サービス提供システムおよびサービス提供方法
【課題】ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことを課題とする。
【解決手段】このサービス提供システムは、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。HGWは、宅内装置からの要求に応じて、番号変換サーバからサービス情報を受信し、当該サービス情報を用いて、宅内装置とサービス提供装置を接続する。
【解決手段】このサービス提供システムは、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。HGWは、宅内装置からの要求に応じて、番号変換サーバからサービス情報を受信し、当該サービス情報を用いて、宅内装置とサービス提供装置を接続する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供システムおよびサービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、社会にPC(Personal Computer)および高速なインターネット回線が普及するにつれて、PC向けに様々なサービスが提供されるようになった。そして、最近では、情報家電の普及が見込まれていることもあり、情報家電など非PC向けにも様々なサービスが提供されるようになってきている。
【0003】
そして、このようにインターネットを介して各種サービスを利用するために、利用者は、あらかじめ利用を希望するサービスを検索したり、サービスを提供するサービス提供装置に対して利用者登録を行う必要がある。一般的に、PCを利用する利用者は、インターネットブラウザに長いURL(Uniform Resource Locator)を入力することで、サービスを検索したり、利用者登録を行ったりする。
【0004】
ところが、PCを利用しない利用者にとって、WebTVなどの情報家電に長いURLをリモコンで入力することは、非常に手間がかかる。そこで、このように、PCだけでなく情報家電を用いたとしても、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことができる様々な技術が開示されている。
【0005】
例えば、非特許文献1では、専用のアプリケーションをPCや情報家電などの通信装置にインストールして、当該アプリケーションを用いて利用したいサービス(コンテンツ)を検索する技術が開示されている。具体的には、通信装置は、当該アプリケーションを起動することで、サービス提供サーバに接続される。そして、アプリケーションによって、サービス提供サーバが提供するサービス(コンテンツ)が自動的に通信装置に表示される。通信装置は、表示されているサービス(コンテンツ)をドラッグアンドドロップすることで、サービス(コンテンツ)を利用することができる。
【0006】
【非特許文献1】“第3特集 ポッドキャスティング入門―ダウンロードして聞くラジオ”、日経パソコン、2005年8月8日号、p127〜132
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記した従来の技術は、このアプリケーションが情報家電の種類によっては、インストールできない場合があり、その場合、従来どおりPCを用いる必要があるので、必ずしも簡単にサービス検索や利用者登録することができないという課題があり、また、インストールできた場合でも、利用したいサービス(コンテンツ)を自装置にドラッグアンドドロップもしくはアドレス情報を入力する必要があり、情報家電では、このドラッグアンドドロップやアドレス情報入力をリモコンを用いて行うために、非常に手間がかかり、利用者の負担が大きいという課題があった。
【0008】
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能であるサービス提供システムおよびサービス提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供システムであって、前記データ中継装置は、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定手段と、前記特番判定手段により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信手段と、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納手段と、前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御手段と、前記サービスサーバ装置は、前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供装置は、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報と前記サービス情報とが前記サービスサーバ装置に対応付けられて記憶されている場合に限り、前記サービスを前記宅内ネットワークに提供するものであって、前記データ中継装置は、前記データ中継装置に一意に割り振られた識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、前記サービスサーバ装置は、前記識別番号に対応付けて、前記利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段とをさらに備え、前記サービス番号送信手段は、前記識別番号記憶手段から取得した前記識別番号と前記サービス番号とを前記サービスサーバ装置に送信し、前記サービス情報送信手段は、前記サービス番号とともに前記識別番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するとともに、前記識別番号に対応付けられた前記利用者情報を前記利用者情報記憶手段から取得して、前記サービス情報と前記利用者情報とを所定の利用者登録記憶手段に格納することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供装置は、前記データ中継装置に提供するサービス情報に対応付けて、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する場合に限り、前記宅内装置に前記サービスを提供するものであって、前記データ中継装置は、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段をさらに備え、前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記サービス情報から前記サービス提供装置のアドレス情報を取得し、前記アドレス情報を用いて、前記利用者情報記憶手段に記憶される前記利用者情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶するものであって、前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記サービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を記憶するものであって、前記サービス情報格納手段は、前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記更新頻度に従って、前記サービス提供装置にアクセスして前記コンテンツデータを取得し、前記サービス情報記憶手段に格納することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記宅内ネットワークのネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶するものであって、前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記送信時間に従って、前記ネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係る発明は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供方法であって、前記データ中継装置は、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定工程と、前記特番判定工程により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信工程と、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納工程と、前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御工程と、前記サービスサーバ装置は、前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1または7の発明によれば、データ中継装置は、 テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶し、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定し、特定の番号であると判定された場合、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、サービスサーバ装置に送信し、サービスサーバ装置からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を格納し、宅内装置からサービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、接続要求に対応したサービス情報を取得し、サービス情報を用いて、宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御し、サービスサーバ装置は、サービス番号に対応付けて、サービス情報を記憶し、データ中継装置からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報を取得して、データ中継装置に送信するので、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である。
【0017】
例えば、ネットワーク対応TVでインターネットを利用してサービスサーバが提供するコンテンツ一覧を取得するために、サービスサーバに接続する場合に、電話機などのテンキーでコンテンツ一覧を取得するための特定の番号(例えば、##123など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得して、サービスサーバに接続することができ、容易にコンテンツ一覧を取得することができる。
【0018】
また、請求項2の発明によれば、データ中継装置は、データ中継装置に一意に割り振られた識別番号を記憶し、サービスサーバ装置は、識別番号に対応付けて、利用者情報を記憶し、識別番号とサービス番号とをサービスサーバ装置に送信し、サービス番号とともに識別番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報を取得して、データ中継装置に送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を取得して、サービス情報と利用者情報とを格納するので、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0019】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を取得して登録することができる結果、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0020】
また、請求項3の発明によれば、データ中継装置は、データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶し、サービスサーバ装置からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を格納するとともに、サービス情報からサービス提供装置のアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、記憶される利用者情報をサービス提供装置に送信するので、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0021】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を送信して登録するなど、必要に応じて利用者情報を送信することができる結果、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0022】
また、請求項4の発明によれば、サービスサーバ装置からサービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を受信した場合に、当該サービス情報を格納するので、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【0023】
例えば、「サービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレス」として「DLNA−VOD、VPN、鍵情報、aaa.bbb.ccc」や「DLNS−Music、―、−、xxx.yyy.zzz」など、サービス種別に応じて必要な情報を記憶して、サービスを利用することができる結果、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【0024】
また、請求項5の発明によれば、サービス情報として、少なくともサービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を受信すると、サービス情報を格納するとともに、更新頻度に従って、サービス提供装置にアクセスしてコンテンツデータを取得して格納するので、ポッドキャスティングやRSSを利用したWebコンテンツなどを利用することが可能である。
【0025】
例えば、「サービス種別、接続先情報、更新頻度」として「Podcasting、http://aaa.bbb.com/podcast.xml、6時間」や「Web-RSS、http://aaa.bbb.com/news.xml、1時間」などを記憶することで、それぞれのサイトに合わせて、更新頻度を定めることができる結果、更新が発生する様々なサービスを利用することが可能である。
【0026】
また、請求項6の発明によれば、サービス情報として、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を受信した場合に、サービス情報を格納するとともに、送信時間に従って、ネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信するので、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【0027】
例えば、従来なら、宅内ネットワークに障害が生じた後で電話でサポートセンターなどに連絡していたが、「サービス種別、接続先情報、送信情報、送信時間」として「Upload、http://aaa.bbb.ddd/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶することで、サポートセンター側で事前に障害を検知することができるなど、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るサービス提供システムの実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例で用いる主要な用語、実施例1に係るサービス提供システムの概要および特徴、実施例1に係るサービス提供システムの構成および処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
【実施例1】
【0029】
[用語の説明]
まず最初に、本実施例で用いる「HGW(Home GateWay)」は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御する装置であり、アドレス変換やデータの載せ換えなどを行うことにより情報家電を相互接続する。具体的には、インターネットと宅内ネットワークの間に配置され、ホームルータ、プロトコル変換、ファイアウォール、ファイアウォールのルール動的変更などの機能や放送受信機能などのセットトップボックスを備える。例えば、宅内ネットワークに設置されたネットワーク対応TVからコンテンツ要求を受信すると、当該コンテンツを提供するサービス提供装置に接続して、コンテンツを受信し、受信したコンテンツをネットワーク対応TVに送信したり、インターネット接続要求を受信すると、NAT変換を行なって当該要求をインターネット網に送信して、Webサーバと接続したりする。
【0030】
また、この「HGW」は、DLNA(Digital Living Network Alliance)によって宅内ネットワークに接続されており、宅内装置からDLNA接続要求を受信すると、自装置が記憶する各種サービス(コンテンツ)一覧を、要求もとの装置に送信する。例えば、「HGW」は、ネットワーク対応TVからDLNA接続要求を受信すると、自装置が記憶するまたは提供するサービス(コンテンツ)一覧を、ネットワーク対応TVに送信する。そして、送信したサービス一覧からサービスが選択されると、「HGW」は、当該サービスを提供するサービス提供装置に送信し、サービス提供装置から当該サービスを受信して、ネットワーク対応TVに送信する。このようにして、ネットワーク対応TVなどの宅内装置は、宅外ネットワークに接続されるサービス提供装置に接続して、各種サービスを利用することができる。
【0031】
また、この「HGW」は、VoIP−GW(Vice Over Internet Protocol―GateWay)としての機能を有するとともに、IP電話アダプタを有し、ホームネットワークと外部のVoIP網とを接続する。さらに、「HGW」は、宅内ネットワークの電話回線と外部の公衆電話交換回線網であるPSTN(Public Switch Telephone Networks)とを接続する機能も備える。つまり、IP電話機、アナログ電話機のいずれの電話機が接続されていても、通常の通話(呼処理)を行うことができる。なお、IP電話アダプタは、必ずしもHGWに内蔵されている必要はなく、他の装置として宅内ネットワークに接続されていてもよい。なお、この「HGW」は、特許請求の範囲に記載の「データ中継装置」に対応する。
【0032】
また、宅内ネットワークに接続される宅内装置として、「ネットワーク対応TV」や「電話機」がある。この「ネットワーク対応TV」は、DLNAによって接続されており、宅内ネットワークに接続される他の装置が提供するサービス(例えば、HDD(Hard Disk Drive)による録画やカメラなど)や、宅外ネットワークに接続されるサービス提供装置が提供する各種サービスを利用することができる。例を挙げると、利用者によって電源がOnにされたり、「DLNA」ボタンがクリックされると、「ネットワーク対応TV」は、DLNA接続要求を宅内装置に送信し、宅内ネットワークに接続されるデバイス(他の装置)を検出して、それらのデバイスが提供するサービス一覧(コンテンツ一覧)をモニタなどに表示する。そして、表示されたサービス一覧(コンテンツ一覧)から利用したいサービスが選択されると、「ネットワーク対応TV」は、選択されたサービスを提供するデバイスに接続して、サービスの提供を受ける。なお、「ネットワーク対応TV」は、特許請求の範囲に記載の「宅内装置」に対応するが、ここで示す宅内装置は、WebカメラやHDDなどの他の装置であってもよい。
【0033】
また、「電話機」は、ダイアル信号をHGWに送信する装置であり、通常のアナログ電話機であってもIP電話機であってもよい。例えば、利用者によって、「090−111−1111」がダイアルされると、「電話機」は、「090−111−1111」をダイアル信号としてHGWに送信し、また、「##111」が入力されると、「##111」をダイアル信号としてHGWに送信する。なお、「電話機」は、特許請求の範囲に記載の「テンキーを備えた宅内テンキー装置」に対応する。
【0034】
また、インターネットなどのネットワークを介して各種サービス提供する装置として「コンテンツサーバ」がある。この「コンテンツサーバ」は、宅内装置に対して、記憶するコンテンツ(例えば、映画、音楽など)のサービスを提供する。例えば、ネットワーク対応TVなどの宅内装置からHGWを介してコンテンツ要求を受信すると、「コンテンツサーバ」は、自装置が提供するコンテンツ一覧をHGWを介して宅内装置に送信したり、同様に音楽コンテンツ要求を受信すると、「コンテンツサーバ」は、音楽コンテンツを宅内装置に提供する。
【0035】
サービス提供装置としてコンテンツサーバの他に「Webサーバ」や「VODサーバ」がある。「Webサーバ」は、コンテンツサーバと同様に、宅内装置に対して、WebページなどのWebコンテンツを提供し、「VODサーバ」は、宅内装置に対して、VOD(Video On Demand)サービスを提供する。なお、これら「コンテンツサーバ」、「Webサーバ」、「VODサーバ」は、いずれも特許請求の範囲に記載の「サービス提供装置」に対応する。また、「サービス提供装置」は、こられの装置以外にも、「カメラサーバ」、「天気サーバ」など様々なサーバ装置があり、インターネットなどのネットワークを介して宅内ネットワークに接続される。
【0036】
また、「番号変換サーバ」とは、特定の番号に対応付けて、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する装置である。具体的に例を挙げると、「番号変換サーバ」は、宅内装置がサービスを受けるのに必要な情報として、「サービス名、接続先サーバ情報、接続先アドレス、接続形態」など宅内装置とサービス提供装置とが通信を行うのに必要な情報を特定の番号に対応付けて記憶する。また、特定の番号とは、あらかじめサービス提供装置が指定してもよく、新聞やインターネットなどで通知された番号とサービス情報とを対応付けて記憶するようにする。利用者は、このように様々な手法で通知されたサービス名とそれに対応した特定の番号を取得して、HGWに設定するようにする。なお、「番号変換サーバ」は、特許請求の範囲に記載の「サービスサーバ装置」に対応する。
【0037】
[サービス提供システムの概要および特徴]
次に、図1を用いて、実施例1に係るサービス提供システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るサービス提供システムの概要と特徴を説明するための図である。
【0038】
図1に示したように、このサービス提供システムは、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。
【0039】
このような構成において、実施例1に係るサービス提供システムは、上記したように、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が、HGWを介して、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置に各種サービス提供することを概要とするものであり、特に、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である点に主たる特徴がある。
【0040】
この主たる特徴を具体的に説明すると、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を特番情報DBに記憶する。具体的に例を挙げれば、特番DBは、『テンキーで表現される特定の番号を示す「特番」』として、「##」や「**」などと記憶する。
【0041】
そして、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報をサービス提供情報DBに記憶する。具体的に例を挙げれば、サービス提供情報DBは、『サービスを特定する「サービス番号」、サービスの提供を受けるのに必要とされる「サービス情報」』として「123、接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」や「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」などと記憶する。
【0042】
このような状態において、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号がテンキーで表現される特定の番号であるか否かを判定する(図1の(1)参照)。具体的に例を挙げると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##123」をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号「##123」を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号「##123」のうち「##」が、特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号であると判定する。
【0043】
そして、HGWは、受信したダイアル信号が特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、番号変換サーバに送信する(図1の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、当該ダイアル信号「##123」を特定の番号である判定すると、当該ダイアル信号「##123」から特定の番号「##」を除く「123」を、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号「123」として取得して、当該サービス番号「123」を番号変換サーバに送信する。
【0044】
そうすると、番号変換サーバは、HGWから受信したサービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する(図1の(3)参照)。上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、HGWからサービス番号「123」を受信した場合に、サービス番号「123」に対応したサービス情報である「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する。なお、ここで示す接続情報とは、コンテンツサーバと接続するための情報であり、例えば、VPNを使用するための鍵情報やポート番号であったり、使用するプロトコルなどの情報である。
【0045】
そして、HGWは、番号変換サーバから受信したサービス情報を所定のサービス情報DBに格納(登録)する(図1の(4)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」を受信した場合に、サービス情報「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBに格納(登録)する。ここで、サービス情報DBに格納が終わった後に、HGWは、電話機に対して音声情報を用いて登録完了応答を送信してもよい。
【0046】
このようにして、HGWにサービス情報が記憶されたのちに、ネットワーク対応TVは、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)をHGWに送信し、HGWは、コンテンツリスト(サーバリスト)をネットワーク対応TVに送信する(図1の(5)と(6)参照)。上記した例で具体的に説明すると、宅内ネットワークにおいてDLNA接続されているネットワーク対応TVは、利用者によって電源がOnにされたり、電源Onされて「DLNA」ボタンがクリックされると、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)をHGWに送信する。そして、HGWは、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)を受信すると、自装置が記憶するコンテンツリスト(サーバリスト)をネットワーク対応TVに送信する。
【0047】
そして、ネットワーク対応TVは、受信したコンテンツリストから接続サービスが利用者によって選択されると、接続サービス要求をHGWに送信し、HGWは、接続サービス要求に対応したサービス情報をサービス情報DBから取得し、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVと宅外ネットワークとの接続を制御する(図1の(7)と(8)参照)。上記した例で具体的に説明すると、ネットワーク対応TVは、コンテンツリスト(図6参照)から接続サービスが選択されると、接続サービス要求をHGWに送信する。接続サービス要求を受信したHGWは、接続サービス要求に対応したサービス情報である「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBから取得して、コンテンツサーバに接続するとともに、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する。
【0048】
そうして、宅内ネットワークと接続されてコンテンツ要求を受信したコンテンツサーバは、自装置が提供するコンテンツ一覧をHGWに送信し、HGWは、受信したコンテンツ一覧をネットワーク対応TVに送信する(図1の(9)と(10)参照)。その後、コンテンツ一覧を受信したネットワーク対応TVは、一般的な手法と同様に、コンテンツ一覧から利用したいコンテンツが利用者によって選択されることで、HGWを介してコンテンツサーバに接続されて、コンテンツを提供される。
【0049】
このように、実施例1に係るサービス提供システムは、ネットワーク対応TVでインターネットを利用してコンテンツサーバが提供するコンテンツ一覧を取得するために、コンテンツサーバに接続する場合に、電話機などのテンキーでコンテンツ一覧を取得するための特定の番号(例えば、##123など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、コンテンツサーバの接続に必要な情報を取得して、コンテンツサーバに接続することができる結果、上記した主たる特徴のごとく、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である。
【0050】
[サービス提供システムの構成]
次に、図2を用いて、図1に示したサービス提供システムの構成を説明する。図2は、実施例1に係るサービス提供システムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、このサービス提供システムは、宅内ネットワークに接続されるHGW10と、番号変換サーバ30と、コンテンツサーバ40と、Webサーバ50と、VODサーバ60とから構成される。このうち、コンテンツサーバ40と、Webサーバ50と、VODサーバ60とは、上記したように、通常のコンテンツサーバと、Webサーバと、VODサーバと同様の機能を有するので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0051】
(HGWの構成)
HGW10は、電話機I/F部11と、内部ネットワーク通信部12と、外部ネットワーク通信部13と、記憶部14と、通話処理部17と、制御部20とから構成される。電話機I/F部11は、宅内ネットワークに接続される電話機との通信を制御する。例えば、電話機I/F部11は、電話機からアナログ信号のダイアル信号「03−XXX−XXXX」を受信すると、後述するPSTN処理部18に当該ダイアル信号を送信したり、デジタル信号のダイアル信号「050−XXX−XXXX」を受信すると、後述するVOIP処理部19に送信したり、特定の番号である「##123」などを受信すると、後述する特番判定部21に送信したりする。
【0052】
内部ネットワーク通信部12は、宅内ネットワークに接続される宅内装置との通信を制御する。例を挙げると、内部ネットワーク通信部12は、DLNAで接続されるネットワーク対応TVやPCなどの宅内装置からDLNA接続要求を受信して、図6に示したような、自装置が記憶するまたは提供するサービス(コンテンツ)一覧をネットワーク対応TVに送信したり、また、コンテンツサーバ40などのサービス提供装置から受信されたコンテンツをネットワーク対応TVに送信したりする。なお、図6は、ネットワーク対応TVに出力されるサービス(コンテンツ)一覧の例を示す図である。
【0053】
外部ネットワーク通信部13は、宅外ネットワークに接続される装置との通信を制御する。例を挙げると、外部ネットワーク通信部13は、内部ネットワーク通信部12により受信されたコンテンツ要求を宅外のコンテンツサーバ40などのサービス提供装置に送信したり、コンテンツサーバ40などからコンテンツを受信したりする。
【0054】
記憶部14は、制御部20による各種処理に必要なデータおよびプログラムや宅外ネットワークと通信をするためのアドレス情報などを格納するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、特番情報DB15と、サービス情報DB16とを備える。
【0055】
特番情報DB15は、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、当該ダイアル信号が、特定の番号であるか否かを判定する特定の番号を記憶する。具体的に例を挙げれば、図3に示したように、特番情報DB15は、『テンキーで表現される特定の番号を示す「特番」』として、「##」や「**」などと記憶する。なお、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができ、例えば、「*」や「#*」など自由に設定することができる。また、特番情報DB15は、特許請求の範囲に記載の「特番情報記憶手段」に対応する。また、図3は、特番情報DBに記憶される情報の例を示した図である。
【0056】
サービス情報DB16は、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を記憶する。具体的に例を挙げると、番号変換サーバ30から『サービス名を示す「サービス名」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続情報」、接続先のアドレス情報を示す「接続先アドレス」』として「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」を受信すると、サービス情報DB16は、図4に示したように、受信した「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」を記憶する。なお、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができ、ここで示す「鍵情報」や「VPN」などは、あくまで一例であり、接続するために必要な情報であれば、いずれの情報でもよい。また、サービス情報DB16は、特許請求の範囲に記載の「サービス情報記憶手段」に対応する。また、図4は、サービス情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【0057】
通話処理部17は、宅外ネットワークに接続される電話機との通信を制御し、特に本発明に密接に関連するものとしては、PSTN処置部18と、VOIP処理部19とを備える。
【0058】
PSTN処理部18は、PSTNにより接続される電話機との通話接続を制御し、具体的に例を挙げると、電話機I/F部11によりアナログ信号でダイアル信号「03−XXX−XXXX」が受信されると、PSTN処理部18は、宅外ネットワークに接続される交換機などを介して「03−XXX−XXXX」が割り当てられている電話機に接続して、音声通話などの制御を行う。VOIP処理部19は、VOIPにより接続される電話機との通話接続を制御し、具体的に例を挙げると、電話機I/F部11によりデジタル信号でダイアル信号「050−YYY−YYYY」が受信されると、VOIP処理部19は、宅外ネットワークに接続される基地局などを介して「050−YYY−YYYY」が割り当てられている電話機に接続して、音声通話などの制御を行う。
【0059】
制御部20は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとして、特番判定部21と、サービス番号送信部22と、サービス情報格納部23と、サービス接続制御部24とを備え、これらによって種々の処理を実行する。
【0060】
特番判定部21は、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DB15を参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定する。上記した例で具体的に説明すると、ダイアル信号として「##123」を受信すると、特番判定部21は、特番情報DB15に「特番」として「##」が記憶されていることより、当該ダイアル信号を特定の番号であると判定して、後述するサービス番号送信部22に通知する。一方、ダイアル信号として「03−XXX−XXXX」や「050−YYY−YYYY」を受信すると、特番判定部21は、当該ダイアル信号を特定の番号でないと判定して、PSTN処理部18またはVOIP処理部19に通知する。なお、特番判定部21は、特許請求の範囲に記載の「特番判定手段」に対応する。
【0061】
サービス番号送信部22は、特番判定部21により特定の番号であると判定された場合、当該ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、番号変換サーバ30に送信する。上記した例で具体的に説明すると、電話機からダイアル信号「##123」が受信されて、特番判定部21により特定の番号であると判定された場合、サービス番号送信部22は、当該ダイアル信号「##123」から特定の番号「##」を除く「123」を抽出して、抽出した「123」をサービス番号として番号変換サーバ30に送信する。なお、サービス番号送信部22は、特許請求の範囲に記載の「サービス番号送信手段」に対応する。
【0062】
サービス情報格納部23は、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DB16に格納する。上記した例で具体的に説明すると、サービス情報格納部23は、番号変換サーバ30からサービス情報として「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」を受信すると、図4に示したように、当該サービス情報をサービス情報DB16に格納する。なお、サービス情報格納部23は、特許請求の範囲に記載の「サービス情報格納手段」に対応する。
【0063】
サービス接続制御部24は、宅内装置からサービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、接続要求に対応したサービス情報をサービス情報DB16から取得し、サービス情報を用いて、宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御する。上記した例で具体的に説明すると、ネットワーク対応TVなどの宅内装置から接続サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、サービス接続制御部24は、接続サービスに対応したサービス情報である「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」をサービス情報DB16から取得し、鍵Aを用いてアドレス「xxx.yyy.zzz」との間をVPNにより接続する。なお、ここで示す「鍵情報」や「VPN」などは、あくまで一例であり、接続するために必要な情報であれば、いずれの情報でもよく、例えば、FTP(File Transfer Protocol)などが記憶されていた場合、FTP接続を行う。また、サービス接続制御部24は、特許請求の範囲に記載の「サービス接続制御手段」に対応する。
【0064】
(番号変換サーバの構成)
番号変換サーバ30は、通信制御I/F部31と、記憶部32と、制御部34とから構成される。通信制御I/F部31は、インターネットなどのネットワークを介して、宅内ネットワークやコンテンツサーバ40などとの通信を制御する。例を挙げると、通信制御I/F部31は、宅内ネットワークのHGW10からサービス番号を受信したり、HGW10に対してサービス情報を送信したりする。
【0065】
記憶部32は、制御部34による各種処理に必要なデータおよびプログラムや他の装置と通信をするためのアドレス情報などを格納するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、サービス提供情報DB33を備える。
【0066】
サービス提供情報DB33は、サービス番号に対応付けて、サービス情報を記憶する。具体的に例を挙げれば、サービス提供情報DB33は、図5に示すように、『サービス番号を示す「サービス番号」、サービス名を示す「サービス名」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続情報」、接続先のアドレス情報を示す「接続先アドレス」』として「123、接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」や「789、VODサービス、DLNA−VOD、鍵B、aaa.bbb.ccc」などと記憶する。なお、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができ、ここで示す「鍵情報」や「VPN」などは、あくまで一例であり、接続するために必要な情報であれば、いずれの情報でもよい。また、このサービス提供情報DB33に記憶される特定の番号とサービス番号とは、サービスを提供する様々な企業などにより新聞やインターネットなどで利用者に通知される。また、サービス提供情報DB33は、特許請求の範囲に記載の「サービス提供情報記憶手段」に対応する。また、図5は、サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【0067】
制御部34は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとして、サービス情報送信部35を備え、これらによって種々の処理を実行する。
【0068】
サービス情報送信部35は、HGW10からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する。上記した例で具体的に説明すると、サービス情報送信部35は、HGW10からサービス番号「123」を受信した場合に、サービス番号「123」に対応したサービス情報「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する。また、HGW10からサービス番号「789」を受信した場合に、サービス番号「789」に対応したサービス情報「VODサービス、DLNA−VOD、鍵B、aaa.bbb.ccc」をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する。なお、サービス情報送信部35は、特許請求の範囲に記載の「サービス情報送信手段」に対応する。
【0069】
[サービス提供システムによる処理]
次に、図7を用いて、サービス提供システムによる処理を説明する。図7は、実施例1に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0070】
図7に示すように、電話機からダイアル信号を受信すると(ステップS701)、HGW10の特番判定部21は、当該ダイアル信号が特番か否かを判定し、特番と判定されると、サービス番号送信部22は、ダイアル信号からサービス番号を抽出して、サービス番号を番号変換サーバ30に送信する(ステップS702)。
【0071】
続いて、番号変換サーバ30のサービス情報送信部35は、HGW10からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する(ステップS703とステップS704)。
【0072】
すると、HGW10のサービス情報格納部23は、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報をサービス情報DB16に格納する(ステップS705)。
【0073】
その後、利用者によって電源がOnにされたり、電源Onされて「DLNA」ボタンがクリックされることで、ネットワーク対応TVは、サーバリスト要求をHGW10に送信し(ステップS706)、HGW10は、サービス情報DB16からサーバリストを取得して(ステップS707)、当該サーバリスト(図6参照)をネットワーク対応TVに送信する(ステップS708)。
【0074】
そして、ネットワーク対応TVは、利用者によって、受信したサーバリストからコンテンツサーバ接続が選択されると、コンテンツサーバ接続要求をHGW10に送信する(ステップS709)。
【0075】
当該コンテンツサーバ接続要求を受信したHGW10のサービス接続制御部24は、当該接続要求に対応したサービス情報をサービス情報DB16から取得し(ステップS710)、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVとコンテンツサーバ40とを接続するとともに(ステップS711)、コンテンツサーバ40にコンテンツ一覧要求を送信する(ステップS712)。
【0076】
すると、コンテンツサーバ40は、記憶するコンテンツ一覧をHGW10に送信し(ステップS713)、HGW10は、受信したコンテンツ一覧をネットワーク対応TVに送信する(ステップS714)。
【0077】
その後、受信したコンテンツ一覧から利用したいコンテンツが利用者によって選択されると、ネットワーク対応TVは、選択されたコンテンツの利用を要求するコンテンツ要求をHGW10に送信し(ステップS715)、HGW10は、当該コンテンツ要求をコンテンツサーバ40に転送する(ステップS716)。
【0078】
そして、コンテンツサーバ40は、当該コンテンツ要求に対応するコンテンツをHGW10に送信し(ステップS717)、HGW10は、当該コンテンツをネットワーク対応TVに送信する(ステップS718)。
【0079】
このように、実施例1によれば、HGW10は、テンキーを備えた電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DB15を参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定し、特定の番号であると判定された場合、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、番号変換サーバ30に送信し、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報をサービス情報DB16に格納し、ネットワーク対応TVからサービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、接続要求に対応したサービス情報をサービス情報DB16から取得し、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVとコンテンツサーバ40との接続を制御し、番号変換サーバ30は、サービス番号に対応付けて、サービス情報をサービス提供情報DB33に記憶し、HGW10からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信するので、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である。
【0080】
例えば、ネットワーク対応TVでインターネットを利用してサービスサーバが提供するコンテンツ一覧を取得するために、サービスサーバに接続する場合に、電話機などのテンキーでコンテンツ一覧を取得するための特定の番号(例えば、##123など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得して、サービスサーバに接続することができ、容易にコンテンツ一覧を取得することができる。
【0081】
また、実施例1によれば、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するので、サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶する場合に、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【0082】
例えば、「サービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレス」として「DLNA−VOD、VPN、鍵情報、aaa.bbb.ccc」や「DLNS−Music、―、−、xxx.yyy.zzz」など、サービス種別に応じて必要な情報を記憶して、サービスを利用することができる結果、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【実施例2】
【0083】
ところで、実施例1では、HGWは、サービス情報として接続サービス(コンテンツサーバとの接続)を受信して記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、サービス情報としてWebブックマークサービス(Webサーバとの接続)を受信して記憶するようにしてもよい。
【0084】
そこで、実施例2では、図8を用いて、HGWがサービス情報として接続サービス(コンテンツサーバとの接続)を受信して記憶し、当該サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVにサービスを提供する場合について説明する。図8は、実施例2に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0085】
実施例1と同様に、HGWは、テンキーで表現される特定の番号を記憶する。具体的に例を挙げれば、HGWは、『テンキーで表現される特定の番号を示す「特番」』として、「##」や「**」などと記憶する。
【0086】
そして、実施例1と異なる点は、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報を記憶する。具体的に例を挙げると、番号変換サーバは、「サービス番号、サービス名、サービス種別、接続情報、接続先アドレス」として「110、Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」を記憶する。ここで、接続先アドレスが一つの場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のWebサーバのアドレス情報を記憶していてもよい。
【0087】
このような構成において、図8に示すように、電話機からダイアル信号を受信すると(ステップS801)、HGWは、当該ダイアル信号が特番か否かを判定し、特番と判定されると、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号をサービス番号として取得して、サービス番号を番号変換サーバに送信する(ステップS802)。
【0088】
上記した例で具体的に説明すると、電話機からダイアル信号「##110」を受信すると、HGWは、当該ダイアル信号が特番か否かを判定し、特番と判定されると、ダイアル信号「##110」から特定の番号「##」を除く「110」を取得して、当該「110」をサービス番号として番号変換サーバに送信する。
【0089】
続いて、番号変換サーバは、HGWからサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する(ステップS803とステップS804)。
【0090】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、HGWからサービス番号「110」を受信した場合に、サービス番号「110」に対応したサービス情報「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する。
【0091】
すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報をサービス情報DBに格納する(ステップS805)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」を受信した場合に、サービス情報「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」をサービス情報DBに格納する。
【0092】
その後、利用者によってWebブラウザが起動されたり、Webアクセスボタンなどがクリックされると、ネットワーク対応TVは、HGWに対してWebアクセスを行う(ステップS806)。
【0093】
そして、HGWは、記憶したサービス情報である「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」から接続先サーバ一覧を取得し(ステップS807)、ブックマークとしてネットワーク対応TVに送信する(ステップS808)。
【0094】
その後、ネットワーク対応TVは、受信したブックマークから接続先を指定されると、サーバ接続要求をWebサーバに送信し(ステップS809)、Webサーバは、Webコンテンツをネットワーク対応TVに送信する(ステップS810)。
【0095】
ここで、ネットワーク対応TVは、受信したブックマークから利用者によって接続先が指定されると、サーバ接続要求をWebサーバに送信するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数のWebサーバをそれぞれ別々のサービスと記憶しておく場合、つまり、一つのブックマークに一つのWebサーバのアドレス情報を記憶しておく場合など、ブックマークを受信すると、リダイレクトにより自動的にサーバ接続要求をWebサーバに送信するようにしてもよい。
【0096】
このように、実施例2によれば、通常よく利用するWebサーバをあらかじめHGWに登録することで、宅内装置ごとにブックマークする必要がなく、いずれの宅内装置からでも簡単に利用することができるなど、利用者の負担を軽減することが可能である。
【実施例3】
【0097】
さて、実施例1と2では、番号変換サーバは、HGWからサービス番号を受信すると、サービス情報を送信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、HGWからサービス番号を受信すると、宅内ネットワークの利用者情報を記憶(登録)した上で、サービス情報を送信するようにしてもよい。
【0098】
そこで、実施例3では、図9〜図11を用いて、番号変換サーバは、HGWからサービス番号を受信すると、宅内ネットワークの利用者情報を記憶(登録)した上で、サービス情報を送信する場合について説明する。なお、図9は、実施例3に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図であり、図10は、利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図11は、利用者登録DBに記憶される情報の例を示した図である。
【0099】
図9に示したように、実施例3に係るサービス提供システムは、図1と同様に、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。
【0100】
そして、実施例1と同様に、HGWは、テンキーで表現される特定の番号を「特番」として「##」などと特番情報DBに記憶する。また、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報をとして「123、接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」や「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」などとサービス提供情報DBに記憶する。
【0101】
そして、実施例1と異なる点として、HGWは、一意に割り振られた識別番号を記憶する。具体的に例を挙げると、HGWは、識別番号として「ID=01」を識別番号DBに記憶する。また、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて、HGWの利用者に関する利用者情報を利用者情報DBに記憶する。具体的に例を挙げれば、利用者情報DBは、図10に示したように、『識別番号を示す「識別番号」、利用者に関する「利用者情報」』として「01、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」や「02、特許花子、06−YYY−YYYY、クレジット番号(9901111)」などと記憶する。なお、ここで、記憶される情報として列挙した情報は、あくまで例であり、例えば、住所や年齢など利用者を特定する情報であればよい。また、識別番号に加えて、HGWを認証する電子証明書や鍵情報などの認証情報を用いてもよい。また、識別番号DBは、特許請求の範囲に記載の「識別番号記憶手段」に対応し、同様に、利用者情報DBは、特許請求の範囲に記載の「利用者情報記憶手段」に対応する。
【0102】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定する(図9の(1)参照)。具体的に例を挙げると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##789」をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号「##789」を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号「##789」のうち「##」が特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号であると判定する。
【0103】
そして、HGWは、特定の番号であると判定された場合、識別番号DBから取得した識別番号と、ダイアル信号から抽出したサービス番号とを番号変換サーバに送信する(図9の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、識別番号DBから取得した識別番号「01」と、ダイアル信号「##789」から取得したサービス番号「789」とを番号変換サーバに送信する。
【0104】
続いて、番号変換サーバは、サービス番号とともに識別番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する(図9の(3)と(4)参照)。なお、番号変換サーバは、ここで格納(登録)した利用者情報を、受信したサービス番号に対応するサービスを提供する装置(ここでは、VODサーバ)に必要に応じて送信するようにしてもよい。
【0105】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「789」とともに識別番号「01」を受信した場合に、サービス番号「789」に対応したサービス情報である「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号「01」に対応付けられた利用者情報である「特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」を利用者情報DBから取得して、図11に示すように、「サービス情報、利用者情報」として「VODサービス、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」などと利用者登録DBに格納する。
【0106】
このようにすることで、VODサーバは、HGWの利用者である「特許太郎」をVODサービスの利用者として登録することになる。なお、利用者登録DBは、特許請求の範囲に記載の「利用者登録記憶手段」に対応し、また、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0107】
そして、HGWは、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納(登録)する(図9の(5)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」を受信した場合に、サービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBに格納(登録)する。
【0108】
このようにして、HGWにサービス情報が記憶されたのち、実施例1と同様に、ネットワーク対応TVは、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)をHGWに送信し、HGWは、コンテンツリスト(サーバリスト)をネットワーク対応TVに送信する(図9の(6)と(7)参照)。
【0109】
そして、ネットワーク対応TVは、受信したコンテンツリストからVODサービスが利用者によって選択されると、VODサービス要求をHGWに送信し、HGWは、接続サービス要求に対応したサービス情報をサービス情報DBから取得し、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVとVODサーバとの接続を制御する(図9の(8)と(9)参照)。
【0110】
その後、VODサーバは、コンテンツ一覧をHGWに送信し(図9の(10)参照)、HGWは、受信したコンテンツ一覧をネットワーク対応TVに送信する(図9の(11)参照)。
【0111】
そして、受信したコンテンツ一覧から利用したコンテンツが利用者によって選択されると、ネットワーク対応TVは、当該コンテンツの利用を要求するコンテンツ要求をHGWに送信し(図9の(12)参照)、HGWは、当該コンテンツ要求をVODサーバに転送する(図9の(13)参照)。
【0112】
そうすると、VODサーバは、当該コンテンツ要求に対応したコンテンツをHGWに送信し(図9の(14)参照)、HGWは、当該コンテンツをネットワーク対応TVに転送することで(図9の(15)参照)、ネットワーク対応TVは、当該コンテンツを利用することができる。
【0113】
このように、実施例3によれば、HGWはHGWに一意に割り振られた識別番号を記憶し、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて、利用者情報を記憶し、取得した識別番号とサービス番号とを番号変換サーバに送信し、サービス番号とともに識別番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納するので、VODサーバは、HGWの利用者に関する利用者情報とサービス情報とが番号変換サーバに対応付けられて記憶されているときに限り、サービスを宅内ネットワークに提供する場合に、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0114】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービス提供装置(例えば、VODサーバ)の接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を取得して登録することができる結果、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【実施例4】
【0115】
ところで、実施例3では、番号変換サーバが利用者情報を登録(記憶)する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、VODサーバなどのサービス提供装置が利用者情報を登録(記憶)するようにしてもよい。
【0116】
そこで、実施例4では、図12を用いて、VODサーバは、サービス提供装置が利用者情報を登録(記憶)し、HGWに提供するサービス情報に対応付けて、HGWの利用者に関する利用者情報を記憶する場合に限り、ネットワーク対応TVにサービスを提供する場合について説明する。なお、図12は、実施例4に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図である。
【0117】
図12に示したように、実施例4に係るサービス提供システムは、図1と同様に、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。
【0118】
また、実施例1と同様に、HGWは、特定の番号を示す「特番」として「##」や「**」などと特番情報DBに記憶し、VODサーバなどのサービス提供装置から提供されるサービス情報を「VODサービス」などとしてサービス情報DBに記憶する。また、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報をとして「123、接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」や「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」などとサービス提供情報DBに記憶する。
【0119】
そして、実施例1と異なる点は、HGWは、HGWの利用者(例えば、宅内ネットワークの管理者など)の利用者情報を利用者情報DBに記憶する。具体的には、利用者情報DBは、利用者情報として「利用者名、電話番号、クレジット番号」などを記憶する。例を挙げると、利用者情報DBは、「利用者名、電話番号、クレジット番号」として「特許次郎、090−AAA−AAAA、123456789」などと記憶する。
【0120】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定する(図12の(1)参照)。具体的に例を挙げると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##789」をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号「##789」を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号「##789」のうち「##」が、特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号であると判定する。
【0121】
そして、HGWは、特定の番号であると判定された場合、ダイアル信号から抽出したサービス番号とを番号変換サーバに送信する(図12の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、ダイアル信号「##789」から取得したサービス番号「789」を番号変換サーバに送信する。
【0122】
そうすると、番号変換サーバは、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する(図12の(3)参照)。続いて、HGWは、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、サービス情報からVODサーバのアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、利用者情報DBに記憶される利用者情報をVODサーバに送信し、VODサーバは、受信した利用者情報を利用者登録DBに格納する(図12の(5)と(6)参照)。
【0123】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「789」に対応したサービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する。続いて、HGWは、サービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBに格納するとともに、サービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」からVODサーバのアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、利用者情報DBに記憶される利用者情報「特許次郎、090−AAA−AAAA、123456789」をVODサーバに送信する。そうすると、VODサーバは、受信した利用者情報「特許次郎、090−AAA−AAAA、123456789」を利用者登録DBに格納する。このようにすることで、VODサーバは、HGWの利用者である「特許次郎」をVODサービスの利用者として登録することになる。
【0124】
その後以降のネットワーク対応TVがコンテンツ一覧要求を送信して、コンテンツを受信するまでの処理(図12の(7)〜図12の(16)参照)は、実施例3で説明した図9の(6)〜(15)の処理と同様であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0125】
このように、実施例4によれば、HGWは、HGWの利用者に関する利用者情報を記憶し、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、サービス情報からVODサーバのアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、利用者情報DBに記憶される利用者情報をVODサーバに送信するので、VODサーバは、HGWに提供するサービス情報に対応付けて、HGWの利用者に関する利用者情報を記憶するときに限り、ネットワーク対応TVにサービスを提供する場合に、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0126】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を送信して登録するなど、必要に応じて利用者情報を送信することができる結果、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【実施例5】
【0127】
ところで、実施例1〜4では、番号変換サーバが、サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を記憶するようにしてもよい。
【0128】
そこで、実施例5では、図13と図14を用いて、番号変換サーバが、サービス情報として少なくともサービス情報を更新する頻度を示す更新頻度を記憶する場合について説明する。なお、図13は、サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図14は、実施例5に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0129】
実施例5に係るサービス提供システムは、実施例1と同様の構成(図1参照)であるが、また、実施例3同様に、HGWは、識別番号として「ID=01」を記憶し、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて利用者情報を、「01、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」などと利用者情報DBに記憶する。
【0130】
実施例1と異なる点としては、サービス提供情報DBは、図13に示すように、『サービスを特定する「サービス番号」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続先情報」、サービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す「更新頻度」』として「111、Podcasting、http://aaa.bbb.ccc/podcasting.xml、6時間」や「222、Web-RSS(Web-Rich Site Summary)、http://aaa.bbb.ccc/news.xml、1時間」を記憶する。
【0131】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し(ステップS1401)、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であると判定されると、当該ダイアル信号からサービス番号を取得して、識別番号とサービス番号とを番号変換サーバに送信する(ステップS1402)。
【0132】
具体的に説明すると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##111」をHGWに送信する。そして、HGWは、当該ダイアル信号「##111」のうち「##」が特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号と判定し、当該ダイアル信号「##111」から特定の番号「##」を除く「111」をサービス番号「111」として取得して、識別番号(01)とサービス番号(111)とを番号変換サーバに送信する。
【0133】
すると、番号変換サーバは、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する(ステップS1403とステップS1404)。なお、番号変換サーバは、ここで格納(登録)した利用者情報を、受信したサービス番号に対応するサービスを提供する装置(ここでは、VODサーバ)に必要に応じて送信するようにしてもよい(ステップS1405)。
【0134】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「111」に対応したサービス情報「Podcasting、http://aaa.bbb.ccc/podcasting.xml、6時間」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号「01」に対応付けられた利用者情報「特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する。
【0135】
そして、HGWは、受信したサービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、更新頻度に従って、サービス情報をサービス提供装置から取得して、サービス情報DBに格納する(ステップS1406〜ステップS1410)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、受信したサービス情報「Podcasting、http://aaa.bbb.ccc/podcasting.xml、6時間」を所定のサービス情報DBに格納するとともに、更新頻度「6時間」に従って、サービス提供装置に接続して、コンテンツ情報などの情報を取得して、サービス情報DBに格納する。
【0136】
その後、実施例1と同様の手法で送信されたコンテンツリスト要求などをネットワーク対応TVから受信すると、HGWは、記憶するコンテンツリストを取得して、コンテンツリストをネットワーク対応TVに送信する(ステップS1411〜ステップS1413)。
【0137】
そして、実施例1と同様の手法で送信されたコンテンツ要求をネットワーク対応TVから受信すると、HGWは、当該コンテンツ要求に対応したコンテンツを取得して、ネットワーク対応TVに送信する(ステップS1414〜ステップS1416)。
【0138】
このように、実施例5によれば、サービス情報として、少なくともサービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を受信すると、サービス情報を格納するとともに、更新頻度に従って、サービス提供装置にアクセスしてコンテンツデータを取得して格納するので、ポッドキャスティングやRSSを利用したWebコンテンツなどを利用することが可能である。
【0139】
例えば、「サービス種別、接続先情報、更新頻度」として「Podcasting、http://aaa.bbb.com/podcasting.xml、6時間」や「Web-RSS、http://aaa.bbb.com/news.xml、1時間」などを記憶することで、それぞれのサイトに合わせて、更新頻度を定めることができる結果、更新が発生する様々なサービスを利用することが可能である。
【0140】
また、実施例6では、更新頻度を受信した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更新時間などを受信してもよい。その場合、サービス提供装置は、「サービス種別、接続先情報、送信情報、更新時間」として「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶する。そして、HGWは、サービス情報として「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」を受信して記憶するとともに、更新時間「毎日0時」に従って、サービス提供装置にアクセスしてコンテンツデータを取得して格納する。
【実施例6】
【0141】
ところで、実施例5では、番号変換サーバが、少なくともサービス情報を更新する頻度を示す更新頻度を記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶するようにしてもよい。
【0142】
そこで、実施例6では、図15と図16を用いて、番号変換サーバが、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶する場合について説明する。なお、図15は、サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図16は、実施例6に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0143】
実施例6に係るサービス提供システムは、実施例1と同様の構成(図1参照)であり、また、実施例3同様に、HGWは、識別番号として「ID=01」を記憶し、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて利用者情報を、「01、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」などと利用者情報DBに記憶する。
【0144】
実施例1と異なる点としては、サービス提供情報DBは、図15に示すように、『サービスを特定する「サービス番号」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続先情報」、接続先に送信する「送信情報」、送信する時間を示す「送信時間」』として「999、Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶する。
【0145】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し(ステップS1601)、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定されると、当該ダイアル信号からサービス番号を取得して、識別番号とサービス番号とを番号変換サーバに送信する(ステップS1602)。
【0146】
具体的に説明すると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##999」をHGWに送信する。そして、HGWは、当該ダイアル信号「##999」のうち「##」が特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号と判定し、当該ダイアル信号「##999」から特定の番号「##」を除く「999」をサービス番号「999」として取得して、識別番号(01)とサービス番号(999)とを番号変換サーバに送信する。
【0147】
すると、番号変換サーバは、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する(ステップS1603とステップS1604)。番号変換サーバは、ここで格納(登録)した利用者情報を、受信したサービス番号に対応するサービスを提供する装置(ここでは、VODサーバ)に必要に応じて送信するようにしてもよい(ステップS1605)。
【0148】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「999」に対応したサービス情報「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号「01」に対応付けられた利用者情報「特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する。
【0149】
そして、HGWは、受信したサービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、宅内ネットワークを監視し、送信時間に従って、ネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する(ステップS1606〜ステップS1612)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、受信したサービス情報「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」を所定のサービス情報DBに格納する。そして、サービス情報が「Upload、ネットワーク統計情報」であることより、定期的に宅内ネットワークを監視して、ネットワーク統計情報を記憶し、毎日0時にサービス提供装置に当該ネットワーク統計情報を送信する。
【0150】
そして、宅内ネットワークの利用者によって、サービス提供装置にネットワークサポート要求が送信されると(ステップS1613)、サービス提供装置は、受信して記憶するネットワーク統計情報から各種保守処理を選択して(ステップS1614)、当該保守処理を処理応答として宅内ネットワークに送信する(ステップS1615)。
【0151】
このように、実施例6によれば、サービス情報として、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶する場合に、番号変換サーバからサービス情報を受信したとすると、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、送信時間に従って、ネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信するので、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【0152】
例えば、従来なら、宅内ネットワークに障害が生じた後で電話でサポートセンターなどに連絡していたが、「サービス種別、接続先情報、送信情報、送信時間」として「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶することで、サポートセンター側で事前に障害を検知することができるなど、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【実施例7】
【0153】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)宅内テンキー装置、(2)ダイアル信号、(3)サービスサーバ装置とサービス提供装置、(4)システム構成等、(5)プログラムにそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
【0154】
(1)宅内テンキー装置
例えば、実施例1〜6では、宅内テンキー装置として電話機を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、赤外線などを用いたリモコンであってもよい。その場合、HGWは、赤外線を受信する赤外線受信機能を備える。
【0155】
(2)ダイアル信号
また、実施例1〜6では、HGWは、特定の番号として「##」や「**」をあらかじめ記憶している場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定の番号をフォーマットにして記憶するようにしてもよい。具体的に例を挙げれば、HGWは、「X」を「任意の数字(0〜9)、「特定に番号」を「##」として、「##XXXX」や「XX##XXX」などのフォーマットを記憶する。そして、HGWは、受信したダイアル信号をこのフォーマットに照らし合わせることで、特定の番号か否かを判定する。例えば、「##123」を受信した場合、HGWは、フォーマットが「##XXXX」になっていることより、当該ダイアル信号を特定の番号と判定し、「123」をサービス番号として取得する。また、「12##345」を受信した場合、HGWは、フォーマットが「XX##XXX」となっていることより、当該ダイアル信号を特定の番号と判定し、「12345」をサービス番号として取得する。
【0156】
また、このようなフォーマットを記憶しない場合に、どのようなダイアル信号を受信したとしても、HGWは、当該ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス番号として取得することができる。例を挙げると、HGWは、「1##23」などのように、特定の番号とサービス番号とが混じったダイアル信号を受信しても、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス番号として取得するので、サービス番号を「123」と間違えることなく取得することができる。
【0157】
(3)サービスサーバ装置とサービス提供装置
また、実施例1〜6では、サービスサーバ装置(番号変換サーバ)とサービス提供装置(コンテンツサーバなど)とが別の装置である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二つの装置の機能が一つの装置で実現されていてもよい。
【0158】
(4)システム構成等
また、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる(例えば、図3〜5、図10、図11、図13、図15など)。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる(例えば、サービス情報格納部23とサービス接続制御部24とを統合するなど)。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0160】
(5)プログラム
また、上記の実施例で説明した各種の処理手順は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
以上のように、本発明に係るサービス提供システムおよびサービス提供方法は、サービス提供装置が、データ中継装置を介して、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置に各種サービスを提供することに有用であり、特に、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことに適する。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【図1】実施例1に係るサービス提供システムの概要と特徴を説明するための図である。
【図2】実施例1に係るサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図3】特番情報DBに記憶される情報の例を示した図である。
【図4】サービス情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図5】サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図6】ネットワーク対応TVに出力されるサービス(コンテンツ)一覧の例を示す図である。
【図7】実施例1に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】実施例2に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】実施例3に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図である。
【図10】利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図11】利用者登録DBに記憶される情報の例を示した図である。
【図12】実施例4に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図である。
【図13】サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図14】実施例5に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【図15】サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図16】実施例6に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0163】
10 HGW
11 電話機I/F部
12 内部ネットワーク通信部
13 外部ネットワーク通信部
14 記憶部
15 特番情報DB
16 サービス情報DB
17 通話処理部
18 PSTN処理部
19 VOIP処理部
20 制御部
21 特番判定部
22 サービス番号送信部
23 サービス情報格納部
24 サービス接続制御部
30 番号変換サーバ
31 通信制御I/F部
32 記憶部
33 サービス提供情報DB
34 制御部
35 サービス情報送信部
40 コンテンツサーバ
50 Webサーバ
60 VODサーバ
【技術分野】
【0001】
この発明は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供システムおよびサービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、社会にPC(Personal Computer)および高速なインターネット回線が普及するにつれて、PC向けに様々なサービスが提供されるようになった。そして、最近では、情報家電の普及が見込まれていることもあり、情報家電など非PC向けにも様々なサービスが提供されるようになってきている。
【0003】
そして、このようにインターネットを介して各種サービスを利用するために、利用者は、あらかじめ利用を希望するサービスを検索したり、サービスを提供するサービス提供装置に対して利用者登録を行う必要がある。一般的に、PCを利用する利用者は、インターネットブラウザに長いURL(Uniform Resource Locator)を入力することで、サービスを検索したり、利用者登録を行ったりする。
【0004】
ところが、PCを利用しない利用者にとって、WebTVなどの情報家電に長いURLをリモコンで入力することは、非常に手間がかかる。そこで、このように、PCだけでなく情報家電を用いたとしても、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことができる様々な技術が開示されている。
【0005】
例えば、非特許文献1では、専用のアプリケーションをPCや情報家電などの通信装置にインストールして、当該アプリケーションを用いて利用したいサービス(コンテンツ)を検索する技術が開示されている。具体的には、通信装置は、当該アプリケーションを起動することで、サービス提供サーバに接続される。そして、アプリケーションによって、サービス提供サーバが提供するサービス(コンテンツ)が自動的に通信装置に表示される。通信装置は、表示されているサービス(コンテンツ)をドラッグアンドドロップすることで、サービス(コンテンツ)を利用することができる。
【0006】
【非特許文献1】“第3特集 ポッドキャスティング入門―ダウンロードして聞くラジオ”、日経パソコン、2005年8月8日号、p127〜132
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記した従来の技術は、このアプリケーションが情報家電の種類によっては、インストールできない場合があり、その場合、従来どおりPCを用いる必要があるので、必ずしも簡単にサービス検索や利用者登録することができないという課題があり、また、インストールできた場合でも、利用したいサービス(コンテンツ)を自装置にドラッグアンドドロップもしくはアドレス情報を入力する必要があり、情報家電では、このドラッグアンドドロップやアドレス情報入力をリモコンを用いて行うために、非常に手間がかかり、利用者の負担が大きいという課題があった。
【0008】
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能であるサービス提供システムおよびサービス提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供システムであって、前記データ中継装置は、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定手段と、前記特番判定手段により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信手段と、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納手段と、前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御手段と、前記サービスサーバ装置は、前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供装置は、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報と前記サービス情報とが前記サービスサーバ装置に対応付けられて記憶されている場合に限り、前記サービスを前記宅内ネットワークに提供するものであって、前記データ中継装置は、前記データ中継装置に一意に割り振られた識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、前記サービスサーバ装置は、前記識別番号に対応付けて、前記利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段とをさらに備え、前記サービス番号送信手段は、前記識別番号記憶手段から取得した前記識別番号と前記サービス番号とを前記サービスサーバ装置に送信し、前記サービス情報送信手段は、前記サービス番号とともに前記識別番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するとともに、前記識別番号に対応付けられた前記利用者情報を前記利用者情報記憶手段から取得して、前記サービス情報と前記利用者情報とを所定の利用者登録記憶手段に格納することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供装置は、前記データ中継装置に提供するサービス情報に対応付けて、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する場合に限り、前記宅内装置に前記サービスを提供するものであって、前記データ中継装置は、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段をさらに備え、前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記サービス情報から前記サービス提供装置のアドレス情報を取得し、前記アドレス情報を用いて、前記利用者情報記憶手段に記憶される前記利用者情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶するものであって、前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記サービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を記憶するものであって、前記サービス情報格納手段は、前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記更新頻度に従って、前記サービス提供装置にアクセスして前記コンテンツデータを取得し、前記サービス情報記憶手段に格納することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記宅内ネットワークのネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶するものであって、前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記送信時間に従って、前記ネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係る発明は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供方法であって、前記データ中継装置は、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定工程と、前記特番判定工程により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信工程と、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納工程と、前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御工程と、前記サービスサーバ装置は、前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1または7の発明によれば、データ中継装置は、 テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶し、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定し、特定の番号であると判定された場合、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、サービスサーバ装置に送信し、サービスサーバ装置からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を格納し、宅内装置からサービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、接続要求に対応したサービス情報を取得し、サービス情報を用いて、宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御し、サービスサーバ装置は、サービス番号に対応付けて、サービス情報を記憶し、データ中継装置からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報を取得して、データ中継装置に送信するので、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である。
【0017】
例えば、ネットワーク対応TVでインターネットを利用してサービスサーバが提供するコンテンツ一覧を取得するために、サービスサーバに接続する場合に、電話機などのテンキーでコンテンツ一覧を取得するための特定の番号(例えば、##123など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得して、サービスサーバに接続することができ、容易にコンテンツ一覧を取得することができる。
【0018】
また、請求項2の発明によれば、データ中継装置は、データ中継装置に一意に割り振られた識別番号を記憶し、サービスサーバ装置は、識別番号に対応付けて、利用者情報を記憶し、識別番号とサービス番号とをサービスサーバ装置に送信し、サービス番号とともに識別番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報を取得して、データ中継装置に送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を取得して、サービス情報と利用者情報とを格納するので、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0019】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を取得して登録することができる結果、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0020】
また、請求項3の発明によれば、データ中継装置は、データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶し、サービスサーバ装置からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を格納するとともに、サービス情報からサービス提供装置のアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、記憶される利用者情報をサービス提供装置に送信するので、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0021】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を送信して登録するなど、必要に応じて利用者情報を送信することができる結果、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0022】
また、請求項4の発明によれば、サービスサーバ装置からサービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を受信した場合に、当該サービス情報を格納するので、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【0023】
例えば、「サービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレス」として「DLNA−VOD、VPN、鍵情報、aaa.bbb.ccc」や「DLNS−Music、―、−、xxx.yyy.zzz」など、サービス種別に応じて必要な情報を記憶して、サービスを利用することができる結果、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【0024】
また、請求項5の発明によれば、サービス情報として、少なくともサービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を受信すると、サービス情報を格納するとともに、更新頻度に従って、サービス提供装置にアクセスしてコンテンツデータを取得して格納するので、ポッドキャスティングやRSSを利用したWebコンテンツなどを利用することが可能である。
【0025】
例えば、「サービス種別、接続先情報、更新頻度」として「Podcasting、http://aaa.bbb.com/podcast.xml、6時間」や「Web-RSS、http://aaa.bbb.com/news.xml、1時間」などを記憶することで、それぞれのサイトに合わせて、更新頻度を定めることができる結果、更新が発生する様々なサービスを利用することが可能である。
【0026】
また、請求項6の発明によれば、サービス情報として、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を受信した場合に、サービス情報を格納するとともに、送信時間に従って、ネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信するので、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【0027】
例えば、従来なら、宅内ネットワークに障害が生じた後で電話でサポートセンターなどに連絡していたが、「サービス種別、接続先情報、送信情報、送信時間」として「Upload、http://aaa.bbb.ddd/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶することで、サポートセンター側で事前に障害を検知することができるなど、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るサービス提供システムの実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例で用いる主要な用語、実施例1に係るサービス提供システムの概要および特徴、実施例1に係るサービス提供システムの構成および処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
【実施例1】
【0029】
[用語の説明]
まず最初に、本実施例で用いる「HGW(Home GateWay)」は、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御する装置であり、アドレス変換やデータの載せ換えなどを行うことにより情報家電を相互接続する。具体的には、インターネットと宅内ネットワークの間に配置され、ホームルータ、プロトコル変換、ファイアウォール、ファイアウォールのルール動的変更などの機能や放送受信機能などのセットトップボックスを備える。例えば、宅内ネットワークに設置されたネットワーク対応TVからコンテンツ要求を受信すると、当該コンテンツを提供するサービス提供装置に接続して、コンテンツを受信し、受信したコンテンツをネットワーク対応TVに送信したり、インターネット接続要求を受信すると、NAT変換を行なって当該要求をインターネット網に送信して、Webサーバと接続したりする。
【0030】
また、この「HGW」は、DLNA(Digital Living Network Alliance)によって宅内ネットワークに接続されており、宅内装置からDLNA接続要求を受信すると、自装置が記憶する各種サービス(コンテンツ)一覧を、要求もとの装置に送信する。例えば、「HGW」は、ネットワーク対応TVからDLNA接続要求を受信すると、自装置が記憶するまたは提供するサービス(コンテンツ)一覧を、ネットワーク対応TVに送信する。そして、送信したサービス一覧からサービスが選択されると、「HGW」は、当該サービスを提供するサービス提供装置に送信し、サービス提供装置から当該サービスを受信して、ネットワーク対応TVに送信する。このようにして、ネットワーク対応TVなどの宅内装置は、宅外ネットワークに接続されるサービス提供装置に接続して、各種サービスを利用することができる。
【0031】
また、この「HGW」は、VoIP−GW(Vice Over Internet Protocol―GateWay)としての機能を有するとともに、IP電話アダプタを有し、ホームネットワークと外部のVoIP網とを接続する。さらに、「HGW」は、宅内ネットワークの電話回線と外部の公衆電話交換回線網であるPSTN(Public Switch Telephone Networks)とを接続する機能も備える。つまり、IP電話機、アナログ電話機のいずれの電話機が接続されていても、通常の通話(呼処理)を行うことができる。なお、IP電話アダプタは、必ずしもHGWに内蔵されている必要はなく、他の装置として宅内ネットワークに接続されていてもよい。なお、この「HGW」は、特許請求の範囲に記載の「データ中継装置」に対応する。
【0032】
また、宅内ネットワークに接続される宅内装置として、「ネットワーク対応TV」や「電話機」がある。この「ネットワーク対応TV」は、DLNAによって接続されており、宅内ネットワークに接続される他の装置が提供するサービス(例えば、HDD(Hard Disk Drive)による録画やカメラなど)や、宅外ネットワークに接続されるサービス提供装置が提供する各種サービスを利用することができる。例を挙げると、利用者によって電源がOnにされたり、「DLNA」ボタンがクリックされると、「ネットワーク対応TV」は、DLNA接続要求を宅内装置に送信し、宅内ネットワークに接続されるデバイス(他の装置)を検出して、それらのデバイスが提供するサービス一覧(コンテンツ一覧)をモニタなどに表示する。そして、表示されたサービス一覧(コンテンツ一覧)から利用したいサービスが選択されると、「ネットワーク対応TV」は、選択されたサービスを提供するデバイスに接続して、サービスの提供を受ける。なお、「ネットワーク対応TV」は、特許請求の範囲に記載の「宅内装置」に対応するが、ここで示す宅内装置は、WebカメラやHDDなどの他の装置であってもよい。
【0033】
また、「電話機」は、ダイアル信号をHGWに送信する装置であり、通常のアナログ電話機であってもIP電話機であってもよい。例えば、利用者によって、「090−111−1111」がダイアルされると、「電話機」は、「090−111−1111」をダイアル信号としてHGWに送信し、また、「##111」が入力されると、「##111」をダイアル信号としてHGWに送信する。なお、「電話機」は、特許請求の範囲に記載の「テンキーを備えた宅内テンキー装置」に対応する。
【0034】
また、インターネットなどのネットワークを介して各種サービス提供する装置として「コンテンツサーバ」がある。この「コンテンツサーバ」は、宅内装置に対して、記憶するコンテンツ(例えば、映画、音楽など)のサービスを提供する。例えば、ネットワーク対応TVなどの宅内装置からHGWを介してコンテンツ要求を受信すると、「コンテンツサーバ」は、自装置が提供するコンテンツ一覧をHGWを介して宅内装置に送信したり、同様に音楽コンテンツ要求を受信すると、「コンテンツサーバ」は、音楽コンテンツを宅内装置に提供する。
【0035】
サービス提供装置としてコンテンツサーバの他に「Webサーバ」や「VODサーバ」がある。「Webサーバ」は、コンテンツサーバと同様に、宅内装置に対して、WebページなどのWebコンテンツを提供し、「VODサーバ」は、宅内装置に対して、VOD(Video On Demand)サービスを提供する。なお、これら「コンテンツサーバ」、「Webサーバ」、「VODサーバ」は、いずれも特許請求の範囲に記載の「サービス提供装置」に対応する。また、「サービス提供装置」は、こられの装置以外にも、「カメラサーバ」、「天気サーバ」など様々なサーバ装置があり、インターネットなどのネットワークを介して宅内ネットワークに接続される。
【0036】
また、「番号変換サーバ」とは、特定の番号に対応付けて、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する装置である。具体的に例を挙げると、「番号変換サーバ」は、宅内装置がサービスを受けるのに必要な情報として、「サービス名、接続先サーバ情報、接続先アドレス、接続形態」など宅内装置とサービス提供装置とが通信を行うのに必要な情報を特定の番号に対応付けて記憶する。また、特定の番号とは、あらかじめサービス提供装置が指定してもよく、新聞やインターネットなどで通知された番号とサービス情報とを対応付けて記憶するようにする。利用者は、このように様々な手法で通知されたサービス名とそれに対応した特定の番号を取得して、HGWに設定するようにする。なお、「番号変換サーバ」は、特許請求の範囲に記載の「サービスサーバ装置」に対応する。
【0037】
[サービス提供システムの概要および特徴]
次に、図1を用いて、実施例1に係るサービス提供システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るサービス提供システムの概要と特徴を説明するための図である。
【0038】
図1に示したように、このサービス提供システムは、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。
【0039】
このような構成において、実施例1に係るサービス提供システムは、上記したように、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が、HGWを介して、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置に各種サービス提供することを概要とするものであり、特に、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である点に主たる特徴がある。
【0040】
この主たる特徴を具体的に説明すると、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を特番情報DBに記憶する。具体的に例を挙げれば、特番DBは、『テンキーで表現される特定の番号を示す「特番」』として、「##」や「**」などと記憶する。
【0041】
そして、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報をサービス提供情報DBに記憶する。具体的に例を挙げれば、サービス提供情報DBは、『サービスを特定する「サービス番号」、サービスの提供を受けるのに必要とされる「サービス情報」』として「123、接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」や「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」などと記憶する。
【0042】
このような状態において、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号がテンキーで表現される特定の番号であるか否かを判定する(図1の(1)参照)。具体的に例を挙げると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##123」をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号「##123」を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号「##123」のうち「##」が、特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号であると判定する。
【0043】
そして、HGWは、受信したダイアル信号が特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、番号変換サーバに送信する(図1の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、当該ダイアル信号「##123」を特定の番号である判定すると、当該ダイアル信号「##123」から特定の番号「##」を除く「123」を、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号「123」として取得して、当該サービス番号「123」を番号変換サーバに送信する。
【0044】
そうすると、番号変換サーバは、HGWから受信したサービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する(図1の(3)参照)。上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、HGWからサービス番号「123」を受信した場合に、サービス番号「123」に対応したサービス情報である「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する。なお、ここで示す接続情報とは、コンテンツサーバと接続するための情報であり、例えば、VPNを使用するための鍵情報やポート番号であったり、使用するプロトコルなどの情報である。
【0045】
そして、HGWは、番号変換サーバから受信したサービス情報を所定のサービス情報DBに格納(登録)する(図1の(4)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」を受信した場合に、サービス情報「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBに格納(登録)する。ここで、サービス情報DBに格納が終わった後に、HGWは、電話機に対して音声情報を用いて登録完了応答を送信してもよい。
【0046】
このようにして、HGWにサービス情報が記憶されたのちに、ネットワーク対応TVは、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)をHGWに送信し、HGWは、コンテンツリスト(サーバリスト)をネットワーク対応TVに送信する(図1の(5)と(6)参照)。上記した例で具体的に説明すると、宅内ネットワークにおいてDLNA接続されているネットワーク対応TVは、利用者によって電源がOnにされたり、電源Onされて「DLNA」ボタンがクリックされると、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)をHGWに送信する。そして、HGWは、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)を受信すると、自装置が記憶するコンテンツリスト(サーバリスト)をネットワーク対応TVに送信する。
【0047】
そして、ネットワーク対応TVは、受信したコンテンツリストから接続サービスが利用者によって選択されると、接続サービス要求をHGWに送信し、HGWは、接続サービス要求に対応したサービス情報をサービス情報DBから取得し、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVと宅外ネットワークとの接続を制御する(図1の(7)と(8)参照)。上記した例で具体的に説明すると、ネットワーク対応TVは、コンテンツリスト(図6参照)から接続サービスが選択されると、接続サービス要求をHGWに送信する。接続サービス要求を受信したHGWは、接続サービス要求に対応したサービス情報である「接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBから取得して、コンテンツサーバに接続するとともに、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する。
【0048】
そうして、宅内ネットワークと接続されてコンテンツ要求を受信したコンテンツサーバは、自装置が提供するコンテンツ一覧をHGWに送信し、HGWは、受信したコンテンツ一覧をネットワーク対応TVに送信する(図1の(9)と(10)参照)。その後、コンテンツ一覧を受信したネットワーク対応TVは、一般的な手法と同様に、コンテンツ一覧から利用したいコンテンツが利用者によって選択されることで、HGWを介してコンテンツサーバに接続されて、コンテンツを提供される。
【0049】
このように、実施例1に係るサービス提供システムは、ネットワーク対応TVでインターネットを利用してコンテンツサーバが提供するコンテンツ一覧を取得するために、コンテンツサーバに接続する場合に、電話機などのテンキーでコンテンツ一覧を取得するための特定の番号(例えば、##123など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、コンテンツサーバの接続に必要な情報を取得して、コンテンツサーバに接続することができる結果、上記した主たる特徴のごとく、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である。
【0050】
[サービス提供システムの構成]
次に、図2を用いて、図1に示したサービス提供システムの構成を説明する。図2は、実施例1に係るサービス提供システムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、このサービス提供システムは、宅内ネットワークに接続されるHGW10と、番号変換サーバ30と、コンテンツサーバ40と、Webサーバ50と、VODサーバ60とから構成される。このうち、コンテンツサーバ40と、Webサーバ50と、VODサーバ60とは、上記したように、通常のコンテンツサーバと、Webサーバと、VODサーバと同様の機能を有するので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0051】
(HGWの構成)
HGW10は、電話機I/F部11と、内部ネットワーク通信部12と、外部ネットワーク通信部13と、記憶部14と、通話処理部17と、制御部20とから構成される。電話機I/F部11は、宅内ネットワークに接続される電話機との通信を制御する。例えば、電話機I/F部11は、電話機からアナログ信号のダイアル信号「03−XXX−XXXX」を受信すると、後述するPSTN処理部18に当該ダイアル信号を送信したり、デジタル信号のダイアル信号「050−XXX−XXXX」を受信すると、後述するVOIP処理部19に送信したり、特定の番号である「##123」などを受信すると、後述する特番判定部21に送信したりする。
【0052】
内部ネットワーク通信部12は、宅内ネットワークに接続される宅内装置との通信を制御する。例を挙げると、内部ネットワーク通信部12は、DLNAで接続されるネットワーク対応TVやPCなどの宅内装置からDLNA接続要求を受信して、図6に示したような、自装置が記憶するまたは提供するサービス(コンテンツ)一覧をネットワーク対応TVに送信したり、また、コンテンツサーバ40などのサービス提供装置から受信されたコンテンツをネットワーク対応TVに送信したりする。なお、図6は、ネットワーク対応TVに出力されるサービス(コンテンツ)一覧の例を示す図である。
【0053】
外部ネットワーク通信部13は、宅外ネットワークに接続される装置との通信を制御する。例を挙げると、外部ネットワーク通信部13は、内部ネットワーク通信部12により受信されたコンテンツ要求を宅外のコンテンツサーバ40などのサービス提供装置に送信したり、コンテンツサーバ40などからコンテンツを受信したりする。
【0054】
記憶部14は、制御部20による各種処理に必要なデータおよびプログラムや宅外ネットワークと通信をするためのアドレス情報などを格納するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、特番情報DB15と、サービス情報DB16とを備える。
【0055】
特番情報DB15は、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、当該ダイアル信号が、特定の番号であるか否かを判定する特定の番号を記憶する。具体的に例を挙げれば、図3に示したように、特番情報DB15は、『テンキーで表現される特定の番号を示す「特番」』として、「##」や「**」などと記憶する。なお、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができ、例えば、「*」や「#*」など自由に設定することができる。また、特番情報DB15は、特許請求の範囲に記載の「特番情報記憶手段」に対応する。また、図3は、特番情報DBに記憶される情報の例を示した図である。
【0056】
サービス情報DB16は、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を記憶する。具体的に例を挙げると、番号変換サーバ30から『サービス名を示す「サービス名」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続情報」、接続先のアドレス情報を示す「接続先アドレス」』として「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」を受信すると、サービス情報DB16は、図4に示したように、受信した「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」を記憶する。なお、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができ、ここで示す「鍵情報」や「VPN」などは、あくまで一例であり、接続するために必要な情報であれば、いずれの情報でもよい。また、サービス情報DB16は、特許請求の範囲に記載の「サービス情報記憶手段」に対応する。また、図4は、サービス情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【0057】
通話処理部17は、宅外ネットワークに接続される電話機との通信を制御し、特に本発明に密接に関連するものとしては、PSTN処置部18と、VOIP処理部19とを備える。
【0058】
PSTN処理部18は、PSTNにより接続される電話機との通話接続を制御し、具体的に例を挙げると、電話機I/F部11によりアナログ信号でダイアル信号「03−XXX−XXXX」が受信されると、PSTN処理部18は、宅外ネットワークに接続される交換機などを介して「03−XXX−XXXX」が割り当てられている電話機に接続して、音声通話などの制御を行う。VOIP処理部19は、VOIPにより接続される電話機との通話接続を制御し、具体的に例を挙げると、電話機I/F部11によりデジタル信号でダイアル信号「050−YYY−YYYY」が受信されると、VOIP処理部19は、宅外ネットワークに接続される基地局などを介して「050−YYY−YYYY」が割り当てられている電話機に接続して、音声通話などの制御を行う。
【0059】
制御部20は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとして、特番判定部21と、サービス番号送信部22と、サービス情報格納部23と、サービス接続制御部24とを備え、これらによって種々の処理を実行する。
【0060】
特番判定部21は、テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DB15を参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定する。上記した例で具体的に説明すると、ダイアル信号として「##123」を受信すると、特番判定部21は、特番情報DB15に「特番」として「##」が記憶されていることより、当該ダイアル信号を特定の番号であると判定して、後述するサービス番号送信部22に通知する。一方、ダイアル信号として「03−XXX−XXXX」や「050−YYY−YYYY」を受信すると、特番判定部21は、当該ダイアル信号を特定の番号でないと判定して、PSTN処理部18またはVOIP処理部19に通知する。なお、特番判定部21は、特許請求の範囲に記載の「特番判定手段」に対応する。
【0061】
サービス番号送信部22は、特番判定部21により特定の番号であると判定された場合、当該ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、コンテンツサーバなどのサービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、番号変換サーバ30に送信する。上記した例で具体的に説明すると、電話機からダイアル信号「##123」が受信されて、特番判定部21により特定の番号であると判定された場合、サービス番号送信部22は、当該ダイアル信号「##123」から特定の番号「##」を除く「123」を抽出して、抽出した「123」をサービス番号として番号変換サーバ30に送信する。なお、サービス番号送信部22は、特許請求の範囲に記載の「サービス番号送信手段」に対応する。
【0062】
サービス情報格納部23は、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DB16に格納する。上記した例で具体的に説明すると、サービス情報格納部23は、番号変換サーバ30からサービス情報として「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」を受信すると、図4に示したように、当該サービス情報をサービス情報DB16に格納する。なお、サービス情報格納部23は、特許請求の範囲に記載の「サービス情報格納手段」に対応する。
【0063】
サービス接続制御部24は、宅内装置からサービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、接続要求に対応したサービス情報をサービス情報DB16から取得し、サービス情報を用いて、宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御する。上記した例で具体的に説明すると、ネットワーク対応TVなどの宅内装置から接続サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、サービス接続制御部24は、接続サービスに対応したサービス情報である「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」をサービス情報DB16から取得し、鍵Aを用いてアドレス「xxx.yyy.zzz」との間をVPNにより接続する。なお、ここで示す「鍵情報」や「VPN」などは、あくまで一例であり、接続するために必要な情報であれば、いずれの情報でもよく、例えば、FTP(File Transfer Protocol)などが記憶されていた場合、FTP接続を行う。また、サービス接続制御部24は、特許請求の範囲に記載の「サービス接続制御手段」に対応する。
【0064】
(番号変換サーバの構成)
番号変換サーバ30は、通信制御I/F部31と、記憶部32と、制御部34とから構成される。通信制御I/F部31は、インターネットなどのネットワークを介して、宅内ネットワークやコンテンツサーバ40などとの通信を制御する。例を挙げると、通信制御I/F部31は、宅内ネットワークのHGW10からサービス番号を受信したり、HGW10に対してサービス情報を送信したりする。
【0065】
記憶部32は、制御部34による各種処理に必要なデータおよびプログラムや他の装置と通信をするためのアドレス情報などを格納するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、サービス提供情報DB33を備える。
【0066】
サービス提供情報DB33は、サービス番号に対応付けて、サービス情報を記憶する。具体的に例を挙げれば、サービス提供情報DB33は、図5に示すように、『サービス番号を示す「サービス番号」、サービス名を示す「サービス名」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続情報」、接続先のアドレス情報を示す「接続先アドレス」』として「123、接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」や「789、VODサービス、DLNA−VOD、鍵B、aaa.bbb.ccc」などと記憶する。なお、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができ、ここで示す「鍵情報」や「VPN」などは、あくまで一例であり、接続するために必要な情報であれば、いずれの情報でもよい。また、このサービス提供情報DB33に記憶される特定の番号とサービス番号とは、サービスを提供する様々な企業などにより新聞やインターネットなどで利用者に通知される。また、サービス提供情報DB33は、特許請求の範囲に記載の「サービス提供情報記憶手段」に対応する。また、図5は、サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【0067】
制御部34は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとして、サービス情報送信部35を備え、これらによって種々の処理を実行する。
【0068】
サービス情報送信部35は、HGW10からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する。上記した例で具体的に説明すると、サービス情報送信部35は、HGW10からサービス番号「123」を受信した場合に、サービス番号「123」に対応したサービス情報「接続サービス、VPN、鍵A、xxx.yyy.zzz」をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する。また、HGW10からサービス番号「789」を受信した場合に、サービス番号「789」に対応したサービス情報「VODサービス、DLNA−VOD、鍵B、aaa.bbb.ccc」をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する。なお、サービス情報送信部35は、特許請求の範囲に記載の「サービス情報送信手段」に対応する。
【0069】
[サービス提供システムによる処理]
次に、図7を用いて、サービス提供システムによる処理を説明する。図7は、実施例1に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0070】
図7に示すように、電話機からダイアル信号を受信すると(ステップS701)、HGW10の特番判定部21は、当該ダイアル信号が特番か否かを判定し、特番と判定されると、サービス番号送信部22は、ダイアル信号からサービス番号を抽出して、サービス番号を番号変換サーバ30に送信する(ステップS702)。
【0071】
続いて、番号変換サーバ30のサービス情報送信部35は、HGW10からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信する(ステップS703とステップS704)。
【0072】
すると、HGW10のサービス情報格納部23は、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報をサービス情報DB16に格納する(ステップS705)。
【0073】
その後、利用者によって電源がOnにされたり、電源Onされて「DLNA」ボタンがクリックされることで、ネットワーク対応TVは、サーバリスト要求をHGW10に送信し(ステップS706)、HGW10は、サービス情報DB16からサーバリストを取得して(ステップS707)、当該サーバリスト(図6参照)をネットワーク対応TVに送信する(ステップS708)。
【0074】
そして、ネットワーク対応TVは、利用者によって、受信したサーバリストからコンテンツサーバ接続が選択されると、コンテンツサーバ接続要求をHGW10に送信する(ステップS709)。
【0075】
当該コンテンツサーバ接続要求を受信したHGW10のサービス接続制御部24は、当該接続要求に対応したサービス情報をサービス情報DB16から取得し(ステップS710)、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVとコンテンツサーバ40とを接続するとともに(ステップS711)、コンテンツサーバ40にコンテンツ一覧要求を送信する(ステップS712)。
【0076】
すると、コンテンツサーバ40は、記憶するコンテンツ一覧をHGW10に送信し(ステップS713)、HGW10は、受信したコンテンツ一覧をネットワーク対応TVに送信する(ステップS714)。
【0077】
その後、受信したコンテンツ一覧から利用したいコンテンツが利用者によって選択されると、ネットワーク対応TVは、選択されたコンテンツの利用を要求するコンテンツ要求をHGW10に送信し(ステップS715)、HGW10は、当該コンテンツ要求をコンテンツサーバ40に転送する(ステップS716)。
【0078】
そして、コンテンツサーバ40は、当該コンテンツ要求に対応するコンテンツをHGW10に送信し(ステップS717)、HGW10は、当該コンテンツをネットワーク対応TVに送信する(ステップS718)。
【0079】
このように、実施例1によれば、HGW10は、テンキーを備えた電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DB15を参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定し、特定の番号であると判定された場合、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、番号変換サーバ30に送信し、番号変換サーバ30からサービス情報を受信した場合に、サービス情報をサービス情報DB16に格納し、ネットワーク対応TVからサービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、接続要求に対応したサービス情報をサービス情報DB16から取得し、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVとコンテンツサーバ40との接続を制御し、番号変換サーバ30は、サービス番号に対応付けて、サービス情報をサービス提供情報DB33に記憶し、HGW10からサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DB33から取得して、HGW10に送信するので、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことが可能である。
【0080】
例えば、ネットワーク対応TVでインターネットを利用してサービスサーバが提供するコンテンツ一覧を取得するために、サービスサーバに接続する場合に、電話機などのテンキーでコンテンツ一覧を取得するための特定の番号(例えば、##123など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得して、サービスサーバに接続することができ、容易にコンテンツ一覧を取得することができる。
【0081】
また、実施例1によれば、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するので、サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶する場合に、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【0082】
例えば、「サービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレス」として「DLNA−VOD、VPN、鍵情報、aaa.bbb.ccc」や「DLNS−Music、―、−、xxx.yyy.zzz」など、サービス種別に応じて必要な情報を記憶して、サービスを利用することができる結果、柔軟なサービス接続を行うことが可能である。
【実施例2】
【0083】
ところで、実施例1では、HGWは、サービス情報として接続サービス(コンテンツサーバとの接続)を受信して記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、サービス情報としてWebブックマークサービス(Webサーバとの接続)を受信して記憶するようにしてもよい。
【0084】
そこで、実施例2では、図8を用いて、HGWがサービス情報として接続サービス(コンテンツサーバとの接続)を受信して記憶し、当該サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVにサービスを提供する場合について説明する。図8は、実施例2に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0085】
実施例1と同様に、HGWは、テンキーで表現される特定の番号を記憶する。具体的に例を挙げれば、HGWは、『テンキーで表現される特定の番号を示す「特番」』として、「##」や「**」などと記憶する。
【0086】
そして、実施例1と異なる点は、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報を記憶する。具体的に例を挙げると、番号変換サーバは、「サービス番号、サービス名、サービス種別、接続情報、接続先アドレス」として「110、Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」を記憶する。ここで、接続先アドレスが一つの場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のWebサーバのアドレス情報を記憶していてもよい。
【0087】
このような構成において、図8に示すように、電話機からダイアル信号を受信すると(ステップS801)、HGWは、当該ダイアル信号が特番か否かを判定し、特番と判定されると、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号をサービス番号として取得して、サービス番号を番号変換サーバに送信する(ステップS802)。
【0088】
上記した例で具体的に説明すると、電話機からダイアル信号「##110」を受信すると、HGWは、当該ダイアル信号が特番か否かを判定し、特番と判定されると、ダイアル信号「##110」から特定の番号「##」を除く「110」を取得して、当該「110」をサービス番号として番号変換サーバに送信する。
【0089】
続いて、番号変換サーバは、HGWからサービス番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する(ステップS803とステップS804)。
【0090】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、HGWからサービス番号「110」を受信した場合に、サービス番号「110」に対応したサービス情報「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する。
【0091】
すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報をサービス情報DBに格納する(ステップS805)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」を受信した場合に、サービス情報「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」をサービス情報DBに格納する。
【0092】
その後、利用者によってWebブラウザが起動されたり、Webアクセスボタンなどがクリックされると、ネットワーク対応TVは、HGWに対してWebアクセスを行う(ステップS806)。
【0093】
そして、HGWは、記憶したサービス情報である「Webブックマークサービス、Bookmark、HTTP、http://someservice.com」から接続先サーバ一覧を取得し(ステップS807)、ブックマークとしてネットワーク対応TVに送信する(ステップS808)。
【0094】
その後、ネットワーク対応TVは、受信したブックマークから接続先を指定されると、サーバ接続要求をWebサーバに送信し(ステップS809)、Webサーバは、Webコンテンツをネットワーク対応TVに送信する(ステップS810)。
【0095】
ここで、ネットワーク対応TVは、受信したブックマークから利用者によって接続先が指定されると、サーバ接続要求をWebサーバに送信するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数のWebサーバをそれぞれ別々のサービスと記憶しておく場合、つまり、一つのブックマークに一つのWebサーバのアドレス情報を記憶しておく場合など、ブックマークを受信すると、リダイレクトにより自動的にサーバ接続要求をWebサーバに送信するようにしてもよい。
【0096】
このように、実施例2によれば、通常よく利用するWebサーバをあらかじめHGWに登録することで、宅内装置ごとにブックマークする必要がなく、いずれの宅内装置からでも簡単に利用することができるなど、利用者の負担を軽減することが可能である。
【実施例3】
【0097】
さて、実施例1と2では、番号変換サーバは、HGWからサービス番号を受信すると、サービス情報を送信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、HGWからサービス番号を受信すると、宅内ネットワークの利用者情報を記憶(登録)した上で、サービス情報を送信するようにしてもよい。
【0098】
そこで、実施例3では、図9〜図11を用いて、番号変換サーバは、HGWからサービス番号を受信すると、宅内ネットワークの利用者情報を記憶(登録)した上で、サービス情報を送信する場合について説明する。なお、図9は、実施例3に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図であり、図10は、利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図11は、利用者登録DBに記憶される情報の例を示した図である。
【0099】
図9に示したように、実施例3に係るサービス提供システムは、図1と同様に、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。
【0100】
そして、実施例1と同様に、HGWは、テンキーで表現される特定の番号を「特番」として「##」などと特番情報DBに記憶する。また、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報をとして「123、接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」や「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」などとサービス提供情報DBに記憶する。
【0101】
そして、実施例1と異なる点として、HGWは、一意に割り振られた識別番号を記憶する。具体的に例を挙げると、HGWは、識別番号として「ID=01」を識別番号DBに記憶する。また、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて、HGWの利用者に関する利用者情報を利用者情報DBに記憶する。具体的に例を挙げれば、利用者情報DBは、図10に示したように、『識別番号を示す「識別番号」、利用者に関する「利用者情報」』として「01、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」や「02、特許花子、06−YYY−YYYY、クレジット番号(9901111)」などと記憶する。なお、ここで、記憶される情報として列挙した情報は、あくまで例であり、例えば、住所や年齢など利用者を特定する情報であればよい。また、識別番号に加えて、HGWを認証する電子証明書や鍵情報などの認証情報を用いてもよい。また、識別番号DBは、特許請求の範囲に記載の「識別番号記憶手段」に対応し、同様に、利用者情報DBは、特許請求の範囲に記載の「利用者情報記憶手段」に対応する。
【0102】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定する(図9の(1)参照)。具体的に例を挙げると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##789」をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号「##789」を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号「##789」のうち「##」が特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号であると判定する。
【0103】
そして、HGWは、特定の番号であると判定された場合、識別番号DBから取得した識別番号と、ダイアル信号から抽出したサービス番号とを番号変換サーバに送信する(図9の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、識別番号DBから取得した識別番号「01」と、ダイアル信号「##789」から取得したサービス番号「789」とを番号変換サーバに送信する。
【0104】
続いて、番号変換サーバは、サービス番号とともに識別番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する(図9の(3)と(4)参照)。なお、番号変換サーバは、ここで格納(登録)した利用者情報を、受信したサービス番号に対応するサービスを提供する装置(ここでは、VODサーバ)に必要に応じて送信するようにしてもよい。
【0105】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「789」とともに識別番号「01」を受信した場合に、サービス番号「789」に対応したサービス情報である「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号「01」に対応付けられた利用者情報である「特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」を利用者情報DBから取得して、図11に示すように、「サービス情報、利用者情報」として「VODサービス、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」などと利用者登録DBに格納する。
【0106】
このようにすることで、VODサーバは、HGWの利用者である「特許太郎」をVODサービスの利用者として登録することになる。なお、利用者登録DBは、特許請求の範囲に記載の「利用者登録記憶手段」に対応し、また、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0107】
そして、HGWは、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納(登録)する(図9の(5)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、番号変換サーバからサービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」を受信した場合に、サービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBに格納(登録)する。
【0108】
このようにして、HGWにサービス情報が記憶されたのち、実施例1と同様に、ネットワーク対応TVは、コンテンツリスト要求(サーバリスト要求)をHGWに送信し、HGWは、コンテンツリスト(サーバリスト)をネットワーク対応TVに送信する(図9の(6)と(7)参照)。
【0109】
そして、ネットワーク対応TVは、受信したコンテンツリストからVODサービスが利用者によって選択されると、VODサービス要求をHGWに送信し、HGWは、接続サービス要求に対応したサービス情報をサービス情報DBから取得し、サービス情報を用いて、ネットワーク対応TVとVODサーバとの接続を制御する(図9の(8)と(9)参照)。
【0110】
その後、VODサーバは、コンテンツ一覧をHGWに送信し(図9の(10)参照)、HGWは、受信したコンテンツ一覧をネットワーク対応TVに送信する(図9の(11)参照)。
【0111】
そして、受信したコンテンツ一覧から利用したコンテンツが利用者によって選択されると、ネットワーク対応TVは、当該コンテンツの利用を要求するコンテンツ要求をHGWに送信し(図9の(12)参照)、HGWは、当該コンテンツ要求をVODサーバに転送する(図9の(13)参照)。
【0112】
そうすると、VODサーバは、当該コンテンツ要求に対応したコンテンツをHGWに送信し(図9の(14)参照)、HGWは、当該コンテンツをネットワーク対応TVに転送することで(図9の(15)参照)、ネットワーク対応TVは、当該コンテンツを利用することができる。
【0113】
このように、実施例3によれば、HGWはHGWに一意に割り振られた識別番号を記憶し、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて、利用者情報を記憶し、取得した識別番号とサービス番号とを番号変換サーバに送信し、サービス番号とともに識別番号を受信した場合に、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納するので、VODサーバは、HGWの利用者に関する利用者情報とサービス情報とが番号変換サーバに対応付けられて記憶されているときに限り、サービスを宅内ネットワークに提供する場合に、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0114】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービス提供装置(例えば、VODサーバ)の接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を取得して登録することができる結果、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【実施例4】
【0115】
ところで、実施例3では、番号変換サーバが利用者情報を登録(記憶)する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、VODサーバなどのサービス提供装置が利用者情報を登録(記憶)するようにしてもよい。
【0116】
そこで、実施例4では、図12を用いて、VODサーバは、サービス提供装置が利用者情報を登録(記憶)し、HGWに提供するサービス情報に対応付けて、HGWの利用者に関する利用者情報を記憶する場合に限り、ネットワーク対応TVにサービスを提供する場合について説明する。なお、図12は、実施例4に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図である。
【0117】
図12に示したように、実施例4に係るサービス提供システムは、図1と同様に、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するHGWと、宅外ネットワークから宅内装置に各種サービスを提供するVODサーバ、Webサーバ、コンテンツサーバと、宅内装置がサービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶する番号変換サーバとが、それぞれインターネットなどのネットワークを相互に通信可能に接続されて構成される。
【0118】
また、実施例1と同様に、HGWは、特定の番号を示す「特番」として「##」や「**」などと特番情報DBに記憶し、VODサーバなどのサービス提供装置から提供されるサービス情報を「VODサービス」などとしてサービス情報DBに記憶する。また、番号変換サーバは、サービス番号に対応付けて、サービス情報をとして「123、接続サービス、コンテンツサーバアドレス、接続情報」や「789、VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」などとサービス提供情報DBに記憶する。
【0119】
そして、実施例1と異なる点は、HGWは、HGWの利用者(例えば、宅内ネットワークの管理者など)の利用者情報を利用者情報DBに記憶する。具体的には、利用者情報DBは、利用者情報として「利用者名、電話番号、クレジット番号」などを記憶する。例を挙げると、利用者情報DBは、「利用者名、電話番号、クレジット番号」として「特許次郎、090−AAA−AAAA、123456789」などと記憶する。
【0120】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定する(図12の(1)参照)。具体的に例を挙げると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##789」をHGWに送信し、HGWは、電話機からダイアル信号「##789」を受け付けた場合に、特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号「##789」のうち「##」が、特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号であると判定する。
【0121】
そして、HGWは、特定の番号であると判定された場合、ダイアル信号から抽出したサービス番号とを番号変換サーバに送信する(図12の(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、ダイアル信号「##789」から取得したサービス番号「789」を番号変換サーバに送信する。
【0122】
そうすると、番号変換サーバは、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する(図12の(3)参照)。続いて、HGWは、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、サービス情報からVODサーバのアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、利用者情報DBに記憶される利用者情報をVODサーバに送信し、VODサーバは、受信した利用者情報を利用者登録DBに格納する(図12の(5)と(6)参照)。
【0123】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「789」に対応したサービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信する。続いて、HGWは、サービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」をサービス情報DBに格納するとともに、サービス情報「VODサービス、VODサーバアドレス、接続情報」からVODサーバのアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、利用者情報DBに記憶される利用者情報「特許次郎、090−AAA−AAAA、123456789」をVODサーバに送信する。そうすると、VODサーバは、受信した利用者情報「特許次郎、090−AAA−AAAA、123456789」を利用者登録DBに格納する。このようにすることで、VODサーバは、HGWの利用者である「特許次郎」をVODサービスの利用者として登録することになる。
【0124】
その後以降のネットワーク対応TVがコンテンツ一覧要求を送信して、コンテンツを受信するまでの処理(図12の(7)〜図12の(16)参照)は、実施例3で説明した図9の(6)〜(15)の処理と同様であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0125】
このように、実施例4によれば、HGWは、HGWの利用者に関する利用者情報を記憶し、番号変換サーバからサービス情報を受信した場合に、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、サービス情報からVODサーバのアドレス情報を取得し、アドレス情報を用いて、利用者情報DBに記憶される利用者情報をVODサーバに送信するので、VODサーバは、HGWに提供するサービス情報に対応付けて、HGWの利用者に関する利用者情報を記憶するときに限り、ネットワーク対応TVにサービスを提供する場合に、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【0126】
例えば、利用者登録が必要なVODサービスなどを利用する場合に、電話機などのテンキーでVODサービスを利用するための特定の番号(例えば、##789など)を入力することで、リモコンなどからURLを入力する必要がなく、サービスサーバの接続に必要な情報を取得するとともに、利用者情報を送信して登録するなど、必要に応じて利用者情報を送信することができる結果、セキュリティを高く保ちつつ、サービスを利用するために利用者登録を簡単に行うことが可能である。
【実施例5】
【0127】
ところで、実施例1〜4では、番号変換サーバが、サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を記憶するようにしてもよい。
【0128】
そこで、実施例5では、図13と図14を用いて、番号変換サーバが、サービス情報として少なくともサービス情報を更新する頻度を示す更新頻度を記憶する場合について説明する。なお、図13は、サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図14は、実施例5に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0129】
実施例5に係るサービス提供システムは、実施例1と同様の構成(図1参照)であるが、また、実施例3同様に、HGWは、識別番号として「ID=01」を記憶し、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて利用者情報を、「01、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」などと利用者情報DBに記憶する。
【0130】
実施例1と異なる点としては、サービス提供情報DBは、図13に示すように、『サービスを特定する「サービス番号」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続先情報」、サービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す「更新頻度」』として「111、Podcasting、http://aaa.bbb.ccc/podcasting.xml、6時間」や「222、Web-RSS(Web-Rich Site Summary)、http://aaa.bbb.ccc/news.xml、1時間」を記憶する。
【0131】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し(ステップS1401)、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であると判定されると、当該ダイアル信号からサービス番号を取得して、識別番号とサービス番号とを番号変換サーバに送信する(ステップS1402)。
【0132】
具体的に説明すると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##111」をHGWに送信する。そして、HGWは、当該ダイアル信号「##111」のうち「##」が特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号と判定し、当該ダイアル信号「##111」から特定の番号「##」を除く「111」をサービス番号「111」として取得して、識別番号(01)とサービス番号(111)とを番号変換サーバに送信する。
【0133】
すると、番号変換サーバは、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する(ステップS1403とステップS1404)。なお、番号変換サーバは、ここで格納(登録)した利用者情報を、受信したサービス番号に対応するサービスを提供する装置(ここでは、VODサーバ)に必要に応じて送信するようにしてもよい(ステップS1405)。
【0134】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「111」に対応したサービス情報「Podcasting、http://aaa.bbb.ccc/podcasting.xml、6時間」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号「01」に対応付けられた利用者情報「特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する。
【0135】
そして、HGWは、受信したサービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、更新頻度に従って、サービス情報をサービス提供装置から取得して、サービス情報DBに格納する(ステップS1406〜ステップS1410)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、受信したサービス情報「Podcasting、http://aaa.bbb.ccc/podcasting.xml、6時間」を所定のサービス情報DBに格納するとともに、更新頻度「6時間」に従って、サービス提供装置に接続して、コンテンツ情報などの情報を取得して、サービス情報DBに格納する。
【0136】
その後、実施例1と同様の手法で送信されたコンテンツリスト要求などをネットワーク対応TVから受信すると、HGWは、記憶するコンテンツリストを取得して、コンテンツリストをネットワーク対応TVに送信する(ステップS1411〜ステップS1413)。
【0137】
そして、実施例1と同様の手法で送信されたコンテンツ要求をネットワーク対応TVから受信すると、HGWは、当該コンテンツ要求に対応したコンテンツを取得して、ネットワーク対応TVに送信する(ステップS1414〜ステップS1416)。
【0138】
このように、実施例5によれば、サービス情報として、少なくともサービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を受信すると、サービス情報を格納するとともに、更新頻度に従って、サービス提供装置にアクセスしてコンテンツデータを取得して格納するので、ポッドキャスティングやRSSを利用したWebコンテンツなどを利用することが可能である。
【0139】
例えば、「サービス種別、接続先情報、更新頻度」として「Podcasting、http://aaa.bbb.com/podcasting.xml、6時間」や「Web-RSS、http://aaa.bbb.com/news.xml、1時間」などを記憶することで、それぞれのサイトに合わせて、更新頻度を定めることができる結果、更新が発生する様々なサービスを利用することが可能である。
【0140】
また、実施例6では、更新頻度を受信した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更新時間などを受信してもよい。その場合、サービス提供装置は、「サービス種別、接続先情報、送信情報、更新時間」として「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶する。そして、HGWは、サービス情報として「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」を受信して記憶するとともに、更新時間「毎日0時」に従って、サービス提供装置にアクセスしてコンテンツデータを取得して格納する。
【実施例6】
【0141】
ところで、実施例5では、番号変換サーバが、少なくともサービス情報を更新する頻度を示す更新頻度を記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶するようにしてもよい。
【0142】
そこで、実施例6では、図15と図16を用いて、番号変換サーバが、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶する場合について説明する。なお、図15は、サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図16は、実施例6に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【0143】
実施例6に係るサービス提供システムは、実施例1と同様の構成(図1参照)であり、また、実施例3同様に、HGWは、識別番号として「ID=01」を記憶し、番号変換サーバは、識別番号に対応付けて利用者情報を、「01、特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」などと利用者情報DBに記憶する。
【0144】
実施例1と異なる点としては、サービス提供情報DBは、図15に示すように、『サービスを特定する「サービス番号」、サービスの種別を示す「サービス種別」、接続するのに必要な情報を示す「接続先情報」、接続先に送信する「送信情報」、送信する時間を示す「送信時間」』として「999、Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶する。
【0145】
このような構成のもと、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号をHGWに送信し(ステップS1601)、HGWは、電話機からダイアル信号を受け付けた場合に、テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報DBを参照して、当該ダイアル信号が特定の番号であるか否かを判定されると、当該ダイアル信号からサービス番号を取得して、識別番号とサービス番号とを番号変換サーバに送信する(ステップS1602)。
【0146】
具体的に説明すると、電話機は、利用者によって入力されたダイアル信号「##999」をHGWに送信する。そして、HGWは、当該ダイアル信号「##999」のうち「##」が特番情報DBに記憶されていることより、特定の番号と判定し、当該ダイアル信号「##999」から特定の番号「##」を除く「999」をサービス番号「999」として取得して、識別番号(01)とサービス番号(999)とを番号変換サーバに送信する。
【0147】
すると、番号変換サーバは、サービス番号に対応したサービス情報をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号に対応付けられた利用者情報を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する(ステップS1603とステップS1604)。番号変換サーバは、ここで格納(登録)した利用者情報を、受信したサービス番号に対応するサービスを提供する装置(ここでは、VODサーバ)に必要に応じて送信するようにしてもよい(ステップS1605)。
【0148】
上記した例で具体的に説明すると、番号変換サーバは、サービス番号「999」に対応したサービス情報「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」をサービス提供情報DBから取得して、HGWに送信するとともに、識別番号「01」に対応付けられた利用者情報「特許太郎、03−XXX−XXXX、クレジット番号(1112222)」を利用者情報DBから取得して、サービス情報と利用者情報とを所定の利用者登録DBに格納する。
【0149】
そして、HGWは、受信したサービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、宅内ネットワークを監視し、送信時間に従って、ネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する(ステップS1606〜ステップS1612)。上記した例で具体的に説明すると、HGWは、受信したサービス情報「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」を所定のサービス情報DBに格納する。そして、サービス情報が「Upload、ネットワーク統計情報」であることより、定期的に宅内ネットワークを監視して、ネットワーク統計情報を記憶し、毎日0時にサービス提供装置に当該ネットワーク統計情報を送信する。
【0150】
そして、宅内ネットワークの利用者によって、サービス提供装置にネットワークサポート要求が送信されると(ステップS1613)、サービス提供装置は、受信して記憶するネットワーク統計情報から各種保守処理を選択して(ステップS1614)、当該保守処理を処理応答として宅内ネットワークに送信する(ステップS1615)。
【0151】
このように、実施例6によれば、サービス情報として、少なくとも宅内ネットワークのネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶する場合に、番号変換サーバからサービス情報を受信したとすると、サービス情報を所定のサービス情報DBに格納するとともに、送信時間に従って、ネットワーク統計情報をサービス提供装置に送信するので、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【0152】
例えば、従来なら、宅内ネットワークに障害が生じた後で電話でサポートセンターなどに連絡していたが、「サービス種別、接続先情報、送信情報、送信時間」として「Upload、http://aaa.bbb.ccc/send.cgi、ネットワーク統計情報、毎日0時」などと記憶することで、サポートセンター側で事前に障害を検知することができるなど、宅内ネットワーク監視サービスなどを利用することが可能である。
【実施例7】
【0153】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)宅内テンキー装置、(2)ダイアル信号、(3)サービスサーバ装置とサービス提供装置、(4)システム構成等、(5)プログラムにそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
【0154】
(1)宅内テンキー装置
例えば、実施例1〜6では、宅内テンキー装置として電話機を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、赤外線などを用いたリモコンであってもよい。その場合、HGWは、赤外線を受信する赤外線受信機能を備える。
【0155】
(2)ダイアル信号
また、実施例1〜6では、HGWは、特定の番号として「##」や「**」をあらかじめ記憶している場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定の番号をフォーマットにして記憶するようにしてもよい。具体的に例を挙げれば、HGWは、「X」を「任意の数字(0〜9)、「特定に番号」を「##」として、「##XXXX」や「XX##XXX」などのフォーマットを記憶する。そして、HGWは、受信したダイアル信号をこのフォーマットに照らし合わせることで、特定の番号か否かを判定する。例えば、「##123」を受信した場合、HGWは、フォーマットが「##XXXX」になっていることより、当該ダイアル信号を特定の番号と判定し、「123」をサービス番号として取得する。また、「12##345」を受信した場合、HGWは、フォーマットが「XX##XXX」となっていることより、当該ダイアル信号を特定の番号と判定し、「12345」をサービス番号として取得する。
【0156】
また、このようなフォーマットを記憶しない場合に、どのようなダイアル信号を受信したとしても、HGWは、当該ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス番号として取得することができる。例を挙げると、HGWは、「1##23」などのように、特定の番号とサービス番号とが混じったダイアル信号を受信しても、ダイアル信号から特定の番号を除いた番号を、サービス番号として取得するので、サービス番号を「123」と間違えることなく取得することができる。
【0157】
(3)サービスサーバ装置とサービス提供装置
また、実施例1〜6では、サービスサーバ装置(番号変換サーバ)とサービス提供装置(コンテンツサーバなど)とが別の装置である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二つの装置の機能が一つの装置で実現されていてもよい。
【0158】
(4)システム構成等
また、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる(例えば、図3〜5、図10、図11、図13、図15など)。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる(例えば、サービス情報格納部23とサービス接続制御部24とを統合するなど)。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0160】
(5)プログラム
また、上記の実施例で説明した各種の処理手順は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
以上のように、本発明に係るサービス提供システムおよびサービス提供方法は、サービス提供装置が、データ中継装置を介して、宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置に各種サービスを提供することに有用であり、特に、ネットワークを介して情報家電でサービスを利用するのに際して、利用者の負担を軽減するとともに、簡単にサービスを検索したり、利用者登録を行うことに適する。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【図1】実施例1に係るサービス提供システムの概要と特徴を説明するための図である。
【図2】実施例1に係るサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図3】特番情報DBに記憶される情報の例を示した図である。
【図4】サービス情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図5】サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図6】ネットワーク対応TVに出力されるサービス(コンテンツ)一覧の例を示す図である。
【図7】実施例1に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】実施例2に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】実施例3に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図である。
【図10】利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図11】利用者登録DBに記憶される情報の例を示した図である。
【図12】実施例4に係るサービス提供システムの全体構成を説明するための図である。
【図13】サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図14】実施例5に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【図15】サービス提供情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図16】実施例6に係るサービス提供システムにおけるサービス登録および接続処理の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0163】
10 HGW
11 電話機I/F部
12 内部ネットワーク通信部
13 外部ネットワーク通信部
14 記憶部
15 特番情報DB
16 サービス情報DB
17 通話処理部
18 PSTN処理部
19 VOIP処理部
20 制御部
21 特番判定部
22 サービス番号送信部
23 サービス情報格納部
24 サービス接続制御部
30 番号変換サーバ
31 通信制御I/F部
32 記憶部
33 サービス提供情報DB
34 制御部
35 サービス情報送信部
40 コンテンツサーバ
50 Webサーバ
60 VODサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供システムであって、
前記データ中継装置は、
テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定手段と、
前記特番判定手段により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信手段と、
前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納手段と、
前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御手段と、
前記サービスサーバ装置は、
前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、
前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信手段と、
を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
前記サービス提供装置は、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報と前記サービス情報とが前記サービスサーバ装置に対応付けられて記憶されている場合に限り、前記サービスを前記宅内ネットワークに提供するものであって、
前記データ中継装置は、
前記データ中継装置に一意に割り振られた識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、
前記サービスサーバ装置は、
前記識別番号に対応付けて、前記利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段とをさらに備え、
前記サービス番号送信手段は、前記識別番号記憶手段から取得した前記識別番号と前記サービス番号とを前記サービスサーバ装置に送信し、
前記サービス情報送信手段は、前記サービス番号とともに前記識別番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するとともに、前記識別番号に対応付けられた前記利用者情報を前記利用者情報記憶手段から取得して、前記サービス情報と前記利用者情報とを所定の利用者登録記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
前記サービス提供装置は、前記データ中継装置に提供するサービス情報に対応付けて、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する場合に限り、前記宅内装置に前記サービスを提供するものであって、
前記データ中継装置は、
前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段をさらに備え、
前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記サービス情報から前記サービス提供装置のアドレス情報を取得し、前記アドレス情報を用いて、前記利用者情報記憶手段に記憶される前記利用者情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶するものであって、
前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサービス提供システム。
【請求項5】
前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記サービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を記憶するものであって、
前記サービス情報格納手段は、前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記更新頻度に従って、前記サービス提供装置にアクセスして前記コンテンツデータを取得し、前記サービス情報記憶手段に格納することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のサービス提供システム。
【請求項6】
前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記宅内ネットワークのネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶するものであって、
前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記送信時間に従って、前記ネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のサービス提供システム。
【請求項7】
宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供方法であって、
前記データ中継装置は、
テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定工程と、
前記特番判定工程により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信工程と、
前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納工程と、
前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御工程と、
前記サービスサーバ装置は、
前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、
前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信工程と、
を含んだことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項1】
宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供システムであって、
前記データ中継装置は、
テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定手段と、
前記特番判定手段により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信手段と、
前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納手段と、
前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御手段と、
前記サービスサーバ装置は、
前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、
前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信手段と、
を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
前記サービス提供装置は、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報と前記サービス情報とが前記サービスサーバ装置に対応付けられて記憶されている場合に限り、前記サービスを前記宅内ネットワークに提供するものであって、
前記データ中継装置は、
前記データ中継装置に一意に割り振られた識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、
前記サービスサーバ装置は、
前記識別番号に対応付けて、前記利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段とをさらに備え、
前記サービス番号送信手段は、前記識別番号記憶手段から取得した前記識別番号と前記サービス番号とを前記サービスサーバ装置に送信し、
前記サービス情報送信手段は、前記サービス番号とともに前記識別番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するとともに、前記識別番号に対応付けられた前記利用者情報を前記利用者情報記憶手段から取得して、前記サービス情報と前記利用者情報とを所定の利用者登録記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
前記サービス提供装置は、前記データ中継装置に提供するサービス情報に対応付けて、前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する場合に限り、前記宅内装置に前記サービスを提供するものであって、
前記データ中継装置は、
前記データ中継装置の利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段をさらに備え、
前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記サービス情報から前記サービス提供装置のアドレス情報を取得し、前記アドレス情報を用いて、前記利用者情報記憶手段に記憶される前記利用者情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報としてサービス種別、接続方法、接続情報、接続先アドレスのいずれか一つまたは複数を記憶するものであって、
前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサービス提供システム。
【請求項5】
前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記サービス提供装置により提供されるコンテンツデータを更新する頻度を示す更新頻度を記憶するものであって、
前記サービス情報格納手段は、前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記更新頻度に従って、前記サービス提供装置にアクセスして前記コンテンツデータを取得し、前記サービス情報記憶手段に格納することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のサービス提供システム。
【請求項6】
前記サービス提供情報記憶手段は、前記サービス情報として、少なくとも前記宅内ネットワークのネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信する時間を示す送信時間を記憶するものであって、
前記サービス情報格納手段は、前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を前記所定のサービス情報記憶手段に格納するとともに、前記送信時間に従って、前記ネットワーク統計情報を前記サービス提供装置に送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のサービス提供システム。
【請求項7】
宅内ネットワークに接続される複数の宅内装置と宅外ネットワークとの接続を制御するデータ中継装置と、宅外ネットワークから前記宅内装置に各種サービスを提供するサービス提供装置と、前記宅内装置が前記サービスの提供を受けるのに必要とされるサービス情報を記憶するサービスサーバ装置とから構成されたサービス提供方法であって、
前記データ中継装置は、
テンキーを備えた宅内テンキー装置からダイアル信号を受け付けた場合に、前記テンキーで表現される特定の番号を記憶する特番情報記憶手段を参照して、当該ダイアル信号が前記特定の番号であるか否かを判定する特番判定工程と、
前記特番判定工程により特定の番号であると判定された場合、前記ダイアル信号から前記特定の番号を除いた番号を、前記サービス提供装置が提供するサービスを特定するサービス番号として取得して、前記サービスサーバ装置に送信するサービス番号送信工程と、
前記サービスサーバ装置から前記サービス情報を受信した場合に、前記サービス情報を所定のサービス情報記憶手段に格納するサービス情報格納工程と、
前記宅内装置から前記サービスの利用要求を示す接続要求を受信した場合に、前記接続要求に対応した前記サービス情報を前記サービス情報記憶手段から取得し、前記サービス情報を用いて、前記宅内装置と前記宅外ネットワークとの接続を制御するサービス接続制御工程と、
前記サービスサーバ装置は、
前記サービス番号に対応付けて、前記サービス情報を記憶するサービス提供情報記憶手段と、
前記データ中継装置から前記サービス番号を受信した場合に、前記サービス番号に対応したサービス情報を前記サービス提供情報記憶手段から取得して、前記データ中継装置に送信するサービス情報送信工程と、
を含んだことを特徴とするサービス提供方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−152376(P2008−152376A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337444(P2006−337444)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
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