説明

シャシーダイナモメータの車両固定装置

【課題】車両固定装置を、車両の移動を妨げることのなく、任意位置に設けることができるようにする。
【解決手段】ボールネジ311とボールナット312を用いたパワージャッキ31でベルト巻取ユニット32と中空ポール33とを最も下端位置まで移動させると、中空ポール33の水平な上面の高さがフレーム1の床板の上面高さと一致する状態で、中空ポール33の頭部がフレーム1の孔12を塞ぐ(a1)。一方、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33は、パワージャッキ31によって、フレーム1の床板の上方に、中空ポール33が任意高さで突出するように移動することができる(a2、a3)。よって、中空ポール33の高さを、自動車の連結具取付位置に応じて調整することにより、自動車に連結具35を連結した索引ベルト34で、自動車を水平に索引することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャシーダイナモメータに対して車両を固定するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の駆動輪をローラ上で回転し自動車の各種特性の測定を行うシャシーダイナモメータでは、自動車を、その駆動輪を正しくローラ上に位置決めした上で、車体を固定し、その測定を行う必要がある。
そして、このような車両の固定の技術としては、立設した左右一対のポールに各々一端を連結した二つの索条体(チェーンやベルト等)で、車両を索引して固定する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-307082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した立設した左右一対のポールに各々一端を連結した二つの索条体で、車両後部を索引して固定する技術によれば、当該ポールが車両のローラ上への移動の妨げとならないように、前後のうちの、車両を通行させる可能性のある側については、左右一対のポールの左右間隔を車両幅以上とする必要がある。
【0005】
そして、このように、ポールの左右間隔を車両幅以上とした場合には、索条体で車両を索引する方向と車両前後方向との成す角が大きくなるために、車両を安定的に固定することが難しくなると共に、必要となる索条体の長さも大きくなる。
そこで、本発明は、任意位置に設けることができる、車両の移動を妨げることのないシャシーダイナモメータの車両固定装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、床板に設けられた開口に露出したローラ上に車輪が載せ置かれた車両を固定する、シャシーダイナモメータの車両固定装置に、自動車に連結される索条体を巻き取る巻取装置を収容した索引ユニットと、前記索引ユニットを、当該索引ユニットの上端が前記床板の上面の高さ以下の高さとなる収納位置と、当該索引ユニットから前記索条体が出入する箇所が前記床板の上面の上方に配置される使用位置との間で、当該索引ユニットを移動させる移動機構とを備え、前記索引ユニットを、前記床板に設けられた孔を通って前記収容位置と前記使用位置との間を移動するようにしたものである。
【0007】
このような車両固定装置によれば、索引ユニットが収容位置にあるときには、床板上に突出する部分を持たないので、床板上の自動車の移動を妨げることはない。よって、車両の移動を妨げることなく、任意位置に車両固定装置を設けることができる。
ここで、このような車両固定装置において、当該索引ユニットの形状は、前記索引ユニットの上端が前記床板の上面と同じ高さとされたときに、当該索引ユニットの上端面によって前記床板の孔の前記床板上面側の入口が閉塞される形状とすることが好ましい。このようにすることにより、床板に設けた孔によって、安全が損なわれること等を抑止することができる。また、当該孔を大きく設定した場合にも、索引ユニットの上端面を床板の上面と一体化させて、当該孔によって自動車の移動が妨げられないようにすることができる。
【0008】
また、前記課題達成のために、本発明は、床板に設けられた開口に露出したローラ上に車輪が載せ置かれた車両を固定する、シャシーダイナモメータの車両固定装置に、自動車に連結される索条体を巻き取る前記床板下方に配置された巻取装置と、上部に索条体出入口を備え、当該索条体出入口と前記巻取装置との間で索条体を案内する案内部材とを備えた索引ユニットと、前記案内部材を、当該案内部材の上端が前記床板の上面の高さ以下の高さとなる収納位置と、当該案内部材の前記索条体出入口が前記床板の上面の上方に配置される使用位置との間で、当該案内部材を移動させる移動機構とを備え、前記案内部材を、前記床板に設けられた孔を通って前記収容位置と前記使用位置との間を移動するようにしたものである。
【0009】
このような車両固定装置によれば、案内部材が収容位置にあるときには、床板上に突出する部分を持たないので、床板上の自動車の移動を妨げることはない。よって、車両の移動を妨げることなく、任意位置に車両固定装置を設けることができる。
ここで、このような車両固定装置において、案内部材の形状は、前記案内部材の上端が前記床板の上面と同じ高さとされたときに、当該案内部材の上端面によって前記床板の孔の前記床板上面側の入口が閉塞される形状とすることが好ましい。このようにすることにより、床板に設けた孔によって、安全が損なわれること等を抑止することができる。また、当該孔を大きく設定した場合にも、案内部材の上端面を床板の上面と一体化させて、当該孔によって自動車の移動が妨げられないようにすることができる。
【0010】
なお、以上の各車両固定装置において、前記使用位置の前記床板の上面よりの高さを可変とすることが好ましい。このようにすることにより、自動車の索条体の取付部の高さに関わらずに水平に自動車の索引できるようになる。また、以上の各車両固定装置において、前記索引ユニットを、鉛直方向を回転軸として回動可能に設けることも、自動車の索条体の取付部の左右方向位置に関わらずに、同様に索引を行えるようにする上で好ましい。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明によれば、任意位置に設けることができる、車両の移動を妨げることのないシャシーダイナモメータの車両固定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る試験装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両固定装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車両固定装置の移動機構を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る車両固定装置の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るシャシーダイナモメータの構成を模式的に示す。
ここで、図1aはシャシーダイナモメータの上面模式図を、図1bはシャシーダイナモメータの側面模式図を示している。
図示するように、このシャシーダイナモメータは、4輪駆動の自動車用のシャシーダイナモメータであり、フレーム1の上面を形成する床板の上に自動車を進行させ、自動車の前後左右のつの車輪の各々を、フレーム1の床板に設けた開口11内に略床板上面と同じ高さで天頂部が位置するように配置されたローラ2上に位置決めした上で、自動車の前後に一対づつ配置した、計4つの車両固定装置3を用いて索引ベルト34で固定し、固定した自動車を走行させながら各ローラ2に連結した動力計で自動車の各種特性を測定するものである。
【0014】
次に、車両固定装置3の外観を示す六面図を図2に、車両固定装置3の機構の模式図を図3a1-a3に示す。
図示するように、車両固定装置3は、フレーム1の床板の下面にアングル部材301によって上端が固定されるベース30、ベース30に固定されたパワージャッキ31を備えている。ここで、このパワージャッキ31は、図中のボールネジ311と、ボールナット312と、ウォームギヤとモータとよりなるボールナット312を回転する駆動モータ313と、ボールナット312の回転角を検出するロータリエンコーダ314とより構成される。また、車両固定装置3は、パワージャッキ31により上下動されるベルト巻取ユニット32、ベルト巻取ユニット32の上部に固定された中空ポール33、ベルト巻取ユニット32により巻き取りされる索引ベルト34、索引ベルト34の端に固定された、索引ベルト34を自動車に連結するための連結具35とを有する。
【0015】
そして、図3a1-a3に模式的に示したように、駆動モータ313でボールナット312を回転することにより、ボールネジ311がベース30に対して上下に移動する。
一方、ボールネジ311の上端は、ベルト巻取ユニット32の内部でスラスト軸受によって、ベルト巻取ユニット32がボールネジ311に対して、鉛直方向を回転軸として水平方向に回動可能なように軸受けされており、ボールネジ311の移動に伴って、ベルト巻取ユニット32と、ベルト巻き取りユニットの上部に固定された中空ポール33は上下に移動する。
【0016】
次に、ベルト巻取ユニット32は、巻取シャフト321、減速機とモータとよりなる巻取シャフト321を回転/固定する巻取駆動部322を備えている。ここで、索引ベルト34の連結具35が設けられていない端は、巻取シャフト321に固定されており、巻取駆動部322で巻取シャフト321を回転することにより、索引ベルト34を巻き取ったり送り出したりすることができるようになっている。
【0017】
そして、中空ポール33は、索引ベルト34を、巻取シャフト321から中空ポール33の上部に設けたベルト孔332まで案内する。すなわち、索引ベルト34は、巻取シャフト321から中空ポール33の内部を通って上方に延び、図3a4の中空ポール33上部の拡大図に示すように、中空ポール33の上部の内部に設けられたプーリ331で水平方向に向きを変えられ、中空ポール33の上部の、プーリ331の上面高さ位置に設けたベルト孔332から中空ポール33の外部に水平に出て、中空ポール33の外部に位置する連結具35に連結している。
【0018】
さて、このような構成において、フレーム1の床板には中空ポール33の出入用の、中空ポール33の径長よりも径長がわずかに大きい孔12が設けられており、図3a1に示すように、パワージャッキ31でベルト巻取ユニット32と中空ポール33とを最も下端位置まで移動させたときに、中空ポール33の水平な上面の高さがフレーム1の床板の上面高さと一致する状態で、中空ポール33の上面がフレーム1の孔12を塞ぐようになっている。
【0019】
したがって、この図3a1に示す状態において、車両固定装置3は図3bに示すように、フレーム1の床板上に突出せず、また、中空ポール33の水平な上面が床板の上面と一体化する形態で、床板に設けた孔12も塞がれる。よって、この状態において、車両固定装置3は自動車の床板上の移動を妨げす、また、床板に設けた孔12によって作業者等の安全が損なわれることもない。なお、中空ポール33の上部には、中空ポール33の上面下に、連結具35を収容するための空間を形成する切欠333が設けられている。
【0020】
一方、図3a2、a3に示すように、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33は、パワージャッキ31によって、フレーム1の床板の上方に、中空ポール33が任意の高さで突出するように移動することができる。よって、中空ポール33の高さを、自動車の連結具取付位置に応じて調整することにより、自動車の連結具取付位置高さに関わらずに、図1bに示したように、自動車に連結具35を連結した索引ベルト34で、自動車を水平に索引することができるようになる。
【0021】
また、パワージャッキ31のボールネジ311は、ベルト巻取ユニット32がボールネジ311に対して鉛直方向を回転軸として水平方向に回動可能に、ベルト巻取ユニット32にスラスト軸受されているので、図3cに示すように索引ベルト34の延伸方向は鉛直方向を回転軸として水平方向に任意回転させることができ、これにより、自動車の連結具取付位置の車両固定装置3に対する左右方向の如何によらずに、図1aに示したように、索引ベルト34に捻りなどを生じさせることなく自動車を索引することができる。
【0022】
以下、このような車両固定装置3を用いた自動車の固定手順について説明する。
まず、図3a1に示すように車両固定装置3のパワージャッキ31を駆動し、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33とを最も下端位置まで移動させ、中空ポール33の上面高さをフレーム1の床板の上面高さに一致させる。
そして、この状態において、自動車をフレーム1の床板上に進行させ、各車輪をローラ2上に位置決めする。
そして、車両固定装置3のパワージャッキ31を駆動し、ロータリエンコーダ314で検出されるボールナット312の回転角を参照しながら、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33とを、中空ポール33のベルト孔332の高さが、自動車の連結具取付高さと一致するように上昇させる。
【0023】
次に、巻取駆動部322を制御して巻取シャフト321をフリー状態として、車両固定装置3から索引ベルト34を引き出し、連結具35を自動車に連結する。
そして、巻取駆動部322を制御して巻取シャフト321で索引ベルト34を、索引ベルト34に所定張力が加わるように巻き取って、巻取駆動部322を制御して巻取シャフト321を固定し自動車の固定を完了する。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上の実施形態では、車両固定装置3において、パワージャッキ31によって、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33とを最も下端位置まで移動させた位置を、中空ポール33の上面高さがフレーム1の床板の上面高さに一致する位置としたが、中空ポール33の上面高さがフレーム1の床板の上面高さに一致する位置よりも下方の位置まで、パワージャッキ31によって、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33とを移動させることができるようにしてもよい。
【0024】
また、以上の実施形態では、車両固定装置3において、ベルト巻取ユニット32と中空ポール33の双方を上下移動するようにしたが、これは中空ポール33のみを上下移動するように構成することもできる。
すなわち、この場合には、図4a1、a2に示すように、ベース30にターンテーブル401を介してベルト巻取ユニット32を搭載し、ベルト巻取ユニット32で、中空ポール33を上下に移動可能に支持し、パワージャッキ402で、中空ポール33をベルト巻取ユニット32に対して上下移動するようにする。ただし、中空ポール33は、ベルト巻取ユニット32に対して水平方向に回動しないように、回り止めを設ける。
【0025】
また、以上の実施形態では、車両固定装置3において、ベルト巻取ユニット32とフレーム1の床板上に上下に出入りする中空ポール33の双方を設けるようにしたが、中空ポール33を設けずに、ベルト巻取ユニット32をフレーム1の床板上に上下に出入りさせるようにしてもよい。すなわち、この場合には、図4b1、b2に示すように、ターンテーブル411を介してベルト巻取ユニット32を支持するステージ412をジャッキ413で支持し、ジャッキ413でベルト巻取ユニット32を、ベルト巻取ユニット32が床板上に位置する高さと、ベルト巻取ユニット32の上面の高さがフレーム1の床板の上面高さと一致する高さとの間で上下移動させるようにする。但し、ベルト巻取ユニット32の上面の高さがフレーム1の床板の上面高さと一致する高さにおいて、ベルト巻取ユニット32の上面が頭部がフレーム1の孔12を塞ぐように、ベルト巻取ユニット32の形状は設定する。
【0026】
また、この場合には、図4c1、c2に示すように、ステージ412を水平方向の軸を回転軸として、ステージの回転軸まわりに掛け回したベルトと当該ベルト駆動するモータ等よりなる回動機構421などにより、回転することにより、ベルト巻取ユニット32をフレーム1の床板上に上下に出入りさせるようにしてもよい。但し、この場合には、ベルト巻取ユニット32をフレーム1の床板下に回転させた状態で、ステージの上面が中空ポール33の頭部がフレーム1の孔12を塞ぐように、ステージの形状を設定する。
【符号の説明】
【0027】
1…フレーム、2…ローラ、3…車両固定装置、11…開口、12…孔、30…ベース、31…パワージャッキ、32…ベルト巻取ユニット、33…中空ポール、34…索引ベルト、35…連結具、311…ボールネジ、312…ボールナット、313…駆動モータ、314…ロータリエンコーダ、321…巻取シャフト、322…巻取駆動部、331…プーリ、332…ベルト孔、333…切欠、401…ターンテーブル、413…ジャッキ、421…回動機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床板に設けられた開口に露出したローラ上に車輪が載せ置かれた車両を固定する、シャシーダイナモメータの車両固定装置であって、
自動車に連結される索条体を巻き取る巻取装置を収容した索引ユニットと、
前記索引ユニットを、当該索引ユニットの上端が前記床板の上面の高さ以下の高さとなる収納位置と、当該索引ユニットから前記索条体が出入する箇所が前記床板の上面の上方に配置される使用位置との間で、当該索引ユニットを移動させる移動機構とを備え、
前記索引ユニットは、前記床板に設けられた孔を通って前記収容位置と前記使用位置との間を移動することを特徴とするシャシーダイナモメータの車両固定装置。
【請求項2】
請求項1記載のシャシーダイナモメータの車両固定装置であって、
前記索引ユニットの上端が前記床板の上面と同じ高さとされたときに、当該索引ユニットの上端面によって前記床板の孔の前記床板上面側の入口が閉塞される形状を、当該索引ユニットは有していることを特徴とするシャシーダイナモメータの車両固定装置。
【請求項3】
床板に設けられた開口に露出したローラ上に車輪が載せ置かれた車両を固定する、シャシーダイナモメータの車両固定装置であって、
自動車に連結される索条体を巻き取る前記床板下方に配置された巻取装置と、上部に索条体出入口を備え、当該索条体出入口と前記巻取装置との間で索条体を案内する案内部材とを備えた索引ユニットと、
前記案内部材を、当該案内部材の上端が前記床板の上面の高さ以下の高さとなる収納位置と、当該案内部材の前記索条体出入口が前記床板の上面の上方に配置される使用位置との間で、当該案内部材を移動させる移動機構とを備え、
前記案内部材は、前記床板に設けられた孔を通って前記収容位置と前記使用位置との間を移動することを特徴とするシャシーダイナモメータの車両固定装置。
【請求項4】
請求項3記載のシャシーダイナモメータの車両固定装置であって、
前記案内部材の上端が前記床板の上面と同じ高さとされたときに、当該案内部材の上端面によって前記床板の孔の前記床板上面側の入口が閉塞される形状を、当該案内部材は有していることを特徴とするシャシーダイナモメータの車両固定装置。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載のシャシーダイナモメータの車両固定装置であって、
前記使用位置の前記床板の上面よりの高さは可変であることを特徴とするシャシーダイナモメータの車両固定装置。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5記載のシャシーダイナモメータの車両固定装置であって、
前記索引ユニットは、鉛直方向を回転軸として回動可能に設けられていることを特徴とすることを特徴とする車両固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−242209(P2011−242209A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113316(P2010−113316)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000145806)株式会社小野測器 (230)