説明

カード発行システムとカード発行方法

【課題】この発明は、欠字をタブレット等により手書き入力する際に、オペレータが手書き入力する部分を極力少なくすることにより、手書き入力に時間や手間をかけることなく操作者が意図したイメージを正確かつ効率的に入力することができる。
【解決手段】この発明は、欠字をタブレット等により手書き入力する際に、欠字に類似する標準文字のイメージデータを表示し、相違部分だけを修正することにより、実行するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、手書きされた図形や文字などを電子イメージとして入力する描画入力装置を用いて入力された電子イメージを個人情報として印刷した運転免許証などのIDカードを発行するカード発行システムとカード発行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人間が手書きしたイメージを電子化して入力するタブレットなどの描画入力装置がある。上記タブレットは、電子ペンなどを用いて人間が表示面などの筆記板上に手書きしたイメージを電子化してイメージデータとして取得するようになっている。上記タブレットでは、人間が電子ペンにて手書きしたイメージを連続的に点として検知し、それらの点の集合をイメージとして取得している。上記タブレットでは、人間が手書きしたイメージを忠実に再現するため、検知された各点の位置を正確に検知してイメージデータを取得している。
【0003】
例えば、カードを発行するカード発行システムでは、オペレータがカードに印刷するための個人情報などのユーザデータを入力するが、予めイメージデータが用意されている文字については、オペレータの入力に応じてイメージデータに変換される。しかしながら、イメージデータが用意されていない文字については、上記のような描画入力装置などを用いてカードに印刷する文字のイメージデータを入力して登録する必要がある。
【0004】
しかしながら、実際にタブレットにより欠字を手書きにより入力しようとした際に、欠字が標準の文字に似ている場合であっても、すべて手書きの入力が為されることにより、手間がかかってしまうという問題点がある。また、手書き文字のため、標準の文字と比べてきれいに書けず、印刷結果に違和感があった。
【特許文献1】特開平4−34145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、操作者が手書きで欠字のイメージを描画する際に、正確にイメージを描画するためには時間がかかったり、手間がかかってしったりするという問題点を解決するもので、手書き入力に時間や手間をかけることなく操作者が意図したイメージを正確かつ効率的に入力することができるカード発行システム、カード発行方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、カード発行に必要なカード情報を入力する入力手段と、標準の文字に対する文字イメージデータが記憶されている記憶手段と、上記入力手段により入力されたカード情報を文字ごとに上記記憶手段から読み出した所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力手段により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録手段と、この第1の登録手段から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得手段と、この取得手段により取得した欠字に類似する上記記憶手段に記憶されている標準文字の文字コードを設定する設定手段と、この設定手段により設定された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得手段により上記第1の登録手段から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力手段と、この手書き入力手段により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録手段と、上記第1の登録手段からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録手段から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行手段とを有する。
【0007】
この発明は、カード発行に必要なカード情報を入力する入力手段と、標準の文字に対する文字イメージデータが記憶されている記憶手段と、上記入力手段により入力されたカード情報を文字ごとに上記記憶手段から読み出した所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力手段により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録手段と、この第1の登録手段から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得手段と、この取得手段により取得した欠字に類似する上記記憶手段に記憶されている標準文字の文字コードを設定する設定手段と、この設定手段により設定された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得手段により上記第1の登録手段から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力手段と、この手書き入力手段により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録手段と、上記第1の登録手段からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録手段から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行手段と、上記欠字のイメージデータを上記類似する標準文字の文字コードに基づいて、上記第1の記憶手段に追加記憶する第2の記憶手段とを有する。
【0008】
この発明は、カード発行に必要なカード情報を入力する入力手段と、標準の文字に対する文字イメージデータが記憶されている記憶手段と、上記入力手段により入力されたカード情報を文字ごとに上記記憶手段から読み出した所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力手段により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録手段と、この第1の登録手段から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得手段と、この取得手段により取得した欠字に類似する上記記憶手段に記憶されている標準文字の1つを選択する選択手段と、この選択手段により選択された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得手段により上記第1の登録手段から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力手段と、この手書き入力手段により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録手段と、上記第1の登録手段からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録手段から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行手段とを有する。
【発明の効果】
【0009】
この発明は、操作者が手書きで直線などのイメージを描画する際に、正確にイメージを描画するためには時間がかかったり、手間がかかってしったりするという問題点を解決するもので、手書き入力に時間や手間をかけることなく操作者が意図したイメージを正確かつ効率的に入力することができるカード発行システム、カード発行方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、この発明の実施の形態に係るIDカード発行システムの概略構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、IDカード発行システムは、登録端末1、ホストコンピュータ2、欠字端末3、欠字データベース4、撮影装置5、及び免許証作成装置6を有している。上記登録端末1、ホストコンピュータ2、欠字端末3、欠字データベース4、撮影装置5、及び免許証作成装置6は、LANなどのネットワーク回線7を介して接続されている。上記IDカード発行システムでは、上記登録端末1、欠字端末3、撮影装置5により入力した各申請者の申請者データをホストコンピュータ2に登録し、上記免許証作成装置6にてホストコンピュータ2に登録されたユーザデータに基づいてIDカードを印刷するようになっている。
【0013】
すなわち、上記登録端末1では、オペレータにより申請者から受領した申請書に基づく個人情報などのユーザデータが入力される。上記登録端末1は、申請者から受領した申請書に基づいて当該申請者の個人情報などのデータをオペレータが入力する入力端末機器(入力手段)1aを有している。上記入力端末機器1aは、図示しない、キーボード、表示部、制御部などで構成される。
【0014】
また、上記撮影装置5では、オペレータにより申請者の顔画像などのユーザデータが撮影される。上記撮影装置5は、申請者の少なくとも顔を含む画像のデータ(顔画像データ)を入力する画像入力機器としてのデジタルカメラなどにより構成される。
【0015】
なお、上記撮影装置5では、記憶媒体から申請者の顔画像データを取得するようにしても良いし、他の機器から申請者の顔画像データを取得するようにしても良い。例えば、記憶媒体から申請者の顔画像データを取得する場合、上記撮影装置5は媒体の記憶されているデータを読み取るリーダライタ装置などを有して構成される。また、他の機器から申請者の顔画像データを取得する場合、上記撮影装置5は、LAN7などを介して他の機器との通信を行う通信装置などを有して構成される。
【0016】
上記のように構成される登録端末1により入力されたユーザデータは、上記ホストコンピュータ2に蓄積される。上記ユーザデータには、ID番号、住所、氏名、生年月日などの個人情報が含まる。これらの個人情報は、上記登録端末1にてオペレータが入力するものである。
【0017】
また、上記登録端末1では、個人情報などの文字を入力する場合、オペレータが入力する情報を所定のフォント情報に基づいて文字のイメージデータ(ドットパターンデータ)に変換するようになっている。つまり、例えば、JISコードに存在する漢字などの文字は、メモリ1bに予め登録されている所定のフォント情報として文字のイメージデータに変換される。
【0018】
また、メモリ1bには、文字コードに対応してフォント情報が登録されており、欠字に対するフォント情報も類似する文字の文字コードに対応して登録されるようになっている。
【0019】
これに対して、上記メモリ1bに所定のフォント情報が存在しない(登録されていない)文字は、欠字として入力される。上記登録端末1では、上記のような欠字が、例えば、「*」などの欠字を示す識別子に変換されて入力される。
【0020】
上記ホストコンピュータ2は、上記登録端末1により入力された個人情報と撮影装置5からの申請者の顔画像データとを含むユーザデータを蓄積するものである。このホストコンピュータ2は、図示しないデータベースを有し、そのデータベースに上記登録端末1にて入力された個人情報と撮影装置5からの申請者の顔画像データとを含むユーザデータを蓄積する。さらに、上記登録端末1にて入力されたユーザデータに欠字が含まれている場合、上記ホストコンピュータ2は、欠字のイメージデータを入力するために、当該ユーザデータを欠字端末3へ転送するようになっている。また、上記ホストコンピュータ2は、IDカードの印刷要求に応じて蓄積したユーザデータを上記免許証作成装置6へ転送するようになっている。
【0021】
上記欠字端末3は、上記ホストコンピュータ2に蓄積されている上記登録端末1にて入力されたユーザデータに含まる欠字のイメージデータを入力する。つまり、上記欠字端末3は、上記ホストコンピュータ2に蓄積されているユーザデータのうち欠字を含むユーザデータを取得し、欠字に対するイメージデータを入力する。この欠字端末3では、オペレータにより入力された欠字のイメージデータを上記欠字データベース4に登録するようになっている。
【0022】
また、類似する文字から欠字のイメージを作成した際に、類似する文字の文字コードに欠字のイメージを対応して上記登録端末1のメモリ1bに登録するようになっている。
【0023】
上記欠字データベース4は、上記欠字端末3により入力された各欠字のイメージデータを、各欠字を識別するための識別情報(識別子)とともに記憶するデータベース装置である。
【0024】
上記免許証作成装置6は、上記ホストコンピュータ2からユーザデータを取得してIDカードを印刷するものである。また、ユーザデータに欠字が含まれている場合、上記印刷装置5は、欠字のイメージデータを当該欠字の識別情報に基づいて上記欠字データベース4から取得してIDカードを印刷するようになっている。
【0025】
次に、上記欠字端末3の内部構成について詳細に説明する。
【0026】
上記欠字端末3は、図2、図3に示すように、制御部11、キーボード12、タブレット13、記憶部(記憶手段)14、及び通信部(取得手段)15などを有している。
【0027】
上記制御部11は、制御プログラムにより動作するCPUや制御プログラムなどが記憶されたメモリなどにより構成され、欠字端末3全体の制御を司るものである。上記キーボード12は、オペレータにより操作指示やデータなどが入力されるものである。
【0028】
上記タブレット(描画入力装置)13は、欠字のイメージデータをオペレータが手書き入力するものである。上記タブレット13は、筆記板および表示装置としての液晶表示装置D、ポインティングデバイス(手書き入力手段)としてのペン形状のスタイラス(以下、電子ペンと称する)P、及び制御等を行う回路機構などにより構成される。
【0029】
また、上記液晶表示装置Dは、表示面(以下、入力面と称する)上に電子ペンPが接触した点を連続的(例えば、所定時間ごと)に検知する検知手段としての機能を有している。これにより、上記タブレット13は、上記液晶表示装置Dの入力面に電子ペンPが接触した点を連続的に検知し、オペレータが手書き入力した連続する点の集合からなるイメージデータを取得する。
【0030】
また、上記タブレット13の代わりに、上記マウス、トラックボール、タッチスクリーンなどのポインティングデバイス(手書き入力手段)と操作案内あるいは入力データなどを表示する表示装置にて構成するようにしても良い。この場合、上記ポインティングデバイスを用いてオペレータが手書きするイメージを取得し、表示装置に入力されたイメージを表示するようにすれば良い。
【0031】
上記記憶部14は、ハードディスクドライブやRAMなどの記憶装置により構成され、上記ホストコンピュータ2からのデータなどを記憶する。上記通信部15は、ネットワーク通信を行うインターフェース装置などにより構成される。上記通信部15は、上記ホストコンピュータ2あるいは上記欠字データベース4とのデータ通信を行うものである。上記通信部15は、上記ホストコンピュータ2から欠字を含むユーザデータを取得する取得手段としての機能、及び、上記欠字データベース4に登録する欠字のイメージデータを送信する機能を有している。
【0032】
次に、上記欠字端末3による欠字入力処理について説明する。
【0033】
図4は、上記欠字端末3により欠字を入力する際の入力画面の表示例を示す図である。
【0034】
欠字の入力を行う場合、オペレータは、上記キーボード12により欠字の入力作業の開始を指示する。すると、上記欠字端末3の制御部11は、上記ホストコンピュータ2に欠字を含むユーザデータを要求する。これに対して、上記ホストコンピュータ2から欠字を含むユーザデータを受信した際、上記制御部11は、上記タブレット13の液晶表示部Dに欠字を含むユーザデータを表示するとともに、欠字の入力イメージを表示する。
【0035】
例えば、図4に示す表示例では、個人情報欄21、欠字イメージ表示領域22が表示されている。上記個人情報欄21は、上記ホストコンピュータ2から取得したユーザデータに基づく当該ユーザに関する情報としてID番号(IDカード番号)、住所、氏名、生年月日などが表示されている。
【0036】
上記欠字イメージ表示領域22には、個人情報における欠字のイメージが表示されている。
【0037】
次に、上記タブレット13による欠字のイメージの入力動作について説明する。
【0038】
図5は、上記タブレット13の欠字入力処理を説明するためのフローチャートである。
【0039】
まず、上記欠字端末3は、キーボード12の操作によりホストコンピュータ2から欠字が存在する個人情報を取得する。欠字が存在する個人情報を取得すると、上記欠字端末3の制御部11は、図4に示すように、上記タブレット13の液晶表示部Dに取得した個人情報と欠字を入力する欠字イメージとを表示させる。この状態において、オペレータは、当該申請者の申請書等を参照しつつ、個人情報に含まれている欠字の手書き入力を行う。
【0040】
すなわち、オペレータが入力部12により作成したい欠字に似ている標準文字の文字コード(6770)を入力する(ST1)。これにより、制御部11は登録端末1のメモリ1bから上記文字コードに対応するイメージデータを取得する。
【0041】
この際、制御部11はこの文字コードに対応して標準文字以外の関連付けられた欠字があるか否かを判断する(ST2)。
【0042】
この判断の結果、関連付けられた欠字がない場合、制御部11は図6に示すように、入力された文字コードに対応する文字のビットマップデータ(イメージデータ、フォントデータ)を液晶表示部Dにより表示する(ST3)。
【0043】
このイメージデータを、マウスとタブレットにより図7に示すように、加工し(ST4)、入力された文字コードと関連付けて記憶する(ST5)。この際、制御部11は登録端末1のメモリ1bに対して上記文字コードに対応して欠字のイメージデータを追加登録する。
【0044】
また、上記ステップ2の判断の結果、関連付けられた欠字がある場合、制御部11は図8に示すように、液晶表示部Dにより入力された文字コードに対応する文字のイメージデータを表示するとともに、関連付けられた欠字のイメージデータ表示する(ST6)。
【0045】
この表示により、同一文字があるか否かを判断する(ST7)。
【0046】
この判断の結果、同一文字がない場合、表示されているイメージデータの中から最も似ている文字を選択し、この選択されたイメージデータだけ表示する(ST8)。
【0047】
このイメージデータを、マウスとタブレットにより加工し(ST9)、入力された文字コードと関連付けて記憶する(ST10)。この際、制御部11は登録端末1のメモリ1bに対して上記文字コードに対応して欠字のイメージデータを追加登録する。
【0048】
また、上記ステップ7の判断の結果、同一文字がある場合、当該イメージデータを選択する(ST11)。
【0049】
上記したように、欠字をタブレット等により手書き入力する際に、欠字に類似する標準文字のイメージデータを表示し、相違部分だけを修正することにより、実行するものである。
【0050】
また、欠字作成時、あらかじめ登録してある標準のフォントデータを表示し、それを加工して新しい文字(欠字のイメージ)を作成することで、運転免許証の券面に印字、または運転免許証ICに格納することにより、欠字データの作成を省力化する。また、作成した欠字データを標準フォントの文字コードに関連付けて記憶しておくことで、2回目以降の欠字作成を省くことができる。
【0051】
これにより、オペレータが手書き入力する部分を極力少なくすることにより、手書き入力に時間や手間をかけることなく操作者が意図した欠字のイメージを正確かつ効率的に入力することができ、他の文字との違和感を少なくすることができる。
【0052】
また、作成した欠字を元にした文字コードとセットにして記録しておくことにより、同じ欠字を複数回作成する必要がなくなる。また、作成した欠字を加工して新たな欠字を作成することができるため、欠字作成にかかる労力をさらに少なくすることができる。
【0053】
上記した実施形態では、欠字に類似する標準文字を選択する際に、文字コードの入力により行う場合について説明したが、部首、辺の入力、読みの入力、一覧表示からの絞込み、手入力による選択等により、欠字に類似する標準文字を選択するようにしても良い。
【0054】
また、発行されるカードがICチップ(制御部とメモリにより構成)を有するカードにより構成されているものであっても良い。この場合、カードの発行内容(欠字のイメージを含むかあるいは欠字に似ている文字の文字コード)がICチップ内のメモリMに登録されて発行されるようになっている。
【0055】
このカードを用いて、上記システムとオフライン構成の追記装置により、住所変更などの記載変更を行う際に、欠字がある場合の処理について説明する。上記追記装置は、図8に示すように、制御部31とメモリ部32とICチップのリーダライタ33と入力部34と表示部35と印刷部36により構成される。
【0056】
このような構成により、住所などの記載変更が行われる。この際、変更内容の中に欠字がある場合、上述したように欠字に似ている文字のイメージデータから欠字のイメージデータを作成し、その文字の文字コードと欠字のイメージデータとを変更内容とともにICチップ内のメモリMに登録しておく。また、印刷部36により、上記カードCの裏面に変更内容を印刷する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の一実施形態を説明するためのIDカード発行システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】欠字端末の概略構成を示すブロック図。
【図3】欠字端末の概略構成を示す図。
【図4】欠字端末による表示例を説明するための図。
【図5】欠字入力処理を説明するためのフローチャート。
【図6】欠字端末における欠字入力処理時の表示例を示す図。
【図7】欠字端末における欠字入力処理時の表示例を示す図。
【図8】追記装置の概略構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0058】
1…登録端末、1a…入力端末機器、1b…メモリ、2…ホストコンピュータ、3…欠字端末、4…欠字データベース、5…印刷装置、11…制御部、12…キーボード、13…タブレット、15…記憶部、16…通信部、D…液晶表示装置、P…電子ペン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード発行に必要なカード情報を入力する入力手段と、
標準の文字に対する文字イメージデータが記憶されている記憶手段と、
上記入力手段により入力されたカード情報を文字ごとに上記記憶手段から読み出した所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力手段により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録手段と、
この第1の登録手段から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得手段と、
この取得手段により取得した欠字に類似する上記記憶手段に記憶されている標準文字の文字コードを設定する設定手段と、
この設定手段により設定された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得手段により上記第1の登録手段から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力手段と、
この手書き入力手段により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録手段と、
上記第1の登録手段からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録手段から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行手段と、
を具備することを特徴とするカード発行システム。
【請求項2】
カード発行に必要なカード情報を入力する入力手段と、
標準の文字に対する文字イメージデータが文字コードに対応して記憶されている第1の記憶手段と、
この入力手段により入力されたカード情報を文字ごとに上記第1の記憶手段から読み出した所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力手段により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録手段と、
この第1の登録手段から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得手段と、
この取得手段により取得した欠字に類似する上記第1の記憶手段に記憶されている標準文字の文字コードを設定する設定手段と、
この設定手段により設定された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得手段により上記第1の登録手段から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力手段と、
この手書き入力手段により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録手段と、
上記第1の登録手段からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録手段から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行手段と、
上記欠字のイメージデータを上記類似する標準文字の文字コードに基づいて、上記第1の記憶手段に追加記憶する第2の記憶手段と、
を具備することを特徴とするカード発行システム。
【請求項3】
カード発行に必要なカード情報を入力する入力手段と、
標準の文字に対する文字イメージデータが記憶されている記憶手段と、
上記入力手段により入力されたカード情報を文字ごとに上記記憶手段から読み出した所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力手段により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録手段と、
この第1の登録手段から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得手段と、
この取得手段により取得した欠字に類似する上記記憶手段に記憶されている標準文字の1つを選択する選択手段と、(文字コード、部首、辺、読み、一覧表示で絞込み、2段階の手入力 この選択手段により選択された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得手段により上記第1の登録手段から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力手段と、
この手書き入力手段により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録手段と、
上記第1の登録手段からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録手段から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行手段と、
を具備することを特徴とするカード発行システム。
【請求項4】
上記選択手段による標準文字の1つの選択が、文字コードの入力により行われることを特徴とする請求項3に記載のカード発行システム。
【請求項5】
上記選択手段による標準文字の1つの選択が、文字を構成する辺、冠、部首等の文字のつくりの入力により行われることを特徴とする請求項3に記載のカード発行システム。
【請求項6】
上記選択手段による標準文字の1つの選択が、文字の読みの入力により行われることを特徴とする請求項3に記載のカード発行システム。
【請求項7】
カード発行に必要なカード情報を入力する入力工程と、
この入力工程により入力されたカード情報を文字ごとに所定の文字イメージデータに変換して登録し、上記入力工程により入力された当該カード情報に所定の文字イメージデータに変換できない欠字が存在する場合には、その欠字を特定の識別子に変換して登録する第1の登録工程と、
この第1の登録工程から特定の識別子に変換された欠字を取得する取得工程と、
この取得工程により取得した欠字に類似する上記文字イメージデータに変換される文字の1つを選択する選択工程と、
この選択工程により選択された文字のイメージを表示している状態において、欠字との相違部分のイメージを変更することにより、上記取得工程により上記第1の登録工程から取得した欠字のイメージが手書きで示される手書き入力工程と、
この手書き入力工程により入力されたイメージを当該欠字のイメージデータとして登録する第2の登録工程と、
上記第1の登録工程からカード情報を取得し、さらに、取得したカード情報に欠字が含まれる場合には上記第2の登録工程から対応する欠字のイメージデータを取得してカードを発行する発行工程と、
を有することを特徴とするカード発行方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−69468(P2007−69468A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−259316(P2005−259316)
【出願日】平成17年9月7日(2005.9.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】