説明

ガスタービンエンジン

【課題】ストラットによる燃焼ガスの圧力損失を低減してタービン効率を向上できるガスタービンエンジンを提供すること。
【解決手段】このガスタービンエンジンは、タービン3の一段静翼31の前縁側にて燃焼ガスの流路Rを横断するストラット5を有している。このストラット5は、ロータの回転部に対して潤滑油を供給するための通路、タービンなどに対して冷却空気を供給するための通路などとして用いられる。このガスタービンエンジンでは、ストラット5とタービン3の一段静翼31とが燃焼ガスの流路上にて略一体構造を有している。これにより、ストラットによる燃焼ガスの圧力損失の低減が図られている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ガスタービンエンジンに関し、さらに詳しくは、ストラットによる燃焼ガスの圧力損失を低減してタービン効率を向上できるガスタービンエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のガスタービンエンジンでは、燃焼ガスの流路にストラットが形成されている。このストラットは、ロータの回転部に対して潤滑油を供給するための通路、タービンなどに対して冷却空気を供給するための通路などとして用いられる。かかる構成を採用する従来のガスタービンエンジンとして、特許文献1に記載される技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−324699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、かかるストラットは、燃焼ガスの流路を横断して配置されるため、燃焼ガス流れに乱れが発生して、燃焼ガスの圧力損失が発生するおそれがある。
【0005】
この発明は、上記に鑑みてされたものであって、ストラットによる燃焼ガスの圧力損失を低減及び流れの乱れを抑制してタービン効率を向上できるガスタービンエンジンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、この発明にかかるガスタービンエンジンは、タービンの一段静翼の前縁側にて燃焼ガスの流路を横断するストラットを有するガスタービンエンジンであって、前記ストラットと前記タービンの一段静翼とが燃焼ガスの流路上にて略一体構造を有することを特徴とする。
【0007】
このガスタービンエンジンでは、ストラットと一段静翼とが略一体構造を有するので、ストラットと一段静翼との間における燃焼ガス流れの乱れが抑制される。これにより、燃焼ガスの圧力損失および一段静翼での損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。
【0008】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、前記ストラットの配置数が前記一段静翼の総数に対して約数の関係を有する。
【0009】
このガスタービンエンジンでは、複数のストラットと複数の一段静翼とをそれぞれ等間隔に配列できる。これにより、一体構造を有するストラットと一段静翼との配置を適正化できる利点がある。
【0010】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、前記ストラットと前記一段静翼とが燃焼ガスの流れ方向に沿った翼形状を有する。
【0011】
このガスタービンエンジンでは、ストラットと一段静翼との一体構造物が燃焼ガスの流れ方向に沿った翼形状を有することが好ましい。かかる構成では、ストラットの配置位置における燃焼ガス流れの乱れが効果的に抑制される。これにより、燃焼ガスの圧力損失および一段静翼での損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。
【0012】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、前記ストラットと前記タービンの一段静翼とが分割構造を有する。
【0013】
このガスタービンエンジンでは、ストラットとタービンの一段静翼とを個々に製造できるので、製品の製造コストが低減される利点がある。
【0014】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、燃焼ガスの流路壁を構成するミッドフレームにより前記ストラットが支持されると共に前記タービンの一段静翼が静翼環により支持され、且つ、前記ミッドフレームと前記静翼環とが連結されることにより、前記ストラットと前記タービンの一段静翼との一体構造が形成される。
【0015】
このガスタービンエンジンでは、ストラットと一段静翼との一体構造を簡易な構成にて実現し得る。これにより、製品の製造コストが低減される利点がある。
【0016】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、燃焼ガスの流れ方向に対して向きを変化させる可変部材が前記ストラットの前縁側端部に配置される。
【0017】
このガスタービンエンジンでは、一段静翼への燃焼ガスの流れ方向(流入角)が運転条件によって変化する。したがって、可変部材を作動させてストラットの前縁側端部の向きを変化させることにより、ストラットによる燃焼ガスのブロッケージおよび剥離が低減される。これにより、燃焼ガスの圧力損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。
【0018】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、前記ストラットの後縁部と前記一段静翼の前縁部とが連結部材を介して連結される。
【0019】
このガスタービンエンジンでは、連結部材が用いられることにより、三次元立体構造を有する一段静翼と二次元形状を有するストラットとの連結が容易となる。これにより、ストラットと一段静翼との一体構造が簡易に構成されるので、製品の製造コストが低減される利点がある。
【0020】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、前記ストラットと前記連結部材とが一体成形される。
【0021】
このガスタービンエンジンでは、ストラットと一段静翼との一体構造が簡易に構成されるので、製品の製造コストが低減される利点がある。
【0022】
また、この発明にかかるガスタービンエンジンは、航空機用ガスタービンエンジンに適用される。
【発明の効果】
【0023】
この発明にかかるガスタービンエンジンでは、ストラットと一段静翼とが略一体構造を有するので、ストラットと一段静翼との間における燃焼ガス流れの乱れが抑制される。これにより、燃焼ガスの圧力損失および一段静翼での損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
【実施例】
【0025】
図1および図2は、この発明の実施例にかかるガスタービンエンジンのストラットを示す断面斜視図(図1)および平面図(図2)である。図3〜図5は、図1に記載したガスタービンエンジンの変形例を示す説明図である。図6は、一般的なガスタービンエンジンのストラットの配置構成を示す説明図である。
【0026】
[ガスタービンエンジン]
このガスタービンエンジン1は、例えば、航空機用ガスタービンエンジン(ターボシャフトエンジン)に適用される(図6参照)。一般に、航空機用ガスタービンエンジンは、吸気ファン(図示省略)と、圧縮機(図示省略)と、燃焼器2と、タービン3と、ノズル(図示省略)とを有する。吸気ファンは、外気を導入するためのファンであり、空気取込口に配置される。圧縮機は、導入された外気を圧縮して圧縮空気を生成する。燃焼器2は、この圧縮空気に燃料を噴射して高温・高圧の燃焼ガスを発生させる。高圧タービン(図示省略)は、この燃焼ガスの熱エネルギーを出力タービン3の駆動ロータ4bの回転エネルギーに変換して駆動力を発生させるための駆動用ガスを発生する。ノズルは、タービン3を通過した燃焼ガスを噴出して推力を発生させる。また、吸気ファン、圧縮機および高圧タービンは、共通のロータ4bで連結されている。これにより、高圧タービンにて発生した駆動力がロータ4bを介して伝達されて、吸気ファンおよび圧縮機が駆動される。
【0027】
[ガスタービンエンジンのストラット]
また、ガスタービンエンジン1は、ストラット5を有する(図6参照)。このストラット5は、ミッドフレームの内壁、外壁を支える構造物としての役割の他、例えば、ロータ4の回転部(ベアリング41など)に対して潤滑油を供給するための通路、タービン3などに対して冷却空気を供給するための通路などとして用いられる。このため、ストラット5は、管状構造を有し、また、ある程度の厚み(径)を有する(図2参照)。また、ストラット5は、タービン3の一段静翼31の前縁側(燃焼ガス流れの上流側)に配置される。また、この実施例では、ストラット5が燃焼ガスの流路Rを一段静翼31の径方向に横断してガスタービンエンジン1のケーシング(図示省略)に連結されている。
【0028】
[ストラットとタービン一段静翼との一体構造]
ここで、このガスタービンエンジン1では、ストラット5とタービン3の一段静翼31とが燃焼ガスの流路R上にて略一体構造を有する(図1および図2参照)。かかる構成では、ストラット5と一段静翼31とが略一体構造を有するので、ストラット5と一段静翼31との間における燃焼ガス流れの乱れが抑制される。これにより、燃焼ガスの圧力損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。例えば、ストラットと一段静翼とが相互に独立して配置される構成(図示省略)では、ストラットの後縁側にて燃焼ガスの澱みや剥離が生じて、燃焼ガスの圧力損失が発生するおそれがある。
【0029】
また、このガスタービンエンジン1では、ストラット5の配置数が一段静翼31の総数(翼枚数)に対して約数の関係を有することが好ましい(図1および図2参照)。すなわち、ストラット5の設置数が一段静翼31の総数を割り切れることが好ましい。かかる構成では、複数のストラット5と複数の一段静翼31とをそれぞれ等間隔に配列できる。これにより、一体構造を有するストラット5と一段静翼31との配置を適正化できる利点がある。
【0030】
例えば、この実施例では、タービン3が環状かつ等間隔に配列された48枚の一段静翼31を有している(静翼環)。また、4本のストラット5が環状かつ等間隔に配列されている。したがって、ストラット5の配置数が一段静翼31の総数に対して約数の関係を有している。また、4本のストラット5と48枚の一段静翼31のうちの一部(4枚)とが一体構造を有している。これにより、複数のストラット5と複数の一段静翼31とをそれぞれ等間隔かつ環状に配列した構成が実現されている。
【0031】
また、このガスタービンエンジン1では、ストラット5と一段静翼31とが燃焼ガスの流れ方向に沿った翼形状を有することが好ましい(図1および図2参照)。すなわち、ストラット5と一段静翼31との一体構造物が燃焼ガスの流れ方向に沿った翼形状を有することが好ましい。かかる構成では、ストラット5の配置位置における燃焼ガス流れの乱れが効果的に抑制される。これにより、燃焼ガスの圧力損失および一段静翼での損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。
【0032】
例えば、この実施例では、ストラット5と一段静翼31との一体構造物が、所定の運転条件下における燃焼ガスの流れ方向に沿った翼形状を有している。具体的には、ストラット5の後縁と一段静翼31の前縁とが滑らかに接合されている。また、ストラット5と一段静翼31との一体構造物が燃焼ガスの流れ方向に沿った角度にて配列されている。これにより、ストラットによる燃焼ガスのブロッケージおよび剥離が低減されている。
【0033】
また、このガスタービンエンジン1では、ストラット5とタービン3の一段静翼31とが分割構造を有することが好ましい(図1参照)。かかる構成では、ストラット5とタービン3の一段静翼31とを個々に製造できるので、製品の製造コストが低減される利点がある。しかし、これに限らず、ストラットとタービンの一段静翼とが一体成形されても良い(図示省略)。
【0034】
なお、ガスタービンエンジン1の稼働時には高温高圧の燃焼ガスが流路Rを流れるため、ストラット5および一段静翼31に熱伸びが発生する。したがって、ストラット5とタービン3の一段静翼31とが別部品から成る構成(分割構造)では、ストラット5と一段静翼31と熱伸び用の隙間をあけて配置されても良い(略一体構造)。
【0035】
例えば、この実施例では、燃焼ガスの流路壁を構成するミッドフレーム51により、ストラット5が支持されている(図1参照)。具体的には、環状構造を有する一対のミッドフレーム51、51により燃焼ガスの流路壁(燃焼ガスの流路Rの内壁および外壁)が構成され、ストラット5がこれらのミッドフレーム51、51間に挟み込まれて支持されている。また、このとき、ストラット5が燃焼ガスの流路Rをミッドフレーム51、51の径方向に横断している。また、ストラット5およびミッドフレーム51、51が鋳造により一体成形されている。一方、タービン3の一段静翼31が一対の静翼環(プラットフォーム)32、32により支持されている。また、ミッドフレーム51が静翼環32に対して軸方向にラップするように嵌め込まれている。このとき、ストラット5とタービン3の一段静翼31とが略一体となるように、ミッドフレーム51と静翼環32とが組み付けられている。具体的には、ストラット5の後縁側の側面と、三次元立体構造を有する一段静翼31の前縁側の側面とが略接合するように、ミッドフレーム51と静翼環32とが組み付けられている。また、ストラット5と一段静翼31と接合部に熱伸びを考慮した隙間が設けられている。
【0036】
かかる構成では、ストラット5を支持するミッドフレーム51、51と一段静翼31を支持する静翼環32、32とが連結されることによりストラット5と一段静翼31との一体構造が形成されるので、ストラット5と一段静翼31との一体構造を簡易な構成にて実現し得る。これにより、製品の製造コストが低減される利点がある。また、既存のガスタービンエンジンに容易に適用できる利点がある。
【0037】
[変形例]
また、このガスタービンエンジン1では、燃焼ガスの流れ方向に対して向きを変化させる可変部材6がストラット5の前縁側端部に配置されることが好ましい(図3参照)。ガスタービンエンジン1では、一段静翼31への燃焼ガスの流れ方向(流入角)が運転条件によって変化する。したがって、可変部材6を作動させてストラット5の前縁側端部の向きを変化させることにより、ストラットによる燃焼ガスのブロッケージおよび剥離が低減される。これにより、燃焼ガスの圧力損失および一段静翼での損失が低減されてタービン効率が向上する利点がある。
【0038】
例えば、この実施例では、可変部材6がストラット5の前縁側端部に沿って配置されている(図3参照)。この可変部材6は、ストラット5の径方向断面視にて略三日月状を有し、その凹面側をストラット5側に向けて配置されている。また、可変部材6は、その凸面側の向きを約±10[deg]の範囲でストラット5の周方向に変化させ得る。これにより、ストラット5の前縁側端部(可変部材6)の向きを変化させて、燃焼ガス流れに対するストラット5の流体抵抗を低減させ得る。なお、可変部材6の操舵は、燃焼ガスの通路の外部に配置された駆動機構(図示省略)により行われる。
【0039】
また、このガスタービンエンジン1では、ストラット5の後縁部と一段静翼31の前縁部とが連結部材7を介して連結されることが好ましい(図4参照)。すなわち、ストラット5と一段静翼31とが連結部材7を介して連結されることにより一体構造を有する。かかる構成では、連結部材7が用いられることにより、三次元立体構造を有する一段静翼31と二次元形状を有するストラット5との連結が容易となる。これにより、ストラット5と一段静翼31との一体構造が簡易に構成されるので、製品の製造コストが低減される利点がある。また、既存のガスタービンエンジンに容易に適用できる利点がある。
【0040】
例えば、この実施例では、ストラット5が径方向断面視にて略楕円形の管状形状を有している(図4参照)。また、タービン3の一段静翼が一般的な翼形状を有している。そして、ストラット5と一段静翼31とが鋳製の連結部材7を介して連結されている。この連結部材7は、ストラット5の長手方向に沿う長尺部材であり、その径方向断面視にて略H型形状を有している。また、連結部材7は、一方の開口部にてストラット5の後縁に嵌め合わされ、他方の開口部にて一段静翼31の前縁に嵌め合わされて配置されている。具体的には、製品の組立工程にて、まず、一段静翼31がタービン3に組み付けられ、この一段静翼31に対して連結部材7が燃焼ガスの通路方向から嵌め合わされる。そして、この連結部材7および一段静翼31に対して、ストラット5が燃焼ガスの通路方向から嵌め合わされて配置される。製品の組立状態では、ストラット5の側面と一段静翼31の側面とが連結部材7を介して滑らかに接続されている。これにより、ストラット5、一段静翼31および連結部材7から成る翼型の一体構造物が構成されている。これにより、燃焼ガスの圧力損失の低減が図られている。
【0041】
また、上記の構成では、ストラット5と連結部材7とが別部品から成る(図4参照)。かかる構成は、既存のストラット5(および一段静翼31)の形状を変更することなくストラット5と一段静翼31とを連結して一体化できる点で好ましい。しかし、これに限らず、ストラット5と連結部材7とが一体成形されても良い。すなわち、ストラット5が連結部材7に相当する連結部を有しても良い(図5参照)。これにより、ストラット5と一段静翼31との一体構造が簡易に構成されるので、製品の製造コストが低減される利点がある。
【0042】
例えば、この実施例では、略U字型の断面形状を有する連結部(連結部材7に相当)がストラット5の後縁側端部に形成されている(図5参照)。ストラット5は、この連結部の開口部にて一段静翼31の前縁部に嵌め合わされている。この連結部により、ストラット5の側面と一段静翼31の側面とが滑らかに接続されている。これにより、燃焼ガスの圧力損失の低減が図られている。また、ガスタービンエンジン1の稼働時には、ストラット5と一段静翼31との位置関係が熱伸びにより変動する。このとき、ストラット5の連結部が略U字型の断面形状を有するので、熱伸びが発生しても、ストラット5と一段静翼31との接続面が滑らかなまま維持される。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上のように、この発明にかかるガスターンエンジンは、ストラットによる燃焼ガスの圧力損失を低減してタービン効率を向上できる点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の実施例にかかるガスタービンエンジンのストラットを示す断面斜視図である。
【図2】この発明の実施例にかかるガスタービンエンジンのストラットを示す平面図である。
【図3】図1に記載したガスタービンエンジンの変形例を示す説明図である。
【図4】図1に記載したガスタービンエンジンの変形例を示す説明図である。
【図5】図1に記載したガスタービンエンジンの変形例を示す説明図である。
【図6】一般的なガスタービンエンジンのストラットの配置構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 ガスタービンエンジン
2 燃焼器
3 タービン
31 一段静翼
32 静翼環
4 ロータ
41 ベアリング
5 ストラット
51 ミッドフレーム
6 可変部材
7 連結部材
51 一段静翼

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンの一段静翼の前縁側にて燃焼ガスの流路を横断するストラットを有するガスタービンエンジンであって、
前記ストラットと前記タービンの一段静翼とが燃焼ガスの流路上にて略一体構造を有することを特徴とするガスタービンエンジン。
【請求項2】
前記ストラットの配置数が前記一段静翼の総数に対して約数の関係を有する請求項1に記載のガスタービンエンジン。
【請求項3】
前記ストラットと前記一段静翼とが燃焼ガスの流れ方向に沿った翼形状を有する請求項1または2に記載のガスタービンエンジン。
【請求項4】
前記ストラットと前記タービンの一段静翼とが分割構造を有する請求項1〜3のいずれか一つに記載のガスタービンエンジン。
【請求項5】
燃焼ガスの流路壁を構成するミッドフレームにより前記ストラットが支持されると共に前記タービンの一段静翼が静翼環により支持され、且つ、前記ミッドフレームと前記静翼環とが連結されることにより、前記ストラットと前記タービンの一段静翼との一体構造が形成される請求項4に記載のガスタービンエンジン。
【請求項6】
燃焼ガスの流れ方向に対して向きを変化させる可変部材が前記ストラットの前縁側端部に配置される請求項1〜5のいずれか一つに記載のガスタービンエンジン。
【請求項7】
前記ストラットの後縁部と前記一段静翼の前縁部とが連結部材を介して連結される請求項1〜6のいずれか一つに記載のガスタービンエンジン。
【請求項8】
前記ストラットと前記連結部材とが一体成形される請求項7に記載のガスタービンエンジン。
【請求項9】
航空機用ガスタービンエンジンに適用される請求項1〜8のいずれか一つに記載のガスタービンエンジン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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