説明

キャスター構造

【課題】搭載時にキャスターの反転を実現可能としたキャスター構造を提供する。
【解決手段】キャスター3と、このキャスター3が取付けられたブラケット2と、このブラケット2にキャスター3の軸線と略直交する方向に突設された回転軸部14と、この回転軸部14が挿通可能とされた軸受け筒部が貫設されたベースフレームと、回転軸部14と軸受け筒部との抜け防止手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャスター構造に関する。詳しくは道路工事用のキャスター付き道路表示装置等のキャスター構造に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、道路工事には信号機や道路情報等を表示する表示装置が仮設置される。このような表示装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
具体的には、図9に示すように、その底面にキャスター101が取付けられた台座102上に立設された支柱103に信号部104が取付けられた構成とされている。
【0003】
このようなキャスター付き表示装置の工事現場までの運搬の際には、通常、荷締めのためにロープ掛けを施すが、キャスターの支点のみでは、輸送途中に振動や揺れなどにより荷締めの緩みが発生し、荷崩れの原因となる。また、キャスターだけでは、強く荷締めすることで、トラック等の荷台の木板を損傷するなどの弊害を生じる恐れがある。
【0004】
従って、この緩みの発生を防ぐために台座の下部に枕木を噛ませるなどしてキャスターを浮かせて荷締めをしている。あるいは、キャスター自体を工具で取り外して荷締めを行い、荷降ろした後にキャスターを再び取付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−20887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したように、緩みの発生を防ぐために座の下部に枕木を噛ませるなどしてキャスターを浮かせて荷締めを行う場合には、非常に煩雑な作業となる。また、台座が高い位置で固定されることでロープ掛けでの固定では不安定となる。
【0007】
また、運搬の際に、その都度キャスターを工具で取り外した場合には、非常に煩雑な作業となり、キャスターの着脱を繰り返すことでキャスター、あるいは台座に傷みが生じやすくなる。
【0008】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、トラック等への荷台への搭載を支障なく行えることを実現可能としたキャスター構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明に係るキャスター構造は、キャスターと、該キャスターが取付けられたブラケットと、該ブラケットに前記キャスターの軸線と略直交する方向に突設された回転軸部と、該回転軸部が挿通可能とされた軸受け筒部が貫設されたベースフレームと、前記回転軸部と前記軸受け筒部との抜け防止手段とを備える。
【0010】
ここで、ブラケットにキャスターの軸線と略直交する方向に突設された回転軸部と、この回転軸部が挿通可能とされた軸受け筒部が貫設されたベースフレームによって、軸受け筒部から回転軸部を抜くことでベースフレームとブラケットとの係合を容易に解除することが可能となる。
【0011】
また、回転軸部と軸受け筒部との抜け防止手段を構成することによって、回転軸部が軸受け筒部に挿通された状態でベースフレームにブラケットを固定することが可能となる。
【0012】
また、ブラケットが、回転軸部が軸受け筒部内に係留した状態で回転可能に構成された場合には、ブラケットを反回転させることでトラック等への荷台への搭載を支障なく行うことができる。
【0013】
また、ベースフレームの壁面より突設した軸受け筒部の外周面に穿孔されたロックピン挿入穴と、ロックピン挿入穴に挿通可能とされたロックピンと、このロックピンと係合可能とされると共に、回転軸部に移動可能に螺着されたロックピン係留部を備えて構成された場合には、ロックピンをロックピン挿入穴に挿し込む、あるいは引き抜くという簡単な作業でブラケットの係着、及び解除を行うことができる。
【0014】
更に、ベースフレームに、軸受け筒部と略平行状に切欠き形成されると共に、キャスター軸部が収納可能なキャスター軸部挿入用切欠部を備えて構成された場合には、ブラケットを反転させてキャスター軸部をキャスター軸部挿入用切欠部内に収納することができ、ベースフレームにブラケットを嵌め合せることができる。
【0015】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るキャスター構造は、キャスターと、該キャスターが取付けられたブラケットと、該ブラケットに前記キャスターの軸線と略直交する方向に開口された軸受け穴部と、該軸受け穴部に挿通可能とされた支持軸部が突設されたベースフレームと、前記支持軸部と前記軸受け穴部との抜け防止手段とを備える。
【0016】
ここで、ブラケットにキャスターの軸線と略直交する方向に開口された軸受け穴部と、この軸受け穴部に挿通可能とされた支持軸部が突設されたベースフレームによって、支持軸部から軸受け穴部を外すことでベースフレームとブラケットとの係合を容易に解除することが可能となる。
【0017】
また、支持軸部と軸受け筒部との抜け防止手段を構成することによって、支持軸部に軸受け穴部を外挿した状態でブラケットをベースフレームに固定することが可能となる。
【0018】
また、ブラケットが、支持軸部に軸受け穴部が係留した状態で回転可能に構成された場合には、ブラケットを反回転させることでトラック等への荷台への搭載を支障なく行うことができる。
【0019】
また、ベースフレームに、支持軸部と略平行状に切欠き形成されると共に、キャスター軸部が収納可能なキャスター軸部挿入用切欠部を構成した場合には、ブラケットを反転させてキャスター軸部をキャスター軸部挿入用切欠部内に収納することができ、ベースフレームにブラケットを嵌め合せることができる。
【0020】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るキャスター構造は、キャスターと、該キャスターが取付けられたブラケットと、該ブラケットが着脱自在に取付けられたベースフレームとを備える。
【0021】
ここで、キャスターと、このキャスターが取付けられたブラケットと、ブラケットが着脱自在に取付けられたベースフレームによって、ベースフレームからキャスターを取り外し、あるいは取付けることが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のキャスター構造によれば、トラック等の荷台への搭載を支障なく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用したキャスター構造の一例を説明するための立体模式図である。
【図2】本発明を適用したキャスター構造のキャスターを取付けた状態のブラケットの一例を説明するための立体模式図である。
【図3】本発明を適用したキャスター構造のベースフレームの一例を説明するための立体模式図である。
【図4】本発明を適用したキャスター構造の抜け防止手段に一例を説明するための立体模式図である。
【図5】本発明を適用したキャスター構造におけるキャスターの取り外し状態を説明するための立体模式図である。
【図6】本発明を適用したキャスター構造におけるキャスターの反転状態を説明するための立体模式図である。
【図7】本発明を適用したキャスター構造の他の例を説明するための模式図である。
【図8】本発明を適用したキャスター構造の他の例の動作状態を説明するための模式図である。
【図9】従来の表示装置のキャスター構造の一例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0025】
<第1の実施の形態>
図1は本発明を適用したキャスター構造の一例を説明するための立体模式図、図2は本発明を適用したキャスター構造のキャスターを取付けた状態のブラケットの一例を説明するための立体模式図、図3は本発明を適用したキャスター構造のベースフレームの一例を説明するための立体模式図である。
【0026】
ここで示すキャスター構造は、道路工事等で使用される信号機や道路表示装置(図示せず。)が設置されるベースフレーム1と、このベースフレーム1に着脱可能とされるブラケット2と、このブラケット2に取付られるキャスター3とから構成されている。
【0027】
ここで、ベースフレーム1は、その断面が四角形状の筒体より形成されている。このベースフレーム1の側壁面4と側壁面4Aとの空間内に軸受け筒部5が渡設されている。更に、軸受け筒部5は、その一端が側壁面4Aより突設され、その開口周壁面に複数のロックピン挿入穴6が開口されている。
【0028】
また、ベースフレーム1の側壁面4Aにはロックピン取付け片部7が突設され、このロックピン取付け片部7に取付け穴部8が開口されている。この取付け穴部8に鎖状のロックピン連結部材9の一端が連結されると共に、このロックピン連結部材9の他端にはロックピン10が取付けられている。
【0029】
また、ベースフレーム1の軸受け筒部5と平行状にキャスター軸部挿入用切欠部11が側壁面4からフレーム上面12に沿って切欠き形成されている。
【0030】
一方、ブラケット2は、断面がコ字形状に折り曲げられて上面20、側面21及び底面22とされ、これら上面20、側面21及び底面22との間にベースフレーム嵌合空間部13が形成されている。そして、ベースフレーム嵌合空間部13内にベースフレーム1が着脱自在に嵌め入れられる構成とされている。
【0031】
また、ブラケット2の側面21には、ベースフレーム嵌合空間部13内にベースフレーム1を嵌め入れた場合に、ベースフレーム1の軸受け筒部5と略同位置、かつ同一方向とされた回転軸部14が突設されている。この回転軸部14は軸受け筒部5と略同じ長さを有し、その先端側にネジ部15が周設されている。
【0032】
ここで、図4に示すように、ブラケット2の回転軸部14のネジ部15には2個のナット部材16、16及びワッシャー17から構成されるロックピン係留部18が螺着されている。
【0033】
このように、2個のナット部材16、16でワッシャー17を挟んだ状態でロックピン挿入穴6に挿通されたロックピン10にワッシャー17を当接させることで、ブラケット2がスライドできない構成とされている。
【0034】
また、キャスター3は、取付け用ボルト、ナット等の締結部材19が設けられた台座23に左右方向に回転自在とされた車輪支持部24が取付けられている。更に車輪支持部24に車輪25が回転自在な状態で取付けられている。
【0035】
また、車輪支持部24には車輪25の回転を停止させる停止ペダル26が取付けられている。
【0036】
ここで、ブラケット2の底面22に締結部材19が挿通可能な穴(図示せず。)が設けられ、この穴に締結部材19のボルトを挿通し、ナットによって台座23が締結固定されている。
【0037】
次に、図5(図5(A)は本発明を適用したキャスター構造におけるブラケットの取り付け状態を説明するための立体模式図を示し、図5(B)本発明を適用したキャスター構造におけるブラケットの取り外し状態を説明するための立体模式図を示す。)は本発明を適用したキャスター構造におけるキャスターの取り外し状態を説明するための立体模式図を示す。また、図6(図6(A)は本発明を適用したキャスター構造におけるブラケットの反転状態を説明するための立体模式図を示し、図6(B)はブラケットの取り付け状態を説明するための立体模式図を示す。)本発明を適用したキャスター構造におけるキャスターの反転状態を説明するための立体模式図である。
【0038】
先ず、信号機や道路表示装置を使用する際には、図5(A)に示すように、ベースフレーム1にブラケット2を介してキャスター3が取り付けられている。
【0039】
また、ブラケット2はロックピン10がロックピン挿入穴6に挿通されることで、ベースフレーム1からスライドして外れないように係着されている。
【0040】
このような状態から、ロックピン10をロックピン挿入穴6から抜き取り、ブラケット2の回転軸部14のネジ部15に螺着されたロックピン係留部18を取り外す。
【0041】
更に、図5(B)に示すように、ブラケット2を図中A矢印方向へスライドさせる。なお、この際、ブラケット2の回転軸部14の先端が軸受け筒部5内に残るようにする。
【0042】
続いて、図6(A)に示すように、ブラケット2の回転軸部14の先端が軸受け筒部5内に挿入された状態で、ブラケット2をベースフレーム1に対して図中B矢印方向へ反転させる。
【0043】
このように、ブラケット2を反転させることでキャスター3はベースフレーム1上に位置すると共に、キャスター3の取付け用ボルト、ナット等の締結部材19がベースフレーム1のキャスター軸部挿入用切欠部11の収納方向(図面上方)に位置することになる。
【0044】
次に、図6(B)に示すように、ブラケット2を図中C矢印方向へスライドさせることで、キャスター3の取付け用ボルト、ナット等の締結部材19がキャスター軸部挿入用切欠部11内に収納される。
【0045】
なお、ブラケット2の回転軸部14がベースフレーム1の軸受け筒部5を貫通した状態となり、回転軸部14のネジ部15にロックピン係留部18を螺着してロックピン10をロックピン挿入穴6内に挿し入れる。
【0046】
これにより、ロックピン10とロックピン係留部18と互いに干渉することとなり、ブラケット2をベースフレーム1に係着することができる。
【0047】
なお、本実施例では回転軸部と軸受け筒部との抜け防止手段として、ロックピンと2個のナット部材及びワッシャーから構成されるロックピン係留部について詳述するものであるが、必ずしもロックピンとロックピン係留部による抜け防止手段である必要性はない。
【0048】
例えば、回転軸部と軸受け筒部との係留を容易に解除できる機構であればいかなる抜け防止手段であっても構わない。
【0049】
また、本実施例ではキャスター軸を収納するためにキャスター軸部挿入用切欠部をベースフレームに形成するものであるが、必ずしもキャスター軸部挿入用切欠部を形成する必要性はない。
【0050】
例えば、キャスター軸がブラケットに貫通し、締結部材で取り付けられた構成とされない場合ではキャスター軸部挿入用切欠部を形成する必要性はない。
【0051】
本発明を適用したキャスター構造を有する信号機や道路表示装置は、トラック等への積載時にロックピンによるブラケットとベースフレームとの係着を解除することで、ベースフームからブラケットを容易に離脱することが可能となる。
【0052】
更に、ブラケットを反転させることでキャスターをベースフレームの上面に配置することができ、荷台への安定した積載が可能となる。
【0053】
<第2の実施の形態>
図7は本発明を適用したキャスター構造の他の例を説明するための模式図、図8は本発明を適用したキャスター構造の他の例における動作状態を説明するための模式図である。
【0054】
ここで示すキャスター構造は、ベースフレーム1Aと、このベースフレーム1Aに着脱可能とされるブラケット2Aと、このブラケット2Aに取り付けられるキャスター3Aとから構成されている。
【0055】
ここで、ベースフレーム1Aは、その断面が四角形状の筒体より形成されている。このベースフレーム1Aの側壁面4と側壁面4Aとの空間内から、側壁面4Aを貫通した状態で支持軸部30が横架されている。
【0056】
この支持軸部30は、側壁面4Aよりブラケット2Aの幅以上の長さを有する状態で突設されている。更に、その先端にブラケット抜け止め用ピン挿入穴31が貫通されると共に、このブラケット抜け止め用ピン挿入穴31に受け止めピン32が挿通された構成とされている。また、側壁面4A直近の支持軸部30に係止穴35が穿孔されている。
【0057】
また、ベースフレーム1Aの側壁面4からフレーム上面12に沿って支持軸部30と平行状に、図1において詳述したような、キャスター軸部挿入用切欠部(図示せず。)が切欠き形成されている。
【0058】
一方、ブラケット2Aは、断面がコ字形状に折り曲げられて上面20、側面21及び底面22とされ、これら上面20、側面21及び底面22との間にベースフレーム嵌合空間部13が形成されている。そして、図8に示すように、ベースフレーム嵌合空間部13内にベースフレーム1Aが着脱自在に嵌め入れられた構成とされている。
【0059】
また、ブラケット2Aの側面21には、ベースフレーム嵌合空間部13内にベースフレーム1Aを嵌め入れた場合に、支持軸部30が挿通可能な位置に軸受け穴部33がブラケット2Aの側面21の外側へ所定厚さ突設した状態で開口されている。
【0060】
更に、ブラケット2Aの側面21の外側へ所定厚さ突設した状態の軸受け穴部33の周縁部に、係止用ピン挿通穴34が支持軸部30の係止穴35方向へ貫通されている。
また、係止用ピン挿通穴34に係止ピン36が挿入されている。
【0061】
ここで、ブラケット2Aの軸受け穴部33にベースフレーム1Aの側壁面4Aより突設された支持軸部30が挿通されている。更にベースフレーム嵌合空間部13内にベースフレーム1Aが嵌め入れられている。
【0062】
そして、ブラケット2Aの係止用ピン挿通穴34及びベースフレーム1Aの係止穴35に向けて係止ピン36が挿通されている。これにより、ベースフレーム1Aへのブラケット2Aの係着が可能される。
【0063】
また、キャスター3Aは、図8に示すように、取付け用ボルト、ナット等の締結部材19が設けられた台座23に左右方向に回転自在とされた車輪支持部24に車輪25が回転自在な状態で取付けられている。
【0064】
また、車輪支持部24には車輪25の回転を停止させる停止ペダル26が取付けられている。
【0065】
ここで、ブラケット2Aの底面22に締結部材19が挿通可能な穴(図示せず。)が設けられ、この穴に締結部材19のボルトを挿通し、ナットによって台座23が締結固定されている。
【0066】
このようなキャスター構造によれば、図8に示すように、トラック等の荷台への積載時に係止用ピン挿通穴34内より係止ピン36を抜き取り、ベースフレーム1Aとブラケット2Aとの係着を解除する。
【0067】
次に、ブラケット2Aの軸受け穴部33に支持軸部30が挿通された状態でベースフレーム1Aより離脱させて、キャスター3Aが上方位置となるように反転させる。
【0068】
このようにしてブラケット2Aを反転させることで、キャスター3Aの取付け用ボルト、ナット等の締結部材19がベースフレーム1Aのキャスター軸部挿入用切欠部11の収納方向(図面上方)に位置することになる。
【0069】
ここで、ブラケット2Aをベースフレーム1Aに嵌め込むことで、キャスター3Aの取付け用ボルト、ナット等の締結部材19がキャスター軸部挿入用切欠部11内に収納される。
【0070】
更に、係止用ピン挿通穴34内より係止ピン36を挿し込み、支持軸部30の係止穴(図示せず。)内に貫通させることでブラケット2Aをベースフレーム1Aに係着させることができる。
【0071】
なお、本実施例では支持軸部と軸受け穴部との抜け防止手段として、係止ピンを係止用ピン挿通穴及び支持軸部の係止穴へ挿通させることについて詳述するものであるが、必ずしも係止ピンによる抜け防止手段である必要性はない。
【0072】
本発明を適用したキャスター構造を有する信号機や道路表示装置は、トラック等への積載時にロックピンによるブラケットとベースフレームとの係着を解除することで、ブラケットの軸受け穴部に支持軸部が挿通された状態でベースフームからブラケットを容易に離脱することが可能となる。
【0073】
更に、このような状態からブラケットを反転させることでキャスターをベースフレームの上方に配置することができ、荷台への安定した積載が可能となる。
【符号の説明】
【0074】
1、1A ベースフレーム
2、2A ブラケット
3、3A キャスター
4、4A 側壁面
5 軸受け筒部
6 ロックピン挿入穴
7 ロックピン取付け片部
8 取付け穴部
9 ロックピン連結部材
10 ロックピン
11 キャスター軸部挿入用切欠部
12 フレーム上面
13 ベースフレーム嵌合空間部
14 回転軸部
15 ネジ部
16 ナット部材
17 ワッシャー
18 ロックピン係留部
19 締結部材
20 上面
21 側面
22 底面
23 台座
24 車輪支持部
25 車輪
26 停止ペダル
30 支持軸部
31 ブラケット抜け止め用ピン挿入穴
32 受け止めピン
33 軸受け穴部
34 係止用ピン挿通穴
35 係止穴
36 係止ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャスターと、
該キャスターが取付けられたブラケットと、
該ブラケットに前記キャスターの軸線と略直交する方向に突設された回転軸部と、
該回転軸部が挿通可能とされた軸受け筒部が貫設されたベースフレームと、
前記回転軸部と前記軸受け筒部との抜け防止手段とを備える
キャスター構造。
【請求項2】
前記ブラケットが、前記回転軸部が前記軸受け筒部内に係留した状態で回転可能に構成された
請求項1に記載のキャスター構造。
【請求項3】
前記ベースフレームの壁面より突設した前記軸受け筒部の外周面に穿孔されたロックピン挿入穴と、
前記ロックピン挿入穴に挿通可能とされたロックピンと、
該ロックピンと係合可能とされると共に、前記回転軸部に移動可能に螺着されたロックピン係留部とを備える
請求項1または請求項2に記載のキャスター構造。
【請求項4】
前記ベースフレームに、前記軸受け筒部と略平行状に切欠き形成されると共に、前記キャスター軸部が収納可能なキャスター軸部挿入用切欠部を備える
請求項1、請求項2または請求項3に記載のキャスター構造。
【請求項5】
キャスターと、
該キャスターが取付けられたブラケットと、
該ブラケットに前記キャスターの軸線と略直交する方向に開口された軸受け穴部と、
該軸受け穴部に挿通可能とされた支持軸部が突設されたベースフレームと、
前記支持軸部と前記軸受け穴部との抜け防止手段とを備える
キャスター構造。
【請求項6】
前記ブラケットが、前記支持軸部に軸受け穴部が係留した状態で回転可能に構成された
請求項5に記載のキャスター構造。
【請求項7】
前記ベースフレームに、前記支持軸部と略平行状に切欠き形成されると共に、前記キャスター軸部が収納可能なキャスター軸部挿入用切欠部を備える
請求項5または請求項6に記載のキャスター構造。
【請求項8】
キャスターと、
該キャスターが取付けられたブラケットと、
該ブラケットが着脱自在に取付けられたベースフレームとを備える
キャスター構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−52714(P2013−52714A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190693(P2011−190693)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(508075373)太陽建機レンタル株式会社 (4)
【Fターム(参考)】