シャフト適合システム
【課題】プレーヤのパーフォマンスを改善するゴルフシャフトの選択に有利な方法を提供する。
【解決手段】既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的なデータセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【解決手段】既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的なデータセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフト適合システムに関する。
(著作権の認可)
以下の開示は著作権により保護されている。米国特許商標庁に登録されている形で、本開示に含まれる文書をファクシミリにより複製することには、本著作権保有者は何ら異議を申し立てないが、それ以外は、適用可能な著作権はすべて留保されている。
【背景技術】
【0002】
ゴルフショットの正確性、軌道および距離がゴルフシャフトの柔軟性または剛性に影響されることは、ゴルフクラブ製造業界では周知である。曲げ剛性と振動周波数は相互関連しているので、曲げ剛性は一般的に周波数で表される。ほとんどの製造業者は、振動周波数を測定するのに手元端でだけシャフトをクランプで締める。しかし、この方法で行われる振動周波数の測定は、シャフト全体の曲げ剛性を正確に表すものではない。代替方法として、ゴルフシャフトの曲げ剛性は、既知の荷重の下にゴルフシャフトのカンチレバー変位を測定することにより決定してもよい。かかる測定は一般的にシャフトの手元部分と先端部分だけで行われるので、ゴルファーに提供される曲げ剛性のデータは限定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
更に、ゴルフシャフトの捩り剛性は、所定のカンチレバーの長さに加えられるトルクの下にシャフトの捩り変位を測定することにより決定してもよい。この方法はシャフトの全体的な捩り剛性を生成するが、シャフト全体の種々の局所的な捩り剛性を提供するものではない。従って、シャフトの捩り剛性を微調整してプレーヤのニーズに合わせるのは難しい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、1つ以上の態様において、プレーヤのパーフォマンスを改善するゴルフシャフトの選択に有利な方法を含んでいる。
【0005】
1つの実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【0006】
別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の曲げ剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の曲げ剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【0007】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の捩り剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の捩り剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【0008】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから、前記既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記既製のゴルフクラブのゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでもよい。
【0009】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
前記複数の経験的データセットを電子的なルックアップ表に記憶させるステップと、
前記複数のゴルフシャフトの経験的データを標準化するために計算解析を実行して、対応する複数の仕様区分コードを生成するステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】典型的なゴルフクラブの斜視図である。
【図2】複数のシャフト曲げ剛性プロフィールのプロット図である。
【図3】複数のシャフト捩り剛性プロフィールのプロット図である。
【図4】複数のSフレックスシャフトの曲げ剛性プロフィールのプロット図である。
【図5】複数のSフレックスシャフトの曲げ(ママ)剛性プロフィールのプロット図である。
【図6A】ピアス基準R値表を示す。
【図6B】ピアス基準R値表を示す。
【図7】本発明の1つ以上の態様による、複数のSフレックスシャフトの曲げ剛性データセットのプロット図である。
【図8】本発明の1つ以上の態様による、複数のSフレックスシャフトの捩り剛性データセットのプロット図である。
【図9】複数のシャフトの曲げ剛性データセットのプロット図であり、各データセットは10の等しい増分で縦的に目盛られている。
【図10】複数のシャフトの曲げ(ママ)剛性データセットのプロット図であり、各データセットは10の等しい増分で縦的に目盛られている。
【図11】本発明の1つ以上の態様による、典型的なシャフトの曲げ剛性データセットのプロット図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照しながら、本発明の例示的実施を以下に説明する。
【0012】
以下に詳細に記載される1つ以上の実施例が種々の態様によって示す本発明の適合方法の上記特徴および利点並びに他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための最良の形態、添付の図面および特許請求項の範囲を考慮すれば明白である。添付の図面は例示を目的とするのみであり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0013】
本発明の1つ以上の態様において、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤのために、商業的に入手可能な複数のゴルフシャフトから好ましいゴルフシャフトを選択してもよい。図1に示すように、各ゴルフシャフト1は、一般的にゴルフクラブ5のグリップ4と関係している手元端2、および一般的にゴルフクラブ5のヘッド8と関係している先端部6を含んでいてもよい。更に、各ゴルフシャフトは、例えばゴルフシャフトの剛性プロフィールまたはゴルフシャフトの周波数プロフィールに関して経験的データのセットを示す、仕様区分コードと関係していてもよい。仕様区分コードは、色、印、数字、アルファベット、英数字など、どのタイプの表示媒体で表してもよい。
【0014】
製造業者は、5つの剛性カテゴリー、すなわちシニア・フレックス(Aフレックス)、レギュラーフレックス(Rフレックス)、スティッフ・フレックス(Sフレックス)、エキストラ・スティッフ・フレックス(Xフレックス)およびダブル・エキストラ・スティッフ・フレックス(XXフレックス)にシャフトを分類する。図2および図3に言及すると、各シャフトの剛性プロフィールは、曲げの局所的剛性(図2)または捩りの局所的剛性(図3)をシャフトに沿った複数の点で測定することにより得てもよい。曲げの局所的剛性(EI)は、ヤング率(E)とシャフトの局所横断面の面積の慣性モーメント(I)の積として定義される。好ましくは、各シャフトの曲げ剛性プロフィール(例えば、曲げ剛性プロフィール10)は、自動EI曲線トレーサなどを用いて測定される。捩りの局所的剛性(GJ)は、せん断弾性率(G)と慣性極モーメント(J)の積として定義される。捩り剛性プロフィール(例えば、捩り剛性プロフィール12)は、自動GJ曲線トレーサなどを用いて測定される。
【0015】
各ゴルフシャフトの剛性プロフィールは、フォーマット処理を用いて、適切な仕様区分コードに変換してもよい。最初に、全てのSフレックスシャフトの剛性プロフィールをx、y座標面上にプロットする。ここで、x軸はシャフトの手元端からの剛性測定の距離を示し、y軸は剛性を示す。好ましくは、少なくとも3つの縦線の各々がx軸上の個別の点を通過する。例えば、図4および図5に示すように、最初の縦線である14aは、ゴルフシャフトの手元端の近似点を示す最初のx値(1)(例えば0.25m)を通過してもよい。第二の縦線14bは第二のx値(2)(例えば0.5m)を通過してもよい。第三の縦線14cは第三のx値(3)(例えば0.75m)を通過してもよい。第四の縦線14dは、ゴルフシャフトの先端部の近似点を示す第四のx値(4)(例えば1.00m)を通過してもよい。各x値(1)、(2)、(3)および(4)に関して、縦線と各Sフレックス剛性プロフィールとの交点は、Sフレックスデータポイント(例えば、Sフレックスデータセット16)のセットの範囲を設定する。ここで、各データポイントは対応するy値を有する。各Sフレックスデータセットは、1つ以上のアウトライアー(すなわち、Sフレックスデータセットの他のメンバーから大きく外れた1つ以上のSフレックスデータポイント)を含む場合がある。各Sフレックスデータセットの統計学的アウトライアーを除外するため、最高および最低のy値を有するデータポイントのパーセンテージ(例えば、データポイントの0.5%、1%、2%または5%)を考慮から外してもよい。あるいは、ピアス基準を各Sフレックスデータセットに適用して、統計学的に関連した測定値を決定してもよい。
【0016】
ピアスの方法によれば、以下の関係が満足される場合、測定値は統計学的アウトライアーと見なされる。
【0017】
【数1】
【0018】
(式中、xiはSフレックスデータセット中の測定されたデータポイントの1つであり、xmはSフレックスデータセットの平均値であり、σはSフレックスデータセットの標準偏差であり、Rは平均値(xm)からのSフレックスデータポイント(xi)の最大許容偏差と標準偏差(σ)との比率である。)
【0019】
図6Aと図6Bに示すように、適切なR値は、Sフレックスデータセットのサンプルサイズおよび拒絶されるべき疑わしいアウトライアー(または「疑わしい観測値」)に依存する。最初に、Sフレックスデータセットに1つの疑わしい観測値が存在すると推定する。1つの疑わしい観測値について適切なR値を選択した後、Sフレックスデータセットの中の各データポイントを、上述のピアスの関係を用いて統計学的関連性についてテストする。Sフレックスデータセットの中の1つのデータポイントが拒絶されたならば、そのデータセットには2つの疑わしい観測値が存在すると推定される。しかし、1つの疑わしい観測値に関して、Sフレックスデータセットの中の2つ以上のデータポイントが拒絶されたならば、次に高い値の疑わしい観測値を選択する。統計的関連性に関してSフレックスデータセットの各データポイントをテストする場合、2つ以上の疑わしい観測値が存在すると仮定して、平均値、標準偏差およびサンプルサイズは同じ値を保持する。2つ以上の疑わしい観測値に関して適切なR値を選択した後、ピアスの関係を用いてアウトライアーを決定し、排除する。残りのアウトライアーは、疑わしい観測値の数を連続的に増大し、上述の方法に従って除外する。
【0020】
アウトライアーを除外したら、各Sフレックスデータセットに関して、x値(1)、(2)、(3)および(4)の平均y値を特定する。図7および図8に示されるように、各Sフレックスデータセットに関して平均y値(例えば、平均y値18a−d)をx、y座標面上の数字コード5などで表してもよい。残りの剛性カテゴリーであるAフレックス、Rフレックス、XフレックスおよびXXフレックスの各々についても、個別の剛性プロットを作成してもよい。各合成プロットに関して、Sフレックスデータセットを決定するための上述の方法を用いて、各X値(1)、(2)、(3)および(4)で、データセットを作成してもよい。各データセットのアウトライアーはピアス基準を用いて除外してもよいし、上述のようにデータポイントのパーセンテージを外すことにより除外してもよい。各合成プロットに関して全てのアウトライアーを除外した後、各データセットの残りのデータポイントをグラフのSフレックス剛性プロット上に集合させる。
【0021】
図9および図10に示すように、5つの剛性カテゴリーの全てから得たデータポイントを含むプロットは、各X値(1)、(2)、(3)および(4)において、10の等しい増分で縦的に目盛られ、例えば0から9まで連続的に増大する個別の数字コードで分類される。数字コード0は、集合データセットの最低のy値を有するデータポイントに実質的に対応する。数字コード9は、集合データセットの最高のy値を有するデータポイントに実質的に対応する。上述したように、数字コード5はSフレックスデータセットの平均y値に対応する。好ましくは、数字コード1は一般的にAフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード3は一般的にRフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード5は一般的にSフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード7は一般的にXフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード9は一般的にXXフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表す。従って、各シャフトは、x、y座標面上の各X値(1)、(2)、(3)および(4)でシャフトの相対剛性(y軸)を表す4桁の数字コードに変換してもよい。例えば、図11に示す剛性プロフィールを有するゴルフシャフトは仕様区分コード7536を持つ。X値(2)のデータポイントは数字コード4と5の間にあるが、簡略性を維持するため、コードセットの最も近い整数に四捨五入される。各剛性プロフィールは、上述のコード作成ステップを自動的に行い、各剛性プロフィールを仕様区分コードに変換する、コンピューター・ソフトウェア・プログラムを使って解析するのが好ましい。各ゴルフシャフトモデルの仕様区分コードは、シャフトレジストリ(例えば、印刷されたチャートや電子的なルックアップ表など)に記憶させ、シャフト上に表示してもよい。
【0022】
プレーヤの現在のシャフトモデルは、シャフトレジストリを用いて特定してもよい。好ましくは、プレーヤの現在のシャフトに対応する仕様区分コードは、新しいコードを持つ好ましいシャフトを選択するプロセスの閾値として用いられる。新しいコードを特定するため、閾値は、現在のシャフトの触感および性能に関するプレーヤのフィードバックに基づいて修正してもよい。プレーヤのフィードバックは、インタビュー、印刷されたアンケート、電子的インターフェースなどの一般的なフィードバック質問によって集めてもよい。フィードバック質問中、ドライバーショットの平均距離、スイングスピード、スイングテンポ、ショットの形、垂直飛距離/軌道など、現在のショットの傾向に関する一般的な情報をプレーヤは提供してもよい。コード調整値(CAV)を各フィードバック回答に割り当ててもよい。例えば、プレーヤのドライバーショットの平均距離には、複数の入手可能なコード調整値(各々特定の距離範囲を表す)の1つを割り当ててもよい。より具体的には、飛距離に応じて、以下の4つのコード調整値の中の1つをプレーヤに割り当ててもよい。
【0023】
【数2】
【0024】
各コード調整値の整数を平均して、平均コード調整値を得てもよい。例えば、コード調整値が5555と特定された場合、平均コード調整値は(5+5+5+5)/4、すなわち5である。同様な方法を平均閾値を得るのに用いてもよい。例えば、閾値が8866の場合、平均閾値は(8+8+6+6)/4、すなわち7である。従って、閾値の各整数は、平均閾値と平均コード調整値の差だけ減らしてもよい。つまり、平均閾値が7で平均コード調整値が5の場合、閾値(例えば8866)の各整数を2の値だけ減らし、最終値として、例えば6644を得る。閾値を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0025】
あるいは、ドライバーショットの平均距離ではなくプレーヤの平均スイングスピードに、複数の入手可能なコード調整値(各々特定のスイングスピード範囲を表す)の1つを割り当ててもよい。より具体的には、プレーヤがクラブヘッドをスイングする速度に応じて、以下の4つのコード調整値の中の1つをプレーヤに割り当ててもよい。
【0026】
【数3】
【0027】
上述した通り、閾値の各整数は、平均閾値と平均コード調整値の差だけ減らしてもよい。閾値を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0028】
別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をプレーーのスイングテンポに基づいて修正してもよい。例えば、プレーヤのスイングテンポが実質的に一定した角加速度を有するならば、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数を約1と約1.5の間の値だけ増やしてもよい。あるいは、プレーヤのスイングテンポが可変の角加速度を有している場合は、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数を約1と約1.5の間の値だけ減らしてもよい。閾値(または中間値)を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0029】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をプレーヤが好むショットの形に基づいて修正してもよい。例えば、プレーヤがドローを望んでいる場合、平均閾値(または平均中間値)を例えば約1と約2の間の値だけ減らしてもよい。代替的にまたは追加的に、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば約1と約2の間の値だけ増やし、閾値(または中間値)の最後の整数を例えば約1と約2の間の値だけ減らしてもよい。あるいは、プレーヤがフェードを望んでいる場合、平均閾値(または平均中間値)を例えば約1と約2の間の値だけ増やしてもよい。代替的にまたは追加的に、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば約1と約2の間の値だけ減らし、閾値(または中間値)の最後の整数を例えば約1と約2の間の値だけ増やしてもよい。閾値(または中間値)を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0030】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をプレーヤのショットの垂直飛距離および/または軌道に基づいて修正してもよい。例えば、垂直飛距離、発射角および/またはゴルフボールのスピン速度が大きすぎる場合、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば最大値約2だけ増やしてもよい。しかし、垂直飛距離、発射角および/またはゴルフボールのスピン速度が小さすぎる場合、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば最大値約2だけ減らしてもよい。閾値(または中間値)を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0031】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をゴルフスイング中のシャフトの感触に関するプレーヤのフィードバックに基づいて修正してもよい。従って、シャフトの全体的な剛性が大きすぎるとプレーヤが述べるならば、平均閾値(または平均中間値)を減らす。あるいは、シャフトが全体的に柔軟すぎるとプレーヤが述べるならば、平均閾値(または平均中間値)を減らす(ママ)。閾値または中間値を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0032】
新しい仕様区分コードをプレーヤのフィードバックを用いて特定した後、例えば、プレーヤの現在のシャフトを新しい仕様区分コードを持つ好ましいシャフトで置き換えてもよい。ある場合には、プレーヤの現在のシャフトを先端および/または手元で戦略的に切断して、新しい仕様区分コードを持つ好ましいシャフトに変えてもよい。この好ましいシャフトは製造してもよいし、既存の供給業者に注文してもよい。
【0033】
以上、本発明を特定の典型的な態様を参照して説明した。しかし、添付の特許請求の範囲に記載される本発明のより広範な趣旨および範囲を逸脱することなく、種々の修正および変更が可能であることは明白である。従って、本明細書および図面は、限定的でなく、例示的なものと見なすべきである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフト適合システムに関する。
(著作権の認可)
以下の開示は著作権により保護されている。米国特許商標庁に登録されている形で、本開示に含まれる文書をファクシミリにより複製することには、本著作権保有者は何ら異議を申し立てないが、それ以外は、適用可能な著作権はすべて留保されている。
【背景技術】
【0002】
ゴルフショットの正確性、軌道および距離がゴルフシャフトの柔軟性または剛性に影響されることは、ゴルフクラブ製造業界では周知である。曲げ剛性と振動周波数は相互関連しているので、曲げ剛性は一般的に周波数で表される。ほとんどの製造業者は、振動周波数を測定するのに手元端でだけシャフトをクランプで締める。しかし、この方法で行われる振動周波数の測定は、シャフト全体の曲げ剛性を正確に表すものではない。代替方法として、ゴルフシャフトの曲げ剛性は、既知の荷重の下にゴルフシャフトのカンチレバー変位を測定することにより決定してもよい。かかる測定は一般的にシャフトの手元部分と先端部分だけで行われるので、ゴルファーに提供される曲げ剛性のデータは限定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
更に、ゴルフシャフトの捩り剛性は、所定のカンチレバーの長さに加えられるトルクの下にシャフトの捩り変位を測定することにより決定してもよい。この方法はシャフトの全体的な捩り剛性を生成するが、シャフト全体の種々の局所的な捩り剛性を提供するものではない。従って、シャフトの捩り剛性を微調整してプレーヤのニーズに合わせるのは難しい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、1つ以上の態様において、プレーヤのパーフォマンスを改善するゴルフシャフトの選択に有利な方法を含んでいる。
【0005】
1つの実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【0006】
別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の曲げ剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の曲げ剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【0007】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の捩り剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の捩り剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【0008】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから、前記既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記既製のゴルフクラブのゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでもよい。
【0009】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によれば、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法は、複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
前記複数の経験的データセットを電子的なルックアップ表に記憶させるステップと、
前記複数のゴルフシャフトの経験的データを標準化するために計算解析を実行して、対応する複数の仕様区分コードを生成するステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】典型的なゴルフクラブの斜視図である。
【図2】複数のシャフト曲げ剛性プロフィールのプロット図である。
【図3】複数のシャフト捩り剛性プロフィールのプロット図である。
【図4】複数のSフレックスシャフトの曲げ剛性プロフィールのプロット図である。
【図5】複数のSフレックスシャフトの曲げ(ママ)剛性プロフィールのプロット図である。
【図6A】ピアス基準R値表を示す。
【図6B】ピアス基準R値表を示す。
【図7】本発明の1つ以上の態様による、複数のSフレックスシャフトの曲げ剛性データセットのプロット図である。
【図8】本発明の1つ以上の態様による、複数のSフレックスシャフトの捩り剛性データセットのプロット図である。
【図9】複数のシャフトの曲げ剛性データセットのプロット図であり、各データセットは10の等しい増分で縦的に目盛られている。
【図10】複数のシャフトの曲げ(ママ)剛性データセットのプロット図であり、各データセットは10の等しい増分で縦的に目盛られている。
【図11】本発明の1つ以上の態様による、典型的なシャフトの曲げ剛性データセットのプロット図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照しながら、本発明の例示的実施を以下に説明する。
【0012】
以下に詳細に記載される1つ以上の実施例が種々の態様によって示す本発明の適合方法の上記特徴および利点並びに他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための最良の形態、添付の図面および特許請求項の範囲を考慮すれば明白である。添付の図面は例示を目的とするのみであり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0013】
本発明の1つ以上の態様において、既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤのために、商業的に入手可能な複数のゴルフシャフトから好ましいゴルフシャフトを選択してもよい。図1に示すように、各ゴルフシャフト1は、一般的にゴルフクラブ5のグリップ4と関係している手元端2、および一般的にゴルフクラブ5のヘッド8と関係している先端部6を含んでいてもよい。更に、各ゴルフシャフトは、例えばゴルフシャフトの剛性プロフィールまたはゴルフシャフトの周波数プロフィールに関して経験的データのセットを示す、仕様区分コードと関係していてもよい。仕様区分コードは、色、印、数字、アルファベット、英数字など、どのタイプの表示媒体で表してもよい。
【0014】
製造業者は、5つの剛性カテゴリー、すなわちシニア・フレックス(Aフレックス)、レギュラーフレックス(Rフレックス)、スティッフ・フレックス(Sフレックス)、エキストラ・スティッフ・フレックス(Xフレックス)およびダブル・エキストラ・スティッフ・フレックス(XXフレックス)にシャフトを分類する。図2および図3に言及すると、各シャフトの剛性プロフィールは、曲げの局所的剛性(図2)または捩りの局所的剛性(図3)をシャフトに沿った複数の点で測定することにより得てもよい。曲げの局所的剛性(EI)は、ヤング率(E)とシャフトの局所横断面の面積の慣性モーメント(I)の積として定義される。好ましくは、各シャフトの曲げ剛性プロフィール(例えば、曲げ剛性プロフィール10)は、自動EI曲線トレーサなどを用いて測定される。捩りの局所的剛性(GJ)は、せん断弾性率(G)と慣性極モーメント(J)の積として定義される。捩り剛性プロフィール(例えば、捩り剛性プロフィール12)は、自動GJ曲線トレーサなどを用いて測定される。
【0015】
各ゴルフシャフトの剛性プロフィールは、フォーマット処理を用いて、適切な仕様区分コードに変換してもよい。最初に、全てのSフレックスシャフトの剛性プロフィールをx、y座標面上にプロットする。ここで、x軸はシャフトの手元端からの剛性測定の距離を示し、y軸は剛性を示す。好ましくは、少なくとも3つの縦線の各々がx軸上の個別の点を通過する。例えば、図4および図5に示すように、最初の縦線である14aは、ゴルフシャフトの手元端の近似点を示す最初のx値(1)(例えば0.25m)を通過してもよい。第二の縦線14bは第二のx値(2)(例えば0.5m)を通過してもよい。第三の縦線14cは第三のx値(3)(例えば0.75m)を通過してもよい。第四の縦線14dは、ゴルフシャフトの先端部の近似点を示す第四のx値(4)(例えば1.00m)を通過してもよい。各x値(1)、(2)、(3)および(4)に関して、縦線と各Sフレックス剛性プロフィールとの交点は、Sフレックスデータポイント(例えば、Sフレックスデータセット16)のセットの範囲を設定する。ここで、各データポイントは対応するy値を有する。各Sフレックスデータセットは、1つ以上のアウトライアー(すなわち、Sフレックスデータセットの他のメンバーから大きく外れた1つ以上のSフレックスデータポイント)を含む場合がある。各Sフレックスデータセットの統計学的アウトライアーを除外するため、最高および最低のy値を有するデータポイントのパーセンテージ(例えば、データポイントの0.5%、1%、2%または5%)を考慮から外してもよい。あるいは、ピアス基準を各Sフレックスデータセットに適用して、統計学的に関連した測定値を決定してもよい。
【0016】
ピアスの方法によれば、以下の関係が満足される場合、測定値は統計学的アウトライアーと見なされる。
【0017】
【数1】
【0018】
(式中、xiはSフレックスデータセット中の測定されたデータポイントの1つであり、xmはSフレックスデータセットの平均値であり、σはSフレックスデータセットの標準偏差であり、Rは平均値(xm)からのSフレックスデータポイント(xi)の最大許容偏差と標準偏差(σ)との比率である。)
【0019】
図6Aと図6Bに示すように、適切なR値は、Sフレックスデータセットのサンプルサイズおよび拒絶されるべき疑わしいアウトライアー(または「疑わしい観測値」)に依存する。最初に、Sフレックスデータセットに1つの疑わしい観測値が存在すると推定する。1つの疑わしい観測値について適切なR値を選択した後、Sフレックスデータセットの中の各データポイントを、上述のピアスの関係を用いて統計学的関連性についてテストする。Sフレックスデータセットの中の1つのデータポイントが拒絶されたならば、そのデータセットには2つの疑わしい観測値が存在すると推定される。しかし、1つの疑わしい観測値に関して、Sフレックスデータセットの中の2つ以上のデータポイントが拒絶されたならば、次に高い値の疑わしい観測値を選択する。統計的関連性に関してSフレックスデータセットの各データポイントをテストする場合、2つ以上の疑わしい観測値が存在すると仮定して、平均値、標準偏差およびサンプルサイズは同じ値を保持する。2つ以上の疑わしい観測値に関して適切なR値を選択した後、ピアスの関係を用いてアウトライアーを決定し、排除する。残りのアウトライアーは、疑わしい観測値の数を連続的に増大し、上述の方法に従って除外する。
【0020】
アウトライアーを除外したら、各Sフレックスデータセットに関して、x値(1)、(2)、(3)および(4)の平均y値を特定する。図7および図8に示されるように、各Sフレックスデータセットに関して平均y値(例えば、平均y値18a−d)をx、y座標面上の数字コード5などで表してもよい。残りの剛性カテゴリーであるAフレックス、Rフレックス、XフレックスおよびXXフレックスの各々についても、個別の剛性プロットを作成してもよい。各合成プロットに関して、Sフレックスデータセットを決定するための上述の方法を用いて、各X値(1)、(2)、(3)および(4)で、データセットを作成してもよい。各データセットのアウトライアーはピアス基準を用いて除外してもよいし、上述のようにデータポイントのパーセンテージを外すことにより除外してもよい。各合成プロットに関して全てのアウトライアーを除外した後、各データセットの残りのデータポイントをグラフのSフレックス剛性プロット上に集合させる。
【0021】
図9および図10に示すように、5つの剛性カテゴリーの全てから得たデータポイントを含むプロットは、各X値(1)、(2)、(3)および(4)において、10の等しい増分で縦的に目盛られ、例えば0から9まで連続的に増大する個別の数字コードで分類される。数字コード0は、集合データセットの最低のy値を有するデータポイントに実質的に対応する。数字コード9は、集合データセットの最高のy値を有するデータポイントに実質的に対応する。上述したように、数字コード5はSフレックスデータセットの平均y値に対応する。好ましくは、数字コード1は一般的にAフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード3は一般的にRフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード5は一般的にSフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード7は一般的にXフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表し、数字コード9は一般的にXXフレックスシャフトの剛性に対応する剛性を表す。従って、各シャフトは、x、y座標面上の各X値(1)、(2)、(3)および(4)でシャフトの相対剛性(y軸)を表す4桁の数字コードに変換してもよい。例えば、図11に示す剛性プロフィールを有するゴルフシャフトは仕様区分コード7536を持つ。X値(2)のデータポイントは数字コード4と5の間にあるが、簡略性を維持するため、コードセットの最も近い整数に四捨五入される。各剛性プロフィールは、上述のコード作成ステップを自動的に行い、各剛性プロフィールを仕様区分コードに変換する、コンピューター・ソフトウェア・プログラムを使って解析するのが好ましい。各ゴルフシャフトモデルの仕様区分コードは、シャフトレジストリ(例えば、印刷されたチャートや電子的なルックアップ表など)に記憶させ、シャフト上に表示してもよい。
【0022】
プレーヤの現在のシャフトモデルは、シャフトレジストリを用いて特定してもよい。好ましくは、プレーヤの現在のシャフトに対応する仕様区分コードは、新しいコードを持つ好ましいシャフトを選択するプロセスの閾値として用いられる。新しいコードを特定するため、閾値は、現在のシャフトの触感および性能に関するプレーヤのフィードバックに基づいて修正してもよい。プレーヤのフィードバックは、インタビュー、印刷されたアンケート、電子的インターフェースなどの一般的なフィードバック質問によって集めてもよい。フィードバック質問中、ドライバーショットの平均距離、スイングスピード、スイングテンポ、ショットの形、垂直飛距離/軌道など、現在のショットの傾向に関する一般的な情報をプレーヤは提供してもよい。コード調整値(CAV)を各フィードバック回答に割り当ててもよい。例えば、プレーヤのドライバーショットの平均距離には、複数の入手可能なコード調整値(各々特定の距離範囲を表す)の1つを割り当ててもよい。より具体的には、飛距離に応じて、以下の4つのコード調整値の中の1つをプレーヤに割り当ててもよい。
【0023】
【数2】
【0024】
各コード調整値の整数を平均して、平均コード調整値を得てもよい。例えば、コード調整値が5555と特定された場合、平均コード調整値は(5+5+5+5)/4、すなわち5である。同様な方法を平均閾値を得るのに用いてもよい。例えば、閾値が8866の場合、平均閾値は(8+8+6+6)/4、すなわち7である。従って、閾値の各整数は、平均閾値と平均コード調整値の差だけ減らしてもよい。つまり、平均閾値が7で平均コード調整値が5の場合、閾値(例えば8866)の各整数を2の値だけ減らし、最終値として、例えば6644を得る。閾値を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0025】
あるいは、ドライバーショットの平均距離ではなくプレーヤの平均スイングスピードに、複数の入手可能なコード調整値(各々特定のスイングスピード範囲を表す)の1つを割り当ててもよい。より具体的には、プレーヤがクラブヘッドをスイングする速度に応じて、以下の4つのコード調整値の中の1つをプレーヤに割り当ててもよい。
【0026】
【数3】
【0027】
上述した通り、閾値の各整数は、平均閾値と平均コード調整値の差だけ減らしてもよい。閾値を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0028】
別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をプレーーのスイングテンポに基づいて修正してもよい。例えば、プレーヤのスイングテンポが実質的に一定した角加速度を有するならば、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数を約1と約1.5の間の値だけ増やしてもよい。あるいは、プレーヤのスイングテンポが可変の角加速度を有している場合は、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数を約1と約1.5の間の値だけ減らしてもよい。閾値(または中間値)を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0029】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をプレーヤが好むショットの形に基づいて修正してもよい。例えば、プレーヤがドローを望んでいる場合、平均閾値(または平均中間値)を例えば約1と約2の間の値だけ減らしてもよい。代替的にまたは追加的に、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば約1と約2の間の値だけ増やし、閾値(または中間値)の最後の整数を例えば約1と約2の間の値だけ減らしてもよい。あるいは、プレーヤがフェードを望んでいる場合、平均閾値(または平均中間値)を例えば約1と約2の間の値だけ増やしてもよい。代替的にまたは追加的に、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば約1と約2の間の値だけ減らし、閾値(または中間値)の最後の整数を例えば約1と約2の間の値だけ増やしてもよい。閾値(または中間値)を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0030】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をプレーヤのショットの垂直飛距離および/または軌道に基づいて修正してもよい。例えば、垂直飛距離、発射角および/またはゴルフボールのスピン速度が大きすぎる場合、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば最大値約2だけ増やしてもよい。しかし、垂直飛距離、発射角および/またはゴルフボールのスピン速度が小さすぎる場合、閾値(または中間値)の最初の整数を例えば最大値約2だけ減らしてもよい。閾値(または中間値)を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0031】
更に別の実施例では、本発明の1つ以上の態様によると、閾値(または上述した中間値)の1つ以上の整数をゴルフスイング中のシャフトの感触に関するプレーヤのフィードバックに基づいて修正してもよい。従って、シャフトの全体的な剛性が大きすぎるとプレーヤが述べるならば、平均閾値(または平均中間値)を減らす。あるいは、シャフトが全体的に柔軟すぎるとプレーヤが述べるならば、平均閾値(または平均中間値)を減らす(ママ)。閾値または中間値を修正したら、新しい値は、新しいコードまたは更に修正してもよい中間値を表す。
【0032】
新しい仕様区分コードをプレーヤのフィードバックを用いて特定した後、例えば、プレーヤの現在のシャフトを新しい仕様区分コードを持つ好ましいシャフトで置き換えてもよい。ある場合には、プレーヤの現在のシャフトを先端および/または手元で戦略的に切断して、新しい仕様区分コードを持つ好ましいシャフトに変えてもよい。この好ましいシャフトは製造してもよいし、既存の供給業者に注文してもよい。
【0033】
以上、本発明を特定の典型的な態様を参照して説明した。しかし、添付の特許請求の範囲に記載される本発明のより広範な趣旨および範囲を逸脱することなく、種々の修正および変更が可能であることは明白である。従って、本明細書および図面は、限定的でなく、例示的なものと見なすべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
ゴルフシャフトの性能特性に関する複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項2】
各経験的データセットが複数のゴルフシャフトの1つの曲げ剛性プロフィールを規定する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各曲げ剛性プロフィールに沿った少なくとも3点を特定し、前記少なくとも3点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のゴルフシャフトの各々が手元端を含み、各曲げ剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記手元端の近似である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のゴルフシャフトの各々が先端部を含み、各曲げ剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記先端部の近似である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
各曲げ剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記仕様区分コードが数字コードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記仕様区分コードがアルファベット・コードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各経験的データセットが前記複数のゴルフシャフトの1つの捩り剛性プロフィールを規定する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも3点を特定し、前記少なくとも3点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のゴルフシャフトの各々が手元端を含み、各捩り剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記手元端の近似である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のゴルフシャフトの各々が先端部を含み、各捩り剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記先端部の近似である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の曲げ剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の曲げ剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項15】
各曲げ剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の捩り剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の捩り剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトの捩り剛性特性に対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項17】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも3点を特定し、前記少なくとも3点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
プレーヤのゴルフクラブに使用される好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、前記ゴルフクラブは既製のゴルフシャフトを有しており、
複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係し、並びに各々が前記複数の経験的データセットからのゴルフシャフト性能特性に関係しているステップと、
前記既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記既製のゴルフクラブのゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項20】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
前記複数の経験的データセットを電子的なルックアップ表に記憶させるステップと、
前記複数のゴルフシャフトの経験的データを標準化するために計算解析を実行して、対応する複数の仕様区分コードを生成するステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項1】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
ゴルフシャフトの性能特性に関する複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項2】
各経験的データセットが複数のゴルフシャフトの1つの曲げ剛性プロフィールを規定する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各曲げ剛性プロフィールに沿った少なくとも3点を特定し、前記少なくとも3点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のゴルフシャフトの各々が手元端を含み、各曲げ剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記手元端の近似である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のゴルフシャフトの各々が先端部を含み、各曲げ剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記先端部の近似である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
各曲げ剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記仕様区分コードが数字コードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記仕様区分コードがアルファベット・コードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各経験的データセットが前記複数のゴルフシャフトの1つの捩り剛性プロフィールを規定する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも3点を特定し、前記少なくとも3点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のゴルフシャフトの各々が手元端を含み、各捩り剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記手元端の近似である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のゴルフシャフトの各々が先端部を含み、各捩り剛性プロフィールの前記少なくとも3点の1つが前記先端部の近似である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の曲げ剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の曲げ剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項15】
各曲げ剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の捩り剛性プロフィールを集めるステップであり、各曲げ剛性プロフィールが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の捩り剛性プロフィールの中の個別の曲げ剛性プロフィールに関係しているステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトの捩り剛性特性に対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項17】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも3点を特定し、前記少なくとも3点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
各捩り剛性プロフィールに沿った少なくとも4点を特定し、前記少なくとも4点を前記複数の仕様区分コードの1つに変換するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
プレーヤのゴルフクラブに使用される好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、前記ゴルフクラブは既製のゴルフシャフトを有しており、
複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
複数の仕様区分コードを提供するステップであり、各々が前記複数の経験的データセットの中の個別の経験的データセットに関係し、並びに各々が前記複数の経験的データセットからのゴルフシャフト性能特性に関係しているステップと、
前記既製のゴルフシャフトに対応する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記既製のゴルフクラブのゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【請求項20】
既製のゴルフシャフトを使用するプレーヤに好ましいゴルフシャフトを選択する方法であって、
複数の経験的データセットを集めるステップであり、各データセットが複数のゴルフシャフトから選択される個別のゴルフシャフトに対応するステップと、
前記複数の経験的データセットを電子的なルックアップ表に記憶させるステップと、
前記複数のゴルフシャフトの経験的データを標準化するために計算解析を実行して、対応する複数の仕様区分コードを生成するステップと、
前記複数の仕様区分コードから既製のゴルフシャフトに関係する第一の仕様区分コードを特定するステップと、
前記プレーヤから前記既製のゴルフシャフトに関係するフィードバックを集めるステップと、
前記フィードバックを使って、前記複数の仕様区分コードから好ましいゴルフシャフトに対応する第二の仕様区分コードを選択するステップと、
前記プレーヤの既製のゴルフシャフトを前記の好ましいゴルフシャフトで置き換えるステップと、を含んでいる方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−104367(P2011−104367A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254152(P2010−254152)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(504017809)SRIスポーツ株式会社 (701)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(504017809)SRIスポーツ株式会社 (701)
【Fターム(参考)】
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