説明

コークス炉移動機制御方法及びその装置

【課題】設置費用、検出精度、安全性において優れたコークス炉移動機制御方法及びその装置を提供する。
【解決手段】コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に、該窯位置を特定するための窯番号がコード化されて設置された認識パネルを、ガイド車21及び押出機22にそれぞれ搭載されたカメラにより撮像し、その撮像画像に基づいて窯番号を認識し、ガイド車21及び押出機22が所望の窯位置にいるか否かを判定し、その判定結果に基づいてガイド車21及び押出機22の位置を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コークス製造における移動機械の制御方法及びその装置に関し、特に、その位置制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のガイド車と押出機との位置関係を判定する装置として、誘導無線を用いた絶対位置検出方法がある。この方法は、地上と機上間の通信に用いる誘導無線のケーブルとして撚り合わせ対型誘導無線線路を用いる方式であり、±10mmの精度で絶対位置を判別し、両移動機の窯番号の一致を判定するものである(例えば特許文献1)。
その他に、PLG(パルスジェネレータ)等により指定された停止窯の前に停止後、中心位置に精度良く移動機械を停止させる装置については、種々の方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、ガイド車と押出機の位置が一致していることを検出する方式としては、ガイド車に放射線源を設置し、押出機に受信機を設置することにより、放射線を検知した場合に両者の位置関係が一致したと判定する技術もある。
【特許文献1】特公昭63−24633号公報
【特許文献2】特開昭52−63903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の特許文献1の技術は、長距離の誘導無線ケーブルを敷設することが必要であり、特殊な制御装置を設置するなど高価なものとなる。また、走行の相対位置をPLG(パルスジェネレータ)等を用いて判定し、基準位置からのパルスカウントで走行距離を求め窯番を推定する方法もあるが、PLGの精度では長距離走行した場合の誤差が積算されることや、PLGに接続するタッチローラのスリップ又は磨耗も誤差要因となり信頼性にかけ、停電等が発生した場合には、その間の走行距離が加算されないため、改めて基準点まで戻して走行させる必要がある。
また、上記の特許文献2の方法では、撮像装置などを用いて光学的な手法によって、ガイド車や押出機の位置を検出するものであるが、ガイド車と押出機間の相対位置が確実に検出できることを前提とした方法であり、万一、検出エラーが発生した場合には対処が困難な場合がある。
更に、放射線を用いて検知する方法においては、故障時のメンテナンス作業が放射線の管理区域作業となり、その制約が大きくなるといった問題点がある。
【0004】
本発明は、手動運転する場合にはガイド車と押出機間の停止窯が一致していることを運転者に頼らずに検出することによる運転者の誤操作防止装置として開発されたものであり、無人自動運転の場合においても装置の故障による誤検知の防止を可能にし、設置費用、検出精度、安全性において上記の従来技術の課題を解決したコークス炉移動機制御方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るコークス炉移動機制御方法は、コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に、該窯位置を特定するための窯番号がコード化されて設置された認識パネルを、ガイド車及び押出機にそれぞれ搭載された撮像装置により撮像し、その撮像画像に基づいて窯番号を認識し、ガイド車及び押出機が所望の窯位置にいるか否かを判定し、その判定結果に基づいてガイド車及び押出機の位置を制御する。本発明においては、コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に配置された認識パネルを撮像し、その窯番号を認識するようにしており、確実にガイド車と押出機間の位置関係を判別することができ、手動運転する場合にはガイド車と押出機間の停止窯が一致していることを運転者に頼らずに検出することができ、更に、無人自動運転の場合においても装置の故障による誤検知の防止が可能になっている。また、設置費用が安価で、検出精度が高く、しかも安全性のある位置検知が可能となる。
【0006】
また、本発明に係るコークス炉移動機制御方法は、前回押し出しの窯位置から今回押し出しの窯位置までの距離を測定し、その測定された距離データと予め記憶された前回押し出しの窯位置から今回押し出しの窯位置までの実距離データとを比較し、両者が一致又は所定の範囲内の差異の場合には、前記押出機及び前記ガイド車が、上記の撮像画像により判定された窯位置にいると判定する。本発明においては、画像認識処理による位置検出の際に、仮に窯位置を誤検知しても、他の位置情報である走行距離測定値を用いて判定を行うので、誤検知を確実に防止できる。また、PLGによる距離計側では走行距離計測の誤差の蓄積を防止するために地上子を設置して誤差を相殺するが、専用の地上子ではなく、前回画像認識して停止した位置(前回押し出しを行った窯位置)を基準にして、距離を計測するようにしたので誤差の積算を低減できる。
【0007】
また、本発明に係るコークス炉移動機制御方法は、前記認識パネルに対して、LED照明4灯の光軸を認識パネルの四方向から均等に配置して照射する。本発明においては、LED照明を使用し、且つ四隅を照射することによって前記認識パネルの均一に照射され、画像認識の誤検知を防止することができる。
また、本発明に係るコークス炉移動機制御方法においては、前記認識パネルが樹脂製のボードにより構成される。熱負荷が少ないところに設置する場合には、プラスチックボードなどの樹脂製のボードを使用でき、これによって取付け作業が容易となったり、パネルへのコークス粉などの粉塵の付着も少なくなる。
【0008】
また、本発明に係るコークス炉移動機制御装置は、コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に、該窯位置を特定するための窯番号がコード化されて設置された認識パネルと、ガイド車及び押出機にそれぞれ搭載された位置検出手段と、該位置検出手段の出力によりガイド車及び押出機が所望の窯位置にいるか否かを判定し、その判定結果に基づいてガイド車及び押出機の位置を制御する制御手段とを備える。そして、前記位置検出手段は、前記認識パネルを撮像する撮像装置と、該撮像装置により撮像された画像を処理する画像処理手段と、該画像処理手段により画像処理された画像信号に基づいて窯番号を認識する演算手段とを備えたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、本願発明の実施形態に係るコークス炉の移動機(ガイド車、押出機)の制御を行う制御装置及び移動機のシステム構成図である。この制御装置は、移動機制御装置10、ガイド車制御装置11、ガイド車位置検出装置12、押出機制御装置13及び押出機位置検出装置14から構成され、移動機制御装置10は、ガイド車制御装置11及び押出機制御装置13の各々と運転指令や運転状況について通信可能となっている。なお、移動機制御装置10、ガイド車制御装置11及び押出機制御装置13は本発明の制御手段を構成している。
【0010】
移動機制御装置10は、ガイド車21及び押出機22の各々が所望の位置にいるか否か、すなわち、ガイド車21及び押出機22が同一の窯番号にいるか否かを監視し、コークスの押出作業を行える状況にあるか否かを判断して制御する装置である。ガイド車制御装置11は、移動機制御装置10からのガイド車21の移動指令を入力するとともに、ガイド車位置検出装置12からガイド車21の現在位置を入力して、ガイド車21を指令された位置に移動制御する。ガイド車位置検出装置12は、ガイド車21が、コークス炉の多数有る窯の内、どの窯番号の位置にいるか等を検出する。同様に、押出機制御装置13は、移動機制御装置10からの押出機22の移動指令を入力するとともに、押出機位置検出装置14から押出機の現在位置を入力して、押出機22を指令された位置に移動制御する。押出機位置検出装置14は、押出機22が、コークス炉の多数有る窯の内、どの窯番号の位置にいるか等を検出する。
【0011】
図2は上記のガイド車位置検出装置12(又は押出機位置検出装置14)の構成を示したブロック図である。ガイド車位置検出装置12は、撮像装置であるカメラ31、画像処理装置32及び演算装置33から構成されている。コークス炉40の各窯にはターゲット45が取り付けられている。このターゲット45は、本発明の認識パネルを構成しており、窯位置を特定するための窯番号がコード化されて描画されている(詳細は図3にて説明)。CCDカメラ等からなるカメラ31はターゲット45を撮像し、画像処理装置32はカメラ31からの撮像信号を画像処理する(空間フィルタによるノイズ除去、強調処理等)。演算装置33は、画像処理装置32で処理された画像信号のコード、即ち窯番号を認識し、ガイド車21の現在位置を検出してガイド車制御装置11に出力する。また、ガイド車位置検出装置12はPLG(パルスジェネレータ)34を備えており、これは、ガイド車21に取り付けられ、ガイド車21の移動に伴ってパルスを発生する。演算装置33は、PLG(パルスジェネレータ)34の出力パルスを取り込むと、それを積算して前回の押し出しの窯位置からの移動距離として、上記の窯番号とともに位置検出情報としてガイド車制御装置11に出力する。なお、移動距離は前回押し出しの窯位置を基準とするので、ガイド車21が前回押し出しの窯位置に到達した時点で、何らかの手段で移動距離をリセットする必要がある(例えば演算装置33に目的地の窯番号を入力し、その窯番号を認識する度に移動距離をリセットする)。ところで、ここではガイド車位置検出装置12の構成について説明したが、押出機位置検出装置14の構成は図3の構成と同一であり、その場合には位置検出情報(現在の窯番号、前回の押し出しの窯位置からの移動距離)を検出をして押出機制御装置13に出力する。
【0012】
図3は上記のターゲット45をコークス炉の各窯に取り付けた状態を示す概念図である。コークス炉の各窯41のガイド車側42及び押出機側43の各位置に対応して、その下側に3行×3列の白黒で、窯番号をコードして描画されたターゲット45を取り付けている。番号の表示方法としては、一番上の行の左側を二進数の1桁目とし、真ん中を2桁目、右を3桁目、中段の左側を4桁目、のようにして、二進数で表せばよいし、別の並び順によって表示しても構わない。通常、窯は200程度あるが、3×3=9桁あれば、29=392通りを表現できるので、十分である。このターゲット45の素材は金属製でもよいが、特に熱的に負荷がかからない場所であれば、プラスチックなどの樹脂製であることが好ましい。また、樹脂製であれば、取付けには、金属製のように溶接によらなくても、接着剤での取付けが可能であり、取付け作業の効率性の面においても、好ましい。なお、図3の例では、窯が5個の例を図示しているが、実際のコークス炉は200個以上の窯から構成されているので、実際には200個以上のターゲット45を取り付けられることになる。
【0013】
図4はガイド車位置検出装置12(又は押出機位置検出装置14)の周辺に取り付けられる照明装置の説明図である。確実にターゲット45のコードを検出するためには、撮像時の照明方法が重要であるが、本発明においては、照明器具35として円形のLED照明を4つ用いて、ターゲット45の四方から照射させて、均一な反射光をカメラにて撮像できるような構成にしている。
【0014】
図5はカメラ31や照明器具35を押出機架台23に取り付けた例である。押出機22の下側にカメラ31、照明器具35を設置することにより、熱負荷を軽減することが可能である。なお、ガイド車21においてもこれらを同様に取り付けるものとする。
【0015】
次に、以上の構成からなるコークス炉移動制御装置によりガイド車21及び押出機22の位置を制御する方法を説明する。
図6はガイド車21及び押出機22の位置を制御する際の処理過程を示したフローチャートである。
(A)まず、移動機制御装置10の処理がスタートすると、ガイド車制御装置11に対してガイド車21を窯番号Xに移動させる指令を出力する(Step101)。同様に、押出機制御装置13に対して押出機22を窯番号Xに移動させる指令を出力する(Step102)。
(B)ガイド車制御装置11は、移動指令が入力される(Step201)と、ガイド車21を指令された窯番号の窯に移動させる(Step202)。移動時には、ガイド車21の位置検出情報(現在の窯番号、前回の押出作業の窯位置からの移動距離を含む情報)をガイド車位置検出装置12から入力する(Step203)とともに、その位置検出情報を移動機制御装置10に出力する(Step204)。指令された窯番号Xの窯に到達するまで上記の処理(Step202〜Step204)を繰り返し、指令された窯番号Xがガイド車位置検出装置12から入力する(Step205)と、そこでガイド車21を停止させ(Step206)、移動完了指令を移動機制御装置10に出力する(Step207)。
【0016】
(C)同様に、押出機制御装置13は、移動指令が入力される(Step301)と、押出機22を指令された窯番号の窯に移動させる(Step302)。移動時には、押出機22の位置検出情報(現在の窯番号、前回の押出作業の窯位置からの移動距離を含む情報)を押出機位置検出装置14から入力する(Step303)とともに、その位置情報を移動機制御装置10に出力する(Step304)。指令された窯番号Xの窯に到達するまで上記の処理(Step302〜Step304)を繰り返し、指令された窯番号Xが押出機位置検出装置14から入力する(Step305)と、そこで押出機22を停止させ(Step306)、移動完了指令を移動機制御装置10に出力する(Step307)。
【0017】
(D)移動機制御装置10は、ガイド車制御装置11及び押出機制御装置13から位置情報(窯番号、移動距離)を入力しながら(Step103、Step104)、各々から移動完了指令の入力をまち、ガイド車21と押出機22がともに窯番号Xに来たかどうかを判定する(Step105)。そして、少なくとも一方が窯番号Xと異なる場合にはエラーを出力する(Step108)。ガイド車21と押出機22がともに、窯番号Xであれば、ガイド車21及び押出機22のそれぞれの移動距離が前回押出作業を行った窯位置から今回の窯位置までの距離に、実際に移動時に入力した距離(測定距離)が一致(完全に一致していなくとも、測定誤差を考慮して、ある範囲以内であれば一致と判定しても良い)しているかどうかを判定する(Step106)。そして、距離が一致していれば、窯番号がXであると判断し、窯番号Xでの押出作業の開始指令を押出機制御装置13に出力し(Step107)、押出機制御装置13はその指令により押出機22に押出作業を開始させる(Step308)。上記の判定において、距離が異なるようであれば、エラーを出力して(Step108)、ガイド車21及び押出機22の操作者や監視者に、確認の警告を促す。
【0018】
なお、本実施形態では、移動機制御装置10は、ガイド車21及び押出機22の移動距離情報を入力し、移動距離と窯番号との整合性の判定を行うようにしたが(Step103〜Step108)、移動距離情報を移動機制御装置10に入力せず、ガイド車制御装置11及び押出機制御装置13の各々において、移動距離と窯番号の整合性の判定を行ってから、その判定結果を移動機制御装置10に出力するようにしてもよい。
【0019】
以上のように本実施形態においては、コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に、該窯位置を特定する窯番号がコード化されて設置されたターゲット(認識パネル)を、ガイド車及び押出機にそれぞれ搭載されたカメラ(撮像装置)により撮像し、その撮像画像に基づいて窯番号を認識し、ガイド車及び押出機が所望の窯位置にいるか否かを判定し、その判定結果に基づいてガイド車及び押出機の位置を制御するようにしており、確実にガイド車と押出機間の位置関係を判別することができ、手動運転する場合にはガイド車と押出機間の停止窯が一致していることを運転者に頼らずに検出することができ、更に、無人自動運転の場合においても装置の故障による誤検知の防止が可能になっている。また、設置費用が安価で、検出精度が高く、しかも安全性のある位置検知が可能となっている。
【0020】
また、前回押し出しの窯位置から今回押し出しの窯位置までの距離を測定し、その測定された距離データと予め記憶された前回押し出しの窯位置から今回押し出しの窯位置までの実距離データとを比較し、両者が一致又は所定の範囲内の差異の場合には、前記押出機及び前記ガイド車が、上記の判定において判定された窯位置にいると判定するようにしており、仮に画像認識処理による位置検出の際に窯位置を誤検知しても、他の位置信号である走行距離測定値を用いて判定を行うので、誤検知を確実に防止できる。また、PLGによる距離計側では走行距離計測の誤差の蓄積を防止するために地上子を設置して誤差を相殺するが、専用の地上子ではなく、前回画像認識して停止した位置(前回押出作業を行った位置)を基準にして、移動距離を計測するようにしたので誤差の積算を低減できる。
【0021】
また、ターゲット(認識パネル)に対してLED照明4灯の光軸を認識パネルの四方向から均等に配置して照射するようにしたので、ターゲット(認識パネル)が均一に照明され、画像認識の誤検知を防止することができる。
また、前記認識パネルが樹脂製のボードにより構成される。熱負荷が少ないところに設置する場合には、プラスチックボードなどの樹脂製のボードを使用でき、これによって取付け作業が容易となったり、パネルへのコークス粉などの粉塵の付着も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係るコークス炉の移動機の制御を行う制御装置及び移動機のシステム構成図である。
【図2】ガイド車位置検出装置(又押出機位置検出装置)の構成を示したブロック図である。
【図3】ターゲットをコークス炉の各窯に取り付けた状態を示す概念図である。
【図4】ガイド車位置検出装置(又は押出機位置検出装置)の周辺に取り付けられる照明装置の説明図である。
【図5】カメラや照明器具を押出機架台に取り付けた例を示した説明図である。
【図6】ガイド車及び押出機の位置を制御する際の処理過程を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0023】
10 移動機制御装置、11 ガイド車制御装置、12 ガイド車位置検出装置、13 押出機制御装置、14 押出機位置検出装置、21 ガイド車、22 押出機、23 押出機架台、31 カメラ、32 画像処理装置、33 演算装置、35 照明器具、40 コークス炉、41 コークス炉窯、45 ターゲット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に、該窯位置を特定する窯番号がコード化されて設置された認識パネルを、ガイド車及び押出機にそれぞれ搭載された撮像装置により撮像し、その撮像画像に基づいて窯番号を認識し、ガイド車及び押出機が所望の窯位置にいるか否かを判定し、その判定結果に基づいてガイド車及び押出機の位置を制御することを特徴とするコークス炉移動機制御方法。
【請求項2】
前回押し出しの窯位置から今回押し出しの窯位置までの距離を測定し、その測定された距離データと予め記憶された前回押し出しの窯位置から今回押し出しの窯位置までの実距離データとを比較し、両者が一致又は所定の範囲内の差異の場合には、前記ガイド車及び前記押出機が、上記の撮像画像により判定された窯位置にいると判定することを特徴とする請求項1記載のコークス炉移動機制御方法。
【請求項3】
前記認識パネルに対して、LED照明4灯の光軸を認識パネルの四方向から均等に配置して、照射することを特徴とする請求項1又は2記載のコークス炉移動機制御方法。
【請求項4】
前記認識パネルは樹脂製のボードにより構成されることを特徴とする請求項1乃至3記載の何れかに記載のコークス炉移動機制御方法。
【請求項5】
コークス炉のガイド車側及び押出機側の各々の窯位置に、該窯位置を特定するための窯番号がコード化されて設置された認識パネルと、
ガイド車及び押出機にそれぞれ搭載された位置検出手段と、
該位置検出手段の出力によりガイド車及び押出機が所望の窯位置にいるか否かを判定し、その判定結果に基づいてガイド車及び押出機を制御する制御手段と
を備え、
前記位置検出手段は、
前記認識パネルを撮像する撮像装置と、
該撮像装置により撮像された画像を処理する画像処理手段と、
該画像処理手段により画像処理された画像信号に基づいて窯番号を認識する演算手段と
を備えたことを特徴とするコークス炉移動機制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−24869(P2008−24869A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−200787(P2006−200787)
【出願日】平成18年7月24日(2006.7.24)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】