説明

コンテンツ情報配信装置、コンテンツ情報配信システムおよびコンテンツ情報配信方法

【課題】位置情報に応じたコンテンツを多数のコンテンツの中から特定できるようにする。
【解決手段】特徴語抽出手段92は、携帯端末からコンテンツの識別子およびその携帯端末の現在位置を受信したときに、識別子が示すコンテンツを取得し、そのコンテンツに含まれる特徴語を抽出する。位置登録手段93は、特徴語抽出手段92によって抽出された特徴語と携帯端末の現在位置とを対応付けて位置記憶手段91に記憶させる。特徴語取得手段94は、携帯端末からその携帯端末の現在位置を受信したときに、その現在位置に対応付けられた特徴語を位置記憶手段91から読み込む。検索指示手段95は、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、特徴語取得手段94が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ情報配信装置、携帯端末、コンテンツ情報配信システム、コンテンツ情報配信方法、コンテンツ情報配信プログラムおよび携帯端末用プログラムに関し、特に、現在位置に応じたコンテンツの情報を携帯端末が得られるようにするためのコンテンツ情報配信装置、携帯端末、コンテンツ情報配信システム、コンテンツ情報配信方法、コンテンツ情報配信プログラムおよび携帯端末用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System )機能を備えた携帯端末が普及し、携帯端末の所有者に提供する情報を選択したり情報検索を行ったりする際のコンテキストとして位置情報を利用できるようになった。位置情報を用いた情報配信サービスを行うためには、位置情報から特定することができる情報(コンテンツ)を十分に用意しておく必要がある。
【0003】
位置情報から特定することができるコンテンツを増やすための手法として、利用者に、地図上の位置に対してWebコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)を設定させ、そのWebコンテンツを位置に関連するコンテンツとして扱うサービスがある。このようなサービスでは、例えば、ある利用者が地図上の任意の地点に対して任意のURLを関連付けることができ、他の利用者がその地点や目的のキーワードを入力すると、その地点やキーワードに関連する情報を地図とともに表示させる。また、利用者が閲覧しているWebページに位置情報を登録した地図を貼り付けることができ、他の利用者がそのWebページを利用できるようにするサービスも提供されている。これらのサービスを利用することにより、多数の利用者が位置情報をコンテンツに関連付けることができる。その結果、位置情報から特定することができるコンテンツを増加させることができる。
【0004】
また、特許文献1には、コンテンツから地理情報を抽出し、コンテンツと地理情報とを関連付けるWeb検索装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、Webページ中に記述されている地理情報と時間情報を抽出し、時空間構造データベースに登録することにより、地理条件や時間条件でコンテンツを検索できるようにしている。また、特許文献1に記載された装置は、HTML文書に含まれる住所や名称等の固有名詞を、形態素解析器で分解する。そして、住所や名称等の固有名詞を、実世界における位置や形状を収録した地理情報データベースと比較し、正規化した地理属性としてコンテンツと関連付ける。特許文献1に記載の装置によれば、コンテンツの内容を解析して自動的に位置情報をコンテンツと関連付けることができ、位置情報を使用した情報配信サービスでそのコンテンツを提供することができる。
【0005】
また、特許文献2には、車両等の移動体が取得したコンテンツを検索するためのコンテンツ検索用インデックスを生成するコンテンツ検索用インデックス生成装置が記載されている。特許文献2に記載の装置は、移動体の緯度・経度を文字列に変換し、その文字列とコンテンツとを関連付けたインデックスを生成する。緯度・経度を文字列に変換するときには、その緯度・経度(検出値)をキーとして地図データベースを検索し、その検出値を含む範囲(緯度・経度の範囲)が対応付けられている文字(例えばXX町1丁目等)を読み出す。
【0006】
また、特許文献3には、地点検索用のファイルを地域毎に分割し、個々の地点に対応する緯度・経度を各ファイルに含めているナビゲーション装置が記載されている。
【0007】
また、昭和48年7月12日の行政管理庁告示第143号「統計に用いる標準地域メッシュ及び標準地域メッシュ・コード」で定められた基準地域メッシュのコードを緯度および経度から求める方法が、非特許文献1に記載されている。
【0008】
【特許文献1】特開2004−234288号公報(段落0008,0022,0023,0028)
【特許文献2】特開2004−265015号公報(段落0019,0027,0028)
【特許文献3】特開2007−47801号公報(0015−0021)
【非特許文献1】“地域メッシュ統計の概要”、[online]、[平成19年11月9日検索]、インターネット<URL: http://www.stat.go.jp/data/mesh/pdf/gaiyo1.pdf>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
位置情報から特定することができる情報が少なければ、位置情報を用いた情報配信サービスを十分に行うことが困難となる。
【0010】
地図上の位置に対して利用者がWebコンテンツのURLを設定することができるようなサービスを利用すれば、コンテンツと位置情報の関連づけを行うことができ、位置情報から特定することができるコンテンツを増やすことができる。しかし、人手による手動設定では、位置情報から特定することができるコンテンツを十分に増加させることは困難である。
【0011】
特許文献1や特許文献2等に記載された技術では、人手によらずに位置情報とコンテンツとを関連付けることができる。
【0012】
しかし、特許文献1に記載された装置では、コンテンツから地理情報を抽出し、コンテンツと地理情報とを関連付けるため、コンテンツに地理情報が含まれていない場合には、コンテンツと地理情報を関連付けることができない。そのため、位置情報に関連付けられたコンテンツの増加を十分に促進することができない。特許文献1では、インターネット上のWWW文書中の約28%が地理情報を含んでいるという調査結果が引用されている。この結果によれば、約70%のWWW文書には地理情報が含まれていないことになり、そのようなWWW文書(コンテンツ)からは位置情報を抽出することができず、位置情報とコンテンツとの関連付けも行うことができない。また、コンテンツに含まれている位置情報も、特定の地点を表しているとは限らない。例えば「東京都」等の大きな範囲を示す位置情報や、「自宅の庭」等のように、特定の地点を表していない場合もある。このような情報をコンテンツから抽出してコンテンツに関連付けても、位置情報を用いた情報配信サービスで活用することはできない。
【0013】
また、特許文献2に記載された装置では、車両等の移動体が取得したコンテンツを検索するためのコンテンツ検索用インデックスを生成するので、未だ移動体に取得されていないコンテンツの検索には適用することができない。すなわち、特許文献2に記載された装置で生成されたコンテンツ検索用インデックスを用いて、位置情報をキーにしてコンテンツを検索しようとしても、移動体に一度取得されているコンテンツしか検索することはできず、移動体に取得されていないコンテンツを検索することはできない。
【0014】
そこで、本発明は、位置情報に応じたコンテンツを多数のコンテンツの中から特定できるコンテンツ情報配信装置、コンテンツ情報配信システム、コンテンツ情報配信方法、コンテンツ情報配信プログラムと、そのコンテンツ情報配信システムに適用される携帯端末および携帯端末用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のコンテンツ情報配信装置は、携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置であって、コンテンツに含まれる特徴語と、当該コンテンツが携帯端末で表示されたときの当該携帯端末の位置とを対応付けて記憶する位置記憶手段と、携帯端末からコンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出する特徴語抽出手段と、前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる位置登録手段と、
携帯端末から当該携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込む特徴語取得手段と、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、前記特徴語取得手段が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる検索指示手段と、前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する識別子送信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の携帯端末は、携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置と情報を送受信する携帯端末であって、現在位置を算出する位置算出手段と、コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および前記位置算出手段に算出された現在位置を前記コンテンツ情報配信装置に送信する表示コンテンツ情報送信手段と、前記位置算出手段に算出された現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求するコンテンツ情報要求手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のコンテンツ情報配信システムは、携帯端末と、前記携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置とを備え、前記携帯端末が、現在位置を算出する位置算出手段と、コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および前記位置算出手段に算出された現在位置を前記コンテンツ情報配信装置に送信する表示コンテンツ情報送信手段と、前記位置算出手段に算出された現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求するコンテンツ情報要求手段とを有し、前記コンテンツ情報配信装置が、コンテンツに含まれる特徴語と、当該コンテンツが携帯端末で表示されたときの当該携帯端末の位置とを対応付けて記憶する位置記憶手段と、携帯端末の前記表示コンテンツ情報送信手段からコンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出する特徴語抽出手段と、前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる位置登録手段と、携帯端末の前記コンテンツ情報要求手段から当該携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込む特徴語取得手段と、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、前記特徴語取得手段が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる検索指示手段と、前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する識別子送信手段とを有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明のコンテンツ情報配信方法は、前記携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信方法であって、現在位置算出機能を有する携帯端末が、コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置をコンテンツ情報配信装置に送信し、前記コンテンツ情報配信装置が、前記携帯端末から前記コンテンツの識別子および前記携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出し、コンテンツから抽出した特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて位置記憶手段に記憶させ、現在位置算出機能を有する携帯端末が、当該携帯端末の現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求し、前記コンテンツ情報配信装置が、前記携帯端末から前記携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込み、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に前記特徴語に応じたコンテンツを検索させ、前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信することを特徴とする。
【0019】
また、本発明のコンテンツ情報配信プログラムは、コンテンツに含まれる特徴語と、当該コンテンツが携帯端末で表示されたときの当該携帯端末の位置とを対応付けて記憶する位置記憶手段を備えたコンピュータに搭載されるコンテンツ情報配信プログラムであって、前記コンピュータに、携帯端末からコンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出する特徴語抽出処理、前記特徴語抽出処理で抽出された特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる位置登録処理、携帯端末から当該携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込む特徴語取得処理、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、前記特徴語取得処理で読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる検索指示処理、および前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する識別子送信処理を実行させることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の携帯端末用プログラムは、携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置と情報を送受信する携帯型コンピュータに搭載される携帯端末用プログラムであって、前記携帯型コンピュータに、現在位置を算出する位置算出処理、コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および現在位置を前記コンテンツ情報配信装置に送信する表示コンテンツ情報送信処理、および現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求するコンテンツ情報要求処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、位置情報に応じたコンテンツを多数のコンテンツの中から特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明のコンテンツ情報配信システムの例を示すブロック図である。本発明のコンテンツ情報配信システムは、携帯端末10と、コンテンツ情報配信装置20とを備える。以下、コンテンツ情報配信装置20をコンテンツ情報配信サーバ20と記す。コンテンツ情報配信サーバ20には、通信ネットワーク(図示せず。)を介して、コンテンツを保持するコンテンツサーバ40と、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置(以下、検索エンジンと記す。)30とが接続されている。コンテンツサーバ40と検索エンジン30も、通信ネットワークを介して接続されている。コンテンツサーバ40は、携帯端末10とも通信ネットワークを介して接続され、保持しているコンテンツを携帯端末10に提供する。
【0023】
図1では、1台の携帯端末10を図示しているが、携帯端末10の台数は1台に限定されず、複数存在していてもよい。同様に、図1では、コンテンツサーバ40および検索エンジン30をそれぞれ1台ずつ図示しているが、コンテンツサーバ40および検索エンジン30はそれぞれ複数台存在していてもよい。
【0024】
携帯端末10は、携帯端末10自身の現在位置を算出する機能を有する。コンテンツ情報配信サーバ20は、携帯端末10がコンテンツを表示した位置と、そのコンテンツに含まれる特徴語とを対応付けて記憶する。特徴語は、コンテンツの特徴を表しているとみなされる文字列である。コンテンツ情報配信サーバ20は、携帯端末10が携帯端末10自身の現在位置に応じたコンテンツを表示する場合、携帯端末10の現在位置に対応する特徴語を用いて、検索エンジン30にコンテンツを検索させ、そのコンテンツの識別子を携帯端末10に送信する。携帯端末10は、そのコンテンツの識別子により、自身の現在位置に応じたコンテンツを特定することができるので、そのコンテンツを取得して表示することができる。
【0025】
携帯端末10は、情報表示手段101と、情報取得手段102と、位置算出手段103とを備える。
【0026】
位置算出手段103は、携帯端末10自身の現在位置を算出する。位置算出手段103は、例えば、GPS(Global Positioning System )アンテナを備え、GPS衛星から信号を受信し、GPS衛星との位置関係に基づいて現在位置を算出する。現在位置は、例えば、緯度および経度で表される。以下、位置算出手段103が現在位置として緯度および経度を算出する場合を例にして説明する。
【0027】
情報表示手段101は、コンテンツサーバ40から受信したコンテンツ(例えばWebページ)を表示する。情報表示手段101は、コンテンツを表示したとき(換言すれば、コンテンツを携帯端末10のユーザに閲覧させたとき)、位置算出手段103に現在位置を算出させる。そして、情報表示手段101は、そのコンテンツの識別子および位置算出手段103が算出した携帯端末10の現在位置をコンテンツ情報配信サーバ20に送信する。
【0028】
情報取得手段102は、携帯端末10自身の現在位置に応じたコンテンツを表示する場合(例えば、ユーザによって現在位置に応じたコンテンツを表示する旨の指示が入力された場合等)、位置算出手段103に現在位置を算出させ、その現在位置をコンテンツ情報配信サーバ20に送信する。情報取得手段102は、送信した現在位置に対する応答として、コンテンツ情報配信サーバ20から現在位置に応じたコンテンツの識別子を受信する。なお、情報取得手段102がコンテンツ情報配信サーバ20から受信する情報は、現在位置に応じたコンテンツの識別子に限定されず、そのコンテンツのタイトルや説明等を受信してもよい。また、情報表示手段101は、情報取得手段102がコンテンツ情報配信サーバ20から受信した情報(コンテンツの識別子等)を表示する。
【0029】
また、情報取得手段102は、携帯端末10がコンテンツを取得して表示する場合、コンテンツサーバ40にコンテンツを要求し、コンテンツサーバ40からコンテンツを受信する。情報取得手段102は、そのコンテンツを情報表示手段101に表示させる。
【0030】
情報表示手段101、情報取得手段102および位置算出手段103は、例えば、プログラム(携帯端末用プログラム)に従って動作するCPUによって実現される。CPUが携帯端末用プログラムに従って動作してコンテンツ等を表示する場合、CPUは、携帯端末10が備えるLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置にコンテンツ等を表示させればよい。
【0031】
コンテンツ情報配信サーバ20は、位置・特徴語対応付け手段201と、位置関連情報配信手段202と、位置・特徴語インデックスデータベース記憶手段(以下、位置・特徴語インデックスDB記憶手段と記す。)203と、エリア特徴語データベース記憶手段(以下、エリア特徴語DB記憶手段と記す。)204とを備える。
【0032】
位置・特徴語インデックスDB記憶手段203は、コンテンツに含まれる特徴語と、そのコンテンツが携帯端末10で表示されたときの携帯端末10の位置とを対応付けて記憶する記憶装置である。
【0033】
位置・特徴語対応付け手段201は、コンテンツを表示した携帯端末10(具体的には、情報表示手段101)からそのコンテンツの識別子と携帯端末10の現在位置を受信し、そのコンテンツに含まれる特徴語と携帯端末10の現在位置とを対応付けて、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる。位置・特徴語対応付け手段201は、具体的には、コンテンツ特徴語抽出手段2011と、位置・特徴語登録手段2012を備える。
【0034】
コンテンツ特徴語抽出手段2011は、携帯端末10の情報表示手段101からコンテンツ表示時に送信されるコンテンツの識別子および携帯端末10の現在位置を受信する。すると、コンテンツ特徴語抽出手段2011は、受信した識別子によって特定されるコンテンツをコンテンツサーバ40に要求し、コンテンツサーバ40からそのコンテンツを受信する。さらに、コンテンツ特徴語抽出手段2011は、コンテンツサーバ40から受信したコンテンツから、特徴語を抽出する。
【0035】
位置・特徴語登録手段2012は、コンテンツ特徴語抽出手段2011がコンテンツから抽出した特徴語と、携帯端末10の情報表示手段101から受信した現在位置(携帯端末10の現在位置)とを対応付けて、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる。
【0036】
このとき、位置・特徴語登録手段2012は、携帯端末10から受信した現在位置(緯度および経度)と、特徴語とを直接対応づけるのではなく、携帯端末10から受信した現在位置が属する領域を識別するための領域識別情報を特徴語と対応付けて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させてもよい。すなわち、携帯端末10の現在位置として、緯度および経度で定められる点ではなく、その位置を含む領域を特定し、その領域と特徴語とを対応付けてもよい。携帯端末10の現在位置となる領域として、例えば、昭和48年7月12日の行政管理庁告示第143号「統計に用いる標準地域メッシュ及び標準地域メッシュ・コード」で定められた地域メッシュコードを用いることができる。また、その地域メッシュコードの例として、例えば、基準地域メッシュ(第3次地域区画)がある。この基準地域メッシュは3次メッシュと呼ばれることもある。
【0037】
なお、ここでは、コンテンツ特徴語抽出手段2011がコンテンツの識別子および携帯端末10の現在位置を携帯端末10から受信するものとして説明したが、コンテンツの識別子および携帯端末10の現在位置を位置・特徴語登録手段2012が受信してもよい。また、コンテンツ特徴語抽出手段2011および位置・特徴語登録手段2012が、プログラムに従って動作する同一のCPUによって実現されている場合には、そのCPUが、携帯端末10からコンテンツの識別子および現在位置を受信すればよい。
【0038】
位置関連情報配信手段202は、携帯端末10の情報取得手段102が送信した携帯端末10の現在位置を受信する。すなわち、情報取得手段102が携帯端末10の現在位置に応じたコンテンツの識別子を要求するために送信した携帯端末10の現在位置を受信する。位置関連情報配信手段202は、その現在位置に対応する特徴語を位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から読み込み、検索エンジン30に送信し、検索エンジン30にその特徴語に応じたコンテンツを検索させる。位置関連情報配信手段202は、検索エンジン30からの応答として、特徴語に応じたコンテンツの識別子、タイトル、説明等を受信し、そのコンテンツの識別子、タイトル、説明等を携帯端末10に送信する。位置関連情報配信手段202は、具体的には、特徴語取得手段2021と、コンテンツ情報配信手段2022とを備える。
【0039】
特徴語取得手段2021は、情報取得手段102から携帯端末10の現在位置を受信すると、その現在位置に対応する特徴語を位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から読み込み、コンテンツ情報配信手段2022に渡す。
【0040】
コンテンツ情報配信手段2022は、その特徴語を検索エンジン30に送信し、検索エンジン30にその特徴語に応じたコンテンツを検索させ、検索の結果得られたコンテンツの識別子、タイトル、説明等を検索エンジン30から受信し、携帯端末10に送信する。
【0041】
また、エリア特徴語DB記憶手段204は、予め定められた領域毎に、領域に対応する特徴語を記憶する記憶装置である。例えば、エリア特徴語DB記憶手段204は、昭和48年7月12日の行政管理庁告示第143号「統計に用いる標準地域メッシュ及び標準地域メッシュ・コード」で定められた地域メッシュコード毎に、特徴語を記憶する。
【0042】
位置・特徴語インデックスDB記憶手段203は、コンテンツが携帯端末10で表示された場合に、その携帯端末10の位置と、そのコンテンツに含まれる特徴語とを対応付けて記憶するために用いられる。従って、携帯端末10がコンテンツを表示していない位置(領域でもよい。)に関しては、特徴語が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に登録されない。これに対し、エリア特徴語DB記憶手段204は、予め各領域毎に、領域に対応する特徴語を保持している。特徴語取得手段2021は、携帯端末10の現在位置に対応する特徴語が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていない場合、エリア特徴語DB記憶手段204から携帯端末10の現在位置に対応する特徴語を読み込んで、コンテンツ情報配信手段2022に渡す。コンテンツ情報配信手段2022は、既に説明した場合と同様に、その特徴語を検索エンジン30に送信し、検索エンジン30による検索の結果得られたコンテンツの識別子、タイトル、説明等を携帯端末10に送信する。
【0043】
位置・特徴語インデックスDB記憶手段203およびエリア特徴語DB記憶手段204は、情報を記憶する記憶装置によって実現される。また、位置・特徴語対応付け手段201および位置関連情報配信手段202(より具体的には、コンテンツ特徴語抽出手段2011と、位置・特徴語登録手段2012と、特徴語取得手段2021と、コンテンツ情報配信手段2022)は、例えば、プログラム(コンテンツ情報配信プログラム)に従って動作するCPUによって実現される。
【0044】
検索エンジン30は、コンテンツ検索手段301を備える。コンテンツ検索手段301は、コンテンツ情報配信サーバ20から特徴語を受信すると、その特徴語に応じたコンテンツを特定し、そのコンテンツの識別子、タイトル、説明等をコンテンツ情報配信サーバ20に送信する。コンテンツ検索手段301は、例えば、コンテンツに設定されたリンク(例えばWebページに設定されたハイパーリンク)を順次辿っていき、コンテンツを収集して記憶しておき、その収集したコンテンツの中から特徴語を含むコンテンツを特定すればよい。検索エンジン30は、既存の検索エンジンであってもよい。
【0045】
また、コンテンツサーバ40は、コンテンツを記憶するコンテンツデータベース記憶手段(以下、コンテンツDB記憶手段と記す。)401を備える。コンテンツサーバ40は、携帯端末10、コンテンツ情報配信サーバ20、検索エンジン30からの要求に応じて、コンテンツDB記憶手段401に記憶しているコンテンツを要求元の装置に送信する。
【0046】
次に、動作について説明する。以下、コンテンツがWebページであり、WebページのURLをコンテンツの識別子として用いる場合を例にして説明する。コンテンツのURLは、“http://コンテンツサーバ/コンテンツへのパス”という形式で表現されているものとする。すなわち、“http://”の後、コンテンツサーバのアドレスを表す文字列、“/”、およびコンテンツサーバ内におけるコンテンツへのパスを示す文字列を順に並べた文字列として表現されているものとする。
【0047】
また、以下の説明では、位置・特徴語登録手段2012は、携帯端末10が存在する領域の領域識別情報として、昭和48年7月12日の行政管理庁告示第143号「統計に用いる標準地域メッシュ及び標準地域メッシュ・コード」で定められた基準地域メッシュ(3次メッシュ)のコードを用い、そのコード(以下、3次メッシュコードと記す。)と特徴語とを対応付けて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる場合を例にして説明する。また、以下に示す例において、エリア特徴語DB記憶手段204は、3次メッシュコードと特徴語とを対応付けて記憶しているものとする。
【0048】
まず、携帯端末10がコンテンツを表示し、その時の携帯端末10の現在位置とそのコンテンツに含まれる特徴語とをコンテンツ情報配信サーバ20が対応付ける動作について説明する。図2は、携帯端末10がコンテンツを表示するときの動作の例を示すフローチャートである。また、図3は、コンテンツ情報配信サーバ20がその携帯端末10から現在位置およびコンテンツの識別子を受信したときの動作の例を示すフローチャートである。
【0049】
最初に図1および図2を参照して携帯端末10の動作を説明する。まず、携帯端末10の情報表示手段101が、コンテンツを表示する(ステップS1)。例えば、携帯端末10の情報取得手段102が、ユーザの操作によってコンテンツサーバ40にコンテンツ(Webページ)を要求し、コンテンツサーバ40からコンテンツを受信する。そして、情報表示手段101が、そのコンテンツを表示する。
【0050】
ステップS1の後、情報表示手段101は、位置算出手段103に現在位置(緯度および経度)を算出させる。位置算出手段103は、情報表示手段101からの要求に応じて現在位置を算出する。そして、情報表示手段101は、ステップS1で表示したコンテンツの識別子(表示したWebページのURL)と、位置算出手段103が算出した携帯端末10の現在位置とをコンテンツ情報配信サーバ20に送信する(ステップS2)。
【0051】
以下、図1および図3を参照して、コンテンツ情報配信サーバ20の動作を説明する。コンテンツ情報配信サーバ20のコンテンツ特徴語抽出手段2011は、上記のステップS2で携帯端末10から送信されたコンテンツの識別子および携帯端末10の現在位置を受信すると、その識別子(URL)によって特定されるコンテンツをコンテンツサーバ40に要求する。コンテンツサーバ40は、要求されたコンテンツをコンテンツDB記憶手段401から読み込み、コンテンツ情報配信サーバ20に送信する。コンテンツ情報配信サーバ20のコンテンツ特徴語抽出手段2011は、そのコンテンツを取得(受信)する(ステップS3)
【0052】
次に、コンテンツ特徴語抽出手段2011は、受信したコンテンツを解析し、そのコンテンツから特徴語を抽出する(ステップS4)。ステップS4でコンテンツから特徴語を抽出する処理の例について説明する。
【0053】
コンテンツ特徴語抽出手段2011は、コンテンツを形態素解析し、コンテンツ内の各名詞の出現回数を計数する。そして、コンテンツ特徴語抽出手段2011は、出現回数の多い順に順位付けした場合における上位の所定順位までの名詞を特徴語として決定してもよい。例えば、出現回数の順位が第1位から第3位までの順位の名詞を特徴語としてもよい。
【0054】
あるいは、コンテンツ特徴語抽出手段2011は、コンテンツを形態素解析してコンテンツ内の各名詞の出現回数を計数し、各名詞に対して1回出現する度に所定の得点を与え、その得点が予め定めた閾値以上となった名詞を特徴語としてもよい。例えば、名詞がコンテンツ内に1回登場する度に、その名詞に1点を付与し、得点が10点以上になった名詞(すなわち10回以上コンテンツ内に登場した名詞)を特徴語として決定してもよい。
【0055】
上記の例では、コンテンツ特徴語抽出手段2011が、コンテンツ内における名詞の出現頻度(出現回数)を用いて特徴語を決定する場合を説明したが、名詞の出現頻度以外の指標に基づいて特徴語を決定してもよい。
【0056】
コンテンツ特徴語抽出手段2011は、特徴語を抽出した後、その特徴語と、携帯端末10から受信した現在位置とを位置・特徴語登録手段2012に渡す。位置・特徴語登録手段2012は、携帯端末10の現在位置(緯度および経度)を、その位置が属する領域の領域識別情報に変換する(ステップS5)。本例では、携帯端末10の現在位置を、その位置が属する領域の3次メッシュコードに変換する。例えば、現在位置を表す緯度および経度が、JR(登録商標)田町駅構内に該当する緯度35°64′56″83、経度139°74′75″09である場合、その緯度および経度は5339-3670 という3次メッシュに変換される。5339-3670 は、JR田町駅を含む1km四方のエリアであり、このエリア内であれば、どの位置を表す緯度および経度であっても、5339-3670 に変換される。
【0057】
位置・特徴語登録手段2012は、携帯端末10から受信した緯度および経度を、以下のように3次メッシュコードに変換すればよい。位置・特徴語登録手段2012は、式(1)に示す乗算および除算を行い、その商をp、余りをaとする。
【0058】
緯度×60分÷40分=p 余りa 式(1)
【0059】
式(1)により得られるpは、2桁の値である。
【0060】
位置・特徴語登録手段2012は、式(1)で得られる余りaを用いて、式(2)に示す除算を行い、その商をq、余りをbとする。
【0061】
a÷5分=q 余りb 式(2)
【0062】
式(2)により得られるqは、1桁の値である。
【0063】
位置・特徴語登録手段2012は、式(2)で得られる余りbを用いて、式(3)に示す乗算および除算を行い、その商をq、余りをxとする。
【0064】
b×60秒÷30秒=r 余りx 式(3)
【0065】
式(3)により得られるrは、1桁の値である。
【0066】
また、位置・特徴語登録手段2012は、経度を表す数字から100度を減じて得られる2桁の数字をsとし、その減算の端数(1度未満の値)をcとする。
【0067】
位置・特徴語登録手段2012は、上記の端数cを用いて、式(4)に示す乗算および除算を行い、その商をt、余りをdとする。
【0068】
c×60分÷7分30秒=t 余りd 式(4)
【0069】
式(4)により得られるtは、1桁の値である。
【0070】
位置・特徴語登録手段2012は、式(4)で得られる余りdを用いて、式(5)に示す乗算および除算を行い、その商をu、余りをyとする。
【0071】
d×60秒÷45秒=u 余りy 式(5)
【0072】
位置・特徴語登録手段2012は、以上のようにして求めたp,s,q,t,r,uを、psqtruの順に並べ、その結果得られる8桁の数字を3次メッシュコードとする。
【0073】
位置・特徴語登録手段2012はステップS5で3次メッシュコードへの変換を行った後、ステップS4で求めた特徴語とステップS5で求めた3次メッシュコードとの組が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に登録されているかどうかを判定する(ステップS6)。図4は、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203が記憶する情報の例を示す説明図である。図4に示す例では、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203は、3次メッシュコードと、特徴語と、登録カウントとを対応付けて記憶する。登録カウントは、携帯端末10から受信する現在位置およびコンテンツに基づいて、ステップS4,S5で求めた特徴語および領域識別情報(本例では3次メッシュコード)の組の重複する数を示す値である。位置・特徴語登録手段2012は、ステップS4,S5で求めた特徴語および3次メッシュコードが位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていない場合(ステップS6のN)、その特徴語および3次メッシュコードの組を位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる(ステップS7)。ステップS7では、登録カウントを0とする。ステップS7の後、位置・特徴語登録手段2012は、ステップS4,S5で求めた特徴語および3次メッシュコードに対応する登録カウントを1インクリメントする(ステップS8)。ステップS7からステップS8に移行した場合、登録カウントの値を0から1にインクリメントする。また、ステップS4,S5で求めた特徴語および3次メッシュコードが位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されている場合、位置・特徴語登録手段2012は、ステップS7の処理を行わずに、ステップS8に移行し、その特徴語および3次メッシュコードの組に対応する登録カウントを1インクリメントする。
【0074】
例えば、携帯端末10がJR田町駅構内でコンテンツを表示した結果、コンテンツ情報配信サーバ20がそのコンテンツの識別子および携帯端末10の現在位置を受信したとする。そして、ステップS4でそのコンテンツから「芝浦」、「マンション」という特徴語を抽出し、ステップS5で「5339-3670 」という3次メッシュコードを求めたとする。図4に例示する情報が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていたとすると、「マンション」と「5339-3670 」の組は位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていないので(ステップS6のN)、位置・特徴語登録手段2012は、「マンション」と「5339-3670 」の組を位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる。このとき、その組に対応する登録カウントは0とし、続いて、その登録カウントを1インクリメントする(ステップS7,S8)。また、「芝浦」と「5339-3670 」の組は位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されているので(ステップS6のY)、位置・特徴語登録手段2012は、ステップS7に移行せずに、「芝浦」と「5339-3670 」の組に対応する登録カウントを“30”から1インクリメントして“31”に更新する(ステップS8)。この結果、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203が記憶する情報は、図5に示すようになる。「芝浦」と「5339-3670 」の組に対応する登録カウントは、“31”となる。また、新たに「マンション」と「5339-3670 」の組が追加され、その登録カウントは“1”となっている(図5参照)。
【0075】
上記の説明では、位置・特徴語登録手段2012が、特徴語と、携帯端末10の現在位置が属する領域の領域識別情報(具体的には3次メッシュコード)とを対応付けて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる場合を示した。このように、携帯端末10の現在位置が属する領域の領域識別情報と、特徴語とを対応させて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させることにより、特徴語と対応付けられていない地点を少なくすることができる。携帯端末10の現在位置を表す一点と特徴語を対応付けて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に登録する場合には、特徴語に対応付けられる地点が増えても、特徴語に対応付けられていない地点も多く残ってしまうので、現在位置を表す一点ではなく、上記のように、現在位置を表す領域の領域識別情報と特徴語を対応付けて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させることが好ましい。
【0076】
また、上記の説明では、式(1)〜(5)の計算や、経度を表す数字から100度を減じる計算を行って、3次メッシュコードを算出する場合を示した。予め、領域識別情報と、領域識別情報によって特定される領域の範囲(緯度および経度の範囲)とを対応付けて記憶する領域情報記憶手段(図1において図示せず。)をコンテンツ情報配信サーバ20が備えていてもよい。そして、位置・特徴語登録手段2012が、携帯端末10から受信した現在位置の属する領域に対応する領域識別情報を読み込んで、その領域識別情報とステップS4で求めた特徴語とを用いて、ステップS6以降の処理を行ってもよい。例えば、「5339-3670 」等の領域識別情報と、「北緯x1〜北緯x2、東経Y1〜東経Y2」等の範囲を対応付けた領域情報記憶手段を設けておき、ステップS5では、携帯端末10の位置が属する範囲を特定し、その範囲をキーとして上記の領域情報記憶手段に記憶された情報の中から領域識別情報を検索してもよい。
【0077】
次に、携帯端末10が現在位置に応じたコンテンツの識別子を要求し、コンテンツ情報配信サーバ20が携帯端末10の現在位置に応じたコンテンツの識別子を携帯端末10に送信する動作について説明する。図6は、携帯端末10が現在位置に応じたコンテンツの識別子を要求する動作の例を示すフローチャートである。また、図7は、コンテンツ情報配信サーバ20が携帯端末10の現在位置に応じたコンテンツの識別子を携帯端末10に送信する動作の例を示すフローチャートである。
【0078】
最初に図1および図6を参照して携帯端末10の動作を説明する。携帯端末10の情報取得手段102は、例えば、ユーザによって現在位置に応じたコンテンツを表示する旨の指示が入力された場合等には、以下に示す動作により、携帯端末10自身の現在位置に応じたコンテンツの識別子をコンテンツ情報配信サーバ20に要求する。まず、情報取得手段102は、位置算出手段103に現在位置(緯度および経度)を算出させる。位置算出手段103は、情報取得手段102からの要求に応じて現在位置を算出する(ステップS11)。続いて、情報取得手段102は、位置算出手段103が算出した携帯端末10の現在位置をコンテンツ情報配信サーバ20に送信する(ステップS12)。
【0079】
以下、図1および図7を参照してコンテンツ情報配信サーバ20の動作を説明する。なお、以下の説明では、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203が図5に示す情報を記憶している場合を例にして説明する。
【0080】
コンテンツサーバ20の特徴語取得手段2021は、上記のステップS12で携帯端末10から送信された携帯端末10の現在位置を受信すると、その現在位置(緯度および経度)を、その位置が示す領域識別情報(本例では3次メッシュコード)に変換する(ステップS13)。特徴語取得手段2021は、ステップS5におけるコンテンツ特徴語抽出手段2011の処理と同様にして、現在位置を3次メッシュコードに変換すればよい。すなわち、式(1)〜(5)の計算や、経度を表す数字から100度を減じる計算を行ってp,s,q,t,r,uを求めることにより、3次メッシュコードを算出すればよい。また、領域識別情報を求める他の方法として既に説明したように、予め、領域識別情報と、領域の範囲(緯度および経度の範囲)とを対応付けて記憶する領域情報記憶手段(図1において図示せず。)をコンテンツ情報配信サーバ20が備えていてもよい。そして、特徴語取得手段2021は、携帯端末10から受信した現在位置の属する領域に対応する領域識別情報をその領域情報記憶手段に記憶された情報の中から検索してもよい。
【0081】
ステップS13の後、特徴語取得手段2021は、ステップS13で求めた3次メッシュコードに対応する特徴語が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されているか否かを判定する(ステップS14)。ステップS13で求めた3次メッシュコードに対応する特徴語が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていれば(ステップS14のY)、ステップS15に移行する。また、ステップS13で求めた3次メッシュコードに対応する特徴語が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていなければ、ステップS16に移行する。例えば、携帯端末10がJR田町駅の構内でステップS11,S12の処理を行い、ステップS13で「5339-3670 」という3次メッシュコードが求められたとする。図5に示す例では、「5339-3670 」に対応する特徴語として、「芝浦」、「三田」、「運河」等の特徴語が登録されているので、ステップS15に移行する。一方、ステップS13で「5339-3670 」以外の3次メッシュコードが導出された場合、「5339-3670 」以外の3次メッシュコードや、「5339-3670 」以外の3次メッシュコードに対応する特徴語は位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶されていないので、ステップS16に移行する。
【0082】
ステップS15では、特徴語取得手段2021は、ステップS13で求めた3次メッシュコードに対応する特徴語を、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から読み込む(ステップS15)。3次メッシュコードに対応する特徴語が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に多数記憶されている場合、特徴語取得手段2021は、予め定められるルールに従って、多数の特徴語から特徴語を選択すればよい。また、このルールは、予め設定しておけばよい。例えば、「登録カウント」の値が大きい順に所定数(本例では3つとする。)の特徴語を選択するというルールを予め定めておき、3次メッシュコードに対応する特徴語が4つ以上存在する場合には、特徴語取得手段2021は、そのルールに従って登録カウントの数が多い上位3つの特徴語を読み込めばよい。このようなルールが定められ、図5に例示する情報が位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶され、3次メッシュコードが「5339-3670 」であるとすると、特徴語取得手段2021は、ステップS15において、「芝浦」、「三田」、「運河」という特徴語を位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から読み込む。
【0083】
また、ステップS16では、特徴語取得手段2021は、ステップS13で求めた3次メッシュコードに対応する特徴語をエリア特徴語DB記憶手段204から読み込む(ステップS16)。図8は、エリア特徴語DB記憶手段204が記憶する情報の例を示す説明図である。エリア特徴語DB記憶手段204は、それぞれの領域毎に、領域識別情報(本例では3次メッシュコード)と特徴語とを対応付けた情報を予め記憶している。エリア特徴語DB記憶手段204において領域識別情報と対応付けられる特徴語は1つに限定されない。ステップS13で、例えば「5339-3681 」という3次メッシュコードが得られたとする。この3次メッシュコードに対応する特徴語は図5に示す情報に含まれていないので(ステップS14のN)、特徴語取得手段2021はステップS16に移行し、エリア特徴語DB記憶手段204から「5339-3681 」に対応する特徴語を抽出する。図8に例示する情報が予め登録されていたとすると、「浜松町」、「竹芝」という特徴語を読み込む。
【0084】
ステップS15で位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から特徴語を読み込んだ後、または、ステップS16でエリア特徴語DB記憶手段204から特徴語を読み込んだ後、特徴語取得手段2021は、読み込んだ特徴語をコンテンツ情報配信手段2022に渡す。コンテンツ情報配信手段2022は、その特徴語を用いて、コンテンツの検索式(クエリ)を作成する(ステップS17)。コンテンツ情報配信手段2022は、ステップS15またはステップS16で読み込まれた特徴語のand検索を行う検索式(例えば「芝浦 三田 運河」等の検索式)を作成すればよい。また、and検索ではなく、ステップS15またはステップS16で読み込まれた特徴語のor検索を行う検索式を作成してもよい。and検索とor検索のどちらの検索式を作成するかは予め定められている。
【0085】
次に、コンテンツ情報配信手段2022は、ステップS17で生成した検索式を検索エンジン30に送信し、検索エンジン30にコンテンツの検索を実行させる(ステップS18)。ステップS18において、検索エンジン30のコンテンツ検索手段301は、検索式に合致するコンテンツを検索する。なお、検索式から検索されるコンテンツは1つとは限らない。コンテンツ検索手段301は、検索したコンテンツから、タイトルや説明等となる文字列を抽出し、そのタイトルや説明等とコンテンツの識別子(URL)とをコンテンツ情報配信サーバ20に送信する。コンテンツ情報配信サーバ20のコンテンツ情報配信手段2022は、検索エンジン30から検索結果としてコンテンツの識別子、タイトル、説明等を受信すると、そのコンテンツ識別子、タイトル、説明等をステップS11,S12を実行した携帯端末10に送信する(ステップS19)。
【0086】
携帯端末10の情報取得手段102は、ステップS19でコンテンツ情報配信サーバ20から送信されたコンテンツの識別子、タイトル、説明等を受信する。すると、情報表示手段101がその情報(コンテンツの識別子、タイトル、説明等)を表示する。その後、例えば、ユーザによってコンテンツの識別子を指定する操作等が行われると、情報取得手段102は指定されたコンテンツをコンテンツサーバ40に要求し、情報表示手段101は、そのコンテンツを表示する。以降の動作は、図2に示すステップS1以降の動作と同様である。
【0087】
なお、上記の説明では、特徴語のand検索を行う検索式と、or検索を行う検索式のどちらを特徴語取得手段2021が生成するのか予め定められている場合を示した。携帯端末10がand検索とor検索のどちらかを指定し、コンテンツ情報配信手段2022は携帯端末10に指定された検索を行う検索式を生成してもよい。この場合、例えば、携帯端末10の情報取得手段102が、ステップS12でユーザに操作に従って、and検索とor検索のどちらかを指定する情報をコンテンツ情報配信サーバ20に送信すればよい。
【0088】
本発明によれば、携帯端末10がコンテンツを表示したときに、コンテンツの識別子および現在位置をコンテンツ情報配信サーバ20に送信する。そして、コンテンツ特徴語抽出手段2011が、その識別子によって特定されるコンテンツから特徴語を抽出し、位置・特徴語登録手段2012が、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に現在位置を示す情報(上記の例では領域識別情報)と特徴語とを対応付けて登録する。また、特徴語取得手段2021が、携帯端末10の位置に応じて、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から特徴語を読み込み、コンテンツ情報配信手段2022が検索エンジン30にその特徴語に基づくコンテンツ検索を実行させる。従って、人手によらずに、携帯端末10の位置と特徴語との対応付けを自動的に行うことができる。そのため、多くの場所と特徴語とを対応付け、携帯端末10の位置に応じたコンテンツの検索を実現することができる。
【0089】
また、本発明では、携帯端末の位置とコンテンツそのものを対応付けるのではなく、上述のように、携帯端末10の位置と特徴語とを対応付けて位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させる。そして、ステップS12で送信された携帯端末10の現在位置を受信した場合、その位置に応じた特徴語を読み込み、その特徴語に基づいてコンテンツを検索する。そのため、コンテンツに位置情報が含まれていなくても、利用者に提供するコンテンツを位置情報から特定することができる。また、未だ利用者に提供されていないコンテンツであっても、利用者に提供するコンテンツとして位置情報から特定することができる。このように本発明によれば、多数のコンテンツの中から携帯端末10の位置情報に応じたコンテンツを特定できる。
【0090】
また、携帯端末10の存在する領域の領域識別情報と特徴語とを位置・特徴語インデックスDB記憶手段203に記憶させることにより、特徴語と対応付けられていない地点を少なくすることができる。
【0091】
さらに、エリア特徴語DB記憶手段204を備えることにより、携帯端末10の現在位置に応じた特徴語を位置・特徴語インデックスDB記憶手段203から読み込めなかった場合でも、その位置に応じた特徴語を特定し、コンテンツの検索を実行することができる。
【0092】
次に、本発明の概要について説明する。図9は、本発明の携帯端末の概要を示すブロック図であり、図10および図11は、本発明のコンテンツ情報配信装置の概要を示すブロック図である。
【0093】
本発明の携帯端末10は、携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置との間で情報を送受信する。そして、携帯端末10は、位置算出手段82(例えば、図1に示す位置算出手段103)と、表示コンテンツ情報送信手段81(例えば、情報表示手段101)と、コンテンツ情報要求手段83(例えば、情報取得手段102)とを備える。
【0094】
位置算出手段82は、現在位置を算出する。
【0095】
表示コンテンツ情報送信手段81は、コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、そのコンテンツの識別子および位置算出手段82に算出された現在位置をコンテンツ情報配信装置に送信する。
【0096】
コンテンツ情報要求手段83は、位置算出手段82に算出された現在位置を送信することにより、その現在位置に応じたコンテンツの識別子をコンテンツ情報配信装置に要求する。
【0097】
また、本発明のコンテンツ情報配信装置(図10参照)は、携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子をその携帯端末に送信する。コンテンツ情報配信装置20は、位置記憶手段91(例えば、位置・特徴語インデックスDB記憶手段203)と、特徴語抽出手段92(例えば、コンテンツ特徴語抽出手段2011)と、位置登録手段93(例えば、位置・特徴語登録手段2012)と、特徴語取得手段94(例えば、特徴語取得手段2021)と、検索指示手段95(例えば、コンテンツ情報配信手段2022)と、識別子送信手段96(例えば、コンテンツ情報配信手段2022)とを備える
【0098】
位置記憶手段91は、コンテンツに含まれる特徴語と、そのコンテンツが携帯端末で表示されたときの携帯端末の位置とを対応付けて記憶する。
【0099】
特徴語抽出手段92は、携帯端末からコンテンツの識別子およびその携帯端末の現在位置を受信したときに、識別子が示すコンテンツを取得し、そのコンテンツに含まれる特徴語を抽出する。
【0100】
位置登録手段93は、特徴語抽出手段92によって抽出された特徴語と携帯端末の現在位置とを対応付けて位置記憶手段91に記憶させる。
【0101】
特徴語取得手段94は、携帯端末からその携帯端末の現在位置を受信したときに、その現在位置に対応付けられた特徴語を位置記憶手段91から読み込む。
【0102】
検索指示手段95は、指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、特徴語取得手段94が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる。
【0103】
識別子送信手段96は、その検索装置に検索されたコンテンツの識別子を携帯端末に送信する。
【0104】
上記のような構成により、位置情報に応じたコンテンツを多数のコンテンツの中から特定することができる。
【0105】
位置登録手段93は、携帯端末から受信した現在位置が属する領域の領域識別情報をその携帯端末の現在位置として、特徴語抽出手段92によって抽出された特徴語と対応付けて位置記憶手段91に記憶させてもよい。その場合、特徴語と対応付けられていない地点を減少させることができる。
【0106】
領域識別情報は、行政管理庁告示第143号で定められた地域メッシュコードであってもよい。
【0107】
位置登録手段93は、携帯端末から現在位置として受信する緯度および経度に対して所定の演算(例えば、式(1)〜(5)の計算や経度を表す数字から100度を減じる計算)を行って地域メッシュコードを算出してもよい。
【0108】
また、図11に示すように、コンテンツ情報配信装置20は、領域識別情報と、領域識別情報によって特定される領域の範囲とを対応付けて記憶する領域情報記憶手段97を備えていてもよい。そして、位置登録手段93は、携帯端末から受信する現在位置が属する領域に対応する領域識別情報を領域情報記憶手段97から読み込み、その領域識別情報と特徴語抽出手段92によって抽出された特徴語と対応付けて位置記憶手段91に記憶させてもよい。
【0109】
また、図11に示すように、コンテンツ情報配信装置20は、領域毎に、領域に対応する特徴語を記憶する領域特徴語記憶手段98を備えていてもよい。そして、特徴語取得手段94は、携帯端末の現在位置に対応付けられた特徴語が位置記憶手段91に記憶されていない場合、その携帯端末の現在位置が属する領域に対応する特徴語を領域特徴語記憶手段98から読み込み、検索指示手段95は、特徴語取得手段94が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索装置に検索させてもよい。このような構成によれば、携帯端末の位置に対応する特徴語が未だ位置記憶手段91に登録されていなくても、その位置に応じた特徴語を特定し、その特徴語によるコンテンツ検索を検索装置に行わせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、現在位置に応じたコンテンツの情報を携帯端末が得られるようにするコンテンツ情報配信システムに好適に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明のコンテンツ情報配信システムの例を示すブロック図である。
【図2】携帯端末がコンテンツを表示するときの動作の例を示すフローチャートである。
【図3】コンテンツ情報配信サーバが携帯端末から現在位置およびコンテンツの識別子を受信したときの動作の例を示すフローチャートである。
【図4】位置・特徴語インデックスDB記憶手段が記憶する情報の例を示す説明図である。
【図5】位置・特徴語インデックスDB記憶手段が記憶する情報の例を示す説明図である。
【図6】携帯端末が現在位置に応じたコンテンツの識別子を要求する動作の例を示すフローチャートである。
【図7】コンテンツ情報配信サーバが携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を携帯端末に送信する動作の例を示すフローチャートである。
【図8】エリア特徴語DB記憶手段が記憶する情報の例を示す説明図である。
【図9】本発明の携帯端末の概要を示すブロック図である。
【図10】本発明のコンテンツ情報配信装置の概要を示すブロック図である。
【図11】本発明のコンテンツ情報配信装置の概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0112】
10 携帯端末
20 コンテンツ情報配信サーバ
30 検索エンジン(検索装置)
40 コンテンツサーバ
101 情報表示手段
102 情報取得手段
103 位置算出手段
201 位置・特徴語対応付け手段
202 位置関連情報配信手段
203 位置・特徴語インデックスDB記憶手段
204 エリア特徴語DB記憶手段
2011 コンテンツ特徴語抽出手段
2012 位置・特徴語登録手段
2021 特徴語取得手段
2022 コンテンツ情報配信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置であって、
コンテンツに含まれる特徴語と、当該コンテンツが携帯端末で表示されたときの当該携帯端末の位置とを対応付けて記憶する位置記憶手段と、
携帯端末からコンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出する特徴語抽出手段と、
前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる位置登録手段と、
携帯端末から当該携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込む特徴語取得手段と、
指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、前記特徴語取得手段が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる検索指示手段と、
前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する識別子送信手段とを備える
ことを特徴とするコンテンツ情報配信装置。
【請求項2】
前記位置登録手段は、携帯端末から受信した現在位置が属する領域の領域識別情報を前記携帯端末の現在位置として、前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる
請求項1に記載のコンテンツ情報配信装置。
【請求項3】
前記領域識別情報は、行政管理庁告示第143号で定められた地域メッシュコードである
請求項2に記載のコンテンツ情報配信装置。
【請求項4】
前記位置登録手段は、携帯端末から現在位置として受信する緯度および経度に対して所定の演算を行って前記地域メッシュコードを算出する
請求項3に記載のコンテンツ情報配信装置。
【請求項5】
領域識別情報と、当該領域識別情報によって特定される領域の範囲とを対応付けて記憶する領域情報記憶手段を備え、
前記位置登録手段は、携帯端末から受信する現在位置が属する領域に対応する領域識別情報を前記領域情報記憶手段から読み込み、当該領域識別情報と前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる
請求項2または請求項3に記載のコンテンツ情報配信装置。
【請求項6】
領域毎に、領域に対応する特徴語を記憶する領域特徴語記憶手段を備え、
前記特徴語取得手段は、携帯端末の現在位置に対応付けられた特徴語が前記位置記憶手段に記憶されていない場合、前記携帯端末の現在位置が属する領域に対応する特徴語を前記領域特徴語記憶手段から読み込み、
前記検索指示手段は、前記特徴語取得手段が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを前記検索装置に検索させる
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ情報配信装置。
【請求項7】
携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置と情報を送受信する携帯端末であって、
現在位置を算出する位置算出手段と、
コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および前記位置算出手段に算出された現在位置を前記コンテンツ情報配信装置に送信する表示コンテンツ情報送信手段と、
前記位置算出手段に算出された現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求するコンテンツ情報要求手段とを備える
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
携帯端末と、
前記携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置とを備え、
前記携帯端末は、
現在位置を算出する位置算出手段と、
コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および前記位置算出手段に算出された現在位置を前記コンテンツ情報配信装置に送信する表示コンテンツ情報送信手段と、
前記位置算出手段に算出された現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求するコンテンツ情報要求手段とを有し、
前記コンテンツ情報配信装置は、
コンテンツに含まれる特徴語と、当該コンテンツが携帯端末で表示されたときの当該携帯端末の位置とを対応付けて記憶する位置記憶手段と、
携帯端末の前記表示コンテンツ情報送信手段からコンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出する特徴語抽出手段と、
前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる位置登録手段と、
携帯端末の前記コンテンツ情報要求手段から当該携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込む特徴語取得手段と、
指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、前記特徴語取得手段が読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる検索指示手段と、
前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する識別子送信手段とを有する
ことを特徴とするコンテンツ情報配信システム。
【請求項9】
前記位置登録手段は、携帯端末の前記表示コンテンツ情報送信手段から受信した現在位置が属する領域の領域識別情報を前記携帯端末の現在位置として、前記特徴語抽出手段によって抽出された特徴語と対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる
請求項8に記載のコンテンツ情報配信システム。
【請求項10】
前記携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信方法であって、
現在位置算出機能を有する携帯端末が、コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置をコンテンツ情報配信装置に送信し、
前記コンテンツ情報配信装置が、
前記携帯端末から前記コンテンツの識別子および前記携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出し、
コンテンツから抽出した特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて位置記憶手段に記憶させ、
現在位置算出機能を有する携帯端末が、当該携帯端末の現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求し、
前記コンテンツ情報配信装置が、
前記携帯端末から前記携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込み、
指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に前記特徴語に応じたコンテンツを検索させ、
前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する
ことを特徴とするコンテンツ情報配信方法。
【請求項11】
前記コンテンツ情報配信装置は、携帯端末から受信した現在位置が属する領域の領域識別情報を前記携帯端末の現在位置として、コンテンツから抽出した特徴語と対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる
請求項10に記載のコンテンツ情報配信方法。
【請求項12】
コンテンツに含まれる特徴語と、当該コンテンツが携帯端末で表示されたときの当該携帯端末の位置とを対応付けて記憶する位置記憶手段を備えたコンピュータに搭載されるコンテンツ情報配信プログラムであって、
前記コンピュータに、
携帯端末からコンテンツの識別子および当該携帯端末の現在位置を受信したときに、前記識別子が示すコンテンツを取得し、当該コンテンツに含まれる特徴語を抽出する特徴語抽出処理、
前記特徴語抽出処理で抽出された特徴語と前記携帯端末の現在位置とを対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる位置登録処理、
携帯端末から当該携帯端末の現在位置を受信したときに、当該現在位置に対応付けられた特徴語を前記位置記憶手段から読み込む特徴語取得処理、
指定された語に応じたコンテンツを検索する検索装置に、前記特徴語取得処理で読み込んだ特徴語に応じたコンテンツを検索させる検索指示処理、および
前記検索装置に検索されたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信する識別子送信処理
を実行させるためのコンテンツ情報配信プログラム。
【請求項13】
前記コンピュータに、
前記位置登録処理では、携帯端末から受信した現在位置が属する領域の領域識別情報を前記携帯端末の現在位置として、前記特徴語抽出処理で抽出された特徴語と対応付けて前記位置記憶手段に記憶させる
請求項12に記載のコンテンツ情報配信プログラム。
【請求項14】
携帯端末の現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記携帯端末に送信するコンテンツ情報配信装置と情報を送受信する携帯型コンピュータに搭載される携帯端末用プログラムであって、
前記携帯型コンピュータに、
現在位置を算出する位置算出処理、
コンテンツを保持するコンテンツサーバから受信したコンテンツを表示したときに、当該コンテンツの識別子および現在位置を前記コンテンツ情報配信装置に送信する表示コンテンツ情報送信処理、および
現在位置を送信することにより、当該現在位置に応じたコンテンツの識別子を前記コンテンツ情報配信装置に要求するコンテンツ情報要求処理
を実行させるための携帯端末用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−123160(P2009−123160A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299291(P2007−299291)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成19年度 経済産業省「情報大航海プロジェクト(モデルサービスの開発と実証)」業務委託、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】