説明

コイルユニット、非接触電力送電装置、車両および非接触電力給電システム

【課題】電磁共鳴を利用して電力の送電および受電の少なくとも一方が可能な共振コイルを備えたコイルユニットにおいて、相手側の共振コイルと位置ずれしたとしても、電力の送電効率または受電効率の低下の抑制が図られたコイルユニット、非接触電力送電装置、車両および非接触電力給電システムを提供する。
【解決手段】コイルユニット101は、間隔をあけて配置された第1自己共振コイルと電磁共鳴することで第1自己共振コイルとの間で電力の送電および受電の少なくとも一方を行う第2自己共振コイル110を含むコイルユニット101であって、第2自己共振コイル110は、第1コイル115と、第1コイル115の内側に配置された複数の第2コイル111,112,113,114とを含み、第1コイル115が形成する磁界の方向と、第2コイル111,112,113,114が形成する磁界の方向とが同じ向きとされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルユニット、非接触電力送電装置、車両および非接触電力給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コイルユニットは、特開2003−79597号公報や特開2008−67807号公報にも記載されているように磁気共鳴撮像装置に利用されている。近年、環境に対する関心の高まりから、電気自動車やハイブリッド車両が注目されており、車両に搭載されたバッテリを外部から非接触で充電する方法として、コイルユニットを用いた電磁誘導方式や共鳴方式の充電方法が着目されている。
【0003】
そして、たとえば、特開平7−67270号公報に記載の非接触給電装置は、地面に埋設した一次コイルと、車両に搭載された二次コイルとを備え、二次コイルに発生した誘導電流を利用して、車両に搭載されたバッテリを充電している。
【0004】
特開2010−73976号公報に記載ワイヤレス電力伝送装置は、電気自動車に搭載された受電装置と、給電装置とを備え、給電装置は、電力送電用の通信コイルを含み、受電装置は、電力受電用の通信コイルを含む。電力送電用の通信コイルは一次コイルと、共鳴コイルとを含み、電力受電用の通信コイルは、一次コイルと、共鳴コイルとを含む。電力受電用の通信コイルと電力送電用の通信コイルとは、共鳴型電力伝達方式で電力をワイヤレスで送電している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−79597号公報
【特許文献2】特開2008−67807号公報
【特許文献3】特開平7−67270号公報
【特許文献4】特開2010−73976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電磁誘導方式の非接触電力送電方法では、一次コイルと二次コイルとの間で電力の送電が可能な距離は短く、一次コイルと二次コイルとを近接させる必要がある。このため、ある程度の送電距離や受電距離を要する場合には不向きな送電方式である。その一方で、特開2010−73976号公報に記載ワイヤレス電力伝送装置においては、共鳴型電力伝達方式が採用されており、電磁誘導方式よりも送電距離および受電距離を長くすることができる。
【0007】
しかし、共鳴型電力伝達方式が採用された電力送電装置においても、電力送電用の共鳴コイルと、電力受電用の共鳴コイルとが位置ずれした場合には、送電効率および受電効率が著しく低下する。
【0008】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電磁共鳴を利用して電力の送電および受電の少なくとも一方が可能な共振コイルを備えたコイルユニットにおいて、相手側の共振コイルと位置ずれしたとしても、電力の送電効率または受電効率の低下の抑制が図られたコイルユニット、非接触電力送電装置、車両および非接触電
力給電システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るコイルユニットは、間隔をあけて配置された第1自己共振コイルと電磁共鳴することで第1自己共振コイルとの間で電力の送電および受電の少なくとも一方を行う第2自己共振コイルを含むコイルユニットである。上記第2自己共振コイルは、第1コイルと、第1コイルの内側に配置された複数の第2コイルとを含む。上記第1コイルが形成する磁界の方向と、第2コイルが形成する磁界の方向とが同じ向きとされる。好ましくは、上記第2コイルは、互い間隔をあけて配置される。好ましくは、上記第1コイルおよび第2コイルは、1巻きのコイルとされる。
【0010】
好ましくは、上記第2コイルは、第1コイルの内周縁部に内接するように配置される。好ましくは、上記第2自己共振コイルは、1つの導線から形成される。
【0011】
好ましくは、上記第2自己共振コイルは、中心線を中心として環状に形成される。上記第2自己共振コイルから、中心線が延びる方向に間隔をあけて配置された電磁誘導コイルをさらに備える。上記第2自己共振コイルは、第1コイルと第2コイルとを接続する渡り線を含む。上記渡り線は、電磁誘導コイル側に膨らむように湾曲して第2自己共振コイルの一部を跨ぐように形成される。上記電磁誘導コイルは、第2自己共振コイルとの間の距離が一定となるように、渡り線に沿って湾曲する湾曲部を含む。
【0012】
好ましくは、上記第2自己共振コイルは、中心線を中心として環状に形成され、第2自己共振コイルから、中心線が延びる方向に間隔をあけて配置された電磁誘導コイルをさらに備える。上記第2自己共振コイルは、第1コイルと第2コイルとを接続する渡り線を含む。上記渡り線は、第2自己共振コイルに対して、電磁誘導コイルと反対側に向けて湾曲して第2自己共振コイルの一部を跨ぐように形成される。
【0013】
好ましくは、上記第2自己共振コイルは、中心線を中心として環状に形成される。上記中心線から上の位置から第2自己共振コイルと電磁誘導コイルとを見ると、電磁誘導コイルと第1コイルとが重なり合う。本発明に係る非接触電力送電装置は、上記コイルユニットを備える。本発明に係る車両は、上記コイルユニットと、電力が蓄電される蓄電装置とを備える。
【0014】
本発明に係る非接触電力給電装置は、第1自己共振コイルを含む第1コイルユニットと、第1自己共振コイルとの電磁共鳴によって電力の送電および受電の少なくとも一方を行う第2自己共振コイルを含む第2コイルユニットとを備える。
【0015】
上記第1自己共振コイルは、第1コイルと、第1コイル内に設けられた複数の第2コイルとを含む。上記第2自己共振コイルは、第3コイルと、第3コイル内に設けられた複数の第4コイルとを含む。上記第1コイルと第2コイルとが形成する磁界の方向は同じ向きとされ、第3コイルと第4コイルとが形成する磁界の方向は同じ向きとされる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るコイルユニット、非接触電力送電装置、車両および非接触電力給電システムによれば、共振コイル同士が位置ずれしたとしても、電力の受電効率および送電効率を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】基本的な非接触給電システムを示す全体構成図である。
【図2】共鳴法による送電の原理を説明するための図である。
【図3】電流源(磁流源)からの距離と電磁界の強度との関係を示した図である。
【図4】車両に搭載されたコイルユニット101を模式的に示す斜視図である。
【図5】図4に示すV方向から二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120を見た平面図である。
【図6】二次共振コイル110を詳細に説明するための分解図であり、二次共振コイル110を構成する構成要素ごとに二次共振コイル110を切断したときの分解図である。
【図7】渡り線116およびその周囲の構成を示す斜視図である。
【図8】二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120の一部を示す側面図である。
【図9】二次共振コイル110に電流が流れたときの状態を示す模式図である。
【図10】二次共振コイル110に共振周波数の電流を流したときの状態を示す模式図である。
【図11】コイルユニット201を模式的に示す斜視図である。
【図12】図11に示すXII方向から一次電磁誘導コイル230および一次共振コイル240を見たときの平面図である。
【図13】一次共振コイル240の周囲に形成される近接場の強度の強い領域を模式的に示す模式図である。
【図14】車両100に搭載された蓄電装置150を充電する際における二次共振コイル110および一次共振コイル240の相対的な位置関係を示す模式図である。
【図15】二次共振コイル110と一次共振コイル240とが鉛直方向に配列した状態において、二次共振コイル110と近接場NF2との位置関係を示す平面図である。
【図16】図15に示す二次共振コイル110の位置から二次共振コイル110が位置ずれした状態を示す平面図である。
【図17】コイルユニット101の第1変形例を示す斜視図である。
【図18】コイルユニット201の第1変形例を示す斜視図である。
【図19】二次共振コイル110と車両100とを模式的に示す平面図である。
【図20】二次共振コイル110と車両100とを模式的に示す平面図である。
【図21】二次共振コイル110の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0019】
図1は、基本的な非接触給電システムを示す全体構成図である。図1を参照して、非接触給電システムは、受電装置として機能する車両100と、給電装置200とを備える。
【0020】
車両100は、コイルユニット101と、整流器130と、DC/DCコンバータ140と、蓄電装置150と、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control
Unit)」とも称する。)160と、モータ170と、車両ECU(Electronic Control Unit)180とを含む。
【0021】
なお、車両100の構成は、モータにより駆動される車両であれば、図1に示される構成に限らない。たとえば、車両100は、モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両や、燃料電池を備える燃料電池自動車、電気自動車などを含む。
【0022】
コイルユニット101は、二次共振コイル110と、二次電磁誘導コイル120とを含む。二次共振コイル110は、たとえば車体下部に設置される。二次共振コイル110は、LC共振器であり、給電装置200に設けられたコイルユニット201の一次共振コイル240と電磁場を介して共鳴することにより給電装置200から電力を受電または送電
の少なくとも一方を行う。なお、二次共振コイル110の容量成分は、所定の容量を得るためにキャパシタが二次共振コイル110に設けられてもよく、コイルの寄生容量で対応可能である場合には、キャパシタを設けなくてもよい。
【0023】
二次共振コイル110は、給電装置200の一次共振コイル240との距離や、一次共振コイル240および二次共振コイル110の共鳴周波数等に基づいて、一次共振コイル240と二次共振コイル110との共鳴強度を示すQ値(たとえば、Q>100)およびその結合度を示すκ等が大きくなるように形成されている。
【0024】
二次電磁誘導コイル120は、二次共振コイル110と同軸上に設置され、電磁誘導により二次共振コイル110と磁気的に結合可能である。この二次電磁誘導コイル120は、二次共振コイル110により受電された電力を電磁誘導により取出して整流器130へ出力する。
【0025】
整流器130は、二次電磁誘導コイル120によって取出された交流電力を整流して直流電力をDC/DCコンバータ140へ出力する。DC/DCコンバータ140は、車両ECU180からの制御信号に基づいて、整流器130によって整流された電力を蓄電装置150の電圧レベルになるように変換して蓄電装置150へ出力する。なお、車両を走行しながら給電装置200から受電する場合には、DC/DCコンバータ140は、整流器130によって整流された電力をシステム電圧に変換してPCU160へ直接供給してもよい。また、DC/DCコンバータ140は、必ずしも必要ではなく、二次電磁誘導コイル120によって取出された交流電力が整流器130によって整流された後に蓄電装置150に直接与えられるようにしてもよい。
【0026】
蓄電装置150は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオンやニッケル水素などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置150は、DC/DCコンバータ140から供給される電力を蓄えるほか、モータ170によって発電される回生電力も蓄える。そして、蓄電装置150は、その蓄えた電力をPCU160へ供給する。なお、蓄電装置150として大容量のキャパシタも採用可能であり、給電装置200から供給される電力やモータ170からの回生電力を一時的に蓄え、その蓄えた電力をPCU160へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。
【0027】
PCU160は、蓄電装置150から出力される電力、あるいはDC/DCコンバータ140から直接供給される電力によってモータ170を駆動する。また、PCU160は、モータ170により発電された回生電力(交流電力)を直流電力に変換して蓄電装置150へ出力し、蓄電装置150を充電する。モータ170は、PCU160によって駆動され、車両走行のための駆動力を発生して駆動輪へ出力する。また、モータ170は、駆動輪や、ハイブリッド車両の場合には図示されないエンジンから受ける運動エネルギによって発電し、その発電した回生電力をPCU160へ出力する。
【0028】
車両ECU180は、いずれも図1には図示しないがCPU(Central Processing Unit)、記憶装置および入出力バッファを含み、各センサ等からの信号の受信や各機器へ
の制御信号の出力を行なうとともに、車両100および各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。なお、図1においては、車両ECU180が、車両100の走行制御、および給電装置200からの電力の受電制御の両方を行なう構成としているが、制御装置の構成はこれに限定されない。すなわち、車両100が、機器ごとあるいは機能ごとに対応した制御装置を個別に備える構成とすることもできる。たとえば、受電制御を主として行なうための受電ECUを備える構成としてもよい。
【0029】
車両ECU180は、給電装置200から車両100への給電時、DC/DCコンバータ140を制御する。車両ECU180は、たとえば、DC/DCコンバータ140を制御することによって、整流器130とDC/DCコンバータ140との間の電圧を所定の目標電圧に制御する。また、車両ECU180は、車両の走行時は、車両の走行状況や蓄電装置150の充電状態(「SOC(State Of Charge)」とも称される。)に基づい
てPCU160を制御する。
【0030】
一方、給電装置200は、交流電源210と、高周波電力ドライバ220と、コイルユニット201とを含む。コイルユニット201は、一次電磁誘導コイル230と一次共振コイル240と、一次共振コイル240とを含む。
【0031】
交流電源210は、車両外部の電源であり、たとえば商用電源である。高周波電力ドライバ220は、交流電源210から受ける電力を高周波の電力に変換し、その変換した高周波電力を一次電磁誘導コイル230へ供給する。なお、高周波電力ドライバ220が生成する高周波電力の周波数は、たとえば1M〜数十MHzである。
【0032】
一次電磁誘導コイル230は、一次共振コイル240と同軸上に設置され、電磁誘導により一次共振コイル240と磁気的に結合可能である。そして、一次電磁誘導コイル230は、高周波電力ドライバ220から供給される高周波電力を電磁誘導により一次共振コイル240へ給電する。
【0033】
一次共振コイル240は、たとえば地面近傍に設置される。一次共振コイル240は、二次共振コイル110と同様にLC共振器であり、車両100の二次共振コイル110と電磁場を介して共鳴することにより車両100へ電力を送電または車両100から電力を受電する。なお、一次共振コイル240の容量成分は、所定の容量を得るためにキャパシタが一次共振コイル240に設けてもよく、一次共振コイル240の寄生容量で対向可能な場合には、キャパシタは必須ではない。
【0034】
この一次共振コイル240も、車両100の二次共振コイル110との距離や、一次共振コイル240および二次共振コイル110の共鳴周波数等に基づいて、Q値(たとえば、Q>100)および結合度κ等が大きくなるように形成されている。
【0035】
図2は、共鳴法による送電の原理を説明するための図である。図2を参照して、この共鳴法では、2つの音叉が共鳴するのと同様に、同じ固有振動数を有する2つのLC共振器が電磁場(近接場)において共鳴することによって、一方のコイルから他方のコイルへ電磁場を介して電力が伝送される。
【0036】
具体的には、高周波電源310に一次電磁誘導コイル320を接続し、電磁誘導により一次電磁誘導コイル320と磁気的に結合される一次共振コイル330へ、1M〜数十MHzの高周波電力を給電する。一次共振コイル330は、コイル自身のインダクタンスと寄生容量(コイルにキャパシタが接続される場合には、キャパシタの容量を含む)とによるLC共振器であり、一次共振コイル330と同じ共振周波数を有する二次共振コイル340と電磁場(近接場)を介して共鳴する。そうすると、一次共振コイル330から二次共振コイル340へ電磁場を介してエネルギ(電力)が移動する。二次共振コイル340へ移動したエネルギ(電力)は、電磁誘導により二次共振コイル340と磁気的に結合される二次電磁誘導コイル350によって取出され、負荷360へ供給される。なお、共鳴法による送電は、一次共振コイル330と二次共振コイル340との共鳴強度を示すQ値がたとえば100よりも大きいときに実現される。
【0037】
なお、図1との対応関係について説明すると、図1の交流電源210および高周波電力
ドライバ220は、図2の高周波電源310に相当する。また、図1の一次電磁誘導コイル230および一次共振コイル240は、それぞれ図2の一次電磁誘導コイル320および一次共振コイル330に相当し、図1の二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120は、それぞれ図2の二次共振コイル340および二次電磁誘導コイル350に相当する。そして、図1の整流器130からモータ170までが負荷360として総括的に示されている。
【0038】
図3は、電流源(磁流源)からの距離と電磁界の強度との関係を示した図である。図3を参照して、電磁界は3つの成分から成る。曲線k1は、波源からの距離に反比例した成分であり、「輻射電磁界」と称される。曲線k2は、波源からの距離の2乗に反比例した成分であり、「誘導電磁界」と称される。また、曲線k3は、波源からの距離の3乗に反比例した成分であり、「静電磁界」と称される。
【0039】
「静電磁界」は、波源からの距離とともに急激に電磁界の強度が減少する領域であり、共鳴法では、この「静電磁界」が支配的な近接場(エバネッセント場)を利用してエネルギ(電力)の伝送が行なわれる。すなわち、「静電磁界」が支配的な近接場において、同じ固有振動数を有する一対の共鳴器(たとえば一対のLC共振器)を共鳴させることにより、一方の共鳴器(一次共振コイル)から他方の共鳴器(二次共振コイル)へエネルギ(電力)を伝送する。この「静電磁界」は遠方にエネルギを伝播しないので、遠方までエネルギを伝播する「輻射電磁界」によってエネルギ(電力)を伝送する電磁界に比べて、共鳴法は、より少ないエネルギ損失で送電することができる。
【0040】
図4は、車両に搭載されたコイルユニット101を模式的に示す斜視図である。この図4に示すように、コイルユニット101は、二次共振コイル110と、二次電磁誘導コイル120とを含む。
【0041】
図5は、図4に示すV方向から二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120を見た平面図である。なお、図5において、二次電磁誘導コイル120は、破線で示されている。この図5および図4に示すように、二次共振コイル110は、二次電磁誘導コイル120の下方に配置されている。二次共振コイル110は、中心線O1を中心に延びるように形成された大径コイル115と、この大径コイル115内に配置された複数の小径コイル111,112,113,114と、複数の渡り線116、117,118,119とを含む。
【0042】
大径コイル115と、二次電磁誘導コイル120とは、中心線O1上に位置する位置から大径コイル115の中心点を見る方向に、大径コイル115および二次電磁誘導コイル120を見ると、大径コイル115と二次電磁誘導コイル120とは重なり合う。
【0043】
すなわち、大径コイル115および二次電磁誘導コイル120は、互いに一方が他方に沿うように形成されている。
【0044】
ここで、二次共振コイル110と二次電磁誘導コイル120との間で電流の授受は電磁誘導によって行われる。
【0045】
大径コイル115と二次電磁誘導コイル120とは重なり合うように配置されているため、二次共振コイル110と二次電磁誘導コイル120との間で電流の授受が行われる際、二次共振コイル110に電流が流れることで生じる磁力線の多くが二次電磁誘導コイル120を通ることになり、二次電磁誘導コイル120に大きな起電力が生じる。このため、二次共振コイル110と二次電磁誘導コイル120との間で電流の授受が良好に行われる。
【0046】
小径コイル111,112,113,114は、互いに大径コイル115の周方向に間隔をあけて配置されている。小径コイル111,112,113,114は、中心線O1を中心に環状に配列しており、小径コイル111,112,113,114は、大径コイル115の内周縁部に内接するように配置されている。このため、小径コイル111,112,113,114の各径を大きく確保することができ受電および送電効率の向上を図ることができる。
【0047】
二次共振コイル110は、1つの導線から形成されており、大径コイル115、小径コイル111,112,113,114および渡り線116、117,118,119は、1つの導線から一体的に形成されている。
【0048】
二次共振コイル110を1つの導線で構成することで、二次共振コイル110との間で電力の授受を行う二次電磁誘導コイル120を1つに集約することができ、部品点数の低減を図ることができる。なお、大径コイル115および小径コイル111,112,113,114は、1巻のコイルであり、二次共振コイル110のコンパクト化が図られている。
【0049】
図6は、二次共振コイル110を詳細に説明するための分解図であり、二次共振コイル110を構成する構成要素ごとに二次共振コイル110を切断したときの分解図である。
【0050】
この図6に示すように、大径コイル115は、複数の円弧部115a〜115dを含む。各円弧部115a〜115dは、図4,5に示す中心線O1を中心に円弧状に延びるように形成されている。
【0051】
なお、大径コイル115の形状としては、円形形状に限られず、方形形状、多角形形状、楕円形状など各種形状を採用することができる。
【0052】
小径コイル111,112,113,114も略円形形状とされているが、円形形状に限られず、方形形状、多角形形状、楕円形状など各種形状を採用することができる。なお、小径コイル111,112,113,114の各中心線は、中心線O1から離れており、中心線O1を中心に配列している。
【0053】
渡り線116、117,118,119は、小径コイル111,112,113,114と円弧部115a,115b、115c、115dとを接続する。
【0054】
渡り線116は、円弧部115aの一端と小径コイル111の一端とを接続し、円弧部115aの他方端は、小径コイル112の一端に接続されている。
【0055】
渡り線117は、小径コイル112の他方端と円弧部115bの一端とを接続し、円弧部115bの他方端は小径コイル113の一端に接続されている。渡り線118は、小径コイル113の他方端と円弧部115cの一端とを接続し、円弧部115cの他方端は小径コイル114の一端に接続されている。渡り線119は、小径コイル114の他方端と円弧部115dの一端とを接続する。円弧部115dの他方端は、小径コイル111の他方端に接続されている。
【0056】
なお、図6は、二次共振コイル110を説明するために便宜的に二次共振コイル110を分解した状態を示しているが、二次共振コイル110は1つの導線によって形成されている。
【0057】
図7は、渡り線116およびその周囲の構成を示す斜視図である。この図7および図4に示すように、渡り線116は、二次共振コイル110の一部である小径コイル111を跨ぐように形成されてる。
【0058】
渡り線116は、二次電磁誘導コイル120側に向けて膨らむように湾曲している。なお、他の渡り線117、118,119も、二次電磁誘導コイル120と同様に形成されており、各々二次共振コイル110の一部を跨ぐように形成されている。
【0059】
この際、渡り線116、117,118,119と、二次共振コイル110の一部との間の距離L2は、たとえば、二次共振コイル110を構成する導線の直径よりも大きく設定されており、渡り線116、117,118,119と二次共振コイル110との間で放電が生じることが抑制されている。
【0060】
図8は、二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120の一部を示す側面図である。この図8に示すように、二次電磁誘導コイル120は、渡り線116に沿って延びる湾曲部121を含む。
【0061】
湾曲部121と渡り線116との間の距離L1が二次電磁誘導コイル120のうち湾曲部121以外の部分と二次共振コイル110との間の距離と等しくなるように、渡り線116は湾曲している。
【0062】
図4に示すように、二次電磁誘導コイル120は、二次共振コイル110の渡り線117,118、119に沿って延びる湾曲部122,123,124を含む。
【0063】
これにより、二次電磁誘導コイル120と二次共振コイル110とは、互いに全周に亘って、互いの距離が一定距離L1となるように形成されている。
【0064】
このように、二次共振コイル110と二次電磁誘導コイル120との間の距離が短くなる部分がないため、二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120に高電圧の電流が流れたとしても、二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120の間で放電が生じることを抑制することができる。
【0065】
さらに、二次電磁誘導コイル120および二次共振コイル110の間の距離を一定間隔に保つことで、二次共振コイル110に良好に起電力を発生させることができ、二次共振コイル110および二次電磁誘導コイル120の間での電力の授受を良好に行うことができる。
【0066】
図9は、二次共振コイル110に電流が流れたときの状態を示す模式図である。この図9に示すように、二次共振コイル110に電流が流れると、大径コイル115には、電流方向D0に電流が流れる。小径コイル111,112,113,114には、電流方向D1,D2,D3,D4に電流が流れる。
【0067】
大径コイル115、および小径コイル111,112,113,114に上記のような方向に電流が流れると、大径コイル115および小径コイル111,112,113,114によって磁界が発生する。この際、大径コイル115および小径コイル111,112,113,114によって発生する磁界の向きはいずれも同じ方向に向くように、大径コイル115および小径コイル111,112,113,114は巻かれている。
【0068】
そして、二次共振コイル110に所定の共振周波数の電流が流れることで、二次共振コイル110の周囲に近接場が形成される。
【0069】
図10は、二次共振コイル110に共振周波数の電流を流したときの状態を示す模式図である。二次共振コイル110に共振周波数の電流が流れることで、二次共振コイル110の周囲には、近接場NF1が形成される。
【0070】
なお、図10は、二次共振コイル110の周囲に形成される近接場のうち、強度のつよい領域を模式的に示すものである。
【0071】
大径コイル115の周囲には、単位近接場UNF0が形成され、小径コイル111,112,113,114の周囲には、単位近接場UNF1,UNF2,UNF3,UNF4が形成される。小径コイル111,112,113,114は、各々間隔をあけて配置されている。ここで仮に、小径コイル111,112,113,114同士が重なり合う部分があると、当該重なり部分では、近接場が良好に発生しなくなり、一次電磁誘導コイル230および二次共振コイル110との間の受電および送電効率が低下する。
【0072】
そこで、本実施の形態においては、各小径コイル111,112,113,114同士を間隔をあけて配置することで、電力の受電効率の向上が図られている。
【0073】
図11は、コイルユニット201を模式的に示す斜視図であり、図12は、図11に示すXII方向から一次電磁誘導コイル230および一次共振コイル240を見たときの平面図である。
【0074】
図11および図12に示すように、コイルユニット201は、一次共振コイル240と、この一次共振コイル240の下方に配置された一次電磁誘導コイル230とを含む。
【0075】
一次共振コイル240は、二次共振コイル110と実質的に同一の形状とされている。一次共振コイル240は、大径コイル245と、この大径コイル245の内側に配置された複数の小径コイル241,242,243,244と、大径コイル245および各小径コイル241,242,243,244を接続する渡り線246,247,248,249を含む。
【0076】
なお、一次共振コイル240も、二次共振コイル110と同様に1つの導線から形成されている。このため、一次共振コイル240との間で電力の授受を行う一次電磁誘導コイル230などを1つにすることができ、装置の簡略化を図ることができる。
【0077】
図11において、中心線O2上の点から一次共振コイル240の中心点を見る方向で、一次共振コイル240および一次電磁誘導コイル230を見ると、一次電磁誘導コイル230は、大径コイル245と重なり合うように形成されている。このため、一次共振コイル240と一次電磁誘導コイル230との間の電力の授受が効率的に行われる。
【0078】
図11において、大径コイル245は、中心線O2を中心に延びる円弧状の円弧部245a,245b、245c、245dを含み、渡り線246,247,248,249によって、円弧部245a,245b、245c、245dと小径コイル241,242,243,244とが接続されている。
【0079】
この図11に示す例においても、渡り線246,247,248,249は、一次共振コイル240の一部を跨ぐように形成されており、一次電磁誘導コイル230に向けて膨らむように湾曲している。
【0080】
一次電磁誘導コイル230は、渡り線246,247,248,249の形状に合わせ
て湾曲する湾曲部231,232,233,234を含み、一次電磁誘導コイル230および一次共振コイル240との間で放電が生じることが抑制されている。
【0081】
さらに、一次電磁誘導コイル230と一次共振コイル240との間の距離を一定にすることで、一次電磁誘導コイル230に良好に起電力を発生させることができ、一次電磁誘導コイル230と一次共振コイル240との間の電力の授受効率の向上が図られている。
【0082】
図12において、大径コイル245に電流方向D10に電流が流れる際には、小径コイル241,242,243,244には、電流方向D11,D12,D13,D14に電流が流れる。このため、大径コイル245によって形成される磁界の方向と、各小径コイル241,242,243,244によって形成される磁界の方向とは一致する。
【0083】
そして、一次共振コイル240に共振周波数の電流が流れることで、図13に示すように、一次共振コイル240の周囲に近接場NF2が形成される。なお、図13においては、一次共振コイル240の周囲に形成される近接場の強度の強い領域を模式的に示す模式図である。
【0084】
この図13に示すように、近接場NF2は、大径コイル245の周囲に形成される単位近接場UNF10と、各小径コイル241,242,243,244の周囲に形成される単位近接場UNF11,UNF12,UNF13,UNF14を含む。
【0085】
車両100に搭載された蓄電装置150を充電する際には、図14に示すように、二次共振コイル110は、一次共振コイル240の上方に位置する。
【0086】
そして、一次共振コイル240に共振周波数の高周波電流が流れる。そして、図13に示すように、近接場NF2が一次共振コイル240の周囲に形成される。
【0087】
図15は、二次共振コイル110と一次共振コイル240とが鉛直方向に配列した状態において、二次共振コイル110と近接場NF2との位置関係を示す平面図である。
【0088】
この図15に示す状態においては、二次共振コイル110は、近接場NF2内に位置しており、一次共振コイル240から二次共振コイル110に良好に電力が伝達される。
【0089】
図16は、図15に示す二次共振コイル110の位置から二次共振コイル110が位置ずれした状態を示す平面図である。
【0090】
この図16においては、図15に示すように、二次共振コイル110が正常な位置から位置ずれしている。その一方で、平面視すると、二次共振コイル110は、複数の小径コイル111,112,113,114を備えているため、二次共振コイル110は、近接場NF2と多数の位置で交差している。このため、この図16に示すように、二次共振コイル110が位置ずれしたとしても、二次共振コイル110には、一次共振コイル240から電力が伝達され、電力の伝達効率の低減が抑制されている。
【0091】
さらに、複数の小径コイル111,112,113,114が大径コイル115の内側に配置されているため、二次共振コイル110自体の大きさが大きくなることが抑制されている。
【0092】
図17は、コイルユニット101の第1変形例を示す斜視図であり、図18は、コイルユニット201の第1変形例を示す斜視図である。図17に示す例においては、渡り線116,117,118,119は、二次共振コイル110に対して、二次電磁誘導コイル
120と反対側に向けて膨らむように湾曲し、二次共振コイル110の一部を跨ぐように形成されている。その一方で、二次電磁誘導コイル120には、上記図4などに示すように、湾曲部121,122,123,124が形成されておらず、簡易な形状となっている。
【0093】
同様に、図18に示す例においても、渡り線246,247,248,249も、一次共振コイル240に対して一次電磁誘導コイル230と反対側に向けて膨らむように湾曲し、一次共振コイル240の一部を跨ぐように形成されている。そして、一次電磁誘導コイル230は、上記図11に示すような湾曲部231,32,233,234が形成されておらず、一次電磁誘導コイル230の形状が簡易な形状となっている。
【0094】
図19は、二次共振コイル110と車両100とを模式的に示す平面図である。この図19に示す例においては、小径コイル111および小径コイル113が車両の前後方向に配列し、小径コイル112および小径コイル114が車両100の幅方向に配列している。図20に示す例においては、車両100の幅方向中央部をとおり、車両100の前後方向に延びる中心線を中心線O3とする。小径コイル111および小径コイル112とは、中心線O3をはさむように車両100の幅方向に配列している。また、小径コイル113および小径コイル114も中心線O3を挟むように車両100の幅方向に配列している。なお、小径コイル112および小径コイル113は、車両100の前後方向に配列しており、小径コイル111および小径コイル114も車両100の前後方向に配列してる。このように、二次共振コイル110の搭載姿勢は、様々な姿勢を採用することができる。
【0095】
なお、上記図1から図20に示す例においては、二次共振コイル110を1つの導線から形成した例について説明したが、図21に示すように、大径コイル115と、小径コイル111と、小径コイル112と、小径コイル113と、小径コイル114とを各々別々の導線から形成してもよい。
【0096】
さらに、小径コイル111,112,113,114が4つ設けられている例について説明したが、小径コイル111,112,113,114の個数は、4つに限られない。
【0097】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、コイルユニット、非接触電力送電装置、車両および非接触電力給電システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0099】
100 車両、101,201 コイルユニット、110 二次共振コイル、111,112,113,114,241,242,243,244 小径コイル、115,245 大径コイル、115a,115b,115c,115d,245a,245b 円弧部、116,117,118,119,246 渡り線、120,350 二次電磁誘導コイル、121,122,123,124,231 湾曲部、130 整流器、140 コンバータ、150 蓄電装置、170 モータ、200 給電装置、210 交流電源、220 高周波電力ドライバ、230,320 一次電磁誘導コイル、240,330
一次共振コイル、310 高周波電源、340 二次共振コイル、360 負荷、2D0,D1,D2,D3,D4,D10,D11,D12,D13,D14 電流方向、L
距離、NF1,NF2 近接場、O1,O2,O3 中心線、UNF0,UNF1,U
NF2,UNF3,UNF4,UNF10,UNF11 単位近接場。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔をあけて配置された第1自己共振コイルと電磁共鳴することで第1自己共振コイルとの間で電力の送電および受電の少なくとも一方を行う第2自己共振コイルを含むコイルユニットであって、
前記第2自己共振コイルは、第1コイルと、前記第1コイルの内側に配置された複数の第2コイルとを含み、
前記第1コイルが形成する磁界の方向と、前記第2コイルが形成する磁界の方向とが同じ向きとされた、コイルユニット。
【請求項2】
前記第2コイルは、互い間隔をあけて配置された、請求項1に記載のコイルユニット。
【請求項3】
前記第1コイルおよび前記第2コイルは、1巻きのコイルとされた、請求項1または請求項2に記載のコイルユニット。
【請求項4】
前記第2自己共振コイルは、1つの導線から形成された、請求項1から請求項3のいずれかに記載のコイルユニット。
【請求項5】
前記第2コイルは、前記第1コイルの内周縁部に内接するように配置された、請求項1から請求項4のいずれかに記載のコイルユニット。
【請求項6】
前記第2自己共振コイルは、中心線を中心として環状に形成され、
前記第2自己共振コイルから、前記中心線が延びる方向に間隔をあけて配置された電磁誘導コイルをさらに備え、
前記第2自己共振コイルは、前記第1コイルと前記第2コイルとを接続する渡り線を含み、
前記渡り線は、前記電磁誘導コイル側に膨らむように湾曲して前記第2自己共振コイルの一部を跨ぐように形成され、
前記電磁誘導コイルは、前記第2自己共振コイルとの間の距離が一定となるように、前記渡り線に沿って湾曲する湾曲部を含む、請求項1から請求項5のいずれかに記載のコイルユニット。
【請求項7】
前記第2自己共振コイルは、中心線を中心として環状に形成され、
前記第2自己共振コイルから、前記中心線が延びる方向に間隔をあけて配置された電磁誘導コイルをさらに備え、
前記第2自己共振コイルは、前記第1コイルと前記第2コイルとを接続する渡り線を含み、
前記渡り線は、前記第2自己共振コイルに対して、前記電磁誘導コイルと反対側に向けて湾曲して前記第2自己共振コイルの一部を跨ぐように形成された、請求項1から請求項5に記載のコイルユニット。
【請求項8】
前記第2自己共振コイルは、中心線を中心として環状に形成され、
前記中心線から上の位置から前記第2自己共振コイルと前記電磁誘導コイルとを見ると、前記電磁誘導コイルと前記第1コイルとが重なり合う、請求項1から請求項7のいずれかに記載のコイルユニット。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載のコイルユニットを備えた、非接触電力送電装置。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれかに記載のコイルユニットと、
電力が蓄電される蓄電装置と、
を備えた車両。
【請求項11】
第1自己共振コイルを含む第1コイルユニットと、
前記第1自己共振コイルとの電磁共鳴によって電力の送電および受電の少なくとも一方を行う第2自己共振コイルを含む第2コイルユニットと、
を備えた非接触電力給電システムであって、
前記第1自己共振コイルは、第1コイルと、前記第1コイル内に設けられた複数の第2コイルとを含み、
前記第2自己共振コイルは、第3コイルと、前記第3コイル内に設けられた複数の第4コイルとを含み、
前記第1コイルと前記第2コイルとが形成する磁界の方向は同じ向きとされ、
前記第3コイルと前記第4コイルとが形成する磁界の方向は同じ向きとされた、非接触電力給電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−109449(P2012−109449A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258008(P2010−258008)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(304021277)国立大学法人 名古屋工業大学 (784)