説明

ガラス原料供給装置及びガラス原料供給方法

【課題】ガラス原料の供給効率を改善するガラス原料供給装置及びガラス原料供給方法を提供する。
【解決手段】供給装置10は、原料投入容器5に収容されたガラス原料Gを溶解槽20に投入する。供給装置10は、原料投入容器5に収容されるガラス原料Gを平坦にする平坦化手段を備える。供給装置10は、溶解槽20に対して原料投入容器5を進退させる移動装置Aと、原料投入容器5に結合するアーム4を回動させる回転装置Bと、原料投入容器5を往復動させる往復装置Cと、を備える。回転装置Bによる回動振動手段と、往復装置Cによる往復振動手段とが協働して、原料投入容器5に振動を与え、原料投入容器5に収容されるガラス原料Gを平坦化できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス原料供給装置及びガラス原料供給方法に関する。特に、原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置及びガラス原料供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ガラスを製造する場合には、粉末状又は粒状のガラス原料又はカレットを高温の溶解槽に投入して、溶融されたガラスを製造する。例えば、溶融されたガラスは冷却され、熱処理を経て結晶化ガラスが製造される。又、溶融されたガラスは冷却された後に粉砕され、いわゆるカレットが製造される。次に、このカレットが再び溶融され、溶融したガラスが排出されて各種光学ガラス、光学素子用プリフォーム、光学素子又は光ファイバなどの母材となるプリフォームが成形される。
【0003】
例えば、ガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置を備えるガラス製造装置において、溶解槽内へ粉体のガラス原料を分離させることなく、かつ、均等に投入し、溶融ガラス生地の品質の均一化を図ると共に、装置の簡素化と保守管理を容易にするガラス原料供給装置が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1によるガラス原料供給装置は、ベッドとスライダー及びバケット支承アームを備えている。ベッドは、ベース上を前後方向に移動自在に設けられている。スライダーは、ベッド上を左右方向に移動自在に設けられている。バケット支承アームは、スライダー上で軸周方向に回転自在に設けられ、かつ、先端にバケットを有している。そして、バケットが溶解槽の原料投入口より出入自在に設置されている。
【0005】
別のガラス原料供給装置としては、溶解槽内の溶融ガラス表面全体にガラス原料を均一に投入することができるようにしたガラス原料供給装置が発明されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
特許文献2によるガラス原料供給装置は、溶解槽と、進退自在なロッドと、ロッド駆動装置と、ロッド回動装置と、を備えている。溶解槽は、バケット挿入口、及びこのバケット挿入口を開閉する扉を有している。ロッドは、原料ホッパーから所定量のガラス原料が注入されるバケットを先端に有している。ロッド駆動装置は、バケットを原料受取位置と、少なくとも溶解槽内の二つの位置とに、停止可能に進退移動させる。ロッド回動装置は、ロッドをその軸線まわりで左右方向へ選択的に回動させる。
【特許文献1】特開平6−80426号公報
【特許文献2】特開昭62−148328号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によるガラス原料供給装置は、ガラス原料が収容される位置におけるバケットの上方には、ロータリーバルブを備えたホッパーが配設されている。そして、ロータリーバルブが開かれ、ホッパー内のガラス原料がバケットに排出され、ロータリーバルブが閉じられる。そして、バケットが反転することにより、溶解槽内にガラス原料が投入される。
【0008】
特許文献2によるガラス原料供給装置は、溶解槽の前方であって原料受取位置におけるバケットの上方に電磁フィーダーを備え、ガラス原料を貯蔵する原料ホッパーを配設している。原料ホッパー内のガラス原料を電磁フィーダーに所定量落下供給し、電磁フィーダーに振動を与えることで、バケットに所定量のガラス原料が収容される。そして、バケットが反転することにより、溶解槽内にガラス原料が投入される。
【0009】
特許文献1及び2によるガラス原料供給装置は、バケットが溶解槽に移動する前段で、バケットにガラス原料が収容される。ここで、ガラス原料は、バケット内に略円錐状に堆積されるので、バケットの許容容積に比べて、ガラス原料が少なめに収容されるという問題がある。バケットへの一回当たりのガラス原料の収容量を増やすことによって、バケットの溶解槽への往復回数を減らすことができ、ガラス原料の供給効率が改善される。又、バケットの溶解槽への往復回数も減らすことよって、溶解槽に設けられる開閉扉(シャッター)の開閉回数も減らすことができ、溶解槽内の温度を維持すること、及び溶解槽内の温度差を少なく維持することに寄与できる。
【0010】
又、特許文献1及び2によるガラス原料供給装置は、バケットを反転することにより、ガラス原料を溶解槽内に投入しているが、バケット内にガラス原料が残存する可能性がある。バケット内にガラス原料が残存しないように工夫することにより、ガラス原料の供給効率が改善される。そして、以上のことが、本発明の課題といってよい。
【0011】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ガラス原料の供給効率を改善するガラス原料供給装置及びガラス原料供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、バケットに振動及び/又は震動を与えることにより、バケットへの一回当たりのガラス原料の収容量を増やすことを見出し、これに基づいて、以下のような新たなガラス原料供給装置及びガラス原料供給方法を発明するに至った。
【0013】
(1) 原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置であって、前記原料投入容器に収容される前記ガラス原料を平坦にする平坦化手段を備えるガラス原料供給装置。
【0014】
(1)の発明によるガラス原料供給装置は、原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置であって、原料投入容器に収容される前記ガラス原料を平坦にする平坦化手段を備えている。
【0015】
ここで、ガラスの技術分野では、原料投入容器はバケットとも呼称されている。原料投入容器の外形は、立方体状、直方体状、円筒状、角柱体状、半円球状、角錐体状、円錐体状のいずれの形状でもよく、これらの形状を組み合わせたものでもよい。原料投入容器は、ガラス原料を収容する凹部を有していればよい。原料投入容器に収容されたガラス原料が溶解槽に機械的移動手段で移動され、原料投入容器を反転することにより、ガラス原料が溶解槽に投入される。原料投入容器の凹部の底面に開閉扉を設け、この扉を開くことにより、ガラス原料を溶解槽に投入するようにしてもよい。
【0016】
原料投入容器に収容されるガラス原料は、粉体又は粒体であってよく、固化されたガラスを粉砕したカレットであってもよい。ホッパー、ベルトコンベヤ、バケットコンベアなどから、ガラス原料が原料投入容器に収容される。ここで、ガラス原料は、原料投入容器内に略円錐状に堆積される。
【0017】
例えば、本発明によるガラス原料供給装置は、溶解槽に対して原料投入容器を進退させる移動装置と、原料投入容器に結合するアームを回動させる回転装置と、原料投入容器を往復動させる往復装置と、を備えている。そして、後述するように回転装置による回動振動手段と、往復装置による往復振動手段とが協働して、原料投入容器に振動を与えることにより、原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦化できる。ここで、平坦化手段は、後述するような機械的構成による振動手段や震動手段を含んでよく、振動や震動の動作及び手順を制御する制御手段を含んでいる。
【0018】
(1)の発明によるガラス原料供給装置は、平坦化手段で原料投入容器に注入されるガラス原料を平坦化することにより、原料投入容器への一回当たりのガラス原料の収容量を増やすことによって、原料投入容器の溶解槽への往復回数を減らすことができ、ガラス原料の供給効率が改善される。
【0019】
(2) 前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を振動させる振動手段」及び/又は「前記原料投入容器を震動させる震動手段」を備える(1)記載のガラス原料供給装置。
【0020】
(2)の発明によるガラス原料供給装置は、前記平坦化手段が振動手段及び/又は震動手段を備えている。振動手段は原料投入容器を振動させる。震動手段は原料投入容器を震動させる。
【0021】
本明細書では、「振動」とは揺れ動くような動きを意味しており、「震動」とは震えるような微細な反復的な動きを意味しており、「振動」に対して「震動」は、よりサイクルタイムが短いことを意味している。実体として、「振動」とは、例えば、原料投入容器に結合するアームを軸回りの反復回動させる動きを示し、「震動」とは、例えば振動モータ(バイブレータ)による微振動がアームを介して原料投入容器に伝達されることを示す。
【0022】
ここで、振動手段は、後述するように、原料投入容器を回動させる回転装置による回動振動手段や、原料投入容器を往復動させる往復装置による往復振動手段を考えることができる。振動手段は、原料投入容器を上下方向に振動させる手段や、原料投入容器を旋回させることにより振動させる手段も含まれる。
【0023】
(2)の発明によるガラス原料供給装置は、原料投入容器が、振動手段で振動されてもよく、震動手段で震動されてもよく、振動手段と震動手段が協働してもよく、原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦化できる。
【0024】
(3) 前記原料投入容器に収容されたガラス原料を前記溶解槽に投入するときに、当該原料投入容器を振動、及び/又は震動させる(1)又は(2)記載のガラス原料供給装置。
【0025】
(3)の発明によるガラス原料供給装置は、原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するときに、原料投入容器を振動、及び/又は震動させる。
【0026】
(3)の発明によるガラス原料供給装置は、例えば、溶解槽に対して原料投入容器を進退させる移動装置と、原料投入容器に結合するアームを回動させる回転装置と、原料投入容器を往復動させる往復装置と、を備えている。溶解槽にガラス原料を収容後に、移動装置を駆動して、溶解槽に対して原料投入容器を進出させる。そして、溶解槽内でアームを回動させることにより、原料投入容器を反転させ、ガラス原料を溶解槽に投入する。
【0027】
ここで、原料投入容器を複数回、反転させることにより、すなわち原料投入容器を振動させることにより、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。又、原料投入容器を反転させた状態で、往復装置を駆動させて、すなわち原料投入容器を振動させて、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。
【0028】
ここで、残存するガラス原料を少なくする効果を高める為には、前記往復装置は複数回駆動すること、すなわち原料投入容器を複数回往復させることが好ましい。又、原料投入容器を反転させた状態で、バイブレータを駆動させて、すなわち原料投入容器を震動させて、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。ここで、残存するガラス原料を少なくする効果を高める為には、前記バイブレータは断続的に複数回駆動すること、すなわち原料投入容器を断続的に震動することが好ましい。
【0029】
更に、(3)の発明によるガラス原料供給装置は、原料投入容器を震動させる震動装置を備えてもよい。原料投入容器を反転させた状態で、震動装置による微振動がアームを介して原料投入容器に伝達され、すなわち原料投入容器を震動させて、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。なお、前述の振動動作と震動動作が協働してもよい。
【0030】
(3)の発明によるガラス原料供給装置は、原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するときに、原料投入容器を振動、及び/又は震動させているので、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。
【0031】
(4) 前記溶解槽内の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる移動装置を備える(1)から(3)のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【0032】
例えば、(4)の発明によるガラス原料供給装置は、架台に設けられ、溶解槽に向う一対の第1平行レールと、一対の第1平行レールに案内される第1移動台と、第1移動台に設けられ、溶解槽に向う一対の第2平行レールと、一対の第2平行レールに案内される第2移動台と、第2移動台に設けられ、溶解槽に向う一対の第3平行レールと、一対の第2平行レールに案内される第3移動台と、を備えている。
【0033】
更に、(4)の発明によるガラス原料供給装置は、基端側は第3移動台に回動可能に保持され、先端側は原料投入容器を結合するアームと、第2移動台に設置される第1モータと、を備えている。そして、第1モータの回転軸に連結するピニオンと、第1移動台に設けられるラックが連結している。第1モータを駆動して、第1移動台に対して第2移動台が移動することにより、溶解槽内の任意の投入位置に原料投入容器を進退可能に移動させることができる。
【0034】
ここで、架台、第2平行レール、第1及び第2移動台、第1モータ、ピニオン及びラックなどを移動装置の構成要素とすることができる。移動装置は、特許文献1及び2によるガラス原料供給装置に示されたように、XYテーブルを用いてもよく、原料投入容器をアームの先端に有するアーム型ロボットを用いてもよい。
【0035】
(5) 前記移動装置は、前記溶解槽内の複数の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる(4)記載のガラス原料供給装置。
【0036】
(5)の発明によるガラス原料供給装置は、溶解槽内の複数の任意の投入位置に原料投入容器を移動させるので、溶解槽内へガラス原料を均等に投入できる。
【0037】
(6) 前記溶解槽に対して前記原料投入容器を強制退避させる退避装置を備える(1)から(5)のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【0038】
(6)の発明によるガラス原料供給装置は、例えば、架台に保持されるエアシリンダを備えている。そして、エアシリンダのピストンロッドは、第1移動台に連結している。制御手順と異なる動作が発生したときに、エアシリンダを駆動して、溶解槽に対して原料投入容器を強制退避させることができる。エアシリンダを退避装置としてよく、退避装置は、エアシリンダに限定されることなく、他のアクチュエータや機構を用いてもよい。
【0039】
(7) 前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を回動させる回転装置による回動振動手段」、「前記原料投入容器を往復動させる往復装置による往復振動手段」及び「前記原料投入容器を震動させる震動装置による震動手段」の内の少なくともいずれか一つが適用される(1)から(6)のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【0040】
原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦にする平坦化手段として、まず、原料投入容器を回動させる回転装置による回動振動手段が考えられる。本発明によるガラス原料供給装置は、基端側は第3移動台に回動可能に保持され、先端側は原料投入容器を結合するアームと、第3移動台に設置される第2モータと、を備えてよく、アームの基端側に固定される歯車と、第2モータの回転軸に設けられる歯車とが連結している。第2モータを複数回、正逆回転することにより、原料投入容器に回動による振動を与えることができる。回動振動手段は、回転装置を含み、回転装置の動作を制御する制御手段を含む。
【0041】
原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦にする平坦化手段として、次に、原料投入容器を往復動させる往復装置による往復振動手段が考えられる。本発明によるガラス原料供給装置は、第3移動台に設置される第3モータを備えてよく、第3モータの回転軸に設けられる揺り腕と、揺り腕の揺動端とすべり結合する直線溝が形成された反対カムとでカム装置を構成する。そして、直線溝がアームの伸長方向と直交するように、反対カムを第2移動台に固定することにより、揺り腕の往復回転運動を第3移動台の往復直線運動に変換できる。第3モータを複数回、正逆回転することにより、原料投入容器に往復動による振動を与えることができる。往復振動手段は、往復装置を含み、往復装置の動作を制御する制御手段を含む。
【0042】
原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦にする平坦化手段として、更に、原料投入容器を震動させる震動装置による震動手段が考えられる。例えば、振動モータを第3移動台に設置してよく、アームを介して振動モータによる微振動を原料投入容器に伝達することができる。震動装置は、振動モータが用いられてもよく、他のアクチュエータや震動機構が用いてもよい。震動手段は、震動装置を含み、震動装置の動作を制御する制御手段を含む。
【0043】
(7)の発明によるガラス原料供給装置は、回動振動手段、往復振動手段、震動手段の内の少なくともいずれか一つが適用されることにより、原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦にできる。
【0044】
(8) 前記平坦化手段は、前記回動振動手段、前記往復振動手段、及び前記震動手段のいずれか二つ又は三つが協働する(7)記載のガラス原料供給装置。
【0045】
(9) 前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り回動させる(3)記載のガラス原料供給装置。
【0046】
(9)の発明によるガラス原料供給装置は、溶解槽内で原料投入容器を複数回に亘り回動させるので、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。
【0047】
(10) 前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り往復させる(3)記載のガラス原料供給装置。
【0048】
(11) 前記震動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を断続的に震動させる(3)記載のガラス原料供給装置。
【0049】
(12) 前記原料投入容器を反転させることにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入され、当該原料投入容器は、異なる方向へ選択的に反転される(1)から(11)のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【0050】
(12)の発明によるガラス原料供給装置は、第2モータを正逆方向へ選択的に回転することにより、原料投入容器を反転させる。そして、溶解槽内へガラス原料を均等に投入できる。
【0051】
(13) 前記原料投入容器の凹部の底面に開閉扉を設け、この開閉扉を開くことにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入される(1)から(11)のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【0052】
(14) 前記原料投入容器は、内部が冷却されている(1)から(13)のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【0053】
アームを内管と外管の同軸二重管とし、原料投入容器を二重壁構造とし、内管から水を供給し、この水が二重壁内部を流通して外管に排出されるように、水を循環させる冷却構造とすることにより、溶解槽の熱による原料投入容器の変形や損傷を防止できる。又、溶解槽の熱によるガラス原料の原料投入容器への付着や焼き付きも防止できる。
【0054】
(15) (1)から(14)のいずれかに記載のガラス原料供給装置を備えるガラス製造装置。
【0055】
(16) (15)記載のガラス製造装置で製造されるガラス。
【0056】
(17) (15)記載のガラス製造装置で製造される結晶化ガラス。
【0057】
(18) 原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置を用いたガラス原料供給方法であって、平坦化手段を用いて、前記原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦にするガラス原料供給方法。
【0058】
(19) 前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を振動させる振動手段」及び/又は「前記原料投入容器を震動させる震動手段」を備える(18)記載のガラス原料供給方法。
【0059】
(20) 前記原料投入容器に収容されたガラス原料を前記溶解槽に投入するときに、当該原料投入容器を振動及び/又は震動させる(18)又は(19)記載のガラス原料供給方法。
【0060】
(21) 移動装置を用いて、前記溶解槽内の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる(18)から(20)のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【0061】
(22) 前記移動装置は、前記溶解槽内の複数の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる(21)記載のガラス原料供給方法。
【0062】
(23) 退避装置を用いて、前記溶解槽に対して前記原料投入容器を強制退避させる(18)から(22)のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【0063】
(24) 前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を回動させる回転装置による回動振動手段」、「前記原料投入容器を往復動させる往復装置による往復振動手段」及び「前記原料投入容器を震動させる震動装置による震動手段」の内の少なくともいずれか一つが適用される(18)から(23)のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【0064】
(25) 前記平坦化手段は、前記回動振動手段、前記往復振動手段、前記震動手段のいずれか二つ又は三つが協働する(24)記載のガラス原料供給方法。
【0065】
(26) 前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り回動させる(20)記載のガラス原料供給方法。
【0066】
(27) 前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り往復させる(20)記載のガラス原料供給方法。
【0067】
(28) 前記震動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を断続的に震動させる(20)記載のガラス原料供給方法。
【0068】
(29) 前記原料投入容器を反転させることにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入され、当該原料投入容器は、異なる方向へ選択的に反転される(18)から(28)のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【0069】
(30) 前記原料投入容器の凹部の底面に開閉扉を設け、この開閉扉を開くことにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入される(18)から(29)のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【0070】
(31) 前記原料投入容器の内部を冷却している(18)から(30)のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【0071】
(32) (18)から(31)のいずれかに記載のガラス原料供給方法を用いたガラス製造方法。
【0072】
(33) (18)から(31)のいずれかに記載のガラス原料供給方法を用いた結晶化ガラス製造方法。
【発明の効果】
【0073】
本発明によるガラス原料供給装置は、平坦化手段で原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦化することにより、原料投入容器への一回当たりのガラス原料の収容量を増やすことによって、原料投入容器の溶解槽への往復回数を減らすことができ、ガラス原料の供給効率が改善される。又、原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するときに、原料投入容器を振動させているので、原料投入容器に残存するガラス原料を少なくすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0074】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0075】
図1は、本発明によるガラス原料供給装置の一実施形態の構成を示す正面図である。図2は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の平面図である。図3は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の右側面図である。
【0076】
図4は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した平面図である。図5は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した縦断面図であり、図4のA−A矢視断面図である。図6は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した右側面図である。
【0077】
図7は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した縦断面図であり、図4のB−B矢視断面図である。図8は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した右側面図である。図9は、前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した縦断面図であり、図4のC−C矢視断面図である。
【0078】
最初に、本発明によるガラス原料供給装置の構成を説明する。図1又は図2において、ガラス原料供給装置(以下、供給装置と略称する)10は、略直方体に形成された原料投入容器5に収容されたガラス原料Gを溶解槽20に投入する。供給装置10は、原料投入容器5に収容されるガラス原料Gを平坦にする平坦化手段を備えている。供給装置10は、溶解槽20に対して原料投入容器5を進退させる移動装置Aと、原料投入容器5に結合するアーム4を回動させる回転装置Bと、原料投入容器5を往復動させる往復装置Cと、を備えている。又、供給装置10は、これら移動装置A、回転装置B、往復装置Cの動作を制御する制御手段となる制御部6を備えている。
【0079】
図1又は図2において、供給装置10は、架台fと、第1移動台f1と、第2移動台f2と、第3移動台f3と、を備えている。架台fには、溶解槽20に向う一対の第1平行レール1a・1bが設けられている。第1移動台f1は、一対の第1平行レール1a・1bに案内されて進退できる。
【0080】
図2又は図3において、第1移動台f1には、一対の第1平行レール1a・1bと平行な一対の第2平行レール2a・2bが設けられている。第2移動台f2は、一対の第2平行レール2a・2bに案内されて進退できる。第2移動台f2には、一対の第2平行レール2a・2bと平行な一対の第3平行レール3a・3bが設けられている。第3移動台f3は、一対の第3平行レール3a・3bに案内されて往復動できる。なお、第3移動台f3には、カバーc3が設けられている(図1〜図3、図6参照)。
【0081】
図1又は図2において、アーム4は、基端側が第3移動台f3に回動可能に保持され、先端側は原料投入容器5に結合している。第1モータm1は、第2移動台f2に設置されている(図3又は図6参照)。第1モータm1の回転軸は、差動歯車装置dfを介して、ピニオン1pに連結している(図6参照)。ピニオン1pは、第1移動台f1に設けられるラック1rと連結している(図1及び図6参照)。第1モータm1を駆動することにより、第1移動台f1に対して第3移動台f3と共に第2移動台f2が移動することにより、溶解槽20内の投入位置に原料投入容器5を進退可能に移動させることができる(図1参照)。ここで、架台f、第2平行レール2a・2b、第1及び第2移動台f1・f2、第1モータm1、ピニオン1p及びラック1rなどを移動装置Aの構成要素とすることができる。
【0082】
図6において、差動歯車装置dfには、ピニオン1pの回転軸上に、エンコーダなどからなる回転検出器11が設置されている。回転検出器11は、ピニオン1pの回転角度を検出している。この回転角度は、ピニオン1pの回転数も含み、第2移動台f2の移動量を検出している。第2移動台f2が所定の位置に移動すると、第1モータm1は駆動を停止する。又、第2移動台f2には、ドグd1が設置され、第1移動台f1には、ドグd1により働くリミットスイッチLs1が二つ設けられており、一方のリミットスイッチLs1は、第2移動台f2の原点位置を検出し、他方のリミットスイッチLs1は、第2移動台f2の最後退位置を検出している(図1参照)。
【0083】
図2において、架台fには、エアシリンダc1が設けられている。そして、エアシリンダc1のピストンロッドは、第1移動台f1に連結している。制御手順と異なると動作が発生したときに、エアシリンダc1を駆動して、溶解槽20に対して原料投入容器5を強制退避させることができる。エアシリンダc1を、溶解槽20に対して原料投入容器5を強制退避させる退避装置とすることができる。
【0084】
図4又は図5において、第3移動台f3には、離間した一対の軸受31・32が設置されている。一対の軸受31・32は、アーム4の基端側を回動可能に支持している。又、第3移動台f3には、第2モータm2が設置されている。図4又は図9において、第2モータm2の回転軸には、歯車g1が設けられている。歯車g1と噛み合う歯車g2がアーム4の基端側に固定されている。そして、第2モータm2が駆動することにより、原料投入容器5を回動することができる(図1参照)。
【0085】
図4又は図9において、第3移動台f3には、エンコーダなどからなる回転検出器33が設置されている。回転検出器33は、歯車g2と噛み合う歯車g3を有しており、アーム4の回動角度を検出することができる。
【0086】
図1又は図4において、第2モータm2を複数回、正逆回転することにより、原料投入容器5に回動による振動を与えることができる。ここで、回転装置Bは、第3移動台f3、第2モータm2、歯車g1・g2、アーム4などを構成要素とすることができる。平坦化手段の一つである回動振動手段は、回転装置Bを含み、回転装置Bの動作を制御する制御手段となる制御部6を含むことができる。
【0087】
図4又は図7において、第3移動台f3には、第3モータm3が設置されている。第3モータm3の回転軸には、揺り腕34が設けられている。一方、揺り腕34の揺動端にあるローラ341とすべり結合する直線溝351が形成された反対カム35が、第2移動台f2に設けられている(図9参照)。揺り腕34と反対カム35とは、カム装置を構成している。ここで、揺り腕34が動節であり、反対カム35が従動節である。そして、直線溝351がアーム4の伸長方向と直交するように、反対カム35が第2移動台f2に固定されており、揺り腕34の往復回転運動を第3移動台f3の往復直線運動に変換することができる。第3モータm3を複数回、正逆回転することにより、原料投入容器5に往復動による振動を与えることができる(図1及び図2参照)。
【0088】
図7において、揺り腕34の揺動端には、検出片342が設けられている。一方、第3移動台f3には、検出片342と対向する近接スイッチ36が設置されている。近接スイッチ36が検出片342を検出しているときは、原料投入容器5にガラス原料Gを収容する収容位置P(図1参照)であり、例えば、第3モータm3を正回転して原料投入容器5を矢印X1(図2参照)の方向に移動する。一方、第3モータm3を逆回転して、原料投入容器5が収容位置Pに戻ったことを近接スイッチ36が確認した後、原料投入容器5を矢印X2(図2参照)の方向に移動する。
【0089】
図1、図4又は図7において、第3モータm3を複数回、正逆回転することにより、原料投入容器5に往復動による振動を与えることができる。例えば、第3モータm3には、ブレーキモータが好適に用いられる。ここで、往復装置Cは、第2及び第3移動台f2・f3、第3モータm3、揺り腕34、反対カム35、アーム4などを構成要素とすることができる。平坦化手段の一つである往復振動手段は、往復装置Cを含み、往復装置Cの動作を制御する制御手段となる制御部6を含むことができる。
【0090】
図1において、溶解槽20は、原料投入容器5が通過する開口21を設けている。又、溶解槽20は、開口21を開閉する扉22を備えている。原料投入容器5を溶解槽20内に進出させるときは、扉22が開き、原料投入容器5を溶解槽20から後退させると、扉22が閉じる。扉22には、図示されないアクチェータが設けられており、制御部6からの開閉信号で扉22を開閉している。
【0091】
図5において、アーム4は内管41と外管42の同軸二重管となっている。又、原料投入容器5は、二重壁構造となっている(図1及び図2参照)。そして、原料投入容器5は、内管41から水を供給し、この水が原料投入容器5の二重壁内部を流通して外管42に排出されるように、水を循環させる冷却構造となっている。原料投入容器5を冷却構造とすることにより、溶解槽20の熱による原料投入容器5の変形や損傷を防止できる。又、溶解槽20の熱によるガラス原料Gの原料投入容器5への付着や焼き付きも防止できる。
【0092】
次に、本発明によるガラス原料供給装置の構成を説明する。図1は、原料投入容器5にガラス原料Gを収容する収容位置Pに、原料投入容器5が停止している状態図であり、図示されないホッパーからガラス原料Gが原料投入容器5に収容される。所定量のガラス原料Gが原料投入容器5に収容された時点では、ガラス原料Gは、原料投入容器5内に略円錐状に堆積されている(図1参照)。
【0093】
次に、第2モータm2及び第3モータm3を駆動して(図4参照)、アーム4を複数回、回動させることにより、原料投入容器5を回動振動させると共に、アーム4を複数回、往復動させることにより、原料投入容器5を往復振動させる(図1及び図2参照)。そして、原料投入容器5を回動させる回転装置Bによる回動振動手段と、原料投入容器5を往復動させる往復装置Cによる往復振動手段とが協働することにより、原料投入容器5内のガラス原料Gを平坦にできる(図1及び図2参照)。
【0094】
本発明によるガラス原料供給装置は、平坦化手段で原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦化することにより、原料投入容器への一回当たりのガラス原料の収容量を増やすことによって、原料投入容器の溶解槽への往復回数を減らすことができ、ガラス原料の供給効率が改善される。
【0095】
次に、第1モータm1を駆動して、溶解槽20に向けて原料投入容器5を進出させる(図1及び図6参照)。原料投入容器5を進出させるのに先立ち、扉22は開かれている(図1参照)。例えば、原料投入容器5が開口21に近い第1の投入位置P1に到達すると、第1モータm1は駆動を停止する(図1及び図6参照)。
【0096】
次に、第2モータm2を駆動して、原料投入容器5を例えば、時計回りに反転させて、溶解槽20にガラス原料Gを投入する(図1及び図4参照)。本発明では、溶解槽20内で、原料投入容器5を複数回に亘り回動させるように制御されるので、原料投入容器5に残存するガラス原料Gを少なくすることが可能になる。次に、第1モータm1を駆動して、溶解槽20から原料投入容器5を退出させ、原料投入容器5は収容位置Pに復帰し、次のガラス原料Gが収容される(図1参照)。なお、原料投入容器5が収容位置Pに復帰すると、扉22は閉じられる(図1参照)。
【0097】
発明による供給装置10は、開口21から遠い第2の投入位置P2で、ガラス原料Gを投入することも可能であり、移動装置Aは、溶解槽20内の複数の投入位置に原料投入容器5を移動させることができる(図1参照)。本発明によるガラス原料供給装置は、溶解槽内の複数の投入位置に原料投入容器を移動させるので、溶解槽内へガラス原料を均等に投入でき、ガラス原料が溶け残りにくくなり、効率的に溶解できる。
【0098】
更に、原料投入容器5を反転させることにより、ガラス原料Gが溶解槽20に投入され、原料投入容器5は、互いに異なる方向へ選択的に反転される(図1参照)。すなわち、原料投入容器5は、時計方向又は反時計方向へ選択的に反転される。本発明によるガラス原料供給装置は、第2モータを正逆方向へ選択的に回転することにより、原料投入容器を反転させる。そして、溶解槽内へガラス原料を均等に投入できる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明によるガラス原料供給装置の一実施形態の構成を示す正面図である。
【図2】前記実施形態によるガラス原料供給装置の平面図である。
【図3】前記実施形態によるガラス原料供給装置の右側面図である。
【図4】前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した平面図である。
【図5】前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した縦断面図であり、図4のA−A矢視断面図である。
【図6】前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した右側面図である。
【図7】前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した縦断面図であり、図4のB−B矢視断面図である。
【図8】前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した右側面図である。
【図9】前記実施形態によるガラス原料供給装置の要部を拡大した縦断面図であり、図4のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
【0100】
4 アーム
5 原料投入容器
6 制御部(制御手段)
10 供給装置(ガラス原料供給装置)
20 溶解槽
A 移動装置
B 回転装置(回動振動手段、平坦化手段)
C 往復装置(往復振動手段、平坦化手段)
G ガラス原料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置であって、
前記原料投入容器に収容される前記ガラス原料を平坦にする平坦化手段を備えるガラス原料供給装置。
【請求項2】
前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を振動させる振動手段」及び/又は「前記原料投入容器を震動させる震動手段」を備える請求項1記載のガラス原料供給装置。
【請求項3】
前記原料投入容器に収容されたガラス原料を前記溶解槽に投入するときに、当該原料投入容器を振動、及び/又は震動させる請求項1又は2記載のガラス原料供給装置。
【請求項4】
前記溶解槽内の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる移動装置を備える請求項1から3のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【請求項5】
前記移動装置は、前記溶解槽内の複数の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる請求項4記載のガラス原料供給装置。
【請求項6】
前記溶解槽に対して前記原料投入容器を強制退避させる退避装置を備える請求項1から5のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【請求項7】
前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を回動させる回転装置による回動振動手段」、「前記原料投入容器を往復動させる往復装置による往復振動手段」及び「前記原料投入容器を震動させる震動装置による震動手段」の内の少なくともいずれか一つが適用される請求項1から6のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【請求項8】
前記平坦化手段は、前記回動振動手段、前記往復振動手段、及び前記震動手段の内のいずれか二つ又は三つが協働する請求項7記載のガラス原料供給装置。
【請求項9】
前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り回動させる請求項3記載のガラス原料供給装置。
【請求項10】
前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り往復させる請求項3記載のガラス原料供給装置。
【請求項11】
前記震動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を断続的に震動させる請求項3記載のガラス原料供給装置。
【請求項12】
前記原料投入容器を反転させることにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入され、当該原料投入容器は、異なる方向へ選択的に反転される請求項1から11のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【請求項13】
前記原料投入容器の凹部の底面に開閉扉を設け、この開閉扉を開くことにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入される請求項1から11のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【請求項14】
前記原料投入容器は、内部が冷却されている請求項1から13のいずれかに記載のガラス原料供給装置。
【請求項15】
請求項1から14のいずれかに記載のガラス原料供給装置を備えるガラス製造装置。
【請求項16】
請求項15記載のガラス製造装置で製造されるガラス。
【請求項17】
請求項15記載のガラス製造装置で製造される結晶化ガラス。
【請求項18】
原料投入容器に収容されたガラス原料を溶解槽に投入するガラス原料供給装置を用いたガラス原料供給方法であって、
平坦化手段を用いて、前記原料投入容器に収容されるガラス原料を平坦にするガラス原料供給方法。
【請求項19】
前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を振動させる振動手段」及び/又は「前記原料投入容器を震動させる震動手段」を備える請求項18記載のガラス原料供給方法。
【請求項20】
前記原料投入容器に収容されたガラス原料を前記溶解槽に投入するときに、当該原料投入容器を振動及び/又は震動させる請求項18又は19記載のガラス原料供給方法。
【請求項21】
移動装置を用いて、前記溶解槽内の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる請求項18から20のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【請求項22】
前記移動装置は、前記溶解槽内の複数の任意の投入位置に前記原料投入容器を移動させる請求項21記載のガラス原料供給方法。
【請求項23】
退避装置を用いて、前記溶解槽に対して前記原料投入容器を強制退避させる請求項18から22のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【請求項24】
前記平坦化手段は、「前記原料投入容器を回動させる回転装置による回動振動手段」、「前記原料投入容器を往復動させる往復装置による往復振動手段」及び「前記原料投入容器を震動させる震動装置による震動手段」の内の少なくともいずれか一つが適用される請求項18から23のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【請求項25】
前記平坦化手段は、前記回動振動手段、前記往復振動手段、前記震動手段の内のいずれか二つ又は三つが協働する請求項24記載のガラス原料供給方法。
【請求項26】
前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り回動させる請求項20記載のガラス原料供給方法。
【請求項27】
前記振動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を複数回に亘り往復させる請求項20記載のガラス原料供給方法。
【請求項28】
前記震動手段は、前記溶解槽内で前記原料投入容器を断続的に震動させる請求項20記載のガラス原料供給方法。
【請求項29】
前記原料投入容器を反転させることにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入され、当該原料投入容器は、異なる方向へ選択的に反転される請求項18から28のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【請求項30】
前記原料投入容器の凹部の底面に開閉扉を設け、この開閉扉を開くことにより当該ガラス原料が前記溶解槽に投入される請求項18から29のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【請求項31】
前記原料投入容器の内部を冷却している請求項18から30のいずれかに記載のガラス原料供給方法。
【請求項32】
請求項18から31のいずれかに記載のガラス原料供給方法を用いたガラス製造方法。
【請求項33】
請求項18から31のいずれかに記載のガラス原料供給方法を用いた結晶化ガラス製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−320788(P2007−320788A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−150535(P2006−150535)
【出願日】平成18年5月30日(2006.5.30)
【出願人】(000128784)株式会社オハラ (539)
【Fターム(参考)】