説明

ザッピング広告サービスのための方法及びシステム

【課題】コンテンツ受信者を相手にザッピング広告を望む広告主に多様な広告商品を提供し、コンテンツ受信者に効果的にザッピング広告を露出することのできるザッピング広告サービスのための方法及びシステムを提供する。
【解決手段】画面切換時に発生するザッピング時間の間にザッピング広告を提供するとき、使用者の要請に従いザッピング広告に対する付加情報を追加的に提供することができ、画面切換時に1回性に止まるザッピング広告でない当該ザッピング広告を繰り返し提供するか、それと関連したザッピング広告を連続して提供することによりザッピング時間の間の広告効果を最大化することができる方法を提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ザッピング広告サービスのための方法及びシステムに関し、詳しくは、コンテンツ受信者を相手にザッピング広告を望む広告主に多様な広告商品を提供し、コンテンツ受信者に効果的にザッピング広告を露出することのできるザッピング広告サービスのための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送でチャンネル変更による画面の切換時、次のチャンネルの画面に移動する前に大凡0.5秒から長くは数秒まで何等の映像と音声が出力されない時間が発生し、これをザッピング時間(Zapping Time)という。このようなザッピング時間は、デジタル放送受信装置が放送局からデジタル放送信号を受信しディスプレイするのに要する時間である。デジタル放送では放送信号が圧縮された形態で送信されるので、デジタル放送受信装置が圧縮された放送信号をデコーディングして再生可能な形態に変換するのに一定の時間が必要である。
【0003】
デジタル放送においてザッピング時間は、広告業者等に重要な広告資源になり得る。これに伴い、最近は画面切換時に発生するザッピング時間の間に広告を挿入する技術が提案されている。
しかし、従来のザッピング広告関連技術分野では、単にザッピング時間の間に広告を如何に挿入するかに対する具現技術のみを言及しているだけで、ザッピング広告と関連した多様なサービス技術に対しては考慮していないので、ザッピング広告に対する広告主と視聴者の多様な欲求を充足することができずにいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記のような問題点を解決するため創案されたものであって、単にザッピング広告を提供することではない、広告主には多様なザッピング広告商品を提案し、視聴者には露出されるザッピング広告の効果を最大化することのできるザッピング広告サービスのための方法及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本発明に係るザッピング広告サービスのための方法は、画面切換時に発生するザッピング(zapping)時間の間にザッピング広告を提供するステップと、前記提供されたザッピング広告に対する付加情報要請信号を感知するステップと、前記付加情報要請信号が感知されると、前記ザッピング広告に対する付加情報を提供するステップとを含む。
【0006】
さらに、本発明に係るザッピング広告サービスのための方法は、第1画面への切換時に発生する第1ザッピング時間の間に第1ザッピング広告を提供するステップと、前記第1画面への切換時点から既に設定された時間内に第2画面への切換時に発生する第2ザッピング時間の間に前記第1ザッピング広告を繰り返し提供するか、前記第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告を提供するステップとを含む。
【0007】
さらに、本発明に係るザッピング広告費用の算定方法は、画面切換時に発生するザッピング(zapping)時間の間に露出される広告に対する費用を算定する方法において、広告の1回露出当りの金額を決めて広告の露出回数に伴う費用を広告費用として算定するか、既に設定された露出回数に伴う基本金額を決めて広告の露出回数が既に設定された露出回数を超過すると、前記基本金額とともに超過露出回数に伴う費用を広告費用として算定する。
【0008】
さらに、本発明に係る記録媒体は、ザッピング広告サーバがザッピング広告申請を受けるため広告主端末に提供する使用者インタフェースを具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取ることのできる記録媒体であって、ザッピング広告が適用されるコンテンツサービスの領域を選択し、前記選択された領域でターゲット広告地点を入力し、前記ザッピング広告の価格モデルを入力し、前記ザッピング広告の商品の種類を入力し、前記ザッピング広告及びザッピング広告に対する付加情報をアップロードするためのステップを行うためのプログラムを記録する。
【0009】
さらに、本発明に係るザッピング広告サーバは、ザッピング広告申請のための使用者インタフェースを提供し、ザッピング広告及び付加情報の入力を受けてデータベース部に格納する広告受付部と、ザッピング広告申請の内容に従い広告マッピングテーブルを生成する広告編成部と、第1画面切換要請信号が受信されると、前記広告マッピングテーブルを参照して対応する第1ザッピング広告を送信し、第1画面切換要請信号の受信時点から既に設定された期間内に第2画面切換要請信号が受信されると、前記第1ザッピング広告を繰り返し提供するか、前記第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告を送信する制御部とを含む。
【0010】
さらに、本発明に係るコンテンツ受信端末は、ザッピング広告、付加情報及び広告マッピングテーブルを格納するデータベース部と、画面切換要請信号又は付加情報要請信号の入力を受ける使用者入力部と、前記使用者入力部から第1画面切換要請信号が受信されると、前記広告マッピングテーブルを参照し、前記データベース部から対応する第1ザッピング広告を抽出して露出し、第1画面切換要請信号の受信時点から既に設定された期間内に第2画面切換要請信号が受信されると、前記第1ザッピング広告を繰り返し露出するか、前記第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告を露出する制御部とを含む。
【発明の効果】
【0011】
前述のように、本発明は、画面切換時に発生するザッピング時間の間に単なるザッピング広告のみを提供するのではなく、使用者の要請と必要に応じて具体的な情報を追加的に提供することにより使用者の情報欲求を充足させ得る効果がある。
【0012】
さらに、本発明は、画面切換時に1回性に止まるザッピング広告ではない、当該ザッピング広告を繰り返し提供するか、それと関連したザッピング広告を連続して提供することにより、ザッピング時間の間の広告効果を最大化することのできる効果がある。
【0013】
即ち、使用者が連続的に画面切換を行う場合、瞬間画面に対する集中度が高くなるので、このとき同一の広告主のザッピング広告を繰り返し露出させるか、関連したシリーズザッピング広告を連続して露出させることにより、使用者に特定企業、製品、サービス、コンテンツなどに対するイメージやメッセージを刻印させることのできる卓越した効果がある。
【0014】
さらに、ザッピング広告を望む広告主は、オンライン上でザッピング広告申請のための使用者インタフェースの提供を受け、いつでも何処でも便利にザッピング広告を申し込むことのできる効果がある。
【0015】
即ち、広告主は、ザッピング広告申請のための使用者インタフェースを介し多様なコンテンツサービス領域と、各領域でザッピング広告が適用されるターゲット広告地点(チャンネル、ジャンル、カテゴリなど)を選択し、ザッピング広告の価格モデル及び広告商品(一般商品、パッケージ商品)を決めることができるので、自分に適する最適のザッピング広告サービスの提供を受けることのできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るザッピング広告サービスシステムの概略的な構成を示す図である。
【図2】本発明に係るザッピング広告サーバの内部構成を示す図である。
【図3】本発明に係るザッピング広告申請の過程を示すフローチャートである。
【図4】ザッピング時間の間に露出されるザッピング広告が活用される領域を示す図である。
【図5】ザッピング広告の例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るコンテンツ受信端末の内部構成を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るザッピング広告サーバの動作過程を示すフローチャートである。
【図8】パッケージ広告商品でザッピング広告の連続露出を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るコンテンツ受信端末の動作過程を示すフローチャートである。
【図10】ザッピング広告に対する付加情報が表示された例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るコンテンツ受信端末の内部構成を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るザッピング広告サーバの動作過程を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施形態に係るコンテンツ受信端末の動作過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を詳しく説明する。本発明の構成及びそれに伴う作用効果は、以下の詳細な説明を介し明らかに理解されるはずである。本発明の詳細な説明に先立ち、同一の構成要素に対しては別の図面上に表示されるとしてもなるべく同一の符号で表示し、公知の構成に対しては、本発明の要旨を濁ごし得ると判断される場合、具体的な説明は省略することにした点に留意する。
【0018】
図1は、本発明に係るザッピング広告サービスシステムの概略的な構成を示す図である。
【0019】
図1に示す通り、ザッピング広告サービスシステムはコンテンツ提供サーバ100、ザッピング広告サーバ200、コンテンツ受信端末300、広告主端末400、各構成要素間の通信のためのネットワーク500などで構成される。
【0020】
コンテンツ提供サーバ100は、多様な形態のデジタルコンテンツをコンテンツ受信端末300に提供する。コンテンツ提供サーバ100は、地上波放送局、地域ケーブル放送局、IPTV(Internet Protocol Television)放送局、衛星放送局、注文型ビデオ(VOD:Video On Demand)サーバ、アプリケーションサーバなどになり得る。
【0021】
ザッピング広告サーバ200は、画面切換時に発生するザッピング時間の間に露出されるザッピング広告をコンテンツ受信端末300に提供する。ザッピング時間の間に露出されるザッピング広告は、コンテンツ、企業、製品、サービスなどに対する広告を含む。ザッピング広告はキーワード、グラフィックイメージ、動画、音響などの形態で提供され得る。さらに、ザッピング広告サーバ200は、ザッピング時間の間に暫く露出される広告に対するより具体的な付加情報を提供する。さらに、ザッピング広告サーバ200は、広告主からザッピング広告申請を受け、ザッピング広告に対する費用を算定して広告主に広告費用を請求することができる。
【0022】
コンテンツ受信端末300は、コンテンツ提供サーバ100から多様な形態のデジタルコンテンツを受信して画面に表示し、ザッピング広告サーバ200からザッピング広告を受信し、画面切換時に発生するザッピング時間の間にザッピング広告を露出する。コンテンツ受信端末300は、地上波、衛星又はケーブル放送の受信のためのセットトップボックス、セットトップボックス機能が内蔵されたTV、インターネット基盤のIPTVを始めDMB(Digital Multimedia Broadcasting)又はDVB−H(Digital Video Broadcasting−Handheld)受信モジュールが搭載された携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、タブレットPC、PMP(Personal Multimedia Player)、ナビゲーションなどのデジタル機器などになり得る。
【0023】
広告主端末400はザッピング広告を望む広告主所有の端末機であって、広告主は広告主端末400を介しザッピング広告サーバ200に接続してザッピング広告を申し込む。広告主端末400は、ザッピング広告サーバ200が提供するザッピング広告申請画面で、何時のザッピング時間に如何なるザッピング広告を挿入するかを決めてザッピング広告を申し込むことができる。広告主端末400はパーソナルコンピュータになり得るが、インターネット連結が可能であれば如何なる種類の機器であっても差し支えない。
【0024】
ネットワーク500は地上波、衛星、ケーブル又はインターネットなどの有無線通信網であって、コンテンツ提供サーバ100とコンテンツ受信端末300、ザッピング広告サーバ200とコンテンツ受信端末300、ザッピング広告サーバ200と広告主端末400との間の通信を媒介する。コンテンツ提供サーバ100はネットワーク500を介しコンテンツ受信端末300にデジタルコンテンツを送信し、ザッピング広告サーバ200はネットワーク500を介しコンテンツ受信端末200にザッピング広告を送信し、広告主端末400はネットワーク500を介しザッピング広告サーバ200にザッピング広告を申し込む。
【0025】
コンテンツ提供サーバ100が地上波又は衛星を介しデジタルコンテンツを送信する場合、ザッピング広告サーバ200は、図1に示す通り、コンテンツ提供サーバ100と別途存在し、別の通信網、即ちインターネットを介しザッピング広告を提供することになるが、コンテンツ提供サーバ100がインターネットを介しデジタルコンテンツを送信する場合、ザッピング広告サーバ200はコンテンツ提供サーバ100と一体に構成されてもよい。
【0026】
図2は、ザッピング広告サーバ200の内部構成を示す図である。
【0027】
図2に示す通り、ザッピング広告サーバ200はデータベース部201、広告受付部202、広告編成部203、広告費用算定部204、広告統計部205、サーバ制御部206、通信インタフェース部207などを含む。
【0028】
データベース部201は、ザッピング時間の間に露出されるザッピング広告とザッピング広告に対する付加情報とを格納する。データベース部201は、別途のデータベースサーバで具現され得る。
【0029】
広告受付部202は、広告主端末400にザッピング広告申請画面を提供し、広告主端末400からザッピング時間の間に露出されるザッピング広告とザッピング広告に対する付加情報などの入力を受ける。広告主端末400は、ザッピング広告申請画面を介しザッピング広告とザッピング広告の付加情報、ザッピング広告が露出される画面切換区間、時間帯、露出回数、地域などを入力することができる。
【0030】
画面切換は、放送サービスのチャンネル変更、注文型ビデオサービスのプログラムジャンル変更又はアプリケーションサービスのアプリケーションカテゴリ変更によりなされ得、広告主は特定チャンネル、ジャンル又はカテゴリを選択しザッピング広告が露出される画面切換区間を決めることができる。画面切換区間は後述するターゲット広告地点と同一の意味であり、ターゲット広告地点はザッピング広告申請過程(図3を参照)でより具体的に説明する。
広告編成部203は、広告受付部202に受け付けられた広告申請内容を利用して広告マッピングテーブルを生成する。広告マッピングテーブルは、広告申請が受け付けられるときごとに更新され、前記データベース部201に格納される。広告マッピングテーブルは放送サービス、注文型ビデオサービス、アプリケーションサービスなどに分類され得る。広告マッピングテーブルは、画面切換区間(特定チャンネル、ジャンル、カテゴリなど)、広告主ID、広告類型、広告ID、広告商品の種類、付加情報の有無、露出時間帯、露出地域、露出回数などの情報を含むことができる。
【0031】
広告費用算定部204は、画面切換時に発生するザッピング時間の間に露出される広告に対する費用を計算する。広告費用算定部204は、露出回数当りの金額に基づき広告費用を計算するか、一定の露出回数に伴う基本金額に超過露出回数に対する追加金額を加えて広告費用を計算することができる。
広告統計部205は、放送サービスにおける広告露出回数の合計とチャンネル別の広告露出回数、注文型ビデオサービスにおける広告露出回数の合計とジャンル別の広告露出回数、アプリケーションサービスにおける広告露出回数の合計とカテゴリ別の広告露出回数を一定期間の単位(週、月、年単位)で算出する。さらに、広告統計部205は、時間帯別又は地域別の広告露出回数を分析することができる。広告統計部205で分析された統計資料は、広告費用の算定時に基準になる。
【0032】
本発明に係るザッピング広告サービスを具現するとき、ザッピング期間の間にザッピング広告を挿入する方式は、ザッピング広告サーバ200が実時間でザッピング広告を提供するネットワーク方式と、ザッピング広告サーバ200からザッピング広告をダウンロードしたコンテンツ受信端末300が直接ザッピング広告を提供する独立(stand−alone)方式とに区分される。
【0033】
ネットワーク方式の場合、サーバ制御部206はコンテンツ受信端末300から受信された信号が画面切換要請信号なのか付加情報要請信号なのかを確認し、画面切換要請信号の場合、広告マッピングテーブルを検索し画面切換区間(変更される特定チャンネル、ジャンル、カテゴリ)に対応するザッピング広告を確認する。サーバ制御部206は、データベース部201に格納されたザッピング広告を抽出し、通信インタフェース部207を介しコンテンツ受信端末300に送信する。もし、コンテンツ受信端末300から受信された信号が付加情報要請信号の場合、サーバ制御部206はデータベース部201から当該ザッピング広告に対する付加情報を抽出し、通信インタフェース部207を介しコンテンツ受信端末300に送信する。
【0034】
独立方式の場合、サーバ制御部206は、コンテンツ受信端末300からデータダウンロードの要請を受ける場合、データベース部201に格納されたザッピング広告及び付加情報と広告マッピングテーブルを、通信インタフェース部207を介しコンテンツ受信端末300に送信する。サーバ制御部206は、データベース部201がアップデートされるときごと、又は周期的にザッピング広告及び付加情報と広告マッピングテーブルを、通信インタフェース部207を介しコンテンツ受信端末300に送信することもできる。
通信インタフェース部207は、ザッピング広告サーバ200がコンテンツ受信端末300とデータ又は信号を送/受信することができるよう信号変調や復調を行う。通信インタフェース部207は、ザッピング広告及び付加情報がネットワーク500を介し送信され得るよう信号変調を行い、コンテンツ受信端末300から受信した信号がザッピング広告サーバ200で処理され得るよう信号復調を行う。
【0035】
ザッピング広告サーバ200がコンテンツ受信端末300にザッピング広告サービスを提供するためには、広告主端末400からザッピング広告申請を受けなければならない。ザッピング広告サーバ200は、ザッピング広告申請過程を介し受け付けられたザッピング広告を格納管理し、ザッピング広告をコンテンツ受信端末300に実時間で提供するか(ネットワーク方式)、コンテンツ受信端末300にザッピング広告を一括して提供することができる(独立方式)。ザッピング広告申請はザッピング広告サーバ200の広告受付部202で処理するものの、以下では広告主端末400の観点でザッピング広告申請の過程を詳しく説明する。
【0036】
図3は、ザッピング広告申請の過程を示すフローチャートである。ザッピング広告申請の過程に先立ち、ザッピング広告サーバ200を運営する広告業者は、ザッピング広告を受注するためのオンライン及びオフライン営業を展開する。広告主は、広告業者の営業活動に従いザッピング広告の必要性を認識し、広告業者にオンライン又はオフラインでザッピング広告を申し込むことができる。本発明では、広告主が端末を介しザッピング広告サーバ200に接続してザッピング広告を申し込むオンライン申請方式を想定する。
【0037】
広告主端末500は、ウェブブラウザにサイト住所を入力しザッピング広告サーバ200に接続する(S10)。広告主端末500がザッピング広告サーバ200に接続すると、ザッピング広告サーバ200は広告主端末500にザッピング広告申請画面を提供し、広告主端末500はザッピング広告申請画面を介しザッピング広告申請手続を順次行う。
【0038】
先ず、広告主端末500は、自分のザッピング広告を何れの領域に露出するのかを決める(S20)。ザッピング広告サーバ200は、広告主端末500に放送サービスのチャンネル領域、注文型ビデオサービスのプログラムジャンル領域、アプリケーションサービスのアプリケーションカテゴリ領域などを提示する。本発明では、ザッピング広告が露出され得る領域としてチャンネル、ジャンル、カテゴリを例に挙げたが、これに限定されるものではなく、多様なサービスが開発され提供されるのであれば各サービスに対応する領域も含まれ得る。
【0039】
図4は、ザッピング時間の間に露出されるザッピング広告が活用される領域を示す図である。図4に示す通り、チャンネル領域は地上波及びケーブル放送でチャンネル番号を入力するか、チャンネル移動ボタンをクリックして画面を切り換える領域であり、プログラムジャンル領域は注文型ビデオサービスで映画、ドラマ、娯楽などのジャンルをクリックして特定ジャンルのプログラムに進入する領域であり、アプリケーションカテゴリ領域はアプリケーションサービスでゲーム、天気、教育などのカテゴリをクリックして特定カテゴリのアプリケーションに進入する領域である。
【0040】
図4において、SBS、KBS2、MBCは大韓民国の公衆波放送チャンネルであり、Jゴルフはケーブルゴルフチャンネル、tvNはケーブル娯楽チャンネルである。
【0041】
幾多の領域の中からチャンネル領域を選択したのであれば、広告主端末500は、次の手続きとして何れのチャンネルへの変更時にザッピング広告を露出するのかを決める。例えば、広告主端末500は、図4に示された幾多のチャンネルの中からホームショッピング(6番)チャンネル及びJゴルフ(54番)チャンネルをザッピング広告のターゲットチャンネルとして選択することができる。
【0042】
もし、プログラムジャンル領域を選択したのであれば、広告主端末500は映画、ドラマ、娯楽などの幾多のジャンルから1つ以上をザッピング広告のターゲットジャンルとして選択することができる。同様に、アプリケーションカテゴリ領域を選択したのであれば、広告主端末500はゲーム、天気、教育などの幾多のカテゴリから1つ以上をザッピング広告のターゲットカテゴリとして選択することができる。前記ターゲットチャンネル、ターゲットジャンル、ターゲットカテゴリは、ターゲット広告地点と総称することができる。ターゲット広告地点は当該チャンネル、ジャンル又はカテゴリへの変更時に発生するザッピング時間にザッピング広告が露出される区間であって、前記画面切換区間と同じ意味を有する。
【0043】
広告主端末500は、ザッピング広告が活用される広告領域とターゲット広告地点以外に、広告が露出される時間帯又は地域を選択することができる。
【0044】
各領域から1つ以上のターゲット広告地点を決めた後、広告主端末500は広告商品に対する価格モデルを決める(S30)。ザッピング広告サーバ200は、広告商品に対する価格として2種類の価格モデルを提示することができる。
【0045】
第一の価格モデルは、クリック当りの広告価格(CPC:Cost Per Click)であり、第二の価格モデルは1000回露出当りの広告価格(CPM:Cost Per Millennium)である。クリック当りの広告価格はザッピング広告の露出回数当りの価格と同一の意味であって、この価格モデルによれば、ザッピング広告の単価に露出回数を乗算して広告費用を算定することができる。1000回露出当りの広告価格は、一定の露出回数に伴う基本金額に超過露出回数に伴う費用を加えて広告費用を算定することができる。
【0046】
広告主端末500の選択した価格モデルに従い追って広告費用が算定される。広告の単価又は基本金額などの広告価格は、ターゲット広告地点への変更回数に対する統計に基づき決定され得る。各ターゲット広告地点に対する広告申請が競合しない場合は、ザッピング広告サーバ200で決定された広告価格が適用され得るが、広告申請が競合するか政策的に広告入札の過程を経る場合、広告主端末500が広告価格を直接決めて提示することができる。広告入札で最も高い広告価格を提示した1順位広告主が、一定期間の間にザッピング広告を独占するか、又は黄金時間帯(最多のクリックが発生する時間帯)にザッピング広告を露出することのできる資格を得ることができる。
【0047】
次に、広告主端末500は広告商品の種類を選択することができる(S40)。即ち、広告主端末500は各ターゲット広告地点を一般の広告商品で購買することができ、広告の連続露出が可能なパッケージ広告商品で購買することができる。一般の広告商品で購買する場合、画面切換時に特定のターゲット広告地点に対応するザッピング広告が1回露出されることで終了するが、パッケージ商品で購買する場合、画面切換後次の画面切換が一定時間内にのみなされれば、特定ターゲット広告地点に対応するザッピング広告が当該ザッピング時間の間に連続して露出されるか、関連した別のザッピング広告が露出され得る。ターゲット広告地点をパッケージ商品で購買する場合、広告主端末500は連続露出回数、連続露出時のザッピング広告順などを決めて関連した別のザッピング広告を登録しなければならない。
【0048】
前記広告領域、広告価格モデル、広告商品の種類などが決定されると、広告主端末500は注文製作するか自ら製作したザッピング広告、及びそのザッピング広告に対する付加情報をザッピング広告サーバ200にアップロードする(S50)。もし、広告の製作が難しい場合、ザッピング広告サーバ200にザッピング広告やザッピング広告の付加情報の製作を依頼することができる。
このように、多数の広告主端末500がザッピング広告を申し込めば、ザッピング広告サーバ200はザッピング広告申請を受け付けて広告マッピングテーブルを生成し、広告主端末500からアップロードしてもらうか、製作依頼に従い製作したザッピング広告及び付加情報をデータベース部201に格納する。
【0049】
図5は、ザッピング広告の多様な例を示す図である。
【0050】
ザッピング広告はテキスト、バナー(banner)、グラフィックイメージ、動画などの形態で露出され得る。図5に示す通り、(a)図面はテキストでなるザッピング広告で、(b)図面はバナー形態のザッピング広告であり、(c)図面はグラフィックイメージで構成されたザッピング広告である。このような多様な形態のザッピング広告が露出されるまで、ザッピング広告画面の一定の部分に付加情報があることを報知するマークが付加され得る。
【0051】
(b)のザッピング広告画面で、バナーの下の部分に「●Press」という表記が付記されており、これが付加情報マークである。付加情報マークは、ザッピング広告に対する付加情報が登録されている場合、ザッピング広告画面に表示され得る。視聴者は、付加情報マークを見て特定のキーを押せば、当該ザッピング広告に対する付加情報を見ることができる。即ち、視聴者の特定のキー(ホットキー)の入力に従い、具体的な内容を盛り込んでいる広告ページへ移動する。
【0052】
前述のように、本発明に係るザッピング広告サービスのための方法は、ザッピング広告サーバ200で実時間ザッピング広告を提供するネットワーク方式と、コンテンツ受信端末400で直接ザッピング広告を読み取る独立(stand−alone)方式とに区分され得る。以下、ネットワーク方式は第1実施形態で、独立方式は第2実施形態でそれぞれ説明する。
【0053】
第1実施形態
図6は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ受信端末300の構成を示す図である。
【0054】
図6に示す通り、コンテンツ受信端末300はネットワークインタフェース301、データ変換部307、A/V出力部309、使用者入力部311、制御部313などを含む。
【0055】
ネットワークインタフェース301は、コンテンツ提供サーバ100からデジタルコンテンツを受信するためのコンテンツ受信部303、及びザッピング広告サーバ200からザッピング広告を受信するためのデータ通信部305を含む。コンテンツ受信部303は、コンテンツ提供サーバ100の種類に従いデジタル放送、VODコンテンツ、アプリケーションなどを受信する。データ通信部305は画面切換要請信号、即ち、チャンネル変更要請信号、ジャンル変更要請信号、カテゴリ変更要請信号などをザッピング広告サーバ200に送信し、ザッピング広告サーバ200から画面切換区間に対応するザッピング広告を受信する。さらに、データ通信部305は付加情報要請信号をザッピング広告サーバ200に送信し、ザッピング広告サーバ200からザッピング広告に対する付加情報を受信する。
【0056】
データ変換部307は、コンテンツ出力モードとザッピング広告出力モード中の1つで動作する。データ変換部307は、コンテンツ出力モード時にコンテンツ受信部303から入力されたデジタルコンテンツを復調し出力可能な信号に変換する。さらに、データ変換部307は、ザッピング広告出力モード時にデータ通信部305から入力されたザッピング広告又はザッピング広告の付加情報を復調してA/V出力部309に伝達する。
【0057】
A/V出力部309は、データ変換部307で復調された信号を再生可能なオーディオ/ビデオ信号に処理しディスプレイ画面に出力する。コンテンツの場合、オーディオ及びビデオ信号が同時に出力されるのが一般的であるが、ザッピング広告又は付加情報はビデオ信号のみ出力され得る。
使用者入力部311は、リモコンのボタン又はコンテンツ受信端末300に付着したボタンを介し生成された画面切換要請信号や付加情報要請信号が入力される。画面切換要請信号はチャンネルボタンや方向ボタンの入力により発生し、付加情報要請信号は特定のボタン(ホットキーボタン)の入力により発生する。
【0058】
制御部313は、コンテンツ受信端末300の各構成要素を全体的に制御する役割を果たす。コンテンツ出力モード動作中に使用者入力部311を介し画面切換要請信号が入力されると、制御部313は、画面切換要請信号をデータ通信部305に伝達し、データ変換部307の動作をザッピング広告出力モードに切り換える。さらに、ザッピング広告出力モード動作中に使用者入力部311を介し付加情報要請信号が入力されると、制御部313は付加情報要請信号をデータ通信部305に伝達し、データ変換部307の動作をザッピング広告出力モードに維持する。
【0059】
もし、コンテンツ出力モード動作中に付加情報要請信号が入力される場合、制御部313はデータ変換部307の動作を既存のコンテンツ出力モードに引き続き維持するか、ザッピング広告出力モードに切り換えることができる。言い替えれば、ザッピング期間経過後に付加情報要請信号が入力される場合、付加情報要請を感知することができずに次の画面が表示されるか、ザッピング期間が経過するとしても付加情報要請を引き続き感知し、以前のザッピング期間の間に露出されたザッピング広告に対する付加情報が表示され得る。
【0060】
データ通信部305を介しザッピング広告が受信されると、制御部313は、次のコンテンツがデコーディングされ表示されるまでのザッピング時間の間にザッピング広告が露出されるよう、データ変換部307及びA/V出力部309を制御する。ザッピング広告出力モードで通信障害などにより一定時間の間にザッピング広告が受信されなければ、制御部313はデータ変換部305の動作をコンテンツ出力モードに切り換える。
【0061】
図7は、本発明の第1実施形態に係るザッピング広告サーバの動作過程を示す図である。図7に示したザッピング広告サーバ200の動作過程は、ある特定された1つのコンテンツ受信端末300に対し行われる。
【0062】
図7に示す通り、先ずザッピング広告サーバ200は、図3で前述したように、広告主端末400からザッピング広告申請を受けてザッピング広告及び付加情報を格納管理し、ザッピング広告申請の内容に基づき広告マッピングテーブルを生成する(S100)。
【0063】
次に、ザッピング広告サーバ200は、コンテンツ受信端末300から受信される信号が画面切換要請信号なのかを判断する(S102)。コンテンツ受信端末300から受信される信号が画面切換要請信号であれば、ザッピング広告サーバ200は広告マッピングテーブルを参照し、データベース部201に格納された広告等の中で要請された画面切換区間(変更されるチャンネルやジャンル又はカテゴリ)に対応するザッピング広告を抽出しコンテンツ受信端末300へ送信する(S104)。もし、コンテンツ受信端末300から受信される信号が画面切換要請信号でない場合、受信信号が付加情報要請信号なのかを判断する(S106)。もし、付加情報要請信号の場合は、ザッピング広告サーバ200は現在露出されたザッピング広告に対応する付加情報をデータベース部201から抽出しコンテンツ受信端末300へ送信する(S108)。
【0064】
次に、ザッピング広告サーバ200は、画面切換要請信号(第1画面切換要請信号)に応じて対応するザッピング広告を送信した後、第1画面切換要請信号の受信時点(第1画面への切換時点)から一定時間内にさらに他の画面切換要請信号(第2画面切換要請信号)が受信されるのかを確認する(S110)。もし、一定時間内に第2画面切換要請信号が受信された場合、ザッピング広告サーバ200は、第1画面切換時のザッピング広告を申し込んだ広告主がターゲット広告地点をパッケージ広告商品で申し込んだのか否かを確認する(S112)。
【0065】
もし、広告主が購買したターゲット広告地点がパッケージ広告商品で申し込まれている場合、ザッピング広告サーバ200はパッケージ広告商品に登録されたパッケージザッピング広告を送信する(S114)。即ち、ザッピング広告サーバ200は、第1画面切換時のザッピング広告(第1ザッピング広告)を再送信するか、第1ザッピング広告と関連した別のザッピング広告(第2ザッピング広告)を送信することができる。
【0066】
パッケージザッピング広告を送信した後、ザッピング広告サーバ200は、パッケージザッピング広告の送信回数(連続露出回数)が既に設定された回数以上なのかを判断する(S116)。パッケージザッピング広告の送信回数が一定の回数以上であれば、パッケージ広告は終了されステップS102へ戻る。パッケージザッピング広告の送信回数が一定の回数未満であればパッケージ広告は継続され得るので、ステップS110に戻って一定時間内に画面切換要請信号が受信されるのかを判断する。
【0067】
図8は、コンテンツ受信端末300にパッケージザッピング広告が露出される例を示す図である。
【0068】
図8に示す通り、図8aはロゴ形態のザッピング広告が4回連続して同一に露出された広告形態を示し、図8bは第1ザッピング広告(企業ロゴ)が露出され、順次第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告(自動車イメージ)、第3ザッピング広告(社員募集)が露出された後、最後に第1ザッピング広告が再度露出された広告形態を示す。
【0069】
パッケージザッピング広告において、ザッピング広告の連続露出回数、ザッピング広告の露出順、露出するザッピング広告の種類などは、ザッピング広告申請時に広告主により設定される。
【0070】
図9は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ受信端末の動作過程を示す図である。
【0071】
図9に示す通り、コンテンツ受信端末300は、コンテンツ提供サーバ100から多様なデジタルコンテンツを受信しディスプレイ画面に表示する(S200)。コンテンツが表示されている状態で使用者が画面切換要請信号を入力すれば(S202)、入力された画面切換要請信号はザッピング広告サーバ200へ送信される。
【0072】
コンテンツ受信端末300は、画面切換要請信号の入力時点から一定時間内にザッピング広告サーバ200からザッピング広告が受信されるのかを確認する(S204)。ここで一定時間は、ザッピング時間より小さい時間になり得る。一定時間内にザッピング広告が受信されなければ、ザッピング時間の間に何も表示されないブランク状態となり、ザッピング時間が経過したあと変更されたチャンネル、ジャンル又はカテゴリのデジタルコンテンツを表示する(S212)。
【0073】
もし、一定時間内にザッピング広告が受信されると、コンテンツ受信端末300は受信したザッピング広告をザッピング時間の間に露出させる(S206)。次に、ザッピング広告が露出されるザッピング時間の間に付加情報要請信号が入力されるのかを確認する(S208)。ザッピング時間の間に付加情報要請信号が入力されると、直ちにザッピング広告に対する付加情報を含む画面が表示され(S210)、付加情報要請信号が入力されなければ、変更されたチャンネル、ジャンル又はカテゴリのデジタルコンテンツを表示する(S212)。
【0074】
図9では、ザッピング時間の間に付加情報要請信号が入力されるのか否かを判断するが、ザッピング時間経過後にも付加情報要請信号の入力があるのかを確認することもできる。即ち、ザッピング時間経過後次の画面が表示された状態でホットキーを押すことになれば、以前のザッピング時間の間に露出されたザッピング広告に対する付加情報が表示され得る。ザッピング時間経過後にも付加情報の要請を可能にすることにより、短いザッピング時間に嘗てホットキーなどを押すことができず、見ようとする付加情報を確認することができなくなる状況を防止することができる。
【0075】
図10は、ザッピング広告に対する付加情報が表示された例を示す図である。
【0076】
図10に示す通り、(a)図面のように、ザッピング時間の間に露出された広告画面に使用者へ特定のキーの入力を指示する単語や語句が表示され、このような単語や語句を見た使用者がリモコンを利用して特定のキーを押すことになれば、(b)図面のように、当該広告に対する付加情報を盛り込んでいる画面が表示され得る。
【0077】
例えば、インターネット基盤のIPTVやスマートTVでチャンネルを変更するとき、ザッピング時間の間にGM自動車会社のロゴが出、このとき使用者が特定のキーを押すことになれば、GM自動車会社の今月の新車に対する情報を盛り込んでいるインターネットページへ移動することができる。このため、ザッピング広告画面には当該インターネットページのウェブ住所(URL)が含まれていなければならない。
【0078】
第2実施形態
図11は、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ受信端末の内部構成を示す図である。
【0079】
図11に示す通り、コンテンツ受信端末300は第1実施形態と同様に、ネットワークインタフェース301、データ変換部307、A/V出力部309、使用者入力部311、制御部313を含み、特に独立方式で動作するので、ザッピング広告、付加情報及び広告マッピングテーブルを格納管理するためのデータベース部315をさらに備えている。
【0080】
ネットワークインタフェース301は、コンテンツ提供サーバ100からデジタルコンテンツを受信するためのコンテンツ受信部303、及びザッピング広告サーバ200からザッピング広告を受信するためのデータ通信部305を含む。データ通信部305は、第1実施形態と異なり画面切換区間に対応するザッピング広告を実時間で受信するのではなく、ザッピング広告サーバ200から全体のザッピング広告を一度に受信してダウンロードする。データ通信部305は、ザッピング広告サーバ200からザッピング広告を始めとして、ザッピング広告に対する付加情報及び広告マッピングテーブルをともに受信する。
【0081】
データ変換部307は、コンテンツ出力モードとザッピング広告出力モード中の1つで動作する。データ変換部307は、コンテンツ出力モード時にコンテンツ受信部303から入力されたデジタルコンテンツを復調し、出力可能な信号に変換する。さらに、データ変換部307は、ザッピング広告出力モード時にデータベース部315に格納されたザッピング広告、又はザッピング広告の付加情報を復調してA/V出力部309へ伝達する。
【0082】
A/V出力部309は、データ変換部307で復調された信号を再生可能なオーディオ/ビデオ信号に処理してディスプレイ画面に出力する。コンテンツの場合、オーディオ及びビデオ信号が同時に出力されるのが一般的であるが、ザッピング広告又は付加情報はビデオ信号のみ出力され得る。
【0083】
使用者入力部311は、リモコンのボタン又はコンテンツ受信端末300に付着したボタンを介し生成された画面切換要請信号や付加情報要請信号が入力される。画面切換要請信号はチャンネルボタンや方向ボタンの入力により発生し、付加情報要請信号は特定のボタン(ホットキーボタン)の入力により発生する。
【0084】
制御部313は、コンテンツ受信端末300の各構成要素を全体的に制御する役割を果たす。コンテンツ出力モード動作中に使用者入力部311を介し画面切換要請信号が入力されると、制御部313はデータ変換部307の動作をザッピング広告出力モードに切り換える。なお、制御部313は、広告マッピングテーブルを利用してデータベース部315から当該ザッピング広告を抽出し、抽出したザッピング広告をデータ変換部307へ伝達する。
【0085】
さらに、ザッピング広告出力モード動作中に使用者入力部311を介し付加情報要請信号が入力されると、制御部313はデータ変換部307の動作をザッピング広告出力モードに維持する。なお、制御部313は、広告マッピングテーブルを利用して付加情報登録可否を確認し、付加情報のある場合、データベース部315から当該付加情報を抽出し、抽出した付加情報をデータ変換部307へ伝達する。付加情報がインターネットページの接続のためのウェブ住所(URL)の場合、付加情報の抽出動作やデータ変換部307でのデータ変換過程は省略され得る。
【0086】
図12は、本発明の第2実施形態に係るザッピング広告サーバの動作過程を示す図である。
【0087】
図12に示す通り、先ずザッピング広告サーバ200は、図3で詳述したように、広告主端末400からザッピング広告申請を受けてザッピング広告及び付加情報を格納管理し、ザッピング広告申請の内容に基づき広告マッピングテーブルを生成する(S300)。
【0088】
次に、ザッピング広告サーバ200はザッピング広告、付加情報及び広告マッピングテーブルをコンテンツ受信端末300へ送信する(S302)。次に、ザッピング広告サーバ200は、新しいザッピング広告申請を受けるか既存のザッピング広告契約期間が終了されるに伴い、広告マッピングテーブルが変更されるかアップデートされたのかを確認し(S304)、広告マッピングテーブルがアップデートされた場合、ステップS302に戻り送信動作を再度行う。
【0089】
ザッピング広告サーバ200は、最初のザッピング広告等をコンテンツ受信端末300へ伝送しアップデートされるときごとに送信動作を行うことができるが、一定の周期ごとに、又はコンテンツ受信端末300の送信要請に従い送信動作を行うこともできる。アップデートの都度、一定の周期ごとに、又はコンテンツ受信端末300の要請時に送信動作が行われるとき全体のデータが送信され得るが、通信負荷を考慮して変更又はアップデートされた部分のみ送信されてもよい。このようなザッピング広告サーバ200の送信動作に従い、ザッピング広告サーバ200とコンテンツ受信端末300に格納されたデータは同期化され得る。
【0090】
図13は、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ受信端末の動作過程を示す図である。
【0091】
図13に示す通り、先ずコンテンツ受信端末300は、ザッピング広告サーバ200からザッピング広告及び付加情報と広告マッピングテーブルを受信してデータベース部315に格納管理する(S400)。コンテンツ受信端末300は、ザッピング広告などのデータをアップデートの都度又は周期的に又は要請により受信することにより、データベース部315をザッピング広告サーバ200のデータベース部201と同期化させることができる。コンテンツ受信端末300の動作は制御部313により行われるが、以下ではコンテンツ受信端末300が行うことで説明する。
【0092】
次に、コンテンツ受信端末300は、使用者入力部311に受信される信号が画面切換要請信号なのかを判断する(S402)。使用者入力部311に受信される信号が画面切換要請信号であれば、コンテンツ受信端末300は広告マッピングテーブルを参照して、データベース部315に格納された広告等の中から要請された画面切換区間(変更されるチャンネルやジャンル又はカテゴリ)に対応するザッピング広告を抽出しザッピング時間の間に露出する(S404)。
【0093】
もし、使用者入力部311に受信される信号が画面切換要請信号でない場合、受信信号が付加情報要請信号なのかを判断する(S406)。もし、付加情報要請信号である場合は、コンテンツ受信端末300は現在露出されたザッピング広告に対応する付加情報をデータベース部315から抽出しディスプレイ画面に表示する(S408)。
【0094】
次に、コンテンツ受信端末300は、画面切換要請信号(第1画面切換要請信号)に応じて対応するザッピング広告を露出した後、第1画面切換要請信号の受信時点(第1画面への切換時点)から一定時間内にさらに他の画面切換要請信号(第2画面切換要請信号)が入力されるのかを確認する(S410)。もし、一定時間内に第2画面切換要請信号が入力された場合、コンテンツ受信端末300は広告マッピングテーブルでターゲット広告地点がパッケージ広告商品で申請されているのか否かを確認する(S412)。
【0095】
もし、広告主が購買したターゲット広告地点がパッケージ広告商品で申し込まれている場合、コンテンツ受信端末300はパッケージ広告商品に登録されたパッケージザッピング広告を露出する(S414)。即ち、コンテンツ受信端末300は、広告マッピングテーブルに設定された露出方式に従い第1画面切換時のザッピング広告(第1ザッピング広告)を再度露出するか、第1ザッピング広告と関連した別のザッピング広告(第2ザッピング広告)を露出することができる。
【0096】
パッケージザッピング広告を露出した後、コンテンツ受信端末300はパッケージザッピング広告の連続露出回数が既に設定された回数以上なのかを判断する(S416)。パッケージザッピング広告の露出回数が一定の回数以上であれば、パッケージ広告は終了されステップS402に戻る。一方、パッケージザッピング広告の露出回数が一定の回数未満であればパッケージ広告は継続され得るので、ステップS410に戻り一定時間内に画面切換要請信号が入力されるのかを判断する。
【0097】
このように、コンテンツ受信端末300で独立方式に従いザッピング広告サービスが行われ、一定期間の間に行われたザッピング広告サービス履歴はザッピング広告サーバ200へ送信され得る。チャンネル別、ジャンル別、カテゴリ別の広告露出回数を含むザッピング広告サービス履歴がザッピング広告サーバ200へ送信され、ザッピング広告サーバ200は、各コンテンツ受信端末300から受信したザッピング広告サービス履歴を収集及び統合して各広告主に請求する広告費用を算定することができる。
【0098】
以上の説明は本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者により、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で多様な変形が可能なはずである。したがって、本発明の明細書に開示された実施形態等は本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと均等な範囲内にある全ての技術も、本発明の範囲に含まれるものと解釈しなければならないはずである。
【符号の説明】
【0099】
100 コンテンツ提供サーバ
200 ザッピング広告サーバ
300 コンテンツ受信端末
400 広告主端末
201 データベース部
202 広告受付部
203 広告編成部
204 広告費用算定部
205 広告統計部
206 サーバ制御部
207 通信インタフェース部
301 ネットワークインタフェース
303 コンテンツ受信部
305 データ通信部
307 データ変換部
309 A/V出力部
311 使用者入力部
313 制御部
315 データベース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面切換時に発生するザッピング(zapping)時間の間にザッピング広告を提供するステップと、
前記提供されたザッピング広告に対する付加情報要請信号を感知するステップと、
前記付加情報要請信号が感知されると、前記ザッピング広告に対する付加情報を提供するステップと
を含むザッピング広告サービスのための方法。
【請求項2】
前記画面切換は、放送サービスのチャンネル変更、注文型ビデオサービスのプログラムジャンル変更、又はアプリケーションサービスのカテゴリ変更によりなされることを特徴とする請求項1に記載のザッピング広告サービスのための方法。
【請求項3】
第1画面への切換時に発生する第1ザッピング時間の間に第1ザッピング広告を提供するステップと、
前記第1画面への切換時点から既に設定された時間内に第2画面への切換時に発生する第2ザッピング時間の間に前記第1ザッピング広告を繰り返し提供するか、前記第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告を提供するステップと
を含むザッピング広告サービスのための方法。
【請求項4】
前記既に設定された時間の経過後、前記第2画面への切換時に発生する第2ザッピング時間の間、前記第1ザッピング広告と係わりのない第3ザッピング広告を提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のザッピング広告サービスのための方法。
【請求項5】
前記第1ザッピング広告の提供回数が既に設定された回数を超過すると、前記第1ザッピング時間の間に前記第1ザッピング広告でない別のザッピング広告を提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のザッピング広告サービスのための方法。
【請求項6】
画面切換時に発生するザッピング(zapping)時間の間に露出される広告に対する費用を算定する方法において、
広告の1回露出当りの金額を決めて広告の露出回数に伴う費用を広告費用として算定するか、既に設定された露出回数に伴う基本金額を決めて広告の露出回数が既に設定された露出回数を超過すると、前記基本金額とともに超過露出回数に伴う費用を広告費用として算定するザッピング広告費用の算定方法。
【請求項7】
前記画面切換はチャンネル変更によりなされ、前記広告の1回露出当りの金額又は前記既に設定された露出回数に伴う基本金額は、前記広告に対応するチャンネルへの変更回数に対する統計に基づいて決定されることを特徴とする請求項6に記載のザッピング広告費用の算定方法。
【請求項8】
ザッピング広告サーバがザッピング広告申請を受けるため広告主端末に提供する使用者インタフェースを具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、
ザッピング広告が適用されるコンテンツサービスの領域を選択し、前記選択された領域でターゲット広告地点を入力し、前記ザッピング広告の価格モデルを入力し、前記ザッピング広告の商品の種類を入力し、前記ザッピング広告及びザッピング広告に対する付加情報をアップロードするためのステップを行うためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項9】
前記コンテンツサービスの領域は放送サービスのチャンネル領域、注文型ビデオサービスのプログラムジャンル領域、アプリケーションサービスのカテゴリ領域を含み、前記ターゲット広告地点は変更されるチャンネル、ジャンル、カテゴリを含むことを特徴とする請求項8に記載の記録媒体。
【請求項10】
ザッピング広告申請のための使用者インタフェースを提供し、ザッピング広告及び付加情報が入力されてデータベース部に格納する広告受付部と、
ザッピング広告申請の内容に従い広告マッピングテーブルを生成する広告編成部と、
第1画面切換要請信号が受信されると、前記広告マッピングテーブルを参照して対応する第1ザッピング広告を送信し、第1画面切換要請信号の受信時点から既に設定された期間内に第2画面切換要請信号が受信されると、前記第1ザッピング広告を繰り返し提供するか、前記第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告を送信する制御部と
を含むザッピング広告サーバ。
【請求項11】
前記制御部は、前記第1ザッピング広告に対する付加情報要請信号が受信されると、前記第1ザッピング広告に対応する付加情報を送信することを特徴とする請求項10に記載のザッピング広告サーバ。
【請求項12】
ザッピング広告、付加情報及び広告マッピングテーブルを格納するデータベース部と、
画面切換要請信号又は付加情報要請信号の入力を受ける使用者入力部と、
前記使用者入力部から第1画面切換要請信号が受信されると、前記広告マッピングテーブルを参照し、前記データベース部から対応する第1ザッピング広告を抽出して露出し、第1画面切換要請信号の受信時点から既に設定された期間内に第2画面切換要請信号が受信されると、前記第1ザッピング広告を繰り返し露出するか、前記第1ザッピング広告と関連した第2ザッピング広告を露出する制御部と
を含むコンテンツ受信端末。
【請求項13】
前記制御部は、前記第1ザッピング広告に対する付加情報要請信号が受信されると、前記第1ザッピング広告に対応する付加情報を表示することを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ受信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−62787(P2013−62787A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−130328(P2012−130328)
【出願日】平成24年6月8日(2012.6.8)
【出願人】(512151090)株式会社ザップル (2)
【氏名又は名称原語表記】Zapple Inc.
【住所又は居所原語表記】B−3rd Floor,6−14,Bongeunsa−ro,68−gil,Gangnam−gu,Seoul,Korea
【Fターム(参考)】