説明

コンテンツ連続再生装置、その再生方法、及びその再生制御プログラム

【課題】動画コンテンツを再生しつつ、関連動画コンテンツを選択・予約可能な再生装置を提供すること。
【解決手段】データ(r〜r)を含むデータ群(R)を表示部に提示し、前記データを選択可能とし、選択された前記データを受け付ける提示部(112)と前記データに基づき、動画コンテンツを取得し、前記表示部に出力する再生部(110)とを具備し、前記再生部による前記コンテンツの出力中、前記提示部において前記データ群(R)のうちの前記コンテンツメタデータが選択されると、前記再生部による前記コンテンツの出力を中断することなく、前記データを出力しつつ、更に関連するデータ群(R)を取得した後、この取得結果を前記表示部に提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、動画コンテンツを再生しつつ、関連動画コンテンツを選択・予約可能な再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオ撮影やアニメーション作成を一般ユーザでも簡単に行えるようになり、インターネットのサイト上には様々な動画コンテンツが溢れている。例えば、インターネットを介しパーソナルコンピュータを用いて視聴時間の短いコンテンツ(以下、短尺コンテンツと呼ぶことがある)を視聴する際に、複数のコンテンツをTVのように連続的に視聴する形態がある。
【0003】
例えば、大手動画サイトでは、予め複数のコンテンツを選択してプレイリストを作成し、連続的に再生を行える機能を提供している。また、視聴したいコンテンツを大量のコンテンツの中から探索する手段として関連コンテンツが利用されるようになり、関連コンテンツを辿ることで自身が好むコンテンツの分野から今まで発見できていなかったコンテンツを発見できるようになった。
【0004】
更に、大手動画サイトに、例えば「候補」や「オススメ」など、再生コンテンツに対する関連コンテンツを表示し、選択・再生できる機能がある。
【0005】
しかし、この形態では、関連コンテンツを選択すると現在のコンテンツの再生は中断されてしまう。そのため続けて関連コンテンツを再生したい場合は、再生終了毎に関連コンテンツを選択するというユーザの操作が必要になってしまう。
【0006】
ここで、動画コンテンツを再生せず、関連コンテンツを辿りながらコンテンツ探索を行って予めプレイリストを作成する機能を追加すれば、選択したコンテンツの連続再生を行うことができる。
【0007】
しかし、この作業には時間がかかる上に、その間ユーザは作業に従事しなければならず、長いプレイリストを作成するのは負担が大きい。もし短いプレイリストしか作成できなかった場合、短尺コンテンツのプレイリストは短時間で終了してしまい、再びプレイリスト作成を行わなくてはならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】2010−3372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
動画コンテンツを再生しつつ、関連動画コンテンツを選択・予約可能な再生装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態によれば再生装置は、複数のコンテンツメタデータを含むコンテンツメタデータ群を第1表示部に提示し、前記コンテンツメタデータ群から前記コンテンツメタデータを選択可能とし、選択された前記コンテンツメタデータを受け付ける提示部と、前記提示部で選択された前記コンテンツメタデータに基づき取得した動画コンテンツを再生する再生制御部とを具備し、前記再生制御部は前記動画コンテンツを再生しつつ、前記提示部は、前記選択され、前記再生制御部で再生されている前記コンテンツメタデータに更に関連するコンテンツメタデータ群のうち1つを選択・予約可能な状態とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係るコンテンツ連続再生装置を示す概念図。
【図2】第1の実施形態に係るディスプレイを示す概念図。
【図3】第1の実施形態に係るコンテンツメタデータ提示部を示す概念図。
【図4】第1の実施形態に係るコンテンツメタデータ提示部を示す概念図。
【図5】第1の実施形態に係るコンテンツ連続再生装置の動作を示すフローチャート。
【図6】第1の実施形態に係るコンテンツメタデータ提示部の動作を示すフローチャート。
【図7】第2の実施形態に係るコンテンツ連続再生装置を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0013】
[第1の実施形態]
図1、図2を用いて第1の実施形態に係るコンテンツ連続再生装置について説明する。図1は動画コンテンツを再生しつつ、再生している動画コンテンツに関連する複数のコンテンツメタデータ(以下、コンテンツメタデータ群と呼ぶ)を抽出(検索)し、抽出したこれらコンテンツメタデータ群をディスプレイ上に一覧表示させる再生装置の概念図である。以下、図1に示す再生装置をコンテンツ連続再生装置100と呼ぶ。このコンテンツ連続再生装置100、例えばパーソナルコンピュータに含まれている。また、図2は上記コンテンツ連続再生装置100によって出力された動画コンテンツや関連コンテンツメタデータ群を表示させるディスプレイ200の概念図である。なお、本実施形態においてコンテンツとは、コンピュータなどで再生できるデジタル情報を指し、動画コンテンツとは、視聴可能とされ、視聴に時間を要するデジタル情報を指す。また、コンテンツメタデータとは、これに対応する識別子としてのID、動画のタイトル、概要、動画のサムネイル、動画の一部(ワンシーン)などの情報をいい、関連コンテンツメタデータとは、実際に再生している動画コンテンツに関連するコンテンツメタデータをいう。換言すれば、実際に再生している動画コンテンツと所定の評価方法によって関係があると判断されたコンテンツメタデータを言い、具体的に“関連”とは、次の内容を含む。
【0014】
再生している動画コンテンツと同じ分野(カテゴリ)に属する。
再生している動画コンテンツと同じ作者である。
再生している動画コンテンツと同じキーワードを含む。
動画コンテンツを提供しているサービスが独自のアルゴリズムで再生している動画コンテンツに対して関連、類似、お薦めとして提示している。
【0015】
図1に示すように、コンテンツ連続再生装置100は、例えば電気通信回線を介して、外部の例えばサーバに配置されたコンテンツ記憶部101及びコンテンツメタデータ保持部102とデータの授受が可能とされ、取得した動画コンテンツ及び関連コンテンツメタデータをディスプレイ200に表示させる。このコンテンツ連続再生装置100は、コンテンツ再生制御部110、例えばハードディスクやRAMからなるプレイリスト保持部111、及び関連コンテンツメタデータ提示部112を備える。
【0016】
また、図2に示すように、ディスプレイ200の画面上には、複数の領域A、B、及びCが設けられ、これら領域A、B、及びCに所定の動画、または画像などが表示される。動画コンテンツは、例えば領域Aに表示される。関連コンテンツメタデータは、例えば領域Bに表示される。更に領域Bに表示された関連コンテンツメタデータのうち選択された関連コンテンツメタデータが、領域Cに表示される。
【0017】
図1に戻って、コンテンツ連続再生装置100について説明する。コンテンツ再生制御部110は、プレイリスト保持部111が保持する関連コンテンツメタデータに基づき、動画コンテンツを取得し、この取得した動画コンテンツを、ディスプレイ200へと出力する。具体的には、動画コンテンツの出力が終了すると、コンテンツ再生制御部110はプレイリスト保持部111に関連コンテンツメタデータがあるか問い合わせ、次に再生すべき動画コンテンツがあれば、プレイリスト保持部111が保持する関連コンテンツメタデータに付けられたIDに基づき、例えば電気通信回線を介して動画コンテンツをコンテンツ記憶部101から取得し、これを再生する。これにより、プレイリスト保持部111に順次関連コンテンツメタデータが追加された場合であっても、再生中の動画が途中中断されることなく、1つずつ動画コンテンツが再生される。なお、上述したようにコンテンツ再生制御部110による動画コンテンツの出力により、図2に示すディスプレイ200の領域Aにその動画コンテンツが表示される。また、この動画コンテンツは、コンテンツ記憶部101が保持する。なお、コンテンツ再生制御部110によるプレイリスト保持部111への関連コンテンツメタデータがあるか問い合わせの結果、次に再生すべき動画コンテンツが無ければ、コンテンツ再生制御部110は一定期間の経過後、再度プレイリスト保持部111に関連コンテンツメタデータがあるか否かを問い合わせる。
【0018】
プレイリスト保持部111は、関連コンテンツメタデータ提示部112から供給された関連コンテンツメタデータを保持する。プレイリスト保持部111が保持する関連コンテンツメタデータは、1つであっても良いし、複数であっても良い。またプレイリスト保持部111は、コンテンツ再生制御部110からの応答に従って、この保持する関連コンテンツメタデータを順次コンテンツ再生制御部110に供給する。なお、このプレイリスト保持部111が保持する関連コンテンツメタデータをディスプレイ200上に表示させても良い。この場合、関連コンテンツメタデータは、図2におけるディスプレイ200上の領域Cに表示される。この領域Cは、例えば上記領域Aの下に配置される。なお、表示の仕方に制限は無く、関連コンテンツメタデータにおけるサムネイルや、タイトルだけであっても良い。
【0019】
関連コンテンツメタデータ提示部112は、例えば電気通信回線で接続されたコンテンツメタデータ保持部102から、関連コンテンツメタデータ群(図中Rと表記、R:r〜rの集合、n:自然数)を取得し、図2に示すディスプレイ200の領域Bにこれを一覧で提示(表示)させる。以下、これを関連コンテンツメタデータ群Rと呼ぶ。関連コンテンツメタデータ提示部112による関連コンテンツメタデータ群Rの出力により、ディスプレイ200上にその関連コンテンツメタデータ群Rが一覧で表示される。上記関連コンテンツメタデータ群Rを構成する関連コンテンツメタデータr〜rのうち1つが選択されると(図中、単にrと表記)、関連コンテンツメタデータ提示部112は、この選択された関連コンテンツメタデータrを上記プレイリスト保持部111へと供給する。以下、関連コンテンツメタデータr〜rを区別しない場合には、単に関連コンテンツメタデータrと呼ぶ。
【0020】
なお、このコンテンツ連続再生装置100が起動された時、関連コンテンツメタデータ提示部112がコンテンツメタデータ保持部102から取得する関連コンテンツメタデータ群Rは、後述する初期設定に応じた情報とされる。
【0021】
また、2回目以降の取得において、関連コンテンツメタデータ群Rとは、領域Bに一覧表示されユーザに選択された関連コンテンツメタデータrに関連する関連コンテンツメタデータ群Rを指す。すなわち、プレイリスト保持部111が保持し、その後領域Aで再生される動画コンテンツに関連する関連コンテンツメタデータ群Rである。以下、関連コンテンツメタデータ提示部112の詳細な構成について説明する。
【0022】
<関連コンテンツメタデータ提示部112の詳細な構成例について>
図3、図4を用いて上記関連コンテンツメタデータ提示部112の詳細な構成例について説明する。まず、図3を用いて関連コンテンツメタデータ提示部112の詳細な構成例について説明する。
【0023】
図3に示すように、関連コンテンツメタデータ提示部112は、提示ユニット201、追加ユニット202、検索ユニット203、及び初期データ取得ユニット204を備える。
【0024】
提示ユニット201は、コンテンツ連続再生装置100の電源がオン状態とされると、これを検知し、初期データ取得ユニット204を参照する。次いで、初期データ取得ユニット204が保持する、関連コンテンツメタデータ群Rを取得後、この取得した結果をディスプレイ200の領域Bに提示する。なお、初期データ取得ユニット204の保持データによってディスプレイ200上に提示された関連コンテンツメタデータ群Rのうち、関連コンテンツメタデータrが選択されると、提示ユニット201は、この選択された関連コンテンツメタデータrに関連する関連コンテンツメタデータ群Rを検索するよう検索ユニット203を制御する。
【0025】
また提示ユニット201は、検索ユニット203から供給された検索結果、すなわち取得した関連コンテンツメタデータ群Rを一覧でディスプレイ200の領域Bに提示させる。また提示ユニット201は、領域Bに一覧提示した関連コンテンツメタデータ群Rのうち選択された関連コンテンツメタデータrにつき、これを追加ユニット202に供給する。
【0026】
更に、この追加ユニット202に供給した関連コンテンツメタデータrに更に関連する関連コンテンツメタデータ群Rを検索するよう、検索ユニット203を制御する。
【0027】
検索ユニット203は、提示ユニット201から関連コンテンツメタデータ群Rを検索するよう指示を受けると、この指示に基づいてコンテンツメタデータ保持部102にリクエストを送信する。検索ユニット203は、例えば電気通信回線を介してコンテンツメタデータ保持部102からのリクエスト結果、すなわちコンテンツメタデータ保持部102から関連コンテンツメタデータ群Rを受け取ると、これを提示ユニット201に供給する。
【0028】
追加ユニット202は、提示ユニット201から供給された関連コンテンツメタデータrをプレイリスト保持部111に供給する。
【0029】
初期データ取得ユニット204は、ユーザ間で視聴の多いコンテンツメタデータr、コンテンツメタデータ保持部102に蓄積されるコンテンツメタデータ群Rのうち最近追加されたコンテンツメタデータrを検索可能な初期値などを保持する。なお、上記初期値に加え、初期データ取得ユニット204は、更に以前視聴したコンテンツメタデータrを保持していても良い。
【0030】
また、初期データ取得ユニット204が、以前視聴したコンテンツメタデータrのみを保持していても良い。この場合、初期データ取得ユニット204を初期データ保持ユニット204と呼ぶ。この様子を図4に示す。
【0031】
図4は、図3と同様、関連コンテンツメタデータ提示部112の詳細な構成例を挙げた一例である。図4において、初期データ保持ユニット204は、提示ユニット201が領域Bに提示した関連コンテンツメタデータ群Rの中から選択された関連コンテンツメタデータrをその都度記憶する。つまり、関連コンテンツメタデータrが選択される度にこれを貯蓄する。すなわち、初期データ取得ユニット204は、視聴履歴を蓄積する。これにより、電気通信回線を用いずとも、迅速に関連コンテンツメタデータ群Rを参照する事が出来る。
【0032】
提示ユニット201は、初期データ保持ユニット204を参照する。次いで、提示ユニット201は上記参照の結果取得した視聴履歴を関連コンテンツメタデータ群Rとして、これをディスプレイ200における領域Bに提示し、これら関連コンテンツメタデータ群Rを選択可能な状態にする。それ以外の構成については、図3と同様であるため説明を省略する。
【0033】
<コンテンツ連続再生装置の動作について>
次に、図5を用いて上記説明したコンテンツ連続再生装置100の動作について説明する。
まず、コンテンツ連続再生装置100が起動すると、コンテンツメタデータ提示部112は、初期データ取得ユニット204を参照する(ステップS1)。コンテンツメタデータ提示部112は、初期データ取得ユニット204が保持するデータに基づき、例えば電気通信回線を介してコンテンツメタデータ保持部102から関連コンテンツメタデータ群Rを取得する(S2)。
【0034】
次いで、ステップS2において取得した関連コンテンツメタデータ群Rを、ディスプレイ200上の領域Bに一覧表示させ、関連コンテンツメタデータ提示部112は、これら一覧表示された関連コンテンツメタデータ群Rを選択可能な状態にする(S3)。
【0035】
その後、上記関連コンテンツメタデータ群Rの中から1つの関連コンテンツメタデータrが選択されると、関連コンテンツメタデータ提示部112は、この選択された関連コンテンツメタデータrをプレイリスト保持部111に追加する(S4)。
【0036】
コンテンツ再生制御部110は、プレイリスト保持部111に関連コンテンツメタデータrを追加したか問い合わせ、この結果追加されたことを検知すると、この関連コンテンツメタデータrに付けされたIDに基づき、例えば電気通信回線を介してコンテンツ記憶部101から動画コンテンツを取得する(S5)。
【0037】
その後、ステップS5で取得した動画コンテンツを、出力することでディスプレイ200の領域Aに動画コンテンツが表示される(S6)。
【0038】
<関連コンテンツメタデータ提示部の動作について>
次に、図6を用いて上記関連コンテンツメタデータ提示部112の別の動作について説明する。図6は、領域Bに提示されたコンテンツメタデータ群Rのうち1つの関連コンテンツメタデータrがユーザによって選択された際の関連コンテンツメタデータ提示部112の動作を示したフローチャートである。
上記ステップS1〜S3の後、関連コンテンツメタデータ群Rから1つの関連コンテンツメタデータrが選択されると、提示ユニット201は、この選択された関連コンテンツメタデータrを検索ユニット203に出力する(S10)。次いで、検索ユニット203は、供給された関連コンテンツメタデータrに基づき、これに更に関連する関連コンテンツメタデータ群R’を、例えば電気通信回線を介してコンテンツメタデータ保持部102を検索する(S11)。ステップS11の結果、関連コンテンツメタデータ群R’を取得すると、検索ユニット203は提示ユニット201に関連コンテンツメタデータ群Rを供給する(S12)。つまり、提示ユニット201は供給された関連コンテンツメタデータ群R’をディスプレイ200へと出力する。これによって、ディスプレイ200上の領域Bに新たに関連コンテンツメタデータ群R’が一覧表示され、これら関連コンテンツメタデータ群R’が選択可能な状態とされる。すなわち、ステップS3の動作に戻る。なお、コンピュータの電源が落ちるか、コンテンツ連続再生装置100が停止されると、上記図6のフローチャートが停止する。
【0039】
<本実施形態に係る効果>
本実施形態に係るコンテンツ連続再生装置によれば動作コンテンツの再生を途中中断させることなく、関連コンテンツメタデータをプレイリストに予約することが出来る。
【0040】
すなわち、本実施形態に係るコンテンツ連続再生装置であると、プレイリスト保持部111の保持データに従って動画コンテンツを再生する構成と、プレイリスト保持部111へコンテンツメタデータを追加する構成とを備える。
【0041】
具体的には上述したように、プレイリスト保持部111に従って動画コンテンツを再生するコンテンツ再生制御部110と、プレイリスト保持部111に関連コンテンツメタデータを追加する関連コンテンツメタデータ提示部112とを備え、主に動画コンテンツを再生する担当するコンテンツ再生制御部110と、このコンテンツ再生制御部110によって再生される動画コンテンツに関連する関連コンテンツメタデータ群Rを検索し、選択された関連コンテンツメタデータrを追加予約する関連コンテンツ提示部112とがそれぞれ独立している。
【0042】
このため、プレイリスト保持部111に随時、動画コンテンツに対応する関連コンテンツメタデータrが追加されても、コンテンツ再生制御部110は中断することなく、動画コンテンツを再生し続けることが出来る。
【0043】
従って、大手動画サイトにように動画コンテンツを再生している途中に、他の動画コンテンツ(サムネイル)を選択すると、それまで再生していた動画コンテンツが中断され、新たに選択した動画コンテンツが再生してしまうという不都合を解消できる。
【0044】
[第2の実施形態]
次に図7を用いて第2の実施形態に係るコンテンツ連続再生装置100について説明する。本実施形態では、第1の実施形態におけるコンテンツ連続再生装置100内に、プレイリスト提示部301を設けた構成とされている。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。
【0045】
図7においてプレイリスト提示部301は、プレイリスト保持部111が保持する関連コンテンツメタデータrをディスプレイ200上に表示させた関連コンテンツメタデータrを選択可能な状態にする。また、プレイリスト提示部301によって一覧表示される複数の関連コンテンツメタデータrのうち1つが選択されると、このプレイリスト提示部301は、関連コンテンツメタデータ提示部112に、この選択された関連コンテンツメタデータrを供給する。
【0046】
関連コンテンツメタデータ提示部112は、プレイリスト提示部301から選択された関連コンテンツメタデータrが供給されると、この関連コンテンツメタデータrに更に関連する関連コンテンツメタデータ群Rを、例えば電気通信回線を介してコンテンツメタデータ保持部102から取得し、取得した関連コンテンツメタデータ群Rを、ディスプレイ200の領域Bへと出力する。これにより、ディスプレイ200の領域Bに関連コンテンツメタデータ群Rが一覧表示され、ユーザによる関連コンテンツメタデータ群Rが選択可能状態とされる。
【0047】
<本実施形態に係る効果>
第2の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることが出来る。更に、第2に実施形態によれば、既にプレイリストに追加したコンテンツメタデータに関連するコンテンツメタデータを、表示させ、選択することが出来る。
一般に、大手動画サイトにおいて動画コンテンツを再生している途中に、再生中の動画コンテンツに関連する動画コンテンツ(サムネイル)を選択すると、それまで再生していた動画コンテンツが中断され、新たに選択した動画コンテンツが再生してしまうばかりか、それまで再生していた動画コンテンツに関連するコンテンツメタデータの一覧が画面から消えてしまう。つまり、新たに選択した動画コンテンツに関連するコンテンツメタデータの一覧が表示されてしまう。仮に、それまで再生していた動画コンテンツに関連するコンテンツメタデータの一覧を再度閲覧しようとする場合には、再生中の動画コンテンツを中断し、前のページに遡る必要があり、煩わしさが残る。
【0048】
これに対し、本実施形態は、プレイリスト保持部111が保持する複数の関連コンテンツメタデータrの一覧を提示するプレイリスト提示部301を備え、このプレイリスト提示部301は選択された複数の関連コンテンツメタデータrを関連コンテンツメタデータ提示部112に供給する。このため、このプレイリスト提示部111が提示する関連コンテンツメタデータrに更に関連する関連コンテンツメタデータrを再度ディスプレイ200上に提示することが出来る。
【0049】
つまり、動画コンテンツを中断することなく、ディスプレイ200上に一覧表示されている関連コンテンツメタデータr、すなわちプレイリスト保持部111が保持する関連コンテンツメタデータrを選択するだけで、この選択した関連コンテンツメタデータrに関連する関連コンテンツメタデータ群Rを再度ディスプレイ200上に一覧表示させることが出来、必要に応じてプレイリスト保持部111への追加をする事が出来る。
【0050】
従って、動画コンテンツを視聴しながら、過去に一度表示され、その際は選択することのなかった関連コンテンツメタデータ群を表示し、その中から関連コンテンツメタデータrを選択する事が出来る。この結果、関連コンテンツメタデータrをプレイリスト保持部111に保持させる手間を軽減し、プレイリスト保持部111に多くの関連コンテンツメタデータrを追加させることが出来る。
【0051】
なお、関連する動画コンテンツを視聴していくにつれ、関連コンテンツメタデータ群Rの中に一度視聴した関連コンテンツメタデータrが領域Bに提示されることがある。このようなことが生じないよう、上記第1、第2の実施形態において、一度選択した関連コンテンツメタデータrは領域Bに再度表示させないことも可能である。つまり、例えば関連コンテンツメタデータ提示部112が、図5に示すステップS4においてユーザが選択した関連コンテンツメタデータrの情報を保持し、ステップS2においてコンテンツメタデータ保持部102から取得した関連コンテンツメタデータ群R内に、上記保持した関連コンテンツメタデータrが含まれていた場合、これを削除するか、またはステップS6において、ディスプレイ200への出力する関連コンテンツメタデータ群R内から除くことで、一度選択した関連コンテンツメタデータrは領域Bに再度表示させないことが可能である。
【0052】
また、ユーザが選択した関連コンテンツメタデータrの情報を保持するのは、プレイリスト保持部111であっても良い。
【0053】
また、上記第1、第2の実施形態において、コンテンツ連続再生装置100がオン状態とされると、関連コンテンツメタデータ提示部112が初期データ取得ユニット204を参照し、これに関連する関連コンテンツメタデータ群Rをコンテンツメタデータ保持部102から取得したが、例えばユーザ自身が視聴したい動画コンテンツのコンテンツメタデータを検索出来る機能を追加しても良い。この場合、検索ユニット203が外部からの検索を直接受け付ける。
【0054】
また、領域Bに表示される、関連コンテンツメタデータ群Rは、途中、ユーザが検索した動画コンテンツに関連する関連コンテンツメタデータ群Rであってもよい。
【0055】
更に、電気通信回線を介してコンテンツメタデータ保持部102にアクセスし、データを取得したが、これに限られない。つまり、例えば関連コンテンツメタデータ提示部112に今まで視聴した関連コンテンツメタデータr及びそれに紐付けられたその関連コンテンツメタデータ群Rのキャッシュをそれぞれ保持させても良い。仮にキャッシュが保持する関連コンテンツメタデータrを選択し、プレイリスト保持部111に追加した場合には、提示ユニット201はこのキャッシュを参照し、プレイリスト保持部111に追加した関連コンテンツメタデータrに関連する関連コンテンツメタデータ群を領域Bに表示させても良い。これにより、迅速なアクセスを実現する事が出来る。
【0056】
また、コンテンツ記憶部101及びコンテンツメタデータ保持部102は、コンテンツ連続再生装置100内にあっても良い。この場合、関連コンテンツメタデータ提示部112及びコンテンツ再生制御部110はそれぞれ、電気通信回線を用いることなく、例えばデータバス(図示せぬ)を用いて関連コンテンツメタデータr及び動画コンテンツなどのデータの授受を行う。
【0057】
また、上記第1、第2実施形態において、パーソナルコンピュータ内に搭載させたCPU(central processing unit)が、コンテンツ再生制御部110、関連コンテンツメタデータ提示部112、及びプレイリスト提示部301として機能しても良い。
【0058】
また更に、初期データ取得ユニット(初期データ保持ユニット)204は、コンテンツ連続再生装置100の前回の起動時(1つの前の起動)において関連コンテンツメタデータ提示部112が最後に受け付けた関連コンテンツメタデータrや、最後に受け付けた関連コンテンツメタデータrに関連するコンテンツメタデータ群Rを保持していても良い。また、コンテンツ連続再生装置100の電源が落とされる直前に、プレイリスト保持部111が、保持する関連コンテンツメタデータrであっても良い。また更に、コンテンツ連続再生装置100が起動されてから、電源が落とされるまでの期間に、提示ユニット201が受け付けた関連コンテンツメタデータrの集合体であっても良い。
【0059】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
【符号の説明】
【0060】
100…コンテンツ連続再生装置、101…コンテンツ記憶部、102…コンテンツメタデータ保持部、110…コンテンツ再生制御部、111…プレイリスト保持部、112…関連コンテンツメタデータ提示部、200…ディスプレイ、201…提示ユニット、202…追加ユニット、203…検索ユニット、204…追加ユニット、301…プレイリスト提示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツメタデータを含むコンテンツメタデータ群を第1表示部に提示し、前記コンテンツメタデータ群から前記コンテンツメタデータを選択可能とし、選択された前記コンテンツメタデータを受け付ける提示部と、
前記提示部で選択された前記コンテンツメタデータに基づき取得した動画コンテンツを再生する再生制御部と
を具備し、
前記再生制御部は前記動画コンテンツを再生しつつ、
前記提示部は、前記選択され、前記再生制御部で再生されている前記コンテンツメタデータに更に関連するコンテンツメタデータ群のうち1つを選択・予約可能な状態とする
ことを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記選択された前記コンテンツメタデータを保持可能な保持部と、
前記選択された前記コンテンツメタデータを提示する第2表示部を有し、前記選択された前記コンテンツメタデータを選択可能とするリスト提示部と
を更に備え、
前記リスト提示部は、選択された前記コンテンツメタデータを前記提示部へと出力し、
前記提示部は、前記リスト提示部からの前記コンテンツメタデータに基づき、このコンテンツメタデータに関連するコンテンツメタデータ群を取得した後、前記第1表示部に提示する
ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
【請求項3】
前記再生制御部は、前記コンテンツメタデータを前記保持部から取得し、このコンテンツメタデータに基づき、前記動画コンテンツを再生する
ことを特徴とする請求項2記載の再生装置。
【請求項4】
前記提示部は、前記選択された前記コンテンツメタデータに関連する前記コンテンツメタデータ群を検索する検索ユニットと、
前記検索ユニットからの検索結果を前記第1表示部に提示する提示ユニットと、
前記提示ユニットにおいて、提示した前記検索結果のうち前記選択された前記コンテンツメタデータを前記保持部に追加する追加ユニットと
を具備することを特徴とする請求項2又は3記載の再生装置。
【請求項5】
前記選択された前記コンテンツメタデータは、前記提示部データバスで接続された記憶デバイスに保持され、または電気通信回線で接続可能とされたサーバ上に保持され、
前記コンテンツは、前記再生制御部とデータバスで接続された記憶デバイスまたは電気通信回線で接続可能とされたサーバ上に保持される
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の再生装置。
【請求項6】
前記提示部は、保持する初期値に応じて前記コンテンツメタデータ群を取得する初期データ取得ユニットを更に備え、
前記提示部は、前記初期データ取得ユニットを参照し、前記初期データ取得ユニットが取得した前記コンテンツメタデータ群を前記第1表示部に提示する
ことを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項7】
前記提示部は、起動時に初期値として前記第1表示部に提示する前記コンテンツメタデータ群を保持する初期データ取得ユニットを更に備え、
前記初期データ取得ユニットは、前記提示ユニットが前記選択された前記コンテンツメタデータを受け取ると、前記受け取った前記選択された前記コンテンツメタデータを前記初期値として蓄積し、
前記提示部は、前記起動時において前記初期データ取得ユニットが保持する前記初期値を前記コンテンツメタデータ群として前記第1表示部に提示する
ことを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項8】
前記再生制御部は、前記コンテンツの出力が終了したことを検知すると、前記保持部が保持する次に出力すべき前記選択された前記コンテンツメタデータを参照し、前記保持部が保持する前記選択された前記コンテンツメタデータに基づいた前記動画コンテンツを再生し、
参照の結果、前記保持部が前記選択された前記コンテンツメタデータを保持していなければ、前記再生制御部は一定時間経過後、前記保持部を参照する
ことを特徴とする請求項1または2記載の再生装置。
【請求項9】
前記提示部は、保持する初期値に応じた前記コンテンツメタデータ群を取得する初期データ取得ユニットを更に備え、
前記初期値とは、視聴の多いコンテンツメタデータ、及びコンテンツメタデータ群のうち最近追加されたコンテンツメタデータを取得するための値であり、
前記提示部は、前記初期データ取得ユニットを参照し、前記初期データ取得ユニットが取得した前記コンテンツメタデータ群を前記第1表示部に提示する
ことを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項10】
前記提示部は、起動時に前記第1表示部に提示する前記コンテンツメタデータ群の初期値を保持する初期データ取得ユニットを備え、
前記コンテンツメタデータ群の初期値とは、1つ前の起動の際前記提示部が最後に受け付けた前記コンテンツメタデータに関連する前記コンテンツメタデータ群である
ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
【請求項11】
CPUは、動画コンテンツを取得した後、これを第1表示部に出力し、
前記CPUは、前記第1表示部に出力される前記動画コンテンツに関連したコンテンツメタデータの集合体であるコンテンツメタデータ群のうち1つの前記コンテンツメタデータが第2表示部で選択されると、前記第1表示部に出力する前記動画コンテンツを中断することなく、
この第2表示部を更新し、この更新によって前記第2表示部に表示させた前記選択されたコンテンツメタデータに更に関連するコンテンツメタデータの集合体であるコンテンツメタデータ群のうち1つをこの第2表示部で選択・予約可能な状態とする
ことを特徴とする動画コンテンツの再生方法。
【請求項12】
前記CPUは、再生リストに保持する前記コンテンツメタデータに基づき前記動画コンテンツを取得する
ことを特徴とする請求項11記載の動画コンテンツの再生方法。
【請求項13】
前記CPUは、前記再生リストが保持する前記コンテンツメタデータを第3表示部に提示し、
前記第3提示部に提示された前記コンテンツメタデータを選択可能状態とし、
前記第3提示部に提示された前記コンテンツメタデータが選択されると、この選択されたコンテンツメタデータに関連するコンテンツメタデータ群を前記第2表示部に一覧表示させる
ことを更に具備することを特徴とする請求項12記載の動画コンテンツの再生方法。
【請求項14】
起動時における前記コンテンツメタデータ群の取得とは、
視聴の多いコンテンツメタデータ、コンテンツメタデータ群のうち最近追加されたコンテンツメタデータ、または、過去に視聴した前記コンテンツメタデータのいずれかを取得する
ことを特徴とする請求項11記載の動画コンテンツの再生方法。
【請求項15】
前記コンテンツメタデータ、前記関連した前記コンテンツメタデータの前記集合体である前記コンテンツメタデータ群、及び前記更に関連する前記コンテンツメタデータの前記集合体である前記コンテンツメタデータ群は、対応するIDを含み、
前記再生制御部は、前記IDに基づき、前記動画コンテンツを取得する
ことを特徴とする請求項11記載の動画コンテンツの再生方法。
【請求項16】
前記コンテンツメタデータ群、前記関連した前記コンテンツメタデータの前記集合体である前記コンテンツメタデータ群、及び前記更に関連する前記コンテンツメタデータの前記集合体である前記コンテンツメタデータ群の前記第2表示部への一覧の提示は、
前記コンテンツメタデータが含む、このコンテンツデータに対応するID、タイトル、概要、サムネイル、動画の一部を提示することを含む
ことを特徴とする請求項11記載の動画コンテンツの再生方法。
【請求項17】
コンピュータに、動画コンテンツを取得させた後、この動画コンテンツを第1表示部に出力させ、
前記動画コンテンツに関連したコンテンツメタデータの集合体であるコンテンツメタデータ群から1つの前記コンテンツメタデータが第2表示部で選択されると、前記第1表示部に出力する前記動画コンテンツを中断することなく、この第2表示部を更新し、この更新によって前記第2表示部に表示させた前記選択されたコンテンツメタデータに更に関連するコンテンツメタデータの集合体であるコンテンツメタデータ群のうち1つをこの第2表示部で選択・予約可能な状態とさせる
ことを特徴とするコンテンツの再生制御プログラム。
【請求項18】
前記動画コンテンツの取得は、再生リストに保持する前記コンテンツメタデータに基づき行う
ことを特徴とする請求項17記載のコンテンツの再生制御プログラム。
【請求項19】
起動したことを検知すると、初期値を参照させ、
前記初期値に応じた前記コンテンツメタデータ群を検索させ、
前記検索によって取得した前記コンテンツメタデータ群を前記第1表示部に提示させる
ことを特徴とする請求項17記載のコンテンツの再生制御プログラム。
【請求項20】
前記再生リストが保持する前記選択された前記コンテンツメタデータを第3表示部に提示し、この第3提示部に提示された前記選択された前記コンテンツメタデータを選択可能な状態とさせ、
前記第3表示部に提示された前記選択された前記コンテンツメタデータが選択されると、このコンテンツメタデータに関連するコンテンツメタデータ群を前記第1表示部に一覧で提示させる
ことを更に具備することを特徴とする請求項18記載のコンテンツの再生制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−135050(P2012−135050A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−74638(P2012−74638)
【出願日】平成24年3月28日(2012.3.28)
【分割の表示】特願2010−284750(P2010−284750)の分割
【原出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】