説明

コンテンツ選択装置、コンテンツ選択方法及びコンテンツ選択用プログラム

【課題】発呼者が端末に対してコンテンツをザッピングするような操作をしなくても、発呼者の嗜好にあったコンテンツを着呼者に応じてリングバック情報として選択することを可能とするコンテンツ選択装置を提供する。
【解決手段】第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを選択するためのコンテンツ選択装置、コンテンツ選択方法及びコンテンツ選択用プログラムに関し、特に、発呼側端末が着呼側端末に発信をしてから両端末が接続されるまでの間に発呼側端末が受けるリングバック情報(リングバックメロディ、リングバック用静止画、リングバック用動画、リングバック用文字列、リングバック用鳴動パターン等)として用いるコンテンツを選択するためのコンテンツ選択装置、コンテンツ選択方法及びコンテンツ選択用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常存在する、携帯端末間の送受信において、発呼側携帯端末がリングバックトーンの代わりに受信側携帯端末に設定されている音楽等のメロディコンテンツを受ける、所謂リングバックメロディといわれるサービスでは、受信側携帯端末に設定されている複数のコンテンツの中から発呼側携帯端末が指定した特定のコンテンツを提供する方法(方法1)、あるいは全くランダムに指定されたコンテンツを提供する方法(方法2)のいずれかの方法でしかコンテンツの提供は行われない。
【0003】
また、発呼者の端末をリモコンのようにして、着呼者の端末に対して予め登録されているリングバックメロディの再生を制御する発明が特許文献1に記載されている。制御には、スキップ、巻戻し、早送り、スロー、アップテンポ、一時停止、繰返しなどが含まれる。従って、スキップに対応した端末のボタンを押せば、発呼者は、着呼者の端末に対して予め登録されている次のリングバックメロディを聴くことができる。
【0004】
更に、発呼者の嗜好に合うリングバックメロディを発呼者に聞かせる発明が特許文献2に記載されている。
【0005】
更に、着呼者の嗜好に合うリングバックメロディ又はディフォルトのリングバックメロディを発呼者についての情報等に基づいて選択する発明が特許文献3に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−290327号公報
【特許文献2】特表2009−516425号公報
【特許文献3】特表2010−531603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の方法1では、通話者にとっては毎回同じコンテンツしか提供されない。また、上記の方法2では、通話者の嗜好に合わないコンテンツが提供されることがあり、顧客満足度の向上を妨げている。
【0008】
特許文献1に記載の発明では発呼端末が着呼端末に対応付けられているメロディコンテンツ情報を取得する必要があるなど、必要とするトラフィック量の大きさなどの面から実用性に欠ける。また、特許文献1に記載の発明では、発呼者は、嗜好にあったリングバックメロディを探し当てるまで、スキップを繰り返してザッピングをする必要がある。
【0009】
特許文献2に記載の発明では通話者の嗜好情報を入力するのに、WEB上へアクセスする必要がある。また、特許文献2に記載の発明では、発呼者の嗜好にあったリングバックメロディを選択することはできるが、着呼者の嗜好を加味することができない。従って、同一の発呼者にとってみれば、誰に発呼しても、同様なリングバックメロディを聞かされるのみであり、面白みがない。
【0010】
また、特許文献3に記載の発明ではコンテンツ毎にリングバックメロディとしての発信の有効/無効をコントロールする。また、特許文献3に記載の発明では、発呼者が聞くことができるのは、着呼者の嗜好に合うリングバックメロディ又はディフォルトのリングバックメロディのうちの何れかのみであり、やはり、発呼者にとってみれば面白みがない。
【0011】
本発明は、発呼者が端末に対してコンテンツをザッピングするような操作をしなくても、発呼者の嗜好にあったコンテンツを着呼者に応じてリングバック情報として選択することを可能とするコンテンツ選択装置、コンテンツ選択方法及びコンテンツ選択用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点によれば、第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置が提供される。
【0013】
また、本発明の第2の観点によれば、第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択ステップを有することを特徴とするコンテンツ選択方法が提供される。
【0014】
更に、本発明の第3の観点によれば、第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ選択用プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、発呼者が端末に対してコンテンツをザッピングするような操作をしなくても、発呼者の嗜好にあったコンテンツを着呼者に応じてリングバック情報として選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態によるシステムの構成を示す概念図である。
【図2】図1に示すコンテンツ選択装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す評価データベースに含まれるデータの一例を示す図である。
【図4】図2に示すコンテンツ−ジャンル紐付データベースに含まれるデータの一例を示す図である。
【図5】図2に示すコンテンツ−端末紐付データベースに含まれるデータの一例を示す図である。
【図6】図2に示すプッシュボタン−加算/減算ポイントテーブルに含まれるデータの一例を示す図である。
【図7】図2に示すコンテンツ選択部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図2に示す更新部の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態によるシステムの全体を示す概念図である。
【0019】
図1を参照すると、このシステムは、発呼側携帯端末101、着呼側携帯端末103、コンテンツ選択装置105及びこれらを接続する携帯電話網107を含む。なお、図1では、説明のために、携帯電話網107に接続されている携帯端末が2つだけであるとしているが、一般的には、携帯電話網107には、多数の携帯電話網が接続されている。また、以下では、携帯端末のことを単に端末ということがある。端末は、通常の携帯端末のみならず、スマートフォン、タブレット型端末を含む。また、本発明では、端末は、IP電話機、skype端末、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0020】
コンテンツ選択装置105は、発呼側携帯端末101が着呼側携帯端末103に発信をしてから両端末101、103が接続されるまでの間に発呼側携帯端末101が受けるリングバック情報として用いるコンテンツの識別情報を選択して、その識別情報に対応するコンテンツを発呼側携帯端末101に送信する。発呼側携帯端末101は、受信したコンテンツを再生してスピーカや画面などに出力する。
【0021】
図2は、コンテンツ選択装置105の内部の構成を示すブロック図である。
【0022】
図2を参照すると、コンテンツ選択装置105は、インターフェース部201、評価データベース203、コンテンツ−ジャンル紐付データベース205、コンテンツ−端末紐付データベース207、コンテンツデータベース209、選択部211、送信部213、ダイヤルボタン−加算/減算ポイント紐付テーブル215及び更新部217を含む。また、選択部211は、ジャンル選択部211a、コンテンツ抽出部211b、判断部211c及びコンテンツ選択部211dを含む。
【0023】
インターフェース部201は、携帯電話網107とコンテンツ選択装置105の各部との間のインターフェースを取る機能を有する。
【0024】
評価データベース203は、各端末に対してジャンル別の嗜好指数を対応付ける。図3は、評価データベース203に含まれるデータの例を示す。この例では、端末電話番号が090-AAAA-AAAAである端末に対するPOPのジャンルの嗜好指数は3であり、ロックのジャンルの嗜好指数は1であり、R&Bのジャンルの嗜好指数は−4であり、ダンスのジャンルの嗜好指数は2である。携帯電話番号が他の番号である端末に対するジャンル別の嗜好指数は、図3に示すとおりであるが、この説明を省略する。
【0025】
コンテンツ−ジャンル紐付データベース205は、コンテンツの識別情報(コンテンツID)とコンテンツの属するジャンルとを対応付ける。図4は、コンテンツ−ジャンル紐付データベース205に含まれるデータの例を示す。この例では、IDが0001であるコンテンツがPOPのジャンルに対応付けられ、IDが0002であるコンテンツがクラシックのジャンルに対応付けられ、IDが0003であるコンテンツがダンスのジャンルに対応付けられ、IDが0004であるコンテンツがPOPのジャンルに対応付けられている。
【0026】
コンテンツ−端末紐付データベース207は、各端末に対して、1又は複数のコンテンツの識別情報を対応付ける。図5は、コンテンツ−端末紐付データベース207に含まれるデータの例を示す。この例では、端末電話番号が090-AAAA-AAAAである端末には、コンテンツの識別情報が0001であるコンテンツ、コンテンツの識別情報が0078であるコンテンツ等が対応付けられている。また、端末電話番号が090-BBBB-BBBBである端末には、コンテンツの識別情報が0001であるコンテンツ、コンテンツの識別情報が0002であるコンテンツが対応付けられている。更に、端末電話番号が090-CCCC-CCCCである端末には、コンテンツの識別情報が0015であるコンテンツ、コンテンツの識別情報が0049であるコンテンツが対応付けられている。
【0027】
コンテンツデータベース209には、各コンテンツの識別情報に対応したコンテンツデータ(音楽、動画、静止画、文字、鳴動パターン等)が含まれている。
【0028】
選択部211は、発呼側携帯端末101の電話番号及び着呼側携帯端末103の電話番号をインターフェース部201から入力したならば、評価データベース203、コンテンツ−ジャンル紐付データベース205及びコンテンツ−端末紐付データベース207を参照して、リングバック情報として用いられるべきコンテンツの識別情報を選択し、選択したコンテンツの識別情報を送信部213に出力する。
【0029】
送信部213は、入力したコンテンツの識別情報を有するコンテンツをコンテンツデータベース209から読み出して、そのコンテンツを発呼側携帯端末101に送信する。
【0030】
ダイヤルボタン−加算/減算ポイント紐付テーブル215は、端末のダイヤルボタンの番号又は記号と加算/減算ポイントとの対応関係を保持する。
【0031】
更新部217は、発呼側携帯端末101でコンテンツが再生されている最中に、発呼側携帯端末101の使用者により押された発呼側携帯端末101のダイヤルボタンの番号又は記号に対応する加算/減算ポイントをダイヤルボタン−加算/減算ポイント紐付テーブル215から取得し、評価データベース203の該当する端末の該当するジャンルの嗜好指数を加算/減算ポイントだけ変化させる。ここで、該当する端末とは、発呼側携帯端末101であり、該当するジャンルとは、ジャンル選択部211aにより最終的に選択されたジャンルである。
【0032】
次に、選択部211の動作について、図2及び図7を参照して説明する。
【0033】
図7を参照すると、まず、ジャンル選択部211aは、発呼側携帯端末101に対応したジャンル別の嗜好指数に応じた発生確率で1のジャンルを選択する(ステップS301)。すなわち、ジャンル選択部211aは、発呼側携帯端末101に対するジャンル別の嗜好指数を、評価データベース203から取得し、ジャンル別の嗜好指数に応じた発生確率で1のジャンルを選択する。ここで、嗜好指数に応じた発生確率とは、嗜好指数が大きいほど大きいという傾向を有する発生確率であればよい。但し、嗜好指数が増加しても、発生確率が変わらない部分があってもよい。また、或る嗜好指数で、発生確率がステップ状に変化する部分があってもよい。更に、嗜好指数が+∞であるジャンルの発生確率を100%にしたり、嗜好指数が−∞であるジャンルの発生確率を0%にしてもよい。
【0034】
次に、コンテンツ抽出部211bは、ジャンル選択部211aにより選択されたジャンルに属する1以上のコンテンツの識別情報をコンテンツ−ジャンル紐付データベース205から取得する(ステップS303)。通常は、コンテンツ抽出部211bは、コンテンツ−ジャンル紐付データベース205において、ジャンル選択部211aにより選択されたジャンルに対応付けられている全てのコンテンツの識別情報を取得するが、そのうちの一部のみのコンテンツの識別情報を取得してもよい。図4を参照すると、例えば、選択されたジャンルがPOPであれば、コンテンツの識別情報として0001と0004を取得する。
【0035】
次に、判断部211cは、コンテンツ抽出部211bにより抽出されたコンテンツの識別情報のうちの少なくとも1のコンテンツの識別情報がコンテンツ−端末紐付データベース207において着呼側携帯端末103に対応付けられているか否かを判断する(ステップS305)。
【0036】
ステップS305での判断結果が否定的である場合には(ステップS305でNO)、ステップS301に戻る。
【0037】
ステップS305での判断結果が肯定的である場合には(ステップS305でYES)、コンテンツ選択部211dは、コンテンツ抽出部211bにより抽出されたコンテンツの識別情報のうちの、コンテンツ−端末紐付データベース207において着呼側携帯端末103に対応付けられている何れかのコンテンツの識別情報を、リングバック情報として用いるコンテンツの識別情報として選択する(ステップS307)。コンテンツ抽出部211bにより抽出されたコンテンツの識別情報のうちの、コンテンツ−端末紐付データベース207において着呼側携帯端末103に対応付けられているコンテンツの識別情報が複数ある場合には、コンテンツ選択部211dでは、所定の方法で、その複数のコンテンツの識別情報から1つのコンテンツの識別情報を選択する。所定の方法は、例えば、ランダムに選択する方法、着呼毎に順番に選択する方法などである。
【0038】
次に、図8を参照して、更新部217が評価データベース203を更新する方法について説明をする。
【0039】
まず、リングバック情報を着信側携帯端末101に送信し始めてから、所定時間内に着信側携帯端末101で何れかのプッシュボタンが押されたか否かを判断する(ステップS321)。押されずに、所定時間が経過したならば処理を中止する(ステップS321でNO、ステップS323でYES)。
【0040】
所定時間内に着信側携帯端末101で何れかのプッシュボタンが押されたならば(ステップS321でYES)、押されたプッシュボタンに対応する加算/減算ポイントをプッシュボタン−加算/減算ポイント紐付テーブル215から取得して、該当する端末の該当するジャンルの嗜好を加算/減算ポイントだけ変化させる。ここで、上述したように、該当する端末とは、発呼側携帯端末101であり、該当するジャンルとは、ジャンル選択部211aにより最終的に選択されたジャンルである。
【0041】
本実施形態によれば、発呼者が端末に対してコンテンツをザッピングするような操作をしなくても、発呼者の嗜好にあったコンテンツを着呼者に応じてリングバック情報として選択することが可能となる。
【0042】
また、本実施形態によれば、嗜好指数を発呼側携帯端末で調整することができるので、顧客満足度を向上することができる。
【0043】
なお、上記のコンテンツ選択装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合わせにより実現することができる。また、上記のコンテンツ選択装置により行なわれるコンテンツ選択方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0044】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0045】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0046】
(付記1)
第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0047】
(付記2)
付記1に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記選択手段は、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数が第1の値である第1のジャンルに属するコンテンツを、前記第1の端末にとっての嗜好指数が前記第1の値よりも低い第2の値である第2のジャンルに属するコンテンツよりも優先して、リングバック情報として用いるコンテンツとして選択することを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0048】
(付記3)
付記1又は2に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記選択手段は、
前記第1の端末に対応したジャンル別の嗜好指数に応じた発生確率で1のジャンルを選択するジャンル選択手段と、
前記ジャンル選択手段により選択された1のジャンルに属する1以上のコンテンツの識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの前記第2の端末に対応付けられている何れかのコンテンツの識別情報を、前記リングバック情報として用いるコンテンツの識別情報として選択するコンテンツ選択手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0049】
(付記4)
付記3に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記選択手段は、更に、
前記抽出手段により抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの少なくとも1のコンテンツの識別情報が前記第2の端末に対応付けられているか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段による判断結果が真となるまで、前記ジャンル選択手段、前記抽出手段及び前記判断手段が動作し、
前記判断手段による判断結果が真となった後に、前記コンテンツ選択手段は、動作することを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0050】
(付記5)
付記4に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記ジャンル選択手段は、各端末に対してジャンル別の嗜好指数を対応付ける評価データベースを参照し、
前記抽出手段は、コンテンツの識別情報と該コンテンツの属するジャンルとを対応付けるコンテンツ−ジャンル紐付データベースを参照し、
前記判断手段は、各端末に対して1又は複数のコンテンツの識別情報を対応付けるコンテンツ−端末紐付データベースを参照することを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0051】
(付記6)
付記5に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記評価データベースと、前記コンテンツ−ジャンル紐付データベースと、前記コンテンツデータベースを更に備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0052】
(付記7)
付記1乃至6の何れか1に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記リングバック情報を受けた前記第1の端末からの前記リングバック情報についての評価情報により前記第1の端末の選択されたコンテンツが属するジャンルについての前記嗜好指数を更新する更新手段を更に備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0053】
(付記8)
付記1乃至7の何れか1に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記第2の端末に対応付けられているコンテンツは複数であることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【0054】
(付記9)
第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択ステップを有することを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0055】
(付記10)
付記9に記載のコンテンツ選択方法であって、
前記選択ステップでは、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数が第1の値である第1のジャンルに属するコンテンツを、前記第1の端末にとっての嗜好指数が前記第1の値よりも低い第2の値である第2のジャンルに属するコンテンツよりも優先して、リングバック情報として用いるコンテンツとして選択することを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0056】
(付記11)
付記9又は10に記載のコンテンツ選択方法であって、
前記選択ステップは、
前記第1の端末に対応したジャンル別の嗜好指数に応じた発生確率で1のジャンルを選択するジャンル選択ステップと、
前記ジャンル選択ステップにより選択された1のジャンルに属する1以上のコンテンツの識別情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの前記第2の端末に対応付けられている何れかのコンテンツの識別情報を、前記リングバック情報として用いるコンテンツの識別情報として選択するコンテンツ選択ステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0057】
(付記12)
付記11に記載のコンテンツ選択方法であって、
前記選択ステップは、更に、
前記抽出ステップにより抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの少なくとも1のコンテンツの識別情報が前記第2の端末に対応付けられているか否かを判断する判断ステップと、
を有し、
前記判断ステップによる判断結果が真となるまで、前記ジャンル選択ステップ、前記抽出ステップ及び前記判断ステップを行い、
前記判断ステップによる判断結果が真となった後に、前記コンテンツ選択ステップを行なうことを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0058】
(付記13)
付記12に記載のコンテンツ選択方法であって、
前記ジャンル選択ステップでは、各端末に対してジャンル別の嗜好指数を対応付ける評価データベースを参照し、
前記抽出ステップでは、コンテンツの識別情報と該コンテンツの属するジャンルとを対応付けるコンテンツ−ジャンル紐付データベースを参照し、
前記判断ステップでは、各端末に対して1又は複数のコンテンツの識別情報を対応付けるコンテンツ−端末紐付データベースを参照することを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0059】
(付記14)
付記9乃至13の何れか1に記載のコンテンツ選択方法であって、
前記リングバック情報を受けた前記第1の端末からの前記リングバック情報についての評価情報により前記第1の端末の選択されたコンテンツが属するジャンルについての前記嗜好指数を更新する更新ステップを更に有することを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0060】
(付記15)
付記9乃至14の何れか1に記載のコンテンツ選択方法であって、
前記第2の端末に対応付けられているコンテンツは複数であることを特徴とするコンテンツ選択方法。
【0061】
(付記16)
第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ選択用プログラム。
【0062】
(付記17)
付記16に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記選択手段は、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数が第1の値である第1のジャンルに属するコンテンツを、前記第1の端末にとっての嗜好指数が前記第1の値よりも低い第2の値である第2のジャンルに属するコンテンツよりも優先して、リングバック情報として用いるコンテンツとして選択することを特徴とするコンテンツ用プログラム。
【0063】
(付記18)
付記16又は17に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記選択手段は、
前記第1の端末に対応したジャンル別の嗜好指数に応じた発生確率で1のジャンルを選択するジャンル選択手段と、
前記ジャンル選択手段により選択された1のジャンルに属する1以上のコンテンツの識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの前記第2の端末に対応付けられている何れかのコンテンツの識別情報を、前記リングバック情報として用いるコンテンツの識別情報として選択するコンテンツ選択手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ選択用プログラム。
【0064】
(付記19)
付記18に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記選択手段は、更に、
前記抽出手段により抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの少なくとも1のコンテンツの識別情報が前記第2の端末に対応付けられているか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段による判断結果が真となるまで、前記ジャンル選択手段、前記抽出手段及び前記判断手段が動作し、
前記判断手段による判断結果が真となった後に、前記コンテンツ選択手段は、動作することを特徴とするコンテンツ選択用プログラム。
【0065】
(付記20)
付記19に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記ジャンル選択手段は、各端末に対してジャンル別の嗜好指数を対応付ける評価データベースを参照し、
前記抽出手段は、コンテンツの識別情報と該コンテンツの属するジャンルとを対応付けるコンテンツ−ジャンル紐付データベースを参照し、
前記判断手段は、各端末に対して1又は複数のコンテンツの識別情報を対応付けるコンテンツ−端末紐付データベースを参照することを特徴とするコンテンツ選択用プログラム。
【0066】
(付記21)
付記20に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記コンテンツ選択装置は、
前記評価データベースと、前記コンテンツ−ジャンル紐付データベースと、前記コンテンツデータベースを更に備えることを特徴とするコンテンツ選択用プログラム。
【0067】
(付記22)
付記16乃至21の何れか1に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記コンテンツ選択装置は、
前記リングバック情報を受けた前記第1の端末からの前記リングバック情報についての評価情報により前記第1の端末の選択されたコンテンツが属するジャンルについての前記嗜好指数を更新する更新手段を更に備えることを特徴とするコンテンツ選択用プログラム。
【0068】
(付記23)
付記16乃至22の何れか1に記載のコンテンツ選択用プログラムであって、
前記第2の端末に対応付けられているコンテンツは複数であることを特徴とするコンテンツ選択用プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、携帯電話網から端末がリングバック情報を受信するための利用することができる。また、本発明は、携帯電話網がインターネット網に置き換わっても利用することができる。すなわち、本発明は、IP電話にも利用することができる。
【符号の説明】
【0070】
101 発呼側携帯端末
103 着呼側携帯端末
105 コンテンツ選択装置
107 携帯電話網
201 インターフェース部
203 評価データベース
205 コンテンツ-ジャンル紐付データベース
207 コンテンツ−端末紐付データベース
209 コンテンツデータベース
211 選択部
211a ジャンル選択部
211b コンテンツ抽出部
211c 判断部
211d コンテンツ選択部
213 再生部
215 プッシュボタン−加算/減算ポイント紐付テーブル
217 更新部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記選択手段は、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数が第1の値である第1のジャンルに属するコンテンツを、前記第1の端末にとっての嗜好指数が前記第1の値よりも低い第2の値である第2のジャンルに属するコンテンツよりも優先して、リングバック情報として用いるコンテンツとして選択することを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記選択手段は、
前記第1の端末に対応したジャンル別の嗜好指数に応じた発生確率で1のジャンルを選択するジャンル選択手段と、
前記ジャンル選択手段により選択された1のジャンルに属する1以上のコンテンツの識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの前記第2の端末に対応付けられている何れかのコンテンツの識別情報を、前記リングバック情報として用いるコンテンツの識別情報として選択するコンテンツ選択手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項4】
請求項3に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記選択手段は、更に、
前記抽出手段により抽出された1以上のコンテンツの識別情報のうちの少なくとも1のコンテンツの識別情報が前記第2の端末に対応付けられているか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段による判断結果が真となるまで、前記ジャンル選択手段、前記抽出手段及び前記判断手段が動作し、
前記判断手段による判断結果が真となった後に、前記コンテンツ選択手段は、動作することを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項5】
請求項4に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記ジャンル選択手段は、各端末に対してジャンル別の嗜好指数を対応付ける評価データベースを参照し、
前記抽出手段は、コンテンツの識別情報と該コンテンツの属するジャンルとを対応付けるコンテンツ−ジャンル紐付データベースを参照し、
前記判断手段は、各端末に対して1又は複数のコンテンツの識別情報を対応付けるコンテンツ−端末紐付データベースを参照することを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項6】
請求項5に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記評価データベースと、前記コンテンツ−ジャンル紐付データベースと、前記コンテンツデータベースを更に備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記リングバック情報を受けた前記第1の端末からの前記リングバック情報についての評価情報により前記第1の端末の選択されたコンテンツが属するジャンルについての前記嗜好指数を更新する更新手段を更に備えることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1に記載のコンテンツ選択装置であって、
前記第2の端末に対応付けられているコンテンツは複数であることを特徴とするコンテンツ選択装置。
【請求項9】
第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択ステップを有することを特徴とするコンテンツ選択方法。
【請求項10】
第1の端末から第2の端末に発呼があった時に、前記第2の端末に対応付けられている1又は複数のコンテンツのうち、前記第1の端末にとっての嗜好指数がより高いジャンルに属するコンテンツを優先的にリングバック情報として用いるコンテンツとして選択する選択手段を備えることを特徴とするコンテンツ選択装置としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ選択用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−205211(P2012−205211A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69958(P2011−69958)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】