説明

カード型コードホルダー

【課題】 本発明は、ステレオイヤホンのコード、ACアダプタのコード、電化製品のコードなどの長い余分なコードを巻くことができ、コードの絡まり、巻きぐせ、ねじれを防ぎ、容易にコードの取り付け取り外しができる、携帯性、生産性、利便性の高いホルダーの形式を提供することを課題とする。
【解決手段】 ホルダーの形状をカード型にしてコードの弾性を利用して一定の長さでコードをカードに巻きつけて保管することができることを特徴としたカード型コードホルダーである。カード(1)の周囲にはコードを固定及びガイドするためのくぼみ(2)を設ける。カードのくぼみ(2)にコード(6)をジグザグに通すことができる。また、コードを巻きつける際の折り返し部に、コードをずれにくくするための緩やかなくり抜き(3)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ステレオイヤホンのコード、ACアダプタのコード、電化製品のコード、通信ケーブル等の長いコードを容易にコンパクトにまとめるための補助器具の形状及び構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コードをコンパクトにまとめるために、またコードの絡まりを防ぐために輪ゴムや針金、結束ベルトなどで束ねる形式のものやコードを補助器具に巻きつける形式のホルダータイプのものがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、コードを束ねる結束バンド形式の場合は、巻きつけるものがなく一定の長さに束ねることが難しかった。また従来のコードを巻きつける形式のホルダータイプの場合、コードを短いピッチで円を描くようにホルダーに巻くため、ホルダーからコードをほどいた時に、巻きぐせがつきやすくねじれやすい傾向にあった。また補助器具の形状が特殊なため生産が容易ではなかった。そこで、この発明はコードを一定の長さで縦方向に巻き、コードの絡まり、巻きぐせ、ねじれを防ぎ、容易にコードの取り付け取り外しができる形状にした、携帯性、生産性、利便性の高いホルダー形式を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、本発明は、ホルダーの形状を携帯性、生産性の高いカード型にし、コードをカードに巻きつけて、コードをコンパクトにまとめ、コードの長さを一定の長さに保ち保管することができ、また取り付け取り外しが容易にできることを特徴としたカード型コードホルダーである。カードの周囲にはコードを固定及びガイドするためのくぼみを数か所設ける。カードの周囲二辺には、コード巻き始め、巻き終わり時に固定するためのコードの太さより少し大きいくぼみを数ケ所設ける。コードの弾性を利用して、カードのくぼみにコードをジグザグに通し固定することができ、くぼみを複数設けることにより、並んだくぼみはコードを一定方向に導くガイドとなる。また、コードを巻きつける際の折り返し部には、コードをずれにくくするための緩やかなくり抜きを設ける。カードは2層貼り合わせ構造にすることによって、カードに適度なしなりを設け巻きやすく、折れ曲がりを防ぐための強度を持たせている。本体の材質はプラスチック合成樹脂や木材などコードを巻いても強度が保てるものにする。
【発明の効果】
【0005】
ホルダーの形状をカード型にすることによって、薄型名刺サイズであるため未使用時にもポケットやカードケースに入れ保管することができ、電化製品使用中もかさばることなくコードと共に携帯できる。また、生産性が良く平滑面にネームや広告など印刷及びシールなどで飾り付けをすることができる。カードは2層貼り合わせ構造にすることによって、カードに適度なしなりを設け、巻きやすく、折れ曲がりを防ぐための強度を持たせている。
【0006】
カードの周囲にはコードを固定及びガイドするためのくぼみを数ケ所設ける。カードの周囲二辺には、コードを巻き始め、巻き終わり時に固定するためのコードの太さより少し大きいくぼみを数か所設ける。カードのくぼみにコードを通し、コードをスライドさせて巻き取り始めの位置を任意な位置に決めることができる。コードの弾性を利用して、カードのくぼみにコードをジグザグに通し固定することができ、くぼみを複数設けることにより、並んだ穴はコードを一定方向に巻けるように導いてくれる。これらの構造によりカードからコードをすべて外さずにコードの長さを容易に調整ができるため、収納時から使用時、使用時から収納時への作業が容易に行える。
【0007】
コードを巻きつける際のカード本体周囲の折り返し部に、コードを引っかけることができる緩やかなくり抜きを設けることによって、コードをカードに巻き付けた後にコードのズレを防ぎ、コードが本体からはずれにくいようにすることができる。
【0008】
本発明はカード型形状であるため、平面形状のものであればその形状を変えても、くぼみの配置を考えることによってコードの保持効果を維持することが可能である。形は、名刺ハーフサイズに加え、どうぶつ型や魚型や昆虫型、ハート型の形にするなど様々なデザインを考えることができる。カード隅に紐などが通せる小さな穴を設け、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、電化製品などとリング、ストラップ等で連結させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
【0010】
図1は、カード型コードホルダーの形状を示す斜視図である。カード型(薄型プレート状)の本体(1)の周囲にくぼみ(2)を設け、本体(1)の上下部にくぼみ(3)が設けてある。また本体は2層貼り合わせ構造(4)にすることによって、カード本体に適度なしなりを設けてある。
【0011】
図2は、本発明のコードの巻き始めの固定方法を示す斜視図である。カード型(薄型プレート状)の本体(1)の周囲に設けた片側のくぼみ(2)にコード(5)をジグザグに通し(6)、コードの弾性を利用してカードに固定している状態を示している。
【0012】
図3は、本発明のコードの巻き終わりの固定方法を示す斜視図である。コードの巻き始めが固定された後、余分なコード(5)を上下のくぼみ(3)を利用して本体(1)に巻きつける。巻き終わりの位置にコードが近づいたら、もう片側のくぼみ(2)にコード(5)を再びジグザグに通し(6)、コードの弾性を利用してカードに固定している状態を示している。
【実施例1】
【0013】
図4は、ステレオイヤホン(7)のコード(5)を本発明(1)に巻き付けて保管した状態を示す斜視図である。カード型(薄型プレート状)の本体(1)の本体周囲に設けたくぼみ(2)にステレオイヤホン(7)のコード(5)を通すことによって、本体(1)と固定され、はずれ落ちにくくする。縦方向(一方向)上下に設けたくぼみ(3)を利用して余分なコード(5)を本体(1)に巻きつけ、コードの先端部(8)に近い残った余分なコード(5)を本体周囲に設けたくぼみ(2)にジグザグに引っかける(6)ことによって、コードをコンパクトにまとめる。
【実施例2】
【0014】
図5は、ACアダプタ(9)のコード(5)を本発明(1)に巻き付けて保管した状態を示す斜視図である。カード型(薄型プレート状)の本体(1)の本体周囲に設けたくぼみ(2)にACアダプタ(9)のコード(5)を通すことによって、本体(1)と固定されはずれ落ちにくくする。縦方向(一方向)上下に設けたくぼみ(3)を利用して余分なコード(5)を本体(1)に巻きつけ、コードの先端部(9)に近い残った余分なコード(5)を本体周囲に設けたくぼみ(2)にジグザグに引っかけることによって、コードをコンパクトにまとめる。
【実施例3】
【0015】
図6は、電化製品(11)のACコードを本発明(1)に巻き付けて保管した状態を示す斜視図である。カード型(薄型プレート状)の本体(1)の本体周囲に設けたくぼみ(2)に電化製品(11)のACコード(5)を通すことによって、本体(1)と固定されはずれ落ちにくくする。縦方向(一方向)上下に設けたくぼみ(3)を利用して余分なコード(5)を本体(1)に巻きつけ、コードの先端部(12)に近い残った余分なコード(5)を本体周囲に設けたくぼみ(2)にジグザグに引っかけることによって、コードをコンパクトにまとめる。
【実施例4】
【0016】
図7は、本発明を使用してポケット(13)に入れて携帯している様子を示す斜視図である。本発明を利用することによって、余分なコード(5)の長さを調整し、ポケット(13)や収納袋、カバンなどから出たコードの長さを任意の長さに固定して使用することができ、わずらわしい不要なコードをコンパクトに束ねることができる。
【実施例5】
【0017】
図8は、本発明のその他の形状の例を示す斜視図である。本発明はカード型形状であるため、平面形状のものであればその形状を容易に変えて作製することが可能である。携帯性を高くするためにコードの太さに合わせ、よりコンパクトな半分サイズのカード型ホルダーの斜視図である。カード型(薄型プレート状)の本体(14)を名刺の半分サイズにし、周囲にくぼみ(2)を設け、上下部にくぼみ(3)が設けてある。また本体は2層貼り合わせ構造(4)にすることによって、カードに適度なしなりを設けてある。携帯時に紛失を防ぐための、ストラップを通す穴(15)を設けている。形は、ハーフサイズに加え、どうぶつ型や魚型や昆虫型、ハート型にするなど様々なデザインを考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明のコードの巻き始めの固定方法を示す斜視図である。
【図3】本発明のコードの巻き終わりの固定方法を示す斜視図である。
【図4】ステレオイヤホンのコードを本発明に巻き付けて保管した状態を示す斜視図である。
【図5】ACアダプタのコードを本発明に巻き付けて保管した状態を示す斜視図である。
【図6】電化製品のコードを本発明に巻き付けて保管した状態を示す斜視図である。
【図7】本発明を使用してポケットに入れて携帯している様子を示す斜視図である。
【図8】本発明のその他の形状の例を示す斜視図1である。
【符号の説明】
【0019】
1 本体
2 本体周囲に設けたくぼみ(コード固定ガイド用)
3 本体上下に設けたくぼみ(コード折り返し用)
4 本体側面(2層構造)
5 コード
6 本体のくぼみに通したコード
7 ステレオイヤホン
8 イヤホン・ヘッドホン先端部
9 ACアダプタ
10 ACアダプタ先端接続プラグ
11 電化製品
12 電化製品のコード先端プラグ
13 ポケット
14 本体(細いコード用ハーフサイズ)
15 本体に設けた穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダーの形状を携帯性、生産性の高いカード型にし、コードをカードに巻きつけて、コードをコンパクトにまとめ、コードの長さを一定の長さに保ち保管することができ、また取り付け取り外しが容易にできることを特徴としたカード型コードホルダーである。カードの周囲にはコードを固走及びガイドするためのくぼみを数か所設ける。カードの周囲二辺には、コード巻き始め、巻き終わり時に固定するためのコードの太さより少し大きいくぼみを数ケ所設ける。コードの弾性を利用して、カードのくぼみにコードをジグザグに通し固定することができ、くぼみを複数設けることにより、並んだくぼみはコードを一定方向に導くガイドとなる。また、コードを巻きつける際の折り返し部には、コードをずれにくくするための緩やかなくり抜きを設ける。カードは2層貼り合わせ構造にすることによって、カードに適度なしなりを設け巻きやすく、折れ曲がりを防ぐための強度を持たせている。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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