コンピュータプログラム
【課題】 アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができ、簡単な操作だけで設定項目の値を変更でき、また、アイコンとして表示される設定項目およびアイコンメニューのレイアウトを簡単に変更することができるようにする。
【解決手段】 コンピュータ15がドライバプログラム14を実行することで処理部31〜35が実現される。アイコン表示処理部31は、マークアップ言語でテキストデータとして記述されているアイコンリストを解釈し、アイコンリストにおける設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12に表示させる。設定変更処理部33は、クリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。そして、アイコン表示処理部31は、設定項目の値の変更に応じて、アイコン画像を切り替える。
【解決手段】 コンピュータ15がドライバプログラム14を実行することで処理部31〜35が実現される。アイコン表示処理部31は、マークアップ言語でテキストデータとして記述されているアイコンリストを解釈し、アイコンリストにおける設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12に表示させる。設定変更処理部33は、クリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。そして、アイコン表示処理部31は、設定項目の値の変更に応じて、アイコン画像を切り替える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある情報アイコンに並べて、その情報アイコンの操作が制限されているか否かを示す制限状態表示アイコンを表示するアイコンメニューがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−44524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のアイコンメニューでは、操作が制限されているか否かはわかるものの、ユーザが情報アイコンを見ても、情報アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することはできない。
【0005】
さらに、通常、あるアイコンに関連付けられている設定項目の値を入力する場合、そのアイコンをクリックすると、入力フィールドなどを有する画面が表示され、その画面上で設定項目の値を入力する。したがって、アイコンメニューがあったとしても、設定項目の値を変更する場合には、上述のように、種々のユーザ操作が必要となる。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができるコンピュータプログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
【0008】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、(a)マークアップ言語でテキストデータとして記述されているリストを解釈し、そのリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させるアイコン表示処理部、(b)所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作を検出する操作検出部、(c)操作検出部により所定の操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する設定変更処理部、および(d)設定変更処理部による設定項目の値の変更に応じて、所定の表示装置に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替えるアイコン画像切替処理部として機能させる。
【0009】
これにより、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。さらに、アイコンとして表示される設定項目およびアイコンメニューのレイアウトを簡単に変更することができる。
【0010】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定する。そして、設定変更処理部およびアイコン画像切替処理部は、その要素において指定されている関数に従って設定項目の値の変更およびアイコン画像の切り替えを実行する。
【0011】
これにより、ユーザインタフェース(つまり、アイコン表示部)と、そのユーザインタフェースで入力されたユーザの指示に従って動作するデータ処理部(つまり、設定変更処理部およびアイコン画像切替処理部)とのインタフェースとして、リストが使用されるため、一方が変更された場合でも、他方にその影響が出にくい。
【0012】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値に従って、その設定項目に関連付けられているアイコンを表示させるか否かを判定する。
【0013】
これにより、テキストとして記述されている所定の名称の子要素の値を変更するだけで、アイコンの表示/非表示を切り替えることができるため、アイコンとして表示される設定項目を簡単に変更することができる。
【0014】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値からアイコンの表示位置および表示サイズを特定する。
【0015】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、コンピュータプログラムは、コンピュータを、リストに対して設定項目の追加および/または削除を行うことによりリストをカスタマイズするカスタマイズ部、として機能させる。
【0016】
これにより、アイコンとして表示される設定項目を変更することができる。
【0017】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、カスタマイズ部は、デフォルトのリストをカスタマイズする場合、デフォルトのリストを変更せずに、カスタマイズ後のリストを別に生成して所定の記憶装置に格納し、アイコン表示処理部は、リストがカスタマイズされているか否かを判定し、リストがカスタマイズされている場合、カスタマイズ後のリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させる。
【0018】
これにより、カスタマイズが行われてもデフォルトのリストが保持され、デフォルト状態へ戻すことが可能になる。
【0019】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコンに関連付けられている設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、設定変更処理部は、アイコンへの所定の操作が検出される度に、設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻す。
【0020】
これにより、所定の操作を繰り返すことで、終わりなく、アイコン画像の切り替えを続けることができる。したがって、所定の操作を繰り返していくだけで、1度表示されたアイコン画像が再度表示されるため、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【0021】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、所定のデータ格納装置に格納されている設定項目の値を参照し、その設定項目の値に対応するアイコン画像でアイコンを最初に所定の表示装置に表示させる。
【0022】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、所定の表示装置の1つの画面に、ある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させ、操作検出部は、複数のアイコンのいずれか1つへの所定の操作を検出する。
【0023】
これにより、同一画面上で、ある機能における複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0024】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させる。
【0025】
これにより、印刷機能で頻繁に設定される複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0026】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、コンピュータを、さらに、設定項目の値に基づいて周辺機器を制御する制御部として機能させる。そして、アイコン表示処理部は、周辺機器のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させる。
【0027】
これにより、周辺機器のドライバにおいて設定可能な複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0028】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、操作検出部は、所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作として、クリック操作を検出する。
【0029】
これにより、クリック操作という単純な操作を1または複数回行うのみで、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2(A)は、図1におけるアイコンリスト22aの一例を示す図である。図2(B)は、図1におけるアイコンリスト22bの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】図1の端末装置において表示される複数のアイコンの例を示す図である。
【図5】図4における用紙向き設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図6】図4における部単位印刷設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図7】図4におけるページ集約設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図8】実施の形態1において表示される編集画面の一例を示す図である。
【図9】実施の形態1におけるカスタマイズ後のアイコンメニューの例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。
【図11】2つのアイコンリスト22a,22bをまとめた1つのリストの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成を示すブロック図である。端末装置1は、例えばパーソナルコンピュータなどであり、端末装置1には、所定の通信路(周辺機器インタフェースケーブル、コンピュータネットワークなど)を介して画像形成装置2が接続されている。画像形成装置2は、印刷機能、画像読取機能およびファクシミリ送受信機能のうちの少なくとも1つを有する装置である。
【0034】
端末装置1は、入力装置11、表示装置12、通信装置13、データ格納装置14およびコンピュータ15を有する。
【0035】
入力装置11は、ユーザ操作を検出し電気信号として出力する装置である。入力装置11としては、キーボード、マウス、タッチパネルなどが使用される。
【0036】
表示装置12は、電気信号を入力されその電気信号に応じた画像を画面に表示する装置である。表示装置12としては、液晶ディスプレイなどが使用される。
【0037】
通信装置13は、所定の通信路を介して画像形成装置2などの周辺機器とデータ通信を行う装置である。通信装置13としては、周辺機器インタフェース、ネットワークインタフェースカードなどが使用される。
【0038】
データ格納装置14は、データおよびプログラムを格納する装置である。この実施の形態では、データ格納装置14は、ドライバプログラム21、複数の設定項目の値を含む設定情報22およびアイコン画像データ23を格納している。データ格納装置14としては、ハードディスクドライバ、不揮発性メモリなどが使用される。アイコン画像データ23は、複数のアイコン画像の画像データであり、アイコン画像は、テキストおよび/またはイラストを含む画像である。
【0039】
設定情報22は、アイコンメニューにおいて表示させるアイコンに関連付けられている設定項目のリストを含む。この実施の形態1では、このリストとして、デフォルトで指定されている設定項目を含むアイコンリスト22a、およびカスタマイズにより指定された設定項目を含むアイコンリスト22bが、設定情報22に含まれている。
【0040】
アイコンリスト22a,22bは、マークアップ言語で記述されているテキストデータである。この実施の形態1では、アイコンリスト22a,22bは、XML(Extensible Markup Language)で記述されている。
【0041】
図2(A)は、図1におけるアイコンリスト22aの一例を示す図である。図2(B)は、図1におけるアイコンリスト22bの一例を示す図である。
【0042】
Window要素は、アイコンメニューの記述であることを示す要素であり、この要素内で使用する名前空間を指定する。Static要素は、1つの設定項目についてのアイコンの表示位置および表示サイズを指定するとともに、そのアイコンがクリックされたときに呼び出されるコールバック関数を指定する。
【0043】
Static要素のname属性により、設定項目が指定される。図2では、「name="ORIENTATION"」により、設定項目「用紙向き」が指定され、「name="OUTPUTORDER"」により、設定項目「部単位印刷」が指定され、「name="PAGEAGGREGATION"」により、設定項目「ページ集約」が指定され、「name="COLOR"」により、設定項目「カラーモード」が指定されている。
【0044】
Static要素は、子要素として、Dimension要素、ShowUI要素、およびProcedure要素を有する。Dimension要素は、アイコン画像の左上端のXY座標を指定するX要素およびY要素、およびアイコン画像の幅および高さ(つまりサイズ)を指定するwidth要素およびheight要素を有する。ShowUI要素は、このShowUI要素が含まれるStatic要素により指定される設定項目に関連付けられているアイコンの表示を許可するか否かを指定する。ShowUI要素の値(内容)が「True」である場合には、そのアイコンが表示され、ShowUI要素の値が「False」である場合には、そのアイコンは表示されない。Procedure要素は、そのアイコンがクリックされたときに呼び出されるコールバック関数を指定する。Procedure要素の値は、コールバック関数の名称とされる。
【0045】
図2(A)に示すアイコンリスト22aには、3つの設定項目が登録されており、それらの設定項目に関連付けられている3つのアイコンの表示が許可されている。図2(B)に示すアイコンリスト22bには、1つの設定項目が登録されており、その設定項目に関連付けられているアイコンの表示が許可されている。
【0046】
また、コンピュータ15は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを備え、プログラムをRAMにロードし、CPUで実行することにより、各種処理部を実現する装置である。ドライバプログラム21がコンピュータ15で実行されることにより、アイコン表示処理部31、クリック検出部32、設定変更処理部33、制御部34およびカスタマイズ部35が実現される。ドライバプログラム41は、コンピュータプログラムの一例である。
【0047】
アイコン表示処理部31は、マークアップ言語でテキストデータとして記述されているアイコンリスト22a,22bを解釈し、そのアイコンリスト22a,22bに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12に表示させる処理部であるとともに、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、表示装置12に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える処理部である。
【0048】
クリック検出部32は、表示装置12に表示されているアイコンへのクリック操作を検出する処理部である。
【0049】
設定変更処理部33は、クリック検出部32により1回のクリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する処理部である。
【0050】
制御部34は、設定項目の値に基づいて画像形成装置2を制御する処理部である。
【0051】
カスタマイズ部35は、設定情報22におけるアイコンリストに対して設定項目の追加および/または削除を行うことによりアイコンリストをカスタマイズする処理部である。
【0052】
次に、上記装置の動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。
【0053】
まず、アイコンメニューの初期画面を表示するときに、アイコン表示処理部31は、設定情報22のアイコンリスト22a,22bを読み出し、アイコンリスト22a,22bに記述されているXMLデータを解釈して、アイコンリスト22a,22bに登録されている複数の設定項目を特定し、その設定項目に対応するアイコンをアイコンメニューに含めるべきアイコンと特定する。そして、アイコン表示処理部31は、設定情報22をデータ格納装置14から読み出し、特定された複数の設定項目に設定されている現在の値を特定する(ステップS1)。ここでは、Static要素のname属性から設定項目が特定される。
【0054】
そして、アイコン表示処理部31は、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23をデータ格納装置14から読み出し(ステップS2)、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像をそれぞれ有する複数のアイコンおよび編集ボタンを表示装置12に表示させる(ステップS3)。これにより、アイコンメニューが表示される。編集ボタンは、このアイコンメニューに含まれるアイコンを変更するためのボタンである。このように、設定項目に設定されている現在の値に対応したアイコン画像のアイコンが表示されるため、ユーザは、設定項目について現在設定されている値をただちに視認することができる。
【0055】
図4は、図1の端末装置1において表示される複数のアイコンの例を示す図である。アイコンリスト22a,22bが図2(A)および図2(B)に示すものである場合、例えば図4に示すアイコンメニューが表示される。図4に示すアイコンメニューは、あるウィンドウ41内で1つのタブ画面51で表示されている。このアイコンメニューには、4つのアイコン52〜55が含まれている。アイコン52は、用紙向き設定のアイコンであり、アイコン53は、部単位印刷設定のアイコンであり、アイコン54は、ページ集約設定のアイコンであり、アイコン55は、カラーモード設定のアイコンである。編集ボタン56は、このアイコンメニューに含まれるアイコンを変更するための編集画面を表示させるためのボタンである。
【0056】
用紙向き設定の値としては、「ポートレート」および「ランドスケープ」があり、「ポートレート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23および「ランドスケープ」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つが用紙向き設定の現在の値に応じて選択されアイコン52に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン52に、「ポートレート」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0057】
部単位印刷設定の値としては、「ソート」および「コレート」があり、「ソート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23および「コレート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つが部単位印刷設定の現在の値に応じて選択されアイコン53に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン53に、「ソート」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0058】
ページ集約設定の値としては、「集約なし」、「2UP」および「4UP」があり、「集約なし」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、「2UP」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、および「4UP」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つがページ集約設定の現在の値に応じて選択されアイコン54に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン54には、「集約なし」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0059】
カラーモード設定の値としては、「カラー」および「モノクロ」があり、「カラー」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、および「モノクロ」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つがカラーモード設定の現在の値に応じて選択されアイコン55に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン55には、「カラー」に対応するアイコン画像が使用されている。なお、図4に示すアイコンメニューにおけるアイコン55は、白黒で描かれているが、実際には複数の色を使用したアイコン画像とされる。このため、ユーザは、カラーモード設定の値として「カラー」が設定されていることをただちに視認することができる。
【0060】
アイコンメニューの後、ユーザが入力装置11を操作して、アイコン52〜55のいずれかに対してクリック操作を行うと、クリック検出部32は、入力装置11からの信号に基づいて、その操作を検出する(ステップS4)。
【0061】
クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、クリック操作のあったアイコンに対応するコールバック関数(Static要素内のProcedure要素で指定されているもの)に従って、設定変更処理部33は、クリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する(ステップS5)。例えば、図4に示すアイコン52がクリックされた場合、アイコン52に関連付けられている用紙向き設定の値が、「ポートレート」から「ランドスケープ」に変更される。したがって、ユーザは、設定項目の複数の値のリストから所望の値を選択する操作をしなくても、クリック操作だけで別の値を選択することができる。
【0062】
クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、さらに、クリック操作のあったアイコンに対応するコールバック関数に従って、アイコン表示処理部31は、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、その操作があったアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える(ステップS6)。例えば、図4に示すアイコン52がクリックされた場合、アイコン52に関連付けられている用紙向き設定の値が「ポートレート」から「ランドスケープ」に変更されるため、アイコン52のアイコン画像が、「ポートレート」のアイコン画像から、「ランドスケープ」のアイコン画像へ変更される。
【0063】
このようにして、あるアイコンに対するクリック操作が検出されると、設定項目の値が変更され、それに伴ってアイコン画像も変更される。
【0064】
この実施の形態1では、クリック操作の検出で変更されていく設定項目の値の順序が予め設定されている。また、この実施の形態1では、あるアイコンへの所定の操作が検出される度に、設定項目の値が、所定の順序に従って変更されていき、その所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻される。
【0065】
図5は、図4における用紙向き設定のアイコン52に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。用紙向き設定の値について「ポートレート」、「ランドスケープ」という順序が設定されている場合、用紙向き設定の値が、「ポートレート」、「ランドスケープ」、「ポートレート」、「ランドスケープ」、・・・という順番で変更される。このため、図5に示すように、アイコン52のアイコン画像は、「ポートレート」のアイコン画像52a、「ランドスケープ」のアイコン画像52b、「ポートレート」のアイコン画像52a、「ランドスケープ」のアイコン画像52b、・・・という順番で切り替えられる。
【0066】
図6は、図4における部単位印刷設定のアイコン53に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。部単位設定の値について「ソート」、「コレート」という順序が設定されている場合、部単位設定の値が、「ソート」、「コレート」、「ソート」、「コレート」、・・・という順番で変更される。このため、図6に示すように、アイコン53のアイコン画像は、「ソート」のアイコン画像53a、「コレート」のアイコン画像53b、「ソート」のアイコン画像53a、「コレート」のアイコン画像53b、・・・という順番で切り替えられる。
【0067】
図7は、図4におけるページ集約設定のアイコン54に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。ページ集約設定の値について「集約なし」、「2UP」、「4UP」という順序が設定されている場合、ページ集約設定の値が、「集約なし」、「2UP」、「4UP」、「集約なし」、「2UP」、「4UP」、・・・という順番で変更される。このため、図7に示すように、アイコン54のアイコン画像は、「集約なし」のアイコン画像54a、「2UP」のアイコン画像54b、「4UP」のアイコン画像54c、「集約なし」のアイコン画像54a、「2UP」のアイコン画像54b、「4UP」のアイコン画像54c、・・・という順番で切り替えられる。
【0068】
そして、上述のようにして設定項目の値が設定されている状態で、印刷要求が発生すると、制御部34は、そのときの設定項目の値を応じた印刷データを生成し、通信装置13を介して、画像形成装置2へ送信する。したがって、画像形成装置2では、印刷機能についての複数の設定項目について、上述のようにして設定された値を反映した印刷処理が実行される。
【0069】
一方、アイコンメニューの後、ユーザが入力装置11を操作して、編集ボタン56に対してクリック操作を行うと、クリック検出部32は、入力装置11からの信号に基づいて、その操作を検出する(ステップS7)。
【0070】
クリック検出部32によりそのクリック操作が検出されると、設定変更処理部33は、このアイコンメニューに含まれるアイコンを変更するための編集画面を表示装置12に表示させる(ステップS8)。
【0071】
図8は、実施の形態1において表示される編集画面の一例を示す図である。編集画面では、選択可能な設定項目のリスト101、および既に選択されている設定項目のリスト102が表示される。このとき、カスタマイズ部35は、アイコンリスト22a,22bを読み出し、選択されている設定項目を特定してリスト102を表示させ、所定のすべての設定項目からリスト102に含まれる設定項目を除いた設定項目を特定してリスト101を表示させる。
【0072】
そして、リスト101におけるいずれかの設定項目が選択され、追加ボタン103が押下されると、カスタマイズ部35は、入力装置11に対するその操作を検出し、選択された設定項目をリスト102に追加するとともにリスト101から削除し、さらに、アイコンリスト22bにその設定項目を追加する。このとき、その設定項目のStatic要素がアイコンリスト22bにおけるWindow要素の子要素として追加される。
【0073】
一方、リスト102におけるいずれかの設定項目が選択され、削除ボタン104が押下されると、カスタマイズ部35は、入力装置11に対するその操作を検出し、選択された設定項目をリスト102から削除するとともにリスト101に追加し、さらに、アイコンリスト22bからその設定項目を削除する。このとき、その設定項目のStatic要素がアイコンリスト22bから削除される。あるいは、その設定項目のStatic要素におけるShowUI要素の値が「True」から「False」へ変更される。
【0074】
また、編集画面におけるOKボタン105が押下されると、カスタマイズ部35は、カスタマイズ処理を終了する。その後、ステップS1以降の処理が再度実行される。
【0075】
例えば、図4に示すアイコンメニューは、図8に示す編集画面において、設定項目「ページ集約」がリスト102から削除された後、図9に示すように変化する。図9は、実施の形態1におけるカスタマイズ後のアイコンメニューの例を示す図である。カスタマイズによって設定項目「ページ集約」が削除された場合、図2(B)に示すアイコンリスト22bは削除されるか、あるいは、図2(B)に示すアイコンリスト22bにおける設定項目「ページ集約」のStatic要素におけるShowUI要素の値が「True」から「False」へ変更される。さらに、アイコンメニューにおける後続のアイコン55についてのStatic要素におけるDimension要素の値が変更される。これにより、図9に示すように、アイコンメニューから、設定項目「ページ集約」に対応するアイコン54が削除され、アイコンメニュー内のアイコン52,53,55が図9に示すように等間隔で配置される。また、アイコンメニュー内でのアイコンの順序は、図8に示す編集画面において、リスト102における設定項目の順序とされ、リスト102における設定項目の順序が変更されると、それに応じて、Dimension要素の値が変更される。
【0076】
以上のように、上記実施の形態1によれば、端末装置1において、コンピュータ15がドライバプログラム14を実行することで、アイコン表示処理部31、クリック検出部32、設定変更処理部33、制御部34およびカスタマイズ部35が実現される。アイコン表示処理部31は、マークアップ言語でテキストデータとして記述されているアイコンリスト22a,22bを解釈し、アイコンリスト22a,22bに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12に表示させる。設定変更処理部33は、クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。そして、アイコン表示処理部31は、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、表示装置12に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える。カスタマイズ部35は、アイコンリスト22a,22bに対して設定項目の追加および/または削除を行うことによりアイコンリスト22a,22bをカスタマイズする。
【0077】
これにより、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。さらに、アイコンリスト22a,22bに対するテキスト編集により、アイコンとして表示される設定項目およびアイコンメニューのレイアウトを簡単に変更することができる。また、カスタマイズ部35により、アイコンとして表示される設定項目を変更することができる。
【0078】
また、上記実施の形態1によれば、アイコンに関連付けられている設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、設定変更処理部33は、アイコンへのクリック操作が検出される度に、設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻す。
【0079】
これにより、クリック操作を繰り返すことで、終わりなく、アイコン画像の切り替えを続けることができる。したがって、クリック操作という同一の操作を繰り返していくだけで、1度表示されたアイコン画像が再度表示されるため、簡単な操作だけで、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【0080】
また、上記実施の形態1によれば、アイコン表示処理部31は、表示装置12の1つの画面に、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコン52〜55を表示させ、クリック検出部32は、アイコン52〜55のいずれか1つへのクリック操作を検出する。
【0081】
これにより、同一画面上で、ある機能における複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。また、印刷機能で頻繁に設定される複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0082】
また、上記実施の形態1によれば、制御部34は、設定項目の値に基づいて画像形成装置2を制御する。そして、アイコン表示処理部31は、画像形成装置2のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコン52〜55を表示させる。
【0083】
これにより、画像形成装置2のドライバにおいて設定可能な複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0084】
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1とは異なる手順でアイコンメニューが表示される。図10は、本発明の実施の形態2に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。なお、実施の形態2における端末装置1の構成は、実施の形態1のものと同様である。
【0085】
実施の形態2では、アイコンメニューの初期画面を表示するときに、アイコン表示処理部31は、デフォルトのアイコンリスト22aを読み出し、アイコンリスト22aに登録されている複数の設定項目を特定し、その設定項目に対応するアイコンをアイコンメニューに含めるべきアイコンと特定する(ステップS21)。
【0086】
アイコン表示処理部31は、例えばDEVMODEといった設定情報22をデータ格納装置14から読み出し、特定された複数の設定項目に設定されている現在の値を特定する(ステップS22)。
【0087】
そして、アイコン表示処理部31は、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23をデータ格納装置14から読み出し(ステップS2)、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像をそれぞれ有する複数のアイコン、および編集ボタンを表示装置12に表示させる(ステップS3)。
【0088】
このようにデフォルトのアイコンメニューを表示させた後、アイコン表示処理部31は、アイコンリスト22bの有無に基づいて、アイコンメニューがカスタマイズされているか否かを判定する(ステップS23)。アイコン表示処理部31は、アイコンメニューがカスタマイズされていると判定した場合、そのカスタマイズ(つまり、アイコンリスト22b)が適用済みか否かを判定する(ステップS24)。アイコン表示処理部31は、そのカスタマイズ(つまり、アイコンリスト22b)が適用済みではないと判定した場合には、アイコンリスト22bを読み出し(ステップS25)、そのアイコンリスト22bに基づいてステップS22以降の処理を再度実行する。
【0089】
一方、アイコン表示処理部31は、ステップS23においてアイコンメニューがカスタマイズされていないと判定した場合、およびステップS24においてカスタマイズが既に適用済みであると判定した場合には、ステップS4以降の処理を実行する。なお、ステップS4以降の処理については、実施の形態1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0090】
以上のように、上記実施の形態2によれば、カスタマイズ部35は、デフォルトのアイコンリスト22aをカスタマイズする場合、デフォルトのアイコンリスト22aを変更せずに、カスタマイズ後のアイコンリスト22bを別に生成してデータ格納装置14に格納し、アイコン表示処理部31は、アイコンリスト22bの有無に基づいて、アイコンリスト22aがカスタマイズされているか否かを判定し、アイコンリスト22aがカスタマイズされている場合、カスタマイズ後のリスト22bに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12表示させる。
【0091】
これにより、カスタマイズが行われてもデフォルトのリストが保持され、デフォルト状態へ戻すことが可能になる。例えば、図8に示すような編集画面に、デフォルトボタンを設け、デフォルトボタンが押下された場合に、カスタマイズ部35は、アイコンリスト22bを削除して、デフォルトのアイコンリスト22aのみとするようにしてもよい。
【0092】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0093】
例えば、上記各実施の形態において、設定項目の値の順序の最後になった後、その順序の最後から最初へ向かって値を変更させていくようにしてもよい。
【0094】
また、上記各実施の形態において、図4に示すアイコンメニューにおけるアイコンの数は4つであるが、4つに限定されるものではなく、1〜3個、5個以上のいずれかでもよい。また、設定項目の種類も、図4に示す場合のものに限定されるものではない。また、アイコンメニューに表示されるアイコンのうち、操作される頻度が低いものを、他の設定項目のアイコンに自動的に変更するようにしてもよい。
【0095】
また、上記各実施の形態においては1つの設定項目について2または3個の許容値があるが、1つの設定項目について4つ以上の許容値(つまり4種類以上のアイコン画像)があってもよい。
【0096】
また、上記各実施の形態において、アイコンへのクリックによりそのアイコンに関連付けられている設定項目の値が変更されたことに起因して、他のアイコンに関連付けられている設定項目の許容値のいずれかが選択できなくなった場合には、その許容値が、上述の設定項目の値の順序から除かれるようにしてもよい。
【0097】
また、上記各実施の形態において、設定項目の値を変更させる操作としてクリック操作が使用されているが、クリック操作はシングルクリックとしても、ダブルクリックとしてもよい。また、その操作として、各種マウスジェスチャー、各種フィンガージェスチャーなどを使用してもよい。
【0098】
また、上記各実施の形態においては、アイコンリスト22bには、カスタマイズによって追加された設定項目のみが含まれるが、アイコンリスト22bに、カスタマイズ後のすべての設定項目を含めるようにしてもよい。その場合、アイコン表示処理部31は、アイコンリスト22bが存在する場合には、アイコンリスト22aを使用せずにアイコンリスト22bのみを使用する。
【0099】
また、上記各実施の形態においては、アイコンリスト22a,22bを1つのリストとしてもよい。その場合、アイコンメニューで、使用可能なすべての設定項目についてのStatic要素を含むWindow要素がそのリストに記述される。そして、各設定項目のアイコンが表示されるか否かは、その設定項目に対応するStatic要素のShowUI要素の値によって設定される。図11は、アイコンリスト22a,22bをまとめた1つのリストの例を示す図である。図11に示すリストでは、図2(A),2(B)における上述の4つの設定項目が使用可能であり、このうちの設定項目「ページ集約」のアイコンが非表示とされている。図11に示すリストに基づいてアイコンメニューが表示されると、例えば図9に示すようになる。1つのリストとした場合、デフォルトのアイコンメニューの設定項目を指定する別のリストを設けてもよいし、各Static要素内に、デフォルトで表示させるか否かを指定する子要素をそれぞれ記述するようにしてもよい。
【0100】
なお、上記各実施の形態では、ある設定項目についての複数の許容値に対応して複数のアイコン画像が用意されている。そして、その複数のアイコン画像は、互いに異なる画像とされている。これにより、ユーザは、現在設定されている設定項目の値を、アイコン画像によりただちに視認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、例えば、周辺機器のドライバにおける設定項目の値の入力に適用可能である。
【符号の説明】
【0102】
2 画像形成装置(周辺機器の一例)
12 表示装置(表示装置の一例)
14 データ格納装置(データ格納装置の一例)
15 コンピュータ(コンピュータの一例)
21 ドライバプログラム(コンピュータプログラムの一例)
22a,22b アイコンリスト(リストの一例)
31 アイコン表示処理部(アイコン表示処理部の一例,アイコン画像切替処理部の一例)
32 クリック検出部(操作検出部の一例)
33 設定変更処理部(設定変更処理部の一例)
34 制御部(制御部の一例)
35 カスタマイズ部(カスタマイズ部の一例)
52〜55 アイコン(アイコンの例)
52a,52b,53a,53b,54a,54b,54c アイコン画像(アイコン画像の例)
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある情報アイコンに並べて、その情報アイコンの操作が制限されているか否かを示す制限状態表示アイコンを表示するアイコンメニューがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−44524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のアイコンメニューでは、操作が制限されているか否かはわかるものの、ユーザが情報アイコンを見ても、情報アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することはできない。
【0005】
さらに、通常、あるアイコンに関連付けられている設定項目の値を入力する場合、そのアイコンをクリックすると、入力フィールドなどを有する画面が表示され、その画面上で設定項目の値を入力する。したがって、アイコンメニューがあったとしても、設定項目の値を変更する場合には、上述のように、種々のユーザ操作が必要となる。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができるコンピュータプログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
【0008】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、(a)マークアップ言語でテキストデータとして記述されているリストを解釈し、そのリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させるアイコン表示処理部、(b)所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作を検出する操作検出部、(c)操作検出部により所定の操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する設定変更処理部、および(d)設定変更処理部による設定項目の値の変更に応じて、所定の表示装置に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替えるアイコン画像切替処理部として機能させる。
【0009】
これにより、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。さらに、アイコンとして表示される設定項目およびアイコンメニューのレイアウトを簡単に変更することができる。
【0010】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定する。そして、設定変更処理部およびアイコン画像切替処理部は、その要素において指定されている関数に従って設定項目の値の変更およびアイコン画像の切り替えを実行する。
【0011】
これにより、ユーザインタフェース(つまり、アイコン表示部)と、そのユーザインタフェースで入力されたユーザの指示に従って動作するデータ処理部(つまり、設定変更処理部およびアイコン画像切替処理部)とのインタフェースとして、リストが使用されるため、一方が変更された場合でも、他方にその影響が出にくい。
【0012】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値に従って、その設定項目に関連付けられているアイコンを表示させるか否かを判定する。
【0013】
これにより、テキストとして記述されている所定の名称の子要素の値を変更するだけで、アイコンの表示/非表示を切り替えることができるため、アイコンとして表示される設定項目を簡単に変更することができる。
【0014】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値からアイコンの表示位置および表示サイズを特定する。
【0015】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、コンピュータプログラムは、コンピュータを、リストに対して設定項目の追加および/または削除を行うことによりリストをカスタマイズするカスタマイズ部、として機能させる。
【0016】
これにより、アイコンとして表示される設定項目を変更することができる。
【0017】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、カスタマイズ部は、デフォルトのリストをカスタマイズする場合、デフォルトのリストを変更せずに、カスタマイズ後のリストを別に生成して所定の記憶装置に格納し、アイコン表示処理部は、リストがカスタマイズされているか否かを判定し、リストがカスタマイズされている場合、カスタマイズ後のリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させる。
【0018】
これにより、カスタマイズが行われてもデフォルトのリストが保持され、デフォルト状態へ戻すことが可能になる。
【0019】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコンに関連付けられている設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、設定変更処理部は、アイコンへの所定の操作が検出される度に、設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻す。
【0020】
これにより、所定の操作を繰り返すことで、終わりなく、アイコン画像の切り替えを続けることができる。したがって、所定の操作を繰り返していくだけで、1度表示されたアイコン画像が再度表示されるため、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【0021】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、所定のデータ格納装置に格納されている設定項目の値を参照し、その設定項目の値に対応するアイコン画像でアイコンを最初に所定の表示装置に表示させる。
【0022】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、所定の表示装置の1つの画面に、ある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させ、操作検出部は、複数のアイコンのいずれか1つへの所定の操作を検出する。
【0023】
これにより、同一画面上で、ある機能における複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0024】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させる。
【0025】
これにより、印刷機能で頻繁に設定される複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0026】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、コンピュータを、さらに、設定項目の値に基づいて周辺機器を制御する制御部として機能させる。そして、アイコン表示処理部は、周辺機器のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させる。
【0027】
これにより、周辺機器のドライバにおいて設定可能な複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0028】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、操作検出部は、所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作として、クリック操作を検出する。
【0029】
これにより、クリック操作という単純な操作を1または複数回行うのみで、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2(A)は、図1におけるアイコンリスト22aの一例を示す図である。図2(B)は、図1におけるアイコンリスト22bの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】図1の端末装置において表示される複数のアイコンの例を示す図である。
【図5】図4における用紙向き設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図6】図4における部単位印刷設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図7】図4におけるページ集約設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図8】実施の形態1において表示される編集画面の一例を示す図である。
【図9】実施の形態1におけるカスタマイズ後のアイコンメニューの例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。
【図11】2つのアイコンリスト22a,22bをまとめた1つのリストの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成を示すブロック図である。端末装置1は、例えばパーソナルコンピュータなどであり、端末装置1には、所定の通信路(周辺機器インタフェースケーブル、コンピュータネットワークなど)を介して画像形成装置2が接続されている。画像形成装置2は、印刷機能、画像読取機能およびファクシミリ送受信機能のうちの少なくとも1つを有する装置である。
【0034】
端末装置1は、入力装置11、表示装置12、通信装置13、データ格納装置14およびコンピュータ15を有する。
【0035】
入力装置11は、ユーザ操作を検出し電気信号として出力する装置である。入力装置11としては、キーボード、マウス、タッチパネルなどが使用される。
【0036】
表示装置12は、電気信号を入力されその電気信号に応じた画像を画面に表示する装置である。表示装置12としては、液晶ディスプレイなどが使用される。
【0037】
通信装置13は、所定の通信路を介して画像形成装置2などの周辺機器とデータ通信を行う装置である。通信装置13としては、周辺機器インタフェース、ネットワークインタフェースカードなどが使用される。
【0038】
データ格納装置14は、データおよびプログラムを格納する装置である。この実施の形態では、データ格納装置14は、ドライバプログラム21、複数の設定項目の値を含む設定情報22およびアイコン画像データ23を格納している。データ格納装置14としては、ハードディスクドライバ、不揮発性メモリなどが使用される。アイコン画像データ23は、複数のアイコン画像の画像データであり、アイコン画像は、テキストおよび/またはイラストを含む画像である。
【0039】
設定情報22は、アイコンメニューにおいて表示させるアイコンに関連付けられている設定項目のリストを含む。この実施の形態1では、このリストとして、デフォルトで指定されている設定項目を含むアイコンリスト22a、およびカスタマイズにより指定された設定項目を含むアイコンリスト22bが、設定情報22に含まれている。
【0040】
アイコンリスト22a,22bは、マークアップ言語で記述されているテキストデータである。この実施の形態1では、アイコンリスト22a,22bは、XML(Extensible Markup Language)で記述されている。
【0041】
図2(A)は、図1におけるアイコンリスト22aの一例を示す図である。図2(B)は、図1におけるアイコンリスト22bの一例を示す図である。
【0042】
Window要素は、アイコンメニューの記述であることを示す要素であり、この要素内で使用する名前空間を指定する。Static要素は、1つの設定項目についてのアイコンの表示位置および表示サイズを指定するとともに、そのアイコンがクリックされたときに呼び出されるコールバック関数を指定する。
【0043】
Static要素のname属性により、設定項目が指定される。図2では、「name="ORIENTATION"」により、設定項目「用紙向き」が指定され、「name="OUTPUTORDER"」により、設定項目「部単位印刷」が指定され、「name="PAGEAGGREGATION"」により、設定項目「ページ集約」が指定され、「name="COLOR"」により、設定項目「カラーモード」が指定されている。
【0044】
Static要素は、子要素として、Dimension要素、ShowUI要素、およびProcedure要素を有する。Dimension要素は、アイコン画像の左上端のXY座標を指定するX要素およびY要素、およびアイコン画像の幅および高さ(つまりサイズ)を指定するwidth要素およびheight要素を有する。ShowUI要素は、このShowUI要素が含まれるStatic要素により指定される設定項目に関連付けられているアイコンの表示を許可するか否かを指定する。ShowUI要素の値(内容)が「True」である場合には、そのアイコンが表示され、ShowUI要素の値が「False」である場合には、そのアイコンは表示されない。Procedure要素は、そのアイコンがクリックされたときに呼び出されるコールバック関数を指定する。Procedure要素の値は、コールバック関数の名称とされる。
【0045】
図2(A)に示すアイコンリスト22aには、3つの設定項目が登録されており、それらの設定項目に関連付けられている3つのアイコンの表示が許可されている。図2(B)に示すアイコンリスト22bには、1つの設定項目が登録されており、その設定項目に関連付けられているアイコンの表示が許可されている。
【0046】
また、コンピュータ15は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを備え、プログラムをRAMにロードし、CPUで実行することにより、各種処理部を実現する装置である。ドライバプログラム21がコンピュータ15で実行されることにより、アイコン表示処理部31、クリック検出部32、設定変更処理部33、制御部34およびカスタマイズ部35が実現される。ドライバプログラム41は、コンピュータプログラムの一例である。
【0047】
アイコン表示処理部31は、マークアップ言語でテキストデータとして記述されているアイコンリスト22a,22bを解釈し、そのアイコンリスト22a,22bに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12に表示させる処理部であるとともに、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、表示装置12に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える処理部である。
【0048】
クリック検出部32は、表示装置12に表示されているアイコンへのクリック操作を検出する処理部である。
【0049】
設定変更処理部33は、クリック検出部32により1回のクリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する処理部である。
【0050】
制御部34は、設定項目の値に基づいて画像形成装置2を制御する処理部である。
【0051】
カスタマイズ部35は、設定情報22におけるアイコンリストに対して設定項目の追加および/または削除を行うことによりアイコンリストをカスタマイズする処理部である。
【0052】
次に、上記装置の動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。
【0053】
まず、アイコンメニューの初期画面を表示するときに、アイコン表示処理部31は、設定情報22のアイコンリスト22a,22bを読み出し、アイコンリスト22a,22bに記述されているXMLデータを解釈して、アイコンリスト22a,22bに登録されている複数の設定項目を特定し、その設定項目に対応するアイコンをアイコンメニューに含めるべきアイコンと特定する。そして、アイコン表示処理部31は、設定情報22をデータ格納装置14から読み出し、特定された複数の設定項目に設定されている現在の値を特定する(ステップS1)。ここでは、Static要素のname属性から設定項目が特定される。
【0054】
そして、アイコン表示処理部31は、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23をデータ格納装置14から読み出し(ステップS2)、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像をそれぞれ有する複数のアイコンおよび編集ボタンを表示装置12に表示させる(ステップS3)。これにより、アイコンメニューが表示される。編集ボタンは、このアイコンメニューに含まれるアイコンを変更するためのボタンである。このように、設定項目に設定されている現在の値に対応したアイコン画像のアイコンが表示されるため、ユーザは、設定項目について現在設定されている値をただちに視認することができる。
【0055】
図4は、図1の端末装置1において表示される複数のアイコンの例を示す図である。アイコンリスト22a,22bが図2(A)および図2(B)に示すものである場合、例えば図4に示すアイコンメニューが表示される。図4に示すアイコンメニューは、あるウィンドウ41内で1つのタブ画面51で表示されている。このアイコンメニューには、4つのアイコン52〜55が含まれている。アイコン52は、用紙向き設定のアイコンであり、アイコン53は、部単位印刷設定のアイコンであり、アイコン54は、ページ集約設定のアイコンであり、アイコン55は、カラーモード設定のアイコンである。編集ボタン56は、このアイコンメニューに含まれるアイコンを変更するための編集画面を表示させるためのボタンである。
【0056】
用紙向き設定の値としては、「ポートレート」および「ランドスケープ」があり、「ポートレート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23および「ランドスケープ」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つが用紙向き設定の現在の値に応じて選択されアイコン52に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン52に、「ポートレート」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0057】
部単位印刷設定の値としては、「ソート」および「コレート」があり、「ソート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23および「コレート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つが部単位印刷設定の現在の値に応じて選択されアイコン53に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン53に、「ソート」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0058】
ページ集約設定の値としては、「集約なし」、「2UP」および「4UP」があり、「集約なし」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、「2UP」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、および「4UP」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つがページ集約設定の現在の値に応じて選択されアイコン54に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン54には、「集約なし」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0059】
カラーモード設定の値としては、「カラー」および「モノクロ」があり、「カラー」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、および「モノクロ」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つがカラーモード設定の現在の値に応じて選択されアイコン55に使用される。図4に示すアイコンメニューでは、アイコン55には、「カラー」に対応するアイコン画像が使用されている。なお、図4に示すアイコンメニューにおけるアイコン55は、白黒で描かれているが、実際には複数の色を使用したアイコン画像とされる。このため、ユーザは、カラーモード設定の値として「カラー」が設定されていることをただちに視認することができる。
【0060】
アイコンメニューの後、ユーザが入力装置11を操作して、アイコン52〜55のいずれかに対してクリック操作を行うと、クリック検出部32は、入力装置11からの信号に基づいて、その操作を検出する(ステップS4)。
【0061】
クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、クリック操作のあったアイコンに対応するコールバック関数(Static要素内のProcedure要素で指定されているもの)に従って、設定変更処理部33は、クリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する(ステップS5)。例えば、図4に示すアイコン52がクリックされた場合、アイコン52に関連付けられている用紙向き設定の値が、「ポートレート」から「ランドスケープ」に変更される。したがって、ユーザは、設定項目の複数の値のリストから所望の値を選択する操作をしなくても、クリック操作だけで別の値を選択することができる。
【0062】
クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、さらに、クリック操作のあったアイコンに対応するコールバック関数に従って、アイコン表示処理部31は、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、その操作があったアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える(ステップS6)。例えば、図4に示すアイコン52がクリックされた場合、アイコン52に関連付けられている用紙向き設定の値が「ポートレート」から「ランドスケープ」に変更されるため、アイコン52のアイコン画像が、「ポートレート」のアイコン画像から、「ランドスケープ」のアイコン画像へ変更される。
【0063】
このようにして、あるアイコンに対するクリック操作が検出されると、設定項目の値が変更され、それに伴ってアイコン画像も変更される。
【0064】
この実施の形態1では、クリック操作の検出で変更されていく設定項目の値の順序が予め設定されている。また、この実施の形態1では、あるアイコンへの所定の操作が検出される度に、設定項目の値が、所定の順序に従って変更されていき、その所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻される。
【0065】
図5は、図4における用紙向き設定のアイコン52に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。用紙向き設定の値について「ポートレート」、「ランドスケープ」という順序が設定されている場合、用紙向き設定の値が、「ポートレート」、「ランドスケープ」、「ポートレート」、「ランドスケープ」、・・・という順番で変更される。このため、図5に示すように、アイコン52のアイコン画像は、「ポートレート」のアイコン画像52a、「ランドスケープ」のアイコン画像52b、「ポートレート」のアイコン画像52a、「ランドスケープ」のアイコン画像52b、・・・という順番で切り替えられる。
【0066】
図6は、図4における部単位印刷設定のアイコン53に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。部単位設定の値について「ソート」、「コレート」という順序が設定されている場合、部単位設定の値が、「ソート」、「コレート」、「ソート」、「コレート」、・・・という順番で変更される。このため、図6に示すように、アイコン53のアイコン画像は、「ソート」のアイコン画像53a、「コレート」のアイコン画像53b、「ソート」のアイコン画像53a、「コレート」のアイコン画像53b、・・・という順番で切り替えられる。
【0067】
図7は、図4におけるページ集約設定のアイコン54に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。ページ集約設定の値について「集約なし」、「2UP」、「4UP」という順序が設定されている場合、ページ集約設定の値が、「集約なし」、「2UP」、「4UP」、「集約なし」、「2UP」、「4UP」、・・・という順番で変更される。このため、図7に示すように、アイコン54のアイコン画像は、「集約なし」のアイコン画像54a、「2UP」のアイコン画像54b、「4UP」のアイコン画像54c、「集約なし」のアイコン画像54a、「2UP」のアイコン画像54b、「4UP」のアイコン画像54c、・・・という順番で切り替えられる。
【0068】
そして、上述のようにして設定項目の値が設定されている状態で、印刷要求が発生すると、制御部34は、そのときの設定項目の値を応じた印刷データを生成し、通信装置13を介して、画像形成装置2へ送信する。したがって、画像形成装置2では、印刷機能についての複数の設定項目について、上述のようにして設定された値を反映した印刷処理が実行される。
【0069】
一方、アイコンメニューの後、ユーザが入力装置11を操作して、編集ボタン56に対してクリック操作を行うと、クリック検出部32は、入力装置11からの信号に基づいて、その操作を検出する(ステップS7)。
【0070】
クリック検出部32によりそのクリック操作が検出されると、設定変更処理部33は、このアイコンメニューに含まれるアイコンを変更するための編集画面を表示装置12に表示させる(ステップS8)。
【0071】
図8は、実施の形態1において表示される編集画面の一例を示す図である。編集画面では、選択可能な設定項目のリスト101、および既に選択されている設定項目のリスト102が表示される。このとき、カスタマイズ部35は、アイコンリスト22a,22bを読み出し、選択されている設定項目を特定してリスト102を表示させ、所定のすべての設定項目からリスト102に含まれる設定項目を除いた設定項目を特定してリスト101を表示させる。
【0072】
そして、リスト101におけるいずれかの設定項目が選択され、追加ボタン103が押下されると、カスタマイズ部35は、入力装置11に対するその操作を検出し、選択された設定項目をリスト102に追加するとともにリスト101から削除し、さらに、アイコンリスト22bにその設定項目を追加する。このとき、その設定項目のStatic要素がアイコンリスト22bにおけるWindow要素の子要素として追加される。
【0073】
一方、リスト102におけるいずれかの設定項目が選択され、削除ボタン104が押下されると、カスタマイズ部35は、入力装置11に対するその操作を検出し、選択された設定項目をリスト102から削除するとともにリスト101に追加し、さらに、アイコンリスト22bからその設定項目を削除する。このとき、その設定項目のStatic要素がアイコンリスト22bから削除される。あるいは、その設定項目のStatic要素におけるShowUI要素の値が「True」から「False」へ変更される。
【0074】
また、編集画面におけるOKボタン105が押下されると、カスタマイズ部35は、カスタマイズ処理を終了する。その後、ステップS1以降の処理が再度実行される。
【0075】
例えば、図4に示すアイコンメニューは、図8に示す編集画面において、設定項目「ページ集約」がリスト102から削除された後、図9に示すように変化する。図9は、実施の形態1におけるカスタマイズ後のアイコンメニューの例を示す図である。カスタマイズによって設定項目「ページ集約」が削除された場合、図2(B)に示すアイコンリスト22bは削除されるか、あるいは、図2(B)に示すアイコンリスト22bにおける設定項目「ページ集約」のStatic要素におけるShowUI要素の値が「True」から「False」へ変更される。さらに、アイコンメニューにおける後続のアイコン55についてのStatic要素におけるDimension要素の値が変更される。これにより、図9に示すように、アイコンメニューから、設定項目「ページ集約」に対応するアイコン54が削除され、アイコンメニュー内のアイコン52,53,55が図9に示すように等間隔で配置される。また、アイコンメニュー内でのアイコンの順序は、図8に示す編集画面において、リスト102における設定項目の順序とされ、リスト102における設定項目の順序が変更されると、それに応じて、Dimension要素の値が変更される。
【0076】
以上のように、上記実施の形態1によれば、端末装置1において、コンピュータ15がドライバプログラム14を実行することで、アイコン表示処理部31、クリック検出部32、設定変更処理部33、制御部34およびカスタマイズ部35が実現される。アイコン表示処理部31は、マークアップ言語でテキストデータとして記述されているアイコンリスト22a,22bを解釈し、アイコンリスト22a,22bに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12に表示させる。設定変更処理部33は、クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。そして、アイコン表示処理部31は、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、表示装置12に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える。カスタマイズ部35は、アイコンリスト22a,22bに対して設定項目の追加および/または削除を行うことによりアイコンリスト22a,22bをカスタマイズする。
【0077】
これにより、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。さらに、アイコンリスト22a,22bに対するテキスト編集により、アイコンとして表示される設定項目およびアイコンメニューのレイアウトを簡単に変更することができる。また、カスタマイズ部35により、アイコンとして表示される設定項目を変更することができる。
【0078】
また、上記実施の形態1によれば、アイコンに関連付けられている設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、設定変更処理部33は、アイコンへのクリック操作が検出される度に、設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻す。
【0079】
これにより、クリック操作を繰り返すことで、終わりなく、アイコン画像の切り替えを続けることができる。したがって、クリック操作という同一の操作を繰り返していくだけで、1度表示されたアイコン画像が再度表示されるため、簡単な操作だけで、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【0080】
また、上記実施の形態1によれば、アイコン表示処理部31は、表示装置12の1つの画面に、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコン52〜55を表示させ、クリック検出部32は、アイコン52〜55のいずれか1つへのクリック操作を検出する。
【0081】
これにより、同一画面上で、ある機能における複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。また、印刷機能で頻繁に設定される複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0082】
また、上記実施の形態1によれば、制御部34は、設定項目の値に基づいて画像形成装置2を制御する。そして、アイコン表示処理部31は、画像形成装置2のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコン52〜55を表示させる。
【0083】
これにより、画像形成装置2のドライバにおいて設定可能な複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0084】
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1とは異なる手順でアイコンメニューが表示される。図10は、本発明の実施の形態2に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。なお、実施の形態2における端末装置1の構成は、実施の形態1のものと同様である。
【0085】
実施の形態2では、アイコンメニューの初期画面を表示するときに、アイコン表示処理部31は、デフォルトのアイコンリスト22aを読み出し、アイコンリスト22aに登録されている複数の設定項目を特定し、その設定項目に対応するアイコンをアイコンメニューに含めるべきアイコンと特定する(ステップS21)。
【0086】
アイコン表示処理部31は、例えばDEVMODEといった設定情報22をデータ格納装置14から読み出し、特定された複数の設定項目に設定されている現在の値を特定する(ステップS22)。
【0087】
そして、アイコン表示処理部31は、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23をデータ格納装置14から読み出し(ステップS2)、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像をそれぞれ有する複数のアイコン、および編集ボタンを表示装置12に表示させる(ステップS3)。
【0088】
このようにデフォルトのアイコンメニューを表示させた後、アイコン表示処理部31は、アイコンリスト22bの有無に基づいて、アイコンメニューがカスタマイズされているか否かを判定する(ステップS23)。アイコン表示処理部31は、アイコンメニューがカスタマイズされていると判定した場合、そのカスタマイズ(つまり、アイコンリスト22b)が適用済みか否かを判定する(ステップS24)。アイコン表示処理部31は、そのカスタマイズ(つまり、アイコンリスト22b)が適用済みではないと判定した場合には、アイコンリスト22bを読み出し(ステップS25)、そのアイコンリスト22bに基づいてステップS22以降の処理を再度実行する。
【0089】
一方、アイコン表示処理部31は、ステップS23においてアイコンメニューがカスタマイズされていないと判定した場合、およびステップS24においてカスタマイズが既に適用済みであると判定した場合には、ステップS4以降の処理を実行する。なお、ステップS4以降の処理については、実施の形態1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0090】
以上のように、上記実施の形態2によれば、カスタマイズ部35は、デフォルトのアイコンリスト22aをカスタマイズする場合、デフォルトのアイコンリスト22aを変更せずに、カスタマイズ後のアイコンリスト22bを別に生成してデータ格納装置14に格納し、アイコン表示処理部31は、アイコンリスト22bの有無に基づいて、アイコンリスト22aがカスタマイズされているか否かを判定し、アイコンリスト22aがカスタマイズされている場合、カスタマイズ後のリスト22bに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを表示装置12表示させる。
【0091】
これにより、カスタマイズが行われてもデフォルトのリストが保持され、デフォルト状態へ戻すことが可能になる。例えば、図8に示すような編集画面に、デフォルトボタンを設け、デフォルトボタンが押下された場合に、カスタマイズ部35は、アイコンリスト22bを削除して、デフォルトのアイコンリスト22aのみとするようにしてもよい。
【0092】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0093】
例えば、上記各実施の形態において、設定項目の値の順序の最後になった後、その順序の最後から最初へ向かって値を変更させていくようにしてもよい。
【0094】
また、上記各実施の形態において、図4に示すアイコンメニューにおけるアイコンの数は4つであるが、4つに限定されるものではなく、1〜3個、5個以上のいずれかでもよい。また、設定項目の種類も、図4に示す場合のものに限定されるものではない。また、アイコンメニューに表示されるアイコンのうち、操作される頻度が低いものを、他の設定項目のアイコンに自動的に変更するようにしてもよい。
【0095】
また、上記各実施の形態においては1つの設定項目について2または3個の許容値があるが、1つの設定項目について4つ以上の許容値(つまり4種類以上のアイコン画像)があってもよい。
【0096】
また、上記各実施の形態において、アイコンへのクリックによりそのアイコンに関連付けられている設定項目の値が変更されたことに起因して、他のアイコンに関連付けられている設定項目の許容値のいずれかが選択できなくなった場合には、その許容値が、上述の設定項目の値の順序から除かれるようにしてもよい。
【0097】
また、上記各実施の形態において、設定項目の値を変更させる操作としてクリック操作が使用されているが、クリック操作はシングルクリックとしても、ダブルクリックとしてもよい。また、その操作として、各種マウスジェスチャー、各種フィンガージェスチャーなどを使用してもよい。
【0098】
また、上記各実施の形態においては、アイコンリスト22bには、カスタマイズによって追加された設定項目のみが含まれるが、アイコンリスト22bに、カスタマイズ後のすべての設定項目を含めるようにしてもよい。その場合、アイコン表示処理部31は、アイコンリスト22bが存在する場合には、アイコンリスト22aを使用せずにアイコンリスト22bのみを使用する。
【0099】
また、上記各実施の形態においては、アイコンリスト22a,22bを1つのリストとしてもよい。その場合、アイコンメニューで、使用可能なすべての設定項目についてのStatic要素を含むWindow要素がそのリストに記述される。そして、各設定項目のアイコンが表示されるか否かは、その設定項目に対応するStatic要素のShowUI要素の値によって設定される。図11は、アイコンリスト22a,22bをまとめた1つのリストの例を示す図である。図11に示すリストでは、図2(A),2(B)における上述の4つの設定項目が使用可能であり、このうちの設定項目「ページ集約」のアイコンが非表示とされている。図11に示すリストに基づいてアイコンメニューが表示されると、例えば図9に示すようになる。1つのリストとした場合、デフォルトのアイコンメニューの設定項目を指定する別のリストを設けてもよいし、各Static要素内に、デフォルトで表示させるか否かを指定する子要素をそれぞれ記述するようにしてもよい。
【0100】
なお、上記各実施の形態では、ある設定項目についての複数の許容値に対応して複数のアイコン画像が用意されている。そして、その複数のアイコン画像は、互いに異なる画像とされている。これにより、ユーザは、現在設定されている設定項目の値を、アイコン画像によりただちに視認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、例えば、周辺機器のドライバにおける設定項目の値の入力に適用可能である。
【符号の説明】
【0102】
2 画像形成装置(周辺機器の一例)
12 表示装置(表示装置の一例)
14 データ格納装置(データ格納装置の一例)
15 コンピュータ(コンピュータの一例)
21 ドライバプログラム(コンピュータプログラムの一例)
22a,22b アイコンリスト(リストの一例)
31 アイコン表示処理部(アイコン表示処理部の一例,アイコン画像切替処理部の一例)
32 クリック検出部(操作検出部の一例)
33 設定変更処理部(設定変更処理部の一例)
34 制御部(制御部の一例)
35 カスタマイズ部(カスタマイズ部の一例)
52〜55 アイコン(アイコンの例)
52a,52b,53a,53b,54a,54b,54c アイコン画像(アイコン画像の例)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
マークアップ言語でテキストデータとして記述されているリストを解釈し、そのリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させるアイコン表示処理部、
前記所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作を検出する操作検出部、
前記操作検出部により所定の操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する設定変更処理部、および
前記設定変更処理部による設定項目の値の変更に応じて、前記所定の表示装置に表示されている前記アイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替えるアイコン画像切替処理部、
として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記アイコン表示処理部は、前記リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、
前記設定変更処理部および前記アイコン画像切替処理部は、その要素において指定されている関数に従って前記設定項目の値の変更および前記アイコン画像の切り替えを実行すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記アイコン表示処理部は、前記リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値に従って、その設定項目に関連付けられているアイコンを表示させるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記アイコン表示処理部は、前記リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値から前記アイコンの表示位置および表示サイズを特定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、さらに、
前記リストに対して設定項目の追加および/または削除を行うことにより前記リストをカスタマイズするカスタマイズ部
として機能させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記カスタマイズ部は、デフォルトの前記リストをカスタマイズする場合、前記デフォルトのリストを変更せずに、カスタマイズ後の前記リストを別に生成して所定の記憶装置に格納し、
前記アイコン表示処理部は、前記リストがカスタマイズされているか否かを判定し、前記リストがカスタマイズされている場合、前記カスタマイズ後のリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させること、
を特徴とする請求項5記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記アイコンに関連付けられている前記設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、
前記設定変更処理部は、前記アイコンへの所定の操作が検出される度に、前記設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、前記所定の順序の最後の値の次に、前記所定の順序の最初の値に戻すこと、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記アイコン表示処理部は、所定のデータ格納装置に格納されている設定項目の値を参照し、その設定項目の値に対応するアイコン画像で前記アイコンを最初に前記所定の表示装置に表示させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記アイコン表示処理部は、前記所定の表示装置の1つの画面に、ある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させ、
前記操作検出部は、前記複数のアイコンのいずれか1つへの所定の操作を検出すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記アイコン表示処理部は、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを、さらに、前記設定項目の値に基づいて周辺機器を制御する制御部として機能させ、
前記アイコン表示処理部は、前記周辺機器のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させること、
を特徴とする請求項9記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記操作検出部は、前記所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作として、クリック操作を検出することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項1】
コンピュータを、
マークアップ言語でテキストデータとして記述されているリストを解釈し、そのリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させるアイコン表示処理部、
前記所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作を検出する操作検出部、
前記操作検出部により所定の操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する設定変更処理部、および
前記設定変更処理部による設定項目の値の変更に応じて、前記所定の表示装置に表示されている前記アイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替えるアイコン画像切替処理部、
として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記アイコン表示処理部は、前記リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、
前記設定変更処理部および前記アイコン画像切替処理部は、その要素において指定されている関数に従って前記設定項目の値の変更および前記アイコン画像の切り替えを実行すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記アイコン表示処理部は、前記リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値に従って、その設定項目に関連付けられているアイコンを表示させるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記アイコン表示処理部は、前記リストにおいて設定項目が記述されている所定の名称の要素を特定し、その要素の所定の名称の子要素の値から前記アイコンの表示位置および表示サイズを特定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、さらに、
前記リストに対して設定項目の追加および/または削除を行うことにより前記リストをカスタマイズするカスタマイズ部
として機能させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記カスタマイズ部は、デフォルトの前記リストをカスタマイズする場合、前記デフォルトのリストを変更せずに、カスタマイズ後の前記リストを別に生成して所定の記憶装置に格納し、
前記アイコン表示処理部は、前記リストがカスタマイズされているか否かを判定し、前記リストがカスタマイズされている場合、前記カスタマイズ後のリストに登録されている設定項目に関連付けられているアイコンを所定の表示装置に表示させること、
を特徴とする請求項5記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記アイコンに関連付けられている前記設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、
前記設定変更処理部は、前記アイコンへの所定の操作が検出される度に、前記設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、前記所定の順序の最後の値の次に、前記所定の順序の最初の値に戻すこと、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記アイコン表示処理部は、所定のデータ格納装置に格納されている設定項目の値を参照し、その設定項目の値に対応するアイコン画像で前記アイコンを最初に前記所定の表示装置に表示させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記アイコン表示処理部は、前記所定の表示装置の1つの画面に、ある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させ、
前記操作検出部は、前記複数のアイコンのいずれか1つへの所定の操作を検出すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記アイコン表示処理部は、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを、さらに、前記設定項目の値に基づいて周辺機器を制御する制御部として機能させ、
前記アイコン表示処理部は、前記周辺機器のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させること、
を特徴とする請求項9記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記操作検出部は、前記所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作として、クリック操作を検出することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−191721(P2010−191721A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35935(P2009−35935)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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