説明

コンバイン

【課題】 固定構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結されている上部構造体の、下降閉じ位置での係合ロックが確実に行われていることを容易に確認できるようにする。
【解決手段】
扱胴42を支持した扱室40の一部を構成する上部構造体11が、扱室40の他部を構成する固定構造体12に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結されているコンバインにおいて、固定構造体12に対する上部構造体11の開閉動作を規制するロック姿勢と、そのロックを解除した解除姿勢とに姿勢切換自在なロック機構13を設けるとともに、ロック機構13がロック姿勢であるか否かを検知するロック状態検出手段30を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扱室の一部を形成するとともに扱胴を支持する上部構造体が、扱室の他部を形成する固定構造体に上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結されているコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコンバインでは、扱胴を支持する上部構造体を持ち上げるにあたり、下記[1]または[2]に示す技術が知られている。
[1] 手動操作でロックを解除し、レバーを把持して人為操作で持ち上げるように構成したもの(特許文献1参照)。
[2] 手動操作でロックを解除し、駆動機構の動力で上昇駆動するように構成したもの(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−275934号公報(段落番号〔0014〕、及び図3,図4)
【特許文献2】特開2001−190137号公報(段落番号〔0026〕、〔0030〕、〔0042〕、及び、図4,図5,図7,図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の従来技術では、上部構造体の昇降操作は、ガススプリングによる持ち上げ力の補助を受けながら人為操作で昇降操作し、上部構造体のロックは手動操作で行っている。このとき、ロック機構のフックが係止ピンに係合しているか否かは、目視や操作感覚に頼らざるを得ないが、係合箇所が扱室内奥部の視認し難い箇所であることから、確実な係合状態であるのか否かまでは明確には判断し辛くなることが考えられる。
特許文献2に記載の従来技術では、上部構造体の昇降動作は駆動機構の駆動力を利用して行っているが、ロック機構の係脱操作は、前記特許文献1の場合と同様に手動操作で行っている。したがって、その係脱状態の確認も同様に目視もしくは感覚で行なうものであり、同様に確実な係合状態であるのか否かまでは明確には判断し辛くなることが考えられる。
【0005】
本発明の目的は、上部構造体を固定構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結されているコンバインにおいて、下降閉じ位置での係合ロックが確実に行われていることを容易に確認できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために講じた本発明におけるコンバインの技術手段は、次の点に構成上の特徴、及び作用効果がある。
〔解決手段1〕
本発明の技術手段の一つは、請求項1に記載のように、刈取穀稈をフィードチェーンで挟持搬送しながら扱室内に装備した扱胴で脱穀処理する脱穀選別装置を備え、前記扱胴を支持した扱室の一部を構成する上部構造体が、扱室の他部を構成する固定構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結されているコンバインにおいて、
前記固定構造体に対する上部構造体の開閉動作を規制するロック姿勢と、そのロックを解除した解除姿勢とに姿勢切換自在なロック機構を設けるとともに、前記ロック機構がロック姿勢であるか否かを検知するロック状態検出手段を備えている点にある。
【0007】
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記構成によると、上部構造体の開閉動作に伴うロック機構の操作状態が、ロック姿勢であるか、解除姿勢であるかをセンサの検出結果によって検知することができる。
したがって、ロック機構による係合箇所が扱室の内奥部など、目視し難い場所であるに拘わらず、ロック状態を確実に把握することが可能になり、ロックが外れたままや、不完全なロック状態のままで脱穀処理作業が行われることを、その検出結果を適宜報知手段や牽制手段と関連付けることで回避できる利点がある。
【0008】
〔解決手段2〕
また、本発明では、請求項1記載のコンバインにおいて、請求項2に示すように、ロック状態検出手段を、脱穀排藁を排藁処理装置に搬送する排藁搬送経路での排藁詰まりの有無を検出する詰まり検出センサによって構成するとよい。
【0009】
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
上記構成によると、請求項1にかかる発明の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
すなわち、排藁搬送経路での排藁詰まりの有無を検出する詰まり検出センサを、ロック機構がロック姿勢であるか否かを検知するセンサに兼用することができるので、ロック機構の作用状態を判別するための専用の検出センサの使用個数を節減し、構造の簡素化を図ることができる。
【0010】
〔解決手段3〕
また、本発明では、請求項1または2記載のコンバインにおいて、請求項3に示すように、ロック状態検出手段によって上部構造体のロックが解除された解除姿勢が検出されると、脱穀選別装置の駆動を停止するように構成するとよい。
【0011】
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
上記構成によると、請求項1または2にかかる発明の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
すなわち、ロック機構がロック姿勢であるか否かを検知するセンサによって、上部構造体のロックが解除されたときに脱穀選別装置の駆動を停止するように構成したことにより、不完全なロック状態での脱穀選別装置の駆動を確実に阻止し、ロックが外れた状態で多くの穀稈が導入された場合のような、脱穀選別装置の損傷を招く要因を未然に回避できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
〔コンバインの全体構成〕
以下に本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
図1に、本発明にかかるコンバインの左側面が示され、図2に脱穀選別装置部分の内部構造を側面視で示す概略側面図、図3にその平面視の構造が示されている。
このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1Aを備えた走行機体1の前部に、刈取前処理部2を揺動昇降可能に連結するるとともに、走行機体1上に、操縦部3、脱穀選別装置4、排藁処理装置5,穀粒タンク6、などを搭載して構成されている。
刈取り前処理部2で刈り取られた穀稈は、縦搬送装置20で後方上方に搬送されて、脱穀選別装置4のフィードチェーン7に横倒れ姿勢で受け渡され、フィードチェーン7で挟持されて後方に搬送される間に脱穀処理された後、排藁は排藁搬送装置50で後方へ送られ、排藁カッター51で細断処理されて機外に放出される。また、脱穀選別装置4で選別回収された穀粒が揚穀装置(図外)を経て穀粒タンク6に搬出されて貯留されるようになっている。
【0013】
〔脱穀選別部〕
図2及び3に、前記脱穀選別装置4の内部構造が示されている。
脱穀選別装置4は、上部側の扱室40に脱穀処理系の装置を配備し、下部側の選別室41に選別処理系の装置を配備して構成されている。
前記脱穀処理系では、刈取前処理装置2から刈取穀稈を受け取って後方に向けて挾持搬送するフィードチェーン7、及びフィードチェーン7により搬送される刈取穀稈に対して脱穀処理を施す扱胴42を備え、扱胴42により脱穀処理が施された処理物を漏下させる受網43を設けてある。
選別処理系では、前記受網43から漏下した処理物を篩い選別する揺動選別装置44、脱穀選別装置4の前下部から揺動選別装置44に向けて選別風を供給する唐箕45、揺動選別装置44により選別された一番物(脱穀粒)を回収して脱穀選別装置4の右側方に搬送する第一スクリューコンベヤ46a、揺動選別装置44により選別された二番物(脱穀粒や切れワラなどの混合物)を回収して脱穀選別装置4の右側方に搬送する第二スクリューコンベヤ46b、揺動選別装置44により選別された三番物(切れワラやワラ屑などの塵埃)を機外へ廃棄する排塵ファン47、第二スクリューコンベヤ46bからの二番物を揚送して揺動選別装置44上に還元する二番還元スクリューコンベヤ46cなどが装備されている。
【0014】
上記脱穀選別装置4の扱室40内には、前記扱胴42とともに図5に示す拡散胴48が装備されている。
前記扱胴42の下部側に配設される受網43の一部には、図5,11,12に示すように、網目を形成する小孔43aとは別に、扱胴42の回転周方向に沿う多数のスリット43bが形成されている。そして、このスリット43bを設けた箇所に近接して、前記受網43よりも外側に回転胴部分48Aを有し、その回転胴部分48Aの外面に突設した多数の小突起48Bを備える拡散胴48が配備されている。
前記拡散胴48の小突起48Bは、その先端軌跡の一部が前記受網43に形成されたスリット43bを介して、受網43の内側に入り込み、扱胴先端の爪軌跡42Rと、扱胴軸芯方向視で部分的に重合するように構成されている。勿論、扱胴軸芯方向で、前記拡散胴48の小突起48Bと扱胴42の外周面の突起42Aとは、扱胴軸芯方向で位置ズレした状態で配設されている。
そして、この拡散胴48は、図示しないが扱室40の前後の壁部に対して遊転自在に枢支されており、扱胴42の回転に伴って受網43内周を移動する脱穀処理物に接触して回転するように構成されている。このとき拡散胴48には、扱胴42の突起部分の周速度と完全に同期して回転するのではなく、扱胴42側の突起42Aの周速度と、拡散胴48側の小突起48Bの周速度との間である程度の周速度差が生じるように、多少の抵抗が作用するように装着してある。具体的には、拡散胴48の軸支部分と拡散胴48との間に摩擦板や摩擦板を軽く押圧する抵抗バネを介在させるなど、周知の抵抗付与手段を介在させることにより、その回転抵抗によって脱穀処理物に対する付加的な処理を施して、枝梗を除去し易くしたものである。
【0015】
〔排藁処理装置〕
図3及び図6に示されるように、排藁処理装置5は、脱穀フィードチェーン7が扱室40から後方に搬出した脱穀排藁を挟持して横倒れ状態で穂先側に寄せながら機体後方に搬送する排藁搬送装置50と、排藁搬送装置50の搬送終端側下方に、一対のカッター軸51A,51Bなどを備えた排藁カッター51と、この排藁カッター51のさらに後方側に配置した排藁ドロッパー52とで構成されている。
前記排藁搬送装置50は、図3及び図6に示すように、排藁の株元側を挟持する挟持搬送装置53と穂先側に係止作用する係止搬送装置54とを備えている。排藁の株元側を挟持する前記挟持搬送装置53は、無端回動チェーン53Aとガイドレール53Bとの組み合わせで構成され、下側に配設されるガイドレール53Bの後端側が伸縮変更自在に構成されていて、収縮した実線の状態では排藁カッター51のケースカバー51Cを開口させて排藁をカッターに供給できるように構成してあり、伸長させた状態では、図6に仮想線で図示するように、排藁を搬送終端まで搬送して排藁ドロッパー52へ供給する長わら放出用の経路が構成されるように配設してある。
【0016】
〔扱室開閉構造〕
揺動選別装置4の外壁を構成する脱穀ケース10は、扱胴42を前後軸芯X1周りに回転自在に支持する上部構造体としての上部ケース11と、受網43や揺動選別装置44などを支持する固定構造体としての下部ケース12とによって構成されている。
上部ケース11は、扱胴42の前後に配設された前側板11aと後側板11b、および、扱胴42の上方に前側板11aと後側板11bとに渡るように配設された天板11cによって、扱胴42を上方から覆う状態に形成されており、図4に示すように、下部ケース12に対して前後軸芯X2周りに開閉揺動自在に枢支連結されている。つまり、下部ケース12は、上部ケース11を前後軸芯X2周りに開閉揺動自在に支持するようになっている。
【0017】
脱穀装置1の前後には、夫々、下部ケース12に補強用の連結プレート13aを介して前後向き姿勢に固着された係止ピン13bと上部ケース11に前後軸芯X3周りに上下揺動自在に枢着されたフック金具13cによって構成された上部ケース11を閉塞姿勢で保持するロック機構13、および、上部ケース11を開放姿勢で保持する伸縮式のガススプリング14が装備されている。前後のフック金具13cは、それらの操作側端部同士がロック操作杆15によって一体揺動操作可能に連結されるとともに、復帰バネ16によって係止ピン13bと係合する方向に付勢されている。
【0018】
つまり、復帰バネ16の付勢に抗したロック操作杆15の上昇操作によって、係止ピン13bとフック金具13cとの係合による閉塞姿勢でのロックを解除できるとともに、その解除に伴うガススプリング14の付勢により、上部ケース11を閉塞姿勢から開放姿勢に切り換えられるようになっている。
また、ガススプリング14の付勢に抗した上部ケース11の下降操作により、上部ケース11を開放姿勢から閉塞姿勢に切り換えられるとともに、係止ピン13aとフック金具13bとの係合により、上部ケース11を閉塞姿勢に保持できるようになっている。
【0019】
〔ロック状態検出手段〕
図6〜図10に示すように、ロック状態検出手段30は次のように構成されている。
前記フィードチェーン7から排藁搬送装置50に至る排藁搬送経路では、その排藁搬送経路での藁詰まりを検出するために排藁詰まり検出センサ31が設けられているのであるが、この実施形態におけるロック状態検出手段30は、その排藁詰まり検出センサ31を有効利用できるように工夫されている。
すなわち、排藁搬送経路は、扱胴42での脱穀処理が終了した後のフィードチェーン7終端部での搬送経路、及び、排藁搬送装置50の排藁搬送経路によって構成されるものであり、排藁詰まり検出センサ31は、その排藁搬送経路で排藁の詰まりが生じたことに伴うフィードチェーン7側での挟持レール71の姿勢変化を検出して詰まり発生を検知するように構成されている。
【0020】
フィードチェーン7は、駆動回転される無端回動チェーン70と、その無端回動チェーン70の上側に配置された挟持レール71との組み合わせで構成されており、図10に示すように、搬送方向終端側のレール部材71aが排藁量の増加に伴って大きく持ち上げられると、このことを排藁詰まり検出センサ31が検出して、挟持レール71に一体連結されたU字状の板バネ材からなる接触体32が詰まり検出センサ31を押し上げる。
排藁の詰まりがなければ、図9に示すように、自由状態で仮想線のように拡がろうとする接触体32をロック操作杆15が押し下げているので、接触体32は詰まり検出センサ31から離れたロック状態で、かつ詰まりがないことが判る。
そして、本発明では、前記詰まり検出センサ31の接触体32が、排藁詰まりと関連する挟持レール71の姿勢変化に応じて姿勢変化したことを検出できるようにしたことに加え、図7及び図8に示すように、挟持レール71の姿勢変化とは関係しないロック操作杆15の位置変化によっても姿勢変化するように構成してある。
したがって、図7に示すようにロック機構13によるロックが外れている状態では、ロック操作杆15による接触体32の押し下げがないので、接触体32が詰まり検出センサ31を押し上げてロック解除状態が検出されることになる。このときの接触体32の姿勢変化に基づいてロック操作杆15によるロックが解除された状態であることを前記詰まり検出センサ31で検出できるようにしたものであり、この詰まり検出センサ31と前記接触体32、及びロック操作杆15によってロック状態検出手段30を構成している。
また、図8に示すようにロック機構13によってロックされた状態では、ロック操作杆15によって接触体32が押し下げられるので、接触体32が詰まり検出センサ31から離れることになる。このときの接触体32の姿勢変化に基づいてロック操作杆15がロック操作状態であることを前記詰まり検出センサ31で検出できるようにしたものである。
【0021】
前記詰まり検出センサ31による検出結果は、制御装置33に入力され、これに基づいて、排藁搬送経路での詰まり発生や、ロック解除状態であるときには、エンジン停止装置34に対してエンジン停止指令を出力するように構成されている。
扱室40の上部ケース11の外面には、固定の上げ下ろし用取っ手18が付設されている。
【0022】
前記脱穀挟持レール71は、図6に示すように、複数のレール部材71aを挟持方向に沿って連結軸部材72で上下揺動自在に順次枢支連結して構成してあり、機体側に固定してあるレール台73に抜け止め状態で上下移動自在に設けてある複数の支軸部材75を各レール部材71aに固定するとともに、各支軸部材75に同芯状に装着した圧縮コイルバネ76で、無端回動チェーン70に向けて弾性的に移動付勢してある。
【0023】
〔他の実施形態の1〕
前述の実施の形態では、ロック状態検出手段30として、扱室40の後端側に設けられたロック機構13ならびにロック操作杆15と関係する箇所にのみ設けたものを示したが、扱室40の前端側に設けられたロック機構13ならびにロック操作杆15と関係する箇所にも設けて、両ロック状態検出手段30の検出結果を制御装置33に出力するようにしてもよい。
【0024】
〔他の実施形態の2〕
前述の実施形態ではエンジン停止装置を作動させるようにしたものを示したが、これに限らず、例えば、脱穀選別装置4の駆動系に設けた脱穀クラッチ(図外)を切って、その駆動を断つようにしてもよい。
あるいは、音声やブザーなどによる警告音や表示ランプによる目視情報による報知手段を作動させるにしてもよく、この報知手段の作動後、所定時間を経過してからエンジン停止あるいは脱穀クラッチの切り作動を行うなどしてもよい。
【0025】
〔他の実施形態の3〕
拡散胴48の形態としては、図13及び図14に示すように、拡散胴48の周部に収容ケース49を設け、回転胴部分48Aの外面に多数の小突起48Bを突設するとともに、受網43に形成されているスリット43bに入り込まない程度の突出量で扱室後方側から前方側へ向かう送り機能を有した螺旋状突起48Cを形成してある。
このように、収容ケース49内で回転する拡散胴48が小突起48Bと螺旋状突起48Cとを有することで、受網43やスリット43bから漏れ出た処理物に対しても再度の処理作用を与えるように、前方への送り作用を与えながら排出することができる。この場合、図示しないが拡散胴48には、前述の実施の形態の場合のような抵抗付与手段を設けるのではなく、脱穀系の駆動力が付与される。つまり、扱胴42の周速度よりも充分低速な周速度で回転駆動されるように構成することで、抵抗を与えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】脱穀選別部を示す側面図
【図3】脱穀選別部及び排藁処理部を示す平面図
【図4】脱穀選別部の開閉構造を示す説明図
【図5】脱穀選別部の断面図
【図6】ロック状態検出手段を示す説明図
【図7】ロック状態検出手段を示す側面図
【図8】ロック状態検出手段を示す側面図
【図9】ロック状態検出手段を示す側面図
【図10】ロック状態検出手段を示す側面図
【図11】脱穀装置と拡散胴部分を示す断面図
【図12】拡散胴部分を示す平面図
【図13】脱穀装置と拡散胴部分との他の実施形態を示す断面図
【図14】拡散胴部分の他の実施形態を示す平面図
【符号の説明】
【0027】
4 脱穀選別装置
5 排ワラ搬送装置
7 フィードチェーン
10 脱穀ケース
11 上部構造体
12 固定構造体
13 ロック機構
15 ロック操作杆
30 ロック状態検出手段
31 詰まり検出センサ
32 接触体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取穀稈をフィードチェーンで挟持搬送しながら扱室内に装備した扱胴で脱穀処理する脱穀選別装置を備え、前記扱胴を支持した扱室の一部を構成する上部構造体が、扱室の他部を構成する固定構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結されているコンバインであって、
前記固定構造体に対する上部構造体の開閉動作を規制するロック姿勢と、そのロックを解除した解除姿勢とに姿勢切換自在なロック機構を設けるとともに、前記ロック機構がロック姿勢であるか否かを検知するロック状態検出手段を備えているコンバイン。
【請求項2】
ロック状態検出手段を、脱穀排藁を排藁処理装置に搬送する排藁搬送経路での排藁詰まりの有無を検出する詰まり検出センサによって構成してある請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
ロック状態検出手段によって上部構造体のロックが解除された解除姿勢が検出されると、脱穀選別装置の駆動を停止するように構成してある請求項1または2記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−300871(P2007−300871A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−133926(P2006−133926)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】