説明

コンパクトキーホルダー

【課題】 本発明はコンパクトキーホルダーに関し、特に使用者自身がハーフミラー表面に映ると共に、使用者の好みに応じて画像フィルムに印刷された画像に、ハーフミラーの裏面からLEDやEL素子の光源より光拡散プレートを介して拡散された光が、使用者又は使用者の好みの画像が映る周辺を光の点滅や色の変化によって華やかに彩るように構成したことを特徴とするコンパクトキーホルダーに関する。
【解決手段】 蓋付筐体内に、上面より順次にハーフミラー、交換可能な画像フィルム、光拡散プレート、光源、バッテリー等が収納されており、開蓋時にハーフミラー表面に使用者自身の顔が映ると同時に、更に蓋開放時にリング状フレームに設けたスイッチのON動作により、光源からの光が点滅又は変色しながら光拡散プレートを介して画像フィルムに印刷された画像に照射され、該画像が点滅または変色しながら輝いて表示されるように構成したことを特徴とするコンパクトキーホルダーを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンパクトキーホルダーに関し、特に使用者自身がハーフミラー表面に映ると共に、使用者の好みに応じて画像フィルムに印刷された画像に、ハーフミラーの裏面からLEDやEL素子の光源より光拡散プレートを介して拡散された光が、使用者又は使用者の好みの画像が映る周辺を光の点滅や色の変化によって華やかに彩るように構成したことを特徴とするコンパクトキーホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハーフミラーを用いた鏡装置等が考案されており、例えば特開2009−61039号公報「鏡面部とハーフミラー部を合わせ持った鏡装置、それを用いた情報表示装置、及び利用者利用履歴管理表示装置とシステム」や実用新案登録第3078475号公報「手鏡玩具」がある。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2009−61039号公報
【実用新案文献2】
実用新案登録第3078475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特開2009−61039号公報は「鏡面部とハーフミラー部を合わせ持った鏡装置、それを用いた情報表示装置、及び利用者利用履歴管理表示装置とシステム」は、美容室や理髪店に設置される鏡装置であって、鏡装置の一部のハーフミラー部越しに美容又は理髪後の利用者の画像を撮影し、スクリーン部に表示させるものであった。
【0005】
また、上述した実用新案登録第3078475号公報「手鏡玩具」は手鏡玩具であり、ハーフミラーの裏面よりEL素子等の光を照射して印刷フィルム上の画像を手鏡表面に表示するものである。
【0006】
しかしながら上記2件の公報は、いずれもハーフミラーに映った使用者の画像と、ハーフミラーの背面より投影した画像が一緒に表示されるものではなかった。
【0007】
そこで本発明では、ハーフミラーに映った使用者の画像又は画像フィルムに印刷された好みの画像と、ハーフミラーの背面より投影した画像が一緒に表示されるコンパクトキーホルダーを創案したものである。
【0008】
予め印刷した画像を用いるばかりでなく、更にこれに用いる画像はネット上で受信した画像を透明フィルム上にインクジェットプリンターでポジ印刷し、使用者が好みに合った画像を選択して使用できるようにすることも使用者の興味を喚起する課題である。
【課題を解決するための手段】
ヒンジを介して開閉自在の蓋を有する筐体内に、上面より順次にハーフミラー、交換可能な画像フィルム、光拡散プレート、光源、バッテリー等が収納されており、開蓋時にハーフミラー表面に使用者自身が映ると同時に、更に蓋開放時にリング状フレームに設けたスイッチのON動作により、光源からの光が点滅又は変色しながら光拡散プレートを介して画像フィルムに印刷された画像に照射され、該画像が点滅または変色しながら輝いて表示されるように構成し、光拡散プレートはLEDやEL素子等からなる光源の光が面状に拡散するように光拡散剤を混入したアクリル樹脂等で構成されていることを特徴とし、ハーフミラーの裏面に挟持される互換性のある画像フィルムは、バラエティーに富んださまざまなパターンが印刷され、使用者が好みに合ったパターンを選択して使用できるように構成し、ハーフミラーの裏面に挟持される互換性のある画像フィルムは、ネット上で受信した画像を透明フィルム上にインクジェットプリンターでポジ印刷し、使用者が好みに合った画像を選択して使用できるように構成したことを特徴とし、筐体の背面にストラップが繋がれ、使用者の持ち物にマスコットのように取り付け可能とし、又は携帯できるように構成したことを特徴とし、蓋及び筐体の外形をダイヤモンドカット形状に成形して優れた意匠効果を付与し、蓋および筐体をヒンジを介して開閉自在に構成したことを特徴とするコンパクトキーホルダーを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコンパクトキーホルダーは、ストラップを介してキーホルダーや携帯電話等に容易に取付けることができる小型のマスコット状のものであって、しかもハーフミラーに映った使用者の顔や印刷された画像フィルムと共に、それらの周囲に華やかなパターン等を点滅又は発光色を変化させることもできるので、効果的な演出を奏するものであるので、特に使用者等が自分の顔や髪形をちょっと映して点検するときなどに利用でき、また小児などにも興味をもたせることができるコンパクトキーホルダーである。また、蓋および筐体の全体をダイヤモンドカット形状に成形してあり、マスコットやアクセサリーとしても利用価値のあるものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明コンパクトキーホルダーの全体斜視図である。
【図2】 図1の蓋を開けた全体斜視図である。
【図3】 図1の後方から見た全体斜視図である。
【図4】 部分分解図である。
【図5】 画像フィルムの平面図である。
【図6】 画像フィルムの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に示す実施例に基づき、本発明の具体的な構成を説明する。
図面において、図1は本発明コンパクトキーホルダーの全体斜視図である。図2は図1の蓋を開けた全体斜視図である。図3は図1の後方から見た全体斜視図である。図4は部分分解図である。図5乃至図6は画像フィルムの平面図である。
【0012】
図1乃至図3に示すように、本発明コンパクトキーホルダーは開閉自在の蓋2を有する筐体1からなり、該筐体1の背部にはストラップ12が繋げられており、蓋2及び筐体1の外形はほぼハート形をなし、更に全体的にダイヤモンドカット形状にせ竸されている。
【0013】
図2乃至図4に示すように、筐体1の表面はハーフミラー8が配置されており、その内側には、該ハーフミラー8に続き、交換可能な画像フィルム9、光拡散プレート10が積層状態に配置され、更にその下方には光源11と、バッテリー(図示せず)等が収納されている。
【0014】
図2に示すように、開蓋時にはハーフミラー8が表面にあるので、使用者自信の顔や髪形を映すことができると共に、リング状フレーム3に設けたスイッチ7のON操作により光源11からの光が点滅又は変色しながら光拡散プレート10を介して画像フィルム9に印刷された画像に照射され、該画像が点滅または変色しながら輝いて表示されるように構成されている。
【0015】
スイッチ7のON/OFF操作は、蓋2の内側に設けられた突起21を介して蓋2の開閉に連動させることも、蓋2の開放時に手動で行うようにすることも可能である。
【0016】
光拡散プレート10はLEDやEL素子等からなる光源11からの光が面状に拡散するように光拡散剤を混入したアクリル樹脂等で構成されている。
【0017】
ハーフミラー8の裏面と光拡散プレート10との間に挟持される互換性のある画像フィルム9は、バラエティーに富んださまざまなパターンが印刷され、使用者が好みに合ったパターンを選択して使用できるように構成されている。
【0018】
例えば、ハーフミラー8の裏面に挟持される互換性のある画像フィルム9は、ネット上で受信した画像を図5乃至図6に示すように透明フィルム上にインクジェットプリンターでポジ印刷し、使用者が好みに合った画像を選択して使用できるようにすることもできる。
【0019】
本発明の実施例ではコンパクトキーホルダーは全体的にダイヤモンドカット形状に成形されており意匠効果をあげているが、これをキャラクター等の任意の形状でオーバーモールドすることもできるので、使用者の好みで選ぶことができる。
【0020】
しかしながら、単に外見上の形状をいかに設計変更しても、この発明の技術範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0021】
1 筐体
2 蓋
21 突起
3 リング状フレーム
4 リング状フレーム
5 ヒンジ
6 ダイヤモンドカット形状
7 スイッチ
8 ハーフミラー
9 画像フィルム
10 光拡散プレート
11 光源
12 ストラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋付筐体内に、上面より順次にハーフミラー、交換可能な画像フィルム、光拡散プレート、光源、バッテリー等が収納されており、開蓋時にハーフミラー表面に使用者自身が映ると同時に、更に蓋開放時にリング状フレームに設けたスイッチのON動作により、光源からの光が点滅又は変色しながら光拡散プレートを介して画像フィルムに印刷された画像に照射され、該画像が点滅または変色しながら輝いて表示されるように構成したことを特徴とするコンパクトキーホルダー。
【請求項2】
光拡散プレートはLEDやEL素子等からなる光源の光が面状に拡散するように光拡散剤を混入したアクリル樹脂等で構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンパクトキーホルダー。
【請求項3】
ハーフミラーの裏面に挟持される互換性のある画像フィルムは、バラエティーに富んださまざまなパターンが印刷され、使用者が好みに合ったパターンを選択して使用できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンパクトキーホルダー。
【請求項4】
ハーフミラーの裏面に挟持される互換性のある画像フィルムは、ネット上で受信した画像を透明フィルム上にインクジェットプリンターでポジ印刷し、使用者が好みに合った画像を選択して使用できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンパクトキーホルダー。
【請求項5】
筐体の背面にストラップが繋がれ、使用者の持ち物にマスコットのように取り付け可能とし、又は携帯できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンパクトキーホルダー。
【請求項6】
蓋及び筐体の外形をダイヤモンドカット形状に成形して優れた意匠効果を付与し、蓋および筐体をヒンジを介して開閉自在に構成したことを特徴とする請求項1記載のコンパクトキーホルダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−83570(P2011−83570A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−254420(P2009−254420)
【出願日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(591049527)株式会社サカモト (29)
【出願人】(594067830)株式会社ワークス (2)
【Fターム(参考)】