説明

コンテナ荷役車両

【課題】 ダンプアームの浮き上がり防止機構を構成する、荷役フレームに設けた規制部材と、回転軸に設けた当接部材は、通常は接触することがなく、コンテナの積み降ろし作業中であって、しかもダンプアームに浮き上がり方向の力が作用したときだけ、相互に当接するようにして、それら両部材の摩耗、損傷を低減し、また両部材は、相互に接触状態に維持させておくほどの製作精度、組付精度を必要としない。
【解決手段】 ダンプアーム3とリフトアーム4とを支持軸2まわりに回動させてコンテナCtをダンプさせ、また、リフトアーム4を回転軸9まわりの回動させてコンテナCt積み降ろしさせるようにしたコンテナ荷役車両であり、荷役フレーム1に固定される規制部材26と、回転軸9に固定される当接部材28とよりなり、コンテナCtを積み降ろしすべく、リフトアーム4を回動されるとき、当接部材28は規制部材26に当接してダンプアーム3の浮き上がりを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役フレームに搭載されるコンテナを、その荷役フレーム上でダンプさせることができると共に荷役フレームと地上との間で積み降ろしすることができるようにした、コンテナ荷役車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテナ3を車台2と地上との間で積み降ろしするときは、L型アーム10(リフトアーム)のみを、車台2と係止状態の第2回転軸9の回りに回動させながらコンテナ3を前後方向にスライドさせて車台2上を着脱する一方、コンテナ3をダンプするときは、第2回転軸9と車台2との係止状態を解除してL型アーム10をガントリ6(ダンプアーム)と共に一体にした状態で車台2後端の第1回転軸5回りに回動させてコンテナ3をダンプさせるようにしたコンテナ荷役車両において、L型アーム10の車台2に対する係止状態と係止解除の状態とを切り換えることができるようにして、コンテナ3の積み降ろし時(L型アーム10の回動時)に、ガントリ6の浮き上がりを防止するようにしたものは公知である。
【特許文献1】特開2003−226189号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記特許文献1に開示されるコンテナ荷役車両では、ガントリ6(ダンプアーム)の浮き上がり防止機構は、車体側に固定される固定軸7と、L型アーム10とガントリ6とを連結する第2回転軸9に固定される係止部15とより構成し、コンテナ3の積み降ろし時には、切欠を有する係止部15と固定軸7は常時係合状態のまま相対回動するため、それらが摩耗して損傷、破損しやすく、耐久性に乏しいという問題があり、また、係止部15と固定軸7は、製作、組付時の高い精度が要求されるため、コスト高を招くとう問題もある。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、前記問題を何れも解消できるようにした、新規なコンテナ荷役車両を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、荷役フレームの後部に、ダンプアームの基端を支持軸を介して回動可能に軸支し、このダンプアームに、回転軸を介してリフトアームの一端を回動可能に軸支し、このリフトアームにコンテナに係脱可能に連結し得るフックアームを設け、ダンプアームとリフトアームとを支持軸まわりに一体に回動させることにより、それらのアーム上に搭載されるコンテナをダンプさせ、また、リフトアームを回転軸まわりに単独で回動させることにより、フックアームに連結されるコンテナを、荷役フレームと地上との間で積み降ろしさせるようにした、コンテナ荷役車両において、前記回転軸の近傍で荷役フレームに固定される規制部材と、回転軸と共に回転して規制部材に当接可能な当接部材とを備え、コンテナをダンプさせるべく、ダンプアームとリフトアームとが一体回動されるとき、当接部材は、規制部材との当接を回避してそれらのアームの回動を許容し、また、コンテナを積み降ろしすべく、リフトアームが単独で回動されるとき、当接部材は規制部材に当接してダンプアームの浮き上がりを防止するようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、浮き上がり防止機構を構成する、荷役フレームに設けた規制部材と回転軸に設けた当接部材は、通常は接触することがなく、コンテナの積み降ろし作業中であって、しかもダンプアームに浮き上がり方向の力が作用したときだけ、当接両部材が規制部材に当接するようにしているので、それら両部材の摩耗、損傷を可及的に低減することができ、それらの耐久性を高めることができる。また、それら両部材は、通常は相互に接触状態に維持させておく必要がないので、前記特許文献1に開示されるものほどの製作精度、組付精度を必要とせず、コストダウンに寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて、以下に具体的に説明する。
【0008】
図1〜11は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1は、コンテナの積込み完了時(走行時)の状態を示すコンテナ荷役車両の側面図、図2は、図1の2矢視のコンテナ荷役車両の一部の拡大平面図、図3は、図2の3−3線に沿うコンテナ荷役車両の一部側面図、図4は、図2の4−4線に沿う部分拡大断面図、図5は、図4の5矢視のダンプアームとスイングアームとの連結部の斜視図、図6は、コンテナの降ろし(積込み)途中の状態を示すコンテナ荷役車両の側面図、図7は、コンテナの降ろし直後(積込み開始直前)の状態を示す荷役車両の側面図、図8は、図7の8矢視仮想線囲い部分の拡大図、図9は、図8の9矢視仮想線囲い部分の拡大図、図10はコンテナのダンプ時のコンテナ荷役車両の側面図、図11は、図10の11矢視仮想線囲い部分の拡大図である。
【0009】
図1〜3において、コンテナ荷役車両Vの車台F上には、荷役フレーム1が一体に搭載されている。荷役フレーム1は、前後方向に長い方形の枠状に形成されており、その後部には支持軸2が軸架され、この支持軸2の左右両端に、左右案内ローラ19,19が回転自在に支持され、これらの案内ローラ19,19は、荷役フレーム1上に脱着可能に搭載される後述のコンテナCtを誘導案内する。
【0010】
荷役フレーム1後部の支持軸2には、方形枠状のダンプアーム3が前後方向の回動可能に支持される。図2〜5に示すように、ダンプアーム3の前端部寄りの中間部には、回転軸9がブラケット3Bを介して回転自在に横架されている。この回転軸9の中央部には、単一の角筒体よりなるリフトアーム4の後端、すなわち基端が、この回転軸9と共に回転できるように連結されている。このリフトアーム4は、荷役フレーム1の左右中間部を前後方向に延びており、その後部はダンプアーム3と前後方向に重なり合っているが、その大部分はダンプアーム3よりも前方に延長されている。荷役フレーム1の前部と、リフトアーム4の中間部との間には、復動油圧シリンダよりなる、一対のリフトシリンダ7が連結されており、これらのリフトシリンダ7は、リフトアーム4の左右両側を前後方向に延びており、それらの同調伸縮作動により、リフトアーム4を回転軸9と共に前後方向に回動させることができる。
【0011】
リフトアーム4の先部には、フックアーム5の基端が連結軸13をもって前後方向に回動自在に連結されている。このフックアーム5は、側面から見てL字状に形成されており、その上端にフック6が一体に設けられる。このフック6は、コンテナCtの前面上部に設けたリフトバー17に係脱可能である。
【0012】
フックアーム4の先部前面には、案内部材Gが固定されている。この案内部材Gは、リフトアーム4の回動中心と略同心、すなわち回転軸9と略同心の円弧面20がフックアーム5の長手方向に沿って形成されている。案内部材Gの先端は前記フック6の近傍まで延びており、また、リフトアーム4が後方回動終端位置(図7,8参照)にあるときに、案内部材Gは、反転してその基端(上端)が地上GRに設置されるコンテナCtのリフトバー17よりも上方位置になるように、その長さが設定されている。
【0013】
リフトアーム4の先部と、フックアーム5の中間部との間には、フックアーム5を揺動駆動する復動油圧シリンダよりなるスイングシリンダ8が揺動連結されており、このスイングシリンダ8の伸縮作動により、フックアーム5を連結軸13まわりに荷役フレーム1の前後方向に揺動させることができ、これによりコンテナCtを、荷役フレーム1上を後方に移動させることができる。
【0014】
図2,3に示すように、リフトアーム4、フックアーム5およびダンプアーム3の左右両側には、それらに跨がってリフトアーム4とダンプアーム3とを前後方向に直線状に一体に固縛し、またその固縛を解除するようにした左右一対の固縛機構Lが設けられる。各固縛機構Lは、リフトアーム4の後部一側に回動自在に軸支される固縛フック10と、ダンプアーム3の前端一側に設けられてその固縛フック10が係脱自在に係合し得る被係止部11と、前記固縛フック10の中間部と連結軸13と一体のアーム13Aとをピン連結する長さ調整可能なロッド12とより構成されており、図3に示すように、フックアーム5が起立位置すなわち格納位置にあるとき、ロッド12が後方に押され、固縛フック10は固縛方向に回動されて被係止部11と係合し、これによりリフトアーム4とダンプアーム3とが前後方向に直線状に一体に固縛される。また、前記スイングシリンダ8の伸長作動によりフックアーム5が連結軸13まわりに後方に揺動(図6〜8参照)されると、ロッド12が前方に引かれて固縛フック10は固縛解除方向に回動されて被係止部11より離脱し、これによりリフトアーム4とダンプアーム3との固縛が解除され、それらのアーム4,3はそれぞれ別々の回動が許容される。
【0015】
荷役フレーム1の両側面とリフトアーム4の回転軸9の両端部には、本発明にかかるダンプアーム3の浮き上がり防止機構Sがそれぞれ設けられる。浮き上がり防止機構Sは、荷役フレーム1の側面に固定される規制部材26と、リフトアーム4の回転軸9の外端に一体に設けられる当接部材28とよりなる。図4,5に最も明瞭に示すように、荷役フレーム1に固定される前記規制部材26は、四角形の板部材により構成され、回転軸9の端部に近接してその斜め後方に配設されていて、当接部材28に対向する規制面26aが形成されている。一方、前記当接部材28は回転軸9の端面より外方に突出する半円形に形成されて、回転軸9と同心の円弧面28aと、その略中心を通る直径面28bとを有する。そして、後に述べるように、ダンプアーム3とリフトアーム4とが支持軸2まわりに一体に回動するとき(コンテナCtのダンプ作動時、図10,11参照)、すなわち回転軸9が回転しないとき、当接部材28は、規制部材26との係合が回避される。また、リフトアーム4が単独で回動するとき(コンテナCtの積み降ろし作動時、図7,8参照)、すなわち回転軸9が回転されるとき、当接部材28の円弧面28aは、規制部材26の規制面26aに当接され、これにより、ダンプアーム3の回動が止められて、その浮き上がりが防止される。
【0016】
荷役フレーム1の外側面には、対をなすフック状の係止部材30が固定され、一方、コンテナの下部両側には、前記係止部材30に対応する係止ピン31が固定され、図1に示すように、コンテナCtが積込完了位置に格納されるとき、係止ピン31は、係止部材30と係合して、コンテナCtの格納位置を規制すると共にその浮き上がりを防止することができる。また、前記係止部材31の近くで、荷役フレーム1には、コンテナCtを受け受部材32が固定される。
【0017】
図1に示すように、車台Fの後部にはアウトリガー15が設けられ、このアウトリガー15は、コンテナCtを積み降ろし、あるいはダンプさせるとき作動されてコンテナ荷役車両Vを安定させる。一方、コンテナ荷役車両Vの荷役フレーム1上に搭載されるコンテナCtは有蓋の箱状に形成されており、その前面両側は、補強桁14により補強され、その開放後面は、リヤゲート16により閉じられ、またその前壁上部には、前記フックアーム5のフック6と係脱可能な係合部、すなわちリフトバー17が設けられ、またその底部の前後にはキャスタよりなる複数の走行輪18が軸支されている。
【0018】
つぎに、この第1実施例の作用について説明する。
【0019】
〔荷役フレーム1上のコンテナCtを地上GRに降ろす場合〕
図1に示すように、荷役車両Vの車台F上にコンテナCtが積込まれている状態(車両の走行状態)からスイングシリンダ8の伸長作動によりフックアーム5を連結軸13回りに後方に揺動すると、コンテナCtはこのフックアーム5により左右案内ローラ19上を後方に押されて後方に移動する。引き続くフックアーム5の後方揺動に伴い前述したように、固縛機構Lの固縛が解除されてリフトアーム4とダンプアーム3との固定が解除されるので、リフトアーム4はダンプアーム3に対して回転軸9を中心に、該回転軸9と一体に自由に回動できるようになる。つぎに、リフトシリンダ7を伸長作動させると、リフトアーム4はフックアーム5と共に回転軸9まわりに後方に回動する。これにより、コンテナCtは左右案内ローラ19に案内されて荷役フレーム1上を後方に移動し、コンテナCtは左右案内ローラ19の回転中心、すなわち支持軸2を支点として後方に傾動し、その後部下縁は地上GRに着地する(図6参照)。
【0020】
リフトシリンダ7が伸長を継続して最伸長して後方回動終端位置(図7,8)に至れば、フックアーム5は下向きとなって、コンテナCtは地上GRに降ろされる。ここで、コンテナ荷役車両Vが前進することでフックアーム5先端のフック6がリフトバー17より外れ、コンテナCtは荷役車両Vから分離される。
【0021】
ところで、前記コンテナCtの降ろし過程において、リフトアーム4が回転軸9を中心に回動されるときは、回転軸9も共に回転する。これにより、その両端に一体に設けられる半円状の当接部材28も回転して、該当接部材28の円弧面28aは、前記規制部材26の規制面26aと当接可能な位置にくる。したがって、リフトアーム4の回動中にダンプアーム3が浮き上がろうとすると、当接部材28は、規制部材26に当接してダンプアーム4の支持軸2回りの浮き上がり回動を防止することができる。特に、図7,8に示すように、リフトアーム4の後方への回動により、コンテナCtが地上GRに降ろされた状態で、オペレータの誤操作でリフトアーム4をさらに後方へ回動させると、図8鎖線に示すように、該リフトアーム4先端のフック6がリフトバー17を押し付けてリフトアーム4の後方への回動が規制されるため、フック6のリフトバー17への押付点Pを支点としてリフトアーム4を介してダンプアーム3に支持軸2回りに浮き上がらせようとするモーメントを与えるが、前述のように、当接部材28が、規制部材26に当接することにより、ダンプアーム3の浮き上がり回動を防止することができる。
【0022】
しかして、前述のダンプアーム3の浮き上がり防止作用において、回転軸9側の当接部材28は、荷役フレーム1側の規制部材26に、ダンプアーム3が浮き上がろうとするときにだけ当接部材28に当接するようにしているので、浮き上がり防止機構Sを構成する規制部材26および当接部材28が摩耗、損傷することがない。
【0023】
〔地上の降ろされたコンテナCtを荷役フレーム1上に積込む場合〕
地上に降ろされているコンテナCtの前方に、適宜の間隔をあけてコンテナ荷役車両Vを縦列停車させたのち、リフトアーム4をフックアーム5と共に後方終端位置までフル回動させる。この回動操作は、前述のコンテナCtの降ろし操作の場合と同じである。
【0024】
荷役車両Vの後退により、フックアーム5の案内部材Gの円弧面20を、コンテナCtのリフトバー17に当接させ、リフトシリンダ7の収縮作動によりリフトアーム4をフックアーム5と共に前方に回動させる。このとき、案内部材Gの円弧面20は、リフトアーム4の回動中心、すなわち回転軸9と略同心の円弧面20に形成されているので、リフトアーム4の前方回動に伴い、フックアーム4は、案内部材Gの円弧面20とリフトバー17との相対摺動により、案内されながら円弧面20に沿う円弧軌跡に沿ってスムーズに上方に移動し、フック6を、コンテナCtのリフトバー17に的確に係合させることができる。
【0025】
引き続くリフトアーム4の前方回動によれば、、コンテナCtは荷役フレーム1上に積込まれてその上を前方に移動し、最後にスイングシリンダ8の収縮作動により、フックアーム5を格納位置に揺動して、図1に示すように、荷役車両VへのコンテナCtの積込みを完了する。
【0026】
〔コンテナCtを荷役フレーム1上に載せたままダンプさせる場合〕
荷役フレーム1上にコンテナCtが搭載されている状態、すなわちフックアーム5が格納位置にある状態(図1の状態)のままリフトシリンダ7を伸長すれば、前記固縛機構Lは固縛状態を維持してダンプアーム3とリフトアーム4とを一体に固縛されており、回転軸9は、回転することがないので、図10,11に示すように、それら両アーム3,4が一体となって支持軸2回りに後方に回動する際に、当接部材28は規制部材26との当接を回避することができて、コンテナCtを後方へ円滑にダンプ上げさせることができ、コンテナCt内の収容物を外部に排出することができる。またリフトシリンダ7を収縮作動させれば、コンテナCtをダンプ下げして荷役フレーム1上に降ろすことができる。
【0027】
ところで、前述の作用において、前記浮き上がり防止機構Sを構成する、荷役フレーム1に設けた規制部材26と回転軸6に設けた当接部材28は、通常は接触することがなく、コンテナCtの積み降ろし作業中であって、しかもダンプアーム3に浮き上がり方向の力が作用したときだけ、両部材26,28が互いに当接するようにしているので、それらの摩耗、損傷を大幅に低減することができる。また、それら両部材26,28は、相互に接触状態に維持させておく必要がないので、前記特許文献1に開示されるものほどの製作精度、組付精度を必要としない。
【0028】
つぎに、図12を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0029】
図12は、第1実施例の図5と同じ斜視図であり、図12中、前記第1実施例と同じものには同じ符号が付される。
【0030】
この第2実施例は、回転軸9に設けられる当接部材28の構造が前記第1実施例のものと異なっており、すなわち、この当接部材28は回転軸9の端面に突設される偏心ピンより構成され、この偏心ピン28は、通常(回転軸9が回転しないとき)は、規制部材26との接触が回避される位置にあり、コンテナCtを積み降ろしすべく、リフトアーム4の後方への回動時に規制部材26と接触する位置に偏心回転される。
【0031】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0032】
たとえば、前記実施例では、フックアーム5をリフトアーム4に対して回動できる場合について説明したが、このフックアーム5は、リフトアーム4に対して前後にスライド可能であってもよく、またフックアーム5は、リフトアーム4に対して固定されていてもよく、これらの場合には、前記固縛機構Lはリフトアーム4の後退により、その固縛が解除されるように構成される。また、前記第1,2実施例では、当接部材28は、回転軸9に一体に形成されるが、回転軸9とは別に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】コンテナの積込み完了時(走行時)の状態を示すコンテナ荷役車両の側面図(第1実施例)
【図2】図1の2矢視のコンテナ荷役車両の一部の拡大平面図
【図3】図2の3−3線に沿うコンテナ荷役車両の一部側面図
【図4】図2の4−4線に沿う部分拡大断面図
【図5】図4の5矢視のダンプアームとスイングアームとの連結部の斜視図
【図6】コンテナの降ろし(積込み)途中の状態を示すコンテナ荷役車両の側面図
【図7】コンテナの降ろし直後(積込み開始直前)の状態を示す荷役車両の側面図
【図8】図7の8矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図9】図8の9矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図10】コンテナのダンプ時のコンテナ荷役車両の側面図
【図11】図10の11矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図12】図5と同じリフトアームとダンプアームとの連結部の斜視図(第2実施例)
【符号の説明】
【0034】
1・・・・・・・・・荷役フレーム
2・・・・・・・・・支持軸
3・・・・・・・・・ダンプアーム
4・・・・・・・・・リフトアーム
5・・・・・・・・・フックアーム
9・・・・・・・・・回転軸
26・・・・・・・・・規制部材
28・・・・・・・・・当接部材
Ct・・・・・・・・・コンテナ
GR・・・・・・・・・地上

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷役フレーム(1)の後部に、ダンプアーム(3)の基端を支持軸(2)を介して回動可能に軸支し、このダンプアーム(3)に、回転軸(9)を介してリフトアーム(4)の一端を回動可能に軸支し、このリフトアーム(4)に、コンテナ(Ct)に係脱可能に連結し得るフックアーム(5)を設け、ダンプアーム(3)とリフトアーム(4)とを支持軸(2)まわりに一体に回動させることにより、それらのアーム(3,4)上に搭載されるコンテナ(Ct)をダンプさせ、また、リフトアーム(4)を回転軸(9)まわりに単独で回動させることにより、フックアーム(5)に連結されるコンテナ(Ct)を、荷役フレーム(1)と地上(GR)との間で積み降ろしさせるようにした、コンテナ荷役車両において、
前記回転軸(9)の近傍で荷役フレーム(1)に固定される規制部材(26)と、回転軸(9)と共に回転して規制部材(26)に当接可能な当接部材(28)とを備え、コンテナ(Ct)をダンプさせるべく、ダンプアーム(3)とリフトアーム(4)とが一体回動されるとき、当接部材(28)は、規制部材(26)との当接を回避してそれらのアーム(3,4)の回動を許容し、また、コンテナ(Ct)を積み降ろしすべく、リフトアーム(4)が単独で回動されるとき、当接部材(28)は規制部材(26)に当接してダンプアーム(3)の浮き上がりを防止するようにしたことを特徴とする、コンテナ荷役車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−56414(P2006−56414A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−241139(P2004−241139)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(000163095)極東開発工業株式会社 (215)