説明

コンバインの掻き込みリール

【課題】 タイン取付け軸をリールフレームに簡単に脱着できるとともに、部品点数の節減および重量軽減を図る。
【解決手段】 リールフレーム23におけるタイン取付け軸24の軸支部に、径方向外方に向けて開口した軸受け凹部33を備えた軸受け部材32を、係合手段を介して位置決め支持するとともに単一のボルト39によってリールフレーム23に固定し、軸受け凹部33に係入されたタイン取付け軸24の離脱を受止め阻止する支持部材36を、リールフレーム23と軸受け部材32の係合手段を介して係合固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈り取った穀稈をそのまま脱穀装置に投入する、いわゆる、普通型のコンバインにおける刈取り部の前部に装備される掻き込みリールに関する。
【背景技術】
【0002】
掻き込みリールは、機体前進に伴って刈取り部の刈幅内に導入される植立穀稈を手前側に掻き込んで刈取り装置に導くものであり、正多角形(一般には五角形あるいは六角形)に形成された左右のリールフレームの各頂部に亘ってタイン取付け軸を横架支承し、リールフレームの前方回転に連動して各タイン取付け軸を逆方向に同調して自転作動させることで、タイン取付け軸に取付けた多数のタインを常に下向きの一定姿勢に維持しながら公転移動させてタインによる掻き込みを行うよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
リールフレームの回転に連動して各タイン取付け軸を逆方向に同調自転作動させる構造は以下のようである。つまり、回転駆動される左右のリールフレームの外周部複数箇所に亘ってタイン取付け軸を自転可能に横架支承し、リールフレームの回転軸芯と偏心した軸心回りに同調回転される補助リールフレームの外周部複数箇所に、タイン取付け軸から一体延出された回動規制アームの遊端を枢支連結し、リールフレームおよび補助リールフレームの同調回転に連動してタイン取付け軸が相対的にリールフレーム回転方向と逆方向に同調自転されるよう構成されている。
【特許文献1】実開平4−80314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来より、前記タイン取付け軸とリールフレームとの軸支部には、リールフレームの各頂部に樹脂材などからなる半割り構造の軸受け部材を2本のボルトで連結する軸受け構造が採用されており、軸受け部材を開放することで、回動規制アームが一体装備されたタイン取付け軸の両端部をリールフレームに脱着可能に軸支することができるようにしている。また、回動規制アームの遊端と前記補助リールフレームとの枢支連結部にも同じ軸支構造が用いられる。
【0005】
1本のタイン取付け軸をリールフレームに軸支装着するのに、タイン取付け軸の左右端に2本づつボルトが使用されるので、例えば、タイン取付け軸が5本装備される五角形の掻き込みリールにおいては、5本のタイン取付け軸をリールフレームに軸支装着するのに20本のボルトが使用される。また、タイン取付け軸の左右端から一体延出した回動規制アームの枢支軸を補助リールフレームに軸支装着するのにも同様に20本のボルトが使用されることになり、全体としては40本のボルトが使用される。従って、部品点数が多くなるとともに、タイン取付け軸の脱着操作に手数がかかり、かつ、多くのボルトを使用するので掻き込みリール全体の重量も大きいものとなる。
【0006】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、回動規制アームを一体装備したタイン取付け軸をリールフレームに簡単に脱着できるとともに、部品点数の節減および重量軽減を図ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、回転駆動される左右のリールフレームの外周部複数箇所に亘ってタイン取付け軸を自転可能に横架支承し、前記リールフレームの回転軸芯と偏心した軸心回りに同調回転される補助リールフレームの外周部複数箇所に前記タイン取付け軸のから一体延出された回動規制アームの遊端を枢支連結し、リールフレームおよび補助リールフレームの同調回転に連動してタイン取付け軸が相対的にリールフレーム回転方向と逆方向に同調自転されるよう構成したコンバインの掻き込みリールにおいて、
前記リールフレームのタイン取付け軸支持箇所に、径方向外方に向けて開口した軸受け凹部を備えた軸受け部材を、係合手段を介して位置決め支持するとともに単一のボルトによってリールフレームに固定し、前記軸受け凹部に係入されたタイン取付け軸の離脱を受止め阻止する支持部材を前記係合手段を介して係合固定するよう構成してあることを特徴とする。
【0008】
上記構成によると、リールフレームへのリール取付け軸の装着には左右の軸支部に1本づつボルトを使用することになる。例えば、五角形の掻き込みリールの場合、リールフレームへの5本のリール取付け軸の装着に10本のボルトが使用されるだけとなり、一箇所の軸支に2本のボルトを使用していた従来に比べて、その半数のボルトの使用、および、操作工数ですむ。また、補助リールフレームと回動規制アームの遊端との枢支部を同様な軸支構造にすると、五角形の掻き込みリールの場合は全体として20本のボルトの使用ですむ。
【0009】
従って、第1の発明によると、回動規制アームを一体装備したタイン取付け軸をリールフレームにボルトの操作工数少なく簡単に脱着できるとともに、部品点数の節減および重量軽減を図ることができる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記ボルトをリールフレームに側面から装着してあるものである。
【0011】
上記構成によると、ボルトが掻き込みリールの外形より内側に位置することになって、植立する穀稈に引っ掛かりにくくなり、掻き込みに伴う脱粒の防止に有効となる。
【0012】
第3の発明は、上記第1または2の発明において、
前記補助リールフレームにおける回動規制アームの枢支連結部に、径方向外方に向けて開口した軸受け凹部を備えた軸受け部材を、係合手段を介して位置決め支持するとともに単一のボルトによってリールフレームに固定し、前記軸受け凹部に係入された回動記載アームの開口からの離脱を受止め阻止する支持部材を、前記係合手段を介して係合固定するよう構成してあるものである。
【0013】
上記構成によると、1本のタイン取付け軸をリールフレームおよび補助リールフレームに亘って軸支装着するのに4本のボルトを使用するだけですみ、例えば、5角形の掻き込みリールであれば、従来の半数となる20本のボルトで5本のタイン取付け軸を装着することができ、第1の発明の上記効果を助長する。
【0014】
第4の発明は、上記第3の発明において、
タイン取付け軸の軸支部に設ける前記軸受け部材および支持部材と、回動規制アームの枢支連結部に設ける前記軸受け部材および支持部材とをそれぞれ同仕様に構成してあるものである。
【0015】
上記構成によると、タイン取付け軸の軸支部および回動規制アームの枢支連結部における部品共用化が促進され、コスト低減にさらに貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1および図3に、本発明に係る普通型のコンバインの全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、軸流型の脱穀装置3と穀粒回収部4が左右に並列して配備されるとともに、穀粒回収部4の前方に運転部5が配備されている。脱穀装置3の前部には支点X周りに上下揺動自在に刈取り穀稈物搬送用のフィーダ6が連結され、このフィーダ6の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取り部7が連結されている。
【0017】
刈取り部7は、左右一対の分草フレーム11に亘ってバリカン型の刈取り装置12、および、刈り取った作物を刈り幅中間に横送りするオーガ13が架設された構造となっており、オーガ13には横送り用の螺旋羽根13aと横送りされた穀稈をフィーダ6の始端に送り込む掻き込みフィンガー13bとが備えられている。フィーダ6には、縦回し巻回された左右のチェーン14aに亘って搬送バー14bを横架連結してなる掻き揚げコンベア14が内装されており、掻き込みフィンガー13bで送り込まれた穀稈がフィーダ底面に沿って掻き揚げ搬送されて脱穀装置3の前端に投入供給されるようになっている。
【0018】
走行機体2における主フレーム8の前部とフィーダ6の下部との間に油圧シリンダ15が架設され、この油圧シリンダ14の伸縮作動によって刈取り部7がフィーダ6と一体に前記支点X周りに揺動昇降されるようになっている。刈取り部7の前部上方に、植立した穀稈を後方に掻き込んで引き上げる掻き込みリール16が装備されている。
【0019】
前記掻き込みリール16は、支点a周りに上下揺動自在な左右一対の支持アーム17の前部に支持ブラケット18を介して支架されており、油圧シリンダ19によって支持アーム18を上下揺動することで掻き込みリール16の掻き込み作用高さを変更することができるとともに、支持ブラケット18を支持アーム17に沿ってスライド調節して掻き込み作用位置を前後に調節することが可能となっている。なお、支持ブラケット18は手動でスライド移動して、前後方向複数位置でピン連結するようになっている。
【0020】
次に、掻き込みリール16の詳細な構造を、図4〜図8を参照して説明する。
【0021】
掻き込みリール16は、左右の前記支持ブラケット18に水平に支架された回転支軸22、この回転支軸22の左右に連結固定された正五角形状のリールフレーム23、左右のリールフレーム23の頂部5箇所に回動自在に水平支架された5本のタイン取付け軸24、各タイン取付け軸24に一定ピッチで並列装備された多数本のタイン25、リールフレーム23のリール軸心Pに対して設定距離Lだけ後方に寄った偏心軸心Qを中心に回動自在に支持された正五角形状の補助リールフレーム26、等で構成されている。
【0022】
図6に示すように、リールフレーム23は、円板状の中心ハブ23a、この中心ハブ23aから放射状に延出された5本のアーム部23b、および、アーム部23bの先端同士に亘って架設された補強杆23cとで構成されている。補助リールフレーム26も、円板状の中心ハブ26a、この中心ハブ26aから放射状に延出された5本のアーム部26b、および、アーム部26bの先端同士に亘って架設された補強杆26cとで構成され、リールフレーム23と補助リールフレーム26は同一形状となっている。
【0023】
図7に示すように、前記支持ブラケット18の機体内側には円板状の支持板27が連結固定されるとともに、この支持板27の外周近くの内側面には前記偏心軸心Qに対して等距離の位置に3個のガイドローラ28が装備されている。他方、補助リールフレーム26の中心ハブ26aには前記ガイドローラ28群に外接する径の円形孔29が打ち出し形成されており、円形孔29がガイドローラ28群に案内されることで補助リールフレーム26が偏心軸心Qを中心にして回動可能に支持されている。
【0024】
各タイン取付け軸24の両端から後ろ向きに回動規制アーム30が一体突設され、この回動規制アーム30の遊端が補助リールフレーム26の各頂部に枢支連結されている。各タイン取付け軸24の軸心Rから回動規制アーム30の遊端枢支点Sまでの距離、および、両支点R,Sを結ぶ仮想線の方向が、リール軸心Pから偏心軸心Qまでの距離Lおよび両軸心P,Qを結ぶ仮想線の方向に一致されており、リール軸心P、偏心軸心Q、タイン取付け軸24の軸心R、および、回動規制アーム74の遊端枢支点Sが平行四連リンクの支点をなしている。従って、リールフレーム23がリール軸心P周りに回転されると、これに追随して補助リールフレーム26が偏心軸心Q周りに回転することでタイン取付け軸24がリール軸心P周りに公転しながら軸心R周りに逆方向に同調自転され、タイン取付け軸24が常に一定の回動姿勢に維持されるようになっている。
【0025】
図9〜図11に、リールフレーム23の頂部にタイン取付け軸24を回動自在に支承する軸支部の構造が示されている。
【0026】
リールフレーム23を構成するアーム部23bは、リール回転方向の側辺23baを折り出して断面形状コの字形にプレス形成された板金材で構成されており、その先端部に、タイン取付け軸24を係入し得る凹部31が径方向外方に向けて開口形成されている。この凹部31の両側には、アーム部23bにおける折出し側辺23baの先端部を互いに内向きに屈折してなる一対の受け片23dが、タイン取付け軸24を通過し得る間隔をもって対向配備されている。
【0027】
アーム部23bの先端における内側にタイン取付け軸24を回動自在に支承する軸受け部材32が取付けられる。この軸受け部材32は滑性に優れた硬質の樹脂材からなり、アーム部23bにおける対向する折出し側辺23baの間に入り込む略三角形状に形成されている。軸受け部材32の外端面にはタイン取付け軸24の外径に相当する幅と深さを持った軸受け凹部33が径方向外方に向けて開口形成され、ここにタイン取付け軸24が係入支持されるようになっている。軸受け部材32の外端面には軸受け凹部33の両側に位置させて一対の係合突起34が突設され、この係合突起35が各受け片23dに形成された係合孔35に内側より貫通支持されるようになっている。
【0028】
軸受け部材32の外端面と前記受け片23dとの間に、軸受け凹部33の開口を塞いでタイン取付け軸24が軸受け凹部33から離脱するのを阻止する板状の支持部材36が配備されている。この支持部材36には軸受け部材32の係合突起34が挿通される支持孔37が形成されており、軸受け部材32をアーム部23bに連結固定することで、これに係合突起34を介して支持された支持部材36が所定の位置に固定されるようになっている。
【0029】
軸受け部材32における軸受け凹部33の底部側には左右方向に貫通した単一の取付け孔38が形成されており、この取付け孔38に機体内方より挿通したボルト39をアーム部23bに締め込み装着することで、軸受け部材32を所定位置に位置決めして固定することができるようになっている。なお、タイン取付け軸24の外周には、軸受け部材32の左右端面に係合する環状突起24aが備えられており、タイン取付け軸24の左右方向の位置決めがなされている。
【0030】
図12,図13に、補助リールフレーム26の頂部に回動規制アーム30の遊端を枢支軸40を介して回動自在に支持する枢支連結部の構造が示されている。この枢支連結部は、リールフレーム26の頂部にタイン取付け軸24を回動自在に支承する軸支構造と同様に構成されている。
【0031】
すなわち、補助リールフレーム26を構成するアーム部26bも、リール回転方向の側辺26baを折り出して断面形状コの字形にプレス形成された板金材で構成されており、その先端部に、枢支軸40を係入し得る凹部41が径方向外方に向けて開口形成されている。この凹部41の両側には、アーム部26bにおける折出し側辺26baの先端部を互いに内向きに屈折してなる一対の受け片26dが、枢支軸40を通過し得る間隔をもって対向配備されている。
【0032】
アーム部23bの先端における内側に枢支軸40を回動自在に支承する軸受け部材42が取付けられる。この軸受け部材42は滑性に優れた硬質の樹脂材からなり、アーム部26bにおける対向する折出し側辺26baの間に入り込む略三角形状に形成されている。軸受け部材42の外端面には枢支軸40の外径に相当する幅と深さを持った軸受け凹部43が径方向外方に向けて開口形成され、ここに枢支軸40が係入支持されるようになっている。軸受け部材42の外端面には軸受け凹部43の両側に位置させて一対の係合突起44が突設され、この係合突起44が各受け片26dに形成された係合孔45に内側より貫通支持されるようになっている。
【0033】
軸受け部材42の外端面と前記受け片26dとの間に、軸受け凹部43の開口を塞いで枢支軸40が軸受け凹部43から離脱するのを阻止する板状の支持部材46が配備されている。この支持部材36には軸受け部材32の係合突起34が挿通される支持孔47が形成されており、軸受け部材32をアーム部23bに連結固定することで、これに係合突起44を介して支持された支持部材46が所定の位置に固定されるようになっている。
【0034】
軸受け部材42における軸受け凹部43の底部側には左右方向に貫通した単一の取付け孔48が形成されており、この取付け孔48に機体内方より挿通したボルト49をアーム部26bに締め込み装着することで、軸受け部材42を所定位置に位置決めして固定することができるようになっている。なお、枢支軸40の外周には、軸受け部材42の左右端面に係合する環状突起40aが備えられており、補助リールフレーム26の左右方向の位置決めがなされている。
【0035】
ここで、回動規制アーム30の遊端に固設した枢支軸40はタイン取付け軸24と同径に構成され、その枢支連結部が、リールフレーム26の頂部にタイン取付け軸24を回動自在に支承する軸支構造と同一仕様に構成され、軸受け部材32,42、支持部材36,46、および、ボルト39,49がそれぞれ共用されている。
【0036】
タイン取付け軸24の組み付けに際しては、先ず、タイン取付け軸24をリールフレーム23の凹部31に係入し、次に、支持部材36を受け片23dとタイン取付け軸24の間に側方から挿入する。次に、軸受け部材32をリール中心側から装着して係合突起34を支持部材36の支持孔37を通して受け片23dの係合孔35に挿通し、その後、ボルト39によって軸受け部材32を固定する。回動規制アーム30の枢支軸40も上記と同じ手順で補助リールフレーム26に組み付ける。なお、分解整備や交換のために、タイン取付け軸24を取外す場合には、上記手順を逆に行う。
【0037】
図7,図8に示すように、前記タイン25はバネ線材を下向きU字形に屈曲して2本が対となるよう構成されており、タイン取付け軸24に上下に貫通して形成された取付け孔43に上方から差込み装着される。図14に示すように、タイン25の上部横杆部25aは、横側方から見てタイン取付け軸24に巻き付く形状に湾曲されており、この上部横杆部25aをタイン取付け軸24に強く押しつけて弾性拡開変形させながら外嵌止着するよう構成されている。なお、上部横杆部25aを押し広げながらタイン25を強く上方へ引き抜くことで、タイン25の取り外しを行うことができる。
【0038】
〔他の実施例〕
【0039】
(1)前記係合突起34(44)を受け片23d(26d)の内面に突設するとともに、この係合突起34(44)に係合する孔を軸受け部材32(42)の外端面に形成し、リールフレーム側に固定された係合突起34(44)に軸受け部材32(42)と支持部材36(46)とを係合させる形態で実施することもできる。
【0040】
(2)対をなす前記軸受け部材32(42)と支持部材36(46)の形状は上記実施例に限られるものではなく、例えば、タイン取付け軸24の軸心を通る接合面で上下に接合されるものとすることもできる。
【0041】
(3)上記実施例では、タイン取付け軸24と回動規制アーム30の枢支軸40とを同径に設定することで、それぞれの軸受け部材32,42、および、支持部材36,46を共用しているが、タイン取付け軸24と枢支軸40とを異なった径にして実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】コンバインの全体左側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】コンバインの全体右側面図
【図4】刈取り部の側面図
【図5】掻込みリールの側面図
【図6】掻込みリールの分解側面図
【図7】掻込みリールの右端部分を示す正面図
【図8】掻込みリールの左端部分を示す正面図
【図9】掻込みリールにおけるタイン取付け軸の軸受け箇所を示す側面図
【図10】掻込みリールにおけるタイン取付け軸の軸受け箇所を示す縦断正面図
【図11】掻込みリールにおけるタイン取付け軸の軸受け箇所を示す分解斜視図
【図12】掻込みリールにおける回動規制アーム先端の軸受け箇所を示す側面図
【図13】掻込みリールにおける回動規制アーム先端の軸受け箇所を示す分解斜視図
【図14】タイン取付け部の縦断側面図
【符号の説明】
【0043】
23 リールフレーム
24 タイン取付け軸
26 補助リールフレーム
30 回動規制アーム
32 軸受け部材
33 軸受け凹部
36 支持部材
42 軸受け部材
43 軸受け凹部
46 支持部材
P リールフレームの軸芯
Q 補助リールフレームの軸芯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動される左右のリールフレームの外周部複数箇所に亘ってタイン取付け軸を自転可能に横架支承し、前記リールフレームの回転軸芯と偏心した軸心回りに同調回転される補助リールフレームの外周部複数箇所に、前記タイン取付け軸から一体延出された回動規制アームの遊端を枢支連結し、リールフレームおよび補助リールフレームの同調回転に連動してタイン取付け軸が相対的にリールフレーム回転方向と逆方向に同調自転するよう構成したコンバインの掻き込みリールであって、
前記リールフレームにおけるタイン取付け軸の軸支部に、径方向外方に向けて開口した軸受け凹部を備えた軸受け部材を、係合手段を介して位置決め支持するとともに単一のボルトによってリールフレームに固定し、前記軸受け凹部に係入されたタイン取付け軸の離脱を受止め阻止する支持部材を、前記係合手段を介して係合固定するよう構成してあることを特徴とするコンバインの掻き込みリール。
【請求項2】
前記ボルトをリールフレームに側面から装着してある請求項1記載のコンバインの掻き込みリール。
【請求項3】
前記補助リールフレームにおける回動規制アームの枢支連結部に、径方向外方に向けて開口した軸受け凹部を備えた軸受け部材を、係合手段を介して位置決め支持するとともに単一のボルトによってリールフレームに固定し、前記軸受け凹部に係入された回動記載アームの開口からの離脱を受止め阻止する支持部材を、前記係合手段を介して係合固定するよう構成してある請求項1または2記載のコンバインの掻き込みリール。
【請求項4】
タイン取付け軸の軸支部に設ける前記軸受け部材および支持部材と、回動規制アームの枢支連結部に設ける前記軸受け部材および支持部材とをそれぞれ同仕様に構成してある請求項3記載のコンバインの掻き込みリール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−151439(P2007−151439A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−349380(P2005−349380)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】