サーボ装置
【課題】直列に接続することを可能にし、かつ配線の複雑度および構造を組み立てる際の難度を低減可能なサーボ装置を提供する。
【解決手段】サーボ10およびコネクタ70を備える。サーボ10は、ハウジング、駆動部、メス接続部およびオス接続部を備える。駆動部は、ハウジング内に装着され、出力軸を有する。メス接続部はハウジング内に装着され、メスサーボ端子を有し、サーボメス端子は駆動部の出力軸に接続され、出力軸に駆動され回転可能である。オス接続部はハウジング内に装着され、オス接続部とメス接続部とは駆動部の向かい合う両側に位置付けられ、かつ電気的に接続される。コネクタ70は、固定座と、固定座に装着されたオス伝動部と、固定座に装着されたメス伝動部とを備える。
【解決手段】サーボ10およびコネクタ70を備える。サーボ10は、ハウジング、駆動部、メス接続部およびオス接続部を備える。駆動部は、ハウジング内に装着され、出力軸を有する。メス接続部はハウジング内に装着され、メスサーボ端子を有し、サーボメス端子は駆動部の出力軸に接続され、出力軸に駆動され回転可能である。オス接続部はハウジング内に装着され、オス接続部とメス接続部とは駆動部の向かい合う両側に位置付けられ、かつ電気的に接続される。コネクタ70は、固定座と、固定座に装着されたオス伝動部と、固定座に装着されたメス伝動部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット用サーボ装置に関し、詳しくは互いに直列に接続可能なサーボ、および、これに用いられるコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
RCサーボは、主にラジコン玩具の角度定位制御、例えばラジコン船の船舵またはセイルの角度、ラジコンカーの方向舵、ラジコン飛行機の昇降舵または補助翼などに応用されている。特にこの数年、ロボット製品において数多くのRCサーボの組み合わせによる設計は見掛けられるようになっている。
【0003】
従来の設計を採用する場合、二つのサーボの間をケーブルによって接続し、かつ数多くのねじによって固定する必要がある。このような直列固定方式は配線の複雑度が高いだけでなく、構造を組み立てる際の難度を増大させ、ロボット製品の設計を制限するという事態を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、直列に接続することを可能にし、かつ配線の複雑度および構造を組み立てる際の難度を低減可能なサーボ装置を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、二つのサーボを平行に配置し、かつ逆方向に回転させることを可能にするサーボ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために、本発明によるサーボ装置はサーボおよびコネクタを備える。サーボは、ハウジング、駆動部、メス接続部およびオス接続部を備える。駆動部は、ハウジング内に装着され、出力軸を有する。メス接続部はハウジング内に装着され、メスサーボ端子を有し、サーボメス端子は駆動部の出力軸に接続され、出力軸に駆動され回転可能である。オス接続部はハウジング内に装着され、オス接続部とメス接続部とは駆動部の向かい合う両側に位置付けられ、かつ電気的に接続される。オス接続部はサーボオス端子を有し、サーボオス端子とメス接続部のサーボメス端子とは互いに対応し、かつ別の一つのサーボのメス接続部のサーボメス端子の接続に用いられる。
ハウジングは、放熱カバーおよび二つのキャップを有し、二つのキャップがそれぞれ放熱カバーの両端に固定されかつオス接続部およびメス接続部に被さる。
オス接続部に被さるキャップは内周面に突出部を有し、サーボメス端子は外周面にキャップの突出部に対応する陥没溝を有する。
オス接続部は、駆動部を制御するための回路板を有し、回路板はサーボオス端子の配置に用いられ、メス接続部のサーボメス端子に電気的に接続される。サーボとコネクタとは脱着可能である。
【0006】
一つのサーボのサーボオス端子およびサーボメス端子をそれぞれ別のサーボのサーボメス端子およびサーボオス端子に接続することによって、複数のサーボの直列接続および電気的接続を完成させ、配線および組み立ての過程を簡単化することが可能なだけでなく、様々なロボット製品の需要に対応することが可能である。
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明によるコネクタは、固定座と、固定座に装着されたオス伝動部と、固定座に装着されたメス伝動部とを備える。オス伝動部は第一歯車およびコネクタオス端子を有し、コネクタオス端子は第一歯車に接続され、上述したサーボのサーボメス端子との接続に用いられる。メス伝動部は第二歯車およびコネクタメス端子を有し、第二歯車は第一歯車と噛み合い、コネクタメス端子は第二歯車に接続され、上述したサーボのサーボオス端子との接続に用いられる。
【0008】
上述したことにより、コネクタオス端子は一つの上述したサーボのサーボメス端子の駆動を受けて回転すると同時に第一歯車を回転させることが可能である。第一歯車は第二歯車を連動させる。コネクタメス端子は第二歯車の回転によって接続した別の一つの上述したサーボのサーボオス端子とともに別の一つのサーボを逆方向に回転させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を別の方向から見た状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による二つのサーボが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の使用に応じるコネクタを示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態の使用に応じるコネクタを別の方向からを見た状態を示す斜視図である。
【図7】図6の分解斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態によるサーボとコネクタとが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態の使用に応じるコネクタを示す斜視図である。
【図10】図9の一部分を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態による二つのサーボとコネクタとが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態によるサーボと二つのコネクタとが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態によるサーボ装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態によるサーボ装置は、図11に示すように、サーボ10およびコネクタ70を備える。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態によるサーボ10は、ハウジング20、駆動部30、メス接続部36およびオス接続部38を備える。
【0011】
ハウジング20は、放熱カバー22および二つのキャップ24、26を有する。二つのキャップ24、26はそれぞれ放熱カバー22の両端に固定される。図3に示すように、キャップ24は内周面に突出部242を有する。
【0012】
駆動部30は、ハウジング20内に装着され、放熱カバー22によって覆われ、かつモーター32と、モーター32に接続される減速歯車34とを有する。モーター32は出力軸322を有する。
【0013】
メス接続部36は、ハウジング20内に装着され、キャップ26によって覆われ、かつ可変抵抗器362およびメス端子364を有する。可変抵抗器362はモーター32の出力軸322を貫通させる。メス端子364は可変抵抗器362に配置され、かつ可変抵抗器362に電気的に接続され、モーター32の出力軸322に接続されるため、出力軸322の駆動を受けて回転することが可能である。メス端子364は外周面に突出部242に対応する陥没溝366を有する。
【0014】
オス接続部38は、ハウジング20内に装着され、キャップ24によって覆われる。オス接続部38とメス接続部36とは駆動部30の向かい合う両側に位置付けられる。オス接続部38は回路板382およびオス端子384を有する。回路板382はメス接続部36の電気的接続に用いられ、オス端子384は回路板382に配置され、メス端子364に対応する。
【0015】
以上は本実施形態によるサーボ10の詳細な構造についての説明である。続いて本実施形態の使用過程および特徴について説明する。
【0016】
図1から図4に示すように、二つのサーボ10a、10bを接続する際、まず一つのサーボ10aの突出部242と別の一つのサーボ10bの陥没溝366とを互いに対応させ、そののち二つのサーボ10a、10bのオス端子384とメス端子364とを互いに接続させる。続いてサーボ10bのモーター32はメス端子364を回転させる際、別の一つのサーボ10aのオス端子384との接続関係によってサーボ10aを回転させることが可能である。上述した通り、本実施形態によるサーボ10は別の部品を必要とせず、二つ以上の直列接続を達成することが可能なだけでなく、直列接続の同時に構造、信号および電力の接続を完成させることが可能であるため、本実施形態によるサーボ10は配線の複雑度および構造を組み立てる際の難度を確実に低減し、かつロボット製品に適用する際に生じた悩ましさを大幅に減少させることが可能となる。
【0017】
本実施形態は、様々なロボット製品上の各部位関節の需要、例えば肩部または肘部などの部位に応じ、サーボ10の接続方式に変化を加えるため、前述したサーボ10の使用に応じる二つのコネクタ70を提供する。
【0018】
図5に示すように、本実施形態の比較例によるコネクタ40は、メス垂直伝動部50およびオス垂直伝動部60を有する垂直回転コネクタである。
【0019】
図6および図7に示すように、メス垂直伝動部50は第一座体52およびメス端子54を有する。第一座体52は基板522および二つの向かい合う側板524、526を有する。基板522は一つの側面がメス端子54に接続されるため、第一座体52はメス端子54を同調作動させることが可能である。二つの側板524、526はそれぞれ基板522の側面に接続される。一つの側板524は内側に枢軸56を有し、別の一つの側板526は内側に嵌合溝58を有する。メス端子54は上述したサーボ10のオス端子384の接続に用いられ、かつ外周面に陥没溝542を有する。上述したサーボ10の突出部242は陥没溝542に差し込まれる。
【0020】
図5および図7に示すように、オス垂直伝動部60は、第二座体62、オス端子64および伝動ユニット66を有する。第二座体62は二つの向かい合う穿孔622を有し、一つの穿孔622は第一座体52の側板524の枢軸56に被さり、別の一つの穿孔622は第一座体52の側板526の嵌合溝58に対応するため、第一座体52と第二座体62とは互いに対応し、回転することが可能である。オス端子64は回転可能なように第二座体62内に配置され、上述したサーボ10のメス端子364の接続に用いられ、かつ突出部642を有する。突出部642は前述したサーボ10のメス端子364の陥没溝366に差し込まれる。伝動ユニット66は第二座体62内に装着され、伝動歯車67および冠状歯車68を有する。伝動歯車67はオス端子64に接続されるため、伝動歯車67とオス端子64とは同調回転することが可能である。冠状歯車68は軸部682と歯部684を有する。軸部682は第二座体62の穿孔622を貫通して第一座体52の嵌合溝58内に嵌合され、歯部684は伝動歯車67と噛み合うため、冠状歯車68は伝動歯車67の伝動を受けて回転すると同時に第一座体52を垂直方向に回転させることが可能である。
【0021】
図1、図2、図5および図7に示すように、コネクタ40と上述した二つのサーボ10とを連結する際、メス垂直伝動部50のメス端子54に一つのサーボ10のオス端子384を差し込み、そののちオス垂直伝動部60のオス端子64に別の一つのサーボ10のメス端子364を差し込む。続いてサーボ10のモーター32を起動してメス端子364を回転させる。このときサーボ10のメス端子364はオス垂直伝動部60のオス端子64との接続関係によってオス垂直伝動部60のオス端子64を回転させる。オス垂直伝動部60のオス端子64が回転する際、伝動歯車67はオス端子64とともに同調回転すると同時に冠状歯車68を回転させる。第一座体52は冠状歯車68とともに同調回転し、かつ回転過程においてメス垂直伝動部50のメス端子54とサーボ10のオス端子384との接続関係によって図8に示すように二つのサーボ10を互いに対応させ、垂直方向に回転させることが可能である。
【0022】
図9および図10に示すように、本実施形態によるコネクタ70は、固定座72、オス平行伝動部74およびメス平行伝動部76を有する平行回転コネクタである。
【0023】
オス平行伝動部74は、固定座72内に装着され、第一歯車742およびオス端子744を有する。オス端子744は第一歯車742に接続され、上述したサーボ10のメス端子364の接続に用いられる。オス端子744は突出部746を有する。突出部746は上述したサーボ10のメス端子364の陥没溝内366に差し込まれる。
【0024】
メス平行伝動部76は、オス平行伝動部74と並列するように固定座72に装着され、かつ第二歯車762およびメス端子764を有する。第二歯車762は第一歯車742と噛み合い、メス端子764は第二歯車762に接続され、上述したサーボ10のオス端子384の接続に用いられる。メス端子764は陥没溝766を有する。上述したサーボ10の突出部242は陥没溝766に差し込まれる。
【0025】
図1、図2、図9および図10に示すように、コネクタ70と上述した二つのサーボ10とを連結する際、メス平行伝動部76のメス端子764に一つのサーボ10のオス端子384を差し込み、そののちオス平行伝動部74のオス端子744に別の一つのサーボ10のメス端子364を差し込む。続いてサーボ10のモーター32の駆動によってメス端子364を回転させる。このときサーボ10のメス端子364はオス平行伝動部74のオス端子744との接続関係によってオス平行伝動部74のオス端子744を回転させる。オス平行伝動部74のオス端子744が回転する際、第一歯車742はオス端子744とともに同調回転すると同時に第二歯車762を回転させる。このときメス平行伝動部76のメス端子764は第二歯車762に伴って回転し、かつ回転過程においてサーボ10のオス端子384との接続関係によって二つのサーボ10を逆方向に回転させることが可能である。
【0026】
上述した通り、本実施形態では、設計された部位の需要に応じて本実施形態によるサーボを別々に平行回転コネクタと結合させることによって設計上の変化を増加させることが可能なだけでなく、三者を結合させて図12に示したアームを構成することが可能である。
【0027】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0028】
10 ・・・サーボ、
20 ・・・ハウジング、
22 ・・・放熱カバー、
24 ・・・キャップ、
26 ・・・キャップ、
30 ・・・駆動部、
32 ・・・モーター、
34 ・・・減速歯車部、
36 ・・・メス接続部、
38 ・・・オス接続部、
40 ・・・コネクタ、
50 ・・・メス垂直伝動部、
52 ・・・第一座体、
54 ・・・メス端子、
56 ・・・枢軸、
58 ・・・嵌合溝、
60 ・・・オス垂直伝動部、
62 ・・・第二座体、
64 ・・・オス端子、
66 ・・・伝動ユニット、
67 ・・・伝動歯車、
68 ・・・管状歯車、
70 ・・・コネクタ、
72 ・・・固定座、
74 ・・・オス平行伝動部、
76 ・・・メス平行伝動部、
242・・・突出部、
322・・・出力軸、
362・・・可変抵抗器、
364・・・メス端子(サーボメス端子)、
366・・・陥没溝、
382・・・回路板、
384・・・オス端子(サーボオス端子)、
522・・・基板、
524・・・側板、
526・・・側板、
542・・・陥没溝、
622・・・穿孔、
642・・・突出部、
682・・・軸部、
684・・・歯部、
742・・・第一歯車、
744・・・オス端子(コネクタオス端子)、
746・・・突出部、
762・・・第二歯車、
764・・・メス端子(コネクタメス端子)、
766・・・陥没溝。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット用サーボ装置に関し、詳しくは互いに直列に接続可能なサーボ、および、これに用いられるコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
RCサーボは、主にラジコン玩具の角度定位制御、例えばラジコン船の船舵またはセイルの角度、ラジコンカーの方向舵、ラジコン飛行機の昇降舵または補助翼などに応用されている。特にこの数年、ロボット製品において数多くのRCサーボの組み合わせによる設計は見掛けられるようになっている。
【0003】
従来の設計を採用する場合、二つのサーボの間をケーブルによって接続し、かつ数多くのねじによって固定する必要がある。このような直列固定方式は配線の複雑度が高いだけでなく、構造を組み立てる際の難度を増大させ、ロボット製品の設計を制限するという事態を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、直列に接続することを可能にし、かつ配線の複雑度および構造を組み立てる際の難度を低減可能なサーボ装置を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、二つのサーボを平行に配置し、かつ逆方向に回転させることを可能にするサーボ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために、本発明によるサーボ装置はサーボおよびコネクタを備える。サーボは、ハウジング、駆動部、メス接続部およびオス接続部を備える。駆動部は、ハウジング内に装着され、出力軸を有する。メス接続部はハウジング内に装着され、メスサーボ端子を有し、サーボメス端子は駆動部の出力軸に接続され、出力軸に駆動され回転可能である。オス接続部はハウジング内に装着され、オス接続部とメス接続部とは駆動部の向かい合う両側に位置付けられ、かつ電気的に接続される。オス接続部はサーボオス端子を有し、サーボオス端子とメス接続部のサーボメス端子とは互いに対応し、かつ別の一つのサーボのメス接続部のサーボメス端子の接続に用いられる。
ハウジングは、放熱カバーおよび二つのキャップを有し、二つのキャップがそれぞれ放熱カバーの両端に固定されかつオス接続部およびメス接続部に被さる。
オス接続部に被さるキャップは内周面に突出部を有し、サーボメス端子は外周面にキャップの突出部に対応する陥没溝を有する。
オス接続部は、駆動部を制御するための回路板を有し、回路板はサーボオス端子の配置に用いられ、メス接続部のサーボメス端子に電気的に接続される。サーボとコネクタとは脱着可能である。
【0006】
一つのサーボのサーボオス端子およびサーボメス端子をそれぞれ別のサーボのサーボメス端子およびサーボオス端子に接続することによって、複数のサーボの直列接続および電気的接続を完成させ、配線および組み立ての過程を簡単化することが可能なだけでなく、様々なロボット製品の需要に対応することが可能である。
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明によるコネクタは、固定座と、固定座に装着されたオス伝動部と、固定座に装着されたメス伝動部とを備える。オス伝動部は第一歯車およびコネクタオス端子を有し、コネクタオス端子は第一歯車に接続され、上述したサーボのサーボメス端子との接続に用いられる。メス伝動部は第二歯車およびコネクタメス端子を有し、第二歯車は第一歯車と噛み合い、コネクタメス端子は第二歯車に接続され、上述したサーボのサーボオス端子との接続に用いられる。
【0008】
上述したことにより、コネクタオス端子は一つの上述したサーボのサーボメス端子の駆動を受けて回転すると同時に第一歯車を回転させることが可能である。第一歯車は第二歯車を連動させる。コネクタメス端子は第二歯車の回転によって接続した別の一つの上述したサーボのサーボオス端子とともに別の一つのサーボを逆方向に回転させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を別の方向から見た状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による二つのサーボが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の使用に応じるコネクタを示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態の使用に応じるコネクタを別の方向からを見た状態を示す斜視図である。
【図7】図6の分解斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態によるサーボとコネクタとが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態の使用に応じるコネクタを示す斜視図である。
【図10】図9の一部分を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態による二つのサーボとコネクタとが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態によるサーボと二つのコネクタとが組み立てられた後の状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態によるサーボ装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態によるサーボ装置は、図11に示すように、サーボ10およびコネクタ70を備える。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態によるサーボ10は、ハウジング20、駆動部30、メス接続部36およびオス接続部38を備える。
【0011】
ハウジング20は、放熱カバー22および二つのキャップ24、26を有する。二つのキャップ24、26はそれぞれ放熱カバー22の両端に固定される。図3に示すように、キャップ24は内周面に突出部242を有する。
【0012】
駆動部30は、ハウジング20内に装着され、放熱カバー22によって覆われ、かつモーター32と、モーター32に接続される減速歯車34とを有する。モーター32は出力軸322を有する。
【0013】
メス接続部36は、ハウジング20内に装着され、キャップ26によって覆われ、かつ可変抵抗器362およびメス端子364を有する。可変抵抗器362はモーター32の出力軸322を貫通させる。メス端子364は可変抵抗器362に配置され、かつ可変抵抗器362に電気的に接続され、モーター32の出力軸322に接続されるため、出力軸322の駆動を受けて回転することが可能である。メス端子364は外周面に突出部242に対応する陥没溝366を有する。
【0014】
オス接続部38は、ハウジング20内に装着され、キャップ24によって覆われる。オス接続部38とメス接続部36とは駆動部30の向かい合う両側に位置付けられる。オス接続部38は回路板382およびオス端子384を有する。回路板382はメス接続部36の電気的接続に用いられ、オス端子384は回路板382に配置され、メス端子364に対応する。
【0015】
以上は本実施形態によるサーボ10の詳細な構造についての説明である。続いて本実施形態の使用過程および特徴について説明する。
【0016】
図1から図4に示すように、二つのサーボ10a、10bを接続する際、まず一つのサーボ10aの突出部242と別の一つのサーボ10bの陥没溝366とを互いに対応させ、そののち二つのサーボ10a、10bのオス端子384とメス端子364とを互いに接続させる。続いてサーボ10bのモーター32はメス端子364を回転させる際、別の一つのサーボ10aのオス端子384との接続関係によってサーボ10aを回転させることが可能である。上述した通り、本実施形態によるサーボ10は別の部品を必要とせず、二つ以上の直列接続を達成することが可能なだけでなく、直列接続の同時に構造、信号および電力の接続を完成させることが可能であるため、本実施形態によるサーボ10は配線の複雑度および構造を組み立てる際の難度を確実に低減し、かつロボット製品に適用する際に生じた悩ましさを大幅に減少させることが可能となる。
【0017】
本実施形態は、様々なロボット製品上の各部位関節の需要、例えば肩部または肘部などの部位に応じ、サーボ10の接続方式に変化を加えるため、前述したサーボ10の使用に応じる二つのコネクタ70を提供する。
【0018】
図5に示すように、本実施形態の比較例によるコネクタ40は、メス垂直伝動部50およびオス垂直伝動部60を有する垂直回転コネクタである。
【0019】
図6および図7に示すように、メス垂直伝動部50は第一座体52およびメス端子54を有する。第一座体52は基板522および二つの向かい合う側板524、526を有する。基板522は一つの側面がメス端子54に接続されるため、第一座体52はメス端子54を同調作動させることが可能である。二つの側板524、526はそれぞれ基板522の側面に接続される。一つの側板524は内側に枢軸56を有し、別の一つの側板526は内側に嵌合溝58を有する。メス端子54は上述したサーボ10のオス端子384の接続に用いられ、かつ外周面に陥没溝542を有する。上述したサーボ10の突出部242は陥没溝542に差し込まれる。
【0020】
図5および図7に示すように、オス垂直伝動部60は、第二座体62、オス端子64および伝動ユニット66を有する。第二座体62は二つの向かい合う穿孔622を有し、一つの穿孔622は第一座体52の側板524の枢軸56に被さり、別の一つの穿孔622は第一座体52の側板526の嵌合溝58に対応するため、第一座体52と第二座体62とは互いに対応し、回転することが可能である。オス端子64は回転可能なように第二座体62内に配置され、上述したサーボ10のメス端子364の接続に用いられ、かつ突出部642を有する。突出部642は前述したサーボ10のメス端子364の陥没溝366に差し込まれる。伝動ユニット66は第二座体62内に装着され、伝動歯車67および冠状歯車68を有する。伝動歯車67はオス端子64に接続されるため、伝動歯車67とオス端子64とは同調回転することが可能である。冠状歯車68は軸部682と歯部684を有する。軸部682は第二座体62の穿孔622を貫通して第一座体52の嵌合溝58内に嵌合され、歯部684は伝動歯車67と噛み合うため、冠状歯車68は伝動歯車67の伝動を受けて回転すると同時に第一座体52を垂直方向に回転させることが可能である。
【0021】
図1、図2、図5および図7に示すように、コネクタ40と上述した二つのサーボ10とを連結する際、メス垂直伝動部50のメス端子54に一つのサーボ10のオス端子384を差し込み、そののちオス垂直伝動部60のオス端子64に別の一つのサーボ10のメス端子364を差し込む。続いてサーボ10のモーター32を起動してメス端子364を回転させる。このときサーボ10のメス端子364はオス垂直伝動部60のオス端子64との接続関係によってオス垂直伝動部60のオス端子64を回転させる。オス垂直伝動部60のオス端子64が回転する際、伝動歯車67はオス端子64とともに同調回転すると同時に冠状歯車68を回転させる。第一座体52は冠状歯車68とともに同調回転し、かつ回転過程においてメス垂直伝動部50のメス端子54とサーボ10のオス端子384との接続関係によって図8に示すように二つのサーボ10を互いに対応させ、垂直方向に回転させることが可能である。
【0022】
図9および図10に示すように、本実施形態によるコネクタ70は、固定座72、オス平行伝動部74およびメス平行伝動部76を有する平行回転コネクタである。
【0023】
オス平行伝動部74は、固定座72内に装着され、第一歯車742およびオス端子744を有する。オス端子744は第一歯車742に接続され、上述したサーボ10のメス端子364の接続に用いられる。オス端子744は突出部746を有する。突出部746は上述したサーボ10のメス端子364の陥没溝内366に差し込まれる。
【0024】
メス平行伝動部76は、オス平行伝動部74と並列するように固定座72に装着され、かつ第二歯車762およびメス端子764を有する。第二歯車762は第一歯車742と噛み合い、メス端子764は第二歯車762に接続され、上述したサーボ10のオス端子384の接続に用いられる。メス端子764は陥没溝766を有する。上述したサーボ10の突出部242は陥没溝766に差し込まれる。
【0025】
図1、図2、図9および図10に示すように、コネクタ70と上述した二つのサーボ10とを連結する際、メス平行伝動部76のメス端子764に一つのサーボ10のオス端子384を差し込み、そののちオス平行伝動部74のオス端子744に別の一つのサーボ10のメス端子364を差し込む。続いてサーボ10のモーター32の駆動によってメス端子364を回転させる。このときサーボ10のメス端子364はオス平行伝動部74のオス端子744との接続関係によってオス平行伝動部74のオス端子744を回転させる。オス平行伝動部74のオス端子744が回転する際、第一歯車742はオス端子744とともに同調回転すると同時に第二歯車762を回転させる。このときメス平行伝動部76のメス端子764は第二歯車762に伴って回転し、かつ回転過程においてサーボ10のオス端子384との接続関係によって二つのサーボ10を逆方向に回転させることが可能である。
【0026】
上述した通り、本実施形態では、設計された部位の需要に応じて本実施形態によるサーボを別々に平行回転コネクタと結合させることによって設計上の変化を増加させることが可能なだけでなく、三者を結合させて図12に示したアームを構成することが可能である。
【0027】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0028】
10 ・・・サーボ、
20 ・・・ハウジング、
22 ・・・放熱カバー、
24 ・・・キャップ、
26 ・・・キャップ、
30 ・・・駆動部、
32 ・・・モーター、
34 ・・・減速歯車部、
36 ・・・メス接続部、
38 ・・・オス接続部、
40 ・・・コネクタ、
50 ・・・メス垂直伝動部、
52 ・・・第一座体、
54 ・・・メス端子、
56 ・・・枢軸、
58 ・・・嵌合溝、
60 ・・・オス垂直伝動部、
62 ・・・第二座体、
64 ・・・オス端子、
66 ・・・伝動ユニット、
67 ・・・伝動歯車、
68 ・・・管状歯車、
70 ・・・コネクタ、
72 ・・・固定座、
74 ・・・オス平行伝動部、
76 ・・・メス平行伝動部、
242・・・突出部、
322・・・出力軸、
362・・・可変抵抗器、
364・・・メス端子(サーボメス端子)、
366・・・陥没溝、
382・・・回路板、
384・・・オス端子(サーボオス端子)、
522・・・基板、
524・・・側板、
526・・・側板、
542・・・陥没溝、
622・・・穿孔、
642・・・突出部、
682・・・軸部、
684・・・歯部、
742・・・第一歯車、
744・・・オス端子(コネクタオス端子)、
746・・・突出部、
762・・・第二歯車、
764・・・メス端子(コネクタメス端子)、
766・・・陥没溝。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、
前記ハウジング内に装着され、出力軸を有する駆動部、
前記ハウジング内に装着され、サーボメス端子を有し、当該サーボメス端子は前記駆動部の出力軸に接続され、前記出力軸に駆動され回転可能であるメス接続部、および、
前記ハウジング内に装着され、前記メス接続部とともに前記駆動部の向かい合う両側に位置付けられると同時に前記メス接続部に電気的に接続され、かつ前記サーボメス端子に対応するサーボオス端子を有するオス接続部を有するサーボと、
固定座、
当該固定座に装着され、前記サーボメス端子への接続に用いられるコネクタオス端子および第一歯車を有し、前記コネクタオス端子は前記第一歯車に接続されるオス伝動部、および、
前記オス伝動部と並列するように前記固定座に装着され、前記サーボオス端子への接続に用いられるコネクタメス端子および第二歯車を有し、前記第二歯車は前記第一歯車と噛み合い、前記コネクタメス端子は前記第二歯車に接続されるメス伝動部を有する平行回転コネクタであるコネクタとを備え、
前記ハウジングは、放熱カバーおよび二つのキャップを有し、二つの前記キャップがそれぞれ前記放熱カバーの両端に固定されかつ前記オス接続部および前記メス接続部に被さり、
前記オス接続部に被さる前記キャップは内周面に突出部を有し、前記サーボメス端子は外周面に前記キャップの前記突出部に対応する陥没溝を有し、
前記オス接続部は、駆動部を制御するための回路板を有し、当該回路板は前記サーボオス端子の配置に用いられ、前記メス接続部の前記サーボメス端子に電気的に接続され、
前記サーボと前記コネクタとが脱着可能であることを特徴とするサーボ装置。
【請求項2】
前記コネクタオス端子は、突出部を有し、前記コネクタメス端子は前記コネクタオス端子の前記突出部に対応する陥没溝を有することを特徴とする請求項1に記載のサーボ装置。
【請求項1】
ハウジング、
前記ハウジング内に装着され、出力軸を有する駆動部、
前記ハウジング内に装着され、サーボメス端子を有し、当該サーボメス端子は前記駆動部の出力軸に接続され、前記出力軸に駆動され回転可能であるメス接続部、および、
前記ハウジング内に装着され、前記メス接続部とともに前記駆動部の向かい合う両側に位置付けられると同時に前記メス接続部に電気的に接続され、かつ前記サーボメス端子に対応するサーボオス端子を有するオス接続部を有するサーボと、
固定座、
当該固定座に装着され、前記サーボメス端子への接続に用いられるコネクタオス端子および第一歯車を有し、前記コネクタオス端子は前記第一歯車に接続されるオス伝動部、および、
前記オス伝動部と並列するように前記固定座に装着され、前記サーボオス端子への接続に用いられるコネクタメス端子および第二歯車を有し、前記第二歯車は前記第一歯車と噛み合い、前記コネクタメス端子は前記第二歯車に接続されるメス伝動部を有する平行回転コネクタであるコネクタとを備え、
前記ハウジングは、放熱カバーおよび二つのキャップを有し、二つの前記キャップがそれぞれ前記放熱カバーの両端に固定されかつ前記オス接続部および前記メス接続部に被さり、
前記オス接続部に被さる前記キャップは内周面に突出部を有し、前記サーボメス端子は外周面に前記キャップの前記突出部に対応する陥没溝を有し、
前記オス接続部は、駆動部を制御するための回路板を有し、当該回路板は前記サーボオス端子の配置に用いられ、前記メス接続部の前記サーボメス端子に電気的に接続され、
前記サーボと前記コネクタとが脱着可能であることを特徴とするサーボ装置。
【請求項2】
前記コネクタオス端子は、突出部を有し、前記コネクタメス端子は前記コネクタオス端子の前記突出部に対応する陥没溝を有することを特徴とする請求項1に記載のサーボ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−56419(P2013−56419A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−281198(P2012−281198)
【出願日】平成24年12月25日(2012.12.25)
【分割の表示】特願2010−293438(P2010−293438)の分割
【原出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(510211516)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月25日(2012.12.25)
【分割の表示】特願2010−293438(P2010−293438)の分割
【原出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(510211516)
【Fターム(参考)】
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