クーポン発行システム
【課題】
本発明は、イベントに連動してクーポンを発行するクーポン発行システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
店舗の発行するクーポン情報をイベントに対応づけて記憶するクーポン情報記憶部と、ユーザ端末からクーポン情報の検索処理要求と検索条件とを受け付け、該検索条件に基づいて、該当するクーポン情報をクーポン情報記憶部から検索するクーポン情報検索処理部と、ユーザ端末またはイベントの会場に設置された読取装置から、ユーザ端末の位置を示す情報を取得し、ユーザの利用するソーシャルメディアサービスを提供するソーシャルメディアサーバに対して、ユーザ端末の位置を示す情報を通知することで、ソーシャルメディアサービスにおいてユーザの所在場所を閲覧可能とさせるソーシャルメディア連携処理部と、ユーザ端末において選択されたクーポン情報を、ユーザ端末に送信するクーポン情報提供部と、を有するクーポン発行システムである。
本発明は、イベントに連動してクーポンを発行するクーポン発行システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
店舗の発行するクーポン情報をイベントに対応づけて記憶するクーポン情報記憶部と、ユーザ端末からクーポン情報の検索処理要求と検索条件とを受け付け、該検索条件に基づいて、該当するクーポン情報をクーポン情報記憶部から検索するクーポン情報検索処理部と、ユーザ端末またはイベントの会場に設置された読取装置から、ユーザ端末の位置を示す情報を取得し、ユーザの利用するソーシャルメディアサービスを提供するソーシャルメディアサーバに対して、ユーザ端末の位置を示す情報を通知することで、ソーシャルメディアサービスにおいてユーザの所在場所を閲覧可能とさせるソーシャルメディア連携処理部と、ユーザ端末において選択されたクーポン情報を、ユーザ端末に送信するクーポン情報提供部と、を有するクーポン発行システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クーポンを発行するクーポン発行システムに関する。特にイベントに連動してクーポンを発行するクーポン発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店などの店舗では、常に、顧客の来店を促して新規顧客の獲得、事業の継続につなげる必要がある。そのため、店舗ではクーポンを発行することで、新規顧客の獲得に取り組んでいる。しかし、クーポンの発行は多くの店舗で行われているため、単にクーポンを発行しても、必ずしも顧客の来店や新規顧客の獲得に繋がらない場合もある。
【0003】
従来のクーポンの発行システムの一例を下記特許文献に示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−102421号公報
【特許文献2】特開2010−170305号公報
【特許文献3】特開2010−237897号公報
【特許文献4】特開2011−128774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、従来からさまざまなクーポンの発行システムが存在している。しかしながらいずれも、同様のクーポンを発行しているほかの店舗との差別化を図るクーポンを発行することが出来ておらず、必ずしも新規顧客の獲得に繋がっているとまでは言えない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者は上記課題を解決するため、新規顧客の獲得に繋がりやすいクーポンの発行システムを発明した。
【0007】
第1の発明は、イベントに連動したクーポンを発行するクーポン発行システムであって、前記クーポン発行システムは、店舗の発行するクーポン情報をイベントに対応づけて記憶するクーポン情報記憶部と、ユーザ端末からクーポン情報の検索処理要求と検索条件とを受け付け、該検索条件に基づいて、該当するクーポン情報を前記クーポン情報記憶部から検索するクーポン情報検索処理部と、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザ端末の位置を示す情報を取得し、前記ユーザの利用するソーシャルメディアサービスを提供するソーシャルメディアサーバに対して、前記ユーザ端末の位置を示す情報を通知することで、前記ソーシャルメディアサービスにおいて前記ユーザの所在場所を閲覧可能とさせるソーシャルメディア連携処理部と、前記ユーザ端末において選択されたクーポン情報を、前記ユーザ端末に送信するクーポン情報提供部と、を有するクーポン発行システムである。
【0008】
本発明のように構成することで、イベントに対応するクーポンを発行することが可能となる。そしてイベントには集客力があるため、それに対応するクーポンを発行することで、新規顧客の来店、獲得に繋がりやすいクーポンとすることが出来る。とくにソーシャルメディアサービスと連動できることにより、ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに対しても周知でき、広告効果も向上する。
【0009】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報を検索条件として取得し、該情報を用いて前記クーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0010】
イベント会場にいることを示す情報としては、本発明のように構成することもできる。これによって、イベントがビルや地下で行われている場合であっても、本発明を利用することが可能となる。
【0011】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内で開催されているイベントを特定し、前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0012】
クーポン情報を検索する際にはユーザがイベントに来場をしたことを確認できることが好ましい。そのための方法の一つとして本発明のような構成がある。これによって、イベント会場にユーザが赴いたことが確認でき、その場所にいるからこそ発行可能なクーポンをユーザが取得することが出来る。
【0013】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から来場情報を取得し、該来場情報に対応するイベントを特定し、前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0014】
本発明のように構成しても、ユーザがイベントに来場をしたことを確認することが出来る。特に本発明のような構成とすることで、単にGPS機能などを用いた位置情報よりも、確実に、イベント訪れたことを確認することが出来る。
【0015】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内の店舗を特定し、前記特定した店舗が発行するクーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0016】
本発明のように構成しても、ユーザがイベントに来場したことを確認することが出来る。イベント会場とクーポン情報とを直接対応づけなくても、クーポンを発行する店舗の位置情報があれば、それを用いてイベント会場との対応付けとしてもよい。
【0017】
上述の発明において、前記クーポン情報提供部は、前記ユーザ端末に送信するクーポン情報に、前記イベントの会場から前記クーポンを発行する店舗までの経路を示す情報を含めて送信する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0018】
イベント会場および店舗の周辺について、ユーザは不案内なことも多い。そこで本発明のように構成することで、ユーザはイベント会場から容易に店舗まで到達することが出来る。
【0019】
上述の発明において、前記クーポン発行システムは、さらに、前記イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶部と、前記ユーザ端末から前記イベントに関する情報の検索処理要求と前記ユーザ端末の位置情報とを受け付け、該位置情報に対応するイベント情報を検索するイベント情報検索処理部と、を有するクーポン発行システムのように構成することができる。
【0020】
本発明のように構成することで、イベントの検索を容易に行うことが出来る。
【0021】
上述の発明において、前記イベント情報記憶部は、さらに、前記イベントの属性情報および/または開催時間を示す情報を記憶しており、前記イベント情報検索処理部は、前記イベントに関する情報の検索条件として、前記イベントの開催場所、前記イベントの属性情報および/または開催時間を受け付け検索を行う、クーポン発行システムのように構成することが出来る。
【0022】
本発明のように構成することで、ユーザはよりきめ細かく、自らの所望するイベントを検索出来る。とくに、属性情報などはイベントの対象者を判定する情報であるため、それに基づいて検索出来ると好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明のクーポン発行システムを用いることによって、イベントに連動したクーポンを発行することが出来る。そしてイベントには人が多く訪れることから、そのイベントの集客力を活かして自らの店舗にも来店を促すことが出来る。これにより従来よりも新規顧客の獲得に繋がりやすくなる。とくにソーシャルメディアサービスと連動できることにより、ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに対しても周知でき、広告効果も向上する。
【0024】
またクーポンを利用するユーザにとっても、誰でも取得できるクーポンではなく、イベントに参加したユーザであるから発行されたクーポンであるとの特別感を抱かすことも出来、新規顧客の来店や新規顧客の獲得が高まることも予想される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図2】本発明のハードウェア構成の一例を模式的に示す図である。
【図3】本発明の処理プロセスの一例を模式的に示す図である。
【図4】イベント情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図5】クーポン情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図6】位置情報の取得を行う画面の一例を示す図である。
【図7】位置情報の送信を行う画面の一例を示す図である。
【図8】イベントの検索結果の画面の一例を示す図である。
【図9】クーポン情報の検索結果の画面の一例を示す図である。
【図10】クーポン情報の画面の一例を示す図である。
【図11】本発明のシステム構成のほかの一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の全体の概念図を図1に模式的に示す。本発明のクーポン発行システム1では、管理サーバ2と、ユーザが利用するユーザ端末3とが用いられる。
【0027】
管理サーバ2は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図2にサーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、サーバにおける処理は、複数のサーバなどに、その機能が分散配置されていても良い。
【0028】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0029】
ユーザ端末3は、ユーザが利用するコンピュータ端末や可搬型通信端末であり、好ましくはGPS機能による位置情報の取得が可能である。可搬型通信端末は、携帯電話(スマートフォンも含む)、PHSなどの通信機能を備えた端末である。また可搬型通信端末の記憶装置には、本発明のユーザ端末3側での処理を実行するためのアプリケーションソフトウェアが記憶されていると良い。このアプリケーションソフトウェアでは、ユーザの操作により、GPS機能による位置情報を取得し、それを管理サーバ2に通知する、後述するイベント情報、クーポン情報の検索処理要求、クーポン情報の取得処理などを実行することが出来る。
【0030】
管理サーバ2は、イベント情報検索処理部20とイベント情報記憶部21とクーポン情報検索処理部22とクーポン情報記憶部23とクーポン情報提供部24とを有する。
【0031】
イベント情報検索処理部20は、ユーザ端末3からイベント情報の検索処理要求を受け付け、イベント情報記憶部21に記憶するイベント情報のうち、該当するイベント情報を検索結果としてユーザ端末3に送る。イベント情報の検索の条件としては、ユーザ端末3から、当該ユーザ端末3で取得した位置情報(第1の位置情報)を取得し、その位置情報から所定範囲内で開催されるイベントのイベント情報をイベント情報記憶部21から検索すればよい。また検索条件としては、ユーザ端末3の位置情報のほか、ユーザが参加を希望するイベントの種類(たとえばセール・物産展・催事、ホテルイベント・フェア、試写会・上映会・リバイバル、コンサート・ライブイベント、演劇・演芸・お笑い、展覧会・個展、アミューズメント&レジャー、スポーツ、季節・展示、スクール講座・体験レッスン、暮らしのイベントなど)、参加するイベントの開催日の情報、開催時間の情報、イベントの属性情報、イベントの開催場所などを含めてもよい。また検索条件としては、これ以外の条件を設定できてもよい。
【0032】
イベントの開催時間の情報としては、具体的な時間であってもよいし、「昼開催」、「夜開催」、「深夜から朝開催」などのように時間帯の情報であっても良い。また、イベントの属性情報とは「家族向け」、「カップル向け」、「子供が喜ぶ」など、イベントの主な対象者が誰であるかを示す情報である。
【0033】
このようにイベント情報の検索条件としてさまざまな条件が設定可能となることで、クーポン情報を発行する店舗の側からすると、みずからの所望する客層に適合したイベントに対応づけたクーポン情報を発行することで、より効果的なPRを行うことが出来る。
【0034】
イベント情報記憶部21は、イベントに関する情報を記憶している。イベントに関する情報としては、イベントを識別するイベント識別情報(イベント名やイベントを識別するIDなど)、イベントの開催場所、イベントの開催場所の位置情報、イベントの開催期間、イベントの種類、イベントの開催時間、イベントの属性情報など、がある。図4にイベント情報記憶部21の一例を模式的に示す。
【0035】
クーポン情報検索処理部22は、ユーザ端末3からのクーポン情報の検索条件と検索処理要求を受け付け、クーポン情報記憶部23に記憶するクーポン情報のうち、該当するクーポン情報を検索結果としてユーザ端末3に送る。クーポン情報の検索の条件としては、ユーザ端末3から、当該ユーザ端末3で取得した位置情報(第2の位置情報)を取得し、その位置情報から所定範囲内で開催されているイベントに関連づけられているクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索すればよい。なお、第2の位置情報から所定範囲内で開催されているイベントに関連づけられているクーポン情報を検索するには、第2の位置情報から所定範囲内に位置する店舗をその位置情報に基づいて特定し、その店舗が発行するクーポン情報を特定してもよいし、あるいは、第2の位置情報と同一または近接する範囲内で開催されているイベントを特定し、そのイベントに関連づけられているクーポン情報を特定してもよい。
【0036】
また、検索条件としては、ユーザ端末3の位置情報のほか、ユーザが希望するクーポンの種類(たとえば料理のジャンル(和食、中華、イタリアン、フランス料理など)、飲食店の種類(ファミリーレストラン、ファーストフード、丼屋、居酒屋、割烹、バー、中華料理店、イタリア料理店など)、飲食店の価格帯など)、飲食店としての特徴を示す情報(たとえば「宴会可」、「大人数可」、「個室が充実」、「子供向けメニューあり」などを検索条件として含めてもよい。また検索条件としては、これ以外の条件を設定できてもよい。
【0037】
クーポン情報記憶部23は、クーポンに関する情報を記憶している。クーポンに関する情報としては、クーポンを識別するクーポン識別情報(クーポン名やクーポンを識別するIDなど)、クーポンを利用できる店舗識別情報(店舗名や店舗を識別するIDなど)、クーポンで享受できるサービスの内容(たとえば20%OFF、1品サービス、ドリンク1杯サービス、一人分料金無料など)、クーポンを利用できる店舗に関する情報(住所、電話番号など)、店舗の特徴情報、当該クーポンが対応づけられているイベント情報、イベントが開催されている場所の位置情報、イベントが開催されている場所から店舗までの経路を示す地図情報、クーポンの利用期間、などがある。図5にクーポン情報記憶部23の一例を模式的に示す。
【0038】
なおクーポン情報記憶部23には、クーポンに関連づけられているイベント識別情報のみが記憶されていてもよいし、イベントが開催されている場所の位置情報が記憶されていてもよい。後者の場合には、クーポン情報検索処理部22は、第2の位置情報と同一または近接する範囲内のイベントが開催されている場所の位置情報を検索し、そのイベントに関連づけられているクーポン情報を特定すればよい。また前者の場合には、第2の位置情報と同一または近接する範囲内のイベントをイベント情報記憶部21に基づいて特定し、特定したイベントのイベント識別情報に基づいて、クーポン情報記憶部23を検索することで、クーポン情報を特定すればよい。
【0039】
また、あるいはクーポン情報記憶部23に、クーポンを発行する店舗の位置情報が記憶されている場合、第2の位置情報から所定範囲内の店舗が発行するクーポン情報を特定することであってもよい。
【0040】
クーポン情報提供部24は、ユーザ端末3から、ユーザ端末3からのクーポン情報の取得要求に応じて、当該クーポン情報をクーポン情報記憶部23から抽出し、それをユーザ端末3に送る。
【実施例1】
【0041】
次に本発明のクーポン発行システム1の処理の一例を図3のフローチャートを用いて説明する。なお以下の各実施例では、クーポンを発行する店舗として飲食店の場合を説明するが、飲食店で発行するクーポンには限られず、さまざまな業態の店舗がクーポンを発行することが出来る。
【0042】
まずユーザが行ってみたいイベントが決まっていない場合、ユーザはユーザ端末3で所定の操作を行うことで、ユーザ端末3の記憶装置に記憶されているアプリケーションソフトウェアを起動する(S100)。
【0043】
そして当該アプリケーションソフトウェアで所定の操作を行うことで、イベント情報の検索条件と検索処理要求を管理サーバ2におくる。そして管理サーバ2のイベント情報検索処理部20からは、当該ユーザ端末3の位置情報の取得要求が送られる。その取得要求を受け取ったユーザ端末3では、好ましくはGPS機能により、当該ユーザ端末3の位置情報(第1の位置情報)を取得する。たとえば図6に示すような位置情報取得画面から、「位置情報を取得」を選択することで、ユーザ端末3のGPS機能が起動し、ユーザ端末3の位置情報を取得する。そして取得したユーザ端末3の位置情報を管理サーバ2に送る。たとえば図7に示すように、位置情報の送信画面から、「位置情報の送信」を選択することで、ユーザ端末3から管理サーバ2に、当該ユーザ端末3の位置情報が送られる。なお、この際に、イベント情報を検索するにあたり、ほかの検索条件を指定できてもよい。
【0044】
イベント情報検索処理部20は、イベント情報の検索条件と検索処理要求とユーザ端末3の位置情報を取得すると(S110)、その位置情報に基づいてイベント情報記憶部21を検索することで、当該位置情報から所定範囲内で開催されており、かつほかの検索条件に該当するイベント情報を検索する(S120)。
【0045】
たとえば検索の結果、周辺のイベント情報として、イベントID「10001」のイベントが検索されたとすると、図8に示すような検索結果の画面がユーザ端末3で表示され、それを見て、気に入ればユーザが当該イベント情報を参考にしながらイベントの開催場所まで移動する。
【0046】
ここで一旦、ユーザ端末3のアプリケーションソフトウェアは終了してもよい。
【0047】
そしてイベント会場までユーザが移動すると、所定のタイミングで、ユーザは、ユーザ端末3で所定の操作を行うことで、ユーザ端末3の記憶装置に記憶されているアプリケーションソフトウェアを再度、起動する(S130)。
【0048】
そしてアプリケーションソフトウェアを起動後、ユーザが当該イベントに関連づけられたクーポンを取得したい場合には、当該アプリケーションソフトウェアで所定の操作を行うことで、クーポン情報の検索条件と検索処理要求を管理サーバ2におくる。そして管理サーバ2のクーポン情報検索処理部22からは、当該ユーザ端末3の位置情報の取得要求が送られる。その取得要求を受け取ったユーザ端末3では、好ましくはGPS機能により、当該ユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)を取得する。たとえばS110の場合と同様に、図6に示すような位置情報取得画面から、「位置情報を取得」を選択することで、ユーザ端末3のGPS機能が起動し、ユーザ端末3の位置情報を取得する。そして取得したユーザ端末3の位置情報を管理サーバ2に送る。たとえば図7に示すように、位置情報の送信画面から、「位置情報の送信」を選択することで、ユーザ端末3から管理サーバ2に、当該ユーザ端末3の位置情報が送られる。なお、この際に、クーポン情報を検索するにあたり、ほかの検索条件を指定できてもよい。
【0049】
クーポン情報検索処理部22は、クーポン情報の検索条件と検索処理要求とユーザ端末3の位置情報を取得すると(S140)、その位置情報に基づいてクーポン情報記憶部23(場合によってはイベント情報記憶部21でも検索してもよい)を検索することで、当該位置情報で開催されているイベントに関連づけられたクーポン情報を検索する(S150)。
【0050】
この場合、第2の位置情報に基づいて、そこから所定範囲内に位置する店舗のクーポン情報を検索してもよいし、あるいは、第2の位置情報と同一または近接する範囲内の位置情報で開催されているイベントを、クーポン情報記憶部23またはイベント情報記憶部21から検索し、そのイベントに関連づけられたクーポンを検索してもよい。
【0051】
ユーザは、イベントID「10001」のイベントの開催場所の近くにいるので、第2の位置情報として、イベントID「10001」の位置情報と同一または近接する範囲内の位置情報がユーザ端末3からクーポン情報検索処理部22に送られている。そのため、クーポン情報検索処理部22ではユーザ端末3から取得した位置情報に基づいて、その位置情報から所定範囲内に位置する店舗のクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索する。あるいは、ユーザ端末3から取得した位置情報と同一または近接する範囲の位置情報で開催されているイベントをクーポン情報記憶部23またはイベント情報記憶部21から検索する。ここでは、クーポンID「AAAAA」のクーポン情報と、クーポンID「DDDDD」のクーポン情報が検索されることとなる。図9に示すような検索結果の画面がユーザ端末3で表示される。このような検索結果の画面により、ユーザは、ユーザの今いるイベントに関連づけられたクーポン情報を閲覧することが出来る(S160)。
【0052】
なお、上記のように位置情報のみならず、検索条件としてたとえば営業時間や特徴情報を指定したい場合には、併せて設定することも出来る。たとえば、「家族向けで個室がある」イベント会場近くの飲食店を検索したい場合、上記のように第2の位置情報のほか、特徴情報として「家族向け」、「個室あり」などの条件を設定して検索を行えば良い。
【0053】
そしてユーザは、図9に示すような検索結果の画面から、所望するクーポンについて、「クーポンの取得」を選択すると、選択されたクーポンの取得要求と、そのクーポンのクーポン識別情報がユーザ端末3から管理サーバ2に送られる。その取得要求を受け取った管理サーバ2のクーポン情報提供部24は、クーポン識別情報に基づいてクーポン情報記憶部23を検索することで、当該クーポン情報を抽出し、ユーザ端末3にクーポン情報を送る。そしてそのクーポン情報をユーザ端末3で取得する(S170)。図10に取得したクーポン情報の一例を模式的に示す。
【0054】
なお図10に示すように、ユーザ端末3にクーポン情報を送る場合には、イベントの開催場所からクーポンを発行した店舗までの経路が分かる情報が記載されているとよい。これは、クーポン情報記憶部23、イベント情報記憶部21におけるイベントの開催場所、クーポンを発行した店舗の場所の情報に基づいて生成し、クーポン情報に記載すればよい。また、経路の特定は、それぞれの位置情報に基づいて経路探索処理を行うことで可能である。経路が分かる情報としては、図10に示すように、イベントの開催場所からクーポンを発行した店舗までの経路を地図情報として表示してもよいし、経路を文字で表示してもよい。経路が分かる情報としてはこれらに限られず、他の手段によってもよい。以上によって、ユーザはイベント会場から店舗まで迷わずに行ける。また、ユーザは改めて自分で経路探索処理を行う必要性もなくなる。
【0055】
ユーザは、以上のようにして取得したクーポンを、当該クーポンを発行した店舗まで持参し、店員に提示するなど所定の手続きを取ることによって、ユーザは当該店舗でそのクーポンの内容に準じたサービスを享受することが出来る。
【実施例2】
【0056】
上述の実施例1では、イベント会場でユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)を取得する際に、GPS機能を用いる場合を説明したが、この場合、イベントに実際に参加したかどうかを確認することが必ずしも出来るとは言えない。
【0057】
たとえば大規模商業ビルの特定階においてイベントが開催されている場合、そのイベントに参加していなくても、当該大規模商業ビルに行きさえすれば、同じビルの別の階にいても、GPS機能によって取得する位置情報はほぼ同一の位置情報を取得することが出来てしまうからである。そこで本実施例では、イベントに確実に参加したことが確認できるように構成する。
【0058】
すなわち、本実施例では、イベント会場の所定箇所に読取装置を設置する。読取装置は、ユーザ端末3と接触または近接することによって、当該ユーザ端末3を利用するユーザが当該イベント会場を訪れたことを示す来場情報(たとえばイベント識別情報や読取装置を識別する読取装置識別情報であってもよいし、あるいはイベントに参加したことを示す一意の情報)を読取装置からユーザ端末3に送る。読取装置とユーザ端末3との間で接触または非接触で通信を行う場合の通信方式にはさまざまなものがあるが、たとえばNFC方式(Near Field Communication)などのRFIDが一例としてある。なお、これには限定されない。また、読取装置には、インターネットなどのネットワークでの通信が可能な装置と、ネットワークでの通信が行えない装置のいずれも用いることができる。
【0059】
ネットワークでの通信が可能な読取装置の場合、ユーザ端末3に記憶されたユーザ識別情報を読み取り、読み取ったユーザ識別情報と来場情報とイベントへの来場日時情報とを管理サーバ2に送信する。ネットワークでの通信が可能な読取装置とは、読取装置そのものに通信機能が内蔵されているほか、読取装置と接続された、ネットワークでの通信が可能な装置(たとえばPOSレジやコンピュータ端末など)の場合も含む。
【0060】
このようにして読取装置からユーザ識別情報と来場情報と来場日時情報とを管理サーバ2で取得するとそれらを記憶装置71に一時記憶し、ユーザ端末3でクーポン情報の検索処理要求を行うことによって、ユーザ端末3からユーザ識別情報を取得すると、クーポン情報検索処理部22は、読取装置から取得して一時記憶している来場情報を、ユーザ識別情報に基づいて特定する。そして特定した来場情報に基づいて、ユーザが訪れたイベントを特定する。そして特定したイベントに基づいて、そのイベントに対応づけられたクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索し、特定する。なお、管理サーバ2で一時記憶したユーザ識別情報、来場情報、来場日時情報などは、記憶してから所定期間経過後(たとえばその日のイベントの終了時点、イベント開催期間の終了時点、来場日時情報から所定時間経過後など)に削除してもよいし、記録として残しておいてもよい。
【0061】
一方、ネットワークでの通信が行えない読取装置の場合、読取装置に記憶された来場情報をユーザ端末3に送り、ユーザ端末3から、来場情報を管理サーバ2に送信する。そしてGPS機能で取得した位置情報の代わりに、来場情報をクーポン情報の検索処理要求とともに送ることで、クーポン情報検索処理部22は、当該来場情報に対応する来場情報に基づいて、対応するクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索する。
【0062】
さらに、ユーザ端末3には読取装置と通信を行うための通信機能を備えていない場合もある。その場合、読取装置から所定の音(読取装置または飲食店ごとにユニークな音)を再生する。そしてユーザ端末3で所定のアプリケーションソフトウェア(後述の処理を行うアプリケーションソフトウェア)を起動させた状態で、ユーザ端末3を近接させると、当該アプリケーションソフトウェアでその音を認識することで読取装置またはイベント会場を特定し、対応する来場情報を特定する。そしてユーザ端末3のアプリケーションソフトウェアが認識した来場情報を管理サーバ2に送る。
【0063】
以上のようにしてユーザ端末3から取得した来場情報を管理サーバ2で取得すると、ユーザ端末3でクーポン情報の検索条件と検索処理要求を行うことによって、ユーザ端末3から来場情報を取得すると、クーポン情報検索処理部22は、ユーザ端末3から取得した来場情報に基づいて、ユーザが訪れたイベントを特定する。そして特定したイベントに基づいて、そのイベントに対応づけられたクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索し、特定する。
【0064】
この際に実施例1と同様に、来場情報のみならず、検索条件としてたとえば営業時間や特徴情報を指定したい場合には、併せて設定することも出来る。たとえば、「家族向けで個室がある」イベント会場近くの飲食店を検索したい場合、上記のように第2の位置情報のほか、特徴情報として「家族向け」、「個室あり」などの条件を設定して検索を行えば良い。
【0065】
以上のような処理を行うことで、ユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)として、GPS機能によるものではなく、イベント会場に設置された読取装置に基づく来場情報としてイベントを特定し、それに対応するクーポン情報を取得するように構成することもできる。
【実施例3】
【0066】
上述の各実施例では、ユーザがイベントを検索する際には、ユーザ端末3の位置情報に基づいて検索を行っていた。しかしながらユーザはその場でどのイベントに行くかを決定する場合に限られず、事前に予定を立てた上で行くイベントを決定する場合もある。そのような場合には、位置情報(第1の位置情報)を用いずにイベントを検索出来ても良い。
【0067】
すなわち、ユーザは、イベントの検索を所望した段階で、ユーザ端末3から所定の操作を行うことで、イベントの検索条件と検索処理要求を管理サーバ2に送る。この際に、日時、イベントの開催場所、イベントの種類、イベントの属性情報などの検索条件を指定して管理サーバ2に送ればよい。そして管理サーバ2のイベント情報検索処理部20は、ユーザ端末3から取得した検索条件に基づいて、該当するイベント情報をイベント情報記憶部21から検索し、その検索結果をユーザ端末3に送る。
【0068】
また、上述の検索結果において、該当するイベント情報が複数ある場合、その中から一つのイベント情報を選択する。そしてユーザが一つのイベント情報を選択すると、その選択情報がユーザ端末3から管理サーバ2に送られ、管理サーバ2のイベント情報検索処理部20が、選択されたイベント情報をイベント情報記憶部21から抽出し、そのイベントの情報をユーザ端末3に送る。
【0069】
そしてユーザ端末3では、ユーザがその検索結果を見て、事前に予定を立てた上で、イベント会場に赴くことが出来る。
【0070】
上述の検索の際には、ユーザは検索処理をパーソナルコンピュータで、検索結果を可搬型通信端末であるユーザ端末3で取得したい場合もある。そのような場合、選択されたイベント情報の詳細に関する情報を、可搬型通信端末であるユーザ端末3に送るように構成できても良い。この場合には、選択されたイベントの情報の画面の一部に、可搬型通信端末であるユーザ端末3の電子メールアドレスの入力欄を設け、そこに電子メールとしてイベント情報の詳細が閲覧可能なURLを送るようにすることができる。この電子メールに記載されたURLをユーザが、可搬型通信端末であるユーザ端末3で選択することで、可搬型通信端末であるユーザ端末3において、ユーザはイベント情報の詳細を閲覧できる。
【0071】
また、イベント情報の画面の一部に、上記URLがコード化された2次元コードなどを表示しておき、可搬型通信端末であるユーザ端末3にそれを読み取らせることで、可搬型通信端末であるユーザ端末3でURLを取得させてもよい。
【実施例4】
【0072】
上述の各実施例において、ユーザ端末3におけるアプリケーションソフトウェアが、いわゆるソーシャルメディアサービスの機能を備えていても良い。ソーシャルメディアサービスとは、ユーザが自発的に情報を発信することで形成されるメディアであり、たとえばブログ、ミニブログ、SNS、ソーシャルブックマーク(インターネット上でのお気に入りの情報を共有している)、クチコミサイト、掲示板などがある。特に、ソーシャルメディアサービスとしてSNSを用いる場合、自らがいる場所を当該ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに通知するため、いわゆる「チェックイン」と呼ばれる機能が行えると良い。本実施例のシステム構成の一例を図11に模式的に示す。
【0073】
本実施例の場合、ソーシャルメディアサービスに関する処理を実現するソーシャルメディアサーバ4と管理サーバ2とは情報の送受信が可能である。
【0074】
ソーシャルメディアサーバ4は、ソーシャルメディアサービスの運営企業が利用するサーバである。ソーシャルメディアサーバ4は、管理サーバ2からユーザがチェックインしたことの情報(以下、チェックイン情報)を取得し、そのチェックイン情報に基づいてソーシャルメディアサービスに、当該チェックイン情報の一部または全部の情報を反映させる。
【0075】
なおソーシャルメディアサーバ4にアクセスするには所定の認証処理を経た後で行われる必要がある。この場合、管理サーバ2とソーシャルメディアサーバ4との間の認証処理、情報の通信処理は、所定の認証処理方式、たとえばOpenIDやOAuthなどを用いることが出来る。またこれ以外の認証処理方式を用いることも出来、当業者が任意に採用することが出来る。特に、クーポン発行システムにおけるユーザと、ソーシャルメディアサービスにおけるユーザとの同一性を図るための認証処理に上記を用いることが好ましい。OAuthによる認証処理方式の一例としては、http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/106oauth/oauth02.htmlなどにも記載されている公知の方式が採用できる。
【0076】
またソーシャルメディアサーバ4は、ソーシャルメディアサービスを利用するほかのユーザが利用する端末5(たとえば携帯端末であっても良いし、パーソナルコンピュータであっても良いし、タブレット型の端末であっても良い)と情報の送受信が可能である。ソーシャルメディアサーバ4は、反映させたユーザのチェックイン情報を、ほかのユーザからの閲覧可能状態にする。また当該ユーザをフォローしているほかのユーザがいる場合には、そのチェックイン情報を、ほかのユーザが利用する端末5に送る。
【0077】
ソーシャルメディア連携処理部25は、ユーザ端末3からソーシャルメディアサービス(ソーシャルメディアサーバ4)に通知する情報を受け取り、それをソーシャルメディアサーバ4に通知する。たとえば、ユーザ端末3から、当該ユーザの所在場所を示す「チェックイン」の情報を受け取ると、それを当該ユーザの識別情報ととともにソーシャルメディアサーバ4に送る。
【0078】
本実施例において、ユーザがソーシャルメディアサービスの機能を利用したい場合には、ユーザは、イベント会場において上述の通り、ユーザ端末3でアプリケーションソフトウェアを起動させる。そしてイベント会場において、所定の操作、つまり「チェックイン」の操作を行うことで、ユーザ端末3において、好ましくはGPS機能により、当該ユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)を取得し、それがユーザの所在地の情報としてユーザ端末3から管理サーバ2に送られる。なおこの際に、ユーザを識別するユーザ識別情報が送られていることが好ましい。なお「チェックイン」の操作としては、上述のようにGPS機能を用いて位置情報を送るほか、イベント会場の所定箇所に設置された読取装置にユーザ端末3を読み取らせて位置情報を送ることで行っても良い。
【0079】
この情報に基づいて、管理サーバ2では、ソーシャルメディア連携処理部25が、当該ユーザのユーザ識別情報とユーザの所在地情報と「チェックイン」の情報とをソーシャルメディアサーバ4に送る。そしてソーシャルメディアサーバ4では、管理サーバ2から送られた上記情報を取得すると、それをソーシャルメディアサービスに反映する。ソーシャルメディアサーバ4において、ソーシャルメディアサーバでの反映とは、管理サーバ2から取得した上記情報を、ソーシャルメディアサーバ4(ソーシャルメディアサービス)錠での当該ユーザの発言として情報をアップロードする処理である。たとえば「○○さんが○○にチェックインしました」などの情報が反映される。これによって、当該ユーザをフォローしているほかのユーザが、その情報を閲覧することが出来る。
【0080】
また、当該ユーザによるチェックインの情報を閲覧したほかのユーザは、もしその情報が気になるなど、より称さない情報を閲覧したいと思った場合、その情報に含まれる当該イベントのウェブサイトへのURLやリンクを選択するなど、当該端末5で所定の操作を行うことで、ほかのユーザが利用する端末5から、当該イベントのウェブサイトへアクセスし、イベントの詳細な情報の閲覧を可能とさせてもよい。この場合、ユーザが送るチェックインの情報に、当該イベントのウェブサイトのURLやリンクの情報(イベント情報記憶部21に記憶させておく)をイベント情報記憶部21から抽出し、送るようにすればよい。
【0081】
また管理サーバ2で、上述の第2の位置情報を取得した場合、クーポン情報検索処理部22では、上述の各実施例のように第2の位置情報に基づいて、その位置情報に対応するクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索し、その検索結果をユーザ端末3に表示させる。そしてその検索結果を閲覧したユーザは、所望のクーポン情報を選択し、クーポン情報提供部24が当該クーポン情報をユーザ端末3に送ることで、クーポン情報を取得することが出来る。
【0082】
これによって、ユーザは、ユーザ端末3で、ソーシャルメディアサービスにおける「チェックイン」の操作を行うことで、そのイベントに対応したクーポン情報を取得することが出来る。
【0083】
またクーポン情報記憶部23は、クーポン情報毎にそれが取得された回数(クーポン情報提供部24でクーポン情報が提供された回数)を記憶しておき、クーポン情報の検索の際にその情報を表示可能としても良い。これによって、そのクーポン情報の人気度がある程度想定できるため、混んでいる可能性などを事前に予測することが出来る。
【0084】
またユーザ端末3がソーシャルメディアサービスと連動してることで、ソーシャルメディア連携処理部25は、ソーシャルメディアサービスにおける情報を取得し、ユーザ端末3に通知することで、ユーザ端末3でその情報を表示可能としても良い。すなわち、ソーシャルメディアサーバ4は、当該ユーザから取得した位置情報(第2の位置情報)と同一またはほぼ同一(所定範囲内)のほかのユーザのユーザ数をカウントしたり、その識別情報を抽出し、管理サーバ2に通知をしても良い。この通知によって、ソーシャルメディア連携処理部25は、ユーザ端末3において、当該ユーザと同じ場所(同一またはほぼ同一の場所)にいるほかのユーザのユーザ数や誰がいるかを表示することが出来る。
【0085】
また、ソーシャルメディアサービスにほかのユーザがその端末5からチェックインをした場合、ソーシャルメディアサーバ4ではその情報が反映される。そして、ソーシャルメディアサーバ4は、当該ほかのユーザを友人登録(そのユーザから何らかの情報が発信されたときに通知を受け取る)しているユーザに対して、通知を行う。従って、クーポン発行システム1を利用しているユーザが、ほかのユーザを友人登録している場合、当該ほかのユーザがチェックインをした場合、ソーシャルメディアサーバ4から管理サーバ2にチェックインの情報が通知され、ソーシャルメディア連携処理部25は、ユーザ端末3に対して、当該ほかのユーザがチェックインした旨の通知が行われる。そのため、その通知をユーザ端末3で閲覧することで、当該ほかのユーザがいる場所を知ることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明のクーポン発行システム1を用いることによって、人が多く訪れるイベントに連動したクーポンを発行することが出来る。そのため、イベントの集客力を活かして自らの店舗にも来店を促すことが出来る。これにより従来よりも新規顧客の獲得に繋がりやすくなる。とくにソーシャルメディアサービスと連動できることにより、ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに対しても周知でき、広告効果も向上する。
【0087】
またクーポンを利用するユーザにとっても、誰でも取得できるクーポンではなく、イベントに参加したユーザであるから発行されたクーポンであるとの特別間を抱かすことも出来、クーポンの利用率が高まることも予想される。
【符号の説明】
【0088】
1:クーポン発行システム
2:管理サーバ
3:ユーザ端末
20:イベント情報検索処理部
21:イベント情報記憶部
22:クーポン情報検索処理部
23:クーポン情報記憶部
24:クーポン情報提供部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、クーポンを発行するクーポン発行システムに関する。特にイベントに連動してクーポンを発行するクーポン発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店などの店舗では、常に、顧客の来店を促して新規顧客の獲得、事業の継続につなげる必要がある。そのため、店舗ではクーポンを発行することで、新規顧客の獲得に取り組んでいる。しかし、クーポンの発行は多くの店舗で行われているため、単にクーポンを発行しても、必ずしも顧客の来店や新規顧客の獲得に繋がらない場合もある。
【0003】
従来のクーポンの発行システムの一例を下記特許文献に示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−102421号公報
【特許文献2】特開2010−170305号公報
【特許文献3】特開2010−237897号公報
【特許文献4】特開2011−128774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、従来からさまざまなクーポンの発行システムが存在している。しかしながらいずれも、同様のクーポンを発行しているほかの店舗との差別化を図るクーポンを発行することが出来ておらず、必ずしも新規顧客の獲得に繋がっているとまでは言えない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者は上記課題を解決するため、新規顧客の獲得に繋がりやすいクーポンの発行システムを発明した。
【0007】
第1の発明は、イベントに連動したクーポンを発行するクーポン発行システムであって、前記クーポン発行システムは、店舗の発行するクーポン情報をイベントに対応づけて記憶するクーポン情報記憶部と、ユーザ端末からクーポン情報の検索処理要求と検索条件とを受け付け、該検索条件に基づいて、該当するクーポン情報を前記クーポン情報記憶部から検索するクーポン情報検索処理部と、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザ端末の位置を示す情報を取得し、前記ユーザの利用するソーシャルメディアサービスを提供するソーシャルメディアサーバに対して、前記ユーザ端末の位置を示す情報を通知することで、前記ソーシャルメディアサービスにおいて前記ユーザの所在場所を閲覧可能とさせるソーシャルメディア連携処理部と、前記ユーザ端末において選択されたクーポン情報を、前記ユーザ端末に送信するクーポン情報提供部と、を有するクーポン発行システムである。
【0008】
本発明のように構成することで、イベントに対応するクーポンを発行することが可能となる。そしてイベントには集客力があるため、それに対応するクーポンを発行することで、新規顧客の来店、獲得に繋がりやすいクーポンとすることが出来る。とくにソーシャルメディアサービスと連動できることにより、ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに対しても周知でき、広告効果も向上する。
【0009】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報を検索条件として取得し、該情報を用いて前記クーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0010】
イベント会場にいることを示す情報としては、本発明のように構成することもできる。これによって、イベントがビルや地下で行われている場合であっても、本発明を利用することが可能となる。
【0011】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内で開催されているイベントを特定し、前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0012】
クーポン情報を検索する際にはユーザがイベントに来場をしたことを確認できることが好ましい。そのための方法の一つとして本発明のような構成がある。これによって、イベント会場にユーザが赴いたことが確認でき、その場所にいるからこそ発行可能なクーポンをユーザが取得することが出来る。
【0013】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から来場情報を取得し、該来場情報に対応するイベントを特定し、前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0014】
本発明のように構成しても、ユーザがイベントに来場をしたことを確認することが出来る。特に本発明のような構成とすることで、単にGPS機能などを用いた位置情報よりも、確実に、イベント訪れたことを確認することが出来る。
【0015】
上述の発明において、前記クーポン情報検索処理部は、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内の店舗を特定し、前記特定した店舗が発行するクーポン情報を検索する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0016】
本発明のように構成しても、ユーザがイベントに来場したことを確認することが出来る。イベント会場とクーポン情報とを直接対応づけなくても、クーポンを発行する店舗の位置情報があれば、それを用いてイベント会場との対応付けとしてもよい。
【0017】
上述の発明において、前記クーポン情報提供部は、前記ユーザ端末に送信するクーポン情報に、前記イベントの会場から前記クーポンを発行する店舗までの経路を示す情報を含めて送信する、クーポン発行システムのように構成することができる。
【0018】
イベント会場および店舗の周辺について、ユーザは不案内なことも多い。そこで本発明のように構成することで、ユーザはイベント会場から容易に店舗まで到達することが出来る。
【0019】
上述の発明において、前記クーポン発行システムは、さらに、前記イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶部と、前記ユーザ端末から前記イベントに関する情報の検索処理要求と前記ユーザ端末の位置情報とを受け付け、該位置情報に対応するイベント情報を検索するイベント情報検索処理部と、を有するクーポン発行システムのように構成することができる。
【0020】
本発明のように構成することで、イベントの検索を容易に行うことが出来る。
【0021】
上述の発明において、前記イベント情報記憶部は、さらに、前記イベントの属性情報および/または開催時間を示す情報を記憶しており、前記イベント情報検索処理部は、前記イベントに関する情報の検索条件として、前記イベントの開催場所、前記イベントの属性情報および/または開催時間を受け付け検索を行う、クーポン発行システムのように構成することが出来る。
【0022】
本発明のように構成することで、ユーザはよりきめ細かく、自らの所望するイベントを検索出来る。とくに、属性情報などはイベントの対象者を判定する情報であるため、それに基づいて検索出来ると好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明のクーポン発行システムを用いることによって、イベントに連動したクーポンを発行することが出来る。そしてイベントには人が多く訪れることから、そのイベントの集客力を活かして自らの店舗にも来店を促すことが出来る。これにより従来よりも新規顧客の獲得に繋がりやすくなる。とくにソーシャルメディアサービスと連動できることにより、ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに対しても周知でき、広告効果も向上する。
【0024】
またクーポンを利用するユーザにとっても、誰でも取得できるクーポンではなく、イベントに参加したユーザであるから発行されたクーポンであるとの特別感を抱かすことも出来、新規顧客の来店や新規顧客の獲得が高まることも予想される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図2】本発明のハードウェア構成の一例を模式的に示す図である。
【図3】本発明の処理プロセスの一例を模式的に示す図である。
【図4】イベント情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図5】クーポン情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図6】位置情報の取得を行う画面の一例を示す図である。
【図7】位置情報の送信を行う画面の一例を示す図である。
【図8】イベントの検索結果の画面の一例を示す図である。
【図9】クーポン情報の検索結果の画面の一例を示す図である。
【図10】クーポン情報の画面の一例を示す図である。
【図11】本発明のシステム構成のほかの一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の全体の概念図を図1に模式的に示す。本発明のクーポン発行システム1では、管理サーバ2と、ユーザが利用するユーザ端末3とが用いられる。
【0027】
管理サーバ2は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図2にサーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、サーバにおける処理は、複数のサーバなどに、その機能が分散配置されていても良い。
【0028】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0029】
ユーザ端末3は、ユーザが利用するコンピュータ端末や可搬型通信端末であり、好ましくはGPS機能による位置情報の取得が可能である。可搬型通信端末は、携帯電話(スマートフォンも含む)、PHSなどの通信機能を備えた端末である。また可搬型通信端末の記憶装置には、本発明のユーザ端末3側での処理を実行するためのアプリケーションソフトウェアが記憶されていると良い。このアプリケーションソフトウェアでは、ユーザの操作により、GPS機能による位置情報を取得し、それを管理サーバ2に通知する、後述するイベント情報、クーポン情報の検索処理要求、クーポン情報の取得処理などを実行することが出来る。
【0030】
管理サーバ2は、イベント情報検索処理部20とイベント情報記憶部21とクーポン情報検索処理部22とクーポン情報記憶部23とクーポン情報提供部24とを有する。
【0031】
イベント情報検索処理部20は、ユーザ端末3からイベント情報の検索処理要求を受け付け、イベント情報記憶部21に記憶するイベント情報のうち、該当するイベント情報を検索結果としてユーザ端末3に送る。イベント情報の検索の条件としては、ユーザ端末3から、当該ユーザ端末3で取得した位置情報(第1の位置情報)を取得し、その位置情報から所定範囲内で開催されるイベントのイベント情報をイベント情報記憶部21から検索すればよい。また検索条件としては、ユーザ端末3の位置情報のほか、ユーザが参加を希望するイベントの種類(たとえばセール・物産展・催事、ホテルイベント・フェア、試写会・上映会・リバイバル、コンサート・ライブイベント、演劇・演芸・お笑い、展覧会・個展、アミューズメント&レジャー、スポーツ、季節・展示、スクール講座・体験レッスン、暮らしのイベントなど)、参加するイベントの開催日の情報、開催時間の情報、イベントの属性情報、イベントの開催場所などを含めてもよい。また検索条件としては、これ以外の条件を設定できてもよい。
【0032】
イベントの開催時間の情報としては、具体的な時間であってもよいし、「昼開催」、「夜開催」、「深夜から朝開催」などのように時間帯の情報であっても良い。また、イベントの属性情報とは「家族向け」、「カップル向け」、「子供が喜ぶ」など、イベントの主な対象者が誰であるかを示す情報である。
【0033】
このようにイベント情報の検索条件としてさまざまな条件が設定可能となることで、クーポン情報を発行する店舗の側からすると、みずからの所望する客層に適合したイベントに対応づけたクーポン情報を発行することで、より効果的なPRを行うことが出来る。
【0034】
イベント情報記憶部21は、イベントに関する情報を記憶している。イベントに関する情報としては、イベントを識別するイベント識別情報(イベント名やイベントを識別するIDなど)、イベントの開催場所、イベントの開催場所の位置情報、イベントの開催期間、イベントの種類、イベントの開催時間、イベントの属性情報など、がある。図4にイベント情報記憶部21の一例を模式的に示す。
【0035】
クーポン情報検索処理部22は、ユーザ端末3からのクーポン情報の検索条件と検索処理要求を受け付け、クーポン情報記憶部23に記憶するクーポン情報のうち、該当するクーポン情報を検索結果としてユーザ端末3に送る。クーポン情報の検索の条件としては、ユーザ端末3から、当該ユーザ端末3で取得した位置情報(第2の位置情報)を取得し、その位置情報から所定範囲内で開催されているイベントに関連づけられているクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索すればよい。なお、第2の位置情報から所定範囲内で開催されているイベントに関連づけられているクーポン情報を検索するには、第2の位置情報から所定範囲内に位置する店舗をその位置情報に基づいて特定し、その店舗が発行するクーポン情報を特定してもよいし、あるいは、第2の位置情報と同一または近接する範囲内で開催されているイベントを特定し、そのイベントに関連づけられているクーポン情報を特定してもよい。
【0036】
また、検索条件としては、ユーザ端末3の位置情報のほか、ユーザが希望するクーポンの種類(たとえば料理のジャンル(和食、中華、イタリアン、フランス料理など)、飲食店の種類(ファミリーレストラン、ファーストフード、丼屋、居酒屋、割烹、バー、中華料理店、イタリア料理店など)、飲食店の価格帯など)、飲食店としての特徴を示す情報(たとえば「宴会可」、「大人数可」、「個室が充実」、「子供向けメニューあり」などを検索条件として含めてもよい。また検索条件としては、これ以外の条件を設定できてもよい。
【0037】
クーポン情報記憶部23は、クーポンに関する情報を記憶している。クーポンに関する情報としては、クーポンを識別するクーポン識別情報(クーポン名やクーポンを識別するIDなど)、クーポンを利用できる店舗識別情報(店舗名や店舗を識別するIDなど)、クーポンで享受できるサービスの内容(たとえば20%OFF、1品サービス、ドリンク1杯サービス、一人分料金無料など)、クーポンを利用できる店舗に関する情報(住所、電話番号など)、店舗の特徴情報、当該クーポンが対応づけられているイベント情報、イベントが開催されている場所の位置情報、イベントが開催されている場所から店舗までの経路を示す地図情報、クーポンの利用期間、などがある。図5にクーポン情報記憶部23の一例を模式的に示す。
【0038】
なおクーポン情報記憶部23には、クーポンに関連づけられているイベント識別情報のみが記憶されていてもよいし、イベントが開催されている場所の位置情報が記憶されていてもよい。後者の場合には、クーポン情報検索処理部22は、第2の位置情報と同一または近接する範囲内のイベントが開催されている場所の位置情報を検索し、そのイベントに関連づけられているクーポン情報を特定すればよい。また前者の場合には、第2の位置情報と同一または近接する範囲内のイベントをイベント情報記憶部21に基づいて特定し、特定したイベントのイベント識別情報に基づいて、クーポン情報記憶部23を検索することで、クーポン情報を特定すればよい。
【0039】
また、あるいはクーポン情報記憶部23に、クーポンを発行する店舗の位置情報が記憶されている場合、第2の位置情報から所定範囲内の店舗が発行するクーポン情報を特定することであってもよい。
【0040】
クーポン情報提供部24は、ユーザ端末3から、ユーザ端末3からのクーポン情報の取得要求に応じて、当該クーポン情報をクーポン情報記憶部23から抽出し、それをユーザ端末3に送る。
【実施例1】
【0041】
次に本発明のクーポン発行システム1の処理の一例を図3のフローチャートを用いて説明する。なお以下の各実施例では、クーポンを発行する店舗として飲食店の場合を説明するが、飲食店で発行するクーポンには限られず、さまざまな業態の店舗がクーポンを発行することが出来る。
【0042】
まずユーザが行ってみたいイベントが決まっていない場合、ユーザはユーザ端末3で所定の操作を行うことで、ユーザ端末3の記憶装置に記憶されているアプリケーションソフトウェアを起動する(S100)。
【0043】
そして当該アプリケーションソフトウェアで所定の操作を行うことで、イベント情報の検索条件と検索処理要求を管理サーバ2におくる。そして管理サーバ2のイベント情報検索処理部20からは、当該ユーザ端末3の位置情報の取得要求が送られる。その取得要求を受け取ったユーザ端末3では、好ましくはGPS機能により、当該ユーザ端末3の位置情報(第1の位置情報)を取得する。たとえば図6に示すような位置情報取得画面から、「位置情報を取得」を選択することで、ユーザ端末3のGPS機能が起動し、ユーザ端末3の位置情報を取得する。そして取得したユーザ端末3の位置情報を管理サーバ2に送る。たとえば図7に示すように、位置情報の送信画面から、「位置情報の送信」を選択することで、ユーザ端末3から管理サーバ2に、当該ユーザ端末3の位置情報が送られる。なお、この際に、イベント情報を検索するにあたり、ほかの検索条件を指定できてもよい。
【0044】
イベント情報検索処理部20は、イベント情報の検索条件と検索処理要求とユーザ端末3の位置情報を取得すると(S110)、その位置情報に基づいてイベント情報記憶部21を検索することで、当該位置情報から所定範囲内で開催されており、かつほかの検索条件に該当するイベント情報を検索する(S120)。
【0045】
たとえば検索の結果、周辺のイベント情報として、イベントID「10001」のイベントが検索されたとすると、図8に示すような検索結果の画面がユーザ端末3で表示され、それを見て、気に入ればユーザが当該イベント情報を参考にしながらイベントの開催場所まで移動する。
【0046】
ここで一旦、ユーザ端末3のアプリケーションソフトウェアは終了してもよい。
【0047】
そしてイベント会場までユーザが移動すると、所定のタイミングで、ユーザは、ユーザ端末3で所定の操作を行うことで、ユーザ端末3の記憶装置に記憶されているアプリケーションソフトウェアを再度、起動する(S130)。
【0048】
そしてアプリケーションソフトウェアを起動後、ユーザが当該イベントに関連づけられたクーポンを取得したい場合には、当該アプリケーションソフトウェアで所定の操作を行うことで、クーポン情報の検索条件と検索処理要求を管理サーバ2におくる。そして管理サーバ2のクーポン情報検索処理部22からは、当該ユーザ端末3の位置情報の取得要求が送られる。その取得要求を受け取ったユーザ端末3では、好ましくはGPS機能により、当該ユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)を取得する。たとえばS110の場合と同様に、図6に示すような位置情報取得画面から、「位置情報を取得」を選択することで、ユーザ端末3のGPS機能が起動し、ユーザ端末3の位置情報を取得する。そして取得したユーザ端末3の位置情報を管理サーバ2に送る。たとえば図7に示すように、位置情報の送信画面から、「位置情報の送信」を選択することで、ユーザ端末3から管理サーバ2に、当該ユーザ端末3の位置情報が送られる。なお、この際に、クーポン情報を検索するにあたり、ほかの検索条件を指定できてもよい。
【0049】
クーポン情報検索処理部22は、クーポン情報の検索条件と検索処理要求とユーザ端末3の位置情報を取得すると(S140)、その位置情報に基づいてクーポン情報記憶部23(場合によってはイベント情報記憶部21でも検索してもよい)を検索することで、当該位置情報で開催されているイベントに関連づけられたクーポン情報を検索する(S150)。
【0050】
この場合、第2の位置情報に基づいて、そこから所定範囲内に位置する店舗のクーポン情報を検索してもよいし、あるいは、第2の位置情報と同一または近接する範囲内の位置情報で開催されているイベントを、クーポン情報記憶部23またはイベント情報記憶部21から検索し、そのイベントに関連づけられたクーポンを検索してもよい。
【0051】
ユーザは、イベントID「10001」のイベントの開催場所の近くにいるので、第2の位置情報として、イベントID「10001」の位置情報と同一または近接する範囲内の位置情報がユーザ端末3からクーポン情報検索処理部22に送られている。そのため、クーポン情報検索処理部22ではユーザ端末3から取得した位置情報に基づいて、その位置情報から所定範囲内に位置する店舗のクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索する。あるいは、ユーザ端末3から取得した位置情報と同一または近接する範囲の位置情報で開催されているイベントをクーポン情報記憶部23またはイベント情報記憶部21から検索する。ここでは、クーポンID「AAAAA」のクーポン情報と、クーポンID「DDDDD」のクーポン情報が検索されることとなる。図9に示すような検索結果の画面がユーザ端末3で表示される。このような検索結果の画面により、ユーザは、ユーザの今いるイベントに関連づけられたクーポン情報を閲覧することが出来る(S160)。
【0052】
なお、上記のように位置情報のみならず、検索条件としてたとえば営業時間や特徴情報を指定したい場合には、併せて設定することも出来る。たとえば、「家族向けで個室がある」イベント会場近くの飲食店を検索したい場合、上記のように第2の位置情報のほか、特徴情報として「家族向け」、「個室あり」などの条件を設定して検索を行えば良い。
【0053】
そしてユーザは、図9に示すような検索結果の画面から、所望するクーポンについて、「クーポンの取得」を選択すると、選択されたクーポンの取得要求と、そのクーポンのクーポン識別情報がユーザ端末3から管理サーバ2に送られる。その取得要求を受け取った管理サーバ2のクーポン情報提供部24は、クーポン識別情報に基づいてクーポン情報記憶部23を検索することで、当該クーポン情報を抽出し、ユーザ端末3にクーポン情報を送る。そしてそのクーポン情報をユーザ端末3で取得する(S170)。図10に取得したクーポン情報の一例を模式的に示す。
【0054】
なお図10に示すように、ユーザ端末3にクーポン情報を送る場合には、イベントの開催場所からクーポンを発行した店舗までの経路が分かる情報が記載されているとよい。これは、クーポン情報記憶部23、イベント情報記憶部21におけるイベントの開催場所、クーポンを発行した店舗の場所の情報に基づいて生成し、クーポン情報に記載すればよい。また、経路の特定は、それぞれの位置情報に基づいて経路探索処理を行うことで可能である。経路が分かる情報としては、図10に示すように、イベントの開催場所からクーポンを発行した店舗までの経路を地図情報として表示してもよいし、経路を文字で表示してもよい。経路が分かる情報としてはこれらに限られず、他の手段によってもよい。以上によって、ユーザはイベント会場から店舗まで迷わずに行ける。また、ユーザは改めて自分で経路探索処理を行う必要性もなくなる。
【0055】
ユーザは、以上のようにして取得したクーポンを、当該クーポンを発行した店舗まで持参し、店員に提示するなど所定の手続きを取ることによって、ユーザは当該店舗でそのクーポンの内容に準じたサービスを享受することが出来る。
【実施例2】
【0056】
上述の実施例1では、イベント会場でユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)を取得する際に、GPS機能を用いる場合を説明したが、この場合、イベントに実際に参加したかどうかを確認することが必ずしも出来るとは言えない。
【0057】
たとえば大規模商業ビルの特定階においてイベントが開催されている場合、そのイベントに参加していなくても、当該大規模商業ビルに行きさえすれば、同じビルの別の階にいても、GPS機能によって取得する位置情報はほぼ同一の位置情報を取得することが出来てしまうからである。そこで本実施例では、イベントに確実に参加したことが確認できるように構成する。
【0058】
すなわち、本実施例では、イベント会場の所定箇所に読取装置を設置する。読取装置は、ユーザ端末3と接触または近接することによって、当該ユーザ端末3を利用するユーザが当該イベント会場を訪れたことを示す来場情報(たとえばイベント識別情報や読取装置を識別する読取装置識別情報であってもよいし、あるいはイベントに参加したことを示す一意の情報)を読取装置からユーザ端末3に送る。読取装置とユーザ端末3との間で接触または非接触で通信を行う場合の通信方式にはさまざまなものがあるが、たとえばNFC方式(Near Field Communication)などのRFIDが一例としてある。なお、これには限定されない。また、読取装置には、インターネットなどのネットワークでの通信が可能な装置と、ネットワークでの通信が行えない装置のいずれも用いることができる。
【0059】
ネットワークでの通信が可能な読取装置の場合、ユーザ端末3に記憶されたユーザ識別情報を読み取り、読み取ったユーザ識別情報と来場情報とイベントへの来場日時情報とを管理サーバ2に送信する。ネットワークでの通信が可能な読取装置とは、読取装置そのものに通信機能が内蔵されているほか、読取装置と接続された、ネットワークでの通信が可能な装置(たとえばPOSレジやコンピュータ端末など)の場合も含む。
【0060】
このようにして読取装置からユーザ識別情報と来場情報と来場日時情報とを管理サーバ2で取得するとそれらを記憶装置71に一時記憶し、ユーザ端末3でクーポン情報の検索処理要求を行うことによって、ユーザ端末3からユーザ識別情報を取得すると、クーポン情報検索処理部22は、読取装置から取得して一時記憶している来場情報を、ユーザ識別情報に基づいて特定する。そして特定した来場情報に基づいて、ユーザが訪れたイベントを特定する。そして特定したイベントに基づいて、そのイベントに対応づけられたクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索し、特定する。なお、管理サーバ2で一時記憶したユーザ識別情報、来場情報、来場日時情報などは、記憶してから所定期間経過後(たとえばその日のイベントの終了時点、イベント開催期間の終了時点、来場日時情報から所定時間経過後など)に削除してもよいし、記録として残しておいてもよい。
【0061】
一方、ネットワークでの通信が行えない読取装置の場合、読取装置に記憶された来場情報をユーザ端末3に送り、ユーザ端末3から、来場情報を管理サーバ2に送信する。そしてGPS機能で取得した位置情報の代わりに、来場情報をクーポン情報の検索処理要求とともに送ることで、クーポン情報検索処理部22は、当該来場情報に対応する来場情報に基づいて、対応するクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索する。
【0062】
さらに、ユーザ端末3には読取装置と通信を行うための通信機能を備えていない場合もある。その場合、読取装置から所定の音(読取装置または飲食店ごとにユニークな音)を再生する。そしてユーザ端末3で所定のアプリケーションソフトウェア(後述の処理を行うアプリケーションソフトウェア)を起動させた状態で、ユーザ端末3を近接させると、当該アプリケーションソフトウェアでその音を認識することで読取装置またはイベント会場を特定し、対応する来場情報を特定する。そしてユーザ端末3のアプリケーションソフトウェアが認識した来場情報を管理サーバ2に送る。
【0063】
以上のようにしてユーザ端末3から取得した来場情報を管理サーバ2で取得すると、ユーザ端末3でクーポン情報の検索条件と検索処理要求を行うことによって、ユーザ端末3から来場情報を取得すると、クーポン情報検索処理部22は、ユーザ端末3から取得した来場情報に基づいて、ユーザが訪れたイベントを特定する。そして特定したイベントに基づいて、そのイベントに対応づけられたクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索し、特定する。
【0064】
この際に実施例1と同様に、来場情報のみならず、検索条件としてたとえば営業時間や特徴情報を指定したい場合には、併せて設定することも出来る。たとえば、「家族向けで個室がある」イベント会場近くの飲食店を検索したい場合、上記のように第2の位置情報のほか、特徴情報として「家族向け」、「個室あり」などの条件を設定して検索を行えば良い。
【0065】
以上のような処理を行うことで、ユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)として、GPS機能によるものではなく、イベント会場に設置された読取装置に基づく来場情報としてイベントを特定し、それに対応するクーポン情報を取得するように構成することもできる。
【実施例3】
【0066】
上述の各実施例では、ユーザがイベントを検索する際には、ユーザ端末3の位置情報に基づいて検索を行っていた。しかしながらユーザはその場でどのイベントに行くかを決定する場合に限られず、事前に予定を立てた上で行くイベントを決定する場合もある。そのような場合には、位置情報(第1の位置情報)を用いずにイベントを検索出来ても良い。
【0067】
すなわち、ユーザは、イベントの検索を所望した段階で、ユーザ端末3から所定の操作を行うことで、イベントの検索条件と検索処理要求を管理サーバ2に送る。この際に、日時、イベントの開催場所、イベントの種類、イベントの属性情報などの検索条件を指定して管理サーバ2に送ればよい。そして管理サーバ2のイベント情報検索処理部20は、ユーザ端末3から取得した検索条件に基づいて、該当するイベント情報をイベント情報記憶部21から検索し、その検索結果をユーザ端末3に送る。
【0068】
また、上述の検索結果において、該当するイベント情報が複数ある場合、その中から一つのイベント情報を選択する。そしてユーザが一つのイベント情報を選択すると、その選択情報がユーザ端末3から管理サーバ2に送られ、管理サーバ2のイベント情報検索処理部20が、選択されたイベント情報をイベント情報記憶部21から抽出し、そのイベントの情報をユーザ端末3に送る。
【0069】
そしてユーザ端末3では、ユーザがその検索結果を見て、事前に予定を立てた上で、イベント会場に赴くことが出来る。
【0070】
上述の検索の際には、ユーザは検索処理をパーソナルコンピュータで、検索結果を可搬型通信端末であるユーザ端末3で取得したい場合もある。そのような場合、選択されたイベント情報の詳細に関する情報を、可搬型通信端末であるユーザ端末3に送るように構成できても良い。この場合には、選択されたイベントの情報の画面の一部に、可搬型通信端末であるユーザ端末3の電子メールアドレスの入力欄を設け、そこに電子メールとしてイベント情報の詳細が閲覧可能なURLを送るようにすることができる。この電子メールに記載されたURLをユーザが、可搬型通信端末であるユーザ端末3で選択することで、可搬型通信端末であるユーザ端末3において、ユーザはイベント情報の詳細を閲覧できる。
【0071】
また、イベント情報の画面の一部に、上記URLがコード化された2次元コードなどを表示しておき、可搬型通信端末であるユーザ端末3にそれを読み取らせることで、可搬型通信端末であるユーザ端末3でURLを取得させてもよい。
【実施例4】
【0072】
上述の各実施例において、ユーザ端末3におけるアプリケーションソフトウェアが、いわゆるソーシャルメディアサービスの機能を備えていても良い。ソーシャルメディアサービスとは、ユーザが自発的に情報を発信することで形成されるメディアであり、たとえばブログ、ミニブログ、SNS、ソーシャルブックマーク(インターネット上でのお気に入りの情報を共有している)、クチコミサイト、掲示板などがある。特に、ソーシャルメディアサービスとしてSNSを用いる場合、自らがいる場所を当該ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに通知するため、いわゆる「チェックイン」と呼ばれる機能が行えると良い。本実施例のシステム構成の一例を図11に模式的に示す。
【0073】
本実施例の場合、ソーシャルメディアサービスに関する処理を実現するソーシャルメディアサーバ4と管理サーバ2とは情報の送受信が可能である。
【0074】
ソーシャルメディアサーバ4は、ソーシャルメディアサービスの運営企業が利用するサーバである。ソーシャルメディアサーバ4は、管理サーバ2からユーザがチェックインしたことの情報(以下、チェックイン情報)を取得し、そのチェックイン情報に基づいてソーシャルメディアサービスに、当該チェックイン情報の一部または全部の情報を反映させる。
【0075】
なおソーシャルメディアサーバ4にアクセスするには所定の認証処理を経た後で行われる必要がある。この場合、管理サーバ2とソーシャルメディアサーバ4との間の認証処理、情報の通信処理は、所定の認証処理方式、たとえばOpenIDやOAuthなどを用いることが出来る。またこれ以外の認証処理方式を用いることも出来、当業者が任意に採用することが出来る。特に、クーポン発行システムにおけるユーザと、ソーシャルメディアサービスにおけるユーザとの同一性を図るための認証処理に上記を用いることが好ましい。OAuthによる認証処理方式の一例としては、http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/106oauth/oauth02.htmlなどにも記載されている公知の方式が採用できる。
【0076】
またソーシャルメディアサーバ4は、ソーシャルメディアサービスを利用するほかのユーザが利用する端末5(たとえば携帯端末であっても良いし、パーソナルコンピュータであっても良いし、タブレット型の端末であっても良い)と情報の送受信が可能である。ソーシャルメディアサーバ4は、反映させたユーザのチェックイン情報を、ほかのユーザからの閲覧可能状態にする。また当該ユーザをフォローしているほかのユーザがいる場合には、そのチェックイン情報を、ほかのユーザが利用する端末5に送る。
【0077】
ソーシャルメディア連携処理部25は、ユーザ端末3からソーシャルメディアサービス(ソーシャルメディアサーバ4)に通知する情報を受け取り、それをソーシャルメディアサーバ4に通知する。たとえば、ユーザ端末3から、当該ユーザの所在場所を示す「チェックイン」の情報を受け取ると、それを当該ユーザの識別情報ととともにソーシャルメディアサーバ4に送る。
【0078】
本実施例において、ユーザがソーシャルメディアサービスの機能を利用したい場合には、ユーザは、イベント会場において上述の通り、ユーザ端末3でアプリケーションソフトウェアを起動させる。そしてイベント会場において、所定の操作、つまり「チェックイン」の操作を行うことで、ユーザ端末3において、好ましくはGPS機能により、当該ユーザ端末3の位置情報(第2の位置情報)を取得し、それがユーザの所在地の情報としてユーザ端末3から管理サーバ2に送られる。なおこの際に、ユーザを識別するユーザ識別情報が送られていることが好ましい。なお「チェックイン」の操作としては、上述のようにGPS機能を用いて位置情報を送るほか、イベント会場の所定箇所に設置された読取装置にユーザ端末3を読み取らせて位置情報を送ることで行っても良い。
【0079】
この情報に基づいて、管理サーバ2では、ソーシャルメディア連携処理部25が、当該ユーザのユーザ識別情報とユーザの所在地情報と「チェックイン」の情報とをソーシャルメディアサーバ4に送る。そしてソーシャルメディアサーバ4では、管理サーバ2から送られた上記情報を取得すると、それをソーシャルメディアサービスに反映する。ソーシャルメディアサーバ4において、ソーシャルメディアサーバでの反映とは、管理サーバ2から取得した上記情報を、ソーシャルメディアサーバ4(ソーシャルメディアサービス)錠での当該ユーザの発言として情報をアップロードする処理である。たとえば「○○さんが○○にチェックインしました」などの情報が反映される。これによって、当該ユーザをフォローしているほかのユーザが、その情報を閲覧することが出来る。
【0080】
また、当該ユーザによるチェックインの情報を閲覧したほかのユーザは、もしその情報が気になるなど、より称さない情報を閲覧したいと思った場合、その情報に含まれる当該イベントのウェブサイトへのURLやリンクを選択するなど、当該端末5で所定の操作を行うことで、ほかのユーザが利用する端末5から、当該イベントのウェブサイトへアクセスし、イベントの詳細な情報の閲覧を可能とさせてもよい。この場合、ユーザが送るチェックインの情報に、当該イベントのウェブサイトのURLやリンクの情報(イベント情報記憶部21に記憶させておく)をイベント情報記憶部21から抽出し、送るようにすればよい。
【0081】
また管理サーバ2で、上述の第2の位置情報を取得した場合、クーポン情報検索処理部22では、上述の各実施例のように第2の位置情報に基づいて、その位置情報に対応するクーポン情報をクーポン情報記憶部23から検索し、その検索結果をユーザ端末3に表示させる。そしてその検索結果を閲覧したユーザは、所望のクーポン情報を選択し、クーポン情報提供部24が当該クーポン情報をユーザ端末3に送ることで、クーポン情報を取得することが出来る。
【0082】
これによって、ユーザは、ユーザ端末3で、ソーシャルメディアサービスにおける「チェックイン」の操作を行うことで、そのイベントに対応したクーポン情報を取得することが出来る。
【0083】
またクーポン情報記憶部23は、クーポン情報毎にそれが取得された回数(クーポン情報提供部24でクーポン情報が提供された回数)を記憶しておき、クーポン情報の検索の際にその情報を表示可能としても良い。これによって、そのクーポン情報の人気度がある程度想定できるため、混んでいる可能性などを事前に予測することが出来る。
【0084】
またユーザ端末3がソーシャルメディアサービスと連動してることで、ソーシャルメディア連携処理部25は、ソーシャルメディアサービスにおける情報を取得し、ユーザ端末3に通知することで、ユーザ端末3でその情報を表示可能としても良い。すなわち、ソーシャルメディアサーバ4は、当該ユーザから取得した位置情報(第2の位置情報)と同一またはほぼ同一(所定範囲内)のほかのユーザのユーザ数をカウントしたり、その識別情報を抽出し、管理サーバ2に通知をしても良い。この通知によって、ソーシャルメディア連携処理部25は、ユーザ端末3において、当該ユーザと同じ場所(同一またはほぼ同一の場所)にいるほかのユーザのユーザ数や誰がいるかを表示することが出来る。
【0085】
また、ソーシャルメディアサービスにほかのユーザがその端末5からチェックインをした場合、ソーシャルメディアサーバ4ではその情報が反映される。そして、ソーシャルメディアサーバ4は、当該ほかのユーザを友人登録(そのユーザから何らかの情報が発信されたときに通知を受け取る)しているユーザに対して、通知を行う。従って、クーポン発行システム1を利用しているユーザが、ほかのユーザを友人登録している場合、当該ほかのユーザがチェックインをした場合、ソーシャルメディアサーバ4から管理サーバ2にチェックインの情報が通知され、ソーシャルメディア連携処理部25は、ユーザ端末3に対して、当該ほかのユーザがチェックインした旨の通知が行われる。そのため、その通知をユーザ端末3で閲覧することで、当該ほかのユーザがいる場所を知ることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明のクーポン発行システム1を用いることによって、人が多く訪れるイベントに連動したクーポンを発行することが出来る。そのため、イベントの集客力を活かして自らの店舗にも来店を促すことが出来る。これにより従来よりも新規顧客の獲得に繋がりやすくなる。とくにソーシャルメディアサービスと連動できることにより、ソーシャルメディアサービスのほかのユーザに対しても周知でき、広告効果も向上する。
【0087】
またクーポンを利用するユーザにとっても、誰でも取得できるクーポンではなく、イベントに参加したユーザであるから発行されたクーポンであるとの特別間を抱かすことも出来、クーポンの利用率が高まることも予想される。
【符号の説明】
【0088】
1:クーポン発行システム
2:管理サーバ
3:ユーザ端末
20:イベント情報検索処理部
21:イベント情報記憶部
22:クーポン情報検索処理部
23:クーポン情報記憶部
24:クーポン情報提供部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントに連動したクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記クーポン発行システムは、
店舗の発行するクーポン情報をイベントに対応づけて記憶するクーポン情報記憶部と、
ユーザ端末からクーポン情報の検索処理要求と検索条件とを受け付け、該検索条件に基づいて、該当するクーポン情報を前記クーポン情報記憶部から検索するクーポン情報検索処理部と、
前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザ端末の位置を示す情報を取得し、前記ユーザの利用するソーシャルメディアサービスを提供するソーシャルメディアサーバに対して、前記ユーザ端末の位置を示す情報を通知することで、前記ソーシャルメディアサービスにおいて前記ユーザの所在場所を閲覧可能とさせるソーシャルメディア連携処理部と、
前記ユーザ端末において選択されたクーポン情報を、前記ユーザ端末に送信するクーポン情報提供部と、
を有することを特徴とするクーポン発行システム。
【請求項2】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報を検索条件として取得し、該情報を用いて前記クーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載のクーポン発行システム。
【請求項3】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内で開催されているイベントを特定し、
前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクーポン発行システム。
【請求項4】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から来場情報を取得し、該来場情報に対応するイベントを特定し、
前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクーポン発行システム。
【請求項5】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内の店舗を特定し、
前記特定した店舗が発行するクーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクーポン発行システム。
【請求項6】
前記クーポン情報提供部は、
前記ユーザ端末に送信するクーポン情報に、前記イベントの会場から前記クーポンを発行する店舗までの経路を示す情報を含めて送信する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のクーポン発行システム。
【請求項7】
前記クーポン発行システムは、さらに、
前記イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶部と、
前記ユーザ端末から前記イベントに関する情報の検索条件と検索処理要求を受け付け、該検索条件に対応するイベント情報を検索するイベント情報検索処理部と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のクーポン発行システム。
【請求項8】
前記イベント情報記憶部は、さらに、前記イベントの属性情報および/または開催時間を示す情報を記憶しており、
前記イベント情報検索処理部は、
前記イベントに関する情報の検索条件として、前記イベントの開催場所、前記イベントの属性情報および/または開催時間を受け付け検索を行う、
ことを特徴とする請求項7に記載のクーポン発行システム。
【請求項1】
イベントに連動したクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記クーポン発行システムは、
店舗の発行するクーポン情報をイベントに対応づけて記憶するクーポン情報記憶部と、
ユーザ端末からクーポン情報の検索処理要求と検索条件とを受け付け、該検索条件に基づいて、該当するクーポン情報を前記クーポン情報記憶部から検索するクーポン情報検索処理部と、
前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザ端末の位置を示す情報を取得し、前記ユーザの利用するソーシャルメディアサービスを提供するソーシャルメディアサーバに対して、前記ユーザ端末の位置を示す情報を通知することで、前記ソーシャルメディアサービスにおいて前記ユーザの所在場所を閲覧可能とさせるソーシャルメディア連携処理部と、
前記ユーザ端末において選択されたクーポン情報を、前記ユーザ端末に送信するクーポン情報提供部と、
を有することを特徴とするクーポン発行システム。
【請求項2】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から、前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報を検索条件として取得し、該情報を用いて前記クーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載のクーポン発行システム。
【請求項3】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内で開催されているイベントを特定し、
前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクーポン発行システム。
【請求項4】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末または前記イベントの会場に設置された読取装置から来場情報を取得し、該来場情報に対応するイベントを特定し、
前記特定したイベントに対応するクーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクーポン発行システム。
【請求項5】
前記クーポン情報検索処理部は、
前記ユーザが前記イベントの会場にいることを示す情報として、前記ユーザ端末から位置情報を取得し、該位置情報から所定範囲内の店舗を特定し、
前記特定した店舗が発行するクーポン情報を検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクーポン発行システム。
【請求項6】
前記クーポン情報提供部は、
前記ユーザ端末に送信するクーポン情報に、前記イベントの会場から前記クーポンを発行する店舗までの経路を示す情報を含めて送信する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のクーポン発行システム。
【請求項7】
前記クーポン発行システムは、さらに、
前記イベントに関する情報を記憶するイベント情報記憶部と、
前記ユーザ端末から前記イベントに関する情報の検索条件と検索処理要求を受け付け、該検索条件に対応するイベント情報を検索するイベント情報検索処理部と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のクーポン発行システム。
【請求項8】
前記イベント情報記憶部は、さらに、前記イベントの属性情報および/または開催時間を示す情報を記憶しており、
前記イベント情報検索処理部は、
前記イベントに関する情報の検索条件として、前記イベントの開催場所、前記イベントの属性情報および/または開催時間を受け付け検索を行う、
ことを特徴とする請求項7に記載のクーポン発行システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−54576(P2013−54576A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193078(P2011−193078)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
【Fターム(参考)】
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