説明

キャンドルの着火システム

【課題】見る者に意外性を与え、汎用性をも備えたキャンドルの着火システムを提供する。
【解決手段】キャンドルスタンド1に複数の支持部3を設ける。そして、各支持部3に、電圧の印加に伴い発熱して着火する着火手段と、電源と各着火手段との接続をON・OFFして前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラとを設ける。さらに、支持部3を、複数の段に分けて設け、この支持部3の数を、上から下に向かうに連れて増加させ、しかも、最上段の支持部3を最後部の中心に設け、これを中心に、段が一つ低く形成された支持部3を、段が一つ高く形成された支持部3の前部の周囲を囲むように配置し、前記コントローラに、これらの段毎に対応する着火スイッチを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結婚披露宴、各種パーティ又はセレモニーなどに使用されるキャンドル装置のキャンドルに対して、所望の演出を加えて着火可能なキャンドルの着火システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から結婚披露宴において行われる催しとしてキャンドルサービスがある。このキャンドルサービスに使用されるキャンドル装置は、ハート形の輪郭をなし、斜めに傾けられた支持体に複数のキャンドルがこの支持体に沿って配置され、各キャンドルの芯同士が導火線で接続されたものが使用されている。
【0003】
この様なキャンドル装置では、例えば、支持体の最下部に配されたキャンドルに点火し、この火が導火線を伝わって、下側に配されたキャンドルから順に全体に火がともる仕組みとなっている。特許文献1にはこのようなキャンドルの着火システムの代表例が示されている。
【特許文献1】特開2002−130673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のキャンドルの着火システムは、既に多くの結婚披露宴で実施されており、新鮮さがなく飽きられているのが実状である。
【0005】
また、単にキャンドル同士を導火線で結んでいるだけなので、すべてのキャンドルに確実に火をともすには、最下部に配されたキャンドルに着火する必要がある。この点でも意外性がなくマンネリ化している。
【0006】
さらに、支持体の形状がハート形に限られ、結婚披露宴以外に使用の場が無く汎用性もない。
【0007】
そこで、本発明では、見るものに意外性を与えることができるだけでなく、結婚披露宴以外も使用することができ、汎用性をも備えたキャンドルの着火システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、このような課題を解決するために、ベース部と、このベース部に設置され、キャンドルを支持する複数の支持部とを有するキャンドルスタンドと、各支持部に配されて、電圧の印加に伴い発熱して、前記キャンドルを着火する着火手段と、電源と各着火手段との接続をON・OFFして前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラと、を具備し、前記支持部は、複数の段に分けて設けられ、この支持部の数が、上側の段から下側の段に向かうに連れ、増加されるように配置され、しかも、最上段をなす支持部が最後部の中心に設けられ、これを中心として、段が一つ低く形成された支持部が、段が一つ高く形成された支持部の前部の周囲を囲むように配置され、前記コントローラには、これらの段毎に対応する着火スイッチが設けられているキャンドルの着火システムを採用した。
【0009】
あるいは、ベース部と、このベース部に設置され、キャンドルを支持する複数の支持部とを有するキャンドルスタンドと、電圧の印加に伴い発熱して、前記キャンドルを着火する着火手段と、電源と各着火手段との接続をON・OFFして前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラと、を具備し、前記支持部は、複数の段に分けて設けられ、この支持部の数が、上側の段から下側の段に向かうに連れ、増加されるように配置され、しかも、最上段をなす支持部が最後部の中心に設けられ、これを中心として、段が一つ低く形成された支持部が、段が一つ高く形成された支持部の前部の周囲を囲むように配置され、前記着火手段は、前記支持部の各段における中央に位置する支持部に取り付けられて、この中央に位置する支持部のキャンドルを着火するよう設けられ、前記支持部の各段に配された前記キャンドルは、導火線で連絡され、前記コントローラには、これらの段毎に対応する着火スイッチが設けられているキャンドルの着火システムを採用する。
【0010】
かかるキャンドルの着火システムにおいて、前記支持部は、前記ベース部から上方に向けて延びる支持パイプと、これら支持パイプの上端に取り付けられて、キャンドルが乗せられる搭載部とからそれぞれ形成され、前記支持部の中で、少なくとも前記着火手段の設けられた支持部は、前記支持パイプにおける前記搭載部の直下、又は前記搭載部に、前記ベース部から内部を通された前記配線の出される取り出し窓が、このキャンドルスタンドの背面側に形成されてなり、前記支持パイプの内部を通された配線は、この取り出し窓から出されて前記着火手段と接続されている。
【0011】
または、前記キャンドルスタンドは、各段を構成し、隙間を空けて平行に配された二枚のボードから構成された支持台と、前記ベース部から上方に延びてこれら支持台を支持する複数の支柱とを備え、最上段を除く前記支持部は、この支持台から上方に向けて延びる支持パイプと、この支持パイプの上端に取り付けられた搭載部とから構成され、これらの支持部では、前記配線は、前記ベース部から支柱に沿わされ、かつ、前記支持台において、前記2枚のボード間の隙間を通され、かつ、前記支持パイプにおいて、その内部を通され、かつ、各支持パイプにおける前記搭載部の直下又は前記搭載部に形成された取り出し窓からパイプの外に出されて前記着火手段と接続され、最上段をなす支持部は、前記ベース部から直接上方に向けて延びる支持パイプと、この支持パイプの上端に取り付けられた搭載部から構成され、この支持パイプの前記搭載部の直下には前記ベース部から内部を通された前記配線の出される取り出し窓が、このキャンドルスタンドの背面側に形成され、前記配線は、この支持パイプの内部を通され、前記取り出し窓から出されて着火手段と接続されるように構成しても良い。
【0012】
そして、本発明では、前記キャンドルスタンドは、内部に空間が形成されるように、透明な板材を組み合わせてなる背面部を備え、この背面部に形成された空間内には液体が充填され、前記ベース部にエアを送り出すエアポンプが設けられ、前記背面部の下部にはこのエアポンプと接続され、前記空間内に充填された液体中にエアを複数の気泡として発生させる気泡発生部と、背面部の下側から上方に向けて光を照射せしめる光源とが設けられ、前記支持部は、この背面部の前面に取り付けられていることを特徴としている。
【0013】
さらに、上記のキャンドルの着火システムにおいて、前記支持部には、前記電源と接続されて発光する発光体がそれぞれ取り付けられ、これら発光体は、その発光体が配された各段の前記点火手段をON・OFFさせる着火スイッチと接続されるよう構成するとなおよい。
【0014】
さらに、本発明では、一定の図形の輪郭をなし、上下方向に延びるように配された支持体と、この支持体に沿って所定の間隔をあけて配された複数のキャンドル台と、これらキャンドル台に取り付けられたキャンドルの芯を直列に連結する導火線とを具備し、各キャンドル台には、電圧の印加に伴い発熱して、前記キャンドルを着火する着火手段がその上に配されるキャンドルの背面側に配されるようにそれぞれ設けられ、各着火手段は、電源と各着火手段との接続をON・OFFする着火スイッチが設けられて、前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラが接続されているキャンドルの着火システムをも砕氷している。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれは、遠隔操作によって所望のキャンドルに着火させることができ、様々な演出を行うことができる。そして、キャンドルを搭載する支持部が複数の段に分けて配置され、各段に配された支持部毎に一斉に着火することができるため、その演出もダイナミックなものとすることができる。
【0016】
加えて、内部に液体の充填された背面部を設け、その内部に気泡を発生させれば、背面部の下方から照射した光と、キャンドルの着火の方向性とにより、光の流れにコントラストを形成するなどして、鮮やかさと神秘性を演出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、本発明のキャンドル着火システムに使用されるキャンドルスタンド1の1実施形態を示す斜視図である。この図1に示すように、キャンドルスタンド1は、平面視が三角形状のベース部2と、このベース部2の上面から上方に向けて延びる複数の支持部3とを備えている。なお、この実施形態では、キャンドル10をワイングラス7のカップ8内に入れ、これを支持部3の上に載せる態様のものである。
【0019】
ベース部2は、内部に収納スペースの形成されたボックスである。このベース部2の内部には、後に説明する配線40や電源などが収納される。
【0020】
一方、支持部3は、ベース部2の上面から上方に向けて延びる支持パイプ4と、この支持パイプ4の上端に取り付けられ、キャンドル10がその上に搭載される搭載部5とからそれぞれ構成されている。各支持部3は、ベース部2の後部の中央に位置する支持部3を中心とし、この外側を相似形の三角形の斜辺をなす2辺で順次囲む様にして配置されている。
【0021】
そして、ベース部2の後部中央に位置する支持部3を最上段として構成し、その回りの各三角形の2辺上に配された支持部3の高さを順次低くして、複数の段が形成されるように形成されている。
【0022】
この実施形態にかかる支持部3は3本の支持パイプ4を備えており、前側に2本の支持パイプ4を配置し、後ろ側に1本の支持パイプ4を配置している。そして、これら支持パイプ4の上端に取り付けられた搭載部5は円盤状に形成されている。
【0023】
この搭載部5にはワイングラス7がそれぞれ乗せられているが、乗せられたワイングラス7が振動などにより落下することを防止するため、各搭載部5の上面には、ワイングラス7のフット9の外周縁を引っかけるグラスフック6がそれぞれ設けられている。このグラスフック6は、搭載部5の上面からアルファベットの「L」の字を逆さまにしたものを突出させて形成され、各搭載部5にそれぞれ2個ずつ設けられている。
【0024】
図2は、搭載部5にキャンドル10の搭載された支持部3の上部を示している。
【0025】
前述のように、搭載部5には、ワイングラス7が、そのフット9をグラスフック6に引っかけるようにして搭載される。キャンドル10は、このワイングラス7のカップ8内に配置される。このキャンドル10は、筒状の容器11内にろう12が充填され、その中心に芯13が設けられて構成されたものである。
【0026】
そして、ワイングラス7のカップ8には、キャンドル10を着火する着火手段としての点火ライター20が取り付けられている。この点火ライター20は、ケーシング21とケーシング21の内部に設けられた電熱線22とを備えている。点火部23は、この点火ライター20の軸方向の一方側に設けられ、この点火部23では電熱線22が露出されている。この電熱線22は、一定の電圧が印加されると発熱する。印加する電圧はおよそ6Vである。このような点火ライター20が、フック24により、ワイングラス7のカップ8の縁部に掛けられる。なお、点火ライター20は、このキャンドルスタンド1を正面から見た際に、目立たぬよう、キャンドルスタンド1の背面側に掛けられる。
【0027】
また、点火ライター20のケーシング21には、キャンドル10の芯13と点火ライター20とを連絡する導火線30を固定する固定板25が取り付けられている。固定板25は、板材にスリット26が形成されており、このスリット26に導火線30を挿入して導火線30を肯定している。この固定板25には、ホルダ26が設けられており、このホルダ26が点火ライター20のケーシング21の外周面を把持して取り付けられている。
【0028】
この点火ライター20とキャンドル10の芯13とは、導火線30で連絡されている。導火線30の一端は、芯13の根元にてろう12の内部に挿入される。そして、点火ライター20の点火部23上を通されて、他端が固定板25により固定されている。このため、点火ライター20に電圧が印加され、電熱線22が発熱すると、点火部23の上に配された部分が着火され、この火がキャンドル10の芯13に伝えられる。これによりキャンドル10が着火されるようになっている。
【0029】
この点火ライター20には配線40が繋がれているが、この配線40はワイングラス7及び搭載部5の背面側を沿わされて、後ろ側の支持パイプ4における搭載部5の直下の位置まで延ばされている。この後ろ側に配された支持パイプ4には、このキャンドルスタンド1の背面側に、支持パイプ4の内外を貫通する孔が形成されている。この孔は、配線40を通すための取り出し窓4aである。配線40は、この取り出し窓4aから支持パイプ4内に挿入され、ベースまで到達される。ベースまで到達された配線40は、床を沿わせるなどして、遠隔操作をするためのコントローラ50に接続される。
【0030】
この配線40は、図3に示すようにしてコントローラ50に接続される。各点火ライター20は、それらが設けられた段毎に並列に接続され、これら各段の配線40毎にコントローラ50に接続されている。コントローラ50には、各段に対応するスイッチ51〜54が設けられていて、各スイッチ51〜54に対応する段に設けられた点火ライター20に電圧を印加することができる。例えば、図3に示すコントローラ50の右端のスイッチ54を押すと、最も外側に配された最下段の支持部3に設けられた点火ライター20のみに電圧を引火する。
【0031】
このように、このキャンドル着火システムでは、所望の段を任意に選択し、これに対応する点火ライター20に電圧を印加させることができる。これにより、遠隔操作により着火させたいキャンドル10を段毎に選択して着火させることができる。
【0032】
なお、支持パイプ4は、1本の太いパイプで構成しても構わない。また、電源は、専用の電源を使用するものには限定されず、家庭用のコンセントを使用しても良い。この場合、変圧器などを使用して、点火ライター20を作動可能とする電圧に落とせばよい。
【0033】
次に図4〜図8を参照して第2の実施形態について説明する。
【0034】
この実施形態にかかるキャンドルスタンドは、ベース部61上において、水平に配された複数の支持台で段が構成されている。
【0035】
このベース部61も、その内部に収納スペースが形成され、その内部に配線や電源が収納される。また、このベース部61にはキャンドルスタンド60を移動可能に支持するキャスター62が取り付けられている(図4参照)。
【0036】
この実施形態におけるキャンドルの配置については、第1の実施形態の場合と同様に、ベース部61の後部の中央に位置する支持部65を中心とし、この外側を相似形の三角形の斜辺をなす2辺で順次囲む様にして配置されている。そして、ベース部61の後部中央に位置する支持部65を最上段として構成し、その回りの各三角形の2辺上に配された支持部73の高さを順次低くして、複数の段が形成されるように形成されている。
【0037】
なお、図4に示すように、最上段を構成する支持部65については、ベース部61から上方に向けて延びる支持パイプ66と、この支持パイプ66の上端に取り付けられた搭載部67とから構成されている。
【0038】
一方、図4及び図5に示すように、最上段を除く支持部73は、各段を構成している支持台70に設けられている。この支持台70は、隙間を空けて平行に配された二枚のアクリルなど透明なボード71から構成され、ベース部61から上方に延びる複数の支柱72により下から支持されている。そして、各支持部73は、図6に示すように、この支持台70から上方に向けて延びる支持パイプ74と、この支持パイプ74の上端に取り付けられた搭載部75とにより構成されている。これら支持パイプ74及び搭載部75も透明なアクリルなどで形成されている。
【0039】
なお、搭載部75には、ワイングラス7のフット9を引っかけるためのグラスフック6が2つずつそれぞれ形成されている。この搭載部75には、第1の実施形態の図2に示す態様と同様に、ワイングラス7が乗せられ、カップ8の内部にキャンドル10が配置される。そして、ワイングラス7のカップ8の縁部に着火手段としての点火ライター20が取り付けられる。また、点火ライター20とキャンドル10の芯13は、導火線30でそれぞれ接続される。
【0040】
そして、この第2の実施形態では、支持パイプ74の内部に、発光ダイオード80が設けられる。この発光ダイオード80は、このキャンドルスタンド60に一層の装飾効果を与えるものであり、各支持部73を構成する支持パイプ74の内部にそれぞれ取り付けられている。
【0041】
各発光ダイオード80の配線81は、ボード71の間に形成された隙間を通され、さらに、支柱72に沿わされてベース部61に延ばされている。なお、図には特に示していないが、点火ライター20から延びる配線40は、搭載部75から支持パイプ74の内部に通され、その先が、ボード71の間に形成された隙間を通される。そして、支柱72に沿わされてベース部61に延ばされる。但し、搭載部75から直に支持パイプ74の内部に配線40を通さず、支持パイプ74に取り出し窓(不図示)を形成し、そこから内部に挿入しても良い。
【0042】
なお、発光ダイオード82は、図7に示すように、搭載部75の下面に取り付けてもよい。この場合、発光ダイオード82から延びる配線81は、支持パイプ74の内部を通されてボード71間の隙間まで延ばされる。
【0043】
図8は、この第2の実施形態にかかるキャンドル着火システムの回路の概要を示すものである。
【0044】
この実施形態においても、各点火ライター20は、それらが設けられた段毎に並列に接続され、これら各段の配線40毎にコントローラ90に接続されている。コントローラ90には、各段に対応するスイッチ91が設けられていて、各スイッチ91に対応する段に設けられた点火ライター20に電圧を印加することができる。また、この回路とは別に、発光ダイオード80についても同様の回路が組まれている。即ち、各発光ダイオード80は、それらが設けられた段毎に並列に接続され、これら各段の配線81毎にコントローラ90に接続されている。そして、コントローラ90には、各段に対応するスイッチ92が前述の点火ライター20用のスイッチ91とは別個に設けられている。各スイッチ92に対応する段に設けられた発光ダイオード80は、このスイッチ92がONされることで発光する。
【0045】
この実施形態のキャンドル着火システムによれば、キャンドル10の着火をどの段について行うかを任意に選択できることに加え、どの段の発光ダイオード80を発光させるかについても任意に選択でき、多彩な演出を行うことができる。
【0046】
なお、この実施形態で使用するキャンドルスタンド60に、発光ダイオード80を設けることなく点火ライター20のみを設け、キャンドル10の着火のみにより演出を行っても、十分に多彩な演出を行えることは勿論である。
【0047】
次に図9〜図11を参照して、本発明の第3の実施形態にかかるキャンドル着火システムについて説明する。
【0048】
この実施形態で使用されるキャンドルスタンド100は、平面視が三角形をなすベース部101と、ベース部101の上に設けられた、三角錐状の載置体102とから構成されている。
【0049】
載置体102は、三角錐の各面をなす部位103,105と、これらのうち前面側に配される2つの前面部103の外壁面から外側に向けて張り出して取り付けられた支持台106とから構成されている。支持台106は、載置体102に複数の段が形成されるよう、各前面部103において上から等間隔をなして取り付けられている。
【0050】
この載置体102を構成している構成している各部材はそれぞれアクリル等の透明な部材が採用されている。
【0051】
図10は、この載置体102の横断面図を示している。
【0052】
この図10に示すように、背面部105は、一枚の板材がそのまま使用されている。これに対し、前面部103は、板材を組み合わせ内部に空洞104を形成させた中空構造となっている。そして、内部の空洞104には水などの液体が充填される。
【0053】
そして、図11に示すように、このように構成された載置体102が使用されて、キャンドルスタンド100は次の様に構成される。
【0054】
前面部103には、気泡を発生させる気泡発生部112が、液体の充填された空洞104部の下部に配される。そして、この気泡発生部112は、エアホース111により、エアポンプ110と接続される。エアポンプ110は、ベース部101の内部に収納され、外からは見ることができないようになっている。さらに、ベース部101には、これら2つの前面部103の空洞104を下から上に向けて光を照射する照明115が設けられている。この照明115は通常用いられている電球や蛍光灯などを使用しても良いし、発光ダイオードを用いても良い。
【0055】
一方、各支持台106には適宜間隔をあけて、図2に示したものと同様のワイングラス7が搭載され、これらワイングラス7のカップ8内にキャンドル10が配置される。そして、点火ライター20が各ワイングラス7に取り付けられる。これら点火ライター20は、図3に示す態様と同様に段毎にコントローラ50に接続される。
【0056】
この第3の実施形態にかかるキャンドル着火システムによれば、どのキャンドル10を着火させるかを段毎に任意に選択することができるだけでなく、載置体102の前面部103の空洞104を照明115で照射するタイミングを変化させることで、多彩な演出を行うことができる。また、この実施形態では、空洞104に充填された液体内に気泡を発生させるので、液体中に発生された気泡が、照明115の光を乱反射させ、キャンドル10の火と相俟って、幻想的な演出を行うことができる。
【0057】
なお、図9には、キャンドル10の乗せられる支持台106は、段毎にそれぞれ1枚の長い板で形成されているが、これに限定されるものではい。各段において、短い板を水平に所定間隔をあけて配置し、一つの支持台106に一つのキャンドル10を乗せるように構成しても良い。
【0058】
また、この実施形態では、載置体102を三角錐に形成したものを使用しているが、これには限定されない。例えば、内部に空洞104が形成される様にアクリル板を組み合わせた平板状のもので載置体102を構成しても良い。
【0059】
以上、キャンドルを置く際に、ワイングラス7のカップ8内に配置した場合を例に説明したがこれには限定されず、図2に示したキャンドル10を直接置くようにしても良い。この場合、点火ライター20は、キャンドル10の外殻をなす容器11に取り付ければよい。
【0060】
次に本発明の第4の実施形態にかかるキャンドル着火システムについて、図12及び図13を参照して説明する。
【0061】
このキャンドル着火システムでは、ハート形の支持体120がセンターキャンドル121に支持されて構成されている。支持体120は斜めに傾けられており、その上部がセンターキャンドル121の上端に固定されている。
【0062】
支持体120にはその軸線方向に沿って複数のキャンドル122が一定の間隔をあけて配置されている。各キャンドル122は、支持体120から上方に向けて延びるようにしてそれぞれ取り付けられている。また、各キャンドル122の背後には、図13に示すように、支持体120から上方に向けて延びる取付ブラケット125がそれぞれ設けられている。この取付ブラケット125には、各キャンドル122を点火せしめる点火ライター20がそれぞれ取り付けられる。
【0063】
そして、キャンドル122の芯123と、その背後に配置された点火ライター20の点火部23とは、導火線30で連絡されており、点火ライター20の火が導火線30からキャンドル20に伝わるように構成されている。なお、この導火線30についても、その一端はキャンドル122のろうに固着され、他端は固定板25に保持されている。
【0064】
この実施形態にかかるキャンドル着火システムでは、図14に示すように、各点火ライター14を独立してコントローラ130に接続させる。そして、コントローラ130に、各点火ライター20に対応するスイッチ131を設ければ、所望のキャンドル10を任意に選択して着火できる。
【0065】
なお、図12には、支持体120がハート形に形成されたものを示したが、支持体120の形状は用途に応じて適宜選択すればよい。
【0066】
次に、本発明のさらに別の第5の実施形態について、図15〜図19を参照しながら説明する。
【0067】
図15は、この実施形態にかかるキャンドルスタンド130の正面図を示し、図16は、平面図を示している。この図15及び図16に示すように、キャンドルスタンド130は、平面視が正方形のベース部131と、このベース部131の上面から上方に向けて延びる複数の支持部140とを備えている。また、ベース部131の後部には、背面部150が、ベース部131の後部側の二辺133に沿うようにして設けられている。
【0068】
ベース部131は、内部に収納スペースの形成されたボックスである。このベース部131の内部には、後に説明する配線や電源などが収納される。
【0069】
支持部140は、ベース部131の上面から上方に向けて延びる支持パイプ141と、この支持パイプ141の上端に取り付けられ、キャンドル10がその上に搭載される搭載部142とからそれぞれ構成されている。これら支持パイプ141及び搭載部142は、それぞれ透明な材料、例えばアクリル等で構成されている。このキャンドルスタンド130では、ベース部131の前面をなす二辺132に沿うようにして、最下段をなす支持部140がV字をなして設けられ、この最下段のベース部131の後ろ側に上段をなす支持部140が同じくV字をなして順次配されている。そして、最上段をなす支持部140は、ベース部131の一角をなし、最後部に位置された部位に設けられている。なお、各支持部140の支持パイプ141は、その根元が筒状のホルダ135により保持されている。このホルダ135も透明なアクリル等で形成されている。
【0070】
この実施形態にかかるキャンドルスタンド130においても、ベース部131の一角をなし、最後部に位置された最上段のベース部131を、これより下段をなすベース部131が囲むように配されている。そして、支持部140は、前面側に向かうに連れ、ベース部131の高さが順次低くなるように、複数の段が形成されるように構成されている。
【0071】
キャンドル10は、搭載部142に載せられたワイングラス7のカップ8内に配置される。なお、この実施形態におけるキャンドルスタンド130においても、搭載部142に乗せられたワイングラス7が振動などにより落下することを防止するため、各搭載部142にグラスフック6を設けると良い(図2参照)。
【0072】
このキャンドル10も、筒状の容器11内にろうが充填され、その中心に芯が設けられて構成されたものである。そして、ワイングラス7のカップ8には、キャンドル10を着火する着火手段としての点火ライター20が取り付けられる。この点火ライター20の構造自体は、図2のところで説明した点火ライター20と全く同様である。もっとも、この実施形態にかかるキャンドルスタンド130では、格段の中央に位置する支持部140にのみ着火ライター20が設けられる。
【0073】
この点火ライター20と、格段の中央に位置するキャンドル10の芯とは、導火線30で連絡されている。両者の連絡は、図2に示した形態と同様である。このため、点火ライター20に電圧が印加され、電熱線22が発熱すると、点火部の上に配された部分が着火され、この火がキャンドル10の芯に伝えられる。これによりキャンドル10が着火されるようになっている。
【0074】
そして、図17に示すように、各段に配されたキャンドル10の芯は、導火線160で直列に接続されている。導火線160は、キャンドル10の芯と可燃性のテープ161で接続されており、導火線160の火がキャンドル10の芯の位置で消えてしまうことが防止されている。このため、中央のキャンドル10が着火すれば、格段において、火が各導火線160により伝達され、中心側のキャンドル10から外側に配されたキャンドル10が順次着火される。
【0075】
図18は、この点火ライター20に電圧を印加させて点火させるためのシステムの概要を示すものである。この図18に示すように、各点火ライターには配線145が繋がれている。この配線145はワイングラス7及び搭載部142の背面側を沿わされて、支持パイプ141の内部に通される。そして、配線145は、支持パイプ141の内部を通されてベース部131まで到達される。ベース部131まで到達された配線40は、床を沿わせるなどして、遠隔操作をするためのコントローラ170に接続される。
【0076】
各点火ライター20は、上述したように、段毎の中央に位置する支持部140に設けられる。そして、各段の着火ライター20毎に配線145が介してコントローラ170に接続されている。コントローラ170には、各段の点火ライター20対応するスイッチ171〜175が設けられていて、各スイッチ171〜175に対応する点火ライター20に独立して電圧を印加することができる。例えば、図18に示すコントローラ170の右端のスイッチ175を押すと、最も外側に配された最下段の支持部140に設けられた点火ライター20のみに電圧を引火する。
【0077】
なお、この実施形態にかかるキャンドルスタンド130においても、搭載部142には、支持パイプ141と連通される取り出し窓が形成される。あるいは、支持パイプ141の上部であって、搭載部142の直下に支持パイプ141の内外を連通する取り出し窓が形成される。これにより支持パイプ141を通された配線145は、外部へ取り出され、着火ライター20と接続される。
【0078】
このように、このキャンドル10の着火システムでは、所望の段を任意に選択し、これに対応する点火ライター20に電圧を印加させることができる。これにより、遠隔操作により着火させたいキャンドル10を段毎に選択して着火させることができる。
【0079】
なお、最上段をなす支持部140にはあえて点火ライター20を設けずに、最上段の支持部140に設けられたキャンドル10は、人が着火するように構成しても構わない。
【0080】
次に、ベース部131の後部に配置された背面部150について説明する。
【0081】
この背面部150はベース部131の後部側をなす二辺133に沿って配置され、ベース部131の最後部をなす頂点部分134で相互に交わるようにして構成されている(図16参照)。各辺133に沿ってはいされた背面部150は、その外形が三角形状にとなされ、上側に向かうにつれ先細りに形成されている。これら背面部150は、その外殻かアクリル板等の透明な板材により構成され、よりその内部に空間が形成されている。なお、背面部150の上端は、内外が連通されるように開口部151が形成されている。そして、この背面部150の内部の空間部には、水などの液体が充填される。
【0082】
また、背面部150の底部には、気泡を発生させる気泡発生部155が、底部に沿わされて配される。この気泡発生部155は、ベース部131の内部に収納されたエアポンプにエアホースを介して接続される。さらに、ベース部131には、各背面部150の空間を下から上に向けて光を照射する照明が設けられる。この照明は発光ダイオードを用いると良が、発光ダイオードの他、電球や蛍光灯などを使用しても良い。
【0083】
この背面部150では、図19に示すように、背面部150の内部を気泡が上昇する。そして、下から照射された光がこの気泡に反射され、光が上昇するように映し出される。なお、背面部150の内部で発生した気泡は、背面部150の上端に形成された開口部151から大気に逃げ、背面部150の内圧が上昇することが阻止される。
【0084】
かかる背面部150を具備するキャンドルスタンド130では、背面部150の光の演出による効果と、キャンドル10の火との効果とが相互に相俟って、一層キャンドルスタンド130を美しく見せることができる。加えて、照明を間欠的に点滅させたり、照射のタイミングを工夫することで、さらに幻想的な演出を行うことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるキャンドル着火システムに使用されるキャンドルスタンドの一態様を示す斜視図。
【図2】キャンドルスタンドの支持部に搭載されたキャンドルの一態様を示す斜視図。
【図3】キャンドル着火システムの回路の概略を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかるキャンドル着火システムに使用されるキャンドルスタンドの一態様を示す正面図。
【図5】図4に示すキャンドルスタンドの平面図。
【図6】図4に示すキャンドルスタンドの支持部の詳細を示す縦断面図。
【図7】図6とは別の実施形態にかかる支持部の詳細を示す縦断面図。
【図8】キャンドル着火システムの回路の概略を示す図。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかるキャンドル着火システムに使用されるキャンドルスタンドの一態様を示す斜視図。
【図10】図9に示すキャンドルスタンドを構成する載置体の横断面図。
【図11】第3の実施形態にかかるキャンドル着火システムの仕組みを模型的に示す図。
【図12】本発明の第4の実施形態にかかるキャンドル着火システムに使用されるキャンドルスタンドの一態様を示す斜視図。
【図13】キャンドルと点火ライターとの位置関係を示す斜視図。
【図14】図12のキャンドル着火システムの概要を示す図。
【図15】本発明の第5の実施形態にかかるキャンドル着火システムに使用されるキャンドルスタンドの一態様を示す正面図。
【図16】図15に示すキャンドルスタンドの平面図。
【図17】図15に示すキャンドルスタンドにもうけられたキャンドルの導火線による接続態様を示す図。
【図18】第5の実施形態にかかるキャンドル着火システムの回路の概略を示す図。
【図19】キャンドルスタンドの背面図。
【符号の説明】
【0086】
1,60,100,130・・・・キャンドルスタンド
2,61,101,131・・・・ベース部
3,65,73,140・・・・・支持部
4,66,74,141・・・・・支持パイプ
4a・・・・・・・・・・取り出し窓
5,67,75,142・・・・・搭載部
6・・・・・・・・・・・クラスフック
10,122・・・・・・キャンドル
20・・・・・・・・・・点火ライター(着火手段)
30,160・・・・・・・・・・導火線
40,81,145・・・・・・・配線
50,90,130,170・・・コントローラ
70,106・・・・・・支持台
71・・・・・・・・・・ボード
80,82・・・・・・・発光ダイオード(発光体)
102・・・・・・・・・載置体
112・・・・・・・・・気泡発生部
115・・・・・・・・・照明(発光体)
120・・・・・・・・・支持体
150・・・・・・・・・背面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部と、このベース部に設置され、キャンドルを支持する複数の支持部とを有するキャンドルスタンドと、
各支持部に配されて、電圧の印加に伴い発熱して、前記キャンドルを着火する着火手段と、
電源と各着火手段との接続をON・OFFして前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラと、を具備し、
前記支持部は、複数の段に分けて設けられ、
この支持部の数が、上側の段から下側の段に向かうに連れ、増加されるように配置され、
しかも、最上段をなす支持部が最後部の中心に設けられ、これを中心として、段が一つ低く形成された支持部が、段が一つ高く形成された支持部の前部の周囲を囲むように配置され、
前記コントローラには、これらの段毎に対応する着火スイッチが設けられていることを特徴とするキャンドルの着火システム。
【請求項2】
ベース部と、このベース部に設置され、キャンドルを支持する複数の支持部とを有するキャンドルスタンドと、
電圧の印加に伴い発熱して、前記キャンドルを着火する着火手段と、
電源と各着火手段との接続をON・OFFして前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラと、を具備し、
前記支持部は、複数の段に分けて設けられ、
この支持部の数が、上側の段から下側の段に向かうに連れ、増加されるように配置され、
しかも、最上段をなす支持部が最後部の中心に設けられ、これを中心として、段が一つ低く形成された支持部が、段が一つ高く形成された支持部の前部の周囲を囲むように配置され、
前記着火手段は、前記支持部の各段における中央に位置する支持部に取り付けられて、この中央に位置する支持部のキャンドルを着火するよう設けられ、
前記支持部の各段に配された前記キャンドルは、導火線で連絡され、
前記コントローラには、これらの段毎に対応する着火スイッチが設けられていることを特徴とするキャンドルの着火システム。
【請求項3】
前記支持部は、前記ベース部から上方に向けて延びる支持パイプと、これら支持パイプの上端に取り付けられて、キャンドルが乗せられる搭載部とからそれぞれ形成され、
前記支持部の中で、少なくとも前記着火手段の設けられた支持部は、前記支持パイプにおける前記搭載部の直下、又は前記搭載部に、前記ベース部から内部を通された前記配線の出される取り出し窓が、このキャンドルスタンドの背面側に形成されてなり、
前記支持パイプの内部を通された配線は、この取り出し窓から出されて前記着火手段と接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャンドルの着火システム。
【請求項4】
前記キャンドルスタンドは、各段を構成し、隙間を空けて平行に配された二枚のボードから構成された支持台と、前記ベース部から上方に延びてこれら支持台を支持する複数の支柱とを備え、
最上段を除く前記支持部は、この支持台から上方に向けて延びる支持パイプと、この支持パイプの上端に取り付けられた搭載部とから構成され、
これらの支持部では、前記配線は、前記ベース部から支柱に沿わされ、かつ、前記支持台において、前記2枚のボード間の隙間を通され、かつ、前記支持パイプにおいて、その内部を通され、かつ、各支持パイプにおける前記搭載部の直下又は前記搭載部に形成された取り出し窓からパイプの外に出されて前記着火手段と接続され、
最上段をなす支持部は、前記ベース部から直接上方に向けて延びる支持パイプと、この支持パイプの上端に取り付けられた搭載部から構成され、
この支持パイプの前記搭載部の直下には前記ベース部から内部を通された前記配線の出される取り出し窓が、このキャンドルスタンドの背面側に形成され、前記配線は、この支持パイプの内部を通され、前記取り出し窓から出されて着火手段と接続されていることを特徴とする請求項1に記載のキャンドルの着火システム。
【請求項5】
前記キャンドルスタンドは、内部に空間が形成されるように、透明な板材を組み合わせてなる背面部を備え、この背面部に形成された空間内には液体が充填され、
前記ベース部にエアを送り出すエアポンプが設けられ、
前記背面部の下部にはこのエアポンプと接続され、前記空間内に充填された液体中にエアを複数の気泡として発生させる気泡発生部と、背面部の下側から上方に向けて光を照射せしめる光源とが設けられ、
前記支持部は、この背面部の前面に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャンドルの着火システム。
【請求項6】
前記支持部には、前記電源と接続されて発光する発光体がそれぞれ取り付けられ、
これら発光体は、その発光体が配された各段の前記点火手段をON・OFFさせる着火スイッチと接続されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のキャンドルの着火システム。
【請求項7】
一定の図形の輪郭をなし、上下方向に延びるように配された支持体と、この支持体に沿って所定の間隔をあけて配された複数のキャンドル台と、これらキャンドル台に取り付けられたキャンドルの芯を直列に連結する導火線とを具備し、
各キャンドル台には、電圧の印加に伴い発熱して、前記キャンドルを着火する着火手段がその上に配されるキャンドルの背面側に配されるようにそれぞれ設けられ、
各着火手段は、電源と各着火手段との接続をON・OFFする着火スイッチが設けられて、前記着火手段への電圧の印加を制御するコントローラが接続されていることを特徴とするキャンドルの着火システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2007−24482(P2007−24482A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−314592(P2005−314592)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(502248223)
【Fターム(参考)】