説明

コムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法及びその装置

【課題】 より広帯域のミリ波サブミリ波の検出を行うための、コムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法及びその装置。
【解決手段】 (a)コムジェネレータ出力較正用ミクサ8のサイドバンド比を仮調整し、(b)コムジェネレータ出力較正用擬似天体信号発振器25の信号強度を測定し、(c)前記の工程を繰り返し行い、前記コムジェネレータ出力較正用ミクサ8のサイドバンド比と前記擬似天体信号強度間の関係を導出し、(d)コムジェネレータ出力の較正を行い、(e)被測定用超伝導ミクサ3のサイドバンド比を導出する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コムジェネレータを用いた超伝導(SIS)ミクサのサイドバンド比(SBR)の測定方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミリ波サブミリ波帯領域は電波天文学及び大気中の微量分子測定の重要な領域であり、その帯域での超伝導SISミクサの開発は、世界各地の天文台、例えば日本の国立天文台、アメリカ国立天文台、独仏電波天文台等で盛んに行われている。
【0003】ミリ波サブミリ波領域の信号検出技術におけるヘテロダイン法は、現在最も一般的に用いられている方法である。このヘテロダインシステムにおいて、上サイド下サイドの効率をどう扱うかは、検出する電波の性質とも大きく関わる。即ち、測定すべき電波源の周波数特性が連続的なスペクトルか、線スペクトル的な性質をも持つものであるかにより、大きく異なる。前者であれば両サイドバンド的な受信器の方が効率が良く、後者の場合は片サイドバンドの方が良い。
【0004】さらに地上で行なう測定の場合は、大気が出す放射成分は雑音として受信機器に入ってくるために、特に両サイドバンド受信器を用いた線スペクトルの観測の際に注意を払う必要がある。それは大気のスペクトルが必ずしも一様でなく、定量すべき分子のスペクトル以外の酸素、水蒸気等が高い雑音温度を持つからである。
【0005】また、さらに多くの分子のスペクトルが集中するミリ波サブミリ波帯では、最も高感度な受信器として超伝導(SIS)受信器を用いることが世界的な常識となっている。そして、このSISミクサを使用してより広帯域(導波管で決まる帯域:比帯域30〜40%)での観測を目的としたミクサの開発が進んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらのミクサのサイドバンド比については、必ずしも明確な状態にされていない。というのは、SISミクサは本来大きなキャパシタンス成分を持っているものであり、これを打ち消すために様々な工夫がなされているが、これらは必ず周波数特性を持つからである。
【0007】よって、必然的に帯域内で一様なサイドバンド比を得ることができない。観測においては、サイドバンド比により等価的に雑音温度が上下し、線スペクトルのの場合はその見かけ上の強度が変化する。そのために、精密な電波強度測定を行う上で、サイドバンド比を知ることが決定的に重要なことである。しかしながら、現在までそれを知るための本格的な装置の開発は全くなされていない。
【0008】超伝導ミクサのサイドバンド比(SBR)は、上サイドバンドの利得(GUSB;出力信号強度Pout,USB と入力信号強度Pin,USBとの比)と下サイドバンドの利得(GLSB ;出力信号強度Pout,LSB と入力信号強度Pin,LSBとの比)との比で定義される。
【0009】上下の両サイドバンドに信号を入力し、入力信号強度比(Pin,USB/Pin,LSB)・出力信号強度比(Pout,USB /Pout,LSB )を測定することができれば、サイドバンド比(SBR)を求めることができる。
【0010】しかしながら、出力信号強度比(Pout,USB /Pout,LSB )を正確に求めることは比較的容易であるが、入力信号強度比(Pin,USB/Pin,LSB)を正確に求めることは難しいため、サイドバンド比(SBR)の測定は困難であった。
【0011】本発明は、上記状況に鑑みて、サイドバンド比の測定を的確に行うことにより、より広帯域の高感度のミリ波サブミリ波の検出を行うことができるコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的を達成するために、〔1〕コムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法において、(a)コムジェネレータ出力較正用ミクサのサイドバンド比の仮調整を行い、(b)コムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器の信号強度の測定を行い、(c)前記(a)及び(b)工程を繰り返し行い、前記コムジェネレータ出力較正用ミクサのサイドバンド比と前記疑似天体信号強度間の関係の導出を行い、(d)次に、コムジェネレータ出力の較正を行い、(e)被測定用ミクサのサイドバンド比を導出することを特徴とする。
【0013】〔2〕上記〔1〕記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法において、前記コムジェネレータの出力較正を、バックショートをもつサイドバンド可変型ミクサで行うことを特徴とする。
【0014】〔3〕上記〔1〕記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法において、前記コムジェネレータの基準信号発振器の周波数を掃引することにより、帯域内のサイドバンド比の周波数特性を得ることを特徴とする。
【0015】〔4〕コムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、コムジェネレータ基準信号発振器とコムジェネレータとコムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器と局部発振器とを具備する信号発振装置と、被測定用超伝導ミクサとコムジェネレータ出力較正用超伝導ミクサとを有するデュワーと、温度較正装置と、前記デュワーの出力部に接続されるスペクトラムアナライザーと、前記コムジェネレータ出力装置と前記デュワーと前記温度較正装置とスペクトラムアナライザーと前記温度較正装置に接続される電子制御装置とを備え、コムジェネレータ出力信号を前記デュワーに入力することにより、被測定用超伝導ミクサのサイドバンド比を導出することを特徴とする。
【0016】〔5〕上記〔4〕記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、前記コムジェネレータ基準信号発振器が数GHzの信号を出力することを特徴とする。
【0017】〔6〕上記〔4〕記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、前記コムジェネレータの基準信号発振器の周波数を掃引することにより、帯域内のサイドバンド比の周波数特性を得ることを特徴とする。
【0018】〔7〕上記〔4〕記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、前記温度較正装置は、常温黒体と、冷却黒体と、前記電子制御装置によって制御される回転ミラーとを具備することを特徴とする。
【0019】〔8〕上記〔7〕記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、雑音温度、電流−電圧特性、IF帯域特性については、前記電子制御装置によって制御される回転ミラーを回転させることにより、前記常温黒体、冷却黒体の測定を自動的に行い、温度の較正を行うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の実施例を示すコムジェネレータを用いた超伝導(SIS)ミクサのサイドバンド比(SBR)の測定装置のブロック図である。
【0022】この図において、1はデュワー(4Kクライオスタット)、2,6はCGC(クロスガイドカプラー)、3は被測定用超伝導(SIS)ミクサ、4,9はHEMT増幅器、5,7はホーン、8はコムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ(バックショート付)、11は温度較正装置、12は回転ミラー、13は常温黒体(300K)、14は液体窒素冷却黒体(77K)、21は信号発振装置、22はコムジェネレータ基準信号発振器(〜数GHz)、23はコムジェネレータ、24,26は方向性結合器、25はコムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器、27はLO(局部発振)用GUNN発振器、31はコンピュータ、32はAOS(音響光学型分光計)、33はスペクトラムアナライザーである。
【0023】上述したように、上下の両サイドバンドに信号を入力し、入力信号強度比(Pin,USB/Pin,LSB)・出力信号強度比(Pout,USB /Pout,LSB )を測定することができれば、サイドバンド比(SBR)を求めることができる。出力信号強度比(Pout,USB /Pout,LSB )を正確に求めることは比較的容易であるが、入力信号強度比(Pin,USB/Pin,LSB)を正確に求めることは難しいため、サイドバンド比(SBR)の測定は困難であった。
【0024】これを解決するために、本発明のサイドバンド比測定方法の原理は以下の通りである。
【0025】図2は本発明の実施例を示すコムジェネレータを用いた超伝導(SIS)ミクサのサイドバンド比(SBR)の測定のためのサイドバンド比の導出手順を示す図、図3はそのサイドバンド比の測定例を示す図であり、図3(a)はDSB(両サイドバンド)受信器(右側が上サイド)の測定例、図3(b)はSSB(片サイドバンド)受信器の測定例をそれぞれ示しており、横軸はIF周波数、縦軸はIF出力強度を示している。図4はコムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサのバックショートを変化させた際のコムジェネレータで求めた仮のSBRと疑似天体信号の強度との関係を示す図であり、疑似天体信号の測定値(縦軸)とコムジェネレータの信号比から求めた仮のSBR(横軸)、これより、DSBポイント(真のSBR=0dBの点)を求める。
【0026】これらの図を用いて本発明のサイドバンドの測定について説明する。
【0027】(1)コムジェネレータ23は、上サイドバンドと下サイドバンドの両側に、任意の強度比の信号を発生できる。なお、コムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ8のバックショートを調整することにより、図3(a)に示すDSBの状態(右側が上サイド)から図3(b)に示すSSBまでサイドバンド比(SBR)を変化させることができる。
【0028】まず、コムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ8のIF(中間周波数)出力が最大になるようにバックショートを調整する。そこで、コムジェネレータ出力を、上サイドバンドと下サイドバンドの出力強度がほぼ同じになるよう調整する。この時点では、コムジェネレータ出力は未較正であるが、ここを仮のDSBポイント(信号強度比=1=0dB)とする(ステップS1)。
【0029】(2)この状態で、コムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器25の信号強度をAOS32を用いて測定する(ステップS2)。
【0030】(3)次に、コムジェネレータの状態はそのままで、コムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ8のバックショートを調整し、サイドバンド比を変化させる。この時の較正用ミクサよりの出力信号強度比を求めることによりサイドバンド比の仮のDSBポイントからの変化量(以下、「仮のサイドバンド比」と呼ぶ)を求める(ステップS1繰り返し)。
【0031】(4)この状態で、上記(2)により、疑似天体信号の強度をAOS32で測定する(ステップS2繰り返し)。
【0032】(5)上記の(3)と(4)を繰り返し、サイドバンド比を変化させることにより、コムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ8の仮のサイドバンド比−疑似天体信号間の関係を導出する(ステップS3)。
【0033】(6)測定される信号強度Pは、両サイドバンドミクサで測定した場合の強度(PDSB )とサイドバンド比(SBR)の関数で表される。一般に、PDSB は未知なので、上記(5)によって、得られた結果を最小二乗近似することにより、PDSB および「仮のサイドバンド比」と「真のサイドバンド比」とのズレを求める(図4参照)。この結果を用いて、コムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ8を両サイドバンド(DSB)ミクサへと調整する。ミクサがDSB化されたため、ミクサの出力信号強度比はミクサの入力信号強度比と等しくなる。すなわち、コムジェネレータ出力の較正が可能となる。ミクサの出力信号比が1になるようにコムジェネレータを調整する(ステップS4)。
【0034】(7)このようにして出力が較正されたコムジェネレータの信号を、被測定用超伝導(SIS)ミクサ3に入力することにより、この超伝導(SIS)ミクサ3のサイドバンド比(SBR)を求めることができる(ステップS5)。
【0035】また、雑音温度、電流−電圧特性、IF帯域特性については、コンピュータ31によって制御された回転ミラー12を回転させることにより、常温黒体(300K)13、液体窒素冷却黒体(77K)14の測定を自動的に行うことができる。
【0036】このように本発明によれば、コムジェネレータの出力較正を、バックショートをもつサイドバンド可変型ミクサで行う。このサイドバンド可変型ミクサのサイドバンド比の設定精度としては約1dBの誤差をもつ。これに由来するコムジェネレータの較正の精度も同様の誤差があり、必然的に測定するミクサのサイドバンド比の測定誤差も同様に約1dBとなる。
【0037】また、コムジェネレータの基準信号発振器の周波数を掃引することにより、帯域内のサイドバンド比の周波数特性を得ることができる。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0040】(A)サイドバンド比の測定を的確に行うことにより、より広帯域の高感度のミリ波サブミリ波の検出を行うことができる。
【0041】(B)ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)では、各バンド毎に性能が均一である受信機を80個以上作製しなければならず、性能評価を短時間で多数の受信機に対して行う必要があるが、本発明のミリ波サブミリ波帯SISミクサ評価によれば、それを簡単に、しかも容易に実施することができる。
【0042】(C)サイドバンド比を正確に求めるためには、通常、受信器を望遠鏡に搭載し、天体の強度を測定するが、本発明によれば、実験室で簡便にサイドバンド比を求めることができる。
【0043】(D)コムジェネレータの基準信号発振器の周波数を掃引することにより、帯域内のサイドバンド比の周波数特性を得ることができる。
【0044】(E)雑音温度、電流−電圧特性、IF帯域特性については、前記電子制御装置によって制御される回転ミラーを回転させることにより、常温黒体、冷却黒体の測定を自動的に行い、温度の較正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すコムジェネレータを用いた超伝導(SIS)ミクサのサイドバンド比(SBR)の測定装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示すコムジェネレータを用いた超伝導(SIS)ミクサのサイドバンド比(SBR)の測定のためのサイドバンド比の導出手順を示す図である。
【図3】本発明の実施例を示すサイドバンド比の測定例を示す図である。
【図4】本発明の実施例を示すコムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサのバックショートを変化させた際のコムジェネレータで求めた仮のSBRと疑似天体信号の強度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 デュワー(4Kクライオスタット)
2,6 CGC(クロスガイドカプラー)
3 被測定用超伝導(SIS)ミクサ
4,9 HEMT増幅器
5,7 ホーン
8 コムジェネレータ出力較正用超伝導(SIS)ミクサ(バックショート付)
11 温度較正装置
12 回転ミラー
13 常温黒体(300K)
14 液体窒素冷却黒体(77K)
21 信号発振装置
22 コムジェネレータ基準信号発振器(〜数GHz)
23 コムジェネレータ
24,26 方向性結合器
25 コムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器
27 LO(局部発振)用GUNN発振器
31 コンピュータ
32 AOS(音響光学型分光計)
33 スペクトラムアナライザー

【特許請求の範囲】
【請求項1】(a)コムジェネレータ出力較正用ミクサのサイドバンド比の仮調整を行い、(b)コムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器の信号強度の測定を行い、(c)前記(a)及び(b)工程を繰り返し行い、前記コムジェネレータ出力較正用ミクサのサイドバンド比と前記疑似天体信号強度間の関係の導出を行い、(d)次に、コムジェネレータ出力の較正を行い、(e)被測定用ミクサのサイドバンド比を導出することを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法。
【請求項2】 請求項1記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法において、前記コムジェネレータの出力較正を、バックショートをもつサイドバンド可変型ミクサで行うことを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法。
【請求項3】 請求項1記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法において、前記コムジェネレータの基準信号発振器の周波数を掃引することにより、帯域内のサイドバンド比の周波数特性を得ることを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定方法。
【請求項4】(a)コムジェネレータ基準信号発振器とコムジェネレータとコムジェネレータ出力較正用疑似天体信号発振器と局部発振器とを具備する信号発振装置と、(b)被測定用超伝導ミクサとコムジェネレータ出力較正用超伝導ミクサとを有するデュワーと、(c)温度較正装置と、(d)前記デュワーの出力部に接続されるスペクトラムアナライザーと、(e)前記コムジェネレータ出力装置と前記デュワーと前記温度較正装置とスペクトラムアナライザーと前記温度較正装置に接続される電子制御装置とを備え、(f)コムジェネレータ出力信号を前記デュワーに入力することにより、被測定用超伝導ミクサのサイドバンド比を導出することを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置。
【請求項5】 請求項4記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、前記コムジェネレータ基準信号発振器が数GHzの信号を出力することを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置。
【請求項6】 請求項4記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、前記コムジェネレータの基準信号発振器の周波数を掃引することにより、帯域内のサイドバンド比の周波数特性を得ることを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置。
【請求項7】 請求項4記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、前記温度較正装置は、常温黒体と、冷却黒体と、前記電子制御装置によって制御される回転ミラーとを具備することを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置。
【請求項8】 請求項7記載のコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置において、雑音温度、電流−電圧特性、IF帯域特性については、前記電子制御装置によって制御される回転ミラーを回転させることにより、前記常温黒体、冷却黒体の測定を自動的に行い、温度の較正を行うことを特徴とするコムジェネレータを用いた超伝導ミクサのサイドバンド比の測定装置。

【図3】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【公開番号】特開2003−57274(P2003−57274A)
【公開日】平成15年2月26日(2003.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−248800(P2001−248800)
【出願日】平成13年8月20日(2001.8.20)
【出願人】(396020800)科学技術振興事業団 (35)