説明

コンテンツ蓄積装置、コンテンツ再生装置、記録媒体、コンテンツ蓄積制御方法及び、コンテンツ再生制御方法

【課題】 蓄積したコンテンツの転送・削除などの編集を容易に実施可能なコンテンツ蓄積装置を提供する。
【解決手段】 HDD103に蓄積したコンテンツ例えば音楽データ103aを音楽データ管理手段102にて管理テーブル103bにより管理し、インデックス音楽データ生成手段104にて各音楽データの内容を案内可能なインデックス音楽を生成し、更に、当該装置と別の外部装置で各音楽データに関して指定した編集操作の指示が可能な外部管理テーブルを外部管理テーブル生成手段105にて生成して、前記インデックス音楽と共に着脱可能なメモリカード106aに転送記録し、前記外部装置にて、メモリカード106aに記録したインデックス音楽を試聴しながら各音楽データの編集指示を外部管理テーブルに設定した後、当該装置に再度挿着したメモリカード106aから外部管理テーブルの編集指示を読み出して、HDD103の各音楽データ103aを編集する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ蓄積装置、コンテンツ再生装置、記録媒体、コンテンツ蓄積制御方法及び、コンテンツ再生制御方法に関し、特に、大容量の蓄積手段を備えたコンテンツ蓄積装置におけるコンテンツデータの編集操作の操作性を大幅に向上可能とするコンテンツ蓄積装置、コンテンツ再生装置、記録媒体、コンテンツ蓄積制御方法及び、コンテンツ再生制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDD(ハードディスクドライブ)は低価格化・大容量化が進み、コンピュータの記憶装置以外に民生機器の分野においても、例えば、ビデオレコーダやカーナビゲーションなどの記憶装置として幅広く採用されてきている。また、半導体メモリを応用したフラッシュメモリカード(以下、メモリカードと呼ぶ)についても、半導体の低価格化・大容量化により大容量のメモリカードが製品化され、かかるメモリカードを挿着するメモリカードスロットも、例えば、デジタルカメラの分野においては、既に主流になってきており、更には、カメラ機構を内蔵した携帯電話機などの分野でも幅広く搭載されるようになってきている。
【0003】
また、オーディオ分野においても、HDD、CDドライブ、メモリカードスロットなどを搭載し、CDの音楽を聴いたり、CDの楽曲をHDDへ録音して、好きな時にHDDから呼び出して聴いたりすることができるHDDコンポも登場してきている。そして、アルバムCDの100枚以上にも相当する大量の楽曲をHDDに録音したり、メモリカードスロットにメモリカードを挿着した後、HDDコンポに備えられた案内画面を用いて、HDDに録音されている楽曲を選択して、挿着してあるメモリカードに音楽データを高速転送したりすることも可能である。また、転送して録音したメモリカードは、対応した可搬型ポータブル音楽プレーヤにより再生させることにより、携帯しながら楽曲を楽しむことができるようになっている。
【0004】
また、楽曲の編集を行う際の画面操作の手間を軽減するために、特許文献1に示す特開2002−343066号公報「オーディオ再生装置、オーディオ再生制御装置、曲データ管理方法及び曲データ再生方法」においては、オーディオ再生装置に蓄積されている曲データを管理する管理テーブルを着脱可能なメモリカードに蓄積することとしている。
【0005】
もって、該メモリカードを取り出して当該オーディオ再生装置と異なる外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、PDAなど)に挿着することにより、パーソナルコンピュータ、PDAなどのごとく、該メモリカードに蓄積されているデータを読み書きすることができる専用のソフトウエアがインストールされていて、元のオーディオ再生装置の表示部よりもより大きな表示画面を備えている外部の装置を用いて、前記メモリカードに蓄積されている管理テーブル即ち曲データの一覧をより大きな表示画面に表示して、元のオーディオ再生装置で再生したい曲データに関する再生リストを編集して、管理テーブルとして前記メモリカードに蓄積し直し、蓄積し直した該メモリカードを元のオーディオ再生装置に再度挿着することにより、編集された管理テーブルに従って曲データを再生させるようにするという、オーディオ再生装置の曲データの管理方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−343066号公報(第5−6頁、図4,5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1の技術は、多数の曲データの中からオーディオ再生装置で再生したい曲データを選択して管理テーブルとして編集し直す場合に、パーソナルコンピュータやPDAなどより大きな表示画面を備えている外部装置を用いて編集することができる環境であれば、曲データに関する管理テーブルの編集作業についての効率化を期待することができる。しかしながら、ポータブル音楽プレーヤなどのごとき携帯可能な機器において編集するような場合は、曲データなどのコンテンツデータを再生する機構を重点的に充実させる必要があること、及び、小型・軽量化を図る必要があることなどの理由から、一般に、小さな表示画面や小容量のコンテンツデータ蓄積手段しか備えていないため、前記特許文献1のような技術は、曲データなどのコンテンツデータに関する管理テーブルの編集操作の手間が反って増加してしまう結果を招いてしまい、小さな表示画面しか備えていないような機器に対しては適用することができない。
【0008】
また、前記特許文献1の技術は、たとえ、大きな表示画面を備えている外部装置を用いて操作することにしても、前記特許文献1の図5にも示されているように、編集すべき曲データの曲名やアーティスト名などのテキストデータを用いて、管理テーブルの編集を行わなくてはならず、操作性の面で難点があるという課題があった。更に、外部装置において行うことができる操作は、画面表示されている管理テーブルの一覧表示の中から再生したい曲データを選択するという1種類の操作のみに限られていた。
【0009】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、画面表示手段としては、小さな表示画面しか表示できないにも関わらず、コンテンツデータを蓄積する大容量の蓄積手段を備えたコンテンツ蓄積装置におけるコンテンツデータの編集操作に関する操作性を大幅に向上可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかるコンテンツ蓄積装置は、記録蓄積したコンテンツデータの特定情報を格納した管理テーブルでコンテンツデータを管理するコンテンツ蓄積装置であって、前記コンテンツデータの特定情報と、当該コンテンツ蓄積装置とは異なる外部装置に編集操作の実行を許可する制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルを生成する外部管理テーブル生成手段と、外部メモリに対して、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力インターフェース手段とを備え、前記外部装置からの指示に応じて、前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を実行することを特徴とする。
【0011】
さらには、前記コンテンツ蓄積装置であって、前記コンテンツデータの内容を案内するインデックスコンテンツデータ生成手段を備えるとともに、前記外部入出力インターフェース手段は、前記外部メモリに対して、前記インデックスコンテンツデータを出力することを特徴とする。
【0012】
本発明にかかるコンテンツ再生装置は、外部メモリに格納された複数のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置であって、当該コンテンツ再生装置とは異なる外部装置に記録蓄積されているコンテンツデータの特定情報と、前記外部装置より編集操作の実行を許可されている制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルに前記編集操作を指示する外部管理テーブル編集手段と、当該コンテンツ再生装置と前記外部メモリとの間で、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力インターフェース手段とを備え、前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を指示する前記外部管理テーブルを前記外部メモリに出力することを特徴とする。
【0013】
さらには、前記コンテンツ再生装置であって、前記外部メモリは、コンテンツデータの内容を案内するインデックスコンテンツデータを備えるとともに、前記外部入出力インターフェース手段は、前記外部メモリから、前記インデックスコンテンツデータを入力することを特徴とする。
【0014】
また、前記外部メモリは、前記外部管理テーブル及び前記コンテンツデータの記録領域を設けた着脱可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0015】
さらには、外部メモリは、前記外部管理テーブル及び前記コンテンツデータ及び前記インデックスコンテンツデータの記録領域を設けた着脱可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかるコンテンツ蓄積制御方法は、記録蓄積したコンテンツデータの特定情報を格納した管理テーブルでコンテンツデータを管理するコンテンツ蓄積制御方法であって、前記コンテンツデータの特定情報と、当該コンテンツ蓄積装置とは異なる外部装置に編集操作の実行を許可する制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルを生成する外部管理テーブル生成ステップと、外部メモリに対して、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力ステップとを備え、前記外部装置からの指示に応じて、前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を実行することを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかるコンテンツ再生制御方法は、外部メモリに格納された複数のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生制御方法であって、当該コンテンツ再生装置とは異なる外部装置に記録蓄積されているコンテンツデータの特定情報と、前記外部装置より編集操作の実行を許可されている制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルに前記編集操作を指示する外部管理テーブル編集ステップと、当該コンテンツ再生装置と前記外部メモリとの間で、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力ステップとを備え、前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を指示する前記外部管理テーブルを前記外部メモリに出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
以上に説明したように、本発明に係るコンテンツ蓄積装置、コンテンツ再生装置、記録媒体、コンテンツ蓄積制御方法及び、コンテンツ再生制御方法によれば、大容量の蓄積手段を備えたコンテンツ蓄積装置におけるコンテンツデータの編集操作に関わる操作性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るコンテンツ蓄積装置の構成に関する実施形態の一例である音楽蓄積装置のシステム構成図である。
【図2】音楽蓄積装置のHDDに記憶された管理テーブルに登録されている特定情報即ち管理データの構成の一例を示すメモリ構成図である。
【図3】メモリカードインターフェースに挿着されたメモリカードに転送して記憶させる外部管理テーブルの構成の一例を示すメモリ構成図である。
【図4】メモリカードインターフェースに挿着されたメモリカードに転送されて記録される各種データの構成の一例を示すメモリ構成図である。
【図5】音楽蓄積装置に備えられたメモリカードインターフェースに挿着されたメモリカードへの書き出しに関する蓄積制御プログラムの動作の一例を示す動作フローチャートである。
【図6】音楽蓄積装置に備えられたメモリカードインターフェースに挿着されたメモリカードの転送外部管理テーブル記録領域からの転送外部管理テーブルの編集操作指示内容に応じた処理を行う蓄積制御プログラムの動作の一例を示す動作フローチャートである。
【図7】本発明に係るコンテンツ再生装置の構成に関する実施形態の一例である音楽再生装置のシステム構成図である。
【図8】音楽再生装置に備えられたメモリカードインターフェースに挿着されたメモリカードの外部管理テーブル記録領域に記録されている転送外部管理テーブルの編集処理を行う再生制御プログラムの動作の一例を示す動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係るコンテンツ蓄積装置、コンテンツ再生装置、記録媒体、コンテンツ蓄積制御方法及び、コンテンツ再生制御方法に関する実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、コンテンツ蓄積装置としては音楽蓄積装置を、コンテンツ再生装置としては音楽再生装置を用いている場合を例にとって説明することとするが、本発明は、かかる場合に限るものではなく、対象とするコンテンツデータが、静止画情報や映像情報であっても良いし、テキストデータであっても良いし、これらのデータが複合された形態であっても、勿論構わない。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明に係るコンテンツ蓄積装置の構成に関する実施形態の一例である音楽蓄積装置のシステム構成図である。
【0022】
図1に示すシステム構成図において、音楽蓄積装置100は、CDドライブ101と音楽データ管理手段102とHDD103とインデックス音楽データ生成手段104と外部管理テーブル生成手段105とメモリカードインターフェース106と液晶表示部107とユーザインターフェース108と制御部109と前記の各回路部を接続するデジタルバスライン110とから構成されている。
【0023】
ここに、CDドライブ101は、挿着されたCD101aに記録されている音楽データを読み出すものであり、HDD103は、CDドライブ101から読み出された音楽データ103a、及び、各該音楽データ103aを特定することができる特定情報(管理データ)により各音楽データ103aを管理する管理テーブル103bを記録蓄積すると共に、後述する外部管理テーブル103cとインデックス音楽データ103dとを格納するものである。
【0024】
音楽データ管理手段102は、前記の管理テーブル103bの前記特定情報を読み書きして、対応する音楽データ103aの読み出し及び書き込みを管理するものであり、インデックス音楽データ生成手段104は、HDD103に記録蓄積されているそれぞれの音楽データ103aの内容を案内することができるインデックス音楽データ103dを各前記特定情報に対応させてそれぞれ生成してHDD103に格納するものである。
【0025】
また、外部管理テーブル生成手段105は、HDD103の音楽データ103aを当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置(例えば、後述する音楽再生装置)により編集することを可能とするために、管理テーブル103bに対応する外部管理テーブル103cを生成して、HDD103に格納するものであり、HDD103に格納された外部管理テーブル103cは、インデックス音楽データ生成手段104により生成されてHDD103に格納されている、音楽データ103aの内容を案内するインデックス音楽データ103dと共にメモリカード106aに転送される。
【0026】
即ち、外部管理テーブル103cは、HDD103に記録蓄積されている各音楽データ103aやインデックス音楽データ103dを特定することができる特定情報(例えば、後述する図2に示す曲ID番号201などの情報)を含み、該特定情報により特定される各音楽データ103aに関して指定した編集操作をする指示を、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置(例えば、後述する音楽再生装置)において行うことができる制御データを更に付加しているものであり、メモリカード106aに転送外部テーブル103c′として転送して記録される。
【0027】
更に説明すると、外部管理テーブル103cには、管理テーブル103bに設定された各種の特定情報(管理データ)の他に、前記外部装置から当該音楽蓄積装置100に対して、音楽データ103aの転送や削除などの指定した編集操作を行う指示(例えば、指定した編集操作を実行することができる制御プログラムを呼び出すための呼び出し指示)となる制御データが記録されており、更に、各前記特定情報により、インデックス音楽データ生成手段104により生成された各インデックス音楽データ103dを索引することができる呼び出し関係も指定することができる。
【0028】
ここで、インデックス音楽データ103dとは、前述のごとく、各特定情報により特定されるぞれぞれの音楽データ103aの任意の位置の一部データを切り出したものであり、各当該音楽データ103aの内容案内用として再生可能なインデックス用の音楽データである。外部管理テーブル生成手段105により生成されてHDD103に一旦保存された外部管理テーブル103cは、前記のインデックス音楽データ103dと共に、HDD103からメモリカードインターフェース106を介してメモリカード106aにそれぞれ転送外部テーブル103c′と転送インデックス音楽データ103d′として転送して記録される。
【0029】
また、メモリカードインターフェース106は、HDD103に保存されている外部管理テーブル103cとインデックス音楽データ103dと、更には、転送指定された音楽データ103aとを、挿着されたメモリカード106aとの間で、それぞれ転送外部管理テーブル103c′と転送インデックス音楽データ103d′と更には転送音楽データ103a′との各形式で読み出し及び書き込みを行うものであり、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置(例えば、後述する音楽再生装置)に対して入出力を行うことを可能とする外部入出力インターフェース手段を提供している。
【0030】
また、液晶表示部107は、ユーザインターフェース108の操作に応じて、HDD103に記録蓄積されている音楽データ103aの一覧や各種メニューなどを画面表示するものであり、ユーザインターフェース108は、ユーザが指定した動作、あるいは、液晶表示部107に表示された各種メニューの中から所望する項目を選択して、所望の動作を行わせるための情報を入力するためのものである。
【0031】
また、制御部109は、CPU109a、RAM109b、ROM109cから構成されており、ROM109cには、当該音楽蓄積装置100の全体の動作を制御する蓄積制御プログラムが格納され、CPU109aは、該蓄積制御プログラムに応じて、RAM109b上に演算データを展開して、デジタルバスライン110を介して、前述した各回路部の動作を制御するように構成されている。
【0032】
ここで、ユーザインターフェース108からは、ユーザは、例えば、CDドライブ101に挿着されたCD101aに記録されている音楽データを選択してHDD103へ音楽データ103aとして選択録音する指定をしたり、CD101aに記録されている音楽データ、HDD103に記録蓄積されている音楽データ103a、又は、メモリカード106aに記録されている音楽データの一覧表示を指定したり、HDD103とメモリカード106aとの間で、音楽データ103aや外部管理テーブル103c、インデックス音楽データ103dなどの各種データの転送を指定したり、HDD103に記録蓄積されている音楽データ103aの削除を指定したり、メモリカード106aに対するデータの読み出しや書き込みの開始を指定したり、あるいは、メモリカード106aからデータを読み込んで、HDD103上に記録されている音楽データ103aの転送・削除などの編集操作を指定したりすることが可能になっている。
【0033】
また、インデックス音楽データ生成手段104は、HDD103に記録蓄積されている各音楽データ103a即ち各楽曲の任意の箇所の一部データ例えば先頭から予め定められた時間(例えば30秒)の間の音楽データを複製して、HDD103にインデックス音楽データ103dとして一旦保存し、デジタルバスライン110、メモリカードインターフェース106を介してメモリカード106aに転送することが可能に構成されている。
【0034】
続いて、図2は、音楽蓄積装置100のHDD103に記憶された管理テーブル103bに登録されている特定情報即ち管理データの構成の一例を示すメモリ構成図である。
【0035】
図2に示すように、管理テーブル103bは、少なくとも、HDD103に記録蓄積されている複数の音楽データ103aやインデックス音楽データ103dの中のいずれかを特定して選択して呼び出すための特定情報を登録しているものであり、各音楽データ(即ち各楽曲)や対応する各インデックス音楽データを一意に識別可能なように付与された曲ID番号201と、HDD103に記録蓄積されている各音楽データ(即ち各楽曲)のタイトル名202と、各音楽データ(即ち各楽曲)のアーティスト名203と、HDD103に記録蓄積されている各音楽データ(即ち各楽曲)の格納場所を示す音楽データ格納場所204と、各インデックス音楽データの格納場所を示すインデックス音楽データ格納場所205とを含んで構成されている。
【0036】
ここで、たとえ、各音楽データ(即ち各楽曲)毎に必要とする記録領域の大きさが異なるとしても、記録する可能性がある音楽データの最大記録領域に、全ての音楽データの記憶領域の大きさを統一して、HDD103における各音楽データ103a(即ち各楽曲)の記録領域の大きさを全て同一とすれば、曲ID番号201のみにより、HDD103における各音楽データの音声データ格納場所204を、一意に特定するように構成することができる場合であれば、管理テーブル103bにおける音楽データ格納場所204に関する情報を省略しても良い。
【0037】
また、インデックス音楽データ格納場所205についても、全く同様であり、HDD103における各インデックス音楽データ103dの記録領域の大きさを全て同一とすれば、管理テーブル103bにおけるインデックス音楽データ格納場所205に関する情報を設定する必要はない。
【0038】
なお、各インデックス音楽データ103d側にも、対応する各音楽データ103aとの関連付けを行う索引可能なインデックス情報を記憶させるように構成して、各インデックス音楽データ103dを再生して試聴した際に、試聴した該インデックス音楽データ103dから、管理テーブル103bの例えば曲ID番号201を逆引きできるようにしても良い。
【0039】
続いて、図3は、メモリカードインターフェース106に挿着されたメモリカード106aに転送外部管理テーブル103c′として転送して記憶させる外部管理テーブル103cの構成の一例を示すメモリ構成図であり、外部管理テーブル生成手段105により生成されて、HDD103に一旦保存されているものである。
【0040】
外部管理テーブル103cは、図3に示すように、当該音楽蓄積装置100とは異なる他の外部装置(例えば、後述する音楽再生装置)により当該音楽蓄積装置100に蓄積されている音楽データ103aの編集を行うために、着脱可能なメモリカード106aに必要とする各種データを格納しているものであり、HDD103に記録蓄積されている全ての音楽データ103aに関する特定情報(曲ID番号201、タイトル名202、アーティスト名203、音楽データ格納場所204、及び、インデックス音楽データ格納場所205)を管理テーブル103bから複写すると共に、更に、該特定情報により特定される各音楽データ103aに関して指定した編集操作の指示を、当該音楽蓄積装置100とは異なる他の外部装置(例えば、後述する音楽再生装置)において行うための制御データとして、予め登録されている編集操作項目に対応して、少なくとも、HDD103とメモリカード106aとの間で、選択した音楽データ103aの転送を指定するための転送指定制御コード301と、HDD103から選択した音楽データ103aの削除を指定するための削除指定制御コード302とを含んで構成されている。
【0041】
ここで、転送指定制御コード301と削除指定制御コード302とには、外部管理テーブル生成手段105により生成される場合には、初期値として全て‘0’が設定されており、転送や削除などの編集操作が何ら指定されていない状態に初期設定されている。
【0042】
なお、前述した図2の管理テーブル103bの場合と同様に、図3の外部管理テーブル103cにおいても、音楽データ格納場所204に関する情報を省略することができるし、更には、メモリカード106aに転送されて記録されている各転送インデックス音楽データ103d′の格納場所に関する情報としても利用することができるインデックス音楽データ格納場所205に関する情報も、メモリカード106aにおける各転送インデックス音楽データ103d′の記録領域の大きさを全て同一とすれば、省略しても良い。また、各転送インデックス音楽データ103d′側に、対応する各音楽データ103aとの関連付けを行う索引可能なインデックス情報を記憶させるように構成しても良い。
【0043】
続いて、図4は、音楽蓄積装置100のメモリカードインターフェース106に挿着されたメモリカード106aに転送されて記録される各種データの構成の一例を示すメモリ構成図である。
【0044】
即ち、メモリカード106aには、図4に示すように、図3に示した外部管理テーブル生成手段105によりHDD103上に生成された外部管理テーブル103cを、転送外部管理テーブル103c′として転送して格納する転送外部管理テーブル記録領域401と、インデックス音楽データ生成手段104によりHDD103上に生成された、HDD103の全ての音楽データ103aに対するインデックス音楽データ103dを、転送インデックス音楽データ103d′として転送して格納する転送インデックス音楽データ記録領域402と、図3に示す転送指定制御コード301により転送指定がなされることにより、HDD103から読み出して転送された音楽データを示す転送音楽データ103a′を格納する転送音楽データ記録領域403とが少なくとも確保されている。
【0045】
続いて、音楽蓄積装置100のROM109cに格納されて、蓄積すべき音楽データの編集操作を行う蓄積制御プログラムの流れについて、図5及び図6に示す動作フローチャートを用いて説明を行う。
【0046】
ここで、図5は、図1に示す音楽蓄積装置100に備えられたメモリカードインターフェース106に挿着されたメモリカード106aへの書き出しに関する蓄積制御プログラムの動作の一例を示す動作フローチャートである。
【0047】
図5に示す蓄積制御プログラムは、ユーザインターフェース108を介して、ユーザがメモリカード106aへのデータの書き込み開始を指定することにより起動される。
【0048】
該蓄積制御プログラムが起動すると、まず、外部管理テーブル生成手段105により生成されてHDD103に保存されている外部管理テーブル103c(図3に一例を示す)を、メモリカード106aの転送外部管理テーブル記録領域401に転送外部管理テーブル103c′として書き込む(ステップS501)。
【0049】
次いで、インデックス音楽データ生成手段104により生成されてHDD103に保存されているインデックス音楽データ103dを、順次、転送インデックス音楽データ記録領域402に転送インデックス音楽データ103d′として書き込んで(ステップS502)、処理を終了する。
【0050】
次に、図6は、図1に示す音楽蓄積装置100に備えられたメモリカードインターフェース106に挿着されたメモリカード106aの転送外部管理テーブル記録領域401からの転送外部管理テーブル103c′の読み出しと、読み出された転送外部管理テーブル103c′の編集操作指示内容に応じた処理を行う蓄積制御プログラムの動作の一例を示す動作フローチャートである。
【0051】
なお、図6に示す動作フローチャートにおいては、理解し易くするために、転送外部管理テーブル記録領域401の転送外部管理テーブル103c′に登録されている楽曲が1個のみである場合について説明を行う。
【0052】
ここに、蓄積制御プログラムの図6に示す動作フローチャートは、ユーザが、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置(例えば、後述する音楽再生装置)においてメモリカード106a上の転送外部管理テーブル103c′を編集した後、当該音楽蓄積装置100のメモリカードインターフェース106に該メモリカード106aを再度挿着して、ユーザインターフェース108を介して、ユーザがメモリカード106aからの転送外部管理テーブル103c′の読み出し開始を指定することにより起動される。
【0053】
該蓄積制御プログラムが起動すると、まず、メモリカード106aの転送外部管理テーブル記録領域401から転送外部管理テーブル103c′の読み込みを行い、転送外部管理テーブル103c′に設けられている制御コードの種別を選択するための制御選択メニュー画面を液晶表示部107に表示する(ステップS601)。なお、本実施例においては、転送外部管理テーブル103c′に設けられている制御コードとして、前述のごとく、転送指定制御コード301と削除指定制御コード302との2種類であるので、“転送”と“削除”と“選択項目なし”との3つの項目のいずれを選択するかという選択メニュー画面を液晶表示部107に表示する。ここで、転送指定制御コード301と削除指定制御コード302という制御コードと、選択メニュー画面に表示される“転送”と“削除”というテキストデータとは予め一意に対応付けがなされている。
【0054】
続いて、画面表示されている選択メニュー画面の中から制御コードの選択操作を、ユーザがユーザインターフェース108を介して行うと、ユーザによりなされた選択結果の検出を行う(ステップS602)。即ち、ユーザにより“選択項目なし”と“転送”と“削除”と“選択項目なし”のいずれが選択指定されているかの判定を行い(ステップS603)、“選択項目なし”を選択した場合(ステップS603の“なし”)は、転送外部管理テーブル103c′に登録されている音楽データは編集すべき音楽データではないとして、本蓄積制御プログラムを終了する。一方、“転送”を選択した場合(ステップS603の“転送”)は、ステップS604へ移行し、“削除” を選択した場合(ステップS603の“削除”)は、ステップS605へ移行する。
【0055】
ここで、“転送”を選択した場合(ステップS603の“転送”)は、転送外部管理テーブル103c′に登録されている音楽データに関する転送指定のパラメータである転送指定制御コード301が、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置において編集されて、“1”に設定されているか否かを判定し(ステップS604)、“1”に設定されている場合(ステップS604のYES)、ステップS606へ移行し、“0”に設定されている場合(ステップS604のNO)、転送外部管理テーブル103c′に登録されている当該音楽データは転送が要求されていない音楽データであると判断して、本蓄積制御プログラムを終了する。
【0056】
一方、“削除” を選択した場合(ステップS603の“削除”)は、転送外部管理テーブル103c′に登録されている音楽データに関する削除指定のパラメータである削除指定制御コード302が、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置において編集されて、“1”に設定されているか否かを判定し(ステップS605)、“1”に設定されている場合(ステップS605のYES)、ステップS607へ移行し、“0”に設定されている場合(ステップS605のNO)、転送外部管理テーブル103c′に登録されている当該音楽データは削除が要求されていない音楽データであると判断して、本蓄積制御プログラムを終了する。
【0057】
転送指定制御コード301が“1”に設定されていた場合(ステップS604のYES)には、指定された音楽データをHDD103の音楽データ103aの中から選択してメモリカード106aへ転送する転送処理プログラムをROM109cから呼び出して、音楽データ管理手段102を制御して、転送外部管理テーブル103c′において転送指定制御コード301が“1”に設定されている曲ID番号201あるいは音楽データ格納場所204の音楽データ103aを索引して、該当する音楽データ103aを転送音楽データ103a′としてHDD103からメモリカード106aの転送指定音楽データ記録領域403へ転送させて(ステップS606)、本蓄積制御プログラムを終了する。
【0058】
一方、削除指定制御コード302が“1”に設定されていた場合(ステップS605のYES)には、指定された音楽データをHDD103の音楽データ103aの中から選択して削除する削除処理プログラムをROM109cから呼び出して、音楽データ管理手段102を制御して、転送外部管理テーブル103c′において削除指定制御コード301が“1”に設定されている曲ID番号201あるいは音楽データ格納場所204の音楽データ103aを索引して、該当する音楽データ103aをHDD103から削除させて(ステップS607)、本蓄積制御プログラムを終了する。
【0059】
前述した図6の動作フローチャートにおいては、転送外部管理テーブル103c′に設定されている楽曲(音楽データを示す曲ID番号201)が1曲のみである場合について述べたが、複数の楽曲が設定されている場合であっても、ステップS603に示す“転送”と“削除”と“選択項目なし”との判定処理を行い、“転送”の指定がなされていた場合であれば、“転送”の指定がある(即ち、転送指定制御コード301が“1”に設定されている)全ての楽曲について、ステップS604とS606との処理を、転送外部管理テーブル103c′に設定されている曲順に繰り返し行い、一方、“削除”の指定がなされていた場合であれば、“削除”の指定がある(即ち、削除指定制御コード302が“1”に設定されている)全ての楽曲について、ステップS605とS607との処理を、転送外部管理テーブル103c′に設定されている曲順に繰り返し行うようにすれば良い。
【0060】
また、前述した実施例においては、外部管理テーブル生成手段105により生成される外部管理テーブル103c及び転送外部管理テーブル103c′には、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置において音楽データ103aに関して指定することができる編集操作の種類として、転送指定制御コード301と削除指定制御コード302との2種類のみの制御コードが予め登録されて設定されることとしたが、音楽蓄積装置100として実施すべき編集操作項目が更に存在している場合(例えば、CDドライブ101以外に、メモリカードインターフェース106を介して、音楽データをHDD103に記録蓄積する制御項目を追加しているような場合)があれば、かかる2種類に限ることなく、更に追加しても良いことは言うまでもない。いずれの場合であっても、予め登録されている複数種類の編集操作項目(制御コード)全てを有する転送外部管理テーブル103c′を生成してメモリカード106aに転送して記録させることにより、前記外部装置において転送外部管理テーブル103c′の複数種類の編集操作項目(制御コード)の中からいずれでも選択して指定することができるように構成されている。
【0061】
また、前述した実施例においては、図5に示すメモリカード106aへの書き出し処理や図6に示す転送外部管理テーブル103c′の編集操作指示内容に応じた音楽データ103aの編集処理が、ROM109cに格納されている蓄積制御プログラムのようなプログラム論理により実施されている場合を示したが、本発明においては、かくのごとき処理を、プログラム論理ではなく、ハードウェア手段を含め、異なる実現手段を用いて実施することにしても良い。
【0062】
更には、音楽蓄積装置100のみを用いて、当該音楽蓄積装置100のHDD103に記録蓄積されている音楽データ103aに関して編集する操作(例えば、転送や削除などの操作)を行う蓄積制御プログラムを呼び出すことができるプログラム呼び出しコードを、ユーザがユーザインターフェース108を介して直接入力して起動することにより、HDD103に記録蓄積されている音楽データ103aに関する編集操作種別を示す制御コードの種類に関する選択メニュー画面を、例えば、液晶表示部107に画面表示させて、ユーザが選択した制御コードによって音楽データ103aの編集操作を行うようにしても良い。
【0063】
また、インデックス音楽データ生成手段104は、前述したように、HDD103に記録蓄積されている各音楽データ103aのそれぞれ楽曲の先頭から予め定められた時間(例えば30秒)の間の音楽データを用いる代わりに、それぞれの楽曲において任意の箇所の一部音楽データを切り出すこととしても良いし、更には、各音楽データ103aの周波数変換を行い、人間の聴覚の特性であるマスキング効果を利用して、聞こえ難い周波数成分を間引いたり、あるいは、識別し難い大きな音量レベル(振幅レベル)の音楽データ部分を間引くことにより、再生帯域の圧縮処理を行い、音楽データ103aからデータサイズを大幅に低減させる処理を行って、インデックス音楽データ103dとして生成するようにしても良い。
【0064】
次に、前述したような転送外部管理テーブル103c′や転送インデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′が記録されているメモリカード106aを用いて、当該音楽蓄積装置100とは異なる外部装置である音楽再生装置において、メモリカード106aに記録されているインデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′の再生や、転送外部管理テーブル103c′に関する編集を行う場合について説明する。
【0065】
図7は、本発明に係るコンテンツ再生装置の構成に関する実施形態の一例である音楽再生装置のシステム構成図である。
【0066】
図7に示すシステム構成図において、音楽再生装置700は、メモリカードインターフェース701と外部管理テーブル編集手段702と音楽データ再生手段703とユーザインターフェース704と音声変換手段705と制御部706と各回路部を接続するデジタルバスライン707とから構成されている。
【0067】
ここに、メモリカードインターフェース701は、挿着されたメモリカード106aから、前述のごとき転送インデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′の読み出しと、転送外部管理テーブル103c′の読み出し及び書き込みを行うものであり、当該音楽再生装置700とは異なる外部装置(例えば、図1に示す音楽蓄積装置)に対して入出力を行う外部入出力インターフェース手段を提供するものである。また、音楽データ再生手段703は、メモリカード106aから読み出された転送インデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′の再生を行うものである。
【0068】
外部管理テーブル編集手段702は、当該音楽再生装置700における編集操作指示手段となる再生制御プログラムにより作成された各コンテンツデータに関する編集操作の指示を転送外部管理テーブル103c′に設定するように、転送外部管理テーブル103c′を編集する外部管理テーブル編集手段を提供するものであり、ROM706cにプログラムとして格納してCPU706aにより実行するように構成しても良い。
【0069】
また、ユーザインターフェース704は、当該音楽再生装置700に対してユーザが指定した動作を行わせるための情報を入力するためのものである。
【0070】
音声変換手段705は、音楽データ再生手段703が再生した音楽データを音声に変換してスピーカなどから出力するものである。
【0071】
また、制御部706は、CPU706a、RAM706b、ROM706cから構成されており、ROM706cには、当該音楽再生装置700の全体の動作を制御する再生制御プログラムが格納され、CPU706aは、該再生制御プログラムに応じて、RAM706c上に演算データを展開して、デジタルバスライン707を介して、前述した各回路部の動作を制御するように構成されている。
【0072】
ここで、ユーザインターフェース704からは、ユーザは、例えば、メモリカードインターフェース701に挿着されたメモリカード106aに記録されている転送インデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′を選択して、音楽データ再生手段703により再生することを指定したり、再生された転送インデックス音楽データ103d′を音声変換手段705により音声に変換出力して試聴しながら、転送外部管理テーブル103c′の編集(即ち、当該音楽再生装置700とは異なる外部の音楽蓄積装置100に蓄積されている音楽データ103aの削除や、あるいは、当該音楽再生装置700への転送など)を指定したりすることができる。
【0073】
即ち、ユーザインターフェース704からのユーザの入力内容に応じて動作する再生制御プログラムの一つとして、転送外部管理テーブル103c′の特定情報により特定される各音楽データ103aの内容を案内することができる転送インデックス音楽データ103d′を音楽データ再生手段703により再生して、ユーザが、当該特定情報により特定される音楽データ103aに関して指定した編集操作(例えば、転送や削除など)を指示する編集操作指示手段を構成している。
【0074】
次に、音楽再生装置700のROM706cに格納されて、再生のために転送されてきた転送外部管理テーブル103c′の編集操作を行う再生制御プログラムの流れについて、図8に示す動作フローチャートを用いて説明を行う。
【0075】
図8は、図7に示す音楽再生装置700に備えられたメモリカードインターフェース701に挿着されたメモリカード106aの転送外部管理テーブル記録領域401に記録されている転送外部管理テーブル103c′の編集処理を行う再生制御プログラムの動作の一例を示す動作フローチャートであり、前述の外部管理テーブル編集手段702をROM706cに格納した再生制御プログラムの一環として実現した場合を示している。
【0076】
ここで、再生制御プログラムの図8に示す動作フローチャートは、図1に示す音楽蓄積装置100により図4のメモリ構成図に示すように記録されたメモリカード106aをメモリカードインターフェース701に挿着し、ユーザインターフェース704を介して、ユーザが、メモリカード106aからの転送インデックス音楽データ103d′を選択試聴して、当該転送インデックス音楽データ103d′に対応する音楽データの編集操作(即ち、当該音楽再生装置700とは異なる外部装置である例えば音楽蓄積装置100に蓄積されている音楽データ103aに関する転送や削除操作)の指示を転送外部管理テーブル103c′に設定することを指定した場合に起動される。即ち、当該音楽再生装置700とは異なる外部装置(例えば、前記図1に示す音楽蓄積装置100など)からメモリカードインターフェース701を介して入力された転送外部管理テーブル103c′に記録されている特定情報(即ち、前記外部装置に記録蓄積されている音楽データを特定することができる特定情報)により特定された各音楽データに関する編集操作を指示する編集操作指示手段の動作結果として、指定された編集操作の指示を転送外部管理テーブル103c′に設定することを、ユーザが指定した場合に起動される。
【0077】
なお、図8に示す動作フローチャートにおいては、理解し易くするために、メモリカード106aの転送外部管理テーブル記録領域401の転送外部管理テーブル103c′に登録されている転送インデックス音楽データ103d′が1個のみである場合について説明を行う。
【0078】
該再生制御プログラムが起動すると、転送外部管理テーブル103c′に設けられている制御コードとしては、前述のごとく、転送指定制御コード301と削除指定制御コード302との2種類が用意されている場合について説明しているので、まず、ユーザが、ユーザインターフェース704を介して、“転送”と“削除”と“編集項目なし”とのいずれを指定したかの判定を行い(ステップS801)、“編集項目なし”を選択した場合(ステップS801の“なし”)は、転送外部管理テーブル103c′に登録されている音楽データは編集すべき音楽データではないとして、本再生制御プログラムを終了する。一方、“転送”が指定されていた場合(ステップS801の“転送”)は、ステップS802へ移行し、“削除”が指定されていた場合(ステップS801の“削除”)は、ステップS803へ移行する。
【0079】
なお、図7には表示していないが、当該音楽再生装置700に液晶表示部を備えている場合であれば、各制御コードに対応させた“転送”と“削除”と“編集項目なし”との3つの項目のいずれを選択するかという選択メニュー画面を液晶表示部に表示して、ユーザの選択操作をガイドするようにしても構わない。
【0080】
ユーザにより“転送”が指定されていた場合(ステップS801の“転送”)は、転送外部管理テーブル103c′において、転送を指定された音楽データに関する転送指定のパラメータである転送指定制御コード301に“1”を設定して、本再生制御プログラムを終了する。
【0081】
一方、ユーザにより“削除”が指定されていた場合(ステップS801の“削除”)は、転送外部管理テーブル103c′において、削除を指定された音楽データに関する削除指定のパラメータである削除指定制御コード302に“1”を設定して、本再生制御プログラムを終了する。
【0082】
前述した図8の動作フローチャートにおいては、転送外部管理テーブル103c′に設定されている転送インデックス音楽データ103d′(即ち、音楽データを示す曲ID番号201)が1曲のみである場合について述べたが、複数の楽曲が転送外部管理テーブル103c′に設定されている場合であっても、ユーザが、例えば、転送外部管理テーブル103c′に設定されている曲ID番号201の順番に、転送インデックス音楽データ103d′を順次再生しながら、編集操作(転送や削除の操作)を必要とするか否かを判断して、編集操作が必要であるとして、ユーザが、ユーザインターフェース704を介して指定した編集操作の指示をした場合には、現在再生中の転送インデックス音楽データ103d′を示す曲ID番号201に対応する転送外部管理テーブル103c′の転送指定制御コード301又は削除指定制御コード302に“1”に設定する処理を、全ての楽曲について、繰り返すようにすれば良い。
【0083】
また、前述した実施例においては、図8に示す転送外部管理テーブル103c′の編集処理が、ROM706cに格納されている再生制御プログラムのようなプログラム論理により実施される場合を示したが、本発明においては、前述したように、プログラム論理ではなく、ハードウェア手段を含め、異なる実現手段により実施することにしても良い。
【0084】
また、以上に述べた実施例においては、音楽蓄積装置100のインデックス音楽データ生成手段104により生成されるインデックス音楽データ103dは、各音楽データ103aの楽曲の先頭から予め定められた所定の時間(例えば30秒)であっても良いが、例えば、前述したように、人間の聴覚特性を利用して間引き処理を施したデータを用いても良いし、各音楽データ103aを特定することができるインデックスデータであれば、如何なるデータを用いることとしても構わない。
【0085】
また、図1に示す音楽蓄積装置100と図7に示す音楽再生装置700との間で、転送インデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′及び転送外部管理テーブル103c′に関するデータを転送する媒体として、メモリカード106aを用いている場合を示したが、CD、MD、MO又はDVDのような光ディスクからなる記録媒体であっても良いし、あるいは、図4に示したようなメモリカードのメモリ構成からなるデータフォーマットを、例えば、通信ネットワークを介して転送する通信フォーマットとし、音楽蓄積装置100のメモリカードインターフェース106、及び、音楽再生装置700のメモリカードインターフェース701の代わりに、通信ネットワークとの間でデータを転送することができる通信手段即ちネットワークインターフェースを用いることとして、前記通信フォーマットからなる転送インデックス音楽データ103d′や転送音楽データ103a′及び転送外部管理テーブル103c′に関するデータを、通信ネットワークを介して転送するように構成しても良い。ここで、かかる通信ネットワークとしては、携帯電話機やPHS電話機に適用されている移動無線ネットワークであっても良いし、無線LANやBluetoothなどのローカル無線ネットワークであっても良いし、あるいは、専用線や有線PSDNなどの有線公衆通信網や、更には、インタネットを用いても良い。
【0086】
更には、前述した実施例においては、取り扱うコンテンツデータとして、音楽データを対象としている場合を例に取って説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではなく、例えば、映像データを対象とする場合や、映像データと音声データとの複合データを対象とする場合や、テキストデータなどを対象とする場合など、如何なるコンテンツデータに対しても適用することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0087】
100 音楽蓄積装置
101 CDドライブ
102 音楽データ管理手段
101a CD
103 HDD
103a 音楽データ
103a′ 転送音楽データ
103b 管理テーブル
103c 外部管理テーブル
103c′ 転送外部管理テーブル
103d インデックス音楽データ
103d′ 転送インデックス音楽データ
104 インデックス音楽データ生成手段
105 外部管理テーブル生成手段
106、701 メモリカードインターフェース
106a メモリカード
107 液晶表示部
108、704 ユーザインターフェース
109、706 制御部
109a、706a CPU
109b、706b RAM
109c、706c ROM
110、707 デジタルバスライン
201 曲ID番号
202 タイトル名
203 アーティスト名
204 音楽データ格納場所
205 インデックス音楽データ格納場所
301 転送指定制御コード
302 削除指定制御コード
401 転送外部管理テーブル記録領域
402 転送インデックス音楽データ記録領域
403 転送音楽データ記録領域
700 音楽再生装置
702 外部管理テーブル編集手段
703 音楽データ再生手段
705 音声変換手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録蓄積したコンテンツデータの特定情報を格納した管理テーブルでコンテンツデータを管理するコンテンツ蓄積装置であって、
前記コンテンツデータの特定情報と、当該コンテンツ蓄積装置とは異なる外部装置に編集操作の実行を許可する制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルを生成する外部管理テーブル生成手段と、
外部メモリに対して、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力インターフェース手段とを備え、
前記外部装置からの指示に応じて、前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を実行することを特徴とするコンテンツ蓄積装置。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツ蓄積装置であって、
前記コンテンツデータの内容を案内するインデックスコンテンツデータ生成手段を備えるとともに、前記外部入出力インターフェース手段は、前記外部メモリに対して、前記インデックスコンテンツデータを出力することを特徴とするコンテンツ蓄積装置。
【請求項3】
外部メモリに格納された複数のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置であって、
当該コンテンツ再生装置とは異なる外部装置に記録蓄積されているコンテンツデータの特定情報と、前記外部装置より編集操作の実行を許可されている制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルに前記編集操作を指示する外部管理テーブル編集手段と、
当該コンテンツ再生装置と前記外部メモリとの間で、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力インターフェース手段とを備え、
前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を指示する前記外部管理テーブルを前記外部メモリに出力することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項4】
請求項3記載のコンテンツ再生装置であって、
前記外部メモリは、コンテンツデータの内容を案内するインデックスコンテンツデータを備えるとともに、前記外部入出力インターフェース手段は、前記外部メモリから、前記インデックスコンテンツデータを入力することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4記載の外部メモリは、
前記外部管理テーブル及び前記コンテンツデータの記録領域を設けたことを特徴とする着脱可能な記録媒体。
【請求項6】
請求項2及び請求項4記載の外部メモリは、
前記外部管理テーブル及び前記コンテンツデータ及び前記インデックスコンテンツデータの記録領域を設けたことを特徴とする着脱可能な記録媒体。
【請求項7】
記録蓄積したコンテンツデータの特定情報を格納した管理テーブルでコンテンツデータを管理するコンテンツ蓄積制御方法であって、
前記コンテンツデータの特定情報と、当該コンテンツ蓄積装置とは異なる外部装置に編集操作の実行を許可する制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルを生成する外部管理テーブル生成ステップと、
外部メモリに対して、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力ステップとを備え、
前記外部装置からの指示に応じて、前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を実行することを特徴とするコンテンツ蓄積制御方法。
【請求項8】
外部メモリに格納された複数のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生制御方法であって、
当該コンテンツ再生装置とは異なる外部装置に記録蓄積されているコンテンツデータの特定情報と、前記外部装置より編集操作の実行を許可されている制御コードと、前記コンテンツデータ毎に設けた前記制御コードの実行を指示する領域とを有する外部管理テーブルに前記編集操作を指示する外部管理テーブル編集ステップと、
当該コンテンツ再生装置と前記外部メモリとの間で、前記外部管理テーブルと前記コンテンツデータを入出力する外部入出力ステップとを備え、
前記外部メモリのコンテンツデータに対して編集操作を指示する前記外部管理テーブルを前記外部メモリに出力することを特徴とするコンテンツ再生制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−40159(P2011−40159A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−227245(P2010−227245)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【分割の表示】特願2003−66972(P2003−66972)の分割
【原出願日】平成15年3月12日(2003.3.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】