説明

コンタクトレンズ

【課題】目の治療などの恐怖心をやわらげるため、コンタクトレンズの装着者を全く見えない状態、または紗幕状の視界にすることを課題とする
【解決手段】コンタクトレンズの眼球の瞳孔の表面に位置するコンタクトレンズ部分と、その周りにある虹彩の表面に位置するコンタクトレンズ部分はつながっている。これを合わせて着色する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、着色コンタクトレンズに係り、特に装着者を全く見えない状態、または紗幕状の視界にする着色コンタクトレンズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンタクトレンズは視力に欠陥を持つ人にとって有用な視力補正器具である。コンタクトレンズにより、めがねの不便さを避けることが可能になる。
【0003】
着色コンタクトレンズは着色されたあるいは不透明なパターンが施されている、あるいは埋め込まれているものである。パターンは、同一あるいは異なる色彩の多数のサブパターンからなる。パターンによって着色コンタクトレンズは使用者の虹彩の色彩及びまたは外観を変える。結果として、着色されたコンタクトレンズは、視力補正器具及び顔の装身具として機能する。
【0004】
従来のコンタクトレンズも着色コンタクトレンズも、瞳孔の表面と虹彩部分は覆うことができるが、瞳孔部分は透明な為装着しても視界を遮らず、装着者を全く見えない状態、または紗幕状の視界にすることはできない。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
また、米国公開特許には周辺視野機能性を持つ閉塞したコンタクトレンズが開示されているが、これは脳の標的部分のトレーニングとリハビリの為に目の瞳孔一部上のコンタクトレンズの領域は閉塞されているが、患者が平衡と向きを維持するのに十分な視覚的手がかりを得るため目の瞳孔の一部の上のコンタクトレンズの少なくても一部は透明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】 特許3532459
【特許文献2】 米国公開特許2003/0081170
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来メイボ(目のふちにできる外麦粒腫。ものもらい)の切開や、逆まつ毛などの目の周りの手術や治療は、メスの切っ先が見えたり、手術の様子や治療の様子が見えるので、手術や治療を受ける患者の恐怖心や精神的負担は大きかった。
そこでこの発明は、コンタクトレンズを患者に装着させ全く見えない状態、または紗幕状の視界にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンタクトレンズの眼球の瞳孔の表面に位置するコンタクトレンズ部分と、その周りにある虹彩の表面に位置するコンタクトレンズ部分はつながっている。これを合わせて着色し、このコンタクトレンズの装着者を全く見えない状態、または、紗幕状の視界にする。
【発明の効果】
【0009】
従来のコンタクトレンズは、眼球の瞳孔の部分の表面は透明である。その透明部分とその周りの虹彩部分を合わせて着色することによって、装着者を全く見えない状態、または、紗幕状の視界にする。結果、患者の恐怖心や精神的負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 この発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1A−A側面図である。
【図3】 眼球上のコンタクトレンズの範囲である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明の一実施形態を図1に示す。図1はコンタクトレンズを着色したものの平面図である。着色は全体になされている。
【0012】
図2は図1A−A側面図である。1はコンタクトレンズ。2は着色部分。
【0014】
図3は眼球上のコンタクトレンズの範囲である。2の着色部分とは虹彩部分の外側までで、瞳孔上も含まれる。
【実施例】
【0015】
以下、一実施例を説明する。このコンタクトレンズは全く見えない、または、紗幕状の視界であれば何色でもよく、また柄を有してもよい。
【0016】
本発明の実施に適したコンタクトレンズ用の基本的な材料には、ヒドロキシメタクルレート、メタクリル酸等が含まれる。顔料は、顔料、分散及びバインダー剤を含む顔料組成物からなる。
【符号の説明】
【0017】
1 コンタクトレンズ本体(平面) 2 着色部分(斜線)
3 瞳孔 4 眼球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼球の瞳孔の表面に位置するコンタクトレンズ部分と、その周りの虹彩の表面に位置するコンタクトレンズ部分はつながっている。これを合わせて着色したコンタクトレンズ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−226284(P2012−226284A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105679(P2011−105679)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【出願人】(511114461)
【Fターム(参考)】