シャクリ竿台

【課題】船釣りでは、足元が覚束無く身体の安全性が揺らぐ中、片手だけでもゆとりが在れば咄嗟に何かに捕まる事ことで安心感が持て、また、長時間に渡って波揺れ状態の中、両腕で釣竿を上下げする動作が連続した場合い、体力が疲労しそれを防止するため積極的に身体の自由を補う事が出来、シャクリ竿台は体力疲労防止だけではなく、揺れる海上での安全性も考慮したシャクリ竿台を提供する事を課題としている。
【解決手段】通常、釣は楽しむものでシャクリ竿台を取付けることで、安全性と最大なれ高齢者の方にも一回でも長く体力や腕力を要す、ジグ、三角バケ、テンテン等常にシャクリ続ける船釣りを楽しめるシャクリ竿台として課題を解決している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、特に船釣りに用いる釣竿の先端の重さを、シャクリ竿台に釣竿の支点を移すことで、使用する状態を選択できるシャクリ竿台に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
船釣りの釣竿にはリールや釣糸及び釣針や重り等の仕掛が付いており、常にこの重い釣竿を直接両手で持ち続けながら釣りを行うが、持ち続けていては疲れてくるので必要な時以外は竿掛けに置き釣竿先の変化を見ながら動作を行うので目的の魚をタイミングの悪さから釣り損なう事も、また、電動リールは釣糸の繰り出しと巻取りを自動的に連続して行うことが出来、釣りの一手法として、コマセ釣りとは、仕掛の網籠に餌さを入れ釣竿を何回か素早く上下に動かし餌を周囲に散乱させ魚を呼び込む釣り法と、シャクリ釣りの、釣竿を間欠的にシャクリ疑似餌に動きを持たせる釣法があり、例えば、桜マス、ソイ、ブリ、イカを釣るためには常にシャクリ動作を行うが、そのため一日中釣竿のシャクリ動作を行うことはとても体力が疲労する。
【０００３】
従来は、シャクリ台に釣竿のクリップがリールと釣糸の取り合いにより、取付けたクリップが如何してもリールの後側になるとシャクリ台を使用しても釣竿が重たく、前側にするとシャクリが軽くなるが、使用するリールの種類によっては釣糸がクリップに触れ釣糸切れの恐れがあった。
【０００４】
従来の釣船の縁等に取付ける釣竿ホルダーにあっては、主に両軸リールの使用を重視、操作においても下向きのリールつまりスピニングリールの使用やジギング動作にも困難さがある。
【特許文献１】特開２００２−２３８４２９号公
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
船釣りをする海上では、波の上下に伴う船横揺れ状況の中、両手で釣竿の重さと海底に吊り落した重さ３００ｇ〜１ｋｇのシカケを何回も上下に間欠的に振り動し続けて扱うため体力が奪われること、両手が釣竿に塞がれて安全性ではないことなどが本発明を活用する事で、ゆっくりとしたシャクリ、また、竿軸を支柱より直角に出したことでリールを下向にしても釣糸がリールと一体に成る事で熟練性を必要とするジギングも、釣糸を巻上げながらの激しくシヤクル動作も可能となる。従って本発明に於いては、足元が安定しない船上でも身体のバランスも取りやすく成り、両手から片手に解放された事で多少のゆとりが持て、また安全性も考慮して通常の機能を有するシャクリ竿台を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
釣船の縁に嵌め込んで固定するコの字状の固定台にパイプを立設し、該パイプと摺動自在に嵌合し先端部に複数のノッチを施し、該ノッチ部の下方に一条の窪みを設けるパイプで成る支柱の、該ノッチ部に係合する凸部を有し軸部に前記支柱の窪みの内壁側凸面に沿って回転しながら推進できる雄ネジを設け上方に水平方向の溝を有する接続部材と支柱に可変的角度で結合させ竿軸の付根と該接続部材をヒンジ結合し垂直方向で揺動できる竿軸を廷長して設け、該竿軸の中間部に釣竿を挟持するクリップの上方にリングを有する下方が切り欠けて開口して補助パイプを被せて成ることで、リールを下向きにしても釣糸がリールと一体に成り、また取付け取外しが速やか、且つ、容易に３６０度回転して使用中垂直に使用後は折畳めるシャクリ竿台として課題を解決している。
【０００７】
本発明に於いては釣竿の使用品により丸形のリングが使用可能の時もあれば、丸形では釣糸がリングへの負荷が大きくなる電動リール等の様な釣糸の繰り出し巻上げに左右に動くリール等には長方形のリングを取付ける事により解決した。
【０００８】
本発明は、クリップをぶら下げることで多種類のリールにも対応でき、クリップはどの位置にもなり、釣糸の繰り出しと巻取りで接触による釣糸切れはリングと補助パイプを用いたことで解決となる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明に拠り、従来のシャクリ台にあっては、両軸リールが主体と思われスピニングリールの使用に於いては扱い辛い所もあり、しかし本発明は支柱から垂直方向に廷長して設けた竿軸にクリップで釣竿を固定した釣竿を宙吊りにすることで船釣本来のシャクリ動作が人体と釣竿とが一体となり、海中に下ろしたシカケがシャクリ本来の動きとなる多種類のリールにも対応出来、また、宙吊りにした事でジギング等の激しいシャクリにも対応出来、シャクリ竿台においては、回転も接続部材の凸部と支柱のノッチ部との嵌合いで釣竿の触れも収まり、またクリップの上方にリングを付けた補助パイプを被せる事で釣糸の切れも防ぎ積極的に稼動体力等を補うことで海上での釣船による身体への縦揺れ横揺れ防止の対応が図れると言う課題を十分に解決しており、又、安全性も保たれるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、図面に示す実施例に基づき、本発明の実施の形態について詳述する。図１は、本発明に於ける実施例の全体斜視図である。固定台１７に立設した二重のパイプで成る支柱１の内側パイプの上先端部に複数のノッチ部５を設け、ノッチ部５の下方に内壁側凸面３を形成し一条の窪みを付け支柱１の上部に接続部材４を設けて、接続部材４の下方に窪み１９を設けその下に雄ネジ２０を設ける。また、接続部材４の上部に凸６を取付け接続部材４から水平方向に出した竿軸７の付け根と接続部材４をピン９でヒンジ結合した接続部材４を支柱１の上方より回転しながら入れると接続部材４の窪み１９と支柱１の内壁側凸部３により螺含部が離脱して接続部材４が回転しても抜けなくなる。接続部材４から水平方向に出した竿軸７に釣竿１６に取付けたクリップ１５の上方に取付けパイプ８を水平方向に出した竿軸７に挿し込みパイプ８に補助パイプ１３リング１４を付け釣竿上下動作のシャクリを可能とした。また、支柱１のノッチ部５と接続部材４の凸部６を設けたことで、容易に３６０度の回転を使用する位置にとなる回転がノッチ部５凸部６が嵌合う事で固定され、釣竿の横振れを止めることが出来て上下の振り動作も安定する。また、高さ調整は支柱を摺動可能にして外の支柱１の上部にロックネジ２を取付け中の支柱１を上下させることで解消され、高さが異なる状況にも使用可能とするシャクリ竿台。
【００１１】
図２は、本発明のシャクリ竿台に関わる取付け部の部分斜視図であり、竿軸７の先にはクリップ１５の滑り留めのロックピン１０と付け根には開閉出来るピン穴をつけた竿軸７である。
【００１２】
図３は、本発明のシャクリ竿台に関わる取付け部の部分断面図であり、支柱１の先端部に接続部材４を嵌挿し、支柱１の内壁側凸面３に接続部材４の軸部の雄ネジ２０を回し終えると窪み１９が内壁側凸面３に保ちするようになっている。接続部材４の上層には水平方向の溝を設け、この溝と竿軸７を挿し入れロックピン１０でヒンジ結合することで竿軸７が各２７０度の角度で揺動出来る接続部材４となる。また、支柱１の外側パイプには内側パイプの上方に上下可能に固定するロックネジ２を設けてある。
【００１３】
図４は、本発明のシャクリ竿台に関わる取付け部の部分斜視図であり、支柱１の上部図で、支柱１の先端部には複数のノッチ５を施し、該ノッチ部５の下方に一条の窪みを付け支柱１の中に内壁側凸面３を付けた支柱１と外の支柱１とロックネジ２を取付けた支柱１の上部である。
【００１４】
図５は、本発明のシャクリ竿台に関わる横側面図であり、竿軸７にクリップ１５の上部のパイプ８を挿し込みパイプ８の上部にリング１４を付けた補助パイプ１３を被せ、図２図３図４を合わせた図１にともなうシャクリ竿台を示してある。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】実施例を示す全体斜視図である。
【図２】竿軸の部分斜視図である。
【図３】接続部材の部分断面図である。
【図４】支柱の部分斜視図である。
【図５】釣竿の取付け状態を示す横側面図である。
【符号の説明】
【００１６】
１支柱
２ロックネジ
３内壁側凸面
４接続部材
５ノッチ部
６凸部
７竿軸
８パイプ
９ピン
１０ロックピン
１１蝶ネジ
１２クッションゴム
１３補助パイプ
１４リング
１５クリップ
１６釣竿
１７固定台
１８固定ネジ
１９窪み
２０雄ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項１】
船釣り等に使用するシャクリ竿台において、釣り船の縁に嵌め込んで固定するコの字状の固定台にパイプを立設し、該パイプと摺動自在に嵌合し先端部に複数のノッチを施し該ノッチ部の下方に一条の窪みを設けるパイプで成る支柱の、該ノッチ部に係合する凸部を有し軸部に前記支柱の窪みの内壁側凸面に沿って回転しながら推進できる雄ネジを設け上方に水平方向の溝を有する接続部材を支柱に可変的角度で結合させ、該接続部材の前記溝内に嵌挿され、該溝の付根でヒンジ結合し垂直方向で揺動できる竿軸を廷長して設け、該竿軸の中間部に釣竿を挟持するクリップを固定して設けるとともに、前記竿軸の上方にリングを有する下方が切り欠けて開口している補助パイプを被せて成ることを特徴とするシャクリ竿台。

【図１】