コイン払出装置
本体部材(1)、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器(6)が備わった回転部材(3)、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター(4)、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口(10)、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置(11)、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動するばね(15)、および、前記出口を通して射出されたコインを射出装置の動きに応じて計数する、本体部材(1)の内部における計数設備(17,18,19)を備えてなるコイン払出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コイン払出装置に関するものであり、また、ゲーム機および自動販売機においてコインを払い出すためのホッパーへの特定ではあるが限定的でない用途を有している。
【背景技術】
【0002】
これまで、ホッパーの形態にあるコイン払出装置が、ゲーム機においてコインを払い出して賞品を提供するために、また、自動販売機においてコインを払い出して釣銭を提供するために使用されてきた。一例は、マネー・コントロールズ・リミテッド(Money Controls Limited)社によって製造されたコンパクトホッパー(Compact Hopper)である。参照はヨーロッパ特許出願公開0266021号パンフレットにも向けられる。
【0003】
ホッパーには一般的にコイン受入機からコインが送り込まれる。円盤状の回転部材には、コインを受け入れるいくつかのコイン受器が備わっており、また、モーターが、受器の中でコインを環状コイン通路に沿って移動させてそれらが通路の一方側部に配置されたコイン出口を通して受器から連続状に射出することができるように、回転部材を回転させる。ばね負荷式射出装置によって、コインが受器からコイン出口へ射出される。この射出装置は、それが、ばねの力に抗したコイン係合位置から、コインが環状通路に沿って動いてコイン出口から射出されるコイン放出位置まで動かされ、コインが出口に整合するとばねの力が解放されて射出装置が出口を通してコインを射出させる放出位置から、その後に射出される次の進入コインのためのコイン係合位置まで移動するように、配置されている。
【0004】
コインが出口から射出されるときに正確な払出金あるいは釣銭を払い出すことができるようコインを計数するために、光学式計数装置が使用されてきた。これまで、その計数装置は、コイン出口に光学式の発光体および検出体を備えており、それによって、払い出されたそれぞれのコインが発光体と検出体との間の光路を遮断してコイン計数信号をもたらしていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の計数設備についての問題点は、光学式の発光体および検出体が装置の外側に取り付けられており、それらが詐欺師および破壊者による攻撃を受けやすい、ということである。例えば、詐欺師は、自動販売機あるいはゲーム機の従来の払出用開口からナイフの刃あるいは同様な器具を挿入して、光学式計数装置を物理的に破壊することがある。その結果、払出装置は誤ってホッパーの中のコインをすべて払い出してしまうおそれがある。
【0006】
この発明は、不正な操作および破壊行為をほとんど受けない改良型計数設備を備えたコイン払出装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の観点では、この発明によれば、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段、および、前記出口を通して射出されたコインを射出装置の動きに応じて計数する計数手段を備えてなるコイン払出装置が提供される。
【0008】
計数手段は射出装置の動きに反応するものであるので、それはコイン払出装置の本体の内部に収容することができ、それによって、設備が詐欺師および破壊者による接近をほとんど受けなくなる。さらに詳しく説明すると、破壊者が射出装置の作動を妨害して計数手段を混乱させると、コインは射出されることがなく、詐欺師は挫折するであろう。
【0009】
この発明によれば、改良型射出装置が備わったコイン払出装置もまた提供される。
【0010】
この発明によれば、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で独立して移動することのできる第1および第2のコイン係合部材からなっているコイン払出装置が提供されている。
【0011】
この発明によれば、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる少なくとも1つのスライド部材からなっているコイン払出装置もまた提供される。
【0012】
この発明をいっそう充分に理解するために、その実施形態が、添付図面を参照して、例示としてこれから説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1〜図4によれば、コイン払出装置には、本体部材1と、ホッパー2と、本体部材1に取り付けられた円盤状回転部材3とが備わっている。回転部材3は、本体部材1の内部に取り付けられたモーター4によって、減速ギアトレイン5を介して矢印Aの方向へ回転される。ギアトレイン5の一例は、ヨーロッパ特許出願公開0266021号パンフレットにいっそう詳しく記載されている。
【0014】
使用に際して、コインが例えばコイン受入機からホッパー2の中へ落下すると、ホッパーは、コイン供給源として作用し、コインを回転部材3の中における円形窓穴6の中へ送り込む。コインは、本体部材1の傾斜状側壁7の上をスライドするが、この側壁7には、回転部材3の円形縁の周りにおける円形側壁9によって界接された環状上面8がある。側壁9にはコイン出口10が設けられている。
【0015】
回転フォーク部材の形態にあるコイン射出装置11には、第1および第2のコイン係合部材11a,11bがあり、これらのコイン係合部材11a,11bは、回転部材の傾斜状側壁7におけるそれぞれの開口12a,12bから突出している。
【0016】
コイン射出装置11は、図5においていっそう詳しく示されているが、アーム13を備えており、アーム13には、本体部材1(図示略)の内部における対応受器の中に枢支された一体型突起14が含まれており、装置11が軸B−B’の周りに回転することができるようになっている。
【0017】
引張ばね15が、その一方端部15aでアーム13における突起16に、また、その他方端部15bで取付台(図示略)によって本体部材1に、取り付けられている。
【0018】
射出装置11は、第1および第2のコイン係合部材11a,11bがそれぞれの開口12a,12bの一方端部に位置する、図5に示されたコイン係合位置から、面8における進入コインがコイン係合部材11a,11bをばね15の力に抗して開口12a,12bの他方端部へ向けて動かすときのコイン払出位置まで、移動することができる。
【0019】
コインを計数するために、コイン係合位置とコイン払出位置との間における射出装置11の移動は、赤外線あるいは紫外線のような非可視光線を含む任意の適切な光波長で作動することのできる光学式の発光体および検出体17,18を用いて検出される。この例では、赤外線検出体が用いられる。発光体17と検出体18との間の光路19は、射出装置11におけるアーム13’によって遮断される。図5に示されたコイン係合位置では、アーム13’は、検出体18が発光体17からの放射線を検出しないように光路19を遮断する。しかしながら、装置11が軸B−B’の周りにコイン払出位置まで回転してコイン係合部材11a,11bが開口12a,12bの他方端部へ移動すると、その結果、光路19は開放されて、検出体18は電気的出力値を作成する。後に説明されるように、射出装置11は、それぞれのコイン射出のために前後へ回転し、そして、コイン計数信号が検出体18によって作成される。
【0020】
図6は、この装置の電気回路を図示している。制御部20が、検出体18からの計数信号を受信するとともに、発光体17の通電も制御する。コインを払い出すための指示が受信されるときには、例えば自動販売機あるいはゲーム機に関連した制御ユニット(図示略)からの、所定数のコインを支払う指示からなっている支払い指示21が、制御部20によって受信される。使用に際して、制御部20は、検出体18によって作成された計数信号の数が支払い指示21において付与されたコインの数に一致するまで部材3を回転させるために、駆動モーター4に通電する。
【0021】
この装置の作動はこれから、図7A〜図7Eを参照して、いっそう詳しく説明される。図7Aは、本体部材1における環状面8と係合したときに回転部材3の裏面における受器に納まるように、回転部材3の中における窓穴6’を通過したコインCを示している。回転部材3の裏面には、1つのコインの厚さに一致する厚さのくり抜き環状部分3aがある。コインCは、面8における受器の厚さを超えて延出している突起3bに当たっている。この構成は、われわれのヨーロッパ特許出願公開0266021号パンフレットにいっそう詳しく記載されている。モーター4によって円盤状部材3が矢印Aの方向へ回転すると、コインCは、図7Bに示されたようにコイン射出装置11へ向かって払いのけられる。図7Aおよび図7Bでは、射出装置は、図5の構成に対応しているコイン係合位置にあり、ばね15がコイン係合部材11a,11bを開口12a,12bの一方端部へ付勢している。そして、図7Bに示されたように、コインCは、モーター4が部材3を矢印Aの方向に回転させると、第1および第2の部材11a,11bに係合する。
【0022】
その後、図7Cに示されたように、部材3が引き続いて回転することによって、コインCが部材11をばね15の偏倚力に抗してコイン払出位置まで押し返し、それによって、図7Dに示されたように、コインCがコイン出口10に整合するようになると、ばねの偏倚力によってコイン係合部材11a,11bがコイン係合位置へ戻り、コインCをコイン出口を通して「弾き出す」。その後、図7Eに示されたように、部材11は初めのコイン係合位置へ復帰し、コインCはコイン出口10を通して払い出される。
【0023】
このように、コイン射出処理によって射出部材11の前後揺動運動が作り出され、この運動により、発光体17と検出体18との間の光路19が変えられ、それによって、コインが射出されるたびにコイン計数信号が作成される。図6によれば、コイン計数信号は、制御部20によって計数されて、所定の払い出しが達成された時点を決定するために払出指示21と比較される。その後、モーター4は、払い過ぎを防止するために通電が止められる。
【0024】
説明した計数システムの利点は、光学的検出体が全体として本体部材の内部に取り付けられており、詐欺師がそれらにいたずらをしにくくなっていることである。詐欺師が射出部材11にいたずらを試みるときには、これはまた、コイン払出装置の全体における無効化効果を作り出し、それによって、詐欺師の目的を挫折させるために最も確実なことである。
【0025】
コインが詰まったときには、コインは、コイン射出部材を通り過ぎて回転し続け、コイン係合部材が面8の下方へ下向きに回転してコインが完全な回転で周りを通過し、それによって装置の詰まりを防止することができるように、コイン射出部材を開口12a,12bに沿ってさらに駆動させる。
【0026】
さて図8および図9によれば、払出装置用の代わりの射出装置が示されており、これは、図5の構成とほぼ同様であるが、コイン係合部材11a,11bは軸B−B’の周りに独立して回転することができる。それぞれのコイン係合部材11a,11bには、個別のばね15a,15bによって偏倚されたそれぞれのアーム13a,13bがある。図9Bに示されたように、コイン係合位置からコイン払出位置までのアーム13a,13bのいずれかの動きによって、光学式の発光体および検出体の間の光路19が遮られるようになり、それによって、計数信号が作成される。このことは図8からも理解することができる。独立して動くことのできる部材11a,11bの利点は、それらの両方がコインの周縁に係合して個々の弾き出し動作を作り出しコインを出口10を通して射出することができるので、射出処理の間にコインCにいっそう均一な圧力が加わることである。
【0027】
射出部材の別の実施形態が図10および図11に示されており、この実施形態ではコイン係合部材11a,11bがスライド可能に取り付けられている。コイン係合部材11aは、図11に断面図が示されており、また、使用時にコインCがスライドする環状面8をもたらす壁7における一体成形長穴23aに収容されたスライド部材22aからなっている。スライド部材22aは、図11に示された係合位置へ圧縮ばね24によって偏倚されている。スライド部材22aは、コイン払出位置へ向かって矢印Dの方向に長穴23aに沿ってスライドすることができる。スライド部材22aには直立状コイン係合部25aがあり、これは、それが回転部材3(この図では示されていない)によって矢印Eの方向に動かされるとコインCの縁に係合する。スライド部材には垂下状アーム26aも含まれており、これは、発光体17と検出体18(図示略)との間の光路19を遮ってそのたびにコイン計数信号を作成する。第2のコイン係合部材11bが図11の構成と同一の構造を有しており、部材25a,25bのいずれかがコイン係合位置からコイン払出位置まで動くと、光ビーム19が遮られてコイン計数信号が作成される。
【0028】
説明した実例の多くの修正および変形が、特許請求の範囲に記載したように、この発明の範囲内に含まれる。
【0029】
この明細書の中で使用されたように、コインという用語には、寄与することのできる金銭的価値のある代用貨幣と他のコイン状単位体とが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、この発明に係るコイン払出装置の、上方かつ一方側部から見た分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示された装置の正面図である。
【図3】図3は、その装置の背面図である。
【図4】図4は、その装置の側面図である。
【図5】図5は、その装置の射出部材の模式的斜視図である。
【図6】図6は、電気的コイン計数回路の模式的ブロック図である。
【図7】図7A〜図7Eは、コイン払出装置からのコインの射出における連続段階を図示している。
【図8】図8は、2つのコイン係合部材が独立して動くことのできる、射出装置における代わりの実施形態の模式的平面図である。
【図9】図9Aおよび図9Bは、図8の射出部材の、相異なる作動構成における模式図である。
【図10】図10は、前記装置に使用するための射出装置における別の実施形態の模式的斜視図である。
【図11】図11は、図10のX−X’線に沿った構成の断面図である。
【技術分野】
【0001】
この発明は、コイン払出装置に関するものであり、また、ゲーム機および自動販売機においてコインを払い出すためのホッパーへの特定ではあるが限定的でない用途を有している。
【背景技術】
【0002】
これまで、ホッパーの形態にあるコイン払出装置が、ゲーム機においてコインを払い出して賞品を提供するために、また、自動販売機においてコインを払い出して釣銭を提供するために使用されてきた。一例は、マネー・コントロールズ・リミテッド(Money Controls Limited)社によって製造されたコンパクトホッパー(Compact Hopper)である。参照はヨーロッパ特許出願公開0266021号パンフレットにも向けられる。
【0003】
ホッパーには一般的にコイン受入機からコインが送り込まれる。円盤状の回転部材には、コインを受け入れるいくつかのコイン受器が備わっており、また、モーターが、受器の中でコインを環状コイン通路に沿って移動させてそれらが通路の一方側部に配置されたコイン出口を通して受器から連続状に射出することができるように、回転部材を回転させる。ばね負荷式射出装置によって、コインが受器からコイン出口へ射出される。この射出装置は、それが、ばねの力に抗したコイン係合位置から、コインが環状通路に沿って動いてコイン出口から射出されるコイン放出位置まで動かされ、コインが出口に整合するとばねの力が解放されて射出装置が出口を通してコインを射出させる放出位置から、その後に射出される次の進入コインのためのコイン係合位置まで移動するように、配置されている。
【0004】
コインが出口から射出されるときに正確な払出金あるいは釣銭を払い出すことができるようコインを計数するために、光学式計数装置が使用されてきた。これまで、その計数装置は、コイン出口に光学式の発光体および検出体を備えており、それによって、払い出されたそれぞれのコインが発光体と検出体との間の光路を遮断してコイン計数信号をもたらしていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の計数設備についての問題点は、光学式の発光体および検出体が装置の外側に取り付けられており、それらが詐欺師および破壊者による攻撃を受けやすい、ということである。例えば、詐欺師は、自動販売機あるいはゲーム機の従来の払出用開口からナイフの刃あるいは同様な器具を挿入して、光学式計数装置を物理的に破壊することがある。その結果、払出装置は誤ってホッパーの中のコインをすべて払い出してしまうおそれがある。
【0006】
この発明は、不正な操作および破壊行為をほとんど受けない改良型計数設備を備えたコイン払出装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の観点では、この発明によれば、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段、および、前記出口を通して射出されたコインを射出装置の動きに応じて計数する計数手段を備えてなるコイン払出装置が提供される。
【0008】
計数手段は射出装置の動きに反応するものであるので、それはコイン払出装置の本体の内部に収容することができ、それによって、設備が詐欺師および破壊者による接近をほとんど受けなくなる。さらに詳しく説明すると、破壊者が射出装置の作動を妨害して計数手段を混乱させると、コインは射出されることがなく、詐欺師は挫折するであろう。
【0009】
この発明によれば、改良型射出装置が備わったコイン払出装置もまた提供される。
【0010】
この発明によれば、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で独立して移動することのできる第1および第2のコイン係合部材からなっているコイン払出装置が提供されている。
【0011】
この発明によれば、コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる少なくとも1つのスライド部材からなっているコイン払出装置もまた提供される。
【0012】
この発明をいっそう充分に理解するために、その実施形態が、添付図面を参照して、例示としてこれから説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1〜図4によれば、コイン払出装置には、本体部材1と、ホッパー2と、本体部材1に取り付けられた円盤状回転部材3とが備わっている。回転部材3は、本体部材1の内部に取り付けられたモーター4によって、減速ギアトレイン5を介して矢印Aの方向へ回転される。ギアトレイン5の一例は、ヨーロッパ特許出願公開0266021号パンフレットにいっそう詳しく記載されている。
【0014】
使用に際して、コインが例えばコイン受入機からホッパー2の中へ落下すると、ホッパーは、コイン供給源として作用し、コインを回転部材3の中における円形窓穴6の中へ送り込む。コインは、本体部材1の傾斜状側壁7の上をスライドするが、この側壁7には、回転部材3の円形縁の周りにおける円形側壁9によって界接された環状上面8がある。側壁9にはコイン出口10が設けられている。
【0015】
回転フォーク部材の形態にあるコイン射出装置11には、第1および第2のコイン係合部材11a,11bがあり、これらのコイン係合部材11a,11bは、回転部材の傾斜状側壁7におけるそれぞれの開口12a,12bから突出している。
【0016】
コイン射出装置11は、図5においていっそう詳しく示されているが、アーム13を備えており、アーム13には、本体部材1(図示略)の内部における対応受器の中に枢支された一体型突起14が含まれており、装置11が軸B−B’の周りに回転することができるようになっている。
【0017】
引張ばね15が、その一方端部15aでアーム13における突起16に、また、その他方端部15bで取付台(図示略)によって本体部材1に、取り付けられている。
【0018】
射出装置11は、第1および第2のコイン係合部材11a,11bがそれぞれの開口12a,12bの一方端部に位置する、図5に示されたコイン係合位置から、面8における進入コインがコイン係合部材11a,11bをばね15の力に抗して開口12a,12bの他方端部へ向けて動かすときのコイン払出位置まで、移動することができる。
【0019】
コインを計数するために、コイン係合位置とコイン払出位置との間における射出装置11の移動は、赤外線あるいは紫外線のような非可視光線を含む任意の適切な光波長で作動することのできる光学式の発光体および検出体17,18を用いて検出される。この例では、赤外線検出体が用いられる。発光体17と検出体18との間の光路19は、射出装置11におけるアーム13’によって遮断される。図5に示されたコイン係合位置では、アーム13’は、検出体18が発光体17からの放射線を検出しないように光路19を遮断する。しかしながら、装置11が軸B−B’の周りにコイン払出位置まで回転してコイン係合部材11a,11bが開口12a,12bの他方端部へ移動すると、その結果、光路19は開放されて、検出体18は電気的出力値を作成する。後に説明されるように、射出装置11は、それぞれのコイン射出のために前後へ回転し、そして、コイン計数信号が検出体18によって作成される。
【0020】
図6は、この装置の電気回路を図示している。制御部20が、検出体18からの計数信号を受信するとともに、発光体17の通電も制御する。コインを払い出すための指示が受信されるときには、例えば自動販売機あるいはゲーム機に関連した制御ユニット(図示略)からの、所定数のコインを支払う指示からなっている支払い指示21が、制御部20によって受信される。使用に際して、制御部20は、検出体18によって作成された計数信号の数が支払い指示21において付与されたコインの数に一致するまで部材3を回転させるために、駆動モーター4に通電する。
【0021】
この装置の作動はこれから、図7A〜図7Eを参照して、いっそう詳しく説明される。図7Aは、本体部材1における環状面8と係合したときに回転部材3の裏面における受器に納まるように、回転部材3の中における窓穴6’を通過したコインCを示している。回転部材3の裏面には、1つのコインの厚さに一致する厚さのくり抜き環状部分3aがある。コインCは、面8における受器の厚さを超えて延出している突起3bに当たっている。この構成は、われわれのヨーロッパ特許出願公開0266021号パンフレットにいっそう詳しく記載されている。モーター4によって円盤状部材3が矢印Aの方向へ回転すると、コインCは、図7Bに示されたようにコイン射出装置11へ向かって払いのけられる。図7Aおよび図7Bでは、射出装置は、図5の構成に対応しているコイン係合位置にあり、ばね15がコイン係合部材11a,11bを開口12a,12bの一方端部へ付勢している。そして、図7Bに示されたように、コインCは、モーター4が部材3を矢印Aの方向に回転させると、第1および第2の部材11a,11bに係合する。
【0022】
その後、図7Cに示されたように、部材3が引き続いて回転することによって、コインCが部材11をばね15の偏倚力に抗してコイン払出位置まで押し返し、それによって、図7Dに示されたように、コインCがコイン出口10に整合するようになると、ばねの偏倚力によってコイン係合部材11a,11bがコイン係合位置へ戻り、コインCをコイン出口を通して「弾き出す」。その後、図7Eに示されたように、部材11は初めのコイン係合位置へ復帰し、コインCはコイン出口10を通して払い出される。
【0023】
このように、コイン射出処理によって射出部材11の前後揺動運動が作り出され、この運動により、発光体17と検出体18との間の光路19が変えられ、それによって、コインが射出されるたびにコイン計数信号が作成される。図6によれば、コイン計数信号は、制御部20によって計数されて、所定の払い出しが達成された時点を決定するために払出指示21と比較される。その後、モーター4は、払い過ぎを防止するために通電が止められる。
【0024】
説明した計数システムの利点は、光学的検出体が全体として本体部材の内部に取り付けられており、詐欺師がそれらにいたずらをしにくくなっていることである。詐欺師が射出部材11にいたずらを試みるときには、これはまた、コイン払出装置の全体における無効化効果を作り出し、それによって、詐欺師の目的を挫折させるために最も確実なことである。
【0025】
コインが詰まったときには、コインは、コイン射出部材を通り過ぎて回転し続け、コイン係合部材が面8の下方へ下向きに回転してコインが完全な回転で周りを通過し、それによって装置の詰まりを防止することができるように、コイン射出部材を開口12a,12bに沿ってさらに駆動させる。
【0026】
さて図8および図9によれば、払出装置用の代わりの射出装置が示されており、これは、図5の構成とほぼ同様であるが、コイン係合部材11a,11bは軸B−B’の周りに独立して回転することができる。それぞれのコイン係合部材11a,11bには、個別のばね15a,15bによって偏倚されたそれぞれのアーム13a,13bがある。図9Bに示されたように、コイン係合位置からコイン払出位置までのアーム13a,13bのいずれかの動きによって、光学式の発光体および検出体の間の光路19が遮られるようになり、それによって、計数信号が作成される。このことは図8からも理解することができる。独立して動くことのできる部材11a,11bの利点は、それらの両方がコインの周縁に係合して個々の弾き出し動作を作り出しコインを出口10を通して射出することができるので、射出処理の間にコインCにいっそう均一な圧力が加わることである。
【0027】
射出部材の別の実施形態が図10および図11に示されており、この実施形態ではコイン係合部材11a,11bがスライド可能に取り付けられている。コイン係合部材11aは、図11に断面図が示されており、また、使用時にコインCがスライドする環状面8をもたらす壁7における一体成形長穴23aに収容されたスライド部材22aからなっている。スライド部材22aは、図11に示された係合位置へ圧縮ばね24によって偏倚されている。スライド部材22aは、コイン払出位置へ向かって矢印Dの方向に長穴23aに沿ってスライドすることができる。スライド部材22aには直立状コイン係合部25aがあり、これは、それが回転部材3(この図では示されていない)によって矢印Eの方向に動かされるとコインCの縁に係合する。スライド部材には垂下状アーム26aも含まれており、これは、発光体17と検出体18(図示略)との間の光路19を遮ってそのたびにコイン計数信号を作成する。第2のコイン係合部材11bが図11の構成と同一の構造を有しており、部材25a,25bのいずれかがコイン係合位置からコイン払出位置まで動くと、光ビーム19が遮られてコイン計数信号が作成される。
【0028】
説明した実例の多くの修正および変形が、特許請求の範囲に記載したように、この発明の範囲内に含まれる。
【0029】
この明細書の中で使用されたように、コインという用語には、寄与することのできる金銭的価値のある代用貨幣と他のコイン状単位体とが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、この発明に係るコイン払出装置の、上方かつ一方側部から見た分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示された装置の正面図である。
【図3】図3は、その装置の背面図である。
【図4】図4は、その装置の側面図である。
【図5】図5は、その装置の射出部材の模式的斜視図である。
【図6】図6は、電気的コイン計数回路の模式的ブロック図である。
【図7】図7A〜図7Eは、コイン払出装置からのコインの射出における連続段階を図示している。
【図8】図8は、2つのコイン係合部材が独立して動くことのできる、射出装置における代わりの実施形態の模式的平面図である。
【図9】図9Aおよび図9Bは、図8の射出部材の、相異なる作動構成における模式図である。
【図10】図10は、前記装置に使用するための射出装置における別の実施形態の模式的斜視図である。
【図11】図11は、図10のX−X’線に沿った構成の断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段、および、前記出口を通して射出されたコインを射出装置の動きに応じて計数する計数手段を備えてなるコイン払出装置。
【請求項2】
計数手段が、光学式の発光体および検出体からなり、射出装置の動きによって、前記発光体から前記検出体への放射線の通過が、コイン出口を通して射出されたそれぞれのコインに応じて制御され、それによって、前記検出体が、射出されたコインに対応する計数信号をもたらす請求項1に記載の装置。
【請求項3】
駆動手段が、射出装置を前記払出位置から前記コイン係合位置へ向けて付勢するばねからなっている請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記モーターおよび前記射出装置が取り付けられた本体と、前記供給源からのコインを受け入れる前記本体における平坦面とを含んでおり、その面は、前記射出装置がコインを射出するために突出する開口をその中に有しているいずれかの先行請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記平坦面が、前記コイン出口をその中に有している周壁によって界接された環状周縁を有している請求項4に記載の装置。
【請求項6】
コイン供給源が、前記本体に取り付けられたホッパーからなっている請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる第1および第2のコイン係合部材からなっているいずれかの先行請求項に記載の装置。
【請求項8】
コイン係合部材が、同時に動くように取り付けられている請求項7に記載の装置。
【請求項9】
コイン係合部材が、独立して動くように取り付けられている請求項7に記載の装置。
【請求項10】
射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で方向転換するように構成された少なくとも1つのアームからなり、かつ、計数手段が、前記コイン出口を通して射出されたそれぞれのコインに応じて前記アームの方向転換を検出するように作動可能であるいずれかの先行請求項に記載の装置。
【請求項11】
射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる少なくとも1つのスライド部材からなっている請求項1〜9のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で独立して移動することのできる第1および第2のコイン係合部材からなっているコイン払出装置。
【請求項13】
第1および第2のコイン係合部材のそれぞれが、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で方向転換するように構成されたアームからなっている請求項12に記載の装置。
【請求項14】
第1および第2のコイン係合部材のそれぞれが、前記コイン係合位置と前記払出位置との間でスライドするように構成されたスライド体からなっている請求項12に記載の装置。
【請求項15】
コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる少なくとも1つのスライド部材からなっているコイン払出装置。
【請求項1】
コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段、および、前記出口を通して射出されたコインを射出装置の動きに応じて計数する計数手段を備えてなるコイン払出装置。
【請求項2】
計数手段が、光学式の発光体および検出体からなり、射出装置の動きによって、前記発光体から前記検出体への放射線の通過が、コイン出口を通して射出されたそれぞれのコインに応じて制御され、それによって、前記検出体が、射出されたコインに対応する計数信号をもたらす請求項1に記載の装置。
【請求項3】
駆動手段が、射出装置を前記払出位置から前記コイン係合位置へ向けて付勢するばねからなっている請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記モーターおよび前記射出装置が取り付けられた本体と、前記供給源からのコインを受け入れる前記本体における平坦面とを含んでおり、その面は、前記射出装置がコインを射出するために突出する開口をその中に有しているいずれかの先行請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記平坦面が、前記コイン出口をその中に有している周壁によって界接された環状周縁を有している請求項4に記載の装置。
【請求項6】
コイン供給源が、前記本体に取り付けられたホッパーからなっている請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる第1および第2のコイン係合部材からなっているいずれかの先行請求項に記載の装置。
【請求項8】
コイン係合部材が、同時に動くように取り付けられている請求項7に記載の装置。
【請求項9】
コイン係合部材が、独立して動くように取り付けられている請求項7に記載の装置。
【請求項10】
射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で方向転換するように構成された少なくとも1つのアームからなり、かつ、計数手段が、前記コイン出口を通して射出されたそれぞれのコインに応じて前記アームの方向転換を検出するように作動可能であるいずれかの先行請求項に記載の装置。
【請求項11】
射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる少なくとも1つのスライド部材からなっている請求項1〜9のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で独立して移動することのできる第1および第2のコイン係合部材からなっているコイン払出装置。
【請求項13】
第1および第2のコイン係合部材のそれぞれが、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で方向転換するように構成されたアームからなっている請求項12に記載の装置。
【請求項14】
第1および第2のコイン係合部材のそれぞれが、前記コイン係合位置と前記払出位置との間でスライドするように構成されたスライド体からなっている請求項12に記載の装置。
【請求項15】
コイン供給源、このコイン供給源からのコインを受け入れる複数のコイン受器が備わった回転部材、前記受器の中のコインを環状コイン通路に沿って移動させるように回転部材を回転させるモーター、コイン通路の一方側部に配置されたコイン出口、コイン係合位置から、コインが前記環状通路に沿って動いてコイン出口を通して射出されるコイン払出位置まで動かされるように配置されている、コインをコイン受器からコイン出口を通して射出する可動式射出装置、コインを前記出口を通して射出するための前記払出位置から、その後に射出される次の進入コインのための前記コイン係合位置まで射出装置を駆動することのできる駆動手段を備えてなり、射出装置が、前記コイン係合位置と前記払出位置との間で移動することのできる少なくとも1つのスライド部材からなっているコイン払出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−527876(P2006−527876A)
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516431(P2006−516431)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/GB2004/002587
【国際公開番号】WO2004/114228
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(505257305)マネー コントロールズ リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】MONEY CONTROLS LIMITED
【住所又は居所原語表記】Coin House,New Coin Street,Royton,Oldham,Lancashire OL2 6JZ,UNITED KINGDOM
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/GB2004/002587
【国際公開番号】WO2004/114228
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(505257305)マネー コントロールズ リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】MONEY CONTROLS LIMITED
【住所又は居所原語表記】Coin House,New Coin Street,Royton,Oldham,Lancashire OL2 6JZ,UNITED KINGDOM
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]