説明

コンピュータオペレーティングシステムに渡ってコンピュータファイルへのアクセスを行うシステムおよび方法

【課題】異なるオペレーティングシステムとファイルシステムに渡りファイルにアクセスする。
【解決手段】ファイルシステム横断ファイルアクセスシステムはファイルリソーステーブル(FRT)発生器とFRT読出器を含む。FRT発生器はFRTを生成して更新し、FRTは所定パーティションに記憶されるファイル用ファイルマーカーを所定パーティション内のファイルの物理アドレスと関係付ける。FRT発生器は第1オペレーティングシステムのトップで動作し、所定パーティションはファイルシステムテーブル(FST)を使用するファイルシステムにより管理される。FRT読出器は第2オペレーティングシステムのトップで動作し、第2オペレーティングシステムはファイルシステムのFSTにアクセスすることができない。FRT読出器はFRTを読み取り、FRTにリスト化されているファイルへのアクセスを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的にコンピュータフィルタへのアクセスを行うシステムおよび方法に関し、特に、コンピュータオペレーティングシステムに渡ってコンピュータファイルへのアクセスを選択的に行うシステムおよび方法に関する。
【発明の背景】
【0002】
ウィンドウズ(登録商標)オペレーティングシステム(ウィンドウズ3.1TM、ウィンドウズ95TM、ウィンドウズ98TM、ウィンドウズ2000TM、ウィンドウズNTTM、ウィンドウズXPTM)、マッキントッシュ(登録商標)オペレーティングシステム(マッキントッシュシステム7TM、マッキントッシュシステム8TM、マッキントッシュシステム9TM、マッキントッシュOS XTM)、ユニックスベースのオペレーティングシステム(フリーBSD、IRIX,オープンBSD)、リナックスおよび他のもののような多くのコンピュータオペレーティングシステムが存在する。
【0003】
現代のコンピュータ上で使用されるコンピュータオペレーティングシステムにかかわらず、現代のコンピュータシステムは一般的にファイルを記憶する大容量記憶デバイスを含む。大容量記憶デバイスは単一パーティションを有することが多いが、大容量記憶デバイスはいくつかのパーティションに再分割することもできる。パーティションはファイルシステムにより管理され、ファイルシステムのタイプはコンピュータオペレーティングシステムに依存する。特に、ファイルシステムはブロックに関してパーティション中のファイルとメタデータのレイアウトを決定し、ブロックを割り当て、読み出しおよび書き込みシステムコールを取り扱い、バッファキャッシュを維持し、パーティションへの/パーティションからのブロックの移動のための入力/出力動作を取り扱う。
【0004】
コンピュータオペレーティングシステムは一般的にいくつかのファイルシステムをサポート(読み出しおよび書き込み)するが、一般的に単一のコンピュータオペレーティングシステムがすべてのファイルシステムをサポートすることはない。したがって、異なるコンピュータオペレーティングシステムによりサポートされていないパーティション中にファイルが記憶されているとき、異なるコンピュータオペレーティングシステムに渡ってファイルを共有してアクセスすることは困難である。例えば、リナックスコンピュータオペレーティングシステムを動作させているコンピュータは、ウィンドウズ2000TMコンピュータオペレーティングシステムにとって本来のものである新技術ファイルシステム(NTFS)中に記憶されているファイルにアクセスすることができない。同様に、ウィンドウズ2000TMコンピュータオペレーティングシステムを動作させているコンピュータは、リナックスコンピュータオペレーティングシステムにとって本来のものであるユニックスファイルシステム(UFS)中に記憶されているファイルにアクセスすることができない。したがって、ウィンドウズ2000TMまたはリナックスのいずれかでブートアップすることができるデュアルブートコンピュータシステムは、ウィンドウズ2000TMコンピュータオペレーティングシステムがNTFSパーティションを使用し、リナックスコンピュータオペレーティングシステムがUFSパーティションを使用している場合、コンピュータシステムがリナックスコンピュータオペレーティングシステムを動作させているときにNTFSパーティション中に記憶されているファイルをアクセスすることができず、またコンピュータシステムがウィンドウズ2000コンピュータオペレーティングシステムを動作させているときにUFSパーティション中のファイルをアクセスすることができない。
【0005】
したがって、先に言及した欠点および不適当さを取り扱う、今まで取り扱われていない要求が産業界に存在する。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態は異なるコンピュータオペレーティングシステムおよびファイルシステムに渡ってファイルをアクセスするファイルシステム横断ファイルアクセスシステムおよび方法を提供する。簡単に説明すると、アーキテクチャでは、とりわけ、システムの1つの実施形態を次のように実現することができる。第1のコンピュータシステムは大容量記憶デバイス、プロセッサおよびファイルシステム横断ファイルアクセス手段を具備する。大容量記憶デバイスは第1のファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムにより管理される第1のパーティションを有し、第1のパーティションはその中に記憶されているファイルを有する。プロセッサは第1のコンピュータオペレーティングシステムを実行させる。ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は、第2のコンピュータシステムが第2のコンピュータオペレーティングシステムを実行させているときに、パーティション中のファイルへのアクセスを第2のコンピュータシステムに提供する。ここで、第2のコンピュータシステムは、第2のコンピュータシステムが第2のコンピュータオペレーティングシステムを実行させているときに、第1のファイルシステムの第1のファイルシステムテーブルにアクセスすることができない。
【0007】
簡単に説明すると、アーキテクチャでは、とりわけ、システムの他の実施形態を次の通りに実現することができる。第1のコンピュータシステムは大容量記憶デバイス、プロセッサおよびファイルシステム横断ファイルアクセス手段を具備する。大容量記憶デバイスは第1のファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムにより管理される第1のパーティションを有する。プロセッサは第1のコンピュータオペレーティングシステムを実行させる。ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は、第2のファイルシステムテーブルを有する第2のファイルシステムにより管理される第2のパーティション中の選択されたファイルへのアクセスを提供する。ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は第2のファイルシステムのファイルシステムテーブルを使用することなく、選択されたファイルをアクセスする。
【0008】
本発明の実施形態はファイルシステムに渡ってファイルへのアクセスを行う方法を提供するものとして見ることもできる。これに関して、このような方法の1つの実施形態は、とりわけ、コンピュータシステム上で第1のコンピュータオペレーティングシステムを動作させるステップと、ファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムを使用してパーティションを管理するステップと、ファイル用のファイルシステム情報を受け取るステップと、ファイルリソーステーブル中にファイルシステム情報の少なくとも一部を含めるか否かをファイルシステム情報から決定するステップと、第2のコンピュータオペレーティングシステムを動作させる第2のコンピュータシステムから、ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするステップとを含む。
【0009】
本発明の実施形態はファイルシステムに渡ってファイルをアクセスする方法を提供するものとして見ることもできる。これに関して、このような方法のとりわけ1つの実施形態は、第1のファイルシステムを使用する第1のコンピュータシステム中で実現され、方法は第2のコンピュータシステムの大容量記憶デバイスのパーティション中に記憶されているファイルをアクセスし、大容量記憶デバイスのパーティションはファイルシステムテーブルを有する第2のファイルシステムにより管理され、方法は第1のコンピュータシステム上で第1のコンピュータオペレーティングシステムを動作させ、ここで第1のコンピュータオペレーティングシステムは第2のファイルシステムのファイルシステムテーブルを読み出すことができないステップと、ファイルリソーステーブルを読み出し、ファイルリソーステーブルはファイル用のファイルマーカーをアドレスと関係付け、アドレスはパーティション内のファイルの物理アドレスであり、ファイルマーカーはファイルへの第2のファイルシステム中のパスを示すステップと、ファイルリソーステーブルを使用してファイルをアクセスするステップとを含む。
【0010】
本発明の他のシステム、方法、特徴および利点は以下の図面および詳細な説明の考察に基づくと当業者に明らかになるであろう。このような付加的なシステム、方法、特徴および利点のすべてはこの説明内に含まれ、本発明の範囲内に含まれ、特許請求の範囲により保護されることが意図されている。
【0011】
本発明の多くの観点は、図面を参照するとより理解することができる。図面中の構成部品は必ずしもスケーリングされておらず、本発明の原理を明らかに図示する際に、代わりに強調がなされている。さらに、図面において、同じ参照番号はいくつかの図を通して対応する部分を示している。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0012】
本発明の実施形態にしたがうと、ファイルシステム横断ファイルアクセスシステムはファイルリソーステーブル(FRT)発生器とFRT読出器を含み、これらは異なるコンピュータオペレーティングシステムのファイルシステム間でファイル共有を容易にするように提供される。FRT発生器は第1のファイルシステムを有する第1のコンピュータオペレーティングシステム(OS1)のトップで動作する。FRT発生器は第1のファイルシステム中のファイルに関連するファイル情報を受け取り、FRTを発生させる。FRTはファイルマーカーを第1のファイルシステム中のファイルの物理アドレスと関係付ける。いくつかの実施形態では、FRT発生器はファイルマーカーを第1のファイルシステム中のファイルの物理アドレスと選択的に関係付ける。
【0013】
FRT読出器は第2のファイルシステムを有する第2のコンピュータオペレーティングシステム(OS2)のトップで動作する。第2のファイルシステムは第1のファイルシステムとは異なり、第1のファイルシステムはOS2からアクセスすることができない。FRT読出器はOS2とOS2のトップで動作しているアプリケーションが、FRTを読み出すことにより第1のファイルシステム中のファイルにアクセスして、ファイルの物理アドレスを決定できるようにする。
【0014】
図1を参照すると、第1のコンピュータシステム102はネットワーク108を通して第2のコンピュータシステム104および第3のコンピュータシステム106と結合されている。第1のコンピュータシステム102はデュアルブートコンピュータシステムとして構成され、第1のコンピュータオペレーティングシステム(OS1)または第2のコンピュータオペレーティングシステム(OS2)のいずれかでブートアップするように適合されている。コンピュータオペレーティングシステムの制限されない例は、これらに限定されないがマイクロソフト(登録商標)ウィンドウズ(登録商標)95TM、マイクロソフトウィンドウズ2000TM、マイクロソフトウィンドウズXPTM、アップル(登録商標)OS7TM、アップルOS8TM、アップルOS9TM、アップルOSXTM、ユニックス(登録商標)、リナックス(登録商標)などを含む。コンピュータシステム102は記憶デバイス110を含み、記憶デバイス110は第1のファイルシステム(FS1)パーティション112および第2のファイルシステム(FS2)パーティション114を有する。ファイルシステムの制限されない例は、これらに限定されないが新技術ファイルシステム(NTFS)、ファイルアロケーションテーブル32ビット(FAT32)、仮想ファイルアロケーションテーブル(VFAT)、ファイルアロケーションテーブル(FAT)、共通インターネットファイルシステム(CIFS)およびサーバメッセージブロック(SMB)を含む。
【0015】
コンピュータシステム102がOS1モードでブートアップされるとき、FS1パーティション112が搭載され、OS1からアクセス可能である。いくつかの実施形態では、FRT発生器アプリケーション116がFS1パーティション112中に記憶される。OS1モードでは、FRT発生器アプリケーション116はメモリ202(図2)にロードされ、コンピュータシステム102のプロセッサ204(図2)により実行される。FS1パーティション112はFRT118も含み、FRT118はFS1パーティション112中に記憶されているファイルをファイルのアドレスと関係付ける。
【0016】
コンピュータシステム102がOS2モードでブートアップされるとき、FS2パーティション114が搭載され、OS2からアクセス可能である。OS2モードでは、FS1パーティション112が搭載されるかもしれないが、FS1パーティション112はOS2のトップで動作しているアプリケーションから一般的にアクセスできない。その理由は、OS2はFS1パーティション112を読み出すことができず、あるいはFS1パーティション112に書き込むことができないからである。FS2パーティション114はFRT読出器アプリケーション120を含む。OS2モードでは、FRT読出器アプリケーション120はメモリ202(図2)にロードされ、コンピュータシステム102のプロセッサ204(図2)により実行される。FRT読出器アプリケーション120がプロセッサ204により実行されているときに、FRT読出器はFRT118を使用してFS1パーティション112上のファイルの位置を決定し、それによりOS2とOS2のトップで動作しているアプリケーションにFS1パーティション112上のファイルへのアクセスを提供する。
【0017】
コンピュータシステム106は記憶デバイス122を含み、記憶デバイス122は第3のファイルシステム(FS3)パーティション124を含む。コンピュータシステム102はコンピュータシステム106にFRT126を提供し、FRT126はFS3パーティション124中に記憶される。一般的に、FS3パーティション124は、OS1またはOS2および/または他のコンピュータオペレーティングシステムを動作させるコンピュータシステムからアクセス可能である。したがって、コンピュータシステム106はOS1、OS2または他のコンピュータオペレーティングシステム(OS3)を動作させることができる。
【0018】
コンピュータシステム104は第4のファイルシステム(FS4)パーティション130を有する記憶デバイス128を含む。コンピュータシステム104は、コンピュータシステム102のFS1パーティション112中に記憶されているファイルにアクセスすることができないコンピュータオペレーティングシステムを動作させる。コンピュータシステム104のFS4パーティション130はFRT読出器アプリケーション132を含み、FRT読出器アプリケーション132を使用して、コンピュータシステム104はFRT118および/またはFRT126にアクセスすることができる。いったんコンピュータシステム104がFRT118またはFRT126にアクセスすると、コンピュータシステム104はFRT内の情報を使用して、FS1パーティション112上のファイルにアクセスすることができる。
【0019】
図2はコンピュータシステム200の選択された構成部品を図示している。コンピュータシステム200は、コンピュータシステム102、104および106、ならびに、これらに限定されないがパーソナルデジタルアシスタントのような他のコンピューティングデバイスを表している。コンピュータシステム200はディスプレイデバイス206と入力デバイス208を含む。一般的に、ディスプレイデバイス206はコンピュータモニタまたはTVである。入力デバイス208は一般的にキーボードおよびマウスであり、これらを通してユーザがユーザ入力を提供する。
【0020】
コンピュータシステム200は入力/出力ポート210とネットワークインターフェイス212も含む。I/Oポート210は特に周辺デバイスに結合して、情報を受け取り、エクスポートするポートを提供するように適合されている。ネットワークインターフェイス212はネットワーク108に結合するように適合されている。ネットワークインターフェイス212はネットワークを通してデータを送信および/または受信するのに使用されるさまざまな構成部品を備える。例として、ネットワークインターフェイス212は、入力および出力の両方と通信することができるデバイス、例えば、変調器/復調器(例えばモデル)、ワイヤレス(例えば無線周波数(RF))トランシーバ、電話インターフェイス、ブリッジ、ルータ、ネットワークカードなどを含んでいてもよい。
【0021】
コンピュータシステム200は記憶デバイス214とバス216も含む。記憶デバイス214は当業者によく知られているハードディスク駆動装置とすることができ、特に、コンテンツ、アプリケーション、オペレーティングシステムを記憶するのに使用される。バス216はコンピュータの構成部品間の通信リンクを提供する。
【0022】
コンピュータ200がブートアップされるとき、コンピュータオペレーティングシステムがメモリ202にロードされ、FRT発生器アプリケーション116のようなアプリケーションもメモリ202にロードすることができる。メモリ202は揮発性メモリ素子(例えばランダムアクセスメモリ(DRAMやSRAMなどのようなRAM))の組み合わせの中の任意の1つを含むことができる。プロセッサ204はメモリ202にロードされたオペレーティングシステムを実行し、メモリ202にロードされた他のプログラムおよびアプリケーションを実行する。
【0023】
図3は複数のコンピュータオペレーティングシステムの中の1つでブートアップするように構成されたコンピュータシステム302の選択された構成部品のブロック図である。コンピュータシステム302はコンピュータシステム102、104および106を表す。コンピュータシステム302はプロセッサ304、メモリ306、および記憶デバイス308を含み、これらのすべてはバス309を通して通信する。記憶デバイス308は一般的にハードディスク駆動装置である。この実施形態では、記憶デバイス308は3つの論理パーティション:FS1パーティション312、FS2パーティション314およびFS3パーティション316を有する単一の記憶デバイスである。他の実施形態では、コンピュータシステム302は1つ以上のパーティションを有する他の記憶デバイスを含んでいてもよい。
【0024】
記憶デバイス308はマスターブートレコード(MBR)310を含む。マスターブートレコード310は一般的に記憶デバイス308の第1のセクタに存在し、コンピュータシステム302のブートアッププロセス中にプロセッサ304により実行される。MBR310はコンピュータシステム302をブートアップするためにコンピュータシステム302のどの記憶パーティションを使用するかを決定する。
【0025】
この実施形態では、FS1パーティション312、FS2パーティション314およびFS3パーティション316はそれぞれブートセクタ(B/S)318(a)、318(b)および318(c)、それぞれファイルシステムテーブル(FST)320(a)、320(b)および320(c)、それぞれコンピュータオペレーティングシステムOS1 322(a)、OS2 322(b)およびOS3 322(c)、それぞれアプリケーション324(a)、324(b)および324(c)、それぞれデータファイル(D/F)326(a)、326(b)および326(c)を含む。ブートセクタ318(a)、318(b)および318(c)は、それぞれOS1 322(a)、OS2 322(b)またはOS3 322(c)でコンピュータシステム302をブートアップするためにプロセッサ304により実行されるソフトウェアを含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、FS3パーティション316はB/S318(c)およびOS3 322(c)を含まない。FS3パーティション316は、コンピュータシステム302がOS1モードまたはOS2モードのいずれかでブートアップされるときにOS1 322(a)およびOS2 322(b)の両方によりアクセス可能(読み出し可能および書き込み可能)であるファイルシステムである。
【0027】
FST320(a)は特に、FS1パーティション312内のファイルのファイル記憶を管理し、FS1パーティション312内に記憶されているファイルにアクセスするために使用される。FST320(a)はFS1パーティション312内に記憶されているファイルをファイルの物理アドレスと関係付ける。したがって、FST320(a)は特に、アプリケーション324(a)およびデータファイル326(a)をFS1パーティション312中のそれらの物理アドレスと関係付ける。FST320(b)およびFST320(c)は特に、それぞれFS2パーティション314およびFS3パーティション316内のファイルのファイル記憶を管理し、それぞれFS2パーティション314およびFS3パーティション316内に記憶されているファイルをアクセスするために使用される。
【0028】
メモリ306はコンピュータシステム302のメモリを図示しており、OS1でブートアップされているコンピュータシステムと起動されているアプリケーション324(a)とに応答する。メモリ306にロードされるものは実行OS1モジュール328と実行アプリケーションモジュール330である。OS1モジュール328のトップで動作するものは、アプリケーションプログラムインターフェイス(API)332とドライバ334である。API332は実行アプリケーションモジュール330がOS1モジュール328とインターフェイスできるようにする。ドライバ334は実行OS1モジュール328のトップで動作し、特に、記憶デバイス308および実行OS1モジュール328への通信を行う。
【0029】
ファイルリソーステーブル(FRT)発生器モジュール336はOS1モジュール328のトップで動作する。FRT発生器モジュール336はファイルリソーステーブル(FRT)338を生成し、ファイルリソーステーブル(FRT)338は特にファイルをファイルの物理アドレスと関係付ける(断片化されたファイルはいくつかの非連続ブロックに渡って記憶され、各ブロックは物理アドレスを有する)。FRT発生器モジュール336はAPI332を使用して、特に、ユーザ入力とOS1モジュール328のアクティビィティを監視し、最新FRT338を維持する。この実施形態では、FRT発生器モジュール336はFS3パーティション316中にFRT338を記憶させて維持する。他の実施形態では、FRT338はFS1パーティション312またはネットワーク化されたコンピュータシステムのパーティションを含む(示されていない)別のパーティションのような他の位置に記憶させることができる。
【0030】
この実施形態では、FS3パーティション316はコンピュータオペレーティングシステムOS1 322(a)、OS2 322(b)およびOS3 322(c)の中の任意のものからアクセスすることができる。言い換えれば、どのコンピュータオペレーティングシステムでコンピュータシステム302がブートアップされても、FS3パーティション316は現在実行中コンピュータオペレーティングシステムからアクセス可能(読み出し可能および書き込み可能)である。例えば、1つの実施形態では、特に、OS1 322(a)はこれらに限定されないが、ウィンドウズ2000TMのようなマイクロソフトコンピュータオペレーティングシステムであり、OS2 322(b)は特にリナックスであり、FS1パーティション312はNTFSパーティションであり、FS2パーティションはユニックスファイルシステム(UFS)パーティションであり、FS3パーティションはファイルアロケーションテーブル(FAT)パーティションであり、これはウィンドウズ2000TMとリナックスの両方からアクセス可能である。FRT338はFS1パーティション312中のファイルをFS1パーティション312内のそれらの物理アドレスと関係付ける。
【0031】
いくつかの実施形態では、FRT338はFS1パーティション312中の連続空間に記憶され、ポインタがマスターブートレコード310に書き込まれる。コンピュータシステム302がOS2 322(b)またはOS3 322(c)のいずれかでブートされるとき、ポインタを使用してFRT338の位置をOS2 322(b)および/またはOS3 322(c)に提供する。
【0032】
図4はOS2 322(b)を動作させるためにコンピュータシステム302がブートされるときのメモリ306を図示している。OS2モジュール402はメモリ306にロードされ、プロセッサ304により実行される。またメモリ306にロードされるものはアプリケーションモジュール404、API406、ドライバ408およびFRT読出器モジュール410である。アプリケーションモジュール404はOS2モジュール402のトップで動作しているアプリケーション324(b)の実行可能なものに対応している。
【0033】
API406はOS2モジュール402とアプリケーションモジュール404との間のインターフェイス機能を提供する。ドライバ408は、特にOS2モジュール402と、周辺デバイスを含むデバイスとの間の通信を行う。
【0034】
FRT読出器モジュール410はOS2モジュール402のトップで動作し、FRT338を読み出す。FRT338はFRT読出器モジュール410に知られている予め定められたプロトコルにしたがってフォーマットされる。この実施形態では、OS2モジュール402を動作させるためにコンピュータシステム302がブートされるときに、FS2パーティション314およびFS3パーティション316が搭載される。したがって、FRT読出器モジュール410はFST320(c)を使用してFRT338を位置付け、読み出す。FRT338がFS1パーティション312中に記憶されている場合には、FRT読出器モジュール410はMBR310中のFRTへのポインタを探す。一般的に、FRT読出器モジュール410は、特にアクセス可能なパーティションのFSTを読み出し、MBR310のような既知の位置におけるポインタを探し、ネットワーク化デバイスのパーティションにおけるような既知の位置のFRTを探すことにより、FRTを発見するロジックを含む。
【0035】
これには限定されないが、FRT発生器モジュール336またはFRT読出器モジュール410のようなモジュール、ならびに任意のサブモジュールは、論理機能を実現するための実行可能な命令の順序付けられたリストを備えていてもよい。モジュールおよび/またはサブモジュールがソフトウェアで実現されるときは、任意のコンピュータ関連システムまたは方法によりまたはこれらとともに使用するために、任意のコンピュータ読み取り可能な媒体上にモジュールを記憶させることができることに留意すべきである。この文書の状況では、コンピュータ読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学または他の物理デバイス、あるいは、コンピュータ関連システムまたは方法によりまたはこれらとともに使用するために、コンピュータプログラムを含むまたは記憶することができる手段である。FRT発生器モジュール336およびFRT読出器モジュール410、ならびに任意のサブモジュールは、コンピュータベースのシステム、プロセッサ包含システム、命令実行システム、装置またはデバイスからの命令をフェッチして命令を実行することができる他のシステムのような、命令実行システム、装置、またはデバイスにより、またはこれらとともに使用するために、任意のコンピュータ読み取り可能な媒体に組み込むことができる。
【0036】
この文書の状況では、“コンピュータ読み取り可能な媒体”は、命令実行システム、装置またはデバイスによりまたはこれらとともに使用するために、プログラムを記憶、通信、伝達または移動させることができる任意の適切なメカニズムとすることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、これらには限定されないが、例えば電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、デバイスまたは伝達媒体とすることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体のさらに特定な例(非網羅的リスト)は以下のものを含んでいる。1つ以上のワイヤを有する電気接続(電子)、ポータブルコンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(電子)、リードオンリーメモリ(ROM)(電子)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリ)(電子)、光ファイバ(光学)、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CDROM)(光学)。コンピュータ読み取り可能な媒体は紙または他の適切な媒体でさえ可能であることに留意すべきである。例えば、紙または他の媒体の光学走査を通してプログラムを電子的に捕捉して、その後にコンパイルし、翻訳処理し、または、必要ならば適切な方法で処理し、その後コンピュータメモリに記憶できるように、紙または他の適切な媒体の上にプログラムがプリントされる。
【0037】
図5を参照すると、FRT338はファイルをファイルの物理アドレスと関係付ける。FRT338はパーティション情報502、ファイルマーカー情報504およびアドレス情報506を含む。パーティション情報502はパーティション名とデバイス名を含む。パーティション名はそれに対してFRTが生成されたパーティションの名前であり、デバイス名はそのパーティションを有するデバイスの名前である。各ファイルマーカー504はファイル名とそのファイルへのパスを示す。例えば、“MYSTUFF/PICS/VACATION/”は“PIC1”と“PIC7”の名前が付けられたファイルへのドライブ“C”の“PARTN1”内のパスであり、“MYSTUFF/PICS/BIRTHDAY/”は“PIC1”の名前が付けられたファイルへのパスである。
【0038】
いくつかの実施形態では、ファイルマーカー504はデバイス名とパーティション名を含むことができるので、ファイルへのパスは完全なパスである。そのケースでは、FRTを使用して異なるドライブのパーティションを含むいくつかのパーティションに渡るファイルを示すことができる。例えば、“MYSTUFF/PICS/BIRTHDAY/PIC1”であるファイルマーカーの代わりに、ファイルマーカーは“C/PARTN1/MYSTUFF/PICS/BIRTHDAY/PIC1”となる。
【0039】
各ファイルマーカー504はアドレス情報506と関係付けられ、アドレス情報506はファイルに関係する物理アドレスを提供する。ファイル用の物理アドレス情報は単一のアドレス、断片化ファイルのケースについては、各断片に対するアドレスを含むことができる。ファイル“MYSTUFF/PICS/VACATION/PIC1”はファイルシステムパーティション“PARTN1”のセクタ200、385および486に記憶されている断片化ファイルである。
【0040】
図6〜図8はコンピュータシステム302によりとられるかもしれないステップのフローチャートである。フローチャートは特にFRT発生器モジュール336とFRT読出器モジュール410の可能性あるインプリメンテーションのアーキテクチャ、機能および動作を示している。これに関して、各ブロックはコードのモジュール、セグメントまたは部分を表し、これは特定の論理機能を実現する1つ以上の実行可能な命令を備える。いくつかの代替インプリメンテーションでは、ブロックで示される機能は図6〜図8に示される順序から外れて生じてもよいことにも留意すべきである。例えば、以下でさらに明確にされるように、含まれている機能に依存して、連続して示されている2つのブロックは実際には実質的に同時に実行されてもよく、またはブロックは時には逆の順序で実行されてもよい。
【0041】
図6に示されているステップ600はFRT発生器モジュール336により実行される例示的なステップの例証である。ステップ602において、プロセスが開始され、ステップ604においてユーザ選択可能なオプションがユーザに表示される。ユーザ選択可能なオプションはFRT発生器が動作しているオペレーティングシステムのタイプに依存してもよい。例示的なユーザオプションまたはユーザ選択可能なオプションはファイルタイプと生成日付を含む。例示的なファイルタイプは文書、画像などを含み、これらは画像に対して“.jpg”のような、ファイル名に追加される拡張子により、よく表される。ユーザは生成日付を使用してユーザが特定する日付以前の生成日付を有するファイルを除外することができ、または生成日付を使用して特定の生成日付後の生成日付を有するファイルを除外することができる。オペレーティングシステムのタイプとオペレーティングシステムのトップで動作しているファイルシステムのタイプとに依存して、ファイルは、他の属性の中で、プロジェクト、バージョニング、グループ、プリビレッジセット、隠し/通常、および/またはオーナーのような他の属性を有することができる。ユーザはさまざまなファイル属性の中でオプションを選択して、FRTからファイルを除外し、またはFRTにファイルを含めることができる。ステップ606において、ユーザ選択オプションがFRT発生器モジュール336により受け取られ、ステップ608において、FRT発生器モジュール336はFST320(a)を読み出す。
【0042】
ステップ610において、FRT発生器モジュール336はユーザ選択オプション(ファイル属性、いくつかの実施形態では、ユーザにより提供される他のオプション)とFST320からの情報を使用してFRT338を生成し、FRT338をFS3パーティション316に記憶させる。FST320(c)はFRT338を含むように更新される。いくつかの実施形態では、FRT338はFS1パーティション312に記憶され、そのケースでは、FRT338へのポインタが生成され、OS2 322(b)に利用可能な位置に記憶される。OS2 322(b)からアクセス可能な例示的な位置は、これに限定されないがMBR310を含む。同様に、FRT338は、FRT338がOS2 322(b)からアクセス可能なように、ネットワーク化デバイスのパーティションに記憶させることができる。
【0043】
ステップ612において、FRT発生器モジュール336はバックグランドでOS1モジュール328のトップにおいて動作する。ユーザはFRT発生器モジュール336をフォアグランドに持ってきて、特に、ユーザがそのように望むのであればオプションを変更することができる。バックグランドにおける動作で、FRT発生器モジュール336はプロセスを監視して、FS1パーティション312に記憶されている任意のファイルがタッチされているか否か、すなわち、OS1モジュール328のトップで動作しているアプリケーションにより、ファイルが生成され、編集され、保存され、あるいは修正されるなどされているか否かを決定する。
【0044】
ステップ614において、FRT発生器モジュール336はファイル情報を受け取る。FRT発生器モジュール336はAPI332を使用してプロセッサ304上で動作しているプロセスを監視する。FS1パーティション312中のファイルがアプリケーションモジュール330によりタッチされるとき、FRT発生器モジュール336はタッチされたファイルに関するファイル情報を受け取る。受け取られたファイル情報は特にタッチされたファイルの1つのアドレスまたは複数のアドレス、ファイルに対するパス、例えば画像、文書などのファイルタイプのようなさまざまなファイル属性を含む。
【0045】
ステップ616において、ファイル発生器モジュール336は受け取ったファイル属性をユーザ選択オプションと比較し、ステップ618において、FRT発生器モジュール336はファイル属性とユーザ選択オプションとに一致があるか否かを決定する。一致がある場合には、ステップ620において、FRT発生器モジュール336はFRT338を更新する。一般的に、FRT338を更新することは、ユーザ選択オプションと一致するファイル属性を有する新しく生成されたファイルに対するファイルマーカー情報504および関係アドレス情報506を追加し、FRT338中に既にリストアップされているファイルに対するアドレス情報506を修正することが含まれる。一方、一致がない場合には、FRT発生器モジュール336はステップ610に続き、そこでOS1モジュール328のトップにおいてバックグランドで動作する。
【0046】
一般的に、コンピュータシステム302がOS1モードでブートアップされ、FRT338が存在するようにFRT発生器モジュール336が以前に少なくとも一度実行されているとき、FRT発生器モジュール336はOS1モジュール328のブートアップ手順の一部として起動され、バックグランドで動作する。FRT発生器モジュール336がブートアップ手順の一部として起動されるとき、手順はステップ622で開始する。
【0047】
図7に図示されているステップ700は、FRT読出器モジュール410により実行される例示的なステップの例証である。ステップ702において、プロセスが開始され、ステップ704において、FRT338が位置付けられる。いくつかの実施形態では、FRT読出器モジュール410はユーザインターフェイスをユーザに提供し、FRT338を位置付けるためにユーザが情報を入力できるようにする。例えば、ユーザはFRTを有するようなネットワーク化マシーンまたはドライブまたはパーティションを選択してもよい。他の実施形態では、FRT読出器モジュール410はFRT338をサーチするロジックを含む。例えば、FRT読出器モジュール410はアクセス可能なパーティションのそれぞれのFSTを読み出してFRTを位置付けし、および/またはFRTに対するポインタを探すことができる。
【0048】
ステップ706において、FRT読出器モジュール410はFRT338を読み出す。FRT338を読み出すときに、FS1パーティション312中のファイルの物理アドレスについての知識が得られる。ステップ708において、FRT読出器モジュール410はOS2モジュール402のトップで動作しているアプリケーションモジュール404とインターフェイスして、ファイル情報をアプリケーションモジュール404に提供する。
【0049】
ステップ710において、FRT読出器モジュール410はOS2モジュール402のトップにおいてバックグランドで動作する。
【0050】
図8に図示されているステップ800は、OS2モジュール402のトップで動作しているアプリケーションモジュール404により実行される例示的なステップの例証である。ステップ802において、プロセスが開始され、ステップ804において、アプリケーションモジュール404はファイルのオープンを開始する。一般的に、ユーザはアプリケーションモジュール404がファイルをオープンさせるように実行アプリケーションモジュール404と対話する。一般的に、アプリケーションモジュール404はユーザにウィンドウを提供し、ウィンドウにおいてユーザはファイルシステムを通してブラウジングすることによりファイルを選択することができる。ユーザがFS1パーティション312を選択した場合、FRT読出器モジュール410はファイルマーカー504のリストをアプリケーションモジュール404に提供し、アプリケーションモジュール404はファイルマーカーまたはファイルの名前をユーザに表示する。情報は“ホルダー”構造でユーザに伝えられる。すなわち、ファイルとホルダーのサブホルダーとがユーザに表示される。
【0051】
ユーザは1つのファイルあるいは1つより多いファイルを選択してオープンさせることができ、ステップ808において、アプリケーションモジュール404は選択された1つのファイルまたは選択された複数のファイルを指定するユーザ入力を受け取ってオープンさせる。ステップ810において、FRT読出器モジュール410は1つのファイルまたは複数のファイルの物理アドレスを決定する。その後、ステップ812において、選択された1つのまたは複数のファイルがオープンされる。
【0052】
本発明の先に説明した実施形態は、特に任意の“好ましい”実施形態は、単にインプリメンテーションの可能性ある例であり、単に本発明の原理を明確に理解するために示されていることを強調する。本発明の精神および原理を実質的に逸脱することなく、本発明の先に説明した実施形態に対して、多くの変形および改良を行ってもよい。このような変形および改良のすべては、この開示および本発明の範囲内に含まれ、特許請求の範囲により保護されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1はネットワーク化されたコンピュータシステムの図である。
【図2】図2はコンピュータシステムのブロック図である。
【図3】図3はデュアルブートコンピュータシステムのブロック図である。
【図4】図4はコンピュータシステムのメモリのブロック図である。
【図5】図5はファイルリソーステーブルのブロック図である。
【図6】図6はファイルリソーステーブル発生器により使用される方法を描写しているフローチャートである。
【図7】図7はファイルリソーステーブル読出器により使用される方法を描写しているフローチャートである。
【図8】図8はファイルリソーステーブルを使用する方法を描写しているフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコンピュータシステム中で、第1のコンピュータシステムの大容量記憶デバイスのパーティションに記憶されているファイルへのアクセスを行う方法において、
第1のコンピュータシステムにおいて第1のコンピュータオペレーティングシステムを動作させるステップと、
ファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムを使用してパーティションを管理するステップと、
ファイル用のファイルシステム情報を受け取るステップと、
ファイルシステム情報の少なくとも一部をファイルリソーステーブルに含めるか否かをファイルシステム情報から決定するステップと、
第2のコンピュータオペレーティングシステムを動作させる第2のコンピュータシステムから、ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするステップとを含む方法。
【請求項2】
第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップでファイルリソーステーブル発生器を動作させるステップをさらに含み、ファイルリソーステーブル発生器は、ファイルシステム情報を受け取り、ファイルリソーステーブルを発生させる請求項1記載の方法。
【請求項3】
ファイルリソーステーブル発生器は、バックグラウンドで第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップにおいて動作する請求項2記載の方法。
【請求項4】
ファイルリソーステーブルにファイルを含めるか否かを決定する基準をファイルリソーステーブル発生器に提供するステップをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項5】
ファイルリソーステーブル発生器はアプリケーションプログラムインターフェイスモジュールを使用して、ファイルシステム情報を受け取る請求項2記載の方法。
【請求項6】
ファイルリソーステーブルにファイルを含めるか否かの決定は、ファイルのファイルタイプに少なくとも部分的に基づいている請求項1記載の方法。
【請求項7】
ファイルリソーステーブルはファイルシステムテーブルとは分かれており、第1のファイルシステムにより使用されない請求項1記載の方法。
【請求項8】
ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするステップは、第2のファイルシステムにより管理される第2のパーティションにファイルリソーステーブルを記憶させるステップを含み、第2のパーティションは第2のコンピュータオペレーティングシステムにより読み取り可能であり、第2のファイルシステムは第1のファイルシステムとは異なる請求項1記載の方法。
【請求項9】
第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムは異なるコンピュータシステムであり、第1のコンピュータオペレーティングシステムは第2のコンピュータオペレーティングシステムとは異なる請求項1記載の方法。
【請求項10】
ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするステップは、ファイルリソーステーブルに対するポインタを提供するステップを含み、ポインタは第2のコンピュータオペレーティングシステムからアクセス可能である請求項1記載の方法。
【請求項11】
第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムは同じコンピュータシステムである請求項1記載の方法。
【請求項12】
ファイルリソーステーブルはファイル用のファイルマーカーをパーティション内のファイルの物理アドレスと関係付ける請求項1記載の方法。
【請求項13】
第1のファイルシステムテーブルを用いる第1のファイルシステムを使用する第1のパーティションを有する第1のコンピュータシステム中で、第2のコンピュータシステムの大容量記憶デバイスの第2のパーティションに記憶されているファイルにアクセスし、大容量記憶デバイスの第2のパーティションは、第2のファイルシステムテーブルを有する第2のファイルシステムにより管理される方法において、
第1のコンピュータシステムで第1のコンピュータオペレーティングシステムを動作させ、第1のコンピュータオペレーティングシステムは第2のファイルシステムの第2のファイルシステムテーブルを読み出すことができないステップと、
ファイルリソーステーブルを読み出し、ファイルリソーステーブルはファイル用のファイルマーカーをアドレスと関係付け、アドレスは第2のパーティション内のファイルの物理アドレスであり、ファイルマーカーはファイルへの第2のファイルシステム中のパスを示すステップと、
ファイルリソーステーブルを使用してファイルにアクセスするステップとを含む方法。
【請求項14】
ファイルリソーステーブルに対するポインタを発見するステップをさらに含み、ファイルリソーステーブルは第2のファイルシステム内に記憶され、ポインタは第2のファイルシステムの外側である位置に記憶される請求項13記載の方法。
【請求項15】
バックグラウンドで第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップにおいてファイルリソーステーブル読出器を動作させるステップをさらに含み、ファイルリソーステーブル読出器はファイルリソーステーブルを読み出す請求項13記載の方法。
【請求項16】
ファイルリソーステーブルの位置を決定するステップをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項17】
ファイルリソーステーブルの位置を決定するステップは、
第3のパーティションにアクセスし、第3のパーティションは第3のファイルシステムテーブルを有する第3のファイルシステムにより管理され、第3のパーティションは第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムの両方からアクセス可能であるステップと、
第3のファイルシステムテーブルを読み出し、第3のファイルシステムテーブルはファイルリソーステーブルの物理アドレスをファイルリソーステーブルと関係付けるステップとをさらに含む請求項16記載の方法。
【請求項18】
第1および第2のコンピュータシステムは同じコンピュータシステムである請求項13記載の方法。
【請求項19】
第1のファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムにより管理される第1のパーティションを有し、第1のパーティションはそこに記憶されたファイルを有する大容量記憶デバイスと、
大容量記憶デバイスと通信し、第1のコンピュータオペレーティングシステムを実行させるプロセッサと、
第2のコンピュータシステムが第2のコンピュータオペレーティングシステムを実行させているときに、第1のパーティション中のファイルへのアクセスを第2のコンピュータシステムに提供するファイルシステム横断ファイルアクセス手段とを具備し、
第2のコンピュータシステムが第2のコンピュータオペレーティングシステムを実行させているときに、第2のコンピュータシステムは第1のファイルシステムの第1のファイルシステムテーブルにアクセスすることができない第1のコンピュータシステム。
【請求項20】
ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は、第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップで動作するファイルリソーステーブル発生器を含み、ファイルリソーステーブル発生器はファイルシステム情報を受け取って、ファイルリソーステーブルを発生させる請求項19記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項21】
ファイルは第1のパーティション内の物理アドレスを有し、ファイルリソーステーブルはファイルの物理アドレスをファイル用のファイルマーカーと関係付ける請求項20記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項22】
ファイルリソーステーブル発生器はアプリケーションプログラムインターフェイスモジュールを使用してファイルシステム情報を受け取る請求項20記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項23】
ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は、第2のファイルシステムにより管理される第2のパーティションを含み、第2のファイルシステムは第1のコンピュータオペレーティングシステムと第2のコンピュータオペレーティングシステムからアクセス可能である請求項20記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項24】
第1および第2のコンピュータシステムは同じコンピュータシステムである請求項19記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項25】
第1のパーティションと第2のパーティションとを有し、第1のパーティションは第1のファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムにより管理され、第2のパーティションは第2のファイルシステムテーブルを有する第2のファイルシステムにより管理され、第1のパーティションはその中に記憶された第1のコンピュータオペレーティングシステムとファイルリソーステーブル発生器とを有し、第2のパーティションはその中に記憶された第2のコンピュータオペレーティングシステムとファイルリソーステーブル読出器とを有する大容量記憶デバイスと、
第1のオペレーティングシステムに応答して、ファイルリソーステーブル発生器がメモリにロードされ、プロセッサにより実行され、ファイルリソーステーブル発生器はファイルシステム情報を使用して、ファイルマーカーを第1のパーティションに記憶されているファイルの物理アドレスと関係付けるファイルリソーステーブルを管理し、ファイルリソーステーブルは第2のコンピュータオペレーティングシステムからアクセス可能な位置に記憶され、第2のコンピュータオペレーティングシステムは第1のファイルシステムテーブルにアクセスすることができず、第2のオペレーティングシステムに応答して、ファイルリソーステーブル読出器がメモリにロードされ、プロセッサにより実行され、ファイルリソーステーブル読出器はファイルリソーステーブルにアクセスして、第1のパーティションに記憶されている選択されたファイルの物理アドレスとファイル名を決定し、それへのアクセスを提供する、プロセッサとメモリとを具備するデュアルブートコンピュータシステム。
【請求項26】
大容量記憶デバイスは第3のファイルシステムテーブルを有する第3のファイルシステムにより管理される第3のパーティションを含み、第3のファイルシステムテーブルは第1および第2のコンピュータオペレーティングシステムの両方からアクセス可能であり、ファイルリソーステーブルは第3のパーティションに記憶される請求項25記載のデュアルブートコンピュータシステム。
【請求項27】
ファイルリソーステーブルは第1のパーティションに記憶され、ファイルリソーステーブル読出器は第1のファイルシステムの第1のファイルシステムテーブルを使用することなくファイルリソーステーブルにアクセスする請求項25記載のデュアルブートコンピュータシステム。
【請求項28】
ファイルリソーステーブル読出器は第1のコンピュータオペレーティングシステムと第2のコンピュータオペレーティングシステムの両方からアクセス可能である大容量記憶デバイスの一部にアクセスし、第1のパーティション中のファイルリソーステーブルを指すポインタを使用してファイルリソーステーブルにアクセスする請求項27記載のデュアルブートコンピュータシステム。
【請求項29】
ファイルリソーステーブル発生器はファイル属性を使用して第1のパーティション中にファイル用のファイルマーカーを選択的に含むように構成可能である請求項25記載のデュアルブートコンピュータシステム。
【請求項30】
第1のファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムにより管理される第1のパーティションを有する大容量記憶デバイスと、
大容量記憶デバイスと通信し、第1のコンピュータオペレーティングシステムを実行させるプロセッサと、
第2のファイルシステムテーブルを有する第2のファイルシステムにより管理される第2のパーティション中の選択されたファイルにアクセスするファイルシステム横断ファイルアクセス手段とを具備し、
ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は、第2のファイルシステムのファイルシステムテーブルを使用することなく、選択されたファイルをアクセスする第1のコンピュータシステム。
【請求項31】
ファイルシステム横断ファイルアクセス手段は、第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップで動作するファイルリソーステーブル読出器を含み、ファイルリソーステーブル読出器は、選択されたフィルタのファイルマーカーと物理アドレスを、第2のパーティション中に記憶されている選択されたファイルと関係付けるファイルリソーステーブルを読み出す請求項30記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項32】
大容量記憶デバイスは、第3のファイルシステムテーブルを有する第3のファイルシステムにより管理される第3のパーティションを含み、第3のファイルシステムテーブルは第1のコンピュータオペレーティングシステムと第2のコンピュータオペレーティングシステムの両方からアクセス可能であり、ファイルリソーステーブルは第3のパーティション中に記憶される請求項31記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項33】
ファイルリソーステーブルは第2のパーティション中に記憶される請求項31記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項34】
ファイルリソーステーブル読出器はファイルリソーステーブルを指すポインタを使用して、第2のパーティション中のファイルリソーステーブルを位置付け、ポインタは第1のコンピュータオペレーティングシステムと第2のコンピュータオペレーティングシステムの両方からアクセス可能である大容量記憶デバイスの一部に位置付けられる請求項33記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項35】
第2のパーティションは第1のコンピュータシステム以外の異なるコンピュータシステムである第2のコンピュータシステムの大容量記憶デバイス上にある請求項30記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項36】
第2のパーティションは第1のコンピュータシステムの一部である請求項30記載の第1のコンピュータシステム。
【請求項37】
コンピュータ読み取り可能な媒体中に組み込まれたプログラムにおいて、
第1のファイルシステムテーブルを有する第1のファイルシステムにより管理されるパーティション中に記憶されているファイル用のファイルシステム情報を受け取るように構成されているロジックと、
ファイルリソーステーブル中にファイルシステム情報の少なくとも一部を含めるか否かをファイルシステム情報から決定するように構成されているロジックと、
第2のコンピュータオペレーティングシステムを動作させている第2のコンピュータシステムから、ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするように構成されているロジックとを含み、
第1のファイルシステムは第1のオペレーティングシステムと互換性があるプログラム。
【請求項38】
第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップでファイルリソーステーブル発生器を動作させるように構成されているロジックをさらに含み、ファイルリソーステーブル発生器はファイルシステム情報を受け取ってファイルリソーステーブルを発生させる請求項37記載のプログラム。
【請求項39】
ファイルリソーステーブル発生器はバックグランドで第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップにおいて動作する請求項38記載のプログラム。
【請求項40】
ファイルリソーステーブル中にファイルを含めるか否かを決定する基準をファイルリソーステーブル発生器に提供するように構成されているロジックをさらに含む請求項38記載のプログラム。
【請求項41】
ファイルリソーステーブル発生器はアプリケーションプログラムインターフェイスモジュールを使用してファイルシステム情報を受け取る請求項38記載のプログラム。
【請求項42】
ファイルリソーステーブル中にファイルを含めるか否かの決定は、ファイルのファイルタイプに少なくとも部分的に基づいている請求項37記載のプログラム。
【請求項43】
ファイルリソーステーブルはファイルシステムテーブルとは分かれており、第1のファイルシステムにより使用されない請求項37記載のプログラム。
【請求項44】
ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするように構成されているロジックは、第2のファイルシステムにより管理される第2のパーティション中にファイルリソーステーブルを記憶させるように構成されているロジックを含み、第2のパーティションは第2のコンピュータオペレーティングシステムにより読み取り可能であり、第2のファイルシステムは第1のファイルシステムとは異なる請求項37記載のプログラム。
【請求項45】
第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムは異なるコンピュータシステムであり、第1のコンピュータオペレーティングシステムは第2のコンピュータオペレーティングシステムとは異なる請求項37記載のプログラム。
【請求項46】
ファイルリソーステーブルをアクセス可能にするように構成されているロジックは、ファイルリソーステーブルに対するポインタを提供するように構成されたロジックを含み、ポインタは第2のコンピュータオペレーティングシステムからアクセス可能である請求項37記載のプログラム。
【請求項47】
第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムは同じコンピュータシステムである請求項37記載のプログラム。
【請求項48】
ファイルリソーステーブルはファイル用のファイルマーカーをパーティション内のファイルの物理アドレスと関係付ける請求項37記載のプログラム。
【請求項49】
コンピュータ読み取り可能な媒体中に組み込まれたプログラムにおいて、
ファイルリソーステーブルを読み出すように構成されているロジックと、
ファイルリソーステーブルを使用してファイルにアクセスするように構成されているロジックとを含み、
ファイルリソーステーブルはファイル用のファイルマーカーをアドレスと関係付け、アドレスはファイルシステムテーブルを有するファイルシステムにより管理されるパーティション内のファイルの物理アドレスであり、ファイルマーカーはファイルへの第2のファイルシステム中のパスを示すプログラム。
【請求項50】
ファイルリソーステーブルに対するポインタを発見するように構成されているロジックをさらに含み、ファイルシステムテーブルはパーティション内に記憶され、ポインタはパーティションの外側である位置に記憶される請求項49記載のプログラム。
【請求項51】
バックグランドで第1のコンピュータオペレーティングシステムのトップにおいてファイルリソーステーブル読出器を動作させるように構成されているロジックをさらに含み、ファイルリソーステーブル読出器はファイルリソーステーブルを読み出す請求項49記載のプログラム。
【請求項52】
ファイルリソーステーブルの位置を決定するように構成されているロジックをさらに含む請求項49記載のプログラム。
【請求項53】
ファイルリソーステーブルの位置を決定するように構成されているロジックは、
第2のファイルシステムテーブルを有する第2のファイルシステムにより管理される第2のパーティションにアクセスするように構成されているロジックと、
第2のファイルシステムテーブルを読み出すように構成されているロジックとをさらに含み、
第2のパーティションは第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムの両方からアクセス可能であり、
第2のファイルシステムテーブルはファイルリソーステーブルの物理アドレスをファイルリソーステーブルと関係付ける請求項52記載のプログラム。
【請求項54】
第1および第2のコンピュータシステムは同じコンピュータシステムである請求項49記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−195949(P2006−195949A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−148741(P2005−148741)
【出願日】平成17年5月20日(2005.5.20)
【出願人】(505187699)サイバーリンク・コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】