説明

コインホッパにおける誤検知防止装置

【課題】不正、誤検知を防止できるコインホッパを提供する。
【解決手段】払出通路196にコイン102の回転体110側から払出通路196へ向かう移動は可能にするが逆方向への挿入は阻止する逆行防止手段を配置したようにしたコインホッパにおいて、払出通路196におけるコインが連なった場合における円弧縁の間の山形隙間にコインの逆流ストッパ120を設け、逆流ストッパは通路の上方に位置する回動軸に回動自在に支持され、他端は前記払出通路196の底面に載置された棒状体よりなり、当該棒状体の直状下縁は投出口に向かって下向きに傾斜し、他端の先端は払出通路196の底面に対し直角をなすように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コインを1個ずつ区分けして払い出すコインホッパにおける誤検知防止装置に関する。
詳しくは、払出通路に払い出されたコインが押し戻されることによってコイン通過センサが複数の検知信号を出力する誤検知を防止出来るコインホッパの誤検知防止装置に関する。
さらに詳しくは、払出通路に払い出されたコインが押し戻されることによってコイン通過センサが複数の検知信号を出力する誤検知を防止出来る安価なコインホッパの誤検知防止装置に関する。
なお、本明細書で使用する「コイン」は、通貨であるコインの他、ゲーム機のメダルやトークン等の代用貨幣または類似のものを包含する。
【背景技術】
【0002】
コインホッパは例えばゲーム機に内蔵され、ゲームに入賞した場合、所定数のメダルを高速で払い出す。
この種装置の第1ガイドの従来技術として、本出願人の出願に係る、コインの払出通路に配置された逆行防止手段によって、コインが回転体側から払出通路側へ向かう移動は可能であるが、コインの投出口側から回転体側への移動は逆行防止手段によって阻止することにより、カウントのためのセンサを再度検知状態にすることができないようにした装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
第2の従来技術として本出願人の出願に係る、コインホッパにおける不正を防止するため、コインを送り出す回転ディスク、前記回転ディスクの側方に配置された第1ガイド、前記第1ガイド及び前記回転ディスクの側方に位置し、前記第1ガイドからコイン直径以下の距離の待機位置とコインによって払出位置とに移動でき、かつ、ディスク通過検知手段を構成する第2ガイド、前記第1ガイドと前記第2ガイドを通過するコインが移動する払出通路、前記第2ガイドの移動に連動して移動し、かつ、前記第2ガイドが払出位置にあるとき払出通路に位置すると共に待機位置にあるとき払出通路から退避する邪魔手段とを有し、前記邪魔手段は送り出されたコインを払出通路において停止させるコインホッパが知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2008-276616(2頁〜4頁、図1〜図10)
【特許文献2】特開2006−323530(段落番号0016〜0085、図1〜図14)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1ガイドの従来技術において、コインが回転体の回転によって一つずつ区分けされた後、出口開口を構成する第1ガイドによって案内され、可動の第2ガイドによって払出通路へ弾き出される。
回転体によって押動されるコインは、出口開口において阻止ローラを押動する。
押動された阻止ローラは、軸受溝に沿って払出通路から離れる方向に移動するので、コインは阻止ローラ周面によって画定される払出通路の隙間を通って投出口側へ移動し、払い出される。
コインが投出口側から回転体側へ押動された場合、コインは阻止ローラ周面と接触する。
阻止ローラがコインによって押動されることにより、支持軸が軸受溝に案内されるので阻止ローラは一層払出通路へ突入し、コインが回転体側へ移動することを阻止する。
これにより、投出口から器具を挿入してカウントセンサを誤検知させる不正を防止できる期待があった。
しかし、阻止ローラの周面は円形であるため、投入口から挿入された器具によって押し下げられ、器具の挿入を阻止できないことが希に生じる恐れがあった。
【0006】
第2の従来技術において、コインが回転ディスクの押出部によって押されることにより第1ガイドに案内されつつ第2ガイドを移動させる。
この第2ガイドの移動に連動して邪魔手段が払出通路に進出する。
詳述すれば、第2ガイドが払出位置にある場合、邪魔手段は払出通路に位置し、コインの通過を阻止する。
第2ガイドが待機位置にある場合、邪魔手段は払出通路から退避する。
コインの直径部が第1ガイドと第2ガイドとの間を通過した直後、第2ガイドに対する付勢力により、コインは勢いよく払出通路に弾き出される。
したがって、コインが邪魔手段に達するとき、第2ガイドの払出位置から待機位置への移動に連動して邪魔手段が払出通路から退出するので、コインは邪魔手段に移動を阻止されることなく払い出される。
第2ガイドの移動によりコイン通過検知手段がコインの払出を検知して検知信号を出力するので、この検知信号を計数することにより、払出を開始してからのディスクの総払出数を計数する。
第2ガイドが故意に払出位置に移動された場合、その移動に連動して邪魔手段が払出通路に位置する。
これにより、一枚目のコインが押出部によって払出通路へ押し出され、コイン中心が第1ガイドと第2ガイドとを結んだ直線上を通過した直後に邪魔手段によって停止される。
このため、次のコインが前記一枚目のコインに邪魔されて払出通路に移動することができない。
これにより、次のコインは一枚目のコインの後端に案内されて回転ディスクの押出部によって押されつつ回転ディスクと共に移動する。
もし、邪魔手段に停止されていたコインが払い出される場合、邪魔手段はそのコインによって強制的に移動されることから、第2ガイドは払出位置に移動する。
これにより、第2ガイドの移動が直接的又は間接的にコイン通過検知手段によって検知されることにより、コインの払出が検出される。
したがって、払い出されるコインを確実にカウントできる利点がある。
換言すれば、コインが払出通路を通過する毎にカウント信号が出力される。
しかし、第2の従来技術においては、払出通路の投出口が弾性的に塞がれた場合、連続する一列に周面を接して整列するコインが払出通路において往復道することから、1つのコインによって何度も検知信号が出力されることによる誤検知、所謂「チャタリング」を生じる問題がある。
【0007】
本発明の第1の目的は、コインの投出口から器具を挿入することによる不正を防止できる装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、コインの投出口が弾性的に塞がれることによる誤検知を防止できるコインホッパを提供することである。
本発明の第3の目的は、不正がされず、かつ、チャタリングを生じないコインホッパを安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため本発明のコインホッパの誤検知防止装置は、以下のように構成されている。
コインを一つずつ区分けして押動するコインの送り出し用の回転体、 前記コインの払出開口の一方を画定する第1ガイド、前記第1ガイド及び前記回転体の側方に位置し、第1ガイドから前記コインの直径以下の距離離れた待機位置と前記コインによって移動される払出位置とに移動でき、前記待機位置へ向かって弾性的に付勢される第2ガイドを有し、 前記回転体によって押動されるコインが前記第1ガイドに案内されて前記第2ガイドにより弾き出されるコイン直径よりも僅かに幅広の払出通路の投出口から払い出すと共に、前記払出通路にコインの前記回転体側から前記払出通路へ向かう移動は可能にするが逆方向への挿入は阻止する逆行防止手段を配置したコインホッパにおいて、前記コイン払出通路におけるコインが連なった場合における円弧縁の間の山形隙間にコインの逆流ストッパを設け、前記逆流ストッパは前記通路の上方に位置する回動軸に回動自在に支持され、他端は前記払出通路の底面に載置された棒状体よりなり、当該棒状体の直状下縁は前記投出口に向かって下向きに傾斜し、前記他端の先端(120T)は前記払出通路の底面に対し直角をなすように構成され、前記棒状体は払出通路を通過するコインによって押し上げられ、前記先端は前記投出口から逆行するコインの移動を停止することを特徴とするコインホッパにおける誤検知防止装置である。
【発明の効果】
【0009】
この構成によれば、逆流ストッパの先端は払出通路におけるコインが一列に並んでいる状況における山形隙間に配置され、コインが回転体側から払出通路側へ向かう場合、コインは棒状体の下縁を押し上げて通過可能である。
よって、コインは払出通路を通って投出口から払い出される。
コインによって払出位置に移動された第2ガイドの移動をセンサにより検知してコインのカウント用の信号が出力される。
一方、コインの投出口側から回転体側への移動は、底面に対し直角に位置する棒状体の先端によって阻止される。
これにより、逆流ストッパの先端を通過したコインは回転体側へ戻ることができないので、第2ガイドがこのコインによって払出位置へ移動されない・
換言すれば、カウントのためのセンサを再度検知状態にすることができない。
よって、コインホッパによるコインの払い出し数とカウントセンサからの信号は一対一で相対するので、投出口を塞ぐことによる不正を防止できる。
また、棒状体の先端を通過したコインは、回転体側に戻ることができないのでカウントセンサが移動されず、誤検知をすることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
コインを一つずつ区分けして押動するコインの送り出し用の回転体、 前記コインの払出開口の一方を画定する第1ガイド、前記第1ガイド及び前記回転体の側方に位置し、第1ガイドから前記コインの直径以下の距離離れた待機位置と前記コインによって移動される払出位置とに移動でき、前記待機位置へ向かって弾性的に付勢される第2ガイドを有し、前記回転体によって押動されるコインが前記第1ガイドに案内されて前記第2ガイドにより弾き出されるコイン直径よりも僅かに幅広の払出通路の投出口から払い出すコインホッパにおいて、前記払出通路におけるコインが連なった場合における円弧縁の間の山形隙間にコインの逆流ストッパを設け、前記逆流ストッパは前記通路の上方に位置する回動軸に回動自在に支持され、他端は前記払出通路の底面に載置された棒状体よりなり、当該棒状体の直状下縁は前記投出口に向かって下向きに傾斜し、前記他端の先端は払出通路の底面に対し直角をなすように構成され、前記棒状体は払出通路を通過するコインによって押し上げられ、前記先端は前記投出口から逆行するコインの移動を停止することを特徴とするコインホッパにおける誤検知防止装置である。
【実施例】
【0011】
コインホッパ100は、バラ積み状態で保留された円板形のコイン102を一つずつ払い出す機能を有する。
コインホッパ100は、少なくともフレーム104、ホッパベース106、保留ボウル108、回転(体)ディスク110、コイン102の周方向案内装置112、払出装置114、コイン通過検知装置116、不正防止装置118及び逆流ストッパ120を含んでいる。
【0012】
まずフレーム104が図1を参照して説明される。
フレーム104はホッパベース106及び保留ボウル108を支持する機能を有し、樹脂で射出成型された矩形の筒状をしている。
フレーム104は、ベース122、及び、ベース122に固定された矩形筒形のサポート部124を含んでいる。
サポート部124の中空部には、制御基板や回転ディスク110の駆動のための電気モータが配置され、頭部126は斜めに形成されている。
【0013】
次にホッパベース106を説明する。
ホッパベース106は、保留ボウル108、回転ディスク110、周方向案内装置112、払出装置114、コイン通過検知装置116及び不正防止装置118を所定の位置に保持する機能、及び、回転ディスク110によって移動されるコイン102を案内する機能を有する。
ホッパベース106は、矩形の厚板状を呈し、サポート部124の頭部126の頂部に固定されている。
換言すれば、ホッパベース106は、所定の角度で傾斜している。
【0014】
図3に示すように、ホッパベース106は上面130の中央に位置する有底かつ円形のガイド穴132、上下端部に形成した保留ボウル108の第1取付部134A、134B、ガイド穴132の周面の一部を開口した払出開口138、コイン通過検知装置116の取付部140(図6参照)及び周方向案内装置112の取付部(図示せず)を含んでいる。
ガイド穴132の底部144は、大凡平面であり、中央に、回転ディスク110を取り付ける回転軸146が貫通する軸孔(図示せず)が形成されている。
【0015】
回転ディスク110の下面に突設した押動突起148によって押動されるコイン102は、その下面が底部144上を滑りつつ、かつ、その周面がガイド穴132の周壁150に案内されつつ移動する。
第1取付部134A、134Bに保留ボウル108の下部に形成した係止部(図示せず)を係止すると共に保留ボウル106の下端部に形成した板状のストッパプレート136(図1参照)をサポート部124の頭部126の背面にあてがうことにより、保留ボウル108を簡単操作でホッパベース106に取付け及び取外しできるようにしてある。
払出開口138に臨んで後述の払出装置114が配置されている。
【0016】
次に、保留ボウル108が図1及び図2を参照して説明される。
保留ボウル108は、ディスク110をバラ済み状態に貯留する機能を有する。
保留ボウル108の下端部152は、ガイド穴132とほぼ同一径の円筒状であって、ホッパベース106に対し直交方向に延びている。
換言すれば、下端部152は斜め上方に向かって伸びており、その上端部は四角形状に拡大する貯留部154が形成され、上端はコイン投入開口156になっている。
保留ボウル108の貯留部154と下端部152は傾斜壁158によって接続され、その上に乗ったコイン102は、重力によって自然滑落し、下方の回転ディスク110上に落下する。
【0017】
次に回転ディスク110が図3を参照して説明される。
回転ディスク110が回転体である。
回転ディスク110は、バラ積み状態に保留ボウル108に保留されるコイン102を一つずつ区分けし、払出装置114に送り出す機能を有する。
ガイド孔132内に円盤状の回転ディスク110が配置されている。
【0018】
回転ディスク110は、図示しない電気モータによって減速機を介して図3において時計方向に回転駆動される。
回転ディスク110には、等間隔に円形の通孔160が形成され、通孔160の上面側は、下向き錐形の導入部162が形成されている。
また、中央部には円錐形であって、かつ、回転軸146を取付ける中央凸部164が形成されている。
回転ディスク110は、ガイド穴132内にその周面が周壁150に対し僅かな隙間を空けて配置されている。
また、回転ディスク110は保留ボウル108の下端部152下端の底孔に配置されている。
【0019】
回転ディスク110の通孔160を区画するリブ166の裏面には、コイン102を押し出すための第1押出部168及び第2押出部170が通孔160のそれぞれに相対して形成されている。
第1押出部168及び第2押出部170の第1押出面172、及び第2押出面174は、回転ディスク110の中心部から伸びるインボリュート曲線上に位置している。
第1押出部168と第2押出部170との間には、後述の規制体通過のための隙間176が形成されている。
【0020】
次に、周方向案内装置112を説明する。
周方向案内装置112は、第1押出面172、第2押出面174によって押動されているコイン102を、回転ディスク110の周方向に案内し、払出開口138に誘導する機能を有する。
具体的には、図7に示すようにホッパベース106の第1貫通孔178を下側から上側に貫通し、回転ディスク110に向かって伸びる円柱であってピン状の第1規制体180が配置されている。
換言すれば、第1規制体180はコイン102の移動経路182に突出している。
【0021】
第1規制体180は、ホッパベース106の裏面に取り付けた退避装置(図示せず)に取り付けられている。
なお、第1規制体180は、上記機能を満足すれば、二本以上であってもよい。
また、規制体180を用いずともコイン102が払出開口138に移動する場合、それらを配置する必要はない。
換言すれば、回転ディスク110の直径が大きく、第1押出部168及び第2押出部170によってのみでコイン102を回転ディスク110の周方向へ誘導できる場合、第1規制体180を配置する必要は無い。
【0022】
退避装置は、第1規制体180がコイン102から所定の横方向の力を受けた場合、第1規制体180を第1貫通孔178内に退避させ、コイン102が回転ディスク110と共に移動できるようにする機能を有する。
退避装置は公知の所定の機構を採用することができる。
【0023】
次に払出開口138を説明する。
払出開口138は、底部144と同一平面内に位置する払出通路底部195、及びプレート198の第1側壁216及び第2側壁200により断面矩形の溝状を呈している。
この溝状の払出開口138に払出装置114が配置されている。
【0024】
次に払出装置114が図4、図6及び図7を参照して説明される。
払出装置114は、回転ディスク110によって一枚ずつ区分けされて送り出されるコイン102をひとつずつ弾き出す機能を有する。
払出装置114は、第1ガイド186、第2ガイド188、付勢手段192及び通路規制ガイド194により画定される払出通路196を含んでいる。
【0025】
まず、第1ガイド186を説明する。
第1ガイド186は、コイン102が通過する払出通路196の一側壁を形成し、コイン102を所定の位置に案内する機能を有する。
第1ガイド186は、アングル形のプレート198であり、底部144の上面にスクリュー202によって固定される。
第1ガイド186は、プレート198のラウンド状に形成された折曲部によって構成される。
プレート198のガイド穴132側の第1ガイド側面204は回転ディスク110の半径よりも大きい半径の弧状に形成され、ガイド穴132の一部を構成している。
第2側面206は、第1ガイド側壁198であり、払出通路196の一側面を構成する。
本実施例において第1ガイド186はプレート196であるが、固定軸に回転自在に取り付けたローラに変更することができる。
【0026】
次に、第2ガイド188を説明する。
第2ガイド188は、第1ガイド186との間に挟んだコイン102を弾き出す機能を有している。
第2ガイド188は、回転ディスク110及び第1ガイド186の側方に配置され、払出通路196の一側壁を構成している。
【0027】
第2ガイド188は、ホッパベース106の裏面側に固定された固定軸214にピボット運動可能に取り付けられた揺動レバ216の一端部に固定された支軸218に回転自在に取り付けられたローラ220である。
支軸218とホッパベース106に固定したピン222との間に付勢手段192、具体的にはスプリング224が掛止され、揺動レバ216を第1ガイド186に近づくよう付勢している。
【0028】
付勢手段192は、第2ガイド188を第1ガイド186に弾性的に近づける機能を有している。
通常、揺動レバ216は一体に形成された被係止部226がホッパベースの裏面に固定された弾性的な係止部228によって係止されることにより、第1ガイド186に対しコイン102の直径よりも小さい間隔で停止され、待機位置SBにおいて静止している。
弾性的な係止部228を用いることにより、揺動レバ216を受け止めることにより、打撃音を低減し、また、揺動レバ216の跳ね返りを防止することができる利点がある。
第2ガイド188は、ホッパベース106に形成した弧状長孔217を通ってホッパベース106の表側に突出している。
【0029】
コイン102の直径部が第1ガイド186と第2ガイド188との間に移動し、それらを結ぶ直線上にコイン102の中心が位置し、第2ガイド188が払出位置DPに移動された後、付勢手段192の弾発力でコイン102を弾き出す。
なお、第2ガイド188は揺動レバ216によってピボット運動を行うが、直線運動により第1ガイド186に対し接近、離隔するよう変更することができる。
また、付勢手段192は、スプリングの他、電磁アクチュエータ、空気アクチュエータ等同様の機能を有する装置に変更することができる。
第2ガイド188は、第1ガイド186と同様に非回転のガイドにすることができる。
【0030】
次に通路規制ガイド194が図9を参照して説明される。
通路規制ガイド194は、払出通路196の投出口197側の底面及び上壁並びに投出口を画定する機能を有する。
通路規制ガイド194は、投出口画定体184及び当該投出口画定体184から横方向に伸びる下側規制ガイド190U、上側規制ガイド190A及びプレート198を含んでいる。
投出口画定体184には横向きスリット状の通路204が形成され、払出通路196の延長上に配置される。
通路204は、下壁204U、上壁204A、第1ガイド側壁204S1及び第2側壁204S2により構成される、コイン102の厚み及び直径よりも僅かに大きなスリット状の通路である。
第1ガイド側壁204S1は大凡第2ガイト側面206によって構成される。
したがって、払出通路196は通路204と一体になって払出通路196を構成する。
通路204の下壁204Uと面一に平板状の下側規制ガイド190Uが突設されている。
下側規制ガイド190Uの上面は、底部144と面一にサポート部に固定される。
上側規制ガイド190Aは、下側規制ガイド190Uの上方にその下面が上壁204Aに対し面一になるようスクリュウ(図示せず)によって着脱可能に固定される。
したがって、払出通路196は上側規制ガイド190Aによっても画定される。
換言すれば、払出通路196は、払出通路底部195、第1ガイド186、第2ガイド188、及び通路規制ガイド194によって断面矩形の所定長さを有するトンネルに形成される。
【0031】
払出装置114により払い出されたコイン102は、ホッパベース106の左側面に位置する払出通路196の投出口197から払い出される。
【0032】
次にコイン通過検知装置116が図6を参照して説明される。
コイン通過検知装置116は、コイン102による第2ガイド188の移動を直接的又は間接的に検知して検知信号を出力する機能を有する。
本実施例のコイン通過検知装置116は、第2ガイド188、第2ガイド188を支持する揺動レバ216、揺動レバ216に連動して移動する作用片230、及び作用片230の検知手段232を含んでいる。
【0033】
作用片230は、揺動レバ216と一体に形成された腕236の先端部に形成され、固定軸214を中心とする円弧上に位置する被検知部238である。
図6に示すように、ホッパベース106の裏面側に位置する固定軸214の法線方向に所定の長さで腕236が揺動レバ216に対し直角をなす位置関係において設けられている。
【0034】
検知手段232は、被検知部238を検知した場合、オン又はオフの電気的な検知信号DSを出力する機能を有する。
実施例の検知手段232は、センサ244及び検知信号出力手段246を含んでいる。
図8に示すようにセンサ244は、門形の支柱248の一方に投光部250を配置し、他方の支柱に前記投光部250に相対して配置した受光部252を有する透過式光電センサである。
センサ244は、ホッパベース106に、その裏面側においてブラケット256を介して固定されている。
【0035】
したがって、本実施例においてセンサ244はサポート部124で囲われたホッパベース106の下方に位置するので、センサ244に外部から不正にアクセスすることが極めて困難である。
コイン102によって第2ガイド188が払出位置DP(図12参照)へ移動された場合、被検知部238が投光部250から受光部252への投射光を遮断する。
この遮断によって、センサ244の出力は「H」から「L」になる。
第2ガイド188が払出位置DPから待機位置SBへ位置する場合、被検知部238が投光部250と受光部252の間から外れるので、光電センサ244の出力は「L」から「H」になる。
【0036】
検知信号出力手段246は、センサ244の出力が「L」から「H」に変化したときに検知信号DSを出力する。
この検知信号DSをカウントすることにより、払い出したコイン102の数を知ることができる。
したがって、検知手段232は、同様の機能を有する他の方式に変更することができ、センサ244は反射式光電センサ、金属センサ等他のセンサに変更することができる。
【0037】
さらに、揺動レバ216またはローラ220の移動を直接検知することによりコイン通過検知装置116を構成することができる。
また、検知手段232は検知信号出力手段246を設けることなく、センサ244の立ち上がり信号を検知することによっても代用することができる。
【0038】
次に不正防止装置118が図4及び図7を参照して説明する。
不正防止装置118は、第2ガイド188が外部から払出位置DPに移動された場合、コイン通過検知装置116が検知信号DSを出力することなくコイン102のみが払い出されることを防止する機能を有する。
不正防止装置118は、第2ガイド188に連動して払出装置114よりも下流の払出通路196において移動する邪魔手段260である。
本実施例において、邪魔手段260は揺動レバ216に対し固定軸214の反対側に伸びる第2レバ262の端部に固定した第2支軸264に取り付けた邪魔部材266である。
【0039】
邪魔部材266は、第2支軸264に対し回転自在に取り付けたローラ268であることが、耐久性等の面で好ましいが、ポール状の固定邪魔片に変えることができる。
邪魔部材266は、通路規制ガイド194に形成された弧状長孔270を貫通して払出通路196に突出する。
第2ガイド188が待機位置SBに位置する場合、邪魔部材266は第1ガイド186の第2ガイド側面206との間隔がコイン102の直径以上離れた解放位置FPに位置する。
【0040】
このとき作用片230は、図11(B)に示すように投光部250からの投射光を遮る位置にある。
第2ガイド188が払出位置DPに位置する場合、邪魔部材266は第1ガイド186の第2ガイド側面2006との間隔がコイン102の直径以下になる邪魔位置OPに移動する(図12参照)。
したがって、コイン102が邪魔部材266と第2ガイド側面206との間を通過する場合、邪魔部材266は解放位置FPへ移動される。
【0041】
邪魔部材266が解放位置FPに移動された場合、第2ガイド188は待機位置SBへ移動するので、作用片230は前記検知位置から非検知位置に移動する。
したがって、検知手段232の出力は「L」から「H」に変わるため、検知信号出力手段246は検知信号DSを出力する。
換言すれば、コイン102が投出口197から払い出される場合、邪魔部材266が邪魔位置OPから解放位置FPに移動されるため、検知信号DSが検知信号出力手段246から出力される。
【0042】
次に逆流防止手段たる逆流ストッパ120が図4、5及び9を参照して説明される。
逆流ストッパ120は、払出装置114を通過したコイン102が逆戻りして第2ガイド188を移動させることによるコイン通過検知装置116による重複検知信号の出力を防止する機能を有する。
換言すれば、払出装置114を通過したコイン102を第2ガイド188に接触しないようにする機能を有する。
【0043】
本実施例の逆流ストッパ120は、まっすぐな棒状体、詳述すれば角柱形であって、一端部が上側規制ガイド190Aに回動自在に支持された回動軸278と一体に成形されている。
具体的には、回転ディスク110側の払出通路196の上方に払出通路底部195と平行に回動軸278が配置され、当該回動軸278に逆流ストッパ120の一端部が一体に成形されている。
上側規制ガイド190Aには払出通路196に沿ってスリット孔280が穿孔され、逆流ストッパ120が上下方向に移動可能に挿入されている。
換言すれば、逆流ストッパ120はスリット孔280において当該スリット孔280の側縁によって案内されつつ回動することができる。
逆流ストッパ120は、自己モーメントにより、その先端120Tの下縁が払出通路底部195(投出口画定体184の底面204U)に当接して静止した待機位置SPに位置する。
この待機位置SPにおいて、逆流ストッパ120の直状下縁120Uは回転ディスク110側から投出口197側へ向かって前下がりに傾斜する。
【0044】
逆流ストッパ120の先端120Tの端面は、払出通路底部195(底面204U)に対しほぼ直角をなすよう形成される。
これにより、回転ディスク110側から投出口197へ向かって移動するコイン102は逆流ストッパ120の下縁120Uを押し上げて先端120Tの下縁と接しつつその下方を通過できる。
逆流ストッパ120の先端120Tは、払出通路196においてコイン102がそれらの周面を接触して一列に整列した状態において、弧状周面の間に形成される山形隙間178(図5(B)参照)において位置するよう設定されている。
換言すれば、払出通路196においてコイン102が連なって一列に整列した場合における円弧縁の間の山形隙間178に逆流ストッパ120の先端120Tが配置される。
【0045】
この逆流ストッパ120の先端120Tの位置は、先端120Tと第2ガイド188が待機位置SPに位置する場合の邪魔部材266とを結んだ距離がコイン102の直径よりも小さくなるように設定される。
この構成により、コイン102が投出口197から回転ディスク110側へ押し戻された場合、押し戻されるコイン102は逆流ストッパの先端120Tによって移動を阻止され、殆ど戻ることができない。
結果として、押し戻されるコイン102によって第2ガイド188が移動されない。
【0046】
逆流ストッパ120は、自己モーメントのみによる回動力でも良いが、コイン102の移動速度が高まり、結果として先端120Tが払出通路底部195(204U)から常時離れる場合、逆流ストッパ120の戻り力を強化するため、スプリング力を付加できる。
図11(A)に示すように、棒状体たる逆流ストッパ120は払出通路196を通過するコイン102によって押し上げられ、前記先端120Tは投出口197から逆行するコインの移動を停止する。
【0047】
次に実施例の作用を説明する。
コイン102の払出指示信号を受けた場合、モーター(図示せず)が回転し、図示しない減速機及び回転軸146を介して回転ディスク110が図3において時計方向に回転される。
回転ディスク110の回転により、コイン102は通孔160に落下し、第1押出部168により押されてその下面がガイド孔132の底部144上を滑り、かつ、周面は周壁150に案内されつつ第1規制体182に達する。
【0048】
コイン102は、第1規制体182によってガイド穴132の周方向に案内される。
このとき、第1規制体182には横方向から力が加わるが、付勢手段192の弾発力の方が上回っているため、第1規制体182は底部144に対しほぼ垂直状態を保つ。
【0049】
コイン102の回転ディスク110に対する周方向への移動により、コイン102は、第1ガイド186と第2ガイド188との間に達する(図12参照)。
コイン102は、第1押出部168によって、その後第2押出部170によってさらに周方向へ押され、かつ、第1ガイド186は固定であるので、第2ガイド188がコイン102によって図7の位置から右斜め上方へ移動される。
【0050】
これにより、揺動レバ216が固定軸214を中心に図7において反時計方向へ回動される。
コイン102によって第2ガイド188が移動されるとき、揺動レバ216と一体にピボット運動する作用片230は、センサ244の投光部250からの投射光を遮るため、図13(A)に示すようにその出力は「H」から「L」に変化する。
また、邪魔部材266は第2レバ262を介して解放位置FPから邪魔位置OPへ移動される(図12)。
【0051】
コイン102は、その中心が第1ガイド186と第2ガイド188とを結ぶ直線上を通過した直後に付勢手段192によって第2ガイド188を介して弾き出され、払出通路196を通って投出口197から払い出される。
これにより、第2ガイド188は待機位置SBに戻るので、邪魔部材266は連動して解放位置FPに戻る。
【0052】
したがって、第2ガイド188によって弾き出されたコイン102は邪魔部材266によって移動を阻止されることなく投出口197から払い出される。
また、第2ガイド188の待機位置SBへの復帰動に連動して作用片230がセンサ244の検知域から外れるので、投光部250からの投射光が受光部252に受光されるようになる(図11(B))。
【0053】
これにより、センサ244の出力は図13(A)に示すように「L」から「H」に変化する。
この「L」から「H」への出力変化に基づいて検知信号出力手段246が検知信号DSを出力する(図13(B))。
したがって、この検知信号DSをカウントすることにより投出口197から払い出されたコイン102の数を計数することができる。
【0054】
次に第2ガイド188を投出口197から挿入した棒状体により強制的に払出位置DPに移動させたケースを説明する。
この場合、第2ガイド188の移動に連動して邪魔部材266は邪魔位置OPに保持される。
これにより、図5(B)に示すように第1規制体180に案内されたコイン102は、払出通路196において邪魔部材266によって進行を阻止され、大凡、コイン102の後端がガイド孔132の外周に位置した状態で停止する。
回転ディスク110の継続する回転により、後続のコイン102は進行を阻止されたコイン102の後端によって案内され、第1規制体180を横方向に押す。
【0055】
この押動によって、図7に示すように第1規制体180は平面視D方向に大きな力を受ける。
これにより、第1規制体180は退避装置(図示せず)によって底部144の下方へ沈み込んで移動通路183から退避する。
すなわち、第1規制体180は頭部が第1貫通孔178内に移動する。
【0056】
換言すれば、第1規制体182はコイン102の移動経路183から退出する。
これによって、コイン102は、第1規制体182に移動を阻止されず、回転ディスク110と共に回動される。
したがって、回転ディスク110の駆動モータ(図示せず)に過負荷を与えることがない利点を有する。
【0057】
また、第2ガイド188が払出位置DPに継続して保持されるので、作用片230は継続してセンサ244によって検知され続ける。
すなわち、図13(C)に示すようにセンサ244の出力は「L」のままであるから、検知信号DSが検知信号出力手段246から出力されることは無い。
換言すれば、コイン102が邪魔部材266によって払出を阻止されている場合、検知信号DSは出力されず、コイン102の払出の計数は行われない。
【0058】
第2ガイド188の継続保持を解除した場合、邪魔部材266によって移動を阻止されていたコイン102は付勢手段192による付勢力によって待機位置SBへ戻ろうとする第2ガイド188によって押される。
第2ガイド188の待機位置SBへの移動に連動して邪魔部材266は解放位置FPへ移動するため、前記コイン102は投出口197から払い出される。
このとき、作用片230はセンサ244の投光部250からの投射光を遮断しなくなる。
【0059】
そのため、図13(C)において符号Eで示すように、センサ244の出力は「L」から「H」に変わる。
これにより、図13(D)に示すように検知信号出力手段246は検知信号DSを出力し、この検知信号DSはコイン102の払出数のカウントに用いられる。
したがって、コイン102が投出口197から払い出される場合、必ず検知信号DSが出力されるため、カウントされずに払い出されるコイン102は存在しない。
換言すれば、コイン102の未カウント払い出しを防止することができる。
【0060】
次に図5(B)を参照しつつ払い出されたコイン102が投出口197側から押し戻された場合の作用を説明する。
コイン102が逆流ストッパ120の端面120Tの下方を通過し、その一部が投出口197から露出した場合、次のコインCが第2ガイド188によって弾き出される。
したがって、押し戻されたコイン102は払出装置114によって弾き出されたコイン102を回転ディスク110側へ押し戻すことになる。
しかし、図5(B)に示すように逆流ストッパ120の端面120Tによって押し戻されたコイン102の進行は阻止されるので、当該逆流ストッパ120と邪魔部材166との間の隙間に進行しようとする。
このとき、弾き出されたコイン102は押し戻されるコイン102によって第2ガイド188側へ僅かに移動される。
これにより、第1ガイド186と第2ガイド188との間がコイン102によって広げられるように移動する。
一方、反対位相で払出通路122に進行する邪魔部材266は、逆流ストッパ120との間の隙間を狭められる方向に移動される。
これにより、押し戻されるコイン102は邪魔部材266によって移動を停止される。
よって、押し戻す力と押し入れる力とが釣り合ったところで第2ガイド188は移動しないので、図5(B)に示すようにこの釣り合い位置において、検知手段232が作用片258を検知しないように設定することにより、チャタリングも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、本発明の実施例の誤検知防止装置を備えたコインホッパの斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例の保留ヘッドを取り除いたコインホッパの正面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例のホッパベースの平面図である。
【図4】図4は、本発明の実施例の払出装置部の拡大平面図である。
【図5】図5は、図4におけるA―A線断面図である。
【図6】図4は、本発明の実施例のホッパベースの払出装置部の拡大裏面図である。
【図7】図4は、本発明の実施例の払出通路部の拡大平面図である。
【図8】図8は、図8における左側からの側面図である。
【図9】図9は、本発明の実施例の通路規制ガイドの分解斜視図ある。
【図10】図10は、本発明の実施例のメダルが無い場合の逆流ストッパ部の断面図である。
【図11】図11は、本発明の実施例のメダルが通過する場合の逆流ストッパ部の断面図である。
【図12】図12は、本発明の実施例の作用説明図である。
【図13】図13は、本発明の実施例の作用説明用のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
【0062】
102 コイン
106 投出口
110 回転体
120 逆流ストッパ
120U 直状下縁
120T 先端
138 払出開口
186 第1ガイド
178 山形隙間
188 第2ガイド
196 払出通路
204U 底面
278 回動軸
DP 払出位置
SB 待機位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイン(102)を一つずつ区分けして押動するコインの送り出し用の回転体(110)、
前記コインの払出開口(138)の一方を画定する第1ガイド(186)、
前記第1ガイド及び前記回転体の側方に位置し、第1ガイドから前記コインの直径以下の距離離れた待機位置(SB)と前記コインによって移動される払出位置(DP)とに移動でき、前記待機位置へ向かって弾性的に付勢される第2ガイド(188)を有し、
前記回転体によって押動されるコインが前記第1ガイドに案内されて前記第2ガイドにより弾き出されるコイン直径よりも僅かに幅広の払出通路(196)の投出口(197)から払い出すと共に、
前記払出通路にコインの前記回転体側から前記払出通路へ向かう移動は可能にするが逆方向への挿入は阻止する逆行防止手段(120)を配置したコインホッパにおいて、
前記コイン払出通路におけるコインが連なった場合における円弧縁の間の山形隙間(178)にコインの逆流ストッパ(120)を設け、
前記逆流ストッパは前記通路の上方に位置する回動軸(278)に回動自在に支持され、他端は前記払出通路の底面(204U)に載置された棒状体よりなり、当該棒状体の直状下縁(120U)は前記投出口に向かって下向きに傾斜し、前記他端の先端(120T)は前記払出通路の底面に対し直角をなすように構成され、前記棒状体は払出通路を通過するコインによって押し上げられ、前記先端は前記投出口から逆行するコインの移動を停止することを特徴とするコインホッパにおける誤検知防止装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2011−34174(P2011−34174A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177500(P2009−177500)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000116987)旭精工株式会社 (210)
【Fターム(参考)】