説明

ゴム組成物

本発明はゴルフグリップなどスポーツ用品のグリップを成形するために使用されるゴム組成物に係り、特殊な技術や熟練を要することなく、素人でも装着できるグリップ成形用ゴム組成物である。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はゴルフクラブなどのスポーツ用品のグリップに成形して使用するゴム組成物に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来はNR,SBRなどのゴムを配合した材料がグリップの成形材として使用されていたが、これらの成形品のクラブシャフトへの挿入は溶剤などの塗布により無理やりに行なっていた。この作業は技術と熟練を要し、一般消費者など素人による挿入は困難であるという問題点があった。
【0003】
【この発明が解決しようとする問題点】この発明はかかる問題点を解決するために成されたものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】エチレンプロピレンゴム(以下EPRと呼ぶ)100重量部、ポリオレフィン10内至100重量部、ホワイトカーボン5内至50重量部、カーボンブラック5内至70重量部、粘着付与剤10内至100重量部を配合して成るゴム組成物をゴルフグリップなどのスポーツグリップに成形加工し、クラブシャフトの外径よりも小さく仕上げたグリップの内径を、ゴム組成物の結晶の溶融温度以上に加熱した状態で、グリップの内径をシャフトの外径以上に拡径し、そのままの状態でゴム組成物の結晶の凍結温度以下に冷却するのである。
【0005】
【作用】拡径したグリップがシャフトへの挿入を容易にし、挿入後ゴム組成物の結晶の溶融温度以上に加熱すると、グリップは収縮し、シャフトに密着するのである。
【0006】
【実施例】本発明の実施の一例について説明すると、EPR100重量部、ポリオレフィン10内至100重量部、ホワイトカーボン5内至50重量部、カーボンブラック5内至70重量部、粘着付与剤10内至100重量部を配合して、メモリーの機能を有するゴム組成物を構成させるのである。次に示す配合例についての、実験結果を開示する。
【0007】


【0008】ゴム弾性力、収縮機能、フィット性からみて、ポリオレフィンの配合量は10内至100重量部が実用的である。また、粘着付与剤はフィット性からみて、10内至100重量部が実用的である。
【0009】
【効果】この発明は以上のように構成されており、従来のような技術や熟練を要しないないので、素人でもゴルフグリップなどの装着や交換が容易にできるという効果を有し工業的利用価値は高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 EPR100重量部、ポリオレフィン10内至100重量部、ホワイトカーボン5内至50重量部、カーボンブラック5内至70重量部、粘着付与剤10内至100重量部から成るゴム組成物。