説明

サーバ装置、ポイント付与方法、及びサーバプログラム

【課題】ターゲットにしたユーザを、将来的にサイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことが可能なサーバ装置、ポイント付与方法、及びサーバプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置は、決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザをWebサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定し、獲得すべきであると判定されたユーザをターゲットユーザとしてポイントを付与するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介して端末装置がアクセス可能なWebサイトで商品を購入したユーザにポイントを付与する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット上で端末装置のユーザに対して商品を販売する商品販売サイト等のWebサイトが多く存在する。近年、このようなWebサイトで広範なユーザを獲得するための方法が検討されている。例えば、特許文献1に開示された方法では、ユーザはセンターウェブサイトにおいてセンターユーザ登録を受け付けさえすれば自動的にシステムに加盟している複数のローカルウェブサイトへの加入手続を完了できるようにすることで、広範なユーザを効率的に獲得できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−7896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、獲得すべきユーザであるかどうかを判定し、獲得すべきユーザである場合には当該ユーザに対して獲得後のフォローがなされていなかった。そのため、獲得したユーザを、将来的にサイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことが困難であった。
【0005】
本発明は、以上の点等に鑑みてなされたものであり、ターゲットにしたユーザを、将来的にサイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことが可能なサーバ装置、ポイント付与方法、及びサーバプログラムを提供することを課題の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、端末装置がアクセス可能なWebサイトを構成するサーバ装置であって、前記端末装置のユーザにより注文指示された商品の注文要求を、当該端末装置からネットワークを介して受信する注文要求受信手段と、前記受信された注文要求に応じて前記商品の決済処理を実行する決済処理手段と、前記決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを前記Webサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定する獲得ユーザ判定手段と、前記獲得ユーザ判定手段により獲得すべきであると判定されたユーザに商品の決済に使用可能なポイントを付与する付与処理を実行し、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶するポイント付与手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、獲得すべきであると判定されたユーザをターゲットとして、将来的にWebサイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置において、前記ユーザに付与された前記ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されたか否かを判定するポイント使用判定手段と、前記ポイント使用判定手段により前記ポイントが決済に使用されていないと判定された場合には、当該ポイントを他のユーザに割り振る旨を示す情報を、当該ポイントを前記決済に使用していない前記ユーザに通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ポイントの使用を促進させることができ、その結果、ターゲットユーザをWebサイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサーバ装置において、予め設定された有効期限内に前記ユーザにより決済に使用されなかった前記ポイントを前記他のユーザに割り振る処理を実行し、当該割り振られたポイントを当該他のユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶する割り振り処理手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、他のユーザに割り振られたポイントを効率良く使用させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサーバ装置において、前記ポイント付与手段は、前記割り振り処理手段により割り振られた前記ポイントが、前記他のユーザにより決済に使用された場合には、当該使用されたポイントに応じたポイントを、前記割り振り元の前記ユーザに付与する付与処理を実行し、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、ターゲットにしたユーザをどこまでも追いかけ、ヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置において、前記ユーザに付与された前記ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されたか否かを判定するポイント使用判定手段と、前記ポイント使用判定手段により前記ポイントが前記決済に使用されたと判定された場合には、前記決済に係る商品に関する推奨情報を、当該ポイントを決済に使用した前記ユーザに通知する通知手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、決済に係る商品の宣伝広告効果を向上させることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置において、前記ユーザに付与された前記ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されたか否かを判定するポイント使用判定手段と、前記ポイント使用判定手段により前記ポイントが前記決済に使用されたと判定された場合には、当該決済に係る商品と同一カテゴリの商品に関する推奨情報を、当該ポイントを決済に使用した前記ユーザに通知する通知手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、決済に係る商品と同一カテゴリの商品の宣伝広告効果を向上させることができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記決済処理の対象となった商品に関する情報には、当該商品の価格又は当該商品の属性が含まれることを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記商品の注文指示したユーザに関する情報には、当該商品の決済に使用されたカードの種類又は当該ユーザの購入履歴が含まれることを特徴とする。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記ポイントは、複数回に分割されて所定の時間間隔で前記ユーザに付与される分割ポイントであることを特徴とする。
【0021】
請求項10に記載の発明は、端末装置がアクセス可能なWebサイトを構成するサーバ装置におけるポイント付与方法であって、前記サーバ装置が、前記端末装置のユーザにより注文指示された商品の注文要求を、当該端末装置からネットワークを介して受信するステップと、前記サーバ装置が、前記受信された注文要求に応じて前記商品の決済処理を実行するステップと、前記サーバ装置が、前記決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを前記Webサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定するステップと、前記サーバ装置が、前記獲得すべきであると判定されたユーザに商品の決済に使用可能なポイントを付与する付与処理を実行し、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶するステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】
請求項11に記載の発明は、端末装置がアクセス可能なWebサイトを構成するコンピュータに、前記端末装置のユーザにより注文指示された商品の注文要求を、当該端末装置からネットワークを介して受信するステップと、前記受信された注文要求に応じて前記商品の決済処理を実行するステップと、前記決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを前記Webサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定するステップと、前記獲得すべきであると判定されたユーザに商品の決済に使用可能なポイントを付与する付与処理を行い、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶するステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、サーバ装置は、決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザをWebサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定し、獲得すべきであると判定されたユーザをターゲットとしてポイントを付与するように構成したので、ターゲットにしたユーザを、将来的にWebサイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施形態に係る商品販売システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る商品販売サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】商品販売サーバ1のシステム制御部14における商品決済時の処理を示すフローチャートである。
【図5】商品販売サーバ1のシステム制御部14における商品決済時の処理を示すフローチャートである。
【図6】ステップS9及びステップS11における判定において参照される情報の一例を示す図である。
【図7】商品販売サーバ1のシステム制御部14における定期的な割り振り判定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、商品販売システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0026】
[1.商品販売システムの構成及び機能概要]
先ず、本発明の一実施形態に係る商品販売システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0027】
図1は、本実施形態に係る商品販売システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0028】
図1に示すように、商品販売システムSは、商品販売サイトを構成する商品販売サーバ1(サーバ装置の一例)と、当該商品販売サイトにアクセス可能なユーザ端末2(端末装置の一例)と、を含んで構成されている。
【0029】
ユーザ端末2は商品販売サーバ1との間でネットワークNWを介して例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0030】
なお、商品販売サイトは、商品を販売するためのWebサイトであり、例えば、多くの店舗が出店するショッピングモールサイトや、旅行商品(宿泊予約等)を扱う旅行予約サイト等が一例として挙げられる。なお、販売される商品の種類について特に限定されるものではない。
【0031】
ユーザ端末2は、Webブラウザ機能を有し、商品販売サーバ1に例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストを送信してそのレスポンスとしてWebページ等を取得し、ディスプレイ上に表示するようになっている。ユーザ端末2のユーザは、商品販売サイトを通じて所望の商品を購入することができる。なお、図1の例では、説明の便宜上、一つのユーザ端末2を示しているが、ユーザ端末2はユーザ毎に多数存在する。また、ユーザ端末2には、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等が適用可能である。
【0032】
[2.商品販売サーバ1の構成及び機能]
次に、本実施形態に係る商品販売サーバ1の構成及び機能について、図2を用いて説明する。
【0033】
図2は、本実施形態に係る商品販売サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0034】
図2に示すように、商品販売サーバ1は、通信部11と、記憶部12(記憶手段の一例)と、入出力インターフェース部13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース部13とは、システムバス15を介して接続されている。なお、商品販売サーバ1は、1つのサーバ(Webサーバ等)で構成されても良いし、複数のサーバで構成されても良い。
【0035】
通信部11は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末2との通信状態を制御するようになっている。
【0036】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステム及びサーバプログラム等の各種プログラムを記憶する。サーバプログラムは、コンピュータとしてのCPUに所定の処理を実行させる。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0037】
また、記憶部12には、ユーザ端末2に提供されるWebページを構成する構造化文書(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等)ファイル、及び画像データ等が記憶されている。
【0038】
また、記憶部12には、商品情報データベース(DB)121、及びユーザ情報データベース(DB)122が構築されている。
【0039】
図3は、各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【0040】
図3(A)に示す商品情報データベース(DB)121には、商品ID、商品名、商品のカテゴリ(ジャンル)、商品の属性、商品の価格、スペック、推奨情報(レコメンド情報)、及び販売店舗情報等が商品毎に対応付けられて登録されている。
【0041】
ここで、商品IDは、商品を識別するための識別情報である。また、推奨情報には、ユーザに対して商品を推奨するための宣伝・広告情報等が含まれる。また、販売店舗情報には、商品を販売する店舗の情報が含まれる。
【0042】
図3(B)に示すユーザ情報データベース(DB)122には、会員登録されたユーザ(商品販売サイトの利用者)のユーザID、パスワード、名称、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴情報、及びポイント付与情報がユーザ毎に対応付けられて登録されている。
【0043】
ここで、ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報であり、当該ユーザのログイン時にパスワードと共にユーザ認証に使用される。購入履歴情報には、例えば、商品購入番号、購入された商品の商品ID、購入された商品のカテゴリ、及び商品が購入された年月日時等が対応付けられて含まれている。なお、商品が複数回購入された場合、商品購入番号(シルアル番号)でこれらを区別することができる。また、各商品購入番号の個数を積算すると、対応するユーザによる購入回数が分かる。
【0044】
また、ポイント付与情報は、ユーザが商品の決済(支払い)に使用可能なポイントに関する情報である。このポイントは、ユーザによる商品購入の報酬(商品の価格の例えば数%)として付与される場合と、他のユーザに付与されていたポイントが割り振られる場合とがある。ポイント付与情報には、例えば、ポイント付与番号、付与されたポイント(ポイント数)、ポイント種別、及びポイントが付与された年月日時が対応付けられて含まれている。ここで、ポイントが他のユーザから割り振られたポイントである場合には、その旨を示す情報及び当該他のユーザ(つまり、割り振り元のユーザ)のユーザIDが当該ポイントに対応付けられてポイント付与情報に含まれることになる。また、ポイント種別には、一括ポイントと分割ポイントがある。一括ポイントとは、一括で(一度に)ユーザに付与されるポイントをいう。分割ポイントとは、複数回に分割されて所定の時間間隔(例えば、一ヶ月毎)でユーザに付与されるポイントをいう。分割ポイントの場合、当該ポイントを商品の決済に使用することが可能な有効期限が当該ポイントに対応付けられてポイント付与情報に含まれることになる。この有効期限は、例えばポイントが付与された日時から所定期間経過時に設定される。なお、ポイントが複数回付与された場合、ポイント付与番号(例えば、シリアル番号)でこれらを区別することができる。また、各ポイント付与番号に対応付けられたポイントを積算すると、対応するユーザの決済に使用可能な総ポイントが分かる。
【0045】
入出力インターフェース部13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0046】
システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。そして、システム制御部14は、CPU14aが、ROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、注文要求受信手段、決済処理手段、獲得ユーザ判定手段、ポイント付与手段、ポイント使用判定手段、通知手段、及び割り振り処理手段等として機能する。
【0047】
[3.商品販売システムSの動作]
次に、本発明の一実施形態に係る商品販売システムSの動作について説明する。
【0048】
(3.1.商品決済時の動作)
先ず、商品決済時の動作について、図4及び図5を用いて説明する。
【0049】
図4及び図5は、商品販売サーバ1のシステム制御部14における商品決済時の処理を示すフローチャートである。なお、この処理の前提として既にユーザ端末2が商品販売サイトにアクセスしてユーザのログインがなされているものとする。そして、商品販売サイトから提供されユーザ端末2のWebブラウザにより表示された商品選択画面のWebページ上で、ユーザにより所望の商品が選択指示されると、当該選択指示に応じて商品販売サーバ1からユーザ端末2に決済画面のWebページが送信される。これにより、当該決済画面がユーザ端末2のWebブラウザにより表示される。このように表示された決済画面上で、ユーザが操作部を操作して必要事項を入力して注文指示を行うと、当該注文指示された商品の注文要求がユーザ端末2からネットワークNWを介して商品販売サーバ1に送信される。この注文要求には、注文に係る商品の商品ID、注文数量、注文に係る商品の決済に使用される例えばクレジットカードのカード情報(例えば、カード番号、及びカードの種類)等の情報が含まれている。なお、当該注文に係る商品の決済にポイントが使用される場合、使用されるポイント数及びポイントの種別(一括ポイント又は分割ポイント)等の情報が注文要求に含まれる。
【0050】
図4に示す処理は、ユーザ端末2から送信された注文要求が商品販売サーバ1により受信された場合に開始される。図4に示す処理が開始されると、システム制御部14は、記受信された注文要求に応じて商品の決済処理を実行する(ステップS1)。決済処理としては例えば公知のクレジットカード決済等の処理がある。この決済処理後、当該ユーザのユーザIDに対応付けられて購入履歴情報がユーザ情報データベース122に登録される。
【0051】
次いで、システム制御部14は、決済処理の対象となった商品に関する情報(例えば、商品の価格又は商品の属性)又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報(例えば、当該商品の決済に使用されたカードの種類又は当該ユーザの購入履歴)に基づいて、上記注文要求を送信したユーザ端末2のユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであるか(言い換えれば、ヘビーユーザにすべきか)を判定する(ステップS2)。
【0052】
例えば、決済処理の対象となった商品の価格が、予め設定された価格以上と高価な場合、システム制御部14は、当該ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであると判定する(つまり、判定条件を満たす)。また、例えば、決済処理の対象となった商品の属性が、例えば低価格ではあるが高級感が強い属性(例えば、はまき等、予め設定される)である場合、システム制御部14は、当該ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであると判定する(つまり、判定条件を満たす)。また、例えば、当該商品の決済に使用されたカードの種類が、予め設定されたカードの種類(例えば、ゴールドカード等)である場合、システム制御部14は、当該ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであると判定する(つまり、判定条件を満たす)。また、例えば、当該商品の注文指示したユーザの購入履歴がユーザ情報データベース122に登録されていない場合(又は、登録されていても購入回数が所定回数以下と少ない場合)、システム制御部14は、当該ユーザ(つまり、新規ユーザ)を商品販売サイトの利用者として獲得すべきであると判定する(つまり、判定条件を満たす)。
【0053】
このように判定条件を満たすようなユーザは、ヘビーユーザとして取り込む価値のあるターゲットとなるユーザである。なお、システム制御部14は、商品の価格、商品の属性、商品の決済に使用されたカードの種類、及びユーザの購入履歴の何れか2つ以上の組合せに基づいて、当該ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであるかを判定するように構成しても良い。
【0054】
そして、システム制御部14は、ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであると判定した場合には(ステップS2:YES)、ステップS4に進む。なお、この処理で商品販売サイトの利用者として獲得すべきであると判定されたユーザを、以下、「ターゲットユーザ」という。一方、システム制御部14は、ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきでないと判定した場合には(ステップS2:NO)、一括ポイント付与処理を実行した(ステップS3)後、図4に示す処理を終了する。この一括ポイント付与処理では、システム制御部14は、ポイント付与番号を発行し、当該発行したポイント付与番号、当該ユーザに付与すべきポイント、そのポイント種別(一括ポイント)、及び現在日時(ポイントが付与された年月日時)を含むポイント付与情報と、上記注文要求を送信したユーザ端末2のユーザのユーザIDとを対応付けてユーザ情報データベース122に登録(記憶)する。
【0055】
ステップS4では、システム制御部14は、ネットワークNWを介してターゲットユーザのユーザ端末2に分割ポイント選択画面のWebページを送信する。これにより、当該分割ポイント選択画面がユーザ端末2のWebブラウザにより表示される。このように表示された分割ポイント選択画面上で、ユーザが操作部を操作して一括ポイントと分割ポイントの何れか一方のポイント種別の選択指示を行うと、当該選択指示されたポイント種別の選択要求がユーザ端末2からネットワークNWを介して商品販売サーバ1に送信される。
【0056】
そして、商品販売サーバ1のシステム制御部14は、ユーザ端末2からの選択要求を受信すると(ステップS5)、当該選択要求を参照して、一括ポイント又は分割ポイントが選択されたか否かを判定する(ステップS6)。そして、システム制御部14は、一括ポイントが選択されたと判定した場合には(ステップS6:一括ポイント)、ステップS3に移行する。一方、システム制御部14は、分割ポイントが選択されたと判定した場合には(ステップS6:分割ポイント)、ステップS7に進む。
【0057】
ステップS7では、システム制御部14は、上記ステップS1で決済処理の対象となった商品の価格に応じた分割ポイントを、上記ターゲットユーザに付与する分割ポイント付与処理を実行する。この分割ポイント付与処理では、システム制御部14は、ポイント付与番号を発行し、当該発行したポイント付与番号、当該ユーザに付与すべきポイント、そのポイント種別(分割ポイント)、現在日時(ポイントが付与された年月日時)、及び当該ポイントを商品の決済に使用することが可能な有効期限を含むポイント付与情報と、上記獲得すべきであると判定されたユーザのユーザIDとを対応付けてユーザ情報データベース122に登録(記憶)する。
【0058】
次に、図5に示す処理において、システム制御部14は、上記ステップS1の決済処理における決済に分割ポイントが使用されたか否かを判定する(ステップS8)。ここで、上記決済処理における決済に使用される分割ポイントは、上記ステップS7における分割ポイントの付与よりも過去に当該ユーザに付与された分割ポイントである。なお、決済に分割ポイントが使用されたか否かは上記注文要求を参照すれば分かる。そして、システム制御部14は、上記決済に分割ポイントが使用されたと判定した場合には(ステップS8:YES)、ステップS9に進む。一方、システム制御部14は、上記決済に分割ポイントが使用されていないと判定した場合には(ステップS8:NO)、ステップS17に進む。
【0059】
ステップS9では、システム制御部14は、上記ターゲットユーザが同一商品を所定数以上購入したユーザ(つまり、同一商品ばかりを購入するユーザ)であるか否かを判定する。そして、システム制御部14は、同一商品を所定数以上購入したユーザであると判定した場合には(ステップS9:YES)、ステップS10に進む。一方、システム制御部14は、同一商品を所定数以上購入したユーザでないと判定した場合には(ステップS9:NO)、上記ターゲットユーザが同一カテゴリの商品を所定数以上購入したユーザ(つまり、同一カテゴリの商品ばかりを購入するユーザ)であるか否かを判定する(ステップS11)。例えば、カテゴリが野球であるとすると、野球に使用されるバット、グラブ、ボール、及びヘルメットは、同一カテゴリの商品である。
【0060】
そして、システム制御部14は、同一カテゴリの商品を所定数以上購入したユーザであると判定した場合には(ステップS11:YES)、ステップS12に進む。一方、システム制御部14は、同一カテゴリの商品を所定数以上購入したユーザでないと判定した場合には(ステップS11:NO)、ステップS13に進む。
【0061】
図6は、ステップS9及びステップS11における判定において参照される情報の一例を示す図である。かかる情報は、ユーザ情報データベース122に登録されている購入履歴情報から抽出することができる。ここで、上記ステップS9及びステップS11における所定数が「3回」であるとすると、図6に示す例の場合、ユーザ「Aさん」は同一商品を3回以上購入したユーザに該当し、ユーザ「Bさん」は同一カテゴリの商品を3回以上購入したユーザに該当し、ユーザ「Cさん」は何れにも該当しない。従って、上記ステップS2の判定により獲得すべきであると判定されたユーザが、「Aさん」の場合は処理がステップS10に進み、「Bさん」の場合は処理がステップS12に進み、「Cさん」の場合は処理がステップS13に進むことになる。
【0062】
ステップS10では、システム制御部14は、上記ステップS1の決済処理における決済に係る商品に関する推奨情報を商品情報データベース121から抽出し、抽出した推奨情報を、分割ポイントを決済に使用したターゲットユーザに通知する通知処理を行う。この通知処理では、例えば、システム制御部14は、上記抽出した推奨情報を記述したWebページを当該ユーザのユーザ端末2に送信する。そして、当該推奨情報がユーザ端末2のWebブラウザにより表示される。これにより、当該ユーザは推奨情報を閲覧するので、決済に係る商品の宣伝広告効果を向上させることができる。なお、システム制御部14は、この通知処理において、上記抽出した推奨情報が記述された電子メールを当該ユーザのメールアドレス宛に送信するように構成しても良い。
【0063】
ステップS12では、システム制御部14は、上記ステップS1の決済処理における決済に係る商品と同一カテゴリの商品に関する推奨情報を商品情報データベース121から抽出し、抽出した推奨情報を、上記ステップS10と同様、分割ポイントを決済に使用したターゲットユーザに通知する通知処理を行う。これにより、当該ユーザは推奨情報を閲覧するので、決済に係る商品と同一カテゴリの商品の宣伝広告効果を向上させることができる。
【0064】
ステップS13では、システム制御部14は、予め登録された多種多様な商品(例えば流行商品)に関する推奨情報を、上記ステップS10と同様、分割ポイントを決済に使用したターゲットユーザに通知する通知処理を行う。
【0065】
次いで、システム制御部14は、上記ステップS8で、決済に使用されたと判定された分割ポイントが他のユーザから割り振られたポイントであるか否かを判定する(ステップS14)。この判定は、当該分割ポイントを決済に使用したユーザのユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース122に登録されているポイント付与情報を参照することにより行われる。そして、システム制御部11は、上記分割ポイントが他のユーザから割り振られたポイントであると判定した場合には(ステップS14:YES)、ステップS15に進む。一方、システム制御部11は、上記分割ポイントが他のユーザから割り振られたポイントでないと判定した場合には(ステップS14:NO)、ステップS17に進む。
【0066】
ステップS15では、システム制御部14は、分割ポイントが決済に使用された旨とその使用用途を示す情報を、当該分割ポイントの割り振り元のユーザに通知する通知処理を行う。この通知処理では、例えば、システム制御部14は、上記分割ポイントを決済に使用したユーザのユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース122に登録されているポイント付与情報から当該分割ポイントの割り振り元のユーザのユーザIDを抽出する。そして、システム制御部14は、当該抽出したユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース122に登録されているメールアドレスを抽出し、上記分割ポイントが使用された旨とその使用用途を示す情報が記述された電子メールを、当該抽出したメールアドレス宛に送信する。なお、使用用途を示す情報には、例えば、上記ステップS1で決済処理における決済に係る商品に関する情報(例えば、商品名、商品のカテゴリ、商品の属性、商品の価格等)が含まれる。
【0067】
次いで、システム制御部14は、上記決済に使用された分割ポイントに応じたポイントを割り振り元のユーザに付与する分割ポイント付与処理を実行する(ステップS16)。ここで、分割ポイントに応じたポイントとは、例えば、当該分割ポイントの所定割合のポイント(例えば、分割ポイント×0.5)である。つまり、当初付与された分割ポイントより少ないポイントが付与される。この分割ポイント付与処理では、システム制御部14は、ポイント付与番号を発行し、当該発行したポイント付与番号、当該ユーザに付与すべきポイント、そのポイント種別(分割ポイント)、現在日時、及び当該ポイントを商品の決済に使用することが可能な有効期限を含むポイント付与情報と、上記割り振り元のユーザのユーザIDとを対応付けてユーザ情報データベース122に登録(記憶)する。
【0068】
次に、ステップS17では、システム制御部14は、上記ターゲットユーザのユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース122に登録されているポイント付与情報中に、有効期限が近い分割ポイントがあるか否かを判定する。例えば、現在時刻から所定期間(例えば、3日)以内に有効期限が到来する分割ポイントがある場合、有効期限が近い分割ポイントがあると判定される。そして、システム制御部14は、有効期限が近い分割ポイントがあると判定した場合には(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。一方、システム制御部14は、有効期限が近い分割ポイントがないと判定した場合には(ステップS17:NO)、ステップS19に進む。
【0069】
ステップS18では、システム制御部14は、分割ポイントを有効期限経過後に他のユーザに割り振る旨を示す情報を、上記ターゲットユーザに通知する通知処理を行う。この通知処理では、例えば、システム制御部14は、上記他のユーザに割り振る旨を示す情報を記述したWebページを当該ユーザのユーザ端末2に送信する。そして、当該情報がユーザ端末2のWebブラウザにより表示される。これにより、当該ユーザに分割ポイントの使用を促進することができる。なお、システム制御部14は、この通知処理において、上記他のユーザに割り振る旨を示す情報が記述された電子メールを当該ユーザのメールアドレス宛に送信するように構成しても良い。
【0070】
ステップS19では、システム制御部14は、上記ターゲットユーザのユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース122に登録されているポイント付与情報中に、有効期限が経過(現在時刻を基準)した分割ポイントがあるか否かを判定する。そして、システム制御部14は、有効期限が経過した分割ポイントがある(つまり、有効期限内に決済に使用されない分割ポイントがある)と判定した場合には(ステップS19:YES)、ステップS20に進む。一方、システム制御部14は、有効期限が経過した分割ポイントがないと判定した場合には(ステップS19:NO)、図4及び図5に示す処理を終了する。
【0071】
ステップS20では、システム制御部14は、上記ステップS19で判定された有効期限が経過した分割ポイントを他のユーザに割り振る分割ポイント割振処理を実行する。この分割ポイント割振処理では、システム制御部14は、分割ポイントの割り振り先となるユーザを、会員登録されたユーザから所定数選定する。そして、システム制御部14は、選定したユーザに対してポイント付与番号を発行し、当該発行したポイント付与番号、選定したユーザに割り振るべきポイント、そのポイント種別(分割ポイント)、現在日時、割り振られた旨を示す情報、割り振り元のユーザのユーザID、及び当該ポイントを商品の決済に使用することが可能な有効期限を含むポイント付与情報と、上記選定したユーザのユーザIDとを対応付けてユーザ情報データベース122に登録(記憶)する。また、システム制御部14は、割り振り元のユーザの割り振られた分割ポイントに対応するポイント付与情報をユーザ情報データベース122から削除する。
【0072】
ここで、割り振り先となるユーザは、例えばランダムに選定されるように構成しても良いし、予め行われたくじ等の抽選結果に基づいて選定されるように構成しても良く、特に限定されるものではない。また、割り振り先となるユーザが複数選定された場合、割り振るべき分割ポイントはそのユーザ数により所定割合ずつに分割される。例えば、選定されたユーザ数が3人であり、且つ割り振るべき分割ポイントが1000ポイントの場合、Bさんには500ポイントが、Cさんに300ポイントが、Dさんに200ポイントが、夫々割り振られる。
【0073】
次いで、システム制御部14は、分割ポイントが他のユーザに割り振られた旨を示す情報を、上記ターゲットユーザ(割り振り元のユーザ)に通知する通知処理を行い(ステップS21)、図4及び図5に示す処理を終了する。
【0074】
(3.2.定期的な割り振り判定動作)
次に、定期的な割り振り判定動作について、図7を用いて説明する。
【0075】
図7は、商品販売サーバ1のシステム制御部14における定期的な割り振り判定処理を示すフローチャートである。
【0076】
図7に示す処理は、所定時間間隔(例えば1日毎)に定期的に実行される。図7に示す処理が開始されると、システム制御部14は、ユーザ情報データベース122に登録されている各ポイント付与情報を参照して、有効期限が近い分割ポイント(現在時刻から所定期間以内に有効期限が到来する分割ポイント)を検索する(ステップS31)。
【0077】
次いで、システム制御部14は、上記検索により有効期限が近い分割ポイントを発見できたか否かを判定し(ステップS32)、発見できた場合には(ステップS32:YES)、ステップS33に進み、発見できない場合には(ステップS32:NO)、ステップS34に進む。
【0078】
ステップS33では、システム制御部14は、有効期限が近い分割ポイントに対応付けられたユーザIDに対応するユーザ(1又は複数のユーザ)に、当該分割ポイントを有効期限経過後に他のユーザに割り振る旨を示す情報を通知する通知処理を行う。この通知処理では、例えば、有効期限が近い分割ポイントに対応付けられたユーザIDに対応するメールアドレス宛に、上記他のユーザに割り振る旨を示す情報が記述された電子メールが送信される。
【0079】
ステップS34では、システム制御部14は、ユーザ情報データベース122に登録されている各ポイント付与情報を参照して、有効期限が経過した分割ポイントを検索する。
【0080】
次いで、システム制御部14は、上記検索により有効期限が経過した分割ポイントを発見できたか否かを判定し(ステップS35)、発見できた場合には(ステップS35:YES)、ステップS36に進み、発見できない場合には(ステップS35:NO)、図7に示す処理を終了する。
【0081】
ステップS36では、システム制御部14は、上記ステップS20と同様に、有効期限が経過した分割ポイントを他のユーザに割り振る分割ポイント割振処理を実行する。
【0082】
次いで、システム制御部14は、分割ポイントが他のユーザに割り振られた旨を示す情報を、当該分割ポイントの割り振り元のユーザに通知する通知処理を行い(ステップS37)、図7に示す処理を終了する。
【0083】
以上説明したように、上記実施形態によれば、商品販売サーバ1は、決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを商品販売サイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定し、獲得すべきであると判定されたユーザ(例えば、新規ユーザ)をターゲットユーザとして、上述したように特徴的な分割ポイントを付与するように構成したので、当該ターゲットユーザを、将来的に商品販売サイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【0084】
また、商品販売サーバ1は、ユーザに付与された分割ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されない場合には、当該分割ポイントを他のユーザに割り振る旨を示す情報を、当該分割ポイントを決済に使用していないユーザに通知するように構成したので、当該分割ポイントの使用を促進させることができ、その結果、ターゲットユーザを商品販売サイトの利用頻度が高いヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【0085】
また、商品販売サーバ1は、有効期限内にユーザにより決済に使用されなかった分割ポイントを他のユーザに割り振るように構成したので、他のユーザに分割ポイントを効率良く使用させることができる。
【0086】
更に、商品販売サーバ1は、割り振られた分割ポイントが割り振り先のユーザにより決済に使用された場合には、当該使用された分割ポイントに応じたポイントを、割り振り元のユーザに付与するように構成したので、当該ターゲットユーザをどこまでも追いかけ、ヘビーユーザとして取り込んでいくことができる。
【符号の説明】
【0087】
1 商品販売サーバ
2 ユーザ端末
11 通信部
12 記憶部
13 入出力インターフェース部
14 システム制御部
15 システムバス
NW ネットワーク
S 商品販売システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置がアクセス可能なWebサイトを構成するサーバ装置であって、
前記端末装置のユーザにより注文指示された商品の注文要求を、当該端末装置からネットワークを介して受信する注文要求受信手段と、
前記受信された注文要求に応じて前記商品の決済処理を実行する決済処理手段と、
前記決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを前記Webサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定する獲得ユーザ判定手段と、
前記獲得ユーザ判定手段により獲得すべきであると判定されたユーザに商品の決済に使用可能なポイントを付与する付与処理を実行し、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶するポイント付与手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置において、
前記ユーザに付与された前記ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されたか否かを判定するポイント使用判定手段と、
前記ポイント使用判定手段により前記ポイントが決済に使用されていないと判定された場合には、当該ポイントを他のユーザに割り振る旨を示す情報を、当該ポイントを前記決済に使用していない前記ユーザに通知する通知手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置において、
予め設定された有効期限内に前記ユーザにより決済に使用されなかった前記ポイントを前記他のユーザに割り振る処理を実行し、当該割り振られたポイントを当該他のユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶する割り振り処理手段を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバ装置において、
前記ポイント付与手段は、前記割り振り処理手段により割り振られた前記ポイントが、前記他のユーザにより決済に使用された場合には、当該使用されたポイントに応じたポイントを、前記割り振り元の前記ユーザに付与する付与処理を実行し、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
請求項1に記載のサーバ装置において、
前記ユーザに付与された前記ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されたか否かを判定するポイント使用判定手段と、
前記ポイント使用判定手段により前記ポイントが前記決済に使用されたと判定された場合には、前記決済に係る商品に関する推奨情報を、当該ポイントを決済に使用した前記ユーザに通知する通知手段と、
を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
請求項1に記載のサーバ装置において、
前記ユーザに付与された前記ポイントが、当該ユーザによりその後の決済に使用されたか否かを判定するポイント使用判定手段と、
前記ポイント使用判定手段により前記ポイントが前記決済に使用されたと判定された場合には、当該決済に係る商品と同一カテゴリの商品に関する推奨情報を、当該ポイントを決済に使用した前記ユーザに通知する通知手段と、
を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記決済処理の対象となった商品に関する情報には、当該商品の価格又は当該商品の属性が含まれることを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記商品の注文指示したユーザに関する情報には、当該商品の決済に使用されたカードの種類又は当該ユーザの購入履歴が含まれることを特徴とするサーバ装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記ポイントは、複数回に分割されて所定の時間間隔で前記ユーザに付与される分割ポイントであることを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
端末装置がアクセス可能なWebサイトを構成するサーバ装置におけるポイント付与方法であって、
前記サーバ装置が、前記端末装置のユーザにより注文指示された商品の注文要求を、当該端末装置からネットワークを介して受信するステップと、
前記サーバ装置が、前記受信された注文要求に応じて前記商品の決済処理を実行するステップと、
前記サーバ装置が、前記決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを前記Webサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定するステップと、
前記サーバ装置が、前記獲得すべきであると判定されたユーザに商品の決済に使用可能なポイントを付与する付与処理を実行し、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶するステップと、
を含むことを特徴とするポイント付与方法。
【請求項11】
端末装置がアクセス可能なWebサイトを構成するコンピュータに、
前記端末装置のユーザにより注文指示された商品の注文要求を、当該端末装置からネットワークを介して受信するステップと、
前記受信された注文要求に応じて前記商品の決済処理を実行するステップと、
前記決済処理の対象となった商品に関する情報又は当該商品の注文指示したユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザを前記Webサイトの利用者として獲得すべきであるか否かを判定するステップと、
前記獲得すべきであると判定されたユーザに商品の決済に使用可能なポイントを付与する付与処理を行い、当該付与されたポイントを当該ユーザの識別情報に対応付けて記憶手段に記憶するステップと、
を実行させることを特徴とするサーバプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−154550(P2011−154550A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15876(P2010−15876)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)