説明

コーマのフレーム構造

【課題】高加工精度が要求される定盤やミドルフレームを用いずに、ニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラ等を支障なく支持することができるコーマのフレーム構造を提供する。
【解決手段】フレーム構造は、全てのコーミングヘッド11を挟むように配置された左側フレーム31及び右側フレーム32と、左側フレーム31及び右側フレーム32の上部間に連結された状態で設けられた前後2本の上側レール33a,33bとを備えている。ニッパシャフト22、シリンダシャフト15a及びデタッチングローラ16,17を上側レールにより支持する。また、左側フレーム31及び右側フレーム32の下部間に連結された状態で設けられた前後2本の下側レール34a,34bをさらに備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーマのフレーム構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コーマは、8個のコーミングヘッドを配設した作業部を備えている。各コーミングヘッドは、所定量ずつ送り出されてニッパに把持されたラップの先端を、コーミングシリンダにより梳り、ニッパの前進によって梳られたフリースをデタッチングローラへ向けて移動させる。このフリースの前進に対応してデタッチングローラが逆転し、先に引き取ったフリース(先行フリース)を後退させ、このフリースの後端部と新たに梳られたフリース(後続フリース)の先端部とを重ね合わせる。その後、デタッチングローラが正転してニッパからフリースを引き取るとともに、フリース内に突き刺されたトップコームによりフリースの後端を梳る。そして、この作用の繰返しにより各コーミングヘッドにおいて作られたフリースを束ねてドラフトした後、カレンダローラで圧縮してスライバとする。
【0003】
現在、コーマは、コーミングシリンダの回転速度が200〜300rpm程度で運転されており、ニッパの前進、後退運動やデタッチングローラの揺動運動(往復回動)もそれに対応して1分間に200〜300回という高速で行われる。そして、得られるフリースの品質は、コーミングシリンダによりラップを梳る際に、コーミングシリンダの針がラップに突き刺さる深さによって影響を受け、突き刺さる深さの0.3mm程度の違いにより得られるスライバの品質に差が生じる。そのため、コーミングヘッドを構成するニッパシャフト、コーミングシリンダ及びデタッチングローラの位置関係を各コーミングヘッドにおいて同じにする必要がある。
【0004】
一般に、コーマのフレーム構造は、各コーミングヘッド50を区画する機台フレーム(ミドルフレーム)を備えている(特許文献1参照)。そして、コーマのフレーム構造として、図3(a)に示すように、複数のベース定盤51と、ベース定盤51上に立設された8枚のミドルフレーム52を備えたものが実施されている。そして、図3(b)に示すように、ニッパシャフト53、シリンダシャフト54、デタッチングローラ55及びラップローラ56は、各ミドルフレーム52を貫通する状態で図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。なお、図3(a)ではニッパシャフト53、シリンダシャフト54、デタッチングローラ55の図示を省略している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平6−12483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、従来は各コーミングヘッド50と対応する部分におけるニッパシャフト53、シリンダシャフト54及びデタッチングローラ55のベース定盤51からの距離がそれぞれ等しくなるようにフレーム構造を構成するため、ベース定盤51及びミドルフレーム52の加工に高精度が要求されるとともに組み付けにも高精度が要求される。例えば、ニッパシャフト53等が挿通される各孔の位置度として100分の1mm以下の高い精度が必要となり、要求を満たすためには恒温加工を行う必要がある。そのため、工数が大きくなり、製造コストが高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は高加工精度が要求される定盤及びミドルフレームを用いずに、ニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラ等を支障なく支持することができるコーマのフレーム構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、全てのコーミングヘッドを挟むように配置された左側フレーム及び右側フレームと、前記左側フレーム及び前記右側フレームの上部間に連結された状態で設けられた前後2本の上側レールとを備え、少なくともニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラを前記上側レールにより支持している。
【0009】
この発明では、少なくともニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラのように全てのコーミングヘッドに亘って延びる長さを有し、その位置関係に高い精度を要するシャフトは、上側レールに支持される。そのため、上側レールが左側フレーム及び右側フレーム間で撓んだ状態になり、フレーム構造の中央寄りに位置するコーミングヘッドと、フレーム構造の端寄りに位置するコーミングヘッドとでニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラのフレーム構造設置面からの距離が変わる。この変化量は、100分の1mm以下の高加工精度で形成された定盤及びミドルフレームを用いた場合の変化量に比べて大きい。しかし、各コーミングヘッドにおいては、ニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラとの位置関係は要求される精度内で同じに維持される。したがって、従来のフレーム構造と異なり、各コーミングヘッドにおいて、ニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラのフレーム構造設置面からの距離を同じにするための高精度の加工を行う必要がない。即ち、この発明では、高加工精度(100分の1mm以下の高精度)が要求される定盤及びミドルフレームを用いずに、ニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラを支障なく支持することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記左側フレーム及び右側フレームの下部間に連結された状態で設けられた前後2本の下側レールをさらに備えている。この発明では、下側レールがない場合に比べてフレーム構造全体として強固な構造体となり、例えば、フレーム構造全体を工場の設置場所以外の場所で組み立てた後、フォークリフト等の運搬車両で運んで所定の設置場所に設置する際に、運搬中に上側レールが支障を来すほど撓むことを抑制することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記上側レールと前記下側レールとの間に、ミドルフレームが前記上側レール及び前記下側レールに連結された状態で設けられている。この発明では、フレーム構造全体としてより強固な梯子構造になり、機台振動低減を図ることができ、高速化を図る際に好ましい。また、使用するミドルフレームの加工精度は、従来技術のフレーム構造で使用されるミドルフレームに比べて低くすることができ、恒温加工を必要としない。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記上側レールあるいは下側レールは筒状に形成されている。この発明では、上側レールあるいは下側レールを中実体で形成する場合に比べて、同じ強度のフレーム構造の軽量化を図ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、高加工精度が要求される定盤及びミドルフレームを用いずに、ニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラ等を支障なく支持することができるコーマのフレーム構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)はコーマのフレーム構造を示す概略正面図、(b)は(a)のA−A線における概略拡大断面図。
【図2】コーミングヘッドの概略側面図。
【図3】(a)は従来技術のコーマのフレーム構造を示す概略正面図、(b)は(a)のB−B線における概略拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、コーマは、8個のコーミングヘッド11を配設した作業部を備えている。図2に示すように、コーミングヘッド11は、一対のラップローラ12と、フィードローラ13を備えたニッパ装置14と、シリンダシャフト15aと一体に回転するコーミングシリンダ15と、デタッチングトップローラ16a,17aを備えた前後2対のデタッチングローラ16,17とを備えている。ニッパ装置14は、コーミングシリンダ15の上方で前後進揺動可能に配設されたニッパフレーム18を有し、ニッパフレーム18は、その底部にボトムニッパ19が設けられている。ニッパフレーム18には支軸18aを介してニッパアーム20が回動可能に設けられ、ニッパアーム20の先端にトップニッパ20aが固定されている。トップニッパ20aはニッパフレーム18の前後進揺動運動に同期して所定のタイミングで開閉して、ボトムニッパ19と協同してラップLを把持するようになっている。ニッパフレーム18にはトップコーム21がボトムニッパ19の前方において、ニッパフレーム18と同期して所定の運動を行うように取り付けられている。
【0016】
コーミングシリンダ15の後方、かつニッパフレーム18の下方には、ニッパシャフト22が往復回動可能に配設されている。ニッパシャフト22にはニッパフレーム駆動アーム23の第1端部が一体回動可能に固定され、その第2端部にニッパフレーム18の後端部が支軸23aを介して回動可能に支持されている。ニッパフレーム18は、ニッパシャフト22の往復回動(揺動運動)によって、ボトムニッパ19の先端部がデタッチングローラ16,17に対して接近・離間するように前後に揺動する構成になっている。
【0017】
次に、コーマのフレーム構造を図1(a),(b)に従って説明する。
図1(a),(b)に示すように、フレーム構造は、全てのコーミングヘッド11を挟むように配置された左側フレーム31及び右側フレーム32と、左側フレーム31及び右側フレーム32の上部間に連結された状態でコーマの長手方向(図1(a)の左右方向)と平行に設けられた前後2本の上側レール33a,33bとを備えている。両上側レール33a,33bは、同じ高さに設けられている。上側レール33a,33bは筒状(この実施形態では四角筒状)に形成されている。
【0018】
また、フレーム構造は、左側フレーム31及び右側フレーム32の下部間に連結された状態で設けられた前後2本の下側レール34a,34bをさらに備えている。両下側レール34a,34bは、同じ高さで平行に設けられている。下側レール34a,34bは上側レール33a,33bと同じ筒状に形成されている。両下側レール34a,34bは、その中間部において台部35に支持されている。この実施形態では、台部35は、左側フレーム31及び右側フレーム32との間を4等分する箇所において各下側レール34a,34bを支持するように設けられている。
【0019】
上側レール33a,33bと下側レール34a,34bとの間には、ミドルフレーム36が設けられている。ミドルフレーム36は、略矩形枠状に形成されるとともに、上端が上側レール33a,33bに対してその下面で連結され、下側隅部の切り欠かれた部分が下側レール34a,34bの対向する角部に連結された状態で設けられている。また、ミドルフレーム36は、台部35と対応する箇所において下側レール34a,34bに連結されている。
【0020】
図1(b)に示すように、デタッチングローラ16,17(正確にはそのシャフト)は、前側の上側レール33aに固定されたブラケット37を介して前側の上側レール33aに支持されており、シリンダシャフト15aは、前側の上側レール33aに固定されたブラケット38を介して前側の上側レール33aに支持されている。ニッパシャフト22は、後側の上側レール33bに固定されたブラケット39を介して後側の上側レール33bに支持されており、ラップローラ12(正確にはそのシャフト)は、後側の上側レール33bに固定されたブラケット40を介して後側の上側レール33bに支持されている。ラップローラ12(正確にはそのシャフト)、シリンダシャフト15a、デタッチングローラ16,17(正確にはそのシャフト)、ニッパシャフト22は全てのコーミングヘッド11に亘って延びる長さを有している。
【0021】
なお、各ブラケット37〜40は、隣り合うコーミングヘッド11間に配置されているが、デタッチングローラ16,17用のブラケット37とシリンダシャフト15a用のブラケット38とは、干渉しないように、図1(b)の紙面と垂直方向にずれた状態で前側の上側レール33aに固定されている。また、図示しないがブラシシャフト等の他のシャフトは左側フレーム31と右側フレーム32間に支持されている。
【0022】
次に前記のように構成されたフレーム構造の作用を説明する。
各コーミングヘッド11においては、トップニッパ20a及びボトムニッパ19により把持されたラップの先端をコーミングシリンダ15で梳る際に、図示しないコーム針ができるだけ深くラップに突き刺さった状態でコーミングシリンダ15が回転すると、コーマで得られるスライバの品質が高くなる。そのため、ボトムニッパ19は、ラップがコーミングシリンダ15により梳られるときには、できる限りコーミングシリンダ15に近い位置に移動するのが好ましい。そして、各コーミングヘッド11において、ボトムニッパ19の揺動運動の駆動源となるニッパシャフト22と、コーミングシリンダ15の回転駆動源となるシリンダシャフト15aとは互いに平行で所定の位置関係を維持する必要がある。各コーミングヘッド11において、ニッパシャフト22とシリンダシャフト15aとが互いに平行で所定の位置関係を維持すれば、ニッパシャフト22及びシリンダシャフト15aのコーマの設置面からの距離が各コーミングヘッド11で異なっても、目的とする高品質のスライバを得ることができる。
【0023】
フレーム構造は、位置度が100分の1mm以下の高加工精度で形成された定盤と、各コーミングヘッド11間に設けられた同じく高加工精度で形成されたミドルフレームとを有しない。そのため、フレーム構造を構成する上側レール33a,33b及び下側レール34a,34bは、左側フレーム31及び右側フレーム32間で撓み、左側フレーム31あるいは右側フレーム32寄りに位置する部分と中央部分とでは撓み量が異なる。そのため、各コーミングヘッド11を構成するシリンダシャフト15a、デタッチングローラ16,17及びニッパシャフト22のそれぞれのコーマ設置面から距離の値は、高加工精度で形成された定盤及びミドルフレームを使用した場合に比べて大きく変動する。しかし、コーミングヘッド11個々について見れば、シリンダシャフト15a、デタッチングローラ16,17及びニッパシャフト22の平行度及び位置関係(距離)は要求水準を満たす。そのため、8個のコーミングヘッド11で紡出された8本のスライバを束ねてドラフトして形成されるスライバの品質は、位置度が100分の1mm以下の高加工精度で形成された定盤及びミドルフレームを使用したフレーム構造を用いた場合と同程度の高品質になる。
【0024】
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)コーマのフレーム構造は、全てのコーミングヘッド11を挟むように配置された左側フレーム31及び右側フレーム32と、左側フレーム31及び右側フレーム32の上部間に連結された状態で設けられた前後2本の上側レール33a,33bとを備えている。ニッパシャフト22、シリンダシャフト15a及びデタッチングローラ16,17は、上側レール33a,33bに固定されたブラケット37〜39を介して上側レール33a,33bに支持される。そのため、ニッパシャフト22、シリンダシャフト15a及びデタッチングローラ16,17の位置関係はコーミングヘッド11によって変化しない。したがって、高加工精度が要求される定盤及びミドルフレームを用いずに、ニッパシャフト22、シリンダシャフト15a及びデタッチングローラ16,17を支障なく支持することができる。そのため、恒温加工を行う必要がない。
【0025】
(2)フレーム構造は、左側フレーム31及び右側フレーム32の下部間に連結された状態で設けられた前後2本の下側レール34a,34bをさらに備えている。したがって、下側レール34a,34bがない場合に比べてフレーム構造全体として強固な構造体となり、例えば、フレーム構造全体を工場の設置場所以外の場所で組み立てた後、フォークリフト等の運搬車両で運んで所定の設置場所に設置する際に、運搬中に上側レール33a,33bが支障を来すほど撓むことを抑制することができる。
【0026】
(3)上側レール33a,33bと下側レール34a,34bとの間に、ミドルフレーム36が上側レール33a,33b及び下側レール34a,34bに連結された状態で設けられている。したがって、フレーム構造全体としてより強固な構造体となり、機台振動低減を図ることができる。
【0027】
(4)上側レール33a,33b及び下側レール34a,34bは筒状に形成されているため、上側レール33a,33b及び下側レール34a,34bを中実体で形成する場合に比べて、同じ強度のフレーム構造の軽量化を図ることができる。
【0028】
(5)下側レール34a,34bは中間部において台部35により支持され、ミドルフレーム36は台部35と対応する箇所に設けられている。したがって、台部35を設けない場合、あるいは台部35を設けてもミドルフレーム36が台部35と対応しない箇所に設けられる場合に比べて、より機台振動低減を図ることができる。
【0029】
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ミドルフレーム36の数及び配設箇所は前記実施形態のものに限らず、その数を減らしたり、増やしたり、あるいは同数で配設箇所を変更してもよい。
【0030】
○ フレーム構造は、左側フレーム31及び右側フレーム32と、左側フレーム31及び右側フレーム32の上部間に連結された状態で設けられた前後2本の上側レール33a,33bとを備えていればよい。しかし、下側レール34a,34bを設けることにより、(2)の効果が得られる。また、ミドルフレーム36あるいは台部35を設けることにより、フレーム構造全体としてより強固な構造体となり、機台振動低減を図ることができる。
【0031】
○ 上側レール33a,33b及び下側レール34a,34bは、四角筒状に限らず、例えば、他の角筒状や円筒状等の他の筒状であってもよい。また、筒状に限らず、中実体であってもよく、例えば、断面I字状や断面L字状であってもよい。
【0032】
○ 上側レール33a,33b及び下側レール34a,34bは、全て同じ形状や大きさにする必要はない。しかし、両上側レール33a,33bは曲げ強度が同じものを使用するのが好ましく、両下側レール34a,34b同士も曲げ強度が同じものを使用するのが好ましい。
【0033】
○ デタッチングローラ16,17を支持するブラケット37とシリンダシャフト15aを支持するブラケット38とを一体に形成してもよい。
○ ミドルフレーム36は、略矩形枠状に限らず他の形状であってもよい。例えば、前側の上側レール33a及び下側レール34aのみ、後側の上側レール33b及び下側レール34bのみを連結するミドルフレーム36を設けたり、両上側レール33a,33bのみ、両下側レール34a,34bのみを連結するミドルフレーム36を設けたりしてもよい。
【0034】
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記上側レールには少なくともデタッチングローラを支持するブラケット、ニッパシャフトを支持するブラケット及びシリンダシャフトを支持するブラケットが固定されている。
【0035】
(2)請求項3に記載の発明において、前記下側レールは中間部において台部により支持され、前記ミドルフレームは前記台部と対応する箇所に設けられている。
【符号の説明】
【0036】
11…コーミングヘッド、15a…シリンダシャフト、16,17…シャフトとしてのデタッチングローラ、22…ニッパシャフト、31…左側フレーム、32…右側フレーム、33a,33b…上側レール、34a,34b…下側レール、36…ミドルフレーム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全てのコーミングヘッドを挟むように配置された左側フレーム及び右側フレームと、前記左側フレーム及び前記右側フレームの上部間に連結された状態で設けられた前後2本の上側レールとを備え、少なくともニッパシャフト、シリンダシャフト及びデタッチングローラを前記上側レールにより支持したコーマのフレーム構造。
【請求項2】
前記左側フレーム及び右側フレームの下部間に連結された状態で設けられた前後2本の下側レールをさらに備えた請求項1に記載のコーマのフレーム構造。
【請求項3】
前記上側レールと前記下側レールとの間に、ミドルフレームが前記上側レール及び前記下側レールに連結された状態で設けられている請求項2に記載のコーマのフレーム構造。
【請求項4】
上側レールあるいは下側レールは筒状に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコーマのフレーム構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−1844(P2012−1844A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137222(P2010−137222)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】