説明

コンテンツ配信システム及び方法、コンテンツ配信サーバ、クライアント端末、ならびに、コンピュータプログラム

【課題】 コンテンツ配信サーバとクライアント端末とにユーザの個人的な情報が分散して記憶されている場合であっても、これらの情報をネットワーク上で送受信することなくコンテンツの選択に用い、ユーザの嗜好にあったコンテンツを配信する。
【解決手段】 コンテンツ配信サーバ1は、自身の記憶するコンテンツ属性情報とユーザのプロファイル情報とを参照して、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、この選択したコンテンツのコンテンツ属性情報をクライアント端末2へ送信する。クライアント端末2は、コンテンツ配信サーバ1から受信したコンテンツ属性情報と、自身の記憶するプロファイル情報とから、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、コンテンツ配信サーバ1へ通知する。コンテンツ配信サーバ1は、クライアント端末2が選択したコンテンツを配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信システム及び方法、コンテンツ配信サーバ、クライアント端末、ならびに、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上のコンテンツ数の増加や、テレビ放送の多チャンネル化などによってコンテンツ数が増大しており、ユーザの嗜好に合ったコンテンツを自動的に配信するシステムの必要性が高まっている。ユーザがコンテンツを閲覧するために現在使用されている機器は、ハードディスクなどの一時記憶装置を持つコンピュータ装置により構成されている。そのため、配信したコンテンツを一時記憶装置内に保存しておき、後から蓄積されたコンテンツを閲覧するといったことが可能となっている。そこで、ユーザの嗜好に合ったコンテンツを配信・受信する仕組みと、一時記憶装置を持った機器を組み合わせることにより、ユーザの嗜好に適合したコンテンツを配信して一時記憶装置に蓄積しておき、ユーザが閲覧したい時に蓄積しておいたコンテンツを閲覧することができるようなコンテンツ配信システムの実現が可能となっている。これにより、ユーザがコンテンツの選択・蓄積の操作をすることなく、嗜好にあったコンテンツを閲覧することができるため、ユーザの利便性が高いシステムといえる。このようなコンテンツ配信システムは、コンテンツを配信するサーバと、コンテンツを受信・蓄積・閲覧するクライアント端末とから成り立っている。このコンテンツ配信システムにおいて、ユーザの嗜好にあったコンテンツを配信するためには、ユーザの個人情報、嗜好の情報、コンテンツ視聴履歴情報などのプロファイル情報を用いて、コンテンツを選別するマッチング処理を行っている。
【0003】
上述するマッチング処理を行う場所という点に着目すると、従来は以下の二つの手法が用いられていた。
1つは、コンテンツを配信するサーバ上でマッチング処理を行う手法である。この手法では、コンテンツの属性情報及びプロファイル情報をサーバ上に保存しておき、これらをマッチングした結果により選別されたコンテンツをクライアント端末へ配信する(例えば、特許文献1)。
また他方は、クライアント端末上でマッチング処理を行う手法である。この手法では、プロファイル情報をクライアント端末上に、コンテンツの属性情報一覧をサーバ上に保存しておく。そして、クライアント端末がサーバからコンテンツの属性情報一覧を取得してマッチング処理を行い、その結果選別されたコンテンツをサーバから受信する(例えば、非特許文献1)。
【特許文献1】特開平10−150347号公報
【非特許文献1】ソフトバンク・アイティメディア株式会社、「ITMedia News」、[online]、[平成16年7月30日検索]、インターネット<URL:http://www.itmedia.co.jp/news/0310/14/cjad_kodera_2.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述するコンテンツ配信システムにおいて、ユーザの嗜好に正確にマッチしたコンテンツを配信するためには、より詳細なプロファイル情報を用いてマッチング処理を行うことが望ましい。詳細なプロファイル情報を得るためには、ユーザにプロファイル情報を直接入力してもらうことが最も容易な方法であるが、これは、ユーザに対して入力操作の負担が高まることになる。
【0005】
この解決策として、ユーザに入力してもらうプロファイル情報は最小限にとどめ、それらの入力情報に加えて、自動的に収集できるプロファイル情報や他システムで既に登録されている情報で流用可能なプロファイル情報などからプロファイル情報を自動構築し、マッチングを行う方法が用いられている。この方法では、プロファイル情報入力のためのユーザの稼動の削減と、マッチング精度の向上との両立が可能となる。ここで、自動的に収集できるプロファイル情報は、例えば、ユーザのコンテンツ視聴履歴、コンテンツに対するアクセス数や人気度、嗜好が似ている他のユーザの視聴履歴などである。また、他システムで既に登録されている情報で流用可能なプロファイル情報とは、例えば、ISP(インターネットサービスプロバイダ)等によって提供される、名前、住所、性別、生年月日等の契約情報などである。
この場合、各プロファイル情報は、入力・収集した場所によって、サーバあるいはクライアント端末に分散して存在することになる。すなわち、ユーザによって手入力されたプロファイル情報は各ユーザのクライアント端末に存在し、自動収集されるプロファイル情報は収集される場所によって、サーバあるいはクライアント端末の各所に分散して存在することになる。
【0006】
しかし、上述する従来の技術においては、マッチング処理を行うサーバあるいはクライアント端末に、マッチングに使用するプロファイル情報が全て保存されている必要がある。つまり、従来の方法を用いてマッチング処理を行う場合、サーバあるいはクライアント端末に分散して保存されているプロファイル情報を、マッチング処理を行う装置に集約しなければならない。そのためには、ネットワークを介してサーバ−クライアント端末間でプロファイル情報を送受信する必要がある。しかし、ネットワーク上でプロファイル情報を送受信することは、個人情報の保護やセキュリティ管理上、好ましくない。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、コンテンツを配信するサーバとユーザのクライアント端末にユーザの個人的な情報が分散して記憶されている場合であっても、これらの情報をネットワーク上で送受信することなくコンテンツの選択に用い、ユーザの嗜好にあったコンテンツを配信することができるコンテンツ配信システム及び方法等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ配信サーバは、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第1のマッチング処理手段と、選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記第1の記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信する送信手段と、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する配信手段とを備え、前記クライアント端末は、ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段と、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第2のマッチング処理手段と、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送する返送手段とを備える、ことを特徴とするコンテンツ配信システムである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ配信サーバは、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第1のマッチング処理手段と、前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信する送信手段と、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、前記第1のマッチング処理手段が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する配信手段とを備え、前記クライアント端末は、ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段と、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第2のマッチング処理手段と、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送する返送手段とを備える、ことを特徴とするコンテンツ配信システムである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システムであって、前記コンテンツ配信サーバの配信手段は、さらに、配信するコンテンツのコンテンツ属性情報を前記第1の記憶手段から読み出して配信し、前記クライアント端末は、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ及びコンテンツ属性情報を前記第2の記憶手段に書き込む書込手段と、前記第2の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する再生コンテンツ選択手段と、前記再生コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを前記第2の記憶手段から読み出して再生するコンテンツ再生手段とをさらに備える、ことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のコンテンツ配信システムであって、前記プロファイル情報は、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなり、前記コンテンツ配信サーバは、前記第1の記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をクライアント端末に反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記クライアント端末へ通知する第1のプロファイル情報管理手段をさらに備え、前記クライアント端末は、前記コンテンツ配信サーバから受信したプロファイル項目の設定値の情報により、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報を更新する第2のプロファイル情報管理手段をさらに備える、ことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のコンテンツ配信システムであって、前記プロファイル情報は、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなり、前記コンテンツ配信サーバは、前記クライアント端末から受信したプロファイル項目の設定値の情報により、前記第1の記憶手段内のプロファイル情報を更新する第1のプロファイル情報管理手段をさらに備え、前記クライアント端末は、前記第2の記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ通知する第2のプロファイル情報管理手段をさらに備える、ことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ配信サーバが、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段を用意し、前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記第1の記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信し、前記クライアント端末が、ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段を用意し、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送し、前記コンテンツ配信サーバが、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0014】
請求項7に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ配信サーバが、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段を用意し、前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信し、前記クライアント端末が、ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段を用意し、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送し、前記コンテンツ配信サーバが、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、自身が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0015】
請求項8に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバであって、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するマッチング処理手段と、選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信する送信手段と、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する配信手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバである。
【0016】
請求項9に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバであって、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するマッチング処理手段と、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信する送信手段と、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、前記マッチング処理手段が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する配信手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバである。
【0017】
請求項10に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末であって、ユーザのプロファイルを示し、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなるプロファイル情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ通知するプロファイル情報管理手段と、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するマッチング処理手段と、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送する返送手段と、を備えることを特徴とするクライアント端末である。
【0018】
請求項11に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンテンツ配信方法であって、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段を用意し、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信し、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0019】
請求項12に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンテンツ配信方法であって、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段を用意し、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信し、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、自身が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0020】
請求項13に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末に用いられるコンテンツ配信方法であって、ユーザのプロファイルを示し、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなるプロファイル情報を記憶する記憶手段を用意し、前記記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ送信し、前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送し、前記コンテンツ配信サーバから配信されたコンテンツを受信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0021】
請求項14に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンピュータプログラムであって、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段内の前記コンテンツ属性情報と前記プロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するステップと、選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信するステップと、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信するステップと、前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0022】
請求項15に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンピュータプログラムであって、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段内の前記コンテンツ属性情報と前記プロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するステップと、前記記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信するステップと、前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信するステップと、自身が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0023】
請求項16に記載の発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末に用いられるコンピュータプログラムであって、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報を記憶する記憶手段へ、前記プロファイル情報を構成するプロファイル項目の設定値の更新を書き込むとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ通知するステップと、前記コンテンツ配信サーバから送信され、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、前記記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するステップと、選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0024】
上記発明によれば、コンテンツ配信サーバ及びクライアント端末はそれぞれ、コンテンツの属性を示す情報と、自身が保持しているユーザのプロファイル情報とを用いて、ユーザのプロファイルにマッチした属性を持つコンテンツを選択する。そして、コンテンツ配信サーバ及びクライアント端末それぞれが選択したコンテンツの情報を併せて、ユーザの嗜好にあったコンテンツを選択し、クライアント端末へ配信する。これにより、個人情報を保護しながら、コンテンツ配信サーバまたはクライアント端末に蓄積されたプロファイル情報を最大限に活用して精度の高いマッチングを実現し、よりユーザの嗜好に合ったコンテンツの配信を可能とする。
また、コンテンツ配信サーバあるいはクライアント端末において更新されたプロファイル情報の中で、他方でのマッチングに必要且つ送信が許可されている情報に関してはネットワークを介して送受信を行い、プロファイル情報を最新・最適にする。これにより、ネットワーク上に送信させたくないプロファイル情報に関しては、コンテンツ配信サーバあるいはクライアント端末内に収めておき、個人情報を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施の形態によるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。コンテンツ配信システムは、コンテンツ配信業者が保有するコンテンツ配信サーバ1と、ユーザが保有するクライアント端末2とを、インターネットなどの公衆網や、LAN(Local Area Network)などの私設網からなるネットワークNを介して接続してなる。
【0026】
コンテンツ配信サーバ1は、コンテンツ記憶部11、コンテンツ属性情報記憶部12、プロファイル情報記憶部13、プロファイル情報管理部14、マッチング処理部15、及び、受信・配信部16(送信手段、受信手段、配信手段)からなる。
コンテンツ記憶部11は、コンテンツを記憶する。コンテンツは、映像、動画、静止画、HTML(Hypertext Markup Language)、音声、テキストなどのデータである。
コンテンツ属性情報記憶部12は、コンテンツ属性情報を記憶する。コンテンツ属性情報とは、コンテンツのデータサイズ、再生時間、ファイル形式、作成者、配信者、配信対象、配信期間、コンテンツの内容の種別、ジャンル、出演者、要約など、コンテンツに関する属性の情報である。
【0027】
プロファイル情報記憶部13は、プロファイル管理情報を記憶する。プロファイル管理情報は、ユーザ管理情報、プロファイル項目管理情報、及び、プロファイル情報からなる。
ユーザ管理情報は、ユーザと、ユーザのクライアント端末2のアドレスを管理するための情報である。プロファイル項目管理情報は、プロファイル情報を構成する各プロファイル項目について、項目追加や設定値の変更があったときに、クライアント端末2内のプロファイル情報にも更新を反映するか否かの情報を示す。
プロファイル情報は、各ユーザの個人情報、嗜好情報、コンテンツ視聴履歴情報などを含んでおり、プロファイル項目毎の設定値の情報を含む。ユーザの個人情報とは、例えば、ユーザの名前、性別、生年月日、住所や電話番号等の連絡先、勤務先、職業などの情報である。嗜好情報とは、例えば、趣味、興味、好きなタレントやスポーツチーム、好きな番組のジャンルなどの情報である。コンテンツ視聴履歴情報は、例えば、ユーザに配信したあるいはユーザが視聴したコンテンツの識別、配信あるいは視聴日時、ジャンル、出演者、ファイル形式、アクセス数、人気度や、嗜好が似ている他のユーザの視聴履歴などの情報である。
【0028】
プロファイル情報管理部14は、入力された、あるいは、外部から収集した情報によりプロファイル情報記憶部13内のプロファイル情報を更新する。そして、その更新をクライアント端末2内のプロファイル情報に反映させるかの判断を行う。更新を反映させる場合は、更新したプロファイル情報をクライアント端末2へ送信する。
マッチング処理部15は、プロファイル情報記憶部13内のユーザのプロファイル情報と、コンテンツ属性情報記憶部12内のコンテンツ属性情報とを用いてマッチング処理を行い、ユーザの嗜好に合ったコンテンツを選択する処理を行う。ここで、マッチング処理とは、コンテンツ属性情報を参照して、ユーザのプロファイル情報等で示されるコンテンツの選択基準に適合するコンテンツを選択するこという。
【0029】
受信・配信部16は、サーバマッチング処理結果をクライアント端末2へ送信する。サーバマッチング処理結果には、マッチング処理部15のマッチング処理により選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報が含まれる。そして、サーバマッチング処理結果を基に、クライアント端末2がさらにマッチング処理を行った結果選択されたコンテンツの情報を示すクライアントマッチング処理結果を受信する。受信・配信部16は、受信したクライアントマッチング処理結果で示されるコンテンツと、コンテンツ属性情報をクライアント端末2へ配信する。
なお、受信・配信部16は、全コンテンツのコンテンツ属性情報をクライアント端末2へ送信してもよい。この場合、クライアント端末2から受信したクライアントマッチング処理結果で示されるコンテンツと、マッチング処理部15におけるマッチング処理で選択されたコンテンツとから、ユーザの嗜好にあったコンテンツを選択する。
【0030】
クライアント端末2は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants:情報携帯端末)、携帯電話、テレビや、テレビなどに接続されたSTB(セット・トップ・ボックス)、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)レコーダなどの録画装置である。なお、STBとは、例えば、ケーブルテレビのコントロールボックスなどであり、配信される様々なサービスをテレビで利用可能にするための装置である。
クライアント端末2は、プロファイル情報記憶部21、プロファイル情報管理部22、受信・配信部23(返送手段、書込手段)、マッチング処理部24(マッチング処理手段、再生コンテンツ選択手段)、コンテンツ記憶部25、コンテンツ属性情報記憶部26、入力部27及びコンテンツ再生部28を備える。
【0031】
プロファイル情報記憶部21は、プロファイル管理情報を記憶する。プロファイル管理情報は、ユーザ管理情報、プロファイル項目管理情報、及び、プロファイル情報からなる。ユーザ管理情報は、クライアント端末2を利用するユーザを管理する情報を記憶する。プロファイル項目管理情報は、プロファイル情報を構成する各プロファイル項目について、項目追加や設定値の変更があったときに、コンテンツ配信サーバ1内のプロファイル情報にも更新を反映するか否かの情報を示す。プロファイル情報は、クライアント端末2を利用するユーザの個人情報、嗜好情報、コンテンツ視聴履歴情報など含んでおり、プロファイル項目毎の設定値の情報を含む。
【0032】
コンテンツ記憶部25は、コンテンツ配信サーバ1から配信されるコンテンツを記憶する。このコンテンツは、コンテンツ配信サーバ1及びクライアント端末2によるマッチング処理により選択されたコンテンツに対応しており、クライアント端末2を利用するユーザの嗜好に適合したコンテンツになっている。
コンテンツ属性情報記憶部26は、コンテンツ配信サーバ1から受信したコンテンツ属性情報を記憶する。
【0033】
プロファイル情報管理部22は、入力された、あるいは、外部から収集した情報によりプロファイル情報記憶部21内のプロファイル情報を更新する。そして、その更新をコンテンツ配信サーバ1側のプロファイル情報に反映させるかの判断を行う。更新を反映させる場合は、更新したプロファイル情報をコンテンツ配信サーバ1へ送信する。
【0034】
受信・配信部23は、コンテンツ配信サーバ1から送信されたサーバマッチング処理結果または全コンテンツのコンテンツ属性情報を受信するとともに、マッチング処理部24によるマッチング処理により選択されたコンテンツを示すクライアントマッチング処理結果をコンテンツ配信サーバ1へ返送する。また、コンテンツ配信サーバ1から配信されたコンテンツをコンテンツ記憶部25に、コンテンツ属性情報コンテンツ属性情報記憶部26に保存する。
マッチング処理部24は、プロファイル情報記憶部21内のプロファイル情報と、コンテンツ配信サーバ1から受信したサーバマッチング処理結果または全コンテンツのコンテンツ属性情報とを用いてマッチング処理を行い、ユーザの嗜好に合ったコンテンツを選択する。また、コンテンツ閲覧時に、プロファイル情報記憶部21内のプロファイル情報や、視聴ユーザ、視聴時の状況などのコンテンツの選択基準と、コンテンツ属性情報とを用いてマッチング処理を行い、ユーザの嗜好及び視聴状況に合ったコンテンツを選択する。
【0035】
入力部27は、キーボードやマウス、ボタン、タッチパネルなどであり、ユーザやからの入力を受ける。これにより、ユーザからのコンテンツの閲覧要求、ユーザの個人識別、閲覧日時、閲覧時の天候など閲覧時状況などが入力される。
コンテンツ再生部28は、コンテンツ記憶部25からコンテンツを読み出して、ディスプレイやスピーカーなどの図示しない出力手段から出力する。
【0036】
図2は、コンテンツ配信サーバ1のプロファイル情報記憶部13内に記憶されるプロファイル管理情報の設定例を示す図である。
ユーザ管理情報は、各ユーザを識別するユーザID及びIDと、当該ユーザのクライアント端末2のアドレスを示すクライアントアドレス情報とを含んでいる。
また、プロファイル項目管理情報は、各プロファイル項目について、プロファイル項目を識別するプロファイルID、プロファイル項目の名称を示すプロファイル名、及び、設定値が更新されたときにクライアント端末2内のプロファイル情報に反映可能か否かを示す更新反映情報を含んでいる。
プロファイル情報は、各ユーザのプロファイル項目情報を保持しており、プロファイル項目情報は、プロファイル項目を識別するためのプロファイルIDと、プロファイル項目の設定値を示すプロファイル値との情報からなる。
【0037】
同図において、ユーザ管理情報は、ユーザID「0001」で識別されるユーザのIDは「yama」、クライアントアドレスは「xx.xx.xx.xx」であることを示している。
また、プロファイル項目管理情報は、プロファイルID「01」で識別されるプロファイル項目のプロファイル名は「性別」であり、更新反映情報は「可」であるため、コンテンツ配信サーバ1において当該プロファイル項目の設定値が更新されたときに、クライアント端末2においても更新可能であることを示している。また、プロファイルID「02」で識別されるプロファイル項目のプロファイル名は「生年月日」であり、更新反映情報は「不可」であるため、コンテンツ配信サーバ1において当該プロファイル項目の設定値が更新されても、クライアント端末2へは更新が通知されないことを示している。
そして、プロファイル情報は、ユーザID「0001」で識別されるユーザについては、プロファイルID「01」で識別されるプロファイル項目「性別」の設定値は「男」であり、プロファイルID「02」で識別されるプロファイル項目「生年月日」の設定値は「19651204」、…、であることを示している。
【0038】
図3は、クライアント端末2のプロファイル情報記憶部21に記憶されるプロファイル管理情報の設定例を示す図である。
ユーザ管理情報は、クライアント端末2を利用する各ユーザを識別するユーザID及びIDと、当該ユーザの氏名の情報とを含んでいる。
プロファイル項目管理情報は、各プロファイル項目について、プロファイル項目を識別するプロファイルID、プロファイル項目の名称を示すプロファイル名、及び、設定値が更新されたときにコンテンツ配信サーバ1内のプロファイル情報に反映可能か否かを示す更新反映情報を含んでいる。
プロファイル情報は、各ユーザのプロファイル項目情報を保持している。プロファイル項目情報は、プロファイル項目を識別するためのプロファイルIDと、プロファイル項目の設定値を示すプロファイル値との情報からなる。
【0039】
同図において、ユーザ管理情報は、ユーザID「0001」で識別されるユーザの氏は「山田」、名は「XX」、IDは「yama」であることを示している。
また、プロファイル項目管理情報は、プロファイルID「01」で識別されるプロファイル項目のプロファイル名は「性別」であり、更新反映情報は「可」であるため、クライアント端末2において当該プロファイル項目の設定値が更新されたときに、コンテンツ配信サーバ1においても更新可能であることを示している。また、プロファイルID「05」で識別されるプロファイル項目のプロファイル名は「趣味」であり、更新反映情報は「不可」であるため、クライアント端末2において当該プロファイル項目の設定値が更新されても、コンテンツ配信サーバ1へは更新が通知されないことを示している。
そして、プロファイル情報は、ユーザID「0001」で識別されるユーザについては、プロファイルID「01」で識別されるプロファイル項目「性別」の設定値は「男」であり、プロファイルID「05」で識別されるプロファイル項目「趣味」の設定値は「サッカー」、…、であることを示している。
【0040】
図4は、コンテンツ配信サーバ1のコンテンツ属性情報記憶部12内に記憶されるコンテンツ属性情報の設定例を示す図である。
同図において、コンテンツ属性情報は、コンテンツを識別するためのコンテンツID、コンテンツのジャンル、配信対象、出演者、要約、配信期間、…などの情報が含まれている。
【0041】
図5〜図7は、コンテンツ選択方法について説明するための図である。
図5は、コンテンツ配信サーバ1が全コンテンツを対象としてマッチング処理を行った結果、選択されたコンテンツに対して、さらに、クライアント端末2がマッチング処理を行うことにより、ユーザの嗜好にあったコンテンツを選択することを示している。
【0042】
図6は、コンテンツ配信サーバ1が全コンテンツの中からマッチング処理を行った結果、選択されたコンテンツと、クライアント端末2が全コンテンツの中からマッチング処理を行った結果、選択されたコンテンツとに共通したコンテンツを、ユーザの嗜好にあったコンテンツとして選択することを示している。
【0043】
図7は、コンテンツ配信サーバ1が全コンテンツの中からマッチング処理を行った結果、選択されたコンテンツであるか、クライアント端末2が全コンテンツの中からマッチング処理を行った結果、抽出されたコンテンツであれば、ユーザの嗜好にあったコンテンツとして選択することを示している。
【0044】
次に、コンテンツ配信システムの動作について説明する。
最初に、コンテンツ配信業者は、コンテンツ配信サーバ1のコンテンツ記憶部11へコンテンツを、コンテンツ属性情報記憶部12へコンテンツ記憶部11に記憶したコンテンツに対するコンテンツ属性情報を登録しておく。さらに、コンテンツ配信業者は、コンテンツ配信サーバ1のプロファイル情報管理部14へプロファイル管理情報を、ユーザは、クライアント端末2のプロファイル情報記憶部21へプロファイル管理情報を登録しておく。
【0045】
まず、プロファイル情報更新処理について説明する。
プロファイル情報更新処理では、コンテンツ配信サーバ1、または、クライアント端末2に保存されているプロファイル情報を更新する。そして、その更新がコンテンツ配信サーバ1及びクライアント端末2の両者において更新されなければならないかを判断する。両者において更新が必要な場合、更新されたプロファイル情報を、コンテンツ配信サーバ1からクライアント端末2へ、あるいは、クライアント端末2からコンテンツ配信サーバ1へ送信し、受信側においてもプロファイル情報の更新を行う。コンテンツ配信サーバ1へ登録されるプロファイル情報は、例えば、ユーザがISP(インターネットサービスプロバイダ)に加入したり、コンテンツ配信業者や他のASP(アプリケーションサービスプロバイダ)などへインターネット上で提供されるサービスを申し込んだりしたときの契約の情報などを基にしている。
【0046】
図8は、コンテンツ配信サーバ1においてプロファイル情報が更新されたときのコンテンツ配信システムの動作フローを示す。
ユーザがインターネット上で提供されているサービスを利用したり、ISPやASPなどへ契約内容の変更を行ったりしたときに、ユーザのコンテンツ視聴履歴や、変更された個人情報などの最新のプロファイル情報がコンテンツ配信サーバ1に入力、収集、あるいは、受信される。すると、コンテンツ配信サーバ1のプロファイル情報管理部14はプロファイル情報管理・更新処理要求を受ける(ステップS110)。プロファイル情報管理部14は、入力、収集、あるいは、受信したプロファイル情報から、更新対象のユーザID及びプロファイルID、プロファイル値を特定する。そして、特定したユーザID及びプロファイルID、プロファイル値により、プロファイル情報記憶部13内に記憶されているプロファイル情報を更新する(ステップS120)。
【0047】
次に、コンテンツ配信サーバ1上のプロファイル情報管理部14は、更新したプロファイル情報が、クライアント端末2に記憶されているプロファイル情報へ反映可能であるか否かを判断する。すなわち、プロファイル項目管理情報を参照し、更新したプロファイル項目の更新反映情報が「可」であるか「不可」であるかを判断する(ステップS130)。
【0048】
プロファイル情報管理部14は、更新したプロファイル項目の更新反映情報が「可」であり、クライアント端末2においても更新が反映可能であると判断した場合(ステップS130:Yes)、プロファイル情報を更新したユーザのクライアントアドレスをユーザ管理情報から読み出す。そして、読み出したクライアントアドレスを用いて、ユーザのクライアント端末2へ更新したプロファイル情報を送信する(ステップS140)。
【0049】
クライアント端末2のプロファイル情報管理部22は、コンテンツ配信サーバ1からプロファイル情報を受信する(ステップS150)。プロファイル情報管理部22は、受信したプロファイル情報によりプロファイル情報記憶部21内のプロファイル情報を更新する(ステップS160)。
なお、ステップS130において、プロファイル値を更新したプロファイル項目の更新反映情報が「不可」であり、クライアント端末2において更新が不要であると判断した場合(ステップS130:No)、ステップS110におけるプロファイル情報管理・更新処理要求の受信待ちとなる。
【0050】
図9は、クライアント端末2においてプロファイル情報が更新されたときのコンテンツ配信システムの動作フローを示す。
クライアント端末2に新しいプロファイル情報が入力、収集、あるいは、受信されると、プロファイル情報管理部22は、プロファイル情報管理・更新処理要求を受ける(ステップS210)。プロファイル情報管理部22は、入力、収集、あるいは、受信されたプロファイル情報から、更新対象のユーザID及びプロファイルID、プロファイル値を特定する。そして、特定したユーザID及びプロファイルID、プロファイル値により、プロファイル情報記憶部21に記憶されているプロファイル情報を更新する(ステップS220)。
【0051】
次に、クライアント端末2上のプロファイル情報管理部22は、更新したプロファイル情報を、コンテンツ配信サーバ1に記憶されているプロファイル情報へ反映可能であるか否かを判断する。すなわち、プロファイル項目管理情報を参照し、更新したプロファイル項目の更新反映情報が「可」であるか「不可」であるかを判断する(ステップS230)。
プロファイル情報管理部22は、更新したプロファイル項目の更新反映情報が「可」であり、コンテンツ配信サーバ1においても更新が反映可能であると判断した場合(ステップS230:Yes)、コンテンツ配信サーバ1へ更新したプロファイル情報を送信する(ステップS240)。
【0052】
コンテンツ配信サーバ1のプロファイル情報管理部14は、クライアント端末2からプロファイル情報を受信する(ステップS250)。プロファイル情報管理部14は、受信したプロファイル情報によりプロファイル情報記憶部13内のプロファイル情報を更新する(ステップS260)。
なお、ステップS230において、プロファイル値を更新したプロファイル項目の更新反映情報が「不可」であり、コンテンツ配信サーバ1において更新が不要であると判断した場合(ステップS230:No)、ステップS210におけるプロファイル情報管理・更新処理要求の受信待ちとなる。
【0053】
上述した図8及び図9に示す処理により、コンテンツ配信サーバ1とクライアント端末2上のプロファイル情報が最新・最適な状態に保たれる。そして、ユーザの個人情報がむやみにネットワークN上へ送信されることはない。
【0054】
図10は、コンテンツ配信システムのコンテンツ配信・蓄積処理の動作フローを示す図である。
コンテンツ配信サーバ1と、クライアント端末2は、それぞれが内部に保持しいているプロファイル情報を利用して、ユーザの嗜好に合ったコンテンツをマッチングする。そして、これらのマッチング処理により選択されたコンテンツが、コンテンツ配信サーバ1からクライアント端末2に配信され、蓄積される。
【0055】
コンテンツ配信サーバ1は、コンテンツ配信・蓄積要求を受信する(ステップS310)。コンテンツ配信・蓄積要求は、例えば、ユーザのクライアント端末2や他のシステムから受信したり、所定の時間にコンテンツ配信サーバ1内で発生させたりする。
コンテンツ配信サーバ1のマッチング処理部15は、コンテンツ配信・蓄積要求があったユーザのプロファイル情報をプロファイル情報記憶部13から読み出す。そして、読み出したプロファイル情報と、コンテンツ属性情報記憶部12内のコンテンツ属性情報とを用いてマッチング処理を行い、ユーザのプロファイル情報にマッチする属性を持つコンテンツを選択する(ステップS320)。
【0056】
コンテンツ配信サーバ1におけるマッチング処理により選択されたコンテンツから、クライアント端末2においてさらにコンテンツを絞り込む場合(図5参照)、受信・配信部16は、ステップS320のマッチング処理により選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報をコンテンツ属性情報記憶部12から読み出す。そして、この読み出したコンテンツ属性情報とユーザIDとの情報を含むサーバマッチング処理結果をクライアント端末2へ送信する(ステップS330)。
【0057】
クライアント端末2の受信・配信部23は、コンテンツ配信サーバ1からサーバマッチング処理結果を受信する(ステップS340)。すると、クライアント端末2のマッチング処理部24は、サーバマッチング処理結果内のユーザIDに対応したプロファイル情報をプロファイル情報管理部22から読み出す。そして、読み出したプロファイル情報と、サーバマッチング処理結果内のコンテンツ属性情報とを用いてマッチング処理を行い、ユーザのプロファイル情報にマッチする属性を持つコンテンツを選択する(ステップS350)。
受信・配信部23は、ステップS340のマッチング処理で選択されたコンテンツの情報を示すクライアントマッチング処理結果をコンテンツ配信サーバ1へ送信する(ステップS360)。クライアントマッチング処理結果には、マッチング処理で選択されたコンテンツのコンテンツID、ユーザIDなどが含まれる。
【0058】
コンテンツ配信サーバ1の受信・配信部16は、クライアント端末2からクライアントマッチング処理結果を受信する(ステップS370)。受信・配信部16は、クライアントマッチング処理結果で示されるコンテンツをコンテンツ記憶部11から、コンテンツ属性情報をコンテンツ属性情報記憶部12から読み出してクライアント端末2へ配信する(ステップS380)。
クライアント端末2の受信・配信部23は、コンテンツ配信サーバ1から配信されたコンテンツをコンテンツ記憶部25へ、コンテンツ属性情報をコンテンツ属性情報記憶部26へ蓄積する。
【0059】
なお、コンテンツを配信する時間や、同時にマッチング、配信、あるいは、蓄積するコンテンツの数などは、コンテンツ配信サーバ1やクライアント端末2内へ予め設定しておくことにより、任意に決めることができる。これにより、コンテンツを用意された番組表に沿って配信したり、ネットワークの空いている時に自動配信したりすることができる。
また、クライアント端末2の一時記憶装置の容量には限りがあるため、蓄積されたコンテンツが一定量以上になった場合、配信された日付の古い順など、適宜自動的に消去する。なお、クライアント端末2を利用するユーザが複数いる場合は、その複数ユーザ個々にコンテンツ配信サーバ1及びクライアント端末2においてマッチング処理を行い、配信を行う。
【0060】
なお、コンテンツ配信サーバ1において、クライアント端末2内のプロファイル情報のみにより選択されたコンテンツの情報を取得したいなど、コンテンツ配信サーバ1のマッチング処理で漏れたコンテンツの中からユーザ嗜好に合ったコンテンツを選択する場合、ステップS330において、受信・配信部16は、マッチング処理で選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報の代わりに、全コンテンツのコンテンツ属性情報をコンテンツ属性情報記憶部12から読み出してクライアント端末2へ送信する。
これにより、ステップS340において、クライアント端末2の受信・配信部23は、全コンテンツのコンテンツ属性情報を受信し、ステップS350において、マッチング処理部24は、受信した全コンテンツのコンテンツ属性情報と、プロファイル情報管理部22内のプロファイル情報を用いてマッチング処理を行う。
そして、ステップS380において、コンテンツ配信サーバ1の受信・配信部16は、クライアント端末2から受信したクライアントマッチング処理結果で示されるコンテンツと、ステップS320においてマッチング処理部15のマッチング処理で選択されたコンテンツとの論理積(図6参照)あるいは論理和(図7参照)をとり、配信対象のコンテンツとして選択する。そして、配信対象のコンテンツとして選択されたコンテンツをコンテンツ記憶部11から、このコンテンツのコンテンツ属性情報をコンテンツ属性情報記憶部12から読み出してクライアント端末2へ配信する。
【0061】
上述するコンテンツ配信・蓄積処理では、コンテンツ配信サーバ1とクライアント端末2とのそれぞれでマッチング処理を行うことにより、コンテンツ配信サーバ1とクライアント端末2上それぞれに保存されているプロファイル情報を用いた精度の高いマッチング処理が可能となる。
【0062】
図11は、クライアント端末2のコンテンツ閲覧処理の動作フローを示す図である。
クライアント端末2がコンテンツを自動的に提示する場合、コンテンツ閲覧処理において、さらにマッチング処理を行う。すなわち、コンテンツ閲覧要求に対して、閲覧ユーザの嗜好や、日時、状況などに応じたコンテンツをマッチングして表示させる。
【0063】
まず、ユーザは、クライアント端末2の備える入力部27を使用して、コンテンツの閲覧要求を入力する。この時、入力部27から、ユーザIDなど個々のユーザを識別するユーザ識別情報や、閲覧時の日時など現在状況の情報が入力される場合もある(ステップS410)。
マッチング処理部24は、個人識別情報で識別されるユーザのプロファイル情報及び現在状況の情報を使用してコンテンツ属性情報とのマッチング処理を行い、ユーザに最も適しているコンテンツを選択する(ステップ420)。
コンテンツ再生部28は、マッチング処理部24が選択したコンテンツをコンテンツ記憶部25から読出して再生する(ステップS430)。
【0064】
クライアント端末2上では、図10のコンテンツ配信・蓄積処理において既にマッチング処理を行っているが、マッチング後にプロファイル情報が変更されていることがあるため、最新のプロファイル情報をプロファイル情報記憶部21から読み出してマッチング処理を行っている。
上述するように、コンテンツ閲覧処理において、クライアント端末2がさらにマッチング処理を行うことにより、クライアント端末2を使用するユーザが複数いる場合でも、その中の個人を特定したマッチングが可能となる。また、蓄積されているコンテンツの中から、閲覧する時間や閲覧時の状況に応じたコンテンツをさらに絞り込み、提示することが出来る。
【0065】
次に、マッチング処理について説明する。
ここでは、ユーザID「0001」で識別されるユーザへ配信するコンテンツのマッチング処理を行う一例を示す。
図10のステップS320において、コンテンツ配信サーバ1のマッチング処理部15は、図2のユーザプロファイル情報から、ユーザID「0001」で示されるユーザの性別は「男」、生年月日は「1965年12月4日」、住所1(地域)は「東京」、住所2(詳細)は「足立区x−x−x」、職種は「システムエンジニア」であることを読み出す。そして、コンテンツID「C0001」については、性別「男」、生年月日「19651204」から得られる現在の年齢が、図4に示すコンテンツ属性情報内の配信対象「性別:男性」、「年齢:10代〜40代」にマッチするため、マッチしたコンテンツであると判断する。また、コンテンツID「C0002」については、住所1(地域)「東京」が、コンテンツ属性情報内の配信対象「住所:関東」にマッチするため、コンテンツID「C0002」もマッチしたコンテンツであると判断する。
これにより、ステップS330において、コンテンツID「C0001」、「C0002」のコンテンツ属性情報が少なくとも含まれるサーバマッチング処理結果が送信される。
【0066】
ステップS350において、クライアント端末2のマッチング処理部24は、図3に示すプロファイル情報から、ユーザID「0001」の性別は「男」、住所1(地域)は「東京」、趣味は「サッカー」、職種は「システムエンジニア」、会社名は「○○システム(株)」であることを読み出す。そして、コンテンツID「C0001」については、趣味「サッカー」がコンテンツ属性情報内のジャンル「スポーツ」に、性別「男」がコンテンツ属性情報内の配信対象「性別:男性」にマッチするため、マッチしたコンテンツであると判断する。しかし、コンテンツID「C0002」については、趣味「サッカー」がコンテンツ属性情報内の配信対象「趣味:ショッピング」にマッチせず、プロファイル情報の中には、コンテンツ属性情報内のジャンル等の属性にもマッチするプロファイル項目がないため、コンテンツID「C0002」はマッチするコンテンツではないと判断する。従って、ステップ360においてコンテンツ配信サーバ1へ送信されるクライアントマッチング処理結果には、コンテンツID「C0001」は含まれるが、コンテンツID「C0002」は含まれない。
【0067】
そして、図11のステップS420においては、クライアント端末2のマッチング処理部24は、上述した処理と同様にユーザのプロファイル情報と、コンテンツ属性情報とを用いてマッチング処理を行う。さらに、マッチするコンテンツについて、コンテンツ属性情報内の配信期間と、現在の日時とを比較し、現在の日時が配信期間に含まれているコンテンツのコンテンツIDを抽出することにより、マッチするコンテンツを選択する。
【0068】
なお、コンテンツ配信サーバ1及びクライアント端末2におけるマッチング処理においては、プロファイル情報内のプロファイル項目のうち、マッチしたコンテンツであると判断するためにコンテンツ属性情報に必ずマッチしていなければならない項目、いずれかにマッチしていればよい項目、所定数以上マッチしていなければならない項目などは、任意に設定し、また、組み合わせることができる。また、プロファイル項目とコンテンツ属性情報内の項目とがマッチしていると判断するには、設定値の完全一致のほか、意味の類似性、意味の包含関係などを考慮することがきる。
【0069】
上記実施の形態を用いたコンテンツ配信システムの適用例を以下に示す。
ここでは、MMTV(MediaMixTV)で使用されるパーソナライズCM(コマーシャル)機能への適用例について示す。
【0070】
<MMTVとパーソナライズCM配信機能の概要>
MMTVとは、テレビ放送と通信の融合を目指した、テレビ番組や様々なメディアをインターネットで配信するシステムである。MMTVの一機能であるパーソナライズCM機能は、閲覧ユーザごとにユーザの嗜好に合ったCMを配信し、表示させる機能である。ユーザは、通常のテレビを閲覧するのと同様に、インターネットを通じて配信されるテレビ放送コンテンツを閲覧することができる。その際、CMコンテンツも表示されるが、ユーザの嗜好に合ったCMコンテンツを見せることにより広告としての効果を高める。
CMコンテンツは、閲覧時にコンテンツ配信サーバ1から配信されるのではなく、あらかじめSTB上にある一時記憶装置内に蓄積されたものを表示する。これは、番組とCMコンテンツの配信を同時に実行することによって引き起こされる、コンテンツ配信サーバ1やネットワークの負荷を軽減させるためである。このSTBに配信するCMコンテンツはユーザの嗜好に合ったものをマッチングする必要がある。
上述したパーソナライズCM機能において、ユーザの嗜好に合ったCM、すなわち、パーソナライズされたCMコンテンツを自動的に配信・蓄積し、ユーザに閲覧させる部分において、上記実施の形態が使用される。
【0071】
<パーソナライズCM機器構成>
ユーザの嗜好に合うCMコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ1、CMコンテンツを受信・表示するクライアント端末2としてテレビ等に接続されたSTBからなる。
【0072】
<パーソナライズCM配信処理フロー>
(1)プロファイル情報の登録・収集と更新
ユーザはあらかじめ、自分の性別、生年月日、居住区域、趣味などの情報をプロファイル情報としてコンテンツ配信サーバ1またはSTBへ登録しておく。もしくは、既にシステム使用の契約情報などでコンテンツ配信サーバ1へ登録されている場合は、その情報を利用する。また、ユーザのコンテンツ閲覧履歴や、他ユーザのコンテンツ閲覧情報などもユーザの嗜好を示す情報として収集、保存される。
これらの情報の中から、コンテンツ配信サーバ1とSTB上に留めて保存するプロファイル情報か送信可能な情報かの判断をコンテンツ配信サーバ1のプロファイル情報管理部14とSTB(クライアント端末2)のプロファイル情報管理部22が行う。
コンテンツ配信サーバ1上に保存されるプロファイル情報は、コンテンツ配信サーバ1で収集されたユーザのコンテンツ閲覧履歴や、他のユーザのコンテンツ閲覧履歴などが主となる。また、STB上に保存されるプロファイル情報は、STB上でユーザによって入力された静的なプロファイル情報が主となる。
これらの情報は、STBの利用者が複数人いる場合、その複数人分用意される。これらの情報をもとに高度なマッチングを行い、ユーザの嗜好に合わせたCMコンテンツが選択される。
【0073】
(2) CMコンテンツの配信と蓄積
CMコンテンツは、番組閲覧時ではない間に、定期的にコンテンツ配信サーバ1上で選出され配信される。具体的には、以下のように動作する。
CM配信時になると、コンテンツ配信サーバ1において、プロファイル情報記憶部13内のプロファイル情報を利用したマッチング処理が行われる。これを、「一次マッチング」とする。
次に、一次マッチングの結果として選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報をSTBに送信し、STB上のプロファイル情報を使用してさらに詳細なマッチングを行う。これを、「二次マッチング」とする。
二次マッチングの結果はSTBからコンテンツ配信サーバ1へ返信され、一次及び二次マッチングにより選択されたCMコンテンツがコンテンツ配信サーバ1からSTBへ配信され、STB上の一次記憶装置へ保存される。この時、CMコンテンツファイルに関する属性情報と、そのコンテンツが、STB利用ユーザのどのユーザに対するCMコンテンツであるかを示した情報が、CMコンテンツ属性情報として同時に配信される。
【0074】
(3) 番組・CMの閲覧
番組はユーザの操作によって選択される。
番組閲覧時、STBは、番組のスポンサー情報などを元に閲覧する番組に適合するもの、STB上に保存されているプロファイル情報を元に閲覧するユーザの嗜好に適合するもの、日時など閲覧する状況に適合するもの、等の条件に合うCMコンテンツを選択する。これを、三次マッチングという。このように選択されたCMコンテンツが、番組と共に再生・表示される。
【0075】
上記実施の形態によれば、コンテンツ配信サーバ1及びクライアント端末2それぞれがプロファイル情報を管理する機能を持つ。すなわち、ユーザの嗜好にあったコンテンツを選択するためのマッチング処理に用いるプロファイル情報が、入力、登録あるいは収集されたコンテンツ配信サーバ1あるいはクライアント端末2に記憶される。そして、コンテンツ配信サーバ1あるいはクライアント端末2において更新されたプロファイル情報の中で、他方でのマッチングに必要且つ送信が許可されている情報に関してはネットワークを介して送受信を行い、プロファイル情報を最新・最適にする。また、ネットワーク上に送信させたくないプロファイル情報に関しては、コンテンツ配信サーバ1あるいはクライアント端末2内に収めておき、個人情報を保護する。
また、コンテンツ配信サーバ1とクライアント端末2はそれぞれ、自身に保持されるプロファイル情報を用いて異なるタイミングでマッチング処理を行う。そして、これらのマッチング処理結果を用いて、コンテンツ配信サーバ1から配信されるコンテンツをクライアント端末2内に蓄積する。これにより、個人情報を保護しながら、コンテンツ配信サーバ1またはクライアント端末2に入力・収集されたプロファイル情報を最大限に活用して精度の高いマッチングを実現し、ユーザの嗜好に合ったコンテンツの配信を可能とする。
【0076】
なお、上述のコンテンツ配信サーバ1及びクライアント端末2は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述したコンテンツ配信サーバ1の各部及びクライアント端末2の各部の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0077】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0078】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一実施の形態によるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態によるコンテンツ配信サーバが保持するプロファイル情報の設定例を示す図である。
【図3】同実施の形態によるクライアント端末が保持するプロファイル情報の設定例を示す図である。
【図4】同実施の形態によるコンテンツ属性情報の設定例を示す図である。
【図5】同実施の形態によるコンテンツ選択方法について説明するための図である。
【図6】同実施の形態によるコンテンツ選択方法について説明するための図である。
【図7】同実施の形態によるコンテンツ選択方法について説明するための図である。
【図8】同実施の形態によるプロファイル情報更新の動作フローを示す図である。
【図9】同実施の形態によるプロファイル情報更新の動作フローを示す図である。
【図10】同実施の形態によるコンテンツ配信・蓄積処理のフローを示す図である。
【図11】同実施の形態によるコンテンツ閲覧処理のフローを示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1…コンテンツ配信サーバ
2…クライアント端末
11、25…コンテンツ記憶部
12、26…コンテンツ属性情報記憶部
13、21…プロファイル情報記憶部
14、22…プロファイル情報管理部
15、24…マッチング処理部
16、23…受信・配信部
27…入力部
28…コンテンツ再生部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、
前記コンテンツ配信サーバは、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第1のマッチング処理手段と、
選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記第1の記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信する送信手段と、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、
前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する配信手段とを備え、
前記クライアント端末は、
ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第2のマッチング処理手段と、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送する返送手段とを備える、
ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、
前記コンテンツ配信サーバは、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第1のマッチング処理手段と、
前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信する送信手段と、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、
前記第1のマッチング処理手段が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する配信手段とを備え、
前記クライアント端末は、
ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する第2のマッチング処理手段と、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送する返送手段とを備える、
ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記コンテンツ配信サーバの配信手段は、さらに、配信するコンテンツのコンテンツ属性情報を前記第1の記憶手段から読み出して配信し、
前記クライアント端末は、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ及びコンテンツ属性情報を前記第2の記憶手段に書き込む書込手段と、
前記第2の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択する再生コンテンツ選択手段と、
前記再生コンテンツ選択手段が選択したコンテンツを前記第2の記憶手段から読み出して再生するコンテンツ再生手段とをさらに備える、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記プロファイル情報は、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなり、
前記コンテンツ配信サーバは、
前記第1の記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をクライアント端末に反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記クライアント端末へ通知する第1のプロファイル情報管理手段をさらに備え、
前記クライアント端末は、
前記コンテンツ配信サーバから受信したプロファイル項目の設定値の情報により、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報を更新する第2のプロファイル情報管理手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記プロファイル情報は、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなり、
前記コンテンツ配信サーバは、
前記クライアント端末から受信したプロファイル項目の設定値の情報により、前記第1の記憶手段内のプロファイル情報を更新する第1のプロファイル情報管理手段をさらに備え、
前記クライアント端末は、
前記第2の記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ通知する第2のプロファイル情報管理手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ配信サーバが、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段を用意し、
前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記第1の記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末が、
ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段を用意し、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送し、
前記コンテンツ配信サーバが、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、
前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する、
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項7】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ配信サーバが、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する第1の記憶手段を用意し、
前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
前記第1の記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末が、
ユーザのプロファイル情報を記憶する第2の記憶手段を用意し、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記第2の記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送し、
前記コンテンツ配信サーバが、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、
自身が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する、
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項8】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバであって、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するマッチング処理手段と、
選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信する送信手段と、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、
前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する配信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項9】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバであって、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するマッチング処理手段と、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信する送信手段と、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信する受信手段と、
前記マッチング処理手段が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する配信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項10】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末であって、
ユーザのプロファイルを示し、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなるプロファイル情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ通知するプロファイル情報管理手段と、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するマッチング処理手段と、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送する返送手段と、
を備えることを特徴とするクライアント端末。
【請求項11】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンテンツ配信方法であって、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段を用意し、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、
前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信する、
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項12】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンテンツ配信方法であって、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段を用意し、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報とプロファイル情報とを参照してユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信し、
自身が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信する、
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項13】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末に用いられるコンテンツ配信方法であって、
ユーザのプロファイルを示し、複数のプロファイル項目の設定値の情報からなるプロファイル情報を記憶する記憶手段を用意し、
前記記憶手段に記憶されるプロファイル情報内のプロファイル項目の設定値を更新するとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ送信し、
前記コンテンツ配信サーバから受信したコンテンツ属性情報と、前記記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択し、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送し、
前記コンテンツ配信サーバから配信されたコンテンツを受信する、
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項14】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンピュータプログラムであって、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段内の前記コンテンツ属性情報と前記プロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するステップと、
選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末へ送信するステップと、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信するステップと、
前記クライアント端末が選択したコンテンツを配信するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項15】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記コンテンツ配信サーバに用いられるコンピュータプログラムであって、
コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報とを記憶する記憶手段内の前記コンテンツ属性情報と前記プロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するステップと、
前記記憶手段内のコンテンツ属性情報を前記クライアント端末へ送信するステップと、
前記クライアント端末から該クライアント端末が選択したコンテンツの情報を受信するステップと、
自身が選択したコンテンツと、前記クライアント端末が選択したコンテンツとの情報を基に配信対象のコンテンツを選択して配信するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバと、配信されたコンテンツを再生するクライアント端末とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末に用いられるコンピュータプログラムであって、
ユーザのプロファイルを示すプロファイル情報を記憶する記憶手段へ、前記プロファイル情報を構成するプロファイル項目の設定値の更新を書き込むとともに、この更新をコンテンツ配信サーバに反映すべきか否かを判断し、反映すべきと判断した場合に、更新したプロファイル項目の設定値の情報を前記コンテンツ配信サーバへ通知するステップと、
前記コンテンツ配信サーバから送信され、コンテンツの属性を示すコンテンツ属性情報と、前記記憶手段内のプロファイル情報とを参照し、ユーザのプロファイルにマッチする属性を持つコンテンツを選択するステップと、
選択されたコンテンツの情報を前記コンテンツ配信サーバへ返送するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−53767(P2006−53767A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−235132(P2004−235132)
【出願日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(397065480)エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 (187)
【Fターム(参考)】