説明

ゲームカード交換システム及びゲーム機

【課題】利用者(プレイヤ)が所持するゲームカードを、プレイヤの希望に応じて他の新ゲームカードと比較的高い自由度で交換することができ、また、同一種類のゲームカードを複数枚所有しても、プレイヤのゲーム意欲、カード収集意欲を減退させず、簡便にカード交換ができるゲームカード交換システムを提供する。
【解決手段】筐体1は、交換希望カード24a〜24eの種類及び枚数を検出するカード情報読み取り装置17bと、交換希望カード24a〜24eの種類及び枚数の所定の組み合わせに関する情報と、新ゲームカード25a,25bの表示内容に関する情報を記憶する記憶装置13bと、白紙カードに新ゲームカード25a,25bの表示内容を印刷するようにカードプリンタ17gに対して命令し、印刷した新ゲームカード25a,25bを排出するように制御する制御部13と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の所持するゲームカードを、別の新ゲームカードと交換するためのゲームカード交換システム及びゲーム機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カードを用いて所望の情報の提供を受けたり、ゲームを行ったりするシステムは、例えば下記の特許文献1や2に開示されている。
更にまた、例えば下記の特許文献3に記載されたコンピュータゲームにおいては、複数のプレイカード(ゲームカード)にそれぞれ記載された複数の登場キャラクタやアイテム等を組み合わせることで新たなキャラクタやアイテムを生み出すというビデオゲーム機が開示されている。その場合、予め組み合わせ前と組み合わせ後のカードを準備し、ルールにこれを設定しておくことなどで擬似的に再現することは可能であるが、この場合、予め組み合わせの法則を公開しておくことが必要である。また、組み合わせ後のキャラクタやアイテムのカードを持っていなければ実現できないので、例えばこのゲームが購入時には何のカードを手に入れられるのか判らないトレーディングカードのような場合では、特にレア度の高いカードを手に入れることは困難であり、組み合わせが判っても運の要素がその取得に影響することになる。
【0003】
また、プレイヤは、ゲーム回数の増加にともなって、発行枚数の多いレア度の低いカード(いわゆる、コモンカード、アンコモンカード)を何枚も所有することになる。これに対して、何の救済処置をしなければ、プレイヤのゲーム意欲、カード収集意欲が減退する可能性がある。
さらに、従来は、プレイヤ同士で所有するゲームカードの交換が行われてきたが、この場合、互いに所有するカードの情報交換をする必要があり、カード交換が面倒であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−357897号公報
【特許文献2】特開平6−154421号公報
【特許文献3】特開2005−168946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、利用者(プレイヤ)が所持するゲームカードを、プレイヤの希望に応じて他の新ゲームカードと比較的高い自由度で交換することができ、また、同一種類のゲームカードを複数枚所有しても、プレイヤのゲーム意欲、カード収集意欲を減退させず、簡便にカード交換ができるゲームカード交換システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明におけるシステムでは、実物のゲームカードを利用者は自由に組み合わせて、システムの装置に挿入することにより、その挿入したカードの個々のカード内容の組み合わせがそのゲームカードを使用するカードゲームのルールにより定められている特定の組み合わせであると装置内のプログラムがデータに基づき判断した場合、挿入したカードを装置内部に回収し、新たにそのカード内容の組み合わせで生み出された内容のカードを利用者へ提供すること、また特定の組み合わせに合致しない場合はそのまま挿入したカードを返却することにより、このようにコンピュータゲームにて既に実行できているゲーム要素をそのまま再現することを可能とするものである。
本発明に係るシステムの装置には、ネットワークもしくは人の手を介して、新たなプログラムやデータを登録することができ、過去、現在、未来に提供、内容更新されるカード
ゲームに対応できるようにすることが望ましい。
【0007】
利用者の所持するゲームカードを、利用者の希望に応じて他の新ゲームカードと比較的高い自由度で交換することが可能となり、これにより、ゲームカードの有効利用が可能となり、カードゲームの普及を図ることができる。
【0008】
具体的には、第1の発明は、交換希望カードの種類及び枚数を検出するカード検出部と、前記交換希望カードの種類及び枚数の所定の組み合わせに関する情報と、前記所定の組み合わせに対応した種類のゲームカードの表示内容に関する情報とからなるカード交換データを記憶する記憶部と、白紙カードに表示内容をプリントするカードプリンタ部と、前記カード検出部の出力に基づいて、前記交換希望カードの種類及び枚数を識別し、識別したデータと前記記憶部の前記カード交換データとを照合し、前記新ゲームカードと交換可能であると判断した場合、前記白紙カードに、前記新ゲームカードの種類に応じた表示内容を印刷するように前記カードプリンタ部に対して命令し、印刷した前記新ゲームカードを排出するように制御する制御部と、を備えたゲームカード交換システムである。
第2の発明は、第1の発明のゲームカード交換システムにおいて、1回のカード交換において、複数の前記交換希望カードを回収する回収部を備え、前記制御部は、前記新ゲームカードを1枚排出するように制御する場合には、前記回収部を制御して、前記複数の前記交換希望カードを回収すること、を特徴とするゲームカード交換システムである。
第3の発明は、第1又は第2の発明のゲームカード交換システムにおいて、プレイヤの操作を受け付ける操作部と、プレイヤに対して照合結果を報知する報知部とを備え、前記制御部は、照合した結果、交換可能な前記新ゲームカードが複数あると判断した場合には、前記報知部を制御して、プレイヤに対して前記複数の新ゲームカードを報知し、前記操作部の操作に応じて、前記複数の新ゲームカードの中から交換する新ゲームカードを選択すること、を特徴とするゲームカード交換システムである。
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明のゲームカード交換システムを備えたゲーム機である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、制御部が、カード検出部の出力に基づいて、交換希望カードの種類及び枚数を識別し、識別したデータと記憶部のカード交換データと照合し、新ゲームカードと交換可能であると判断した場合、新ゲームカードを、カードストック部から排出するように制御する。これにより、利用者(プレイヤ)は、ゲームカードを交換するときに、他のプレイヤと情報交換をすることなく、簡便にゲームカードを交換することができる。
【0010】
(2)本発明は、制御部が、プレイヤの交換希望カードの種類及び枚数の組み合わせを識別し、この組み合わせに対応した種類の新ゲームカードに交換するので、プレイヤは、所定の組み合わせのカードを所持するときに、新ゲームカードに交換することができる。また、この新ゲームカードを、例えば、単体では購入できないようにすることにより、プレイヤのカード収集意欲を向上することができる。
【0011】
(3)本発明は、同一種類の交換希望カードが特定枚数であるときに、制御部がカード交換可能と判断するため、プレイヤは、同一種類のゲームカードを特定枚数所持しても、新ゲームカードに交換できるので、カード収集意欲を損なうことがない。
【0012】
(4)本発明は、制御部が、カードストック部にストックされた複数の種類の新ゲームカード中から選別せずにカードを排出するので、プレイヤが同一種類のゲームカードを複数枚(特定枚数)所持するときに、新ゲームカードを購入するのと全く同じような効果を持
たせることができる。
【0013】
(5)本発明は、複数の交換希望カードの評価値に所定の演算処理を行い、その演算値に応じた新ゲームカードに交換するので、プレイヤは、交換希望カードの組み合わせを調整することにより、希望の評価値の新ゲームカードに交換することができる。
【0014】
(6)本発明は、複数の交換希望カードの評価値の合計値を演算し、その合計値に応じたゲームカードに交換するので、例えば、プレイヤが所有するゲームカードが複数だぶってしまった場合でも、演算値に応じた新ゲームカードに交換することができるため、プレイヤのカード収集意欲を向上することができる。
【0015】
(7)本発明は、複数の交換希望カードが特定の組み合わせの場合に、評価値に特定の演算を行うので、カード交換にゲームカードの組み合わせの要素を取り入れることができ、カード交換の面白さを向上することができる。
【0016】
(8)本発明は、複数の交換希望カードが特定の組み合わせの場合に、評価値の合計値に所定の値を増加又は減少するので、評価値の合計値に加え、ゲームカードの組み合わせの要素を取り入れることができ、カード交換の面白さを向上することができる。
【0017】
(9)本発明は、交換希望カード及び新ゲームカードの評価値は、ゲームのキャラクタの防御力、攻撃力、体力に基づいて設定されるので、ゲームカードの強さに応じてゲームカードを評価することができる。
【0018】
(10)本発明は、交換希望カード及び新ゲームカードの評価値は、アイテムに基づいて設定されるので、アイテムの価値に応じてゲームカードを評価することができる。
【0019】
(11)本発明は、交換希望カード及び新ゲームカードの評価値が、各種類のカード発行枚数に基づいて設定されるので、発行枚数の多いゲームカードでも複数集めれば、発行枚数が少ないゲームカードと交換することができるため、プレイヤのカード収集意欲を向上することができる。
【0020】
(12)本発明は、カード交換履歴読取部が、カード交換履歴記憶手段から情報を読み取り、制御部は、カード交換履歴読取部の出力に基づいて、プレイヤのカード交換履歴回数を判断し、記憶部の交換可能な回数の情報と照合する。これにより、1人のプレイヤによるゲームカードの交換回数を制限することができるので、不正防止をすることができる。
【0021】
(13)本発明は、制御部が、ゲームカードの種類毎に交換可能な回数を制限するため、1人のプレイヤによる同一種類のゲームカードの交換回数を制限することができるので、不正防止をすることができる。
【0022】
(14)本発明は、制御部が、光学的読取手段の読取情報を処理して、盤面に載置された交換希望カードの種類及び枚数を識別するので、プレイヤは、所持するゲームカードを、盤面に載置すれば、所持するゲームカードの種類、枚数を容易に確認することができる。また、本発明は、このような盤面、光学的読取手段を備えた既存のゲーム機を利用して、システムを構築することができる。
【0023】
(15)本発明は、検出部が、交換希望カードを束ねた状態で挿入可能なカード挿入口を備えるので、プレイヤは、所持する交換希望カードを一枚ずつシステムに挿入する必要がないので、煩雑さを感じることなくカード交換を行うことができる。
【0024】
(16)本発明は、カード交換データ、所定の演算式、特定の組み合わせ、特定の演算式が通信回線を通じてデータベースからダウンロード可能であるので、ゲームカードを新規に発行したときや、ゲームカードの新規な組み合わせを設定したときにも、これらの情報を既存のシステムにアップロードすることができる。
【0025】
(17)本発明は、制御部が、白紙カードに、新ゲームカードの表示内容を印刷するようにカードプリンタ部に対して命令し、印刷したゲームカードを排出するように制御するので、複数種類のゲームカードをストックしなくても、交換希望カードの組み合わせに対応した種類のゲームカードに交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を適用したゲームカード交換システムの実施例1の外観図である。
【図2】実施例1のゲームカード交換システムのブロック図である。
【図3】実施例1のゲームカード交換システムによるカード交換のフローチャートである。
【図4】実施例1のゲームカード交換システムの外観を変更した例を示す図である。
【図5】本発明を適用したゲームカード交換システムの実施例2が組み込まれたゲーム機の斜視図である。
【図6】実施例2のゲーム機の断面図である。
【図7】実施例2のゲーム機のブロック図である。
【図8】実施例2のゲーム機によるカード交換のフローチャートである。
【図9】本発明を適用したゲームカード交換システムの実施例3のゲームカードを示す正面図である。
【図10】実施例3のゲームカード交換システムが組み込まれたゲーム機の一部を示す斜視図である。
【図11】実施例3のゲーム機のブロック図である。
【図12】実施例3のゲームカード交換システムのカード交換動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、利用者(プレイヤ)が所持するゲームカードを、プレイヤの希望に応じて他の新ゲームカードと比較的高い自由度で交換することができ、また、同一種類のゲームカードを複数枚所有しても、プレイヤのゲーム意欲、カード収集意欲を減退させず、さらに、簡便にカード交換ができるゲームカード交換システム及びゲーム機を提供するという目的を、プレイヤによりカード挿入口に挿入されたカードのカード情報を読み取り、予め記録されたカード判別データ及び交換条件データに基づき、それらのカードが新たなカードと交換可能であるか否かを判別し、交換可能な場合に、カードプリンタを作動させて、未使用の白紙カードに、選び出された新たなカードの表示内容をプリントし、プリントされた新たなカードを新カード取出し口に送り出すことにより実現した。
【実施例1】
【0028】
以下、図面等を参照して、本発明を適用したゲーム交換システムの実施例1をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明に係るゲームカード交換システムの一実施例を示す外観説明図、図2は、本発明に係るゲームカード交換システムの回路構成の一実施例を示すブロック図、図3は、本発明に係るゲームカード交換システムによりゲームカードの交換を行う場合のフローチャート、図4は、本発明に係るゲームカード交換システムの他の実施例の外観説明図である。
【0029】
なお、本発明に係るゲームカード交換システムで使用するゲームカードにおいて、カードの表面とはゲームに必要な各種情報を図画や文章で表記してある面のことを指し、裏面とはそのカードが属するゲームごとに統一されたデザインの図画と、そのカードの提供会社が販売した正式なものであることを証明するスカシ機能を持つ処理が成されている面のことを指すものとする。
【0030】
図1中、1は本発明に係るゲームカード交換システムにおけるカード交換機の筐体であり、11はカード交換のためユーザーが使用するユーザー操作部、12はカラー液晶モニタ等のディスプレイ、16はステレオ形式の一対のスピーカ、17aは利用者(プレイヤ)が交換を希望するカードを挿入するカード挿入口(交換カード挿入口)、17dは挿入カード返却口、17eは回収カード箱、17hは新カード取出し口、20aは通信ケーブル、21aは電源ケーブル、24a〜24eは交換希望カード、25a,25bは新カードである。
挿入カード返却口17dは、カード挿入口17aに挿入されたカードが新たなカードと交換不可能なときにこれを利用者に返却するためのカード排出口である。
また、新カード取出し口17hは、挿入されたカードが新たなカードと交換可能であるときにその新たなカードの排出口である。
回収カード箱17eは、挿入されたカードが新たなカードと交換可能であるときに、挿入されたカードを回収し、それらを保管する箱である。
【0031】
図2には、本発明に係るゲームカード交換システムの回路構成の一実施例が示されており、同図中、11は前記ユーザー操作部、12はディスプレイ、13は中央演算制御装置、13aはCPU、13bはハードディスクドライブ等の記憶装置から成る記憶装置、13cはワークRAM、13dはROM、13eはクロック回路、14は画像処理回路、15はサウンド回路、16はスピーカ、17はカード処理部、17aは前記カード挿入口、17bはカード情報読取り装置、17cは挿入カード分配装置、17dは挿入カード返却口、17eは回収カード箱、17fは白紙カードストッカー、17gはカードプリンタ、17hは新カード取出し口、18はオペレータ操作部、19はインターフェイス、20は通信回路、21は電源装置、22はデータバス、23は統括サーバ装置、23aはデータベースである。
【0032】
ユーザー操作部11は、カード交換のためユーザーが使用するボタンスイッチ等から成る操作部である。
画像処理回路14は、ディスプレイ12にカード交換のため必要な映像等を表示するためのビデオ信号を編成する回路である。
サウンド回路15は、スピーカ16,16で再生すべき音声を編成する回路である。
中央演算制御装置13は、ゲームカード交換システム全体の作動を制御する制御装置であり、そのうち、CPU13aは、ハードディスクドライブ等の記憶装置13bにインストールされたゲームカード交換システム全体の作動を制御するためのシステムプログラムを実行し、当該プログラムに従って、カード交換のために必要な演算処理を行う。
記憶装置13bには、上記システムプログラムがインストールされると共に、カード情報読取り装置17bにより読み取られたカード情報に基づき当該カードを判別するカード判別データや、カードの交換条件データ等のデータが記録され、必要に応じてアップデート等のために書き換えられるようになっている。
RAM13cは、CPU13aの作動に必要なデータの授受と記録を行なう。
上記ROM13dには、カード交換のために必要な画像データ及び音声データ等のほか、CPU13aの作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。
クロック回路13eは、ゲーム開始からゲームオーバーまでの時間管理や、ゲーム進行上必要なその他の時間管理等を行うために必要なクロックパルスを発振する。
【0033】
上記CPU13aは、上記カード情報読取り装置17b及びユーザー操作部11からの入力信号に応動して、上記記憶装置13b、ワークRAM13c及びROM13d等の協働下において上記システムプログラムを演算実行し、その演算結果に基づき、利用者に伝達すべきメッセージを上記画像処理回路14及びサウンド回路15を介して上記ディスプレイ12に表示し、スピーカ16で伝えながら、利用者の希望するカードの交換作業を実行するように構成されている。
【0034】
以下、本発明に係るゲームカード交換システムの作動について説明する。
利用者がカード挿入口17aに交換を希望するカード24a〜24eを挿入すると、中央演算制御装置13は、カード情報読取り装置17bが読み取ったカード情報と、記憶装置13bに記録されたカード判別データ及び交換条件データに基づき、挿入されたカードの組合せが新たなカードと交換可能であるか否かを判別する。交換を希望するカード24a〜24eは、通常は複数枚であるが、場合によっては1枚のカードを、別の1枚又は複数枚のカードと交換可能なように構成してもよい。
挿入されたカードの組合せが新たなカードと交換不可能な場合には、中央演算制御装置13は、当該挿入されたカードを挿入カード返却口17dへ送るよう前記挿入カード分配装置17cに指令信号を発して、当該挿入されたカードを利用者に返却する。
【0035】
一方、交換可能な場合には、当該挿入されたカードを前記回収カード箱17eへ送って
回収するよう前記挿入カード分配装置17cに指令信号を発する。
これと同時に、前記交換条件データに基づき当該挿入されたカードと交換可能な新たなカードを選び出し、カードプリンタ17gを作動させて、白紙カードストッカー17fから供給される未使用の白紙カードに、上記の選び出された新たなカードの表示内容をプリントさせる。
交換可能なカードの組合せが複数種類ある場合には、それらをディスプレイ12に表示して、利用者がユーザー操作部11を用いて選択できるように構成することが推奨される。また、交換可能な新たなカードが、利用者が希望しない種類のものであった場合には、利用者に交換をキャンセルできるようにすることが望ましい。
上記の如くしてプリントされた新たなカード25a,25bは、前記新カード取出し口17hへ送り出してこれを利用者に交付する。
新たなカードを印刷する際にエラーが生じた場合には、排出口に設けたセンサ等で確認してエラー表示を行うと共に、挿入されたカードは回収カード箱に回収せず、利用者に返却するように構成する。
【0036】
なお、カードプリンタ17gで印刷されたカードを新カード取出し口17hへ送り出すためのカード搬送装置が必要な場合にはこれを設けるようにするが、通常は、カードプリンタ17gの印刷されたカードの排出部から排出されるカードを、適宜のシュート内を通過若しくは落下させて新カード取出し口17hへ導くようにした構成で足りる。
【0037】
利用者によりカードが挿入されてから、当該カードの返却又は交換された新たなカードの交付までの期間中、利用者に対して伝達すべきメーセージ若しくはデモンストレーションは、上記画像処理回路14及びサウンド回路15を介して上記ディスプレイ12に表示し、スピーカ16,16で伝えるようにする。
【0038】
なお、本発明に係るゲームカード交換システムにおいては、図2に示す如く、望ましくは通信回路20が設けられ、上記記憶装置13bに記録された各種データが、統括サーバ装置23のデータベース23aからダウンロードされる最新のデータにアップデート可能なように構成される。
即ち、運営者の本部等に設置した統括サーバ装置23のデータベース23aと公衆通信回線等を通じてデータの送受が可能な通信回路20と、オペレータにより使用されるオペレータ操作部18とを設け、前記記憶装置13bにインストールされたシステムプログラム又は当該記憶装置13bに記録された前記カード判別データ若しくはカードの交換条件データの少なくとも一つを、オペレータの操作により上記データベース23aからダウンロードすることによってアップデート可能なように構成することが望ましい。
また、カード交換装置が設置された場合などには、メンテナンスモードより、カード交換装置よりデータベースヘ通信を行い最新のデータやプログラムを取得することができる。
【0039】
前記挿入カード返却口17dと新カード取出し口17hとは、図1に示す如く、それぞれを個別に設けるように構成してもよいし、或いはまた、単一のカード排出口を、挿入カード返却口17dと新カード取出し口17hとに共用するように構成してもよい。
【0040】
また、交換して交付する新たなカードの種類が少ない場合には、前記カードプリンタ17g及び白紙カードストッカー17fに替えて、既に印刷済みの完成された複数種類の新たなカードを複数枚収容した新カードストッカーを設け、当該印刷済みのカードを新カードとして交付するように構成してもよい。これによっても、プレイヤが、所定の組み合わせのカードを所持するときに、特定の種類の新ゲームカードに交換することができる。
即ち、前記中央演算制御装置13が、利用者により挿入された交換希望カード24a〜24eの組合せが新たなカードと交換可能であると判別した場合には、当該挿入されたカ
ードを前記回収カード箱17eへ送るよう前記挿入カード分配装置17cに指示すると共に、前記交換条件データに基づき当該挿入されたカードと交換可能な新たなカードを選び出し、上記新カードストッカーを作動させて、当該選び出された新たなカードを前記新カード取出し口17hへ送り出してこれを利用者に交付するように構成することが可能である。
【0041】
図4には、本発明に係るゲームカード交換システムにおけるカード交換装置の図1に示したものとは異なったデザインのものが示されている。このように、カード交換装置の筐体1については様々なデザインものが採用できる。
【0042】
以下、カード交換の具体的な動作について説明する。
カードゲームとして、複数のモンスターと魔法を使用し、1対1で対戦するゲームを採用する。特定のモンスター2体、もしくは3体、またはモンスターと魔法を組み合わせることで、新たなモンスターや魔法を生み出すことができ、組み合わせ前のモンスターや、魔法のカードはトレーディングカードの手法で袋詰めで一般店舗にて販売するが、組み合わせ後に生まれるモンスターや魔法においては、パッケージ販売することはせず、本発明のゲームカード交換システムを利用することによってのみ取得できるようにする。
【0043】
利用者は、ゲーム提供会社が雑誌やホームページから発信する情報や、友人など、周囲の情報を元に、所有するカードを任意に選択してカード交換装置に挿入する(♯1)。
【0044】
カード交換装置は、まず挿入されたカードの内容を読み取り、この装置に登録されているゲームのカードであるかを判定し(♯2)、そうでなければ(♯2:NO)挿入されたカードを全て排出する(♯6)。続いて2枚〜3枚のカードの内容の組み合わせを判断し、新たなカードと交換可能であるか否かを交換条件データに基づいて判別する(♯2)。
交換可能な場合には(♯2:YES)、挿入されたカードを回収し(♯3)、カードのゲームに対応する白紙カードに、交換後のカードの内容を印刷し(♯4)、排出する(♯5)。
これら一連の動作の間に、画面とスピーカにはモンスターや魔法が合体を試みる演出が、利用者に向けて提供されており、新たなモンスターや魔法が生まれた場合には、その生まれたモンスターや魔法が画面に表示されることで利用者に結果を伝える。
【0045】
また、まれに合体失敗という現象がランダムに発生し、この場合には能力の低いカードと交換されてしまうので、合体が成功するか、失敗するかでギャンブル性が生じ、さらに合体後のカードが望んでいた結果に終わるかどうかの判断も、利用者の希望次第なので、この点にもギャンブル性が生じる。
【0046】
このシステムの利用自体には、基本的に料金は徴収しない。
合体、交換させればそのカードは装置内に回収されるので、利用者のカードの絶対数は減少し、新たなカード購入に繋がる。またこの合体素材を手に入れるためにカードを購入すること自体がカードの販促に繋がるので、これをこのシステムの主たる目的とする。
ただし、利用頻度が高い場合は、設置店舗にて一人が連続で利用できる回数を制限したり、利用に整理券代わりのコインを店が利用者に提供して、装置はコイン投入で1回だけ利用可能といった機能もオプションで設定可能とすることが推奨される。
【0047】
また、スペシャルイベントとして、例えば、異なるゲームのカードの組み合わせによって、どちらかのゲームで利用可能なカードと交換するというイベントを定期的に開催することで、人気の無いカードゲームの販促にもつなげることができる。
この対応は、サーバ装置より期間限定でプログラムやデータを送り込むことにより実現するようにする。
上記例においては、交換用のカードは装置内部のカードプリンタにて印刷することで生成しているが、予めストックしてある複数のカードより特定のカードを選び出し、これを交換用として排出することにより、カードの交換を実現する機構も可能であり、ただし、この場合は交換後のカードの種類が少ない場合に有効となる。
【0048】
以上説明したように、本実施例のゲームカード交換システムは、カード情報読取り装置17b(カード検出部)が、交換希望カードの種類及び枚数を検出し、記憶装置13b(記憶部)が、交換希望カードの種類及び枚数の所定の組み合わせに関する情報と、所定の組み合わせに対応した種類のゲームカードの表示内容に関する情報とからなるカード交換データを記憶し、カードプリンタ17g(カードプリンタ部)が、白紙カードに表示内容をプリントする。そして、中央演算制御装置13(制御部)は、カード情報読取り装置17bの出力に基づいて、交換希望カードの種類及び枚数を識別し、識別したデータと記憶装置13bのカード交換データとを照合し、新ゲームカードと交換可能であると判断した場合、白紙カードに、新ゲームカードの種類に応じた表示内容を印刷するようにカードプリンタ17gに対して命令し、印刷したゲームカードを排出するようにシステムを制御する。
これにより、予めシステムに複数種類のゲームカードをストックしなくても、プレイヤが所持する交換希望カードの組み合わせに対応した種類のゲームカードに交換することができる。また、この特定の種類のゲームカードを、単品では購入できないようにすることにより、プレイヤのカード収集意欲を向上することができる。
【0049】
また、交換希望カードを束ねた状態で挿入可能な、カード挿入口17a(交換カード挿入口)を備えるため、プレイヤは、所持する交換希望カードを一枚ずつシステムの挿入する必要がないので、煩雑さを感じることなくカード交換を行うことができる。
【実施例2】
【0050】
次に、本発明を適用したゲームカード交換システムの実施例2について説明する。
図5は、本実施例のゲームカード交換システムが組み込まれたゲーム機200の斜視図であり、図6は、内部構造を示す断面図である。
ゲーム機200によるゲームは、ゲームフィールド203をサッカーのフィールドと想定して、ゲームフィールド203にゲームカードC2a〜C2gが載置された場合に、その載置された位置に選手を移動させるサッカーゲームである。プレイヤは、コンピュータあるいは他のゲーム機のプレイヤと対戦する。ゲームカードC2は、カード表面(記録面)に、選手の名前、ポジション(ゴールキーパ等)、得意なプレイ等の情報が、例えば、二次元バーコード等により記録されている。ゲームカードC2は、記録面が下面となるようにゲームフィールド203に載置され、イメージセンサ204により種類、枚数、位置情報等が読み取られる。
また、ゲーム機200は、プレイヤが所持するIDカードC1の情報を読み込んで、プレイヤに関する情報を読み込むことができる。このIDカードC1には、プレイヤを特定するIDナンバ、ゲームカードの種類毎のカード交換履歴を記憶するICチップC1a(カード交換履歴記憶手段)が組み込まれている。
なお、ゲームの種類は、サッカーゲームに限定されず、ゲームフィールド203に載置したゲームカードC2の情報を読み取るタイプであればよい。例えば、プレイヤがキャラクタを操作して、仮想の敵と戦うロールプレイングゲーム等でもよい。
【0051】
図5、図6に示すように、ゲーム機200は、箱状に形成されたケース201に、IDカード挿入口202と、ゲームフィールド203(盤面)と、イメージセンサ204(カード検出部、光学的読取手段)と、操作部205と、表示部206と、交換カード挿入口207と、交換ゲームカード収容部208と、新カード取出し口209と、カードストック部210と、スピーカ211とが設けられている。
IDカード挿入口202は、プレイヤ(利用者)がIDカードC1を挿入するための挿入口であり、内部にIDカードC1のICチップC1aの情報を読み取り、さらに書き換えが可能なIDカードリーダ・ライタ202a(カード交換履歴読取部)が設けられている。
【0052】
ゲームフィールド203は、複数のゲームカードC2a〜C2g(交換希望カード)を広げた状態で載置可能な盤面である。ゲームフィールド203は、ケース201上面に表面が上側に向くように設けられており、光を透過するガラス、アクリル等の材料から形成される。ゲームフィールド203を透過する光は、可視光に限られず、例えば、赤外線等でもよく、この場合は、ゲームフィールド203を透明色にする必要はない。
イメージセンサ204は、図6に示すように、ゲームフィールド203の情報を下側から撮像する(読み取る)ための部材である。イメージセンサ204が撮像したデータは、後述する制御部230に送られ、データ処理がされる。イメージセンサ204は、可視光ではなく赤外線を撮像するタイプでもよく、この場合、赤外線を発光する光源(図示せず)が別途設けられる。
【0053】
操作部205は、図5に示すように、ゲーム進行及びカード交換をするためにプレイヤが操作するための操作ボタンであり、選択ボタン205a、決定ボタン205b等から構成される。
表示部206は、ゲームの進行及び後述するカード交換に関する情報を表示するためのLCD(液晶表示装置)等である。表示部206は、ケース201の後部から、上側に向けて突出するように設置されている。
【0054】
交換カード挿入口207は、プレイヤがゲームカードC2h(交換希望カード)を挿入するために、ケース201前面に設けられた開口孔である。交換カード挿入口207内部には、ゲームカードC2hに記録された二次元バーコードを読み取るバーコードリーダ207a(カード検出部)が設けられている。
交換ゲームカード収容部208は、交換済みのゲームカードC2を収容するためにケース201内部に設けられた箱状の部材である。交換ゲームカード収容部208は、通路208aを介して、交換カード挿入口207に接続されており、交換カード挿入口207に挿入されたゲームカードC2hは、交換カード搬送装置208bによって交換ゲームカード収容部208に搬送される。
【0055】
新カード取出し口209は、ゲームカードを排出するために、ケース201前面に設けられた開口孔である。
カードストック部210は、新ゲームカードC2をストックするための箱状の部材である。カードストック部210は、複数種類のゲームカードC2が不規則に積層された状態で収容され、通路210aを介して、新カード取出し口209に接続されている。カードストック部210の一番下側に配置されているゲームカードC2iは、新カード搬送装置210bにより、新カード取出し口209に搬送される。
スピーカ211は、ゲームの進行にともなって、効果音、BGM等を発音するための部材である。
【0056】
次に、ゲーム機200の制御ブロックについて説明する。
図7は、ゲーム機200のブロック図である。
図7に示すように、ゲーム機200は、制御ブロックに、記憶部220と、制御部230と、駆動回路250等とを備えている。
記憶部220は、ゲーム機200に必要な情報、カード交換に必要な情報を記憶するためのハードディスク等の記憶装置である。記憶部220は、ゲームプログラム記憶部221と、カード交換条件記憶部222とを有している。
【0057】
ゲームプログラム記憶部221は、ゲームの進行等に関するゲームプログラムを記憶するための領域である。また、ゲームプログラム記憶部221は、BGM、効果音、表示部206の表示内容の情報を記憶している。
カード交換条件記憶部222は、カード交換に関するカード交換データを記憶するための領域である。カード交換条件記憶部222は、カード種類及びカード枚数に関するカード交換データ(同一種類の交換希望カードの特定枚数に関する情報、1人のプレイヤがカード交換可能な回数に関する情報等)を記憶している。本実施例では、同一種類の10枚(特定枚数)のゲームカードC2で、1枚の新ゲームカードC2に交換可能であり、また、同一種類のゲームカードC2については、1人のプレイヤが1回のみ交換可能である。
【0058】
制御部230は、ゲーム機200を統括的に制御するCPU(中央処理装置)等であり、ゲーム制御部231と、IDカード制御部232と、ゲームカード制御部233と、表示部制御部234と、音声制御部235と、通信制御部236とを有している。
ゲーム制御部231は、ゲームプログラムによって動作され、ゲームを進行するための制御部である。
IDカード制御部232は、IDカードリーダ・ライタ202aの出力に基づいて、ICチップC1aに記憶されたIDナンバを読み出しプレイヤを特定し、また、ICチップC1aのフラグを確認することにより、ゲームカードC2の種類毎のカード交換履歴を読み出すことができる。また、IDカード制御部232は、IDカードリーダ・ライタ202aを制御して、交換された種類のゲームカードC2について、ICチップC1aにフラグを立てることができる。
【0059】
ゲームカード制御部233は、カード交換に関する処理を行うための制御部である。ゲームカード制御部233は、イメージセンサ204の撮像データを処理して、ゲームカードC2の表面に記録された情報を読み出し、ゲームカードC2の種類及び枚数を識別する。また、ゲームカード制御部233は、交換カード挿入口207の内側に設けられたバーコードリーダ207aが読み取った情報から、交換カード挿入口207に挿入されたゲームカードC2hを識別する。そして、ゲームカード制御部233は、識別した情報とカード交換条件記憶部222のカード交換データとを照合し、カード交換可能と判断したときに、新カード搬送装置210bを作動させて、新ゲームカードC2iを、カードストック部210から新カード取出し口209に搬送する。
【0060】
表示部制御部234は、ゲームの進行にともなって、ゲーム画面を表示部206の表示するための制御部である。
音声制御部235は、スピーカ211を制御するための制御部であり、ゲーム進行にともなってBGM、効果音等を、スピーカ211から発声させる。
通信制御部236は、通信回路240を制御する制御部であり、公衆通信網241(通信回線)を介して、サーバ(図示せず)と接続されている。通信制御部236は、ゲームカードC2を新規に発行したときや、ゲームカードC2の新規な組み合わせを設定したとき等に、これらの情報をサーバのデータベースからダウンロードし、記憶部220の情報を書き換える。これにより、ゲーム機200には、常に最新の情報がアップロードされる。また、通信制御部236は、他のゲーム機と通信して情報を伝達し、複数のプレイヤ同士でゲームを行うことができる。
駆動回路250は、制御部230の命令に応じて、表示部206、スピーカ211をそれぞれ駆動する表示部駆動回路251、音声駆動回路252から構成される。
【0061】
次に、ゲーム機200のカード交換の動作について説明する。
図8は、ゲーム機200のカード交換動作を示すフローチャートである。
最初に、ステップS1において、プレイヤによって、IDカード挿入口202にIDカ
ードC1が挿入されることにより、一連の処理がスタートする。IDカードリーダ・ライタ202aは、IDカードC1のICチップC1aからプレイヤの情報を読み出し、IDカード制御部232は、この情報に基づいて、プレイヤを特定する。
ステップS2において、ゲームカード制御部233は、プレイヤによって操作部205が操作され信号が入力されると、ステップS3に進む。ステップS3において、ゲームカード制御部233は、イメージセンサ204にゲームフィールド203を撮像するように命令し、さらに、イメージセンサ204の撮像データを処理してゲームカードC2表面の二次元バーコードの情報を読み出すことにより、ゲームカードC2の種類及び枚数を識別する。
【0062】
ステップS4において、ゲームカード制御部233は、読み取った情報とカード交換条件記憶部222のカード交換データとを照合し、IDカードC1のICチップC1aから、プレイヤのカード交換履歴の情報を読み出す。本実施例では、カード交換が、カード交換データに基づいて、1種類のゲームカードC2につき1回と制限されているので、交換履歴があるゲームカードC2の種類については、ICチップC1a内にフラグが立てられている。例えば、種類AのゲームカードC2に交換履歴がなければ、フラグが立っていない状態であり、種類BのゲームカードC2に交換履歴があれば、フラグが立てられた状態となっている。そして、例えば、ゲームフィールド203に、種類Aのゲームカード10枚、種類Bのゲームカード10枚が載置された場合、種類Aについて交換可能と判断し、種類Bについて交換不可と判断する。なお、ゲームカード制御部233は、照合した結果を表示部206に表示してもよい。表示する例としては、「種類Aのゲームカードが10枚:カード交換できます。種類Bのカードが10枚:交換履歴があるので交換できません。種類Cのカードが、・・・・。」等である。これから、プレイヤは、所持するカードを分類したり、数えたりすることなく、把握することができる。プレイヤは、種類Aのゲームカードの交換を希望する場合、種類Aのカードを1枚ずつ、交換カード挿入口207に挿入する。
【0063】
ステップS5において、交換カード挿入口207のバーコードリーダ207aは、ゲームカードC2が挿入されたことを検出すると(ステップS5:YES)、ゲームカード制御部233に信号を出力する。
ステップS6において、ゲームカード制御部233は、バーコードリーダ207aからゲームカードC2表面の二次元バーコードの情報が伝達され、続いて交換カード搬送装置208bを作動させ、挿入されたゲームカードC2を交換ゲームカード収容部208に搬送する。
【0064】
ステップS7において、ゲームカード制御部233は、バーコードリーダ207aの出力に基づいて、種類Aのゲームカードが10枚挿入されたことを確認すると、ステップS4と同様に、カード交換条件記憶部222のカード交換条件と照合し、条件を満たしている場合には(ステップS7:YES)、ステップS8に進む。
ステップS8において、ゲームカード制御部233は、ステップS4と同様にして、種類Aのゲームカードについて、ICチップC1a内のフラグを確認し、フラグが立っていない場合(ステップS8:NO)、カード交換可能と判断し、ステップS9に進む。
【0065】
ステップS9において、ゲームカード制御部233は、新カード搬送装置210bを作動させ、新ゲームカードC2の払い出しの処理を行なう。これにより、カードストック部210の一番下側に配置されているゲームカードC2が、新カード取出し口209に搬送される。なお、カードストック部210には、複数の種類のゲームカードC2が不規則に積層されているので、一番下側に配置されているゲームカードC2は、種類を選別されることなく、新カード取出し口209に排出される。
【0066】
ステップS10において、IDカード制御部232は、IDカードC1のICチップC1aに、種類Aのゲームカードが交換済みであること(すなわち、交換履歴があること)を示すために、種類Aについてフラグをセットする。そして、ステップS11において、一連の処理が終了する。
なお、前述した処理の中で、ステップS4,S5,S7,S8において、ゲームカード制御部233は、交換条件を満たさないと判断した場合(ステップS4:NO,ステップS5:NO,ステップS7:NO,ステップS8:YES)、ステップS12に進み、一連の処理をキャンセルし、再び、ステップS2からの処理を繰り返す。
【0067】
以上の処理をすることにより、ゲーム機200は、プレイヤが、種類Aのゲームカードを10枚(特定枚数)集めた場合、種類Aに付き1回のみ、1枚の新ゲームカードC2と交換することができる。すなわち、同一種類ゲームカードを10枚集めることより、新ゲームカード1枚を購入するのと全く同じような効果を持たせることができる。これにより、同一種類のゲームカードC2を複数所持しても、プレイヤのカード収集意欲を減退させることがない。
【0068】
以上説明したように、本実施例のゲームカード交換システムは、ゲームカードC2(交換希望カード)の種類及び枚数を検出するイメージセンサ204及びバーコードリーダ207a(カード検出部)と、新ゲームカードC2をストックするカードストック部210とを備えている。そして、ゲームカード制御部233は、イメージセンサ204等の出力に基づいて、交換希望カードの種類及び枚数を識別し、識別したデータとカード交換条件記憶部222のカード交換データとを照合し、新ゲームカードC2と交換可能であると判断した場合、新ゲームカードC2を、カードストック部210から排出するように交換カード搬送装置208b等を制御する。
これにより、プレイヤは、ゲームカードC2を交換するために、他のプレイヤと情報交換をすることなく、ゲームカードC2を交換することができる。
【0069】
また、本実施例のゲームカード交換システムは、複数の交換希望カードを広げた状態で載置可能なゲームフィールド203(盤面)と、ゲームフィールド203の情報を読み取るイメージセンサ204(光学的読取手段)とを備えている。
これにより、プレイヤは、所持するゲームカードC2を分類しなくても、ゲームフィールド203に載置すれば、所持するゲームカードC2の種類、枚数を確認することができる。また、本実施例のゲームカード交換システムは、イメージセンサを備えた既存のゲーム機を利用して、システムを構築することができる。
【0070】
さらに、本実施例のゲームカード交換システムは、IDカードリーダ・ライタ202a(カード交換履歴読取部)がIDカードC1のICチップC1a(カード交換履歴記憶手段)の情報を読み取り、IDカード制御部232がIDカードリーダ・ライタ202aの出力に基づいて、プレイヤのカード交換履歴回数を判断し、ゲームカード制御部233が、カード交換条件記憶部222の交換可能な回数の情報と照合し、カード交換可能かを判断する。このため、1人のプレイヤによるゲームカードC2の交換回数を制限することができるので、不正防止をすることができる。また、ゲームカードC2の種類毎にカード交換履歴回数を判断するので、種類毎にゲームカードC2の交換回数を制限することができる。
【実施例3】
【0071】
次に、本発明を適用したゲームカード交換システムの実施例3について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した実施例2と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図9は、実施例3のゲームに用いられるゲームカードC3のキャラクタカードのうち1
枚を示す正面図である。図10は、実施例3のゲームカード交換システムが組み込まれたゲーム機300の一部を示す斜視図である。
ゲーム機300は、ゲームカードC3に印刷されたじゃんけんの種類により、プレイヤが他のプレイヤやコンピュータとじゃんけんで対戦するものである。
【0072】
図9に示すように、ゲームカードC3は、キャラクタ印刷部C3aと、スキル数印刷部C3bと、じゃんけん印刷部C3cと、発行レベル印刷部C3dと、二次元バーコード印刷部C3eとを有している。
キャラクタ印刷部C3aは、ゲームに登場するキャラクタが印刷される領域である。このキャラクタは、対戦相手のキャラクタとの組み合わせに相性があり、対戦は、この組み合わせにより左右される。
スキル数印刷部C3bは、キャラクタのスキル数(評価値)が印刷される領域であり、図9に示すゲームカードC3は、「スキル250」である。スキル数は、ゲームにおけるキャラクタの攻撃力、防御力、体力(ライフポイントともいう。)に基づいて設定されている。つまり、スキル数が高いカード程、じゃんけんが強いカードである。
【0073】
じゃんけん印刷部C3cは、じゃんけんの種類が印刷される領域であり、図9に示すゲームカードC3は、片かなで「チョキ」と印刷されている。プレイヤは、このじゃんけんの種類により、他のプレイヤやコンピュータとじゃんけんで対戦する。
発行レベル印刷部C3dは、星印の数によりカードの発行枚数の度合を示す領域である。ゲームカードC3は、星印の数が多い程発行枚数が少なく、希少価値が高い。図9に示すゲームカードC3は、星印の数が1つであるため、発行枚数の多い、いわゆる、コモンカードである。
二次元バーコード印刷部C3eは、ゲームカードC3のキャラクタの種類、スキル数、じゃんけんの種類、発行枚数等の情報が記録された二次元バーコードが印刷される領域である。
【0074】
なお、ゲームカードC3は、キャラクタカードの他に、例えば、剣や盾等のアイテムが印刷されたアイテムカード等が用意されており、このアイテムカードにも、キャラクタカードと同様に、アイテムの評価値に応じてスキル数が設定されている。アイテムカードは、じゃんけんの強さを向上するレベルが高い程、アイテムの評価値が高くなるように設定されている。
そして、ゲームカードC3は、アイテムカード同士を組み合わせたり、アイテムカードとキャラクタカードとを組み合わせることにより、各カードのスキル数が合計され、スキル数が向上する。また、ゲームカードC3の組み合わせが特定の場合、スキル数の合計値に、さらに所定のスキル数が加算される。この特定の組み合わせは、例えば、キャラクタが剣士、アイテムが剣である場合等のように、ゲームの内容に関連のある組み合わせである。
【0075】
図10に示すように、ゲーム機300は、操作部305と、表示部306と、交換カード挿入口307と、バーコードリーダ307a(カード検出部)と、交換ゲームカード収容部308と、新カード取出し口309と、カードストック部310(311〜318)とを備えている。
【0076】
操作部305は、ゲーム進行及びカード交換をするためにプレイヤが操作するための操作ボタンであり、カード交換ボタン305a、カード返却ボタン305b等を備えている。
表示部306は、ゲームの進行及び後述するカード交換に関する情報を表示するためのLCD(液晶表示装置)等である。
【0077】
交換カード挿入口307は、プレイヤが交換を希望するゲームカードC3h(交換希望カード)を挿入するための開口孔である。
バーコードリーダ307aは、交換カード挿入口307に挿入されたゲームカードC3hに記録された二次元バーコードC3eを読み取る読み取り装置である。バーコードリーダ307aは、交換カード挿入口307内部に設けられている。
交換ゲームカード収容部308は、交換済みのゲームカードC3hを収容するためにゲーム機内部に設けられた箱状の部材である。交換ゲームカード収容部308には、交換カード挿入口307に挿入されたゲームカードC3hが、交換カード搬送装置308bによって搬送される。また、プレイヤがカード返却を希望する場合には、後述するように、交換ゲームカード収容部308に収容されたゲームカードC3hが、交換カード搬送装置308bによって、交換カード挿入口307に排出される。
新カード取出し口309は、交換されるゲームカードC3が排出される開口孔である。
【0078】
カードストック部310は、交換されるゲームカードC3をストックするための部分であり、本実施例では、8つのカードストック部311〜318を備えている。
カードストック部311は、複数のスキル数のゲームカードC3を不規則に積層された状態で収容しており、実施例2と同様に、一番下側に配置されているゲームカードC3iを、新カード搬送装置311bにより、新カード取出し口309に排出する。これにより、カードストック部311からは、そのスキル数に関わらず、ゲームカードC3iが、ランダムに排出される。
【0079】
カードストック部312〜318は、ゲームカードC3のスキル数に応じて独立して設けられており、ストックしたゲームカードC3を、新カード搬送装置312b〜318bにより排出する(なお、新カード搬送装置315b〜318bは、カードストック部315〜318の背後にあるため、図示を省略する。)。つまり、例えば、カードストック部312にはスキル数400のゲームカードC3、カードストック部313にはスキル数500のゲームカードC3等のように、カードストック部312〜318は、スキル数に応じて、ゲームカードC3を収容している。但し、各カードストック部312〜318に収容されるゲームカードC3の種類は、同じカードストック部でも異なっている。例えば、カードストック部312には、スキル数「300」のゲームカードC3が収容されていても、キャラクタの種類、アイテムの種類等が異なっている。これにより、各カードストック部312〜318からは、スキル数は同じであるが種類が異なるゲームカードC3が、ランダムに排出される。
なお、例えば、カードストック部312にはスキル数300〜400のゲームカードC3、カードストック部313にはスキル数401〜500等のように、カードストック部312〜318は、スキル数にある程度の幅をもってゲームカードC3を収容してもよい。この場合、このゲームシステムは、より多くのスキル数に対応することができるので、スキル数の変化に対して、柔軟なカード交換が可能である。
【0080】
図11は、実施例3のゲーム機300のブロック図である。
図11に示すように、ゲーム機300は、制御ブロックに、記憶部320と、制御部330と、駆動回路350等とを備えている。
記憶部320は、カード交換条件記憶部322等を有している。
カード交換条件記憶部322は、カード交換に関する情報を記憶するための領域である。本実施例では、カード交換条件記憶部322は、交換カード挿入口307に挿入された複数のゲームカードC3のスキル数の合計値を求める演算式(所定の演算式)を記憶している。また、この合計値を求める演算式とは別に、カード交換条件記憶部322は、前述したように、複数のゲームカードC3の特定の組み合わせと、この組み合わせの場合のスキル数の合計値に、所定の値を加算(増加)する演算式とを記憶している。
【0081】
制御部330は、ゲームカード制御部333等を備えている。
ゲームカード制御部333は、カード交換に関する処理を行うための制御部である。ゲームカード制御部333は、バーコードリーダ307aから出力されるゲームカードC3hの二次元バーコードの情報に基づいて、ゲームカードC3hの種類、スキル数等を確認する。ゲームカード制御部333は、記憶部320に記憶された演算式に基づいて算出したスキル数の合計値又はこの合計値に所定の値を加算した値を演算値とする。そして、ゲームカード制御部333は、この演算値に対応したカードストック部312〜318の新カード搬送装置312b〜318bを制御して、新ゲームカードC3iを、新カード取出し口309に搬送する。
【0082】
図12は、実施例3のゲームカード交換システムのカード交換動作を示すフローチャートである。
最初に、ステップS301において、プレイヤがコインをコイン投入口に投入することにより、制御部330が一連の処理をスタートする。
ステップS302において、交換カード挿入口307にゲームカードC3hが挿入されると、ゲームカードC3hの二次元バーコードC3e(図9参照)の情報を、バーコードリーダ307aが読み取り、制御部330に出力する。プレイヤがゲームカードC3hを用いずにプレイをするときは、バーコードリーダ307aからの出力がないので、ゲームカード制御部333は、カード入力なしと判断し(ステップS302:NO)、ステップS3011に進む。一方、バーコードリーダ307aからの出力が有った場合、ゲームカード制御部333は、カード入力有りと判断し(ステップS302:YES)、ステップS303に進む。
【0083】
ステップS3011において、ゲームカード制御部333は、新カード搬送装置311bを制御して、カードストック部311内のゲームカードC3を、新カード取出し口309に排出する。カードストック部311内には、ゲームカードC3が不規則に積層されているので、一番下側に配置されているゲームカードC3iが、ランダムに排出される。その後、ステップS308に進んで、ゲーム制御部231は、このゲームカードC3hの二次元バーコードに記録された情報(キャラクタ、じゃんけんの種類、スキル数)に基づいて、ゲームを開始する。
【0084】
ステップS303において、プレイヤが交換カード挿入口307に、2枚目のゲームカードC3hを挿入すると、このゲームカードC3hの二次元バーコードC3eの情報を、バーコードリーダ307aが読み取り、制御部330に出力する。ゲームカード制御部333は、この情報に基づいて、2枚(複数)目のゲームカードC3hの入力が有ると判断し(ステップS303:YES)、ステップS304に進む。
一方、2枚目のゲームカードC3hが、所定時間内に、交換カード挿入口307に挿入されない場合、ゲームカード制御部333は、2枚目のゲームカードC3hの入力がないと判断する(ステップS303:NO)。そして、ゲームカード制御部333は、ステップS3031において、ステップS302で挿入されたゲームカードC3hを、交換カード挿入口307に排出してプレイヤに返却する。その後、前述したステップS3011に進んで、ゲームカード制御部333が、カードストック部311内のゲームカードC3をランダムに排出し、ステップS308に進んで、ゲーム制御部231が、ゲームを開始する。
【0085】
ステップS304において、ゲームカード制御部333は、2枚のゲームカードC3hのスキル数の合計値を算出し、ステップS305において、表示部制御部334が、表示部306にスキル数の合計値を表示する。これにより、プレイヤは、2枚のゲームカードC3hのスキル数の合計値が希望の合計値であるか否か確認することができる。また、この2枚のゲームカードC3hが、特定の組み合わせである場合、ゲームカード制御部33
3は、このスキル数の合計値に、所定の値(本実施例では、スキル数150とする。)を加算する。
【0086】
ステップS306において、プレイヤがカード交換を希望しないために、カード返却ボタン305bを押した場合、ゲームカード制御部333は、カード交換がOKではないと判断して(ステップ306:NO)、ステップS3061に進む。ステップS3061において、ゲームカード制御部333は、交換カード搬送装置308bを制御して、交換ゲームカード収容部308に収容された2枚のゲームカードC3hを、再び、交換カード挿入口307に排出し、プレイヤに返却する。
一方、ステップS306において、プレイヤがカード交換を希望し、カード交換ボタン305aを押した場合、ゲームカード制御部333は、カード交換OKと判断して(ステップ306:YES)、ステップS307に進む。
【0087】
ステップS307において、ゲームカード制御部333は、2枚のゲームカードC3hのスキル数の合計値に対応したカードストック部312〜318の新カード搬送装置を制御して、新ゲームカードC3を排出する。本実施例では、図10において、例えば、2枚のゲームカードC3hがスキル数250,150、合計値400とし、ゲームカード制御部333が、新カード搬送装置312bを制御して、ゲームカードストック部312に収容されたスキル数400のゲームカードC3iを排出した状態を示す。
なお、この場合、2枚のゲームカードC3hが特定の組み合わせのときには、ゲームカード制御部333は、合計値400にスキル数150を加算し、スキル数550のゲームカードC3を収容するゲームカードストック部から、ゲームカードC3iを排出する。
【0088】
そして、ステップS308において、ゲームカード制御部333は、カード交換処理を終了して、実際のゲームを開始する。
【0089】
以上説明したように、本実施例のゲーム交換システムは、交換される複数のゲームカードC3hのスキル数の合計値を演算し、この合計値に応じたゲームカードC3iに交換する。これにより、例えば、プレイヤが所有するゲームカードが複数だぶってしまった場合でも、その合計値に応じたゲームカードに交換することができるため、プレイヤのカード収集意欲を向上することができる。
【0090】
また、本実施例のゲーム交換システムは、ゲームカードC3hが特定の組み合わせの場合に、複数の交換希望カードの評価値の合計値に所定の値を加算するので、カード交換の面白さを向上することができる。
【0091】
さらに、本実施例のゲーム交換システムは、ゲームカード交換システムは、スキル数の合計値以外に、ゲームカードC3の組み合わせという要素を加えることにより、カード交換の面白さを向上することができる。
【0092】
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)実施例2において、ゲームカードに二次元バーコードが設けられ、イメージセンサ等を用いて情報を読み出す例を示したが、これに限定されない。ゲームカード交換システムは、交換ゲームカードの情報記録方法に対応した読み取り装置を備えていればよい。例えば、ゲームカードにICタグが組み込まれている場合、ゲームカード交換システムは、ICタグの情報を読み取るリーダを備えていればよい。この場合、アンチコリジョンタイプを採用すれば、ゲームカードが重なっていても、情報を読み取ることができるので、利便性を向上することができる。
【0093】
(2)実施例2において、ゲーム機は、交換カード挿入口が設けられ、ゲームカード(交換希望カード)を回収する例を示したが、これに限定されず、ゲームカードを回収しなくてもよい。ゲームカードの交換履歴は、IDカードのICチップに記憶されるので、ゲーム機は、交換済みのゲームカードを無効にして、交換済みのカードの再交換や、交換済みカードを用いたプレイを防止することができる。また、交換カード挿入口、内部のバーコードリーダ、カード回収用の搬送装置等を設ける必要がないので、構造をシンプルにすることができる。
【0094】
(3)実施例2において、ゲーム機は、ゲームカードの交換履歴を、IDカードのICチップに記憶させる例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲーム機は、カード交換に応じてサーバに接続し、サーバ内の記憶装置(例えば、ハードディスク等)に交換履歴を記憶させ、また、この記憶装置の交換履歴を確認してカード交換可能かを判断してもよい。これにより、IDカード及びIDカードのリーダ・ライタ部をシンプルな構成にすることができる。
【0095】
(4)実施例3において、ゲームカードを交換するための評価値は、スキル数である例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲームカードの評価値は、カード発行枚数に基づいて設定されていてもよい。この場合、発行枚数の多いゲームカードを複数集めれば、発行枚数が少ないゲームカード(いわゆる、レアカード)に交換することができるようにすれば、プレイヤのゲームカード収集意欲を向上することができる。
【0096】
(5)実施例3において、ゲームカード交換システムは、ゲームカードが特定の組み合わせの場合に、スキル数の合計値に所定の値を加算する例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲームカード交換システムは、このスキル数の合計値に、所定の値を減算(減少)するものであってもよい。この場合にも、ゲームカード交換システムは、スキル数の合計値以外に、ゲームカードの組み合わせという要素を加えることにより、カード交換の面白さを向上することができる。
【符号の説明】
【0097】
1 筐体
11 ユーザー操作部
12 ディスプレイ
13 中央演算制御装置
13a CPU
13b 記憶装置
13c ワークRAM
13d ROM
13e クロック回路
14 画像処理回路
15 サウンド回路
16 スピーカ
17 カード処理部
17a カード挿入口
17b カード情報読取り装置
17c 挿入カード分配装置
17d 挿入カード返却口
17e 回収カード箱
17f 白紙カードストッカー
17g カードプリンタ
17h 新カード取出し口
18 オペレータ操作部
19 インターフェイス
20 通信回路
20a 通信ケーブル
21 電源装置
21a 電源ケーブル
22 データバス
23 統括サーバ装置
23a データベース
24a〜24e 交換希望カード
25a,25b 新カード
200,300 ゲーム機
202 IDカード挿入口
202a IDカードリーダ・ライタ
203 ゲームフィールド
204 イメージセンサ
207,307 交換カード挿入口
207a,307a バーコードリーダ
209,309 新カード取出し口
210,310,311〜318 カードストック部
222,322 カード交換条件記憶部
232 IDカード制御部
233,333 ゲームカード制御部
236 通信制御部
C1 IDカード
C1a ICチップ
C2,C3 ゲームカード
C3a キャラクタ印刷部
C3b スキル数印刷部
C3c じゃんけん印刷部
C3d 発行レベル印刷部
C3e 二次元バーコード印刷部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換希望カードの種類及び枚数を検出するカード検出部と、
前記交換希望カードの種類及び枚数の所定の組み合わせに関する情報と、前記所定の組み合わせに対応した種類の新ゲームカードの表示内容に関する情報とからなるカード交換データを記憶する記憶部と、
白紙カードに表示内容をプリントするカードプリンタ部と、
前記カード検出部の出力に基づいて、前記交換希望カードの種類及び枚数を識別し、識別したデータと前記記憶部の前記カード交換データとを照合し、前記新ゲームカードと交換可能であると判断した場合、前記白紙カードに、前記新ゲームカードの種類に応じた表示内容を印刷するように前記カードプリンタ部に対して命令し、印刷した前記新ゲームカードを排出するように制御する制御部と、
を備えたゲームカード交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載のゲームカード交換システムにおいて、
1回のカード交換において、複数の前記交換希望カードを回収する回収部を備え、
前記制御部は、前記新ゲームカードを1枚排出するように制御する場合には、前記回収部を制御して、前記複数の前記交換希望カードを回収すること、
を特徴とするゲームカード交換システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のゲームカード交換システムにおいて、
プレイヤの操作を受け付ける操作部と、
プレイヤに対して照合結果を報知する報知部とを備え、
前記制御部は、
照合した結果、交換可能な前記新ゲームカードが複数あると判断した場合には、前記報知部を制御して、プレイヤに対して前記複数の新ゲームカードを報知し、
前記操作部の操作に応じて、前記複数の新ゲームカードの中から交換する新ゲームカードを選択すること、
を特徴とするゲームカード交換システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のゲームカード交換システムを備えたゲーム機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−78839(P2011−78839A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12191(P2011−12191)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【分割の表示】特願2006−286655(P2006−286655)の分割
【原出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)