説明

ガス化発電システム

【課題】一酸化炭素から二酸化炭素に転換するシフト反応の際に生じるシフト反応熱を有効に回収して発電効率を向上させたガス化発電システムを提供する。
【解決手段】二酸化炭素分離回収装置のシフト反応器で生じたシフト反応熱によって昇温した燃料ガスと熱交換して蒸気を発生させる蒸発器と、蒸発器で発生した蒸気によって二酸化炭素吸収搭から吸収液再生装置に供給される吸収液を加熱する吸収液加熱器を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一酸化炭素と水素を含有するガス化した燃料ガスをガスタービンで燃焼して発電するガス化発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
石炭やバイオマスをガス化してガスタービンの燃料として利用する技術はあるが、特に石炭をガス化した場合はその石炭の炭種によって異なるが、石炭ガス化による生成ガスの代表成分は体積割合で55%が一酸化炭素、20%が水素、20%が窒素ガス、3%が二酸化炭素ガス、2%が水蒸気やその他成分である。
【0003】
したがって、石炭ガス化による生成ガスの主成分である一酸化炭素と水蒸気から二酸化炭素と水素を得る下記(1)式のシフト反応が、一般的に化学プラント等の二酸化炭素回収システムでは活用されている。
【0004】
CO+HO→CO+H・・・(1)
即ち、シフト反応器によって上記(1)式のシフト反応を起し、石炭をガス化した石炭ガスを一旦、水素ガスと二酸化炭素に転換して、水素ガスはガスタービンの燃料ガスとして活用し、二酸化炭素ガスは後流の二酸化炭素吸収搭で吸収液により吸収するものである。尚、この時のシフト反応は発熱反応である。
【0005】
特開2008−108621号公報には、一酸化炭素を二酸化炭素に変換するシフト反応を行うシフト反応器を有する二酸化炭素回収装置を備えた燃料電池発電システムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−108621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開2008−108621号公報に記載された燃料電池発電システムでは、二酸化炭素回収装置が有するシフト反応器で燃料ガス中の一酸化炭素と水蒸気とをシフト反応させて二酸化炭素に変換する該シフト反応に伴って熱エネルギーが発生するが、このシフト反応で発生した熱エネルギーは発電システムに有効に利用されておらず、発電システムの発電効率の向上が図れていないという課題があった。
【0008】
本発明の目的は、燃料ガスに含まれた一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応の際に生じるシフト反応熱を有効に回収して発電効率を向上させたガス化発電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のガス化発電システムは、一酸化炭素と水素を含んだ燃料ガスに水蒸気を混合してシフト反応させて燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換するシフト反応器と、前記シフト反応器を流下した燃料ガス中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる二酸化炭素吸収搭と、前記二酸化炭素吸収搭で吸収した二酸化炭素を解離させて吸収液を再生する吸収液再生装置と、前記二酸化炭素吸収搭で二酸化炭素を除去した燃料ガスを燃料として用いるガスタービンとを備えたガス化発電システムにおいて、前記シフト反応器で生じたシフト反応熱によって昇温した燃料ガスと熱交換して蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した蒸気を熱源として前記二酸化炭素吸収塔から前記吸収液再生装置に供給される吸収液を加熱する吸収液加熱器を設けたことを特徴とする。
【0010】
また本発明のガス化発電システムは、一酸化炭素と水素を含んだ燃料ガスに水蒸気を混合してシフト反応させて燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換するシフト反応器と、前記シフト反応器を流下した燃料ガス中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる二酸化炭素吸収搭と、前記二酸化炭素吸収搭で吸収した二酸化炭素を解離させて吸収液を再生する吸収液再生装置と、前記二酸化炭素吸収搭で二酸化炭素を除去した燃料ガスを燃料として用いるガスタービンと、前記ガスタービンから排出された排ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラで発生した蒸気によって駆動される蒸気タービンとを備えたガス化発電システムにおいて、前記シフト反応器で生じたシフト反応熱によって昇温した燃料ガスと熱交換して蒸気を発生させる蒸発器を設け、前記蒸発器で発生した蒸気を前記前記排熱回収ボイラの蒸気ドラムに供給することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、燃料ガスに含まれた一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応の際に生じるシフト反応熱を有効に回収してガス化発電システムの発電効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施例である二酸化炭素分離回収装置を備えたガス化発電システムの概略系統図。
【図2】本発明の第2実施例である二酸化炭素分離回収装置を備えたガス化発電システムの概略系統図。
【図3】図1に示した本発明の第1実施例のガス化発電システムに備えられた二酸化炭素分離回収装置の概略構成を示す系統図。
【図4】図2に示した本発明の第2実施例のガス化発電システムに備えられた二酸化炭素分離回収装置の概略構成を示す系統図。
【図5】図3に示した本発明の第1実施例のガス化発電システムに備えられた二酸化炭素分離回収装置における各流路を流れる流体の計画温度状況を示した温度分布状態図。
【図6】図4に示した本発明の第2実施例のガス化発電システムに備えられた二酸化炭素分離回収装置における各流路を流れる流体の計画温度状況を示した温度分布状態図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施例である二酸化炭素分離回収装置を備えたガス化発電システムについて図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0014】
本発明の第1の実施例であるガス化発電システムについて図1及び図3を用いて説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施例であるガス化発電システムの概略系統を示しており、図3は図1に示した本発明の第1実施例のガス化発電システムに備えられた二酸化炭素分離回収装置を構成するシフト反応器周り系統、二酸化炭素吸収液循環系統、及び吸収液の再生フラシュ系統の概略構成を示している。
【0016】
図1及び図3において、本実施例のガス化発電システムは発電プラント100と二酸化炭素分離回収装置200とを備えており、石炭ガス化装置(図示せず)から供給される一酸化炭素を含んだ水素リッチの燃料ガスが、入口ガス管路1を通じて二酸化炭素分離回収装置200に供給されている。
【0017】
本実施例のガス化発電システムに備えられた発電プラント100には、水素リッチの燃料ガスを燃焼器71で燃焼して発生させた燃焼ガスで駆動するガスタービン21を有するガスタービン装置と、このガスタービン21から排出された排ガスを熱源として蒸気を発生させる排熱回収ボイラ20と、この排熱回収ボイラ20に設置した蒸気ドラム(中圧ドラム30及び高圧ドラム31)で発生した蒸気を中圧ドラム過熱蒸気管路33及び高圧ドラム過熱蒸気管路76を通じてそれぞれ供給し駆動する蒸気タービン23が備えられている。
【0018】
前記蒸気タービン23は発電機22を駆動して電力を発生するように構成されており、この蒸気タービン23を流下した蒸気は復水器24で冷却されて復水となり、この復水が給水ポンプ27で昇圧されて復水管路26を通じて排熱回収ボイラ20に供給される。
【0019】
前記ガスタービン装置は燃料ガスを燃焼する燃焼器71と、燃焼器71で発生した高温の燃焼ガスで駆動されるガスタービン21と、ガスタービン21によって駆動され燃焼器71に供給する空気を加圧する圧縮機72及び電力を発生する発電機22を備えている。
【0020】
前記二酸化炭素分離回収装置200では、石炭ガス化装置(図示せず)から供給される一酸化炭素を含んだ水素リッチの燃料ガスを流下させる入口ガス管路1に設けたシフト蒸気混合器4に、発電プラント100の排熱回収ボイラ20で発生した蒸気の一部をシフト反応用蒸気管路32を通じて供給し、この蒸気を混合した燃料ガスが入口ガス管路1を流下して第1シフト反応器5に流入する。
【0021】
前記入口ガス管路1にはシフト反応器をバイパスするために入口ガス管路1から分岐したシフト反応器バイパス管路2を配設して燃焼器入口管路44に連通させている。
【0022】
第1シフト反応器5の内部には、燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応を発生させる触媒が充填されている。そしてこの触媒によって燃料ガスに含まれた一酸化炭素はシフト反応によって二酸化炭素に転換される。このシフト反応は発熱反応なので転換された二酸化炭素を含んだ燃料ガスは高温に昇温される。
【0023】
第1シフト反応器5を出た高温の燃料ガスは、この第1シフト反応器5の下流に設置された第1プロセスガス蒸発器6に供給されるが、前記第1プロセスガス蒸発器6には排熱回収ボイラ20で発生した蒸気の一部が給水管路28を通じて供給されている。
【0024】
前記第1プロセスガス蒸発器6にて高温の燃料ガスと熱交換して発生した高圧高温の水蒸気は蒸気管路34を通じて排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31に供給される。また、前記第1プロセスガス蒸発器6での熱交換によって冷却した燃料ガスは該第1プロセスガス蒸発器6の下流に設置された第2シフト反応器7に流入する。
【0025】
第2シフト反応器7の内部にも、燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応を発生させる触媒が充填されており、第2シフト反応器7に充填された触媒によって燃料ガス中の一酸化炭素はシフト反応によって二酸化炭素に転換するシフト反応がさらに進む。
【0026】
第2シフト反応器7を出た高温の燃料ガスは、この第2シフト反応器7の下流に設置された第1燃料ガス加熱器8に流入する。
【0027】
この第1燃料ガス加熱器8には、後述する二酸化炭素分離回収装置200の二酸化炭素吸収塔37によって燃料ガスに含まれた二酸化炭素を吸収液で吸収して二酸化炭素を除去した水素リッチの燃料ガスが、二酸化炭素分離回収装置200から燃料管路3を通じて第3燃料ガス加熱器12及び第2燃料ガス加熱器10を順次経由して供給される。
【0028】
前記第1燃料ガス加熱器8での熱交換で冷却された第2シフト反応器7から流下した燃料ガスは第1燃料ガス加熱器8の下流側に設置された第2プロセスガス蒸発器9に供給される。
【0029】
また、前記第1燃料ガス加熱器8にて第2シフト反応器7から流下した燃料ガスとの熱交換によって燃料管路3を通じて供給され昇温した二酸化炭素が除去された水素リッチの燃料ガスは、燃焼器入口管路44を通じてガスタービン装置の燃焼器71に供給され、この燃焼器71で水素リッチの燃料ガスを燃焼して発生した高温の燃焼ガスをガスタービン21に供給して該ガスタービン21を駆動し、発電機22を回転させて発電する。
【0030】
前記第1燃料ガス加熱器8での熱交換で冷却された燃料ガスは該第1燃料ガス加熱器8の下流側に設置された第2プロセスガス蒸発器9に供給されるが、前記第2プロセスガス蒸発器9には排熱回収ボイラ20で発生した蒸気の一部が給水管路29を通じて供給されている。
【0031】
前記第2プロセスガス蒸発器9にて高温の燃料ガスと熱交換して発生した高温の蒸気は蒸気管路35を通じて排熱回収ボイラ20の中圧ドラム30に供給される。また、前記第2プロセスガス蒸発器9での熱交換によって冷却した燃料ガスは第2燃料ガス加熱器10に流入し、この第2燃料ガス加熱器10にて二酸化炭素分離回収装置200から燃料管路3を通じて供給された二酸化炭素を除いた燃料ガスとの熱交換で冷却され、該第2燃料ガス加熱器10の下流に設置された第3シフト反応器11に流入する。
【0032】
第3シフト反応器11の内部にも、燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応を発生させる触媒が充填されおり、第3シフト反応器11に充填された触媒によって燃料ガス中の一酸化炭素はシフト反応させることによって燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応が完了する。
【0033】
第3シフト反応器11を出た高温の燃料ガスは、この第3シフト反応器11の下流に設置された第3燃料ガス加熱器12に流入し、この第3燃料ガス加熱器12にて燃料管路3を通じて供給された燃料ガスとの熱交換で冷却され、該第3燃料ガス加熱器12の下流に設置された第3プロセスガス蒸発器13に供給される。
前記第3プロセスガス蒸発器13には排熱回収ボイラ20に供給された給水の一部が給水管路25を通じて供給されている。
【0034】
前記第3プロセスガス蒸発器13にて高温の燃料ガスと熱交換して発生した高温の蒸気は蒸気管路36を通じて流下し、後述する図3に示した二酸化炭素分離回収装置200の吸収液を加熱する二酸化炭素吸収液加熱器39に熱源として供給される。
【0035】
前記第3プロセスガス蒸発器13での熱交換によって冷却した燃料ガスはプロセスガス冷却器14で流入された後に第1ノックアウトドラム15に流入し、この第1ノックアウトドラム15から前記燃料ガスはプロセスガス管路16を通じて二酸化炭素吸収塔37に供給される。
【0036】
そして前記二酸化炭素吸収塔37に供給された燃料ガスはこの二酸化炭素吸収塔37にて燃料ガスに含まれた二酸化炭素を吸収液に吸収させて除去する。
【0037】
図3に示した二酸化炭素分離回収装置200においては、第1ノックアウトドラム15から流下した水素リッチの燃料ガスに含まれた二酸化炭素を吸収液に吸収させ、二酸化炭素を除去した燃料ガスを生成する二酸化炭素吸収搭37と、この二酸化炭素吸収搭37で二酸化炭素を吸収した吸収液から二酸化炭素を解離させて前記吸収液を再生する吸収液再生装置である二酸化炭素フラッシュタンク38が設置されている。
【0038】
前記第1ノックアウトドラム15では、シフト反応で余った水分を燃料ガスから分離してドレン管路42を通じて系外に排出し、水分を分離した二酸化炭素ガスを多く含んだ水素リッチの燃料ガスはプロセスガス管路16を通じて二酸化炭素吸収搭37に供給される。
【0039】
そして低温の二酸化炭素吸収搭37にて二酸化炭素を吸収液によって吸収された水素リッチガスは、燃料ガス管路43を通じて二酸化炭素吸収搭37の下流に設置した第2ノックアウトドラム40に導入され、吸収液のミスト分を分離して燃料ガス昇圧圧縮機41で昇圧され、燃料配管3及び燃焼器入口管路44を通じてガスタービン装置の燃焼器71に供給されて燃焼する。
【0040】
尚、第2ノックアウトドラム40で分離した吸収液のミストは二酸化炭素フラッシュタンク38に流入する。
【0041】
前記二酸化炭素吸収搭37で燃料ガスに含まれた二酸化炭素を吸収した吸収液は、吸収液管路77に設置された二酸化炭素吸収液加熱器39で加熱されて吸収液再生装置である二酸化炭素フラッシュタンク38に流入し、この二酸化炭素フラッシュタンク38にてフラッシュして吸収液に吸収した二酸化炭素を解離する。
【0042】
吸収液から解離した二酸化炭素は二酸化炭素フラッシュタンク38から二酸化炭素管路50を通じて系外の二酸化炭素貯蔵(図示せず)に導出される。
【0043】
また、吸収液再生装置である二酸化炭素フラッシュタンク38に供給されて該二酸化炭素フラッシュタンク38にて二酸化炭素を解離したリーン吸収液は、循環ポンプ48で昇圧されてリーン液管路49を通じて二酸化炭素吸収搭37に供給され、この二酸化炭素吸収搭37にて再び燃料ガスに含まれた二酸化炭素を吸収し、吸収液管路77を通じて二酸化炭素フラッシュタンク38に再び供給されるように構成している。
【0044】
一方、第2ノックアウトドラム40で吸収液のミストを分離した水素リッチの燃料ガスは、燃料ガス昇圧圧縮機41にて昇圧され、燃料配管3を通じて流下して、第3燃料ガス加熱器12、第2燃料ガス加熱器10で昇温された後に燃焼器入口管路44を通じてガスタービン装置の燃焼器71に供給され、この燃焼器71で燃焼する。
【0045】
第1プロセスガス蒸発器6を出た蒸気は、第1プロセスガス蒸発器6から蒸気管路34を通じて排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31に供給され、この高圧ドラム31にてシフト反応熱が水蒸気の形でガスタービン排熱回収ボイラ20に回収される。
【0046】
前記排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31で発生した高温の蒸気は、蒸気配管61を通じて蒸気タービン23に供給され、前記蒸気タービン23を駆動して蒸気タービン23の出力を上昇させる。
【0047】
前記蒸気タービン23の駆動によって該蒸気タービン23に連結された発電機22が駆動され、発電機22による発電出力が増加して発電効率が上昇する。
【0048】
図1に示した発電プラント100においては、蒸気タービン23の排気蒸気は復水器24で冷却されて復水となり、この復水の一部が給水管路25を経由して第3プロセスガス蒸発器13に供給され、この第3プロセスガス蒸発器13にて高温の燃料ガスと熱交換して蒸気となって蒸気管路36を通じて前記二酸化炭素分離回収装置200の二酸化炭素吸収液加熱器39に熱源として供給される。
【0049】
復水管路26を流下する復水は給水ポンプ27で昇圧されて給水として排熱回収ボイラ20に供給され、この排熱回収ボイラ20にてガスタービン21から排出された高温の排ガスによって加熱され、この加熱された給水は給水管路29を経て第2プロセスガス蒸発器9に高温の燃料ガスと熱交換する蒸気として供給される。
【0050】
そして前記第2プロセスガス蒸発器9にてこの給水は高温の燃料ガスとの熱交換によって高温の蒸気となり、蒸気管路35を通じて排熱回収ボイラ20に設置された中圧ドラム30に蒸気として供給されて熱回収される。
【0051】
中圧ドラム30に回収された蒸気は中圧ドラム過熱蒸気管路33を通じて蒸気タービン23に供給され、該蒸気タービン23を駆動して蒸気タービン23の出力を増加させて発電機22で発電する発電出力を増加するので発電プラント100の発電効率が向上する。
【0052】
排熱回収ボイラ20で加熱された給水の一部は、給水管路28を通じて第1プロセスガス蒸発器6に供給され、この第1プロセスガス蒸発器6にて高温の燃料ガスとの熱交換によって水蒸気となり、蒸気管路34を通じて排熱回収ボイラ20に設置された高圧ドラム31に蒸気として戻されて熱回収される。
【0053】
排熱回収ボイラ20に設置された前記中圧ドラム30で加熱されて発生した蒸気の一部はシフト反応用蒸気管路32を通じて二酸化炭素分離回収装置200の入口ガス管路1に設置したシフト蒸気混合器4に導入され、前記中圧ドラム30で加熱されて発生した蒸気の他の一部は中圧ドラム過熱蒸気管路33を通じて蒸気タービン23に供給されて熱回収される。
【0054】
また、シフト反応用蒸気管路32を通じてシフト蒸気混合器4に供給されるシフト蒸気は、蒸気タービン23から流下した蒸気を復水器24で冷却して凝縮させた復水を補給水管路47と合流する復水管路26を通じて導き、給水ポンプ27で昇圧して排熱回収ボイラ20に供給して加熱することで生成される蒸気を利用している。
【0055】
即ち、前記復水はこの排熱回収ボイラ20に設置された中圧ドラム30に補給されて加熱され、シフト反応用蒸気を生成する。
【0056】
二酸化炭素分離回収装置200の二酸化炭素吸収搭37によって燃料ガスに含まれた二酸化炭素を吸収液で吸収して二酸化炭素を除去した水素リッチの燃料ガスは、ガスタービン燃料管路3に夫々設置した第3燃料ガス加熱器12、第2燃料ガス加熱器10及び第1燃料ガス加熱器8での高温の燃料ガスとの熱交換によって順次加温され、最終的には入口ガス管路1から分岐して燃焼器入口管路44に連通したシフト反応器バイパス管路2を通過してくる高温の燃料ガスの温度レベルまで昇温させる。
【0057】
二酸化炭素分離回収装置200に供給される燃料ガスのうち、約30%の燃料ガスが入口ガス管路1を通じて供給され、約70%の燃料ガスがシフト反応器バイパス管路2を通じて供給されるように配分している。
【0058】
前記シフト反応器バイパス管路2を流下した燃料ガスと、二酸化炭素分離回収装置200の各機器で処理されて燃料管路3を流下した燃料ガスとは、この燃焼器入口管路44にて合流し、ガスタービン装置の燃焼器71に供給されて燃焼する。
【0059】
次に、本発明の第1の実施例のガス化発電システムについて、各プロセスガスや二酸化炭素ガスや吸収液の温度分布を図5を用いてその有効性を説明する。
【0060】
図5に示した本発明の第1の実施例のガス化発電システムにおける各プロセスガス、二酸化炭素ガス及び吸収液の温度分布は、二酸化炭素吸収搭37の出口の吸収液が80℃の場合に、この吸収液を二酸化炭素吸収液加熱器39に加熱源として供給した蒸気による加熱によって95℃まで昇温させた場合の例である。
【0061】
図5に示した本発明の第1の実施例のガス化発電システムにおいて、第1プロセスガス蒸発器6にてシフト反応の熱エネルギーで昇温した燃料ガスと熱交換して発生した蒸気は蒸気管路34を通じて排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31に導入され、第2プロセスガス蒸発器9にてシフト反応の熱エネルギーで昇温した燃料ガスと熱交換して発生した蒸気は蒸気管路35を通じて排熱回収ボイラ20の中圧ドラム30に導入される。
【0062】
この結果、第1シフト反応器5及び第2シフト反応器7のシフト反応によって生じた熱エネルギーによって流下する燃料ガスを昇温し、この昇温した燃料ガスとの熱交換で発生した蒸気を排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31及び中圧ドラム30に補給用蒸気として供給するので前記排熱回収ボイラ20の蒸気発生量が増加し、該排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31及び中圧ドラム30から供給する蒸気で駆動される蒸気タービン23の出力が増加するので発電システムの発電効率を向上できる。
【0063】
また、図5に示すように第3プロセスガス蒸発器13で発生した蒸気は蒸気管路36を通じて二酸化炭素吸収液加熱器39に導かれる。この発生蒸気は二酸化炭素吸収液加熱器39にて二酸化炭素吸収搭37を出た二酸化炭素を多く含んだリッチ吸収液の温度を80℃から95℃にまで加熱昇温する。
【0064】
次に、二酸化炭素吸収液加熱器39を流下したリッチ吸収液は後段に設置された二酸化炭素フラッシュタンク38に導入され、ここでフラッシュすることによってリッチ吸収液に吸収した二酸化炭素が取り出される。
【0065】
そして二酸化炭素が取り出された吸収液は二酸化炭素フラッシュタンク38からリーン液管路49を通じて二酸化炭素吸収搭37に戻され、吸収液が二酸化炭素吸収搭37と二酸化炭素フラッシュタンク38との間を循環する。
【0066】
プラント出力170MW級のガス化発電システムに実施例1の構成を適用した場合、発電効率は吸収液の種類や性能や吸収液の循環量により若干変化するが概略0.数%程度向上することが見込まれる。
【0067】
本実施例によれば、燃料ガスに含まれた一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応の際に生じるシフト反応熱を有効に回収してガス化発電システムの発電効率を向上させることができる。
【実施例2】
【0068】
次に本発明の第2の実施例であるガス化発電システムについて図2及び図4を用いて説明する。
【0069】
本発明の第2実施例に係るガス化発電システムと、図1及び図3に示した第1実施例に係るガス化発電システムとは基本的な構成が同じであるので、両者に共通した構成の説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
【0070】
図2及び図4に示した第2実施例に係るガス化発電システムは、二酸化炭素分離回収装置200の第3プロセスガス蒸発器13で発生した発生蒸気を蒸気管路36を通じて二酸化炭素吸収液加熱器39に加熱源として供給するだけでなく、第1プロセスガス蒸発器6及び第2プロセスガス蒸発器9で燃料ガスとの熱交換によって発生した各発生蒸気を蒸気管路34及び蒸気管路35を通じて二酸化炭素吸収液加熱器39に加熱源としてそれぞれ供給するように構成したものである。
【0071】
この結果、二酸化炭素吸収液加熱器39を加熱するために供給する補助蒸気使用量を減少させることが可能となるので、ガス化発電システムの発電効率が向上する。
【0072】
即ち、図4において、第1プロセスガス蒸発器6の発生蒸気と第2プロセスガス蒸発器9の発生蒸気は、ガスタービン排熱回収ボイラ20に設置された高圧ドラム31や中圧ドラム30に接続して蒸気回収する構成の第1実施例の構成とは異なり、第1プロセスガス蒸発器6の発生蒸気を蒸気管路34を通じて二酸化炭素吸収液加熱器39に加熱源として供給し、さらに、第2プロセスガス蒸発器9と第3プロセスガス蒸発器13の発生蒸気も二酸化炭素吸収搭37にて燃料ガスに含まれた二酸化酸素を吸収した吸収液を、二酸化炭素フラッシュタンク38で二酸化炭素を解離させるのに必要な温度にまで加熱する二酸化炭素吸収液加熱器39に蒸気管路35及び蒸気管路36を通じて加熱源としてそれぞれ供給する構成である。
【0073】
二酸化炭素分離回収装置200の第1プロセスガス蒸発器6、第2プロセスガス蒸発器9及び第3プロセスガス蒸発器13で生じるシフト反応発生蒸気を二酸化炭素分離回収装置内で有効に回収することにより、ガス化発電システムの発電効率が向上する。
【0074】
次に本発明の第2の実施例のガス化発電システムについて、各プロセスガスや二酸化炭素ガスや吸収液の温度分布を図6を用いてその有効性を説明する。
【0075】
図6に示した各プロセスガス、二酸化炭素ガス及び吸収液の温度分布は、二酸化炭素吸収搭37の出口の吸収液を80℃として、この吸収液を二酸化炭素吸収液加熱器39によって加温して125℃に昇温させた場合の例である。
【0076】
本実施例では二酸化炭素吸収搭37にて燃料ガスに含まれた二酸化酸素を吸収した吸収液を加熱する二酸化炭素吸収液加熱器39において、二酸化炭素を吸収した吸収液を二酸化炭素フラッシュタンク38でフラッシュさせてこの吸収液から二酸化炭素を解離させるのに必要な吸収液の温度に昇温するために、加熱源としての蒸気を蒸気管路34、蒸気管路35及び蒸気管路36を通じて二酸化炭素吸収液加熱器39に供給して、二酸化炭素吸収搭37から流下した吸収液の加熱蒸気として用いている。
【0077】
第1シフト反応器5を出た燃料ガス温度は400℃と高温であるが、第1プロセスガス蒸発器6を通過することにより300℃に温度が低下する。この燃料ガスは第2シフト反応器7を通過することによって、シフト触媒の反応熱を吸収して450℃に温度が上昇する。
【0078】
この450℃に温度が上昇した燃料ガスは第2プロセスガス蒸発器9を通過することにより温度が200℃に減温する。この燃料ガスはさらに、第3プロセスガス蒸発器13を通過することにより温度が50℃まで低下する。
【0079】
一方、二酸化炭素分離回収装置200の二酸化炭素吸収搭37にて燃料ガスに含まれた二酸化酸素を吸収した吸収液を二酸化炭素フラッシュタンク38で二酸化炭素を解離させて二酸化炭素を除去した水素リッチの燃料ガスを圧縮機41によって昇圧した燃料ガスは85℃に昇温される。
【0080】
次に圧縮機41で昇圧されて第1燃料ガス加熱器12を通過した燃料ガスは160℃に昇温され、第2燃料ガス加熱器10を通過した燃料ガスは250℃に昇温される。さらに第3燃料ガス加熱器8を通過することによってこの燃料ガスは340℃に昇温される。
【0081】
二酸化炭素分離回収装置200のシフト反応器をバイパスするシフト反応器バイパス管路2を流れる燃料ガス温度340℃と同等な温度に前記燃料ガスが昇温された後にこのシフト反応器バイパス管路2を流れる燃料ガスと合流する。
【0082】
このように、シフト反応器で発生したシフト反応発生蒸気を二酸化炭素分離回収装置200内で有効活用することにより、ガス化発電システムの発電効率が向上する。
【0083】
図6に示した本発明の第1の実施例のガス化発電システムにおいて、第1プロセスガス蒸発器6にてシフト反応器5のシフト反応の熱エネルギーで昇温した燃料ガスと熱交換して発生した蒸気、及び第2プロセスガス蒸発器9にてシフト反応器7のシフト反応の熱エネルギーで昇温した燃料ガスと熱交換して発生した蒸気は、蒸気管路34及び蒸気管路35を通じて二酸化炭素分離回収装置200の二酸化炭素吸収搭37を出た二酸化炭素を多く含んだリッチ吸収液を加熱する二酸化炭素吸収液加熱器39に加熱源として導入される。
【0084】
さらに第3プロセスガス蒸発器13にてシフト反応器11のシフト反応の熱エネルギーで昇温した燃料ガスと熱交換して発生した蒸気は、蒸気管路36を通過して前記二酸化炭素吸収液加熱器39に導かれる。
【0085】
このように、第1シフト反応器5及び第2シフト反応器7のシフト反応によって生じた熱エネルギーによって流下する燃料ガスを昇温し、この昇温した燃料ガスとの熱交換で発生した蒸気を二酸化炭素吸収液加熱器39の加熱源として有効に使用してリッチ吸収液の加熱源に再利用している。
【0086】
前記二酸化炭素吸収液加熱器39では蒸気によるリッチ吸収液の加温によってリッチ吸収液の温度を80℃から125℃まで加熱昇温できるので、加熱温度の上昇幅が実施例1の場合と比較して大きくなり、二酸化炭素吸収液の循環流量の低減効果が生じて所内動力の低減効果によってガス化発電プラントの発電効率が向上する。
【0087】
更に、このリッチ吸収液は二酸化炭素吸収液加熱器39の下流側に設置した二酸化炭素フラッシュタンク38に導入され、ここでフラッシュすることによってリッチ吸収液に吸収した二酸化炭素が取り出される。そして二酸化炭素が取り出された吸収液は二酸化炭素フラッシュタンク38からリーン液管路49を通じて二酸化炭素吸収搭37に戻され、吸収液が二酸化炭素吸収搭37と二酸化炭素フラッシュタンク38との間を循環する。
【0088】
前記二酸化炭素吸収液加熱器39で蒸気によって加熱されるリッチ吸収液の加熱温度は、前述した第1実施例の場合のリッチ吸収液の温度よりも加熱温度の上昇幅が大きくできることから、二酸化炭素回収率の向上にも繋がる。
【0089】
プラント出力170MW級のガス化発電システムに実施例2の構成を適用した場合、発電効率は吸収液の種類や性能や吸収液の循環量により若干変化するが概略0.数%程度向上することが見込まれる。
【0090】
更に本実施例2の場合では、プロセスガス蒸発器6、9、13においてシフト反応によって生じた熱エネルギーを利用して昇温した燃料ガスと熱交換して発生した蒸気を全て用いて前記二酸化炭素分離回収装置200の二酸化炭素吸収搭37を流下する燃料ガスの加熱源に利用し、前記二酸化炭素分離回収装置200からガスタービン装置の燃焼器71に供給する燃料ガスを昇温しているので、実施例1と比較して前記プロセスガス蒸発器6、9から該排熱回収ボイラ20の高圧ドラム31及び中圧ドラム30に蒸気を供給する複雑な蒸気配管の配設が不要となる。よって、ガス化発電システムの管路構成がその分だけ簡素化してガス化発電設備のコスト低減に寄与できる。
【0091】
本実施例によれば、一燃料ガスに含まれた一酸化炭素を二酸化炭素に転換するシフト反応の際に生じるシフト反応熱を有効に回収してガス化発電システムの発電効率を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、ガス化発電システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0093】
1:入口ガス管路、2:シフト反応器バイパス管路、3:燃料管路、4:シフト蒸気混合器、5:第1シフト反応器、6:第1プロセスガス蒸発器、7:第2シフト反応器、8:第3燃料ガス加熱器、9:第2プロセスガス蒸発器、10:第2燃料ガス加熱器、11:第3シフト反応器、12:第3燃料ガス加熱器、13:第3プロセスガス蒸発器、14:プロセスガス冷却器、15:第1ノックアウトドラム、16:プロセスガス管路、20:排熱回収ボイラ、21:ガスタービン、22:発電機、23:蒸気タービン、24:復水器、25:給水管路、26:復水管路、27:給水ポンプ、28:給水管路、29:給水管路、30:中圧ドラム、31:高圧ドラム、32:シフト反応用蒸気管路、33:中圧ドラム過熱蒸気管路、34:蒸気管路、35:蒸気管路、36:蒸気管路、37:二酸化炭素吸収搭、38:二酸化炭素フラッシュタンク、39:二酸化炭素吸収液加熱器、40:第2ノックアウトドラム、41:燃料ガス昇圧圧縮機、42:ドレン管路、43:燃料ガス管路、44:燃焼器入口管路、45:飽和蒸気管路、46:過熱蒸気管路、47:補給水管路、48:循環ポンプ、49:リーン液管路、50:二酸化炭素管路、71:燃焼器、72:圧縮機、76:高圧ドラム過熱蒸気管路、77:吸収液管路、100:発電プラント、200:二酸化炭素分離回収装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一酸化炭素と水素を含んだ燃料ガスに水蒸気を混合してシフト反応させて燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換するシフト反応器と、前記シフト反応器を流下した燃料ガス中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる二酸化炭素吸収搭と、前記二酸化炭素吸収搭で吸収した二酸化炭素を解離させて吸収液を再生する吸収液再生装置と、前記二酸化炭素吸収搭で二酸化炭素を除去した燃料ガスを燃料として用いるガスタービンとを備えたガス化発電システムにおいて、
前記シフト反応器で生じたシフト反応熱によって昇温した燃料ガスと熱交換して蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した蒸気を熱源として前記二酸化炭素吸収塔から前記吸収液再生装置に供給される吸収液を加熱する吸収液加熱器を設けたことを特徴とするガス化発電システム。
【請求項2】
一酸化炭素と水素を含んだ燃料ガスに水蒸気を混合してシフト反応させて燃料ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換するシフト反応器と、前記シフト反応器を流下した燃料ガス中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる二酸化炭素吸収搭と、前記二酸化炭素吸収搭で吸収した二酸化炭素を解離させて吸収液を再生する吸収液再生装置と、前記二酸化炭素吸収搭で二酸化炭素を除去した燃料ガスを燃料として用いるガスタービンと、前記ガスタービンから排出された排ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラで発生した蒸気によって駆動される蒸気タービンとを備えたガス化発電システムにおいて、
前記シフト反応器で生じたシフト反応熱によって昇温した燃料ガスと熱交換して蒸気を発生させる蒸発器を設け、前記蒸発器で発生した蒸気を前記前記排熱回収ボイラの蒸気ドラムに供給することを特徴とするガス化発電システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたガス化発電システムにおいて、
前記二酸化炭素吸収搭を経由して前記ガスタービンの燃焼器に供給される燃料ガスを前記シフト反応器で昇温した燃料ガスにより加熱する燃料ガス加熱器と、前記シフト反応器に供給される燃料ガスの一部を分岐して、前記燃料ガス加熱器から前記ガスタービンの燃焼器に供給される燃料ガスに合流させるバイパス経路を設けたことを特徴とするガス化発電システム。
【請求項4】
請求項1に記載されたガス化発電システムにおいて、
前記シフト反応器と前記蒸発器を複数個設置し、前記複数の蒸発器で発生した蒸気を前記吸収液加熱器の加熱源として供給することを特徴とするガス化発電システム。
【請求項5】
請求項2に記載されたガス化発電システムにおいて、
前記蒸発器で発生した蒸気によって前記二酸化炭素吸収塔から前記吸収液再生装置に供給される吸収液を加熱する吸収液加熱器を備えたことを特徴とするガス化発電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−224725(P2012−224725A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92606(P2011−92606)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000217686)電源開発株式会社 (207)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)