説明

コードレス電話装置

【課題】 簡単な構成で、離れた場所にある電子機器の使用状況をユーザに報知可能なコードレス電話装置を提供する。
【解決手段】 子機30は、パソコンからの電力供給を検出すると、パソコンが電源オンとなった旨の信号を親機20へ送信し(ステップ4からステップ5の間の通知信号)、親機20はパソコンが使用中である旨のメッセージを表示する。一方、子機30は、パソコンからの電力供給断を検出すると、親機20と子機30との間が無線接続されると共に、親機20はパソコンが使用中である旨のメッセージを消去する(ステップ7)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、親機と当該親機と無線接続可能な子機とからなるコードレス電話装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、一人暮らしの老人や身体障害者の安否状況を遠隔監視するシステムに関する技術が数多く提案されており、例えば特許文献1では、家庭内に設けられた集中管理部2が、家庭用電気製品毎に設けられた製品操作状況検出部1からの信号を受信し記憶し、記憶した情報を外部に設けられている生活モニター部3へ送出することにより、生活モニター部3が受信した情報に基づいて老人等の生活状況を監視するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−248093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、各家庭に集中管理部が必要であり、更には集中管理部からの信号を受信する生活モニター部も必要となる。その結果、システムを構築するにあたり多大なコストを費やすこととなる。
【0005】
また、外部から各家庭内の電化製品の操作状況を把握するためには上述した特許文献1のようなシステムが必要となるが、一般家庭内で例えば居間から子供部屋に置かれている電化製品を監視するには、このような大掛かりなシステムまで必要としない。仮にこのような監視を目的とするために特許文献1に記載のようなシステムを使用するとなると、使用しない無駄な装置までも配置することとなり、その結果ユーザに無駄な費用を強いることとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項1に記載の発明は、親機と、当該親機と無線接続可能な子機とからなるコードレス電話装置であり、前記子機は電子機器と接続可能であり、前記電子機器からの電力供給を検出する電力供給検出手段と、前記親機と無線通信を行う子機無線通信手段と、を有し、前記親機は、前記子機と無線通信を行う親機無線通信手段と、表示手段と、を有し、前記子機は、前記電力供給検出手段が前記電子機器からの電力供給を検出すると、前記子機無線通信手段が、前記電子機器が電源オンとなったことを示す通知信号を前記親機へ送信し、前記親機は、前記親機無線通信手段が前記通知信号を受信すると、前記表示手段が、前記電子機器が使用中或いは電源オンとなった旨のメッセージを表示することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコードレス電話装置であり、前記子機は、前記電力供給検出手段が前記電子機器からの電力供給の断を検出すると、前記子機無線通信手段が、前記電子機器が電源オフとなったことを示す通知信号を前記親機へ送信し、前記親機は、前記親機無線通信手段が前記通知信号を受信すると、前記表示手段が、前記電子機器が使用中或いは電源オンとなった旨のメッセージの表示を消去することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコードレス電話装置であり、前記子機は、前記電力供給検出手段が前記電子機器からの電力供給の断を検出すると、前記子機無線通信手段が、前記電子機器が電源オフとなったことを示す通知信号を前記親機へ送信し、前記親機は、前記親機無線通信手段が前記通知信号を受信すると、前記表示手段が、前記電子機器が非使用中或いは電源オフとなった旨のメッセージの表示を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、子機と接続された電子機器の電源がオンされると、子機が親機へ電子機器の電源がオンされたことを示す信号を送信し、一方、親機はその信号を受信すると電子機器が使用中或いは電源オンとなった旨のメッセージを表示するため、通常のコードレス電話装置を少し改良した構成とするだけで、他の部屋で使用している電子機器の使用状況を把握可能なシステムを提供することが可能である。
【0010】
又、本発明では、子機と接続された電子機器の電源がオフされると、子機と親機が無線接続されると共に、親機は電子機器が非使用中或いは電源オフとなった旨のメッセージを表示するため、通常のコードレス電話装置を少し改良した構成とするだけで、他の部屋で使用している電子機器の使用状況を把握可能なシステムを提供することが可能である。
【0011】
いずれにしても、家庭内に配置されている電子機器の使用状況或いは電源状況を離れた場所で把握するシステムを低コストで実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例に係る通信装置の外観図である。
【図2】本発明の実施例に係る子機を後面方向から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る親機のブロック図である。
【図4】本発明の実施例に係る子機のブロック図である。
【図5】本発明の実施例に係る親機と子機と間で行われる動作シーケンス図である。
【図6】本発明の実施例に係る子機のフロー図である。
【図7】本発明の実施例に係る親機のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用してなる実施例装置であるコードレス電話装置について説明する。尚、本実施例装置ではデジタルコードレス電話装置について実施しているが、アナログコードレス電話装置、或いはコードレス電話の機能を搭載したファクシミリ装置等にも同様に本発明を適用することが可能である。
【実施例】
【0014】
本発明を適用してなる実施例装置であるコードレス電話装置10は、図1に示すように親機20と、当該親機20と無線接続可能な子機30とからなる。また、子機30は例えば、パーソナルコンピューター(以下、パソコン40)等の電子機器と電気的に接続可能である。
【0015】
子機30は図2に示すように、背面下方にUSB(Universal Serial Bus)ケーブル31の一端が接続されている。一方、USBケーブル31の他端はUSBコネクタ312が形成されており、パソコン等のUSBポートを有する電子機器と接続可能である。本実施例装置の子機30は、このUSBケーブル31を介してパソコンと接続した後に、パソコンから供給される電力により子機30内部に配置されている二次電池(図4の電池391)を充電できる。
【0016】
図3は、本発明を適用してなるコードレス電話装置10の親機20におけるブロック図である。
【0017】
電話回線制御部21は、公衆回線Lと接続されており、回線Lの極性反転の検出、公衆回線Lからの着信信号の検出、公衆回線LへのDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号やパルスダイヤル信号からなる電話番号の送出を行うものである。
【0018】
音声信号処理部22は、例えばDSP(Digital Signal Processor)からなり、電話回線制御部21、制御部24、ハンドセット25、スピーカ255、マイク256と接続され、電話回線制御部21を介して公衆回線Lから受信した音声信号をハンドセット25、スピーカ255に送出する機能や、ハンドセット25、マイク256から入力した音声信号を電話回線制御部21へ送出する機能、無線部23にて受信し復調した音声信号を入力し電話回線制御部21へ送出する機能、電話回線制御部21から入力した音声信号を無線部23へ出力する機能等を有する。又、音声信号処理部22は、制御部24からの制御信号に基づいて、上述した音声通路の切換を行う。
【0019】
無線部23は、アンテナ29と接続されており、アンテナ29を介して子機30から受信した信号の復調や、子機30へ送信する信号の変調等を行う。
【0020】
制御部24は、親機20内部の各回路と接続されており各回路の制御を司る。制御部24は、後述するROM(Read Only Memory)242に格納されているシステムプログラムに基づいて各回路の制御を行う。
【0021】
ROM242は、制御部24が動作するためのシステムプログラムを格納しており、RAM(Random Access Memory)243には、電話番号と氏名が対で複数格納されている電話帳の情報や、発呼履歴や着信履歴の情報等の各種情報が格納されている。
【0022】
ハンドセット25は、音声信号処理部22と接続され、スピーカ251とマイク252からなり、マイク252から入力された音声信号はアンプ254で増幅された後に音声信号処理部22へ入力される。一方、音声信号処理部22からの音声信号はアンプ253で増幅された後にスピーカ251から出力される。
【0023】
表示部26は、制御部24と接続され、例えば液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイからなり、相手側の電話番号や氏名、通話時間、後述する子機30から送出される通知信号に基づくメッセージ(例えば、「PC使用中」等)を表示する。
【0024】
入力部27は、制御部24と接続され、図示せぬテンキー、通話キー、子機呼び出しキー、機能キー等を有する。
【0025】
フック検出部28は、制御部24と接続され、ハンドセット25のオンフックやオフフックを検出する。
【0026】
次に、子機30の回路構成について図4を用いて説明する。尚、図4は子機30の回路構成を示すブロック図である。
【0027】
音声信号処理部32は、制御部34、スピーカ351、マイク352と接続され、無線部33から入力した音声信号をスピーカ351に送出する機能や、マイク352から入力した音声信号を無線部33へ送信する機能等を有する。又、音声信号処理部32は制御部34からの制御信号に基づいて、上述した音声通路の切換を行う。
【0028】
無線部33は、アンテナ38と接続されており、アンテナ38を介して親機20から受信した信号の復調や、親機20へ送信する信号の変調等を行う。
【0029】
制御部34は、子機30内部の各回路と接続されており各回路の制御を司る。制御部34は、後述するROM371に格納されているプログラムに基づいて各回路の制御を行う。
【0030】
ROM371は、制御部34を駆動させる為の制御プログラムを格納しており、RAM372は、例えば電話番号と氏名の対を複数格納する電話帳機能や、着信履歴のデータ等を格納する機能を有する。
【0031】
表示部361は、制御部34と接続され、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)からなり、電話番号や相手側の氏名、通話時間等を表示する。
【0032】
入力部362は、制御部34と接続され、図示せぬテンキー、通話キー、切キー、機能キー等の各種キーを有する。
【0033】
充電回路部39はUSBケーブル31と接続されており、パソコン40からの電力をUSBケーブル31を介して入力する。更に、充電回路部39は、USBケーブル31からの電力を電池391に供給することにより、電池391を充電することが可能である。より具体的には、電池391はパソコン40の電源がオンとなっている状態ではUSBケーブル31を介してパソコン40からの電力により充電され、パソコン40の電源がオフとなっている状態では、子機30が電池391の電力により駆動される。尚、電池391は例えばリチウムイオン電池からなる。
【0034】
次に親機20と子機30との間で行われる無線接続シーケンスについて以下に説明する。尚、図5は親機20と子機30との間で行われる無線接続のシーケンス図である。
【0035】
まず、子機30は、電池391からの電力により駆動している状態で、親機20へ所定の周期でサーチ信号を送信する(ステップ1)。
【0036】
親機20は子機30からのサーチ信号を受信すると同期要求信号を子機30へ送信し、子機30は親機20からの同期要求信号を受信すると同期要求応答信号を親機20へ送信する(ステップ2)。
【0037】
このステップ1とステップ2のやりとりが終了すると、親機20と子機30との間で同期が確立される(ステップ3)。又、親機20と子機30との間で同期がとれるまでステップ1〜3は繰り返し実行される。仮に同期がとれなくなると、子機30の表示部361には「圏外」と表示される。
【0038】
続いてパソコン40が起動(電源オン)されると、パソコン40からUSBケーブル31を介して子機30へ電力が供給され、子機30の充電回路部39は充電を検出する。この検出に応じて子機30は通知信号(電子機器が電源オンとなったことを通知する信号)を親機へ送信する(ステップ4)。
【0039】
親機20は、通知信号を受信すると、表示部26に「PC使用中」(或いは、「PC電源オン」等)とメッセージを表示し、パソコン40の電源がオンされていることを親機20のユーザへ通知する(ステップ5)。
【0040】
続いて、親機20は同期要求信号を子機30へ送信し、子機30は親機20からの同期要求信号を受信すると同期要求応答信号を親機20へ送信して、所定の周期で同期を行う(ステップ6)。尚、この動作は上記ステップ2の動作と同じであり、このステップ2とステップ6の動作は周期的に行われている。
【0041】
続いて、パソコン40が電源オフされ、子機30が、パソコン40から電力を供給していないことを検出すると、子機30は回線接続指示信号を親機20へ送信する。親機20は回線接続指示信号を受信すると、子機30へ回線接続指示応答信号を送信し、親機20を介して回線と子機30が接続された状態となる。即ち、交換機からのダイヤルトーンが子機30のスピーカ351から送出される状態となる。また、親機20の表示部26に表示されていた「PC使用中」(或いは、「PC電源オン」等)のメッセージは消去される。(ステップ7)。
【0042】
尚、このとき、表示部26の表示を、「PC非使用中」(或いは、「PC電源オフ」等)のメッセージに切り換えても良い。
【0043】
続いて、子機30は所定時間の間、入力部362へのキー操作の有無を計測する。所定時間の間、キー操作が無い場合は、子機30は接続断信号を親機20へ送信し、親機20は接続断信号を受信すると、子機30へ接続断応答信号を送信して、親機20と子機30との間の接続を断にすると共に親機20は公衆回線との接続を断とする(ステップ8)。
尚、所定時間の間キー操作があると、キー操作に対応した電話番号が交換機へ送信され、発呼動作が実行されることになるが、本願発明の特徴とは直接関係がないため説明を省略する。
【0044】
次に子機30の動作について、図6のフロー図に基づいて説明する。尚、図6は子機30の動作を示すフロー図である。S11ステップにおいて、子機30と親機20との間で同期が確立されている状態であり、子機30の制御部34が入力部362からの指示操作や無線部33からの着信信号検出の通知を監視している状態、所謂待受け状態となっている。尚、このS11ステップは図5のステップ3に対応している。
【0045】
S12ステップにおいて、制御部34は、充電回路部39がUSBケーブル31から電力が供給されたことを検知したと判定する、即ち、USBケーブル31を介してパソコン40から電力が供給(充電)された状態になったと判定すると、S13ステップへ処理を進め、そうでなければS11ステップへ処理を戻す。
【0046】
S13ステップにおいて、制御部34は、無線部33を制御することにより無線部33から親機20へ通知信号を送信させる。尚、S12ステップ、S13ステップは、図5のステップ4に対応している。
【0047】
S14ステップにおいて、制御部34は、無線部33を制御することにより無線部33が親機20から送信される同期要求信号を受信することを検出するとS15ステップへ処理を進め、そうでなければS11ステップへ処理を戻す。
【0048】
S15ステップにおいて、制御部34は、無線部33を制御することにより無線部33から親機20へ同期要求応答信号を送信させる。続いてS16ステップにおいて、親子間で同期が確立される。尚、S14ステップ〜S16ステップは図5のステップ6に対応している。
【0049】
S17ステップにおいて、制御部34は、パソコン40の電源がオフされると、充電回路部39がUSBケーブル31から電力が供給されていない状態、即ち充電されていない状態と判定するとS18ステップへ処理を進める。制御部34は、パソコン40から電力が供給されている状態と判定すると、S17ステップの処理を繰り返す。
【0050】
S18ステップにおいて、制御部34は、無線部33を制御することにより無線部33から親機20へ回線接続指示信号を送信させる。
【0051】
S19ステップにおいて、制御部34は、無線部33から、親機20から回線接続指示応答信号を受信したことを示す信号を検出するとS20ステップへ処理を進め、そうでなければS11ステップへ処理を戻す。
【0052】
S20ステップにおいて、親機20と子機30間で無線接続されると共に、制御部34は、所定時間(例えば5秒)タイマの計時を開始する。尚、このタイマは制御部34がソフト的に計時を行うものである。
【0053】
S21ステップにおいて、制御部34は、S20ステップで計時開始した所定時間の計時が終了したと判定すると、S23ステップへ処理を進める。
【0054】
S22ステップにおいて、制御部34は、タイマのカウントをクリアして、S23ステップへ処理を進める。
【0055】
S23ステップにおいて、制御部34は、無線部33を制御することにより親機20へ接続断信号を送信させる。
【0056】
S24ステップにおいて、制御部34は、無線部33が親機20からの接続断応答信号を受信したと判定すると、S25ステップへ処理を進める。
【0057】
S25ステップにおいて、制御部34は、無線部33を制御することにより親機20と子機30との間の無線接続を断にする。このとき、交換機からのダイヤルトーンは子機30のスピーカ351から送出されなくなる。尚、S20ステップ〜S25ステップは図5のステップ8に対応している。
【0058】
次に、親機20側の動作について、図7のフロー図を参照して説明する。図7は親機20の動作を示すフロー図である。
【0059】
S31ステップにおいて、待受状態となっている。続くS32ステップにおいて、制御部24は、無線部23が通知信号を受信したと判定するとS33ステップへ処理を進め、そうでなければS31ステップへ処理を戻す。
【0060】
S33ステップにおいて、制御部24は、表示部26を制御することで「PC使用中」のメッセージを表示部26へ表示させる。この際、親機20のユーザは親機の表示部26を見るだけで、子機30と接続されたパソコン40の電源がオン状態であることを知ることが可能となる。S33ステップは、図5のステップ5に対応している。
【0061】
S34ステップにおいて、制御部24は、無線部23を制御することにより同期要求信号を子機30へ送信させる。
【0062】
S35ステップにおいて、制御部24は、無線部23が子機30からの同期要求応答信号を受信したと判定すると、S36ステップへ処理を進め、そうでなければS31ステップへ処理を戻す。
【0063】
S36ステップにおいて、親機20と子機30との間で同期が確立される。尚、S34ステップ〜S36ステップは図5のステップ6に対応している。
【0064】
S37ステップにおいて、制御部24は、無線部23が回線接続指示信号を受信したと判定すると、S38ステップへ処理を進める。
【0065】
S38ステップにおいて、制御部24は、無線部23を制御することにより回線接続指示応答信号を子機30へ送信させる。
【0066】
S39ステップにおいて、制御部24は、無線部23を制御することにより親機20と子機30間で無線接続させる。
【0067】
S40ステップにおいて、制御部24は、表示部26を制御することで「PC使用中」のメッセージを消去する。この際、親機20のユーザは表示部26を見るだけで、子機30と接続されているパソコン40の電源がオフの状態であることを知ることが可能となる。尚、S37ステップ〜S40ステップは、図5のステップ7に対応している。
【0068】
S41ステップにおいて、制御部24は、無線部23が子接続断信号を受信したと判定するとS42ステップへ処理を進める。
【0069】
S42ステップにおいて、制御部24は、無線部23を制御することにより無線部23から子機30へ接続断応答信号を送信させる。
【0070】
S43ステップにおいて、制御部24は、無線部23を制御することにより親機20と子機30との間の通話路を断にし、S31ステップへ処理を戻す。
【0071】
以上、本実施例装置の動作ついて説明したが、本実施例装置を用いれば例えば、親機20を居間においておき、子機30を子供部屋においておき、居間にいる親が子供部屋で子供がパソコンを使用しているかどうか遠隔監視することが可能である。具体的には、先ほどの動作説明で述べたように、パソコンが使用中であれば子機30から親機20へその旨を通知する信号を送信し、親機20の表示部361には「PC使用中」と表示されるため、親は親機20の表示を見ることにより、子供がパソコンを使用していることを知ることができる。一方、パソコンの電源がオフとなると、子機30と親機30が一時的に回線接続された状態となると共に「PC使用中」の表示が消去されるため、親は親機20の表示を見ることにより、子供がパソコンを使用していないことを知ることが可能である。
【0072】
尚、本実施例の形態では、子機30の充電はパソコンを使用している最中でしか行われないが、例えばパソコン40を頻繁に或いは毎日使用するような状況であれば、子機30の二次電池がなくなり子機30を用いて通話ができなくなるといったことをできるだけ回避することができる。また、子機30の二次電池を充電する回路を別途設けても良い。
【符号の説明】
【0073】
10・・・コードレス電話装置
20・・・親機
21・・・電話回線制御部
22・・・音声信号処理部
23・・・無線部
24・・・制御部
25・・・ハンドセット
26・・・表示部
27・・・入力部
28・・・フック検出部
29・・・アンテナ
30・・・子機
31・・・USBケーブル
32・・・音声信号処理部
33・・・無線部
34・・・制御部
38・・・アンテナ
39・・・充電回路部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
親機と、当該親機と無線接続可能な子機とからなるコードレス電話装置であり、
前記子機は電子機器と接続可能であり、前記電子機器からの電力供給を検出する電力供給検出手段と、前記親機と無線通信を行う子機無線通信手段と、を有し、
前記親機は、前記子機と無線通信を行う親機無線通信手段と、表示手段と、を有し、
前記子機は、前記電力供給検出手段が前記電子機器からの電力供給を検出すると、前記子機無線通信手段が、前記電子機器が電源オンとなったことを示す通知信号を前記親機へ送信し、
前記親機は、前記親機無線通信手段が前記通知信号を受信すると、前記表示手段が、前記電子機器が使用中或いは電源オンとなった旨のメッセージを表示することを特徴とするコードレス電話装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコードレス電話装置であり、前記子機は、前記電力供給検出手段が前記電子機器からの電力供給の断を検出すると、前記子機無線通信手段が、前記電子機器が電源オフとなったことを示す通知信号を前記親機へ送信し、
前記親機は、前記親機無線通信手段が前記通知信号を受信すると、前記表示手段が、前記電子機器が使用中或いは電源オンとなった旨のメッセージの表示を消去することを特徴とするコードレス電話装置。
【請求項3】
請求項1に記載のコードレス電話装置であり、前記子機は、前記電力供給検出手段が前記電子機器からの電力供給の断を検出すると、前記子機無線通信手段が、前記電子機器が電源オフとなったことを示す通知信号を前記親機へ送信し、
前記親機は、前記親機無線通信手段が前記通知信号を受信すると、前記表示手段が、前記電子機器が非使用中或いは電源オフとなった旨のメッセージの表示を行うことを特徴とするコードレス電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−176573(P2011−176573A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−38689(P2010−38689)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】