説明

コンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置

【課題】 コンテナヤードにおける荷役作業時に、荷役クレーンの操作者が荷役に関する作業情報を目視することに気を取られることがなく、荷役クレーンの操作に専念して、迅速な作業を遂行すると共に、作業の安全性を確保できるようにするコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置を提供する。
【解決手段】 コンテナターミナルの荷役作業等を統括する管理サーバー10と荷役クレーンの運転室に配備された車載端末装置11との間で荷役情報の交換を行う。車載端末装置11には表示装置4(図4)と音声入力装置12、音声発生装置13等が接続されている。操作者は遂行しようと選択した作業を音声入力装置12から音声入力する。管理サーバー10が車載端末装置11から提供された当該作業情報を確認し、車載端末装置11は音声発生装置13から当該作業に係るコンテナ番号等を音声出力し、操作者はそれを聞きながら作業を遂行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテナターミナルのコンテナヤードにおけるヤードクレーンによる荷役作業を確実に行うことができるようにするためのコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナターミナルは海上輸送と陸上輸送との異種輸送手段間の接点となる施設で、これら異種輸送手段間でコンテナの積み込み、積み卸し等を行うことを主たる機能としている。このため、積み込み、積み卸しに待機するコンテナを一時的に保管するコンテナヤードを備えている。すなわち、コンテナヤードには、岸壁に接岸したコンテナ船に積み込み、あるいはコンテナ船から積み卸しされた、及び陸上輸送のトラックに積み込み、あるいはトラックから積み卸しされたコンテナが保管されている。コンテナヤードにおけるコンテナの積み卸しには、ヤードクレーン等の荷役機器が用いられる。
【0003】
図5はヤードクレーン1の一例を示す正面図で、タイヤ式橋形クレーンを示しており、下部にタイヤ1aを備えた左右二対の脚1bの上部に桁1cが掛け渡されている。なお、図5において、図上の脚1bの後方にも脚1bが配されている。また、桁1cは図上の桁1cの後方にも配されており、この一対の桁1cに案内されて同図上左右方向に移動可能なトロリ1dが設けられている。また、このトロリ1dと共に移動する運転室1fが設けられており、この運転室1fに操作者が搭乗してヤードクレーン1を操作する。
【0004】
コンテナ2は図5に示すように、複数個のコンテナ2が行列状に積み上げられたコンテナブロック2aが形成されて、コンテナヤードに保管される。前記ヤードクレーン1によりコンテナ2に対する荷役作業を行う場合には、ヤードクレーン1がこのコンテナブロック2aと、該コンテナブロック2aの側方にコンテナ2を積載してコンテナヤードを走行するトラック3の走行領域を確保して跨いだ状態に配される。コンテナ2を前記トロリ1dにより昇降されるスプレッダ1eで保持して吊り下げ、トロリ1dの移動によりコンテナ2をコンテナブロック2aとトラック3との間で移動させることにより、コンテナ2の積み卸しが行われる。
【0005】
コンテナ2の荷役作業は、コンテナターミナルにトラック3が来構すると、そのトラック3に関して行われるべき荷役作業が指示されることになる。このとき、例えば、トラック3の来構順序や荷役作業に係るコンテナ2の蔵置位置、ヤードクレーン1の作業の効率性等が考慮されて、荷役作業の順序が決定される。あるいは、ヤードクレーン1の操作者が、作業の利便性を考慮して荷役作業に係るコンテナ2を選択する場合もある。
【0006】
荷役作業の順序が決定されたならば、図4に示すように、ヤードクレーン1に搭載されている車載端末装置の表示装置4に作業内容が表示される。この表示装置4はヤードクレーン1の操作者が確認するために、運転室1fの適宜位置に配置されている。図4にはこの表示装置4に表示された表示内容の一例を示してある。この表示内容4は、左から順に、作業番号4a、作業内容4b、作業に係るコンテナ番号4c、コンテナサイズ4d、コンテナの搬送元4e、コンテナの搬送先4fを、それぞれ示している。なお、作業内容4bの「OUT」はコンテナヤードに蔵置されているコンテナ2を搬出する作業を、「IN」は来構したトラック2に積載されているコンテナ2をコンテナヤードに搬入する作業を示している。また、コンテナ2の搬送元4eと搬送先4fは、作業内容4bに応じて決定され、例えば<A01 A1>でコンテナ2の蔵置位置を示し、<HD012>でトラック3を特定するID番号を示している。例えば、作業番号4aの作業2ではコンテナ番号4cが「MESU0000022」で表示されているコンテナ2をコンテナヤードから搬出する作業を意味し、その場合、当該コンテナ2は蔵置位置<A01 A2>にあって、<HD233>のID番号が記載されているトラック3に積み付けることを意味している。ところで、ヤードクレーン1の運転室1fはコンテナブロック2aやトラック3の上方に存しているから、前記コンテナ2のコンテナ番号やトラック3のID番号は、上空から視認できるようにコンテナ2の屋根面とトラック3の運転室の屋根面に表示されている。
【0007】
運転室1fに搭乗した操作者は前記表示装置4に表示された内容を確認して、例えば、当該ヤードクレーン1の当該時の位置等を考慮して、行うべき作業を選択する。このとき、作業番号4aに対応して運転室1f内に配されている押しボタンやキーボード、タッチパネル等を操作して選択する。選択された作業番号4aの作業6が選択された場合には、図4に示すように、例えば選択された作業6に関する表示内容が反転表示(なお、図4においては斜線で示してある。)されて、運転者により確認される。作業6では、コンテナ番号「MESU0000066」の表示のあるコンテナ2をID番号<HD657>が表示されているトラック3に積み付ける搬出作業を行う場合であり、当該コンテナ2は蔵置位置<P01 B1>に蔵置されている。運転者は選択した荷役作業を遂行するために、ヤードクレーン1を所定の蔵置位置<P01 B1>へ移動させる。このとき、トラック3は当該コンテナ2が蔵置されているコンテナブロック2aの側方まで走行して待機している。操作者は運転室1fから前記トロリ1d、スプレッダ1eを操作して、スプレッダ1eに該当するコンテナ2を保持させ、トロリ1dを移動させてトラック3にコンテナ2を積み付けることになる。
【0008】
ところで、コンテナヤードにおける荷役作業を遠隔操作によりヤードクレーン1を運転して、コンテナターミナルの省人化を図ることが企図されている。このため、例えば特許文献1では、音声認識によるクレーンを制御する音声認識制御方法が提案され、また、特許文献2では、遠隔制御を行うようにしてボイスコントロールクレーンが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平5−36352号
【特許文献2】特開平5−37914号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、音声認識によるクレーン制御を行う場合には、ヤードクレーンに操作者が搭乗しないようにするものであり、操作者が搭乗する場合には適しない。一方、操作者が荷役作業を行う場合には、前記トロリやスプレッダの操作ハンドルを両手を用いて操作することにより行う。このとき、上方からコンテナやトラックを視認するため、前屈みの姿勢で操作される。また、前述したように、操作者は作業の確認を行うために車載端末装置の表示部を視認したり、押しボタン等の操作を行う必要がある。このため、表示部の確認や押しボタン操作時には、前屈みの姿勢で視線をコンテナ等から表示部等に移し、操作ハンドルから手を離して押しボタン操作等を行っている。したがって、安全のためには、ヤードクレーンの作動を一時停止して、車載端末装置の操作を行うようにしている。
【0011】
しかしながら、操作者は前屈みの姿勢から上体を上下させることになるため、操作者が受ける負担が大きく、作業効率が悪い。また、ヤードクレーンの操作がおろそかになったり、誤操作するおそれがある。例えば、車載端末装置の操作に気をとられて、ヤードクレーンの一時停止が不十分であったり、目的以外のコンテナに対して荷役作業を行ってしまうおそれがある。
【0012】
そこで、この発明は、操作者による誤操作をなくして、荷役作業の安全性を向上させるコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置は、上方からコンテナを吊り下げて搬送する荷役クレーンにより、前記コンテナの荷役作業を制御するコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置において、前記荷役クレーンの運転室に、コンテナターミナルの管理サーバーとの間で荷役情報を交換する車載端末装置を搭載し、前記車載端末装置に、音声入力装置と音声発生装置とを具備させ、前記音声発生装置から荷役作業の内容を音声出力させ、前記音声入力装置から選択したい作業情報や荷役作業の状況を音声入力することを特徴としている。
【0014】
前記車載端末装置の表示装置には、前記管理サーバーから送出された作業内容の一覧が表示される。操作者はその作業内容を確認して、担当すべき作業を前記音声入力装置から音声入力する。これにより、管理サーバーが該当する荷役クレーンによる作業を把握する。この作業情報を前記音声発生装置から音声出力してアナウンスすることにより、当該荷役クレーンにより作業を確認する。作業が確認されたならば操作者は荷役クレーンを操作して、作業に係るコンテナの積み卸しを行う。
【0015】
また、請求項2の発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置は、前記音声発生装置から出力される荷役作業の内容は、当該荷役作業が完了するまで繰り返し音声出力されることを特徴としている。
【0016】
荷役作業が開始されたならば、操作者はコンテナやトラックを視認しながら操作ハンドルを操作し続けることになるから、音声発生装置から作業内容を一定周期あるいは不定期に繰り返して音声出力し続けることにより、操作者が誤ったコンテナ等に対して作業を行うことを防止しようとするものである。
【0017】
また、請求項3の発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置は、前記音声入力装置と音声発生装置は、ヘッドセットによるものであることを特徴としている。
【0018】
前記車載端末装置にマイクロフォンとスピーカを接続しても構わないが、運転室の内外の騒音により、作業内容の音声が聞き取りにくかったりするおそれがあるから、確実に音声を出力でき、また確実に聞き取ることができるようにしたものである。
【発明の効果】
【0019】
この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置によれば、荷役クレーンの操作者とコンテナターミナルの管理サーバーとの間における荷役情報の交換を、音声を介して行うことができるため、操作者は荷役クレーンの操作に専念でき、操作の錯誤をなくして、荷役作業の安全性を向上させることができる。
【0020】
また、請求項2の発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置によれば、当該荷役作業の完了まで作業内容が音声出力されアナウンスされることにより、操作者による錯誤の発生や誤操作をより確実に防止することができ、より安全性を向上させることができる。
【0021】
また、請求項3の発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置によれば、操作者は管理サーバーとの間で、音声によって荷役情報の交換を確実に行うことができ、荷役作業をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置に用いる音声入力装置と音声発生装置の好ましい実施例を示す概略図である。
【図3】この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置による作業手順を説明する図である。
【図4】荷役クレーンの運転室に配された表示装置に表示される内容に一例を示す図である。
【図5】コンテナヤードにおけるヤードクレーンと荷役作業を説明する正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図示した好ましい実施形態に基づいて、この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置を具体的に説明する。
【0024】
図1はこの発明に係る荷役作業制御装置の概略の構成を示すブロック図で、コンテナターミナルの荷役作業を統括して管理する管理サーバー10と車載端末装置11、音声入力装置12、音声出力装置13とが含まれている。管理サーバー10は、コンテナターミナルの管理棟等に配備されており、例えば当該時のコンテナターミナルにおける荷役作業の順序等を統括して管理する。車載端末装置11はコンテナヤードにおける荷役作業を行うヤードクレーン等の荷役クレーンに搭載されており、前記管理サーバー10との間で無線回線を通じて荷役情報を交換し、ヤードクレーンの操作者に作業内容を通知する。この車載端末装置11には、荷役情報を表示する前記表示装置4と、押しボタンやキーボード、該表示装置4を兼ねたタッチパネル等の入力装置が接続されている。さらに、車載端末装置11に、前記音声入力装置12と音声出力装置13とが接続されて、音声を介して車載端末装置11と前記管理サーバー10との間で必要な情報の交換を行うことができる。音声入力装置12と音声出力装置13とは、それぞれマイクロフォンとスピーカを配備するもので構わないが、図2に示すような、操作者の頭部に装着することにより、口元に音声入力装置であるマイクロフォン12が、耳に音声発生装置であるヘッドフォンやイヤーフォン13が位置するようにされたヘッドセット15とすることが好ましい。
【0025】
以上により構成されたこの発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置を用いて、ヤードクレーンの荷役作業制御を説明する。
【0026】
前記管理サーバー10は、コンテナターミナルに来構したトラック3に対する作業内容を管理し、その作業手順等を定めて前記車載端末装置11に送出する。車載端末装置11の表示装置には、前述したように、図4に例示するよう、作業内容が表示される。この表示内容を抜粋し、簡略化して図3に示してあり、ヤードクレーン1による荷役作業を、同図を参照して説明する。
【0027】
ヤードクレーン1の運転室1fに搭乗している操作者は、当該ヤードクレーン1の現在位置や作業の利便性等を考慮して、遂行すべき荷役作業を選択し、その作業情報を前記音声入力装置12から音声によって車載端末装置11へ入力する。このとき、作業情報の入力は、例えば作業番号4aに付された番号やコンテナ番号4cで、遂行しようとする作業を特定し、その内容を発音する。車載端末装置11は選択された作業内容を管理サーバー10に送出して、当該作業を遂行することを通知する。この作業情報を管理サーバー10が確認して、当該作業の遂行に支障がないと判断されたならば、許可信号を車載端末装置11に送出する。この許可信号の通知を受けたならば、車載端末装置11の表示装置における当該作業の表示内容を、図3(b)に示すように反転させる(なお、図3(b)では斜線により示してある。)。すなわち、作業番号4aが「2」の作業が選択された場合には、当該作業内容の表示部分が反転表示される。併せて、車載端末装置11から前記音声発生装置13を介して当該作業を特定する内容がアナウンスされる。この作業を特定する内容としては、下方を視認している状態でその視覚に入る内容が好ましく、後述するように、トラック3のID番号やコンテナ番号4cが好ましい。コンテナ番号4cをアナウンスする際には、先頭の文字4桁と下4桁のみを組み合わせてアナウンスすることが考えられる。この組み合わせて、コンテナヤード内のコンテナ2はほぼ特定され、かつ、簡潔に伝えることができる。
【0028】
いま、図3(a)に示すように、作業番号4aの「2」の作業が選択されたものとし、コンテナヤードに蔵置されているコンテナ2をトラック3により搬出する作業を遂行するものとする。したがって、ヤードクレーン1には、所定の蔵置位置にあるコンテナ2をトラック3に積み込む作業が要求される。また、コンテナ2を積み込むトラック3は、先に管理サーバー10からの指示によってコンテナブロック2aの側方に待機している。さらに、図3(a)に示すように、作業対象となるコンテナ番号「MESU0567」のコンテナ2は、コンテナブロック2aの下段にあってコンテナ番号「MESU0777」の下になっているものとする。このため、荷役作業は、コンテナ2「MESU0777」を退けた後に、下側にあるのコンテナ2「MESU0567」をトラック番号「HD518」のトラック3に積み込むものとなる。
【0029】
前述したように、管理サーバー10が選択された作業を確認すると、その作業を遂行するための手順を判断して、その手順を前記車載端末装置11に通知する。車載端末装置11は通知された手順に関する内容を、図3(c)に示すように、表示装置に表示する。すなわち、コンテナ2「MESU0777」を上段に、コンテナ2「MESU0567」を下段に表示して、最初にコンテナ2「MESU0777」に対して作業を行うことを要求する。このとき、前記音声発生装置13により、例えば「MESU0777をA01C3へ」等の内容をアナウンスして、操作者に作業内容を知らしめる。さらに、この作業内容を定期的にあるいは不定期に繰り返してアナウンスすることにより、操作者の錯誤を防止することが好ましい。操作者はこのアナウンスを聞きながら、下方のコンテナ2のコンテナ番号やトラック3のID番号を確認して作業を進めることができる。すなわち、図3(a)の丸付き数字「1」で示すように、コンテナ2「MESU0777」をヤードクレーン1で吊り下げて、隣接するコンテナ2の上段に積み付ける。これにより、該コンテナ2「MESU0777」の下側にあるコンテナ2「MESU0567」が露呈する。この状態となったらば、操作者は、例えば「完了」等の完了の報告を音声入力装置12から音声入力する。これにより、車載端末装置11の表示装置に、図3(c)の上段に表示されている「MESU0777」の表示が消滅して搬出の対象である「MESU0567」のみが表示されるとともに、この「MESU0567」を音声発生装置13から出力してアナウンスする。なお、このアナウンスも繰り返して行われるようにすることが好ましい。
【0030】
操作者は、この「MESU0567」のアナウンスを聞きながら、コンテナ2を確認して、図3(a)の丸付き数字「2」で示すように、ヤードクレーン1を操作してトラック3「HD518」に積み込む作業を行う。この荷役作業が完了したならば、操作者は音声入力装置12へ、例えば、「完了」等を音声入力する。これにより、車載端末装置11は、選択された荷役作業の完了を前記管理サーバー10に対して送出し、管理サーバー10が当該荷役作業の完了を記録する。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明に係るコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置によれば、音声により作業内容を荷役クレーンの操作者が確認しながら荷役作業を行うことができるから、操作者は確実に作業対象のコンテナやトラックを目視によって確認しながらハンドルの操作に専念して荷役作業を行うことができる。このため、操作者による誤作業をなくし、安全性を向上させて、コンテナヤードにおける荷役作業の迅速化に寄与する。
【符号の説明】
【0032】
1 ヤードクレーン
1f 運転室
2 コンテナ
2a コンテナブロック
3 トラック
4 表示装置
10 管理サーバー
11 車載端末装置
12 音声入力装置
13 音声発生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方からコンテナを吊り下げて搬送する荷役クレーンにより、前記コンテナの荷役作業を制御するコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置において、
前記荷役クレーンの運転室に、コンテナターミナルの管理サーバーとの間で荷役情報を交換する車載端末装置を搭載し、
前記車載端末装置に、音声入力装置と音声発生装置とを具備させ、
前記音声発生装置から荷役作業の内容を音声出力させ、
前記音声入力装置から選択したい作業情報や荷役作業の状況を音声入力することを特徴とするコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置。
【請求項2】
前記音声発生装置から出力される荷役作業の内容は、当該荷役作業が完了するまで繰り返し音声出力されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置。
【請求項3】
前記音声入力装置と音声発生装置は、ヘッドセットによるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテナ荷役クレーンの荷役作業制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−168156(P2010−168156A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11527(P2009−11527)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)