説明

サービスプロビジョニング方法、関連サービスプロビジョニングシステム、関連サービスプロビジョニングサーバ、および関連イベント登録サーバ

本発明は、それぞれが対象物に付けられたタグからタグ識別子を読み取り、このタグ識別子をサービスプロビジョニングサーバに転送するためのタグリーダを含む複数の通信装置を備える通信システムにおけるサービスプロビジョニングのための方法に関する。このサービスプロビジョニングサーバは、通信ネットワークを介して通信装置に結合され、タグは一意のタグ識別を有する。サービスプロビジョニング方法は、複数の通信装置のうちの1つの通信装置によって、タグのタグ識別を読み取るときのトリガ情報を含むトリガメッセージをサービスプロビジョニングサーバに転送するステップをさらに含む。それに続いて、サービスのサービスディスクリプションが、サービスリストに格納されているサービスに関連付けられたトリガ情報に基づいて判定され、それに続いて、取り出されたサービスディスクリプションに基づいてサービスプロビジョニングサーバによって判定されたサービスが実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルによるサービスプロビジョニング方法、および請求項4のプリアンブルによるサービスプロビジョニングのための関連システムに関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置にプロビジョニングされるべきサービスを決めるためのそのような方法および関連システムは、当技術分野ではすでによく知られている。
【0003】
RFIDタグ識別など自動識別のタッチおよび結果としての読取りは、一定のサービスを生じさせる、すなわち常に同一のサービスがプロビジョニングされる。
【0004】
これは、現在の技術水準では、RFIDタグ識別などの自動識別と、文書、ムービ、プレゼンテーション、写真などのようなデジタルコンテンツの配信またはプロビジョニングなどのサービスとの間の単一の一定の関連付けしかできないということのためである。関連付けの決定は、タグ自体またはネットワークに配置することができる。一実施例として:コークのボトルに付けられたRFIDタグがピクチャに関連付けられる。タグをタッチすると、常に同一のピクチャまたはムービ、例えばブランドYのコーラのコマーシャルが見える。
【0005】
さらに、RFIDタグ―情報の関連付けを豊かにするために、ある特定の静的コンテキストトピックが使用されるアプリケーションがすでに存在する。例えば、支払のために、支払サーバにRFIDタグ識別子(買うべき対象物を指す)が送信されるだけでなく、銀行口座のリファレンスも送信される。しかし、送信されるコンテキスト情報は静的である。
【0006】
その結果として、現在、サービスプロビジョニングが対象物に関連付けられた自動識別に基づくシステムにおいて端末装置へのサービスプロビジョニングをパーソナライズすることは不可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上記の知られているタイプの方法、システム、および関連装置を提供することであるが、ある一意のタグ識別に関するサービスをより良くパーソナライズすることが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載の方法、請求項4に記載のシステム、および請求項5に記載のサービスプロビジョニングサーバによって達成される。
【0009】
実際、複数の通信装置のうちの1つの通信装置によって、タグのタグ識別を読み取るときに、ということのために、通信装置が、トリガ情報を含むトリガメッセージをサービスプロビジョニングサーバに転送し、それに続いて、サービスプロビジョニングサーバがリストに格納されているサービスに関連付けられたトリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを判定し、サービスプロビジョニングサーバがこのサービスを実行し、この場合、実行されるべきサービスはリストに格納されているサービスディスクリプションに定義されている。サービスは、特定の状況における人に専用のサービスディスクリプションによってパーソナライズされたサービスでよい。
【0010】
本発明の他の特徴が、請求項2および請求項6に記載されている。
【0011】
さらに、サービスプロビジョニング方法および関連システムは、最初に、複数の通信装置のうちの第1の通信装置によって何らかの対象物に添付されたタグを読み取り、それに続いて、読み取られたタグのタグ識別と共にこの読み取られたタグに関連付けるためにサービスのサービスディスクリプションを提供し、それに続いて、サービスおよびサービスリスト内の対応するサービスディスクリプションに関連付けられたトリガ情報を格納することによるサービスのセットアップ、すなわちパーソナライズされたサービスのセットアップを含んでよい。このタグに関連付けるためのサービスのサービスディスクリプションの提供は、ユーザがテキストを提供し、ユーザがリストからサービスディスクリプションを選択し、ユーザがサービステンプレートを選択し、それを設定することにより行うことができる。代替として、ユーザは、読み取られたタグのタグ識別を格納し、後の段階で、読み取られたタグにサービスを関連付けることができる。
【0012】
トリガ情報は、読み取られたタグのタグ識別およびトリガリストからの通信装置識別のうちの少なくとも1つを含み、この場合、この通信装置は、サービスリストに定義されているパーソナライズされたサービスの実行をトリガするための装置である。このトリガ情報は、タグを読み取った後に通信装置によって生成されたタグ読取りメッセージから得られるか、または代替として、サービスをセットアップする第1の装置のユーザによって提供されることが可能である。
【0013】
提供されるべきサービスに関連付けられたサービスディスクリプションは、サービスのディスクリプション、すなわちサービスのタイプ、サービス名、サービスのURI、サービスのエンドポイントを指定するURI、APIのリファレンス、サービススクリプト、サービススクリプトのロケーション、さらに、例えばIPアドレス、ユーザ名、URI、電話番号などによって特定されたいかなる通信装置でもよいサービスを提供するための宛先を含むことができる。
【0014】
請求項において使用される用語「備える(comprising)」は、その後列挙される手段に限定されると解釈されるべきではないことに留意されたい。したがって、「手段AおよびBを備える装置」という表現の範囲は、構成要素AおよびBのみから成る装置に限定されるべきではない。これは、本発明に関しては、装置の単に関連する構成要素がAおよびBであることを意味する。
【0015】
同様に、やはり請求項において使用される用語「結合される(coupled)」は、直接接続のみに限定されると解釈されるべきではないことに留意されたい。したがって、「装置Bに結合された装置A」という表現の範囲は、装置Aの出力が装置Bの入力に直接接続されている装置またはシステムに限定されるべきではない。これは、他の装置または手段を含む経路であり得るAの出力とBの入力との間の経路が存在することを意味する。
【0016】
添付の図面に関連して行われる実施形態の以下の説明を参照することにより、本発明の上記および他の目的および特徴がより明らかになり、本発明自体が最も良く理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明によるサービスプロビジョニング方法および関連装置の機能図である。
【図2】第1の実施形態における動作の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下のパラグラフでは、図1における図を参照しながら、サービスプロビジョニング方法および関連装置の実装形態が説明される。
【0019】
この説明の第1のパラグラフでは、図1に示されているこのサービスプロビジョニングシステムの主要要素が説明される。第2のパラグラフでは、前述の要素間の全ての接続が定義される。
【0020】
続いて、図1に提示されている前述システムの全ての関連機能手段が説明され、それに続いて全ての相互接続が説明される。それに続くパラグラフでは、本発明の方法によるサービスプロビジョニングの実際の実行が説明される。
【0021】
本発明の第1の関連要素は、それぞれが対象物に付けられたタグからタグ識別子を読み取り、前記タグ識別子をサービスプロビジョニングサーバに転送するためのそれぞれのタグリーダTR..TR2を含む通信装置CD、CD1、CD2、CDxである。簡単にするために、全ての通信装置が図1に示されているわけではない。
【0022】
そのようなタグは、RFIDコード、バーコード(1次元または2次元)でよい。さらに、対象物情報は、対象物の形状または視覚的外観によって判定することも可能であり、この場合、対象物情報は、画像認識手段を適用することにより取得することができる。対象物の認識に基づいて、プロビジョニングされるべきサービスは、サービスがやはり対象物に関連する場合には、対象物に関連するサービスの予め定義されたセットから選択することができる。
【0023】
さらに、提供されるべきサービスを判定し、それに続いてこの判定されたサービスを提供することができるサービスプロビジョニングサーバSPSがある。
【0024】
さらに、提供されるべきサービスを判定し、それに続いてこのサービスを提供するために必要とされる情報である追加のおよび関連するトリガ情報と共に提供されるべきサービスのディスクリプションを含む、提供されるべきサービスの登録を処理するサービス登録サーバSRSがあり得る。
【0025】
通信装置CD、CD1..CDxのそれぞれは、例えば多分GPRS機能を有するGSMモバイルネットワークまたは固定通信ネットワークである利用に適した通信ネットワークのいずれかを介して、サービスプロビジョニングサーバSPSに結合される。他の実施形態では、ブラウジング装置BDおよびサービスプロビジョニングサーバSPSを結合するために、固定、モバイル、およびインターネットネットワーク接続インフラストラクチャの任意の他の組合せを使用することも可能である。
【0026】
サービスプロビジョニングサーバSPSは、固定または無線IP、メッセージング、API、ウェブサービス、データベースコネクタなどのような利用に適した通信リンクのいずれかを介してサービス登録サーバに結合されることが可能である。
【0027】
通信装置CDは、対象物との対話中に、問い合わされた対象物に関連付けられたタグ識別子を取り出すように構成されたタグ取り出し部TRと、サービスプロビジョニングサーバSPSに向けられる少なくとも読み取られたタグ識別子を含むメッセージを生成するように構成された処理部DROPと、タグのタグ識別を読み取るときのトリガ情報を含むトリガメッセージをサービスプロビジョニングサーバSPSに転送するように構成されたインターフェース部IPとを備える。さらにトリガメッセージは、タグを読み取った通信装置の識別を含んでもよい。タグの読取り中に、NFCコード、RFIDタグ、バーコードなどが取得される。
【0028】
サービスプロビジョニングサーバSPSは、複数の通信装置CD、CD1、CD2、CDxのうちの通信装置CD2から、前述のタグのタグ識別を読み取るときに転送されたトリガ情報を含むトリガメッセージを受信するためのトリガ受信部TRPと、リストに格納されているサービスに関連付けられたトリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを判定することができるサービスディスクリプション判定部SDDPを備える。さらに、サービスプロビジョニングサーバSPSは、取り出されたサービスディスクリプションに基づいてサービスを実行するように構成されたサービス実行部SEPを含む。
【0029】
さらに、サービスプロビジョニングサーバSPSは、サービスのセットアップのために、読み取られた前記タグ識別およびタグ識別を読み取る通信装置識別のうちの少なくとも1つと共にリストに格納するために複数の通信装置CD、CD1、CD2、CDxのうちの第1の通信装置CD1によってタグを読み取るときに第1の通信装置からサービスのサービスディスクリプションを取り出すことができるサービスディスクリプション取り出し部SRPを含んでよい。
【0030】
第2に、サービスプロビジョニングサーバSPSは、リスト内の前記サービスディスクリプションと共にサービスに関連付けられたトリガ情報(読み取られた前記タグのタグ識別を含む)を格納するように構成された格納部SPを含む。
【0031】
最後に、サービスプロビジョニングサーバSPSは、リストを格納するためのリスト保持部LHPを含んでよい。
【0032】
代替として、サービス登録サーバSRSは、リストに格納されたサービスに関連付けられた前記トリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを格納するためのリストを保持するためのリスト保持部LHP’を含んでよい。リスト保持部は、全てのサービスデータを格納するためのデータベースに結合されてよい。
【0033】
通信装置CDは、同時に処理部PROPにさらに結合されたタグ取り出し部TRの入力端子でもある第1の入力端子を有する。処理部PROPは、同時に通信装置CDの出力端子でもある出力端子を有するインターフェース部IPにさらに結合される。この出力端子は、通信ネットワークCNにさらに結合される。
【0034】
その他の通信装置CD1..CD3の構造は、通信装置CDの構造と同じである。
【0035】
サービスプロビジョニングサーバSPSは、同時にトリガ受信部TRPの入力端子でもある第1の入力端子を有する。トリガ受信部TRPは、サービスディスクリプション判定部SDDPにさらに結合され、サービスディスクリプション判定部SDDPは、サービス実行部SEPに結合される。サービス実行部SEPは、同時にサービスプロビジョニングサーバSPSの出力端子でもある出力端子を有する。サービスディスクリプション判定部SDDPは、内部結合を介してリスト保持部LHPにさらに結合される。リスト保持部LHPがサービス登録サーバに組み込まれている代替状況では、サービスディスクリプション判定部SDDPは、固定または無線IP、メッセージングインターフェース、API、ウェブサービス、データベースコネクタなどのような外部接続を介してリスト保持部LHPに結合される。リスト保持部LHPは、データベースにさらに結合されてよい。
【0036】
さらに、サービスプロビジョニングサーバは、同時に格納部SPに結合されたサービスディスクリプション取り出し部SRPの入力端子でもある別の入力端子を有し、格納部SPは、実装形態に応じて内部結合または外部結合を介してリスト保持部LHPに結合される。
【0037】
本発明の動作、最初に特にサービスセットアップ段階を説明するために、ジョンがオルセー美術館を訪問すると仮定する。彼は、「友人がオルセー美術館を訪問したら教えてください」というサービスをセットアップしようと思う。具体的には、彼は、彼の親友オリーブがこの美術館を訪問したら通知してもらいたいと思う。したがって、美術館を出るとき、(1)(図2参照)彼は、彼の携帯電話で入口にあるサインにタッチし、そのときサインのタグ識別がジョンの電話である通信装置CD1のタグ取り出し部TR1によって読み取られる。次いで、処理部PROPが、オルセー美術館の入口にあるサインのタグ識別子である読み取られたタグ識別子を含むサービスセットアップメッセージを生成し、このメッセージはサービスプロビジョニングサーバSPSに向けられる。通信装置CD1のインターフェース部IP1が、タグのタグ識別を読み取るときのサービスセットアップ情報を含む生成されたサービスセットアップメッセージをサービスプロビジョニングサーバSPSに転送する。さらに、メッセージはまた、ここではオリーブの電話の識別、例えば携帯電話番号である、サービスがそのためにトリガされるべきタグを読み取るときの通信装置の識別を含んでよい。
【0038】
次いで、サービスプロビジョニングサーバSPSのサービスディスクリプション取り出し部SRPが、ジョンの携帯電話である第1の通信装置からサービスのサービスセットアップメッセージに含まれているサービスディスクリプションを取り出し、オルセー美術館の入口にあるサインのタグ識別子である読み取られたタグ識別と共にリストに格納し、通信装置識別がサービストリガ基準でもある読み取られたタグ識別のタグを読み取る。意図された通信装置識別は、オリーブのモバイル装置の識別である。
【0039】
格納部SPは、サービスリスト内のサービスディスクリプションと共に「友人がオルセー美術館を訪問したら教えてください」というサービスに関連付けられたトリガ情報を格納する。
【0040】
サービスリストは、サービスプロビジョニングサーバ内かまたは代替としてサービス登録サーバSRS内のリスト保持部LHPによって維持することができる。リスト保持部は、全てのサービスデータを格納するためのデータベースに結合されてよい。
【0041】
本発明の他の動作、特にサービスセットアップ段階を説明するために、人、オリーブが、オルセー美術館を訪問すると仮定する。彼女は、(図2の(2)1)入口にあるサインをタッチすることによりチケット代を支払い、そのとき、サインのタグ識別がオリーブの電話である通信装置CDのタグ取り出し部TR1によって読み取られる。次いで、処理部が、オルセー美術館の入口にあるサインのタグ識別子である読み取られたタグ識別子を含むトリガメッセージを生成し、このトリガメッセージはサービスプロビジョニングサーバSPSに向けられる。通信装置CD1のインターフェース部IPが、タグのタグ識別を読み取るときのトリガ情報を含む生成されたトリガメッセージをサービスプロビジョニングサーバSPSに転送する。さらに、トリガメッセージは、オリーブの電話の識別であるタグを読み取った通信装置の識別をも含む。
【0042】
サービスプロビジョニングサーバSPSのトリガ受信部TRPが、通信装置CD1から、オルセー美術館の入口にあるサインに付けられたタグのタグ識別を読み取るときに転送されたトリガ情報を含むトリガメッセージを受信する。このメッセージ内のトリガ情報は、オルセー美術館の入口にあるサインに付けられたタグのタグ識別、およびオリーブの電話の識別であるタグを読み取った通信装置の識別を含む。
【0043】
次いで、サービスディスクリプション判定部SDDPがリストに格納されているサービスに関連付けられたトリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを判定する。実際には、これは、サービスディスクリプション判定部SDDPがトリガ情報のアイテムを含むリスト内のエントリを探し、それに基づいて、関連付けられたサービスを判定することを意味し、この実施形態では、トリガ情報は、オルセー美術館の入口にあるサインに付けられたタグのタグIDおよびオリーブの電話の識別、例えば携帯電話番号であり、サービスは、「友人がオルセー美術館を訪問したら教えてください」というサービスである。さらに、リストのエントリは、とりわけ、ここでは「友人がオルセー美術館を訪問したら教えてください」というサービスおよび友人がその友人の携帯電話番号によって識別される友人のリストであるサービスのタイプを示すサービスディスクリプションを含む。このエントリには、ジョンの電話番号が見られる。
【0044】
したがって、オルセー美術館の入口にあるサインに付けられたタグのタグ識別、およびここではオリーブの電話の識別であるタグを読み取った通信装置の識別の検出時に、サービスディスクリプション判定部SDDPが、リストの中に「友人がオルセー美術館を訪問したら教えてください」というサービス、ならびに対応するサービスディスクリプションの中にサービスパラメータおよびサービスの宛先を見つける。サービスの宛先は、ここではジョンであり、ジョンの携帯電話番号は、サービスの宛先としてリストに格納されている。
【0045】
それに続いて、サービス実行部SEPが、取り出されたサービスディスクリプションに基づいてサービスを実行する。サービス実行部SEPは、ジョンがオリーブに最も面白い部分および美術館でオリーブが見なければならないアイテムを教えることができるように、オリーブの携帯電話とジョンの携帯電話との間の電話接続のセットアップを開始する。
【0046】
リストは、サービスプロビジョニングサーバ内かまたは代替としてサービス登録サーバSRS内のリスト保持部LHPによって維持することができる。リスト保持部は、全てのサービスデータを格納するためのデータベースに結合されてよい。
【0047】
複数のサービスプロビジョニングサーバが複数のサービス登録サーバとインターフェースすることに留意されたい。適切なサービス登録サーバを発見する/見つけるために、オブジェクトネーミングサービスインフラストラクチャを使用することができる。
【0048】
上記第2の実施形態では、実施形態は以下のように動作する。ジャックがニコールのためにきれいなバースデーカードを買う。ジャックは、ニコールがカード(本発明の範囲外)にタッチするとニコールが自分の電話上でパーソナライズされたムービを取得するように、ネットワーク内のサーバを設定する。さらに、カードを送信する前に、ジャックも(1)自分の携帯電話でカードにタッチし、それに続いて、ジャックの携帯電話が(2)このイベントをサービスプロビジョニングサーバSPSに送信する。(2)サービスプロビジョニングサーバSPSと対話している間に、ジャックは「ポストカード通知サービス」を選択する。その結果として、(3)サービスプロビジョニングサーバSPSがサービス登録サーバSRSに適切なイベントが検出されたときにシナリオを実現するルールを登録するように指令する:「このカードが誰かにタッチされたらジャックにアラートする」。(4)ニコール(または誰かほかの人)がムービを見るためにカードにタッチするたびに、(5)イベントがサービスプロビジョニングサーバSPSに送信され、(6)サービスプロビジョニングサーバSPSがそれを適切なサービス登録サーバSRSに転送し、(7)サービス登録サーバSRSがサービスプロビジョニングサーバSPSに(8)ジャックに通知するように指令する。代替として、サービス登録サーバSRSは、サービスプロビジョニングサーバSPSの関与なしに、ジャックにアラートするように直接イニシアチブを取ることもできる。
【0049】
最後に、上記では本発明の実施形態は機能ブロックの点から説明されていることに留意されたい。上記で提供されたこれらのブロックの機能説明から、これらのブロックの実施形態をよく知られている電子部品を用いてどのように製造することができるかは、電子装置を設計する当業者には明らかであろう。したがって、機能ブロックのコンテンツの詳細なアーキテクチャは提供されない。
【0050】
上記では本発明の原理が特定の装置に関連して説明されてきたが、この説明は、単に例として、添付の特許請求の範囲に定義されている本発明の範囲に対する限定としてではなく、行われることをはっきり理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが対象物に付けられたタグからタグ識別子を読み取り、前記タグ識別子をサービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送するためのタグリーダ(TR)を含む複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)を備える通信システムにおけるサービスプロビジョニング方法であって、前記サービスプロビジョニングサーバが通信ネットワークを介して前記通信装置に結合され、前記タグが一意のタグ識別を有し、前記サービスプロビジョニング方法が、
a2.前記複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)のうちの通信装置(CD2)によって、前記タグのタグ識別を読み取るときのトリガ情報を含むトリガメッセージを前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送するステップと、
b.サービスリストに格納されている前記サービスに関連付けられた前記トリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを判定するステップと、
c.取り出された前記サービスディスクリプションに基づいて前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)によって前記サービスを実行するステップと
をさらに含むことを特徴とする、サービスプロビジョニング方法。
【請求項2】
前記サービスプロビジョニング方法が、前記ステップa2の前に、
a0.前記複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)のうちの第1の通信装置(CD1)によってタグを読み取るときに、サービスのサービスディスクリプションを、読み取られた前記タグ識別および前記タグを読み取るトリガ通信装置識別のうちの少なくとも1つと共に前記サービスリストに格納するステップと、
a1.前記サービスに関連付けられたトリガ情報を前記サービスディスクリプションと共に前記リストに格納するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のサービスプロビジョニング方法。
【請求項3】
前記トリガ情報が、読み取られた前記タグのタグ識別および前記タグリーダを一意に識別するリーダ識別のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のサービスプロビジョニング方法。
【請求項4】
それぞれが対象物に付けられたタグからタグ識別子を読み取り、前記タグ識別子をサービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送するためのタグリーダ(TR)を含む複数の通信装置(CD、CD1、CD2、CD3)を備える通信システムにおいてサービスをプロビジョニングするためのサービスプロビジョニングシステムであって、前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)が通信ネットワークを介して前記通信装置に結合され、前記タグが一意のタグ識別を有し、前記サービスプロビジョニングシステムが、
a.前記タグのタグ識別を読み取るときのトリガ情報を含むトリガメッセージを前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送するように構成された前記複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)のうちの通信装置(CD1)と、
b.サービスリストに格納されている前記サービスに関連付けられた前記トリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを判定するように構成された装置と、
c.取り出された前記サービスディスクリプションに基づいて前記サービスを実行するように構成されたサービスプロビジョニングサーバ(SPS)と
をさらに備えることを特徴とする、サービスプロビジョニングシステム。
【請求項5】
それぞれが対象物に付けられたタグからタグ識別子を読み取り、前記タグ識別子を前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送するためのタグリーダ(TR)を含む複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)を備える通信システムにおける使用のためのサービスプロビジョニングサーバ(SPS)であって、前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)が通信ネットワークを介して前記通信装置に結合され、前記タグが一意のタグ識別を有し、前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)が、
a.前記複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)のうちの通信装置(CD2)から、前記タグのタグ識別を読み取るときに前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送されたトリガ情報を含むトリガメッセージを受信するように構成されたトリガ受信部(TRP)と、
b.サービスリストに格納されている前記サービスに関連付けられた前記トリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを判定するように構成されたサービスディスクリプション判定部(SDDP)と、
c.取り出された前記サービスディスクリプションに基づいて前記サービスを実行するように構成されたサービス実行部(SEP)と
を備えることを特徴とする、サービスプロビジョニングサーバ(SPS)。
【請求項6】
前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)が、
a.読み取られた前記タグ識別および前記タグ識別を読み取るトリガ通信装置識別のうちの少なくとも1つと共に前記サービスリストに格納するために、前記複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)のうちの第1の通信装置(CD1)によってタグを読み取るときに前記第1の通信装置からサービスのサービスディスクリプションを取り出すように構成されたサービスディスクリプション取り出し部(SRP)と、
a1.前記サービスリスト内の前記サービスディスクリプションと共に前記サービスに関連付けられたトリガ情報(読み取られた前記タグの前記タグ識別を含む)を格納するように構成された格納部(SP)と
をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載のサービスプロビジョニングサーバ(SPS)。
【請求項7】
前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)が前記サービスリストを格納するためのリスト保持部(LHP)を含むことを特徴とする、請求項5または6に記載のサービスプロビジョニングサーバ(SPS)。
【請求項8】
それぞれが対象物に付けられたタグからタグ識別を読み取り、前記タグ識別をサービスプロビジョニングサーバ(SPS)に転送するためのタグリーダ(TR)を含む複数の通信装置(CD1、CD2、CD3)を備える通信システムにおける使用のためのサービス登録サーバ(SRS)であって、前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)が通信ネットワークを介して前記通信装置に結合され、前記タグが一意のタグ識別を有し、前記サービス登録サーバ(SRS)が前記サービスプロビジョニングサーバ(SPS)に結合され、サービスリストに格納されている前記サービスに関連付けられた前記トリガ情報に基づいてサービスのサービスディスクリプションを格納するための前記リストを保持するように構成されたサービスリスト保持部(LHP’)をさらに備える、サービス登録サーバ(SRS)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2012−512473(P2012−512473A)
【公表日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541152(P2011−541152)
【出願日】平成21年12月1日(2009.12.1)
【国際出願番号】PCT/EP2009/008654
【国際公開番号】WO2010/069476
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】