説明

ガスタービン及びガスタービンの車室開放方法

【課題】ケーシングの分割部分におけるケーシングの大きさを低減する。
【解決手段】ガスタービン1は、燃料を燃焼させる燃焼器39によって発生させた燃焼ガスによって回転するロータ50と、複数に分割された複数のケーシング部材が連結されることで構成されてロータ50を内部に収容すると共に、複数のケーシング部材のうち第2上部ケーシング部材62Uと第2上部ケーシング部材62Uとは別の第3上部ケーシング部材63Uとを内部から連結する第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbi及び第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiを含んで構成されるケーシング60とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービン及びガスタービンの車室開放方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、燃料を燃焼させた燃焼ガスからエネルギーを取り出す装置としてガスタービンがある。ガスタービンは、燃料を燃焼させることで発生する燃焼ガスのエネルギーを用いてタービンを回転させてロータから回転エネルギーを出力する。
【0003】
例えば、特許文献1には、外部空気を上部車室ケーシング内部に供給するバルブが設置されて、ガスタービン運転停止時において、上部車室ケーシングより車室ケーシングの内部に外部空気を導入することで、上部車室ケーシングを冷却して、車室ケーシングの熱変形を防ぐ技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−37855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている技術は、特許文献1の図2が示すように、車室ケーシングが、燃焼部車室部で分割されてフランジによって連結されている。ここで、前記燃焼部車室部は、ガスタービンに形成される車室の中でも比較的高圧な流体が存在する車室である。よって、特許文献1に開示されている技術は、ケーシングの分割部分に働く力が低減されず、例えば前記分割部分に設けられるフランジが大型化してケーシングが大型化するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ケーシングの分割部分におけるケーシングの大きさを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガスタービンは、燃料を燃焼させる燃焼器によって発生させた燃焼ガスによって回転する回転体と、複数に分割された複数のケーシング部材が連結されることで構成されて前記回転体を内部に収容すると共に、前記複数のケーシング部材のうち第1のケーシング部材と前記第1のケーシング部材とは別の第2のケーシング部材とを前記内部から連結する内側連結部を含んで構成されるケーシングと、を備えることを特徴とする。
【0008】
上記構成により、本発明に係るガスタービンは、前記ケーシングの内部にも連結部として内側連結部を有する。これにより、第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との連結部は、前記ケーシングの外部に形成される外側連結部が縮小されても、前記ケーシングの内部の流体の圧力に耐えうる強度が確保される。
【0009】
また、前記ガスタービンは、前記ケーシングの内部に形成された内側連結部の分、前記ケーシングの外部に形成される前記外側連結部が縮小される。これにより、前記ガスタービンは、前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部における前記ケーシングの径方向の大きさが低減される。これにより、前記ガスタービンは、輸送される際に前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれが低減される。
【0010】
本発明の好ましい態様としては、前記内側連結部は、前記回転体の回転軸に向かう方向に突出して前記第1のケーシング部材に形成される第1の内側連結部と、前記回転体の回転軸に向かう方向に突出して前記第2のケーシング部材に形成される第2の内側連結部と、を含んで構成され、前記第1の内側連結部と前記第2の内側連結部とは、連結部材によって連結されることが望ましい。
【0011】
上記構成により、本発明に係るガスタービンは、連結部材として例えばボルトによって、前記第1の内側連結部と前記第2の内側連結部とが連結される。これにより、前記ケーシングの外部に形成される外側連結部が縮小されても、前記ガスタービンの第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との連結部は、上述のように、前記ケーシングの内部の流体の圧力に耐えうる強度が確保される。
【0012】
また、前記ガスタービンは、前記ケーシングの内部に形成された内側連結部の分、前記ケーシングの外部に形成される前記外側連結部が縮小される。これにより、前記ガスタービンは、前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部における前記ケーシングの径方向の大きさが低減される。これにより、前記ガスタービンは、輸送される際に前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれが低減される。
【0013】
本発明の好ましい態様としては、前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材とは、前記内側連結部を溶接によって結合されることが望ましい。
【0014】
上記構成により、本発明に係るガスタービンは、前記第1のケーシング部材に形成される連結部と、前記第2のケーシング部材に形成される連結部との間の隙間が埋まり、より好適に前記ケーシング内の空間が密封される。
【0015】
本発明の好ましい態様としては、前記内側連結部は、前記燃焼器が配置される燃焼部車室を構成する部分に設けられることが望ましい。
【0016】
ここで、前記燃焼部車室は、ガスタービンの車室の中でも比較的高圧な流体が配置される。よって、前記燃焼部車室を構成する部分に設けられる連結部は、前記連結部の強度を確保するために大型化される傾向がある。しかしながら、上記構成により、前記ガスタービンの第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との連結部は、上述のように、前記ケーシングの内部に形成された内側連結部の分、前記ケーシングの外部に形成される前記外側連結部が縮小される。
【0017】
これにより、前記ガスタービンは、前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部における前記ケーシングの径方向の大きさが低減される。よって、前記ガスタービンは、輸送される際に前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれが低減される。
【0018】
本発明の好ましい態様としては、前記ケーシングは前記回転体の回転軸に直交する面で分割され、前記内側連結部は前記回転軸に直交する面で分割された分割部分に設けられることが望ましい。
【0019】
上記構成により、前記ガスタービンの前記回転軸に直交する面で分割された分割部分に設けられる連結部は、前記ケーシングの内部に形成された前記内側連結部の分、前記ケーシングの外部に形成される前記外側連結部が縮小される。これにより、前記ガスタービンは、前記回転軸に直交する面で分割された分割部分に設けられる連結部における前記ケーシングの径方向の大きさが低減される。これにより、前記ガスタービンは、輸送される際に前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれが低減される。
【0020】
本発明の好ましい態様としては、前記内側連結部は、前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部のうち、前記回転体が配置される前記内部とは反対側の外部から連結部材によって連結される外側連結部が設けられない部分の前記ケーシングの内側に設けられることが望ましい。
【0021】
前記連結部分の強度が十分に確保できる場合、前記ガスタービンのケーシング部材に形成される前記連結部は、前記内側連結部が設けられる部分に前記外側連結部が設けられなくてもよい。これにより、前記ガスタービンは、前記ケーシング部材に形成される前記連結部における前記ケーシングの径方向の大きさがさらに低減される。よって、前記ガスタービンは、輸送される際に前記連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれがさらに低減される。
【0022】
本発明の好ましい態様としては、前記ケーシングは、前記回転体の回転軸を含む面で上部ケーシング部材と下部ケーシング部材とに分割され、前記内側連結部は、前記上部ケーシング部材には設けられず、前記下部ケーシング部材のみに設けられることが望ましい。
【0023】
これにより、前記ガスタービンは、例えば、保守点検の際に前記上部ケーシング部材が容易に取り外される。また、前記ガスタービンは、前記下部ケーシング部材に形成される前記連結部における前記下部ケーシング部材の径方向の大きさがさらに低減される。よって、前記ガスタービンは、輸送される際に前記下部ケーシング部材に形成される前記連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれがさらに低減される。
【0024】
本発明の好ましい態様としては、前記内側連結部は、筒状に形成される前記ケーシングの側周部の内側に周方向に沿って環状に全周に渡って設けられることが望ましい。
【0025】
上記構成により、前記ガスタービンは、前記ケーシングの側周部に周方向に沿って環状に形成される連結部における前記ケーシングの径方向の大きさが低減される。よって、前記ガスタービンは、輸送される際に前記ケーシングの側周部に周方向に沿って環状に形成される前記連結部が輸送制限の範囲内に収まらないおそれがさらに低減される。
【0026】
本発明の好ましい態様としては、前記ケーシングを構成する部材のうちの少なくとも1つの部材は、前記燃焼部車室の外部のみに設けられる連結部に連結部材によって連結されることが望ましい。
【0027】
上記構成により、本発明に係るガスタービンは、前記燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも一部が、前記燃焼部車室の外部から取り外される。これにより、前記ガスタービンは、例えば保守点検の際に前記燃焼部車室を構成する部材が、前記ケーシングから取り外される。
【0028】
本発明の好ましい態様としては、前記ケーシングに嵌め込まれる部分を有して前記燃焼部車室の内部に支持されると共に、前記燃焼器を支持する中間軸カバーを有することが望ましい。
【0029】
上記構成により、本発明に係るガスタービンの前記中間軸カバーは、前記ケーシングに嵌め込まれている部分を有しており、前記ケーシングに例えばボルトによって完全に固定されていない。よって、前記ガスタービンは、例えば保守点検の際に、作業員が前記燃焼部車室に入って前記ケーシングと前記中間軸カバーとの連結部分にアクセスしなくても、前記ケーシングが取り外される。
【0030】
これにより、前記ガスタービンは、前記ケーシングに嵌め込まれる部分を有する前記中間軸カバーを備えることによって、前記ガスタービンの保守点検の際の必要な作業工程数が低減される。これにより、前記ガスタービンは、保守点検の際に作業員に対して必要とする労働力を低減できる。また、前記ガスタービンは、保守点検の際に必要とする作業時間が低減される。
【0031】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガスタービンの車室開放方法は、燃料を燃焼させる燃焼器によって発生させた燃焼ガスによって回転する回転体と、複数に分割された複数のケーシング部材が連結されることで構成されて前記回転体を内部に収容すると共に、前記複数のケーシング部材のうち第1のケーシング部材と前記第1のケーシング部材とは別の第2のケーシング部材とを前記内部から連結する内側連結部を含んで構成されるケーシングと、を備え、前記内側連結部は、前記燃焼器が配置される燃焼部車室を構成する部分に設けられ、前記ケーシングを構成する部材のうちの少なくとも1つの部材は、前記燃焼部車室の外部のみに設けられる連結部に連結部材によって連結されるガスタービンの車室を開放する際、前記燃焼器が配置される燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも1つの部材を前記燃焼部車室の外部から取り外すことを特徴とする。
【0032】
上記構成により、本発明に係るガスタービンの車室開放方法を用いれば、前記燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも1つの部材が、前記燃焼部車室の外部から取り外される。これにより、例えば保守点検の際に、前記燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも1つの部材を前記燃焼部車室の外部から取り外すことで前記ガスタービンの前記車室を開放できる。
【0033】
本発明の好ましい態様としては、前記ケーシングに嵌め込まれる部分を有して前記燃焼部車室の内部に支持されると共に、前記燃焼器を支持する中間軸カバーを取り外すことなく、前記燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも1つの部材前記燃焼部車室の外部から取り外すことが望ましい。
【0034】
上記構成により、本発明に係るガスタービンの車室開放方法を用いれば、前記中間軸カバーは、前記ケーシングに嵌め込まれているのみであり、前記ケーシングに例えばボルトによって固定されていない。よって、例えば、保守点検の際に作業員が前記燃焼部車室内に入って前記ケーシングと前記中間軸カバーとの連結部分にアクセスする必要がない。これにより、例えば保守点検の際、前記中間軸カバーを取り外さなくても、前記ケーシングを取り外すのみで前記ガスタービンの前記車室を開放できる。
【発明の効果】
【0035】
本発明は、ケーシングの分割部分におけるケーシングの大きさを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、実施形態1に係るガスタービンの概略構成図である。
【図2】図2は、実施形態1に係るガスタービンのケーシングの構成を模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、従来の第2上部側第2縦フランジ及び第3上部側第2縦フランジを拡大して示す断面図である。
【図4】図4は、実施形態1に係る第2上部側第2縦フランジ及び第3上部側第2縦フランジを拡大して示す断面図である。
【図5】図5は、実施形態1に係る上部ケーシング部材側の中間軸カバーを拡大して模式的に示す断面図である。
【図6】図6は、実施形態1に係る下部ケーシング部材側の中間軸カバーを拡大して模式的に示す断面図である。
【図7】図7は、実施形態2に係る第2上部ケーシング部材と第3上部ケーシング部材との連結部及び第2下部ケーシング部材と第3下部ケーシング部材との連結部をロータの回転軸を含む面で切った断面を示す模式図である。
【図8】図8は、実施形態2に係る第2上部ケーシング部材と第3上部ケーシング部材との連結部及び第2下部ケーシング部材と第3下部ケーシング部材との連結部をロータの回転軸と直交する面で切った断面を示す模式図である。
【図9】図9は、実施形態2に係る下部ケーシング部材の輸送方法を説明する模式図である。
【図10】図10は、実施形態2に係る上部ケーシング部材の輸送方法を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
【0038】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るガスタービンの概略構成図である。本実施形態に係るガスタービン1は、図1に示すように、流体の流れの上流側から下流側に向けて順に、圧縮部20と、燃焼部30と、タービン部10と、排気部40とを含んで構成される。
【0039】
圧縮部20は空気を加圧して、燃焼部30へ加圧された空気を送り出す。燃焼部30は、前記加圧された空気に燃料を供給する。そして、燃焼部30は、燃料を燃焼させる。タービン部10は、燃焼部30から送り出された前記燃焼ガスが持つエネルギーを回転エネルギーに変換する。排気部40は、前記燃焼ガスを大気へと排出する。
【0040】
圧縮部20は、空気取入口21と、圧縮部ケーシング22と、圧縮部側静翼23と、圧縮部側動翼24と、抽気マニホールド25とを有する。空気取入口21は、大気から空気を圧縮部ケーシング22に取り込む。
【0041】
圧縮部ケーシング22内には、複数の圧縮部側静翼23と複数の圧縮部側動翼24とが交互に設けられる。抽気マニホールド25は、圧縮部側静翼23及び圧縮部側動翼24の外側に設けられ、圧縮部20によって圧縮された空気を燃焼部30に導く。
【0042】
燃焼部30は、燃焼部ケーシング31と、燃焼器39とを有する。燃焼部ケーシング31の内部には燃焼部車室36が形成される。燃焼器39は、燃焼器ライナ32と、尾筒33と、燃料ノズル34と、燃焼器ライナ空気取入口35とを含んで構成される。燃焼器ライナ32は、略円筒形状に形成され、圧縮空気の通路として燃焼部車室36の内部に設けられる。加えて、燃焼部車室36には、圧縮空気の通路として尾筒33が設けられる。尾筒33は筒状に形成され、尾筒33の内部に、燃料が燃焼する燃焼領域37が形成される。
【0043】
燃焼器ライナ32の軸方向の端部のうち、一方の端部は、尾筒33が接続される。また、燃焼器ライナ32の尾筒33とは反対側の他方の端部には、燃焼器ライナ32の内部に燃料を噴射する燃料ノズル34が設けられている。さらに、燃焼器ライナ32の外周面には、燃焼器ライナ32の内部に圧縮空気を導入する燃焼器ライナ空気取入口35が複数形成される。
【0044】
燃料は、燃焼器ライナ空気取入口35を介して燃焼器ライナ32の内部に導入された圧縮空気に対して燃料ノズル34から噴射されて、尾筒33内部の燃焼領域37に導かれる。燃焼領域37に導入された燃料は、バーナによって点火され、燃焼することによって運動エネルギーを持った燃焼ガスとなる。
【0045】
タービン部10は、タービン部ケーシング15の内部に、タービン車室11と、タービン部側静翼12と、タービン部側動翼13とを有する。タービン車室11内には、複数のタービン部側静翼12と複数のタービン部側動翼13とが交互に配設されている。排気部40は、排気部ケーシング42の内部に排気ディフューザ41を有する。排気ディフューザ41は、タービン部10に接続されて、タービン部10を通過した燃焼ガス、つまり排気ガスの動圧を静圧に変換する。
【0046】
ガスタービン1は、回転体としてのロータ50を有する。ロータ50は、圧縮部20、燃焼部30、タービン部10、排気部40の中心部を貫通するように設けられる。ロータ50は、圧縮部20側の端部が軸受51により回転自在に支持され、排気部40側の端部が軸受52により回転自在に支持される。
【0047】
ロータ50は、ケーシング60の内部に設けられ、回転軸RLを軸に回転する。ロータ50は、複数のディスク14を含んで構成される。ディスク14は、圧縮部側動翼24及びタービン部側動翼13が連結される。さらに、ロータ50の圧縮部20側の端部には、図示しない発電機の駆動軸が連結される。
【0048】
上記構成により、まず、圧縮部20の空気取入口21から取り込まれた空気が、複数の圧縮部側静翼23と圧縮部側動翼24とによって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となる。続いて、燃焼部30で前記圧縮空気に対して所定の燃料が供給され、前記燃料は燃焼する。
【0049】
そして、この燃焼部30で生成された作動流体である高温・高圧の燃焼ガスが有するエネルギーは、タービン部10を構成する複数のタービン部側静翼12と複数のタービン部側動翼13とを通過する際に回転エネルギーに変換される。前記回転エネルギーは、タービン部側動翼13を介してロータ50に伝達され、ロータ50が回転運動する。これにより、ガスタービン1は、ロータ50に連結された発電機を駆動する。なお、タービン部10を通過後の排気ガスは、排気部40の排気ディフューザ41で動圧が静圧に変換されて大気に放出される。
【0050】
図2は、実施形態1に係るガスタービンのケーシングの構成を模式的に示す断面図である。ガスタービン1は、ケーシング60の構成に特徴がある。ケーシング60は、製作に用いる工作機械の大きさの制限及び輸送の際に設けられる大きさの制限によって、図2に示すように分割されて形成される。
【0051】
ケーシング60は、図1に示すロータ50の回転軸RLを含む面で分割される。ここで、ガスタービン1が設置される際に床GND側のケーシング60を下部ケーシング部材60D、下部ケーシング部材60Dより床GNDから遠い方のケーシング60を上部ケーシング部材60Uとする。
【0052】
また、ケーシング60は、回転軸RLに直交する面で例えば5箇所の分割部分が形成される。これにより、ケーシング60は、回転軸RLに直交する面で6分割される。これにより、上述の回転軸RLを含む面での分割と合わせて、ケーシング60は、合計12個のケーシング部材に分割される。
【0053】
上部ケーシング部材60Uは、ガスタービン1の内部を流れる空気または燃焼ガスの流れの上流側から順に、第1上部ケーシング部材61Uと、第2上部ケーシング部材62Uと、第3上部ケーシング部材63Uと、第4上部ケーシング部材64Uと、第5上部ケーシング部材65Uと、第6上部ケーシング部材66Uとによって構成される。
【0054】
また、下部ケーシング部材60Dは、ガスタービン1の内部を流れる空気または燃焼ガスの流れの上流側から順に、第1下部ケーシング部材61D、第2下部ケーシング部材62D、第3下部ケーシング部材63D、第4下部ケーシング部材64D、第5下部ケーシング部材65D、第6下部ケーシング部材66Dによって構成される。なお、以下、空気または燃焼ガスを単に流体という。
【0055】
このように12個に分割されたケーシング60の部材は、互いに形成された連結部としてのフランジが連結されることにより組み立てられる。ここで、回転軸RLを含む面での分割部に形成されるフランジを横フランジという。つまり、横フランジは回転軸RLに沿う方向に形成される。
【0056】
第1上部ケーシング部材61Uは、第1上部側横フランジ61Uwが形成される。第1下部ケーシング部材61Dは、第1下部側横フランジ61Dwが形成される。第1上部ケーシング部材61Uと第1下部ケーシング部材61Dとは、第1上部側横フランジ61Uwと第1下部側横フランジ61Dwとによって隙間無く連結される。
【0057】
第2上部ケーシング部材62Uは、第2上部側横フランジ62Uwが形成される。第2下部ケーシング部材62Dは、第2下部側横フランジ62Dwが形成される。第2上部ケーシング部材62Uと第2下部ケーシング部材62Dとは、第2上部側横フランジ62Uwと第2下部側横フランジ62Dwとによって隙間無く連結される。
【0058】
第3上部ケーシング部材63Uは、第3上部側横フランジ63Uwが形成される。第3下部ケーシング部材63Dは、第3下部側横フランジ63Dwが形成される。第3上部ケーシング部材63Uと第3下部ケーシング部材63Dとは、第3上部側横フランジ63Uwと第3下部側横フランジ63Dwとによって隙間無く連結される。
【0059】
第4上部ケーシング部材64Uは、第4上部側横フランジ64Uwが形成される。第4下部ケーシング部材64Dは、第4下部側横フランジ64Dwが形成される。第4上部ケーシング部材64Uと第4下部ケーシング部材64Dとは、第4上部側横フランジ64Uwと第4下部側横フランジ64Dwとによって隙間無く連結される。
【0060】
第5上部ケーシング部材65Uは、第5上部側横フランジ65Uwが形成される。第5下部ケーシング部材65Dは、第5下部側横フランジ65Dwが形成される。第5上部ケーシング部材65Uと第5下部ケーシング部材65Dとは、第5上部側横フランジ65Uwと第5下部側横フランジ65Dwとによって隙間無く連結される。
【0061】
第6上部ケーシング部材66Uは、第6上部側横フランジ66Uwが形成される。第6下部ケーシング部材66Dは、第6下部側横フランジ66Dwが形成される。第6上部ケーシング部材66Uと第6下部ケーシング部材66Dとは、第6上部側横フランジ66Uwと第6下部側横フランジ66Dwとによって隙間無く連結される。
【0062】
ここで、回転軸RLに直交する面での分割部分に形成されるフランジを縦フランジという。縦フランジは、ケーシング60の側周部に沿って周方向に形成される。第1上部ケーシング部材61Uは、第1上部側第1縦フランジ61Uhaと第1上部側第2縦フランジ61Uhbとが形成される。第2上部ケーシング部材62Uは、第2上部側第1縦フランジ62Uhaと第2上部側第2縦フランジ62Uhbとが形成される。
【0063】
第1上部ケーシング部材61Uは、第1上部側第1縦フランジ61Uhaが空気取入口21の開口と連結される。また、第1上部ケーシング部材61Uと第2上部ケーシング部材62Uとは、第1上部側第2縦フランジ61Uhbと第2上部側第1縦フランジ62Uhaとによって隙間無く連結される。
【0064】
第3上部ケーシング部材63Uは、第3上部側第1縦フランジ63Uhaと第3上部側第2縦フランジ63Uhbとが形成される。第2上部ケーシング部材62Uと第3上部ケーシング部材63Uとは、第2上部側第2縦フランジ62Uhbと第3上部側第1縦フランジ63Uhaとによって隙間無く連結される。
【0065】
第4上部ケーシング部材64Uは、第4上部側第1縦フランジ64Uhaと第4上部側第2縦フランジ64Uhbとが形成される。第2上部ケーシング部材63Uと第3上部ケーシング部材64Uとは、第3上部側第2縦フランジ63Uhbと第4上部側第1縦フランジ64Uhaとによって隙間無く連結される。
【0066】
第5上部ケーシング部材65Uは、第5上部側第1縦フランジ65Uhaと第5上部側第2縦フランジ65Uhbとが形成される。第4上部ケーシング部材64Uと第5上部ケーシング部材65Uとは、第4上部側第2縦フランジ64Uhbと第5上部側第1縦フランジ65Uhaとによって隙間無く連結される。
【0067】
第6上部ケーシング部材66Uは、第6上部側第1縦フランジ66Uhaが形成される。第5上部ケーシング部材65Uと第6上部ケーシング部材66Uとは、第5上部側第2縦フランジ65Uhbと第6上部側第1縦フランジ66Uhaとによって隙間無く連結される。
【0068】
第1下部ケーシング部材61Dは、第1下部側第1縦フランジ61Dhaと第1下部側第2縦フランジ61Dhbとが形成される。第2下部ケーシング部材62Dは、第2下部側第1縦フランジ62Dhaと第2下部側第2縦フランジ62Dhbとが形成される。
【0069】
第1下部ケーシング部材61Dは、第1下部側第1縦フランジ61Dhaが空気取入口21の開口と連結される。また、第1下部ケーシング部材61Dと第2下部ケーシング部材62Dとは、第1下部側第2縦フランジ61Dhbと第2下部側第1縦フランジ62Dhaとによって隙間無く連結される。
【0070】
第3下部ケーシング部材63Dは、第3下部側第1縦フランジ63Dhaと第3下部側第2縦フランジ63Dhbとが形成される。第2下部ケーシング部材62Dと第3下部ケーシング部材63Dとは、第2下部側第2縦フランジ62Dhbと第3下部側第1縦フランジ63Dhaとによって隙間無く連結される。
【0071】
第4下部ケーシング部材64Dは、第4下部側第1縦フランジ64Dhaと第4下部側第2縦フランジ64Dhbとが形成される。第3下部ケーシング部材63Dと第4下部ケーシング部材64Dとは、第3下部側第2縦フランジ63Dhbと第4下部側第1縦フランジ64Dhaとによって隙間無く連結される。
【0072】
第5下部ケーシング部材65Dは、第5下部側第1縦フランジ65Dhaと第5下部側第2縦フランジ65Dhbとが形成される。第4下部ケーシング部材64Dと第5下部ケーシング部材65Dとは、第4下部側第2縦フランジ64Dhbと第5下部側第1縦フランジ65Dhaとによって隙間無く連結される。
【0073】
第6下部ケーシング部材66Dは、第6下部側第1縦フランジ66Dhaが形成される。第5下部ケーシング部材65Dと第6下部ケーシング部材66Dとは、第5下部側第2縦フランジ65Dhbと第6下部側第1縦フランジ66Dhaとによって隙間無く連結される。
【0074】
ケーシング60は、上述のように、第1上部ケーシング部材61Uと、第2上部ケーシング部材62Uと、第3上部ケーシング部材63Uと、第4上部ケーシング部材64Uと、第5上部ケーシング部材65Uと、第6上部ケーシング部材66Uと、第1下部ケーシング部材61Dと、第2下部ケーシング部材62Dと、第3下部ケーシング部材63Dと、第4下部ケーシング部材64Dと、第5下部ケーシング部材65Dと、第6下部ケーシング部材66Dとが組み付けられる。
【0075】
図3は、従来の第2上部側第2縦フランジ及び第3上部側第2縦フランジを拡大して示す断面図である。従来のガスタービン3の上部ケーシング部材360Uは、第2上部ケーシング部材362Uと第3上部ケーシング部材363Uとを含んで構成される。第2上部ケーシング部材362Uは、第2上部側第1縦フランジ362Uhaと、第2上部側第2縦フランジ362Uhbとが形成される。第3上部ケーシング部材363Uは、第3上部側第1縦フランジ363Uhaと、第3上部側第2縦フランジ363Uhbとが形成される。
【0076】
ここで、ガスタービンは、輸送車両によって輸送される際に大きさに制限が設けられる。図3に示す輸送高制限LIMhは、前記輸送車両によって輸送できる最大の高さを示す。なお、前記高さとは、例地面からの鉛直方向の距離をいう。前記輸送車両は、荷台に荷物を積載した際、輸送高制限LIMh以下の部材を輸送できる。
【0077】
図3に示すように、第2上部ケーシング部材362Uと第3上部ケーシング部材363Uとは、燃焼部車室36を内部に収容する。ここで、燃焼部車室36は、ガスタービン3の車室の中でも比較的高圧な流体が存在する。よって、第2上部ケーシング部材362Uと第3上部ケーシング部材363Uとの連結部の強度を確保するために、第2上部側第2縦フランジ362Uhbと第3上部側第1縦フランジ363Uhaとが大型化するおそれがある。これにより、ガスタービン3は、図3に示すように、第2上部側第2縦フランジ362Uhbと第3上部側第1縦フランジ363Uhaとが輸送高制限LIMhの範囲内に収まらないおそれがある。
【0078】
図4は、実施形態1に係る第2上部側第2縦フランジ及び第3上部側第2縦フランジを拡大して示す断面図である。ガスタービン1の第2上部ケーシング部材62Uと第3上部ケーシング部材63Uとは、第2上部側第2縦フランジ62Uhbと第3上部側第1縦フランジ63Uhaとが連結される際に、燃焼部車室36の外側及び燃焼部車室36の内側からボルト70によって連結される。
【0079】
通常、フランジは燃焼部車室36の外側にロータ50の径方向外側へ向かって突出して形成される。しかしながら、第2上部側第2縦フランジ62Uhbは、燃焼部車室36の外側にロータ50の径方向外側へ向かって突出して形成される外側連結部としての第2上部側第2縦外側フランジ62Uhboと、燃焼部車室36の内側にロータ50の径方向内側へ向かって突出して形成される内側連結部としての第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbiとを有する。
【0080】
また、第3上部側第1縦フランジ63Uhaは、燃焼部車室36の外側にロータ50の径方向外側へ向かって突出して形成される外側連結部としての第3上部側第1縦外側フランジ63Uhaoと、燃焼部車室36の内側にロータ50の径方向内側へ向かって突出して形成される内側連結部としての第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiとを有する。
【0081】
第2上部側第2縦外側フランジ62Uhboは、第3上部側第1縦外側フランジ63Uhaoと外側ボルト70oによって連結される。また、第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbiは、第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiと内側ボルト70iによって連結される。
【0082】
ここで、第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbiと第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiとは、内側ボルト70iに加えて溶接によって結合されてもよい。これにより、ガスタービン1は、第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbiと第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiとの隙間が埋まり、より好適に燃焼部車室36が密封される。なお、第2下部ケーシング部材62Dと、第3下部ケーシング部材63Dとの連結部も、第2上部ケーシング部材62Uと第3上部ケーシング部材63Uとの連結部と同様に燃焼部車室36の内側と外側の両方から連結される。
【0083】
ケーシング60は、まず第2下部ケーシング部材62Dと第3下部ケーシング部材63Dとが内側と外側の両方から連結される。次に、ケーシング60は、第2上部ケーシング部材62Uと第3上部ケーシング部材63Uとが内側と外側の両方から連結される。次に、ケーシング60は、一体となった第2下部ケーシング部材62D及び第3下部ケーシング部材63Dと、一体となった第2上部ケーシング部材62U及び第3上部ケーシング部材63Uとが連結される。具体的には、ケーシング60は、図2に示す第2上部側横フランジ62Uwと第2下部側横フランジ62Dwとが連結され、第3上部側横フランジ63Uwと第3下部側横フランジ63Dwとが連結される。
【0084】
このように、ガスタービン1は、燃焼部車室36の内部にも連結部として第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbiと第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiとを有する。これにより、第2上部ケーシング部材62Uと第3上部ケーシング部材63Uとの連結部は、燃焼部車室36の内部の流体の圧力に耐えうる強度が確保される。
【0085】
また、ガスタービン1は、第2上部側第2縦フランジ62Uhbと第3上部側第1縦フランジ63Uhaとの連結部におけるケーシング60の径方向の大きさが低減される。これにより、ガスタービン1は、輸送される際に第2上部側第2縦フランジ62Uhbと第3上部側第1縦フランジ63Uhaとの連結部が輸送高制限LIMhの範囲内に収まらないおそれが低減される。
【0086】
図5は、実施形態1に係る上部ケーシング部材側の中間軸カバーを拡大して模式的に示す断面図である。図6は、実施形態1に係る下部ケーシング部材側の中間軸カバーを拡大して模式的に示す断面図である。
【0087】
図5に示すように、燃焼部30の燃焼器39は、中間軸カバー38によって支持される。ここで、図3に示す従来のガスタービン3の中間軸カバー338は、ケーシング360に例えばボルトによって固定される。一方、図5に示す中間軸カバー38は、上部ケーシング部材60Uの第2上部ケーシング部材62Uにボルトによって固定されない。中間軸カバー38は、図5の部分Aが示すように、中間軸カバー38に形成される中間軸カバー側嵌合部38aと、第2上部ケーシング部材62Uに形成される第2部材側嵌合部62Ucとが嵌め合わされる。
【0088】
また、中間軸カバー38は、図6の部分Bが示すように、下部ケーシング部材60Dの第2下部ケーシング部材62Dにボルト38bによって固定される。ここで、図5に示す上部ケーシング部材60Uは、ガスタービン1の保守点検の際に取り外されるが、図6に示す下部ケーシング部材60Dは、ガスタービン1の保守点検の際に取り外されない。よって、中間軸カバー38は、保守点検の際に取り外されない下部ケーシング部材60Dの第2下部ケーシング部材62Dにボルト38bによって十分に固定され、保守点検の際に取り外される上部ケーシング部材60Uには中間軸カバー側嵌合部38aと第2部材側嵌合部62Ucとによって嵌め合わされる。
【0089】
ここで、図3に示すガスタービン3は、保守点検の際に、まず第3上部ケーシング部材363Uが取り外される。次に、作業員が燃焼部車室36に入って第2上部ケーシング部材362Uと中間軸カバー338との連結部分のボルトを外す。次に、ガスタービン3は、第2上部ケーシング部材362Uが取り外される。これにより、ガスタービン3は、保守点検の際、燃焼器39が露出される。
【0090】
一方、図4、図5、図6に示すガスタービン1は、保守点検の際に、まず図5に示す上部ケーシング部材60Uの第2上部ケーシング部材62Uが取り外される。この時、中間軸カバー38は、上部ケーシング部材60Uの第2上部ケーシング部材62Uに嵌め込まれているのみであり、上部ケーシング部材60Uの第2上部ケーシング部材62Uにボルトによって固定されていない。
【0091】
よって、ガスタービン1は、作業員が燃焼部車室36に入って第2上部ケーシング部材62Uと中間軸カバー38との連結部分にアクセスする必要がない。これにより、ガスタービン1は、保守点検の際、上部ケーシング部材60Uの第2上部ケーシング部材62Uを取り外されるのみで、燃焼器39が露出される。
【0092】
このように、ガスタービン1は、上部ケーシング部材60Uに嵌め込まれる中間軸カバー38を備えることによって、ガスタービン1の保守点検の際の必要な作業工程数が低減される。これにより、ガスタービン1は、保守点検の際に作業員に対して必要とする労働力を低減できる。また、ガスタービン1は、保守点検の際に必要とする作業時間が低減される。
【0093】
なお、中間軸カバー38は、上部ケーシング部材60Uに嵌め込まれる嵌め込み式に限定されない。例えば、中間軸カバー38は、第2上部ケーシング部材62Uにボルトによって固定されてもよい。但し、この場合、中間軸カバー38と第2上部ケーシング部材62Uとを連結するボルトは、燃焼部車室36の外部に露出して設けられる。
【0094】
これにより、燃焼部車室36内に作業員が入って第2上部ケーシング部材62Uと中間軸カバー38との連結部分にアクセスしなくても、前記作業員は燃焼部車室36の外部から前記ボルトを取り外すことで第2上部ケーシング部材62Uを中間軸カバー38から取り外しできる。
【0095】
また、ガスタービン1は、第2上部ケーシング部材62Uと第2下部ケーシング部材62Dとのうち少なくとも一方の一部に作業員が燃焼部車室36内にアクセスできる大きさの開口部を備えてもよい。前記開口部には、前記開口部を塞ぐ蓋部材が設けられる。前記蓋部材は、前記ケーシング60に燃焼部車室36の外部のみから連結部材としてのボルトによって連結される。
【0096】
この場合も、前記中間軸カバー38は、第2上部ケーシング部材62Uにボルトによって固定されてもよい。作業員は、まず燃焼部車室36の外部から前記蓋部材をケーシング60に固定するボルトを取り外す。前記作業員は、燃焼部車室36内に入り、第2上部ケーシング部材62Uと中間軸カバー38との連結部分のボルトを取り外す。これにより、ガスタービン1は、第2上部ケーシング部材62Uが中間軸カバー38から取り外される。
【0097】
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係る第2上部ケーシング部材と第3上部ケーシング部材との連結部及び第2下部ケーシング部材と第3下部ケーシング部材との連結部をロータの回転軸を含む面で切った断面を示す模式図である。図8は、実施形態2に係る第2上部ケーシング部材と第3上部ケーシング部材との連結部及び第2下部ケーシング部材と第3下部ケーシング部材との連結部をロータの回転軸と直交する面で切った断面を示す模式図である。本実施形態に係るガスタービン2は、部分的にフランジが燃焼部車室36の内側と外側の両方から連結される点に特徴がある。
【0098】
ガスタービン2の上部ケーシング部材260Uは、図7に示すように、第2上部ケーシング部材262Uと第3上部ケーシング部材263Uとを含んで構成される。第2上部ケーシング部材262Uは、第2上部側第1縦フランジ262Uhaと、第2上部側第2縦フランジ262Uhbとが形成される。第3上部ケーシング部材263Uは、第3上部側第1縦フランジ263Uhaと、第3上部側第2縦フランジ263Uhbとが形成される。
【0099】
第2上部側第2縦フランジ262Uhbは、図7及び図8に示すように、上述した第2上部側第2縦フランジ62Uhbとは異なって燃焼部車室36の内部に第2上部側第2縦内側フランジ62Uhbiが形成されない。第2上部側第2縦フランジ262Uhbは、燃焼部車室36の外部にロータ50の径方向外側のみへ向かって突出して形成される。
【0100】
また、第3上部側第1縦フランジ263Uhaも、図4に示す第3上部側第1縦フランジ63Uhaとは異なって燃焼部車室36の内部に第3上部側第1縦内側フランジ63Uhaiが形成されない。第3上部側第1縦フランジ263Uhaは、燃焼部車室36の外部にロータ50の径方向外側のみへ向かって突出して形成される。
【0101】
ガスタービン2の下部ケーシング部材260Dは、図7に示すように、第2下部ケーシング部材262Dと第3下部ケーシング部材263Dとを含んで構成される。第2下部ケーシング部材262Dは、第2下部側第1縦フランジ262Dhaと、第2下部側第2縦フランジ262Dhbとが形成される。第3下部ケーシング部材263Dは、第3下部側第1縦フランジ263Dhaと、第3下部側第2縦フランジ263Dhbとが形成される。
【0102】
第2下部側第2縦フランジ262Dhbは、図7及び図8に示すように、燃焼部車室36の内部に部分的に第2下部側第2縦内側フランジ262Dhbiが形成される。第2下部側第2縦内側フランジ262Dhbiは、燃焼部車室36の内部にロータ50の径方向内側へ向かって突出するフランジである。
【0103】
また、第2下部側第2縦フランジ262Dhbは、燃焼部車室36の外部にもロータ50の径方向外側へ向かって突出する外側連結部としての第2下部側第2縦外側フランジ262Dhboが形成される。但し、第2下部ケーシング部材262Dは、第2下部側第2縦内側フランジ262Dhbiが形成される部分には、第2下部側第2縦外側フランジ262Dhboが形成されない。
【0104】
第3下部側第1縦フランジ263Dhaは、燃焼部車室36の内部に部分的に第3下部側第1縦内側フランジ263Dhaiが形成される。第3下部側第1縦内側フランジ263Dhaiは、燃焼部車室36の内部にロータ50の径方向内側へ向かって突出するフランジである。
【0105】
また、第3下部側第1縦フランジ263Dhaは、燃焼部車室36の外部にもロータ50の径方向外側へ向かって突出する第3下部側第1縦外側フランジ263Dhaoが形成される。但し、第3下部ケーシング部材263Dは、第3下部側第1縦内側フランジ263Dhaiが形成される部分には、第3下部側第1縦外側フランジ263Dhaoが形成されない。
【0106】
ここで、ケーシング260が輸送される際、第2下部側横フランジ262Dwと図2に示す第3下部側横フランジ263Dwとが形成される部分が最もケーシング60の径方向における幅が大きくなる。なお、前記幅とは、地面に沿い、かつ運送車両の進行方向と直交する方向の大きさをいう。前記輸送車両は、荷台に荷物を積載した際、図8に示す輸送幅制限LIMw以下の部材を輸送できる。
【0107】
第2下部側第2縦内側フランジ262Dhbiは、例えば、第2下部側横フランジ262Dwが形成される部分に形成される。このとき、上述のように、第2下部側第2縦外側フランジ262Dhboは、第2下部側横フランジ262Dwが形成される部分には形成されない。
【0108】
また、第3下部側第1縦内側フランジ263Dhaiは、例えば、第3下部側横フランジ263Dwが形成される部分に形成される。このとき、上述のように、第3下部側第1縦外側フランジ263Dhaoは、第3下部側横フランジ263Dwが形成される部分には形成されない。
【0109】
上記構成により、ガスタービン2は、下部ケーシング部材260Dが輸送される際、第2下部側横フランジ262Dwと第3下部側横フランジ263Dwとが形成される部分の幅が低減される。これにより、下部ケーシング部材260Dが輸送される際、ガスタービン2は、第2下部側横フランジ262Dwと第3下部側横フランジ263Dwとが形成される部分において輸送幅制限LIMwの範囲内に収まらないおそれが低減される。
【0110】
ここで、図8に示すように、第2上部ケーシング部材262U及び第3上部ケーシング部材263Uを第2下部ケーシング部材262D及び第3下部ケーシング部材263Dと共に輸送すると、第2上部ケーシング部材262Uの第2上部側横フランジ262Uwと第3上部ケーシング部材263Uの第3上部側横フランジ263Uwとが輸送幅制限LIMwの範囲内に収まらないおそれがある。よって、以下に、ケーシング260の輸送方法を説明する。
【0111】
図9は、実施形態2に係る下部ケーシング部材の輸送方法を説明する模式図である。下部ケーシング部材260Dは、図8に示すように、第2下部ケーシング部材262D及び第3下部ケーシング部材263Dが輸送幅制限LIMwの範囲内に収まる。また、下部ケーシング部材260Dを構成する第1下部ケーシング部材61D、第4下部ケーシング部材64D、第5下部ケーシング部材65Dも輸送幅制限LIMwの範囲内に収まる。
【0112】
よって、下部ケーシング部材260Dは、例えば、図9に示すように、第1下部ケーシング部材61Dと、第2下部ケーシング部材262Dと、第3下部ケーシング部材263Dと、第4下部ケーシング部材64Dと、第5下部ケーシング部材65Dとが組みつけられた状態で、輸送車両TRによって輸送される。
【0113】
なお、輸送車両TRに積載できるようであれば、図2に示す第5下部ケーシング部材65Dも第1下部ケーシング部材61Dと、第2下部ケーシング部材262Dと、第3下部ケーシング部材263Dと、第4下部ケーシング部材64Dと、第5下部ケーシング部材65Dと共に組みつけられた状態で輸送される。
【0114】
図10は、実施形態2に係る上部ケーシング部材の輸送方法を説明する模式図である。上部ケーシング部材260Uを構成する部材のうち、少なくとも図7に示す第2上部ケーシング部材262U及び第3上部ケーシング部材263Uは、図10に示すように下部ケーシング部材260Dとは別に輸送される。これにより、ガスタービン2は、図7に示す第2上部側第2縦フランジ262Uhb及び第3上部側第1縦フランジ263Uhaが輸送高制限LIMhの範囲内に収まらないおそれを回避できる。
【0115】
なお、ガスタービン2は図7及び図8に示すように、燃焼部車室36の内部にロータ50の径方向内側に突出するフランジが第2下部側横フランジ262Dw及び第3下部側横フランジ263Dwが形成される部分に形成されるものとして説明したが、これに限定されない。ガスタービン2は、燃焼部車室36の内部にロータ50の径方向内側に突出するフランジが第2下部側横フランジ262Dw及び第3下部側横フランジ263Dwが形成される部分に形成されてもよい。
【0116】
なお、第2下部側横フランジ262Dw及び第3下部側横フランジ263Dwが形成される部分以外であれば、ガスタービン2は、燃焼部車室36の内部にロータ50の径方向内側に突出するフランジと燃焼部車室36の外部にロータ50の径方向外側に突出するフランジとが共に設けられてもよい。これにより、第2下部ケーシング部材262Dと第3下部ケーシング部材263Dとの連結部分の強度が向上する。
【0117】
また、第2下部ケーシング部材262Dと第3下部ケーシング部材263Dとは、第2下部側第2縦内側フランジ262Dhbiと第3下部側第1縦内側フランジ263Dhaiとが溶接によって連結されてもよい。これにより、ガスタービン2は、第2下部側第2縦内側フランジ262Dhbiと第3下部側第1縦内側フランジ263Dhaiとの隙間が埋まり、より好適に燃焼部車室36が密封される。
【0118】
ここで、ガスタービン2の第2上部ケーシング部材262Uと第3上部ケーシング部材263Uとは、図7に示すように燃焼部車室36の外側からボルト70によって連結される。よって、ガスタービン2は、保守点検の際、従来のガスタービン3と同様の手順で分解される。つまりガスタービン2は、保守点検の際に、まず第3上部ケーシング部材263Uが取り外される。
【0119】
次に、作業員が燃焼部車室36に入って第2上部ケーシング部材262Uと中間軸カバー238との連結部分のボルトを外す。次に、ガスタービン2は、第2上部ケーシング部材262Uが取り外される。これにより、ガスタービン2は、保守点検の際、燃焼器39が露出される。このように、中間軸カバー238は、中間軸カバー38のような上部ケーシング部材60Uに嵌め込まれる嵌め込み式に限定されない。
【0120】
なお、ガスタービン2は、最も輸送幅制限LIMwの範囲内に収まらないおそれの大きい第2下部ケーシング部材262Dと第3下部ケーシング部材263Dとの連結部に車室の内部にロータ50の径方向内側に突出するフランジが設けられるが、本実施形態はこれに限定されない。
【0121】
例えば、ガスタービン2は、図2に示す第1下部ケーシング部材61Dと図7に示す第2下部ケーシング部材262Dとの連結部、図7に示す第3下部ケーシング部材263Dと図2に示す第4下部ケーシング部材64Dとの連結部、第4下部ケーシング部材64Dと第5下部ケーシング部材65Dとの連結部、第5下部ケーシング部材65Dと第6下部ケーシング部材66Dとの連結部においても車室の内部にロータ50の径方向内側に突出するフランジが設けられてもよい。これにより、ガスタービン2は、ケーシング260の大きさが低減される。
【産業上の利用可能性】
【0122】
以上のように、本実施形態に係るガスタービン及びガスタービンの車室開放方法は、分割されて構成されるガスタービンのケーシングに有用であり、特に、ケーシングの分割部分におけるケーシングの大きさが低減されるガスタービンに適している。
【符号の説明】
【0123】
1、2、3 ガスタービン
10 タービン部
11 タービン車室
12 タービン部側静翼
13 タービン部側動翼
14 ディスク
15 タービン部ケーシング
20 圧縮部
21 空気取入口
22 圧縮部ケーシング
23 圧縮部側静翼
24 圧縮部側動翼
25 抽気マニホールド
30 燃焼部
31 燃焼部ケーシング
32 燃焼器ライナ
33 尾筒
34 燃料ノズル
35 燃焼器ライナ空気取入口
36 燃焼部車室
37 燃焼領域
38 中間軸カバー
38a 中間軸カバー側嵌合部
38b ボルト
39 燃焼器
40 排気部
41 排気ディフューザ
42 排気部ケーシング
50 ロータ
51 軸受
52 軸受
60 ケーシング
60D 下部ケーシング部材
60U 上部ケーシング部材
61D 第1下部ケーシング部材
61Dha 第1下部側第1縦フランジ
61Dhb 第1下部側第2縦フランジ
61Dw 第1下部側横フランジ
61U 第1上部ケーシング部材
61Uha 第1上部側第1縦フランジ
61Uhb 第1上部側第2縦フランジ
61Uw 第1上部側横フランジ
62D 第2下部ケーシング部材
62Dha 第2下部側第1縦フランジ
62Dhb 第2下部側第2縦フランジ
62Dw 第2下部側横フランジ
62U 上部ケーシング部材
62U 第2上部ケーシング部材
62Uc 第2部材側嵌合部
62Uha 第2上部側第1縦フランジ
62Uhb 第2上部側第2縦フランジ
62Uhbi 第2上部側第2縦内側フランジ
62Uhbo 第2上部側第2縦外側フランジ
62Uw 第2上部側横フランジ
63D 第3下部ケーシング部材
63Dha 第3下部側第1縦フランジ
63Dhb 第3下部側第2縦フランジ
63Dw 第3下部側横フランジ
63U 第3上部ケーシング部材
63Uha 第3上部側第1縦フランジ
63Uhai 第3上部側第1縦内側フランジ
63Uhao 第3上部側第1縦外側フランジ
63Uhb 第3上部側第2縦フランジ
63Uw 第3上部側横フランジ
64D 第4下部ケーシング部材
64Dha 第4下部側第1縦フランジ
64Dhb 第4下部側第2縦フランジ
64Dw 第4下部側横フランジ
64U 第4上部ケーシング部材
64Uha 第4上部側第1縦フランジ
64Uhb 第4上部側第2縦フランジ
64Uw 第4上部側横フランジ
65D 第5下部ケーシング部材
65Dha 第5下部側第1縦フランジ
65Dhb 第5下部側第2縦フランジ
65Dw 第5下部側横フランジ
65U 第5上部ケーシング部材
65Uha 第5上部側第1縦フランジ
65Uhb 第5上部側第2縦フランジ
65Uw 第5上部側横フランジ
66D 第6下部ケーシング部材
66Dha 第6下部側第1縦フランジ
66Dw 第6下部側横フランジ
66U 第6上部ケーシング部材
66Uha 第6上部側第1縦フランジ
66Uw 第6上部側横フランジ
70 ボルト
70i 内側ボルト
70o 外側ボルト
GND 床
LIMh 輸送高制限
LIMw 輸送幅制限
RL 回転軸
TR 輸送車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料を燃焼させる燃焼器によって発生させた燃焼ガスによって回転する回転体と、
複数に分割された複数のケーシング部材が連結されることで構成されて前記回転体を内部に収容すると共に、前記複数のケーシング部材のうち第1のケーシング部材と前記第1のケーシング部材とは別の第2のケーシング部材とを前記内部から連結する内側連結部を含んで構成されるケーシングと、
を備えることを特徴とするガスタービン。
【請求項2】
前記内側連結部は、
前記回転体の回転軸に向かう方向に突出して前記第1のケーシング部材に形成される第1の内側連結部と、
前記回転体の回転軸に向かう方向に突出して前記第2のケーシング部材に形成される第2の内側連結部と、
を含んで構成され、前記第1の内側連結部と前記第2の内側連結部とは、連結部材によって連結されることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
【請求項3】
前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材とは、前記内側連結部を溶接によって結合されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスタービン。
【請求項4】
前記内側連結部は、前記燃焼器が配置される燃焼部車室を構成する部分に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項5】
前記ケーシングは前記回転体の回転軸に直交する面で分割され、前記内側連結部は前記回転軸に直交する面で分割された分割部分に設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項6】
前記内側連結部は、前記第1のケーシング部材と前記第2のケーシング部材との連結部のうち、前記回転体が配置される前記内部とは反対側の外部から連結部材によって連結される外側連結部が設けられない部分の前記ケーシングの内側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項7】
前記ケーシングは、前記回転体の回転軸を含む面で上部ケーシング部材と下部ケーシング部材とに分割され、前記内側連結部は、前記上部ケーシング部材には設けられず、前記下部ケーシング部材のみに設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項8】
前記内側連結部は、筒状に形成される前記ケーシングの側周部の内側に周方向に沿って環状に全周に渡って設けられることを特徴とする請求項4に記載のガスタービン。
【請求項9】
前記ケーシングを構成する部材のうちの少なくとも1つの部材は、前記燃焼部車室の外部のみに設けられる連結部に連結部材によって連結されることを特徴とする請求項4または請求項8に記載のガスタービン。
【請求項10】
前記ケーシングに嵌め込まれる部分を有して前記燃焼部車室の内部に支持されると共に、前記燃焼器を支持する中間軸カバーを有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載のガスタービン。
【請求項11】
燃料を燃焼させる燃焼器によって発生させた燃焼ガスによって回転する回転体と、
複数に分割された複数のケーシング部材が連結されることで構成されて前記回転体を内部に収容すると共に、前記複数のケーシング部材のうち第1のケーシング部材と前記第1のケーシング部材とは別の第2のケーシング部材とを前記内部から連結する内側連結部を含んで構成されるケーシングと、
を備え、前記内側連結部は、前記燃焼器が配置される燃焼部車室を構成する部分に設けられ、前記ケーシングを構成する部材のうちの少なくとも1つの部材は、前記燃焼部車室の外部のみに設けられる連結部に連結部材によって連結されるガスタービンの車室を開放する際、
前記燃焼器が配置される燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも1つの部材を前記燃焼部車室の外部から取り外すことを特徴とするガスタービンの車室開放方法。
【請求項12】
前記ケーシングに嵌め込まれる部分を有して前記燃焼部車室の内部に支持されると共に、前記燃焼器を支持する中間軸カバーを取り外すことなく、前記燃焼部車室を構成する部材のうちの少なくとも1つの部材前記燃焼部車室の外部から取り外すことを特徴とする請求項11に記載のガスタービンの車室開放方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−62900(P2012−62900A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−284522(P2011−284522)
【出願日】平成23年12月26日(2011.12.26)
【分割の表示】特願2010−500615(P2010−500615)の分割
【原出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)