説明

キータグ

【課題】反復的な使用に対してユーザがタグのシートを交換でき、識別機能を損なわずに保持することが可能なキータグを提供する。
【解決手段】キータグ1は、凹部11及び一端の近くにおける貫通穴15,16を備える本体10、凹部において収容されるタグシート12、及び該タグシートが凹部内で留められるよう本体に適応して係合されるカバーシート14を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鍵識別器具に係り、より特にはキータグ(鍵のタグ、key tag)に係る。
【背景技術】
【0002】
一般的にプラスチック、革、又は金属材料によって一体構造で作られる従来のキータグによれば、ユーザは、識別を目的としてマーカーを使用して文字又は記号でキータグ上にラベル付けをし得る。しかしながら、かかるキータグは通常1回のみの使用に対して有効である。更には、従来のキータグ上にラベル付けされた文字又は記号は、外的摩擦に晒されるため取れてしまう傾向があり、本来意図された識別機能が失われ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、反復的な使用に対してユーザがタグのシートを交換し得るキータグを与える、ことを目的とする。
【0004】
本発明はまた、カバーシート及び本体がタグシートを外的摩擦から保護するよう適応して係合され、それによって識別機能を損なわずに保持するキータグを与える、ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述された目的を達成するよう、本発明に従ったキータグは、凹部と一端の近くにおける貫通穴とを備える本体、凹部において受容されるタグシート、及び、タグシートを凹部内に留めておくよう本体に適応して係合されるカバーシートを有する。
【0006】
本発明のキータグによれば、当該キータグは凹部を貫通する開口を更に有する。
【0007】
本発明のキータグによれば、当該キータグの貫通穴はキーリングと連結するための接続リングを具備される。
【0008】
本発明のキータグによれば、当該キータグの本体は、該本体の他端近くにおいて他の貫通穴を更に有する。
【0009】
本発明のキータグによれば、当該キータグは、他の貫通穴を形成するよう本体の端部から延在されるリング部を更に有する。
【0010】
本発明によれば、当該キータグのカバーシートは透明な材料を有して作られる。
【0011】
本発明によれば、当該キータグのカバーシートは一部透明な材料を有して作られる。
【0012】
更には、本発明に従ったキータグは、凹部と表面において突出するよう与えられる突出部とを備える本体、凹部において受容されるタグシート、及び、タグシートを凹部内に留めておくよう本体に適応して係合されるカバーシートを有する。突出部は貫通穴を具備される。
【0013】
本発明のキータグによれば、当該キータグは、凹部を貫通する開口を更に有する。
【0014】
本発明のキータグによれば、当該キータグの貫通穴は、キーリングに連結するための接続リングを具備される。
【0015】
本発明のキータグによれば、当該キータグの本体は、該本体の一端近くにおいて他の貫通穴を更に有する。
【0016】
本発明のキータグによれば、当該キータグは、他の貫通穴を形成するよう本体の端部から延在されるリング部を更に有する。
【0017】
本発明によれば、当該キータグのカバーシートは透明な材料を有して作られる。
【0018】
本発明によれば、当該キータグのカバーシートは一部透明な材料を有して作られる。
【0019】
添付の図面は、本発明に関して更なる理解を与えるよう含まれ、本明細書の一部に組み込まれて該一部を形成する。図面は、本発明の実施例を示し、明細書と併せて本発明の原理を説明する役割を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の望ましい一実施例に従ったキータグの立面図である。
【図2】図1中の本体10の正面図である。
【図3】図1中の本体10の背面図である。
【図4】本発明の他の望ましい一実施例に従ったキータグの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明の望ましい一実施例に従ったキータグの立面図である。図1に示される通り、キータグ1は、本体10、タグシート12、及びカバーシート14を有する。本体10は、タグシート12を収容するための凹部11を有する。カバーシート14及び本体10を適応させて係合させることによって、タグシート12は凹部11において留められる。カバーシート14及び凹部11は、互いに協働するよう同一又は同様の形状及び面積寸法を有する。本実施例において、カバーシート14及び凹部11はいずれも矩形である。しかしながら、カバーシート14及び凹部11が適応して係合され得る限りいかなる形状又はパターンも適切であることは、当業者にとって明らかである。
【0022】
ユーザがタグシート12に文字又は記号でラベル付けし得るよう、タグシート12は、紙、プラスチック、アクリル、金属、木、及び竹、望ましくはその上方においてインクの接着が可能である材料を有して作られ得る。カバーシート14は、タグシート12を外的摩擦から保護することができるため、従来のタグが外的摩擦により取れてしまう傾向があるという先行技術に関連付けられる問題点は完全に防止される。望ましくは、カバーシート14は、ユーザがタグシート12上の文字又は記号を容易に識別するよう透明又は一部透明の材料を有して作られる。
【0023】
更に、開口13は、凹部11を貫通するよう本体10の凹部11において与えられる。カバーシート14が本体10に係合されるときにユーザがタグシート12の変更又はタグシート12上の文字又は記号の修正を望む場合、ユーザは、開口13を押してカバーシート14を本体10から外し得る。故にユーザは、タグシート12上の文字又は記号を修正することができるか、あるいは元のタグシート12を新しいものと直接交換することができる。
【0024】
更に、本体10はその2つの端部において夫々、第1の貫通穴及び第2の貫通穴を具備される。第1の貫通穴15は、キーリング3と連結するための接続リング
2を与えられ、該キーリング3は更にキー(図示せず)と連結する。同様に、キーリング3は、第1の貫通穴15と直接連結されてもよい。
【0025】
本実施例によれば、第2の貫通穴16は、本体10の一端から延在するリング部17によって形成される。第2の貫通穴16は、キータグ1を固定されたフックに対して取り付けるためのものである。
【0026】
図2は本体10の正面図であり、図3は本体10の背面図である。
【0027】
図4は、本発明の望ましい一実施例に従ったキータグの背面図である。図4中の実施例と図1乃至3中の実施例との間の主な差異は、図4中の実施例に従った本体10の背部が突出部18を有するという点である。言い換えれば、突出部18は本体10の背部において突出し、本発明の一実施例の第1の貫通穴15は突出部18において与えられる。前述された通り、第1の貫通穴15は、キーリング3に連結する接続リング2を与えられ、該接続リングは更にキーに連結する。同様に、キーリング3は、第1の貫通穴15に直接連結してもよい。
【0028】
実施例の説明により、ユーザは、反復される使用に対して所望の通りにタグシート12を変更することができる。更に、カバーシート14及び本体10を適応させて係合させることによって、タグシート12はその識別機能を損なわずに維持するよう外的摩擦から保護される。
【0029】
本発明は、現時点において最も実用的且つ望ましい実施例であると考えられるものに関して説明されてきたが、本発明が上述された実施例に限定される必要がないことは明らかである。更には、最も広い解釈に合致する添付の請求項の趣旨及び範囲内に含まれる多種の修正及び類似する配置を対象とすることが意図され、かかる修正及び類似の構造を全て包含する。
【符号の説明】
【0030】
1 キータグ
2 接続リング
3 キーリング
10 本体
11 凹部
12 タグシート
13 開口
14 カバーシート
15 第1の貫通穴
16 第2の貫通穴
17 リング部
18 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キータグであって、
凹部及び一端の近くにおける貫通穴を有する本体と、
該本体の前記凹部において収容されるタグシートと、
前記本体に適応して係合されるときに前記タグシートを前記凹部において留めるためのカバーシートと、
を有するキータグ。
【請求項2】
前記凹部を貫通する開口を更に有する、
請求項1記載のキータグ。
【請求項3】
前記貫通穴は、キーリングに連結するための接続リングを具備される、
請求項1記載のキータグ。
【請求項4】
前記本体の他端において与えられる他の貫通穴を更に有する、
請求項1記載のキータグ。
【請求項5】
前記他の貫通穴を形成するよう前記本体の端部から延在されるリング部を更に有する、
請求項4記載のキータグ。
【請求項6】
前記カバーシートは透明な材料を有して作られる、
請求項1記載のキータグ。
【請求項7】
前記カバーシートは、部分的に透明な材料を有して作られる、
請求項1記載のキータグ。
【請求項8】
キータグであって、
凹部と表面において突出するよう与えられる突出部とを備える本体と、
該本体の前記凹部において収容されるタグシートと、
前記本体に適応して係合されるときに前記タグシートを前記凹部において留めるためのカバーシートと、
を有し、
前記突出部は貫通穴を与えられる、
キータグ。
【請求項9】
前記凹部を貫通する開口を更に有する、
請求項8記載のキータグ。
【請求項10】
前記貫通穴は、キーリングに連結するための接続リングを具備される、
請求項8記載のキータグ。
【請求項11】
前記本体の一端において与えられる他の貫通穴を更に有する、
請求項8記載のキータグ。
【請求項12】
前記貫通穴を形成するよう前記本体の端部から延在されるリング部を更に有する、
請求項11記載のキータグ。
【請求項13】
前記カバーシートは透明な材料を有して作られる、
請求項8記載のキータグ。
【請求項14】
前記カバーシートは、部分的に透明な材料を有して作られる、
請求項8記載のキータグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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