コンテンツ送受信システム
【課題】 サーバに蓄積されたコンテンツを容易に端末装置に送信可能なコンテンツ送受信システムを提供すること。
【解決手段】 端末装置50は、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツのコンテンツ情報の中から、サーバ10に要求するコンテンツを選択する。具体的には、端末装置50は端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含むローカルリストをサーバ10に送信する(S452)。サーバ10は、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツのコンテンツ情報を含む未取得リストを作成し(S403)、端末装置50に送信する(S404)。端末装置50は未取得リストの中から、取得するコンテンツを選択する(S454)。
【解決手段】 端末装置50は、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツのコンテンツ情報の中から、サーバ10に要求するコンテンツを選択する。具体的には、端末装置50は端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含むローカルリストをサーバ10に送信する(S452)。サーバ10は、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツのコンテンツ情報を含む未取得リストを作成し(S403)、端末装置50に送信する(S404)。端末装置50は未取得リストの中から、取得するコンテンツを選択する(S454)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバに蓄積された複数のコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内に配置されたサーバに複数のコンテンツ(映像、音楽、静止画等のデータの総称)を蓄積し、これらのコンテンツに基づいて、映像、音楽、静止画等を再生するシステムが普及しつつある。そして、これらのコンテンツを屋外で再生するために、サーバが端末装置(ポータブルプレーヤ等)にコンテンツを送信し、端末装置がサーバから送信されたコンテンツを蓄積し、端末装置側でコンテンツを再生することが行われている。ここで、サーバに蓄積されたコンテンツの中から端末装置に送信するコンテンツを選択する操作は、ユーザにとって非常に煩雑な操作である。これは、サーバの記憶容量が非常に大きく、サーバに膨大な量のコンテンツを蓄積可能であるので、膨大な量のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択することが大変だからである。さらに、端末装置が既に蓄積しているコンテンツをサーバから取得するコンテンツとして選択してしまい、既に蓄積しているコンテンツが上書きされるか、または、同一コンテンツが重複して蓄積される可能性がある。つまり、サーバから端末装置への不要な送信処理が行われてしまう可能性がある。
【0003】
下記特許文献1は、予約録画によりハードディスクに蓄積されたTV信号等のコンテンツをより簡単にリムーバブルディスクに送信できる記録システムを記載する。このシステムは、携帯型プレーヤにリムーバブルディスクを装着し、放送局または番組表サーバから番組表データを取得し、この番組表データに基づいてエージェントデータを生成し、リムーバブルディスクに記録する。リムーバブルディスクをホームサーバに装着すると、ホームサーバのハードディスクにエージェントデータがコピーされる。ホームサーバはエージェントデータに基づいて、放送局からコンテンツ(TV信号)を受信して、ハードディスクに自動的に記録する。そして、ホームサーバに再びリムーバブルディスクを装着すると、リムーバブルディスクに記録されているエージェントデータに基づいて、予約録画したTV信号をハードディスクからリムーバブルディスクに自動的に送信する。
【0004】
しかし、特許文献1には、携帯型プレーヤが放送局から取得した番組表に基づいてホームサーバが取得したコンテンツを自動的にリムーバブルディスクに送信することを記載するのみであり、ホームサーバ内に蓄積されたその他のコンテンツをリムーバブルディスクに容易に送信する方法については何ら記載されていない。
【0005】
【特許文献1】特開2003−348508
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、サーバに蓄積されたコンテンツを容易に端末装置に送信可能なコンテンツ送受信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムは、サーバと該サーバに接続可能な端末装置とを備える。該サーバは、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を該端末装置に送信するコンテンツ情報送信手段と、該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段とを有する。該端末装置は、複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部と、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第2のコンテンツ情報蓄積部と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信手段と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得手段とを有する。
【0008】
端末装置は、サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信して、サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツのみの中から、取得するコンテンツを選択する。従って、ユーザがコンテンツを選択する際に、既に取得済のコンテンツであるか否かを判断する必要がなく、ユーザのコンテンツ選択作業がきわめて容易になる。さらに、端末装置が既に取得済のコンテンツを誤ってサーバから端末装置に送信されることを防止できる。サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツのみを端末装置が判断する具体的な方法としては、(1)端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を端末装置からサーバに送信して、サーバが未取得リストを作成し、端末装置に送信する、(2)サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を全てサーバから端末装置に送信して、端末装置が未取得リストを作成する、(3)端末装置が、サーバからサーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を全て受信し、表示装置に表示する際に、端末装置が既に蓄積しているコンテンツについては表示しない(または違った態様で表示する)等の方法が提供され得る。
【0009】
好ましくは、上記端末装置が上記サーバに接続した際に、上記コンテンツ取得手段は、上記コンテンツ選択手段によって予め選択されたコンテンツを該サーバから取得する。
【0010】
端末装置は、サーバに接続されていない状態でサーバから取得するコンテンツを選択することができる。そして、端末装置は、サーバに接続した際に取得するコンテンツを予め選択しておくことにより、サーバに接続した際に、予め選択されたコンテンツを自動的にサーバに要求して、取得することができる。
【0011】
好ましくは、上記コンテンツ選択手段は、前記第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのうち、削除するコンテンツをさらに選択する。上記端末装置は、該コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを該第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除手段と、該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する容量判断手段とをさらに有する。該容量判断手段が該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回ると判断した場合に、該コンテンツ選択手段は、所定の条件に基づいて、該第2のコンテンツ蓄積部から該削除手段が削除するコンテンツを選択する。
【0012】
取得するコンテンツをユーザの指示に基づいて選択した結果、コンテンツ取得後に増加する容量が第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回る場合、選択したコンテンツの一部を取得することができない。そこで、所定の条件に基づいて、第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツを自動的に削除することにより、選択されたコンテンツの全てを取得することができる。所定の条件は、例えば、タイトル別保護レベル、アーティスト別保護レベル、アルバム別保護レベル、ジャンル別保護レベル等の優先順位や、再生回数、最新再生日時、またはこれらの組合せである。
【0013】
好ましくは、上記コンテンツ選択手段は、ユーザからの指示に基づいて、上記サーバから取得するコンテンツ、および、上記第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを選択する。上記容量判断手段は、該コンテンツ選択手段によってユーザの指示に基づいて選択されたコンテンツを上記コンテンツ削除手段が該第2のコンテンツ蓄積部から削除した後、選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する。
【0014】
ユーザからの指示に基づいて、取得するコンテンツおよび削除するコンテンツが選択された場合に、コンテンツを削除した後にコンテンツを取得した場合に増加する容量と、第2のコンテンツ蓄積部の空き容量とを比較する。つまり、取得するコンテンツの合計サイズから削除するコンテンツの合計サイズを減算したサイズが、第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回れば、第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを自動的に選択する。
【0015】
好ましくは、上記端末装置は、上記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを蓄積可能な未取得リスト蓄積部をさらに有する。上記コンテンツ選択手段は、該未取得リストに含まれるコンテンツ情報の中から、該サーバから取得するコンテンツを選択する。
【0016】
端末装置は蓄積する未取得リストの中から取得するコンテンツを選択することができるので、きわめて容易に、サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツを表示装置に表示し、その中から取得するコンテンツを選択することができる。
【0017】
好ましくは、上記端末装置は、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を送信する第2のコンテンツ情報送信手段をさらに有する。上記サーバは、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を受信する第2のコンテンツ情報受信手段と、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報とに基づいて、前記未取得リストを作成する未取得リスト作成手段とをさらに有する。上記コンテンツ情報送信手段は、該未取得リストを該端末装置に送信し、上記コンテンツ情報受信手段は、該未取得リストを受信し、前記未取得リスト蓄積部に蓄積する。
【0018】
端末装置が未取得リストを作成する場合には、サーバはサーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の全てを端末装置に送信する必要があり、送信処理が非常に煩雑になる。本例では、サーバが未取得リストを作成する。そのため、サーバから端末装置には端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含まない未取得リストが送信されるので、サーバから端末装置への送信処理を非常に簡易にできる。なお、端末装置からサーバに端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を送信する必要があるが、当該情報はコンテンツを比較するための識別情報(例えば、ハッシュキーやタイトルID)のみでよく、その他のコンテンツ情報を送信する必要がないので、送信処理が煩雑になることはない。
【0019】
好ましくは、上記端末装置は、上記未取得リストを作成する際の限定条件となるフィルタを送信する手段をさらに有する。上記未取得リスト作成手段は、該フィルタに一致するコンテンツのコンテンツ情報のみを含む未取得リストを作成する。
【0020】
フィルタによって未取得リストに含まれるコンテンツ情報をユーザが希望するコンテンツのみに制限することにより、ユーザのコンテンツ選択作業がさらに容易になり、かつ、未取得リストの送信処理がさらに簡素化される。
【0021】
好ましくは、上記端末装置は、上記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを該サーバから受信する手段と、上記コンテンツ選択手段が予め選択したコンテンツの中から、該未取得リストに含まれていないコンテンツの選択を解除する手段とをさらに有する。
【0022】
ユーザの指示によって取得するように選択されたコンテンツのコンテンツ情報が、コンテンツ取得時にサーバから受信した未取得リスト内に存在しない場合、ユーザの指示によって取得するコンテンツが選択された後に、サーバから当該コンテンツが削除されている。そのため、取得するコンテンツの中から当該コンテンツの選択を解除することにより、コンテンツ要求のエラーを防止することができる。
【0023】
本発明の好ましい実施形態による端末装置の動作プログラムは、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該コンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバに接続する接続ステップと、第2のコンテンツ蓄積部に、複数のコンテンツを蓄積するステップと、第2のコンテンツ情報蓄積部に、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積するステップと、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信ステップと、該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、該コンテンツ選択ステップにおいて選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得ステップとをコンピュータに実行させる。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によるサーバの動作プログラムは、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該第1のコンテンツに関するコンテンツテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバを動作させるためのプログラムであり、複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部を備える端末装置と接続する接続ステップと、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信ステップと、該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを作成する未取得リスト作成ステップと、該未取得リストを該端末装置に送信する未取得リスト送信ステップと、該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のコンテンツ送受信システムは、端末装置が、サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツの中から、サーバから取得するコンテンツを選択するので、コンテンツの選択が非常に容易になり、かつ、既に蓄積されているコンテンツがサーバから送信されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムを示す概略図である。端末装置50はサーバ10に、例えば、LAN等のネットワークを介して接続される。端末装置50は、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツのコンテンツ情報のみの中から、後述する所定の条件を考慮して、サーバ10から取得するコンテンツを選択し、選択したコンテンツをサーバ10から取得する。また、端末装置50は、自身が蓄積するコンテンツを、ユーザの指示またはHDDの空き容量に基づいて、削除することができる。本例では、まず、端末装置50は、端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含むローカルリスト(またはその一部)をサーバ10に送信する(1)。サーバ10は、サーバ10が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を除外した未取得リストを作成し、端末装置50に送信する(2)。端末装置50は、未取得リストに基づいて、取得するコンテンツを選択し、選択したコンテンツをサーバ10に要求する(3)。サーバ10は、端末装置50からの要求に応答してコンテンツを端末装置50に送信する(4)。以下、詳細に説明する。
【0027】
図2は、本発明の好ましい実施形態によるサーバ10を示す概略ブロック図である。サーバ10は、HDD(ハードディスクドライブ)11等の記憶デバイス、CPU処理部12等の制御手段、およびLANコントローラ13等の通信手段を備える。HDD11は、複数のコンテンツ(コンテンツとは、音楽、映像および/または静止画等のデータの総称である)を蓄積するコンテンツ蓄積部14と、コンテンツリストを蓄積するコンテンツリスト蓄積部(データベース)15とを含む。コンテンツリストはコンテンツ蓄積部14に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含むリストである。コンテンツリストに含まれるコンテンツ情報の一例を表1に示す。コンテンツリストには表1に示すコンテンツ情報がコンテンツ蓄積部14に蓄積されたコンテンツの数だけ存在する。
【表1】
【0028】
コンテンツ情報は、例えば音楽コンテンツの場合、タイトル(曲名)と、アーティスト名と、アルバム名と、ジャンル名と、再生時間と、コンテンツのサイズと、ハッシュキー等のコンテンツ識別情報(タイトルIDでもよい)と、録音日時と、登録日時と、ファイルフォーマット(MP3、WMA等)とを含む。ハッシュキーはハッシュ関数によって一意に算出されるキーであり、端末装置50とサーバ10との間でのコンテンツの比較に用いられる。録音日時は、当該コンテンツがHDD11に録音(記録)された日時であり、登録日時はサーバ10で当該コンテンツを再生可能なように再生アプリケーションに登録された日時である。
【0029】
CPU処理部12は、サーバ10全体の動作を制御するものであり、データベース管理部16、ネットワークプロトコル処理部17およびシステム動作部18を有する。データベース管理部16は、HDD11を管理する。具体的には、データベース管理部16は、端末装置50からの要求またはユーザからの指示に応じてコンテンツ蓄積部14内の所望のコンテンツを選択する。ネットワークプロトコル処理部17は、入出力されるデータに対してプロトコル処理を実行する。システム動作部18は、HDD11に蓄積されたサーバプログラムを読み出し、後述するサーバ10の各種処理を実行する。例えば、端末装置50からローカルリストを受信して、コンテンツリストとローカルリストとに基づいて、未取得リストを作成し、端末装置50に送信する。LANコントローラ13は、サーバ10とLAN70との間で信号(コンテンツデータまたはコマンド等)を送受信する。
【0030】
サーバ10は、操作ボタン、キーボード、リモコン受信器等のユーザからの指示を受け付ける入力装置19と、コンテンツリストに含まれるコンテンツ情報を表示する表示装置20と、コンテンツ蓄積部14に蓄積されたコンテンツをデコードする音声処理部21と、音声処理部21からのデータをアナログ信号に変換するDAC(デジタル/アナログ変換器)22と、ROM、RAM、フラッシュメモリ、FIFOメモリ等のメモリ23とをさらに備える。DAC22から出力される信号は、外部に接続されるアンプ装置、スピーカー等に供給され音声として再生される。
【0031】
図3は、本発明の好ましい実施形態による端末装置50を示す概略ブロック図である。端末装置50は、HDD(ハードディスクドライブ)51等の記憶デバイス、CPU処理部52等の制御手段、およびLANコントローラ53等の通信手段を備える。HDD51は、複数のコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部54と、ローカルリストを蓄積するローカルリスト蓄積部(データベース)55と、未取得リストを蓄積する未取得リスト蓄積部(データベース)56とを含む。ローカルリストはコンテンツ蓄積部54に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含むリストである。未取得リストは、サーバ10に蓄積され、かつ、端末装置50に蓄積されていないコンテンツのコンテンツ情報を含むリストである。すなわち、未取得リストは、サーバ10が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、その中から端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外されたリストである。ローカルリスト、未取得リストに含まれるコンテンツ情報の一例を表2に示す。ローカルリストには表2に示すコンテンツ情報が、コンテンツ蓄積部54に蓄積するコンテンツの数だけ存在する。
【表2】
【0032】
表2のコンテンツ情報はタイトル(曲名)と、アーティストIDと、アルバムIDと、ジャンルIDと、再生時間と、コンテンツのサイズと、ハッシュキーと、付帯情報とを含む。付帯情報は、端末装置50のみが管理するコンテンツ情報であり、例えば、取得日時と、最新の再生日時と、再生回数と、タイトル別保護レベルと、タイトル別取得/削除要求とを含む。タイトル別保護レベルは、ユーザが選択したコンテンツをサーバ10から取得した際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量以上であるときに、自動的に削除するコンテンツを選択する際の優先順位となる値である。つまり、保護レベルが小さいコンテンツから優先的に削除され、また、保護レベルが9(最大)のコンテンツは絶対に削除されない。タイトル別取得/削除要求は、当該コンテンツがサーバから取得されるか、または、当該コンテンツがコンテンツ蓄積部54から削除されるかを表す情報である。この値が「1」であるときはコンテンツを取得することを、値が「−1」であるときはコンテンツを削除することを、値が「0」であるときは取得も削除もしないことを表す。そのため、未取得リストに含まれるコンテンツ情報には、この値が「0」または「1」に設定され、ローカルリストに含まれるコンテンツ情報には、この値が「0」または「−1」に設定される。
【0033】
アーティスト、アルバムおよびジャンルは、コンテンツによって重複する可能性が高いので、端末装置50はこれらをID(識別子)を使って管理する。表3にアーティストIDを管理するアーティスト情報テーブルを、表4にアルバムIDを管理するアルバム情報テーブルを示す。
【表3】
【表4】
【0034】
アーティスト情報テーブルは、アーティストIDに対応してアーティスト名と、アーティスト別保護レベルと、アーティスト別取得/削除要求とを含む。アーティスト別保護レベルは、タイトル別保護レベルと同様にユーザが選択したコンテンツをサーバから取得した際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量以上であるときに、自動的に削除するコンテンツを選択する際の優先順位となる値である。特に限定されないが、本例では、1つのコンテンツに対して、タイトル別保護レベル、アーティスト別保護レベル、アルバム別保護レベル(後述)、ジャンル別保護レベル(図示せず)が存在し、この中で最も値が大きい保護レベルを、そのコンテンツを代表する代表保護レベルとして、削除するコンテンツを選択する。
【0035】
アーティスト別取得/削除要求は、当該アーティスト名を有するコンテンツを全てサーバから取得するか(値:「1」)、または、当該コンテンツをコンテンツ蓄積部54から全て削除するか(値:「−1」)を表す。アーティスト別取得/削除要求が「1」である場合、当該アーティスト名を有するコンテンツのコンテンツ情報は全て、表2のタイトル別取得/削除要求が「1」に設定され、アーティスト別取得/削除要求が「−1」である場合、当該アーティスト名を有するコンテンツのコンテンツ情報は全て、表2のタイトル別取得/削除要求が「−1」に設定される。同様に、アルバム情報テーブルは、アルバムIDに対応して、アルバム名と、アーティストIDと、アルバム別保護レベルと、アルバム別取得/削除要求とを含む。
【0036】
CPU処理部52は、端末装置50全体の動作を制御するものであり、データベース管理部57、ネットワークプロトコル処理部58およびシステム動作部59を有する。データベース管理部57は、HDD51を管理する。具体的には、データベース管理部57は、ユーザからの指示に応じてHDD51内の所望のコンテンツを選択する。ネットワークプロトコル処理部58は、入出力されるデータに対してプロトコル処理を実行する。システム動作部59は、HDD51に蓄積された端末装置プログラムを読み出し、後述する端末装置50の各種処理を実行する。例えば、システム動作部59は、詳細は後述するが、取得要求リストおよび削除要求リストを作成し、取得要求リストに含まれるコンテンツをサーバ10に要求し、削除要求リストに含まれるコンテンツをコンテンツ蓄積部54から削除する。LANコントローラ53は、端末装置50とLAN70との間で信号(コンテンツデータまたはコマンド等)を送受信する。
【0037】
端末装置50は、操作ボタン、キーボード、リモコン受信器等のユーザからの指示を受け付ける入力装置60と、ローカルリスト、未取得リストに含まれるコンテンツ情報を表示する表示装置61と、コンテンツ蓄積部54に蓄積されたコンテンツをデコードする音声処理部62と、音声処理部62からのデータをアナログ信号に変換するDAC(デジタル/アナログ変換器)63と、ROM、RAM、フラッシュメモリ、FIFOメモリ等のメモリ64とをさらに備える。DAC63から出力される信号は、図示しないアンプ装置、ヘッドフォン回路、およびヘッドフォンを介して音声として再生される。
【0038】
以上の構成を有するコンテンツ送受信システムについてその動作を説明する。まず、図4を参照して、端末装置50が、サーバ10から未取得リストを受信することにより、取得するコンテンツをユーザの指示に基づいて選択する動作を説明する。端末装置50は、サーバ10と接続すると(S401、S451)、サーバ10にローカルリストを送信する(S452)。サーバ10は、端末装置50からローカルリストを受信する(S402)。
【0039】
ここで、S452の詳細を図5に示す。まず、端末装置50は、ユーザによって選択されたフィルタがHDD51に格納されていれば、フィルタをHDD51から読み出してメモリ64に格納する(S501)。フィルタは、サーバ10で作成される未取得リストを所定の条件で絞り込むためのキーワードである。つまり、サーバ10が未取得リストを作成して端末装置50に送信する際に、未取得リスト全体を送信すると、送受信にかかる負荷が非常に大きく、かつ、ユーザによるコンテンツ選択作業も繁雑になる。そこで、ユーザがフィルタを指定することによって、ユーザが希望するコンテンツのコンテンツ情報のみを含む未取得リストをサーバから受信することができる。
【0040】
次に、端末装置50は、ローカルリストからハッシュキーのみを抽出して、簡易ローカルリストを作成する(S502)。簡易ローカルリストは、未取得リストを作成するために必要な情報であるハッシュキーのみを含むリストである。端末装置50は、作成した簡易ローカルリストおよびフィルタをサーバ10に送信する(S503)。端末装置50は簡易ローカルリストではなく、ローカルリスト全体をサーバ10に送信してもよい。しかし、サーバ10に送信されたローカルリストは未取得リストを作成するために使用されるので、ハッシュキーのみを含む簡易ローカルリストを送信すれば十分である。簡易ローカルリストを送信することにより、リストの送信処理を簡素化できる。
【0041】
サーバ10は、端末装置50から簡易ローカルリストを受信すると(S402)、コンテンツリストおよび簡易ローカルリストに基づいて、未取得リストを作成する(S403)。S403の詳細を図6に示す。まず、サーバ10は、コンテンツリストから受信したフィルタに一致するコンテンツ情報のみを抽出する(S601)。例えば、フィルタが、アーティスト=AAAA、OR、アルバム=bbbであれば、コンテンツリストの中から、アーティスト名がAAAAであるか、またはアルバム名がbbbであるコンテンツのコンテンツ情報のみを抽出する。次に、S601で抽出したコンテンツ情報の中から、タイトル名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名、再生時間、コンテンツのサイズ、ハッシュキーを抽出する(S602)。その他のコンテンツ情報は、端末装置50で管理しないので、抽出する必要がない。次に、アーティスト名、アルバム名およびジャンル名をそれぞれ対応するIDに置き換える。続いて、S602で抽出したコンテンツ情報の中から、簡易ローカルリストに含まれるハッシュキーと同じハッシュキーを含むコンテンツのコンテンツ情報を削除することにより、未取得リストを作成する(S603)。具体的には、S602で抽出したコンテンツ情報を1つずつ順番に、簡易ローカルリストに含まれるハッシュキーと一致するかを判断し、一致すれば当該ハッシュキーを有するコンテンツのコンテンツ情報を削除する。
【0042】
続いて、サーバ10は端末装置50に作成した未取得リストを送信し(S404)、端末装置50はサーバ10から送信された未取得リストを受信して、未取得リスト蓄積部56に蓄積する(S453)。端末装置50は、受信した未取得リストを表示装置61に表示することにより、次にサーバ10に接続した際にサーバ10から取得するコンテンツをユーザに選択させることができる(S454)。
【0043】
ユーザが取得するコンテンツを選択する場合、図7(a)に示す通り、未取得リストに含まれるコンテンツ情報が表示装置61に表示され、この中から取得するコンテンツが選択される。未取得リストの中から取得するコンテンツが選択されるので、既に端末装置50が蓄積しているコンテンツが誤って再びサーバ10から送信されることを防止できる。さらに、ユーザによるコンテンツ選択作業が容易になる。取得するコンテンツがユーザによって選択されると、システム動作部59がユーザからの指示を受け付けて、表2のタイトル別取得/削除要求を「1」に設定する。一方、ユーザが削除するコンテンツを選択する場合、図7(b)に示す通り、ローカルリストに含まれるコンテンツ情報が表示装置61に表示され、この中から削除するコンテンツが選択される。ユーザが削除するコンテンツを選択すると、システム動作部59がユーザからの指示を受け付けて、表2のタイトル別取得/削除要求を「−1」に設定する。
【0044】
次に、図8を参照して、端末装置50がサーバ10からコンテンツを取得する動作を説明する。端末装置50がサーバ10に接続する(S801、S851)と、端末装置50は簡易ローカルリスト(または、ローカルリスト)をサーバ10に送信する(S852)。サーバ10は、端末装置50から簡易ローカルリストを受信する(S802)。
【0045】
S852の詳細を図9に示すが、図5のS452と同一処理について説明を簡略化する。端末装置50は、フィルタをHDD51から読み出して、メモリ64に格納する(S901)。さらに、表2のタイトル別取得/削除要求に基づいて、メモリ64内に取得要求リストおよび削除要求リストを作成する。つまり、取得要求リストは、サーバ10から取得する(タイトル別取得/削除要求が「1」に設定された)コンテンツのハッシュキーを含み、削除要求リストは、コンテンツ蓄積部54から削除する(タイトル別取得/削除要求が「−1」に設定された)コンテンツのハッシュキーを含む。続いて、取得要求リストとフィルタとに矛盾がないかを確認し、矛盾があればフィルタを変更する(S902)。つまり、取得要求リストに含まれているコンテンツが、フィルタによって絞り込まれた未取得リストに含まれない場合は、未取得リストに取得要求リストに含まれるコンテンツが含まれるようにフィルタを変更する。例えば、フィルタによって絞り込まれた未取得リストに含まれないコンテンツ情報のハッシュキーをフィルタに追加する。または、フィルタが、アーティスト=AAAA、OR、アルバム=bbbであり、取得要求リストにアーティスト=BBBB、アルバム=cccのコンテンツが含まれている場合、フィルタにアーティスト=BBBB(または、アルバム=ccc)をORで追加する。なお、フィルタの変更はメモリ64内で行われるものであり、HDD51に格納されている元のフィルタは変更されない。
【0046】
次に、端末装置50は、ローカルリストからハッシュキーのみを抽出して、簡易ローカルリストを作成する(S903)。そして、端末装置50は、作成した簡易ローカルリストおよびフィルタをサーバ10に送信する(S904)。なお、端末装置50は簡易ローカルリストではなく、ローカルリスト全体をサーバ10に送信してもよい。
【0047】
サーバ10は、端末装置50から簡易ローカルリストを受信すると(S802)、コンテンツリストおよび簡易ローカルリストに基づいて、未取得リストを作成する(S803)。S803の詳細は、図6の処理と同様である。但し、S602において、未取得リストを作成する際に、元のコンテンツリストからハッシュキーのみを抽出するようにしても構わない。この時点で作成される未取得リストは取得要求リストに含まれるコンテンツが実際にサーバ10に蓄積されているかを判断するためだけに使用されるので、比較のためにハッシュキーのみがあれば十分だからである。
【0048】
続いて、サーバ10は、作成した未取得リストを端末装置50に送信する(S804)。端末装置50は、サーバ10から送信された未取得リストを受信して、未取得リスト蓄積部56に蓄積されている未取得リストと置き換える(S853)。次に、端末装置50は、未取得リストおよびコンテンツ蓄積部54の空き容量に基づいて、取得要求リストおよび削除要求リストを調整する(S854)。
【0049】
S854の詳細を図10に示す。まず、端末装置50は、取得要求リストに含まれるハッシュキーの中から、未取得リストに含まれないものを削除する(S1001)。具体的には、取得要求リスト内のハッシュキーを1つずつ順番に、一致するものが未取得リスト内に存在するかを判断し、存在しなければそのハッシュキーを取得要求リストから削除する。ハッシュキーが取得要求リストに含まれ、未取得リストに含まれないコンテンツは、端末装置50が前回未取得リストをサーバ10から受信した後に、サーバ50から削除されたコンテンツである。
【0050】
続いて、端末装置50は、取得要求リストおよび削除要求リストに基づいて、コンテンツを取得および削除した際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量を上回るか否かを判断する(S1002、S1003)。具体的には、取得要求リストに含まれるハッシュキーに対応するコンテンツのサイズの合計をa、削除要求リストに含まれるハッシュキーに対応するコンテンツのサイズの合計をb、コンテンツ蓄積部54の空き容量をcとすると、a−b>cであるかを判断する。コンテンツ蓄積部54の空き容量を上回れば(S1003:YES)、所定の条件に従い、コンテンツ蓄積部54に蓄積されているコンテンツの中で、削除要求リストにハッシュキーが含まれていないコンテンツのハッシュキーを削除要求リストに1つ追加する(S1004)。つまり、コンテンツ取得後に増加する容量が空き容量を上回る場合、既に蓄積されているコンテンツを削除して、空き容量を増やしてからコンテンツを取得する。
【0051】
ここで所定の条件とは、例えば、上記の各保護レベルである。本例では、タイトル別保護レベル、アーティスト別保護レベル、アルバム別保護レベル、ジャンル別保護レベルの中で、最も値が大きいものをそのコンテンツの代表保護レベルとする。ローカルリストに含まれるコンテンツ情報の中から、削除要求リストにハッシュキーが含まれるコンテンツを除いて、代表保護レベルが低い順に、削除要求リストに追加するコンテンツを選択する。同一の代表保護レベルのコンテンツが複数ある場合は、特に限定されないが、例えば、再生回数が最も少ないコンテンツ、または、最新再生日時が最も古いコンテンツを選択するようにしてもよい。
【0052】
削除要求リストに削除するコンテンツのハッシュキーを追加すると(S1004)、S1005でNOと判断され、再びコンテンツを取得および削除する際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量を上回るか否かを判断し(S1002、S1003)、空き容量の方が大きくなるまで、削除するコンンテンツを選択し、削除要求リストに追加する。削除要求リストに追加するコンテンツがない場合(S1005:YES)、例えば、コンテンツの保護レベルが全て9(保護レベル9は、絶対に削除しないことを示す)である場合、取得要求リストに含まれるコンテンツの中から、所定の条件に従い、取得するコンテンツを1つ削除(つまり、取得するコンテンツの選択を1つ解除)した上で(S1006)、コンテンツ蓄積部54の空き容量と再び比較する(S1002、S1003)。ここでの所定の条件は、例えば、ユーザが取得するコンテンツを選択する際に決定する優先順位等である。
【0053】
図8に戻って、端末装置50は、削除要求リストにハッシュキーが含まれるコンテンツを、コンテンツ蓄積部54から全て削除する(S855)。さらに、端末装置50は、削除したコンテンツに関するコンテンツ情報をローカルリストから全て削除し、削除要求リストをメモリ64から削除する。
【0054】
続いて、端末装置50は、取得要求リストにハッシュキーが含まれるコンテンツをサーバ10に要求して、取得する(S856、S805)。S856、S805の詳細を図11に示す。端末装置50は、取得要求リストからハッシュキーを1つ取り出して、当該ハッシュキーを含むコンテンツ要求コマンドをサーバ10に送信する(S1151)。サーバ10は、端末装置50から送信されたコンテンツ要求コマンドを受信して(S1101)、要求されたコンテンツおよび当該コンテンツのコンテンツ情報をコンテンツ蓄積部14およびコンテンツリストから読み出して、端末装置50に送信する(S1102)。端末装置50は、サーバ10からコンテンツおよびコンテンツ情報を受信して、コンテンツをコンテンツ蓄積部54に蓄積し、コンテンツ情報をローカルリストに登録する(S1152)。続いて、端末装置50は、取得要求リストから受信したコンテンツのハッシュキーを削除して(S1153)、未だ取得要求リストにハッシュキーが含まれる場合(S1154:NO)、次のハッシュキーを読み出して再びコンテンツ要求コマンドをサーバ10に送信する。端末装置50は、取得要求リスト内のハッシュキーが全て削除されるまで、繰り返してコンテンツをサーバに要求して取得する(S1151〜S1154)。取得要求リスト内のコンテンツを全て取得し、取得要求リストが空になると(S1154:YES)、コンテンツの取得を終了する。
【0055】
図8に戻って、端末装置50は、再び簡易ローカルリスト(またはローカルリスト)をサーバ10に送信し(S852)、サーバ10は、簡易ローカルリストを受信する(S802)。サーバ10は、コンテンツリストと簡易ローカルリストとに基づいて、未取得リストを作成し(S803)、端末装置50に送信する(S804)。端末装置50は、未取得リストをサーバ10から受信して、未取得リスト蓄積部56に蓄積されている未取得リストと置き換える(S853)。従って、コンテンツをサーバから取得した後に、端末装置50は最新の未取得リストを蓄積することができる。その後、端末装置50は、サーバ10との接続を切断する(S857、S806)。
【0056】
以上のようにして、端末装置50は、サーバ10に接続することにより、取得要求リストおよび削除要求リストに基づいて、コンテンツを自動的に取得および削除することができる。
【0057】
次に、表示装置61に、コンテンツ情報を表示する他の実施例を図12を参照して説明する。図12の表示内容は、アルバム名のリストであり、未取得リストとローカルリストとをマージして作成されている。太字のアルバム名はサーバ10が蓄積するコンテンツを端末装置50が全て蓄積しているアルバムである。つまり、このアルバム名を有するコンテンツのコンテンツ情報が未取得リストに含まれず、ローカルリストに含まれる場合を示す。斜字のアルバムはサーバ10が蓄積するコンテンツの一部を端末装置50が蓄積しているアルバムである。つまり、このアルバム名を有するコンテンツのコンテンツ情報が未取得リストおよびローカルリストの両方に含まれる場合を示す。太字でも斜字でもないアルバムはサーバが蓄積するコンテンツの全てを端末装置50が取得していない場合を示す。つまり、このアルバム名を有するコンテンツのコンテンツ情報がローカルリストに含まれず、未取得リストに含まれる場合を示す。アルバム名の左側のチェックボックスにXが付されるアルバムは、アルバム別取得/削除要求が「−1」に設定され、サーバとの接続時に当該アルバム名を有するコンテンツが削除されることを示す。一方、チェックボックスが黒塗りされているアルバムは、アルバム別取得/削除要求が「1」に設定され、サーバ10との接続時にサーバ10から当該アルバム名を有するコンテンツを取得することを示す。アルバム名の右側に記載されている数字はアルバム別保護レベルを示し、ユーザによって設定可能である。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、サーバ10がコンテンツリストを全て端末装置50に送信し、端末装置50がコンテンツリストに基づいて、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツを判断してもよい。その場合に、端末装置50が、未取得リストを作成してもよい。さらに、保護レベルについて、まずタイトル別保護レベルが低い順番に削除要求リストに含めるコンテンツを選択し、タイトル別保護レベルが同一である場合に、その他の保護レベルが低いコンテンツを優先的に選択するようにしてもよい。または、全ての保護レベルの平均値を代表保護レベルとしてもよい。さらに、サーバ10は、LANを介して接続される家庭内に配置されるサーバに限定されず、インターネットを介して接続される外部サーバであってもよい。さらに、端末装置50が、家庭内のサーバに接続することで、家庭内のサーバに蓄積されたコンテンツおよびインターネットで接続される外部サーバに蓄積されるコンテンツを含む未取得リストを受信し、家庭内のサーバおよび外部サーバに接続してコンテンツを取得するようにしてもよい。また、サーバ10と端末装置50との接続は、LANに限定されず、USB、IEEE1394、BlueTooth等でもよい。取得要求リストに含まれるコンテンツ情報はハッシュキーに限定されず、サーバ10が特定できるコンテンツ情報(タイトルID等)であればよい。同様に、削除要求リストに含まれるコンテンツ情報はハッシュキーに限定されず、端末装置50自身が特定できるコンテンツ情報であればよい。アーティスト別保護レベルが「1」に設定された後、当該アーティスト名に対するアルバム別保護レベルが「−1」に設定された場合、当該アーティスト名を有するコンテンツの中で当該アルバム名を有するコンテンツのみが削除され、その他のコンテンツはサーバ10から取得される。また、上記のサーバ、端末装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそれを含む記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、ハードディスクを有するサーバから、ハードディスクを有するポータブルプレーヤにコンテンツを送信するシステムに好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムの概要を示すブロック図である。
【図2】サーバの構成を示す概略ブロック図である。
【図3】端末装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図4】端末装置が未取得リストをサーバから取得する動作を示すフローチャートである。
【図5】ローカルリスト送信処理(S452)の詳細を示すフローチャートである。
【図6】未取得リスト作成処理(S403)を示すフローチャートである。
【図7】取得/削除するコンテンツの選択画面を示す概略図である。
【図8】端末装置がサーバからコンテンツを取得する動作を示すフローチャートである。
【図9】ローカルリスト送信処理(S852)の詳細を示すフローチャートである。
【図10】取得要求リスト/削除要求リスト調整処理(S854)の詳細を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ取得処理(S856、S805)の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】取得/削除するコンテンツの選択画面を示す概略図である。
【符号の説明】
【0061】
10 サーバ
14 (第1の)コンテンツ蓄積部
15 コンテンツリスト(第1のコンテンツ情報)蓄積部
50 端末装置
54 (第2の)コンテンツ蓄積部
55 ローカルリスト(第2のコンテンツ情報)蓄積部
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバに蓄積された複数のコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内に配置されたサーバに複数のコンテンツ(映像、音楽、静止画等のデータの総称)を蓄積し、これらのコンテンツに基づいて、映像、音楽、静止画等を再生するシステムが普及しつつある。そして、これらのコンテンツを屋外で再生するために、サーバが端末装置(ポータブルプレーヤ等)にコンテンツを送信し、端末装置がサーバから送信されたコンテンツを蓄積し、端末装置側でコンテンツを再生することが行われている。ここで、サーバに蓄積されたコンテンツの中から端末装置に送信するコンテンツを選択する操作は、ユーザにとって非常に煩雑な操作である。これは、サーバの記憶容量が非常に大きく、サーバに膨大な量のコンテンツを蓄積可能であるので、膨大な量のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択することが大変だからである。さらに、端末装置が既に蓄積しているコンテンツをサーバから取得するコンテンツとして選択してしまい、既に蓄積しているコンテンツが上書きされるか、または、同一コンテンツが重複して蓄積される可能性がある。つまり、サーバから端末装置への不要な送信処理が行われてしまう可能性がある。
【0003】
下記特許文献1は、予約録画によりハードディスクに蓄積されたTV信号等のコンテンツをより簡単にリムーバブルディスクに送信できる記録システムを記載する。このシステムは、携帯型プレーヤにリムーバブルディスクを装着し、放送局または番組表サーバから番組表データを取得し、この番組表データに基づいてエージェントデータを生成し、リムーバブルディスクに記録する。リムーバブルディスクをホームサーバに装着すると、ホームサーバのハードディスクにエージェントデータがコピーされる。ホームサーバはエージェントデータに基づいて、放送局からコンテンツ(TV信号)を受信して、ハードディスクに自動的に記録する。そして、ホームサーバに再びリムーバブルディスクを装着すると、リムーバブルディスクに記録されているエージェントデータに基づいて、予約録画したTV信号をハードディスクからリムーバブルディスクに自動的に送信する。
【0004】
しかし、特許文献1には、携帯型プレーヤが放送局から取得した番組表に基づいてホームサーバが取得したコンテンツを自動的にリムーバブルディスクに送信することを記載するのみであり、ホームサーバ内に蓄積されたその他のコンテンツをリムーバブルディスクに容易に送信する方法については何ら記載されていない。
【0005】
【特許文献1】特開2003−348508
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、サーバに蓄積されたコンテンツを容易に端末装置に送信可能なコンテンツ送受信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムは、サーバと該サーバに接続可能な端末装置とを備える。該サーバは、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を該端末装置に送信するコンテンツ情報送信手段と、該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段とを有する。該端末装置は、複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部と、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第2のコンテンツ情報蓄積部と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信手段と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得手段とを有する。
【0008】
端末装置は、サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信して、サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツのみの中から、取得するコンテンツを選択する。従って、ユーザがコンテンツを選択する際に、既に取得済のコンテンツであるか否かを判断する必要がなく、ユーザのコンテンツ選択作業がきわめて容易になる。さらに、端末装置が既に取得済のコンテンツを誤ってサーバから端末装置に送信されることを防止できる。サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツのみを端末装置が判断する具体的な方法としては、(1)端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を端末装置からサーバに送信して、サーバが未取得リストを作成し、端末装置に送信する、(2)サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を全てサーバから端末装置に送信して、端末装置が未取得リストを作成する、(3)端末装置が、サーバからサーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を全て受信し、表示装置に表示する際に、端末装置が既に蓄積しているコンテンツについては表示しない(または違った態様で表示する)等の方法が提供され得る。
【0009】
好ましくは、上記端末装置が上記サーバに接続した際に、上記コンテンツ取得手段は、上記コンテンツ選択手段によって予め選択されたコンテンツを該サーバから取得する。
【0010】
端末装置は、サーバに接続されていない状態でサーバから取得するコンテンツを選択することができる。そして、端末装置は、サーバに接続した際に取得するコンテンツを予め選択しておくことにより、サーバに接続した際に、予め選択されたコンテンツを自動的にサーバに要求して、取得することができる。
【0011】
好ましくは、上記コンテンツ選択手段は、前記第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのうち、削除するコンテンツをさらに選択する。上記端末装置は、該コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを該第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除手段と、該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する容量判断手段とをさらに有する。該容量判断手段が該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回ると判断した場合に、該コンテンツ選択手段は、所定の条件に基づいて、該第2のコンテンツ蓄積部から該削除手段が削除するコンテンツを選択する。
【0012】
取得するコンテンツをユーザの指示に基づいて選択した結果、コンテンツ取得後に増加する容量が第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回る場合、選択したコンテンツの一部を取得することができない。そこで、所定の条件に基づいて、第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツを自動的に削除することにより、選択されたコンテンツの全てを取得することができる。所定の条件は、例えば、タイトル別保護レベル、アーティスト別保護レベル、アルバム別保護レベル、ジャンル別保護レベル等の優先順位や、再生回数、最新再生日時、またはこれらの組合せである。
【0013】
好ましくは、上記コンテンツ選択手段は、ユーザからの指示に基づいて、上記サーバから取得するコンテンツ、および、上記第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを選択する。上記容量判断手段は、該コンテンツ選択手段によってユーザの指示に基づいて選択されたコンテンツを上記コンテンツ削除手段が該第2のコンテンツ蓄積部から削除した後、選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する。
【0014】
ユーザからの指示に基づいて、取得するコンテンツおよび削除するコンテンツが選択された場合に、コンテンツを削除した後にコンテンツを取得した場合に増加する容量と、第2のコンテンツ蓄積部の空き容量とを比較する。つまり、取得するコンテンツの合計サイズから削除するコンテンツの合計サイズを減算したサイズが、第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回れば、第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを自動的に選択する。
【0015】
好ましくは、上記端末装置は、上記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを蓄積可能な未取得リスト蓄積部をさらに有する。上記コンテンツ選択手段は、該未取得リストに含まれるコンテンツ情報の中から、該サーバから取得するコンテンツを選択する。
【0016】
端末装置は蓄積する未取得リストの中から取得するコンテンツを選択することができるので、きわめて容易に、サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツを表示装置に表示し、その中から取得するコンテンツを選択することができる。
【0017】
好ましくは、上記端末装置は、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を送信する第2のコンテンツ情報送信手段をさらに有する。上記サーバは、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を受信する第2のコンテンツ情報受信手段と、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報とに基づいて、前記未取得リストを作成する未取得リスト作成手段とをさらに有する。上記コンテンツ情報送信手段は、該未取得リストを該端末装置に送信し、上記コンテンツ情報受信手段は、該未取得リストを受信し、前記未取得リスト蓄積部に蓄積する。
【0018】
端末装置が未取得リストを作成する場合には、サーバはサーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の全てを端末装置に送信する必要があり、送信処理が非常に煩雑になる。本例では、サーバが未取得リストを作成する。そのため、サーバから端末装置には端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含まない未取得リストが送信されるので、サーバから端末装置への送信処理を非常に簡易にできる。なお、端末装置からサーバに端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を送信する必要があるが、当該情報はコンテンツを比較するための識別情報(例えば、ハッシュキーやタイトルID)のみでよく、その他のコンテンツ情報を送信する必要がないので、送信処理が煩雑になることはない。
【0019】
好ましくは、上記端末装置は、上記未取得リストを作成する際の限定条件となるフィルタを送信する手段をさらに有する。上記未取得リスト作成手段は、該フィルタに一致するコンテンツのコンテンツ情報のみを含む未取得リストを作成する。
【0020】
フィルタによって未取得リストに含まれるコンテンツ情報をユーザが希望するコンテンツのみに制限することにより、ユーザのコンテンツ選択作業がさらに容易になり、かつ、未取得リストの送信処理がさらに簡素化される。
【0021】
好ましくは、上記端末装置は、上記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを該サーバから受信する手段と、上記コンテンツ選択手段が予め選択したコンテンツの中から、該未取得リストに含まれていないコンテンツの選択を解除する手段とをさらに有する。
【0022】
ユーザの指示によって取得するように選択されたコンテンツのコンテンツ情報が、コンテンツ取得時にサーバから受信した未取得リスト内に存在しない場合、ユーザの指示によって取得するコンテンツが選択された後に、サーバから当該コンテンツが削除されている。そのため、取得するコンテンツの中から当該コンテンツの選択を解除することにより、コンテンツ要求のエラーを防止することができる。
【0023】
本発明の好ましい実施形態による端末装置の動作プログラムは、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該コンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバに接続する接続ステップと、第2のコンテンツ蓄積部に、複数のコンテンツを蓄積するステップと、第2のコンテンツ情報蓄積部に、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積するステップと、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信ステップと、該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、該コンテンツ選択ステップにおいて選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得ステップとをコンピュータに実行させる。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によるサーバの動作プログラムは、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該第1のコンテンツに関するコンテンツテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバを動作させるためのプログラムであり、複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部を備える端末装置と接続する接続ステップと、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信ステップと、該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを作成する未取得リスト作成ステップと、該未取得リストを該端末装置に送信する未取得リスト送信ステップと、該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のコンテンツ送受信システムは、端末装置が、サーバが蓄積し、かつ、端末装置が蓄積していないコンテンツの中から、サーバから取得するコンテンツを選択するので、コンテンツの選択が非常に容易になり、かつ、既に蓄積されているコンテンツがサーバから送信されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムを示す概略図である。端末装置50はサーバ10に、例えば、LAN等のネットワークを介して接続される。端末装置50は、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツのコンテンツ情報のみの中から、後述する所定の条件を考慮して、サーバ10から取得するコンテンツを選択し、選択したコンテンツをサーバ10から取得する。また、端末装置50は、自身が蓄積するコンテンツを、ユーザの指示またはHDDの空き容量に基づいて、削除することができる。本例では、まず、端末装置50は、端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含むローカルリスト(またはその一部)をサーバ10に送信する(1)。サーバ10は、サーバ10が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を除外した未取得リストを作成し、端末装置50に送信する(2)。端末装置50は、未取得リストに基づいて、取得するコンテンツを選択し、選択したコンテンツをサーバ10に要求する(3)。サーバ10は、端末装置50からの要求に応答してコンテンツを端末装置50に送信する(4)。以下、詳細に説明する。
【0027】
図2は、本発明の好ましい実施形態によるサーバ10を示す概略ブロック図である。サーバ10は、HDD(ハードディスクドライブ)11等の記憶デバイス、CPU処理部12等の制御手段、およびLANコントローラ13等の通信手段を備える。HDD11は、複数のコンテンツ(コンテンツとは、音楽、映像および/または静止画等のデータの総称である)を蓄積するコンテンツ蓄積部14と、コンテンツリストを蓄積するコンテンツリスト蓄積部(データベース)15とを含む。コンテンツリストはコンテンツ蓄積部14に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含むリストである。コンテンツリストに含まれるコンテンツ情報の一例を表1に示す。コンテンツリストには表1に示すコンテンツ情報がコンテンツ蓄積部14に蓄積されたコンテンツの数だけ存在する。
【表1】
【0028】
コンテンツ情報は、例えば音楽コンテンツの場合、タイトル(曲名)と、アーティスト名と、アルバム名と、ジャンル名と、再生時間と、コンテンツのサイズと、ハッシュキー等のコンテンツ識別情報(タイトルIDでもよい)と、録音日時と、登録日時と、ファイルフォーマット(MP3、WMA等)とを含む。ハッシュキーはハッシュ関数によって一意に算出されるキーであり、端末装置50とサーバ10との間でのコンテンツの比較に用いられる。録音日時は、当該コンテンツがHDD11に録音(記録)された日時であり、登録日時はサーバ10で当該コンテンツを再生可能なように再生アプリケーションに登録された日時である。
【0029】
CPU処理部12は、サーバ10全体の動作を制御するものであり、データベース管理部16、ネットワークプロトコル処理部17およびシステム動作部18を有する。データベース管理部16は、HDD11を管理する。具体的には、データベース管理部16は、端末装置50からの要求またはユーザからの指示に応じてコンテンツ蓄積部14内の所望のコンテンツを選択する。ネットワークプロトコル処理部17は、入出力されるデータに対してプロトコル処理を実行する。システム動作部18は、HDD11に蓄積されたサーバプログラムを読み出し、後述するサーバ10の各種処理を実行する。例えば、端末装置50からローカルリストを受信して、コンテンツリストとローカルリストとに基づいて、未取得リストを作成し、端末装置50に送信する。LANコントローラ13は、サーバ10とLAN70との間で信号(コンテンツデータまたはコマンド等)を送受信する。
【0030】
サーバ10は、操作ボタン、キーボード、リモコン受信器等のユーザからの指示を受け付ける入力装置19と、コンテンツリストに含まれるコンテンツ情報を表示する表示装置20と、コンテンツ蓄積部14に蓄積されたコンテンツをデコードする音声処理部21と、音声処理部21からのデータをアナログ信号に変換するDAC(デジタル/アナログ変換器)22と、ROM、RAM、フラッシュメモリ、FIFOメモリ等のメモリ23とをさらに備える。DAC22から出力される信号は、外部に接続されるアンプ装置、スピーカー等に供給され音声として再生される。
【0031】
図3は、本発明の好ましい実施形態による端末装置50を示す概略ブロック図である。端末装置50は、HDD(ハードディスクドライブ)51等の記憶デバイス、CPU処理部52等の制御手段、およびLANコントローラ53等の通信手段を備える。HDD51は、複数のコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部54と、ローカルリストを蓄積するローカルリスト蓄積部(データベース)55と、未取得リストを蓄積する未取得リスト蓄積部(データベース)56とを含む。ローカルリストはコンテンツ蓄積部54に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含むリストである。未取得リストは、サーバ10に蓄積され、かつ、端末装置50に蓄積されていないコンテンツのコンテンツ情報を含むリストである。すなわち、未取得リストは、サーバ10が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、その中から端末装置50が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外されたリストである。ローカルリスト、未取得リストに含まれるコンテンツ情報の一例を表2に示す。ローカルリストには表2に示すコンテンツ情報が、コンテンツ蓄積部54に蓄積するコンテンツの数だけ存在する。
【表2】
【0032】
表2のコンテンツ情報はタイトル(曲名)と、アーティストIDと、アルバムIDと、ジャンルIDと、再生時間と、コンテンツのサイズと、ハッシュキーと、付帯情報とを含む。付帯情報は、端末装置50のみが管理するコンテンツ情報であり、例えば、取得日時と、最新の再生日時と、再生回数と、タイトル別保護レベルと、タイトル別取得/削除要求とを含む。タイトル別保護レベルは、ユーザが選択したコンテンツをサーバ10から取得した際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量以上であるときに、自動的に削除するコンテンツを選択する際の優先順位となる値である。つまり、保護レベルが小さいコンテンツから優先的に削除され、また、保護レベルが9(最大)のコンテンツは絶対に削除されない。タイトル別取得/削除要求は、当該コンテンツがサーバから取得されるか、または、当該コンテンツがコンテンツ蓄積部54から削除されるかを表す情報である。この値が「1」であるときはコンテンツを取得することを、値が「−1」であるときはコンテンツを削除することを、値が「0」であるときは取得も削除もしないことを表す。そのため、未取得リストに含まれるコンテンツ情報には、この値が「0」または「1」に設定され、ローカルリストに含まれるコンテンツ情報には、この値が「0」または「−1」に設定される。
【0033】
アーティスト、アルバムおよびジャンルは、コンテンツによって重複する可能性が高いので、端末装置50はこれらをID(識別子)を使って管理する。表3にアーティストIDを管理するアーティスト情報テーブルを、表4にアルバムIDを管理するアルバム情報テーブルを示す。
【表3】
【表4】
【0034】
アーティスト情報テーブルは、アーティストIDに対応してアーティスト名と、アーティスト別保護レベルと、アーティスト別取得/削除要求とを含む。アーティスト別保護レベルは、タイトル別保護レベルと同様にユーザが選択したコンテンツをサーバから取得した際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量以上であるときに、自動的に削除するコンテンツを選択する際の優先順位となる値である。特に限定されないが、本例では、1つのコンテンツに対して、タイトル別保護レベル、アーティスト別保護レベル、アルバム別保護レベル(後述)、ジャンル別保護レベル(図示せず)が存在し、この中で最も値が大きい保護レベルを、そのコンテンツを代表する代表保護レベルとして、削除するコンテンツを選択する。
【0035】
アーティスト別取得/削除要求は、当該アーティスト名を有するコンテンツを全てサーバから取得するか(値:「1」)、または、当該コンテンツをコンテンツ蓄積部54から全て削除するか(値:「−1」)を表す。アーティスト別取得/削除要求が「1」である場合、当該アーティスト名を有するコンテンツのコンテンツ情報は全て、表2のタイトル別取得/削除要求が「1」に設定され、アーティスト別取得/削除要求が「−1」である場合、当該アーティスト名を有するコンテンツのコンテンツ情報は全て、表2のタイトル別取得/削除要求が「−1」に設定される。同様に、アルバム情報テーブルは、アルバムIDに対応して、アルバム名と、アーティストIDと、アルバム別保護レベルと、アルバム別取得/削除要求とを含む。
【0036】
CPU処理部52は、端末装置50全体の動作を制御するものであり、データベース管理部57、ネットワークプロトコル処理部58およびシステム動作部59を有する。データベース管理部57は、HDD51を管理する。具体的には、データベース管理部57は、ユーザからの指示に応じてHDD51内の所望のコンテンツを選択する。ネットワークプロトコル処理部58は、入出力されるデータに対してプロトコル処理を実行する。システム動作部59は、HDD51に蓄積された端末装置プログラムを読み出し、後述する端末装置50の各種処理を実行する。例えば、システム動作部59は、詳細は後述するが、取得要求リストおよび削除要求リストを作成し、取得要求リストに含まれるコンテンツをサーバ10に要求し、削除要求リストに含まれるコンテンツをコンテンツ蓄積部54から削除する。LANコントローラ53は、端末装置50とLAN70との間で信号(コンテンツデータまたはコマンド等)を送受信する。
【0037】
端末装置50は、操作ボタン、キーボード、リモコン受信器等のユーザからの指示を受け付ける入力装置60と、ローカルリスト、未取得リストに含まれるコンテンツ情報を表示する表示装置61と、コンテンツ蓄積部54に蓄積されたコンテンツをデコードする音声処理部62と、音声処理部62からのデータをアナログ信号に変換するDAC(デジタル/アナログ変換器)63と、ROM、RAM、フラッシュメモリ、FIFOメモリ等のメモリ64とをさらに備える。DAC63から出力される信号は、図示しないアンプ装置、ヘッドフォン回路、およびヘッドフォンを介して音声として再生される。
【0038】
以上の構成を有するコンテンツ送受信システムについてその動作を説明する。まず、図4を参照して、端末装置50が、サーバ10から未取得リストを受信することにより、取得するコンテンツをユーザの指示に基づいて選択する動作を説明する。端末装置50は、サーバ10と接続すると(S401、S451)、サーバ10にローカルリストを送信する(S452)。サーバ10は、端末装置50からローカルリストを受信する(S402)。
【0039】
ここで、S452の詳細を図5に示す。まず、端末装置50は、ユーザによって選択されたフィルタがHDD51に格納されていれば、フィルタをHDD51から読み出してメモリ64に格納する(S501)。フィルタは、サーバ10で作成される未取得リストを所定の条件で絞り込むためのキーワードである。つまり、サーバ10が未取得リストを作成して端末装置50に送信する際に、未取得リスト全体を送信すると、送受信にかかる負荷が非常に大きく、かつ、ユーザによるコンテンツ選択作業も繁雑になる。そこで、ユーザがフィルタを指定することによって、ユーザが希望するコンテンツのコンテンツ情報のみを含む未取得リストをサーバから受信することができる。
【0040】
次に、端末装置50は、ローカルリストからハッシュキーのみを抽出して、簡易ローカルリストを作成する(S502)。簡易ローカルリストは、未取得リストを作成するために必要な情報であるハッシュキーのみを含むリストである。端末装置50は、作成した簡易ローカルリストおよびフィルタをサーバ10に送信する(S503)。端末装置50は簡易ローカルリストではなく、ローカルリスト全体をサーバ10に送信してもよい。しかし、サーバ10に送信されたローカルリストは未取得リストを作成するために使用されるので、ハッシュキーのみを含む簡易ローカルリストを送信すれば十分である。簡易ローカルリストを送信することにより、リストの送信処理を簡素化できる。
【0041】
サーバ10は、端末装置50から簡易ローカルリストを受信すると(S402)、コンテンツリストおよび簡易ローカルリストに基づいて、未取得リストを作成する(S403)。S403の詳細を図6に示す。まず、サーバ10は、コンテンツリストから受信したフィルタに一致するコンテンツ情報のみを抽出する(S601)。例えば、フィルタが、アーティスト=AAAA、OR、アルバム=bbbであれば、コンテンツリストの中から、アーティスト名がAAAAであるか、またはアルバム名がbbbであるコンテンツのコンテンツ情報のみを抽出する。次に、S601で抽出したコンテンツ情報の中から、タイトル名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名、再生時間、コンテンツのサイズ、ハッシュキーを抽出する(S602)。その他のコンテンツ情報は、端末装置50で管理しないので、抽出する必要がない。次に、アーティスト名、アルバム名およびジャンル名をそれぞれ対応するIDに置き換える。続いて、S602で抽出したコンテンツ情報の中から、簡易ローカルリストに含まれるハッシュキーと同じハッシュキーを含むコンテンツのコンテンツ情報を削除することにより、未取得リストを作成する(S603)。具体的には、S602で抽出したコンテンツ情報を1つずつ順番に、簡易ローカルリストに含まれるハッシュキーと一致するかを判断し、一致すれば当該ハッシュキーを有するコンテンツのコンテンツ情報を削除する。
【0042】
続いて、サーバ10は端末装置50に作成した未取得リストを送信し(S404)、端末装置50はサーバ10から送信された未取得リストを受信して、未取得リスト蓄積部56に蓄積する(S453)。端末装置50は、受信した未取得リストを表示装置61に表示することにより、次にサーバ10に接続した際にサーバ10から取得するコンテンツをユーザに選択させることができる(S454)。
【0043】
ユーザが取得するコンテンツを選択する場合、図7(a)に示す通り、未取得リストに含まれるコンテンツ情報が表示装置61に表示され、この中から取得するコンテンツが選択される。未取得リストの中から取得するコンテンツが選択されるので、既に端末装置50が蓄積しているコンテンツが誤って再びサーバ10から送信されることを防止できる。さらに、ユーザによるコンテンツ選択作業が容易になる。取得するコンテンツがユーザによって選択されると、システム動作部59がユーザからの指示を受け付けて、表2のタイトル別取得/削除要求を「1」に設定する。一方、ユーザが削除するコンテンツを選択する場合、図7(b)に示す通り、ローカルリストに含まれるコンテンツ情報が表示装置61に表示され、この中から削除するコンテンツが選択される。ユーザが削除するコンテンツを選択すると、システム動作部59がユーザからの指示を受け付けて、表2のタイトル別取得/削除要求を「−1」に設定する。
【0044】
次に、図8を参照して、端末装置50がサーバ10からコンテンツを取得する動作を説明する。端末装置50がサーバ10に接続する(S801、S851)と、端末装置50は簡易ローカルリスト(または、ローカルリスト)をサーバ10に送信する(S852)。サーバ10は、端末装置50から簡易ローカルリストを受信する(S802)。
【0045】
S852の詳細を図9に示すが、図5のS452と同一処理について説明を簡略化する。端末装置50は、フィルタをHDD51から読み出して、メモリ64に格納する(S901)。さらに、表2のタイトル別取得/削除要求に基づいて、メモリ64内に取得要求リストおよび削除要求リストを作成する。つまり、取得要求リストは、サーバ10から取得する(タイトル別取得/削除要求が「1」に設定された)コンテンツのハッシュキーを含み、削除要求リストは、コンテンツ蓄積部54から削除する(タイトル別取得/削除要求が「−1」に設定された)コンテンツのハッシュキーを含む。続いて、取得要求リストとフィルタとに矛盾がないかを確認し、矛盾があればフィルタを変更する(S902)。つまり、取得要求リストに含まれているコンテンツが、フィルタによって絞り込まれた未取得リストに含まれない場合は、未取得リストに取得要求リストに含まれるコンテンツが含まれるようにフィルタを変更する。例えば、フィルタによって絞り込まれた未取得リストに含まれないコンテンツ情報のハッシュキーをフィルタに追加する。または、フィルタが、アーティスト=AAAA、OR、アルバム=bbbであり、取得要求リストにアーティスト=BBBB、アルバム=cccのコンテンツが含まれている場合、フィルタにアーティスト=BBBB(または、アルバム=ccc)をORで追加する。なお、フィルタの変更はメモリ64内で行われるものであり、HDD51に格納されている元のフィルタは変更されない。
【0046】
次に、端末装置50は、ローカルリストからハッシュキーのみを抽出して、簡易ローカルリストを作成する(S903)。そして、端末装置50は、作成した簡易ローカルリストおよびフィルタをサーバ10に送信する(S904)。なお、端末装置50は簡易ローカルリストではなく、ローカルリスト全体をサーバ10に送信してもよい。
【0047】
サーバ10は、端末装置50から簡易ローカルリストを受信すると(S802)、コンテンツリストおよび簡易ローカルリストに基づいて、未取得リストを作成する(S803)。S803の詳細は、図6の処理と同様である。但し、S602において、未取得リストを作成する際に、元のコンテンツリストからハッシュキーのみを抽出するようにしても構わない。この時点で作成される未取得リストは取得要求リストに含まれるコンテンツが実際にサーバ10に蓄積されているかを判断するためだけに使用されるので、比較のためにハッシュキーのみがあれば十分だからである。
【0048】
続いて、サーバ10は、作成した未取得リストを端末装置50に送信する(S804)。端末装置50は、サーバ10から送信された未取得リストを受信して、未取得リスト蓄積部56に蓄積されている未取得リストと置き換える(S853)。次に、端末装置50は、未取得リストおよびコンテンツ蓄積部54の空き容量に基づいて、取得要求リストおよび削除要求リストを調整する(S854)。
【0049】
S854の詳細を図10に示す。まず、端末装置50は、取得要求リストに含まれるハッシュキーの中から、未取得リストに含まれないものを削除する(S1001)。具体的には、取得要求リスト内のハッシュキーを1つずつ順番に、一致するものが未取得リスト内に存在するかを判断し、存在しなければそのハッシュキーを取得要求リストから削除する。ハッシュキーが取得要求リストに含まれ、未取得リストに含まれないコンテンツは、端末装置50が前回未取得リストをサーバ10から受信した後に、サーバ50から削除されたコンテンツである。
【0050】
続いて、端末装置50は、取得要求リストおよび削除要求リストに基づいて、コンテンツを取得および削除した際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量を上回るか否かを判断する(S1002、S1003)。具体的には、取得要求リストに含まれるハッシュキーに対応するコンテンツのサイズの合計をa、削除要求リストに含まれるハッシュキーに対応するコンテンツのサイズの合計をb、コンテンツ蓄積部54の空き容量をcとすると、a−b>cであるかを判断する。コンテンツ蓄積部54の空き容量を上回れば(S1003:YES)、所定の条件に従い、コンテンツ蓄積部54に蓄積されているコンテンツの中で、削除要求リストにハッシュキーが含まれていないコンテンツのハッシュキーを削除要求リストに1つ追加する(S1004)。つまり、コンテンツ取得後に増加する容量が空き容量を上回る場合、既に蓄積されているコンテンツを削除して、空き容量を増やしてからコンテンツを取得する。
【0051】
ここで所定の条件とは、例えば、上記の各保護レベルである。本例では、タイトル別保護レベル、アーティスト別保護レベル、アルバム別保護レベル、ジャンル別保護レベルの中で、最も値が大きいものをそのコンテンツの代表保護レベルとする。ローカルリストに含まれるコンテンツ情報の中から、削除要求リストにハッシュキーが含まれるコンテンツを除いて、代表保護レベルが低い順に、削除要求リストに追加するコンテンツを選択する。同一の代表保護レベルのコンテンツが複数ある場合は、特に限定されないが、例えば、再生回数が最も少ないコンテンツ、または、最新再生日時が最も古いコンテンツを選択するようにしてもよい。
【0052】
削除要求リストに削除するコンテンツのハッシュキーを追加すると(S1004)、S1005でNOと判断され、再びコンテンツを取得および削除する際に増加する容量が、コンテンツ蓄積部54の空き容量を上回るか否かを判断し(S1002、S1003)、空き容量の方が大きくなるまで、削除するコンンテンツを選択し、削除要求リストに追加する。削除要求リストに追加するコンテンツがない場合(S1005:YES)、例えば、コンテンツの保護レベルが全て9(保護レベル9は、絶対に削除しないことを示す)である場合、取得要求リストに含まれるコンテンツの中から、所定の条件に従い、取得するコンテンツを1つ削除(つまり、取得するコンテンツの選択を1つ解除)した上で(S1006)、コンテンツ蓄積部54の空き容量と再び比較する(S1002、S1003)。ここでの所定の条件は、例えば、ユーザが取得するコンテンツを選択する際に決定する優先順位等である。
【0053】
図8に戻って、端末装置50は、削除要求リストにハッシュキーが含まれるコンテンツを、コンテンツ蓄積部54から全て削除する(S855)。さらに、端末装置50は、削除したコンテンツに関するコンテンツ情報をローカルリストから全て削除し、削除要求リストをメモリ64から削除する。
【0054】
続いて、端末装置50は、取得要求リストにハッシュキーが含まれるコンテンツをサーバ10に要求して、取得する(S856、S805)。S856、S805の詳細を図11に示す。端末装置50は、取得要求リストからハッシュキーを1つ取り出して、当該ハッシュキーを含むコンテンツ要求コマンドをサーバ10に送信する(S1151)。サーバ10は、端末装置50から送信されたコンテンツ要求コマンドを受信して(S1101)、要求されたコンテンツおよび当該コンテンツのコンテンツ情報をコンテンツ蓄積部14およびコンテンツリストから読み出して、端末装置50に送信する(S1102)。端末装置50は、サーバ10からコンテンツおよびコンテンツ情報を受信して、コンテンツをコンテンツ蓄積部54に蓄積し、コンテンツ情報をローカルリストに登録する(S1152)。続いて、端末装置50は、取得要求リストから受信したコンテンツのハッシュキーを削除して(S1153)、未だ取得要求リストにハッシュキーが含まれる場合(S1154:NO)、次のハッシュキーを読み出して再びコンテンツ要求コマンドをサーバ10に送信する。端末装置50は、取得要求リスト内のハッシュキーが全て削除されるまで、繰り返してコンテンツをサーバに要求して取得する(S1151〜S1154)。取得要求リスト内のコンテンツを全て取得し、取得要求リストが空になると(S1154:YES)、コンテンツの取得を終了する。
【0055】
図8に戻って、端末装置50は、再び簡易ローカルリスト(またはローカルリスト)をサーバ10に送信し(S852)、サーバ10は、簡易ローカルリストを受信する(S802)。サーバ10は、コンテンツリストと簡易ローカルリストとに基づいて、未取得リストを作成し(S803)、端末装置50に送信する(S804)。端末装置50は、未取得リストをサーバ10から受信して、未取得リスト蓄積部56に蓄積されている未取得リストと置き換える(S853)。従って、コンテンツをサーバから取得した後に、端末装置50は最新の未取得リストを蓄積することができる。その後、端末装置50は、サーバ10との接続を切断する(S857、S806)。
【0056】
以上のようにして、端末装置50は、サーバ10に接続することにより、取得要求リストおよび削除要求リストに基づいて、コンテンツを自動的に取得および削除することができる。
【0057】
次に、表示装置61に、コンテンツ情報を表示する他の実施例を図12を参照して説明する。図12の表示内容は、アルバム名のリストであり、未取得リストとローカルリストとをマージして作成されている。太字のアルバム名はサーバ10が蓄積するコンテンツを端末装置50が全て蓄積しているアルバムである。つまり、このアルバム名を有するコンテンツのコンテンツ情報が未取得リストに含まれず、ローカルリストに含まれる場合を示す。斜字のアルバムはサーバ10が蓄積するコンテンツの一部を端末装置50が蓄積しているアルバムである。つまり、このアルバム名を有するコンテンツのコンテンツ情報が未取得リストおよびローカルリストの両方に含まれる場合を示す。太字でも斜字でもないアルバムはサーバが蓄積するコンテンツの全てを端末装置50が取得していない場合を示す。つまり、このアルバム名を有するコンテンツのコンテンツ情報がローカルリストに含まれず、未取得リストに含まれる場合を示す。アルバム名の左側のチェックボックスにXが付されるアルバムは、アルバム別取得/削除要求が「−1」に設定され、サーバとの接続時に当該アルバム名を有するコンテンツが削除されることを示す。一方、チェックボックスが黒塗りされているアルバムは、アルバム別取得/削除要求が「1」に設定され、サーバ10との接続時にサーバ10から当該アルバム名を有するコンテンツを取得することを示す。アルバム名の右側に記載されている数字はアルバム別保護レベルを示し、ユーザによって設定可能である。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、サーバ10がコンテンツリストを全て端末装置50に送信し、端末装置50がコンテンツリストに基づいて、サーバ10が蓄積し、かつ、端末装置50が蓄積していないコンテンツを判断してもよい。その場合に、端末装置50が、未取得リストを作成してもよい。さらに、保護レベルについて、まずタイトル別保護レベルが低い順番に削除要求リストに含めるコンテンツを選択し、タイトル別保護レベルが同一である場合に、その他の保護レベルが低いコンテンツを優先的に選択するようにしてもよい。または、全ての保護レベルの平均値を代表保護レベルとしてもよい。さらに、サーバ10は、LANを介して接続される家庭内に配置されるサーバに限定されず、インターネットを介して接続される外部サーバであってもよい。さらに、端末装置50が、家庭内のサーバに接続することで、家庭内のサーバに蓄積されたコンテンツおよびインターネットで接続される外部サーバに蓄積されるコンテンツを含む未取得リストを受信し、家庭内のサーバおよび外部サーバに接続してコンテンツを取得するようにしてもよい。また、サーバ10と端末装置50との接続は、LANに限定されず、USB、IEEE1394、BlueTooth等でもよい。取得要求リストに含まれるコンテンツ情報はハッシュキーに限定されず、サーバ10が特定できるコンテンツ情報(タイトルID等)であればよい。同様に、削除要求リストに含まれるコンテンツ情報はハッシュキーに限定されず、端末装置50自身が特定できるコンテンツ情報であればよい。アーティスト別保護レベルが「1」に設定された後、当該アーティスト名に対するアルバム別保護レベルが「−1」に設定された場合、当該アーティスト名を有するコンテンツの中で当該アルバム名を有するコンテンツのみが削除され、その他のコンテンツはサーバ10から取得される。また、上記のサーバ、端末装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそれを含む記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、ハードディスクを有するサーバから、ハードディスクを有するポータブルプレーヤにコンテンツを送信するシステムに好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムの概要を示すブロック図である。
【図2】サーバの構成を示す概略ブロック図である。
【図3】端末装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図4】端末装置が未取得リストをサーバから取得する動作を示すフローチャートである。
【図5】ローカルリスト送信処理(S452)の詳細を示すフローチャートである。
【図6】未取得リスト作成処理(S403)を示すフローチャートである。
【図7】取得/削除するコンテンツの選択画面を示す概略図である。
【図8】端末装置がサーバからコンテンツを取得する動作を示すフローチャートである。
【図9】ローカルリスト送信処理(S852)の詳細を示すフローチャートである。
【図10】取得要求リスト/削除要求リスト調整処理(S854)の詳細を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ取得処理(S856、S805)の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】取得/削除するコンテンツの選択画面を示す概略図である。
【符号の説明】
【0061】
10 サーバ
14 (第1の)コンテンツ蓄積部
15 コンテンツリスト(第1のコンテンツ情報)蓄積部
50 端末装置
54 (第2の)コンテンツ蓄積部
55 ローカルリスト(第2のコンテンツ情報)蓄積部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと該サーバに接続可能な端末装置とを備え、
該サーバが、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部と、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を該端末装置に送信するコンテンツ情報送信手段と、
該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段とを有し、
該端末装置が、複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部と、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第2のコンテンツ情報蓄積部と、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信手段と、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得手段とを有する、コンテンツ送受信システム。
【請求項2】
前記端末装置が前記サーバに接続した際に、前記コンテンツ取得手段が、前記コンテンツ選択手段によって予め選択されたコンテンツを該サーバから取得する、請求項1に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項3】
前記コンテンツ選択手段が、前記第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのうち、削除するコンテンツをさらに選択し、
前記端末装置が、該コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを該第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する容量判断手段とをさらに有し、
該容量判断手段が該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回ると判断した場合に、該コンテンツ選択手段が、所定の条件に基づいて、該第2のコンテンツ蓄積部から該コンテンツ削除手段が削除するコンテンツを選択する、請求項1または2に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項4】
前記コンテンツ選択手段が、ユーザからの指示に基づいて、前記サーバから取得するコンテンツ、および、前記第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを選択し、
前記容量判断手段が、該コンテンツ選択手段によってユーザの指示に基づいて選択されたコンテンツを前記コンテンツ削除手段が該第2のコンテンツ蓄積部から削除した後、選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する、請求項3に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項5】
前記端末装置が、前記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを蓄積可能な未取得リスト蓄積部をさらに有し、
前記コンテンツ選択手段が、該未取得リストに含まれるコンテンツ情報の中から、該サーバから取得するコンテンツを選択する、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項6】
前記端末装置が、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を送信する第2のコンテンツ情報送信手段をさらに有し、
前記サーバが、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を受信する第2のコンテンツ情報受信手段と、
該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報とに基づいて、前記未取得リストを作成する未取得リスト作成手段とをさらに有し、
前記コンテンツ情報送信手段が、該未取得リストを該端末装置に送信し、
前記コンテンツ情報受信手段が、該未取得リストを受信し、前記未取得リスト蓄積部に蓄積する、請求項5に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項7】
前記端末装置が、前記未取得リストを作成する際の限定条件となるフィルタを送信する手段をさらに有し、
前記未取得リスト作成手段が、該フィルタに一致するコンテンツのコンテンツ情報のみを含む未取得リストを作成する、請求項6に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項8】
前記端末装置が、前記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを該サーバから受信する手段と、
前記コンテンツ選択手段が予め選択したコンテンツの中から、該未取得リストに含まれていないコンテンツの選択を解除する手段とをさらに有する、請求項2に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項9】
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該コンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバに接続する接続手段と、
複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部と、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第2のコンテンツ情報蓄積部と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信手段と
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得手段とを備える、端末装置。
【請求項10】
前記接続手段が前記サーバに接続した際に、前記コンテンツ取得手段が、前記コンテンツ選択手段によって予め選択されたコンテンツを該サーバから取得する、請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記コンテンツ選択手段が、前記第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのうち、削除するコンテンツをさらに選択し、
該コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを該第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する容量判断手段とをさらに備え、
該容量判断手段が該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回ると判断した場合に、該コンテンツ選択手段が、所定の条件に基づいて、該第2のコンテンツ蓄積部から該コンテンツ削除手段が削除するコンテンツを選択する、請求項9または10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記コンテンツ選択手段が、ユーザからの指示に基づいて、前記サーバから取得するコンテンツ、および、前記第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを選択し、
前記容量判断手段が、該コンテンツ選択手段によってユーザの指示に基づいて選択されたコンテンツを前記コンテンツ削除手段が該第2のコンテンツ蓄積部から削除した後、選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する、請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを蓄積可能な未取得リスト蓄積部をさらに有し、
前記コンテンツ選択手段が、該未取得リストに含まれるコンテンツ情報の中から、該サーバから取得するコンテンツを選択する、請求項9〜12のいずれかに記載の端末装置。
【請求項14】
複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部を備える端末装置と接続する接続手段と、
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部と、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを作成する未取得リスト作成手段と、
該未取得リストを該端末装置に送信する未取得リスト送信手段と、
該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段とを備える、サーバ。
【請求項15】
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該コンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバに接続する接続ステップと、
第2のコンテンツ蓄積部に、複数のコンテンツを蓄積するステップと、
第2のコンテンツ情報蓄積部に、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積するステップと、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信ステップと
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、
該コンテンツ選択ステップにおいて選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得ステップとをコンピュータに実行させる、端末装置の動作プログラム。
【請求項16】
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該第1のコンテンツに関するコンテンツテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバを動作させるためのプログラムであり、
複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部を備える端末装置と接続する接続ステップと、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信ステップと、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを作成する未取得リスト作成ステップと、
該未取得リストを該端末装置に送信する未取得リスト送信ステップと、
該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップとをコンピュータに実行させる、サーバの動作プログラム。
【請求項1】
サーバと該サーバに接続可能な端末装置とを備え、
該サーバが、複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部と、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を該端末装置に送信するコンテンツ情報送信手段と、
該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段とを有し、
該端末装置が、複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部と、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第2のコンテンツ情報蓄積部と、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信手段と、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得手段とを有する、コンテンツ送受信システム。
【請求項2】
前記端末装置が前記サーバに接続した際に、前記コンテンツ取得手段が、前記コンテンツ選択手段によって予め選択されたコンテンツを該サーバから取得する、請求項1に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項3】
前記コンテンツ選択手段が、前記第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのうち、削除するコンテンツをさらに選択し、
前記端末装置が、該コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを該第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する容量判断手段とをさらに有し、
該容量判断手段が該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回ると判断した場合に、該コンテンツ選択手段が、所定の条件に基づいて、該第2のコンテンツ蓄積部から該コンテンツ削除手段が削除するコンテンツを選択する、請求項1または2に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項4】
前記コンテンツ選択手段が、ユーザからの指示に基づいて、前記サーバから取得するコンテンツ、および、前記第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを選択し、
前記容量判断手段が、該コンテンツ選択手段によってユーザの指示に基づいて選択されたコンテンツを前記コンテンツ削除手段が該第2のコンテンツ蓄積部から削除した後、選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する、請求項3に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項5】
前記端末装置が、前記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを蓄積可能な未取得リスト蓄積部をさらに有し、
前記コンテンツ選択手段が、該未取得リストに含まれるコンテンツ情報の中から、該サーバから取得するコンテンツを選択する、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項6】
前記端末装置が、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を送信する第2のコンテンツ情報送信手段をさらに有し、
前記サーバが、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を受信する第2のコンテンツ情報受信手段と、
該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報と、該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報とに基づいて、前記未取得リストを作成する未取得リスト作成手段とをさらに有し、
前記コンテンツ情報送信手段が、該未取得リストを該端末装置に送信し、
前記コンテンツ情報受信手段が、該未取得リストを受信し、前記未取得リスト蓄積部に蓄積する、請求項5に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項7】
前記端末装置が、前記未取得リストを作成する際の限定条件となるフィルタを送信する手段をさらに有し、
前記未取得リスト作成手段が、該フィルタに一致するコンテンツのコンテンツ情報のみを含む未取得リストを作成する、請求項6に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項8】
前記端末装置が、前記サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該端末装置が蓄積するコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを該サーバから受信する手段と、
前記コンテンツ選択手段が予め選択したコンテンツの中から、該未取得リストに含まれていないコンテンツの選択を解除する手段とをさらに有する、請求項2に記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項9】
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該コンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバに接続する接続手段と、
複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部と、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第2のコンテンツ情報蓄積部と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信手段と
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得手段とを備える、端末装置。
【請求項10】
前記接続手段が前記サーバに接続した際に、前記コンテンツ取得手段が、前記コンテンツ選択手段によって予め選択されたコンテンツを該サーバから取得する、請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記コンテンツ選択手段が、前記第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのうち、削除するコンテンツをさらに選択し、
該コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを該第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除手段と、
該コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する容量判断手段とをさらに備え、
該容量判断手段が該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回ると判断した場合に、該コンテンツ選択手段が、所定の条件に基づいて、該第2のコンテンツ蓄積部から該コンテンツ削除手段が削除するコンテンツを選択する、請求項9または10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記コンテンツ選択手段が、ユーザからの指示に基づいて、前記サーバから取得するコンテンツ、および、前記第2のコンテンツ蓄積部から削除するコンテンツを選択し、
前記容量判断手段が、該コンテンツ選択手段によってユーザの指示に基づいて選択されたコンテンツを前記コンテンツ削除手段が該第2のコンテンツ蓄積部から削除した後、選択されたコンテンツを該サーバから取得した際に増加する容量が、該第2のコンテンツ蓄積部の空き容量を上回るか否かを判断する、請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを蓄積可能な未取得リスト蓄積部をさらに有し、
前記コンテンツ選択手段が、該未取得リストに含まれるコンテンツ情報の中から、該サーバから取得するコンテンツを選択する、請求項9〜12のいずれかに記載の端末装置。
【請求項14】
複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部を備える端末装置と接続する接続手段と、
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部と、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段と、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを作成する未取得リスト作成手段と、
該未取得リストを該端末装置に送信する未取得リスト送信手段と、
該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段とを備える、サーバ。
【請求項15】
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該コンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバに接続する接続ステップと、
第2のコンテンツ蓄積部に、複数のコンテンツを蓄積するステップと、
第2のコンテンツ情報蓄積部に、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツに関するコンテンツ情報を蓄積するステップと、
該サーバが蓄積するコンテンツのコンテンツ情報の少なくとも一部を受信するコンテンツ情報受信ステップと
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を除外した複数のコンテンツ情報に基づいて、該サーバに要求するコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、
該コンテンツ選択ステップにおいて選択されたコンテンツを該サーバに要求して、取得するコンテンツ取得ステップとをコンピュータに実行させる、端末装置の動作プログラム。
【請求項16】
複数のコンテンツを蓄積可能な第1のコンテンツ蓄積部と、該第1のコンテンツに関するコンテンツテンツ情報を蓄積可能な第1のコンテンツ情報蓄積部とを備えるサーバを動作させるためのプログラムであり、
複数のコンテンツを蓄積可能な第2のコンテンツ蓄積部を備える端末装置と接続する接続ステップと、
該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信ステップと、
該第1のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含み、かつ、該第2のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報が除外された未取得リストを作成する未取得リスト作成ステップと、
該未取得リストを該端末装置に送信する未取得リスト送信ステップと、
該端末装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップとをコンピュータに実行させる、サーバの動作プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図5】
【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−26329(P2007−26329A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−210620(P2005−210620)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
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