、先端面に開放端を有しスライダーの胴部外周壁を径方向に弾性変形させて前記カートリッジ本体の内周壁との密着性を高める環状溝部を有するものが有利に適合する。
【発明の効果】
【０００８】
ピストンをスライダーとベース部分との二部材で構成し、ベース部分をカートリッジ本体の入側端部に嵌合させて閉塞するようにしたため、内圧が上昇したり振動、衝撃が付加されるようなことがあってもピストンが簡単に抜け落ちることはない。
【０００９】
スライダーをベース部分から簡単に切り離すことができるので内容物の確実な注出が可能となる。とくに、スライダーの先端部における胴部の径をカートリッジ本体の内径よりも若干大きくしておいても、環状溝部によりその部位の胴部外周壁が径方向に容易に弾性変形するため作動が重くなることなしに密着性が高められる（シール性が向上する。）。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明にしたがうカートリッジ式ディスペンサーの実施の形態を断面で示した図である。
【図２】図１に示したディスペンサーの使用状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図１は、本発明にしたがうディスペンサーの全体構成を断面で示した図であり、図２は、図１に示したディスペンサーの使用状態を示した図である。
【００１２】
図における１は、内容物の充填空間Ｍを形成するカートリッジ本体である。このカートリッジ本体１の先端には注出ノズル１ａが一体的に備えられており、カートリッジ本体１の入側端部１ｂの外周壁には、別途に用意される押出し工具（図示せず）に連係させるためのフランジ部１ｃが設けられている。
【００１３】
また、２は、カートリッジ本体１の内部に配置されたピストンである。このピストン２は、充填空間Ｍ内で内容物を直接押圧する筒状のスライダー２ａと、このスライダー２ａの後端に連結片２ｂを介してつながる環状のベース部分（プラグ）２ｃから構成されている。連結片２ｂはスライダー２ａのまわりに間隔をおいて複数本設けられた板状片からなるものであって、スライダー２ａのみを注出ノズル１ａへ向けて押圧することで引きちぎることができるようになっている。
【００１４】
ベース部分２ｃは、その外周壁にカートリッジ本体１の内周壁にアンダーカットの如き手段により嵌合可能な凸部が全周にわたって設けられており（ねじによる係合でもかまわない。）、一度嵌合したならば容易に外すことができないようになっている。また、スライダー２ａは、前側部位（全長の１／３程度）の胴部外径がカートリッジ本体１の内径よりも若干大きくなっており（図１、２中仮想線）、その先端面には、該先端面に開放端を有し、深さがスライダー２ａの全長の１／３程度になる横向きの環状溝部２ｄが形成されている。また、スライダー２ａの前側部位につながる後側部位については、その末端部を残して胴部を細径化しカートリッジ本体１の内周面との間に極僅かな隙間を形成しておくことができる。
【００１５】
また、３は、注出ノズル１ａに装着され、該注出ノズル１ａの注出開口を閉塞するノズルキャップである。このノズルキャップ３は、注出ノズル１ａを内挿入せしめるキャップ本体３ａと、このキャップ本体３ａの先端部で摘まみ部（フランジ部）を形成する底壁３ｂからなり、図示の例では、キャップ本体３ａと注出ノズル１ａとの相互間には隙間３ｃが形成されている。底壁３ｂの中央部には注出ノズル１ａの開孔部に入り込む十字形状をなす突起３ｄが設けられており、カートリッジ本体１内の内圧が上昇した際には、前記十字形状をなす突起３ｄの基端（底壁３ｂの内面）に形成された少なくとも一本の溝部３ｂ１及び上記の隙間３ｃを通して内圧が外部へ抜け出す構造となっている。
【００１６】
ノズルキャップ３は、アンダーカットの如き係合手段にて注出ノズル１ａに装着されるものであってもよいし、ねじによって係合するものであってもよく、カートリッジ本体１内の内圧が上昇した際、容易に外れない構造であればよく、この点はとくに限定されない。なお、注出ノズル１ａの先端は、ノズルキャップ３ではなく、シール部材等で封鎖する構造としてもよい。
【００１７】
ノズルキャップ３に嵌合効果を付与する場合には、ノズルキャップ３は変形し難いものとするのが好ましい。変形し易いノズルキャップ３を適用することも可能であり、この場合、寸法が厳密に設定されていなくても装着できる利点がある。
【００１８】
上記構成のディスペンサーは、スライダー２ａの前側部位の胴部外径がカートリッジ本体１の内径よりも若干大きくして密着性を高めてもその先端面には、環状溝部２ｄが形成されているため容易に変形可能になっており、後側部位の外周面とカートリッジ本体１の内周面との間に極僅かな隙間を形成しておくことによりピストン２のスライダー２ａをスムーズに摺動させることができる。
【００１９】
かかる構成になるカートリッジ式のディスペンサーは、ベース部分２ｃの貫通孔を通して押し込み器具を挿入せしめ、該押し込み器具によりスライダー２ａを注出ノズル１ａへ向けて押し込むことにより連結片２ｂが引きちぎられるとともに該スライダー２ａにより内容物が注出ノズル１ａから押し出される。
【００２０】
本発明にしたがうカートリッジ式のディスペンサーに適用される内容物としては、高粘度から低粘度に及ぶ広範囲にわたる粘性材料を充填することか可能となっており、この点については限定されることはない。
【産業上の利用可能性】
【００２１】
ピストンが本体から簡単に脱落することがなく、かつ、該ピストンのスムーズな作動のもとで内容物を注出し得る粘性材料の注出に適したカートリッジ式ディスペンサーが提供できる。
【符号の説明】
【００２２】
１ カートリッジ本体
１ａ 注出ノズル
１ｂ 入側端部
２ ピストン
２ａ スライダー
２ｂ 連結片
２ｃ ベース部分
２ｄ 環状溝部
３ ノズルキャップ
３ａ キャップ本体
３ｂ 底壁
３ｃ リブ
３ｄ 突起
【特許請求の範囲】
【請求項１】
内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを備えたカートリッジ本体と、該カートリッジ本体の充填空間内で摺動可能に配置され、押し込み力の付加によって該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より押し出すピストンとを備えたカートリッジ式ディスペンサーであって、
前記ピストンが、前記充填空間内で内容物を直接押圧するスライダーと、このスライダーの後端に切り離し可能に連結し前記カートリッジ本体の入側端部に嵌合するベース部分からなる、ことを特徴とするカートリッジ式ディスペンサー。
【請求項２】
前記スライダーは、先端面に開放端を有しスライダーの胴部外周壁を径方向に弾性変形させて前記カートリッジ本体の内周壁との密着性を高める環状溝部を有する、請求項１記載のカートリッジ式ディスペンサー。
【請求項１】
内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを備えたカートリッジ本体と、該カートリッジ本体の充填空間内で摺動可能に配置され、押し込み力の付加によって該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より押し出すピストンとを備えたカートリッジ式ディスペンサーであって、
前記ピストンが、前記充填空間内で内容物を直接押圧するスライダーと、このスライダーの後端に切り離し可能に連結し前記カートリッジ本体の入側端部に嵌合するベース部分からなる、ことを特徴とするカートリッジ式ディスペンサー。
【請求項２】
前記スライダーは、先端面に開放端を有しスライダーの胴部外周壁を径方向に弾性変形させて前記カートリッジ本体の内周壁との密着性を高める環状溝部を有する、請求項１記載のカートリッジ式ディスペンサー。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１１−２５０８９６（Ｐ２０１１−２５０８９６Ａ）
【公開日】平成２３年１２月１５日（２０１１．１２．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１２５２６６（Ｐ２０１０−１２５２６６）
【出願日】平成２２年５月３１日（２０１０．５．３１）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１２月１５日（２０１１．１２．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年５月３１日（２０１０．５．３１）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]