説明

コンテンツ表示制御装置および方法、プログラム、並びに記録媒体

【課題】ユーザにとって見易い表示時間で、コンテンツをスライドショー表示することができるようにする。
【解決手段】サーバ接続制御部51は、「Album Info」のデータを取得して、ネットワーク13を介したサーバ14へのアクセスを制御するようになされている。スライドショー表示制御部52は、サーバ14からダウンロードした画像のデータとコメントのデータとに基づいて、画像とコメントをスライドショー表示させる処理を制御するようになされている。表示切替制御部61は、スライドショー表示制御部52の制御により実行されるスライドショー表示における画像およびコメントの表示の切り替えを制御するようになされている。また、表示切替制御部61は、コメントを行に分割し、各行の表示時間を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ表示制御装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、ユーザにとって見易い表示時間で、コンテンツをスライドショー表示することができるようにすることができるコンテンツ表示制御装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、デジタルカメラなどにより撮影された画像をスライドショー表示するアプリケーションソフトウェアなどを実装したDVDプレーヤが普及している。このようなDVDプレーヤに、複数の画像を記録したDVDを装着して再生すると、それらの画像が順番に、所定の時間間隔でディスプレイに表示される。
【0003】
また、スライドショー表示の際、コメント、キャプションなどを画像に重畳して表示するアプリケーションソフトウェアなども開発されている。
【0004】
さらに、DVDの内容を改変することなく、メモリカードに格納されているキャプション情報により示されるキャプションがそれぞれの画像に重畳されたスライドショーを表示することができるようにした電子アルバム表示システムも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、例えば、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータなどから、デジタルカメラで撮影した画像のデータなどをアップロードし、アップロードされた画像群をアルバム風にレイアウトされたWebサイトとして公開するサービスも提供されている。このようなサービスは、オンラインアルバムサービスと称されている。オンラインアルバムサービスにおいては、例えば、友人が撮影した画像に注釈を追加したり、参照用にコメントを記入したりすることができる。
【0006】
【特許文献1】特開2005−341512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、任意のコメントやキャプションなどを、画像に付加することができるようになると、1つの画像に対して大量のコメントやキャプションなどが付加されることもある。このように、大量のコメントなどが付加された画像をスライドショー表示する場合、ユーザにとって見易い表示時間を設定することが難しい。
【0008】
すなわち、ユーザが大量のコメント(多数の文字)などを読むためには時間がかかるので、スライドショー表示における画像1枚あたりの表示時間を充分に長く設定する必要がある。
【0009】
一方、オンラインアルバムなどのWEBアプリケーションにおいては、コメントなどは任意に付加されるので、殆どコメントが付加されていない画像や、全くコメントが付加されていない画像も同様にスライドショー表示されることになる。
【0010】
このようにコメントなどの量に応じて個々の画像の最適な表示時間は異なるので、ユーザにとって見易い表示時間を設定することが難しいのである。
【0011】
しかしながら、従来の技術では、スライドショー表示の際に、コメントを読みづらいと感じた場合、逐次、ユーザが操作を行うなどして調節する必要があった。例えば、ユーザがDVDプレーヤのリモコンなどを操作して、スライドショーの進行を停止させたり、次の画像に表示を切り換えたりする必要があった。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザにとって見易い表示時間で、コンテンツをスライドショー表示することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一側面は、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得する文字列データ取得手段と、前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割する行分割手段と、前記文字列の行毎に表示時間を設定する行表示時間設定手段と、前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させる行表示制御手段を備え、前記行表示設定手段は、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、前記行表示制御手段は、別のコンテンツを表示させるコンテンツ表示制御装置である。
【0014】
前記行表示設定手段は、前記文字数に対応して算出された時間と、予め設定された最小表示時間とを比較し、前記文字数に対応して算出された時間が前記最小表示時間未満である場合、前記最小表示時間を当該行の表示時間として設定するようにすることができる。
【0015】
前記1つのコンテンツに対応付けられた前記文字列の各行に対応する表示時間の合計を算出し、前記各行に対応する表示時間の合計が、予め設定された前記コンテンツの表示時間未満である場合、前記コンテンツが予め設定された前記コンテンツの表示時間だけ表示された後、前記行表示制御手段が前記別のコンテンツを表示させるようにすることができる。
【0016】
前記1つのコンテンツに対応付けられた前記文字列の各行に対応する表示時間の合計を算出し、前記各行に対応する表示時間の合計が、予め設定された前記コンテンツの表示時間未満である場合、前記各行に対応する表示時間の合計と予め設定された前記コンテンツの表示時間との比に基づいて、前記各行に対応する表示時間を再設定する再設定手段をさらに備えるようにすることができる。
【0017】
前記行表示設定手段により設定された前記各行に対応する表示時間のそれぞれを、ユーザの操作に基づいて変更する表示時間変更手段をさらに備えるようにすることができる。
【0018】
1つのコンテンツに、複数または単数の前記文字列のデータが対応付けられ、前記分割手段は、個々の文字列の文字数をカウントし、予め設定された文字数を超える文字列を、複数の行に分割するようにすることができる。
【0019】
前記コンテンツおよび前記文字列のデータが、ネットワークを介して接続される情報処理装置に記憶されているようにすることができる。
【0020】
本発明の一側面は、コンテンツを取得し、前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得し、前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割し、前記文字列の行毎に表示時間を設定し、前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させるステップを含み、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、別のコンテンツを表示させるコンテンツ表示制御方法である。
【0021】
本発明の一側面は、コンピュータを、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得する文字列データ取得手段と、前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割する行分割手段と、前記文字列の行毎に表示時間を設定する行表示時間設定手段と、前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させる行表示制御手段を備え、前記行表示設定手段は、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、前記行表示制御手段は、別のコンテンツを表示させるコンテンツ表示制御装置として機能させるプログラムである。
【0022】
本発明の一側面は、コンピュータを、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得する文字列データ取得手段と、前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割する行分割手段と、前記文字列の行毎に表示時間を設定する行表示時間設定手段と、前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させる行表示制御手段を備え、前記行表示設定手段は、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、前記行表示制御手段は、別のコンテンツを表示させるコンテンツ表示制御装置として機能させるプログラムが記録されている記録媒体である。
【0023】
ディスクとして構成され、前記コンテンツおよび前記文字列のデータが前記プログラムとともに記憶されるようにすることができる。
【0024】
本発明の一側面においては、コンテンツが取得され、前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータが取得され、前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割し、前記文字列の行毎に表示時間が設定され、前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させ、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、別のコンテンツが表示させられる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ユーザにとって見易い表示時間で、コンテンツをスライドショー表示することができるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施の形態に係るネットワークシステム10の構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム10においては、例えば、端末11のユーザが、インターネットなどのネットワーク13を介してサーバ14にアクセスし、オンラインアルバムサービスなどの提供を受けることができるようになされている。
【0028】
オンラインアルバムサービスは、例えば、ネットワーク13に接続可能なユーザが、サーバ14の機能を利用してネットワーク13上でアルバム風のWebサイトを作成できるサービスとされる。オンラインアルバムサービスでは、例えば、ネットワーク13に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)15から、デジタルカメラで撮影した画像のデータをサーバ14にアップロードし、アルバムと称される単位の画像群としてサーバ14に記憶される。
【0029】
そして、PC15からアップロードされた画像群をアルバム風にレイアウトされたWebサイトとして公開することができる。オンラインアルバムサービスにおいては、アップロードされた画像が、例えば、予めサーバ14に登録された会員向けに公開されるようになされている。
【0030】
例えば、ユーザがPC15などによりネットワーク13を介してサーバ14にアクセスし、オンラインアルバムサービスの会員登録をする。会員登録したユーザに対して、サーバ14においてオンラインアルバムサービスのために割り当てられた記憶領域を特定するためのURL(Uniform Resource Locator)などが通知される。また、オンラインアルバムサービスの所定のアルバムのために割り当てられた記憶領域を特定するためのURLなどが通知されるようにすることもできる。以後、ユーザは、例えば、このURLに基づいて所定のアルバムの画像のデータをPC15や端末11などにダウンロードして画像を表示させることができる。
【0031】
また、オンラインアルバムサービスにおいては、アップロードされた画像が、例えば、家族や友人だけに公開されるようにすることもできる。この場合、アルバムにアクセスするためのパスワード等が設定され、上述したURLとパスワード等に基づいて所定のアルバムの画像のデータが取得できるようになる。
【0032】
また、オンラインアルバムサービスでは、サーバ14にアップロードされた画像のそれぞれに、コメントを付加することができるようになされている。例えば、所定のアルバムにアクセス可能なユーザが、そのアルバムの画像を見た観想などをテキストデータなどとしてサーバ14に記憶させることで、その画像にコメントを付加することができるようになされている。オンラインアルバムサービスにより公開される画像は、付加されたコメントとともに公開される。
【0033】
端末11は、サーバ14にアクセスしてオンラインアルバムサービスの提供を受けることにより、所望のアルバムの画像群のデータをそれぞれ取得し、例えば、それらの画像をディスプレイ16にスライドショー表示させることができる。
【0034】
端末11には、ディスク12が装着され、ディスク12の再生が行なわれる。端末11は、例えば、BD(Blu-Ray Disc)プレーヤ、BDレコーダなどとして構成され、例えば、インターネットなどのネットワーク13への接続端子を有する構成とされる。
【0035】
端末11は、ディスク12を装着するドライブを有しており、ドライブに装着されたディスク12からのデータの読み出しを行う。また、ディスク12が書き込み可能な記録媒体である場合、端末11によりディスク12へのデータの書き込みが行われるようにしてもよい。
【0036】
ディスク12は、例えば、Blu-Ray Disc(商標)などとされる。従来のDVDの記録容量が約4.7Gバイトであるのに対し、Blu-Ray Discは、約25Gバイトの膨大な記録容量を有している。また、ディスク12には、予め所定のプログラムが記録されており、ディスク12が端末11で再生されたとき、ディスク12に記録されているプログラムが制御部21により実行されるようになされている。
【0037】
ディスク12に予め記録されているプログラムは、例えば、コンピュータの機種、OSなどに依存しない、ネットワークでの使用に対応したプログラム言語で記述されており、端末11のメーカや機種の如何に係らず、実行可能となるようになされている。このプログラムは、例えば、ディスク12のメーカにより生成されるようにしてもよいし、端末11のメーカにより生成されてもよい。
【0038】
Blu-Ray Discは、例えば、従来のDVDなどと比較して、ユーザにディスクの記録内容を提示したり、ユーザの入力を受け付けて次の動作を設定するナビゲーション機能が強化されている。このナビゲーション機能は、Blu-Ray Disc(ディスク12)に記録されているプログラムが制御部21により実行されることにより実現され、具体的には、プログラム言語Java(登録商標)で記述されたBD-Jと称されるアプリケーションプログラム群により各種のナビゲーション機能が実現される。
【0039】
端末11の制御部21は、例えば、プロセッサ、メモリなどを有する構成とされ、端末11の各部を制御する。制御部21は、ネットワーク13を介して行われる端末11とサーバ14の通信に関する処理の制御も行うようになされている。制御部21は、後述するように、ディスク12から読み出されたプログラムなどのソフトウェアを実行可能な構成とされている。
【0040】
サーバ14は、例えば、ネットワーク13に接続可能な汎用のコンピュータなどとして構成される。サーバ14は、例えば、プロセッサ、メモリなどを有する制御部31、およびHDD(Hard Disk Drive)などにより構成される記憶部32を有している。記憶部32には、制御部31で実行されるプログラムなどが記憶されており、所定のプログラムが制御部31により実行されることで、サーバ14によるオンラインアルバムサービスの提供が実現される。また、オンラインアルバムサービスで使用される画像としてアップロードされた画像のデータは、記憶部32に記憶される。
【0041】
なお、図1の例では、1台のPC15、および1台の端末11がネットワーク13に接続される構成とされているが、実際には、もっと多くにPC、端末がネットワーク13に接続されている。
【0042】
図2は、サーバ14の記憶部32に記憶されるデータの構成例を示す図である。同図の例では、記憶部32に記憶されるデータがディレクトリ構造を有するものとされている。
【0043】
図2の例では、アルバムA、アルバムB、・・・のディレクトリが生成されている。アルバムA、アルバムB、・・・のディレクトリは、例えば、オンラインアルバムサービスの提供を受けるPC15のユーザなどにより、画像のデータのアップロードに先立って生成される。例えば、アルバムAは、結婚式のアルバムとされ、アルバムBは、家族旅行のアルバムとされる。
【0044】
例えば、PC15のユーザは、結婚式や披露宴、新婚旅行などで撮影した画像のデータをアルバムAの画像としてアップロードする。ここでは、オンラインアルバムサービスで使用される画像のデータなどをコンテンツと称することにする。この例では、アルバムAのディレクトリにコンテンツa、コンテンツb、およびコンテンツcが対応付けられている。また、アルバムBのディレクトリにコンテンツd、およびコンテンツeが対応付けられている。コンテンツa乃至コンテンツeは、例えば、1枚の静止画像のデータに対応するディレクトリとされ、コンテンツa乃至コンテンツeにより、それぞれの画像のデータの記憶位置(アドレスなど)が特定されるようになされている。
【0045】
すなわち、端末11がオンラインアルバムサービスの提供を受ける場合、サーバ14の記憶部32の所望のディレクトリ(例えば、アルバムAのディレクトリ)にアクセスする。そして、当該ディレクトリに対応付けられて記憶されている画像のデータ(例えば、コンテンツa乃至コンテンツcに対応する画像のデータ)がそれぞれ読み出されて、端末11により取得(ダウンロード)されることになる。
【0046】
なお、ユーザは、各アルバムに対応付けて記憶される画像のデータを追加したり、削除したりすることも可能である。
【0047】
また、コンテンツa乃至コンテンツeのディレクトリには、コメントを対応付けて記憶することができるようになされている。この例では、コンテンツaのディレクトリにコメント1とコメント2が対応付けられている。コメント1とコメント2は、例えば、1つのコメントのデータに対応するディレクトリとされ、コメント1とコメント2により、それぞれのコメントのデータの記憶位置が特定されるようになされている。
【0048】
例えば、コメント1に対応付けられて記憶されたコメントのデータは、「結婚おめでとう」と記述された文字列に対応するテキストデータとされる。また、コメント2に対応付けられて記憶されたコメントのデータは、「料金がとても高かったけれど会場は広くてきれいだったし、フランス料理も日本料理も豪華でおいしかった」と記述された文字列に対応するテキストデータとされる。
【0049】
このように、コメントは、1枚の画像に対応して任意の数付加することができ、また勿論、コメントが付加されないようにすることもできる。図2の例では、コンテンツbとコンテンツdにもコンテンツaと同様にコメントが付加されている。
【0050】
図3は、ディスク12に記憶されるデータの例を説明する図である。同図の例では、ディスクデータ記録装置17により、ディスク12にデータが記録されるものとする。なお、ディスクデータ記録装置17は、ディスク12を装着可能なドライブを有する汎用のパーソナルコンピュータなどとされるようにしてもよい。
【0051】
ディスクデータ記録装置17には、ディスクオーサリングアプリケーションプログラムが実装されている。また、ディスクデータ記録装置17には、予め「Album Info」のデータが記憶されている。「Album Info」のデータは、サーバ14の所定のアルバムにアクセスするためのデータとされ、例えば、サーバ14の当該アルバムを特定するURL、ID、パスワードなどより構成されるデータとされる。さらに、ディスクデータ記録装置17には、上述したBD-Jと称されるアプリケーションプログラム群のバイトコードが予め記憶されている。
【0052】
ディスクデータ記録装置17に、ディスク12を装着してディスクオーサリングアプリケーションプログラムを実行すると、ディスク12に、「Album Info」のデータとBD-Jのバイトコードが記録されるようになされている。
【0053】
端末11にディスク12が装着され、再生されると、ディスク12から「Album Info」のデータとBD-Jのバイトコードが読み出され、それらのデータは制御部21のメモリにロードされる。そして、BD-Jのアプリケーションプログラム群が、制御部21で実行されることにより、端末11は、サーバ14の所定のアルバムにアクセスし、そのアルバムの画像のデータとコメントのデータをダウンロードし、制御部21のメモリに保持する。さらに、制御部21は、取得した画像のデータに基づいて、ディスプレイ16に画像を表示させるとともに、コメントのデータに基づいて得られる文字列をコメントとして、ディスプレイ16に表示される画像に重畳表示させる。
【0054】
図4は、ディスク12に記録されるBD-Jの機能的構成例を示すブロック図である。同図に示されるサーバ接続制御部51は、「Album Info」のデータを取得して、ネットワーク13を介したサーバ14へのアクセスを制御するようになされている。スライドショー表示制御部52は、サーバ14からダウンロードした画像のデータとコメントのデータとに基づいて、画像とコメントをスライドショー表示させる処理を制御するようになされている。また、表示切替制御部61は、スライドショー表示制御部52の制御により実行されるスライドショー表示における画像およびコメントの表示の切り替えを制御するようになされている。
【0055】
次に、図5のフローチャートを参照して、端末11によるスライドショー表示処理について説明する。
【0056】
ステップS21において、端末11は、自身のドライブに装着されたディスク12を再生する。これにより、ディスク12から「Album Info」のデータとBD-Jのバイトコードが読み出され、それらのデータは制御部21のメモリにロードされる。そして、BD-Jのアプリケーションプログラム群が、制御部21で実行されることになる。
【0057】
ステップS22において、サーバ接続制御部51は、「Album Info」のデータを取得する。これにより、所定のアルバムを特定するURL(Uniform Resource Locator)、サーバ14にログインするための、ID、パスワードなどが取得される。
【0058】
ステップS23において、サーバ接続制御部51は、ステップS22で取得した情報に基づいて、サーバ14にアクセスする。これにより、所定のアルバムにアクセスすることができる。例えば、ステップS23の処理により、図2で説明したアルバムAのディレクトリへのアクセスが完了し、以後、サーバ接続制御部51は、コンテンツa乃至コンテンツc、およびコメント1乃至コメント3のデータを適宜取得することができる。
【0059】
ステップS24において、スライドショー表示制御部52は、ステップS23の処理によってアクセスしたアルバムのコンテンツを1つ取得する。また、ステップS25において、スライドショー表示制御部52は、ステップS24で取得したコンテンツに対応付けられたコメントを取得する。
【0060】
このとき、例えば、図2のコンテンツaに対応する画像のデータ、並びにコンテンツaに対応付けられたコメント1およびコメント2のデータが取得されることになる。なお、例えば、ステップS24でコンテンツcに対応する画像のデータが取得される場合、コンテンツcに対応付けられたコメントはないので、ステップS25でのコメントの取得はなされないことになる。
【0061】
ステップS26において、表示切替制御部61は、図6を参照して後述する表示切替制御処理を実行する。これにより、スライドショー表示における画像およびコメントの表示の切り替えの制御が行われる。
【0062】
ここで、図6のフローチャートを参照して、図5のステップS26の表示切替制御処理の詳細な例について説明する。
【0063】
ステップS41において、表示切替制御部61は、ステップS25でコメントが取得されたか否かを判定し、コメントが取得されたと判定された場合、処理は、ステップS42に進む。
【0064】
ステップS42において、表示切替制御部61は、ステップS25で取得したコメントの文字数をカウントする。
【0065】
いま、ステップS24でコンテンツaに対応する画像のデータが取得され、ステップS25でコメント1およびコメント2のデータが取得されたものとする。また、コメント1は、「結婚おめでとう」と記述された文字列とされ、コメント2は、「料金がとても高かったけれど会場は広くてきれいだったし、フランス料理も日本料理も豪華でおいしかった」と記述された文字列であったものとする。
【0066】
ステップS42では、コメント毎に文字数がカウントされる。まず、コメント1の文字数がカウントされる。いまの場合、コメント1の文字数は、7文字とカウントされる。また、コメント2の文字数は、48文字とカウントされる。
【0067】
ステップS43において、表示切替制御部61は、コメントの分割が必要か否かを判定する。コメントは、画像に重畳されて表示される場合、1行単位で表示され、順次行の表示が切り換えられるようになされている。すなわち、例えば、ディスプレイ16に表示される画像の下側に1行のコメントが表示され、その後、次の1行のコメントが表示され、・・・のようにコメントの表示が切り換えられるようになされている。通常、スライドショー表示は、画像の表示が主であり、コメントの表示領域をあまり大きくすることができないからである。また、コメントの1行の当たりの文字数は、予め定められているものとする。ユーザにとって読み易いフォントサイズや文字間隔を実現するためである。
【0068】
ここでは、コメントの1行あたりの文字数が最大30文字と設定されているものとする。コメント1は、7文字だから1行で表示可能であり、ステップS43では、分割する必要はないと判定される。一方、コメント2は、48文字だから、1行では表示しきれず、ステップS43では、分割が必要と判定される。
【0069】
なお、コメントが2行、3行、・・・などの単位で画像に重畳されて表示されるようにしてもよいが、ここでは、1行単位で表示される場合の例について説明する。
【0070】
ステップS43で分割が必要と判定された場合、処理は、ステップS44に進み、コメントが複数の行に分割される。また、ステップS43で分割が必要ないと判定された場合、ステップS44の処理は、スキップされる。
【0071】
いまの場合、コメント2が2行に分割される。このとき、例えば、第1行目が30文字の「料金がとても高かったけれど会場は広くてきれいだったし、フラン」とされ、第2行目が18文字の「ス料理も日本料理も豪華でおいしかった」と分割される。あるいはまた、ユーザが読み易いように、句点に基づいて分割し、第1行目が27文字の「料金がとても高かったけれど会場は広くてきれいだったし、」とされ、第2行目が21文字の「フランス料理も日本料理も豪華でおいしかった」と分割されるようにしてもよい。
【0072】
つまり、コメントの文字数が1行の最大文字数(いまの場合、30文字)を超えていると判定された場合、そのコメントは第1行目と第2行目に分割され、第2行目の文字数が1行の最大文字数を超えているか否かがさらに判定される。そして、第2行目の文字数が1行の最大文字数を超えていると判定された場合、第2行目の文字列がさらに分割されて、第3行目が生成される。このように、各行の文字数が30文字を超えないものとなるように、コメントが分割されるのである。
【0073】
なお、ここでは、単純に文字数(30文字)でコメントの文字列を行に分割する例と、句点に基づいてコメントの文字列を行に分割する例について述べたが、これ以外の方式で分割されるようにしてもよい。
【0074】
例えば、予め設定された単語数を超えた場合、文字列が別の行に分割されるようにしてもよい。この場合、コメントの文字列に形態素解析などを施して、文字列を単語に分解し、1行に含まれる最大の単語数を超えた場合、別の行に分割されるようにすればよい。あるいはまた、予め設定された所定の記号が含まれる文字列が別の行に分割されるようにしてもよい。例えば、かっこなどで囲まれた文字列が別の行に分割されるようにしてもよい。
【0075】
なお、ここでは、コメントが日本語である場合の例について説明したが、コメントが外国語である場合、別の方式でコメントの文字列を行に分割するようにしてもよい。
【0076】
上述した例の場合、ステップS42乃至ステップS44の処理の結果、コメント1は分割されず、コメント2が2行に分割されることになる。
【0077】
ステップS45において、表示切替制御部61は、図7を参照して後述するコメント表示時間設定処理を実行する。これにより、それぞれのコメントの各行の表示時間である行表示時間が設定される。例えば、コメント1の第1行目はX秒、コメント1の第2行目はY秒、コメント2の第1行目はZ秒・・・のようにそれぞれのコメントの各行の表示時間が設定される。
【0078】
ステップS46において、表示切替制御部61は、コンテンツを表示する。これにより、ディスプレイ16にコンテンツの画像が表示される。
【0079】
ステップS47において、表示切替制御部61は、ステップS46で表示したコンテンツの画像にコメントを1行重畳表示させる。なお、上述したように、コメントが複数行で構成される場合は、コメントは1行単位で表示され、順次行の表示が切り換えられるようになされている。
【0080】
ステップS48において、表示切替制御部61は、ステップS47で表示したコメント(1行分)の表示時間が経過したか否かを判定する。上述したように、ステップS45の処理で、それぞれのコメントの各行の表示時間が設定されている。ステップS48においては、例えば、ステップS47でコメントの表示が開始されてから現在に至るまでの時間がタイマなどにより計時され、ステップS45で設定された当該コメントの当該行に対応する表示時間と比較される。
【0081】
そして、表示切替制御部61は、ステップS48において、当該コメントの当該行に対応する表示時間が経過したと判定されるまで待機する。すなわち、ステップS48において、当該コメントの当該行に対応する表示時間が経過したと判定されるまで、ステップS47で表示した1行分のコメントの表示は継続され、当該行がステップS46の処理により表示されているコンテンツの画像に重畳表示され続ける。
【0082】
ステップS48において、ステップS47で表示したコメントの表示時間が経過したと判定された場合、ステップS47の処理で表示されていた1行分のコメントの表示は、終了され(ディスプレイ16の画面から消去され)、処理は、ステップS49に進む。
【0083】
なお、コメントの表示の消去は、1行分まとめて消去されるようにしてもよいし、例えば、1行の文字列の左端から順に消去されていくようにしてもよい。あるいはまた、1行の文字列を画面右側から左側に順次スクロール表示していき、画面の左端までスクロールされた文字から順に消去されていくようにしてもよい。
【0084】
ステップS49において、表示切替制御部61は、コメントの次の行があるか否かを判定する。ステップS47の処理で表示されている当該コメントがステップS44の処理で複数行に分割されており、かつまだ最後の行が表示されていない場合、ステップS49では次の行があると判定される。また、コメントがステップS46の処理により表示されているコンテンツに複数のコメントが付加されており、かつまだ最後のコメントが表示されていない場合、ステップS49では次の行があると判定される。換言すれば、ステップS49では、ステップS46の処理により表示されているコンテンツの画像に重畳させて表示すべきコメントの全ての行が表示されたか否かが判定される。
【0085】
ステップS49において、次の行があると判定された場合、処理は、ステップS47に戻り、ステップS47乃至ステップS49の処理が繰り返し実行される。
【0086】
ステップS49において、次の行がないと判定された場合、処理は、ステップS50に進む。なお、最後のコメントの行の表示終了後、当該コンテンツに新たなコメントが追加されているか否かが判定されるようにし、新たなコメントが追加されている場合、そのコメントが取得され、再度ステップS41乃至S49の処理が実行されるようにしてもよい。オンラインアルバムサービスにおいては、複数のユーザが適宜コメントを付加することができるからである。
【0087】
なお、ステップS41において、コメントが取得されなかったと判定された場合、ステップS42乃至ステップS49の処理は、スキップされる。
【0088】
ステップS50において、表示切替制御部61は、デフォルト(初期設定)のコンテンツ表示時間が経過したか否かを判定する。
【0089】
スライドショーにおいては、例えば、コンテンツ1つあたりの表示時間が予め設定されている。例えば、コンテンツが静止画像である場合、「画像1枚あたり10秒」などのように、1枚の画像の表示時間が設定されており、その表示時間を経過すると、次の画像に表示が切り替わる。このように、予め設定されたコンテンツ1つあたりの表示時間を、デフォルトのコンテンツ表示時間と称することにする。
【0090】
なお、デフォルトのコンテンツ表示時間は、スライドショー表示の処理を実行するアプリケーションプログラムなどに組み込まれるようにしてもよいし、ユーザの操作に基づいて所定の時間が設定されるようにしてもよい。
【0091】
ステップS50においては、例えば、ステップS46でコンテンツの画像の表示が開始されてから現在に至るまでの時間がタイマなどにより計時され、デフォルトのコンテンツ表示時間と比較される。そして、表示切替制御部61は、ステップS50において、デフォルトのコンテンツ表示時間が経過したと判定されるまで待機する。
【0092】
すなわち、ステップS50において、デフォルトのコンテンツ表示時間が経過したと判定されるまで、ステップS46で表示したコンテンツの画像の表示は継続される。
【0093】
一方、ステップS50において、デフォルトのコンテンツ表示時間が経過したと判定された場合、ステップS46の処理で表示されていたコンテンツの画像の表示は、終了される(ディスプレイ16の画面から消去される)。
【0094】
すなわち、行表示時間の合計がデフォルトのコンテンツ表示時間未満である場合、コメントの表示終了後も当該コンテンツの画像の表示が継続される。一方、行表示時間の合計がデフォルトのコンテンツ表示時間以上である場合、コメントの表示終了後、直ちに次のコンテンツの画像に表示が切り替えられる。
【0095】
ステップS50において、デフォルトのコンテンツ表示時間が経過したと判定された場合、表示切替制御処理は終了し、処理は、図5のステップS27に進むことになる。
【0096】
図5に戻って、ステップS27において、表示切替制御部61は、スライドショー表示処理の終了が指令されたか否かを判定する。まだ、スライドショー表示処理の終了が指令されていないと判定された場合、処理は、ステップS24に戻り、このアルバムの次のコンテンツが取得される。いまの場合、ステップS24とステップS25の処理で、例えば、図2のコンテンツbに対応する画像のデータ、並びにコンテンツbに対応付けられたコメント3のデータが取得されることになる。
【0097】
このように、ステップS24乃至ステップS27の処理が繰り返し実行されることにより、このアルバムのコンテンツの画像、およびそのコンテンツに付加されたコメントが順番に表示されていく。
【0098】
例えば、ユーザが図示せぬリモコンなどを操作してスライドショー表示処理の終了を指令した場合、ステップS27において、スライドショー表示処理の終了が指令されたと判定され、処理は終了する。
【0099】
このようにして、スライドショー表示処理が実行される。なお、上述したようにスライドショー表示処理の実行の際に、コンテンツとコメントのデータが取得されるので、例えば、スライドショー表示処理の実行中に、コンテンツまたはコメントが追加された場合でも適切にスライドショー表示することが可能である。
【0100】
また、同一のアルバムについて過去にスライドショー表示処理が実行されている場合、過去のスライドショー表示処理で取得されたコメント(既読のコメント)のデータは、取得されないようにしてもよい。なお、コメントが既読であるか否かは、例えば、次のようにして判定することができる。
【0101】
例えば、スライドショー表示処理の終了時に、スライドショー表示したアルバムを特定する情報および現在の日付と時刻(日時)が、前回表示情報として記憶されるようにする。そして、その後、同じアルバムのスライドショー表示処理を実行するとき、記憶されている前回表示情報の日時と、コメントのデータの生成日時とが比較されるように、前回表示情報の日時以前に生成されたコメントは既読と判定することができる。
【0102】
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS45のコメント表示時間設定処理の詳細な例について説明する。
【0103】
ここでは、ステップS24でコンテンツaに対応する画像のデータが取得され、ステップS25でコメント1およびコメント2のデータが取得されたものとして説明する。また、コメント1は、「結婚おめでとう」と記述された文字列とされ、コメント2は、「料金がとても高かったけれど会場は広くてきれいだったし、フランス料理も日本料理も豪華でおいしかった」と記述された文字列であったものとする。
【0104】
そして、上述したステップS42乃至S44の処理を経て、コメント1は分割されず、1行のコメントとされ、コメント2が2行に分割されたものとする。ここでは、コメント2が句点に基づいて分割され、第1行が27文字の「料金がとても高かったけれど会場は広くてきれいだったし、」とされ、第2行が21文字の「フランス料理も日本料理も豪華でおいしかった」と分割されたものとする。
【0105】
ステップS61において、表示切替制御部61は、コメントの1行の文字数をカウントする。上述したように、コメント1は1行のみで、7文字とカウントされる。
【0106】
ステップS62において、表示切替制御部61は、ステップS61でカウントした行の文字数に対応する表示時間を算出し、算出された表示時間を当該行の表示時間として設定する。例えば、日本語の場合、5文字あたり1秒の表示時間とされる。いまの場合、コメント1の1行の文字数は7だから、(7/5)×1秒=1.4秒とされる。
【0107】
なお、5文字あたり1秒の表示時間の表示時間は、洋画に日本語字幕を付けるときの方式を参考にしたものであり、装置の設計、またはユーザの設定などに応じて任意に設定されるようにしても構わない。
【0108】
ステップS63において、表示切替制御部61は、ステップS62で設定した行表示時間は、最小表示時間未満であるか否かを判定する。例えば、短い文字数のコメントが多数付加されている場合などは、文字数に対応する表示時間でコメントの表示を切り替えると、ディスプレイ16を見ているユーザに落ち着かない印象を与えることがある。このため、コメント1行あたりの最小表示時間が予め設定されている。最小表示時間は、例えば、3秒とされる。
【0109】
ステップS63において、ステップS62で設定した行表示時間が最小表示時間未満であると判定された場合、処理は、ステップS64に進み、当該行の行表示時間として、最小表示時間が設定される。
【0110】
いまの場合、ステップS62で設定されたコメント1の第1行目の行表示時間は、1.4秒だから、最小表示時間3秒未満であり、ステップS64において、コメント1の第1行目の表示時間は3秒として設定される。すなわち、文字数に対応する表示時間が最小表示時間未満である場合、当該行の行表示時間が最小表示時間に再設定される。
【0111】
ステップS65において、表示切替制御部61は、次の行があるか否かを判定する。ステップS65では、図6のステップS46の処理により表示されているコンテンツの画像に重畳させて表示すべきコメントの全ての行の行表示時間が設定されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、コメント2の第1行と第2行の行表示時間が設定されていないので、ステップS65では、次の行があると判定され、処理は、ステップS61に戻る。
【0112】
そして、ステップS61では、コメント2の第1行の文字数がカウントされる。上述したように、コメント2の第1行目は27文字とカウントされる。
【0113】
ステップS62で、表示切替制御部61は、ステップS61でカウントした行の文字数に対応する表示時間を算出し、算出された表示時間を当該行の表示時間として設定する。いまの場合、当該行の文字数は27だから、(7/5)×1秒=5.4秒とされる。
【0114】
ステップS63で、表示切替制御部61は、ステップS62で設定した行表示時間は、最小表示時間未満であるか否かを判定する。いまの場合、ステップS62で設定した行表示時間は、5.4秒(>3秒)だから、ステップS63では最小表示時間未満ではないと判定され、ステップS64の処理がスキップされ、処理は、ステップS65に進む。そして、その後、処理が再びステップS61に戻り、コメント2の第2行の行表示時間が設定されることになる。
【0115】
このように、それぞれの行に行表示時間が設定されていく。
【0116】
図8は、図7の処理により設定される各行の行表示時間の例を説明する図である。同図に示されるように、コメント1は、第1行のみで構成され、文字数は7文字である。また、ステップS62の処理で算出されて設定された行表示時間(算出時間と称することにする)は、1.4(秒)であり、1行あたりの最小表示時間である3.0(秒)未満である。その結果、コメント1の第1行の行表示時間は、3.0(秒)と設定されている。
【0117】
また、コメント2は、2行で構成され、第1行の文字数は27文字である。また、コメント2の第1行の算出時間は5.4(秒)であり、1行あたりの最小表示時間である3.0(秒)以上である。その結果、コメント2の第1行の行表示時間は、5.4(秒)と設定されている。さらに、コメント2の第2行の文字数は21文字である。また、コメント2の第2行の算出時間は4.2(秒)であり、1行あたりの最小表示時間である3.0(秒)以上である。その結果、コメント2の第1行の行表示時間は、4.2(秒)と設定されている。
【0118】
なお、上述した例では、コメントの各行の行表示時間が全て自動的に設定される場合の例について説明したが、例えば、1度設定された行表示時間を、後からユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
【0119】
例えば、自動的に設定された行表示時間に基づいてスライドショー表示処理が実行され、ユーザがコメントを読みづらいと感じた場合、所定の操作を行うことにより、ユーザが行表示時間を変更できるようにしてもよい。例えば、図8のように自動的に設定された各行の行表示時間に値Nが乗じられるようにする。Nの値が1.5であった場合、コメント1の第1行の行表示時間は、4.5(秒)とされ、コメント2の第1行の行表示時間は、8.1(秒)とされ、コメント2の第1行の行表示時間は、6.3(秒)とされる。このようにすることで、読む速度が遅いユーザにも見易くなるようにスライドショー表示することが可能である。
【0120】
図8に示されるような行表示時間の設定に関する情報は、例えば、制御部21のメモリなどに保持される。このように設定された各行の行表示時間に基づいて、図6のステップS47乃至ステップS50の処理が実行される。
【0121】
すなわち、図8に示される例の場合、コメント1の第1行目の表示が開始されてから3.0(秒)が経過すると、コメント2の第1行目に表示が切り替えられる。そして、コメント2の第1行目の表示が開始されてから5.4(秒)が経過すると、コメント2の第2行目に表示が切り替えられる。その後、コメント2の第2行目の表示が開始されてから4.2(秒)が経過すると、ステップS50において、ステップS46でコンテンツaの画像の表示が開始されてから現在に至るまでの時間とデフォルトのコンテンツ表示時間とが比較される。
【0122】
いまの場合、コンテンツaの画像が表示されてから、12.6(=3.0+5.4+4.2)秒が経過しており、デフォルトのコンテンツ表示時間10秒を超えている。従って、コンテンツaの画像の表示は、コメント2の第2行目の表示終了後、直ちにコンテンツbの画像の表示に切り替えられることになる。
【0123】
このように、コメントの各行の行表示時間が設定されるのである。なお、上述したように、コメントの表示の消去は、1行分まとめて消去されるようにしてもよいし、例えば、1行の文字列の左端から順に消去されていくようにしてもよい。あるいはまた、1行の文字列を画面右側から左側に順次スクロール表示していき、画面の左隅までスクロールされた文字から順に消去されていくようにしてもよい。順に消去する場合は、最初の文字が現れてから、最後の文字が消去されるまでの時間が行表示時間となる。
【0124】
1つの画像に対して文字数の多いコメントや、多数のコメントが付加されるなどした場合、従来の方式では、スライドショー表示において、ユーザにとって見易い表示時間を設定することが難しい。
【0125】
すなわち、ユーザが大量のコメントを読むためには時間がかかるので、スライドショー表示における画像1枚あたりの表示時間を充分に長く設定する必要がある。一方、コメントは任意に付加されるので、殆どコメントが付加されていない画像や、全くコメントが付加されていない画像も同様にスライドショー表示されることになる。このようにコメントの量に応じて最適な表示時間は異なるのである。
【0126】
従来の技術では、スライドショー表示の際に、例えば、ユーザがリモコンなどを操作して、スライドショーの進行を停止させたり、次の画像に表示を切り換えたりする必要があった。
【0127】
これに対して、本発明では、コメントの各行の表示時間が、その行を読み易い時間となるように自動的に設定される。そして設定された表示時間に基づいてコメントの各行の表示が切り替えられるとともに、各行の表示時間に合わせてコンテンツの画像の切り替えタイミングが制御される。従って、ユーザにとって見易い表示時間で、コンテンツをスライドショー表示することができる。
【0128】
ここでは、スライドショー表示処理の実行の際に、図8に示されるような情報が生成される場合の例について説明したが、例えば、図8に示されるような情報が予め生成されるようにしてもよい。すなわち、事前にコンテンツとコメントのデータを取得するなどして、コメントの各行の行表示時間を予め設定して記憶しておき、その後、記憶されている行表示時間に基づいてスライドショー表示がなされるようにしてもよい。
【0129】
ところで、上述した図6のステップS50の処理においては、デフォルトのコンテンツ表示時間が経過するまで当該コンテンツの画像の表示が継続される。従って、当該コンテンツに付加されたコメントが全て表示された後も、デフォルトのコンテンツ表示時間が経過するまで当該コンテンツの画像の表示が継続されることがある。例えば、コメントの各行の文字数が充分に少ない場合、コメントの表示は次々に切り替えられていくものの、画像の表示は、全ての行が表示された後も継続されることになり、スライドショーを見ているユーザが違和感を覚える可能性がある。
【0130】
そこで、コメントの各行の文字数が少ない場合、画像の表示時間に合わせて各行の行表示時間が設定されるようにしてもよい。
【0131】
図9は、図6のステップS45のコメント表示時間設定処理の別の詳細な例を説明するフローチャートである。図9の場合、図7のフローチャートを参照して上述した場合と異なり、コメントの各行の文字数が少ない場合、画像の表示時間に合わせて各行の行表示時間が再設定される。
【0132】
ここでは、ステップS24でコンテンツaに対応する画像のデータが取得され、ステップS25でコメント1およびコメント2のデータが取得されたものとして説明する。また、いまの場合、上述したステップS42乃至S44の処理を経て、コメント1とコメント2は分割されず、ともに1行のコメントであるものとする。さらに、コメント1の第1行の文字数は5文字であり、コメント2の第1行の文字数は15文字であったとものとして説明する。
【0133】
図9のステップS81乃至ステップS85の処理は、図7のステップS61乃至ステップS65の処理と同様の処理なので、詳細な説明は省略する。
【0134】
いまの場合、ステップS81乃至ステップS85の処理の結果、図10に示されるように、コメントの各行の行表示時間が設定される。図10の例では、コメント1は、第1行のみで構成され、文字数は5文字である。また、算出時間は、1.0(秒)であり、1行あたりの最小表示時間である3.0(秒)未満である。その結果、コメント1の第1行の行表示時間は、3.0(秒)と設定されている。コメント2も、第1行のみで構成され、文字数は15文字である。また、算出時間は、3.0(秒)であり、1行あたりの最小表示時間である3.0(秒)以上(同じ)なので、コメント1の第1行の行表示時間は、3.0(秒)と設定されている。
【0135】
ステップS85において、次の行がないと判定された場合、処理は、ステップS86に進む。
【0136】
ステップS86において、表示切替制御部61は、行表示時間の合計がデフォルトのコンテンツ表示時間未満であるか否かを判定する。
【0137】
いまの場合、当該コンテンツに付加されたコメントは、コメント1の第1行とコメント2の第1行の合計2行で構成されている。表示切替制御部61は、上述の2行のコメントの行表示時間の合計を、例えば、変数tctにセットする。いまの場合、tct=6.0(=3.0+3.0)となる。また、表示切替制御部61は、デフォルトのコンテンツ表示時間を、例えば、変数dctにセットする。いまの場合、デフォルトのコンテンツ表示時間が10秒であったものとし、dct=10.0となる。
【0138】
この例の場合、ステップS86において、行表示時間の合計(tct)がデフォルトのコンテンツ表示時間(dct)未満であると判定され、処理は、ステップS87に進むことになる。
【0139】
ステップS87において、表示切替制御部61は、dct/tctの値を、ステップS81乃至ステップS85の処理の結果設定されているコメントの各行の行表示時間にそれぞれ乗じる。すなわち、図10のコメント1の第1行の行表示時間(3秒)、およびコメント2の第1行の行表示時間(3秒)に、10/6が乗じられる。
【0140】
ステップS88において、表示切替制御部61は、ステップS87の処理で得られた値に基づいて、各行の行表示時間を再設定する。これにより、図10を参照して上述した行表示時間の設定に関する情報が図11に示されるように更新される。
【0141】
図11の例では、コメント1の第1行の行表示時間、およびコメント2の第1行の行表示時間が、それぞれ5.0=(3×10÷6)(秒)とされている。
【0142】
なお、ステップS86において、行表示時間の合計(tct)がデフォルトのコンテンツ表示時間(dct)未満ではないと判定された場合、ステップS87とステップS88の処理はスキップされることになる。すなわち、行表示時間の合計(tct)がデフォルトのコンテンツ表示時間(dct)未満ではないと判定された場合、ステップS88における行表示時間の再設定は行なわれない。
【0143】
このようにして、コメント表示時間の設定が行なわれる。このようにすることで、例えば、コメントの各行の文字数が少ない場合、画像の表示時間に合わせて各行の行表示時間が設定されるようにすることができる。
【0144】
このように行表示時間を設定すれば、例えば、コメントの各行の文字数が充分に少ない場合なども、コメントの表示は次々に切り替えられていくものの、画像の表示は、全ての行が表示された後も継続されるような表示状態となることが抑止される。従って、スライドショーを見ているユーザが違和感を覚えることなく、見易いタイミングで適切に表示を切り替えることができる。
【0145】
以上においては、画像にコメントを重畳して表示する場合の例について説明したが、コメントに限らず、その他の文字情報をコンテンツと同時に表示する場合にも本発明を適用することが可能である。例えば、テロップの表示、映画の字幕の表示、コンテンツのタイトルの表示などにも本発明を適用することが可能である。
【0146】
また、以上においては、コンテンツが静止画像である場合の例について説明したが、コンテンツは動画像であってもよい。コンテンツが動画像である場合、コメントの文字数が多いときは、例えば、そのコンテンツを最後まで再生した後、再生を停止してコメントをすべて表示したのち次のコンテンツの再生に切り替えられるようにすればよい。
【0147】
また、以上においては、オンラインアルバムサービスの画像をスライドショー表示する場合の例について説明したが、勿論、ディスク12や端末11のHDDなどの記録媒体に記録されているコンテンツをスライドショー表示する場合にも本発明を適用することが可能である。すなわち、本発明は、ネットワーク13に接続する機能を有していない機器にも適用することができる。
【0148】
例えば、図3においては、ディスク12に「Album Info」のデータとBD-Jのバイトコードが記録されている例について説明したが、アルバムの画像のデータ(コンテンツ)とコメントのデータもディスク12に記録されているようにしてもよい。また、ディスク12に記録されるデータは、これらに限られるものではなく、楽曲のデータや映画などのコンテンツもディスク12に記録されるようにしてもよい。
【0149】
さらに、以上においては、ディスク12に記録されたBD-Jのアプリケーションプログラム群が制御部21で実行されることにより、図5のスライドショー表示処理が実行される場合の例について説明したが、本発明の実施の形態は必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ディスク12以外の記録媒体に記録されたアプリケーションプログラム群が制御部21で実行されることにより、図5のスライドショー処理が実行されるようにすることも勿論可能である。
【0150】
次に、図12および図13を参照して、端末11において再生可能なデータが記録された記録媒体であるディスク12の製造方法の例について説明する。
【0151】
即ち、図12に示すように、例えばガラスなどよりなる原盤が用意され、その上に、例えばホトレジストなどよりなる記録材料が塗布される。これにより、記録用原盤が製作される。
【0152】
そして、ソフト製作処理部において、端末11において再生可能な記録媒体に記録されるソフトウェアが製作される。例えば、ソフト製作処理部において、映画などのコンテンツのデータが生成されて記録される場合、ソフト制作処理部は、図13に示されるように構成される。
【0153】
図13のソフト制作処理部では、符号化装置(ビデオエンコーダ)で符号化された、端末11において再生可能な形式のビデオデータが、一時バッファに記憶される。また、オーディオエンコーダで符号化されたオーディオデータが、一時バッファに記憶されるとともに、更に、データエンコーダで符号化された、ストリーム以外のデータ(例えば、Indexes、Playlist、PlayItemなど)が一時バッファに記憶される。
【0154】
それぞれのバッファに記憶されたビデオデータ、オーディオデータ、および、ストリーム以外のデータは、多重化器(MPX)で同期信号と共に多重化され、誤り訂正符号回路(ECC)でエラー訂正用のコードが付加される。そして、変調回路(MOD)で所定の変調がかけられ、所定のフォーマットにしたがって、例えば磁気テープなどに一旦記録され、端末11において再生可能な記録媒体に記録されるソフトウェアが製作される。
【0155】
このソフトウェアを必要に応じて編集(プリマスタリング)し、光ディスクに記録すべきフォーマットの信号が生成される。そして、図12に示すように、この記録信号に対応して、レーザビームが変調されて、このレーザビームが原盤上のホトレジスト上に照射される。これにより、原盤上のホトレジストが記録信号に対応して露光される。
【0156】
その後、この原盤を現像し、原盤上にピットを出現させる。このようにして用意された原盤に、例えば電鋳等の処理を施し、ガラス原盤上のピットを転写した金属原盤を製作する。この金属原盤から、さらに金属スタンパを製作し、これを成形用金型とする。
【0157】
この成形用金型に、例えばインジェクションなどによりPMMA(アクリル)またはPC(ポリカーボネート)などの材料を注入し、固定化させる。あるいは、金属スタンパ上に2P(紫外線硬化樹脂)などを塗布した後、紫外線を照射して硬化させる。これにより、金属スタンパ上のピットを、樹脂よりなるレプリカ上に転写することができる。
【0158】
このようにして生成されたレプリカ上に、反射膜が、蒸着あるいはスパッタリングなどにより形成される。あるいはまた、生成されたレプリカ上に、反射膜が、スピンコートにより形成される。
【0159】
その後、このディスクに対して内外径の加工が施され、2枚のディスクを張り合わせるなどの必要な処置が施される。さらに、ラベルを貼り付けたり、ハブが取り付けられて、カートリッジに挿入される。このようにして端末11によって再生可能なデータが記録された記録媒体が完成する。
【0160】
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば図14に示されるような汎用のパーソナルコンピュータ700などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0161】
図14において、CPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記憶部708からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0162】
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース705も接続されている。
【0163】
入出力インタフェース705には、キーボード、マウスなどよりなる入力部706、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部707、ハードディスクなどより構成される記憶部708、モデム、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部709が接続されている。通信部709は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
【0164】
入出力インタフェース705にはまた、必要に応じてドライブ710が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア711が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部708にインストールされる。
【0165】
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディア711などからなる記録媒体からインストールされる。
【0166】
なお、この記録媒体は、図14に示される、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア711により構成されるものだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM702や、記憶部708に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
【0167】
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0168】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】本発明の一実施の形態に係るネットワークシステム10の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のサーバの記憶部に記憶されるデータの構成例を示す図である。
【図3】ディスクに記憶されるデータの例を説明する図である。
【図4】制御部で実行されるソフトウェアであって、ディスクに記録されるBD-Jの機能的構成例を示すブロック図である。
【図5】スライドショー表示処理の例を説明するフローチャートである。
【図6】表示切替処理の例を説明するフローチャートである。
【図7】コメント表示時間設定処理の例を説明するフローチャートである。
【図8】行表示時間の設定に関する情報の例を示す図である。
【図9】コメント表示時間設定処理の別の例を説明するフローチャートである。
【図10】行表示時間の設定に関する情報の別の例を示す図である。
【図11】行表示時間の設定に関する情報のさらに別の例を示す図である。
【図12】端末で再生可能なデータを記録した記録媒体の製造について説明するための図である。
【図13】端末で再生可能なデータを記録した記録媒体の製造について説明するための図である。
【図14】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0170】
10 ネットワークシステム, 11 端末, 12 ディスク, 13 ネットワーク, 14 サーバ, 15 PC, 16 ディスプレイ, 17 ディスクデータ記録装置, 31 制御部, 32 記憶部, 51 サーバ接続制御部, 52 スライドショー表示制御部, 61 表示切替制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得する文字列データ取得手段と、
前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割する行分割手段と、
前記文字列の行毎に表示時間を設定する行表示時間設定手段と、
前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させる行表示制御手段を備え、
前記行表示設定手段は、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、
前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、
前記行表示制御手段は、別のコンテンツを表示させる
コンテンツ表示制御装置。
【請求項2】
前記行表示設定手段は、
前記文字数に対応して算出された時間と、予め設定された最小表示時間とを比較し、前記文字数に対応して算出された時間が前記最小表示時間未満である場合、前記最小表示時間を当該行の表示時間として設定する
請求項1に記載のコンテンツ表示制御装置。
【請求項3】
前記1つのコンテンツに対応付けられた前記文字列の各行に対応する表示時間の合計を算出し、前記各行に対応する表示時間の合計が、予め設定された前記コンテンツの表示時間未満である場合、
前記コンテンツが予め設定された前記コンテンツの表示時間だけ表示された後、前記行表示制御手段が前記別のコンテンツを表示させる
請求項1に記載のコンテンツ表示制御装置。
【請求項4】
前記1つのコンテンツに対応付けられた前記文字列の各行に対応する表示時間の合計を算出し、前記各行に対応する表示時間の合計が、予め設定された前記コンテンツの表示時間未満である場合、
前記各行に対応する表示時間の合計と予め設定された前記コンテンツの表示時間との比に基づいて、前記各行に対応する表示時間を再設定する再設定手段をさらに備える
請求項1に記載のコンテンツ表示制御装置。
【請求項5】
前記行表示設定手段により設定された前記各行に対応する表示時間のそれぞれを、ユーザの操作に基づいて変更する表示時間変更手段をさらに備える
請求項1に記載のコンテンツ表示制御装置。
【請求項6】
1つのコンテンツに、複数または単数の前記文字列のデータが対応付けられ、
前記分割手段は、個々の文字列の文字数をカウントし、予め設定された文字数を超える文字列を、複数の行に分割する
請求項1に記載のコンテンツ表示制御装置。
【請求項7】
前記コンテンツおよび前記文字列のデータが、ネットワークを介して接続される情報処理装置に記憶されている
請求項1に記載のコンテンツ表示制御装置。
【請求項8】
コンテンツを取得し、
前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得し、
前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割し、
前記文字列の行毎に表示時間を設定し、
前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させるステップを含み、
前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、
前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、
別のコンテンツを表示させる
コンテンツ表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータを、
コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得する文字列データ取得手段と、
前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割する行分割手段と、
前記文字列の行毎に表示時間を設定する行表示時間設定手段と、
前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させる行表示制御手段を備え、
前記行表示設定手段は、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、
前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、
前記行表示制御手段は、別のコンテンツを表示させるコンテンツ表示制御装置として機能させる
プログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得されたコンテンツに対応付けられた文字列のデータを取得する文字列データ取得手段と、
前記取得されたデータの文字列を、予め設定された基準で行に分割する行分割手段と、
前記文字列の行毎に表示時間を設定する行表示時間設定手段と、
前記設定されたそれぞれの表示時間に基づいて、前記文字列の行のそれぞれを順次前記コンテンツに重畳して表示させる行表示制御手段を備え、
前記行表示設定手段は、前記文字列の各行の文字数をそれぞれカウントして、前記文字数に対応する時間をそれぞれ算出し、前記算出された時間のそれぞれを前記各行に対応する表示時間として設定し、
前記取得された1つのコンテンツに対応付けられた文字列を構成する行が全て表示された場合、
前記行表示制御手段は、別のコンテンツを表示させるコンテンツ表示制御装置として機能させる
プログラムが記録されている記録媒体。
【請求項11】
ディスクとして構成され、前記コンテンツおよび前記文字列のデータが前記プログラムとともに記憶される
請求項10に記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−154398(P2010−154398A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332134(P2008−332134)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】