ゴルフシューズ
【課題】 ゴルフにおける好ましいスイングを体現することのできるゴルフ用シューズを提供すること。
【解決手段】 少なくとも左右いずれか一方の靴底面に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けた。したがって、インパクト時に膝が内側に折れることを防止でき、身体の正面でボールを捉えることができるので、ミスショットを減らし、ナイスショットの確率を著しく高めることができる。
【解決手段】 少なくとも左右いずれか一方の靴底面に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けた。したがって、インパクト時に膝が内側に折れることを防止でき、身体の正面でボールを捉えることができるので、ミスショットを減らし、ナイスショットの確率を著しく高めることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフシューズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴルフシューズは、その履き地面に対するグリップ力の改良に腐心したものが多く、ゴルフスイングと直接的に関連付けたものは極めて少ない。
そのような中で、スイング時の下半身の安定をはかるために、表底の上面が、その内側端縁から外側端縁まで平面状ではなく、適当な角度で上り傾斜状に斜断され、この表底の上面に甲部を載置固定し、左右のゴルフシューズの甲部が互いに内方向に傾斜するように形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、下半身の安定を図り、スイングの矯正が可能であって、なおかつ使用時のみ簡易に取り付けることができるようにして取り扱いを容易にしたゴルフシューズ用補助具も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0003】
他方、理想的なゴルフスイングを求めて多くのゴルファが練習を重ねている中で、近年では、打球(インパクト)時に両足が所謂「がに股」状態となる「がに股スイング」が注目されている。
かかるスイングではボールを身体の正面でしっかりと捕らえることができ、ミスショットが少なくなってスコアアップにもつながるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−313204号公報
【特許文献2】特開2003−325202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記したゴルフシューズや補助具は、古いゴルフ理論に基づくものであり、両膝が内側方へ曲がる状態で固定されやすく、所望する「がに股スイング」には程遠くなってしまう。
本発明は、上記課題を解決することのできるゴルフシューズを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明では、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0007】
請求項2記載の本発明では、請求項1記載のゴルフシューズにおいて、前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して後側に位置する靴に設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の本発明では、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のアウトサイドに突出する突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0009】
請求項4記載の本発明では、請求項3記載のゴルフシューズにおいて、前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の本発明では、左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部を設ける一方、他方の靴底には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0011】
請求項6記載の本発明では、靴底に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0012】
請求項7記載の本発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴルフシューズにおいて、靴底の爪先側に突出部を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の本発明では、請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴルフシューズにおいて、突出部を設けた靴底を、靴本体に着脱自在に取付けたことを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の本発明では、請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴルフシューズにおいて、足首が前方に折れることを防止する前折防止部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、インパクト時に膝が内側に折れることを防止でき、身体の正面でボールを捉えることができるので、ミスショットを減らし、ナイスショットの確率を著しく高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施の形態に係るゴルフシューズは、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けたものである。なお、ここで幅方向のインサイドというのは足の親指側の側部を指し、アウトサイドというのは小指側の側部を指す。また、靴底には、凸状のゴルフスパイクが着脱自在に、あるいは一体的に形成されていることが望ましい。
【0017】
前記突出部は、アドレス時において打球方向に対して後側に位置する靴に設けるとよい。すなわち、右打ちの場合を例にとると、右足に履いた靴底の親指側をなす内側部分(インサイド)に突出部が設けられているものであり、ダウンスイングからインパクトにかけて、靴底の幅方向のインサイドに設けた突出部によって、右の膝が内側(左脚側)へ折れてしまいがちになることを防止することができ、近年、正しいゴルフスイングとして注目されているスイングである、所謂「がに股スイング」を容易に体現でき、打球の飛距離が増すとともに、方向性が正確となって、スコアアップを容易に図ることが可能となる。
【0018】
また、この場合、前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴の幅方向のアウトサイドにも設けることができる、すなわち、右打ちであれば、前述したように、右足に履いた靴底の親指側をなす内側部分(インサイド)に加え、左足に履く靴の幅方向の小指側をなす外側部分(アウトサイド)についても突出部を設けるのである。
すなわち、この左側の靴底のアウトサイドに突出する突出部が前記右側の靴に設けた突出部と協働して、両膝が打球方向に流れることを防止し、より確実に「がに股スイング」を体現することが可能となる。
【0019】
この場合のゴルフシューズは、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設ける一方、他方の靴底には、幅方向のアウトサイドに突出する突出部を設けた構成となる。
【0020】
なお、左打ちの場合は、上述してきた右側及び左側の各靴に設ける突出部の位置は逆になることは当然であるが、上述した右打ち用のシューズを左打ちのプレイヤが使用してもよい。勿論、その反対に左打ち用のシューズを右打ちのプレイヤが使用してもよい。
この場合、バックスイングにおいて、身体が打球方向に対し反対側に流れる、所謂スウェーを効果的に防止することができる。
【0021】
このように、本実施形態によれば、左右いずれか一方の靴底面に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部を設ける一方、他方の靴底面には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部を設けたゴルフシューズとすることによって、右打ちするか左打ちするかによって、スコアアップに繋がる「がに股スイング」を体現したり、スウェーを防止したりする顕著な効果が得られることになる。
勿論ながら、右打ちのものであれば右足用の靴のインサイドのみに、左打ちのものであれば左足用の靴のインサイドのみに突出部を設けたシューズであっても構わない。
【0022】
また、左右いずれの靴においても、その底面に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けることもできる。
この場合、右打ち、左打ちにかかわらず、バックスイングではスウェーを防止し、ダウンスイングからインパクトにおいては「がに股スイング」を体現でき、理想的なゴルフスイングをゴルフシューズにより実現することができる。
【0023】
ところで、上述してきた突出部を、例えばピン状に形成し、しかも、靴本体内に出し入れ自在に構成することも考えられる。すなわち、上述してきたゴルフシューズにおいて、前記突出部を靴本体内に出し入れ自在に構成したものである。この場合、所望する側の靴の突出部を、必要に応じて任意に引き出すことができる。
【0024】
また、上述してきた突出部に加え、さらに、靴底の爪先側に突出部を設けることもできる。かかる構成であれば、膝が内側に折れることをより確実に防止することができる。
【0025】
ところで、上述してきた突出部を備えた靴底を、靴本体に着脱自在に取付けたゴルフシューズとすることもできる。
すなわち、突出部を設けた靴底面には、凸状のゴルフスパイクが形成されており、ゴルフをプレイするときのような必要時にこの靴底を装着して履けばよい。靴底を装着しない場合は、靴本体のみでの歩行も可能となっており、ゴルフプレイ(練習を含む)以外の通常時においては、靴本体のみで通常シューズとして使用可能としている。したがって、本ゴルフシューズであれば、例えばゴルフコースに向かうときや帰りのときには靴本体のみを使用し、ゴルフ場で実際にプレイするときに靴底を靴本体に装着すればよい。
【0026】
さらに、上述してきた各ゴルフシューズにおいて、足首が前方に折れることを防止する前折防止部を設けることもできる。
【0027】
すなわち、ゴルフスイングの中で、膝が流れるように折れることの他、前方に折れることもミスショットの原因となることが知られている。
そこで、例えば靴本体における甲部と足首部との間に硬質のプレートなどを配設して、足首が前後に折れることを強制的に防止するのである。このようにして、膝が内側方向のみならず、前方にも折れることのない良いスイングが実現でき、ショットの精度を高めることができる。
【0028】
前記前折防止部は、左右の靴本体両方に設けてもよいが、右打ちであれば右の靴に、左打ちであれば左の靴に設けることが好ましい。すなわち、打球方向に対してアドレス時に後方に位置する側の靴に設けるとよい。
【0029】
また、より好ましくは、前記プレートの足首部との間隔を調整可能にする調整手段を設けるものとする。かかる調整手段により、脚が前方へ折れることを防止する規制程度や使用者の好みに適用することが容易となる。
【0030】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながらより具体的に説明する。なお、以下に説明する各実施形態においては、本ゴルフシューズを利用するプレイヤは右打ちの場合としている。また、各実施形態において用いる符号は、同一構成要素については同一符号で示している。
【0031】
図1は第1実施形態に係るゴルフシューズの説明図、図2は同ゴルフシューズの要部をなす靴底の説明図、図3は同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【0032】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るゴルフシューズ1は、図1に示すように、それぞれ靴本体15と靴底10からなる左右一対の靴1R,1Lのうち、右足用の靴1Rの内側に内側突出部2を有している。すなわち、靴1Rの幅方向における親指側をなすインサイドに平面視で略山形状としたプレートを形成している。
本実施形態に係る内側突出部2は、図2に示すように、靴底10と一体的に形成されたものとしており、例えば、前記突出部2に相当する部分を形成した硬質な金属プレート(図示せず図)を、皮革により被覆して靴底10を形成することができる。なお、合成樹脂によって靴底10を形成し、この靴底10と内側突出部2とを一体成形してもよい。
【0033】
かかる内側突出部2を有する靴1Rは、右打ちのゴルフスイングではアドレス時において打球方向に対して後側に位置することになるが、この靴1Rを履いてダウンスイングすると、靴1Rのアウトサイドが浮き上がり、インサイドが沈み込むような右膝の内側へ折れていくようなゴルフスイングにおいて好ましくない動きが規制されることになるので、図3に示すように、右膝が必要以上に左膝側に沈み込みながら寄ることがなく、両足がしっかりと地面をグリップする所謂「がに股」状態でクラブヘッド3がボールを捉えることになる。
【0034】
したがって、スイングの力をボールに伝えて飛距離を向上させるとともに、身体の正面で確実にボールを捉えることによって方向性も正確になる。このように、本ゴルフシューズ1を使用することで、無意識のうちにも好ましいゴルフスイングを行えるようになってスコアアップも望めることになる。
【0035】
また、本実施形態では、図2に示すように、前記内側突出部2を、使用者の足の土踏まずに相当する部分に形成しており、その突出量としては、10〜100mmの範囲としている。10mm以下では、ダウンスイング時において、上述したように靴1Rのアウトサイドが浮き上がり、インサイドが沈み込むような右膝の内側へ折れていく動きを意図するように規制できず、100mm以上では、通常の歩行などに支障を来すおそれがあるからである。より好ましくは30〜60mmの範囲とするとよい。
このように、内側突出部2の形状を平面視で略山形形状とし、かつ足の土踏まずに相当する部分に形成しているので、ゴルフスイングの中途で生じる右足を爪先立ちしていく動作を邪魔することもない。なお、本実施形態では、このプレート部分にはゴルフスパイクを設けてはいないが、適宜設けてあっても構わない。
【0036】
このように、本実施形態に係るゴルフシューズ1は、これを履いてゴルフを行うだけで、理想的なゴルフスイングを体現する有用な補助となり、多くのゴルファが長い期間の練習を経て習得するしかなかった理想的なゴルフスイングを簡単に体現することができる。しかも、本ゴルフシューズ1は歩行にも支障を来すことがないので、練習のみならず実際のラウンド時にも使用することができる。
【0037】
なお、上述してきた第1の実施形態では、靴底10と内側突出部2とを一体成形したものとして説明したが、両者を別体としても構わない。
【0038】
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
本実施形態では、内側突出部2を設けた右足用の靴1Rに対して、左足用の靴1Lには、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部3を設けている。すなわち、この外側突出部3を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴1Lに設けている。なお、かかる外側突出部3は、前記内側突出部2と同様に形成することができる。
【0039】
この左足用の靴1Lに設けた外側突出部3は、前記右足用の靴1Rに設けた内側突出部2と協働して、両膝が打球方向に流れることをより確実に防止し、前述した「がに股スイング」を体現することがますます容易となる。
【0040】
ところで、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した右打ち用のゴルフシューズ1を、左打ちのプレイヤが使用してもよい。その場合は、バックスイングにおいて、身体が打球方向に対し反対側に流れる、所謂スウェーを防止することができるという新たな効果を奏することができる。
【0041】
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態に係るゴルフシューズの説明図、図6は同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
本実施形態では、左右の各靴底10に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けている。すなわち、靴底10の両側部に内側突出部2と外側突出部3とを設けたものとしている。
【0042】
かかるゴルフシューズ1であれば、右打ち、左打ち(図6参照)にかかわらず、バックスイングではスウェーを防止し、ダウンスイングからインパクトにおいては「がに股スイング」を体現でき、理想的なゴルフスイングをゴルフシューズにより実現することができる。そして、内側突出部2と外側突出部3の各突出長さも前述した範囲内に設定することにより、歩行にも差し支えないものとなる。
【0043】
なお、第1〜第3の実施形態においては、突出部(内側突出部2、外側突出部3)の形成箇所を足の土踏まずに相当する箇所の近傍とし、形状を山形として説明したが、形成箇所及び形状はこれらに限定されるものではない。
例えば、爪先側から踵側まで全体に亘り略同幅の略矩形形状としてもよい。あるいは爪先側の前半部のみに突出部を形成してもよい。
【0044】
また、図7及び図8に示すように、靴底10をインサイドに所定幅だけ張り出して内側突出部2を形成するとともに、内側吐出部2については、靴本体15との付け根部分から先端に向けて漸次薄くした構成とすることができる。
かかる構成とすることにより、内側突出部2を形成した靴底10と靴本体15との一体感が増し、所望する目的を達成しつつ見栄えを向上させることが可能である。なお、当然ながら、かかる構成は外側突出部3についても適用可能である。
【0045】
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
この第4の実施形態では、突出部として、前述してきた平板状の突出部に代えて、杆状に形成し、かつ靴底10内に出し入れ自在とした杆状突出部20としている。ここでは、前記杆状突出部20を、前後に所定間隔をあけて2本の突出体21,21から構成し、これらを靴底10のインサイドから任意に出没自在としている。
【0046】
そのために、靴底10に突出体収納凹部11を形成し、この突出体収納凹部11内に前記各突出体21を収納自在としている。
また、本実施形態では、前記突出体21の先端を、若干ながら下方へ屈曲させて下方屈曲部22を形成しており、この下方屈曲部22の下端と靴底10の底面とが面一状態になるようにして、靴1Rのアウトサイドが浮き上がり、インサイドが沈み込む動作を効果的に防止するとともに、下方屈曲部22が突出体21を引き出すときの摘みとしても機能するようにしている。
なお、この例では杆状突出部20を右足用の靴1Rのインサイドに設けたものとしているが、左足用の靴1Lに設けてもよいことは当然である。なお、スウェーを防止するためであれば、右足用であれ、左足用であれアウトサイドに設ければよい。また、この場合も杆状突出部20は両方の靴1R,1Lのインサイド、アウトサイドそれぞれに設けてもよい。
【0047】
(第5の実施形態)
図10は本発明の第5の実施形態に係るゴルフシューズの平面図、図11は同斜視図である。
この実施形態において、特徴となる構成は、靴底10の爪先側に突出した爪先側部50を設けたことにある。
本実施形態では、靴1Rの幅方向のインサイドに内側突出部2を形成するとともに、この内側突出部2と一体的に連続する爪先側突出部50を形成している。この爪先側突出部50の突出量については、10〜50mmの範囲とするとよい。10mmよりも小さければ脚の折れを防止する効果が小さく、50mmを超えると、通常の歩行やゴルフスイングに支障を来たすおそれがあるからである。
なお、爪先側突出部50と内側突出部2とは、必ずしも連続させる必要はないが、ゴルフシューズとしての外観的な見栄えを損なわない点では、図示するように、爪先側突出部50と内側突出部2とが一体的に形成されたスイング補助用突出部5を備える構成とするのが望ましい。
かかるスイング補助用突出部5を備えるゴルフシューズとするためには、例えば、靴本体15が25cmのサイズであれば、本来28〜30cm程度の靴本体に相当する靴底10を用いれば良い。すなわち、図10に示すように、かかる靴底10の右外側縁及び踵外側面に沿うように靴本体15を載置した構成とすればよい。
【0048】
本実施形態の変形例として、図12〜図14に示す構成とすることができる。
この変形例は、図12に示すように、靴底10及び靴本体15を、使用者の足のサイズよりもはるかに大きな構成(例えば、使用者の足のサイズが25cmであれば、28〜30cm)としたものであり、例えば、図13に示すように、靴本体15のインサイドを上下方向に押し潰した絞り部16を形成して、靴本体15の内部で足が踊ることのないようにするとともに、この絞り部16の下面にまで張り出した靴底10によって内側突出部2を形成することができる。なお、爪先側についても足が前方へずれないように靴本体15を上下から押し潰したような形状とするか、あるいは仕切り部分を形成しておくものとする。
かかる構成とすれば、スイング補助用突出部5である爪先側突出部50及び内側突出部2と靴本体15とが一体的となり、所望する目的を達成することができるとともに、外観的にも見栄えが著しく向上する。
【0049】
また、図14に示すように、靴本体15の内部に、使用者の足に応じた寸法を確保するための仕切壁17を形成し、足に対して仕切壁17よりも外側部分を爪先側突出部50及び内側突出部2(スイング補助用突出部5)とすることもできる。
この場合も、内側突出部2と靴本体15とが一体的となり、所望する目的を達成することができるとともに、外観的にも見栄えが著しく向上する。しかも、前記仕切壁17と靴本体15の外側表面との間に形成される空間18をティやボールなどの小物入れとして利用することも可能となる。その場合、靴本体15の表面には開閉自在な蓋部(図示せず)を形成しておくことは当然である。
【0050】
(第6の実施形態)
図15は本発明の第6の実施形態に係るゴルフシューズの説明図、図16は同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
この実施形態において特徴となる構成は、プレイヤの足首が前方に折れること、ひいては脚が前側に必要以上に折れることを防止する前折防止部4を靴本体15に設けた点にある。
【0051】
ゴルフスイングの中で、膝が流れるように折れることの他、前方に折れることもミスショットの原因となることが知られていることから、本実施形態はそれを防止したゴルフ用シューズ1としている。
【0052】
具体的には、図示するようにゴルフシューズ1をブーツタイプとし、靴本体15の甲部12と足首部13との間に、略L字状に屈曲形成した硬質のプレート40を配設して前折防止部4を構成している。なお、本実施形態では、左足用の靴1Lには外側突出部3を形成したものとしている。
かかる構成とすることにより、図16に示すように、足首が前後に折れることを強制的に防止し、膝が内側方向のみならず、前方にも折れることのない良いスイングが実現でき、ショットの精度を高めることができる。なお、ここでは、右足用の靴1R及び左足用の靴1Lのいずれにも前記前折防止部4を形成しているが、右打ちであれば少なくとも右足用の靴1Rに、左打ちであれば左足用の靴1Lに設けておくだけでもよい。すなわち、打球方向に対してアドレス時に後方に位置する側の靴に設けておけば、上述した効果を得ることができる。
また、本実施系形態では、右足用の靴1Rには内側突出部2を、左足用の靴1Lには外側突出部3を形成したものとしたが、両方の靴1R,1Lのそれぞれに内側突出部2と外側突出部3の両者を設けることもできる。
【0053】
また、本実施形態の変形例として、図17に示す構成とすることもできる。
これは、前折防止部4として、足のアキレス腱に沿うように略ストレートに形成した硬質プレート41を、靴本体15の踵部19から足首部13の後側面部に配設した点、及び、足首の前折れ許容量を調整可能とした前折許容量調整部6を設けた点に特徴がある。
この前折許容量調整部6は、例えば、ブーツ状に形成した靴本体15の側面にキャザー部60を形成し、このギャザー部60で靴本体15と脚との間隙を調整するとともに、面ファスナー61によって固定可能な構成とすることができる。なお、この前折許容量調整部6を図15に示した実施形態に適用可能であることは当然である。
また、この変形例では前述のスイング補助用突出部5を設けており、右足用の靴1Rに設けた内側突出部2、左足用の靴1Lに設けた外側突出部3の構成は、前述の第5の実施形態に準じ、爪先側突出部50がこれらとともに一体形成されたものとしている。
かかる構成においては、足首の前後への折れ量を、使用者に適した量に調整する事が可能であり、必要以上に脚が前方へ折れることを強制的に防止することができるので、プレイヤに応じた好ましい「がに股スイング」が実現でき、やはりショットの精度を高めることができる。
【0054】
(第7の実施形態)
図18は本発明の第7の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
この実施形態において特徴となる構成は、突出部(爪先側突出部50、内側突出部2、外側突出部3)を設けた靴底10を、靴本体15に着脱自在に取付け可能とした点にある。すなわち、爪先側突出部50と内側突出部2とが一体形成されたスイング補助用突出部5を靴底10に形成し、この靴底10の上面に靴本体15の底面部と嵌合する嵌合部7を形成し、靴本体15に装着可能としている。
靴本体15の底面は通常の靴底と同様にしておき、着脱自在とした靴底10についてはその底面にゴルフスパイクを設けておけば、ゴルフをプレイするときのような必要時にこの靴底10を装着して履けばよい。
したがって、本ゴルフシューズ1では、ゴルフコースに向かうときや帰りのときには靴本体15のみを使用し、ゴルフ場で実際にプレイするときに靴底10を靴本体15に装着すればよい。
【0055】
なお、靴底10を靴本体に着脱自在とする構成としては、スイング補助用突出部5を形成した靴底10をスリッパ状、あるいはより好ましい形態として踵部分を保持できるサンダル状に形成することもでき、使用者は靴本体10を履いた足で靴底10を履くというような使用形態も考えられる。
【0056】
上述してきた実施形態より、以下のゴルフ用シューズが実現できる。
すなわち、少なくとも左右いずれか一方の靴底10に、幅方向のインサイドに突出する突出部(例えば内側突出部2)を設けたゴルフシューズ。
【0057】
前記ゴルフシューズにおいて、前記突出部(例えば内側突出部2)を、アドレス時に打球方向に対して後側に位置する靴(例えば右足用の靴1R又は左足用の靴1L)に設けたゴルフシューズ。
【0058】
少なくとも左右いずれか一方の靴底10に、幅方向のアウトサイドに突出する突出部(例えば、外側突出部3)を設けたゴルフシューズ。
【0059】
前記ゴルフシューズにおいて、前記突出部(例えば、外側突出部3)を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴(例えば右足用の靴1R又は左足用の靴1L)に設けたゴルフシューズ。
【0060】
左右いずれか一方の靴底10に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部2を設ける一方、他方の靴底10には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部3を設けたゴルフシューズ。
【0061】
靴底10に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部(内側突出部2及び外側突出部3)を設けたゴルフシューズ。
【0062】
前記ゴルフシューズにおいて、靴底10の爪先側に突出部(爪先側突出部50)を設けたゴルフシューズ。
【0063】
上述の各ゴルフシューズにおいて、突出部(例えば、内側突出部2、外側突出部3、爪先側突出部50、あるいは、内側突出部2若しくは外側突出部3と爪先側突出部50とからなるスイング補助用突出部5)を設けた靴底10を、靴本体15に着脱自在に取付けたゴルフシューズ。
【0064】
上述の各ゴルフシューズにおいて、足首が前方に折れることを防止する前折防止部4を備えるゴルフシューズ。
【0065】
なお、本発明のゴルフ用シューズについて、各実施形態を通して説明したが、本発明は、特許請求の範囲から逸脱しない限り、上述してきた各実施の形態のものに限定されることなく適用でき、適宜変形することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図2】同ゴルフシューズの要部をなす靴底の説明図である。
【図3】同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図5】第3の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図6】同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【図7】内側突出部2の一形態を示す正面図である。
【図8】同斜視図である。
【図9】第4の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図10】第5の実施形態に係るゴルフシューズの平面図である。
【図11】同斜視図である。
【図12】同変形例を示す平面図である。
【図13】同変形例を示す断面視による説明図である。
【図14】同変形例を示す断面視による説明図である。
【図15】第6の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図16】同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【図17】同変形例を示す説明図である。
【図18】第7の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【符号の説明】
【0067】
1 ゴルフ用シューズ
1R 右足用の靴
1L 左足用の靴
2 内側突出部
3 外側突出部
4 前折防止部
10 靴底
20 杆状突出部
21 突出体
40 プレート
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフシューズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴルフシューズは、その履き地面に対するグリップ力の改良に腐心したものが多く、ゴルフスイングと直接的に関連付けたものは極めて少ない。
そのような中で、スイング時の下半身の安定をはかるために、表底の上面が、その内側端縁から外側端縁まで平面状ではなく、適当な角度で上り傾斜状に斜断され、この表底の上面に甲部を載置固定し、左右のゴルフシューズの甲部が互いに内方向に傾斜するように形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、下半身の安定を図り、スイングの矯正が可能であって、なおかつ使用時のみ簡易に取り付けることができるようにして取り扱いを容易にしたゴルフシューズ用補助具も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0003】
他方、理想的なゴルフスイングを求めて多くのゴルファが練習を重ねている中で、近年では、打球(インパクト)時に両足が所謂「がに股」状態となる「がに股スイング」が注目されている。
かかるスイングではボールを身体の正面でしっかりと捕らえることができ、ミスショットが少なくなってスコアアップにもつながるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−313204号公報
【特許文献2】特開2003−325202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記したゴルフシューズや補助具は、古いゴルフ理論に基づくものであり、両膝が内側方へ曲がる状態で固定されやすく、所望する「がに股スイング」には程遠くなってしまう。
本発明は、上記課題を解決することのできるゴルフシューズを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明では、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0007】
請求項2記載の本発明では、請求項1記載のゴルフシューズにおいて、前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して後側に位置する靴に設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の本発明では、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のアウトサイドに突出する突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0009】
請求項4記載の本発明では、請求項3記載のゴルフシューズにおいて、前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の本発明では、左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部を設ける一方、他方の靴底には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0011】
請求項6記載の本発明では、靴底に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けたゴルフシューズとした。
【0012】
請求項7記載の本発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴルフシューズにおいて、靴底の爪先側に突出部を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の本発明では、請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴルフシューズにおいて、突出部を設けた靴底を、靴本体に着脱自在に取付けたことを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の本発明では、請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴルフシューズにおいて、足首が前方に折れることを防止する前折防止部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、インパクト時に膝が内側に折れることを防止でき、身体の正面でボールを捉えることができるので、ミスショットを減らし、ナイスショットの確率を著しく高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施の形態に係るゴルフシューズは、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けたものである。なお、ここで幅方向のインサイドというのは足の親指側の側部を指し、アウトサイドというのは小指側の側部を指す。また、靴底には、凸状のゴルフスパイクが着脱自在に、あるいは一体的に形成されていることが望ましい。
【0017】
前記突出部は、アドレス時において打球方向に対して後側に位置する靴に設けるとよい。すなわち、右打ちの場合を例にとると、右足に履いた靴底の親指側をなす内側部分(インサイド)に突出部が設けられているものであり、ダウンスイングからインパクトにかけて、靴底の幅方向のインサイドに設けた突出部によって、右の膝が内側(左脚側)へ折れてしまいがちになることを防止することができ、近年、正しいゴルフスイングとして注目されているスイングである、所謂「がに股スイング」を容易に体現でき、打球の飛距離が増すとともに、方向性が正確となって、スコアアップを容易に図ることが可能となる。
【0018】
また、この場合、前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴の幅方向のアウトサイドにも設けることができる、すなわち、右打ちであれば、前述したように、右足に履いた靴底の親指側をなす内側部分(インサイド)に加え、左足に履く靴の幅方向の小指側をなす外側部分(アウトサイド)についても突出部を設けるのである。
すなわち、この左側の靴底のアウトサイドに突出する突出部が前記右側の靴に設けた突出部と協働して、両膝が打球方向に流れることを防止し、より確実に「がに股スイング」を体現することが可能となる。
【0019】
この場合のゴルフシューズは、少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設ける一方、他方の靴底には、幅方向のアウトサイドに突出する突出部を設けた構成となる。
【0020】
なお、左打ちの場合は、上述してきた右側及び左側の各靴に設ける突出部の位置は逆になることは当然であるが、上述した右打ち用のシューズを左打ちのプレイヤが使用してもよい。勿論、その反対に左打ち用のシューズを右打ちのプレイヤが使用してもよい。
この場合、バックスイングにおいて、身体が打球方向に対し反対側に流れる、所謂スウェーを効果的に防止することができる。
【0021】
このように、本実施形態によれば、左右いずれか一方の靴底面に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部を設ける一方、他方の靴底面には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部を設けたゴルフシューズとすることによって、右打ちするか左打ちするかによって、スコアアップに繋がる「がに股スイング」を体現したり、スウェーを防止したりする顕著な効果が得られることになる。
勿論ながら、右打ちのものであれば右足用の靴のインサイドのみに、左打ちのものであれば左足用の靴のインサイドのみに突出部を設けたシューズであっても構わない。
【0022】
また、左右いずれの靴においても、その底面に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けることもできる。
この場合、右打ち、左打ちにかかわらず、バックスイングではスウェーを防止し、ダウンスイングからインパクトにおいては「がに股スイング」を体現でき、理想的なゴルフスイングをゴルフシューズにより実現することができる。
【0023】
ところで、上述してきた突出部を、例えばピン状に形成し、しかも、靴本体内に出し入れ自在に構成することも考えられる。すなわち、上述してきたゴルフシューズにおいて、前記突出部を靴本体内に出し入れ自在に構成したものである。この場合、所望する側の靴の突出部を、必要に応じて任意に引き出すことができる。
【0024】
また、上述してきた突出部に加え、さらに、靴底の爪先側に突出部を設けることもできる。かかる構成であれば、膝が内側に折れることをより確実に防止することができる。
【0025】
ところで、上述してきた突出部を備えた靴底を、靴本体に着脱自在に取付けたゴルフシューズとすることもできる。
すなわち、突出部を設けた靴底面には、凸状のゴルフスパイクが形成されており、ゴルフをプレイするときのような必要時にこの靴底を装着して履けばよい。靴底を装着しない場合は、靴本体のみでの歩行も可能となっており、ゴルフプレイ(練習を含む)以外の通常時においては、靴本体のみで通常シューズとして使用可能としている。したがって、本ゴルフシューズであれば、例えばゴルフコースに向かうときや帰りのときには靴本体のみを使用し、ゴルフ場で実際にプレイするときに靴底を靴本体に装着すればよい。
【0026】
さらに、上述してきた各ゴルフシューズにおいて、足首が前方に折れることを防止する前折防止部を設けることもできる。
【0027】
すなわち、ゴルフスイングの中で、膝が流れるように折れることの他、前方に折れることもミスショットの原因となることが知られている。
そこで、例えば靴本体における甲部と足首部との間に硬質のプレートなどを配設して、足首が前後に折れることを強制的に防止するのである。このようにして、膝が内側方向のみならず、前方にも折れることのない良いスイングが実現でき、ショットの精度を高めることができる。
【0028】
前記前折防止部は、左右の靴本体両方に設けてもよいが、右打ちであれば右の靴に、左打ちであれば左の靴に設けることが好ましい。すなわち、打球方向に対してアドレス時に後方に位置する側の靴に設けるとよい。
【0029】
また、より好ましくは、前記プレートの足首部との間隔を調整可能にする調整手段を設けるものとする。かかる調整手段により、脚が前方へ折れることを防止する規制程度や使用者の好みに適用することが容易となる。
【0030】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながらより具体的に説明する。なお、以下に説明する各実施形態においては、本ゴルフシューズを利用するプレイヤは右打ちの場合としている。また、各実施形態において用いる符号は、同一構成要素については同一符号で示している。
【0031】
図1は第1実施形態に係るゴルフシューズの説明図、図2は同ゴルフシューズの要部をなす靴底の説明図、図3は同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【0032】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るゴルフシューズ1は、図1に示すように、それぞれ靴本体15と靴底10からなる左右一対の靴1R,1Lのうち、右足用の靴1Rの内側に内側突出部2を有している。すなわち、靴1Rの幅方向における親指側をなすインサイドに平面視で略山形状としたプレートを形成している。
本実施形態に係る内側突出部2は、図2に示すように、靴底10と一体的に形成されたものとしており、例えば、前記突出部2に相当する部分を形成した硬質な金属プレート(図示せず図)を、皮革により被覆して靴底10を形成することができる。なお、合成樹脂によって靴底10を形成し、この靴底10と内側突出部2とを一体成形してもよい。
【0033】
かかる内側突出部2を有する靴1Rは、右打ちのゴルフスイングではアドレス時において打球方向に対して後側に位置することになるが、この靴1Rを履いてダウンスイングすると、靴1Rのアウトサイドが浮き上がり、インサイドが沈み込むような右膝の内側へ折れていくようなゴルフスイングにおいて好ましくない動きが規制されることになるので、図3に示すように、右膝が必要以上に左膝側に沈み込みながら寄ることがなく、両足がしっかりと地面をグリップする所謂「がに股」状態でクラブヘッド3がボールを捉えることになる。
【0034】
したがって、スイングの力をボールに伝えて飛距離を向上させるとともに、身体の正面で確実にボールを捉えることによって方向性も正確になる。このように、本ゴルフシューズ1を使用することで、無意識のうちにも好ましいゴルフスイングを行えるようになってスコアアップも望めることになる。
【0035】
また、本実施形態では、図2に示すように、前記内側突出部2を、使用者の足の土踏まずに相当する部分に形成しており、その突出量としては、10〜100mmの範囲としている。10mm以下では、ダウンスイング時において、上述したように靴1Rのアウトサイドが浮き上がり、インサイドが沈み込むような右膝の内側へ折れていく動きを意図するように規制できず、100mm以上では、通常の歩行などに支障を来すおそれがあるからである。より好ましくは30〜60mmの範囲とするとよい。
このように、内側突出部2の形状を平面視で略山形形状とし、かつ足の土踏まずに相当する部分に形成しているので、ゴルフスイングの中途で生じる右足を爪先立ちしていく動作を邪魔することもない。なお、本実施形態では、このプレート部分にはゴルフスパイクを設けてはいないが、適宜設けてあっても構わない。
【0036】
このように、本実施形態に係るゴルフシューズ1は、これを履いてゴルフを行うだけで、理想的なゴルフスイングを体現する有用な補助となり、多くのゴルファが長い期間の練習を経て習得するしかなかった理想的なゴルフスイングを簡単に体現することができる。しかも、本ゴルフシューズ1は歩行にも支障を来すことがないので、練習のみならず実際のラウンド時にも使用することができる。
【0037】
なお、上述してきた第1の実施形態では、靴底10と内側突出部2とを一体成形したものとして説明したが、両者を別体としても構わない。
【0038】
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
本実施形態では、内側突出部2を設けた右足用の靴1Rに対して、左足用の靴1Lには、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部3を設けている。すなわち、この外側突出部3を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴1Lに設けている。なお、かかる外側突出部3は、前記内側突出部2と同様に形成することができる。
【0039】
この左足用の靴1Lに設けた外側突出部3は、前記右足用の靴1Rに設けた内側突出部2と協働して、両膝が打球方向に流れることをより確実に防止し、前述した「がに股スイング」を体現することがますます容易となる。
【0040】
ところで、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した右打ち用のゴルフシューズ1を、左打ちのプレイヤが使用してもよい。その場合は、バックスイングにおいて、身体が打球方向に対し反対側に流れる、所謂スウェーを防止することができるという新たな効果を奏することができる。
【0041】
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態に係るゴルフシューズの説明図、図6は同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
本実施形態では、左右の各靴底10に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けている。すなわち、靴底10の両側部に内側突出部2と外側突出部3とを設けたものとしている。
【0042】
かかるゴルフシューズ1であれば、右打ち、左打ち(図6参照)にかかわらず、バックスイングではスウェーを防止し、ダウンスイングからインパクトにおいては「がに股スイング」を体現でき、理想的なゴルフスイングをゴルフシューズにより実現することができる。そして、内側突出部2と外側突出部3の各突出長さも前述した範囲内に設定することにより、歩行にも差し支えないものとなる。
【0043】
なお、第1〜第3の実施形態においては、突出部(内側突出部2、外側突出部3)の形成箇所を足の土踏まずに相当する箇所の近傍とし、形状を山形として説明したが、形成箇所及び形状はこれらに限定されるものではない。
例えば、爪先側から踵側まで全体に亘り略同幅の略矩形形状としてもよい。あるいは爪先側の前半部のみに突出部を形成してもよい。
【0044】
また、図7及び図8に示すように、靴底10をインサイドに所定幅だけ張り出して内側突出部2を形成するとともに、内側吐出部2については、靴本体15との付け根部分から先端に向けて漸次薄くした構成とすることができる。
かかる構成とすることにより、内側突出部2を形成した靴底10と靴本体15との一体感が増し、所望する目的を達成しつつ見栄えを向上させることが可能である。なお、当然ながら、かかる構成は外側突出部3についても適用可能である。
【0045】
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
この第4の実施形態では、突出部として、前述してきた平板状の突出部に代えて、杆状に形成し、かつ靴底10内に出し入れ自在とした杆状突出部20としている。ここでは、前記杆状突出部20を、前後に所定間隔をあけて2本の突出体21,21から構成し、これらを靴底10のインサイドから任意に出没自在としている。
【0046】
そのために、靴底10に突出体収納凹部11を形成し、この突出体収納凹部11内に前記各突出体21を収納自在としている。
また、本実施形態では、前記突出体21の先端を、若干ながら下方へ屈曲させて下方屈曲部22を形成しており、この下方屈曲部22の下端と靴底10の底面とが面一状態になるようにして、靴1Rのアウトサイドが浮き上がり、インサイドが沈み込む動作を効果的に防止するとともに、下方屈曲部22が突出体21を引き出すときの摘みとしても機能するようにしている。
なお、この例では杆状突出部20を右足用の靴1Rのインサイドに設けたものとしているが、左足用の靴1Lに設けてもよいことは当然である。なお、スウェーを防止するためであれば、右足用であれ、左足用であれアウトサイドに設ければよい。また、この場合も杆状突出部20は両方の靴1R,1Lのインサイド、アウトサイドそれぞれに設けてもよい。
【0047】
(第5の実施形態)
図10は本発明の第5の実施形態に係るゴルフシューズの平面図、図11は同斜視図である。
この実施形態において、特徴となる構成は、靴底10の爪先側に突出した爪先側部50を設けたことにある。
本実施形態では、靴1Rの幅方向のインサイドに内側突出部2を形成するとともに、この内側突出部2と一体的に連続する爪先側突出部50を形成している。この爪先側突出部50の突出量については、10〜50mmの範囲とするとよい。10mmよりも小さければ脚の折れを防止する効果が小さく、50mmを超えると、通常の歩行やゴルフスイングに支障を来たすおそれがあるからである。
なお、爪先側突出部50と内側突出部2とは、必ずしも連続させる必要はないが、ゴルフシューズとしての外観的な見栄えを損なわない点では、図示するように、爪先側突出部50と内側突出部2とが一体的に形成されたスイング補助用突出部5を備える構成とするのが望ましい。
かかるスイング補助用突出部5を備えるゴルフシューズとするためには、例えば、靴本体15が25cmのサイズであれば、本来28〜30cm程度の靴本体に相当する靴底10を用いれば良い。すなわち、図10に示すように、かかる靴底10の右外側縁及び踵外側面に沿うように靴本体15を載置した構成とすればよい。
【0048】
本実施形態の変形例として、図12〜図14に示す構成とすることができる。
この変形例は、図12に示すように、靴底10及び靴本体15を、使用者の足のサイズよりもはるかに大きな構成(例えば、使用者の足のサイズが25cmであれば、28〜30cm)としたものであり、例えば、図13に示すように、靴本体15のインサイドを上下方向に押し潰した絞り部16を形成して、靴本体15の内部で足が踊ることのないようにするとともに、この絞り部16の下面にまで張り出した靴底10によって内側突出部2を形成することができる。なお、爪先側についても足が前方へずれないように靴本体15を上下から押し潰したような形状とするか、あるいは仕切り部分を形成しておくものとする。
かかる構成とすれば、スイング補助用突出部5である爪先側突出部50及び内側突出部2と靴本体15とが一体的となり、所望する目的を達成することができるとともに、外観的にも見栄えが著しく向上する。
【0049】
また、図14に示すように、靴本体15の内部に、使用者の足に応じた寸法を確保するための仕切壁17を形成し、足に対して仕切壁17よりも外側部分を爪先側突出部50及び内側突出部2(スイング補助用突出部5)とすることもできる。
この場合も、内側突出部2と靴本体15とが一体的となり、所望する目的を達成することができるとともに、外観的にも見栄えが著しく向上する。しかも、前記仕切壁17と靴本体15の外側表面との間に形成される空間18をティやボールなどの小物入れとして利用することも可能となる。その場合、靴本体15の表面には開閉自在な蓋部(図示せず)を形成しておくことは当然である。
【0050】
(第6の実施形態)
図15は本発明の第6の実施形態に係るゴルフシューズの説明図、図16は同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
この実施形態において特徴となる構成は、プレイヤの足首が前方に折れること、ひいては脚が前側に必要以上に折れることを防止する前折防止部4を靴本体15に設けた点にある。
【0051】
ゴルフスイングの中で、膝が流れるように折れることの他、前方に折れることもミスショットの原因となることが知られていることから、本実施形態はそれを防止したゴルフ用シューズ1としている。
【0052】
具体的には、図示するようにゴルフシューズ1をブーツタイプとし、靴本体15の甲部12と足首部13との間に、略L字状に屈曲形成した硬質のプレート40を配設して前折防止部4を構成している。なお、本実施形態では、左足用の靴1Lには外側突出部3を形成したものとしている。
かかる構成とすることにより、図16に示すように、足首が前後に折れることを強制的に防止し、膝が内側方向のみならず、前方にも折れることのない良いスイングが実現でき、ショットの精度を高めることができる。なお、ここでは、右足用の靴1R及び左足用の靴1Lのいずれにも前記前折防止部4を形成しているが、右打ちであれば少なくとも右足用の靴1Rに、左打ちであれば左足用の靴1Lに設けておくだけでもよい。すなわち、打球方向に対してアドレス時に後方に位置する側の靴に設けておけば、上述した効果を得ることができる。
また、本実施系形態では、右足用の靴1Rには内側突出部2を、左足用の靴1Lには外側突出部3を形成したものとしたが、両方の靴1R,1Lのそれぞれに内側突出部2と外側突出部3の両者を設けることもできる。
【0053】
また、本実施形態の変形例として、図17に示す構成とすることもできる。
これは、前折防止部4として、足のアキレス腱に沿うように略ストレートに形成した硬質プレート41を、靴本体15の踵部19から足首部13の後側面部に配設した点、及び、足首の前折れ許容量を調整可能とした前折許容量調整部6を設けた点に特徴がある。
この前折許容量調整部6は、例えば、ブーツ状に形成した靴本体15の側面にキャザー部60を形成し、このギャザー部60で靴本体15と脚との間隙を調整するとともに、面ファスナー61によって固定可能な構成とすることができる。なお、この前折許容量調整部6を図15に示した実施形態に適用可能であることは当然である。
また、この変形例では前述のスイング補助用突出部5を設けており、右足用の靴1Rに設けた内側突出部2、左足用の靴1Lに設けた外側突出部3の構成は、前述の第5の実施形態に準じ、爪先側突出部50がこれらとともに一体形成されたものとしている。
かかる構成においては、足首の前後への折れ量を、使用者に適した量に調整する事が可能であり、必要以上に脚が前方へ折れることを強制的に防止することができるので、プレイヤに応じた好ましい「がに股スイング」が実現でき、やはりショットの精度を高めることができる。
【0054】
(第7の実施形態)
図18は本発明の第7の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
この実施形態において特徴となる構成は、突出部(爪先側突出部50、内側突出部2、外側突出部3)を設けた靴底10を、靴本体15に着脱自在に取付け可能とした点にある。すなわち、爪先側突出部50と内側突出部2とが一体形成されたスイング補助用突出部5を靴底10に形成し、この靴底10の上面に靴本体15の底面部と嵌合する嵌合部7を形成し、靴本体15に装着可能としている。
靴本体15の底面は通常の靴底と同様にしておき、着脱自在とした靴底10についてはその底面にゴルフスパイクを設けておけば、ゴルフをプレイするときのような必要時にこの靴底10を装着して履けばよい。
したがって、本ゴルフシューズ1では、ゴルフコースに向かうときや帰りのときには靴本体15のみを使用し、ゴルフ場で実際にプレイするときに靴底10を靴本体15に装着すればよい。
【0055】
なお、靴底10を靴本体に着脱自在とする構成としては、スイング補助用突出部5を形成した靴底10をスリッパ状、あるいはより好ましい形態として踵部分を保持できるサンダル状に形成することもでき、使用者は靴本体10を履いた足で靴底10を履くというような使用形態も考えられる。
【0056】
上述してきた実施形態より、以下のゴルフ用シューズが実現できる。
すなわち、少なくとも左右いずれか一方の靴底10に、幅方向のインサイドに突出する突出部(例えば内側突出部2)を設けたゴルフシューズ。
【0057】
前記ゴルフシューズにおいて、前記突出部(例えば内側突出部2)を、アドレス時に打球方向に対して後側に位置する靴(例えば右足用の靴1R又は左足用の靴1L)に設けたゴルフシューズ。
【0058】
少なくとも左右いずれか一方の靴底10に、幅方向のアウトサイドに突出する突出部(例えば、外側突出部3)を設けたゴルフシューズ。
【0059】
前記ゴルフシューズにおいて、前記突出部(例えば、外側突出部3)を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴(例えば右足用の靴1R又は左足用の靴1L)に設けたゴルフシューズ。
【0060】
左右いずれか一方の靴底10に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部2を設ける一方、他方の靴底10には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部3を設けたゴルフシューズ。
【0061】
靴底10に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部(内側突出部2及び外側突出部3)を設けたゴルフシューズ。
【0062】
前記ゴルフシューズにおいて、靴底10の爪先側に突出部(爪先側突出部50)を設けたゴルフシューズ。
【0063】
上述の各ゴルフシューズにおいて、突出部(例えば、内側突出部2、外側突出部3、爪先側突出部50、あるいは、内側突出部2若しくは外側突出部3と爪先側突出部50とからなるスイング補助用突出部5)を設けた靴底10を、靴本体15に着脱自在に取付けたゴルフシューズ。
【0064】
上述の各ゴルフシューズにおいて、足首が前方に折れることを防止する前折防止部4を備えるゴルフシューズ。
【0065】
なお、本発明のゴルフ用シューズについて、各実施形態を通して説明したが、本発明は、特許請求の範囲から逸脱しない限り、上述してきた各実施の形態のものに限定されることなく適用でき、適宜変形することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図2】同ゴルフシューズの要部をなす靴底の説明図である。
【図3】同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図5】第3の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図6】同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【図7】内側突出部2の一形態を示す正面図である。
【図8】同斜視図である。
【図9】第4の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図10】第5の実施形態に係るゴルフシューズの平面図である。
【図11】同斜視図である。
【図12】同変形例を示す平面図である。
【図13】同変形例を示す断面視による説明図である。
【図14】同変形例を示す断面視による説明図である。
【図15】第6の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【図16】同ゴルフシューズの使用状態を示す説明図である。
【図17】同変形例を示す説明図である。
【図18】第7の実施形態に係るゴルフシューズの説明図である。
【符号の説明】
【0067】
1 ゴルフ用シューズ
1R 右足用の靴
1L 左足用の靴
2 内側突出部
3 外側突出部
4 前折防止部
10 靴底
20 杆状突出部
21 突出体
40 プレート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項2】
前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して後側に位置する靴に設けたことを特徴とする請求項1記載のゴルフシューズ。
【請求項3】
少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のアウトサイドに突出する突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項4】
前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフシューズ。
【請求項5】
左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部を設ける一方、他方の靴底には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項6】
靴底に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項7】
靴底の爪先側に突出部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
【請求項8】
突出部を設けた靴底を、靴本体に着脱自在に取付けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
【請求項9】
足首が前方に折れることを防止する前折防止部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
【請求項1】
少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項2】
前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して後側に位置する靴に設けたことを特徴とする請求項1記載のゴルフシューズ。
【請求項3】
少なくとも左右いずれか一方の靴底に、幅方向のアウトサイドに突出する突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項4】
前記突出部を、アドレス時に打球方向に対して前側に位置する靴に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフシューズ。
【請求項5】
左右いずれか一方の靴底に、幅方向のインサイドに突出する内側突出部を設ける一方、他方の靴底には、幅方向のアウトサイドに突出する外側突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項6】
靴底に、幅方向の両サイドにそれぞれ突出させた突出部を設けたことを特徴とするゴルフシューズ。
【請求項7】
靴底の爪先側に突出部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
【請求項8】
突出部を設けた靴底を、靴本体に着脱自在に取付けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
【請求項9】
足首が前方に折れることを防止する前折防止部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴルフシューズ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
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【図12】
【図13】
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【図15】
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【図17】
【図18】
【公開番号】特開2006−314370(P2006−314370A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−137192(P2005−137192)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(505169983)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(505169983)
【Fターム(参考)】
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